最初に、本発明の一実施形態に係る情報管理システムの概要を、図1を参照して説明する。図1に示す情報管理システム1では、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、第3ユーザ端末、及びこれらの端末にインターネット等のネットワークにより接続される情報管理サーバ50が含まれる。
第1ユーザ端末20は、例えば、スマートフォンや携帯電話といったコンピュータである。第1ユーザ端末20は、第1ユーザの操作に基づいて、対象2に関連付けられたコード3を読み取り(例えば、内蔵カメラ等で撮影し)、コード3から求められたコードデータ5を情報管理サーバ50に送信する。また、このとき、第1ユーザ端末20は、一定の条件を満たした場合、自身の位置をGPS(Global Positioning System)等により取得し、得られた位置情報6を情報管理サーバ50に送信する。
ここで、対象2は、例えば、衣服、帽子、アクセサリー、アンダーウエアといった、人が身につける物、又は、鞄、靴、財布、財布等に入れるカードといった、人が所持・携帯する物を含む。また、動物(ペットを含む)が身につける物や動物に装着される物も対象2に含まれる。
また、コード3は、上述した対象2に関連付けられたコードであり、例えば、1次元コードであるバーコードや2次元コードであるQRコード(登録商標)である。また、RFIDを利用した非接触ICチップに記憶された固有IDを含めることもできる。
コード3が対象2に関連付けられる態様は様々である。対象2にコード3が付けられる態様としては、以下のような例が挙げられる。
・Tシャツ等にコード3が直接プリントされる。
・コード3を記した物が衣服にタグとして縫い付けられ、又は所定位置に保持される。
・下げ札にコード3が表示される。
・鞄等にコード3を記憶した非接触ICチップが埋め込まれる。
・財布のなかに、コード3を表示した登録カードが入れられる。
・財布のなかに、コード3を記憶した非接触ICチップを内蔵した非接触ICカードが入れられる。
このほか、第1ユーザ端末20から、利用実績情報7やユーザ識別情報8が情報管理サーバ50に送信される。
情報管理サーバ50は、第1ユーザ端末20からコードデータ5が送信されると、所定条件において、第1ユーザ提供情報9を第1ユーザ端末20に提供する。第1ユーザ提供情報9の内容や提供方法については後で詳細に説明する。
第2ユーザ端末30は、例えば、スマートフォン、携帯電話、デスクトップパソコンといったコンピュータである。第2ユーザ端末30は、第2ユーザの操作に基づいて、対象2に関連付けられたコード3を読み取り(例えば、内蔵カメラ等で撮影し)、コード3から求められたコードデータ5を情報管理サーバ50に送信する。
上記のように、対象2のコード3は、第1ユーザ端末20において読み取られ、さらに第2ユーザ端末30においても読み取られ、基本的には同じコードデータ5が取得される。しかしながら、同じ対象2に関するものであっても、同じコード3が読み取られるとは限らない。1つの対象2に対して、異なる2つのコード(コード3、コード3’)が関連付けられている場合もある。
また、1つの対象2に対して、同じ2つのコード3が付けられている場合であっても、これらのコード3から把握されるデータ(第1ユーザ端末で把握されるコードデータと第2ユーザ端末30で把握されるコードデータ)が同じでない場合もある。このような場合については、後で詳細に説明する。
情報管理サーバ50は、第2ユーザ端末30からコードデータ5と登録データ11が送信されると、所定条件において、第2ユーザ提供情報12を第2ユーザ端末30に提供する。第2ユーザ提供情報12の内容や提供方法については後で詳細に説明する。
第3ユーザ端末40は、例えば、デスクトップパソコンのようなコンピュータである。第3ユーザ端末40は、例えば、企業が所有するコンピュータであり、担当者等の操作に基づいて、コンテンツデータ13や組合せ情報14を情報管理サーバ50に送信し、所定条件において、これらの情報が、第1ユーザ端末20や第2ユーザ端末30に提供される。コンテンツデータ13、組合せ情報14は、例えば、対象2に関連するデータを含んでいる。
なお、図1では、説明の便宜上、情報管理サーバ50を1つのサーバコンピュータとして表しているが、例えば、異なる場所(又は、近接する位置)に設置された複数のサーバによって情報管理サーバ50の機能を実現するよう構成することができ、当該複数のサーバは、必要に応じてネットワーク接続される。
次に、本実施形態に係る情報管理システム1を用いたいくつかの利用シーンの例を、図2ないし図5を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る情報管理システム1によって、逸失物の情報管理を行う利用シーンについてまとめたものである。
情報管理システム1が逸失物の情報管理を行う場合、図2に示すように、第1ユーザは逸失物の発見者であり、第2ユーザは逸失物の所有者となる。また、このほか、第3ユーザとして逸失物のメーカや他のメーカが関わりうる。
第1ユーザは、逸失物を発見した場合に、第1ユーザ端末20の内蔵カメラを操作して逸失物のコード3を撮影し、その結果得られたコードデータ5を情報管理サーバ50に送信する。ここで、逸失物のコード3は、例えば、逸失物である鞄の表面に付されたコードや、逸失物である財布のなかに入れられたカードに記されたコード等である。また、逸失物のコード3は、第1ユーザ端末20の非接触ICリーダにより、逸失物である鞄に埋め込まれた非接触ICチップや、財布のなかに入れられた非接触ICカードに記憶された固有IDであってもよい。
第1ユーザ端末20は、情報管理サーバ50にアクセスした際に、第2ユーザ、すなわち逸失物の所有者が逸失物の捜索指示を行っている場合、第1ユーザに位置情報6を提供するか否かを確認する。ここで、第1ユーザが、第1ユーザ端末20を操作して、位置情報6の提供を許可すると、第1ユーザ端末20のそのときの位置情報6が取得され、これが情報管理サーバ50に送信される。
第1ユーザ端末20は、上記のように第1ユーザが位置情報6の提供について許可した場合に、位置情報6を情報管理サーバ50に送信するが、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信する際に、無条件に送信するように構成してもよい。また、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信したとき、既にコードデータ5が第2ユーザによって登録されていた場合に、位置情報6を送信するよう構成することもできる。
第1ユーザ端末20は、情報管理サーバ50に対して少なくともコードデータ5を送信すると、情報管理サーバ50から第1ユーザ提供情報9を受信する。第1ユーザ提供情報9は、例えば、第3ユーザによりコンテンツデータ13として提供された動画等や、第2ユーザにより登録データ11として提供された逸失物の写真・動画等である。情報管理サーバ50から写真・動画等が提供されるのは、例えば、第1ユーザ端末20が情報管理サーバ50に送信した逸失物に関するコードデータ5が、第2ユーザが情報管理サーバ50に登録した、逸失物に関するコードデータ5と一致、又は対応する場合である。
また、第1ユーザ提供情報9には、最寄りの交番や警察署の位置を示す地図や、警察署に通知するための情報(例えば、音声通話用のIDやリンク等)が含まれうる。これらは、逸失物を発見した第1ユーザが容易に、その逸失物を交番に届けたり、警察署に連絡を取ったりできるようにするためのものである。
第2ユーザは、逸失物に対応付けられたコード3を第2ユーザ端末30の内蔵カメラを操作して撮影し、その結果得られたコードデータ5を情報管理サーバ50に送信する。ここで、逸失物のコード3は、上述のように、第1ユーザ端末20によって読み取られるコードと同じものであるが、このようなコード3と対応付けて管理される別のコード3’を読み取るようにしてもよい。
例えば、コートのような衣服の表側にコード3が付されている場合に、その購入時に付けられているコートの下げ札や登録カードに表示されているコード3’を読み取ってコードデータ5とすることができる。
また、第2ユーザは、コードデータ5と登録データ11を、事前に(例えば、購入時といったタイミングで)情報管理サーバ50に登録することができるが、実際にその対象2の紛失に気づいた後で、例えば、手元の下げ札や登録カードのコード3’を第2ユーザ端末30で読み取ることにより登録することもできる(手元の下げ札や登録カードにコード3が表示されていればそれを登録する)。
第2ユーザは、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信(登録)する際、又はコードデータ5を情報管理サーバ50に送信した後で、登録データ11を情報管理サーバ50に送信することができる。例えば、捜索指示を行うための捜索フラグをその対象2に対して設定し(オン)、又は解除(オフ)することができる。
さらに、第2ユーザは、捜索フラグがオフの場合に第1ユーザ端末20に表示される平常時コンテンツを設定する。平常時コンテンツは、この例では、後述のように、第3ユーザからコンテンツデータ13として提供されるが、第2ユーザ自身が提供してもよい。
また、第2ユーザは、捜索フラグがオンの場合に第1ユーザ端末20に表示させる、逸失物に関する写真・動画等を設定することもできる。
第2ユーザが第2ユーザ端末30により、捜索フラグをオンに設定すると、第2ユーザ提供情報12が情報管理サーバ50から第2ユーザ端末30に提供される。第2ユーザ提供情報12には、例えば、第1ユーザから提供された位置情報6を含むマップ表示が含まれる。位置情報6は、第1ユーザによって逸失物が発見された時に、その第1ユーザ端末20の位置を示すものであるから、基本的には逸失物の位置を表すことになる。また、このような位置情報6は、複数の第1ユーザによって提供される場合もある。
また、第2ユーザ提供情報12には、さらに、第2ユーザが第1ユーザとコミュニケーションを図ることができるように、チャットや音声通話用のID、リンク等が含まれる。チャットは、例えば、情報管理サーバ50が提供する時限性のチャットシステムであり、音声通話は、例えば、情報管理サーバ50と第2ユーザ間のIP電話ネットワークと、第1ユーザの移動体通信ネットワーク(携帯電話ネットワーク)が接続されることで、第2ユーザと第1ユーザとの音声通話が実現される。
上記のような仕組みにより、第1ユーザと第2ユーザは、互いにSNS−IDや電話番号等、個人を特定可能な情報を知ることなく、コミニュケーションをとることができる。
なお、特定のSNSに乗り入れることでチャットを実現したり、SMSによるメッセージのやりとりを実現するように構成することもできるが、この場合は、第2ユーザが第1ユーザのSNS−IDや電話番号を知ることができる。
第3ユーザは、例えば、逸失物のメーカや、逸失物のジャンル(例えば、コートや鞄等)に関する他のメーカである。第3ユーザは、情報管理サーバ50に対して、広告などの写真や動画などを含むコンテンツデータ13を事前に送信する。これらのコンテンツデータ13が上述したように第2ユーザによって指定されることにより、第1ユーザが逸失物のコード3を撮影してコードデータ5を情報管理サーバ50に送信した際に、第1ユーザ端末20に第1ユーザ提供情報9として(平常時コンテンツとして)送信され表示される。
図3は、本実施形態に係る情報管理システム1によって、徘徊者・迷子の情報管理を行う利用シーンについてまとめたものである。
情報管理システム1が徘徊者・迷子の情報管理を行う場合、図3に示すように、第1ユーザは徘徊者・迷子の発見者であり、第2ユーザは徘徊者・迷子の家族等である。このほか、第3ユーザとして衣服のメーカや他のメーカが関わりうる。また、第1ユーザとして、ペットなどの動物の発見者、第2ユーザとして動物の飼い主や飼育者等が設定される場合も考えられる。
