JP6850596B2 - 海底熱水鉱床の採鉱方法並びに海底熱水鉱床用装薬装置および海底熱水鉱床用火薬カートリッジ - Google Patents
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Description
海底鉱物中には、現在地上で採鉱される鉱物と比較して、高濃度で有用金属が存在していることが各種調査で明らかにされている。そこで、近年、様々な機関で試掘調査が行なわれ、また、海底鉱物の採鉱方法や採鉱システムも種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、用船費を削減し得る海底熱水鉱床の採鉱方法並びに海底熱水鉱床用装薬装置および海底熱水鉱床用火薬カートリッジを提供することを課題とする。
また、本発明の一態様に係る海底熱水鉱床の採鉱方法において、前記発破孔の温度は、発破孔を穿孔している時のスラリーの温度に基づいて判定することは好ましい。このような採鉱方法であれば、海底熱水鉱床の高温領域での誤爆を防止する上でより好適である。
本実施形態の採鉱システムは、図1に示すように、海上SLに海上基地として配置される母船1と、海底SBに海中基地として配置される採鉱ステーション20とを有する。この採鉱システムでは、複数の採鉱ステーション20を海中基地とする。各採鉱ステーション20には、穿孔装置30および装薬装置40が装備されている。なお、同図の符号2は曳航船である。
採鉱ステーション20は、図3〜図5に示すように、X方向およびY方向へ自走可能なベースフレーム21をプラットフォームとしている。ベースフレーム21は、複数の矩形枠体から構成され、本実施形態では、上部プラットフォーム21X、下部プラットフォーム21Yおよび中間フレーム21Mを備える。上部プラットフォーム21Xおよび下部プラットフォーム21Yは、枠体の四隅が複数(この例では4脚)の支持脚26でそれぞれ支持される。各支持脚26は、ジャッキ機構49を介して各プラットフォーム21X、21Yにそれぞれ固定されている。
上部プラットフォーム21Xには、図3に示すように、Y方向に沿って移動フレーム46が張り渡されている。移動フレーム46の両端は、X方向用移動機構54を介して上部プラットフォーム21Xにそれぞれ支持される。X方向用移動機構54は、不図示のモータ、減速機構およびラック・ピニオン機構を有し、モータで減速機構を介してラック・ピニオン機構を駆動することにより、移動フレーム46を上部プラットフォーム21Xに沿ってX方向にスライド移動可能になっている。
図3に示すように、第一ガイドシェル45には、スライダ47を介して周知のドリフタを備える穿孔装置30が装備されている。第一ガイドシェル45の上部には、第一ガイドシェル45に沿ってスライダ47をZ方向にスライド移動させる送り機構48が設けられている。送り機構48は、不図示のモータ、減速機構およびラック・ピニオン機構を有し、モータで減速機構を介してラック・ピニオン機構を駆動することにより、第一ガイドシェル45に沿ってドリフタをZ方向にスライド移動可能になっている。
ロッド31の前端にはビット50が装着される。ロッド31は、穿孔装置30からの打撃力を受け、ビット50先端のチップがさく孔面に衝撃力を加えて海底鉱物をさく孔により破砕して発破孔VHを穿孔する。また、さく孔により破砕された海底鉱物を孔内で海水と混合してスラリーを生成できる。
図4および図5に示すように、第二ガイドシェル55には、装薬装置40が装備されている。プラットフォーム21は、装薬装置40の筐体となっており、上部プラットフォーム21Xに、複数の火薬カートリッジ60を収容するマガジン80が設けられている。
なお、本実施形態では、第一フィード機構42および第二フィード機構43により、クランプ機構41を支持するとともに火薬カートリッジ60を把持する高さから発破孔VHに装薬する高さまで移動させるフィード機構を構成した例を示したが、これに限定されず、一つのフィード機構から構成してもよい。
