JP6853952B2 - 加圧ローラ、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は加圧ローラ、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、プリンタや複写機等の画像形成装置では熱ローラ定着装置が使用されている。この熱ローラ定着装置では、ハロゲンランプ等の熱源により加熱されて互いに押圧される一対の回転体(定着ローラ、加圧ローラ)のニップ部に、未定着トナー像を載せた記録媒体が通される。そして当該トナー像がニップ部で溶融されて記録媒体上に定着される。
定着ローラは高温であるため、定着ローラに対向配置される加圧ローラの芯金周囲には、耐熱性シリコーンゴムからなる円筒状の弾性層が配置されている。そして当該弾性層の外周面がPFA(フッ素樹脂)からなる導電層(表層)で覆われている。
当該導電層は、弾性層の外周面の通紙領域全体と非通紙領域の一部を覆うように設けられている。弾性層全体をPFAで覆うのは実際上困難なため、導電層よりも軸線方向外側にある弾性層の外周面の両端近傍部分と、弾性層の両端面部分では、弾性層が露出状態のものが多い。
このように弾性層の一部が露出した加圧ローラが加熱・加圧されると、弾性層の露出表面から超微粒子(UFP:Ultra Fine Particle)が発生して外部に飛散するおそれがある。そこで室内空気環境保全の観点から弾性層の露出表面を弾性層外周面の導電層とは別体のPFA等でシールするなど種々の対策が講じられている(特許文献1、2参照)。
特許文献1、2のように、加圧ローラの外周面を全てPFAチューブで覆い、当該PFAチューブの両端開口にUFPの吸着体を嵌合すると、定着部材から漏れ出てくるグリスが加圧ローラ側に回り込むおそれがある。そうするとニップ部に通される記録媒体に当該グリスが付着し、光沢スジのような異常画像が発生することがある。
そこで本発明の目的は、加圧ローラの弾性層の露出部からUFPが外部に飛散しないようにすると共に、定着部材から漏れ出てくるグリスが記録媒体に付着するのを防止して異常画像が発生するのを防止することにある。
前記課題を解決するため、本発明の加圧ローラは、定着装置に使用される加圧ローラであって、回転軸を構成する芯金と、前記芯金の周囲に配設されたシリコーンゴム製の弾性層と、前記弾性層の外周面を覆う離型層と、前記弾性層の軸方向端面に配設されて前記弾性層から発生する超微粒子を捕捉する捕捉部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、弾性層の軸方向端面に超微粒子を捕捉するための捕捉部材が配設されているので、当該端面から発生するUFPを捕捉部材で捕捉することができる。また加圧ローラ側に回り込もうとするグリスを捕捉部材によって吸着することでグリスが記録媒体に付着して光沢スジのような異常画像が発生するのを防止することができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の概略横断面図である。 本発明の別の実施形態に係る定着装置の概略横断面図である。 加圧ローラを縦断面にして示す定着装置の概略側面図である。 UFPを捕捉するための捕捉部材を示すもので、(a)は斜視図、(b)は連続発泡体で構成した捕捉部材の断面図、(c)はハニカム構造体で構成した捕捉部材の断面図、(d)は連続発泡体とハニカム構造体の複合構造の捕捉部材の分解斜視図、(e)は別の複合構造の捕捉部材の分解斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
(画像形成装置)
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkを備えている。各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成してある。また、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、静電潜像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面を清掃するクリーニング手段としてのクリーニングブレード5を備えている。
図1において、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの上方には、露光手段としての露光装置7が配設されている。露光装置7は、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの感光体2にレーザ光を照射するように構成されている。
一方、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの下方には、転写装置6が配設されている。転写装置6は、画像を転写する転写体として無端状のベルトから成る中間転写ベルト10を有する。中間転写ベルト10は、複数のローラ21〜24に掛け渡されており、それらローラ21〜24のうちの1つが駆動ローラとして回転することによって、中間転写ベルト10は図の矢印に示す方向に周回走行可能に構成されている。
4つの感光体2に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11はそれぞれの位置で中間転写ベルト10の内周面を押圧しており、中間転写ベルト10の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト10を張架する1つのローラ24に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は中間転写ベルト10の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。
