JP6846155B2 - 旋回流発生装置 - Google Patents

旋回流発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6846155B2
JP6846155B2 JP2016200837A JP2016200837A JP6846155B2 JP 6846155 B2 JP6846155 B2 JP 6846155B2 JP 2016200837 A JP2016200837 A JP 2016200837A JP 2016200837 A JP2016200837 A JP 2016200837A JP 6846155 B2 JP6846155 B2 JP 6846155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat surface
exhaust gas
central
exhaust pipe
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016200837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018062885A (ja
Inventor
雅樹 清水
雅樹 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Roki Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Roki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Roki Co Ltd filed Critical Tokyo Roki Co Ltd
Priority to JP2016200837A priority Critical patent/JP6846155B2/ja
Publication of JP2018062885A publication Critical patent/JP2018062885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6846155B2 publication Critical patent/JP6846155B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、排ガス浄化装置に用いられる旋回流発生装置に関する。
排ガスと還元剤を混合させ、排ガスに含まれる窒素酸化物を還元触媒にて還元浄化する排ガス浄化装置(適宜、浄化装置と称す)が知られている。例えば、特許文献1に記載された浄化装置は、内燃機関から排出された排ガスが流れる排気管の内部に設けられる還元触媒と、この還元触媒の上流側に配置され、排ガスに旋回流を発生させるための旋回流発生装置と、を備えて構成されている。
図8は、このような従来技術に係る排ガス浄化装置の一例を示し、(a)は模式図、(b)は(a)で示した主要部Vの拡大斜視図である。図8(a)に示すように、排ガス浄化装置5は、排気管1と、還元触媒2と、還元触媒2の上流側を流れる排ガスに還元剤(尿素水など)を噴射供給する還元剤供給手段としての還元剤噴射ノズル3と、排気管1内のうち還元触媒2の上流側(具体的には、還元剤噴射ノズル3によって還元剤が排ガスに噴霧される箇所(同図の「還元剤噴霧部」参照)の上流側)に設けられ排ガスに旋回流を発生させる旋回流発生装置4と、を備えている。
また、図8(b)に示すように、旋回流発生装置4はフィン構造体であり、直線状切り込みと1/4円弧状切り込みとを組み合わせてなる切り込みを複数(この場合、4つずつ)プレートに形成し、この切り込みを引き起こすように折り曲げることで支柱41と、扇状の羽根(扇状フィン42)とが形成され、これら4つの扇状フィン42が円形となるように配置されてなる。
このような浄化装置5では、排ガスが旋回流発生装置4の扇状フィン42を通過することで乱流または旋回流となり、排ガスに対する還元剤の拡散を促進させる(換言すれば、排ガスと還元剤との混合率を高める)ことができる。その結果、還元触媒2に対して還元剤を均一な状態で供給することが可能となり、排ガス浄化性能が一定以上に確保されることとなるので、排ガス中における窒素酸化物の還元効率の向上を図ることができる。
特開2006−29233号公報
ところで、近年における排ガス規制の強化のため、還元剤の添加量が増大傾向にあり、還元剤の添加量を減少させるべく、より拡散性の優れた旋回流発生装置の開発が望まれている。そこで、旋回流発生装置4の旋回能力を向上させることができれば、排ガスに対する還元剤の拡散を促進させることができ、還元触媒に対して還元剤をより均一な状態で供給することが可能となるため、排ガス浄化性能が向上することとなる。そのため、旋回流発生装置4の旋回力を向上させることが望ましい。
