JP6847109B2 - ワイヤレス通信デバイスにおいてダウンリンク制御信号が失われることによる呼性能劣化を回避するためのシステムおよび方法 - Google Patents

ワイヤレス通信デバイスにおいてダウンリンク制御信号が失われることによる呼性能劣化を回避するためのシステムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6847109B2
JP6847109B2 JP2018526063A JP2018526063A JP6847109B2 JP 6847109 B2 JP6847109 B2 JP 6847109B2 JP 2018526063 A JP2018526063 A JP 2018526063A JP 2018526063 A JP2018526063 A JP 2018526063A JP 6847109 B2 JP6847109 B2 JP 6847109B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
network
sim
downlink
downlink mode
modem stack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018526063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019500777A (ja
JP2019500777A5 (ja
Inventor
ラメシュ・チャンドラ・チララ
シャリフ・マティン
Original Assignee
クアルコム,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クアルコム,インコーポレイテッド filed Critical クアルコム,インコーポレイテッド
Publication of JP2019500777A publication Critical patent/JP2019500777A/ja
Publication of JP2019500777A5 publication Critical patent/JP2019500777A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6847109B2 publication Critical patent/JP6847109B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • H04W72/044Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource
    • H04W72/0453Resources in frequency domain, e.g. a carrier in FDMA
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0011Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection
    • H04W36/0022Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection for transferring data sessions between adjacent core network technologies
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0055Transmission or use of information for re-establishing the radio link
    • H04W36/0069Transmission or use of information for re-establishing the radio link in case of dual connectivity, e.g. decoupled uplink/downlink
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/02Selection of wireless resources by user or terminal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/15Setup of multiple wireless link connections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/18Management of setup rejection or failure
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/20Manipulation of established connections
    • H04W76/25Maintenance of established connections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals

Description

関連出願
本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2015年11月25日に出願された"System and Methods for Avoiding Call Performance Degradation due to Missed Downlink Control Signal in a Wireless Communication Device"と題する米国仮特許出願第62/259,953号の優先権の利益を主張する。
マルチ加入者識別モジュール(SIM)ワイヤレス通信デバイスは、それがサービスオプションおよび他の特徴において柔軟性があることにより、ますます普及してきた。1つのタイプのマルチSIMワイヤレス通信デバイス、マルチSIMマルチスタンバイ(MSMS)デバイス(たとえば、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)デバイス)は、2つのSIMがアイドルモードで通信の開始を待つことを可能にするが、単一の無線周波数(RF)リソース(たとえば、トランシーバ)を共有しているので、一度に1つのSIMだけがアクティブな通信に参加することを可能にする。他のマルチSIMデバイスは、この機能を3つ以上のSIMに拡張することがあり、3以上の任意の数のSIMで構成されることがある(すなわち、マルチSIMマルチスタンバイワイヤレス通信デバイス)。
ワイヤレス通信ネットワーク(単に「ワイヤレスネットワーク」と呼ばれる)は、音声、パケットデータ、ブロードキャスト、メッセージングなどの様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。ワイヤレスネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザのための通信をサポート可能である場合がある。利用可能なネットワークリソースをそのように共有することは、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、および周波数分割多元接続(FDMA)など、1つまたは複数の多元接続ワイヤレス通信プロトコルを使用するネットワークによって実装されてもよい。これらのワイヤレスネットワークはまた、限定はしないが、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)(登録商標)、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、CDMA2000、高度モバイルフォンサービス(AMPS)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ロングタームエボリューション(LTE)、高データ転送速度(HDR)技術(たとえば、1×EV技術)などを含む、様々な無線技術を利用してもよい。
MSMSワイヤレス通信デバイスは、一般的に、複数のSIMおよび/またはネットワークを介して通信するために単一のRFリソースを使用するので、デバイスは、所与の時間にシングルSIMおよび/またはネットワークを使用してアクティブに通信する。したがって、1つのSIM(たとえば、第1のSIM)上のアクティブデータ通信の間に、ワイヤレス通信デバイスは、信号をモニタするためまたは接続を獲得するために別のSIM(たとえば、第2のSIM)に関連付けられたネットワークに周期的にチューンアウェイしてもよい。その結果、チューンアウェイの持続時間に応じて、ワイヤレス通信デバイスは、通常は第1のSIMによってサポートされるネットワークと交換される、ダウンリンクモード間の遷移を示すメッセージを含む制御信号を受信することに失敗する場合がある。そのような失敗は、ワイヤレス通信デバイスのダウンリンクモードとネットワーク内の対応するダウンリンクモードとの間で不一致を引き起こす場合がある。この不一致は、セル更新手順を実行することによって対処されてもよいが、そのような手順は、電力および/またはネットワークリソースの非効率的な使用を伴うだけでなく、アクティブな通信に対する性能を劣化させる場合がある。
様々な実施形態の方法を実装する方法およびデバイスは、第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上で第1のネットワーク内のアクティブな通信を検出することと、第1のネットワーク内のアクティブな通信の間の信号停止(disruption)期間を検出することと、モデムスタックに対する動作ダウンリンクモードが第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードと一致しないかどうかを判定することと、モデムスタックに対する動作ダウンリンクモードが第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードと一致しないとの判定に応答して新しいダウンリンクモードに遷移するための内部命令をトリガすることとによって、無線周波数(RF)リソースに関連付けられた少なくとも第1のSIMを使用するように構成されるワイヤレス通信デバイスの性能を改善することを可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)をサポートしてもよい。
いくつかの実施形態では、モデムスタックに対する動作ダウンリンクモードが第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードと一致しないかどうかを判定することは、新しいダウンリンクモードに遷移するための制御信号が信号停止期間の間にモデムスタックSIM上で失われたかどうかを判定することを含む場合がある。いくつかの実施形態では、新しいダウンリンクモードに遷移するための制御信号は、2次キャリアを有効にすることによってデュアルキャリアモードに遷移するための命令であってもよい。いくつかの実施形態では、新しいダウンリンクモードに遷移するための制御信号は、2次キャリアを無効にすることによってシングルキャリアモードに遷移するための命令であってもよい。
いくつかの実施形態では、モデムスタックに対する動作ダウンリンクモードが第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードと一致しないかどうかを判定することは、第1のネットワークからの予想されるダウンリンクデータの不存在に基づく場合がある。いくつかの実施形態では、予想されるダウンリンクデータの不存在は、第1のネットワークからの任意のダウンリンクトラフィックプロトコルデータユニット(PDU)の欠如である場合がある。いくつかの実施形態では、予想されるダウンリンクデータの不存在は、第1のネットワークへの前のアップリンクデータ伝送に対応するダウンリンク肯定応答/否定応答(ACK/NACK)プロトコルデータユニット(PDU)の不存在である場合がある。
いくつかの実施形態では、モデムスタックに対する動作ダウンリンクモードが第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードと一致しないかどうかを判定することは、第1のネットワークから受信されたダウンリンクデータ内で検出された伝送シーケンス番号(TSN)ホール、および第1のネットワークに報告されたチャネル品質インジケータ(CQI)と比較して不均衡な、第1のネットワークから受信されたダウンリンクデータ内のトランスポートブロックサイズ(TBS)のうちの少なくとも1つに基づく場合がある。
