JP6853736B2 - 遮水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、流路に接続された立坑における遮水構造に関する。
火力発電所等の発電所では、タービンを冷却するために大量の海水が使用される。取水した海水をタービンまで流す設備として取水路があり、タービンの冷却に使用した海水を放流する設備として放水路がある。一般的に取水路、放水路にはシールドトンネルや函渠などが用いられ、その両側に立坑が設置される。
立坑の例を示すのが図20(a)であり、立坑100および立坑100に接続された流路200(取水路または放水路)について、海水の流れ方向に沿った鉛直断面を見たものである。
立坑100は、開口1101を有する隔壁110によって角落とし設置室120とメンテナンス室130に平面上区画される。角落とし設置室120は、角落としによる遮水を行うために設けられる。メンテナンス室130は、流路200内の貝殻落としや泥の除去等のメンテナンス、および流路200の点検等の際に小型重機や作業員が入るために設けられる。
流路200の両側の立坑100において、図20(b)に示すように角落とし設置室120に板状の角落とし300を設置して開口1101を塞いで遮水を行い、その後、立坑100間の流路200やメンテナンス室130等を排水し、メンテナンス室130から流路200内に小型重機や作業員を入れてメンテナンス等を行う。
角落とし300は、遮水時以外では立坑100近傍に仮置きされ、遮水時にのみクレーン等からワイヤーで角落とし設置室120に吊り込み、設置される。ワイヤーは角落とし300の設置後、回収する。特許文献1にはこのような角落としの例が記載されている。
角落とし300は基本的には略矩形状の板材であり、プレストレストコンクリート製、鉄筋コンクリート製、鋼製のものがある。立坑100の水深が大きい場合、角落とし300は、クレーンで吊り易い重量となる大きさで複数製作され、立坑100内の水面より上の高さまで複数段積み上げて設置される。
角落とし300の前面には止水ゴム(不図示)が配置されており、前記のように排水を行うと、角落とし300が両側の水圧差によって隔壁110に押付けられ、止水ゴムが潰されて遮水が可能となる。角落とし300の設置時には、角落とし300の後側に楔(不図示)を打込み、角落とし300を隔壁110に予め押付けて止水ゴムを隔壁11に接触させておく。このような角落とし300の設置時においては、楔の打込みおよび上記したワイヤーの取外しのため、角落とし設置室120に潜水士が潜って潜水作業を行う必要がある。
流路200のメンテナンス等を終えると、排水していた流路200等に海水を入れて角落とし300の両側の水位差を0とし、楔を取外して角落とし300にワイヤーを取付け、角落とし300をクレーン等で吊り上げて撤去する。角落とし300の撤去は上段のものから順次行われる。角落とし300の撤去時にも、角落とし設置室120に潜水士が潜って潜水作業を行う必要がある。
実公平07-38362号公報
立坑100の水深が大きい場合、狭い角落とし設置室120に潜水士が潜っての潜水作業は難しく、安全上の問題もあり工事費も高くなる。特に楔を打込んで角落とし300を隔壁110に押付ける作業は、角落とし300が重量物であり、また潜水作業となることから困難である。
さらに、立坑100の水深が大きいと多数の角落とし300が必要になり、角落とし300の設置、撤去が煩雑になる。また角落とし300の地上での仮置きにもかなりのスペースを必要とする。
特許文献1は角落としを用いた遮水を行うものであるが、上記したように角落としを隔壁に押し当てるものではなく、また一枚ものの角落としを用いるので立坑100の水深が大きいと大きなサイズの角落としが必要になり、その重さによりクレーン等で吊り降ろすのが困難になる。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、立坑における遮水を容易に行うことができる遮水構造等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための本発明は、流路に接続された立坑における遮水構造であって、開口を有する壁体が前記立坑の内部に設けられ、前記壁体に隣接する空間に、前記開口を塞ぐための角落としが設置され、前記空間の両側に、前記角落としの両側部分が挿入される溝が設けられ、記角落としが、前記角落としの設置時に前記角落としを前記壁体側に押付けるために用いられる押付機構として、前記角落としを前記壁体側に引込むための引込材を取付ける取付部を有することを特徴とする遮水構造である。