第1ユーザは、徘徊者・迷子を発見した場合に、第1ユーザ端末20の内蔵カメラを操作して徘徊者・迷子が着用、所持する対象2のコード3を撮影し、その結果得られたコードデータ5を情報管理サーバ50に送信する。ここで、対象2は、コートやジャケットなどの衣服、帽子、アクセサリー、鞄、財布等であり、コード3は、例えば、これらの対象2に付されたコードや、対象2(例えば、財布等)のなかに入れられたカードに記されたコード等である。また、コード3は、第1ユーザ端末20の非接触ICリーダにより、対象2に埋め込まれた非接触ICチップや、対象2(例えば、財布等)のなかに入れられた非接触ICカードに記憶された固有IDであってもよい。
第1ユーザ端末20は、情報管理サーバ50にアクセスした際に、第2ユーザ、すなわち徘徊者・迷子の家族が徘徊者・迷子の捜索指示を行っている場合、第1ユーザに位置情報6を提供するか否かを確認する。ここで、第1ユーザが、第1ユーザ端末20を操作して、位置情報6の提供を許可すると、第1ユーザ端末20のそのときの位置情報6が取得され、これが情報管理サーバ50に送信される。
第1ユーザ端末20は、上記のように第1ユーザが位置情報6の提供について許可した場合に、位置情報6を情報管理サーバ50に送信するが、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信する際に、無条件に送信するように構成してもよい。また、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信したとき、既にコードデータ5が第2ユーザによって登録されていた場合に、位置情報6を送信するよう構成することもできる。
第1ユーザ端末20は、情報管理サーバ50に対して少なくともコードデータ5を送信すると、情報管理サーバ50から第1ユーザ提供情報9を受信する。第1ユーザ提供情報9は、例えば、第3ユーザによりコンテンツデータ13として提供された動画等や、第2ユーザにより登録データ11として提供された徘徊者・迷子の写真・動画等である。情報管理サーバ50から写真・動画等が提供されるのは、例えば、第1ユーザ端末20が情報管理サーバ50に送信した徘徊者・迷子に関するコードデータ5が、第2ユーザが情報管理サーバ50に登録した、徘徊者・迷子に関するコードデータ5と一致、又は対応する場合である。
また、第1ユーザ提供情報9には、最寄りの交番や警察署の位置を示す地図や、警察署に通知するための情報(例えば、音声通話用のIDやリンク等)が含まれうる。これらは、徘徊者・迷子を発見した第1ユーザが容易に、その徘徊者・迷子を交番に案内したり、警察署に連絡を取ったりできるようにするためのものである。
第2ユーザは、徘徊者・迷子が着用、所持する対象2に対応付けられたコード3を第2ユーザ端末30の内蔵カメラを操作して撮影し、その結果得られたコードデータ5を情報管理サーバ50に送信する。ここで、対象2は、徘徊者・迷子が着用、所持するコートやジャケットなどの衣服、帽子、アクセサリー、鞄、財布等である。コード3は、上述のように、第1ユーザ端末20によって読み取られるコードと同じものであるが、このようなコード3と対応付けて管理される別のコード3’を読み取るようにしてもよい。
例えば、コートのような衣服の表側にコード3が付されている場合に、その購入時に付けられているコートの下げ札や登録カードに表示されているコード3’を読み取ってコードデータ5を取得することができる。
また、第2ユーザは、コードデータ5と登録データ11を、事前に(例えば、対象2の購入時といったタイミングで)情報管理サーバ50に登録することができるが、実際に徘徊者・迷子の失踪に気づいた後で、例えば、手元の下げ札や登録カードのコード3’を第2ユーザ端末30で読み取ることにより登録することもできる(手元の下げ札や登録カードにコード3が表示されていればそれを登録する)。
第2ユーザは、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信(登録)する際、又はコードデータ5を情報管理サーバ50に送信した後で、登録データ11を情報管理サーバ50に送信することができる。例えば、捜索指示を行うための捜索フラグをその対象2に対して設定し(オン)、又は解除(オフ)することができる。
さらに、第2ユーザは、捜索フラグがオフの場合に第1ユーザ端末20に表示される平常時コンテンツを設定する。平常時コンテンツは、この例では、後述のように、第3ユーザからコンテンツデータ13として提供されるが、第2ユーザ自身が提供してもよい。
また、第2ユーザは、捜索フラグがオンの場合に第1ユーザ端末20に表示させる、徘徊者・迷子に関する写真・動画等を設定することもできる。
第2ユーザが第2ユーザ端末30により、捜索フラグをオンに設定すると、第2ユーザ提供情報12が情報管理サーバ50から第2ユーザ端末30に提供される。第2ユーザ提供情報12には、例えば、第1ユーザから提供された位置情報6を含むマップ表示が含まれる。位置情報6は、第1ユーザによって徘徊者・迷子が発見された時に、その第1ユーザ端末20の位置を示すものであるから、基本的には徘徊者・迷子の位置を表すことになる。
また、このような位置情報6は、複数の第1ユーザによって提供される場合もあり、単一又は複数の第1ユーザによって複数時点における位置情報6が提供される場合もある。このように、(基本的には、異なる時点の)複数の位置情報6が提供された場合、上述のマップ表示には、位置情報の推移(例えば、徘徊者・迷子の移動の軌跡)が表示されることになり、第2ユーザは、捜索対象である徘徊者・迷子の移動状況を効果的に把握することができる。
また、第2ユーザ提供情報12には、さらに、第2ユーザが第1ユーザとコミュニケーションを図ることができるように、チャットや音声通話用のID、リンク等が含まれる。チャットは、例えば、情報管理サーバ50が提供する時限性のチャットシステムであり、音声通話は、例えば、情報管理サーバ50と第2ユーザ間のIP電話ネットワークと第1ユーザの移動体通信ネットワーク(携帯電話ネットワーク)が接続されることで、第2ユーザと第1ユーザとの音声通話が実現される。
上記のような仕組みにより、第1ユーザと第2ユーザは、互いにSNS−IDや電話番号等、個人を特定可能な情報を知ることなく、コミニュケーションをとることができる。また、第1ユーザに対して早期に連絡を取ることができれば、捜索対象である徘徊者・迷子の保護を依頼することも可能である。
なお、特定のSNSに乗り入れやSMSによるメッセージのやりとりも逸失物の情報管理の場合と同様実現可能である。
第3ユーザは、例えば、対象2である衣服等のメーカや、対象2のジャンル(例えば、コートや鞄等)に関する他のメーカである。第3ユーザは、情報管理サーバ50に対して、広告などの写真や動画などを含むコンテンツデータ13を事前に送信する。これらのコンテンツデータ13が上述したように第2ユーザによって指定されることにより、第1ユーザが対象2のコード3を撮影してコードデータ5を情報管理サーバ50に送信した際に、第1ユーザ端末20に第1ユーザ提供情報9として(平常時コンテンツとして)送信され表示される。
図4は、本実施形態に係る情報管理システム1によって、衣服等の適性度に関する情報の提供を行う利用シーンについてまとめたものである。
情報管理システム1が衣服等の適性度に関する情報の提供を行う場合、図4に示すように、第1ユーザは衣服等の所有者であり、第3ユーザは衣服等のメーカや他の組織が関わりうる。この利用シーンでは、第2ユーザは存在しない。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の内蔵カメラを操作して対象2のコード3を撮影し、その結果得られたコードデータ5を情報管理サーバ50に送信する。ここで、対象2は、例えば、クローゼットにある自身のコートやジャケットなどの衣服、帽子、アクセサリー、鞄、財布等であり、コード3は、例えば、これらの対象2に付されたコードである。
第1ユーザ端末20は、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信するとき、第1ユーザ端末20のそのときの位置情報6が取得され、この情報も情報管理サーバ50に送信される。
また、第1ユーザ端末20は、対象2のコード3から取得されたコードデータ5に関連付けて、任意のタイミングで、第1ユーザから入力された利用実績情報7を情報管理サーバ50に送信する。この利用実績情報7は、対象2の衣服等を第1ユーザが利用した場合の日付、場所、会った相手などの情報を含む。
第1ユーザ端末20は、情報管理サーバ50に対してコードデータ5と位置情報6を送信すると、情報管理サーバ50から第1ユーザ提供情報9を受信する。第1ユーザ提供情報9には、コードデータ5に対応する衣服等の適性度が含まれる。この適性度は、対応する衣服等が、位置情報6における地方の気象情報(天気や気温等)に鑑みて着用・保持することが適切かどうかを示す指標である。また、この適性度は、第1ユーザ端末20が、情報管理サーバ50に対してコードデータ5と位置情報6を送信してすぐに第1ユーザ端末20に表示され、当日の適性度を表すものであるが、日付を指定して、将来の特定の日についての適性度を表示させるようにもできる。
また、第1ユーザ提供情報9には、コードデータ5に対応する対象2について、第1ユーザから入力された利用実績情報7に基づいて記憶・蓄積された利用履歴が含まれうる。
さらに、第1ユーザ提供情報9には、コードデータ5に対応する対象2について、他のどのような衣服等が適切であるかを示唆する組合せ情報が含まれうる。こうした組合せ情報は、第3ユーザから提供される組合せ情報14に基づいて求められる。例えば、コードデータ5に対応する対象2がインナーである場合、これに合うアウター、ハット、アクセサリー等の候補が示唆される。
また、第1ユーザ提供情報9には、第3ユーザによりコンテンツデータ13として提供された動画等が含まれうる。
第3ユーザは、例えば、対象2である衣服等のメーカや他の組織である。第3ユーザは、情報管理サーバ50に対して、広告などの写真や動画などを含むコンテンツデータ13を送信する。これらの写真・動画等が、例えば、第1ユーザ端末20から情報管理サーバ50に送信されたコードデータ5に基づく所定の条件によって、情報管理サーバ50から第1ユーザ端末20に第1ユーザ提供情報9として送信され表示される。
また、第3ユーザは、衣服等に関する好適な組合せを定義した組合せ情報14を情報管理サーバ50に送信する。
図5は、本実施形態に係る情報管理システム1によって、救急搬送時における患者情報の提供を行う利用シーンについてまとめたものである。
情報管理システム1が救急搬送時における患者情報の提供を行う場合、図5に示すように、第1ユーザは救急搬送された患者等に関わる第三者であり、一般的には、救急隊員や看護士が想定される。第2ユーザは救急搬送された患者本人(すなわち、管理対象人物であり、登録時点では患者という立場にない可能性がある)、又はその家族等である。この利用シーンでは、第3ユーザは存在しない。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の内蔵カメラを操作して対象2のコード3を撮影し、その結果得られたコードデータ5を情報管理サーバ50に送信する。ここで、対象2は、例えば、患者のアンダーウエア等、通常では表から見ることがない衣類であり、コード3は、このようなアンダーウエア等にプリント・貼付されたコードや、アンダーウエア等に付けられた非接触型ICチップなどである。
第1ユーザ端末20は、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信するとき、第1ユーザ端末20のそのときの位置情報6と、ユーザ識別情報8(例えば、第1ユーザ端末20から取得したデバイスIDや、第1ユーザが入力したユーザID等)が取得され、これらの情報も情報管理サーバ50に送信される。
第1ユーザ端末20は、情報管理サーバ50に対してコードデータ5、位置情報6、ユーザ識別情報8を送信すると、最初にユーザ識別情報8を用いて第1ユーザ端末20や第1ユーザが正当であるか否かを確認する本人認証が行われ、次に、位置情報6を用いて、第1ユーザ端末の使用されている位置が正当であるか否かを確認する位置認証が行われ、両方の認証がOKである場合に、情報管理サーバ50から第1ユーザ提供情報9を受信する。
