JP6849483B2 - 超音波変換器及び超音波プローブ - Google Patents

超音波変換器及び超音波プローブ Download PDF

Info

Publication number
JP6849483B2
JP6849483B2 JP2017040737A JP2017040737A JP6849483B2 JP 6849483 B2 JP6849483 B2 JP 6849483B2 JP 2017040737 A JP2017040737 A JP 2017040737A JP 2017040737 A JP2017040737 A JP 2017040737A JP 6849483 B2 JP6849483 B2 JP 6849483B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
ultrasonic
cavity
circuit
piezoelectric layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017040737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018148357A (ja
Inventor
浩之 四方
浩之 四方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to JP2017040737A priority Critical patent/JP6849483B2/ja
Priority to US15/906,541 priority patent/US11364521B2/en
Publication of JP2018148357A publication Critical patent/JP2018148357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6849483B2 publication Critical patent/JP6849483B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
    • B06B1/0607Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements
    • B06B1/0622Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements on one surface
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/44Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device
    • A61B8/4444Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device related to the probe
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/44Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device
    • A61B8/4483Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device characterised by features of the ultrasound transducer
    • A61B8/4494Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device characterised by features of the ultrasound transducer characterised by the arrangement of the transducer elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/0207Driving circuits
    • B06B1/0215Driving circuits for generating pulses, e.g. bursts of oscillations, envelopes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B2201/00Indexing scheme associated with B06B1/0207 for details covered by B06B1/0207 but not provided for in any of its subgroups
    • B06B2201/70Specific application
    • B06B2201/76Medical, dental

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Gynecology & Obstetrics (AREA)

Description

本発明の実施形態は、超音波変換器及び超音波プローブに関する。
超音波診断装置の超音波変換器(トランスデューサー)として、圧電型トランスデューサー(pMUT:piezoelectric Micromachineda Ultrasound Transducer)がある。pMUTでは、例えばシリコン単結晶薄膜と両面に電極を持つ圧電薄膜を積層してバイモルフ構造とし、圧電薄膜の伸縮により超音波の送受信が行われる。pMUTでは、通常、複数の振動子が並べられて配置され、並列駆動する。
しかしながら、複数の振動子の間を連結する部分にも静電容量が発生するが、これらの場所にはキャビティがないため、静電容量は超音波の送受信には寄与せず、超音波の送受信効率が低下する。