本発明では、角落としが角落としの押付けに用いる押付機構を予め有していることで、前記したような角落とし設置室に潜水士が潜っての潜水作業を軽減ないしは省略することが可能になり、立坑において角落としによる遮水を容易に行うことができる。
前記角落としの上端は、前記立坑内の水面より下にある。
本発明では押付機構を用いて角落としによる遮水を確実に行うことができるので、角落としは開口を塞ぐための最小限に近いサイズを有していればよく、立坑内の水面より上まで積み重ねる必要がない。従って角落としの設置、撤去が容易になり、地上での仮置きにスペースを要することもない。
前記角落としの前記壁体側の面では、前記開口を囲む位置に止水材が設けられる。
本発明では、角落としを壁体側に押付けることによって止水材が潰れ、確実な遮水を行うことが可能である。
前記溝の戸当り面は、前記押付機構として、鉛直方向に対する傾斜を有することが望ましい。また、前記角落としが、前記戸当り面の傾斜に対応する傾斜を有することも望ましい。
この場合、角落としが戸当り面の傾斜に沿って滑り込むことで、角落としに壁体側への押付力を付与することができる。角落としが戸当り面の傾斜に応じた傾斜を有していることで、滑り込みがスムーズになり、押付力の付与の面でも好適である。
前記角落としは、前記押付機構として、前記角落としを前記壁体側に引込むための引込材を取付ける取付部を有、角落としを例えば前記した隔壁等の壁体側に引込むことによって、角落としを壁体に押付けることができる。角落としの引込みは、例えば前記したメンテナンス室等において壁体側からできるので、前記したような狭い角落とし設置室に潜水士が入っての潜水作業は必要無い。
また、前記角落としには、前記押付機構として、前記角落としを前記壁体側に押付けるための押付材が、前記壁体と反対側の面に取付けられていることが望ましい。前記押付材は例えばバネ部材であるが、膨張可能な袋体であってもよい。
これらの押付材によっても角落としを壁体側に押付けることができる。押付材としてバネ部材や袋体を用いることで、安価且つ確実な遮水が可能になる。
また、前記角落としは、中空部を有する上下複数段のユニットから構成されることも望ましい。
流路や開口のサイズが大きく、大きな角落としが必要となる場合には、角落としを中空部を有する複数のユニットから構成することで軽量化でき、運搬や設置が容易になる。遮水時には、例えばユニットを組立てながら吊り込むことで一個の角落しとできる。角落としの吊り降ろし時には、中空部に対する注水により角落としを吊り降ろすのに十分な重量を確保でき、角落としの撤去時には中空部の排水を行うことでこれを容易に吊り上げることができる。
前記流路は、例えば発電所における海水の取水路または放水路である。
本発明は発電所における海水の取水路や放水路に適用することで、従来これらの遮水に要していた潜水士による潜水作業を軽減ないしは省略し、角落としによる遮水を容易に行うことができる。
本発明により、立坑における遮水を容易に行うことができる遮水構造等を提供することができる。
立坑1と流路2の概略を示す図。 立坑1を示す図。 角落とし14を示す図。 角落とし14の設置について説明する図。 角落とし14の設置について説明する図。 角落とし14aを示す図。 立坑1aを示す図。 角落とし14aの設置について説明する図。 角落とし14aの設置について説明する図。 立坑1bを示す図。 角落とし14bの設置について説明する図。 立坑1cを示す図。 角落とし14cの設置について説明する図。 立坑1dを示す図。 角落とし14dの設置について説明する図。 角落とし14eを示す図。 角落とし14eの断面を示す図。 角落とし14eの設置について説明する図。 角落とし14eの設置について説明する図。 立坑100を示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.立坑1)
