JP6846224B2 - 二剤混合容器 - Google Patents
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Description
そして、第2剤収容部の周壁を、容器本体に対して回転させて上方移動させると、第2剤収容部の底蓋が周壁から離脱し、第2剤収容部内の第2剤が、底蓋とともに容器本体内に落下することで流入し、第1剤と第2剤とが混合される。
また容器本体が、内側が視認可能に形成されているので、第2剤が容器本体内に滴下している様子を、容器本体の外側から容易に視認することができる。
この場合には、複数の滴下孔を通して第2剤を容器本体内に滴下させることが可能になり、第2剤を容器本体内に少量ずつ滴下させるような構成であっても、全ての第2剤を容器本体内に流入させるのに要する時間を短く抑えることができる。
この場合には、滴下孔の容器本体に対する位置によらず、第2剤を容器本体内に滴下している様子を、二剤混合容器の外側から確実に視認することができる。
この場合には、キャップを第2剤収容部に対して周方向に回転させるだけで、キャップが第2剤収容部に対して上方移動し、閉塞部が滴下孔から上方に向けて離間して、滴下孔を開放することが可能になる。このため、滴下孔を開放して第2剤を容器本体内に滴下させる際に、キャップにその他の操作をする必要が無く、二剤混合容器に優れた操作性を具備させることができる。
以下、図1から図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る二剤混合容器1について説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
第1剤C1および第2剤C2は、流動性を有していれば、液体であってもよいし、固体(紛体)であってもよい。例えば、第1剤C1と第2剤C2とのうちの一方が液体で、他方が固体(紛体)であってもよい。
また、第1剤C1と第2剤C2とが混合された混合物としては、希釈液としての第1剤C1中に、濃縮剤としての第2剤C2を添加して、有効成分を適切な濃度に希釈したもの、第1剤C1と第2剤C2とを混合することで気体を発生する等、新たな性質を示すもの、あるいは第1剤C1に、例えば芳香成分や調味料等の第2剤C2を単に添加したもの等が挙げられる。
以下の説明において、容器本体10の中心軸線Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿う容器本体10の底部10D側を下側、その反対側を上側という。また、上下方向から見た平面視において、中心軸線Oに直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
収容部本体21は中心軸線Oと同軸に配置されている。図示の例では、装着部22は、収容部本体21の下端部に配設されている。なお、装着部22は、収容部本体21と別体に形成されてもよいし、収容部本体21のうち、下端部を除く部分に配設されてもよい。
収容部本体21の収容底部21Aは、径方向の外側に向かうに従い漸次、上方に向けて延びるテーパ状に形成されている。収容部本体21における収容周壁21Bの内径は、上下方向の全域にわたって同等となっている。なお、収容周壁21Bの内径は、上下方向の全域にわたって同等でなくてもよい。
装着部22は、収容部本体21の下端部における外周面から、径方向の外側に向けて突出するフランジ部22Aと、フランジ部22Aの下面から下方に向けて延び、容器本体10の口部10Aに装着される装着筒部22Bと、フランジ部22Aの径方向の外端部から下方に向けて延び、装着筒部22Bを径方向の外側から囲繞する囲繞筒部22Cと、フランジ部22Aの上面から上方に向けて延びる被装着筒部22Dと、を備えている。
装着部22の収容周壁21Bのうち、フランジ部22Aよりも上方に位置する部分の外径は、上方に向かうに従い漸次、僅かに縮径している。
装着筒部22Bの内周面には、第1雌ねじ部22Fが形成されている。第1雌ねじ部22Fが、容器本体10の口部10Aに形成された第1雄ねじ部11と螺合することで、装着部22が容器本体10の口部10Aに装着される。
被装着筒部22Dの上端部、および収容部本体21における収容周壁21Bの上端部それぞれの上下方向の位置は、互いに同等となっている。被装着筒部22Dの外周面には第2雄ねじ部22Gが形成されている。
キャップ本体31の周壁31A、および装着部22の被装着筒部22Dそれぞれの上下方向の大きさが、互いに同等となっている。
キャップ本体31の周壁31Aにおける内周面には、第2雌ねじ部31Bが形成されている。第2雌ねじ部31Bが、被装着筒部22Dに形成された第2雄ねじ部22Gに螺合することで、キャップ本体31が第2剤収容部20に装着される。
