JP6844548B2 - 無線アクセスネットワークノード、エッジサーバ、及びこれらの方法 - Google Patents

無線アクセスネットワークノード、エッジサーバ、及びこれらの方法 Download PDF

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Description

本開示は、モバイル通信ネットワークに関し、特にモバイル・エッジ・コンピューティングのための装置及び方法に関する。
European Telecommunications Standards Institute(ETSI)は、Mobile Edge Computing(MEC)の標準化を開始している(非特許文献1及び2を参照)。MECは、アプリケーション開発者(application developers)及びコンテンツプロバイダに対して、モバイル加入者(mobile subscribers)に近接した無線アクセスネットワーク(Radio Access Network (RAN))内でのクラウド・コンピューティング能力(capabilities)及びinformation technology(IT)サービス環境を提供する。この環境は、超低遅延(ultra-low latency)及び高帯域幅(high bandwidth)に加えて、アプリケーション及びサービスによって活用される(leveraged)ことができる無線ネットワーク情報(加入者位置、セル負荷など)への直接アクセスを提供する。
MECサーバは、RANノードと統合して配置される。具体的には、MECサーバは、Long Term Evolution(LTE)基地局(eNodeB)サイト、3G Radio Network Controller(RNC)サイト、又はmulti-technologyセル集約(cell aggregation)サイトに配置されることができる。multi-technologyセル集約サイトは、多数の局所的なmulti-technologyアクセスポイントを制御するために、企業の屋内(indoors within an enterprise)(e.g., 病院、大企業の本社)に置かれてもよいし、公共の建物又はアリーナ(e.g., ショッピングモール、スタジアム)の屋内/屋外に置かれてもよい。
MECサーバは、コンピューティング・リソース、ストレージ容量(capacity)、接続性(connectivity)、並びにユーザトラフィック及び無線ネットワーク情報へのアクセスをアプリケーション(MEC applications)に提供する。より具体的には、MECサーバは、Infrastructure as a Service(IaaS)又はPlatform as a Service(PaaS)機能(facility)を提供することによって、アプリケーションのためのホスティング環境を提供する。
MECは、Network Function Virtualization(NFV)と同様に、仮想化された(virtualized)プラットフォームに基づく。NFVはネットワーク機能に重点を置いているのに対して、MECは、ネットワークのエッジでのアプリケーションの実行を可能とする。MECをホストするインフラストラクチャは、NFV又はネットワーク機能をホストするインフラストラクチャと非常に類似している。したがって、Virtual Network Functions(VNFs)及びMECアプリケーション(MEC applications)の両方を同一のプラットフォーム上にホスティングすることで、NFVのインフラストラクチャ及びインフラストラクチャ管理をMECのために再利用することが有益である。
Yun Chao Hu, Milan Patel, Dario Sabella, Nurit Sprecher, and Valerie Young, ETSI White Paper No. 11 "Mobile Edge Computing A key technology towards 5G" First edition, the European Telecommunications Standards Institute, September 2015 ETSI GS MEC-IEG 004 V1.1.1 (2015-11) "Mobile-Edge Computing (MEC); Service Scenarios", the European Telecommunications Standards Institute, November 2015
本件の発明者等は、MECに関する幾つかの課題、特に無線端末の識別に関する課題を見出した。上述したように、MECは、無線端末に向けたアプリケーション及びサービスの低遅延化に寄与し、これによりユーザのQoEの向上に寄与することが期待される。しかしながら、例えば、多くの無線端末がRANに接続している状況では、RANは、MECを利用する又はMECに関係する無線端末が必要としている遅延要件を満足できないおそれがある。この問題を解決するためには、RAN内での無線リソース管理(Radio Resource Management: RRM)又はスケジューリング等に関して、MECを利用する又はMECに関係する特定の無線端末に対する特別な配慮をMECサーバからRANノード(e.g., 無線基地局(eNodeB/RNC))に求めることができると有効であるかもしれない。
しかしながら、ここで留意するべきは、MECサーバ又はMECサーバ上にホストされているMECアプリケーションが無線端末を識別するために使用する端末識別子は、RANノード(e.g.,無線基地局)が無線端末を識別するために使用する端末識別子と異なる点である。言い換えると、MECサーバ(又はMECサーバ上にホストされているMECアプリケーション)及びRANノードが共に使用する共通の端末識別子が存在しない。したがって、MECサーバが特定の無線端末に関する制御又は要求メッセージをRANノードに直接的に送ることは難しい。
具体的には、MECサーバ又はMECサーバ上にホストされているMECアプリケーションは、無線端末のInternet Protocol(IP)アドレス又は無線端末のアプリケーションレイヤでのID(又はname)を、無線端末を識別するために使用することができる。これに対して、RANノード(e.g.,無線基地局)は、当該RANノードに接続する無線端末を識別するために、RAN(又はAccess Stratum(AS))での端末識別子、RANノードとコアネットワークの間の制御コネクション上での端末識別子、及びRANノードとコアネットワークの間のデータベアラ上でのベアラ(セッション)識別子などを使用する。例えば、LTE無線基地局(eNB)は、無線端末(UE)をユニークに識別するために、Cell Radio Network Temporary Identifier(C-RNTI)、eNB UE S1AP ID、及びS1 eNB Tunnel Endpoint Identifier(TEID)、などを使用する。
本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、特定の無線端末に関する制御メッセージ(messages)をお互いの間で直接的に交換することをMECサーバ(又はMECサーバ上にホストされているMECアプリケーション)及びRANノードに可能とすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。
第1の態様では、無線アクセスネットワークノードは、通信モジュールを含む。前記通信モジュールは、前記無線アクセスネットワークに接続する無線端末に向けたサービス又はアプリケーションに関するエッジ・コンピューティングのためにコンピューティング・リソース及びストレージ・リソースのうち少なくとも1つを提供するエッジサーバと通信するよう構成されている。前記通信モジュールは、前記無線端末の識別のために前記サービス、前記アプリケーション、又は前記エッジサーバにより使用される第1の識別子を、コアネットワーク・ノードから受信するよう構成されている。前記通信モジュールは、前記第1の識別子を、前記無線端末の識別のために前記無線アクセスネットワークノードにより使用される第2の識別子に関連付けるよう構成されている。さらに、前記通信モジュールは、前記第1の識別子を使用して前記エッジサーバと通信するよう構成されている。
第2の態様では、無線アクセスネットワークに配置される無線アクセスネットワークノードにおける方法は、
(a)前記無線アクセスネットワークに接続するに接続する無線端末の識別のためにサービス、アプリケーション、又はエッジサーバにより使用される第1の識別子を、コアネットワーク・ノードから受信すること、ここで前記エッジサーバは、前記無線端末に向けた前記サービス又は前記アプリケーションに関するエッジ・コンピューティングのためにコンピューティング・リソース及びストレージ・リソースのうち少なくとも1つを提供する;
(b)前記第1の識別子を、前記無線端末の識別のために前記無線アクセスネットワークノードにより使用される第2の識別子に関連付けること;及び
(c)前記第1の識別子を使用して前記エッジサーバと通信すること;
を含む。
第3の態様では、エッジサーバは、エッジ・コンピューティング・プラットフォーム及び通信モジュールを含む。前記エッジ・コンピューティング・プラットフォームは、無線アクセスネットワークに接続する無線端末に向けたサービス又はアプリケーションに関するエッジ・コンピューティングのためにコンピューティング・リソース及びストレージ・リソースのうち少なくとも1つを提供するよう構成されている。前記通信モジュールは、前記無線端末の識別のために前記無線アクセスネットワークノードにより使用される第1の識別子を、コアネットワーク・ノードから受信するよう構成されている。前記通信モジュールは、前記第1の識別子を、前記無線端末の識別のために前記サービス、前記アプリケーション、又は前記エッジサーバにより使用される第2の識別子に関連付けるよう構成されている。さらに、前記通信モジュールは、前記第1の識別子を使用して前記無線アクセスネットワークノードと通信するよう構成されている。
第4の態様では、エッジサーバにおける方法は、
(a)無線アクセスネットワークに接続する無線端末の識別のために無線アクセスネットワークノードにより使用される第1の識別子を、コアネットワーク・ノードから受信すること、
(b)前記第1の識別子を、前記無線端末の識別のためにサービス、アプリケーション、又は前記エッジサーバにより使用される第2の識別子に関連付けること、及び
(c)前記第1の識別子を使用して前記無線アクセスネットワークノードと通信すること、
を含む。
第5の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第2又は第4の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