本人認証は、例えば、所定の機関が事前に用意した機器管理テーブルやユーザ管理テーブルを用いて、第1ユーザ端末20や第1ユーザが正当であるか否かを確認する。位置認証は、例えば、位置情報6が、デバイスID、又はユーザIDに対応付けられた適正位置範囲に入っているか否かを確認する。
第1ユーザ提供情報9は、第2ユーザにより提供された登録データ11の内容である。登録データ11は、例えば、患者の身元を特定するための身元特定情報であり、氏名、住所、電話番号、年令、性別のほか、血液型、病歴、薬歴などの情報を含む。
第2ユーザは、対象2のコード3を第2ユーザ端末30の内蔵カメラを操作して撮影し、その結果得られたコードデータ5と、これに対応する登録データ11を情報管理サーバ50に送信する。ここで、コード3は、上述のように、第1ユーザ端末20によって読み取られるコードと同じものであるが、このようなコード3と対応付けて管理される別のコード3’であってもよい。
例えば、アンダーウエア等の表側にコード3が付されている場合に、その購入時に付けられているコートの下げ札や登録カードに表示されているコード3’を読み取ってコードデータ5を取得することができる。
また、第2ユーザは、コードデータ5を、購入時といったタイミングで情報管理サーバ50に登録することができるが、その後の任意のタイミングで登録することもできる。
第2ユーザは、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信(登録)する際、又はコードデータ5を情報管理サーバ50に送信した後で、上述の登録データ11(身元特定情報)を情報管理サーバ50に送信することができる。
第2ユーザは、第1ユーザが第1ユーザ端末で第1ユーザ提供情報9(身元特定情報)を受信した場合に、情報管理サーバ50から第2ユーザ提供情報12を受信する。第2ユーザ提供情報12には、例えば、第1ユーザから提供された位置情報6が含まれる。また、その位置情報6に応じて求められた搬送先病院名等が含まれていてもよい。位置情報6は、第1ユーザによって救急搬送に関わる第三者が利用する第1ユーザ端末20の位置を示すものであるから、基本的には患者の位置を表すことになる。
また、第2ユーザ提供情報12には、さらに、第2ユーザが第1ユーザとコミュニケーションを図ることができるように、チャットや音声通話用のID、リンク等が含まれる。チャットは、例えば、情報管理サーバ50が提供するチャットシステムであり、音声通話は、例えば、情報管理サーバ50と第2ユーザ間のIP電話ネットワークと第1ユーザの移動体通信ネットワーク(携帯電話ネットワーク)が接続されることで、第2ユーザと第1ユーザとの音声通話が実現される。
以上、図2ないし図5を参照して、本実施形態に係る情報管理システム1を用いたいくつかの利用シーンを説明したが、これらは例示に過ぎず、他の様々なシーンで情報管理システム1を利用することができる。
また、上記の例では、基本的に、第1ユーザ端末は第1ユーザが所有するものであり、第2ユーザ端末は第2ユーザが所有するものであるが、第1ユーザ、第2ユーザともに、自己が所有する端末を用いる必要はない。ここでは、第1ユーザが操作する端末を第1ユーザ端末、第2ユーザが操作する端末を第2ユーザ端末としている。
さらに、図2ないし図5に示した各シーンにおいて、一連の処理について同じ第1ユーザ端末、同じ第2ユーザ端末が使用されなければならないわけではない。処理の途中で、他の端末を用いるようにすることもできる。例えば、スマートフォンを第2ユーザ端末として用いて、コードデータ5を情報管理サーバ50に送信(登録)し、その後、他のスマートフォンを第2ユーザ端末として用いて登録データ11の送信(登録)を行うといった操作が可能である。
次に、図6を参照して、第1ユーザ端末20のハードウエア構成の例について説明する。ただし、図6の第1ユーザ端末20は、スマートフォンについての代表的な構成を例示したにすぎない。他の様々なコンピュータを第1ユーザ端末20として利用することができる。
第1ユーザ端末20は、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、インカメラ203a、アウトカメラ203b、GPS制御部204、GPS用アンテナ205、無線信号処理部206、無線通信用アンテナ207、オーディオ制御部208、マイクロフォン209、スピーカ210、ディスプレイ制御部211、入力機器インタフェース212、タッチスクリーン213、非接触ICリーダ/ライタ214、センサー215、補助記憶装置216、及び外部記録媒体インタフェース217を含んでいる。
CPU201は、第1ユーザ端末20の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、各機能を実行する。
メモリ202は通常RAM(Random Access Memory)で構成される。メモリ202には、CPU201で実行される各機能を実現するためのプログラムが実行時にロードされ、当該プログラムに必要なデータ等が一時的に記憶される。
インカメラ203a、アウトカメラ203bは、第1ユーザ端末20に内蔵される小型の撮像装置で、撮像素子がCCDやCMOSといったタイプのものがある。これらのカメラによって、対象のコード3等が撮影される。インカメラ203aは、後述するタッチスクリーン213の付近に設けられた内側のカメラであり、通常はアウトカメラ203bより解像度が低いサブカメラの位置付けである。アウトカメラ203bは、後述するタッチスクリーン213の反対側に設けられた外側のカメラであり、通常はアウトカメラ203bより解像度が高いメインカメラの位置付けである。
GPS制御部204は、GPS用アンテナ205を介して、複数のGPSから信号を受信し、第1ユーザ端末20の位置を調べる。こうして求められた位置情報は、位置情報6として情報管理サーバ50に送信される。
無線信号処理部206は、無線通信用アンテナ207を介して携帯電話基地局と通信を行い、他の機器との間での通話データの送受信や、(インターネットを介した)他端末との間でのWEBページ表示用データやメールデータの送受信を制御する。また、無線信号処理部206は、無線通信用アンテナ207を用いて無線LANアクセスポイントとの間で無線LANによる通信を実現し、インターネット経由のデータ送受信を行う(ここでは、便宜上、無線信号処理部206と無線通信用アンテナ207が、携帯電話基地局との間の無線通信及び無線LANアクセスポイントとの間の無線通信を行うものとした)。
オーディオ制御部208は、マイクロフォン209とスピーカ210を制御して無線通信による通話を実現し、一方で、アプリケーションにおいて動画や音楽を再生する場合に、音声を出力するよう制御する。
タッチスクリーン213は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成される表示装置で情報を表示するとともに、ユーザが指などで画面表面をタッチした(押した)位置を、抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチセンサーで検知する。ディスプレイ制御部211は、CPU201が発行する描画データを処理して、例えば、WEBページや動画等を、タッチスクリーン213の表示装置に出力する。入力機器インタフェース212は、タッチスクリーン213のタッチセンサーが、ユーザによる操作を検知し、これを所定の信号としてCPU201に送信する。
非接触ICリーダ/ライタ214は、非接触ICチップや非接触ICチップが埋め込まれたカードが第1ユーザ端末20の所定の位置にかざされた場合に、CPU201の指令に基づいて、そのICチップに記憶されているデータを読み取り、又は、ICチップに所定のデータを書き込む。
センサー215は、タッチスクリーン213のタッチセンサー以外のセンサーであり、モーションセンサー、光センサー、近接センサーなどがある。
補助記憶装置216は、例えば、フラッシュメモリと呼ばれる半導体メモリやハードディスクで構成される。補助記憶装置216は、CPU201で実行される各機能を実現するためのプログラムを記憶するほか、各種データを記憶する。
外部記録媒体インタフェース217は、外部記録媒体220にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る。外部記録媒体220は、例えば、可搬型のフラッシュメモリである。CPU201で実行され本発明の各機能を実現するためのプログラムは、この外部記録媒体インタフェース217や、前述したような、無線信号処理部206及び無線通信用アンテナ207を介した携帯電話網やネットワークを経由して第1ユーザ端末20に提供される。
図5は、スマートフォンが第1ユーザ端末20として用いられた場合の構成を示しているが、例えば、携帯電話等が第1ユーザ端末20として用いられた場合、これらがタッチスクリーンを備えていなければ、ディスプレイ制御部211には、LCD等からなる表示装置が接続され、入力機器インタフェース212にはボタン等が接続される。
なお、第2ユーザ端末30も、図6に示した構成と同様のスマートフォンとすることができる。
また、第2ユーザ端末30として、一般的なデスクトップパソコンが用いられた場合、外部ネットワークに接続するためのネットワークインタフェースが追加され、ディスプレイ制御部211には、LCD等からなる組み込み型又は別筐体の表示装置が接続され、入力機器インタフェース212には、キーボードやマウスが接続される。また、対象2のコード3を読み取るためのカメラやスキャナが接続される。
次に、図7を参照して、情報管理サーバ50のハードウエア構成の例について説明する。ただし、図7の情報管理サーバ50は、一般的なサーバコンピュータについての代表的な構成を例示したにすぎない。他の様々なコンピュータを情報管理サーバ50として利用することができる。
情報管理サーバ50は、CPU401、メモリ402、ネットワークインタフェース403、ディスプレイコントローラ404、ディスプレイ405、入力機器インタフェース406、キーボード407、マウス408、外部記憶装置409、及び外部記録媒体駆動装置410を含んでいる。
CPU401は、情報管理サーバ50の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、各機能を実行する。
メモリ402は通常、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)、及び揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)から構成される。ROMには、情報管理サーバ50の起動時に実行されるプログラム等が格納される。RAMには、CPU401で実行されるプログラムや、それらのプログラムが実行中に使用するデータ等が一時的に格納される。
ネットワークインタフェース403は、ネットワーク420に接続するためのインタフェースである。ネットワーク420は、例えば、無線通信ネットワーク、及びインターネットを含むネットワークである。
ディスプレイコントローラ404は、CPU401が発行する描画命令を実際に処理するための専用コントローラである。ディスプレイコントローラ404で処理された描画データは、一旦グラフィックメモリに書き込まれ、その後、ディスプレイ405に出力される。ディスプレイ405は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)で構成される表示装置である。
入力機器インタフェース406は、キーボード407やマウス408から入力された信号を受信して、その信号パターンに応じて所定の指令をCPU401に送信する。
外部記憶装置409は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)のような記憶装置であり、この装置内には上述したプログラムやデータが記録され、実行時に、必要に応じてそこからメモリ402のRAMにロードされる。
