JP6848586B2 - 2プレート式射出装置及びスクリュ引き抜き方法 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形に用いられる2プレート式射出装置、及び、該2プレート式射出装置におけるスクリュ引き抜き方法に関するものである。
従来、金型に形成された金型キャビティに対して溶融樹脂を射出充填させる射出装置として、図9に示すように、樹脂材料の可塑化、計量及び射出を行うためのスクリュ102と、スクリュ102を収容する加熱バレル104と、スクリュ102を加熱バレル104内において回転させるための計量駆動機構(図示せず)と、スクリュ102を加熱バレル104内において軸方向に沿って移動させるための射出駆動機構106とを備えるインラインスクリュ式射出装置100が広く用いられている(特許文献1)。
このような従来のインラインスクリュ式射出装置100において、清掃、点検及び交換等のために加熱バレル104からスクリュ102を取り出す場合には、加熱バレル104内の樹脂材料を排出するためのパージ処理及びノズル等の部品の取り外し作業を行った後に、図9において実線で示すように、装置全体を旋回させ、加熱バレル104の前方側からスクリュ102を引き抜いている。なお、図9は、ノズル等の部品を取り外した後の状態を図示しているため、スクリュ102の先端が、加熱バレル104から突出している。
しかしながら、このようなスクリュ102を前方から引き抜く従来の方法では、装置全体を旋回させるための機構及びスペースが必要となるため、製造コストが増加するおそれがあると共に、旋回させるためのスペース及びスクリュ102を引き抜くためのスペースが確保できない場合には採用することができない等の問題がある。また、加熱バレル104内の残留樹脂が凝固する前にスクリュ102の取り出しを行う必要があるため、ノズル等の部品の取り外し作業が、スクリュ102が高温の状態で行う熱間作業となり、これにより、作業員が熱傷を負うおそれがある。さらに、従来のインラインスクリュ式射出装置100では、熱膨張による焼き付き等により、加熱バレル104からノズルを取り外すことができず、スクリュ102を引き抜くことができない等の問題が生じるおそれがある。
そこで、上述した問題を解消するために、図10に示すように、一端部側がリアプレート202に回転可能に支持され、他端部側が移動プレート204のボールねじナット206に螺合されたボールねじ軸208を中空構造とし、このボールねじ軸208の中空空間(着脱用孔210)を介して、スクリュ212を後方側から引き抜くことができるようにしたインラインスクリュ式射出装置200が提案されている(特許文献2)。
特開平05−77289号公報 特開平06−55593号公報
しかしながら、特許文献2のインラインスクリュ式射出装置200は、中空構造の特殊なボールねじ軸208を採用する必要があるため、製造コストが増加するおそれがあると共に、製造期間が長期化するおそれがある。また、特許文献2のインラインスクリュ式射出装置200では、ボールねじ軸208をスクリュ212と同軸配置させる必要があると共に、スクリュ212のフライトの外径をボールねじ軸208の着脱用孔210の内径以下に設定する必要がある等の種々の制約が生じるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スクリュの引き抜き及び復旧を簡単かつ安全に実行することが可能な2プレート式射出装置及びスクリュ引き抜き方法を提供することにある。
本発明に係る2プレート式射出装置は、固定プレートと、該固定プレートに対して進退可能に設けられた移動プレートと、軸を中心として回転可能な状態で前記移動プレートに支持されたスクリュとを備え、前記移動プレートを前記固定プレートに対して進退させることで前記スクリュが進退可能な2プレート式射出装置であって、前記移動プレートは、前記固定プレートに対して進退可能なスライドプレート部材と、前記スライドプレート部材の前記固定プレートに対向する面の背面側に着脱可能に配置された計量駆動ユニットプレート部材とを備え、前記計量駆動ユニットプレート部材には、前記スクリュの後端部を着脱可能に支持するスクリュ回転支持軸と、計量用モータと、前記計量用モータの動力を前記スクリュ回転支持軸を介して前記スクリュに伝達する回転伝達機構とを備える計量駆動ユニットが配置されており、前記スクリュ回転支持軸と前記スクリュの後端部との連結を解除し、前記スライドプレート部材から前記計量駆動ユニットプレート部材を取り外すことにより、前記スクリュの後端部側から該スクリュを引き抜き可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る2プレート式射出装置において、前記移動プレートには、前記固定プレートに対向する面からその背面に亘って貫通する貫通孔が形成されており、前記スクリュ回転支持軸は、軸を中心として回転可能な状態で前記貫通孔内に設けられ、一端部が、前記スクリュの後端部に着脱可能に連結され、他端部が、前記回転伝達機構に連結されるよう構成されることが好ましい。
この場合において、前記計量駆動ユニットプレート部材は、前記スライドプレート部材に向けて延出する筒状支持部を有し、該筒状支持部に前記貫通孔が形成されており、前記スライドプレート部材は、前記筒状支持部を挿入可能な挿入孔を有しており、前記計量駆動ユニットプレート部材の前記筒状支持部を前記スライドプレート部材の前記挿入孔に挿入することにより、前記計量駆動ユニットプレート部材が前記スライドプレート部材に対して位置決めされるよう構成されることが好ましい。