上述の態様によれば、特定の無線端末に関する制御メッセージ(messages)をお互いの間で直接的に交換することをMECサーバ(又はMECサーバ上にホストされているMECアプリケーション)及びRANノードに可能とすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
幾つかの実施形態に係るモバイル通信ネットワークの構成例を示す図である。 第1の実施形態に係るeNodeB、MECサーバ、及びS/P-GWの動作の一例を示す図である。 第2の実施形態に係るeNodeB、MECサーバ、及びMMEの動作の一例を示す図である。 第3の実施形態に係るeNodeB、MECサーバ、及びS/P-GWの動作の一例を示す図である。 第4の実施形態に係るeNodeB、MECサーバ、及びMMEの動作の一例を示す図である。 第5の実施形態に係るeNodeB、MECサーバ、及びMMEの動作の一例を示す図である。 第6の実施形態に係るeNodeB、MECサーバ、及びNFVコントローラの動作の一例を示す図である。 第7の実施形態に係るeNodeB及びMECサーバの動作の一例を示すシーケンス図である。 第8の実施形態に係るeNodeB及びMECサーバの動作の一例を示すシーケンス図である。 第9の実施形態に係るモバイル通信ネットワークの構成例を示す図である。 第9の実施形態に係るHeNB-GW、MECサーバ、及びS/P-GWの動作の一例を示す図である。 第9の実施形態に係るHeNB-GW、MECサーバ、及びMMEの動作の一例を示す図である。 第9の実施形態に係るHeNB-GW、MECサーバ、及びS/P-GWの動作の一例を示す図である。 第9の実施形態に係るHeNB-GW、MECサーバ、及びMMEの動作の一例を示す図である。 幾つかの実施形態に係るMECサーバの構成例を示す図である。 幾つかの実施形態に係るeNodeBの構成例を示す図である。 第9の実施形態に係るHeNB-GWの構成例を示す図である。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
以下に示される複数の実施形態は、LTE及びLTE-Advancedを主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、LTE及びLTE-Advancedに限定されるものではなく、他のモバイル通信ネットワーク又はシステム、例えば3rd Generation Partnership Project (3GPP) Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、3GPP2 CDMA2000システム、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))/ General packet radio service(GPRS)システム、WiMAXシステム、又はモバイルWiMAXシステム等に適用されてもよい。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態を含む幾つかの実施形態に係るモバイル通信ネットワークの構成例を示している。図1の例では、モバイル通信ネットワークは、RAN3(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN))及びコアネットワーク4(Evolved Packet Core(EPC))を含む。RAN3は、eNodeB2を含む。eNodeB2は、RAN3に配置され、RAN3に接続する複数の無線端末1(User Equipment(UE))と通信し、これらUEs1のための無線リソース管理を提供するよう構成されている。無線リソース管理は、例えば、各UE1との無線接続(e.g., Radio Resource Control(RRC)コネクション)の確立・修正・解放、各UE1への無線リソースのスケジューリング、各UE1に対する個別スケジューリング要求(Dedicated Scheduling Request(D-SR))リソースの設定、及び各UE1のハンドオーバの制御を含む。図1に示されたeNodeB2は、マクロセル基地局であってもよいし、フェムトセル基地局であってもよい。
図1に示されたeNodeB2は、Centralized Radio Access Network(C-RAN)アーキテクチャで使用されるBaseband Unit(BBU)であってもよい。言い換えると、図1に示されたeNodeB2は、1又は複数のRemote Radio Head(RRH)に接続されるRANノードであってもよい。幾つかの実装において、BBUとしてのeNodeB2は、EPC4に接続されるとともに、無線リソース管理を含むコントロールプレーン処理とユーザプレーンのデジタルベースバンド信号処理とを担当する。一方、RRHは、アナログRadio Frequency(RF)信号処理(e.g., 周波数変換および信号増幅)を担当する。なお、C-RANは、Cloud RANと呼ばれることもある。また、BBUは、Radio Equipment Controller(REC)又はData Unit(DU)と呼ばれることもある。RRHは、Radio Equipment(RE)、Radio Unit(RU)、又はRemote Radio Unit(RRU)と呼ばれることもある。
さらに、ベースバンド信号処理の一部をリモートサイトに配置するC-RANアーキテクチャも存在する。いくつかの実装では、レイヤ1(物理レイヤ)のベースバンド信号処理がリモートサイトに配置され、レイヤ2(MACサブレイヤ、RLCサブレイヤ、及びPDCPサブレイヤ)及びレイヤ3信号処理がセントラルサイトに配置されてもよい。いくつかの実装では、レイヤ1並びにレイヤ2の一部又は全部の信号処理がリモートサイトに配置され、レイヤ3信号処理がセントラルサイト内に配置されてもよい。図1に示されたeNodeB2は、これらのC-RANアーキテクチャにおいてセントラルサイトに配置されるデータユニットであってもよい。
コアネットワーク4は、主にモバイル通信サービスを提供するオペレータによって管理されるネットワークである。コアネットワーク4は、複数のユーザープレーン・エンティティ(e.g., Serving Gateway (S-GW)及びPacket Data Network Gateway (P-GW))、及び複数のコントロールプレーン・エンティティ(e.g., Mobility Management Entity(MME)及びHome Subscriber Server(HSS)、Policy and Charging Rule Function(PCRF))を含む。S/P-GW7を含む複数のユーザープレーン・エンティティは、RAN3と外部ネットワーク(Packet Data Network (PDN))との間でUEs1のユーザデータを中継する。MME6を含む複数のコントロールプレーン・エンティティは、UEs1のモビリティ管理、セッション管理(ベアラ管理)、加入者情報管理、及び課金管理を含む様々な制御を行う。
Mobile Edge Computing(MEC)サーバ5は、無線アクセスネットワークノード(RANノード)と直接的に(つまり、コアネットワーク4を介さずに)通信できるように、RAN3内に配置される。MECサーバ5は、エッジサーバと呼ぶこともできる。図1の例では、MECサーバ5は、eNodeB2と直接的に通信できるように、RAN3内に配置される。上述したように、eNodeB2は、BBUであってもよい。幾つかの実装において、MECサーバ5は、eNodeB2と物理的に統合されてもよい。幾つかの実装において、MECサーバ5は、eNodeB2と同じ建物(サイト)に配置され、eNodeB2と通信できるように当該サイト内のLocal Area Network(LAN)に接続されてもよい。
MECサーバ5は、1又は複数のUE1に向けたサービス又はアプリケーションに関するエッジ・コンピューティングのためにコンピューティング・リソース及びストレージ・リソース(ストレージ容量(capacity))のうち少なくとも1つを提供するよう構成されている。幾つかの実装において、MECサーバ5は、IaaS又はPaaS機能(facility)を提供することによって、MECアプリケーションのためのホスティング環境を提供してもよい。
MECサーバ5は、さらに、コアネットワーク4の一部の機能を有してもよい。例えば、MECサーバ5は、S-GWまたはS/P-GWの機能を有し、MECを利用するUE1のベアラ(Evolved Packet System(EPS)ベアラ)を直接MECサーバ5で終端してもよい。上述したように、MECのアーキテクチャは、NFVのアーキテクチャと類似している。したがって、MECサーバ5は、MECアプリケーションをホストするだけでなく、仮想化された(virtualized)S/P-GW(vS/P-GW)8を含むネットワーク機能をホストしてもよい。
幾つかの実装において、MECサーバ5は、1又は複数のセントラル・サーバ9と通信してもよい。MECサーバ5は、コアネットワーク4を経由してセントラル・サーバ9と通信してもよいし、コアネットワーク4を経由しない通信回線又はネットワーク上でセントラル・サーバ9と通信してもよい。
続いて以下では、eNodeB2及びMECサーバ5が共通のUE識別子を使用できるようにするための手順について説明する。図2は、eNodeB2、MECサーバ5、及びS/P-GW7又は8の動作の一例を示している。なお、図2に示されたS/P-GW7又は8は、S-GWのみ、P-GWのみ、又はS/GW及びP-GWを意味する。S/P-GW7又は8は、コアネットワーク4に配置されたS/P-GW7でもよいし、MECサーバ5と共にeNodeB2のロケーションにコロケートされたS/P-GW8であってもよい。S/P-GW8は、MECサーバ5と同一のプラットフォーム上又は異なるプラットフォーム上に仮想化されたS/P-GWであってもよい。
ステップ201では、eNodeB2は、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子を、S/P-GW7又は8から受信する。第1の識別子は、MECサーバ5内又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)内でUE1をユニークに識別するために使用される。図2の例では、第1の識別子は、UE IP address、すなわちUE1のIPアドレスである。
幾つかの実装において、eNodeB2は、S-GW(S/P-GW7又は8)とeNodeB2との間のユーザプレーン・トンネル、すなわちS1ベアラ、を介して第1の識別子を受信してもよい。S1ベアラは、GTP for User Plane(GTP-U)に従うGTPトンネルである。例えば、eNodeB2は、S-GW(S/P-GW7又は8)からS1ベアラを介して受信したGTP-UシグナリングメッセージのPrivate Extension情報要素から第1の識別子を取得してもよい。
