JP6844444B2 - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、サンドブラスト加工により二次元的に配列された圧電素子を形成する場合、最外周に配置された圧電素子の形状精度が悪くなるという問題があった。
具体的には、図16に示すように、基板300上に二次元的に配列された圧電素子63を形成する過程において、サンドブラスト用ノズル400の位置が圧電素子63を設ける領域の外側に位置するときに、最外周に配置された圧電素子63の側面に研磨剤が吹き付けられ、当該圧電素子63の形状精度が悪化するという問題があった。
インクを射出する複数のノズルと、インクが供給される複数の圧力室と、振動板と、前記複数の圧力室に供給されたインクに前記振動板を介して圧力を発生させることにより、前記ノズルからインクを射出させる複数の圧電素子と、を備えるインクジェットヘッドの製造方法であって、
基板上に圧電プレートを接着する工程と、
前記圧電プレート表面にレジスト層を形成する工程と、
前記レジスト層をパターニングすることにより、前記複数の圧電素子が二次元的に配列された圧電素子ユニットを形成するための圧電素子マスクパターンと、当該圧電素子ユニットの外周部に設けられたダミー部を形成するためのダミーマスクパターンと、を有するマスクパターンを形成する工程と、
前記マスクパターン上からサンドブラスト加工を施し、前記圧電プレートをパターニングして、前記圧電素子ユニット及び前記ダミー部を形成する工程と、
前記圧電素子ユニットの各圧電素子を前記振動板に接着する工程と、
前記基板を前記圧電素子ユニットの各圧電素子から剥離する工程と、を有し、
前記基板上において、前記圧電素子の配列方向及び当該配列方向に直交する方向のそれぞれに対し、前記圧電素子ユニットの外周部と前記ダミー部との距離が、前記圧電素子ユニットにおける圧電素子間距離よりも大きいことを特徴とする。
前記ダミー部のうち、前記サンドブラスト加工する際のサンドブラストの主走査方向に交差する方向に設けられたダミー部は、少なくとも前記圧電素子ユニットの一端部から他端部までに対応する部分が覆われるように一続きで形成されていることを特徴とする。
前記ダミー部は、前記圧電素子ユニットの外周部を全て覆うように設けられていることを特徴とする。
前記サンドブラスト加工する際のサンドブラストの主走査方向が、前記圧電素子ユニットにおける前記複数の圧電素子が二次元的に配列する方向のうち、当該圧電素子の配列数の多い方向と平行であることを特徴とする。
前記ダミー部の厚さが、前記圧電素子ユニットの厚さよりも厚いことを特徴とする。
インクジェット記録装置100は、プラテン101、搬送ローラー102、ラインヘッド103,104,105,106等を備える(図1)。
プラテン101は、上面に記録媒体Mを支持しており、搬送ローラー102が駆動されると、記録媒体Mを搬送方向に搬送する。
ラインヘッド103,104,105,106は、記録媒体Mの搬送方向の上流側から下流側にかけて、搬送方向に直交する幅方向に並列して設けられている。そして、ラインヘッド103,104,105,106の内部には、後述するインクジェットヘッド1が少なくとも一つ設けられており、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、又は黒(K)のインクを記録媒体Mに向けて吐出する。
なお、ラインヘッドを用いた記録媒体の搬送のみで描画を行う1パス描画方式での実施形態を例にして説明したが、適宜の描画方式に適用可能であり、例えば、スキャン方式を用いた描画方式を採用しても良い。
インクジェットヘッド1は、ヘッドチップ2、共通インク室70、保持基板80、接続部材4及び駆動部5等を備えている(図2A、図2B、図3)。
以下、複数のノズルNが設けられた平面をX−Y平面とし、当該平面に沿う方向であって、互いに直交する方向をそれぞれX方向、Y方向とする。また、X−Y平面に直交する方向をZ方向とする。
次に、ヘッドチップ2について詳細に説明する。
ヘッドチップ2は、複数の基板が積層されて形成されており、例えば、ノズル基板10、圧力室基板20、振動板30、スペーサー基板40、及び配線基板50がZ方向に沿って下側から順に積層されている(図4)。