いくつかの実施形態は、新しいダウンリンクモードに遷移した後にモデムスタック上で受信されたダウンリンクデータをモニタすることと、予想されるダウンリンクデータの継続的な不存在に応答して元のダウンリンクモードに遷移して戻ることとをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のネットワークは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)をサポートしてもよい。
いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信デバイスは、RFリソースに関連付けられた少なくとも第2のSIMを有してもよく、第1のネットワーク内のアクティブな通信の間の信号停止期間を検出することは、第1のネットワークから第2のSIMに関連付けられた第2のネットワークへの共有RFリソースによるチューンアウェイを検出することを含んでもよく、RFリソースは、チューンアウェイの後に第1のネットワークにチューンバックする。いくつかの実施形態では、第1のネットワーク内のアクティブな通信の間の信号停止期間を検出することは、第1のネットワークに接続することに関連付けられたチャネル上の一時的なディープフェードを検出することを含む場合がある。
様々な実施形態は、RFリソースに関連付けられた少なくとも第1のSIMを使用するように構成され、上記で説明した方法の動作を実行するためのプロセッサ実行可能命令を用いて構成されるプロセッサを含むワイヤレス通信デバイスを含む。様々な実施形態はまた、ワイヤレス通信デバイスのプロセッサに上記で説明した方法の動作を実行させるように構成されるプロセッサ実行可能命令が記憶された非一時的プロセッサ可読媒体を含む。様々な実施形態は、上記で説明した方法の機能を実施するための手段を有するワイヤレス通信デバイスを含む。
開示する態様を限定するためではなく例示するために提供する、同様の記号表示が同様の要素を示す添付の図面と併せて、開示する態様を以下で説明する。
様々な実施形態とともに使用するのに適したネットワークの通信システムブロック図である。 様々な実施形態によるワイヤレス通信デバイスを示すブロック図である。 図2のワイヤレス通信デバイスによって実施される例示的なプロトコルレイヤスタックを示すシステムアーキテクチャ図である。 様々な実施形態による、ワイヤレス通信デバイス上でダウンリンクモード管理を実施するための方法を示すプロセスフロー図である。 様々な実施形態による、制御信号が図4で実施されるようなチューンアウェイギャップの間に失われたかどうかを判定する実施形態方法を示すプロセスフロー図である。 様々な実施形態による、制御信号が図4で実施されるようなチューンアウェイギャップの間に失われたかどうかを判定する実施形態方法を示すプロセスフロー図である。 様々な実施形態とともに使用するのに適した例示的なワイヤレス通信デバイスの構成要素図である。 様々な実施形態とともに使用するのに適した別の例示的なワイヤレス通信デバイスの構成要素図である。
添付の図面を参照して、様々な実施形態について詳細に説明する。可能な限り、同じまたは同様の部分を指すために図面全体を通して同じ参照番号が使用される。具体的な例および実装形態への言及は説明のためであり、本発明の範囲または特許請求の範囲を限定するものではない。
様々な実施形態は、共有RFリソースを使用して複数のSIM上で通信するように構成されるワイヤレスデバイス上の性能を改善する方法、システムおよびデバイスを提供する。詳細には、様々な実施形態は、第2のSIMに関連付けられたネットワークへのチューンアウェイの間に失われたダウンリンク制御信号を識別して修正することによって、第1のSIM上の呼性能劣化を回避してもよい。
いくつかの実施形態では、MSMSワイヤレス通信デバイスの少なくとも1つのSIMは、高速パケットアクセス(HSPA)に関連付けられてもよく、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)に対する複数のモードをサポートしてもよい。具体的には、少なくとも1つのSIMは、1次セルを使用する(通常の)シングルキャリアモードと、ダウンリンクデータに対して1次キャリアと2次キャリアの両方を使用するデュアルキャリアモードとの間の切り替えを有効にするデュアルセル(DC)-HSDPA機能を有してもよい。様々なHSPAシステムでは、ネットワークは、高速共有制御チャネル(HS-SCCH)上の命令を通じてMSMSデバイスに通信される2次キャリアを有効/無効にすることを介して、シングル(通常)モードとデュアルキャリアモードとの間の遷移を制御する。HSPA SIM上のアクティブな通信からのチューンアウェイの間、ダウンリンクモード遷移を示すネットワークからの制御シグナリングは失われる場合がある。不一致の結果として、ネットワークは、ワイヤレス通信デバイスに対するダウンリンクデータをスケジュールすることを停止し、同期を復元するためにHSPA SIM上のセル更新を促進してもよい。
様々な実施形態は、MSMSワイヤレス通信デバイスが、別のネットワークへのチューンアウェイに続いてダウンリンクモードの効率的な同期を実行することを可能にする。そのような効率的な同期は、2次キャリアを有効または無効にするためのネットワークからの命令が失われたかどうかを判定し、失われているならば内部シグナリングを介して新しいダウンリンクモードへの遷移を開始するために、既存のシグナリングを使用することを伴う場合がある。さらに、様々な実施形態における効率的な同期の管理は、同期の確認またはHSPA SIMに対する元のダウンリンクモードへの遷移の促進のいずれかを行うために、新しいダウンリンクモードにおけるシグナリングをモニタすることを伴う場合がある。
「ワイヤレスデバイス」、「ワイヤレス通信デバイス」、「ユーザ機器」および「モバイルデバイス」という用語は、セルラー電話、スマートフォン、パーソナルまたはモバイルマルチメディアプレーヤ、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートブック、パームトップコンピュータ、ワイヤレス電子メール受信機、マルチメディアインターネット対応セルラー電話、ワイヤレスゲームコントローラ、ならびに、ワイヤレス通信経路を確立し、ワイヤレス通信経路を介してデータを送信/受信するためのプログラマブルプロセッサおよびメモリおよび回路を含む同様のパーソナル電子デバイスのいずれか1つまたはすべてを指すために本明細書において互換的に使用される。
本明細書で使用する「サブスクリプション」、"SIM"、「SIMカード」および「加入者識別モジュール」という用語は、集積回路であってもよく、またはリムーバブルカードに埋め込まれてもよいメモリであって、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、関連する鍵、ならびに/またはネットワーク上のワイヤレスデバイスを識別および/もしくは認証するために使用される他の情報を記憶するメモリを意味するために互換的に使用される。SIMの例は、LTE 3GPP規格で規定される汎用加入者識別モジュール(USIM)、および3GPP2規格で規定されるリムーバブルユーザ識別情報モジュール(R-UIM)を含む。ユニバーサル集積回路カード(UICC)は、SIMに対する別の用語である。
SIMに記憶された情報は、ワイヤレスデバイスが特定のネットワークとの通信リンクを確立するのを可能にし、したがって、SIMおよび通信ネットワーク、ならびにそのネットワークによってサポートされるサービスおよびサブスクリプションが互いに相関するので、サブスクリプションおよびSIMという用語は、特定のSIMに関連付けられた通信ネットワークへの簡略化した言及として使用されてもよい。
本明細書で使用する「マルチSIMワイヤレス通信デバイス」、「マルチSIMワイヤレスデバイス」、「デュアルSIMワイヤレス通信デバイス」、「デュアルSIM-デュアルスタンバイデバイス」および「DSDSデバイス」という用語は、2つ以上のSIMで構成され、アイドルモード動作が2つのネットワーク上で同時に実行されることならびに他方のネットワーク上でアイドルモード動作を実行しながら一方のネットワーク上で選択的に通信することを可能にする、ワイヤレスデバイスを記述するために互換的に使用される。
本明細書で使用する「節電モード」、「節電モードサイクル」、「間欠受信」および「DRXサイクル」という用語は、スリープ期間(その間に電力消費が最小化される)と、アウェイク(または「ウェイクアップ」)期間(通常の電力消費および受信が復帰し、ワイヤレスデバイスは通常の受信によってチャネルをモニタする)とを交互に入れ替えることを伴うアイドルモードプロセスを指すために互換的に使用される。ウェイクアップ期間の開始と次のウェイクアップ期間の開始との間の間隔として測定される、節電モードサイクルの長さは、一般的にネットワークによってシグナリングされる。
ワイヤレス通信ネットワークは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、ブロードキャストなど、様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。通常は多元接続ネットワークであるそのようなネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって、複数のユーザに対する通信をサポートする。そのようなネットワークの一例が、UMTS地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)である。UTRANは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によってサポートされる第3世代(3G)モバイルフォン技術である、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)の一部として規定された無線アクセスネットワーク(RAN)である。UMTSは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)技術の後継技術であり、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、時分割符号分割多元接続(TD-CDMA)、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)などの種々のエアインターフェース標準規格を現在サポートしている。UMTSは、より高いデータ転送速度および容量を、関連するUMTSネットワークに提供する、高速パケットアクセス(HSPA)などの拡張3Gデータ通信プロトコルもサポートする。
いくつかのワイヤレスネットワークでは、ワイヤレス通信デバイスは、(たとえば、複数の加入者識別モジュール(SIM)カードなどを使用することにより)1つまたは複数のネットワークへの複数のサブスクリプションを有してもよい。そのようなワイヤレスデバイスには、限定はしないが、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)デバイスが含まれる場合がある。たとえば、第1のサブスクリプションは、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))などの第1の技術規格である場合があるが、第2のサブスクリプションは、同じ技術規格かまたは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)(登録商標)、(GERANとも呼ばれる)GSM(登録商標)発展用拡張型データレート(EDGE)などの第2の技術規格をサポートする場合がある。
2つ以上のSIMカードをサポートするマルチSIMワイヤレスデバイスは、1つのデバイス上で異なるワイヤレスキャリア、プラン、電話番号、請求先アカウントなどを可能にすることなど、ユーザに利便性を提供するいくつかの機能を有する場合がある。マルチSIMワイヤレス通信デバイス技術における発展は、そのようなデバイスに対する多種多様なオプションをもたらした。たとえば、「アクティブデュアルSIM」ワイヤレスデバイスは、2つのSIMがアクティブでデバイスにアクセス可能なままであることを可能にする。詳細には、1つのタイプのアクティブデュアルSIMワイヤレス通信デバイスは、2つのSIMが単一のトランシーバ(すなわち、RFリソース)を共有するように構成される「デュアルアクティブデュアルスタンバイ」(DSDS)ワイヤレスデバイスであってもよい。
高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)はそれぞれ、ダウンリンクおよびアップリンクにおけるパケットデータサービスに対するUMTSを最適化する。それらはともに、高速パケットアクセス(HSPA)と呼ばれる。3GPPリリース7、8、9および10の内部で、HSPAに対するさらなる改善が、HSPA+またはHSPA Evolutionの文脈において指定されてきた。