ステップ202では、eNodeB2は、S/P-GW7又は8から受信した第1の識別子を、UE1を識別するためにeNodeB2により使用される第2の識別子に関連付ける。幾つかの実装において、第2の識別子は、eNodeB2内でUE1をユニークに識別する。幾つかの実装において、第2の識別子は、eNodeB2が提供するセル内でUE1をユニークに識別してもよい。幾つかの実装において、第2の識別子は、eNodeB2とコントロールプレーン・コアネットワークノード(e.g., MME6)との間のインタフェース(e.g., S1-MMEインタフェース)上でUE1をユニークに識別してもよい。幾つかの実装において、第2の識別子は、eNodeB2とユーザプレーン・コアネットワークノード(e.g., S/P-GW7又は8)との間のインタフェース(S1-Uインタフェース)上でUE1又はUE1のためのベアラをユニークに識別してもよい。
より具体的には、第2の識別子は、C-RNTI、eNB UE S1AP ID、S1 eNB TEID、又はこれらの任意の組み合せであってもよい。第2の識別子は、これら1つ又は複数の識別子と他の識別子(e.g., MME UE S1AP ID、S1 S-GW TEID)との組み合せであってもよい。 C-RNTIは、eNodeB2によって割り当てられ、eNodeB2が提供するセル内でUE1をユニークに識別する。eNB UE S1AP IDは、eNodeB2によって割り当てられ、eNodeB2とMME6の間のS1-MMEインタフェース上でUE1をユニークに識別し、且つeNodeB2内でUE1をユニークに識別する。MME UE S1AP IDは、MME6によって割り当てられ、eNodeB2とMME6の間のS1-MMEインタフェース上でUE1をユニークに識別し、且つMME6内でUE1をユニークに識別する。S1 eNB TEIDは、eNodeB2によって割り当てられ、eNodeB2とS-GW(S/P-GW7又は8)の間に確立されるS1ベアラ(つまり、GTPトンネル)のダウンリンク(つまり、eNodeB2側)のエンドポイントを識別する。S1 eNB TEIDはeNodeB2内でユニークであるため、したがってS1 eNB TEIDは、S1ベアラを使用するUE1をeNodeB2内でユニークに識別できる。S1 S-GW TEIDは、S-GWによって割り当てられ、eNodeB2とS-GW(S/P-GW7又は8)の間に確立されるS1ベアラ(GTPトンネル)のアップリンク(つまり、S-GW側)のエンドポイントを識別する。S1 S-GW TEIDは、S1ベアラを使用するUE1をS-GW内でユニークであるため、したがってS1 S-GW TEIDは、S1ベアラを使用するUE1をS-GW(S/P-GW7又は8)内でユニークに識別できる。
第2の識別子は、MME UE S1AP ID、又はMME UE S1AP ID及びMME識別子(e.g., MME Code(MMEC)、MME Identifier(MMEI)、Globally Unique MMEI(GUMMEI))の組み合せを含んでもよい。例えば、eNodeB2が1つのMME6のみと接続されている配置では、MME UE S1AP IDは、eNodeB2内でUE1をユニークに識別するために使用されることができる。これに代えて、eNodeB2が複数のMME6と接続されている配置では、MME UE S1AP ID及びMME識別子の組み合せは、eNodeB2内でUE1をユニークに識別するために使用されることができる。
第2の識別子は、S1 S-GW TEID、又はS1 S-GW TEID及びS-GW識別子(e.g., S-GW address)の組み合せを含んでもよい。例えば、eNodeB2が1つのS-GW(S/P-GW7又は8)のみと接続されている配置では、S1 S-GW TEIDは、eNodeB2内でUE1をユニークに識別するために使用されることができる。これに代えて、eNodeB2が複数のS-GW(S/P-GW7又は8)と接続されている配置では、S1 S-GW TEID及びS-GW識別子の組み合せは、eNodeB2内でUE1をユニークに識別するために使用されることができる。
なお、eNodeB2及びS/P-GW7又は8は、UE1のS1ベアラを特定するために共通の識別子、すなわち、S1 eNB TEID及びS1 S-GW TEIDを使用する。したがって、eNodeB2は、S/P-GW7又は8から受信したUE1の第1の識別子(e.g., UE IP address)を、当該UE1が使用するS1ベアラを特定するためのS1 eNB TEID及びS1 S-GW TEIDと関連付けることができる。さらに、eNodeB2は、S1 eNB TEID及びS1 S-GW TEIDに基づいて、UE1の第1の識別子(e.g., UE IP address)を他の識別子(e.g., C-RNTI、eNodeB UE S1AP ID、MME UE S1AP ID)と関連付けることができる。
図2に戻り説明を続ける。ステップ203では、eNodeB2は、UE1を特定するために第1の識別子(e.g., UE IP address)を使用してMECサーバ5と通信する。幾つかの実装において、eNodeB2は、第1の識別子(e.g., UE IP address)を包含する要求メッセージをMECサーバ5から受信したことに応答して、第1の識別子によって識別されるUE1に関する無線リソース管理を行う。無線リソース管理は、例えば、UE1との無線接続(e.g., RRCコネクション)の確立・修正・解放、UE1への無線リソースのスケジューリング、UE1に対する個別スケジューリング要求(D-SR)リソースの設定、及びUE1のハンドオーバの制御を含む。幾つかの実装において、MECサーバ5は、第1の識別子によって識別される特定のUE1に関する遅延要件、スループット要件、及びプライオリティ要件の少なくとも1つを含むMEC制御情報をeNodeB2に知らせてもよい。
遅延要件は、最大遅延、平均遅延、遅延ジッタ、及び遅延保証に関する優先度、のうち少なくとも1つを指定してもよい。当該遅延要件は、遅延要件が必要とされる期間、スケジュール、又は回数を指定してもよい。当該遅延要件は、アップリンクとダウンリンクに個別に設定されてもよい。ここで言う遅延は、例えば、UE1がデータをRAN3に送信完了するまでの遅延、UE1のデータが当該データの送信先(e.g., MECサーバ5)に到達するまでの遅延、RAN3がデータをUE1に送信完了するまでの遅延、のいずれかでもよい。
スループット要件は、最低スループット(保証すべき最小スループット)、平均スループット、要求スループット(十分なスループット)、最小無線帯域、平均無線帯域、及び要求無線帯域のうち少なくとも1つを指定してもよい。
プライオリティ要件は、MECを利用するUE1間の相対的な優先度または絶対的な優先度、或いは、他のMECを利用していないUE1に対するMECを利用するUE1の相対的な優先度または絶対的な優先度、のうち少なくとも1つを指定してもよい。
モビリティ要件は、モビリティを保証するか否か、モビリティを保証する移動速度の値またはレベル(e.g. high, medium (or normal), low)、のうちの少なくとも1つを指定してもよい。
MEC制御情報は、当該MEC制御情報(e.g., 遅延要件)が適用されるべきデータフローを特定するために、データパターン、アプリケーション又はサービスの種別(e.g., 音声、動画、Machine-to-Machine(M2M)制御コマンド)を指定してもよい。さらに又はこれに代えて、当該MEC制御情報は、達成目標(e.g., 達成割合、成功数)を指定してもよい。
図2に示された例は、適宜変更されることができる。幾つかの実装において、S/P-GW7又は8は、第1の識別子(e.g., UE IP address)に加えて、UE1に関する他の識別子をeNodeB2に知らせてもよい。例えば、S/P-GW7又は8は、UE1のEPSベアラに関するTraffic Flow Template(TFT)情報をeNodeB2に知らせてもよい。TFTは、UE1の1又は複数のIPパケットフロー(Service Data Flow(SDF))をUE1のEPSベアラにマッピングするためのパケットフィルタである。TFT情報は、例えば、UE1が通信するMECアプリケーションのIPアドレス(i.e., アップリンク・ディスティネーション・アドレス、ダウンリンク・ソース・アドレス)を含む。
上述したように、図2の例によれば、eNodeB2は、UE1を識別するためにMECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)により使用される第1の識別子を取得し、当該第1の識別子を、UE1を識別するためにeNodeB2によって使用される第2の識別子と関連付ける。したがって、eNodeB2及びMECサーバ5は、共通のUE識別子、すなわち第1の識別子を使用できる。これにより、eNodeB2及びMECサーバ5は、特定のUE1を第1の識別子を用いて指定することにより、当該特定のUE1に関する制御メッセージをお互いの間で直接的に交換することができる。
さらに、幾つかの実装において、S/P-GW8からeNodeB2に第1の識別子(e.g., UE IP address)を知らせる構成は、他のノード(例えばMME6)からeNodeB2に第1の識別子を知らせる構成に比べて以下の利点がある。eNodeB2のサイトに設置されたMECサーバ5にホストされているMECアプリケーションがUE1とユーザプレーン上で通信するためには、当該UE1のEPSベアラを終端するP-GWの機能がeNodeB2に配置されることが好ましい。したがって、S/P-GWがMECサーバ5と共にeNodeB2のサイトに設置される配置は、MECにおける一般的な配置であると考えられる。さらに、既に説明したように、MECサーバ5が仮想化(virtualized)S/P-GW8を含むネットワーク機能をホストする構成も、MECにおける一般的な配置であるかもしれない。このようなMEC特有の事情を考慮すると、eNodeB2とコロケートされた仮想化S/P-GW8がeNodeB2に第1の識別子を供給するほうが、コアネットワーク4内のMME6がeNodeB2に第1の識別子を供給するよりも実装が容易である可能性が高い。なぜなら、仮想化S/P-GW8は、MECのためにMECサーバ5にホストされることができ、且つソフトウェアの修正が容易であるためである。これに対して、MME6は、MEC専用ではなく、通常のセルラー通信のために汎用的に利用されることが想定される。
さらに、上述したように、幾つかの実装において、S-GW(S/P-GW7又は8)からeNodeB2に第1の識別子(e.g., UE IP address)を伝えるためにGTP-UシグナリングメッセージのPrivate Extension情報要素が使用されてもよい。この例は、第1の識別子の転送のためのGTP-Uシグナリングメッセージに対する修正(modification)を必要としないという利点がある。
<第2の実施形態>
本実施形態では、eNodeB2及びMECサーバ5が共通のUE識別子を使用できるようにするための他の手順が説明される。本実施形態のモバイル通信ネットワークの構成例は、図1と同様である。