ここで、装着部22の囲繞筒部22C、およびキャップ30のキャップ本体31の各外周面には、第2剤C2を滴下孔24から容器本体10内に滴下する際の、キャップ30および第2剤収容部20の相対的な周方向の位置を認識可能にする第1表示部23および第2表示部33が各別に形成されている。これにより、第1表示部23および第2表示部33の周方向の各位置が一致するまで、キャップ30および第2剤収容部20を相対的に周方向に回転させることで、第2剤C2が滴下孔24から容器本体10内に滴下される。
キャップ本体31の頂壁31Cには、頂壁31Cを上下方向に貫く充填孔31Fが形成されている。図2に示すように、充填孔31Fは周方向に間隔をあけて複数形成されている。充填孔31Fを通して、第2剤収容部20の収容部本体21内に、第2剤C2を充填することができる。
頂壁31Cにおいて、周方向に隣り合う充填孔31F同士の間に位置する部分が、径方向に延び、後述する閉塞部34に接続された接続リブ31Jとなっている。
頂壁31Cの下面には、下方に向けて突出し、収容周壁21Bの上端部内に嵌合された第1シール筒部31Hが形成されている。第1シール筒部31Hの内周面は、充填孔31Fの内周面のうち、径方向の内側を向く外側面、および嵌合筒部31Dの内周面と、上下方向に真直ぐ連なっている。
また、頂壁31Cの下面には、下方に向けて突出し、被装着筒部22Dの上端部内に嵌合された第2シール筒部31Gが形成されている。
蓋体32における天壁32Bの下面には、下方に向けて突出し、キャップ本体31の嵌合筒部31Dに外嵌される固定筒部32Cが形成されている。
蓋体32における天壁32Bの下面には、下方に向けて突出し、キャップ本体31の嵌合筒部31D内に嵌合された第3シール筒部32Eが形成されている。
収容底部21Aの下面における滴下孔24の開口周縁部には、下方に向けて突出する案内筒部22Hが形成されている。案内筒部22Hは、中心軸線Oと同軸に配置されている。案内筒部22Hの内周面は、滴下孔24の内周面と上下方向に連なっている。案内筒部22Hおよび滴下孔24それぞれの内径は、上下方向の全域にわたって互いに同等となっている。
閉塞部34は、キャップ本体31における頂壁31Cの下面から下方に向けて延びている。閉塞部34の下端部が、滴下孔24内に滴下孔24の上方から挿入されることで、滴下孔24を閉塞している。閉塞部34の下端部の外径が、滴下孔24の内径よりわずかに大きくなっている。
閉塞部34の外径は、下方に向かうに従い漸次、縮径している。このため、滴下孔24内に閉塞部34の下端部が挿入される際に、閉塞部34の下端に位置し、滴下孔24の内径よりも小さい部分から、滴下孔24内に確実に挿入することができる。
まず、図2に示すように、容器本体10に第1剤C1を収容し、第2剤収容部20、およびキャップ30のキャップ本体31を、この順にそれぞれ装着する。この際、キャップ本体31の閉塞部34により、収容部本体21の滴下孔24が閉塞される。
そして、キャップ本体31における頂壁31Cの充填孔31Fを通して、第2剤C2を第2剤収容部20の収容部本体21内に充填し、図1に示すように、キャップ本体31の嵌合筒部31Dに、蓋体32を装着する。
これにより、容器本体10内と収容部本体21内とが連通し、滴下孔24を通して、収容部本体21内の第2剤C2が、容器本体10内に滴下され、第1剤C1と第2剤C2とが容器本体10内で混合される。なお、第2剤C2が、滴下孔24を通して容器本体10内に滴下される様子は、二剤混合容器1の外側から視認することができる。
そして図4に示すように、容器本体10の口部10Aに、新たに付替えキャップ40を装着した上で、第1剤C1と第2剤C2とを混合した混合物を使用する。
また容器本体10が、内側が視認可能に形成されているので、第2剤C2が容器本体10内に滴下している様子を、容器本体10の外側から容易に視認することができる。
また、キャップ30を第2剤収容部20に対して周方向に回転させるだけで、キャップ30が第2剤収容部20に対して上方移動し、キャップ30の閉塞部34を滴下孔24から上方に向けて離間させることで、滴下孔24を開放することが可能になる。このため、滴下孔24を開放して第2剤C2を容器本体10内に滴下する際に、キャップ30にその他の操作をする必要が無く、二剤混合容器1に優れた操作性を具備させることができる。
次に、図5から図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る二剤混合容器2について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、同一の作用についても、その説明を省略する。
案内リブ26Aは、収容周壁26Bの内周面における上下方向の上端を除く全域にわたって形成され、収容底部27の外周部27Aにおける径方向の外端部の上面と接続されている。