図1は本発明の遮水構造の実施形態に係る立坑1と流路2の概略を示す図である。立坑1は、前記と同様、火力発電所等の発電所のタービン冷却用の海水(流体)が流れる取水路または放水路(流路2)の両側において、遮水及びメンテナンス等のために設けられる。
図2は立坑1を示す図である。図2(a)は海水の流れ方向に沿った鉛直断面を示す図であり、図2(b)は図2(a)の線A−Aに沿った水平断面を示す図である。図2の立坑1は、図1の左側の立坑1に対応するものとする。
立坑1は有底筒状のコンクリート構造物である。立坑1の平面は略矩形状であるが、これに限ることはない。
立坑1の下部の両側は流路2に接続される。流路2は、地中に設けられたシールドトンネル等の内部に形成される。本実施形態では流路2が地下10〜30m程度の深さにあり、立坑1もこれに合わせた大深度のものとなっている。
立坑1の平面は、立坑1の内部にある略鉛直方向の隔壁11(壁体)により角落とし設置室12とメンテナンス室13に区画され、これらの室空間が隔壁11に隣接する。隔壁11の下部には開口111が設けられる。後述する図5(b)に示すように、開口111は略円形となっている。
角落とし設置室12は板状の角落としを設置するための室空間である。角落とし設置室12の底部および幅方向の両側には、角落としを挿入してその位置決めを行うための溝121が設けられる。角落とし設置室12の幅方向は、図2(b)の上下方向に対応する。
溝121の前後の壁面は、角落とし設置室12の幅方向に沿った戸当り面121aとなる。前側の戸当り面121aは隔壁11と連続するように設けられる。ここで、「前」とは隔壁11側をいうものとし、図2(a)、(b)の右側に対応する。「後」とは隔壁11の反対側をいうものとし、図2(a)、(b)の左側に対応する。
メンテナンス室13は、流路2のメンテナンスや点検等を行う際に、小型重機や作業員等の出入りに用いる室空間である。
(3.角落とし14)
図3は本実施形態の遮水構造で用いる角落とし14を示す図である。角落とし14は前記した開口111を塞いで遮水を行うためのものであり、略矩形板状の本体141を有する。本体141にはコンクリートや鋼材が用いられる。本体141の前面には、止水材として、環状の止水ゴム143が設けられる。
角落とし設置室12の両側の溝121に挿入する本体141の両側部分には、略直角三角形状の傾斜金具142が設けられる。傾斜金具142はボルトなどによって本体141に取付けても良いし、本体141と一体に製作しても良い。傾斜金具142は本体141の後面に設けられ、下方にゆくにつれ前方に向かう傾斜を有している。
図2(a)に示すように、溝121の上部は略一定の幅Hで略鉛直方向に設けられる。この幅Hは角落とし14の最大厚(角落とし14の上端の厚さ)よりやや(例えば10cm程度)大きい。一方、溝121の下部では、後側の戸当り面121aが下方に行くにつれ前方に向かう傾斜(鉛直方向に対する傾斜)を有しており、これにより溝121の幅Hが徐々に減少し、底部で角落とし14の下端の厚さと同程度になる。上記した戸当り面121aの傾斜は傾斜金具142の傾斜に対応する(傾斜角が同程度である)。
(4.角落とし14による遮水)
図4(a)、(b)は角落とし14の設置について説明する図である。図4(a)は角落とし14の設置途中を示す図であり、図4(b)は角落とし14の設置を完了した状態を示す。
角落とし14は、遮水時以外は立坑1の近傍に仮置きしておき、遮水時にクレーン等からワイヤー(不図示)で吊り下げて図4(a)に示すように角落とし設置室12に吊り込み、図4(b)に示すように角落とし設置室12の底部まで吊り降して設置する。