図3は、eNodeB2、MECサーバ5、及びMME6の動作の一例を示している。ステップ301では、eNodeB2は、第1の識別子(e.g., UE IP address)をMME6から受信する。第1の実施形態で説明したように、第1の識別子は、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によってUE1を識別するために使用される。幾つかの実装において、eNodeB2は、MME6とeNodeB2との間のシグナリング・インタフェース、すなわちS1-MMEインタフェースを介して第1の識別子を受信してもよい。eNodeB2は、MME6から受信したS1APメッセージの既存の又は新規の情報要素から第1の識別子を取得してもよい。eNodeB2は、UE1に関するMME6とのシグナリングを伴う任意の手順、例えばアタッチ手順又はサービス要求手順において、第1の識別子をMME6から受信してもよい。
ステップ302では、eNodeB2は、MME6から受信した第1の識別子を、UE1を識別するためにeNodeB2により使用される第2の識別子に関連付ける。第2の識別子の具体例は、第1の実施形態で説明した例と同様である。
なお、eNodeB2及びMME6は、UE1を特定するために共通の識別子、すなわちeNodeB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDを使用する。したがって、eNodeB2は、MME6から受信したUE1の第1の識別子(e.g., UE IP address)を、当該UE1のeNodeB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDと関連付けることができる。さらに、eNodeB2は、eNodeB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDに基づいて、UE1の第1の識別子(e.g., UE IP address)を他の識別子(e.g., C-RNTI、S1 eNB TEID、S1 S-GW TEID)と関連付けることができる。
ステップ303は、図2のステップ203と同様である。
図3の例によれば、eNodeB2は、UE1を識別するためにMECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)により使用される第1の識別子を取得し、当該第1の識別子を、UE1を識別するためにeNodeB2によって使用される第2の識別子と関連付ける。したがって、第1の実施形態と同様に、eNodeB2及びMECサーバ5は、共通のUE識別子、すなわち第1の識別子(e.g., UE IP address)を使用できる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、eNodeB2及びMECサーバ5が共通のUE識別子を使用できるようにするための他の手順が説明される。本実施形態のモバイル通信ネットワークの構成例は、図1と同様である。
図4は、eNodeB2、MECサーバ5、及びS/P-GW7又は8の動作の一例を示している。なお、図4に示されたS/P-GW7又は8は、S-GWのみ、P-GWのみ、又はS/GW及びP-GWを意味する。S/P-GW7又は8は、コアネットワーク4に配置されたS/P-GW7でもよいし、MECサーバ5と共にeNodeB2のロケーションにコロケートされたS/P-GW8であってもよい。S/P-GW8は、MECサーバ5と同一のプラットフォーム上又は異なるプラットフォーム上に仮想化されたS/P-GWであってもよい。
ステップ401では、MECサーバ5は、UE1の識別のためにeNodeB2により使用される第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID)を、S/P-GW7又は8から受信する。第2の識別子の具体例は、第1の実施形態で説明した例と同様である。なお、S/P-GW7又は8は、UE1のS1ベアラを特定するためのS1 eNB TEID及びS1 S-GW TEIDを管理する。したがって、ステップ401で送信される第2の識別子は、S1 eNB TEIDのみ、又はS1 eNB TEID及びS1 S-GW TEIDの組み合せを含んでもよい。ステップ401で送信される第2の識別子は、S1 S-GW TEID及びS-GW識別子(e.g., S-GW address)の組み合せを含んでもよい。
幾つかの実装において、MECサーバ5は、仮想化(virtualized)S/P-GW8からMME6にS11インタフェースで送信される制御メッセージ、すなわちGTP for Control plane(GTP-C)メッセージを解析することによって、第2の識別子を取得してもよい。
ステップ402では、MECサーバ5は、S/P-GW7又は8から受信した第2の識別子を、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子に関連付ける。第1の識別子は、例えば、UE IP address又はアプリケーションレイヤでのUE1のID(又はname)である。
なお、MECサーバ5及びS/P-GW7又は8は、UE1を特定するために共通の識別子、すなわち、UE IP addressを使用する。幾つかの実装において、MECサーバ5は、MECサーバ上にホストされたMECアプリケーションからUE1のUE IP addressを取得してもよい。したがって、MECサーバ5は、S/P-GW7又は8から受信したUE1の第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID)を、当該UE1のUE IP addressと関連付けることができる。さらに、MECサーバ5は、UE IP addressに基づいて、UE1の第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID)を他の識別子(e.g., アプリケーションレイヤでのUE1のID)と関連付けることができる。
ステップ403では、MECサーバ5は、UE1を特定するために第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID)を使用してeNodeB2と通信する。幾つかの実装において、MECサーバ5は、第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID)を包含する要求メッセージをeNodeB2に送信し、これにより、当該第2の識別子によって識別される特定のUE1のために特別な無線リソース管理を行うようeNodeB2に要求してもよい。幾つかの実装において、MECサーバ5は、第2の識別子によって識別される特定のUE1に関する遅延要件、スループット要件、又はプライオリティ要件をeNodeB2に知らせてもよい。
図4の例によれば、MECサーバ5は、UE1を識別するためにeNodeB2により使用される第2の識別子を取得し、当該第2の識別子を、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子と関連付ける。したがって、eNodeB2及びMECサーバ5は、共通のUE識別子、すなわち第2の識別子を使用できる。これにより、eNodeB2及びMECサーバ5は、特定のUE1を第2の識別子を用いて指定することにより、当該特定のUE1に関する制御メッセージをお互いの間で直接的に交換することができる。
さらに、幾つかの実装において、S/P-GW8からMECサーバ5に第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID)を知らせる構成は、他のノード(例えばMME6)からMECサーバ5に第2の識別子を知らせる構成に比べて以下の利点がある。eNodeB2のサイトに設置されたMECサーバ5にホストされているMECアプリケーションがUE1とユーザプレーン上で通信するためには、当該UE1のEPSベアラを終端するP-GWの機能がeNodeB2に配置されることが好ましい。したがって、S/P-GWがMECサーバ5と共にeNodeB2のサイトに設置される配置は、MECにおける一般的な配置であると考えられる。さらに、既に説明したように、MECサーバ5が仮想化(virtualized)S/P-GW8を含むネットワーク機能をホストする構成も、MECにおける一般的な配置であるかもしれない。このようなMEC特有の事情を考慮すると、MECサーバ5とコロケートされた仮想化S/P-GW8がMECサーバ5に第2の識別子を供給するほうが、コアネットワーク4内のMME6がMECサーバ5に第2の識別子を供給するよりも実装が容易である可能性が高い。なぜなら、仮想化S/P-GW8は、MECのためにMECサーバ5にホストされることができ、且つソフトウェアの修正が容易であるためである。これに対して、MME6は、MEC専用ではなく、通常のセルラー通信のためにも汎用的に利用されることが想定される。
さらに、幾つかの実装において、S/P-GW7又は8からMECサーバ5に送られる第2の識別子は、eNB間ハンドオーバの前後で変更されない識別子であってもよい。これにより、MECサーバ5における第2の識別子の頻繁な更新を抑制できる。例えば、第2の識別子は、S1 S-GW TEID、又はS1 S-GW TEID及びS-GW識別子(e.g., S-GW address)の組み合せであってもよい。eNB間ハンドオーバによってS-GWが変更されなければ、S1 S-GW TEID及びS-GW識別子はeNB間ハンドオーバの前後で同一である。
<第4の実施形態>
本実施形態では、eNodeB2及びMECサーバ5が共通のUE識別子を使用できるようにするための他の手順が説明される。本実施形態のモバイル通信ネットワークの構成例は、図1と同様である。
図5は、eNodeB2、MECサーバ5、及びMME6の動作の一例を示している。ステップ501では、MECサーバ5は、UE1の識別のためにeNodeB2により使用される第2の識別子(e.g., eNB UE S1AP ID)をMME6から受信する。第2の識別子の具体例は、第1の実施形態で説明した例と同様である。なお、MME6は、eNodeB UE S1AP ID、MME UE S1AP ID 、S1 eNB TEID、及びS1 S-GW TEIDをUE1のために管理する。これらの識別子は、eNodeB2でもUE1のために管理される。したがって、ステップ501で送信される第2の識別子は、eNodeB UE S1AP ID及びS1 eNB TEIDのいずれか又は両方を含んでもよい。ステップ501で送信される第2の識別子は、eNodeB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDの組み合せを含んでもよい。ステップ501で送信される第2の識別子は、MME UE S1AP ID及びMME識別子(e.g., MMEC、MMEI、GUMMEI)の組み合せを含んでもよい。ステップ501で送信される第2の識別子は、S1 eNB TEID及びS1 S-GW TEIDの組み合せを含んでもよい。ステップ4501で送信される第2の識別子は、S1 S-GW TEID及びS-GW識別子(e.g., S-GW address)の組み合せを含んでもよい。