また、基板に形成されるキャビティのエッジ部に圧電性があると、トランスデューサーの膜としての自由振動が阻害されるので、周波数特性が悪化する場合がある。また、これらキャビティのエッジ部分の劣化にもつながる場合がある。
特開2014−127921号公報
本発明が解決しようとする課題は、超音波変換器の送受信感度を改善することである。
実施形態に係る超音波変換器は、圧電層と、第1の電極と、第2の電極と、ベース層と、基板とを備える。第1の電極は、前記圧電層の正面側に位置し、第1の方向に沿って延在する。第2の電極は、前記圧電層の背面側に位置し、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在する。基板は、前記ベース層の背面側に位置する。前記第1の電極と前記第2の電極それぞれは、前記圧電層の前記正面側から見て前記第1の電極と前記第2の電極が重なり合う部分である重なり部分を含む。基板には、前記第1の電極と前記第2の電極それぞれにおける前記重なり部分の背面側にキャビティが形成される。前記第1の電極と前記第2の電極それぞれにおいて、前記重なり部分の幅は、前記重なり部分の周辺部分の幅より大きい。
図1は、実施形態に係る超音波プローブが組み込まれる超音波診断装置の一例を示した図である。 図2は、実施形態に係る超音波変換器の構造の一例を示した図である。 図3は、従来技術に係る超音波プローブに係る配線の一例について説明した図である。 図4は、従来技術に係る超音波プローブに係る配線の一例について説明した図である。 図5は、実施形態に係る背景について説明した図である。 図6は、実施形態に係る超音波プローブに係る配線の一例について説明した図である。 図7は、実施形態に係る超音波プローブに係る配線の一例について説明した図である。 図8は、実施形態に係る超音波プローブに係る配線をより詳細に説明した図である。 図9は、実施形態に係る超音波プローブに係る配線をより詳細に説明した図である。 図10は、実施形態に係る超音波プローブに係る配線をより詳細に説明した図である。 図11は、図10に係る配線とは異なる配線を説明した図である。
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態)
まず、実施形態に係る超音波プローブが組み込まれる超音波診断装置の構成について説明する。図1は、実施形態に係る超音波プローブが組み込まれる超音波診断装置の構成例を示す図である。図1に例示するように、実施形態に係る超音波診断装置は、超音波プローブ101と、装置本体10と、ディスプレイ135と、入力装置134とを有する。
超音波プローブ101は、複数の超音波変換器100(トランスデューサー)を有し、これら複数の超音波変換器100は、後述する装置本体10が有する送信回路9から供給される駆動信号に基づき超音波を発生する。また、超音波プローブ101が有する複数の超音波変換器100は、被検体Pからの反射波を受信して電気信号(反射波信号)に変換する。また、超音波プローブ101は、超音波変換器100に設けられる整合層と、圧電振動子から後方への超音波の伝播を防止するバッキング材等を有する。なお、超音波プローブ101は、装置本体10と着脱自在に接続される。また、一つの超音波変換器100が超音波プローブ101の一つのチャネルを構成してもよいし、逆に超音波変換器100が複数集まって、超音波プローブ101の1つのチャネルを構成してもよい。
超音波プローブ101から被検体Pに超音波が送信されると、送信された超音波は、被検体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波として超音波プローブ101が有する複数の超音波変換器100にて受信され、反射波信号に変換される。反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。なお、送信された超音波パルスが、移動している血流や心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向に対する速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。
かかる超音波変換器100の構造の一例が、図2に断面図として示されている。図2は、実施形態に係る超音波変換器100の構造の一例を示した図である。超音波変換器100は、圧電層1と、第1の電極2と、第2の電極3と、ベース層4と、基板5とを備える。なお、電源7及び、電源7から第1の電極2又は第2の電極3へと至る配線部分は、超音波変換器100には含まれない。
圧電層1は、圧電体を含んで構成される薄膜である。圧電層1は、物質に圧力を加えるとその圧力に比例した分極が生じる現象である圧電効果(piezoelectric effect)及び逆圧電効果を発現する。
第1の電極2は、圧電層1の正面側に位置する電極である。ここで、「正面側」とは、被検体Pに近い側、すなわち整合層に近い側を意味する。第1の電極2は、導電性物質で構成される。第1の電極2は、超音波変換器100が超音波を送信する場合、送信回路9が有する交流電源7へと接続される。また、第1の電極2は、超音波変換器100が超音波を受信する場合、受信回路11へと接続される。なお、第1の電極2の圧電層1に対する配置の詳細については後ほど詳細に説明する。
第2の電極3は、圧電層1の背面側に位置する電極である。ここで、「背面側」とは、被検体Pから遠ざかる側、すなわち例えばバッキング材のある側を意味する。第2の電極3は、導電性物質で構成される。第2の電極3は、超音波変換器100が超音波を送信する場合、送信回路9が有する交流電源7へと接続される。また、第2の電極3は、超音波変換器100が超音波を受信する場合、受信回路11へと接続される。なお、第2の電極3の圧電層1に対する配置の詳細についても後ほど詳細に説明する。
ベース層4は、両面に電極を持つ圧電層1とともにバイモルフ構造を形成するための層であり、ベース層4は第2の電極3の背面側に形成される。ベース層4は、例えばシリコン単結晶薄膜で構成される。