画像形成装置本体100の下部には、シート状の記録媒体としての記録用紙Pを収容した複数の給紙カセット13が配設されている。各給紙カセット13には、収容されている記録用紙Pを送り出す給紙ローラ14が設けてある。また、画像形成装置本体100の図の左側の外面には、機外に排出された記録用紙Pをストックする排紙トレイ20が設けてある。
画像形成装置本体100内には、記録用紙Pを給紙カセット13から二次転写ニップを通って排紙トレイ20へ搬送するための搬送経路Rが配設されている。搬送経路Rにおいて、二次転写ローラ12の位置よりも記録用紙搬送方向上流側にはレジストローラ15が配設されている。また、二次転写ローラ12の位置よりも記録用紙搬の送方向下流側には、定着装置8が配設され、さらにその搬送方向下流側に一対の排紙ローラ16が配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの感光体2が図の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。
図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置7から帯電された各感光体2の表面にレーザ光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として可視像化される。
中間転写ベルト10を張架するローラの1つが回転駆動し、中間転写ベルト10を図の矢印の方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
そして、各感光体2に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト10はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。また、中間転写ベルト10に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去される。
給紙ローラ14が回転することによって、給紙カセット13から記録用紙Pが搬出される。搬出された記録用紙Pは、レジストローラ15によってタイミングを計られて、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ12に、中間転写ベルト10上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、二次転写ニップに転写電界が形成される。
そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上のトナー画像が記録用紙上に一括して転写される。その後、記録用紙Pは定着装置8に送り込まれ、トナー画像が記録用紙P上に定着された後、記録用紙Pは一対の排紙ローラ16によって排紙トレイ20に排出される。
以上の説明は、記録用紙にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
(定着装置)
図2Aは、本発明の一実施形態に係る定着装置8の概略構成図である。この定着装置8は、定着部材としての定着ベルト31と、加圧回転体としての加圧ローラ41とを対向配置している。加圧ローラ41は接離機構50によって、定着ベルト31に対して矢印C方向で接近したり、反対方向に離反したりするようになっている。
定着ベルト31の内部には、加熱部材32、補強部材33(支持部材)、ヒータ35(熱源)、固定部材36が配設されている。また定着ベルト31の外側には、定着ベルト31と加圧ローラ41によって形成されたニップ部Nの入口側に温度センサ45が配設されている。またニップ部Nの出口部に記録媒体Pを分離する分離板60が配設されている。
図2Bは本発明の別の実施形態に係る定着装置8の概略構成図である。この定着装置8では定着ベルト31の内側に配設されたヒータ(熱源)35によって定着ベルト31が直接加熱される。ヒータ(熱源)35の裏側には反射板38と、ヒータ35及び反射板38を支持する補強部材37(支持部材)が配設されている。その他の構成は図2Aと基本的に同じである。
定着ベルト31と加圧ローラ41は、図3のように左右一対の側板51、52によって、それぞれの軸線方向両端部が支持されている。側板51、52に固定された支持部材53によって、定着ベルト31の両端部が回転自在に支持されている。
また側板51、52に固定された軸受54によって、加圧ローラ41の芯金42が回転自在に支持されている。芯金42の一端部には従動ギヤ55が取り付けられ、この従動ギヤ55がモータで回転する駆動ギヤに噛み合わされて、加圧ローラ41が図2A、図2Bで矢印B方向に回転駆動されるようになっている。