ステップ502は、図4のステップ402と同様である。すなわち、ステップ502では、MECサーバ5は、MME6から受信した第2の識別子を、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子に関連付ける。第1の識別子は、例えば、UE IP address又はアプリケーションレイヤでのUE1のID(又はname)である。
ステップ503は、図4のステップ403と同様である。すなわち、MECサーバ5は、UE1を特定するために第2の識別子(e.g., eNB UE S1AP ID)を使用してeNodeB2と通信する。
図5の例によれば、MECサーバ5は、UE1を識別するためにeNodeB2により使用される第2の識別子を取得し、当該第2の識別子を、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子と関連付ける。したがって、第3の実施形態と同様に、eNodeB2及びMECサーバ5は、共通のUE識別子、すなわち第2の識別子(e.g., eNB UE S1AP ID)を使用できる。
さらに、幾つかの実装において、MME6からMECサーバ5に送られる第2の識別子は、eNB間ハンドオーバの前後で変更されない識別子であってもよい。これにより、MECサーバ5における第2の識別子の頻繁な更新を抑制できる。例えば、第2の識別子は、MME UE S1AP ID、又はMME UE S1AP ID及びMME識別子(e.g., MMEC、MMEI、GUMMEI)の組み合せであってもよい。eNB間ハンドオーバによってMMEが変更されなければ、MME UE S1AP ID及びMME識別子はeNB間ハンドオーバの前後で同一である。
<第5の実施形態>
本実施形態では、第4の実施形態に係る図5に示された手順の変形が説明される。本実施形態のモバイル通信ネットワークの構成例は、図1と同様である。
図6は、eNodeB2、MECサーバ5、及びMME6の動作の一例を示している。図6の例では、UE1の識別のためにeNodeB2により使用されるC-RNTIがeNodeB2からMME6を介してMECサーバ5に送られる。言い換えると、図6の例では、C-RNTIが第2の識別子として使用される。
ステップ601では、eNodeB2は、UE1の識別のためにeNodeB2により使用されるC-RNTIをMME6に送信する。幾つかの実装において、eNodeB2は、UE1のためにS1-MMEインタフェースでMME6に送信されるS1APメッセージ、例えばS1AP Initial UE message、S1AP Path Switch Request、S1AP Handover Request Acknowledge、又はS1AP Handover NotifyにUE1のC-RNTIを含めてもよい。
なお、eNodeB2及びMME6は、UE1を特定するために共通の識別子、すなわちeNodeB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDを使用する。したがって、MME6は、eNodeB2から受信したUE1のC-RNTIを、当該UE1のeNodeB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDと関連付けることができる。さらに、MME6は、eNodeB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDに基づいて、UE1のC-RNTIをUE1のUE IP addressと関連付けることができる。
ステップ602では、MECサーバ5は、UE1の識別のためにeNodeB2により使用されるC-RNTIをMME6から受信する。ステップ603は、図5のステップ502と同様である。ただし、図6では、第2の識別子としてC-RNTIが使用され、MECサーバ5は、MME6から受信したC−RNTIを、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子に関連付ける。第1の識別子は、例えば、UE IP address又はアプリケーションレイヤでのUE1のID(又はname)である。ステップ604は、図5のステップ503と同様である。ただし、MECサーバ5は、UE1を特定するためにC-RNTIを使用してeNodeB2と通信する。
eNodeB2は、アクセス層(Access Stratum(AS))での無線リソース管理(e.g., スケジューリング)、及びUE1とのRRCコネクションにおいて、UE1を識別するためにC-RNTIを使用する。したがって、図6の例によれば、MECサーバ5は、特定のUE1のために特別な無線リソース管理を行うようeNodeB2に要求する際に、eNodeB2での無線リソース管理に沿ったUE識別子を用いてeNodeB2と通信できる。
<第6の実施形態>
幾つかの実装において、eNodeB2及びMECサーバ5が共通のUE識別子を使用できるようにするために、他のコントロールノード、例えばNFVコントローラ700が使用されてもよい。他のコントロールノード(e.g., NFVコントローラ700)は、eNodeB2とMECサーバ5の間の通信を仲介してもよい。
図7は、eNodeB2、MECサーバ5、及びNFVコントローラ700の動作の一例を示している。ステップ701では、NFVコントローラ700は、UE1の様々な識別子をMME6から受信する。さらに又はこれに代えて、NFVコントローラ700は、UE1の様々な識別子をS/P-GW7又は8から受信してもよい(ステップ702)。これら様々な識別子は、上述の第1の識別子(e.g., UE IP address)及び第2の識別子(e.g., eNB UE S1AP ID)を含む。
ステップ703及び704では、NFVコントローラ700は、互いに異なるUE識別子を使用するeNodeB2とMECサーバ5の間の通信を仲介する。例えば、NFVコントローラ700は、第1の識別子(e.g., UE IP address)を包含するメッセージをMECサーバ5から受信したことに応答して、当該メッセージ内の第1の識別子を第2の識別子(e.g., eNB UE S1AP ID)に置き換え、置き換えられた第2の識別子を包含するメッセージをeNodeB2に送信する。さらに又はこれに代えて、NFVコントローラ700は、第2の識別子を包含するメッセージをeNodeB2から受信したことに応答して、当該メッセージ内の第2の識別子を第1の識別子に置き換え、置き換えられた第1の識別子を包含するメッセージをMECサーバ5に送信する。
図7の例によれば、NFVコントローラ700の仲介を利用することで、eNodeB2及びMECサーバ5は、特定のUE1に関する制御メッセージを交換することができる。
<第7の実施形態>
本実施形態では、共通のUE識別子を使用したeNodeB2及びMECサーバ5の間の通信の例が説明される。本実施形態のモバイル通信ネットワークの構成例は、図1と同様である。
図8は、eNodeB2及びMECサーバ5の動作の一例(処理800)を示すシーケンス図である。ステップ801では、MECサーバ5は、特定のUE1を識別するための共通のUE識別子を包含する制御要求メッセージをeNodeB2に送信する。上述の第1又は第2の実施形態で説明された手順が使用される場合、共通のUE識別子は、第1の識別子(e.g., UE IP address)である。一方、上述の第3、第4、又は第5の実施形態で説明された手順が使用される場合、共通のUE識別子は、第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID、eNB UE S1AP ID、C-RNTI)である。
幾つかの実装において、ステップ801の制御要求メッセージは、特定のUE1のための特別な無線リソース管理をeNodeB2に要求してもよい。無線リソース管理は、例えば、UE1との無線接続(e.g., RRCコネクション)の確立・修正・解放、UE1への無線リソースのスケジューリング、UE1に対する個別スケジューリング要求(D-SR)リソースの設定、及びUE1のハンドオーバの制御を含む。幾つかの実装において、MECサーバ5は、特定のUE1に関する遅延要件、スループット要件、又はプライオリティ要件をeNodeB2に知らせてもよい。
ステップ802では、eNodeB2は、ステップ801の要求に対する制御応答メッセージをMECサーバ5に送信する。制御応答メッセージは、特定のUE1を識別するための共通のUE識別子を包含する。幾つかの実装において、制御応答メッセージは、要求された制御の結果(e.g., 成功又は失敗)を示してもよい。
<第8の実施形態>
本実施形態では、共通のUE識別子を使用したeNodeB2及びMECサーバ5の間の通信の他の例が説明される。本実施形態のモバイル通信ネットワークの構成例は、図1と同様である。
図9は、eNodeB2及びMECサーバ5の動作の一例(処理900)を示すシーケンス図である。図9の例では、MECサーバ5は、特定のUE1を識別するための共通のUE識別子を使用してeNodeB2と通信し、これにより当該特定のUE1のために設定された無線ベアラ又は論理チャネルに関する情報をeNodeB2から取得する。取得された無線ベアラ又は論理チャネルに関する情報を利用することによって、MECサーバ5は、特定のUE1内の無線ベアラ単位又は論理チャネル単位での制御要求をeNodeB2に行うことが容易になる。
ステップ901では、MECサーバ5は、特定のUE1を識別するための共通のUE識別子を包含するベアラ情報要求メッセージをeNodeB2に送信する。上述の第1又は第2の実施形態で説明された手順が使用される場合、共通のUE識別子は、第1の識別子(e.g., UE IP address)である。一方、上述の第3、第4、又は第5の実施形態で説明された手順が使用される場合、共通のUE識別子は、第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID、eNB UE S1AP ID、C-RNTI)である。
ステップ902では、eNodeB2は、ステップ901の要求に応答して、特定のUE1に関するベアラ情報をMECサーバ5に送信する。当該ベアラ情報は、例えば、特定のUE1に関して設定された無線ベアラ又は論理チャネルの識別子を含んでもよい。幾つかの実装において、無線ベアラ又は論理チャネルの識別子は、EPS Bearer Identity、E-UTRAN Radio Access Bearer (E-RAB) ID、Data Radio Bearer (DRB) Identity、Logical Channel Identity(LCID)、及びLogical Channel Group (LCG) IDのうち少なくとも1つを含む。さらに又はこれに代えて、当該ベアラ情報は、特定のUE1に関して設定された無線ベアラ又は論理チャネルに関するQuality of Service(QoS)パラメータを含んでもよい。当該QoSパラメータは、eNodeB2により行われる無線リソース・スケジューリングにおいて考慮される。幾つかの実装において、当該QoSパラメータは、QoS Class Identifier (QCI)、Allocation and Retention Priority (ARP)、Guaranteed Bit rate (GBR) for GBR type EPS bearer、及びUE Aggregate Maximum Bit Rate (UE-AMBR) for non-GBR type EPS bearer、のうち少なくとも1つを含む。