また、本発明に係る2プレート式射出装置において、前記計量駆動ユニットプレート部材には、前記スライドプレート部材に対向する面からその背面に亘って貫通する少なくとも2つのガイド用貫通孔が形成されており、前記スライドプレート部材には、前記計量駆動ユニットプレート部材の前記ガイド用貫通孔と整合する位置にそれぞれガイド取付部が形成されており、前記2プレート式射出装置は、前記計量駆動ユニットプレート部材の前記ガイド用貫通孔を介して前記スライドプレート部材の前記ガイド取付部に着脱可能な少なくとも2つのガイド部材を更に備え、前記少なくとも2つのガイド部材は、それぞれ、前記スライドプレート部材から前記計量駆動ユニットプレート部材を取り外す際に、該計量駆動ユニットプレート部材をガイドするよう構成されることが好ましい。
本発明に係る2プレート式射出装置は、前記固定プレートに固定され、内部に前記スクリュが挿入される空間を有すると共に、周面に該空間に連通する材料供給孔を有する加熱バレルと、前記加熱バレルの前記材料供給孔に着脱可能なスクリュガイド部材と、前記スクリュ回転支持軸との連結が解除された前記スクリュの後端部に着脱可能なスクリュ回転ハンドルとを更に備え、前記スクリュガイド部材は、前記材料供給孔に取り付けられた状態において、前記スクリュのフライト間に延出する突出部を有しており、前記スクリュガイド部材の前記突出部が前記スクリュのフライト間に挿入されている状態において、前記スクリュ回転ハンドルによって前記スクリュを回転させることにより、該スクリュを螺進及び螺退させることが可能に構成されることが好ましい。
本発明に係るスクリュ引き抜き方法は、上述した2プレート式射出装置における前記スクリュの引き抜き方法であって、前記スクリュ回転支持軸と前記スクリュの後端部との連結を解除する工程と、前記スライドプレート部材から前記計量駆動ユニットプレート部材を取り外す工程と、前記スクリュを該スクリュの後端部側から引き抜く工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、スクリュの引き抜き及び復旧を簡単かつ安全に実行することが可能な2プレート式射出装置及びスクリュ引き抜き方法を提供することができる。
本実施形態に係る2プレート式射出装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施形態に係る2プレート式射出装置の構成を平面方向から見た状態における概略断面図である。 移動プレート近傍の構成を一部省略して概略的に示す斜視図である。 移動プレート近傍の構成を一部省略して概略的に示す分解斜視図である。 スクリュ回転支持軸とスクリュの後端部とが連結された状態を示す概略図である。 スクリュ回転支持軸とスクリュの後端部との連結が解除された状態を示す概略図である。 計量駆動ユニットプレート部材をガイド部材に沿ってスライドプレート部から離間させる状態を示す概略図である。 スクリュガイド部材及びスクリュ回転ハンドルを取り付けた状態を示す概略図である。 特許文献1のインラインスクリュ式射出装置100の構成を概略的に示す平面図である。 特許文献2のインラインスクリュ式射出装置200の構成を概略的に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、以下の説明において、「前方」とは、2プレート式射出装置1の後述する加熱バレル34が突出する方向を意味し、「後方」とは、これとは反対側の方向を意味するものとする。
本実施形態に係る2プレート式射出装置1は、メイン射出装置(図示せず)を備える射出成形機(図示せず)に適宜の支持部材を用いて後付けすることが可能な小型のサブ射出装置である。本実施形態に係る2プレート式射出装置1が取り付けられる射出成形機は、種々の射出成形機を任意に採用することが可能であり、例えば、主材料用のメイン射出装置と、固定盤、可動盤及びエンドプラテンと、固定盤に取り付けられた固定金型と、可動盤に取り付けられた可動金型と、固定盤、可動盤及びエンドプラテンの四隅を貫通して設けられた4本のタイバーと、可動盤及びエンドプラテンの間に設けられ、可動盤を固定盤に対して進退させる型締機構とを備える汎用の射出成形機を採用することができる。なお、射出成形機の構成については、公知であるため、その説明を省略する。
本実施形態に係る2プレート式射出装置1は、図1及び図2示すように、固定プレート10と移動プレート20とを備える2プレート方式のインラインスクリュ式射出装置であり、メイン射出装置よりも小型に構成されている。
具体的には、2プレート式射出装置1は、図1及び図2示すように、ベース部2と、ベース部2に固定的に立設された固定プレート10と、固定プレート10に対して進退可能に設けられた移動プレート20と、軸を中心として回転可能な状態で移動プレート20に支持されたスクリュ30と、固定プレート10に固定された加熱バレル34と、移動プレート20を固定プレート10に対して進退させる射出駆動機構40と、スクリュ30を回転させる計量駆動ユニット50と、射出駆動機構40及び計量駆動ユニット50を制御する制御部(図示せず)とを備えている。
また、2プレート式射出装置1は、加熱バレル34からスクリュ30を引き抜く作業に用いられる後付け部材として、後述するスライドプレート部材22から計量駆動ユニットプレート部材24を取り外す際に該計量駆動ユニットプレート部材24をガイドする少なくとも2つのガイド部材60(図4及び図7参照)と、加熱バレル34の後述する材料供給孔36に着脱可能なスクリュガイド部材64(図8参照)と、後述するスクリュ回転支持軸52との連結が解除されたスクリュ30の後端部30aに着脱可能なスクリュ回転ハンドル68(図8参照)とを更に備えている。