一方、排ガスが旋回流発生装置4を通過する際には、旋回流発生装置4によって大きな抵抗が生じることから、圧力損失も大きくなってしまうという問題があった。そこで、旋回流発生装置4によって生じる抵抗を低減させることができれば、旋回流発生装置4における圧力損失も低減させることが可能となる上、内燃機関の燃費を改善することもできる。そのため、旋回流発生装置4によって生じる抵抗を低減させることが望ましい。
しかしながら、旋回流発生装置4の旋回能力を向上させようとすれば、当該旋回流発生装置4に生じる抵抗が増大してしまう傾向にあり、逆に、旋回流発生装置4によって生じる抵抗を低減させようとすれば、当該旋回流発生装置4の旋回能力が低下してしまう傾向にある。
そこで、本発明者は、図9(a)〜図9(c)に示すように、旋回流発生装置(不図示)によって、排気管1内の進行方向へ向けた左右対称に、互いに逆方向に回転しながら流れる双子状の渦流(旋回流A,旋回流B)を発生させることができれば、噴射した還元剤の拡散性を向上させつつ、当該旋回流発生装置にて生じる抵抗を低減させることができると考えた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気管に噴射された還元剤の拡散性を向上させつつ、排ガス流に対する抵抗を抑えることが可能な旋回流発生装置を提供することにある。
前述の目的を達成するため、本発明に係る旋回流発生装置は、排ガスが流れる丸管型の排気管と、前記排気管内に設けられ前記排ガスに含まれる窒素酸化物を還元浄化する還元触媒と、前記還元触媒の上流側を流れる前記排ガスに還元剤を噴射供給する還元剤供給手段と、を備える排ガス浄化装置に用いられ、前記排気管内における前記還元触媒の上流側に配置され、前記排ガスに旋回流を発生させる旋回流発生装置であって、前記排気管内の中央部に配置され、上流側から下流側に向けて帯板状に延びるように設けられ、上流側から下流側に向けて下り傾斜して設けられる中央平坦面部と、前記中央平坦面部の両側部に配置され、前記中央平坦面部の両側と前記排気管の内面との間に設けられた間隙において、前記中央平坦面部の幅方向に見て前記中央平坦面部と交差するよう、それぞれ上流側から下流側に向けて上り傾斜して設けられる一対の側部平坦面部と、前記一対の側部平坦面部の縁部から折り曲げられた一対の折れ片と、を備え、前記側部平坦面部が、前記中央平坦面部の側の縁部と、前記排気管の軸方向に見て前記排気管の内壁面に沿って湾曲した湾曲縁部とによって囲われるよう半楕円型の板状を成し、前記折れ片が前記湾曲縁部から前記排気管の内壁面に沿って折り曲げられていることを特徴とする。
これによれば、中央部を流れる排ガスが、中央平坦面部によって上方から下方へと導かれながら、その過程で、中央平坦面部の両側へと分かれて流れ、排気管の内壁に沿って下流側へと流れるため、旋回流が発生する。このため、排気管内の進行方向へ向けた左右対称に、互いに逆方向に回転しながら流れる双子状の渦流(旋回流)を発生させることができ、排気管に噴射された還元剤の拡散性を向上させることができる。このとき、排ガスは中央平坦面部に沿って上方から下方へと導かれると共に、排気管の内壁に沿って下流側へと流れるため、旋回流発生装置において旋回流を発生させる際の抵抗を低減させることができる。かくして、低抵抗で且つ拡散性に優れた旋回流を発生させることができる。しかも、旋回流となった排ガスに対する還元剤の拡散を促進させることができるため、還元触媒に対して還元剤をより均一な状態で供給することが可能となり、排ガス浄化性能を向上させることができる。
また、中央部を流れる排ガスが、中央平坦面部によって上方から下方へと導かれながら、その過程で、中央平坦面部の両側へと分かれて流れ、排気管の内壁に沿って下流側へと流れるため、排気管内の進行方向へ向けた左右対称に、互いに逆方向に回転しながら流れる双子状の渦流(旋回流)を発生させることができる。また、両側部を流れる排ガスが、側部平坦面部によって下方から上方へと導かれた後、中央部で接触し、互いに反発して逆方向に回転しながら中央平坦面部に沿って下流へと旋回を続ける双子状の渦流(旋回流)を発生させる。そして、この旋回流が中央平坦面部により発生させた旋回流と同じ方向に回転するので、中央平坦面部により発生させた旋回流の旋回を促進させ、その旋回の持続性を向上させることができる。このため、旋回流発生装置では、排ガス浄化装置において噴霧される還元剤を拡散(攪拌)させる拡散性に優れた双子状の渦流(旋回流)を発生させることができ、且つ、その持続性を向上させることができる。このとき、排ガスは中央平坦面部に沿って上方から下方へと導かれ、排気管の内壁に沿って下流側へと流れると共に、側部平坦面部に沿って下方から上方へと導かれ、中央平坦面部に沿って下流へと旋回を続けるので、旋回流発生装置において旋回流を発生させる際の抵抗を低減させることができる。かくして、低抵抗で且つ拡散性に優れた旋回流を発生させることができる。しかも、旋回流となった排ガスに対する還元剤の拡散を促進させることができるため、還元触媒に対して還元剤をより均一な状態で供給することが可能となり、排ガス浄化性能を向上させることができる。