定着ベルト31は薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2A中の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)する。定着ベルト31は、内周面側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。定着ベルト31の基材層は、層厚が30〜100μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト31の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部Nにおける定着ベルト31表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わり柚子肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト31の離型層は層厚が10〜50μmである。当該離型層は、PFA(テトラフルオロエチレン‐パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。この離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が確保される。
また、定着ベルト31の直径は15〜120mmになるように設定されている。なお、この実施形態では定着ベルト31の直径が30mm程度に設定されている。また、ニップ部Nの位置で定着ベルト31の外周面に当接する加圧回転体としての加圧ローラ41は、直径が30〜40mm程度であって、中空構造の芯金42上に弾性層43を形成したものである。
加圧ローラ41の弾性層43は、耐熱性に優れた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層43の表層に図3に示すようにPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層44を設けることもできる。加圧ローラ41は定着ベルト31に圧接して、双方の部材間に所望のニップ部Nを形成する。加圧ローラ41の両端部には後述するように捕捉部材70が配設されている。
固定部材36は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂材料等で構成される。固定部材36と、定着ベルト31との間に、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性部材を設けることにより、ニップ部Nにおいて記録媒体Pの表面の微小な凹凸にベルト表面が追従して、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わり柚子肌画像の防止に効果がある。
固定部材36は、加圧ローラ41側の面が加圧ローラ41の曲率にならうように断面形状が凹状に形成されている。これにより、記録媒体Pは加圧ローラ41の曲率にならうようにニップ部Nから送出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト31に吸着して分離しないような不具合を抑止することができる。また、ニップ部Nの出口部には、記録媒体を分離する分離板60が、定着ベルトの軸方向の幅、すなわち、記録媒体の幅全体に対応する幅を有する。
なお、図2Aにおいて、ニップ部Nを形成する固定部材36の断面形状を凹状に形成したが、ニップ部Nを形成する固定部材36の形状を平面状に形成したり、平面から凹形状に連続的に変化するように形成したりすることもできる。ニップ形状を任意の形状とすることによって、ニップ部Nの形状が記録媒体Pの画像面に対してほぼ平行となる場合には、記録媒体にシワが発生するのを防止する効果がある。
また、凹状の断面形状に近づけることによって、定着ベルト31と記録媒体との密着性が高くなり、定着性が向上する。さらに、ニップ部Nの出口側における定着ベルト31の曲率が大きくなるために、ニップ部Nから送出された記録媒体を定着ベルト31から容易に分離することができる。
加熱部材32は、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材である。加熱部材32の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属である。)を用いることができる。
加熱部材32の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着ベルト31の加熱効率を向上することができる。加熱部材32は、ニップ部Nを除く位置で定着ベルト31の内周面に近接もしくは接触するように形成され、ニップ部Nの位置には内部に凹状に形成されるとともに開口部が形成された凹部が設けられている。
ここで、常温時における定着ベルト31と加熱部材32とのギャップA(ニップ部Nを除く位置のギャップである。)は、0mmより大きく2mm以下とすることが好ましい(0mm<A≦2mmである)。これにより、加熱部材32と定着ベルト31とが摺接する面積が大きくなって定着ベルト31の磨耗が加速する不具合を抑止するとともに、加熱部材32と定着ベルト31とが離れ過ぎて定着ベルト31の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。
さらに、加熱部材32が定着ベルト31に近設されることで、可撓性を有する定着ベルト31の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト31の変形による劣化・破損を軽減することができる。なお、図2Aでは、加熱部材32の断面形状がほぼ円形になるように形成したが、加熱部材32の断面形状が多角形になるように形成することもできる。また、補強部材33(支持部材)は、ニップ部Nを形成する固定部材36を補強、支持するためのもので、定着ベルト31の内周面側に固設されている。