一般的に、ダウンリンクデータパケットは、2ミリ秒の固定フレームサイズを使用する高速ダウンリンク共有チャネル(HS-DSCH)内で伝送されてもよい。単一のフレーム内で伝送されるデータは、トランスポートブロックと呼ばれる。使用されるコーディングおよび変調方式に応じて、トランスポートブロックは、わずか137ビットから27,952ビットほどまでを含んでもよい。DC-HSDPAモードでの動作の間、ワイヤレス通信デバイス(またはワイヤレス通信デバイスのSIMに関連付けられたモデムスタック)は、潜在的に異なるセル電力を有する別個の隣接するキャリア上で伝送する2つのセルからHSDPA伝送を受信する。DC-HSDPAを使用する実施形態システムでは、2つのセル/キャリアが同じネットワークによってサービスされることが仮定されてもよい。サービングセル(同様に1次セルまたは1次キャリアと呼ばれる)はフルセットの共通チャネルを有するが、ワイヤレス通信デバイスは、一般的に2次セル(同様に2次キャリアと呼ばれる)のみが共通パイロットチャネル(CPICH)を伝送することを前提としなければならない。
セル/キャリアの両方は、HS-PDSCHおよびHS-SCCHをワイヤレス通信デバイスに同時に伝送してもよく、各HS-PDSCHは、独立したデータを搬送する。ワイヤレス通信デバイスは、一般的に独立に割り当てられたH-RNTIを有する各セルの/キャリアのHS-SCCHを読み取ることによって各セル/キャリアHS-PDSCHの構成を判定する。
ワイヤレス通信デバイスは、それが、無線リソース制御(RRC)接続セットアップ要求メッセージ内のDC-HSDPAをサポートし、RRC接続セットアップ完了メッセージ内でDC-HSDPAカテゴリーをシグナリングするかどうかを示してもよい。HSPAネットワークは、無線リソース制御(RRC)接続セットアップまたは無線ベアラ(RB)セットアップメッセージ内で呼セットアップにおいてDC-HSDPAを有効にし、活性化する。1つの接続に対して一度、DC-HSDPAは、すべての再構成メッセージ(無線ベアラ再構成(RBR)、トランスポートチャネル再構成(TCR)および物理チャネル再構成(PCR))によって、またはRBリリースもしくはアクティブセット更新メッセージを使用することによって、有効または無効にされてもよい。
DC-HSDPAが有効にされているとき、2次キャリアはまた、1次キャリア上または2次キャリア上のいずれかで送信されてもよいHS-SCCH命令を使用して活性化または非活性化されてもよい。また、1次キャリアおよび2次キャリアはそれぞれ、サービングセルおよび2次セルと呼ばれる場合がある。
現在のHSPAシステムでは、HSDPAに対するACK/NACKフィードバックは、HSDPAをサポートするために特別に作成されたアップリンクチャネルである高速専用物理制御チャネル(HS-DPCCH)上でワイヤレス通信デバイスによって伝送される。HS-DPCCH物理チャネルは、別個の符号分割多重化(CDM)チャネライゼーションコードを使用して伝送され、それにより、HS-DPCCH物理チャネルは、HSDPAをサポートしない基地局に対して本質的に不可視のまま、他の物理チャネルと同時に伝送されてもよい。
DC-HSDPAに対する2次キャリアを有効および無効にすることは、高速共有制御チャネル(HS-SCCH)上の命令を通じてMSMSデバイスに通信されてもよい。HSDPAを使用するSIM上のアクティブな通信からのチューンアウェイの間、ネットワークによって送信される任意のHS-SCCH命令は失われる場合がある。一般的に、アップリンク応答がない場合、ネットワークは、HS-SCCH命令の3つまでの再伝送を送信することになる。HS-SCCH命令が合計4回送信されると、第1のネットワークは、2次キャリアを有効または無効にすることによって、示されたモード遷移を実行してもよい。しかしながら、HS-SCCH命令はMSMSデバイスによって受信されなかったので、高速専用物理制御チャネル(HS-DPCCH)上でMSMSデバイスからのフィードバックをネットワークが適切に復号することを妨げ、ネットワークにMSMSデバイスに対するダウンリンクデータを停止させる、ダウンリンクモードにおける不一致が生成される場合がある。
明快のために、本明細書で説明する技法および実施形態は、少なくとも1つのWCDMA/UMTS SIMおよび/またはGSM(登録商標) SIMで構成されるワイヤレスデバイスに関するが、実施形態技法は、他の無線アクセスネットワーク(たとえば、1xRTT/CDMA2000、EVDO、LTE、WiMAX、Wi-Fiなど)上のサブスクリプションに拡張されてもよい。その点において、本明細書で言及するメッセージ、物理およびトランスポートチャネル、無線制御状態などは、様々な無線アクセス技術および規格における他の用語によっても知られている場合がある。さらに、メッセージ、チャネルおよび制御状態は、他の無線アクセス技術および規格において異なるタイミングに関連付けられてもよい。
様々な実施形態では、DSDSデバイスのRFリソースは、複数のSIM間で共有されるように構成されてもよいが、高速データ通信(たとえば、WCDMA(登録商標)、HSDPA、LTEなど)が可能なネットワークなど、第1のSIMによって有効にされるネットワーク上の通信を実行するためにデフォルトで使用されてもよい。したがって、デバイスの第2のSIMに関連付けられたモデムスタックは、第2のネットワークに関してアイドルモードにあることが多い。第2のネットワークの無線アクセス技術に応じて、そのようなアイドルモード状態は、スリープ状態とアウェイク状態のサイクルを含む節電モードを実施することを伴う場合がある。たとえば、第2のネットワークがGSM(登録商標)ネットワークである場合、アイドルモードの間に、第2のSIMに関連付けられたモデムスタックは間欠受信(DRX)を実施してもよい。
具体的には、ウェイクアップ期間(すなわち、アウェイク状態)の間に、DRXのタイミングは、第2のSIMが属するページンググループに対する第2のネットワークによってセットされてもよい。第2のSIMに関連付けられたモデムスタックは、ページング要求に対して第2のネットワークのページングチャネルをモニタするために、共有RFリソースを使用することを試みてもよい。スリープ状態の間に、モデムスタックは、関連するRFリソースを含む大部分のプロセスおよび構成要素の電源を切断してもよい。
様々な実施形態は、図1に示す例示的な通信システム100などの様々な通信システム内で実装されてもよい。通信システム100は、1つまたは複数のワイヤレスデバイス102と、電話ネットワーク104と、電話ネットワーク104およびインターネット108に結合されたネットワークサーバ106とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークサーバ106は、電話ネットワーク104のネットワークインフラストラクチャ内のサーバとして実装されてもよい。
典型的な電話ネットワーク104は、電話地上通信線(たとえば、簡易旧式電話システム(POTS)ネットワーク、図示せず)およびインターネット108などを介してワイヤレスデバイス102(たとえば、タブレット、ラップトップ、セルラーフォンなど)と他のネットワーク宛先との間でボイス呼およびデータ呼を接続するように動作するネットワーク運用センター112に結合された複数のセル基地局110を含む。電話ネットワーク104はまた、インターネット108および/またはネットワークサーバ106への接続を提供するネットワーク運用センター112に結合されたまたはその内部の1つまたは複数のサーバ116を含んでもよい。ワイヤレスデバイス102と電話ネットワーク104との間の通信は、GSM(登録商標)、UMTS、EDGE、4G、3G、CDMA、TDMA、LTE、および/または他の通信技術などの双方向ワイヤレス通信リンク114を介して達成されてもよい。
図2は、様々な実施形態を実装するのに適した例示的なワイヤレス通信デバイス200の機能ブロック図である。様々な実施形態によれば、ワイヤレスデバイス200は、図1を参照して説明したワイヤレスデバイス102のうちの1つまたは複数に類似していてもよい。図1および図2を参照すると、様々な実施形態では、ワイヤレスデバイス200は、シングルSIMデバイス、またはデュアルSIMデバイスなどのマルチSIMデバイスであってもよい。一例では、ワイヤレスデバイス200は、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)デバイスであってもよい。ワイヤレスデバイス200は、第1のサブスクリプションに関連付けられた第1のSIM(SIM-1)204aを受けてもよい少なくとも1つのSIMインターフェース202を含んでもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのSIMインターフェース202は、少なくとも第2のサブスクリプションに関連付けられた少なくとも第2のSIM(SIM-2)204bを受けてもよい複数のSIMインターフェース202として実装されてもよい。
様々な実施形態におけるSIMは、GSM(登録商標)ネットワークおよび/またはUMTSネットワークへのアクセスを可能にする、SIMアプリケーションおよび/またはUSIMアプリケーションで構成されるユニバーサル集積回路カード(UICC)であってもよい。UICCはまた、電話帳および他のアプリケーション用のストレージを提供してもよい。代替的に、CDMAネットワークでは、SIMは、カード上のUICCリムーバブルユーザ識別モジュール(R-UIM)またはCDMA加入者識別モジュール(CSIM)であってもよい。
各SIM204a、204bは、CPU、ROM、RAM、EEPROMおよびI/O回路を有してもよい。様々な実施形態において使用される第1のSIM204aおよび第2のSIM204bのうちの1つまたは複数は、ユーザアカウント情報、IMSI、SIMアプリケーションツールキット(SAT)コマンドのセット、および電話帳の連絡先用の記憶スペースを含んでもよい。第1のSIM204aおよび第2のSIM204bのうちの1つまたは複数は、SIMネットワーク事業者プロバイダを示すためのホーム識別子(たとえば、システム識別番号(SID)/ネットワーク識別番号(NID)のペア、ホームPLMN(HPLMN)コードなど)をさらに記憶してもよい。集積回路カード識別情報(ICCID)SIMシリアル番号は、識別のために1つまたは複数のSIM204上に印刷されてもよい。
ワイヤレスデバイス200は、コーダ/デコーダ(コーデック)208に結合されてもよい、汎用プロセッサ206などの少なくとも1つのコントローラを含んでもよい。コーデック208はさらに、スピーカー210およびマイクロフォン212に結合されてもよい。汎用プロセッサ206は、少なくとも1つのメモリ214にも結合されてもよい。メモリ214は、プロセッサ実行可能命令を記憶する非一時的有形コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。たとえば、命令は、対応するベースバンドRFリソースチェーンを通じて、サブスクリプションに関する通信データをルーティングすることを含んでもよい。メモリ214は、オペレーティングシステム(OS)、ならびにユーザアプリケーションソフトウェアおよび実行可能命令を記憶してもよい。
汎用プロセッサ206およびメモリ214はそれぞれ、少なくとも1つのベースバンドモデムプロセッサ216に結合されてもよい。ワイヤレスデバイス200における各SIM204a、204bは、少なくとも1つのベースバンドモデムプロセッサ216および少なくとも1つのRFリソース218を含むベースバンドRFリソースチェーンに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス200は、SIM204a、204bの両方が、ベースバンドモデムプロセッサ216およびRFリソース218を含む単一のベースバンドRFリソースチェーンを共有するDSDSデバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、共有ベースバンドRFリソースチェーンは、第1のSIM204aおよび第2のSIM204bの各々に対して、別個のベースバンドモデムプロセッサ216機能(たとえば、BB1およびBB2)を含んでもよい。RFリソース218は、少なくとも1つのアンテナ220に結合されてもよく、ワイヤレスデバイス200の各SIM204a、204bに関連付けられたワイヤレスサービスのための送信機能/受信機能を実行してもよい。RFリソース218は、別個の送信機能および受信機能を実施してもよく、または送信機機能と受信機機能を組み合わせるトランシーバを含んでもよい。