なお、Z方向に沿う方向のうち、ノズル基板10を基準として、インクが吐出される所定の方向を下方と記載し、その反対方向を上方と記載する。
第1格納部42Nは、振動板30上に二次元的に配列された圧電素子63を格納する。第1格納部42Nは、圧電素子63を格納できれば形状は特に限られないが、例えば、図5に示すように、圧電素子63の配列方向D1に沿って並べられた複数の圧電素子63が全て格納できるような略直方体形状で、圧電素子の配列方向D1に直交する方向D2に対して、複数列となるように形成されている。
また、第2格納部42Dは、二次元的に配列された圧電素子63の外周部に設けられたダミー部63Dを格納する。ダミー部63Dは、二次元的に配列された圧電素子63を形成する際に同時に形成されたものであり、詳細については、後述するインクジェットヘッド1の製造方法で説明する。
また、第2格納部42Dも、ダミー部63Dが格納できれば形状は特に限られない。例えば、図5に示すように、ダミー部63Dの形状に沿って、ダミー部63Dよりもやや大きな形状となるように設けられている。
また、スペーサー基板40の第1格納部42N及び第2格納部42Dは、サンドブラスト加工によって形成することができる。サンドブラスト加工に適するという観点からは、スペーサー基板40はガラス製であることが好ましい。また、ガラス製の透明基板は、部材の位置合わせのしやすさの観点からも好ましい。
スペーサー基板40は、表面処理により、防錆性や溶剤に対する耐性を得ることができることから、スペーサー基板40の耐久性をより向上させることができる。特に、スペーサー基板40には導通路41が設けられているので、インクに含まれている溶剤等に対する耐性を確保するため、表面処理は有効に機能する。
なお、表面処理は、ニッケル(Ni)によるメッキ処理に限らず、防錆性や溶剤に対する耐性を得られる表面処理であればよい。表面処理の他の具体例として、例えば、TEOS(Tetraethyl orthosilicate)のような珪酸エチルによる膜や、パリレン(登録商標)等のパラキシリレン系ポリマーによる膜をスペーサー基板40の表面に形成するための処理が挙げられる。当該膜を形成するための具体的な処理としては、例えば、スパッタリング等の蒸着処理を用いることができる。表面処理に係るこれらの例示はあくまで一例であり、これに限られるものでない。
接続部90は、配線基板50に形成されたバンプ91を有する。具体的には、バンプ91は、例えば、金を材料としたワイヤーボンディングにより形成される。また、バンプ91は、例えば、配線52の下面に形成される。配線52は、例えば、少なくとも下面が平坦な面となるよう設けられた導電性を有する金属(例えば、アルミニウム)製の板により構成されている。
また、バンプ91の下端側には導電性材料92が塗布されている。具体的には、導電性材料92は、例えば、導電性接着材である。導電性接着剤とは、導電性を有する金属粉末(例えば、銀粉等)が混入された接着剤であり、導電性を有する。
このように、接続部90は、配線基板50に形成されたバンプ91とバンプ91に塗布された導電性材料92を介して配線基板50と圧電素子63とを電気的に接続する。
配線52は、貫通電極56、配線57を介して、圧電素子63への電圧の印加に係る図示しない制御部に接続されている。
圧電素子63は、第1電極61が、接続部90、配線52、貫通電極56、配線57を介して制御部に接続されるとともに、第2電極62が、振動板30及び図示しない配線を介して制御部に接続されることで、制御部の制御下で動作する。
次に、本実施形態のインクジェットヘッド1の製造方法について説明する。
本実施形態のインクジェットヘッド1の製造方法は、(1)基板300上に圧電プレート302を接着する工程と、(2)圧電プレート302表面にレジスト層303を形成する工程と、(3)レジスト層303をパターニングすることによりマスクパターンを303p形成する工程と、(4)マスクパターン303p上からサンドブラスト加工を施し、圧電素子ユニット63U及びダミー部63Dを形成する工程と、(5)圧電素子ユニット63Uの各圧電素子63を振動板30に接着する工程と、(6)基板300を各圧電素子63から剥離する工程と、を有する。図6には、基板300上に形成した圧電素子ユニット63U及びダミー部63Dを示す。