ベース部2は、図1、図3及び図4に示すように、2プレート式射出装置1の装置本体を載置可能な長尺状の台であり、移動プレート20の可動範囲に沿って、移動プレート20の後述するスライドプレート部材22を摺動可能に支持する一対のレール部4が敷設されている。一対のレール部4間には、図3及び図4に示すように、ベース部2の後方側から移動プレート20の可動範囲に沿って延びる切欠き6が形成されており、この切欠き6によって、移動プレート20の後述する計量駆動ユニットプレート部材24との干渉を避けるよう構成されている。なお、図3及び図4では、射出駆動機構40の図示を省略している。
固定プレート10は、図1に示すように、ベース部2の前方側に固定的に立設されたプレート状部材であり、その前方側の面から後方側の面に亘って、スクリュ30が貫通する貫通孔12が形成されている。固定プレート10の前方側の面には、貫通孔12と整合する位置に、加熱バレル34の基端部が取り付けられている。また、固定プレート10の上部には、取付部材14を介して、射出駆動機構40の後述する射出用モータ46が取り付けられている。
移動プレート20は、図1〜図4に示すように、固定プレート10に対して進退可能なスライドプレート部材22と、スライドプレート部材22の固定プレート10に対向する面の背面側(すなわち、スライドプレート部材22の後方側の面)に着脱可能に配置された計量駆動ユニットプレート部材24とを備えている。
スライドプレート部材22は、図3及び図4に示すように、スライダ23を介して一対のレール部4上に配置されたプレート状部材であり、その前方側の面から後方側の面に亘って、計量駆動ユニットプレート部材24の後述する筒状支持部24aを挿入可能な挿入孔22aと、射出駆動機構40の後述するボールねじナット42が埋設される一対の取付孔22bとが形成されている。挿入孔22aは、スクリュ30及び加熱バレル34と同軸となる位置に形成されている。一対の取付孔22bは、挿入孔22aを中心として互いに離間した位置に形成されている。
また、スライドプレート部材22の後方側の面には、図7に示すように、計量駆動ユニットプレート部材24の後述するガイド用貫通孔24cと整合する位置にそれぞれ、ガイド部材60の雄ねじ62に螺合可能な雌ねじ22dを有するガイド取付部(ガイド取付孔)22cが形成されている。
計量駆動ユニットプレート部材24は、図1〜図4に示すように、計量駆動ユニット50が取り付けられたプレート状部材であり、図示しない締結具により、スライドプレート部材22に対して着脱可能に構成されている。計量駆動ユニットプレート部材24は、スライドプレート部材22に向けて延出する筒状支持部24aを有しており、該筒状支持部24aをスライドプレート部材22の挿入孔22aに挿入させることにより、スライドプレート部材22に対して位置決めされるよう構成されている。計量駆動ユニットプレート部材24は、筒状支持部24aをスライドプレート部材22の挿入孔22aに挿入させた状態において、ベース部2の載置面よりも下方に延在する上下方向の長さを有している。
計量駆動ユニットプレート部材24の筒状支持部24aには、固定プレート10に対向する面からその背面に亘って貫通する貫通孔24bが形成されており、この貫通孔24b内において、後述するスクリュ回転支持軸52を支持するよう構成されている。
計量駆動ユニットプレート部材24には、図4に示すように、スライドプレート部材22に対向する面からその背面に亘って貫通する少なくとも2つのガイド用貫通孔24cが形成されている。ガイド用貫通孔24cは、スライドプレート部材22の対角線上の角部近傍に対応する位置に形成されている。
計量駆動ユニット50は、図1に示すように、スクリュ30の後端部30aを着脱可能に支持するスクリュ回転支持軸52と、計量用モータ54と、計量用モータ54の動力をスクリュ回転支持軸52を介してスクリュ30に伝達する回転伝達機構56とを備えている。
スクリュ回転支持軸52は、図2に示すように、一端部がスクリュ30の後端部30aに着脱可能に連結され、他端部が回転伝達機構56に連結されるよう構成された支持部本体52aと、支持部本体52aとの間においてスクリュ30の後端部30aを挟持する分割カラー52bとを備えている
支持部本体52aは、スクリュ30と同軸に延びる軸部材であり、軸を中心として回転可能な状態で、ベアリングを介して計量駆動ユニットプレート部材24の筒状支持部24aの貫通孔24bに支持されている。支持部本体52aの前方側の端部には、スクリュ30の後端部30aを収容可能な係合孔53が形成されている。係合孔53は、スクリュ30の後端部30aが有する凹凸形状(スプライン又はキー等)に対応する凹凸形状(スプライン溝又はキー溝等)を内壁に有する溝付き孔であり、係合孔53内にスクリュ30の後端部30aを相対回転不能な状態で収容するよう構成されている。支持部本体52aの後方側の端部には、回転伝達機構56の後述する従動プーリ56bが取り付けられている。
分割カラー52bは、図4に示すように、二分割された環状部材であり、スクリュ30の後端部30aよりも小さく、かつ、スクリュ30の小径部30bよりも大きい内径を有している。分割カラー52bは、図1〜図3に示すように、支持部本体52aの係合孔53にスクリュ30の後端部30aが収容された状態において支持部本体52aの係合孔53の前端部に取り付けられることにより、支持部本体52aとの間においてスクリュ30の後端部30aを挟持し、スクリュ30の抜け落ちを防止するよう構成されている。
計量用モータ54は、図1に示すように、その出力軸54aが計量駆動ユニットプレート部材24の後方側の面に延出するよう、計量駆動ユニットプレート部材24の前方側の面に取り付けられている。計量用モータ54としては、例えばサーボモータを用いることができる。