複数の滴下孔24B、および複数の案内リブ26Aそれぞれの周方向の位置は、互いに同等となっている。なお、このような態様に限られず、複数の滴下孔24B、および複数の案内リブ26Aそれぞれの周方向の位置を、互いに異ならせてもよい。
閉塞環50は、環状に形成されるとともに、中心軸線Oと同軸に配置されている。閉塞環50の外径は、収容部本体26における収容周壁26Bの内径よりも小さい。
流通孔53の内周面のうち、径方向の内側を向く外側面は、下方に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延びている。このように、閉塞環50に流通孔53が形成されていることにより、後述する第2剤C2の滴下時において、収容部本体26内から滴下孔24Bに向けた第2剤C2の流通量を確保することができる。
閉塞環50の下面における開口周縁部には、下方に向けて突出する当接筒部54が形成されている。当接筒部54は、収容底部27の内周部27Bの上面に当接している。
閉塞環50の内周面には、径方向の内側に向けて突出する引き上げ被係合部55が形成されている。引き上げ被係合部55は、閉塞環50の内周面に全周にわたって形成されている。引き上げ被係合部55の下端部と、当接筒部54の上端部と、が、上下方向に連なっている。
引き上げ部35は、キャップ30Bの頂壁31Cにおける下面の径方向の中央部に形成されている。引き上げ部35の下端部は、閉塞環50に係合している。引き上げ部35は上下方向に沿って延びる円柱状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。引き上げ部35の外径は、下方に向かうに従い漸次、縮径している。
引き上げ部35の下端部の外径は、閉塞環50の内径と同等となっている。引き上げ部35の下端部は、閉塞環50の内側に、閉塞環50の上方から挿入されている。
図8に示すように、第1剤C1が容器本体10内に、第2剤C2が収容部本体26内にそれぞれ収容された状態で、キャップ30Bを装着部22に対して周方向に回転させる。これにより、キャップ30Bが第2剤収容部20Bに対して上方移動するのに伴い、引き上げ部35が収容部本体26に対して上方移動し、閉塞環50を引き上げる。
また、容器本体10は、少なくとも第2剤C2が滴下されている様子が、容器本体10の外側から視認可能に形成されていればよい。そのため、例えば、容器本体10の胴部10Cに印刷、塗装等の加飾を行ったり、ラベル等の貼り付けを行ったり、または、シュリンクラベルで覆う等することで、装飾性を向上させてもよい。
10 容器本体
20、20B 第2剤収容部
30、30B キャップ
24、24B 滴下孔
34、34B 閉塞部
Claims (4)
- 第1剤が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、第2剤が収容される第2剤収容部と、
前記第2剤収容部に上方移動可能に装着され、前記第2剤収容部を覆うキャップと、を備え、
前記第2剤収容部には、その内部と前記容器本体内とを連通する滴下孔が形成され、
前記キャップは、前記滴下孔を閉塞する閉塞部を備え、
前記閉塞部は、前記第2剤収容部に対する前記キャップの上方移動に伴い、前記滴下孔を開放し、
前記容器本体は、内側が視認可能に形成され、
前記第2剤収容部は、
前記第2剤が収容されるとともに、前記滴下孔が形成された収容部本体と、
前記口部に装着された装着部と、を備え、
前記装着部は、
前記収容部本体から径方向の外側に向けて突出し、前記口部の上端開口縁に配置されたフランジ部と、
前記フランジ部から上方に向けて延びるとともに、前記収容部本体を径方向の外側から囲い、前記キャップが装着された被装着筒部と、を備え、
前記フランジ部に、前記口部内と、前記収容部本体の外周面と前記被装着筒部の内周面との間の隙間と、を連通する通気孔が形成されていることを特徴とする二剤混合容器。 - 前記滴下孔は、前記第2剤収容部に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二剤混合容器。
- 前記第2剤収容部および前記キャップはそれぞれ、内側が視認可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二剤混合容器。
- 前記キャップは、前記第2剤収容部に対して前記容器本体の中心軸線回りに沿う周方向に回転させることにより、前記第2剤収容部に対して上方移動可能とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の二剤混合容器。
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- 2017-01-31 JP JP2017015733A patent/JP6846224B2/ja active Active
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