また、基板5が、ベース層4の背面側に形成される。基板5は、例えばシリコン系の部材で構成される。
ここで、ベース層4及び圧電層1を振動させるため、基板5には、キャビティ6が形成される。キャビティ6の形状としては、典型的には、図2に示すように円柱などの柱状の形状が選択される。しかしながら、実施形態はこれに限られず、キャビティ6の形状としては、例えば円錐台等他の形の形状でもよい。なお、キャビティ6が例えば円錐台形状等である場合、ベース層4と接する部分におけるキャビティ6の直径を、「キャビティ6の直径」と呼ぶものとする。
キャビティ6が形成されていない場所においては、ベース層4は基板5に対して固定されているので、この場所ではベース層4及び圧電層1は振動しない。これに対して、キャビティ6が形成されている場所においては、ベース層4は基板5に対して固定されておらず、自由に変位できるので、この場所ではベース層4及び圧電層1は振動しやすい。このようにして、キャビティ6の形成により、ベース層4及び圧電層1は振動しやすくなる。
以上を踏まえて、交流電源7が超音波変換器100に印加された場合の動作について説明する。圧電層1の両端に電圧が印加されると、逆圧電効果により、圧電層1はその位置が変位する。特に、圧電層1の両端に交流電圧が印加されると、逆圧電効果により、圧電層1は、振動する。圧電層1の振動はベース層4に伝えられ、圧電層1及びベース層4は、キャビティ6が形成されている領域の直上で、特に大きく振動する。かかる振動が、超音波として送信される。このようにして、電気信号が力学的変位に変換される。
また、超音波変換器100が振動を検出した場合の動作について説明する。前述のように、圧電層1及びベース層4は、キャビティ6が形成されている領域の直上で、特に大きく振動する。圧電層1が振動すると、圧電効果により、圧電層1の両端に交流電圧が発生する。かかる電圧が、受信回路11により検出され、力学的変位が電気信号に変換される。
図1に戻り、装置本体10は、超音波プローブ101が受信した反射波信号に基づいて超音波画像データを生成する装置である。装置本体10は、図1に例示するように、送信回路9と、受信回路11と、A/D変換回路102と、直交検波回路103と、記憶回路132と、処理回路150とを有する。処理回路150は、Bモード処理機能151と、ドプラ処理機能152と、制御機能153と、画像生成機能154とを備える。
送信回路9は、レートパルス発生器と、送信遅延回路と、送信パルサとを有し、超音波プローブ101に駆動信号を供給する。レートパルス発生器は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返し発生する。レートパルスは、送信遅延回路を通ることで異なる送信遅延時間を有した状態で送信パルサへ電圧を印加する。すなわち、送信遅延回路は、超音波プローブ101から発生される超音波をビーム状に集束して送信指向性を決定するために必要な圧電振動子ごとの送信遅延時間を、レートパルス発生器が発生する各レートパルスに対し与える。なお、ビーム状に集束された超音波のことを「超音波ビーム」と呼ぶ。
送信パルサは、かかるレートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ101に駆動信号(駆動パルス)を印加する。駆動パルスは、送信パルサからケーブルを介して超音波プローブ101内の超音波変換器100まで伝達した後に、超音波変換器100において電気信号から機械的振動に変換される。この機械的振動は、生体内部で超音波として送信される。ここで、超音波変換器100ごとに異なる送信遅延時間を持った超音波は、収束されて、所定方向に伝搬していく。すなわち、送信遅延回路は、各レートパルスに対し与える送信遅延時間を変化させることで、超音波変換器100の振動面からの送信方向を任意に調整する。
送信回路9は、処理回路150の制御機能153により、送信開口(超音波ビームの送信時に用いる圧電振動子の数及び位置)を制御することで、送信指向性を与える。送信回路9は、1本の走査線での超音波送信が完了する度に、送信開口を移動する。また、送信回路9は、送信開口の各圧電振動子が駆動するタイミングを、送信遅延回路を用いて制御することで、超音波をビーム状に集束させる。
なお、送信回路9は、後述する制御機能153の指示に基づいて、所定のスキャンシーケンスを実行するために、送信周波数、送信駆動電圧等を瞬時に変更可能な機能を有している。特に、送信駆動電圧の変更は、瞬間にその値を切り替え可能なリニアアンプ型の発信回路、または、複数の電源ユニットを電気的に切り替える機構によって実現される。
受信回路11は、超音波プローブ101から反射波信号を受信する。より具体的には、超音波プローブ101が送信した超音波の反射波が超音波プローブ101内部の超音波変換器100まで到達した後、超音波変換器100において、機械的振動から電気信号(反射波信号)に変換され、受信回路11に入力される。受信回路11は、プリアンプと、受信遅延加算回路とを有し、超音波プローブ101が受信した反射波信号に対して各種処理を行なって、アナログデータである反射波データを生成する。
プリアンプは、チャンネルごとに反射波信号を増幅してゲイン調整を行なう。受信遅延加算回路は、反射波信号に受信指向性を決定するのに必要な受信遅延時間を与える。また、受信遅延加算回路は、受信遅延時間が与えられたことで時相が揃えられた反射波信号の加算処理(整相加算処理)を行なって反射波データを生成する。受信遅延加算回路の整相加算処理により、反射波信号の受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調される。
受信回路11は、制御機能153により、受信開口(反射波信号の受信時に用いる圧電振動子の数及び位置)を制御することで、受信指向性を与える。受信回路11は、送信開口が移動される度に、受信開口を移動する。受信回路11は、受信開口の各圧電振動子が受信した反射波信号を整相加算することで、1本の走査線における反射波データを生成する。
