JP6844833B2 - 絞扼性腸閉塞の術前診断補助方法 - Google Patents
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Description
1. 患者由来のサンプル中の循環細胞フリーDNA(ccfDNA)の量を指標として、腸閉塞の疑いのある患者の術前診断を補助するための方法であって、術前診断が、腸閉塞における絞扼の有無を診断するためのものである、上記方法。
2. 患者由来のサンプルが末梢血である、上記1記載の方法。
3. 以下のステップ:
患者由来のサンプルからccfDNAを抽出し、そして
抽出されたccfDNAの塩基長分布を測定する、
ことを含み、測定された塩基長分布に基づいて、絞扼性腸閉塞であるか否かを示唆するデータを取得する、上記1又は2記載の方法。
4. 1,000bp〜1,500bpの間の塩基長を境界値として、該境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)及び該境界値未満の塩基長を有する断片(短断片)の絶対量又は比率を判定に用いる塩基長分布とする、上記3記載の方法。
5. 上記境界値が1,000bp、1,100bp、1,200bp、1,300bp、1,400bp、又は1,500bpである、上記4記載の方法。
6. 上記境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)の検出量が40pg/μl以上の場合に絞扼性腸閉塞である可能性が示唆される、上記4又は5記載の方法。
7. 上記境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)の検出量が20pg/μl未満の場合に非絞扼性腸閉塞である可能性が示唆される、上記4又は5記載の方法。
8. 上記境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)の検出量が20pg/μl以上40pg/μl未満の場合に、更に
上記サンプルにおける、上記境界値未満の塩基長を有する断片の検出量に対する上記境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)の検出量の比率を算出する、
ことを含み、該比率が20%以上の場合に絞扼性腸閉塞である可能性が、20%未満である場合に非絞扼性腸閉塞である可能性がそれぞれ示唆される、上記4又は5記載の方法。
9. 以下のステップ:
患者由来のサンプル中のccfDNAを分解する酵素活性を測定し、
標準サンプルにおける活性値と比較する、
ことを含む、上記1又は2記載の方法。
10. 酵素活性の測定が、DNA分解酵素に特異的に反応する標識から得られる蛍光を検出するものであり、標準サンプルにおける活性値との比較が、蛍光強度の比較である、上記9記載の方法。
11.サンプル中の酵素活性が、DNA分解活性が20 Units/mlの標準サンプルで得られた蛍光強度と比較して1.2倍未満である場合に絞扼性腸閉塞である可能性が示唆される、上記10記載の方法。
12. 生物学的サンプルからccfDNAを抽出するための試薬と、ccfDNAを標識するための試薬と、緩衝液とを含む、上記3〜8のいずれか記載の方法に使用するためのキット。
13. DNA分解酵素に特異的に反応する標識と、標準サンプルもしくは標準サンプルにおける活性値を示す使用説明書と、緩衝液とを含む、上記9〜11のいずれか記載の方法に使用するためのキット。
14. 上記3〜8のいずれか記載の方法に使用するためのシステムであって、
患者由来のサンプルからccfDNAを抽出するための手段と、
抽出されたccfDNAの塩基長分布を測定するための手段と、
測定された塩基長分布によって、絞扼性腸閉塞であるか否かを示唆するデータを取得するための手段と、
を含む、上記システム。
15. 上記9〜11のいずれか記載の方法に使用するためのシステムであって、
患者由来のサンプル中のDNA分解酵素活性を測定するための手段と、
標準サンプルにおける活性値と比較するための手段と、
を含む、上記システム。
1:視診、2:打診、3:聴診、4:触診、5:血液検査、6:腹部X線検査、7:超音波検査、8:CT検査、9:内視鏡検査。
患者由来のサンプルからccfDNAを抽出し、そして
抽出されたccfDNAの塩基長分布を測定する、
ことを含み、測定された塩基長分布に基づいて、絞扼性腸閉塞であるか否かを示唆するデータを取得するものである。
上記サンプルにおける、上記境界値未満の塩基長を有する断片の検出量に対する上記境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)の検出量の比率を算出する、
ことを含み、該比率が20%以上の場合に絞扼性腸閉塞である可能性が、20%未満である場合に非絞扼性腸閉塞である可能性がそれぞれ示唆される。
(i) 末梢血等の患者由来のサンプルからccfDNAを抽出する。
(ii) ccfDNAの長さを測定し、塩基長分布を測定する。
(iii) 測定された長断片(long)がサンプル中で20pg/μl未満(long20未満)であれば癒着性腸閉塞、40pg/μl以上(long40以上)であれば絞扼性腸閉塞である可能性が示される(第一判定)。