<第9の実施形態>
上述の第1〜第8の実施形態では、MECサーバ5がRANノードとしてのeNodeB2に結合される例を示した。これらに代えて、MECサーバ5は、他のRANノードに結合されてもよい。本実施形態では、MECサーバ5がHome eNodeB Gateway(HeNB-GW)に結合される例が説明される。
図10は、本実施形態に係るモバイル通信ネットワークの構成例を示している。図10の例では、モバイル通信ネットワークは、HeNB-GW10及びHeNB11を含む。HeNB11は、RAN3に配置され、eNodeBの機能を提供する。すなわち、HeNB11は、RAN3に接続する1又は複数の無線端末1(User Equipment(UE))と通信し、UE(s)1のための無線リソース管理を提供するよう構成されている。
HeNB-GW10は、HeNB11とEPC4との間に配置され、HeNB11とEPC4(i.e., MME6)との間でコントロールプレーン信号(i.e., S1APメッセージ)を中継する。より具体的には、HeNB-GW10は、UEに関連付けられたS1APメッセージ(UE-associated S1AP messages)をMME6とHeNB11との間で中継し、HeNB11に向けられた及びMME6に向けられたUEに関連付けられていないS1APメッセージ(non-UE associated S1AP messages)を終端する。さらに、HeNB-GW10は、S/P-GW7(又は仮想化S/P-GW8)とのS1-Uインタフェース及びHeNB11とのS1-Uインタフェースを終端してもよい。
図10の例では、MECサーバ5は、RANノードとしてのHeNB-GW10と直接的に通信できるように、RAN3内に配置される。幾つかの実装において、MECサーバ5は、HeNB-GW10と物理的に統合されてもよい。幾つかの実装において、MECサーバ5は、HeNB-GW10と同じ建物(サイト)に配置され、HeNB-GW10と通信できるように当該サイト内のLocal Area Network(LAN)に接続されてもよい。
本実施形態に係るHeNB-GW10及びMECサーバ5が共通のUE識別子を使用できるようにするために、上述の第1〜第6の実施形態で説明されたいずれかの手順が使用されてもよい。HeNB-GW10及びMECサーバ5は、第7又は第8の実施形態で説明された例に従って、共通のUE識別子を用いて通信してもよい。
以下では、HeNB-GW10及びMECサーバ5が共通のUE識別子を使用できるようにするための手順のいくつかの例が説明される。図11は、HeNB-GW10、MECサーバ5、及びS/P-GW7又は8の動作の一例を示している。図11に示されたS/P-GW7又は8は、S-GWのみ、P-GWのみ、又はS/GW及びP-GWを意味する。S/P-GW7又は8は、コアネットワーク4に配置されたS/P-GW7でもよいし、MECサーバ5と共にHeNB-GW10のロケーションにコロケートされたS/P-GW8であってもよい。S/P-GW8は、MECサーバ5と同一のプラットフォーム上又は異なるプラットフォーム上に仮想化されたS/P-GWであってもよい。
図11に示された例は、eNodeB2の代わりにHeNB-GW10が使用される点を除いて、図2に示された例に対応する。すなわち、ステップ1101では、HeNB-GW10は、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1の識別のために使用される第1の識別子(e.g., UE IP address)を、S/P-GW7又は8から受信する。
幾つかの実装において、HeNB-GW10は、S-GW(S/P-GW7又は8)とHeNB-GW10との間のユーザプレーン・トンネル、すなわちS1ベアラ、を介して第1の識別子を受信してもよい。例えば、HeNB-GW10は、S-GW(S/P-GW7又は8)からS1ベアラを介して受信したGTP-UシグナリングメッセージのPrivate Extension情報要素から第1の識別子を取得してもよい。
ステップ1102では、HeNB-GW10は、S/P-GW7又は8から受信した第1の識別子を、UE1を識別するためにHeNB-GW10により使用される第2の識別子に関連付ける。第2の識別子は、eNB UE S1AP ID、及びS1 eNB TEIDのいずれか又は両方を含んでもよい。第2の識別子は、MME UE S1AP ID及びMME識別子(e.g., MME Code(MMEC)、MME Identifier(MMEI)、Globally Unique MMEI(GUMMEI))の組み合せを含んでもよい。第2の識別子は、S1 S-GW TEID及びS-GW識別子の組み合せを含んでもよい。
ステップ1103では、HeNB-GW10は、UE1を特定するために第1の識別子(e.g., UE IP address)を使用してMECサーバ5と通信する。
図11の例によれば、HeNB-GW10は、UE1を識別するためにMECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)により使用される第1の識別子を取得し、当該第1の識別子を、UE1を識別するためにHeNB-GW10によって使用される第2の識別子と関連付ける。したがって、HeNB-GW10及びMECサーバ5は、共通のUE識別子、すなわち第1の識別子(e.g., UE IP address)を使用できる。
図12は、HeNB-GW10、MECサーバ5、及びMME6の動作の一例を示している。図12に示された例は、eNodeB2の代わりにHeNB-GW10が使用される点を除いて、図3に示された例に対応する。すなわち、ステップ1201では、HeNB-GW10は、第1の識別子(e.g., UE IP address)をMME6から受信する。幾つかの実装において、HeNB-GW10は、MME6とeNodeB2との間のシグナリング・インタフェース、すなわちS1-MMEインタフェースを介して第1の識別子を受信してもよい。HeNB-GW10は、MME6から受信したS1APメッセージの既存の又は新規の情報要素から第1の識別子を取得してもよい。HeNB-GW10は、UE1に関するMME6とのシグナリングを伴う任意の手順、例えばアタッチ手順又はサービス要求手順において、第1の識別子をMME6から受信してもよい。
ステップ1202では、HeNB-GW10は、MME6から受信した第1の識別子を、UE1を識別するためにHeNB-GW10により使用される第2の識別子に関連付ける。第2の識別子は、eNB UE S1AP ID及びS1 eNB TEIDのいずれか又は両方を含んでもよい。第2の識別子は、MME UE S1AP ID及びMME識別子の組み合せを含んでもよい。第2の識別子は、S1 S-GW TEID及びS-GW識別子の組み合せを含んでもよい。
ステップ1203は、図11のステップ1103と同様である。
図12の例によれば、図11の例と同様に、HeNB-GW10及びMECサーバ5は、共通のUE識別子、すなわち第1の識別子(e.g., UE IP address)を使用できる。
図13は、HeNB-GW10、MECサーバ5、及びS/P-GW7又は8の動作の一例を示している。図13に示されたS/P-GW7又は8は、S-GWのみ、P-GWのみ、又はS/GW及びP-GWを意味する。S/P-GW7又は8は、コアネットワーク4に配置されたS/P-GW7でもよいし、MECサーバ5と共にHeNB-GW10のロケーションにコロケートされたS/P-GW8であってもよい。S/P-GW8は、MECサーバ5と同一のプラットフォーム上又は異なるプラットフォーム上に仮想化されたS/P-GWであってもよい。
図13に示された例は、eNodeB2の代わりにHeNB-GW10が使用される点を除いて、図4に示された例に対応する。すなわち、ステップ1301では、MECサーバ5は、UE1の識別のためにHeNB-GW10により使用される第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID)を、S/P-GW7又は8から受信する。第2の識別子の具体例は、図11に関して説明した例と同様である。なお、S/P-GW7又は8は、UE1のS1ベアラを特定するためのS1 eNB TEID及びS1 S-GW TEIDを管理する。したがって、ステップ1301で送信される第2の識別子は、S1 eNB TEIDのみ、又はS1 eNB TEID及びS1 S-GW TEIDの組み合せを含んでもよい。ステップ1301で送信される第2の識別子は、S1 S-GW TEID及びS-GW識別子(e.g., S-GW address)の組み合せを含んでもよい。
ステップ1302では、MECサーバ5は、S/P-GW7又は8から受信した第2の識別子を、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子に関連付ける。第1の識別子は、例えば、UE IP address又はアプリケーションレイヤでのUE1のID(又はname)である。
ステップ1303では、MECサーバ5は、UE1を特定するために第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID)を使用してHeNB-GW10と通信する。
図13の例によれば、HeNB-GW10及びMECサーバ5は、共通のUE識別子、すなわち第2の識別子(e.g., S1 eNB TEID)を使用できる。
図14は、HeNB-GW10、MECサーバ5、及びMME6の動作の一例を示している。図14に示された例は、eNodeB2の代わりにHeNB-GW10が使用される点を除いて、図5に示された例に対応する。すなわち、ステップ1401では、MECサーバ5は、UE1の識別のためにeNodeB2により使用される第2の識別子(e.g., eNB UE S1AP ID)をMME6から受信する。なお、MME6は、eNodeB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDをUE1のために管理する。これらの識別子は、HeNB-GW10でもUE1のために管理される。したがって、ステップ1401で送信される第2の識別子は、eNodeB UE S1AP ID、又はeNodeB UE S1AP ID及びMME UE S1AP IDの組み合せであってもよい。ステップ1401で送信される第2の識別子は、MME UE S1AP ID及びMME識別子(e.g., MMEC、MMEI、GUMMEI)の組み合せを含んでもよい。