角落とし14の吊り降ろし時には、その両側部分を角落とし設置室12の両側の溝121に挿入し、これにより角落とし14をガイドする。角落とし14を吊り降ろすと、溝121の下部において、図5(a)の矢印aに示すように角落とし14が後側の戸当り面121aの傾斜をガイドとして下方へ滑り込み、この時矢印bに示すように角落とし14が隔壁11側に押付けられ、止水ゴム143が開口111の周囲の隔壁11に接触する。
こうして角落とし14によって開口111を塞いだ遮水構造が形成される。上記した戸当り面121aの傾斜は、角落とし14の設置時に角落とし14を隔壁11側に押付ける押付機構として機能する。図4(b)に示すように角落とし14の下端は角落とし設置室12の底部の溝121に嵌り込むが、溝121の底面よりは若干上に位置する。なお、図4では止水ゴム143の図示を省略している。
この後、メンテナンス等を行う流路2(図4の右にある流路2)側を排水することで、角落とし14が水圧差によって隔壁11に更に押付けられ、止水ゴム143が潰れることで確実に遮水することができる。
図5(b)は図4(b)の線B−Bによる断面図である。角落とし14の立面は隔壁11の開口111より上下左右にやや(例えば30〜40cm程度)大きいサイズであり、開口111をカバーしこれを塞ぐことができる。また、角落とし14の上端は立坑1内の水面より下にある。前記の止水ゴム143は、開口111を囲むように、開口111より若干(例えば20cm程度)外側の位置に配置されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、角落とし14のガイド用の溝121が、角落とし14の押付けに用いる押付機構として戸当り面121aの傾斜を予め有しており、角落とし14が傾斜に沿って滑り込むことで、角落とし14に隔壁11側への押付力を付与することができる。従って、従来の楔設置作業のような角落とし設置室12に潜水士が潜っての潜水作業を軽減ないしは省略することが可能になり、立坑1において角落とし14による遮水を容易に行うことができる。
また本実施形態では上記の押付機構を用いて角落とし14による遮水を確実に行うことができるので、角落とし14は開口111を塞ぐための最小限に近いサイズを有していればよく、立坑1内の水面より上まで積み重ねる必要がない。従って角落とし14の設置、撤去が容易になり且つ安価であり、地上での仮置きにスペースを要することもない。
また、角落とし14は戸当り面121aの傾斜に応じた傾斜を有しているので、滑り込みがスムーズになり、押付力の付与の面でも好適である。さらに、角落とし14の前面において開口111を囲む位置に止水ゴム143が設けられるので、角落とし14を隔壁11側に押付けることによって止水ゴム143が潰れ、確実な遮水を行うことが可能である。
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば本実施形態の立坑1は発電所における海水の取水路や放水路に適用されるが、これに限ることはない。ただし、こうした取水路や放水路に本発明を適用することで、従来これらの遮水に要していた潜水士による潜水作業を軽減ないしは省略し、角落とし14による遮水を容易に行うことができる。
また、本実施形態では開口111や流路2の形状が略円形であり、角落とし14が略矩形状であるが、これらは適宜変更することが可能である。例えば開口111が略円形であれば、角落とし14の下側を略半円形、上側を略矩形状とすることもできる。また、本実施形態では角落とし14に傾斜金具142を取付けたが、傾斜金具142と同様の形状をコンクリートによって形成し、角落とし14全体をコンクリートで一体的に形成しても良い。
以下、本発明の別の例を第2〜第6の実施形態として説明する。各実施形態はそれまでに説明した実施形態と異なる点について主に説明し、同様の点については説明を省略する。また、第1の実施形態も含め、各実施形態で説明する構成は必要に応じて組み合わせて用いることが可能である。
[第2の実施形態]
図6は第2の実施形態の遮水構造で用いる角落とし14aを示す図である。角落とし14aの本体141aは略矩形板状であるが、その前面が、下方にゆくにつれ後方に向かう傾斜を有しており、厚さ方向の断面が楔状になっている。
