JP6844295B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
入力画像をHSV色空間画像に変換するHSV変換部、HSV色空間画像から照明光を分離して、この照明光成分についてレティネックス演算に基づく、階調補正を行う階調補正部、階調補正後のHSVデータを入力画像の色空間データに再変換する再変換部、を備え、HSV色空間に変換された入力画像の彩度データについて、照明光の値が小さい領域について彩度を低く調整する第1のモードと、照明光の値が小さい領域について彩度を高く調整する第2のモードが切り替え可能に構成されており、いずれかのモードを特定する選択命令が与えられると、選択されたモードに基づき、HSV変換部から与えられる彩度データを調整した調整後彩度データを再変換部に与える彩度調整部を有する階調補正装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−211914号公報
ここで、HSV色空間のように、明度を変えると色味も変わることがある色空間でレティネックス処理を行うと、照明色によっては少なくとも一部の領域の彩度が強調されて不自然に見えることがある。例えば、照明色の彩度が高い場合や照明色の色相が暖色系の色相に近い場合に、肌領域の彩度が強調されて不自然に見える等である。しかしながら、照明光の値が小さい領域について彩度を低く調整するか高く調整するかを切り替える構成を採用した場合には、照明色に応じて彩度を調整することができないので、照明色によって少なくとも一部の領域の彩度が強調されて不自然に見えることを抑制することはできない。
本発明の目的は、明度を変えると色味も変わることがある色空間でレティネックス処理を行う際に、照明光の値が小さい領域について彩度を低く調整するか高く調整するかを切り替えるよう構成された場合に比較して、照明色によって少なくとも一部の領域の彩度が強調されて不自然に見えることを抑制することにある。
請求項1に記載の発明は、原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段と、前記照明色を推定する推定手段とを備え、前記明度画像生成手段は、前記第1の明度画像から、当該第1の明度画像の照明成分を画素値とする照明画像を生成し、当該第1の明度画像と、当該照明画像とから、当該第1の明度画像の反射率成分を画素値とする反射率画像を生成し、少なくとも当該反射率画像から、前記第2の明度画像を生成し、前記推定手段は、前記原画像と、前記照明画像とから、前記照明色を推定することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段と、前記原画像から、人の肌を表す領域である肌領域を抽出する抽出手段とを備え、前記色度画像生成手段は、前記照明色に応じて、前記第1の色度画像の前記肌領域における彩度を調整することにより、前記第2の色度画像を生成することを特徴とする画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段とを備え、前記色度画像生成手段は、前記照明色の色相が暖色系の色相に近いことを示す予め定められた条件が満たされる場合に、前記第1の色度画像の彩度が低くなるように、予め定められた調整量を用いて、前記第1の色度画像の前記少なくとも一部の領域における彩度を調整することを特徴とする画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記色度画像生成手段は、前記照明色の色相が暖色系の色相に近いほど、前記予め定められた調整量を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段とを備え、前記色度画像生成手段は、前記照明色の彩度が高く、かつ、前記照明色の色相が暖色系の色相に近いことを示す予め定められた条件が満たされる場合に、前記第1の色度画像の彩度が低くなるように、予め定められた調整量を用いて、前記第1の色度画像の前記少なくとも一部の領域における彩度を調整することを特徴とする画像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記色度画像生成手段は、前記照明色の彩度が高いほど、かつ、前記照明色の色相が暖色系の色相に近いほど、前記予め定められた調整量を大きくすることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置である。
請求項7に記載の発明は、原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段とを備え、前記色度画像生成手段は、前記原画像の前記少なくとも一部の領域の色が赤味が強いことを示す予め定められた条件が満たされる場合に、前記第1の色度画像の彩度が低くなるように、予め定められた調整量を用いて、前記第1の色度画像の前記少なくとも一部の領域における彩度を調整することを特徴とする画像処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記色度画像生成手段は、前記原画像の前記少なくとも一部の領域の色が赤味が強いほど、前記予め定められた調整量を大きくすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置である。
請求項9に記載の発明は、原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段とを備え、前記色度画像生成手段は、第1の照明色の照明を用いて取得された前記原画像の色味が、当該第1の照明色の彩度よりも低い彩度及び当該第1の照明色の色相よりも暖色系の色相から遠い色相の少なくとも何れか一方を有する第2の照明色の照明を用いて取得された前記原画像の色味に近付くように、前記第1の色度画像を調整することを特徴とする画像処理装置である。
請求項10に記載の発明は、コンピュータに、原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する機能と、前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する機能と、前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する機能と、前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する機能と、前記原画像から、人の肌を表す領域である肌領域を抽出する機能とを実現させ、前記第2の色度画像を生成する機能は、前記照明色に応じて、前記第1の色度画像の前記肌領域における彩度を調整することにより、前記第2の色度画像を生成することを特徴とするプログラムである。
