JP6252330B2 - 海中エレベータ - Google Patents

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Description

本発明は海底で採掘した必要な物を海上まで持ち上げたり、海上から必要なものを海底まで搬送させるときに用いるようにする海中エレベータに関するものである。
我国の近海における数千メートル(たとえば、3000m、あるいはそれ以上)の海底には、鉱物資源が豊富に存在していることが知られている。
このような鉱物資源が存在している海底における海底資源の開発は、我国における重要なテーマであり、これまで種々検討されてきている。
海底における鉱物資源の開発のために行う鉱物資源の探査、鉱物資源の自然分布の調査は、海底の鉱物資源を採掘して海上へ持ち上げることが必要である。
従来、海底で採掘した資源を海上へ持ち上げるようにするための手段として採用されているものとして、エレベータ方式としたものがある。
エレベータ方式としたものでは、海底の基地と海面上の基地との間に複数本のガイド索を鉛直方向に一定の張力で設置し、該各ガイド索に沿って昇降させる輸送カプセルの側方に、該各ガイド索に嵌脱可能なガイド金物を取り付け、輸送カプセルを、側方のガイド金物を介してガイド索に沿い鉛直方向に昇降できるようにし、且つ該輸送カプセルは、別途用意された昇降用の索の巻上げ下げにより行われるようにした水中エレベータがある(たとえば、特許文献1参照。)
又、別の例としては、海底基地に下端部を固定したかご状案内索の上部を浮体に取り付けて、該かご状案内索を海中に緊張状態で植立させると共に、かご状案内索の頂部と中間部の外周に浮体を取り付け、洋上の基地より吊り下げた輸送体を、かご状案内索の内側に沿って海底基地と浮体との間で上下移動させるようにした水中輸送装置がある(たとえば、特許文献2参照。)
更に、別の例として、海底基地と海上の浮きドックとの間に配置した中心シャフト部の上端部を、浮きドックに、又、下端部を、海底基地にそれぞれ固定し、該中心シャフト部の上下方向の複数個所には、作業用空洞部が設けられ、該中心シャフト部の内部に設けられたエレベータシャフト部でエレベータケージを昇降させるようにして作業員が昇降できるようにしたものがある(たとえば、特許文献3参照。)
しかし、上記特許文献1に記載されたものは、水深が30m前後という海底と海面との間で輸送カプセルを昇降させるものであり、これを数千メートルの深い海底を昇降させるような構成とすることは容易なことではなく、深い海底での使用には不向きのものである。
又、特許文献2に記載されたものは、かご状案内索の外周に取り付けた浮体は、それ自体が深度や水平位置を調整できるものではない。
更に、特許文献3に記載されたものは、作業用空洞部はワイヤの中継点としての機能を有するものではない。
このように特許文献1〜3に記載されたものは、海底での採掘位置に合わせて海面上の資源揚収の位置を調整するようになっているものではない。
水深が、たとえば、3000mにも及ぶ海底で鉱物資源を採掘する場合には、海面とかかる海底との間で物資の搬送を行うための設備は、極力簡素化されたものとし、且つ電力消費の少ないものとすることが求められる。
しかし、前記した特許文献1〜3に記載されたものでは、このような点に考慮されたものとはいえない。
特開平9−188295号公報 実開平2−45895号公報 特許第5119056号公報
そこで、本発明は、海底で採掘した物を簡単な構成で海面上に持ち上げることができると共に、海底での採掘位置と海面上での揚収位置とを鉛直方向に合わせて、その間に配した昇降体ガイド用のワイヤを、鉛直方向に保持させることができて、昇降体が容易に自力で昇降できるようにした海中エレベータを提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して海底を採掘する採掘機と、前記採掘機による採掘位置の鉛直方向上方位置の海面上にあって、該海面上の位置を保持できるように自律航走機能を備えている揚収装置と、前記採掘機による海底の採掘位置と前記揚収装置との間における水中の予め決められた深度に配置され、且つ海底の採掘位置と前記揚収装置とを結ぶ直線上の位置に水平位置を調整できる推進装置を備えた水中浮遊体と、前記採掘機と水中浮遊体と揚収装置とを結合するワイヤと、前記採掘機と揚収装置との間を前記ワイヤに沿い自力で昇降する昇降体とを備えてなる構成を有する海中エレベータとする。