加熱部材32は、その幅方向両端部が定着装置8の図示しない側板に固定支持されている。そして、加熱部材32は、ヒータ25の輻射熱(輻射光)により加熱されて定着ベルト31を加熱する。すなわち、加熱部材32がヒータ25(加熱手段)によって直接的に加熱されて、加熱部材32を介して定着ベルト31がヒータ25によって間接的に加熱されることになる。
なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト31表面に対向する不図示のサーミスタ等の温度センサによるベルト表面温度の検知結果に基づいておこなわれる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト31の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
このように、定着装置8は、定着ベルト31の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、加熱部材32によって定着ベルト31が周方向にわたってほぼ全体的に加熱される。このため、装置を高速化した場合であっても定着ベルト31が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。
なお図2Aにおいて、ヒータ25の例としてハロゲンヒータを用いたが、熱源の種類はハロゲンヒータに限定されるものではなく、例えば誘導加熱方式の熱源を有する定着装置であっても良い。補強部材33は、幅方向の長さが固定部材36と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置8の図示しない側板に固定支持されている。
そして、補強部材33が固定部材36、定着ベルト31介して加圧ローラ41に当接することで、ニップ部Nにおいて固定部材36が加圧ローラ41の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。なお、補強部材33は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、ヒータ25がハロゲンヒータなど輻射熱を利用して加熱する方式の熱源である場合には、補強部材33におけるヒータ25に対向する面の一部又は全部に、断熱部材を設けたり、BA処理や鏡面研磨処理を施したりすることもできる。ヒータ25から補強部材33に向かう輻射熱(補強部材33を加熱する熱)が加熱部材32の加熱に用いられることになるために、定着ベルト31(加熱部材32)の加熱効率がさらに向上することになる。
(定着装置の動作)
次に、前述した定着装置8の通常時の動作について簡単に説明する。図2Aと図2Bの定着装置は基本的に同じ動作である。装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ41の図2A、図2B中の矢印B方向の回転駆動が開始される。これにより、加圧ローラ41との摩擦力によって、定着ベルト31も図2中の矢印A方向に従動(回転)する。
その後、給紙カセット13から記録媒体Pが給送されて、ニ次転写ローラ12の位置で、記録媒体P上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印C1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト31及び加圧ローラ41のニップ部Nに送入される。
そして、加熱部材32(又はヒータ25)によって加熱された定着ベルト31による加熱と、補強部材33、37によって補強された固定部材36と加圧ローラ41との押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、ニップ部Nから送出された記録媒体Pは、矢印C2方向に搬送される。
ここでは加熱手段として加熱部材32の外周に、無端のベルト(定着ベルト)21を要する構成を持つ定着装置について説明したが、それに限らず、その他の加熱手段を有する定着装置であっても良い。
(超微粒子の捕捉部材)
超微粒子(UFP)の捕捉部材70は図3のように加圧ローラ41の両端部分に配設されている。捕捉部材70は図4(a)のように扁平な円筒状部材であって、その外周面はニップ部N形成時に定着部材としての定着ベルト31に当接される。
捕捉部材70の片側には大径穴71、反対側には小径穴72がそれぞれ形成されている。小径穴72に芯金42が挿通され、大径穴71に弾性層43のボス部43aが嵌合される。捕捉部材70の径は、加圧ローラ41の弾性層43の径に合わせて例えば30〜40mmとすることができる。また捕捉部材70の軸線方向の厚さは例えば1〜10mmとすることができる。捕捉部材70の軸線方向厚さが1mm未満ではUFPの捕捉が不十分になり、また軸線方向厚さを10mm超にしてもUFPの捕捉率は特に変化しない。
捕捉部材70は、弾性層から発生したUFPを捕捉可能な任意の部材で構成可能である。例えばUFPを捕捉可能な目の細かい構造体で捕捉部材70を構成可能である。このような目の細かい構造体は、例えばHEPAフィルタやULPAフィルタのような材質で構成可能である。
また、図4(b)のような目の細かい連続気泡構造体70aで捕捉部材70を構成したり、図4(c)のような目の細かいハニカム構造体70bで捕捉部材70を構成したりすることも可能である。また、必要応じて連続気泡構造体層とハニカム構造体層を重ね合わせた構造体とすることも可能である。
ここで「連続気泡構造体」とは、複数の気泡セルが完全に区切られることなく気泡セルの一部分が他の気泡セルに接して連続した構造体であって、例えばスポンジのような構造体である。また「ハニカム構造体」とは、複数の気泡セルが完全に区切られて独立した多角形の集合構造体であって、例えば中空六角柱状のセルが隙間なく三次元的に規則正しく配列された構造体である。