図7は第2の実施形態の遮水構造に係る立坑1aを示す図である。本実施形態でも、溝121の上部が角落とし14aの最大厚(角落とし14aの上端の厚さ)よりやや(例えば10cm程度)大きい略一定の幅Hで略鉛直方向に設けられる。一方、溝121の下部では、前側の戸当り面121aおよび隔壁11が下方に行くにつれ後方に向かう傾斜(鉛直方向に対する傾斜)を有しており、これにより溝121の幅Hが徐々に減少し、底部で角落とし14aの下端の厚さと同程度になる。上記した戸当り面121a等の傾斜は、角落とし14aの前面の傾斜に対応する。
図8(a)、(b)は角落とし14aの設置について説明する図である。図8(a)は角落とし14aの設置途中を示す図であり、図8(b)は角落とし14aの設置を完了した状態を示す。
本実施形態では、角落とし14aを吊り降ろすと、溝121の下部において、角落とし14aが図9の矢印a’に示すように前側の戸当り面121aの傾斜をガイドとして下方へ滑り込む。この時角落とし14aは矢印b’に示すように後方の戸当り面121a側に押当てられる。角落とし14aはその反力により隔壁11側に押付けられ、止水ゴム143が開口111の周囲の隔壁11に接触する。
こうして角落とし14aによって開口111を塞いだ遮水構造が形成される。その後の手順は第1の実施形態と同様である。上記した戸当り面121aの傾斜は、角落とし14aの設置時に角落とし14aを隔壁11側に押付ける押付機構として機能する。図8(b)に示すように角落とし14aの下端は角落とし設置室12の底部の溝121に嵌り込むが、溝121の底面よりは若干上に位置する。
本実施形態でも第1の実施形態と同様、立坑1aにおいて角落とし14aによる遮水を行うのが容易になる。なお、本実施形態では前面に傾斜を有する角落とし14aをコンクリートで一体に形成したが、第1の実施形態と同様、前面の傾斜を金具によって形成することも可能である。
[第3の実施形態]
図10は第3の実施形態の遮水構造に係る立坑1bを示す図である。本実施形態では、第1の実施形態と同様、溝121の上部は略一定の幅Hで設けられる。この幅Hは後述する角落としの厚さよりやや(例えば10cm程度)大きい。
しかし、溝121の途中で、後側の戸当り面121aに下方に行くにつれ前方に向かう傾斜(鉛直方向に対する傾斜)が設けられ、これにより溝121の幅Hが徐々に減少し、溝121の下部は、溝121の上部より狭い幅Hで略一定になる。この幅Hは角落としの厚さと同程度かわずかに(例えば1cm程度)大きい。
図11(a)、(b)は角落とし14bの設置について説明する図である。図11(a)は角落とし14bの設置途中を示す図であり、図11(b)は角落とし14bの設置を完了した状態を示す。
本実施形態では、角落とし14bとして、第1の実施形態の角落とし14において傾斜金具142を省略したものを用いる。すなわち、角落とし14bは略矩形板状の本体141のみからなり、その前面には第1の実施形態と同様の止水ゴムが設けられる。
角落とし14bを前記と同様に吊り降ろすと、溝121の途中において、角落とし14bが第1の実施形態と同様後側の戸当り面121aの傾斜をガイドとして下方へ滑り込み、この時角落とし14bが隔壁11側に押付けられ、前面の止水ゴムが開口111の周囲の隔壁11に接触する。
こうして角落とし14bによって開口111を塞いだ遮水構造が形成される。その後の手順は第1の実施形態と同様である。上記した戸当り面121aの傾斜は、角落とし14bの設置時に角落とし14bを隔壁11側に押付ける押付機構として機能する。角落とし14bの下端は角落とし設置室12の底部の溝121に嵌り込み、当該溝121の底面に接する。
これにより、本実施形態でも第1の実施形態と同様、立坑1bにおいて角落とし14bによる遮水を行うのが容易になる。
[第4の実施形態]
図12は第4の実施形態の遮水構造に係る立坑1cを示す図である。本実施形態では、角落とし設置室12の溝121が全高さに亘って略一定の幅Hで略鉛直方向に設けられる。この幅Hは、後述する角落としの本体の厚さよりやや(例えば10cm程度)大きい。また、隔壁11のメンテナンス室13側の面あるいはその近傍には、後述する固定アンカー(引込材)の取付材144が設けられている。