また、前記旋回流発生装置が、前記中央平坦面部の前記上流側に配置され、下方へ向けて設けられた一対の第一中央脚部と、前記中央平坦面部の前記下流側に配置され、上方へ向けて設けられた一対の第二中央脚部と前記一対の側部平坦面部の前記上流側にそれぞれ配置され、上方へ向けて設けられ、前記一対の第一中央脚部にそれぞれ接合された一対の第一側部脚部と、前記一対の側部平坦面部の前記下流側にそれぞれ配置され、下方へ向けて設けられ、前記第二中央脚部にそれぞれ接合された一対の第二側部脚部と、を更に備えることが好ましい。
これによれば、低抵抗で且つ拡散性に優れた旋回流を発生させるための構成を簡素化することができる。また、低抵抗で且つ拡散性に優れた旋回流を発生させる構造を、中央平坦面部および一対の側部平坦面部によって構成することができるので、旋回流を発生させるための構成を簡素化することができる。
本発明によれば、低抵抗で且つ拡散性に優れた旋回流を発生させることができる。
本実施形態に係る旋回流発生装置を有する排ガス浄化装置を示し、(a)はその主要部を概略的に示す斜視図、(b)はその旋回流発生装置を拡大して示す斜視図である。 本実施形態に係る旋回流発生装置を示し、(a)は排ガス浄化装置に配置される際の上流側から見て示す斜視図、(b)は排ガス浄化装置に配置される際の下流側から見て示す正面図、(c)は平面図、(d)は側面図である。 本実施形態に係る旋回流発生装置を示し、(a)は排ガス浄化装置に配置される際の下流側から見て示す分解斜視図、(b)は(a)の旋回流発生装置が組み付けられた状態を示す斜視図、(c)は旋回流発生装置を排ガス浄化装置に配置する様子を示す斜視図である。 本実施形態に係る旋回流発生装置を排気管内に配置した際に、排気管内を流れる排ガスの様子を示し、(a)は側面から見て示す概念図、(b)は排ガス浄化装置に配置される際の上流側から見て示す概念図、(c)は排ガス浄化装置に配置される際の下流側から見て示す概念図である。 本実施形態の旋回流発生装置(a)および他の実施形態の旋回流発生装置(b)について、それぞれの流れ解析結果(アンモニア濃度)を示す図である。 本実施形態の旋回流発生装置(a)および他の実施形態の旋回流発生装置(b)について、それぞれの流れ解析結果(乱流エネルギー)を示す図である。 本実施形態の旋回流発生装置(a)および他の実施形態の旋回流発生装置(b)について、それぞれの流れ解析結果(流速)を示す図である。 従来技術の説明に供し、(a)は排ガス浄化装置の一例を示す概略図、(b)は旋回流発生装置の一例を概略的に示す斜視図である。 双子状の渦流の説明に供し、(a)は排ガス浄化装置の下流側から見て示す概念図、(b)は(a)のa−a矢視図、(c)は(b)のb−b矢視図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る旋回流発生装置の一実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
<排ガス浄化装置について>
まず、本実施形態の旋回流発生装置が用いられる排ガス浄化装置について説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態の旋回流発生装置10は、従来から知られている排ガス浄化装置5(例えば、図8(a)参照)等に用いられ、エンジン(不図示)からの排ガスを排出するための排気管1内に組み込まれている。この浄化装置5は、排ガスに含まれる窒素酸化物を還元浄化する還元触媒2(図8(a)参照)と、この還元触媒2の上流側を流れる排ガスに還元剤(例えば、アンモニア)を噴射供給する還元剤供給手段としての還元剤噴射ノズル3と、を備えている。そして、この還元剤噴射ノズル3より上流側に、従来の旋回流発生装置4に替えて本実施形態の旋回流発生装置10が配設されることで、排ガスに旋回流を発生させるようになっている。すなわち、排ガス浄化装置5としては、旋回流発生装置10が異なる点を除いて、従来から知られている一般的な排ガス浄化装置5とほぼ同様に構成されている。
<旋回流発生装置について>
次に、本実施形態の旋回流発生装置10について、図1(b)、図2(a)〜図2(d)および図3(a)〜図3(c)を用いて説明する。