特定の実施形態では、汎用プロセッサ206、メモリ214、ベースバンドモデムプロセッサ216、およびRFリソース218は、システムオンチップデバイス222に含まれてもよい。第1および第2のSIM204a、204bならびにそれらの対応するインターフェース202は、システムオンチップデバイス222の外部にあってもよい。さらに、様々な入力デバイスおよび出力デバイスは、インターフェースまたはコントローラなどの、システムオンチップデバイス222の構成要素に結合されてもよい。ワイヤレスデバイス200において使用するのに適した例示的なユーザ入力構成要素は、限定はしないが、キーパッド224およびタッチスクリーンディスプレイ226を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、キーパッド224、タッチスクリーンディスプレイ226、マイクロフォン212、またはそれらの組合せは、発信呼を開始するための要求を受信する機能を実行してもよい。たとえば、タッチスクリーンディスプレイ226は、連絡先リストの中からの連絡先の選択結果を受けてよく、または電話番号を受けてもよい。別の例では、タッチスクリーンディスプレイ226およびマイクロフォン212の一方または両方は、発信通話を開始するための要求を受ける機能を実行してもよい。たとえば、タッチスクリーンディスプレイ226は、連絡先リストから連絡先の選択を受信すること、または電話番号を受信してもよい。別の例として、発信呼を開始するための要求は、マイクロフォン212を介して受信された音声コマンドの形をとってもよい。当技術分野で知られているように、ワイヤレスデバイス200内の様々なソフトウェアモジュールおよび機能間の通信を可能にするために、それらの間にインターフェースが提供されてもよい。
図1〜図3を参照すると、ワイヤレスデバイス200は、SIMに関連付けられたアクセスネットワークを介して通信するための階層化ソフトウェアアーキテクチャ300を有してもよい。ソフトウェアアーキテクチャ300は、ベースバンドモデムプロセッサ216などの1つまたは複数のプロセッサ間に分散されてもよい。ソフトウェアアーキテクチャ300はまた、非アクセス層(NAS)302およびアクセス層(AS)304を含んでもよい。NAS302は、ワイヤレスデバイス200のSIM(たとえば、第1のSIM/SIM-1 204a、第2のSIM/SIM-2 204b)とそれらのそれぞれのコアネットワークとの間のトラフィックおよびシグナリングをサポートする機能およびプロトコルを含んでもよい。AS304は、SIM(たとえば、第1のSIM 204a、第2のSIM 204b)とそれらのそれぞれのアクセスネットワークのエンティティ(GSM(登録商標)ネットワーク内にある場合、モバイル交換センター(MSC)など)との間の通信をサポートする機能およびプロトコルを含んでもよい。
マルチSIMワイヤレス通信デバイス200では、AS304は複数のプロトコルスタックを含んでもよく、複数のプロトコルスタックの各々は異なるSIMに関連付けられてもよい。たとえば、AS304は、第1および第2のSIM204a、204bにそれぞれ関連付けられたプロトコルスタック306a、306bを含んでもよい。以下にGSM(登録商標)タイプの通信レイヤを参照して説明するが、プロトコルスタック306a、306bは、ワイヤレス通信のための様々な規格およびプロトコルのいずれかをサポートしてもよい。
各プロトコルスタック306a、306bは、それぞれ、無線リソース管理(RR)層308a、308bを含んでもよい。RR層308a、308bは、GSM(登録商標)シグナリングプロトコルのレイヤ3の一部であってもよく、ワイヤレスデバイス200と関連するアクセスネットワークとの間のリンクの確立を監督してもよい。様々な実施形態では、NAS302およびRR層308a、308bは、ワイヤレスネットワークを検索し、呼を確立し、維持し、終了するための様々な機能を実行してもよい。
いくつかの実施形態では、各RR層308a、308bは、レイヤ3のいくつかのサブレイヤのうちの1つであってもよい。他のサブレイヤは、たとえば、呼をルーティングする、サービスタイプを選択する、データの優先順位付けを行う、QoS機能を実行するなどの接続管理(CM)サブレイヤ(図示せず)を含んでもよい。
RR層308a、308bの下にある、プロトコルスタック306a、306bはまた、GSM(登録商標)シグナリングプロトコルにおけるレイヤ2の一部であってもよいデータリンク層310a、310bを含んでもよい。データリンク層310a、310bは、出力データを複数のデータフレームに分割し、着信データを分析してそのデータが正常に受信されたことを確実にするなど、ネットワークを介した着信データおよび発信データを処理するための機能を提供してもよい。いくつかの実施形態では、各データリンク層310a、310bは、様々なサブレイヤ(たとえば、メディアアクセス制御(MAC)および論理リンク制御(LLC)層(図示せず))を含んでもよい。データリンク層310a、310bの下にある、プロトコルスタック306a、306bはまた、エアインターフェースを介して接続を確立し、ワイヤレスデバイス200についてのネットワークリソースを管理してもよい物理層312a、312bを含んでもよい。
プロトコルスタック306a、306bは、物理媒体を通じてデータを伝送するための機能を提供するが、ソフトウェアアーキテクチャ300は、ワイヤレスデバイス200内の様々なアプリケーションに対するデータ転送サービスを提供するための少なくとも1つのホスト層314をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのホスト層314によって提供されるアプリケーション特有の機能は、プロトコルスタック306a、306bと一般のプロセッサ206との間のインターフェースを提供してもよい。代替実施形態では、プロトコルスタック306a、306bは、ホスト層機能を提供する1つまたは複数の上位論理層(たとえば、トランスポート、セッション、プレゼンテーション、アプリケーションなど)をそれぞれ含んでもよい。いくつかの実施形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300は、AS304において、物理層312a、312bと通信ハードウェア(たとえば、1つまたは複数のRFリソース)との間のハードウェアインターフェース316をさらに含んでもよい。
様々な実施形態では、階層化ソフトウェアアーキテクチャのプロトコルスタック306a、306bは、複数のSIMにプロビジョニングされた情報を使用してモデム動作を可能にするように実装されてもよい。したがって、ベースバンドモデムプロセッサによって実行されてもよいプロトコルスタックは、本明細書では、モデムスタックと互換的に呼ばれる。
以下にUMTSタイプおよびGSM(登録商標)タイプの通信レイヤを参照して説明するが、様々な実施形態におけるモデムスタックは、ワイヤレス通信のための様々な現在および/または将来のプロトコルのいずれかをサポートしてもよい。たとえば、様々な実施形態におけるモデムスタックは、3GPP規格(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)など)、3GPP2規格(たとえば、1xRTT/CDMA2000、エボルブドデータ最適化(EVDO)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)など)、および/または米国電気電子技術者協会(IEEE)規格である Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX)、Wi-Fiなど)において記述される他の無線アクセス技術を使用してネットワークをサポートしてもよい。
説明したように、SIMが間欠受信(DRX)を実施するように構成されるDSDSデバイスでは、RFリソースは、一般的に、両SIMがアイドルモードにあるときは両方をサポートするために使用されるが、少なくとも一方のSIMがアイドルモードから遷移するときは一度に1つのSIMをサポートするように使用される。従来では、DSDSデバイスは、依然として、第2のSIMのサービングネットワークからのシステム情報をモニタし、そのネットワークとの接続を維持することになる。すなわち、RFリソースは、第2のSIMに関連付けられたページングチャネルを復号するために、第1のSIM上の通信から周期的にチューンアウェイする。
図4は、様々な実施形態による、ワイヤレスデバイス上の第1のSIMに関連付けられたダウンリンクモードと、ネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードとの間の同期を管理するための方法400を示す。具体的には、そのような管理は、別のSIMに関連付けられたネットワークへのチューンアウェイなどの信号停止に続いてセル更新を実行することの必要性を回避することによって、第1のSIM上の既存の通信を維持してもよい。
図1〜図4を参照すると、ワイヤレスデバイスは、単一の共有RFリソース(たとえば、218)で構成されるシングルSIMまたはマルチSIMのワイヤレス通信デバイスであってもよい。様々な実施形態では、方法400の動作は、汎用プロセッサ(たとえば、206)および/またはベースバンドモデムプロセッサ(たとえば、216)などのワイヤレスデバイスの1つまたは複数のプロセッサ、あるいはメモリ(たとえば、214)およびベースバンドモデムプロセッサに結合されてもよい別個のコントローラ(図示せず)によって実装されてもよい。
ブロック402において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、第1のSIM("SIM-1")に関連付けられたモデムスタックがDC-HSDPAをサポートする第1のネットワーク上のアクティブな通信に参加していることを検出する場合がある。いくつかの実施形態では、アクティブな通信は、単一のアップリンクキャリア上で第1のネットワークにデータを送信すること、および/または第1のSIMに関連付けられた現在のダウンリンクモードに応じて、2つまでの隣接するダウンリンクキャリア上で第1のネットワークからデータを受信することを伴う場合がある。
ブロック404において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、第1のネットワーク上のアクティブな通信における信号停止期間を検出してもよい。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは、MSMSモードで動作するマルチSIMワイヤレス通信デバイスであってもよく、信号停止期間は、第2のSIMによってサポートされる第2のネットワークに対するチューンアウェイギャップであってもよい。すなわち、いくつかの実施形態では、チューンアウェイギャップは、共有RFリソース(たとえば、218)が第1のネットワークから第2のネットワークにチューンアウェイし、その後第1のネットワークにチューンバックする、短期間であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のSIMに関連付けられたモデムスタックは、第2のSIMによってサポートされる第2のネットワーク上でアイドルモードにとどまってもよい。説明したように、第2のネットワークへのチューンアウェイは、第2のSIMのページンググループに割り当てられたタイムスロット内でページングチャネルをモニタするために使用されてもよく、第2のネットワークによって確立されたDRXサイクルに従って周期的に実行されてもよい。
いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは、シングルSIMモードで動作するシングルSIMまたはマルチSIMのワイヤレス通信デバイスであってもよい。様々な実施形態は、ネットワークへの接続における一時的なディープフェード(すなわち、強い弱め合い干渉および信号対雑音比の低下)によって信号停止が発生するときに、シングルSIM(またはシングルSIMモードで動作するマルチSIM)ワイヤレスデバイスのために役立つ場合がある。たとえば、シングルSIM(またはシングルSIMモードで動作するマルチSIM)ワイヤレスデバイスが、長いディープフェードに入るとき、同じHS-SCCH命令は失われることがある。そのような状況では、無線リンク(RL)障害は長いプロセス(約5〜6sを必要とする)であるので、呼を中断するRL障害は存在しないが、信号停止によって、ワイヤレスデバイスがHS-SCCH命令のすべての伝送に失敗する可能性がある。そのような無線環境では、ネットワークは、データアクティビティの欠如によってワイヤレスデバイスを格下げする場合がある。
判定ブロック406では、ワイヤレスデバイスプロセッサは、2次キャリアを有効または無効にするための第1のネットワークからの制御信号が信号停止期間の間に失われたかどうかを判定してもよい。様々な実施形態では、失われた制御信号は、第1のネットワークによって伝送されたHS-SCCH命令の一部である場合がある。このようにして、ワイヤレスデバイスプロセッサは、第1のSIM上の動作ダウンリンクモードと第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードとの間の同期の潜在的欠如を識別してもよい。第2のキャリアを有効または無効にするための第1のネットワークからの制御信号が、信号停止期間の間に失われなかった(すなわち、判定ブロック406="No")との判定に応答して、ワイヤレスデバイスプロセッサは方法400を終了してもよい。