このように、送信回路9及び受信回路11は、超音波の送受信における送信指向性と受信指向性とを制御する。
A/D変換回路102は、受信回路11によって受信した収集信号列をデジタル変換する。また、直交検波回路103は、受信回路11によって受信した反射波データをベースバンド帯域の同相信号(I信号、I:In-phase)と直交信号(Q信号、Q:Quadrature-phase)とに変換する。例えば、I信号は、ドプラ変位した波のコサイン部分(実部)である信号であり、Q信号は、ドプラ変位した波のサイン部分(虚部)である信号である。
処理回路150は、ドプラ処理機能152により、A/D変換回路102及び直交検波回路103によってデジタルデータに変換された反射波データを周波数解析することで、ドプラ効果に基づく移動体(血流や組織、造影剤エコー成分等)の運動情報を抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する。具体的には、ドプラ処理機能152は、移動体の運動情報として、平均速度、分散値、パワー値等を多点にわたり抽出したドプラデータを生成する。
ドプラモードが選択されている場合、同一走査線上で複数回の超音波を送信することで、複数の反射波データが収集されている。このため、直交検波回路103は、同一走査線上の各サンプル点で複数のIQ信号を生成することになる。
なお、ドプラモードにおいて、同一方向に複数回照射したデータの同一深度からの反射波データを時系列に並べた複数のIQ信号の列を、「パケット」と呼ぶ。処理回路150は、ドプラ処理機能152により、受信回路11によって受信した反射波データを基に、パケットを生成する。
Bモード処理機能151は、A/D変換回路102及び直交検波回路103によってデジタルデータに変換された反射波データに対して、対数増幅、包絡線検波処理、対数圧縮などを行なって、信号強度(振幅強度)が輝度の明るさで表現されるデータ(Bモードデータ)を生成する。また、Bモード処理機能151は、検波周波数を変化させることで、映像化する周波数帯域を変えることができる。
実施形態では、Bモード処理機能151、ドプラ処理機能152、制御機能153、画像生成機能154にて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路132へ記憶されている。処理回路150はプログラムを記憶回路132から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路150は、図1の処理回路150内に示された各機能を有することになる。なお、図1においては単一の処理回路150にて、Bモード処理機能151、ドプラ処理機能152、制御機能153、画像生成機能154にて行われる各機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路150を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
換言すると、上述のそれぞれの機能がプログラムとして構成され、1つの処理回路が各プログラムを実行する場合であってもよいし、特定の機能が専用の独立したプログラム実行回路に実装される場合であってもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路132に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
なお、記憶回路132にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
処理回路150は、制御機能153により、超音波診断装置の処理全体を制御する。具体的には、処理回路150は、制御機能153により、入力装置134を介して操作者から入力された各種設定要求や、記憶回路132から読み込んだ各種制御プログラム及び各種データに基づき、送信回路9、受信回路11、Bモード処理機能151、ドプラ処理機能152、及び画像生成機能154の処理を制御する。
また、処理回路150は、制御機能153により、記憶回路132が記憶する表示用の超音波画像データをディスプレイ135にて表示するように制御する。なお、記憶回路132は、例えば、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子であり、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などである。また、Bモード処理機能151、直交検波回路103、処理回路150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路である。
処理回路150は、画像生成機能154により、Bモード処理機能151及びドプラ処理機能152により生成したデータから超音波画像データを生成する。すなわち、画像生成機能154を有する処理回路150は、Bモード処理機能151により処理回路150が生成したBモードデータから反射波の強度を輝度にて表したBモード画像データを生成する。また、画像生成機能154は、処理回路150によりドプラ処理機能152が生成したドプラデータから移動体情報を表す平均速度画像、分散画像、パワー画像、又は、これらの組み合わせ画像としてのカラードプラ画像データを生成する。
記憶回路132は、画像生成機能154により処理回路150が生成した画像データを記憶するメモリである。また、記憶回路132は、処理回路150がBモード処理機能151やドプラ処理機能152により生成したデータを記憶することも可能である。
入力装置134は、マウス、キーボード、ボタン、パネルスイッチ、タッチコマンドスクリーン、フットスイッチ、トラックボール、ジョイスティック等を有する。入力装置134は、超音波診断装置の操作者からの各種設定要求を受け付け、装置本体10に対して受け付けた各種設定要求を転送する。