具体的に、旋回流発生装置10は、排気管1内の中央部に配置され、上流側から下流側に向けて下り傾斜して設けられる中央プレート11と、排気管1内の中央部の両側部に配置され、それぞれ上流側から下流側に向けて上り傾斜して設けられる一対の側部プレート12,13と、を有している。
中央プレート11は、上流側から下流側に向けて下り傾斜した平坦面11aと、平坦面11aの上流側の両側部に下方へ向けて設けられた一対の第一脚部11b,11bと、平坦面11aの下流側の両側部に上方へ向けて設けられた一対の第二脚部11c,11cと、を備えてなる。平坦面11aは、略矩形状をなしており、上端部および下端部が排気管1の内壁面に沿って湾曲した形状となっている。
側部プレート12,13は、中央プレート11の両側部に対称的に一対で設けられ、それぞれ上流側から下流側に向けて上り傾斜した平坦面12a,13aと、平坦面12a,13aの上流側における互いに対向する部位から上方へ向けて設けられた第一脚部12b,13bと、平坦面12a,13aの下流側における互いに対向する部位から下方へ向けて設けられた第二脚部12c,13cと、を備えてなる。また、平坦面12a,13aは、排気管1の内壁面に沿って湾曲した湾曲部と、この湾曲部の上端側と下端側とを結び、中央プレート11と対峙する平坦部とを有して形成されている。
そして、中央プレート11において所定の間隔を隔てて対向する第一脚部11b,11bの内側に、側部プレート12,13の第一脚部12b,13bが組み付けられると共に、中央プレート11において所定の間隔を隔てて対向する第二脚部11c,11cの外側に、側部プレート12,13の第二脚部12c,13cが組み付けられ、それぞれ溶接等で接合されることで旋回流発生装置10を構築する。このように構築された旋回流発生装置10では、いずれも、その外縁に位置する湾曲部が排気管1の内壁面と接触するように構成されている。また、組み付けられた各脚部11b,12b、11b,13b、11c,12c、11c,13cは、いずれも排気管1内の排ガスの流れに沿って配置されている。
かかる構成の旋回流発生装置10では、図4(a)〜図4(c)に示すように、
排気管1の中央部を流れる排ガス(矢印X)は、中央プレート11により上方から下方へと導かれ、その過程で、中央プレート11の両側へと分かれて流れた排ガスが、中央プレート11と側部プレート12,13と排気管1の内壁とで囲まれた領域Kを介して排気管1の内壁に沿った互いに逆回りの旋回流(図9(a)に示すような下流側から上流側を見て左側が時計回りの旋回流A,右側が反時計回りの旋回流B)として下流側(矢印Z)へと流れる。これと共に、排気管1の両側部を流れる排ガス(矢印Y)は、側部プレート12,13により下方から上方へと導かれた後、中央部で接触し、互いに反発しながら中央プレート11の上面に沿って上方から下方へと導かれ、図4(c)に示すような下流側から上流側を見て左側が時計回りの旋回流,右側が反時計回りの旋回流として旋回を続けつつ下流側へと流れる。
このように、排ガス浄化装置5においては、旋回流発生装置10を構成する中央プレート11によって、排気管1内を流れる排ガスに、その進行方向へ向けた左右対称に、互いに逆方向に回転しながら流れる双子状の渦流(旋回流)を発生させ、側部プレート12,13によって、排気管1内を流れる排ガスに、中央プレート11により発生させた旋回流と同様の旋回流(すなわち、その進行方向へ向けた左右対称に、互いに逆方向に回転しながら流れる双子状の渦流(旋回流))を発生させる。そして、これら中央プレート11による双子状の旋回流と、側部プレート12,13による双子状の旋回流は、上述のように同じ方向に回転する。これにより、中央プレート11による旋回流の旋回が、側部プレート12,13による旋回流の旋回によって促進されることで、下流側へ向けた広い範囲に亘って旋回を持続させることが可能となる。つまり、旋回流発生装置10では、排ガス浄化装置5において噴霧される還元剤を拡散(攪拌)させる拡散性に優れた旋回流を発生させ、且つ、その持続性の向上を図ることが可能となっている。
また、中央プレート11および側部プレート12,13は、外縁に位置する湾曲部が排気管1の内壁面と接触するように構成されると共に、組み付けられた各脚部11b,12b、11b,13b、11c,12c、11c,13cが、いずれも排気管1内の排ガスの流れに沿って配置されるので、排ガスの抵抗を受けにくい構造とすることができ、双子状の旋回流が中央プレート11および側部プレート12,13の平坦面11a,12a,13aに沿ってスムーズに流れることとなる。よって、排ガス浄化装置5にて生じる抵抗が小さくなる。
なお、図1(a)において、旋回流発生装置10は、還元剤噴霧部(図8(a)参照)の下流側に設けられている。しかしながら、本発明は、図1(a)に示したような実施形態に限定されるものではなく、旋回流発生装置10は、還元触媒2(図8(a)参照)よりも上流側であれば、還元剤噴霧部の上流側に設けられていてもよい。