又、前記海中エレベータにおいて、請求項2に対応して揚収装置は、GPSによる自身の現在位置を求めて、該自身の現在位置を海面上の目標位置に調整すると共に、該目標位置を保持させるための自律航走機能と、前記自身の現在位置と水中浮遊体の位置を測位して求めた該水中浮遊体の揚収装置に対する相対位置とに基づいて該水中浮遊体の現在位置を求めて、該水中浮遊体に通信する機能とを有し、且つ前記水中浮遊体は、前記揚収装置から通信される水中浮遊体現在位置の信号と、予め設定されている目標位置の設定信号との偏差があれば、その偏差がなくなるように推進装置に駆動指令を与えるようにする機能と、深度センサからの現在深度の信号と予め設定されている目標深度の設定信号との偏差があれば、その偏差がなくなるように深度調整指令をするようにした機能を有する構成とする。
更に、前記構成に、請求項3に対応して水中浮遊体を、採掘機による海底の採掘位置と海面上の揚収装置とを結ぶ直線上の位置に、異なる深度で複数配置し、上方位置の水中浮遊体は、該水中浮遊体よりも下方位置の別の水中浮遊体の位置を測位して求めた該別の水中浮遊体の前記上方位置の水中浮遊体に対する相対位置とこのときの該上方位置の水中浮遊体の現在位置とに基づいて前記下方位置の別の水中浮遊体の現在位置を求めて、該下方位置の別の水中浮遊体に通信する機能を有する構成を付加したものとする。
本発明の海中エレベータによれば、次の如き優れた効果を有する。
(1)採掘機による海底での採掘位置と揚収装置による揚収位置とを結ぶ鉛直線上に水中浮遊体が配置されることから、該水中浮遊体を介して鉛直方向に配置されるワイヤが潮流により流されることがあっても該水中浮遊体により採掘位置の直上方に保持される。
(2)(1)により、ワイヤに沿い昇降する昇降体を鉛直方向に昇降させることができる。
(3)ワイヤを水中浮遊体の位置で切断して、端部を該水中浮遊体に結合させて用いることにより、1本のワイヤの長さを短くできて、外力による影響を受けにくくすることができ、これによりワイヤが切断されにくくなり、万一、切断されても復旧が容易である。
本発明の実施の一形態の概要を模式的に示した側面図である。 図1における水中浮遊体の概要を示す平面図である。 本発明における揚収装置と水中浮遊体が有する制御部の機能を示すブロック図である。 図2のIV−IV方向からの切断拡大図である。 本発明における昇降体とワイヤとの関係の一例を示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(a)の従動輪を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の海中エレベータを、海底1で採掘した鉱物資源2を海面3上に揚収するときに適用する場合の実施の一形態を示すものである。なお、図1、図2は説明をわかり易くするため概要を示すもので、大きさは図示のものに限定されるものではない。
本発明の海中エレベータは、海面3から数千メートル(たとえば、1000〜3000m)にも達する海底1に豊富に存在するとされる鉱物資源2を探査、開発するために採掘する採掘機4と、採掘された鉱物資源2を収納貯蔵するため海面3上に配備される揚収装置5と、該揚収装置5と海底1の採掘機4とを結ぶ鉛直線上の海中複数個所に配置されて中継点として利用される複数の自律航走できる水中浮遊体6,6aと、前記揚収装置5と最上部の水中浮遊体6、上下方向に隣接する水中浮遊体6,6a同士、最下部の水中浮遊体6aと採掘機4とをそれぞれ結合するガイド索としてのワイヤ7と、該ワイヤ7に沿って海底1と海面3上の揚収装置5との間を昇降できるようにしてある昇降体8とを備えた構成とされている。
前記揚収装置5は、海面3上を航行でき且つ自身の地球上における位置を側位して目標の位置に移動できるようにしてある作業船9に、揚収した鉱物資源2を貯蔵する貯蔵庫10を搭載してなる構成としてある。更に、前記作業船9には、図3のように、最上部に位置する水中浮遊体6に設置された音響測位装置104に送信して該音響測位装置104からの応答信号を受信して、該水中浮遊体6の作業船9に対する相対位置を求めることができるようにしてある音響測位装置100と、作業船9の地球上における現在位置を検出するGPSからの信号を受信するGPS受信機101と、前記音響測位装置100からの水中浮遊体相対位置信号Aと前記GPS受信機101からの揚収装置現在位置信号Bとに基づいて、前記最上部の水中浮遊体6の現在位置信号Cを出力する演算装置102と、該演算装置102から出力される水中浮遊体現在位置の信号Cを最上部の水中浮遊体6の音響通信機105に音波による通信を行うようにしてある音響通信機103が設けられている制御部がある。