外部記録媒体駆動装置410は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型の外部記録媒体430の記録面にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る装置である。外部記録媒体430には、本発明に係る情報管理方法を実現するためのプログラムも記録することが可能である。外部記録媒体430に記録されているデータは、外部記録媒体駆動装置410を介して外部記憶装置409に格納され、プログラムであれば、実行時にメモリ402のRAMにロードされる。
なお、情報管理サーバ50では、管理者等による操作の必要がない場合や、リモート接続によって操作される場合は、上述したディスプレイコントローラ404、ディスプレイ405、入力機器インタフェース406、キーボード407、及びマウス408は不要である。
次に、図8の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係る第1ユーザ端末20の機能の概要について説明する。図8に示すように、第1ユーザ端末20は、撮像制御部251、デコード部252、位置情報取得部253、サーバアクセス制御部254、画像再生制御部255、位置情報表示制御部256、コミュニケーション制御部257、適性度表示制御部258、利用履歴表示制御部259、組合せ情報表示制御部260、身元特定情報表示制御部261、利用実績情報登録制御部262、入出力制御部263、及びネットワークインタフェース(I/F)部264を含んでいる。
撮像制御部251は、第1ユーザによる操作に基づいて、図6に示す第1ユーザ端末20のインカメラ203aやアウトカメラ203bを制御して、対象2のコード3を読み取る。
デコード部252は、撮像制御部251によりインカメラ203aやアウトカメラ203bで撮影されたコード3の画像を受信し、所定の一般的なデコードロジックにより、コード3の画像から、テキスト列であるコードデータ5を取り出す。この例では、コード3はQRコード(登録商標)であり、デコードロジックにより、終端識別コードが現れるまでのデータから、URLを含むテキスト列が抽出される。
位置情報取得部253は、図6に示すGPS制御部204により、第1ユーザ端末20の現在位置を示す位置情報6を取得する。このようにして取得される位置情報6は、例えば、北緯35°32'5''、東経133°52'21''といったデータを含んでいる。
サーバアクセス制御部254は、デコード部252により取得されたURLを含むテキスト列に基づいて、WEBサーバとして機能する情報管理サーバ50にアクセスし、コードデータ5の内容を情報管理サーバ50に伝えるよう制御する。また、このときに、第1ユーザ等を識別するユーザ識別情報8も情報管理サーバ50に送信される場合がある。
さらに、サーバアクセス制御部254は、位置情報6の使用を許可するといった第1ユーザの指示操作に基づいて、位置情報6を情報管理サーバ50に送信する際に、情報管理サーバ50にアクセスするよう制御する。
画像再生制御部255は、情報管理サーバ50から、第1ユーザ提供情報9として、第2ユーザにより提供された写真・動画や、第3ユーザにより提供された動画等を受信した場合に、これらの画像を、第1ユーザの操作に応じて再生(タッチスクリーン213、スピーカ210へのデータ出力)するよう制御する。
位置情報表示制御部256は、情報管理サーバ50から、第1ユーザ提供情報9として、(交番や警察署の)位置情報等を受信した場合に、それらの位置情報に基づいたマップ表示をタッチスクリーン213に表示するよう制御する。
コミュニケーション制御部257は、第2ユーザ端末30から、情報管理サーバ50を介してチャットや音声通話のリクエストがあった場合に、第2ユーザ端末30との間のチャットや音声通話を、情報管理サーバ50経由で制御する。
適性度表示制御部258は、情報管理サーバ50から、第1ユーザ提供情報9として、衣服等の適性度情報を受信した場合に、その適性度に関する情報をタッチスクリーン213に表示するよう制御する。
利用履歴表示制御部259は、情報管理サーバ50から、第1ユーザ提供情報9として、衣服等の利用履歴情報を受信した場合に、その利用履歴に関する情報をタッチスクリーン213に表示するよう制御する。
組合せ情報表示制御部260は、情報管理サーバ50から、第1ユーザ提供情報9として、衣服等の組合せ情報を受信した場合に、その組合せ情報をタッチスクリーン213に表示するよう制御する。
身元特定情報表示制御部261は、情報管理サーバ50から、第1ユーザ提供情報9として、第2ユーザにより提供された身元特定情報を受信した場合に、その身元特定情報をタッチスクリーン213に表示するよう制御する。
利用実績情報登録制御部262は、第1ユーザから入力された利用実績情報7を、情報管理サーバ50に送信するよう制御する。
入出力制御部263は、図6に示すタッチスクリーン213、及び入力機器インタフェース212を介して得られる第1ユーザの操作に係る信号をCPU201に送信するとともに、CPU201の指令に基づいて、画像再生や位置情報等の表示に係る画面等を、ディスプレイ制御部211を介してタッチスクリーン213に表示するよう制御する。
ネットワークI/F部264は、図6に示す無線信号処理部206等を制御して、情報管理サーバ50との間のデータ送受信を実現する。
基本的に、上述した撮像制御部251、及びデコード部252は、第1ユーザ端末20にインストールされた、一般的な2次元コード読み取りアプリケーションによって実行される。また、入出力制御部263やネットワークI/F部264は、第1ユーザ端末20のOSの基本機能であり、残りの機能部は、WEBブラウザ(HTMLソースやJavaScript(登録商標)を利用したものも含む)などの汎用アプリケーションによって実行される。
また、上述した第1ユーザ端末20の機能の少なくとも一部を、所定のサーバから第1ユーザ端末20にダウンロードしてインストールした、専用アプリケーションによって実現することもできる。
次に、図9の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係る第2ユーザ端末30の機能の概要について説明する。図9に示すように、第2ユーザ端末30は、撮像制御部351、デコード部352、サーバアクセス制御部353、捜索情報登録制御部354、身元特定情報登録制御部355、位置情報表示制御部356、コミュニケーション制御部357、入出力制御部358、及びネットワークインタフェース(I/F)部359を含んでいる。
撮像制御部351は、第2ユーザによる操作に基づいて、第2ユーザ端末30のインカメラやアウトカメラを制御して、対象2のコード3を読み取る。
デコード部352は、撮像制御部351によりインカメラ等で撮影されたコード3の画像を受信し、所定の一般的なデコードロジックにより、コード3の画像から、テキスト列であるコードデータ5を取り出す。この例では、コード3はQRコード(登録商標)であり、デコードロジックにより、終端識別コードが現れるまでのデータから、URLを含むテキスト列が抽出される。
サーバアクセス制御部353は、所定のIPアドレスによりWEBサーバとして機能する情報管理サーバ50にアクセスし、コードデータ5の内容を情報管理サーバ50に伝えるよう制御する。
さらに、サーバアクセス制御部353は、第2ユーザが登録データ11を情報管理サーバ50に送信する際に、情報管理サーバ50にアクセスするよう制御する。
捜索情報登録制御部354は、第2ユーザが、捜索フラグや平常時コンテンツの設定を行うための画面を第2ユーザ端末30のタッチパネル上に表示し、第2ユーザの設定指示に応じて、これらの設定を情報管理サーバ50に送信するよう制御する。
身元特定情報登録制御部355は、第2ユーザが、身元特定情報を入力するための画面を第2ユーザ端末30のタッチパネル上に表示し、第2ユーザの設定指示に応じて、この情報を情報管理サーバ50に送信するよう制御する。
位置情報表示制御部356は、情報管理サーバ50から、第2ユーザ提供情報12として、(逸失物や徘徊者・迷子の)位置情報等を受信した場合に、それらの位置情報に基づいたマップ表示を第2ユーザ端末30のタッチスクリーンに表示するよう制御する。
コミュニケーション制御部357は、第2ユーザから、チャットや音声通話のリクエストがあった場合に、第1ユーザ端末20との間のチャットや音声通話を、情報管理サーバ50経由で制御する。
入出力制御部358、及びネットワークI/F部359は、それぞれ第1ユーザ端末20の入出力制御部263、及びネットワークI/F部264と同様の機能であるため、説明を省略する。
また、上述した撮像制御部351ないしコミュニケーション制御部357の機能は、基本的には、所定のサーバから第2ユーザ端末30にダウンロードしてインストールした、専用アプリケーションによって実現される。
次に、図10の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係る第3ユーザ端末40の機能の概要について説明する。図10に示すように、第3ユーザ端末40は、コンテンツ登録制御部451、組合せ情報登録制御部452、入出力制御部453、及びネットワークインタフェース(I/F)部454を含んでいる。
コンテンツ登録制御部451は、第3ユーザが、第1ユーザ端末20に表示するためのコンテンツデータ13を登録するための画面を第3ユーザ端末40のタッチパネル上に表示し、第3ユーザの登録指示に応じて、コンテンツデータ13を情報管理サーバ50に送信するよう制御する。
組合せ情報登録制御部452は、第3ユーザが、第1ユーザ端末20に表示するための組合せ情報を求めるために参照される組合せ情報14を登録するための画面を第3ユーザ端末40のタッチパネル上に表示し、第3ユーザの登録指示に応じて、組合せ情報14を情報管理サーバ50に送信するよう制御する。
入出力制御部453、及びネットワークI/F部454は、それぞれ第1ユーザ端末20の入出力制御部263、及びネットワークI/F部264と同様の機能であるため、説明を省略する。
次に、図11の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係る情報管理サーバ50の機能の概要について説明する。図11に示すように、情報管理サーバ50は、第1ユーザ端末アクセス管理部551、画像再生管理部552、逸失物等管理部553、適性度管理部554、利用情報管理部555、組合せ作成部556、身元特定情報管理部557、コミュニケーション管理部558、第2ユーザ端末アクセス管理部559、第3ユーザ端末アクセス管理部560、ポイント管理部561、及びネットワークインタフェース(I/F)部562を含んでいる。
また、情報管理サーバ50は、外部記憶装置570(図7の外部記憶装置409に対応)に、コード情報管理テーブル571、登録情報管理テーブル572、コンテンツデータ573、マップ情報テーブル574、衣服特性情報テーブル575、利用履歴管理テーブル576、組合せ情報テーブル578、衣服情報テーブル579、身元特定情報テーブル580、ユーザ情報テーブル581、位置情報テーブル582、及びポイント管理テーブル583を記憶する。
第1ユーザ端末アクセス管理部551は、WEBサーバの機能を含む。第1ユーザ端末20からHTTPリクエスト等を受信すると、指定されたURLのパラメータ等からコードデータ5を取り出し、例えば、以下の逸失物等管理部553等により第1ユーザ端末20に画面を表示するためのWEBページ表示用データが生成された場合に、HTTPレスポンス等により当該WEBページ表示用データや関連する画像データ等を、第1ユーザ提供情報9として第1ユーザ端末20に送信する。
画像再生管理部552は、第1ユーザ端末20から、第2ユーザにより設定された平常時コンテンツの再生指示を受信した場合に、コンテンツデータ573にアクセスして必要なデータを第1ユーザ端末20に送信して、第1ユーザ端末20における画像再生を実現する。