ディスプレイ135は、超音波診断装置の操作者が入力装置134を用いて各種設定要求を入力するためのGUI(Graphical User Interface)を表示したり、装置本体10において生成された超音波画像データ等を表示したりする。
続いて、図3〜5を用いて、実施形態に係る背景について簡単に説明する。
超音波診断装置の超音波変換器(トランスデューサー)として、圧電型トランスデューサー(pMUT:piezoelectric Micromachined Ultrasound Transducer)がある。pMUTでは、例えばシリコン単結晶薄膜と両面に電極を持つ圧電薄膜を積層してバイモルフ構造とし、圧電薄膜の伸縮により超音波の送受信が行われる。pMUTでは、通常、複数の振動子が並べられて配置され、並列駆動する。
図3及び図4に、従来技術に係る超音波プローブに係る配線の一例が示されている。図3は、従来技術に係る第1の電極2(上面電極)の配線を示した図である。より具体的には、図3は、正面側から、すなわち図2の上方側から、複数の超音波変換器100に対する第1の電極2の配線を示した図である。すなわち、実線で囲まれた領域が、第1の電極2となる。なお、点線で示されているキャビティ6の一つ一つが図2のキャビティ6に対応し、従って図3の点線で示された円一つ一つに、超音波変換器100が配置される。図4は、従来技術に係る第2の電極3の配線を示した図である。同様に、図4は、正面側から、すなわち図2の上方側から、複数の超音波変換器100に対する第2の電極3(下面電極)の配線を示した図である。図4からわかるように、平面すべてが第2の電極3となる。なお、第2の電極3の配線は、図3においても、参考のため点線で示されている。また、説明の便宜上、図3及び図4において、実施形態に係る超音波プローブ101と同じ符号を用いて説明する。
図3及び図4からわかるように、従来技術においては、第2の電極3は、典型的には、全面ベタ導体となるような配線で、行われる。
ところで、超音波変換器100による超音波送受信による振動が大きくなるのは、一般に、第1の電極2と第2の電極3と、キャビティ6とのすべての重なり部分となる。ここで、第1の電極2と第2の電極3との重なり部分とは、例えば、圧電層1の正面側から見て第1の電極2と第2の電極3とが重なり合う部分を意味する。また、例えば、電極とキャビティ6との重なり部分とは、例えば、圧電層1の正面側から見て電極とキャビティ6とが重なり合う部分を意味する。
ここで、図3において、第1の電極2と第2の電極3とキャビティ6との重なり部分について考察すると、図3、4のように、全面ベタ導体となるような配線を含む場合、配線の特徴としては、例えば以下のような2点の特徴が挙げられる。
第1の特徴として、複数の超音波変換器100の間を連結する部分、例えば図3のキャビティ6同士の間にも静電容量が発生するが、これらの場所にはキャビティ6がないため、静電容量は超音波の送受信には寄与せず、従って、超音波の送受信効率が低下する。
第2の特徴として、図3において、第1の電極2と第2の電極3とキャビティ6との重なり部分が、キャビティ6のエッジ部分(すなわち円の点線部分)を含む。従って、キャビティ6のエッジ部分が圧電性を持つ場合がある。この場合、トランスデューサーの膜としての自由振動が阻害されるので、周波数特性が悪化する場合がある。また、キャビティ6のエッジ部分の圧電性は、キャビティ6のエッジ自体の劣化を引き起こす場合もある。
図5に、かかるシミュレーション結果の一例が示されている。図5において、点線は、キャビティ6のエッジを表しており、キャビティ6に対応する位置それぞれに、超音波変換器100が設けられている。図5(a)は、電位を表し、濃い色ほど高電位を表す。また、図5(b)は、各場所にかかる応力を表し、濃い色ほど応力集中が大きいことを意味する。例えば、図5(b)で示されている高負荷領域12では、応力が集中し、キャビティ6のエッジの劣化を引き起こす可能性がある。
実施形態に係る超音波変換器100は、以上の背景に鑑みたものである。実施形態において、第1の電極2は、第1の方向に沿って延在する。第2の電極3は、第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在する。圧電層1の正面側から見て第1の電極2と第2の電極3とが重なり合う部分を重なり部分と呼ぶと、第1の電極2と第2の電極3それぞれにおいて、重なり部分の幅は、重なり部分の周辺部分の幅より大きい。また、キャビティ6が、第1の電極2と第2の電極3それぞれにおける重なり部分の背面側に、重なり部分とキャビティ6の輪郭とが重ならないように、例えば構成される。
かかる構成について、図6〜10を用いて説明する。図6及び図7は、実施形態に係る
超音波プローブ101の配線の例を示した図である。図6においては、第1の電極2の配線例を示している。図7においては、第2の電極3の配線の例を示している。図6及び図7において、点線で示された円それぞれは、キャビティ6を表している。キャビティ6の一つ一つに対して、超音波変換器100が配置される。また、参考のため、図6においては、第2の電極3の配線が、図7においては、第1の電極2の配線が、それぞれ点線で示されている。
まずはじめに、超音波変換器100の配列について説明する。図6及び図7からわかるように、実施形態に係る超音波プローブ101において、超音波変換器100は、第1の電極2及び第2の電極3によって並列接続される。
超音波変換器100は、図6及び図7に示されているように、例えば最密充填である三角格子状に配置される。これにより、超音波変換器100同士の距離を保ちながら、超音波変換器100の密度を最大限大きくすることができる。超音波変換器100が三角格子状に配置されている場合、第1の電極2の配線パターン及び第2の電極3の配線パターンは、例えば図6及び図7に示されているように、圧電層1の正面側から見て、ストライプ状に交差する。この場合、第1の電極2は、超音波変換器100の周辺で、第1の方向、すなわち図6の上下方向に沿って延在する。また、第2の電極3は、超音波変換器100の周辺で、第1の方向と交差する第2の方向、に沿って延在する。ここで、第2の方向は、例えば第1の方向と直交する方向、例えば図7の左右方向である。