図13(a)、(b)は角落とし14cの設置について説明する図である。図13(a)は角落とし14cの設置途中を示す図であり、図13(b)は角落とし14cの設置を完了した状態を示す。
本実施形態では、角落とし14cとして、略矩形板状の本体141の前面に固定アンカーの取付用のインサート145(取付部)を設けたものを用いる。インサート145は例えば埋め込みナット等である。
本実施形態では、角落とし14cを角落とし設置室12の底部まで吊り降ろした後、メンテナンス室13に潜水士が潜り、インサート145に固定アンカー146の一端を取付け、固定アンカー146の他端を取付材144の孔(不図示)に通してナットを締め込む。これにより角落とし14cを隔壁11側に引込み、角落とし14cを隔壁11に押付けて前面の止水ゴムを隔壁11に接触させる。取付材144、インサート145、および固定アンカー146は、開口111の内縁近傍に対応する箇所で、当該内縁に沿って等間隔で4箇所以上設けられる。
こうして角落とし14cによって開口111を塞いだ遮水構造が形成される。上記したインサート145は、固定アンカー146によって角落とし14aを隔壁11側に押付けるために用いる押付機構として機能する。
この後、前記と同様に排水を行うことで、角落とし14cが水圧差によって隔壁11に更に押し付けられ、止水ゴムが潰れることで確実に遮水することができる。流路2のメンテナンス等を行った後は、固定アンカー146等を回収した後、排水していた流路2等に再び海水を満たし、角落とし14cを吊り上げて撤去すればよい。
本実施形態でも、第1の実施形態と同様、立坑1cにおいて角落とし14cによる遮水を行うのが容易になる。角落とし14cの引込みは、上記のようにメンテナンス室13において隔壁11側からできるので、狭い角落とし設置室12に潜水士が入って作業を行う必要は無く、角落とし14cによる遮水を安全に行うことができる。また角落とし14cの撤去時には、流路2を海水で満たす前に固定アンカー146を回収することで潜水作業が不要になる。
[第5の実施形態]
図14は第5の実施形態の遮水構造に係る立坑1dを示す図である。本実施形態では、第1の実施形態と同様、溝121の上部は略一定の幅Hで略鉛直方向に設けられる。この幅Hは後述する角落としの本体の厚さよりやや(例えば10cm程度)大きい。しかし、溝121の途中で、下方に行くにつれ前方に向かう傾斜が後側の戸当り面121aに設けられており、溝121の幅Hは減少する。溝121の下部は、溝121の上部より狭い幅Hで略一定になる。この幅Hは角落としの本体の厚さよりわずかに(例えば5cm程度)大きい。
図15(a)、(b)は角落とし14dの設置について説明する図である。図15(a)は角落とし14dの設置途中を示す図であり、図15(b)は角落とし14dの設置を完了した状態を示す。
本実施形態では、角落とし14dとして、略矩形板状の本体141の後面に板バネ147(バネ部材)を取付けたものを用いる。板バネ147は、本体141の両側部分で上下2箇所に設置される。板バネ147の突出高さは8cm程度であり、溝121の上部では、後側の戸当り面121aと板バネ147の間に若干の(例えば2cm程度の)余裕がある。
本実施形態では、角落とし14dの両側部分を角落とし設置室12の両側の溝121に挿入し、これをガイドとして角落とし14dを底部まで吊り降ろす。溝121の上部では角落とし14dはスムーズに下降するが、溝121の下部では後側の戸当り面121aによって板バネ147を少し潰しながら角落とし14dが下降することとなり、角落とし14dは板バネ147の復元力によって隔壁11側に押付けられ、前面の止水ゴムが隔壁11に接触する。
こうして角落とし14dによって開口111を塞いだ遮水構造が形成される。その後の手順は第1の実施形態と同様である。板バネ147は、角落とし14dを隔壁11に押付ける押付材(押付機構)として機能する。