2次のキャリアを有効または無効にするための第1のネットワークからの制御信号が、信号停止期間のギャップの間に失われた(すなわち、判定ブロック406="Yes")との判定に応答して、ブロック408において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、失われた制御信号と一致する内部命令を開始してもよい。様々な実施形態では、内部命令(「セルフSCCH命令」とも呼ばれる)は、第1のSIMに関連付けられたモデムスタックに、2次キャリアを有効または無効のいずれかにするように命令してもよい。
ブロック410において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上で新しいダウンリンクモードに遷移するための内部命令内で与えられたアクションを有効または無効にすることを実行してもよい。たとえば、2次キャリアを有効にすることを要求する内部命令は、第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上でシングルキャリアモードからデュアルキャリアモードへの遷移を引き起こしてもよく、一方で2次キャリアを無効にすることを要求する内部命令は、第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上でデュアルキャリアモードからシングルキャリアモードへの遷移を引き起こしてもよい。
ブロック412において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、閾値持続時間の間に、第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上でアクティブな通信内のダウンリンクアクティビティをモニタしてもよい。様々な実施形態では、閾値持続時間は、サブフレームの閾値数であってもよい。いくつかの実施形態では、サブフレームの閾値の数を規定するパラメータは、第1のネットワーク事業者から受信されたシステム情報に基づいてセットされてもよい。いくつかの実施形態では、サブフレームの閾値持続時間および/または数は、たとえば、第1のSIMに関連付けられたシステム事業者、ワイヤレスデバイス製造者、ユーザなどによってセットされてもよい。
判定ブロック414において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、ダウンリンクデータが、閾値持続時間内に第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上で適切に復元されたかどうかを判定してもよい。様々な実施形態では、適切な復元は、ダウンリンクデータを受信することおよび正常に復号することを伴う場合がある。様々な実施形態では、ダウンリンクデータは、制御プロトコルデータユニット(PDU)またはアクティブな通信内で第1のネットワークから受信されたユーザデータPDUであってもよい。様々な実施形態では、適切な復元は、ダウンリンクデータを受信することおよび正常に復号することを伴う場合がある。
ダウンリンクデータが、閾値持続時間内に第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上で適切に復元されたと判定する(すなわち、判定ブロック414="Yes")ことに応答して、ブロック416において、ワイヤレスデバイスプロセッサは新しいダウンリンクモードを維持し、方法400を終了してもよい。すなわち、ワイヤレスデバイスプロセッサは、第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上の動作ダウンリンクモードと第1のネットワーク内の第1のSIMに対して表される対応するダウンリンクモードとの間の同期を前提としてもよい。
ダウンリンクデータが、閾値持続時間内に第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上で適切に復元されなかったと判定する(すなわち、判定ブロック414="No")ことに応答して、ブロック418において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上で元のダウンリンクモードに遷移して戻り、方法400を終了してもよい。
図5Aおよび図5Bは、方法400(図4)の判定ブロック406を実施するための方法500を示す。すなわち、方法500は、2次キャリアを有効または無効にするための第1のネットワークからの制御信号が信号停止期間(すなわち、チューンアウェイギャップまたは一時的ディープフェード)の間に失われたかどうかを判定し、失われた制御信号と一致する内部命令を開始するために失われた制御信号を識別してもよい。
図1〜図5Bを参照すると、方法500は、ワイヤレスデバイスプロセッサ(たとえば、一般のプロセッサ206、ベースバンドモデムプロセッサ216、別個のコントローラなど)によって実行されてもよい。ブロック502において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上で現在のダウンリンクモードを識別してもよい。判定ブロック504において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、識別された現在のダウンリンクモードがデュアルキャリアモードであるかどうかを判定してもよい。
識別された現在のダウンリンクモードがデュアルキャリアモードであると判定する(すなわち、判定ブロック504="Yes")ことに応答して、判定ブロック506において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、閾値持続時間の間に1次キャリアと2次キャリアの両方の上で第1のネットワークからの予想されるダウンリンクデータが不存在であるかどうかを判定してもよい。予想されるダウンリンクデータの不存在は、たとえば任意のダウンリンクトラフィックPDUの欠如による場合があり、または第1のSIMに関連付けられたモデムスタックによって伝送されたアップリンクデータに対するダウンリンク肯定応答/否定応答(ACK/NACK)PDUの不存在として指定される場合がある。
方法400(図4)で説明する閾値と同様に、閾値持続時間は、サブフレームの閾値数であってもよい。いくつかの実施形態では、サブフレームの閾値数を規定するパラメータは、第1のネットワーク事業者から受信されたシステム情報に基づいてセットされてもよい。いくつかの実施形態では、サブフレームの閾値持続時間および/または数は、たとえば、第1のSIMに関連付けられたシステム事業者、ワイヤレスデバイス製造者、ユーザなどによってセットされてもよい。
第1のネットワークおよび第1のSIMに関連付けられたモデムスタックがダウンリンクモードに関して同期が外れると、第1のネットワークは、ダウンリンクユーザデータ、ならびに第1のSIMに関連付けられたモデムスタックによって送信されたアップリンクデータに対するダウンリンクACK/NACK PDUをスケジュールすることを停止してもよい。そのようなネットワーク挙動は、シングルキャリアモードが使用されているかまたはデュアルキャリアモードが使用されているかに応じて、HS-DPCCHに対する符号化における違いに起因する場合がある。具体的には、第1のSIMに関連付けられたモデムスタックは単一のHS-DPCCHを第1のネットワークに伝送してもよく、単一のHS-DPCCHは、第1のSIMに関連付けられたモデムスタックがシングルキャリアモード(第1のSIMに関連付けられたモデムスタックが復号を試みる1つのHS-PDSCH伝送に対応する)で動作している場合に1つのACK/NACKビットと、1次キャリアに対する1つのCQI報告とを搬送する。しかしながら、単一のHS-DPCCHは、第1のSIMに関連付けられたモデムスタックがデュアルキャリアモード(第1のSIMに関連付けられたモデムスタックが復号を試みる2つのHS-PDSCH伝送に対応する)で動作している場合に2つのACK/NACKビットと、2つのCQI報告(それぞれ1次キャリアおよび2次キャリアに対する報告)とを搬送する。
したがって、第1のネットワーク内で表される第1のSIMに対するダウンリンクモードが動作ダウンリンクモードと一致しない場合、第1のネットワークは、不一致の符号化のためにHS-DPCCHを復号することができない場合がある。その結果、ネットワークは、ダウンリンクデータ(すなわち、HS-PDSCH)をスケジュールすることを停止する場合がある。
閾値持続時間の間に1次キャリアと2次キャリアの両方の上で第1のネットワークからの予想されるダウンリンクデータが不存在であると判定する(すなわち、判定ブロック506="Yes")ことに応答して、ブロック508において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、2次キャリアを無効にする制御信号を、信号停止期間の間に失われた第1のネットワークからの制御信号であるとして識別してもよい。
閾値持続時間の間に1次キャリアと2次キャリアの両方の上で第1のネットワークからの予想されるダウンリンクデータが不存在でないと判定する(すなわち、判定ブロック506="No")ことに応答して、判定ブロック510において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、複数のチャネル再構成メッセージが第1のネットワークから受信されたかどうかを判定してもよい。様々な実施形態では、HS-DPCCHを適切に復号することができないとき、第1のネットワークは、情報を受信するために好適な条件を増加させるようにパラメータを調整することを試みてもよい。たとえば、第1のネットワークは、ACK/NACK情報の再伝送、より高い電力での伝送などを要求するチャネル再構成メッセージを、第1のSIMに関連付けられたモデムスタックに送信してもよい。
複数のチャネル再構成メッセージが第1のネットワークから受信されたと判定する(すなわち、判定ブロック510="Yes")ことに応答して、ワイヤレスデバイスプロセッサは、2次キャリアを無効にする制御信号を、信号停止期間の間に失われた第1のネットワークからの制御信号であるとして識別するためにブロック508に進んでもよい。
複数のチャネル再構成メッセージが第1のネットワークから受信されなかったと判定する(すなわち、判定ブロック510="No")ことに応答して、ブロック512において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、信号停止期間の間に第1のネットワークからの制御信号は失われなかったことを特定してもよい。
動作ダウンリンクモードがデュアルキャリアモードではないと判定する(すなわち、判定ブロック504="No")ことに応答して、判定ブロック514において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、ダウンリンクデータ内の伝送シーケンス番号(TSN)ホールが1次キャリア上のスケジュールと比較して検出されるかどうか、および/またはネットワークからのトランスポートブロックサイズ(TBS)が1次キャリア上で報告されるCQIと一致しないかどうかを判定してもよい。たとえば、第1のSIMに関連付けられたモデムスタックが1次キャリアに対するHS-PDSCHのみをモニタしているとき、データが代わりに1次キャリアと2次キャリアの両方にわたって第1のネットワークによってスケジュールされている場合、そのようなデータの部分が失われる場合があり、1次キャリアのみに対してスケジュールする情報と一致しないことになる。同じく、1次キャリアだけを使用して第1のネットワークに報告されたCQIは、1次キャリアと2次キャリアの両方にわたってスケジュールされているダウンリンクデータに対するTBSと一致しない場合がある。
ダウンリンクデータ内のTSNホールが1次キャリア上のスケジュールと比較して検出されるものと、および/またはネットワークからのTBSが1次キャリア上で報告されたCQIと一致しないものと判定する(すなわち、判定ブロック514="Yes")ことに応答して、ブロック516において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、2次キャリアを無効にする制御信号を、信号停止期間の間に失われた第1のネットワークからの制御信号であるとして識別してもよい。
ダウンリンクデータ内の伝送シーケンス番号(TSN)ホールが1次キャリア上のスケジュールと比較して検出されず、ネットワークからのトランスポートブロックサイズ(TBS)が1次キャリア上で報告されたCQIと一致するものとを判定する(すなわち、判定ブロック514="No")ことに応答して、判定ブロック510(図5A)と同様の方法で判定ブロック518において、ワイヤレスデバイスプロセッサは、複数のチャネル再構成メッセージが第1のネットワークから受信されたかどうかを判定してもよい。