また、超音波変換器100は、例えば正方格子状に配置されてもよい。この場合、第1の電極2の配線パターン及び第2の電極3の配線パターンは、圧電層1の正面側から見て、メッシュ状に交差する。
また、図6及び図7に示されているように、キャビティ6のサイズとしては、大小さまざまな異なったサイズのキャビティ6が、一つの超音波プローブ101に用いられる。キャビティ6のサイズにより、送受信超音波の周波数が互いに異なることから、互いに異なるサイズのキャビティ6を有する超音波変換器100を組み合わせることにより、幅広い周波数帯域において、送受信超音波の周波数特性を安定させることができる。
次に、図8〜図10を用いて、配線の詳細について説明する。図8〜図10は、実施形態に係る超音波プローブ101に係る配線をより詳細に説明した図である。具体的には、図8〜図10においては、一つの超音波変換器100に着目し、その配線について示している。図8は、圧電層1の正面側から見た、第1の電極2の配線を示している。図9は、圧電層1の正面側から見た、第2の電極3の配線を示している。また、参考のため、図8においては、第2の電極3の配線が、図9においては、第1の電極2の配線が、それぞれ点線で示されている。図10は、図8及び図9を重ねて表示したものである。
図8に示されているように、第1の電極2は、超音波変換器100がある領域から離れた周辺領域において、直線状に第1の方向に沿って延在し、超音波変換器100がある中心領域において、円形の形状を有する。また、図9に示されているように、第2の電極3は、超音波変換器100がある領域から離れた周辺領域において、直線状に、第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在し、超音波変換器100がある中心領域において、円形の形状を有する。
これらを重ね合わせて表示させると、図10のようになる。重なり領域50は、圧電層1の正面側から見て、第1の電極2と第2の電極3とが重なりあう部分である重なり部分の領域を表す。周辺領域2a及び周辺領域2bは、第1の電極2における周辺部分を表す。また、周辺領域3a及び周辺領域3bは、第2の電極3における周辺部分を表す。ここで、周辺部分とは、例えば別の重なり部分との間のパターン部分であって、重なり部分に隣接する部分や、圧電層1の正面側からみてキャビティ6に重なるパターン部分であって、重なり部分に隣接する部分を指す。
換言すると、図8に示されているように、第1の電極2は、重なり領域50において円形の形状を有し、重なり領域50の周辺部分において、直線状に第1の方向に沿って延在する。また、図9に示されているように、第2の電極3は、重なり領域50において円形の形状を有し、重なり領域50の周辺部分において、直線状に、第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在する。
ここで、重なり領域50の輪郭の形状は、キャビティ6の輪郭の形状と略相似形状となるように構成される。すなわち、キャビティ6の輪郭が円形である場合、重なり領域50の輪郭も、円形となるように構成される。キャビティ6の振動モードは、キャビティ6の輪郭の形状により定まるが、重なり領域50の輪郭の形状がこれと同一であると、圧電効果による外力のパターンと、キャビティ6の振動モードとがおおむね一致する。従って、超音波送受信の精度が低下しにくくなる。
また、第1の電極2と第2の電極3それぞれにおいて、重なり領域50の幅は、重なり領域50の周辺部分の幅より大きくなる。ここで、第1の電極2における重なり領域50の幅とは、例えば、重なり領域50において、第1の電極2の長手方向(図10の上下方向)に垂直な方向の長さ、すなわちLとなる。また、第1の電極2における重なり領域50の周辺部分の幅とは、例えば、周辺領域2a及び周辺領域2bにおいて、第1の電極2の長手方向(図10の上下方向)に垂直な方向の長さ、すなわちlとなる。従って、第1の電極2において、重なり領域50の幅Lは、重なり領域50の周辺部分の幅lより大きくなる。また、第2の電極3における重なり領域50の幅とは、例えば、重なり領域50において、第2の電極3の長手方向(図10の左右方向)に垂直な方向の長さ、すなわちLとなる。また、第2の電極3における重なり領域50の周辺部分の幅とは、例えば、周辺領域3a及び周辺領域3bにおいて、第2の電極3の長手方向(図10の左右方向)に垂直な方向の長さ、すなわちlとなる。従って、第2の電極3において、重なり領域50の幅Lは、重なり領域50の周辺部分の幅lより大きくなる。
一方、図11には、重なり領域80の幅が、重なり領域80の周辺部分の幅より大きくならない場合を示している。図11は、図10とは異なる配線を説明した図である。図11は、図10と同様に、第1の電極2及び第2の電極3の配線を重ね合わせて表示させたものである。重なり領域80は、第1の電極2及び第2の電極3との重なり領域を表す。周辺領域60a、60bは、第1の電極2において、重なり領域80の周辺部分を表す。周辺領域70a、70bは、第2の電極3において、重なり領域80の周辺部分を表す。図11の場合、第1の電極2において、重なり領域80の幅Lは、重なり領域80の周辺部分の幅lと等しい。また、第2の電極3において、重なり領域80の幅Lは、重なり領域80の周辺部分の幅lと等しい。
図10と図11を比較するとわかるように、重なり領域50の幅が大きいことは、圧電効果に寄与する面積である、圧電膜の有効面積が大きいことを意味する。従って、実施形態に係る超音波プローブ101においては、圧電膜の有効面積が大きく、超音波送受信の効率が向上する。
一方で、第1の電極2と第2の電極3それぞれにおける重なり領域50の幅及び重なり領域50の周辺部分の幅は、キャビティ6の直径より小さく設計される。図10の例では、第1の電極2において、重なり領域50の幅L及び重なり領域50の周辺部分の幅lは、キャビティ6の直径より小さく設計されている。また、第2の電極3において、重なり領域50の幅L及び重なり領域50の周辺部分の幅lは、キャビティ6の直径より小さく設計されている。