本実施形態でも第1の実施形態と同様、立坑1dにおいて角落とし14dによる遮水を行うのが容易になる。また板バネ147を押付材として用いることで、安価且つ確実な遮水が可能になる。
[第6の実施形態]
図16は第6の実施形態の遮水構造に用いる角落とし14eを示す図である。また図17(a)は角落とし14eの鉛直断面、図17(b)は角落とし14eの水平断面を示したものである。図17(a)は図17(b)の線C−Cに沿った断面であり、図17(b)は図17(a)の線D−Dに沿った断面である。
角落とし14eは、上下複数段のユニット140から構成され、全体として略矩形板状のものとなっている。各ユニット140には上下に貫通する中空部148が複数並べて設けられており、上下のユニット140で中空部148の位置が対応する。また、少なくともいずれかのユニット140(図17(a)の例では最下段のユニット140)では、当該ユニット140の隣り合う中空部148同士を連通させる流路149が設けられる。
上下のユニット140はボルトやナット等を用いて外側から接合され、最下段のユニット140の下面、および最上段のユニット140の上面には蓋150が設けられる。また、最上段のユニット140の蓋150を貫通し、中空部148内に挿入される管体151、152も設けられる。
図18、19は角落とし14eの設置について説明する図である。本実施形態では、立坑1eの角落とし設置室12の溝121の幅Hが全深度に亘って略一定である。この幅Hは角落とし14eの厚さよりやや(例えば5cm程度)大きい。
本実施形態では、まず図18(a)に示すように最下段の蓋150付きのユニット140をクレーン等で吊り込み、角落とし設置室12の上端付近に仮固定手段(不図示)によって固定する。この時、ユニット140の後面には、膨張可能なパッカー153(袋体)を、萎んだ状態で予め取付けておく。パッカー153は、図3の傾斜金具142と同様、角落とし設置室12の両側の溝121に挿入されるユニット140の両側部分に設置される。
この後、図18(b)に示すように2段目のユニット140をクレーン等で吊り込み、最下段のユニット140の上に接合する。そして、図18(c)に示すように2段目のユニット140を角落とし設置室12の上端付近に仮固定手段(不図示)によって固定する。この後、最上段のユニット140をクレーン等で吊り込み、上記と同様、図18(d)に示すように2段目のユニット140の上に接合する。このユニット140にも、パッカー153が最下段のユニット140と同様に取付けられる。各パッカー153には送気管(不図示)が予め接続される。
そして、図19(a)に示すように、最上段のユニット140の上面に蓋150および前記した管体151、152を取付け、管体151を介して各ユニット140の中空部148に注水を行い、管体152から排気を行う。すると、中空部148が水20で満たされ、角落とし14eを水中で吊り降ろすのに十分な重量が得られる。
角落とし14eを角落とし設置室12の底部(より詳細には溝121の底面より若干上の位置)まで吊り降ろした後、各パッカー153に地上から送気管を介して高圧の空気を送り込み、図19(b)に示すようにパッカー153を膨張させることで角落とし14eを隔壁11側に押付け、前面の止水ゴム143を隔壁11に接触させる。
こうして角落とし14eによって開口111を塞いだ遮水構造が形成される。パッカー153は、角落とし14eを隔壁11側に押付ける押付材(押付機構)として機能する。
この後、前記と同様に排水を行うことで、角落とし14eが水圧差によって隔壁11に更に押し付けられ、止水ゴム143が潰れることで確実に遮水することができる。
流路2のメンテナンス等を行った後は、排水していた流路2等に再び海水を満たし、パッカー153の空気を抜いて萎ませ、管体152から高圧の空気を送り込んで角落とし14e内の水を管体151から排水する。すると、角落とし14eが軽くなるので、これを容易に吊り上げることができる。角落とし14eは、角落とし設置室12の上端近くまで吊り上げたところで最上段のユニット140から順次取り外して撤去することができる。