逸失物等管理部553は、第1ユーザ端末20から受信したコードデータ5と同じデータ(又はこれに対応するデータ)が、事前に第2ユーザにより登録情報管理テーブル572に登録されている場合に、位置情報6の送信を許可するか否かを確認する画面を第1ユーザ端末20に表示させるためのWEBページ表示用データや、平常時コンテンツを再生する画面を第1ユーザ端末20に表示させるためのWEBページ表示用データを生成するよう制御する。
また、逸失物等管理部553は、第1ユーザ端末20から位置情報6を受信した場合に、これをコードデータ5とともにコード情報管理テーブル571に記憶し、第2ユーザ端末30からの指示に応じて、第2ユーザが登録した対象2を一覧表示するユーザ画面を第2ユーザ端末30に表示させるための表示用データや、指定された対象2に関する位置情報6を表示する捜索画面を第2ユーザ端末30に表示させるための表示用データを生成するよう制御する。
適性度管理部554は、第1ユーザ端末20から位置情報6を受信し、第1ユーザ端末20から受信したコードデータ5に対応する衣服等の着用が、その日の天気等に適している度合いを、気象情報(位置情報6における地方の天気、気温等)、及び衣服特性情報テーブル575から算出し、こうして算出した適性度を第1ユーザ端末20に表示させるためのWEBページ表示用データを生成するよう制御する。
利用情報管理部555は、第1ユーザ端末20から、コードデータ5に対応する衣服等に関する第1ユーザの利用実績を受信し、これを利用履歴管理テーブル576に記憶する。また、第1ユーザの操作に応じて、対応する衣服等についての利用履歴を編集し、こうして編集した利用履歴を、第1ユーザ端末20に表示させるためのWEBページ表示用データを生成するよう制御する。
組合せ作成部556は、第1ユーザの操作に応じて、コードデータ5に対応する衣服等(対象2)についてお勧めの組合せを作成し、こうして作成した、対象2を含む衣服等の組合せを、第1ユーザ端末20に表示させるためのWEBページ表示用データを生成するよう制御する。このような組合せは、例えば、コードデータ5に対応する衣服等(対象2)と、第3ユーザから提供された組合せ情報テーブル578、衣服情報テーブル579を参照して、この対象2の衣服等を選択した場合に、他の衣服等をどのように組合せるのが適切かを求める。
身元特定情報管理部557は、第1ユーザの操作に応じ、第1ユーザ端末20から受信したユーザ識別情報8とユーザ情報テーブル581(不図示)を用いて第1ユーザの本人認証を行い、第1ユーザ端末20から受信した位置情報6と位置情報テーブル582を用いて位置認証を行い、これらの認証がOKであれば、コードデータ5に対応付けられている患者の身元特定情報を第1ユーザ端末20に表示させるためのWEBページ表示用データを生成するよう制御する。身元特定情報は、登録情報管理テーブル572と身元特定情報テーブル580を参照して取得する。
コミュニケーション管理部558は、第2ユーザの操作により、第2ユーザ端末30から、チャットや音声通話のリクエストがあった場合に、指定された第1ユーザの第1ユーザ端末20との間で、チャットや音声通話ができるよう制御・管理する。
第2ユーザ端末アクセス管理部559は、第2ユーザ端末30から捜索情報に関する登録リクエスト等を受信すると、受信したデータに基づいて登録情報管理テーブル572を更新する。また、第2ユーザ端末30から身元特定情報に関する登録リクエスト等を受信すると、受信したデータに基づいて登録情報管理テーブル572と身元特定情報テーブル580を更新する。
また、第2ユーザ端末アクセス管理部559は、逸失物等管理部553で生成された、ユーザ画面や(第1ユーザ端末20から送信された位置情報6を含んだ)捜索画面を表示するための表示用データ等を、第2ユーザ端末30からの要求に基づいて生成し、第2ユーザ端末30に送信する。
第3ユーザ端末アクセス管理部560は、第3ユーザ端末40からコンテンツデータに関する登録リクエスト等を受信すると、受信したコンテンツデータをコンテンツデータ573として記憶する。また、第3ユーザ端末40から組合せ情報に関する登録リクエスト等を受信すると、受信したデータに基づいて組合せ情報テーブル578を更新する。
ポイント管理部561は、第1ユーザが逸失物や徘徊者・迷子を発見した際の操作により、第1ユーザ端末20からコードデータ5等が送信された場合に、その第1ユーザに所定のポイントを付与し、そのポイント数をポイント管理テーブル583で管理する。第1ユーザに付与するポイントは、例えば、第2ユーザによる捜索が成功した場合等、結果に応じて調整される。このようなポイントは、第1ユーザの利益となるものであって、他のポイントに交換できたり、所定の商品・サービスへの交換が可能なポイントである。
また、共謀してポイントを獲得する行為を防止するため、第1ユーザと第2ユーザが2回以上同じ組合せとなった場合は、2回目以降のポイント付与を行わないようにすることができる。
ネットワークインタフェース(I/F)部562は、第1ユーザ端末20のネットワークI/F部264と同様の機能であるため、説明を省略する。
次に、図12ないし図15を参照して、本実施形態の情報管理システム1で使用されるテーブル、データの概要を説明する。
図12Aに示すコード情報管理テーブル571は、コードデータ5、位置情報6/機関、デバイスID、日時、及び連絡先/メディアを含む。ここで、デバイスIDは、第1ユーザ端末20を識別するためのIDであるが、他の識別子を用いてもよい。
図12Bに示す登録情報管理テーブル572は、コードデータ5、ユーザID、捜索フラグ、平常時コンテンツ、捜索対象映像、及び身元情報コードを含む。ここで、ゆーざユーザIDは、第2ユーザを識別するためのIDであるが、第2ユーザ端末30のデバイスID等、他の識別子を用いてもよい。
図13Aに示す衣服特性情報テーブル575は、コードデータ5、及び特性指標を含む。図13Bに示す利用履歴管理テーブル576は、コードデータ5、デバイスID、日付、場所、及び相手を含む。ここで、デバイスIDは、上記と同様、第1ユーザ端末20を識別するためのIDである。
図14Aに示す組合せ情報テーブル578は、組合せNO、及びコードAないしコードEを含む。図14Bに示す衣服情報テーブル579は、コードデータ5、種別、メーカ、季節、年度、色、及び価格を含む。図14Cに示す身元特定情報テーブル580は、身元情報コード、氏名、住所、年令、性別、血液型、及び電話番号を含む。
図15Aに示すユーザ情報テーブル581は、デバイスID、及び機関を含む。ここで、デバイスIDは、上記と同様、第1ユーザ端末20を識別するためのIDであるが、デバイスIDの代わりにユーザID等を使用してもよい。また、このほか、第1ユーザが身元特定情報のどの部分を参照可能であるかや、処理の権限等についての項目を含むようにもできる。
図15Bに示す位置情報テーブル582は、機関、位置情報A、及び位置情報Bを含む。ここで、デバイスIDは、上記と同様、第1ユーザ端末20を識別するためのIDである。位置情報Aと位置情報Bで、認証可能な位置の範囲(2次元領域)が定義されている。
コンテンツデータ573は、図示しないが、第3ユーザ等から提供されたコンテンツデータ13等である。マップ情報テーブル574は、図示しないが、マップ表示を行うために使用される地図情報を含む。ポイント管理テーブル583は、図示しないが、第1ユーザ端末のデバイスIDごとに、獲得したポイント数を記憶し、ポイントを消費した場合は、そのポイント数から減算される。
次に、図16ないし図29を参照して、本実施形態に係る情報管理システム1において、逸失物の情報管理や、徘徊者・迷子の情報管理を行う場合の処理フロー、及び画面について説明する。
図16、及び図17は、第1ユーザが逸失物や徘徊者・迷子を発見した場合に、第1ユーザ端末20を操作して情報管理サーバ50に情報を提供する処理フローを示している。
最初に、ステップS11において、第1ユーザが、第1ユーザ端末20を操作して、発見した対象2のコード3を第1ユーザ端末20のカメラで読み取る。この処理は、例えば、図21に示すコード読取画面600の撮像範囲601に被写体であるコード3を表示させることによって行われる。
その後、ステップS12において、第1ユーザ端末20は、撮影した画像に基づいてデコード処理を行い、URLを求める。このとき、URLパラメータには、コード3から求められたコードデータ5が含まれ、このコードデータ5によって対象2がユニークに識別される。
次に、第1ユーザ端末20は、ステップS13において、URLによりサーバにアクセスを行う(HTTPリクエスト)。URLを指定したアクセスにより、情報管理サーバ50にコードデータ5が送信されることになる。このようなURLによる情報管理サーバ50へのアクセスは、コード3の読み取りから自動的に行われる場合もあるし、第1ユーザによって起動するWEBブラウザを設定する等の処理を経由して行われる場合もある。
ステップS14において、情報管理サーバ50は、第1ユーザ端末20からアクセスされると、URLパラメータのコードデータ5に基づいて、登録情報管理テーブル572を参照し、同じ又は対応するコードデータ5が存在するか否かを判定する。
コードデータ5が存在しない場合(ステップS15のNO)、第1ユーザ端末20に、対応するコードが無いことを示す所定のレスポンスを送信し、第1ユーザ端末20はこれを受信し表示する(ステップS16)。また、このとき、所定のコンテンツデータを送信させるなどしてもよい。
コードデータ5が存在する場合(ステップS15のYES)、ステップS17で、登録情報管理テーブル572の捜索フラグがオンか否かが判定され、捜索フラグがオン(すなわち、捜索フラグの値が「1」)である場合(ステップS17のYES)、ステップS18に進み、そこで、第1ユーザ端末20に情報提供画面を表示させるためのWEBページ表示用データを生成し、第1ユーザ端末20にHTTPレスポンスとして送信する。
第1ユーザ端末20は、このHTTPレスポンスに応じて、図22Aに示すような情報提供画面610を表示する(ステップS19)。情報提供画面610には、位置情報の提供を許可するか否かを指定する位置情報提供指定エリア611、第1ユーザの連絡先(NO/IDと連絡方法)を指定する連絡先指定エリア612、及びこれらの指示内容の送信を指示する送信指示ボタン614が配置されている。また、捜索対象映像確認ボタン613を選択することにより、第2ユーザが提供し、登録情報管理テーブル572に記憶されている捜索対象映像を確認することもできる。
また、図22Aの情報提供画面610において、交番・警察署の位置を表すマップ表示を表示させるよう要求したり、警察署に通知するための音声通話用のIDやリンクを表示させるよう要求するためのボタンを表示するよう構成することもできる。
ステップS20において、第1ユーザが、位置情報提供指定エリア611で位置情報の提供を許可したか否かが判定され、位置情報の提供が許可されている場合(ステップS20のYES)、ステップS21において、第1ユーザ端末20の位置情報が取得される。位置情報の提供が許可されていない場合(ステップS20のNO)、又はステップS21の後、ステップS22に進み、そこで、第1ユーザの他の入力(すなわち、連絡先指定エリア612の入力)を取得し、ステップS23において、送信指示ボタン614が選択された場合(ステップS23のYES)、ステップS24において、HTTPプロトコルにより位置情報6や指示内容を情報管理サーバ50に送信する(HTTPリクエスト)。
情報管理サーバ50は、第1ユーザ端末20から指示内容を受信すると、取得した情報等(コードデータ5、位置情報6、デバイスID、日時、連絡先情報)をコード情報管理テーブル571に記憶する(ステップS25)。
一方、ステップS17の判定で捜索フラグがオフ(すなわち、捜索フラグの値が「0」)である場合(ステップS17のNO)、図17のステップS41に進み、そこで、登録情報管理テーブル572を参照し、取得したコードデータ5に対応する平常時コンテンツのコンテンツ名を取得し、ステップS42において、この平常時コンテンツを再生するコンテンツ再生用画面を表示させるためのWEBページ表示用データを生成し、第1ユーザ端末20にHTTPレスポンスとして送信する。