前記水中浮遊体は、最上部に位置している水中浮遊体6と、該水中浮遊体6より下方に位置する複数の水中浮遊体6aとからなるものとしてあり、各水中浮遊体6,6aは、図2に一例を示す如く、中央部分に上下方向に貫通する空洞部11を有し、且つ平面形状が円形をなす扁平な形状としてある。
前記各水中浮遊体6,6aの中央部分を除く周辺部の上面の周方向の複数個所(図では4個所の場合を示す)には、該各水中浮遊体6,6aを水平方向へ移動させる推進装置としてのスラスタ12がそれぞれ異なる推進方向となるように設置されている。更に、前記各水中浮遊体6,6aの側面部には、180度の対称位置に、該各水中浮遊体6,6aを上下方向へ移動させる推進装置としてのスラスタ13が設置されている。
前記各スラスタ12,13は、各々推進方向を可変できるように旋回式として、水平方向、上下方向の任意の方向に移動できるようにしてあるものとする。又、水中浮遊体6,6aに舵を取り付けて、該舵を制御することにより、移動方向を制御するようにしてもよい。
前記各水中浮遊体6,6aのうち、最上部に位置する水中浮遊体6は、図3に示す如く、作業船9の音響測位装置100からの信号に対する応答信号を該音響測位装置100に返信させる音響測位装置104と、前記作業船9の音響通信機103からの音波による通信による水中浮遊体現在位置信号Cを受信する音響通信機105のほか、深度センサ106と、音響通信機105からの水中浮遊体現在位置信号C、深度センサ106からの水中浮遊体現在深度信号Dと目標位置・目標深度の設定信号Eとを入力して前記スラスタ12と13に駆動信号Fを与えるようにする姿勢制御装置107とを備える。更に、前記作業船9が備えている演算装置102と音響測位装置100と音響通信機103に対応して同一機能を有する演算装置102´と、音響測位装置100´と、音響通信機103´とを備えて、該演算装置102´には、作業船9におけるGPS受信機101からの信号Bに対応させて、自身の水中浮遊体6の現在位置信号Cが入力されるようにしてある。これにより音響測位装置100´で測位した下方に位置する別の水中浮遊体6aのその上方に位置する水中浮遊体6に対する相対位置信号A´と該水中浮遊体6の現在位置信号Cとに基づいて、音響通信機103´に、下方に位置する別の水中浮遊体6aの現在位置信号Gを送るようにしてある。
前記各水中浮遊体6,6aのうち、最上部の水中浮遊体6を除く他の各水中浮遊体6aは、図3に示す如く、最上部の水中浮遊体6と同様の構成としてある。且つ該最上部の水中浮遊体6とその下方に隣接位置する別の水中浮遊体6aとの間では、最上部の水中浮遊体6の音響測位装置100´により、下方に位置する別の水中浮遊体6aの前記水中浮遊体6に対する相対位置を求めるようにし、この音響測位装置100´からの水中浮遊体6の相対位置信号A´と、前記水中浮遊体6の現在位置信号Cとに基づき下方に位置する別の水中浮遊体現在位置信号Gを音響通信機103´へ送り、該音響通信機103´から下方に位置する水中浮遊体6aの音響通信機105に、当該水中浮遊体6aの現在位置信号Gが送られるようにしてある。
同様に、前記最上部の水中浮遊体6よりも下方に位置している各水中浮遊体6a同士の間でも、上方に位置している水中浮遊体6aの音響測位装置100´により、その下方に位置している水中浮遊体6aの前記上方の水中浮遊体6aに対する相対位置を測位して、前記上方の水中浮遊体相対位置信号A´とから演算装置102´で下方の水中浮遊体6aの現在位置を求め、該演算装置102´から出力される水中浮遊体現在位置信号Gを音響通信機103´より下方に位置する水中浮遊体6aの音響通信機105に通信するようにしてある。
なお、海底1に最も近い最下部の水中浮遊体6aの音響測位装置100´は、海底1の採掘機4を音響測位して、採掘機4の最下部の水中浮遊体6aに対する相対位置を求めることができるようにしてあるものとする。
なお、前記音響通信機103,103´から音響通信機105への通信は、有線で行うようにしてもよい。
次に、採掘機4は、海底1に存在する鉱物資源2の自然分布の調査、鉱物資源2の探査等のために、鉱物資源2を採掘するもので、海底1を移動でき且つ鉱物資源を採集することができるようにしてある。