回転伝達機構56は、図1に示すように、計量用モータ54の出力軸54aに取り付けられた駆動プーリ56aと、スクリュ回転支持軸52の支持部本体52aの後方側の端部に取り付けられた従動プーリ56bと、駆動プーリ56aと従動プーリ56bとに亘って掛け渡され、駆動プーリ56aの動力により従動プーリ56bを回転させるプーリベルト56cとを備えている。
以上の構成を備える計量駆動ユニット50は、計量用モータ54の回転力を回転伝達機構56を介してスクリュ回転支持軸52に伝達させ、スクリュ回転支持軸52を回転させることにより、スクリュ回転支持軸52に取り付けられたスクリュ30を一体として回転させるよう構成されている。
スクリュ30は、図1及び図2に示すように、先端部側の所定領域に螺旋状のフライト30cが設けられたスクリュ軸部材である。スクリュ30の後端部30aは、これに近接する軸部(小径部30b)よりも大径に形成されており、その周面に、スクリュ回転支持軸52の支持部本体52aの係合孔53内に形成された凹凸形状に対応する凹凸形状(スプライン又はキー等)が形成されている。スクリュ30の先端部には、可塑化した溶融樹脂を加熱バレル34の射出ノズル34aから射出する際の逆流を防止するためのチェックリング30dが設けられている。なお、スクリュ30は、図示の構成に限定されず、種々の構成を採用することが可能である。
加熱バレル34は、スクリュ30のフライト30cが設けられた所定領域が挿入される中空空間を有する筒状部材であり、先端部が前方に向けて延出するよう、その基端部が固定プレート10に固定されている。加熱バレル34の先端部には、射出ノズル34aが取り付けられている。加熱バレル34の基端部側の周面には、中空空間内に連通する材料供給孔36が形成されており、該材料供給孔36と整合する位置に取り付けられる着脱可能な材料供給部38を介して、ペレット状の樹脂材料を中空空間内に投入可能に構成されている。加熱バレル34の周面には、バンドヒータ等の種々の加熱手段が配置されており、該加熱手段により加熱されるよう構成されている。なお、加熱バレル34は、図示の構成に限定されず、種々の構成を採用することが可能である。また、材料供給部38は、一般的なホッパでも良いし、集中材料供給システム等が採用される場合は、同システムに接続される固定配管やホース配管であっても良く、2プレート式射出装置1の取付状況に対して、材料供給孔36へ樹脂材料を供給可能で、材料供給孔36に対して着脱可能な様々な構成が採用可能である。
射出駆動機構40は、図2に示すように、ボールねじナット42及びボールねじ軸44からなる一対のボールねじ機構41と、一対のボールねじ機構41を駆動するための射出用モータ46(図1参照)と、射出用モータ46の出力軸46aに取り付けられた駆動プーリ48a(図1参照)と、一対のボールねじ軸44にそれぞれ取り付けられた従動プーリ48bと、駆動プーリ48a及び一対の従動プーリ48bに亘って掛け渡され、駆動プーリ48aの動力により一対の従動プーリ48bを同時に回転させるプーリベルト48cとを備えている。
ボールねじナット42は、図2に示すように、スライドプレート部材22の取付孔22bに埋設されており、ボールねじ軸44は、前方側の端部がベアリングを介して固定プレート10に連結され、他方側の端部近傍がボールねじナット42に螺合されている。
射出用モータ46は、図1に示すように、取付部材14を介して固定プレート10の上部に設けられている。射出用モータ46は、その出力軸46aが取付部材14の前方側の面に延出するよう、取付部材14の後方側の面に取り付けられている。射出用モータ46としては、例えばサーボモータを用いることができる。
以上の構成を有する射出駆動機構40は、射出用モータ46の回転力を駆動プーリ48a、プーリベルト48c及び一対の従動プーリ48bを介して一対のボールねじ軸44に伝達させ、一対のボールねじ軸44を正方向又は逆方向に回転させることにより、スライドプレート部材22並びにこれに連結される計量駆動ユニットプレート部材24及びスクリュ30を固定プレート10に対して進退させるよう構成されている。なお、図1、図3〜図7においては、図を見易くするために、ボールねじ機構41の図示を割愛している。
制御部は、例えば、CPU、各種制御プログラム等を格納するROM(不揮発性記憶媒体)、演算結果等を格納する読み書き可能なRAM(揮発性記憶媒体)、ハードディスク等の記憶部及びタイマ等を備えるコンピュータであり、ROM等に格納された制御プログラムをCPUで実行させることにより、射出駆動機構40及び計量駆動ユニット50等に関する各種処理を実行するよう構成されている。
ガイド部材60は、図4及び図7に示すように、スライドプレート部材22のガイド取付部22cの雌ねじ22dに螺合可能な雄ねじ62が先端部に形成された棒状部材である。ガイド部材60は、計量駆動ユニットプレート部材24のガイド用貫通孔24c及びスライドプレート部材22のガイド取付部22cの内径と略同径の外径を有している。また、ガイド部材60は、雄ねじ62がスライドプレート部材22のガイド取付部22cの雌ねじ22dに螺合された片持ち状態において、計量駆動ユニットプレート部材24をスライドプレート部材22に対して離間させる際にガイド可能な軸方向の長さと、計量駆動ユニットプレート部材24を支持可能な剛性とを有している。ガイド部材60は、主として計量駆動ユニットプレート部材24をスライドプレート部材22から取り外す際に使用される計量駆動ユニットプレート部材24の抜き治具であるが、これに限定されず、計量駆動ユニットプレート部材24をスライドプレート部材22に取り付ける際の治具として使用することも可能であるし、通常時においても計量駆動ユニットプレート部材24を支える常設の支持部材として使用することも可能である。