第1ユーザ端末20は、このHTTPレスポンスに応じて、図22Bに示すようなコンテンツ再生画面620を表示する(ステップS43)。コンテンツ再生画面620には、コンテンツを表示するコンテンツ表示エリア621、再生開始ボタン622、再生停止ボタン623、及び一時停止ボタン624が配置されている。
ステップS44において、再生開始ボタン622が選択されるか否かが判定され、再生開始ボタン622が選択された場合(ステップS44のYES)、第1ユーザ端末20のWEBブラウザは、ステップS45において、情報管理サーバ50のコンテンツデータ573の対応するコンテンツ名にアクセスし、必要に応じたタイミングで当該コンテンツデータを取得し、コンテンツ表示エリア621で再生を行うよう制御する。
また、捜索対象映像確認ボタン613を選択することにより、第2ユーザが提供し、登録情報管理テーブル572に記憶されている捜索対象映像を確認することもできる。
図18、及び図19は、第2ユーザが逸失物や徘徊者・迷子を登録・発見するための関連処理フローを示している。
最初に、ステップS61において、第2ユーザが、第2ユーザ端末30を操作して、ユーザIDとパスワードを用いて情報管理システム1にログインする。この例では、第2ユーザは、事前にユーザ登録を行ってユーザIDを取得し、そのユーザIDで情報管理システム1にログインするようにしているが、デバイスID等で第2ユーザ端末30をユニークに管理し、ユーザ登録等の操作なしに、情報管理システム1を利用するようにもできる。
ステップS62において、第2ユーザからユーザID、パスワードを受信した情報管理サーバ50は、ユーザ管理テーブル(不図示)によりユーザ認証を行った後、登録情報管理テーブル572を参照して、ログインしたユーザIDに対応する登録情報を把握し、コード情報管理テーブル571に、登録情報のコードデータ5に対応する発見情報が記憶されていた場合、これを取得する。
次に、情報管理サーバ50は、ステップS63において、ユーザ画面データを生成し、第2ユーザ端末30に送信する。このユーザ画面データは、ステップS62で、既に登録されている対象2が存在していれば、その対象2に関する情報を含むように構成され、さらに、登録している対象2に関する発見情報があれば、その発見情報を含むように構成される。
第2ユーザ端末30は、情報管理サーバ50からユーザ画面データを受信すると、図23に示すようなユーザ画面を表示する(ステップS64)。ユーザ画面630には、右上にユーザID(「U001」)が表示され、その下に、対象一覧表示エリア631、及び新規登録ボタン633が配置されている。
対象一覧表示エリア631には、コードデータ5、発見情報の件数、捜索フラグ、及び変更ボタンが、対象2のそれぞれについて表示されている。また、コードデータ5の表示部分は下線が付されており、この部分は、選択すると他の画面に遷移するリンク表示となっている。
ステップS65において、第2ユーザが新規登録ボタン633を選択するか否かが判定され、新規登録ボタン633が選択されると(ステップS65のYES)、ステップS66において、第2ユーザの操作により、対象2のコード3を読み取る。これは、例えば、第2ユーザ端末30に、図24に示すようなコード読取画面640が表示され、コード読取画面640の撮像範囲641に被写体であるコード3を表示させることによって行われる。
その後、第2ユーザ端末30は、ステップS67において、図25に示すような登録画面650を表示する。登録画面650は、右上にユーザIDが表示され、その下に、読み取った対象2のコードデータ5が表示され、さらにその下に、登録情報入力エリア651、及び登録ボタン652が配置されている。登録情報入力エリア651には、さらに、捜索フラグ入力エリア、平常時コンテンツ指定エリア、及び捜索対象映像指定エリアが配置されている。
次に、第2ユーザ端末30は、ステップS68において、第2ユーザにより入力された登録情報を取得し、第2ユーザが登録ボタン652を選択して登録指示を行ったか否かを判定する(ステップS69)。第2ユーザが登録指示を行った場合(ステップS69のYES)、ステップS70において、取得した登録情報を情報管理サーバ50に送信し、登録情報を受信した情報管理サーバ50は、ステップS71において、登録情報を登録情報管理テーブル572に記憶する。
この例では、第2ユーザが対象2に付けられたコード3を読み取って登録を行うものであり、これは、発見者である第1ユーザが読み取ったもの(対象2に付けられたコード3)と同じであるが、第2ユーザは、対象2からではなく、対象2の購入時に付けられていた下げ札や登録カードからコード3を読み取ってもよい。
また、対象2の購入時に付けられている下げ札や登録カードには、コード3に対応する別のコード3’が表記されており、第2ユーザは、このコード3’を読み取って登録を行ってもよい(なお、この場合は、コード3から取得されるコードデータ5とコード3’から取得されるコードデータ5’とを対応付けるコードデータ対応テーブル(不図示)が必要となる)。
また、さらに、下げ札や登録カードに表示された2次元コードに、専用アプリケーションでのみ読み取ることが可能な秘匿領域を設け、そこからコードデータ5’を読み取るようにすることもできる。
なお、図18のフローチャートで示した、第2ユーザによる対象2の登録操作であるが、このような操作は、対象2の購入直後に行うこともできるし、対象2を無くした後や、徘徊者・迷子の存在が明らかになった後など、様々なタイミングで行うことができる。
ステップS65において、第2ユーザが新規登録ボタン633を選択するか否かが判定され、新規登録ボタン633が選択されていない場合(ステップS65のNO)、処理は、図19のステップS91に進み、そこで、第2ユーザが捜索画面の選択を選択するか否かが判定される。捜索画面の選択は、例えば、図23のユーザ画面630の対象一覧表示エリア631に表示されたコードデータ5のリンク表示を選択することによって行われる。
捜索画面の選択が行われたと判定されると(ステップS91のYES)、ステップS92において、第2ユーザの選択の操作に応じて、捜索対象の対象2と特定する。例えば、図23のユーザ画面630の例では、第2ユーザがリンク表示632を選択すると、コードデータ=「00101」である対象2が捜索対象であると特定される。
次に、第2ユーザ端末30は、ステップS93において、捜索対象のコードデータ5を情報管理サーバ50に送信する。コードデータ5を受信した情報管理サーバ50は、ステップS94において、受信したコードデータ5に基づいてコード情報管理テーブル571を参照し、同じ又は対応するコードデータ5を検索する。
コード情報管理テーブル571に、同じ又は対応するコードデータ5が存在していた場合、ステップS95において、そのコードデータ5を特定し、コード情報管理テーブル571から取得した位置情報に基づいてマップ表示を生成する。また、このとき、マップ表示を生成するために、地図情報を含むマップ情報テーブル574を参照する。なお、コード情報管理テーブル571に、コードデータ5に対応するレコードが無い場合については処理を省略したが、例えば、「発見情報なし」といった画面やメッセージを第2ユーザ端末30に送信し、第2ユーザ端末30は、それを表示し、第2ユーザが指定した対象2について発見情報がないことを知らせる。
次に、ステップS96において、特定したコードデータ5の発見情報について、発見者である第1ユーザの連絡先情報が存在するか否かを判定する。連絡先がある場合(ステップS96のYES)、ステップS97において、連絡先情報に基づいて、連絡先リンク表示を生成する。例えば、連絡先情報に電話番号が記憶されていれば、「発見者と音声通話」というリンク表示を生成し、連絡先情報にSNSや時限性チャットの指定があれば、「発見者とチャット」というリンク表示を生成する。
連絡先がない場合(ステップS96のNO)、又はステップS97の後で、捜索画面データを生成し、第2ユーザ端末30に送信する(ステップS98)。捜索画面データは、ステップS95で生成したマップ表示を含み、また、ステップS97で連絡先リンク表示を生成した場合は、その生成された連絡先リンク表示も含む。
第2ユーザ端末30は、ステップS99において、情報管理サーバ50から捜索画面データを受信すると、これに基づいて、図26に示すような捜索画面660を表示する。捜索画面660は、右上にユーザID(「U001」)が表示され、その下にコードデータ5、さらにその下に、マップ表示エリア661、詳細発見情報表示エリア663、及び音声通話リンク664が配置されている。また、マップ表示エリア661には、例えば、逸失物や徘徊者・迷子が発見された位置を示す矢印662が示されている。
ここで、第2ユーザ端末30は、ステップS100において、第2ユーザが音声通話リンク664を選択し、通話が指示されるか否かを判定し、通話が指示されると(ステップS100のYES)、この指示が情報管理サーバ50に送信され、情報管理サーバ50で、第2ユーザ端末と情報管理サーバ50の間で、IP電話のセッションを生成する(ステップS101)。
次に、ステップS102において、連絡先情報に含まれる電話番号で第1ユーザを特定し、ゲートウエイ機能により、IP電話を携帯電話ネットワークを接続し、第1ユーザと第2ユーザを通話可能状態にする。
第2ユーザは、このような捜索画面660のマップ表示エリア661の表示により、逸失物等がどの時間にどの位置に存在したかを知ることができる。また、第2ユーザは、音声通話リンク664を選択することにより、第1ユーザとの通話を行うことができるため、第1ユーザ、第2ユーザとも、相手方の電話番号やその他の個人情報を知ることなく、最初のコミュニケーションを図ることができる。
図27に示すユーザ画面670は、図23に示すユーザ画面630とは別のケースを示している。ユーザ画面670は、ユーザ画面630と同様に、右上にユーザID(「U002」)が表示され、その下に、対象一覧表示エリア671、及び新規登録ボタン673が配置されている。
対象一覧表示エリア671には、コードデータ5、発見情報の件数、捜索フラグ、及び変更ボタンが、1つの対象2のそれぞれについて表示されている。また、コードデータ5(「00122」)の表示部分は下線が付されており、この部分がリンク表示672となっている。ここで、このリンク表示672を選択すると、図28Aに示すような捜索画面680に遷移する。
図28Aの捜索画面680も、図26の捜索画面660と同様であり、右上にユーザID(「U002」)が表示され、その下にコードデータ5、さらにその下に、マップ表示エリア681、詳細発見情報表示エリア683、及び音声通話リンク684が配置されている。
マップ表示エリア681には、図26の捜索画面660とは異なり、複数の発見情報が丸数字の1ないし4で表示されている(この例では、日時の順に1−>4となっている)。これは、例えば、徘徊者・迷子が複数の発見者により発見された場合であって、それぞれの発見位置が上記の丸数字で示されている。
図28Aの捜索画面680では、丸数字の2(符号682)を第2ユーザが選択すると、詳細発見情報表示エリア683にその発見情報に関する詳細な情報が表示される。また、この発見情報に係る第1ユーザが、連絡先として電話番号を指定しているため、音声通話リンク684が示されている。
次に、図28Bの捜索画面680を参照すると、第2ユーザが、丸数字の4(符号685)を選択しており、これに応じて、詳細発見情報表示エリア683にその発見情報に関する詳細な情報が表示される。また、この発見情報に係る第1ユーザが、連絡先として時限性チャットを指定しているため、チャットリンク686が示されている。
このように、第2ユーザは、マップ表示エリア681において、複数の発見情報が時間の経過とともに表示されているために、移動情報の推移が示され、結果的に、徘徊者や迷子の移動状況を効果的に把握することができる。
ここで、第2ユーザがチャットリンク686を選択すると、第2ユーザ端末30と情報管理サーバ50は、図20に示すような処理フローとなる。
図20は、図19のステップS100以降の処理を、第1ユーザと第2ユーザがチャットでコミュニケーションを行う別のケースに置き換えたものである。