前記ワイヤ7は、揚収装置5の作業船9と海底1の採掘機4とを複数の水中浮遊体6,6aを介して結合して、昇降体8のガイド索となるものである。該ワイヤ7は、作業船9と最上部の水中浮遊体6との鉛直方向の間隔、上下方向に配置される複数の水中浮遊体6,6a同士の鉛直方向の間隔、最下部の水中浮遊体6と採掘機4との鉛直方向の間隔にそれぞれ合わせた長さ寸法に切断して用いるようにする。そのために、ワイヤ7は、各水中浮遊体6,6aの空洞部11内を挿通させることなく、該空洞部11の内周面の周方向1個所における上下両端部の各結合点14,15にワイヤ7の下端と上端をそれぞれ結合して、各水中浮遊体6,6aを介して上下方向に延びるようにする。最上部の水中浮遊体6に下端を結合したワイヤ7は、作業船9内の巻取機等から繰り出すようにし、最下部の水中浮遊体6aに上端を結合したワイヤ7の下端は、採掘機4に結着されている。これにより、海面3上の作業船9と海底1の採掘機4とは、複数の水中浮遊体6,6aを中継点としたワイヤ7で接続された構成とされている。
なお、前記したように、ワイヤ7を長手方向に分割して、各ワイヤ7の端部を、各水中浮遊体6,6aの空洞部11の上下両端部におけるワイヤ結合点14,15に結合した構成の場合には、前記水中浮遊体6,6aの空洞部11において、昇降体8の昇降をガイドするガイド索としてのワイヤ7が不連続となっている。
そのため、前記空洞部11の内壁面には、図4に示す如く、上下両端部のワイヤ結合点14,15に結合されたワイヤ7の端部間に、金属製のレール部材16が上下方向に延びるように取り付けられている。該レール部材16は、昇降体8を一方のワイヤ7の端部から乗り換えさせることができ且つ他方のワイヤ7の端部へ乗り移すことができるものであれば、ワイヤ7と同じワイヤでなくてもよく、たとえば、丸棒状のものでもよい。
更に、前記昇降体8は、採掘機4で採掘された鉱物資源2を海面3上の揚収装置5に搬送したり、揚収装置5から必要な物資を海底1まで搬送するために用いられるもので、揚収装置5からの操作で前記ワイヤ7に沿い昇降駆動できるようにされている。
すなわち、前記昇降体8は、採掘した鉱物資源2の如き搬送する物資を収容できるようにしてある搬送カプセル17と、図示しない駆動装置により駆動されるようにした走行部19とを備えてなり、揚収装置5の作業船9より導いた電源ケーブル18を通して給電されている駆動装置を駆動することにより、ワイヤ7に沿い昇降駆動できるようにしてある。
前記走行部19は、図5(a)(b)に示す如く、搬送カプセル17の内部に設置されている駆動装置より同じ方向に突出された2本の駆動軸20の先端部に駆動輪21を取り付けた構成としてあり、搬送カプセル17の内部の駆動装置からの動力で駆動輪21を回転させることにより、ワイヤ7を摩擦力で把持して、該ワイヤ7に沿い移動できるようにしてある。
そのために、前記駆動輪21は、たとえば、樹脂製として弾性を付与し、2個の駆動輪21がワイヤ7を横方向から噛むように挟んで、該ワイヤ7から離脱し難いようにする。更に、昇降体8が昇降動作中にワイヤ7からの駆動輪21の離脱防止を図るために、図5(a)(c)に示す如く、前記駆動輪21とは90度異なる方向からワイヤ7に接触して転動できるように従動輪22を、支持フレーム23を介して搬送カプセル17に取り付けた構成とする。これにより昇降体8が駆動輪21の回転でワイヤ7に沿い昇降駆動するとき、従動輪22は、ワイヤ7に接触して転動しながら、ワイヤ7と搬送カプセル17との間隔をほぼ一定に保持させるようにする。
前記ワイヤ7を搬送カプセル17から離れる方向に変位させないように抑える前記従動輪22は、前記各水中浮遊体6,6aのワイヤ結合点14,15に結合されたワイヤ7の端部を通過することができない。そのため、該従動輪22の支持フレーム23は、昇降体8の昇降時の姿勢において、図5(c)のように水平方向に屈折してワイヤ7との係合を解除させることができるようにしてある。
なお、前記、揚収装置5と最上部の水中浮遊体6との間、該最上部の水中浮遊体6とそれよりも下方に位置している各水中浮遊体6a同士の間、最下部の水中浮遊体6aと採掘機4との間にそれぞれ配置されているワイヤ7は、その重量が揚収装置5、上方に位置する水中浮遊体6,6aにて支持されるようにしてある。そのため、前記揚収装置5や、各水中浮遊体6,6aには、ワイヤ7の重量検知装置(図示せず)と、前記昇降体8の駆動装置に駆動停止指令を与える制御装置(図示せず)とが装備されており、該制御装置と前記重量検知装置とは、万一、ワイヤ7が切断して、前記重量検知装置がワイヤ7の切断を検知して作動した場合に、前記制御装置から昇降体8の駆動装置へ駆動停止の指令が送られるようにしてある。
図1において、24は採掘機4と揚収装置5の作業船9とを接続している複合ケーブルであり、作業船9からの指令で採掘機4を運転操作することにより、採掘機4を海底1で移動したり、鉱物資源2を採掘したり、採掘した鉱物資源2を昇降体8の搬送カプセル17に積み込みしたりすることができるようにしてある。