基地制御ユニット90は、ベースフレーム21の適所に設けられる。本実施形態では、図3および図5に示すように、耐圧構造を有する移動フレーム46に内蔵されている。基地制御ユニット90には、母船1からアンビリカルケーブルが接続され、アンビリカルケーブルを介して必要な電力や制御信号の供給を受ける。基地制御ユニット90は、コンピュータと、姿勢安定制御処理を実行するためのプログラムとを含んで構成された制御部(コントローラ)を有し、採鉱ステーション20のベースフレーム21および穿孔装置30並びに装薬装置40を制御する。
図9に模式的に拡大図示するように、火薬カートリッジ60は、海底熱水鉱床ODに穿孔された発破孔VHに装薬される。本実施形態の火薬カートリッジ60は、発破孔VHへの装薬姿勢において、凸の半球状頭部61および軸方向に沿って複数に分割されたアーチ型ブロック62a〜dが円筒状に組み合わされた円筒部62を有する爆薬筒67を有する。
まず、採鉱に際し、図1に示したように、母船1を目的とする海域の海上SLに停泊する。次いで、母船1に設置されているクレーン等の作業機11を用い、採鉱ステーション20を海中に降ろし、海底SBの適切な位置に設置する。採鉱ステーション20の設置時または設置後に、アンビリカルケーブル等の必要な配線や配管を行う。
図1に示したように、母船1から採鉱ステーション20をワイヤ11sで吊り下げて海底SBに着底させる場合、採鉱ステーション20は、平面視が、図5(a)に示す着底準備姿勢の状態とされる。オペレータは、母船1から採鉱ステーション20をワイヤ11sで吊り降ろす。
本実施形態の穿孔工程においては、まず、図10に示すように、穿孔装置30を駆動して所定の範囲にて発破孔VHをさく孔する。駆動された穿孔装置30は、ドリフタによりロッド後端面への打撃を繰り返し、ビット50でのさく孔面への打撃とともに、第一ガイドシェル45に設けられた送り機構48による穿孔装置30の給進駆動がなされるとともに回転機構によるロッドの回転駆動がなされる。
そのため、この穿孔装置30によれば、海底熱水鉱床ODの所定範囲に、さく孔により複数の発破孔VHを形成できる。ここで、衝撃力によるさく孔であると、さく孔により生じる破砕された海底鉱物は、その粒子径が非常に細かくて粒度が均一になるため、孔内で海水と混合したスラリーとすることができる。
本実施形態の採鉱ステーション20においては、図11に示すように、装薬装置40を駆動して火薬カートリッジ60を発破孔VHに装薬する。採鉱ステーション20は、一の発破孔VHに装薬したら装薬装置40を後退した後に、装薬装置40をX−Y平面の所定範囲で移動して、予め定めたプログラムに従い、所定範囲全体の発破孔VHに順次に装薬を行う。
次いで、同図(c)に示すように、第二ガイドシェル55に対する第二フィード機構43のフィード位置を上方の抜出位置にして、クランプ対象となる火薬カートリッジ60をマガジン80から抜き出した後に、移動フレーム46をX−Y平面で駆動し、当該火薬カートリッジ60を装薬する発破孔VHに移動する。同図の矢印は、火薬カートリッジ60をマガジン80から抜き出すイメージを示している。
ここでは、一例として、図12に示すように、採鉱ステーション20の自走、発破孔VHの穿孔および火薬カートリッジ60の装薬によって、40×40mの海底熱水鉱床ODの複数の所定範囲を順次に採鉱する手順を説明する。なお、以下説明する採鉱ステーション20の自走動作は、上記管理コンピュータの監視下、基地制御ユニット90が実行する所定のプログラムに基づき行われるが、これに限定されず、オペレータのマニュアル操作によって行ってもよい。
採鉱ステーション20は、上述した初期着底状態では、図13(a)に示すように、上下のプラットフォーム21X、21Yの相対位置が、図5(a)に示した着底準備姿勢において、上部プラットフォーム21Xおよび下部プラットフォーム21Yの全ての支持脚26が着底している。
そのため、基地制御ユニット90は、管理コンピュータから採鉱準備命令を受けると、まず、着底準備姿勢から、上部プラットフォーム21Xの全ての支持脚26を一旦離底させ、中間フレーム21Mと下部プラットフォーム21Yを結合した状態で上部プラットフォーム21XをXの正方向に一杯に移動させる。その後、基地制御ユニット90は、上部プラットフォーム21Xの全ての支持脚26を着底させて図13(b)に示す採鉱開始状態とする。これにより、上下のプラットフォーム21X、21Yの内側の所定領域が、図12に示す第一の区画Aとなる。