また、本発明でいう「ダミー部」とは、ノズルNからインクを射出する圧力発生手段としては使用しない圧電素子のことをいう。本実施形態におけるダミー部63Dは、圧電素子ユニット63Uの外周部に設けられており(図6)、サンドブラスト用ノズルが圧電素子ユニット63Uの外側に位置するときに、当該サンドブラスト用ノズルから吹き出される研磨剤を遮る役割を果たす。
基板300としては、例えば、後の工程で行うサンドブラスト加工する際の好適な基板であるガラス基板が用いられる。
また、剥離可能な粘着剤301としては、適宜公知の粘着剤を使用可能であり、例えば、加熱発泡剤を含有する粘着剤や、紫外線の照射処理によって粘着力が低下する粘着剤等を使用することができる。
次に、マスクパターン303p上からサンドブラスト加工を施し、圧電プレート302をパターニングして、圧電素子ユニット63Uを構成する各圧電素子63と、ダミー部63Dとを形成し(図7E)、レジスト層303(マスクパターン303p)を除去する(図7F)。
また、本発明でいう「圧電素子間距離」とは、図6に一例を示すように、圧電素子63の配列方向D1においては、隣接する圧電素子63同士の間の距離B1を意味し、電素子の配列方向D1に直交する方向D2においては、圧電素子の配列間の距離B2を意味する。
また、圧電素子の配列方向D1及び当該方向D1に直交する方向D2において、圧電素子ユニット63Uの外周部とダミー部63Dとの距離A1,A2を、圧電素子間距離B1,B2より大きくすることで、サンドブラスト加工する際にサンドブラスト用ノズルを圧電素子ユニット63Uの外周部からより遠くの位置まで走査させることができる。これにより、サンドブラスト用ノズルがダミー部63Dの外側に位置するときに、サンドブラスト用ノズルから圧電素子ユニット63Uまでの距離がより遠くなり、研磨剤が圧電素子ユニット63Uに吹き付けられにくくなるので、圧電素子ユニット63Uの最外周に位置する圧電素子63の形状精度を向上させることができる。
これに対し、本実施形態のインクジェットヘッド1の製造方法では、圧電素子ユニット63Uの外周部とダミー部63Dとの距離A1,A2を、圧電素子間距離B1,B2より大きくすることで、当該距離A1,A2を大きくしているので、図6に破線の矢印で示すように、ダミー部63Dの側面で反射した研磨剤が、圧電素子ユニット63Uの最外周に位置する圧電素子63に吹き付けられにくく、当該圧電素子63の形状精度を向上させることができる。
ダミー部63D、例えば、図8に示すように複数に分割したものとしてもよいし(図8)、圧電素子の配列方向D1については複数に分割したものとし、当該方向D1に直交する方向D2については一続きで形成したものとしてもよいし(図9)、圧電素子ユニット63Uの外周部を全て覆うように設けてもよい(図10)。
また、ダミー部63Dを複数に分割する場合は、当該ダミー部63Dと平行な位置の圧電素子ユニット63Uを8割以上覆うように設けることが、本発明の効果を得る観点から好ましい。
また、本発明でいう「サンドブラストの主走査方向」とは、サンドブラスト加工を複数のラインに分割して行う際に、当該ライン方向と平行な方向をいう。また、本発明では、次のラインに移動することを副走査といい、その移動方向である主走査方向と直交する方向を副走査方向という。
また、サンドブラスト加工は、基板300を固定してサンドブラスト用ノズルを移動してもよく、サンドブラスト用ノズルを固定して基板300側を移動させることとしてもよい。
サンドブラスト加工を行う際には、サンドブラストの主走査方向MDに交差する方向に設けられたダミー部63Dの外側にサンドブラスト用ノズルが留まる時間が長くなる。ここで、サンドブラスト加工する際のサンドブラストの主走査方向MDに交差する方向に設けられたダミー部63Dが、圧電素子ユニット63Uの一端部から他端部までに対応する部分が覆われるように一続きで形成されていると、ダミー部63Dの外側にサンドブラスト用ノズルが留まっているときに、研磨剤が圧電素子ユニット63Uには吹き付けられにくくなる。したがって、圧電素子ユニット63Uの最外周に位置する圧電素子63の形状精度をより向上させることができる。
また、ダミー部63Dの厚さを、圧電素子ユニット63Uの厚さよりも厚くするためには、例えば、ダミー部63Dを形成する部分を厚くした圧電プレート302を用いることで製造することができる。