上記構成としてある本発明の海中エレベータを、海面3上から海底1との間に設置する場合は、予め地図上で見付けた鉱物資源2が存在すると思われる海底1の目標位置に採掘機4を位置させるようにする。
揚収装置5の作業船9から海中に投下される採掘機4を、海底1の目標の位置に降ろす場合は、別途用意した移送手段、たとえば、無人の潜水ロボット等を用いて移送させるようにする。
採掘機4は、海底1の目標位置に降ろされると、その場所に停止させる。採掘機4は、海底1を移動できるようにしてあるが、移動させることなく固定してターミナルとして位置付け、その位置に、図1に二点鎖線で示すエレベータホールの如き施設25を設けて、アンカーで係留させるようにしてもよい。
採掘機4が海底1の目標位置に向けて降ろされて停止させられると、その目標位置、すなわち、採掘機4による海底1の採掘位置の鉛直方向の上方に揚収装置5を位置させるようにする。次いで、目標位置に配置された揚収装置5の位置に合わせて、複数の水中浮遊体6,6aを上方に位置する水中浮遊体6,6aから順番に現在位置を、目標位置、目標深度に修正させるようにする。
詳述すると、前記採掘機4は、予め求められている海底における目標位置に降ろされる。実際に採掘機4が降ろされた位置は、目標位置であるか否かはわからないが、目標位置あるいはその近傍であることは、近年の海底1への機材設置技術から容易に推測することができる。
前記採掘機4の海底1への設置が終ると、海面3上では、海底1の鉱物資源採掘位置となる目標位置を地図上の緯度、経度で求めて、その位置の直上方の海面3に揚収装置5を移動させるようにする。この場合は、揚収装置5の作業船9の現在位置をGPS受信機101からの位置信号で見ながら、目標の方向へ推進装置を作動させて作業船9を航行させるようにする。
揚収装置5が作業船9により海面3上の目標とする位置に達すると、該作業船9をその位置に保持させるようにする。
次いで、各水中浮遊体6,6aを、それぞれの水中浮遊体6,6aに設定した目標深度と目標位置に自動調整させるようにする。
この場合は、先ず、最上部の水中浮遊体6を揚収装置5から音響測位して、該水中浮遊体6の揚収装置5に対する相対位置を求め、該求めた該水中浮遊体6の揚収装置5に対する相対位置と、GPS受信機101で求められた揚収装置5の位置の各信号A,Bを、揚収装置5の演算装置102に入力し、該演算装置102で前記水中浮遊体6の現在位置を求めるようにする。
前記揚収装置5の音響測位装置100による最上部の水中浮遊体6の測位を行う音響測位は、従来から行われている方法であり、前記揚収装置5の音響測位装置100から水中浮遊体6に送信された信号を、該水中浮遊体6の音響測位装置104で受信し、該音響測位装置104からの応答信号を、前記揚収装置5の音響測位装置100で受信して、水中浮遊体6の揚収装置5に対する相対位置を求めるようにするものである。
前記揚収装置5の演算装置102で水中浮遊体6の現在位置が求められると、この水中浮遊体現在位置信号Cは、揚収装置5に装備されている音響通信機103から最上部の水中浮遊体6に装備されている音響通信機105に水中浮遊体現在位置信号Cが送信される。
前記水中浮遊体6の音響通信機105に送られた水中浮遊体現在位置信号Cは、該水中浮遊体6に備えられている姿勢制御装置107に入力される。該姿勢制御装置107には、図3に示す如く、該水中浮遊体6の目標位置・目標深度の信号が設定信号Eとして予め入力されている。更に、前記水中浮遊体6には、深度センサ106が装備されていて、該深度センサ106からの現在深度の信号Dも前記姿勢制御装置107に入力されるようにしてある。
これにより、前記姿勢制御装置107では、予め設定されている水中浮遊体6の目標位置と現在位置との偏差や、予め設定されている水中浮遊体6の目標深度と現在深度との偏差が求められるようになっている。
前記水中浮遊体6の目標位置と、測位された現在位置との偏差があると、前記姿勢制御装置107からの駆動信号Fがスラスタ12の駆動部に伝えられ、該スラスタ12を駆動させて水中浮遊体6を目標位置へ推進させるようにして、該水中浮遊体6の現在位置を目標位置に修正させるようにする。この際、該水中浮遊体6の現在位置信号Cは、揚収装置5の音響通信機103から該水中浮遊体6の音響通信機105に送信されて、姿勢制御装置107に入力されるようにしてあるので、該姿勢制御装置107で求める目標位置との偏差がなくなれば、該水中浮遊体6の現在位置は、目標位置に達していることになる。
なお、水中浮遊体6は、中性浮量であり、自身の目標深度は決っているので、基本的には深度は変化しないが、外乱により深度変化が生じるおそれもある。前記水中浮遊体6の姿勢制御装置107では、前記のように、深度センサ106による現在深度信号Dを入力して、目標深度の設定信号Eとの偏差を求め、偏差があると、上下方向の推進用スラスタ13に駆動信号Fを送るようにしてある。