スクリュガイド部材64は、図8に示すように、材料供給部38が取り外された加熱バレル34の材料供給孔36に対して、締結具により着脱可能に取り付けられるよう構成されている。スクリュガイド部材64は、材料供給孔36へ取り付けられた状態において、スクリュ30のフライト30c間に延出する突出部64aを有している。具体的には、突出部64aは、材料供給孔36へ取り付けられた状態において、その先端部がスクリュ30のフライト30cの外径よりもスクリュ30の回転中心軸側に位置する長さを有している。スクリュガイド部材64は、スクリュ30のフライト30cよりも柔軟な材料、例えば樹脂材料で形成され、交換可能に構成されることが好ましい。
スクリュ回転ハンドル68は、図8に示すように、スクリュ回転支持軸52が取り外されたスクリュ30の後端部30aに着脱可能に取り付けられる固定部68aと、固定部68aから互いに離間する方向に延出して形成されたハンドル部68bとを備えている。固定部68aには、スクリュ30の後端部30aが有する凹凸形状(スプライン又はキー等)に対応する凹凸形状(スプライン溝又はキー溝等)を内壁に有する溝付き孔が形成されており、この溝付き孔内にスクリュ30の後端部30aを相対回転不能な状態で収容するよう構成されている。
これらスクリュガイド部材64及びスクリュ回転ハンドル68は、スクリュガイド部材64の突出部64aがスクリュ30のフライト30c間に挿入されている状態において、スクリュ回転ハンドル68によってスクリュ30を回転させることにより、互いに協働して、スクリュ30を螺進及び螺退させることが可能に構成されている。なお、スクリュガイド部材64及びスクリュ回転ハンドル68は、主としてスクリュ30を引き抜く際に使用されるスクリュ30の抜き治具であるが、これに限定されず、スクリュ30を加熱バレル34内に挿入する際の治具として使用することも可能である。
以上の構成を備える2プレート式射出装置1は、制御前進限位置(スクリュ30の制御上の限界前進位置)にスクリュ30を位置させた状態において、計量駆動ユニット50によってスクリュ30を回転させることで、材料供給部38から投入された加熱バレル34内の樹脂材料をスクリュ30の先端側に向けて搬送し、この搬送過程において、加熱バレル34の外周に配置された加熱手段(図示せず)による加熱及びスクリュ30の回転によるせん断熱によって樹脂材料を可塑化(溶融)させるよう構成されている(可塑化制御)。また、2プレート式射出装置1は、可塑化制御(スクリュ30の回転)と並行して、スクリュ30の先端部と加熱バレル34の先端側の内壁との間の空間(貯留部)に貯留される樹脂量の増加に伴うスクリュ30の後退を、所定の後退抵抗力(背圧)を付与させた状態で許容させ、スクリュ30が所定の計量完了位置まで後退した際(すなわち、貯留部に1回の射出充填に必要な樹脂量が貯留された際)に、スクリュ30の回転及び移動を停止させるよう構成されている(計量制御)。さらに、2プレート式射出装置1は、計量制御後に、射出駆動機構40によってスクリュ30を所定の射出速度で前進させると共に(射出速度制御)、金型キャビティ内が樹脂材料で満たされたタイミング又は位置(VP切換点)でスクリュ30の前進を圧力制御に切り替え、所定の射出圧力で制御前進限位置までのスクリュ30の前進動作を維持させるよう構成されている(射出圧力制御及び保圧制御)。なお、1成形サイクルにおいて実行されるこれら可塑化制御、計量制御、射出速度制御、射出圧力制御及び保圧制御は、いずれも公知であるため、その詳細な説明を省略する。
また、本実施形態に係る2プレート式射出装置1は、清掃、点検及び交換等のために加熱バレル34からスクリュ30を取り出す必要が生じた場合に、スクリュ回転支持軸52とスクリュ30の後端部30aとの連結を解除し、スライドプレート部材22から計量駆動ユニットプレート部材24を取り外すことにより、スクリュ30の後端部30a側からスクリュ30を引き抜き可能に構成されている。この際、計量駆動ユニットプレート部材24に配置された計量駆動ユニット50も計量駆動ユニットプレート部材24と一体として取り外される。なお、2プレート式射出装置1において、スライドプレート部材22から計量駆動ユニットプレート部材24を取り外す際には、計量駆動ユニット50の動力配線及び制御配線を解線する必要があるため、動力配線及び制御配線の分離箇所にコネクタを設けることが好ましい。
次に、本実施形態に係る2プレート式射出装置1におけるスクリュ30の引き抜き方法について、図5〜図8を用いて説明する。
本実施形態に係るスクリュ引き抜き方法は、概略的には、加熱バレル34内の樹脂材料をパージ(排出)した後に、スクリュ回転支持軸52とスクリュ30の後端部30aとの連結を解除する工程(スクリュ解除工程)と、スライドプレート部材22から計量駆動ユニットプレート部材24を取り外す工程(プレート取り外し工程)と、スクリュ30を後方から引き抜く工程(スクリュ引き抜き工程)とを実行する方法である。以下、各工程について、詳細に説明する。なお、本実施形態においては、2プレート式射出装置1を水平方向に向かって配置し、スクリュ30を後方へ引き抜くものとする。
[スクリュ解除工程]
図5は、本実施形態に係るスクリュ引き抜き方法を実行する前の状態、すなわち、スクリュ回転支持軸52の支持部本体52aと分割カラー52bによりスクリュ30の後端部30aが挟持され、これによりスクリュ回転支持軸52とスクリュ30の後端部30aとが連結された状態を図示している。本実施形態に係るスクリュ引き抜き方法では、まず、図5に示す状態から、図6に示すように、支持部本体52aから分割カラー52bを取り外す。これにより、スクリュ回転支持軸52とスクリュ30の後端部30aとの連結が解除され、スクリュ回転支持軸52とスクリュ30とを分離させることが可能となる。
[プレート取り外し工程]
