JP2018034650A - 係留チェーンの敷設方法及び敷設設備 - Google Patents
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Abstract
Description
作業船に積載した、前記係留チェーンのアンカーを、当該作業船のクレーンにて吊り上げて海面に着水させた後、当該作業船に備えた専用のウインドラスにより、前記係留チェーンを海中に向かって送り出すことを特徴とするものである。
請求項1の発明では、特に、作業船に備えた専用のウインドラスを使用して、係留チェーンを海中に向かって送り出すので、安全に、且つ短時間で敷設作業を行うことができる。また、ウインドラスを使用することにより、係留チェーンへのねじれの発生を抑制でき、ひいては係留チェーンの破断を抑制することができる。
請求項2の発明では、自航式起重機船は、係留チェーンを積み込んだ状態で、所定の施工海域まで自力で航行することができる。これにより、自航式起重機船を所定の施工海域まで航行させる支援船を必要としないので、作業性が向上すると共に施工費を抑制することができる。
また、自航式起重機船に備えた定点保持装置により、該自航式起重機船を施工海域の所定位置に位置決めして保持することができる。すなわち、定点保持装置は、GPS等の測位装置からの情報に基づいて、自航式起重機船を施工海域の所定位置に案内(位置決め)した後、自航式起重機船に備えた複数の推進装置の駆動により、自航式起重機船を前記所定位置に保持させるように制御するシステムである。このように、自航式起重機船は、定点保持装置により施工海域の所定位置に保持されているので、該自航式起重機船を複数の係留索により係留する必要はない。
請求項3の発明では、アンカーは、ウインドラスと作業船のクレーンとの2点吊りで海底に向かって降下するので、アンカーの姿勢を正常に維持、すなわちアンカーの、吊ワイヤー周りの回転を抑制することができ、しかも、アンカーの位置及び姿勢をクレーン操作により制御するので、アンカーの着底位置及び着底時の姿勢を正常にすることができる。
自航能力を有して、前記係留チェーンを積載できる自航式起重機船と、前記自航式起重機船に備えられ、前記係留チェーンのアンカーを吊り上げるクレーンと、前記自航式起重機船に備えられ、前記係留チェーンを海中に向かって送り出す専用のウインドラスと、を備えることを特徴とするものである。
請求項4の発明では、係留チェーンが積み込まれた自航式起重機船が施工海域まで航行して、施工海域の所定位置に位置決めされた後、自航式起重機船に備えたクレーンにて、係留チェーンのアンカーを吊り上げて、海中に吊り下ろしながら、当該係留チェーンを自航式起重機船に備えた専用のウインドラスにて海中に向かって送り出すことができる。
また、本発明によれば、自航能力を有して、係留チェーンを積載できる自航式起重機船を採用しているので、自航式起重機船を施工海域まで航行させる支援船を必要としない。これにより、従来よりも、作業性が向上することで、施工費を大幅に削減することができる。
図1に示すように、浮標灯等、比較的小型の浮体構造物2は、1本の係留チェーン3により洋上に係留されている。係留チェーン3の先端にはアンカー4が備えられている。本発明の実施形態に係る係留チェーンの敷設設備1は、係留チェーン3を海底に敷設するためのものである。
まず、自航式起重機船7上に、浮体構造物2及び係留チェーン3を積み込み、該自航式起重機船7を施工海域まで自力で航行させる。係留チェーン3には、連結装置を介してアンカー4が連結されている。
次に、定点保持装置15により、自航式起重機船7を施工海域の所定位置に位置決めして保持する。すなわち、自航式起重機船7は、GPS測位装置16からの情報に基づいて、自航式起重機船7に備えた複数の推進装置17の駆動により施工海域の所定位置に移動した後、複数の推進装置17の駆動によりその位置に保持される。
このように、係留チェーン3は、ウインドラス23により海中に送り出され、且つアンカー4がクレーン4の吊ワイヤー9に接続されることで、アンカー4はいわゆる2点吊りで海底に向かって降下するので、アンカー4の姿勢を正常に維持することができる。しかも、ウインドラス23を使用することで、係留チェーン3にねじれ等を発生させることなく、海底に敷設することができる。
次に、アンカー4が所定位置に着底したことを確認後、クレーン8の吊ワイヤー9とアンカー4との間の連結装置による互いの連結を解除する。施工海域の水深が概ね30m以上の場合には、遠隔操作により連結装置の連結解除が成される。一方、施工海域の水深が30mより浅く浅瀬の場合には、通常は、潜水士により手動で連結装置の連結解除が成される。
Claims (4)
- 浮体構造物を係留チェーンにより洋上に係留するために、前記係留チェーンを海底に敷設する係留チェーンの敷設方法であって、
作業船に積載した、前記係留チェーンのアンカーを、当該作業船のクレーンにて吊り上げて海面に着水させた後、当該作業船に備えた専用のウインドラスにより、前記係留チェーンを海中に向かって送り出すことを特徴とする係留チェーンの敷設方法。 - 前記作業船は、自航能力を有して、前記係留チェーンを積載できる自航式起重機船であり、
前記自航式起重機船は定点保持装置を備え、該定点保持装置により、前記自航式起重機船を施工海域の所定位置に位置決めして保持することを特徴とする請求項1に記載の係留チェーンの敷設方法。 - 前記係留チェーンのアンカーを前記自航式起重機船のクレーンにて吊り上げて、海中に吊り下ろしながら、前記係留チェーンを前記ウインドラスにて送り出すようにして、前記アンカーの位置及び姿勢を前記クレーン操作により制御することを特徴とする請求項2に記載の係留チェーンの敷設方法。
- 浮体構造物を係留チェーンにより洋上に係留するために、前記係留チェーンを海底に敷設する係留チェーンの敷設設備であって、
自航能力を有して、前記係留チェーンを積載できる自航式起重機船と、
前記自航式起重機船に備えられ、前記係留チェーンのアンカーを吊り上げるクレーンと、
前記自航式起重機船に備えられ、前記係留チェーンを海中に向かって送り出す専用のウインドラスと、
を備えることを特徴とする係留チェーンの敷設設備。
Priority Applications (1)
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JP2016169487A JP2018034650A (ja) | 2016-08-31 | 2016-08-31 | 係留チェーンの敷設方法及び敷設設備 |
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JP2016169487A JP2018034650A (ja) | 2016-08-31 | 2016-08-31 | 係留チェーンの敷設方法及び敷設設備 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110329433A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-10-15 | 河海大学常州校区 | 一种绞盘式起锚装置 |
CN114475919A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-05-13 | 交通运输部广州打捞局 | 一种吸力锚的安装方法 |
CN115973340A (zh) * | 2023-01-06 | 2023-04-18 | 保利长大港航工程有限公司 | 一种变规格粗重锚链海上连续铺设方法 |
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