したがって、水中浮遊体6の前記の如き深度変化を補償する必要が生じた場合は、上下方向のスラスタ13を駆動させて水中浮遊体6の深度を目標深度に保持させるようにする。
このようにして前記最上部の水中浮遊体6が目標位置、目標深度に保持されると、該最上部の水中浮遊体6の音響測位装置100´を作動させて、下方に位置する上から2番目の水中浮遊体6aの音響測位装置104との間での信号の送受信で求めた、該上から2番目の水中浮遊体6aの前記最上部の水中浮遊体6に対する相対位置の信号A´と、最上部の水中浮遊体6の現在位置の信号Cとに基づき、該水中浮遊体6の演算装置102´で、上から2番目の水中浮遊体6aの現在位置を求めて、その現在位置信号Gを音響通信機103´より下方位置の水中浮遊体6aの音響通信機105に送るようにする。
自身の現在位置信号Gを音響通信機105で受信した当該上から2番目の水中浮遊体6aは、内部に装備されている姿勢制御装置107で、予め入力されている目標位置の設定信号Eと受信した現在位置信号Gとの偏差を見る。偏差があると、スラスタ12に駆動指令を与えて水中浮遊体6aを目標位置の方向へ移動させ、該水中浮遊体6aの測位された現在位置を、目標位置に修正させるようにする。
以後同様な制御を繰り返して、順次目標位置に現在位置が修正された水中浮遊体6aにより、その下方に位置する水中浮遊体6aの位置を目標位置に合わせるようにする。
このようにして各水中浮遊体6,6aが目標位置に置かれて、海面3上の揚収装置5と海底1の採掘位置との間で、各水中浮遊体6,6aが鉛直方向に位置させられると、最下部の水中浮遊体6aの音響測位装置100´で海底1の採掘機4を測位して、該採掘機4の位置を求めるようにする。
その結果、万一、採掘機4の位置が、最下部の水中浮遊体6aの直下位置よりずれている場合は、採掘機4の位置に合わせて各水中浮遊体6,6aの位置を調整するようにすればよい。
前記のようにして海底1の採掘機4と海面3上の揚収装置5の位置に合わせて各中継点としての水中浮遊体6,6aがそれぞれ目標位置に調整されると、海底1の鉱物資源2の探査のため、鉱物資源2を採掘して、揚収装置5まで持ち上げるようにする。
この作業は、採掘した鉱物資源2を必要量採取した後、これを昇降体8の搬送カプセル17に収容して、該昇降体8を海面3上まで上昇させて搬送させるようにする。
前記昇降体8は、上端側と下端側にそれぞれ駆動輪21を備えていて、ワイヤ7を横から挟んで、該ワイヤ7を噛むようにしてあるので、昇降体8に内蔵されている駆動装置を作動させて駆動輪21を回転駆動させることにより、ワイヤ7に沿い且つ該ワイヤ7から離脱することなく摩擦力で上昇することができる。更に、図5(a)(c)に示す如く、支持フレーム23の先端部の従動輪22は、ワイヤ7に接続して転動し、昇降体8の昇降中に該ワイヤ7と昇降体8の搬送カプセル17との間隔が広がることがないようにしてあるので、前記駆動輪21のワイヤ7からの離脱(脱線)をより確実に防止できるようになる。
これにより、昇降体8は、搬送カプセル17内に鉱物資源を収容した状態でワイヤ7に沿い確実に上昇することができる。昇降体8が最下部の水中浮遊体6aに達すると、該水中浮遊体6aの中央部の空洞部11内を通過させて更に上方のワイヤ7に沿い上昇させるようにする。
上記において、昇降体8を、水中浮遊体6aの空洞部11を通過させるときは、支持フレーム23を図5(c)に二点鎖線で示す如く倒して、水中浮遊体6aと干渉しないようにしておく。
この状態で最下部の水中浮遊体6aに上端が結合されているワイヤ7の上端位置から、空洞部11の内壁面に固定されている金属製のレール部材16に、駆動輪21を乗り移らせる。この場合、先ず、昇降体8上端側の左右の駆動輪21をワイヤ7からレール部材16に乗り移らせる。次いで、昇降体8下端側の左右の駆動輪21をワイヤ7から前記レール部材16に乗り移らせる。しかる後、前記昇降体8上端側の左右の駆動輪21をレール部材16から上方のワイヤ7の下端部に乗り移らせ、同様に、昇降体8下端側の左右の駆動輪21をレール部材16から上方のワイヤ7の下端部に乗り移らせて、昇降体8を、水中浮遊体6aの空洞部11を通過させるようにする。
このようにして順次昇降体8をワイヤ7と、各水中浮遊体6,6aのレール部材16を利用して上昇させ、搬送カプセル17の鉱物資源を揚収装置5まで搬送させるようにする。これに伴い、昇降体8への電源ケーブル18は作業船9上で順次巻取るようにすればよい。