以上、説明したような旋回流発生装置10によれば、排気管1内の中央部を流れる排ガスが、中央プレート11によって上方から下方へと導かれながら、その過程で、中央プレート11の両側へと分かれて流れ、中央プレート11と側部プレート12,13と排気管1の内壁とで囲まれた領域Kを介して排気管1の内壁に沿った互いに逆回りの旋回流として下流側へと流れるため、排ガス浄化装置5において噴霧される還元剤の拡散性に優れた左右対称の旋回流を発生させることができる。また、排気管1内における中央部の両側部を流れる排ガスが、側部プレート12,13によって下方から上方へと導かれた後、中央部で接触し、互いに反発して逆方向に回転しながら中央プレート11の上面に沿って下流へと旋回を続ける双子状の渦流(旋回流)を発生させる。そして、この旋回流が中央プレート11により発生させた旋回流と同じ方向に回転するので、中央プレート11により発生させた旋回流の旋回を促進させ、その旋回の持続性を向上させることができる。このため、旋回流発生装置10では、排気管1内の進行方向へ向けた左右対称に、互いに逆方向に回転しながら流れ、排ガス浄化装置5において噴霧される還元剤を拡散(攪拌)させる拡散性に優れた双子状の渦流(旋回流)を発生させることができ、且つ、その持続性を向上させることができる。
しかも、旋回流発生装置10を構成する各プレート11,12,13は、外縁に位置する湾曲部が排気管1の内壁面と接触するように構成されると共に、組み付けられた各脚部11b,12b、11b,13b、11c,12c、11c,13cが、いずれも排気管1内の排ガスの流れに沿って配置されているので、排ガスの抵抗を受けにくい構造とすることができ、双子状の旋回流を中央プレート11および側部プレート12,13の平坦面11a,12a,13aに沿ってスムーズに流し、排ガス浄化装置5にて生じる抵抗を低減させることができる。かくして、本実施形態の旋回流発生装置10によれば、低抵抗で且つ拡散性に優れた旋回流を発生させることができる。
また、排ガス浄化装置5において噴霧される還元剤の拡散性、すなわち、旋回流となった排ガスに対する還元剤の拡散を促進させることができるため、還元触媒2に対して還元剤をより均一な状態で供給することが可能となり、排ガス浄化性能を向上させることができる。
さらに、旋回流発生装置10において、中央プレート11は、上流側から下流側に向けて下り傾斜した平坦面11aと、平坦面11aの上流側に配置され、下方へ向けて設けられた一対の第一脚部11b,11bと、平坦面11aの下流側に配置され、上方へ向けて設けられた一対の第二脚部11c,11cと、を備えてなる。また、側部プレート12,13は、中央プレート11の両側部に対称的に一対で設けられ、それぞれ上流側から下流側に向けて上り傾斜した平坦面12a,13aと、平坦面12a,13aの上流側に配置され、上方へ向けて設けられた第一脚部12b,13bと、平坦面12a,13aの下流側に配置され、下方へ向けて設けられた第二脚部12c,13cと、を備えてなる。そして、中央プレート11および側部プレート12,13が、それぞれ第一脚部11b,12bおよび11b,13b同士と、第二脚部11c,12cおよび11c,13c同士を組み付けられてなるので、排ガスの流れを規制することで旋回流を発生させる構造を、中央プレート11および側部プレート12,13によって構成することができるので、旋回流を発生させるための構成を簡素化することができる。
<他の実施形態>
以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨、目的を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、上述した実施形態では、旋回流発生装置10が、3つのプレート(中央プレート11および側部プレート12,13)を備えてなる場合を例に挙げて説明したが、旋回流発生装置としては、これに限らず、排気管1内の中央部に配置され、上流側から下流側に向けて下り傾斜して設けられる中央プレート11を少なくとも備え、当該中央プレート11により、排気管1の中央部を流れる排ガスを上方から下方へと導きながら、その過程で中央プレート11の両側へと分かれて流れた排ガスを、排気管1の内壁に沿って互いに逆回りの旋回流として下流側へと流すものであればよい。この場合、排ガスの流れを規制することで旋回流を発生させる構造を、中央プレート11のみで構成することができるので、旋回流を発生させるための構成をより一層簡素化することができる。
<実施例>