第2ユーザ端末30が、ステップS121において、対話の指示、すなわち、チャットリンク686が選択されたか否かを判定し、チャットリンク686が選択されると(ステップS121のYES)、この指示が情報管理サーバ50に送信され、情報管理サーバ50で、最初に、ステップS122において、第1ユーザと第2ユーザとの間での対話が可能となる時限性チャットの設定を行う。
情報管理サーバ50は、第1ユーザ端末20が(発見情報を提供した後)そのまま情報管理サーバ50とのセッションを保持している場合は、WEBブラウザ上にチャットのタイムラインが表示されるよう制御する。そのほか、再度WEBブラウザを起動させて所定のURLにアクセスさせたときに、cookieの情報等を利用してチャットを開始させるよう制御したり、専用アプリケーションを起動させて第1ユーザを特定し、チャットを開始させるよう制御することもできる。
この場合、第2ユーザ端末30は、専用アプリケーションによってチャットリンク686を選択しているので、情報管理サーバ50から、この専用アプリケーションを制御し、専用アプリケーションを用いてチャットができるよう、第1ユーザとのタイムラインを表示させる。
次に、ステップS125において、第1ユーザ端末や第2ユーザ端末からテキスト入力があった場合に、これらのテキスト入力を取得し、ステップS126において、取得したテキストに応じて時限性チャットのタイムラインを編集する。
次に、ステップS127において、第1ユーザ端末、及び第2ユーザ端末に対して、編集後のタイムラインを送信し、ステップS123に進む。
ステップS123では、チャットの開始から所定の時間が経過したか否かが判定され、所定の時間が経過した場合(ステップS123のYES)、ステップS124で第1ユーザと第2ユーザとの間のチャットが終了される。所定の時間が経過していない場合(ステップS123のNO)、ステップS125に進む。
このように、第1ユーザと第2ユーザは、チャットのようなテキスト交換システムを用いて情報を交換することができ、情報管理サーバ50は、これらの情報交換を匿名で中継するため、第1ユーザ、第2ユーザとも、相手方の電話番号やその他の個人情報を知ることなく、最初のコミュニケーションを図ることができる。
また、情報管理サーバ50は、第1ユーザが既存のSNSの利用を指定した場合に、既存のSNSでの第1ユーザのテキスト入力と第2ユーザのテキスト入力を中継することができ、この場合も、第1ユーザ、及び第2ユーザの匿名性を確保することができる。
なお、この例では、チャットのタイムラインは時限性であり、所定の時間を経過するとチャットが終了するようになっているが、この時間を無制限としたり、第1ユーザ、及び第2ユーザが延長を指示できるようにすることもできる。
図29には、上述した時限性チャットの(第2ユーザに示される)チャット画面750が例示されている。チャット画面750は、右上にユーザID(「U002」)が表示され、その下にコメント表示エリア(タイムライン)751、コメント入力エリア752、及び残り時間表示エリア753が配置されている。第2ユーザは、コメント入力エリア752に第1ユーザに対するコメントを入力すると、それがコメント表示エリア751に表示されるとともに、第1ユーザ端末20のタイムラインに表示される。第1ユーザが第1ユーザ端末20を操作して入力コメントも、例えば、発見者からのコメントとして、コメント表示エリア751に表示される。
次に、図30ないし図34を参照して、本実施形態に係る情報管理システム1において、衣服等の適性度に関する情報を提供する場合の処理フロー、及び画面について説明する。
図30、及び図31は、第1ユーザが衣服等のコードを読み取って、衣服等の適性度に関する情報を情報管理サーバ50から受信する処理フローを示している。
最初に、ステップS141において、第1ユーザが、第1ユーザ端末20を操作して、自身の衣服等である対象2のコード3を第1ユーザ端末20のカメラで読み取る。この処理は、例えば、図21に示すコード読取画面600の撮像範囲601に被写体であるコード3を表示させる場合と同様である。
その後、ステップS142において、第1ユーザ端末20は、撮影した画像に基づいてデコード処理を行い、URLを求める。このとき、URLパラメータには、コード3から求められたコードデータ5が含まれ、このコードデータ5によって対象2がユニークに識別される。
次に、第1ユーザ端末20は、ステップS143において、URLによりサーバにアクセスを行う(HTTPリクエスト)。URLを指定したアクセスにより、情報管理サーバ50にコードデータ5が送信されることになる。このようなURLによる情報管理サーバ50へのアクセスは、コード3の読み取りから自動的に行われる場合もあるし、第1ユーザによって起動するWEBブラウザを設定する等の処理を経由して行われる場合もある。また、このとき、第1ユーザ端末20の位置情報6も情報管理サーバ50に送信される。
ステップS144において、情報管理サーバ50は、第1ユーザ端末20からアクセスされると、URLパラメータのコードデータ5に基づいて、衣服特性情報テーブル575を検索する。
同じ又は対応するコードデータ5が存在しない場合(ステップS145のNO)、第1ユーザ端末20に、対応するコードが無いことを示す所定のレスポンスを送信し、第1ユーザ端末20はこれを受信し表示する(ステップS146)。また、このとき、所定のコンテンツデータを送信させるなどしてもよい。
コードデータ5が存在する場合(ステップS145のYES)、ステップS147において、衣服特性情報テーブル575から、対応する特性指標を取得する。さらに、ステップS148において、取得した位置情報6に応じて、当日の気象情報を、例えば、所定の気象情報提供機関のデータベースにアクセスして取得する。気象情報は、例えば、天気、気温、湿度、最低予想気温、最高予想気温、風速、風向き等の情報を含む。
次に、ステップS149において、特性指標と気象情報に基づき、対象2である衣服等の適性度を判定する。ここで、特性指標は、衣服等の素材や形状等に関する指標であり、複数の指標により構成されていてもよい。衣服等の適性度は、本日の天気、気温等において、どのような衣服等を着用することが、外観や寒暖の観点等から適切であるかを示す指標であり、所定のロジックにより求められる。
次に、ステップS150において、受信した位置情報6等に基づいて、対応する動画等のコンテンツ名を取得する。
その後、ステップS151において、HTTPレスポンスとして、適性度表示画面を第1ユーザ端末20に表示させるためのWEBページ表示用データを生成するよう制御する。
第1ユーザ端末20は、情報管理サーバ50から受信したHTTPレスポンスに応じて、図32に示すような適性度表示画面690を表示する(ステップS152)。適性度表示画面690には、コードデータ5と対象2の情報を表示する対象表示エリア691、気象情報を表示する気象情報表示エリア692、コンテンツを表示するコンテンツ表示エリア693、対象2(衣服等)の適性度を示す適性度表示エリア694、読み取りボタン695、履歴管理ボタン696、及び組合せ表示ボタン697が配置されている。
対象表示エリア691には、対象2から取得したコードデータ5と、コードデータ5に基づいて衣服情報テーブル579から取得した、対応する衣服等の情報が示されている。また、コンテンツ表示エリア693には、ステップS150で取得されたコンテンツ名の動画等が再生表示される。
このように、第1ユーザは、衣服等のコード3を読み取るだけで、その日にその衣服等を着用することが適切かどうかを判断することができる。また、第1ユーザが日付を設定することにより、将来の特定の日付の天気、気温等に対して、コード3を読み取った衣服等がどの程度フィットしたものであるかが表示される。
次に、ステップS153において、読み取りボタン695が選択されたか否かが判定され、読み取りボタン695が選択された場合は(ステップS153のYES)、ステップS141の処理に戻り、第1ユーザはここで、次の衣服等について適性度の表示をさせることができる。
読み取りボタン695の選択でない場合(ステップS153のNO)、処理は、図31のステップS171に進み、そこで、履歴管理ボタン696が選択されたか否かが判定され、履歴管理ボタン696が選択された場合は(ステップS171のYES)、ステップS172の処理に進み、そこで、利用履歴管理テーブル576を参照し、対応するコードデータ5とデバイスIDのレコードについて、利用履歴情報を取得する。
次に、ステップS173において、HTTPレスポンスとして、利用履歴管理画面を第1ユーザ端末20に表示させるためのWEBページ表示用データを生成するよう制御する。
第1ユーザ端末20は、情報管理サーバ50から受信したHTTPレスポンスに応じて、図33に示すような利用履歴管理画面700を表示する(ステップS174)。利用履歴管理画面700には、コードデータ5と対象2の情報を表示する対象表示エリア701、その対象2(衣服等)についての利用履歴を表示する利用履歴表示エリア702、及び履歴追加ボタン703が配置されている。
ステップS175において、第1ユーザ端末20は、履歴追加ボタン703が選択されるか否かを判定し、履歴追加ボタン703が選択された場合(ステップS175のYES)、情報管理サーバ50は、第1ユーザによって入力された利用履歴を、利用履歴管理テーブル576に記憶する(ステップS176)。
このような利用履歴管理画面700によって、第1ユーザが、衣服等の対象2をいつどのような状況で利用したかを容易に把握することができる。このような利用履歴は第1ユーザ自身が、履歴追加ボタン703を選択することによって追加することができる。例えば、第1ユーザは、適性度表示画面690で表示された適性度を見て、衣服等について当日の着用を決断し、直後に、利用履歴管理画面700で履歴追加ボタン703を選択し、その衣服等についての当日の着用を履歴として記録する、といったことが可能となる。
ステップS171において、履歴管理ボタン696の選択でない場合は(ステップS171のNO)、処理は、ステップS177に進み、そこで、組合せ表示ボタン697が選択されたか否かが判定され、組合せ表示ボタン697が選択された場合は(ステップS177のYES)、ステップS178の処理に進み、そこで、組合せ情報テーブル578を参照して、そこから、コードデータ5を含む組合せを取得する。
さらに、ステップS179において、取得した組合せで、コードデータ5に対応する対象2以外の衣服等について、衣服情報テーブル579を参照して、それぞれの衣服等に関する情報を取得する。
次に、ステップS180において、HTTPレスポンスとして、組合せ表示画面を第1ユーザ端末20に表示させるためのWEBページ表示用データを生成するよう制御する。
第1ユーザ端末20は、情報管理サーバ50から受信したHTTPレスポンスに応じて、図34に示すような組合せ表示画面710を表示する(ステップS181)。組合せ表示画面710には、コードデータ5と対象2の情報を表示する対象表示エリア711、その対象2(衣服等)についてのおすすめの組合せを表示するおすすめ組合せ表示エリア712、及び次の組合せを表示するための次へボタン713が配置されている。
第1ユーザは、こうした組合せ表示画面710を表示することによって、コード3を読み取った対象2の衣装等について、適性度とともに組合せて着用することがおすすめである他の衣装等のついての情報を得ることができる。
なお、この例では、組合せ情報テーブル578に記憶されている好適な組合せに関するデータは、第3ユーザ(すなわち、衣服等のメーカや他の組織)により提供されるものであるが、これらをメーカごと組織ごとの、複数の異なるパターンの組合せ情報として提供することもでき、第1ユーザは、その組合せ情報を適宜選択することができる。
次に、図35ないし図39を参照して、本実施形態に係る情報管理システム1において、救急搬送時における患者情報を提供する場合の処理フロー、及び画面について説明する。
図35は、第1ユーザが救急対応が必要な患者に接した場合に、第1ユーザ端末20を操作して情報管理サーバ50から情報の提供を受ける処理フローを示している。