複数のチャネル再構成メッセージが第1のネットワークから受信されたと判定する(すなわち、判定ブロック518="Yes")ことに応答して、ワイヤレスデバイスプロセッサは、2次キャリアを有効にする制御信号を、信号停止期間の間に失われた第1のネットワークからの制御信号であるとして識別するためにブロック516に戻ってもよい。
複数のチャネル再構成メッセージが第1のネットワークから受信されなかったと判定する(すなわち、判定ブロック518="No")ことに応答して、ブロック520において、ブロック512(図5A)と同様に、ワイヤレスデバイスプロセッサは、信号停止期間の間に第1のネットワークからの制御信号は失われなかったことを特定してもよい。
様々な実施形態は、様々なワイヤレスデバイスのいずれにも実装することができ、その一例を図6に示す。たとえば図1〜図6を参照すると、ワイヤレスデバイス600(それは、たとえば図1〜図2のワイヤレスデバイス102、200に対応してもよい)は、タッチスクリーンコントローラ604および内部メモリ606に結合されたプロセッサ602を含んでもよい。プロセッサ602は、汎用または特定の処理タスクに対して指定された1つまたは複数のマルチコア集積回路(IC)であってよい。内部メモリ606は、揮発性または不揮発性メモリであってよく、また、セキュアおよび/もしくは暗号化メモリ、または非セキュアおよび/もしくは非暗号化メモリ、あるいはこれらの任意の組合せであってよい。
タッチスクリーンコントローラ604およびプロセッサ602は、抵抗感知タッチスクリーン、静電容量感知タッチスクリーン、赤外線感知タッチスクリーンなどのタッチスクリーンパネル612にも結合されてもよい。ワイヤレスデバイス600は、互いに結合され、かつ/またはプロセッサ602に結合された、送受信のための、1つまたは複数の無線信号トランシーバ608(たとえば、Peanut(登録商標)無線、Bluetooth(登録商標)無線、Zigbee(登録商標)無線、Wi-Fi無線、RF無線)、およびアンテナ610を有する場合がある。トランシーバ608およびアンテナ610は、様々なワイヤレス伝送プロトコルスタックおよびインターフェースを実装するために、上述した回路で使用されてもよい。ワイヤレスデバイス600は、セルラーネットワークを介した通信を可能にし、プロセッサに結合されたセルラーネットワークワイヤレスモデムチップ616を含んでもよい。ワイヤレスデバイス600は、プロセッサ602に結合された周辺デバイス接続インターフェース618を含んでもよい。周辺デバイス接続インターフェース618は、1つのタイプの接続を受け入れるように単独で構成される場合があり、またはUSB、FireWire、ThunderboltもしくはPCIeなどの様々なタイプの物理接続および通信接続を一般的な接続もしくは専用の接続として受け入れるように複合的に構成される場合がある。周辺デバイス接続インターフェース618はまた、同様に構成される周辺デバイス接続ポート(図示せず)に結合されてもよい。ワイヤレスデバイス600はまた、音声出力を提供するためのスピーカー614を含んでもよい。ワイヤレスデバイス600はまた、本明細書で説明した構成要素のすべてまたはいくつかを収容するための、プラスチック、金属、または材料の組合せで構築されたハウジング620を含んでもよい。ワイヤレスデバイス600は、使い捨てバッテリーまたは充電式バッテリーなどの、プロセッサ602に結合された電源622を含んでもよい。充電可能バッテリーは、ワイヤレスデバイス600の外部の源から充電電流を受け取るために、周辺デバイス接続ポートにも結合されてもよい。
図1〜図7を参照すると、本明細書で説明する様々な実施形態はまた、図7に示すようなラップトップコンピュータ700(それは、たとえば、ワイヤレスデバイス102、200に対応してもよい)などの様々なパーソナルコンピューティングデバイス内で実装されてもよい。多くのラップトップコンピュータは、コンピュータのポインティングデバイスとして働くタッチパッドのタッチ面717を含み、したがって、タッチスクリーンディスプレイを装備した上述のワイヤレスコンピューティングデバイス上で実装されるものと同様のドラッグジェスチャ、スクロールジェスチャ、およびフリックジェスチャを受け取ることができる。ラップトップコンピュータ700は通常、揮発性メモリ712、およびフラッシュメモリのディスクドライブ713などの大容量不揮発性メモリに結合されたプロセッサ711を含む。ラップトップコンピュータ700はまた、プロセッサ711に結合されたフロッピーディスクドライブ714およびコンパクトディスク(CD)ドライブ715を含んでもよい。ラップトップコンピュータ700はまた、ユニバーサルシリアルバス(USB)もしくはFireWire(登録商標)コネクタソケット、または、プロセッサ711をネットワークに結合するための他のネットワーク接続回路など、データ接続を確立するまたは外部メモリデバイスを受け入れるための、プロセッサ711に結合されたいくつかのコネクタポートを含んでもよい。ノートブック構成では、コンピュータ筐体は、プロセッサ711にすべて結合された、タッチパッドタッチ表面717、キーボード718、およびディスプレイ719を含む。コンピューティングデバイスの他の構成は、よく知られているように、(たとえば、USB入力を介して)プロセッサに結合されたコンピュータマウスまたはトラックボールを含んでもよく、それらはまた、様々な実施形態とともに使用されてもよい。
プロセッサ602および711は、上記で説明した様々な実施形態の機能を含む、様々な機能を実行するようにソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成することが可能である、任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、または1つもしくは複数の多重プロセッサチップであってもよい。いくつかのデバイスでは、ワイヤレス通信機能専用の1つのプロセッサ、および他のアプリケーションの実行専用の1つのプロセッサなどの、複数のプロセッサが設けられてもよい。通常、ソフトウェアアプリケーションは、それらがアクセスされ、プロセッサ602および711にロードされる前に、内部メモリ606、712および713に記憶されてもよい。プロセッサ602および711は、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含んでもよい。多くのデバイスでは、内部メモリは、揮発性メモリ、もしくはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、または両方の混合であってもよい。本明細書では、メモリへの一般的な言及は、内部メモリ、またはデバイスに差し込まれるリムーバブルメモリと、プロセッサ602および711自体の中のメモリとを含む、プロセッサ602、711によってアクセス可能なメモリを指す。
上記の方法の説明およびプロセスフロー図は、単に説明のための例として提供され、様々な実施形態のステップが提示された順序で実行されなければならないことを必要とするまたは暗示するものではない。当業者によって了解されるように、上記の実施形態におけるステップの順序は、任意の順序で実行されてもよい。「その後」、「次いで」、「次に」などの語は、ステップの順序を限定するものではなく、これらの語は単に、方法の説明を通じて読者を導くために使用される。さらに、たとえば、冠詞"a"、"an"、または"the"を使用する、単数形での請求項の要素へのいかなる言及も、その要素を単数形に限定するものとして解釈されるべきではない。
「第1の」および「第2の」という用語は、あるSIMに関連付けられたデータ伝送および異なるSIMに関連付けられたデータ受信を記述するために本明細書で使用されるが、そのような識別子は便宜上のものにすぎず、様々な実施形態を特定の順序、シーケンス、またはキャリアに限定するものではない。
示し説明した様々な実施形態は、特許請求の範囲の様々な特徴を示すための単なる例として提供される。しかしながら、いずれかの所与の実施形態に関して示し説明した特徴は、関連する実施形態に必ずしも限定されるとは限らず、示し説明した他の実施形態とともに使用されてよく、またはそれらと組み合わされてもよい。さらに、特許請求の範囲は、いずれかの1つの例示的な実施形態に限定されることが意図されない。
本明細書で開示した実施形態に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装されてもよい。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能性に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアまたはソフトウェアのどちらで実施されるのかは、特定の応用例と、システム全体に課せられる設計制約とに依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装してもよいが、そのような実装形態の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
本明細書で開示した態様に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実施されてもよい。代替的に、いくつかのステップまたは方法は、所与の機能に専用の回路構成によって実行されてよい。
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組合せの形で実施されてよい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、非一時的コンピュータ可読媒体または非一時的プロセッサ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶されてもよい。本明細書で開示した方法またはアルゴリズムのステップは、非一時的コンピュータ可読またはプロセッサ可読記憶媒体上に存在してもよいプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールにおいて具現化されてもよい。非一時的コンピュータ可読記憶媒体またはプロセッサ可読記憶媒体は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスされてもよい任意の記憶媒体であってよい。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読またはプロセッサ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、FLASHメモリ、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用されてもよいとともにコンピュータによってアクセスされてもよい任意の他の媒体を含んでもよい。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)(登録商標)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、非一時的コンピュータ可読およびプロセッサ可読媒体の範囲に含まれる。追加として、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれてもよい、非一時的プロセッサ可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在してもよい。
開示される実施形態の前述の説明は、任意の当業者が特許請求の範囲を製作または使用することを可能にするために提供される。これらの実施形態への様々な修正が当業者には容易に明らかになり、本明細書において定義される一般原理は、特許請求の範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示す実施形態に限定されることを意図しておらず、以下の特許請求の範囲、ならびに本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
100 通信システム
102 ワイヤレスデバイス
104 電話ネットワーク
106 ネットワークサーバ
108 インターネット
110 セル基地局
112 ネットワーク運用センター
114 双方向ワイヤレス通信リンク
116 サーバ
200 ワイヤレス通信デバイス
202 加入者識別モジュール(SIM)インターフェース
204a 第1のSIM(SIM-1)
204b 第2のSIM(SIM-2)
206 汎用プロセッサ
208 コーダ/デコーダ(コーデック)
210 スピーカー
212 マイクロフォン
214 メモリ
216 ベースバンドモデムプロセッサ
218 無線周波数(RF)リソース
220 アンテナ
222 システムオンチップデバイス
224 キーパッド
226 タッチスクリーンディスプレイ
300 階層化ソフトウェアアーキテクチャ