次に、本実施形態に係るスクリュ引き抜き方法では、図7に示すように、計量駆動ユニットプレート部材24のガイド用貫通孔24cを介してスライドプレート部材22のガイド取付部22cに一対のガイド部材60を挿入させ、各ガイド部材60の雄ねじ62をスライドプレート部材22の雌ねじ22dに螺合させる。また、スライドプレート部材22と計量駆動ユニットプレート部材24との締結を解除する。そして、計量駆動ユニットプレート部材24の鉛直荷重が一対のガイド部材60により支持された状態において、一対のガイド部材60に沿って、計量駆動ユニットプレート部材24をスライドプレート部材22から離間させる。これにより、スクリュ30の後端部30aからスクリュ回転支持軸52が取り外されると共に、スライドプレート部材22から計量駆動ユニットプレート部材24が取り外される。
[スクリュ引き抜き工程]
そして最後に、本実施形態に係るスクリュ引き抜き方法では、図8に示すように、加熱バレル34から材料供給部38を取り外し、突出部64aがスクリュ30のフライト30c間に挿入されるよう、加熱バレル34の材料供給孔36にスクリュガイド部材64を取り付ける。また、スクリュ回転支持軸52が取り外されたスクリュ30の後端部30aにスクリュ回転ハンドル68を取り付ける。そして、スクリュガイド部材64の突出部64aがスクリュ30のフライト30c間に挿入されている状態において、スクリュ回転ハンドル68によってスクリュ30を回転させ、スクリュ30を螺退させる。これにより、スクリュ30を後方から引き抜くことができる。
なお、引き出したスクリュ30について清掃、点検及び交換等を行った後は、上述した工程と逆の工程を行うことにより、スクリュ30を加熱バレル34内に収容させることができる。
以上説明したとおり、本実施形態に係る2プレート式射出装置1は、スクリュ回転支持軸52とスクリュ30の後端部30aとの連結を解除し、スライドプレート部材22から計量駆動ユニットプレート部材24を取り外すことによってスクリュ30を後方側から引き抜き可能としたことにより、スクリュ30の引き抜きを簡単かつ安全に実行することが可能となる。
すなわち、加熱バレル34の先端内部を清掃、点検する場合を除き、本実施形態に係る2プレート式射出装置1によれば、加熱バレル34から射出ノズル34a等の部品を取り外すことなく、また、スクリュ30に直接触れずに、加熱バレル34からスクリュ30を引き抜くことが可能であるため、作業員が熱傷を負うリスクを低減させることが可能となる。また、スライドプレート部材22及び計量駆動ユニットプレート部材24が熱源(加熱バレル34の加熱手段)から離れた箇所に配置されるため、射出ノズル34a等の熱膨張による焼き付き等の問題が生じるリスクも回避することができる。さらに、スクリュを前方から引き抜く従来のインラインスクリュ式射出装置100と比較して、装置全体を旋回させるための機構及びスペースや、スクリュを前方から引き抜くための機構及びスペースが不要となるという利点を有する。また、スライドプレート部材22から計量駆動ユニットプレート部材24を取り外すという簡単な構造及び作業によってスクリュ30の後方への引き抜きを可能とする構成であるため、特許文献2のインラインスクリュ式射出装置200と比較して、中空構造の特殊なボールねじ軸208を採用する必要が無く、装置の全体構成を簡略化させることができると共に、特許文献2のインラインスクリュ式射出装置200において生じていた様々な制約を受けないという利点を有する。
また、本実施形態に係る2プレート式射出装置1は、計量駆動ユニットプレート部材24に計量駆動ユニット50が配置されており、計量駆動ユニットプレート部材24と一体としてスライドプレート部材22から取り外されるよう構成されている。本実施形態に係る2プレート式射出装置1によれば、このような構成を有することにより、駆動プーリ56a及び従動プーリ56bに対するプーリベルト56cの取り外し作業や、掛け直し作業、さらには、掛け直し作業後のプーリベルト56cのテンション及び同期調整作業等が不要となるため、スクリュの引き抜きや復旧をより簡単に実施することが可能となる。
また、本実施形態に係る2プレート式射出装置1は、計量駆動ユニットプレート部材24が筒状支持部24aを有し、スライドプレート部材22が挿入孔22aを有することにより、スライドプレート部材22に対する計量駆動ユニットプレート部材24の位置決めを容易に行うことができるという利点を有する。
さらに、本実施形態に係る2プレート式射出装置1は、計量駆動ユニットプレート部材24のガイド用貫通孔24cを介してスライドプレート部材22のガイド取付部22cに着脱可能なガイド部材60を備えることにより、スライドプレート部材22から計量駆動ユニットプレート部材24を取り外す際に、計量駆動ユニットプレート部材24をガイドすることが可能となる。特に、本実施形態のように、2プレート式射出装置1を金型に対して水平に配置させる場合に、計量駆動ユニットプレート部材24をスライドプレート部材22から水平に離間させる場合の落下を防止することも可能となるため、クレーン操作及び手動での取り外しや復旧が容易になり、スクリュの引き抜きや復旧をより簡単に実施することが可能となる。
また、2プレート式射出装置1を金型に対して鉛直方向に配置させる場合には、計量駆動ユニットプレート部材24をスライドプレート部材22から鉛直方向に離間させる場合の水平方向への揺れを防止することも可能となるため、クレーン操作及び手動での取り外しや復旧時に、計量駆動ユニット50(計量駆動ユニットプレート部材24)が周辺の機器や構成と接触することを防止し、これにより、双方を破損させる可能性を低減することができる。