ステップ1402は、図13のステップ1302と同様である。すなわち、ステップ1402では、MECサーバ5は、MME6から受信した第2の識別子を、MECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子に関連付ける。第1の識別子は、例えば、UE IP address又はアプリケーションレイヤでのUE1のID(又はname)である。
ステップ1403は、図13のステップ1303と同様である。すなわち、MECサーバ5は、UE1を特定するために第2の識別子(e.g., eNB UE S1AP ID)を使用してeNodeB2と通信する。
図14の例によれば、図13の例と同様に、eNodeB2及びMECサーバ5は、共通のUE識別子、すなわち第2の識別子(e.g., eNB UE S1AP ID)を使用できる。
最後に、上述の複数の実施形態に係るMECサーバ5、eNodeB2、及びHeNB-GW10の構成例について説明する。図15は、MECサーバ5の構成例を示すブロック図である。図15を参照すると、MECサーバ5は、ネットワークインターフェース1501、プロセッサ1502、及びメモリ(ストレージ)1503を含むハードウェア・コンポーネントを備える。ネットワークインターフェース1501は、eNodeB2、HeNB-GW10、及びその他のネットワークノードと通信するために使用される。ネットワークインターフェース1501は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1502は、メモリ1503からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態において図面を用いて説明されたMECサーバ5の処理を行う。プロセッサ1502は、例えば、マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、又はCentral Processing Unit(CPU)であってもよい。プロセッサ1502は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1503は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1503は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ1503は、プロセッサ1502から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1502は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1503にアクセスしてもよい。
図15の例では、メモリ1503は、MECのためのソフトウェアモジュール群1504〜1507と、eNodeB2との通信を行う通信モジュール1508を格納するために使用される。仮想化管理(virtualization management)ソフトウェア1504は、プロセッサ1502において実行され、ネットワークインターフェース1501、プロセッサ1502、及びメモリ1503を含むハードウェア・コンポーネントを仮想化し、Infrastructure as a Service(IaaS)又はPlatform as a Service(PaaS)機能(facility)を提供し、これによりアプリケーションのためのホスティング環境を提供する。
アプリケーション・プラットフォーム・サービス(application platform services)ソフトウェア1505は、プロセッサ1502において実行され、通信サービス、無線ネットワーク情報サービス、トラフィックオフロード機能などのミドルウェア・サービスをアプリケーションに提供する。
アプリケーション・プラットフォーム・サービス・ソフトウェア1505は、仮想化S/P-GWソフトウェアモジュール1506を含んでもよい。仮想化S/P-GWソフトウェアモジュール1506は、仮想化管理(virtualization management)ソフトウェア1504によって提供されるホスティング環境を使用し、S-GW又はP-GW又はこれら両方の機能を提供する。
1又は複数のアプリケーション1507は、MECサーバ5上にホストされたMECアプリケーションである。1又は複数のアプリケーション1507は、アプリケーション・プラットフォーム・サービス・ソフトウェア1505又は通信モジュール1508によって提供される通信サービスを利用してUE1と通信する。
通信モジュール1508は、プロセッサ1502において実行され、上述の実施形態に係るRANノード(e.g., eNodeB2又はHeNB-GW10)との通信サービスをMECアプリケーション1507に適用する。幾つかの実装において、通信モジュール1508は、アプリケーション・プラットフォーム・サービス・ソフトウェア1505に含まれてもよい。
図16は、上述の実施形態に係るeNodeB2の構成例を示すブロック図である。図16を参照すると、eNodeB2は、RFトランシーバ1601、ネットワークインターフェース1603、プロセッサ1604、及びメモリ1605を含む。RFトランシーバ1601は、UE1と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1601は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1601は、アンテナ1602及びプロセッサ1604と結合される。幾つかの実装において、RFトランシーバ1601は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をプロセッサ1604から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ1602に供給する。また、RFトランシーバ1601は、アンテナ1602によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをプロセッサ1604に供給する。なお、上述したように、eNodeB2は、C-RANアーキテクチャで使用されるBBU(REC)であってもよい。この場合、eNodeB2は、RFトランシーバ1601を有していなくてもよい。
ネットワークインターフェース1603は、ネットワークノード(e.g., MME6及びS/P-GW7)及びMECサーバ5と通信するために使用される。ネットワークインターフェース1603は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1604は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。例えば、LTEおよびLTE-Advancedの場合、プロセッサ1604によるデジタルベースバンド信号処理は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、プロセッサ1604によるコントロールプレーン処理は、S1プロトコル、RRCプロトコル、及びMAC CEの処理を含んでもよい。
プロセッサ1604は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、プロセッサ1604は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., DSP)とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., CPU又はMPU)を含んでもよい。
メモリ1605は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、SRAM若しくはDRAM又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、MROM、PROM、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。メモリ1605は、プロセッサ1604から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1604は、ネットワークインターフェース1603又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1605にアクセスしてもよい。
メモリ1605は、上述の複数の実施形態で説明されたeNodeB2による処理を行うための命令群およびデータを含むソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)を格納してもよい。幾つかの実装において、プロセッサ1604は、当該ソフトウェアモジュールをメモリ1605から読み出して実行することで、上述の実施形態で図面を用いて説明されたeNodeB2の処理を行うよう構成されてもよい。
図16の例では、通信モジュール1606及び制御モジュール1607がメモリ1605に格納されている。プロセッサ1604は、通信モジュール1606を読み出して実行することで、MECサーバ5との通信を行うことができる。プロセッサ1604は、制御モジュール1607を読み出して実行することで、UE1の無線リソース管理を行うことができる。
図17は、HeNB-GW10の構成例を示すブロック図である。図17を参照すると、HeNB-GW10は、ネットワークインターフェース1701、プロセッサ1702、及びメモリ1703を含む。ネットワークインターフェース1701は、1又は複数のネットワークノード(e.g., (H)eNB11、MME6、S/P-GW7、及びMECサーバ5)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース1701は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1702は、メモリ1703からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態において説明されたHeNB-GW10の処理を行う。プロセッサ1702は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU、又はCPUであってもよい。プロセッサ1702は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1703は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1703は、プロセッサ1702から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1702は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1703にアクセスしてもよい。