ここで、ダミー部63Dについても、圧電素子ユニット63Uを構成する各圧電素子63と同様の方法で振動板30に接着させることができる。ただし、ダミー部63Dはインクの射出には使用しないので、ダミー部63D部分を切り取った後で、圧電素子ユニット63Uのみを振動板30に接着させてもよい。
また、図5には、ダミー部63Dも振動板30に接着する場合の、スペーサー基板40とダミー部Dの位置関係を示している。
次に、スペーサー基板40を振動板30に接着させ、スペーサー基板40と振動板30とが密着するように加圧(例えば、両面から加圧)する(図13)。
なお、図15では、スペーサー基板40の表面に有する接着剤220のうち、スペーサー基板40の切断面の上面に有する接着剤220aと、導通路41及び第1格納部42Nの奥のスペーサー基板40の上面に有する接着剤220bとをそれぞれ別の符号を付して示している。
以上、説明した通り、本発明に係るインクジェットヘッド1は、インクを射出する複数のノズルNと、インクが供給される複数の圧力室21と、振動板30と、複数の圧力室21に供給されたインクに振動板30を介して圧力を発生させることにより、ノズルNからインクを射出させる複数の圧電素子63と、を備える。そして、本発明のインクジェットヘッド1の製造方法では、基板300上に圧電プレート302を接着する工程と、圧電プレート302表面にレジスト層303を形成する工程と、レジスト層303をパターニングすることにより、複数の圧電素子63が二次元的に配列された圧電素子ユニット63Uを形成するための圧電素子マスクパターン303nと、当該圧電素子ユニット63Uの外周部に設けられたダミー部63Dを形成するためのダミーマスクパターン303dと、を有するマスクパターン303pを形成する工程と、当該マスクパターン303p上からサンドブラスト加工を施し、圧電プレート302をパターニングして、圧電素子ユニット63U及びダミー部63Dを形成する工程と、圧電素子ユニット63Uの各圧電素子63を振動板30に接着する工程と、基板300を圧電素子ユニット63Uの各圧電素子63から剥離する工程と、を有する。また、基板300上において、圧電素子63の配列方向D1及び当該配列方向D1に直交する方向D2のそれぞれに対し、圧電素子ユニット63Uの外周部とダミー部63Dとの距離A1,A2が、圧電素子ユニット63Uにおける圧電素子間距離B1,B2よりも大きくなっている。
このような本実施形態のインクジェットヘッド1の製造方法では、サンドブラスト加工する際に、サンドブラスト用ノズルがダミー部63Dの外側まで走査されることとなる。ここで、当該サンドブラスト用ノズルがダミー部63Dの外側に位置するときには、ダミー部63Dが防御壁の役割を果たすこととなる。より詳細には、サンドブラスト用ノズルが圧電素子ユニット63Uの外側に位置するときに、当該サンドブラスト用ノズルから吹き出される研磨剤が、ダミー部63Dによって遮られる。したがって、圧電素子ユニット63Uの最外周に位置する圧電素子63の形状精度を向上させることができる。
また、圧電素子の配列方向D1及び当該方向D1に直交する方向D2において、圧電素子ユニット63Uの外周部とダミー部63Dとの距離A1,A2を、圧電素子間距離B1,B2より大きくすることで、サンドブラスト加工する際にサンドブラスト用ノズルを圧電素子ユニット63Uの外周部からより遠くの位置まで走査させることができる。これにより、サンドブラスト用ノズルがダミー部63Dの外側に位置するときに、サンドブラスト用ノズルから圧電素子ユニット63Uまでの距離がより遠くなり、研磨剤が圧電素子ユニット63Uに吹き付けられにくくなるので、圧電素子ユニット63Uの最外周に位置する圧電素子63の形状精度を向上させることができる。
さらに、圧電素子ユニット63Uの外周部とダミー部63Dとの距離A1,A2を、圧電素子間距離B1,B2より大きくすることで、当該距離A1,A2を大きくしているので、ダミー部63Dの側面で反射した研磨剤が、圧電素子ユニット63Uの最外周に位置する圧電素子63に吹き付けられにくく、当該圧電素子63の形状精度を向上させることができる。