これにより、重なり領域50と、キャビティ6の輪郭とが、重ならないような設計が可能となる。例えば、重なり領域50の幅L、Lの幅を、キャビティ6の直径の60%程度とすることで、重なり領域50と、キャビティ6の輪郭とが、重ならないような設計が可能となる。前述のように、重なり領域50と、キャビティ6の輪郭とが重なってしまうと、キャビティ6のエッジの劣化が生じる。実施形態の構成をとることにより、キャビティ6のエッジの劣化の低減に寄与することができる。
以上のように、実施形態によれば、超音波変換器の送受信感度を改善することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 圧電層
2 第1の電極
3 第2の電極
4 ベース層
5 基板
6 キャビティ
100 超音波変換器
101 超音波プローブ

Claims (10)

  1. 圧電層と、
    前記圧電層の正面側に位置し、第1の方向に沿って延在する第1の電極と、
    前記圧電層の背面側に位置し、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延在する第2の電極と、
    前記第2の電極の背面側に位置するベース層と、
    前記ベース層の背面側に位置する基板とを備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極それぞれは、前記圧電層の前記正面側から見て前記第1の電極と前記第2の電極が重なり合う部分である重なり部分を含み、
    前記基板には、前記第1の電極と前記第2の電極それぞれにおける前記重なり部分の背面側にキャビティが形成され、
    前記第1の電極と前記第2の電極それぞれにおいて、前記重なり部分の幅は、前記重なり部分の周辺部分の幅より大きく、
    前記基板には、互いに異なるサイズの前記キャビティが組み合わせられて形成される、
    超音波変換器。
  2. 前記第1の電極と前記第2の電極それぞれにおける前記重なり部分の幅及び前記重なり部分の周辺部分の幅は、前記キャビティの直径より小さい、請求項1に記載の超音波変換器。
  3. 前記重なり部分の輪郭は、円形である、請求項1又は2に記載の超音波変換器。
  4. 前記キャビティの輪郭は、円形である、請求項1〜3のいずれか一つに記載の超音波変換器。
  5. 前記重なり部分の輪郭と前記キャビティの輪郭とは、略相似形状を有する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の超音波変換器。
  6. 前記重なり部分と前記キャビティの輪郭とは、重ならない、請求項1〜4のいずれか一つに記載の超音波変換器。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の超音波変換器を複数備える、超音波プローブ。
  8. 複数の前記超音波変換器は、前記第1の電極及び前記第2の電極の配線によって並列接続される、請求項7に記載の超音波プローブ。
  9. 前記第1の電極の配線パターン及び前記第2の電極の配線パターンは、前記圧電層の前記正面側から見て、メッシュ状又はストライプ状に交差する、請求項8に記載の超音波プローブ。
  10. 複数の前記超音波変換器は、三角格子状に配置される、請求項8に記載の超音波プローブ。
JP2017040737A 2017-03-03 2017-03-03 超音波変換器及び超音波プローブ Active JP6849483B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017040737A JP6849483B2 (ja) 2017-03-03 2017-03-03 超音波変換器及び超音波プローブ
US15/906,541 US11364521B2 (en) 2017-03-03 2018-02-27 Ultrasonic transducer and ultrasonic probe

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017040737A JP6849483B2 (ja) 2017-03-03 2017-03-03 超音波変換器及び超音波プローブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018148357A JP2018148357A (ja) 2018-09-20
JP6849483B2 true JP6849483B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=63357574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017040737A Active JP6849483B2 (ja) 2017-03-03 2017-03-03 超音波変換器及び超音波プローブ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11364521B2 (ja)
JP (1) JP6849483B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6849483B2 (ja) * 2017-03-03 2021-03-24 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 超音波変換器及び超音波プローブ
CN110572756A (zh) * 2019-09-11 2019-12-13 京东方科技集团股份有限公司 定向薄膜换能器及其制备方法、扬声器