図17の例では、通信モジュール1704及び制御モジュール1705がメモリ1703に格納されている。プロセッサ1702は、通信モジュール1704を読み出して実行することで、MECサーバ5との通信を行うことができる。プロセッサ1702は、制御モジュール1705を読み出して実行することで、HeNB-GWの機能を実行する。HeNB-GWの機能は、S1-MMEインタフェース又はS1-MME及びS1-Uインタフェースを提供することを含む。より具体的に述べると、HeNB-GWの機能は、UEに関連付けられたS1APメッセージ(UE-associated S1AP messages)をMME6とHeNB11との間で中継すること、及びHeNB11に向けられた及びMME6に向けられたUEに関連付けられていないS1APメッセージ(non-UE associated S1AP messages)を終端することを含む。HeNB-GWの機能は、S/P-GW7(又は仮想化S/P-GW8)とのS1-Uインタフェース及びHeNB11とのS1-Uインタフェースを終端することを含んでもよい。
図15〜図17を用いて説明したように、上述の実施形態に係るMECサーバ5、eNodeB2、及びHeNB-GW10が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<その他の実施形態>
上述の第1〜第9の実施形態では、MECサーバ5がRANノードとしてのeNodeB2又はHeNB-GW10に結合される例を示した。これらに代えて、MECサーバ5は、他のRANノードに結合されてもよい。MECサーバ5は、X2 Gateway(X2-GW)に結合されてもよい。あるいは、MECサーバ5は、上述のHeNB-GW10及びX2-GWの機能を共に有する統合されたRANノードに結合されてもよい。X2-GWは、2つのeNodeBの間に配置され、これら2つのeNodeBの間でコントロールプレーン信号(i.e.,X2APメッセージ)を中継する。さらに、X2-GWは、2つのeNodeBの間でユーザプレーンデータを中継してもよい。
幾つかの実装において、X2-GW(又は統合されたRANノード)は、S/P-GW7又は8から受信した第1の識別子(e.g., UE IP address)を、UE1を識別するためにX2-GW(又は統合されたRANノード)により使用される第2の識別子(e.g., eNB UE X2AP ID)に関連付けてもよい。あるいは、X2-GW(又は統合されたRANノード)は、MME6から受信した第1の識別子(e.g., UE IP address)を、UE1を識別するためにX2-GW(又は統合されたRANノード)により使用される第2の識別子(e.g., eNB UE X2AP ID)に関連付けてもよい。あるいは、MECサーバ5は、S/P-GW7又は8から受信した第2の識別子(e.g., eNB UE X2AP ID)をMECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子(e.g., UE IP address)に関連付けてもよい。あるいは、MECサーバ5は、MME6から受信した第2の識別子(e.g., eNB UE X2AP ID)をMECサーバ5又はMECサーバ5にホストされたアプリケーション(又はサービス)によりUE1を識別するために使用される第1の識別子(e.g., UE IP address)に関連付けてもよい。
既に説明したように、上述の実施形態は、LTE及びLTE-Advanced以外の他のモバイル通信ネットワークに適用されてもよい。例えば、上述の実施形態が3GPP UMTSに適用される場合、MECサーバ5は、RANノード又は無線基地局としてのRNCと直接的に通信できるように配置されてもよい。幾つかの実装において、MECサーバ5は、RNCと物理的に統合されてもよい。幾つかの実装において、MECサーバ5は、RNCと同じ建物(サイト)に配置され、RNCと通信できるように当該サイト内のLANに接続されてもよい。上述の実施形態は、現在のLTE及びLTE-Advancedの発展(3GPP LTE-Advanced Pro 、LTE+、又はenhanced LTE(eLTE))の通信ネットワークに適用されてもよい。この場合、eNodeB2は、3GPP LTE-Advanced Pro 、LTE+、又はenhanced LTE(eLTE)の基地局であってもよい。さらに、eNodeB2は、3GPP Release 14として標準化される予定の新たな5Gエア・インタフェース(新たなRadio Access Technology(RAT))を提供する基地局であってもよい。
上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2015年12月11日に出願された日本出願特願2015−242686を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 UE
2 eNodeB
3 無線アクセスネットワーク
4 コアネットワーク
5 MECサーバ
6 MME
7 S/P-GW
10 HeNB-GW
11 HeNB
1505 アプリケーション・プラットフォーム・サービス・ソフトウェア
1508 通信モジュール
1606 通信モジュール
1607 制御モジュール
1704 通信モジュール
1705 制御モジュール

Claims (10)

  1. 無線アクセスネットワークに配置される無線アクセスネットワークノードであって、
    前記無線アクセスネットワークに接続する無線端末に向けたサービス又はアプリケーションに関するエッジ・コンピューティングのためにコンピューティング・リソース及びストレージ・リソースのうち少なくとも1つを提供するエッジサーバと通信するよう構成された通信モジュールを備え、
    前記通信モジュールは、
    前記無線端末の識別のために前記サービス、前記アプリケーション、又は前記エッジサーバにより使用される第1の識別子を、コアネットワーク・ノードから受信するよう構成され、
    前記第1の識別子を、前記無線端末の識別のために前記無線アクセスネットワークノードにより使用される第2の識別子に関連付けるよう構成され、
    前記第1の識別子を使用して前記エッジサーバと通信するよう構成されている、
    無線アクセスネットワークノード。
  2. 前記コアネットワーク・ノードは、ユーザプレーン・ノードを含み、
    前記通信モジュールは、前記ユーザプレーン・ノードと前記無線アクセスネットワークノードの間のユーザプレーン・トンネルを介して、前記ユーザプレーン・ノードから前記第1の識別子を受信するよう構成されている、
    請求項1に記載の無線アクセスネットワークノード。
  3. 前記通信モジュールは、前記ユーザプレーン・ノードから前記ユーザプレーン・トンネルを介して受信したGTP-UシグナリングメッセージのPrivate Extension情報要素から前記第1の識別子を取得するよう構成されている、
    請求項2に記載の無線アクセスネットワークノード。
  4. 前記ユーザプレーン・ノードは、前記エッジサーバと共に、前記無線アクセスネットワークノードのロケーションにコロケートされる、
    請求項2又は3に記載の無線アクセスネットワークノード。
  5. 前記コアネットワーク・ノードは、移動管理ノードを含み、
    前記通信モジュールは、前記移動管理ノードから前記第1の識別子を受信するよう構成されている、
    請求項1に記載の無線アクセスネットワークノード。
  6. 前記第1の識別子は、前記無線端末のIPアドレスを含み、
    前記第2の識別子は、C-RNTI、eNB UE S1AP ID、及びS1 eNB TEIDのうち少なくとも1つを含む、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワークノード。
  7. 前記通信モジュールは、前記第1の識別子を含む前記エッジサーバからの所定のメッセージを受信したことに応答して、前記無線端末のために設定された無線ベアラ又は論理チャネルを識別するための第3の識別子を前記エッジサーバに送信するよう構成されている、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワークノード。
  8. 無線アクセスネットワークに配置される無線アクセスネットワークノードにおける方法であって、
    前記無線アクセスネットワークに接続する無線端末の識別のためにサービス、アプリケーション、又はエッジサーバにより使用される第1の識別子を、コアネットワーク・ノードから受信すること、ここで前記エッジサーバは、前記無線端末に向けた前記サービス又は前記アプリケーションに関するエッジ・コンピューティングのためにコンピューティング・リソース及びストレージ・リソースのうち少なくとも1つを提供する;
    前記第1の識別子を、前記無線端末の識別のために前記無線アクセスネットワークノードにより使用される第2の識別子に関連付けること;及び
    前記第1の識別子を使用して前記エッジサーバと通信すること;
    を備える方法。
  9. 無線アクセスネットワークに配置される無線アクセスネットワークノードにおける方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
    前記方法は、
    前記無線アクセスネットワークに接続する無線端末の識別のためにサービス、アプリケーション、又はエッジサーバにより使用される第1の識別子を、コアネットワーク・ノードから受信すること、ここで前記エッジサーバは、前記無線端末に向けた前記サービス又は前記アプリケーションに関するエッジ・コンピューティングのためにコンピューティング・リソース及びストレージ・リソースのうち少なくとも1つを提供する;
    前記第1の識別子を、前記無線端末の識別のために前記無線アクセスネットワークノードにより使用される第2の識別子に関連付けること;及び
    前記第1の識別子を使用して前記エッジサーバと通信すること;
    を含む、
    プログラム
  10. 無線アクセスネットワークに配置される無線アクセスネットワークノードに結合して配置されるエッジサーバであって、
    前記無線アクセスネットワークに接続する無線端末に向けたサービス又はアプリケーションに関するエッジ・コンピューティングのためにコンピューティング・リソース及びストレージ・リソースのうち少なくとも1つを提供するよう構成されたエッジ・コンピューティング・プラットフォームと、
    通信モジュールと、
    を備え、
    前記通信モジュールは、
    前記無線端末の識別のために前記無線アクセスネットワークノードにより使用される第1の識別子を、コアネットワーク・ノードから受信するよう構成され、
    前記第1の識別子を、前記無線端末の識別のために前記サービス、前記アプリケーション、又は前記エッジサーバにより使用される第2の識別子に関連付けるよう構成され、
    前記第1の識別子を使用して前記無線アクセスネットワークノードと通信するよう構成されている、
    エッジサーバ。
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