302 非アクセス層(NAS)
304 アクセス層(AS)
306a プロトコルスタック
306b プロトコルスタック
308a 無線リソース管理(RR)層
308b 無線リソース管理(RR)層
310a データリンク層
310b データリンク層
312a 物理層
312b 物理層
314 ホスト層
316 ハードウェアインターフェース
600 ワイヤレスデバイス
602 プロセッサ
604 タッチスクリーンコントローラ
606 内部メモリ
608 トランシーバ
610 アンテナ
612 タッチスクリーンパネル
614 スピーカー
616 セルラーネットワークワイヤレスモデムチップ
618 周辺デバイス接続インターフェース
620 ハウジング
622 電源
700 ラップトップコンピュータ
711 プロセッサ
712 揮発性メモリ
713 ディスクドライブ
714 フロッピーディスクドライブ
715 コンパクトディスク(CD)ドライブ
717 タッチパッドタッチ表面
718 キーボード
719 ディスプレイ

Claims (13)

  1. 少なくとも第1のSIMと無線周波数(RF)リソースとを有するワイヤレス通信デバイスの性能を改善する方法であって、
    前記第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上で第1のネットワーク内のアクティブな通信を、前記ワイヤレス通信デバイスによって検出するステップと、
    前記第1のネットワーク内の前記アクティブな通信の間の信号停止期間を、前記ワイヤレス通信デバイスによって検出するステップと、
    新しいダウンリンクモードに遷移するための制御信号が前記信号停止期間の間に前記モデムスタック上で失われたかどうかを判定することによって、前記モデムスタックに対する動作ダウンリンクモードと、前記第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードとの間の同期の欠如があるかどうかを、前記ワイヤレス通信デバイスによって判定するステップと、
    前記モデムスタックに対する前記動作ダウンリンクモードと、前記第1のネットワーク内で表される前記対応するダウンリンクモードとの間の同期の欠如があるとの判定に応答して、前記第1のSIMに関連付けられた前記モデムスタックを新しいダウンリンクモードに遷移するための、前記失われた制御信号に一致する内部命令を、前記ワイヤレス通信デバイスによってトリガするステップと
    を含む、方法。
  2. 前記新しいダウンリンクモードに遷移するための前記制御信号が、2次キャリアを有効にすることによってデュアルキャリアモードに遷移するための命令を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記新しいダウンリンクモードに遷移するための前記制御信号が、2次キャリアを無効にすることによってシングルキャリアモードに遷移するための命令を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記モデムスタックに対する動作ダウンリンクモードと、前記第1のネットワーク内で表される前記対応するダウンリンクモードとの間の同期の欠如があるかどうかを判定するステップが、前記第1のネットワークからの予想されるダウンリンクデータの不存在に基づく、請求項1に記載の方法。
  5. 前記予想されるダウンリンクデータの不存在が、前記第1のネットワークからの任意のダウンリンクトラフィックプロトコルデータユニット(PDU)の欠如を含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記予想されるダウンリンクデータの不存在が、前記第1のネットワークへの前のアップリンクデータ伝送に対応するダウンリンク肯定応答/否定応答(ACK/NACK)プロトコルデータユニット(PDU)の不存在を含む、請求項4に記載の方法。
  7. 前記モデムスタックに対する動作ダウンリンクモード、前記第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードとの間の同期の欠如があるかどうかを判定するステップが、
    前記第1のネットワークから受信されたダウンリンクデータ内で検出された伝送シーケンス番号(TSN)ホールと、
    前記第1のネットワークに報告されたチャネル品質インジケータ(CQI)と比較して不均衡な、前記第1のネットワークから受信されたダウンリンクデータ内のトランスポートブロックサイズ(TBS)と
    のうちの少なくとも1つに基づく、
    請求項1に記載の方法。
  8. 前記新しいダウンリンクモードへの前記遷移の後に前記モデムスタック上で受信されたダウンリンクデータをモニタするステップと、
    予想されるダウンリンクデータの継続的な不存在に応答して元のダウンリンクモードに遷移して戻るステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記ワイヤレス通信デバイスが、前記RFリソースに関連付けられた少なくとも第2のSIMを有し、
    前記第1のネットワーク内の前記アクティブな通信の間の前記信号停止期間を検出するステップが、前記第1のネットワークから前記第2のSIMに関連付けられた第2のネットワークへの前記RFリソースによるチューンアウェイを検出するステップを含み、前記RFリソースが、前記チューンアウェイの後に前記第1のネットワークにチューンバックする、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第1のネットワーク内の前記アクティブな通信の間の前記信号停止期間を検出するステップが、前記第1のネットワークに接続することに関連付けられたチャネル上の一時的なディープフェードを検出するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第1のネットワークが、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)をサポートする、請求項1に記載の方法。
  12. 無線周波数リソースと、
    加入者識別モジュール(SIM)に関連付けられたモデムスタック上で第1のネットワーク内のアクティブな通信を検出するための手段と、
    前記第1のネットワーク内の前記アクティブな通信の間の信号停止期間を検出するための手段と、
    新しいダウンリンクモードに遷移するための制御信号が前記信号停止期間の間に前記モデムスタック上で失われたかどうかを判定することによって、前記モデムスタックに対する動作ダウンリンクモード、前記第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードとの間の同期の欠如があるかどうかを判定するための手段と、
    前記モデムスタックに対する前記動作ダウンリンクモード、前記第1のネットワーク内で表される前記対応するダウンリンクモードとの間の同期の欠如があるとの判定に応答して、第1のSIMに関連付けられた前記モデムスタックを新しいダウンリンクモードに遷移するための、前記失われた制御信号に一致する内部命令をトリガするための手段と
    を含む、ワイヤレス通信デバイス。
  13. プロセッサ実行可能命令を記憶した非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ実行可能命令が、少なくとも第1の加入者識別モジュール(SIM)に接続するように構成される無線周波数(RF)リソースを有するワイヤレス通信デバイスのプロセッサに、
    前記第1のSIMに関連付けられたモデムスタック上で第1のネットワーク内のアクティブな通信を検出することと、
    前記第1のネットワーク内の前記アクティブな通信の間の信号停止期間を検出することと、
    新しいダウンリンクモードに遷移するための制御信号が前記信号停止期間の間に前記モデムスタック上で失われたかどうかを判定することによって、前記モデムスタックに対する動作ダウンリンクモード、前記第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードとの間の同期の欠如があるかどうかを判定することと、
    前記モデムスタックに対する前記動作ダウンリンクモード、前記第1のネットワーク内で表される対応するダウンリンクモードとの間の同期の欠如があるとの判定に応答して、前記第1のSIMに関連付けられた前記モデムスタックを新しいダウンリンクモードに遷移するための、前記失われた制御信号に一致する内部命令をトリガすることと
    を含む動作を実行させるように構成される、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
JP2018526063A 2015-11-25 2016-10-26 ワイヤレス通信デバイスにおいてダウンリンク制御信号が失われることによる呼性能劣化を回避するためのシステムおよび方法 Active JP6847109B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562259953P 2015-11-25 2015-11-25
US62/259,953 2015-11-25
US14/978,271 US9674840B1 (en) 2015-11-25 2015-12-22 System and methods for avoiding call performance degradation due to missed downlink control signal in a wireless communication device
US14/978,271 2015-12-22
PCT/US2016/058765 WO2017091315A1 (en) 2015-11-25 2016-10-26 System and methods for avoiding call performance degradation due to missed downlink control signal in a wireless communication device

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019500777A JP2019500777A (ja) 2019-01-10
JP2019500777A5 JP2019500777A5 (ja) 2019-11-14
JP6847109B2 true JP6847109B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=58721505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018526063A Active JP6847109B2 (ja) 2015-11-25 2016-10-26 ワイヤレス通信デバイスにおいてダウンリンク制御信号が失われることによる呼性能劣化を回避するためのシステムおよび方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9674840B1 (ja)
EP (1) EP3381224B1 (ja)
JP (1) JP6847109B2 (ja)
KR (1) KR20180086422A (ja)
CN (1) CN108293215B (ja)
WO (1) WO2017091315A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170257858A1 (en) * 2016-03-04 2017-09-07 Qualcomm Incorporated System and Methods for Avoiding Call Performance Degradation in a Wireless Communication Device
US10193664B2 (en) * 2016-06-13 2019-01-29 Intel IP Corporation Enhanced retry count for uplink multi-user transmission
US10440599B2 (en) * 2016-09-30 2019-10-08 Intel IP Corporation Processing requests for measurement of signal quality at the location of a user equipment with multiple SIMs or subscriptions
WO2018081282A1 (en) * 2016-10-25 2018-05-03 Cellsnap Llc Neurotoxins and uses thereof