この中空六角柱状のセルの大きさは、例えば六角柱の孔の中心を通る径方向対角線の長さが100nm以下のものを使用することができる。対角線の長さが100nm超の粗目のハニカム構造体ではUFPの捕捉率が悪くなると共に構造体の強度も低下する。
捕捉部材70は、必要に応じて連続気泡、ハニカム、連続気泡、ハニカムのように軸線方向に交互に積層した四層サンドイッチ構造にしたり、連続気泡、ハニカム、連続気泡のように軸線方向に交互に積層した三層サンドイッチ構造にしたりすることができる。このように複層構造にすることで、弾性層43側の第1層で捕捉しきれなかったUFPを次の第2層で捕捉するなどしてUFPの捕捉率を高めることができる。なお、複層構造にする場合の各層の厚さは、強度保持のため少なくとも1mm以上とすることができる。
この捕捉部材70は、図4の矢印B方向で加圧ローラ41の芯金42に挿入される。そして捕捉部材70の挿入側の端面73が、露出している弾性層43の端面に接着される。捕捉部材70の挿入側の端面73を弾性層43の端面に接着する代わりに、捕捉部材70の小径穴72を芯金42に接着してもよい。
或いは、捕捉部材70の挿入側の端面73と小径穴72の双方を、弾性層43の端面及び芯金42に接着してもよい。これで捕捉部材70の取り付けは完了する。このように捕捉部材70は芯金42に挿入して接着するだけで簡単に取り付けることができ、加圧ローラ41の弾性層43の端面から発生したUFPを確実に捕捉することができる。
捕捉部材70(70a)を図3のように取り付けた状態で、捕捉部材70(70a)の外周面は離型層44の外周面と面一状に連続する。またこの状態で捕捉部材70(70a)の端面73が弾性層43の軸方向端面に対向配置される。したがって、弾性層43が離型層44と捕捉部材70(70a)によって完全に覆われることになり、捕捉部材70(70a)の外周面と離型層44の端部との間からUFPが漏れ出ることがない。
また、定着ベルト31から漏れ出てくるグリスが加圧ローラ41側に回り込もうとしても、当該グリスが捕捉部材70によって吸着されるので、グリスが記録媒体に付着して光沢スジのような異常画像が発生するのを防止することができる。
なお捕捉部材70をハニカム構造体70bにした場合は、それ自体がある程度の圧縮強度を有するので、捕捉部材70ひいては加圧ローラ41の経時的な変形を防ぐこともできる。そして捕捉部材70や加圧ローラ41の長寿命化を実現できる。特にハニカム構造体70bの端面を弾性層43の端面に接着すると、加圧ローラ41の経時的な変形を防ぐ効果が高まる。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。
1Y,1C,1M,1Bk:プロセスユニット 2:感光体
3:帯電ローラ 4:現像装置
5:クリーニングブレード 6:転写装置
7:露光装置 8:定着装置
10:中間転写ベルト 11:一次転写ローラ
11:各一次転写ローラ 12:二次転写ローラ
13:給紙カセット 14:給紙ローラ
15:レジストローラ 16:排紙ローラ
20:排紙トレイ 24:ローラ
25:ヒータ 31:定着ベルト
32:加熱部材 33:補強部材
35:ヒータ 36:固定部材
37:補強部材 38:反射板
41:加圧ローラ 42:芯金
43:弾性層 44:離型層
45:温度センサ 46:捕捉部材
50:接離機構 51、53:側板
53:支持部材 54:軸受
55:従動ギヤ 60:分離板
70:捕捉部材 70a:連続気泡構造体
70b:ハニカム構造体 71:大径穴
72:小径穴 73:端面
100:画像形成装置本体
特開2008−9265号公報 特開2015−49466号公報

Claims (7)

  1. 定着装置に使用される加圧ローラであって、
    回転軸を構成する芯金と、
    前記芯金の周囲に配設されたシリコーンゴム製の弾性層と、
    前記弾性層の外周面を覆う離型層と、
    前記弾性層の軸方向端面に配設されて前記弾性層から発生する超微粒子を捕捉するための捕捉部材と、
    を備えた加圧ローラであって、
    前記捕捉部材が、複数の気泡セルが完全に区切られることなく気泡セルの一部分が他の気泡セルに接して連続した連続気泡構造の層と、複数の気泡セルが完全に区切られて独立したハニカム構造の層を重ね合わせた複層構造であることを特徴とする加圧ローラ。
  2. 前記複層構造が、前記連続気泡構造の層と前記ハニカム構造の層を軸線方向に交互に積層したサンドイッチ構造であることを特徴とする請求項の加圧ローラ。
  3. 前記捕捉部材が所定の軸線方向厚みを有する円筒形状に構成されると共に、当該円筒形状の外周面が前記離型層の外周面に連続し、当該円筒形状の端面が前記弾性層の軸方向端面に対向配置されていることを特徴とする請求項1又は2の加圧ローラ。
  4. 前記捕捉部材の軸線方向の厚さが1〜10mmであることを特徴とする請求項の加圧ローラ。
  5. 前記連続気泡構造の層と前記ハニカム構造の層の厚さが少なくとも1mm以上であることを特徴とする請求項からのいずれか1項の加圧ローラ。
  6. 請求項1からのいずれか1項の加圧ローラと、当該加圧ローラに当接してニップ部を形成する定着部材とを有し、前記ニップ部の形成状態で前記捕捉部材の外周面が前記定着部材に当接されることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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