また、本実施形態に係る2プレート式射出装置1は、スクリュガイド部材64及びスクリュ回転ハンドル68を備え、スクリュガイド部材64の突出部64aがスクリュ30のフライト30c間に挿入されている状態において、スクリュ回転ハンドル68によってスクリュ30を回転させることにより、スクリュ30を螺進及び螺退させることが可能に構成されている。本実施形態に係る2プレート式射出装置1は、このような構成を備えることにより、手動でスクリュ30を引き抜く作業をより簡単に実施することが可能となる。また、2プレート式射出装置1を鉛直方向に配置し、スクリュ30を上方へ引き抜く場合において、スクリュ30の落下を防止することも可能となる。
ここで、2プレート式射出装置1を水平方向に配置してスクリュ30を後方へ引き抜く場合においては、スクリュ30の落下の可能性がないため、必ずしも、スクリュガイド部材64を材料供給孔36に取り付ける必要はなく、スクリュ30にスクリュ回転ハンドル68のみを取り付けて、スクリュ30を後方へ引き抜いても良い。一方、2プレート式射出装置1を鉛直方向に配置してスクリュ30を上方(後方)へ引き抜く場合において、スクリュ回転ハンドル68による、手動での引き抜きが、重量や作業スペース等の理由により困難な場合は、スクリュ回転支持軸52とスクリュ30の後端部30aとの連結を解除する前に、スクリュガイド部材64を材料供給孔36に取り付け、スクリュ30の落下防止処置を行う。その後、スクリュ回転ハンドル68にワイヤー等を取り付けて、クレーン等でスクリュ30の鉛直荷重を支持可能な状態にしてから、スクリュ回転支持軸52とスクリュ30の後端部30aとの連結を解除して、ゆっくりと引き抜くことが好ましい。スクリュ30の重量次第では、初めから手動による引き抜きを断念し、スクリュ回転ハンドル68の代わりに、クレーンのフック等で吊り上げ可能な形状の吊り上げ用部材を取り付けても良い。また、これら形態は、スクリュ30を後方へ引き抜く場合に採用されても良い。
なお、2プレート式射出装置1を金型に対して斜めに配置させる場合(水平方向と鉛直方向との間の角度に配置させる場合)には、スライドプレート部材22から計量駆動ユニットプレート部材24を取り外す際、計量駆動ユニットプレート部材24をガイドするガイド部材60へ作用する荷重が角度によって異なる。また、スクリュ30を引き抜く場合においても、スクリュ30を支持する場合の荷重や、落下防止処置の要否や重要度が異なる。そのため、計量駆動ユニットプレート部材24の取り外しや、スクリュ30の引き抜きや復旧は、上記のようなガイド部材60や、スクリュガイド部材64及びスクリュ回転ハンドル68の機能を把握した上で、適宜、これら作業が行われれば良い。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
上述した実施形態では、2プレート式射出装置1が、メイン射出装置を備える射出成形機に後付け可能な小型のサブ射出装置であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、射出成形機のメイン射出装置であるとしても良い。
上述した実施形態では、スクリュ30が加熱バレル34に収容されるものとして説明したが、これに限定されず、例えば、2プレート式射出装置1が取り付けられる金型等にホットランナを設け、該ホットランナにスクリュ30を直接収容させる構成としても良い。
上述した実施形態では、計量駆動ユニット50の回転伝達機構56が、駆動プーリ56a、従動プーリ56b及びプーリベルト56cを備えるものとして説明したが、これに限定されず、種々の回転伝達機構を採用することが可能である。例えば、歯車及びチェーンで構成されるチェーン式伝達機構を採用としても良いし、歯車のみで構成されるギア式伝達機構を採用しても良い。このようなチェーン式伝達機構やギア式伝達機構を採用した場合においても、計量駆動ユニットプレート部材24と一体としてスライドプレート部材22から取り外される構成とすることにより、取り外し作業や、掛け直し作業(チェーンの場合)、さらには、掛け直し作業後のテンション(チェーンの場合)及び同期調整作業等が不要となるため、スクリュの引き抜きや復旧を簡単に実施することが可能となる。
上述した実施形態では、ボールねじ軸44の前方側の端部を従動プーリ48bと共に固定プレート10側に回転支持させると共に、後方側の端部を移動プレート20に配置させたボールねじナット42に螺合させ、固定プレート10側に配置した射出用モータ46により従動プーリ48bをベルト駆動させることで、ボールねじ軸44を回転させて移動プレート20を前進・後退させるものとして説明したが、これに限定されず、種々の構成を採用することが可能である。例えば、上記構成に代えて、ボールねじナット42を固定プレート10側に回転支持させた上で、ボールねじ軸44の後方側の端部を移動プレート20に回転・前進・後退不可な状態で固定させると共に、前方側の端部を固定プレート10側のボールねじナット42に螺合させ、固定プレート10側に配置した射出用モータ46によりボールねじナット42を回転駆動させることで、移動プレート20を前進・後退させる構成としても良い。また、ボールねじナット42を移動プレート20側に回転支持させた上で、ボールねじ軸44の前方側の端部を固定プレート10に回転・前進・後退不可な状態で固定させると共に、後方側の端部を移動プレート20側のボールねじナット42に螺合させ、移動プレート20側に配置した射出用モータ46によりボールねじナット42を回転駆動させることで、移動プレート20を前進・後退させる構成としても良い。さらに、ボールねじナット42を固定プレート10側に回転・前進・後退不可な状態で固定させた上で、ボールねじ軸44の後方側の端部を従動プーリ48bと共に移動プレート20に回転支持させると共に、前方側の端部を固定プレート10側のボールねじナット42に螺合させ、移動プレート20側に配置した射出用モータ46により従動プーリ48bをベルト駆動させることで、移動プレート20を前進・後退させる構成としても良い。