(iv) 長断片がサンプル中で20pg/μl以上40pg/μl未満の場合は、短断片(short)に対する長断片の比率(long/short)を算出し、20%未満であれば癒着性(非絞扼性)腸閉塞、20%以上であれば絞扼性腸閉塞である可能性が示される(第二判定)。
患者由来のサンプル中のccfDNAを分解する酵素活性を測定し、
標準サンプルにおける活性値と比較する、
ことを含む。
患者由来のサンプルからccfDNAを抽出するための手段と、
抽出されたccfDNAの塩基長分布を測定するための手段と、
測定された塩基長分布によって、絞扼性腸閉塞であるか否かを示唆するデータを取得するための手段と、
を含む、上記システムを提供する。
患者由来のサンプル中のDNA分解酵素活性を測定するための手段と、
標準サンプルにおける活性値と比較するための手段と、
を含む、上記システムを提供する。
本実施例は、絞扼性腸閉塞の診断にて緊急手術を施行した患者19例を対象に実施した。術中所見では、絞扼を認めた症例は13例、癒着のみで絞扼が認められなかった症例は6例であった。
本実施例は、絞扼性腸閉塞の診断にて緊急手術を施行した患者21例を対象に実施した。術中所見では、絞扼を認めた症例は15例、癒着のみで絞扼が認められなかった症例は6例であった。
Claims (14)
- 以下のステップ:
腸閉塞の疑いのある患者由来のサンプルから循環細胞フリーDNA(ccfDNA)を抽出し、そして
抽出されたccfDNAの塩基長分布を測定する、
ことを含み、測定された塩基長分布に基づいて、腸閉塞が絞扼性腸閉塞であるか否かを示唆するデータを取得する、患者の術前診断を補助するための方法。 - 1,000bp〜1,500bpの間の塩基長を境界値として、該境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)及び該境界値未満の塩基長を有する断片(短断片)の絶対量又は比率を判定に用いる塩基長分布とする、請求項1記載の方法。
- 上記境界値が1,000bp、1,100bp、1,200bp、1,300bp、1,400bp、又は1,500bpである、請求項2記載の方法。
- 上記境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)の検出量が40pg/μl以上の場合に絞扼性腸閉塞である可能性が示唆される、請求項2又は3記載の方法。
- 上記境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)の検出量が20pg/μl未満の場合に非絞扼性腸閉塞である可能性が示唆される、請求項2又は3記載の方法。
- 上記境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)の検出量が20pg/μl以上40pg/μl未満の場合に、更に
上記サンプルにおける、上記境界値未満の塩基長を有する断片の検出量に対する上記境界値以上の塩基長を有する断片(長断片)の検出量の比率を算出する、
ことを含み、該比率が20%以上の場合に絞扼性腸閉塞である可能性が、20%未満である場合に非絞扼性腸閉塞である可能性がそれぞれ示唆される、請求項2又は3記載の方法。 - 以下のステップ:
患者由来のサンプル中のccfDNAを分解する酵素活性を測定し、
標準サンプルにおける活性値と比較する、
ことを含む、腸閉塞の疑いのある患者の術前診断を補助するための方法であって、術前診断が、腸閉塞における絞扼の有無を診断するためのものである、上記方法。 - 酵素活性の測定が、DNA分解酵素に特異的に反応する標識から得られる蛍光を検出するものであり、標準サンプルにおける活性値との比較が、蛍光強度の比較である、請求項7記載の方法。
- サンプル中の酵素活性が、DNA分解酵素活性が20Units/mlの標準サンプルで得られた蛍光強度と比較して1.2倍未満である場合に絞扼性腸閉塞である可能性が示唆される、請求項8記載の方法。
- 患者由来のサンプルが末梢血である、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
- 生物学的サンプルからccfDNAを抽出するための試薬と、ccfDNAを標識するための試薬と、緩衝液とを含む、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法に使用するためのキット。
- DNA分解酵素に特異的に反応する標識と、標準サンプルもしくは標準サンプルにおける活性値を示す使用説明書と、緩衝液とを含む、請求項7〜9のいずれか1項記載の方法に使用するためのキット。
- 請求項1〜6のいずれか1項記載の方法に使用するためのシステムであって、
患者由来のサンプルからccfDNAを抽出するための手段と、
抽出されたccfDNAの塩基長分布を測定するための手段と、
測定された塩基長分布によって、絞扼性腸閉塞であるか否かを示唆するデータを取得するための手段と、
を含む、上記システム。 - 請求項7〜9のいずれか1項記載の方法に使用するためのシステムであって、
患者由来のサンプル中のDNA分解酵素活性を測定するための手段と、
標準サンプルにおける活性値と比較するための手段と、
を含む、上記システム。
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