(手順2−1)第一の区画Aにおいて、採鉱ステーション20の基地制御ユニット90は、管理コンピュータから採鉱開始命令を受けると、中間フレーム21Mの内側の所定領域(10m×10m)の採鉱を開始する。
基地制御ユニット90は、一の区画の採鉱時には、採鉱ステーション20の歩行を停止した状態で、中間フレーム21Mの内側の10×10mの所定領域を、図10に示した穿孔方法で、上述した穿孔装置30のX方向およびY方向の移動により順次に発破孔VHを穿孔する(以下同様)。さらに、基地制御ユニット90は、図11に示した装薬方法で、上述した装薬装置40のX方向およびY方向の移動により順次に各発破孔VHに火薬カートリッジ60を装薬する(以下同様)。
つまり、第一の区画Aの穿孔および装薬を終えた状態では、図14(a)に示すように、上部プラットフォーム21Xおよび下部プラットフォーム21Yの全ての支持脚26が着底している。そのため、基地制御ユニット90は、まず、図14(b)に示すように、上部プラットフォーム21Xの支持脚26を着底させたまま、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を離底させる。
(手順2−4)第二の区画Bでの所期の発破孔VHの穿孔および火薬カートリッジ60の装薬を終えたら、基地制御ユニット90は、下部プラットフォーム21Yの支持脚26を着底させたまま、上部プラットフォーム21Xの4つの支持脚26を離底させ、次いで、下部プラットフォーム21Yと中間フレーム21Mを結合した状態で、上部プラットフォーム21XをXの正方向一杯に移動させる。その後、上部プラットフォーム21Xの4つの支持脚26を着底させる。
(手順2−6)第四の区画Dにおいて、基地制御ユニット90は、管理コンピュータから採鉱開始命令を受け、中間フレーム21Mの内側の所定領域に、所期の発破孔VHの穿孔および火薬カートリッジ60の装薬をする。
(手順2−7)以下、同様にして、Xの正方向への歩行並びに穿孔および装薬では(2−4)〜(2−6)の手順を繰り返す。
(手順3−1)また、Y方向に採鉱ステーション220を移動するときは、基地制御ユニット90は、上部プラットフォーム21Xの支持脚26を着底させたまま、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を離底させ、次いで、上部プラットフォーム21Xと中間フレーム21Mを結合した状態で、下部プラットフォーム21YをYの正方向一杯に移動させる。その後、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を着底させる。
その後、基地制御ユニット90は、下部プラットフォーム21Y4つの支持脚26を着底させる。これにより、上下のプラットフォーム21X、21Yの内側の所定領域が、図12に示す第五の区画Eとなる。第五の区画Eにおいて、基地制御ユニット90は、管理コンピュータから採鉱開始命令を受けると、中間フレーム21Mの内側の所定領域に、所期の発破孔VHの穿孔および火薬カートリッジ60の装薬をする。
以下、Xの負方向に移動する場合は、Xの正方向と同様の手順を逆方向に向けて行えばよく、予定採鉱区域(40×40m)での発破孔VHの穿孔および装薬の終了まで、上述した(手順2)と(手順3)の動作を繰り返し行う。また、X方向の走行に関しては、Xの正方向と負方向の手順を交互に実行すればよい。
これにより、図15に示すように、隣接する所定領域に対して順次に、所期の発破孔VHの穿孔および火薬カートリッジ60の装薬を行うことができる。そして、図1に示したように、設備を退避したら、適当なタイミングにて装薬がされた所定範囲を打ち掛け発破により破砕することができる。
上述したように、本実施形態の海底熱水鉱床の採鉱方法は、海底熱水鉱床ODの所定範囲に複数の発破孔VHを穿孔する発破孔穿孔工程と、所定範囲の複数の発破孔VHの全部または一部に火薬カートリッジ60を装薬する装薬工程と、装薬がされた所定範囲を打ち掛け発破により破砕する打ち掛け発破工程と、打ち掛け発破工程で破砕された海底熱水鉱床ODのズリを洋上に揚鉱する揚鉱工程と、を含むものである。