以下、図5〜図7を参照しながら、上述した実施形態による3つのプレート(中央プレート11および側部プレート12,13)を備えた旋回流発生装置10と、他の実施形態による1つのプレート(中央プレート11のみ)を備えた旋回流発生装置とにおける流れ解析結果について説明する。なお、図5は、噴霧された還元剤としてのアンモニア濃度の分布、図6は乱流エネルギー、図7は流速を示す。
解析条件としては、各旋回流発生装置において同一条件であり、旋回流発生装置の入口側および還元剤の噴霧部において、それぞれ流量は0.25kg/s,0.001kg/s、温度は500℃,20℃、圧力は1気圧,1気圧、物質濃度(HN4:Air)は0:100,100:0、とした。なお、旋回流発生装置の出口側は大気開放とした。
この条件の下における流れ解析結果は、3つのプレートを備えた旋回流発生装置10における圧力損失が7.95kPa、1つのプレートを備えた旋回流発生装置における圧力損失が3.82kPaとなり、中央プレート11のみを備えた後者の旋回流発生装置の方が圧力損失をより低減できるという結果を得た。
一方、アンモニアの一様度に関しては、各旋回流発生装置からの距離が、50mmにおいて、前者の旋回流発生装置10が0.791,後者の旋回流発生装置が0.601、以下95mmにおいて、0.868,0.678、140mmにおいて、0.867,0.733、185mmにおいて、0.874,0.765、230mmにおいて、0.893,0.783、410mmにおいて、0.958,0.833となり、前者の旋回流発生装置10の方が拡散能力に優れているという結果を得た。
また、図5〜7に示した流れ解析結果により、前者の旋回流発生装置10の場合には、後者の旋回流発生装置の場合より、アンモニアを下流側にかけて広い範囲で拡散させることができ、乱流エネルギーが大きくなるとともに、流速も早くなることが判明した。
このように、本実施形態に係る旋回流発生装置10(図1参照)にあっては、従来技術に係る旋回流発生装置4(図8参照)よりも、優れた旋回力を有し、抵抗が小さくなるという優れた効果を奏する。
1…排気管
2…還元触媒
3…還元剤噴霧ノズル
5…排ガス浄化装置
10…旋回流発生装置
11…中央プレート
12,13…側部プレート
11a,12a,13a…平坦面
11b,12b,13b…第一脚部
11c,12c,13c…第二脚部

Claims (2)

  1. 排ガスが流れる丸管型の排気管と、前記排気管内に設けられ前記排ガスに含まれる窒素酸化物を還元浄化する還元触媒と、前記還元触媒の上流側を流れる前記排ガスに還元剤を噴射供給する還元剤供給手段と、を備える排ガス浄化装置に用いられ、前記排気管内における前記還元触媒の上流側に配置され、前記排ガスに旋回流を発生させる旋回流発生装置であって、
    前記排気管内の中央部に配置され、上流側から下流側に向けて帯板状に延びるように設けられ、上流側から下流側に向けて下り傾斜して設けられる中央平坦面部と、
    前記中央平坦面部の両側部に配置され、前記中央平坦面部の両側と前記排気管の内面との間に設けられた間隙において、前記中央平坦面部の幅方向に見て前記中央平坦面部と交差するよう、それぞれ上流側から下流側に向けて上り傾斜して設けられる一対の側部平坦面部と、
    前記一対の側部平坦面部の縁部から折り曲げられた一対の折れ片と、
    を備え、
    前記側部平坦面部が、前記中央平坦面部の側の縁部と、前記排気管の軸方向に見て前記排気管の内壁面に沿って湾曲した湾曲縁部とによって囲われるよう半楕円型の板状を成し、
    前記折れ片が前記湾曲縁部から前記排気管の内壁面に沿って折り曲げられている
    ことを特徴とする旋回流発生装置。
  2. 前記中央平坦面部の前記上流側に配置され、下方へ向けて設けられた一対の第一中央脚部と、
    前記中央平坦面部の前記下流側に配置され、上方へ向けて設けられた一対の第二中央脚部と
    前記一対の側部平坦面部の前記上流側にそれぞれ配置され、上方へ向けて設けられ、前記一対の第一中央脚部にそれぞれ接合された一対の第一側部脚部と、
    前記一対の側部平坦面部の前記下流側にそれぞれ配置され、下方へ向けて設けられ、前記第二中央脚部にそれぞれ接合された一対の第二側部脚部と、を更に備える
    請求項1に記載の旋回流発生装置。
JP2016200837A 2016-10-12 2016-10-12 旋回流発生装置 Active JP6846155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016200837A JP6846155B2 (ja) 2016-10-12 2016-10-12 旋回流発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016200837A JP6846155B2 (ja) 2016-10-12 2016-10-12 旋回流発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018062885A JP2018062885A (ja) 2018-04-19