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6503204B1 (en) * 2000-03-31 2003-01-07 Acuson Corporation Two-dimensional ultrasonic transducer array having transducer elements in a non-rectangular or hexagonal grid for medical diagnostic ultrasonic imaging and ultrasound imaging system using same
JP4839099B2 (ja) 2006-03-03 2011-12-14 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 マイクロマシンプロセスにより製造された超音波振動子、超音波振動子装置、その体腔内超音波診断装置、及びその制御方法
US9327316B2 (en) * 2009-06-30 2016-05-03 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Multi-frequency acoustic array
EP2595543A4 (en) * 2010-07-25 2017-07-12 Syneron Medical Ltd. A method and apparatus for measuring the thickness of adipose tissue
JP5921079B2 (ja) * 2011-04-06 2016-05-24 キヤノン株式会社 電気機械変換装置及びその作製方法
JP5834657B2 (ja) * 2011-09-12 2015-12-24 セイコーエプソン株式会社 超音波プローブおよび超音波画像診断装置
JP5982868B2 (ja) * 2012-02-28 2016-08-31 セイコーエプソン株式会社 超音波センサー、超音波アレイセンサーおよび超音波センサーの製造方法
JP6182859B2 (ja) 2012-12-27 2017-08-23 セイコーエプソン株式会社 超音波トランスデューサーデバイス、超音波測定装置、プローブ及び超音波診断装置、電子機器
WO2015112453A1 (en) * 2014-01-24 2015-07-30 The Regents Of The University Of California Medical devices comprising curved piezoelectric transducers
JP6314777B2 (ja) * 2014-09-30 2018-04-25 セイコーエプソン株式会社 超音波センサー並びにプローブおよび電子機器
JP6849483B2 (ja) * 2017-03-03 2021-03-24 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 超音波変換器及び超音波プローブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018148357A (ja) 2018-09-20
US20180250711A1 (en) 2018-09-06
US11364521B2 (en) 2022-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4909279B2 (ja) 超音波探触子
JP5575554B2 (ja) 超音波診断装置
JP5373308B2 (ja) 超音波撮像装置及び超音波撮像方法
JP5659564B2 (ja) 超音波探触子および超音波診断装置
JP5560928B2 (ja) 超音波探触子および超音波診断装置
JP2012015680A (ja) 超音波プローブ及び超音波診断装置
WO2007046180A1 (ja) 超音波トランスデューサ、超音波探触子および超音波撮像装置
JPH10146337A (ja) 超音波探触子及びそれを用いた超音波診断装置
US9910140B2 (en) Ultrasonic measurement apparatus, ultrasonic imaging apparatus, and ultrasonic measurement method
KR101915255B1 (ko) 초음파 프로브의 제조 방법 및 그 초음파 프로브
JP4740770B2 (ja) 超音波探触子及び超音波撮像装置
JP6510290B2 (ja) 超音波プローブ及び超音波診断装置
JP6849483B2 (ja) 超音波変換器及び超音波プローブ
US10849598B2 (en) Ultrasonic measurement apparatus, ultrasonic imaging apparatus, and ultrasonic measurement method
JP2012257017A (ja) 超音波プローブ
JP3382831B2 (ja) 超音波振動子アレイの製造方法、超音波振動子アレイ、超音波プローブおよび超音波撮像装置
JP2008066972A (ja) 超音波プローブ及び超音波診断装置
JP6948216B2 (ja) 超音波送受信装置および超音波トランスデュ−サ
JP2020175049A (ja) 超音波探触子及び超音波診断装置
JP7305479B2 (ja) 超音波プローブ及び超音波診断装置
JP7211150B2 (ja) 超音波診断装置、超音波画像生成方法及びプログラム
JP2013243462A (ja) 超音波プローブおよび超音波診断装置
JP7187165B2 (ja) 超音波プローブ及び超音波診断装置
JP6402590B2 (ja) 超音波測定装置、超音波画像装置及び超音波測定方法
WO2022230601A1 (ja) 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6849483

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150