よって、この採鉱ステーション20を採用することにより、プラットフォームの移動に際し、採鉱ステーション20の位置替え(リロケーション)を行う船舶(IRV)を不要または使用を要する状態を大幅に少なくすることができる。そのため、IRVによる自身の吊り上げ、移動、着底の作業に要する多くの時間とコストが削減できる。また、採鉱期間中、移動時のIRVが不要なので、プロジェクトの工期や用船費を大きく削減できる。
そこで、上述した装薬工程において、火薬カートリッジ60の装薬に際し、発破孔VHの温度(例えば水温)を測定し、所定温度以下の温度の発破孔VHに装薬を行ない、所定温度を超える温度の発破孔VHには装薬を行なわないことは好ましい。このような採鉱方法であれば、海底熱水鉱床ODの高温領域での誤爆を防止する上で好適である。
つまり、海底熱水鉱床ODから噴出される水温は、深海底の水温に比べ非常に高い。そのため、アクティブな熱水噴出口の位置や熱水噴出経路は、水温を測定することで判定できる。そして、穿孔途中で穿孔中の発破孔VHが熱水噴出経路に通じるおそれを考慮すれば、穿孔時に掘削されたスラリーの温度を測定することは安全管理上重要であるといえる。
図16を参照して、複数の所定範囲として、上述した第一の区画Aから第四の区画Dを例にして、これら複数の所定範囲A〜Dにおける穿孔および装薬に際し、直ちに装薬せずに、時間を空けつつ順次に装薬する例を具体的に説明する。なお、同図では、複数の所定範囲を一般化する意味で、所定範囲A〜Dに対し、Nを自然数とし、複数の所定範囲として、N番目から順に穿孔する所定範囲を、所定範囲N、所定範囲(N+1)、所定範囲(N+2)、および、所定範囲(N+3)とする呼称を併せて示す。
また、図1に示すように、海上の母船1から採鉱ステーション20を投入する際に、人工衛星ASの発する電波に基づくGPSで採鉱ステーション20の投入位置を計測し、海底SBに着座するまでの経路を採鉱ステーション20に搭載された慣性センサで計測することが好ましい。海底着座開始地点から海底を歩行する移動工程では、海底基地のメカニカルな移動量、移動方向から積算することが好ましい。
11 作業機
12 発電機
20 採鉱ステーション(海中基地)
21 ベースフレーム(プラットフォーム)
26 支持脚
30 穿孔装置
40 装薬装置
41 第一フィード機構
42 第二フィード機構
43 クランプ機構
44 カメラ
45 ガイドシェル
46 移動フレーム
47 スライダ
48 送り機構
49 ジャッキ機構
50 ビット
60 火薬カートリッジ
80 マガジン
90 基地制御ユニット90
SL 海上
SB 海底
OD 海底熱水鉱床
VH 発破孔(有底穴)
Claims (10)
- 海底熱水鉱床の所定範囲に複数の発破孔を穿孔する穿孔工程と、
前記所定範囲の複数の発破孔の全部または一部に爆薬を装薬する装薬工程と、
前記装薬がされた前記所定範囲を打ち掛け発破により破砕する打ち掛け発破工程と、
該打ち掛け発破工程で破砕された海底熱水鉱床のズリを洋上に揚鉱する揚鉱工程と、
を含み、
前記装薬に際し、前記発破孔を穿孔している時のスラリーの温度に基づいて前記発破孔の温度を測定し、その測定された前記発破孔の温度が所定温度を超える温度の発破孔には装薬を行なわないことを特徴とする海底熱水鉱床の採鉱方法。 - 海底熱水鉱床の所定範囲に複数の発破孔を穿孔する穿孔工程と、
前記所定範囲の複数の発破孔の全部または一部に爆薬を装薬する装薬工程と、
前記装薬がされた前記所定範囲を打ち掛け発破により破砕する打ち掛け発破工程と、
該打ち掛け発破工程で破砕された海底熱水鉱床のズリを洋上に揚鉱する揚鉱工程と、
を含み、
前記所定範囲として、Nを自然数とし、複数の所定範囲として、N番目から順に穿孔する所定範囲を、所定範囲N、所定範囲(N+1)、所定範囲(N+2)、および、所定範囲(N+3)と呼ぶとき、
所定範囲Nを穿孔直後には、当該所定範囲Nには装薬を行わずに続く所定範囲(N+1)を穿孔し、
所定範囲(N+1)を穿孔直後には、当該所定範囲(N+1)には装薬を行わずに前記所定範囲Nに装薬を行ない、
続く所定範囲(N+2)を穿孔直後には、当該所定範囲(N+2)には装薬を行わずに前記所定範囲(N+1)に装薬を行ない、
続く所定範囲(N+3)を穿孔直後には、当該所定範囲(N+3)には装薬を行わずに前記所定範囲(N+2)に装薬を行なう、