上記において、ワイヤ7は、長さ方向に複数に分割されて、揚収装置5と採掘機4との間で複数の水中浮遊体6,6aを結合させてあるので、各ワイヤ7は長さが短く外力の影響を受けにくく、そのため、該ワイヤ7が切断するおそれが少ないし、万一、切断した場合は、前記したように、揚収装置5や各水中浮遊体6,6aに装備されているワイヤ重量検知装置がワイヤの断線を検知することにより昇降体8の昇降駆動を停止させるようにすると共に、ワイヤ断線個所が特定できることから、作業船9に搭載されている無人潜水ロボットであるUUV(Unmanned Underwater Vehicle)やROVによって容易にワイヤ7を復旧させることができるという利点がある。
又、前記昇降体8が揚収装置5まで上昇して、鉱物資源2を揚収装置5まで搬送させると、該鉱物資源2は、揚収装置5の貯蔵庫10に貯蔵して厳重に保管しておくようにする。揚収装置5から海底1に必要な物資を搬送させる必要が生じた際には、当該必要な物資を昇降体8の搬送カプセル17に収容し、前記昇降体8を上昇させる操作とは逆の操作でワイヤ7に沿わせて順次下降させるようにすればよい。
次に、採掘機4を、図1に示す状態において、鉱物資源2の探査のため別の場所に移動させた場合は、該移動させた後の採掘機4の位置に合わせて、揚収装置5及び各水中浮遊体6,6aを水平移動させるようにする。この場合は、前記した場合と同様に、揚収装置5の作業船9を新たな目標位置に水平移動させるようにする。この水平移動は、自身が有する推進装置を用いるようにする。揚収装置5の作業船9が新たな目標位置に達すると、該揚収装置5ですぐ下方位置の水中浮遊体6を測位して該水中浮遊体6の現在位置を求めて、その現在位置と目標位置との差分をスラスタ12により水平移動させるようにして、該水中浮遊体6を目標位置に調整させるようにする。
以後同様にして、前記したと同様の操作を繰り返しながら各水中浮遊体6を順次目標位置に調整させるようにすればよい。
以上、本発明の海中エレベータの実施の一形態について説明したが、たとえば、昇降体8は、揚収装置5の作業船9から導いた電源ケーブル18を通して給電できるようにして、該昇降体8に設置されている駆動装置を作動させるようにした構成に代えて、昇降体8内に、たとえば、該昇降体8を海底1と海面3上の揚収装置5との間で昇降できるだけの電力を賄うことが可能な容量を有する充電式のバッテリーを搭載させた構成として、電源ケーブル18を不要とするようにしてもよい。
昇降体8を、このようなバッテリーを搭載した構成とすれば、該昇降体8は、作業船9上で充電しておくことにより、自力でワイヤ7に沿って海底1まで降下することができ、且つ海底1から海面3上の揚収装置5まで、昇降体8は、ワイヤ7に沿って自力で上昇することができる。これにより、昇降体8は、電源ケーブル18による給電の必要がなくなるため、前記実施の形態で用いていた電源ケーブル18を不要とすることができると共に、該電源ケーブル18の巻取装置も省略することができる効果が得られる。
又、図1に示した前記の実施の形態における昇降体8に電源ケーブル18を接続して、該昇降体8に電源ケーブル18を通して給電できるようにしてある構成に代えて、たとえば、電源ケーブル18を海面3上の作業船9と海底1との間に、ワイヤ7に沿わせて張設し、昇降体8に設けたパンタグラフを用いて昇降体8に給電させるようにしてもよく、あるいは、前記ワイヤ7に電源ケーブルを組み込ませ、一方、昇降体8に非接触給電装置を装備させて、水中で非接触で昇降体8に給電させるようにしてもよい。
このようにすれば、図1において電源ケーブル18を巻き取ったり、繰り出したりすることをなくすことができるという効果が得られる。
次に、前記ワイヤ7は、前記した実施の形態では、揚収装置5と最上部の水中浮遊体6との間、各水中浮遊体6,6a同士の間、最下部の水中浮遊体6aと採掘機4との間の各部分に、各々1本ずつのワイヤ7を鉛直方向に配置させて、この1本のワイヤ7を利用して昇降体8を昇降させるようにした構成としたが、前記ワイヤ7は、前記各部分において、複数本、たとえば、2本として平行に配置し、昇降体8の上端側と下端側の各駆動輪21を、各々2本のワイヤ7に対応させた幅寸法で左右に一対備え、2本のワイヤ7に沿って昇降体8を昇降させるようにしてもよい。
このような複数本のワイヤ7に沿い昇降体8を昇降させるようにした場合は、たとえ、ワイヤ7に捩れが生じたとしても、昇降体8は姿勢を変えることなく昇降できて、より安定した昇降ができるという利点がある。
なお、ワイヤ7を複数本とする場合は、水中浮遊体6,6aの空洞部に設けるワイヤ結合点14,15は、ワイヤの本数に合わせた複数とすることは勿論である。