上述した実施形態では、固定プレート10は、ベース部2の前方側に固定的に立設されたプレート状部材であり、移動プレート20(スライドプレート部材22)は、スライダ23を介して一対のレール部4上に配置されたプレート状部材であり、レール部4もベース部2上に配置されるものとして説明したが、これに限定されず、種々の構成を採用することが可能である。例えば、上記構成に代えて、固定プレート自体が、ベース部の機能を含んでいて、直接金型へ取り付けられ、固定プレートから移動プレート側へ延設させた案内部材により、移動プレートが移動を案内される構成であっても良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 2プレート式射出装置、10 固定プレート、20 移動プレート、22 スライドプレート部材、22a 挿入孔、22c ガイド取付部、24 計量駆動ユニットプレート部材、24a 筒状支持部、24b 貫通孔、24c ガイド用貫通孔、30 スクリュ、30a スクリュの後端部、34 加熱バレル、36 材料供給孔、52 スクリュ回転支持軸、54 計量用モータ、56 回転伝達機構、50 計量駆動ユニット、60 ガイド部材、64 スクリュガイド部材、68 スクリュ回転ハンドル

Claims (4)

  1. 固定プレートと、該固定プレートに対して進退可能に設けられた移動プレートと、軸を中心として回転可能な状態で前記移動プレートに支持されたスクリュとを備え、前記移動プレートを前記固定プレートに対して進退させることで前記スクリュが進退可能な2プレート式射出装置であって、
    前記移動プレートは、前記固定プレートに対して進退可能なスライドプレート部材と、前記スライドプレート部材の前記固定プレートに対向する面の背面側に着脱可能に配置された計量駆動ユニットプレート部材とを備え、
    前記計量駆動ユニットプレート部材には、前記スクリュの後端部を着脱可能に支持するスクリュ回転支持軸と、計量用モータと、前記計量用モータの動力を前記スクリュ回転支持軸を介して前記スクリュに伝達する回転伝達機構とを備える計量駆動ユニットが配置されており、
    前記スクリュ回転支持軸と前記スクリュの後端部との連結を解除し、前記スライドプレート部材から前記計量駆動ユニットプレート部材を取り外すことにより、前記スクリュの後端部側から該スクリュを引き抜き可能に構成されており、
    前記移動プレートには、前記固定プレートに対向する面からその背面に亘って貫通する貫通孔が形成されており、
    前記スクリュ回転支持軸は、軸を中心として回転可能な状態で前記貫通孔内に設けられ、一端部が、前記スクリュの後端部に着脱可能に連結され、他端部が、前記回転伝達機構に連結されるよう構成されており、
    前記計量駆動ユニットプレート部材は、前記スライドプレート部材に向けて延出する筒状支持部を有し、該筒状支持部に前記貫通孔が形成されており、
    前記スライドプレート部材は、前記筒状支持部を挿入可能な挿入孔を有しており、
    前記計量駆動ユニットプレート部材の前記筒状支持部を前記スライドプレート部材の前記挿入孔に挿入することにより、前記計量駆動ユニットプレート部材が前記スライドプレート部材に対して位置決めされるよう構成されている
    ことを特徴とする2プレート式射出装置。
  2. 前記計量駆動ユニットプレート部材には、前記スライドプレート部材に対向する面からその背面に亘って貫通する少なくとも2つのガイド用貫通孔が形成されており、
    前記スライドプレート部材には、前記計量駆動ユニットプレート部材の前記ガイド用貫通孔と整合する位置にそれぞれガイド取付部が形成されており、
    前記2プレート式射出装置は、前記計量駆動ユニットプレート部材の前記ガイド用貫通孔を介して前記スライドプレート部材の前記ガイド取付部に着脱可能な少なくとも2つのガイド部材を更に備え、
    前記少なくとも2つのガイド部材は、それぞれ、前記スライドプレート部材から前記計量駆動ユニットプレート部材を取り外す際に、該計量駆動ユニットプレート部材をガイドするよう構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の2プレート式射出装置。
  3. 前記固定プレートに固定され、内部に前記スクリュが挿入される空間を有すると共に、周面に該空間に連通する材料供給孔を有する加熱バレルと、
    前記加熱バレルの前記材料供給孔に着脱可能なスクリュガイド部材と、
    前記スクリュ回転支持軸との連結が解除された前記スクリュの後端部に着脱可能なスクリュ回転ハンドルと
    を更に備え、
    前記スクリュガイド部材は、前記材料供給孔に取り付けられた状態において、前記スクリュのフライト間に延出する突出部を有しており、
    前記スクリュガイド部材の前記突出部が前記スクリュのフライト間に挿入されている状態において、前記スクリュ回転ハンドルによって前記スクリュを回転させることにより、該スクリュを螺進及び螺退させることが可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の2プレート式射出装置。
  4. 請求項1〜いずれか1項に記載の2プレート式射出装置における前記スクリュの引き抜き方法であって、
    前記スクリュ回転支持軸と前記スクリュの後端部との連結を解除する工程と、
    前記スライドプレート部材から前記計量駆動ユニットプレート部材を取り外す工程と、
    前記スクリュを該スクリュの後端部側から引き抜く工程と
    を備えることを特徴とするスクリュ引き抜き方法。
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