サンドブラスト加工を行う場合、サンドブラストの主走査方向MDに交差する方向に設けられたダミー部63Dの外側にサンドブラスト用ノズルが留まる時間が長くなる。ここで、サンドブラスト加工する際のサンドブラストの主走査方向MDに交差する方向に設けられたダミー部63Dが、圧電素子ユニット63Uの一端部から他端部までに対応する部分が覆われるように一続きで形成されていると、ダミー部63Dの外側にサンドブラスト用ノズルが留まっているときに、研磨剤が圧電素子ユニット63Uには吹き付けられにくくなる。したがって、圧電素子ユニット63Uの最外周に位置する圧電素子63の形状精度をより向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態は、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 ヘッドチップ
10 ノズル基板
20 圧力室基板
21 圧力室
30 振動板
40 スペーサー基板
42 格納部
50 配線基板
63 圧電素子
63D ダミー部
63U 圧電素子ユニット
100 インクジェット記録装置
300 基板
302 圧電プレート
303 レジスト層
303d ダミーマスクパターン
303n 圧電素子マスクパターン
303p マスクパターン
N ノズル
MD サンドブラストの主走査方向
D1 圧電素子の配列方向
A1 圧電素子ユニットの外周部とダミー部との距離(圧電素子の配列方向)
A2 圧電素子ユニットの外周部とダミー部との距離(圧電素子の配列方向に直交する方向)
B1 圧電素子ユニットにおける圧電素子間距離(圧電素子の配列方向)
B2 圧電素子ユニットにおける圧電素子間距離(圧電素子の配列方向に直交する方向)
Claims (5)
- インクを射出する複数のノズルと、インクが供給される複数の圧力室と、振動板と、前記複数の圧力室に供給されたインクに前記振動板を介して圧力を発生させることにより、前記ノズルからインクを射出させる複数の圧電素子と、を備えるインクジェットヘッドの製造方法であって、
基板上に圧電プレートを接着する工程と、
前記圧電プレート表面にレジスト層を形成する工程と、
前記レジスト層をパターニングすることにより、前記複数の圧電素子が二次元的に配列された圧電素子ユニットを形成するための圧電素子マスクパターンと、当該圧電素子ユニットの外周部に設けられたダミー部を形成するためのダミーマスクパターンと、を有するマスクパターンを形成する工程と、
前記マスクパターン上からサンドブラスト加工を施し、前記圧電プレートをパターニングして、前記圧電素子ユニット及び前記ダミー部を形成する工程と、
前記圧電素子ユニットの各圧電素子を前記振動板に接着する工程と、
前記基板を前記圧電素子ユニットの各圧電素子から剥離する工程と、を有し、
前記基板上において、前記圧電素子の配列方向及び当該配列方向に直交する方向のそれぞれに対し、前記圧電素子ユニットの外周部と前記ダミー部との距離が、前記圧電素子ユニットにおける圧電素子間距離よりも大きいことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。 - 前記ダミー部のうち、前記サンドブラスト加工する際のサンドブラストの主走査方向に交差する方向に設けられたダミー部は、少なくとも前記圧電素子ユニットの一端部から他端部までに対応する部分が覆われるように一続きで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記ダミー部は、前記圧電素子ユニットの外周部を全て覆うように設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記サンドブラスト加工する際のサンドブラストの主走査方向が、前記圧電素子ユニットにおける前記複数の圧電素子が二次元的に配列する方向のうち、当該圧電素子の配列数の多い方向と平行であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
- 前記ダミー部の厚さが、前記圧電素子ユニットの厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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