JP6846155B2 true JP6846155B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=61967617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016200837A Active JP6846155B2 (ja) 2016-10-12 2016-10-12 旋回流発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6846155B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4930796B2 (ja) * 2008-03-10 2012-05-16 株式会社三五 排気ガス浄化装置及びディーゼルエンジン用排気管
JP2010071240A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Tokyo Roki Co Ltd 内燃機関用の排ガス浄化装置、及び旋回流発生装置
DE102014015868A1 (de) * 2014-10-25 2016-04-28 Daimler Ag Abgasnachbehandlungseinrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine, insbesondere eines Kraftwagens

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018062885A (ja) 2018-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10711677B2 (en) Exhaust aftertreatment system having mixer assembly
JP4044896B2 (ja) 排ガス浄化装置のための混合装置
US8033714B2 (en) Fluid mixing apparatus
WO2012008570A1 (ja) 排気ガス浄化装置
US20150290585A1 (en) Exhaust gas purification device
JP2009068460A (ja) 排気通路の添加剤分散板構造
JP4600457B2 (ja) 排気通路の添加剤分散板構造
JP5977375B2 (ja) 排ガス浄化装置
JP2009041371A (ja) 内燃機関の排気浄化装置及びミキサーユニット
JP2010071240A (ja) 内燃機関用の排ガス浄化装置、及び旋回流発生装置
JP2009216074A (ja) 排気ガス浄化装置及びディーゼルエンジン用排気管
JP6948088B2 (ja) 排気浄化装置
US8443595B2 (en) Additive-agent diffusion plate in exhaust passage, structure of additive-agent diffusion plate, and exhaust system including additive-agent diffusion plate
JP6636907B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP2008240722A (ja) 排気ガス浄化装置
JP2009138598A (ja) 排気通路の添加剤分散板構造
JP2009138592A (ja) 排気通路の添加剤分散板構造
JP6846155B2 (ja) 旋回流発生装置
CN109414662A (zh) 用于废气后处理系统的双混合器
JP2009030561A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP6756629B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP6846212B2 (ja) 旋回流発生装置
JP6680624B2 (ja) 排気浄化装置
JP2020023953A (ja) 排気浄化装置
JP2017194063A (ja) 内燃機関の排ガス後処理システムのための混合装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6846155

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250