US11297541B2 (en) * 2018-08-17 2022-04-05 Qualcomm Incorporated Signaling timing information for a time sensitive network in a wireless communications system
JP7070318B2 (ja) * 2018-10-16 2022-05-18 株式会社デンソー Simルータ装置、及び通信端末装置
AU2019467927B2 (en) * 2019-09-29 2023-08-03 Huawei Technologies Co., Ltd. Paging method and apparatus
CN110932930B (zh) * 2019-11-13 2021-08-10 苏州浪潮智能科技有限公司 一种服务器pcie链路稳定性的检测方法、装置及介质
US11496258B2 (en) * 2019-12-20 2022-11-08 Qualcomm Incorporated Communication periods for multi-USIM and dual connectivity operation
EP4193663A4 (en) * 2020-10-30 2024-02-07 Samsung Electronics Co Ltd METHOD AND MULTI-SIM USER DEVICE FOR MANAGING A DATA SESSION IN A WIRELESS NETWORK

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6961583B2 (en) 1999-05-24 2005-11-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless network system selection mechanism within a mobile station
US8897234B2 (en) 2005-09-07 2014-11-25 Huawei Technologies Co., Ltd. Method and apparatus for controlling carrier frequency in multi-carrier/cell system
US8711785B2 (en) * 2008-03-25 2014-04-29 Qualcomm Incorporated Fast carrier allocation in multi-carrier systems
KR101757133B1 (ko) 2008-11-25 2017-07-11 인터디지탈 패튼 홀딩스, 인크 복수의 업링크 반송파 및 복수의 다운링크 반송파를 이용하는 방법 및 장치
US8989107B2 (en) 2009-04-30 2015-03-24 Qualcomm Incorporated Activation deactivation of secondary UL carrier in DC HSUPA
US9037168B2 (en) * 2011-03-08 2015-05-19 Qualcomm Incorporated Multiple subscription resource access control
US10111212B2 (en) 2012-01-26 2018-10-23 Qualcomm Incorporated UE-initiated dynamic activation and de-activation of secondary carriers
JP2015515811A (ja) 2012-03-26 2015-05-28 アップル インコーポレイテッド ハイブリッドクライアントデバイス受信停止イベントのネットワークに基づく検出及び軽減
US8761788B2 (en) * 2012-05-11 2014-06-24 Qualcomm Incorporated Methods and apparatuses for data throughput optimization in DSDS scenarios
US9119172B2 (en) * 2013-07-31 2015-08-25 Qualcomm Incorporated Fair instantaneous conflict resolution among N periodic contenders
US9338713B2 (en) 2013-10-03 2016-05-10 Qualcomm Incorporated Apparatus and method for enhanced tune-away operation
US9918305B2 (en) 2013-10-04 2018-03-13 Qualcomm Incorporated Enhanced system information decoding
US9544042B2 (en) * 2014-03-31 2017-01-10 Qualcomm Incorporated Opportunistic mobile receive diversity (OMRD) in a dual-SIM dual-active (DSDA) device
US9438291B2 (en) * 2014-11-18 2016-09-06 Qualcomm Incorporated System and methods for improving recovery from an out-of-service state by SIMs of a multi-SIM device based on user activity
WO2016078699A1 (en) * 2014-11-18 2016-05-26 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Duplicated data stream on a dual sim mobile device

Also Published As

Publication number Publication date
KR20180086422A (ko) 2018-07-31
JP2019500777A (ja) 2019-01-10
WO2017091315A1 (en) 2017-06-01
US20170150502A1 (en) 2017-05-25
CN108293215B (zh) 2021-06-01
EP3381224B1 (en) 2020-04-08
CN108293215A (zh) 2018-07-17
US9674840B1 (en) 2017-06-06
EP3381224A1 (en) 2018-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6847109B2 (ja) ワイヤレス通信デバイスにおいてダウンリンク制御信号が失われることによる呼性能劣化を回避するためのシステムおよび方法
TWI450607B (zh) 用於在服務無線電網路子系統重新定位期間維持核心網狀態的系統和方法
JP6883031B2 (ja) マルチsimワイヤレス通信デバイスにおける仮想加入者識別モジュール(sim)のサポートを改善するためのシステムおよび方法
US9980275B2 (en) Systems and methods for improving call performance during cell selection on a multi-subscriber identity module (SIM) wireless communication device
US8971961B2 (en) Wireless device, method of operating and processing system
US20160134317A1 (en) System and methods for dynamically managing receive modes to improve performance on a multi-subscriber identity (sim) wireless communication device
US20180070327A1 (en) System and Methods for Performing an Early Radio Link Recovery Procedure on a Multi-Subscriber Identity Module Wireless Communication Device
US10178561B2 (en) Enhancing data performance in multi-subscriber identity module (SIM) wireless communication devices
US20130229964A1 (en) Method and apparatus for maintaining a power saving state at a network device
WO2017003621A1 (en) System and methods for using a radio frequency resource to improve performance on a data communication in a multi-subscriber identity module (sim) wireless communication device
WO2016191916A1 (en) System and methods for managing a radio resource control (rrc) state in a wireless communication device supporting concurrent radio access technologies
US20170041976A1 (en) Systems and Methods for Maintaining Data Communications on a Multi-Subscriber Identity Module (SIM) Wireless Communication Device
US20170086094A1 (en) Systems and methods for uplink activity management
WO2017151632A1 (en) System and methods for avoiding call performance degradation in a wireless communication device
GB2485433A (en) In a multi-SIM wireless device allocating some use of a common radio system to a second SIM while a first is in active connected mode
WO2017027122A1 (en) Methods and devices for scheduling subscription tasks in multi-subscription devices
WO2017136228A1 (en) Managing data reception following a tune-away
US20170070940A1 (en) Systems and Methods for Managing Carrier Transmission After a Tune-Away
WO2017140082A1 (en) System and methods for improving performance during radio resource control (rrc) connected state on wireless communication device supporting concurrent radio access technologies
WO2017197591A1 (zh) 终端的通信方法、终端和无线网络控制器
US20160323860A1 (en) Systems and methods for uplink shared channel content management
US9859935B1 (en) HS-SCCH order recovery in multi-subscriber identity module (SIM) wireless communication devices
JP2017521006A (ja) 不連続受信技法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191002

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6847109

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250