最初に、ステップS201において、第1ユーザが、第1ユーザ端末20を操作して、患者のアンダーウエア等である対象2のコード3を第1ユーザ端末20のカメラで読み取る。この処理は、例えば、図21に示すコード読取画面600の撮像範囲601に被写体であるコード3を表示させる場合と同様である。
その後、ステップS202において、第1ユーザ端末20は、撮影した画像に基づいてデコード処理を行い、URLを求める。このとき、URLパラメータには、コード3から求められたコードデータ5が含まれ、このコードデータ5によって対象2がユニークに識別される。
次に、第1ユーザ端末20は、ステップS203において、URLによりサーバにアクセスを行う(HTTPリクエスト)。URLを指定したアクセスにより、情報管理サーバ50にコードデータ5が送信されることになる。このようなURLによる情報管理サーバ50へのアクセスは、コード3の読み取りから自動的に行われる場合もあるし、第1ユーザによって起動するWEBブラウザを設定する等の処理を経由して行われる場合もある。また、このとき、第1ユーザ端末20のデバイスID、及び位置情報6も情報管理サーバ50に送信される。
ステップS204において、情報管理サーバ50は、取得したデバイスIDに基づいて、ユーザ情報テーブル581を参照して、第1ユーザ端末20が正当な端末であるか否かをチェックする。このような本人認証チェックでは、第1ユーザが入力したユーザIDを用いて行ったり、所定の認証機関を利用して行うこともできる。なお、ユーザ情報テーブル581は詳細に説明しないが、第1ユーザを管理する機関が提供するデータである。
ステップS205において、本人認証がOKか否かが判定され、OKでなければ(ステップS205のNO)、ユーザの認証エラーである旨のメッセージを表示するよう制御し、第1ユーザ端末20は、これに応じて、その旨のメッセージの表示を行う(ステップS206)。
次に、ステップS207において、情報管理サーバ50は、取得した位置情報6に基づいて、位置情報テーブル582を参照して、第1ユーザ端末20が正当な位置に存在する端末であるか否かをチェックする。この例では、位置情報テーブル582は、ステップS204の本人認証の際にユーザ情報テーブル581によって得られた機関ごとに、妥当な位置の範囲が設定されている。位置情報テーブル582では、2つの位置情報(位置情報A、位置情報B)で2地点を定義し、取得した位置情報6が、その2地点で定義される矩形領域のなかに入っていれば認証がOKとなる。また、このとき多少の領域的余裕を設定することもでき、上記の矩形領域からわずかに離れている位置であれば認証OKとすることもできる。また、位置情報テーブル582において1つの位置情報を定義し、取得した位置情報6が、当該位置情報で示される位置から所定距離以内の領域(すなわち、円形の領域)や、その位置を基準として設定される所定形状の領域のなかに入っていた場合に認証をOKとすることもできる。
ステップS208において、位置認証がOKか否かが判定され、OKでなければ(ステップS208のNO)、位置の認証エラーである旨のメッセージを表示するよう制御し、第1ユーザ端末20は、これに応じて、その旨のメッセージの表示を行う(ステップS209)。
次に、ステップS210において、情報管理サーバ50は、登録情報管理テーブル572を参照して、取得したコードデータ5に対応する身元情報コードを取得し、ステップS211において、身元特定情報テーブル580を参照して、ステップS210で取得した身元情報コードに対応する身元特定情報を取得する。
次に、ステップS212において、第1ユーザ端末20に身元特定情報表示画面を表示させるためのWEBページ表示用データを生成し、第1ユーザ端末20にHTTPレスポンスとして送信する。
第1ユーザ端末20は、このHTTPレスポンスに応じて、図37に示すような身元特定情報表示画面720を表示する(ステップS214)。身元特定情報表示画面720には、コードデータ5と身元情報コードを表示するコード表示エリア721、及び身元特定情報を表示する身元特定情報表示エリア722が配置されている。
このような身元特定情報表示画面720により、患者に対応する救急隊員や看護士は、患者の情報を迅速に確認することができ、患者は、自身の身元特定情報が、人と場所を要件とした厳格な条件の元でのみ開示されるという安心感がある。
次に、情報管理サーバ50は、ステップS213において、患者が機関に救急搬送され身元情報が閲覧されたことを記録するため、取得したコードデータ5と機関名(又は機関ID)を閲覧情報としてコード情報管理テーブル571に記憶する。
図36は、第2ユーザが本人、又は家族等を登録・発見するための関連処理フローを示している。
最初に、ステップS231において、第2ユーザが、第2ユーザ端末30を操作して、ユーザIDとパスワードを用いて情報管理システム1にログインする。この例では、第2ユーザは、事前にユーザ登録を行ってユーザIDを取得し、そのユーザIDで情報管理システム1にログインするようにしているが、デバイスID等で第2ユーザ端末30をユニークに管理し、ユーザ登録等の操作なしに、情報管理システム1を利用するようにもできる。
ステップS232において、第2ユーザからユーザID、パスワードを受信した情報管理サーバ50は、ユーザ管理テーブル(不図示)によりユーザ認証を行った後、登録情報管理テーブル572を参照して、ログインしたユーザIDに対応する登録情報(身元情報コードが設定されているレコード)を把握し、コード情報管理テーブル571に、登録情報のコードデータ5に対応する閲覧情報が記憶されていた場合、これを取得する。
次に、情報管理サーバ50は、ステップS233において、ユーザ画面データを生成し、第2ユーザ端末30に送信する。このユーザ画面データは、ステップS232で、既に登録されている対象2が存在していれば、その対象2に関する情報を含むように構成され、さらに、登録している対象2に関する閲覧情報があれば、その閲覧情報を含むように構成される。
第2ユーザ端末30は、情報管理サーバ50からユーザ画面データを受信すると、図38に示すようなユーザ画面を表示する(ステップS234)。ユーザ画面730には、右上にユーザID(「U004」)が表示され、その下に、対象一覧表示エリア731、及び新規登録ボタン733が配置されている。また、コードデータ5の表示部分は下線が付されており、この部分は、選択すると詳細表示画面(不図示)に遷移するリンク表示732となっている。詳細表示画面では、閲覧日時や、閲覧を行った者(第1ユーザ)に対してチャットや音声通話でコミュニケーションを実現するためのリンク(チャットリンク、音声通話リンク)が表示される。
対象一覧表示エリア731には、コードデータ5、身元情報の閲覧有無、及び閲覧場所が、対象2のそれぞれについて表示されている。
ステップS235において、第2ユーザが新規登録ボタン733を選択するか否かが判定され、新規登録ボタン733が選択されると(ステップS235のYES)、ステップS236において、第2ユーザの操作により、対象2(この例では、第2ユーザ本人、又は家族等のアンダーウエア)のコード3を読み取る。これは、例えば、第2ユーザ端末30に、図24に示すようなコード読取画面640が表示され、コード読取画面640の撮像範囲641に被写体であるコード3を表示させることによって行われる。
その後、第2ユーザ端末30は、ステップS237において、図39に示すような登録画面740を表示する。登録画面740は、右上にユーザIDが表示され、その下に、読み取った対象2のコードデータ5が表示され、さらにその下に、登録情報入力エリア741、及び登録ボタン742が配置されている。登録情報入力エリア741には、さらに、氏名、住所、年齢、性別、血液型、電話番号等の登録情報(身元情報)を入力するための入力エリアが配置されている。
次に、第2ユーザ端末30は、ステップS238において、第2ユーザにより入力された登録情報を取得し、第2ユーザが登録ボタン742を選択して登録指示を行ったか否かを判定する(ステップS239)。第2ユーザが登録指示を行った場合(ステップS239のYES)、ステップS240において、取得した登録情報を情報管理サーバ50に送信し、登録情報を受信した情報管理サーバ50は、ステップS241において、身元情報コードを採番し、受信した登録情報と身元情報コードを身元特定情報テーブル580に記憶する。
次に、ステップS242において、採番された身元情報コードを、ユーザIDとともに、登録情報管理テーブル572に記憶する。
この例では、第2ユーザが対象2に付けられたコード3を読み取って登録を行うものであり、これは、第1ユーザが読み取ったもの(対象2に付けられたコード3)と同じであるが、第2ユーザは、対象2からではなく、対象2の購入時に付けられていた下げ札や登録カードからコード3を読み取ってもよい。
また、対象2の購入時に付けられている下げ札や登録カードには、コード3に対応する別のコード3’が表記されており、第2ユーザは、このコード3’を読み取って登録を行ってもよい(なお、この場合は、コード3から取得されるコードデータ5とコード3’から取得されるコードデータ5’とを対応付けるコードデータ対応テーブル(不図示)が必要となる)。
また、さらに、下げ札や登録カードに表示された2次元コードに、専用アプリケーションでのみ読み取ることが可能な秘匿領域を設け、そこからコードデータ5’を読み取るようにすることもできる。
なお、図36のフローチャートで示した、第2ユーザによる対象2の登録操作は、対象2の購入直後に行うこともできるし、対象2の利用者の安否が不明になった後など、様々なタイミングで行うことができる。
なお、ここまで説明してきた情報管理システム1では、説明の便宜上、コードデータ5をそのままユーザ画面、登録画面、捜索画面等に表示しているが、このコードデータ5の代わりに、例えば、第2ユーザごとや対象2のジャンルごとにユニークとなる別の識別子を表示するよう構成することもできる。コードデータ5は、基本的に、対象2をユニークに識別するデータであるため、桁数の大きな数字で構成されることになり、そのまま表示するデータとして適しているとは言えない。
上述の情報管理システム1では、第2ユーザが第2ユーザ端末に専用アプリケーションをダウンロードして、対象2に付けられたコード3を撮影することで、その対象を登録するが、このような仕組みでは、対象2が販売される前にそのコード3を撮影して登録を行うこともできる。そこで、このような登録を防止するために、対象2に付けられているコード3とは異なるコード3’を、購入するまで撮影できない登録カードに表示するように構成することができる。また、最初の登録のみを有効にするよう構成したり、登録の際に、所定の認証を行うよう構成したりすることもできる。
また、上述の情報管理システム1では、第1ユーザ端末20が、対象2に関する位置情報を情報管理サーバ50に送信するが、対象2のコード3を撮影する時点で対象2が高速移動している場合(例えば、対象2を着用する対象者が車、電車等の乗り物に乗っている場合であって、このとき、第1ユーザ端末20を操作する第1ユーザもこの乗り物に乗り合わせている)、その旨を情報管理サーバ50に送信し、最終的に、対象2が(対象2に対応するコードデータ5が)高速移動中であるか否かを第2ユーザ端末30に表示させるように構成することもできる。
第1ユーザ端末20では、所定期間(例えば、数秒から十数秒の期間)において、開始時点と終了時点での位置をGPSで取得することによって、当該所定期間での移動距離を算出し、この移動距離を所定期間で除算することにより、移動速度を求めることができる。このようにして求められた移動速度が所定の閾値を超えた場合は、高速移動であると判断する。
この場合、対象2を着用する対象者を捜索する第2ユーザは、第2ユーザ端末30において、対象2が高速移動中であるか否かを知ることができるので、捜索方法や対象者にコンタクトするための方法を、より効果的に決定することがきる。
ここまで、本発明の一実施形態に係る情報管理システム1を参照して、本発明の特徴的な構成を説明してきたが、本実施形態は一例に過ぎない。上記以外の様々な構成によって、本発明の情報管理システムを実現することができる。