なお、又、前記水中浮遊体6,6aのワイヤ結合点14,15へのワイヤ7の端部の結合方法は任意であるが、たとえば、ワイヤ結合点14,15を、図4に示す如くアイボルトの頭部の如きリング状の係止部とした場合には、ワイヤ7の端部にフック状の引掛け具を取り付けた構成としておくことにより、ワイヤ7の端部をワイヤ結合点14,15に簡単に着脱ができると共に、ワイヤ7の交換も簡単に行うことができる。
又、前記実施の形態では、ワイヤ7を用いる場合を例示したが、ワイヤ7に代えて、搬送管を用いるようにすることもできる。すなわち、内部をカプセルが流通するようにしてあり且つ可撓性を有する搬送管を、ワイヤに代えて配置して、該搬送管に、水中浮遊体6,6aを目標深度でそれぞれ連結するようにしても、必要な物資を、カプセルに収めて搬送管によりカプセル毎搬送させるようにすることができる。
前記搬送管は、一連のものを用いることが好ましいが、途中で切断したものを用いることも可能である。この場合は、切断個所を、たとえば、蛇腹の如き伸縮部材を介在させて連通接続して用いるようにしてもよい。
更に、前記水中浮遊体6と6aは、目標深度が設定されていて、基本的には、深度変化が生じることはないが、外乱により深度が変化した場合は、スラスタ13を作動させて深度を制御させるようにする場合を示したが、スラスタ13を用いることなく、たとえば、スラスタの舵若しくは浮力調整器による構成としても同様に深度制御をさせることができる。浮力調整器としては、たとえば、バラストにより水中浮遊体6,6aを下降させ、一方、バラストを排出して圧縮空気を注入することにより上昇させるようにしてもよい。
更に又、本発明の海中エレベータは、たとえば、3000mにも及ぶような海底で用いる場合について説明したが、これに限られるものではなく、それよりも浅い海底にも適用することは勿論である。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 海底、2 鉱物資源、3 海面、4 採掘機、5 揚収装置、6,6a 水中浮遊体、7 ワイヤ、8 昇降体、12,13 スラスタ(推進装置)、100,100´ 音響測位装置、101 GPS受信機、102,102´ 演算装置、103,103´ 音響通信機、104 音響測位装置、105 音響通信機、106 深度センサ、107 姿勢制御装置

Claims (3)

  1. 海底を採掘する採掘機と、
    前記採掘機による採掘位置の鉛直方向上方位置の海面上にあって、該海面上の位置を保持できるように自律航走機能を備えている揚収装置と、
    前記採掘機による海底の採掘位置と前記揚収装置との間における水中の予め決められた深度に配置され、且つ海底の採掘位置と前記揚収装置とを結ぶ直線上の位置に水平位置を調整できる推進装置を備えた水中浮遊体と、
    前記採掘機と水中浮遊体と揚収装置とを結合するワイヤと、
    前記採掘機と揚収装置との間を前記ワイヤに沿い自力で昇降する昇降体とを備えてなる構成を有すること
    を特徴とする海中エレベータ。
  2. 揚収装置は、GPSによる自身の現在位置を求めて、該自身の現在位置を海面上の目標位置に調整すると共に、該目標位置を保持させるための自律航走機能と、前記自身の現在位置と水中浮遊体の位置を測位して求めた該水中浮遊体の揚収装置に対する相対位置とに基づいて該水中浮遊体の現在位置を求めて、該水中浮遊体に通信する機能とを有し、
    且つ前記水中浮遊体は、前記揚収装置から通信される水中浮遊体現在位置の信号と、予め設定されている目標位置の設定信号との偏差があれば、その偏差がなくなるように推進装置に駆動指令を与えるようにする機能と、深度センサからの現在深度の信号と予め設定されている目標深度の設定信号との偏差があれば、その偏差がなくなるように深度調整指令をするようにした機能を有する構成としてある
    請求項1記載の海中エレベータ。
  3. 水中浮遊体を、採掘機による海底の採掘位置と海面上の揚収装置とを結ぶ直線上の位置に、異なる深度で複数配置し、
    上方位置の水中浮遊体は、該水中浮遊体よりも下方位置の別の水中浮遊体の位置を測位して求めた該別の水中浮遊体の前記上方位置の水中浮遊体に対する相対位置とこのときの該上方位置の水中浮遊体の現在位置とに基づいて前記下方位置の別の水中浮遊体の現在位置を求めて、該下方位置の別の水中浮遊体に通信する機能を有する
    請求項2記載の海中エレベータ。
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