ことを特徴とする海底熱水鉱床の採鉱方法。 - 海底熱水鉱床の所定範囲に複数の発破孔を穿孔する穿孔工程と、
前記所定範囲の複数の発破孔の全部または一部に爆薬を装薬する装薬工程と、
前記装薬がされた前記所定範囲を打ち掛け発破により破砕する打ち掛け発破工程と、
該打ち掛け発破工程で破砕された海底熱水鉱床のズリを洋上に揚鉱する揚鉱工程と、
を含み、
前記所定範囲に装薬する爆薬としては、装薬姿勢において、凸の半球状頭部および軸方向に沿って複数に分割されたアーチ型ブロックが円筒状に組み合わされた円筒部を有する爆薬筒と、該爆薬筒の上部に設けられた保持筒と、保持筒の上部に設けられて超音波により無線で起爆する起爆素子筒と、該起爆素子筒の上部に設けられた不発信号器と、を頭部からこの順に有する火薬カートリッジを用い、
前記発破孔への装薬位置において、前記爆薬筒および前記保持筒を、前記発破孔内に収容し、前記起爆素子筒および前記不発信号器を、鉱床の上面よりも海中側に突設する位置に装薬する、
ことを特徴とする海底熱水鉱床の採鉱方法。 - 前記装薬に際し、前記発破孔の温度を測定し、所定温度を超える温度の発破孔には装薬を行なわない請求項2または3に記載の海底熱水鉱床の採鉱方法。
- 前記発破孔の温度は、発破孔を穿孔している時のスラリーの温度に基づいて判定する請求項4に記載の海底熱水鉱床の採鉱方法。
- 前記所定範囲として、Nを自然数とし、複数の所定範囲として、N番目から順に穿孔する所定範囲を、所定範囲N、所定範囲(N+1)、所定範囲(N+2)、および、所定範囲(N+3)と呼ぶとき、
所定範囲Nを穿孔直後には、当該所定範囲Nには装薬を行わずに続く所定範囲(N+1)を穿孔し、
所定範囲(N+1)を穿孔直後には、当該所定範囲(N+1)には装薬を行わずに前記所定範囲Nに装薬を行ない、
続く所定範囲(N+2)を穿孔直後には、当該所定範囲(N+2)には装薬を行わずに前記所定範囲(N+1)に装薬を行ない、
続く所定範囲(N+3)を穿孔直後には、当該所定範囲(N+3)には装薬を行わずに前記所定範囲(N+2)に装薬を行なうとともに、
前記所定範囲に装薬する爆薬としては、装薬姿勢において、凸の半球状頭部および軸方向に沿って複数に分割されたアーチ型ブロックが円筒状に組み合わされた円筒部を有する爆薬筒と、該爆薬筒の上部に設けられた保持筒と、保持筒の上部に設けられて超音波により無線で起爆する起爆素子筒と、該起爆素子筒の上部に設けられた不発信号器と、を頭部からこの順に有する火薬カートリッジを用い、
前記発破孔への装薬位置において、前記爆薬筒および前記保持筒を、前記発破孔内に収容し、前記起爆素子筒および前記不発信号器を、鉱床の上面よりも海中側に突設する位置に装薬する、
請求項1に記載の海底熱水鉱床の採鉱方法。 - 海底熱水鉱床に穿孔された発破孔に火薬カートリッジを装薬する装薬装置であって、
筐体と、該筐体に装備されて前記火薬カートリッジを複数収容するマガジンと、
該マガジンに収容された前記火薬カートリッジのクランプおよびその解放が可能なクランプ機構と、
該クランプ機構を支持するとともに前記火薬カートリッジを把持する高さから前記発破孔に装薬する高さまで移動させるフィード機構と、
該フィード機構を支持するとともに前記クランプ機構を前記発破孔の軸方向で対向する装薬位置と前記マガジンに対する前記火薬カートリッジの把持位置とに移動させるキャリア機構と、
を備えることを特徴とする海底熱水鉱床用装薬装置。 - 前記発破孔を穿孔する穿孔装置が更に装備されている請求項7に記載の海底熱水鉱床用装薬装置。
- 前記筐体は、海底熱水鉱床上をX方向およびY方向に移動可能なXY移動機構を備える請求項7または8に記載の海底熱水鉱床用装薬装置。
- 海底熱水鉱床に穿孔された発破孔に装薬される火薬カートリッジであって、
前記発破孔への装薬姿勢において、凸の半球状頭部および軸方向に沿って複数に分割されたアーチ型ブロックが円筒状に組み合わされた円筒部を有する爆薬筒と、該爆薬筒の上部に設けられた保持筒と、保持筒の上部に設けられて超音波により無線で起爆する起爆素子筒と、該起爆素子筒の上部に設けられた不発信号器と、を頭部からこの順に有することを特徴とする海底熱水鉱床用火薬カートリッジ。
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