これにより、本実施形態でも第1の実施形態と同様、立坑1eにおいて角落とし14eによる遮水を行うのが容易になる。特に本実施形態では、流路2および開口111が大きく、大きな角落としが必要となる場合に、中空部148を有する複数のユニット140から角落とし14eを構成することで軽量化でき、クレーン等による運搬や設置が容易になる。遮水時には、例えばユニット140を組立てながら吊り込むことで一個の角落し14eとできる。角落とし14eの吊り降ろし時には、中空部148に対する注水を行うことにより角落とし14eを吊り降ろすのに十分な重量を確保でき、角落とし14eの撤去時には中空部148の排水を行うことでこれを容易に吊り上げることができる。
また、本実施形態ではパッカー153を押付材として用いることで、安価且つ確実な遮水が可能になる。なお、パッカー153を押付材として用いた角落としの押付方法は、第4の実施形態や第5の実施形態でも適用可能である。逆に、第4、第5の実施形態と同様の方法で本実施形態の角落とし14eを隔壁11に押付けることも可能である。また、第1〜3の実施形態の角落としの本体を上記と同様にユニット140に分けて形成することもできる。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b、1c、1d、1e、100:立坑
2、200:流路
11、110:隔壁
12、120:角落とし設置室
13、130:メンテナンス室
14、14a、14a、14b、14c、14d、14e、300:角落とし
20:水
111、1101:開口
121:溝
121a:戸当り面
140:ユニット
141、141a:本体
142:傾斜金具
143:止水ゴム
144:取付材
145:インサート
146:固定アンカー
147:板バネ
148:中空部
149:流路
150:蓋
151、152:管体
153:パッカー

Claims (10)

  1. 流路に接続された立坑における遮水構造であって、
    開口を有する壁体が前記立坑の内部に設けられ、
    前記壁体に隣接する空間に、前記開口を塞ぐための角落としが設置され、
    前記空間の両側に、前記角落としの両側部分が挿入される溝が設けられ、
    記角落としが、前記角落としの設置時に前記角落としを前記壁体側に押付けるために用いられる押付機構として、前記角落としを前記壁体側に引込むための引込材を取付ける取付部を有することを特徴とする遮水構造。
  2. 前記角落としの上端は、前記立坑内の水面より下にあることを特徴とする請求項1記載の遮水構造。
  3. 前記角落としの前記壁体側の面では、前記開口を囲む位置に止水材が設けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遮水構造。
  4. 前記溝の戸当り面は、前記押付機構として、鉛直方向に対する傾斜を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遮水構造。
  5. 前記角落としが、前記戸当り面の傾斜に対応する傾斜を有することを特徴とする請求項4に記載の遮水構造。
  6. 前記角落としには、前記押付機構として、前記角落としを前記壁体側に押付けるための押付材が、前記壁体と反対側の面に取付けられていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の遮水構造。
  7. 前記押付材は、バネ部材であることを特徴とする請求項記載の遮水構造。
  8. 前記押付材は、膨張可能な袋体であることを特徴とする請求項記載の遮水構造。
  9. 前記角落としは、中空部を有する上下複数段のユニットから構成されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の遮水構造。
  10. 前記流路は、発電所における海水の取水路または放水路であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の遮水構造。
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