請求項1の発明によれば、照明色を入力する場合や、照明色をレティネックス処理とは関係なく推定する場合に比較して、照明色を効率的に把握することができる。
請求項2の発明によれば、明度を変えると色味も変わることがある色空間でレティネックス処理を行う際に、照明光の値が小さい領域について彩度を低く調整するか高く調整するかを切り替えるよう構成された場合に比較して、照明色によって特に肌領域の彩度が強調されて不自然に見えることを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、明度を変えると色味も変わることがある色空間でレティネックス処理を行う際に、照明光の値が小さい領域について彩度を低く調整するか高く調整するかを切り替えるよう構成された場合に比較して、特に照明色の色相が暖色系の色相に近いことによって少なくとも一部の領域の彩度が強調されて不自然に見えることを抑制することができる。
請求項4の発明によれば、照明色の色相が暖色系の色相に近ければ少なくとも一部の領域の彩度を調整する場合に比較して、照明色の色相が暖色系の色相に近いことによってその領域の彩度が強調されて不自然に見えることを高精度に抑制することができる。
請求項5の発明によれば、明度を変えると色味も変わることがある色空間でレティネックス処理を行う際に、照明光の値が小さい領域について彩度を低く調整するか高く調整するかを切り替えるよう構成された場合に比較して、照明色の彩度が高く色相が暖色系の色相に近いことによって少なくとも一部の領域の彩度が強調されて不自然に見えることを抑制することができる。
請求項6の発明によれば、照明色の彩度が高く色相が暖色系の色相に近ければ少なくとも一部の領域の彩度を調整する場合に比較して、照明色の彩度が高く色相が暖色系の色相に近いことによってその領域の彩度が強調されて不自然に見えることを高精度に抑制することができる。
請求項7の発明によれば、照明色に応じて少なくとも一部の領域の彩度を一律に調整するよう構成された場合に比較して、少なくとも一部の領域の彩度が強調されて不自然に見えることを抑制することができる。
請求項8の発明によれば、少なくとも一部の領域の色が赤味が強ければその領域の彩度を調整する場合に比較して、その領域の色が赤味が強いことによってその領域の彩度が強調されて不自然に見えることを高精度に抑制することができる。
請求項9の発明によれば、明度を変えると色味も変わることがある色空間でレティネックス処理を行う際に、照明光の値が小さい領域について彩度を低く調整するか高く調整するかを切り替えるよう構成された場合に比較して、照明色の彩度が高いこと及び照明色の色相が暖色系の色相に近いことの少なくとも何れか一方によって少なくとも一部の領域の彩度が強調されて不自然に見えることを抑制することができる。
請求項10の発明によれば、明度を変えると色味も変わることがある色空間でレティネックス処理を行う際に、照明光の値が小さい領域について彩度を低く調整するか高く調整するかを切り替えるよう構成された場合に比較して、照明色によって特に肌領域の彩度が強調されて不自然に見えることを抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 多層画像生成部が明度画像から多層画像を生成する様子を示した図である。 (a)〜(c)は、σの値によって多層画像の各層の画像の周波数が異なることを示した図である。 照明色の彩度SLIGHT及び照明色の色相HLIGHTを2軸とするグラフ上に重みwを異ならせる領域を示した図である。 照明色の彩度SLIGHTと重みとの関係を示す関数f(SLIGHT)のグラフである。 照明色の色相HLIGHTと重みとの関係を示す関数g(HLIGHT)のグラフである。 本発明の第1の実施の形態における画像処理装置の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 肌色特性値tと肌色補正量z(t)との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態における画像処理装置の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における画像処理装置のハードウェア構成例を示したブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像処理装置10の機能構成例を表すブロック図である。図示するように、本実施の形態における画像処理装置10は、色空間変換部11と、照明成分推定部12と、反射率成分推定部13と、視認性再現部14と、肌領域抽出部15と、照明色推定部16と、色調整部18と、再合成部19とを備える。尚、ここでは、原画像のプレーンがRGBの3プレーンであるものとして説明する。
色空間変換部11は、RGB色空間における原画像(RGB画像)を、例えばHSV色空間における明度画像(V画像)及び色度画像(HS画像)に変換する。このような色空間の変換は、数式1に示すような一般的な変換式を用いて行ってもよいし、DLUT等の変換テーブルを用いて行ってもよい。
Figure 0006844295
本実施の形態では、原画像の明度を表す画像である第1の明度画像の一例として、明度画像を用いており、原画像の色度を表す画像である第1の色度画像の一例として、色度画像を用いている。また、原画像を第1の明度画像及び第1の色度画像に変換する変換手段の一例として、色空間変換部11を設けている。
照明成分推定部12は、明度画像の位置(x,y)に対する画素値をI(x,y)、照明成分をI(x,y)とすると、I(x,y)に基づいてI(x,y)を推定する(以下、この推定された照明成分の画像を「照明推定画像」という)。視覚認知の1つの特性として、網膜に入った光の1点(画像では1つの画素)の知覚量は、その1点の周辺輝度の平均に影響することが知られている。周辺輝度は推定された照明成分に相当し、照明成分の推定は、例えば、移動平均法又は以下のガウス関数で表されるコンボリューションを行うことにより実施される。
Figure 0006844295
ここで、x,yはある画素の位置を表し、kは画像処理のフィルタサイズの画素分で積分した場合に結果が1になるように正規化する係数を表し、σは平滑化度合い(スケール)を表す。尚、上記の関数は一例であり、結果として画像が平滑化されるフィルタであれば如何なるものを用いてもよい。例えば、数式2を変形した関数によるフィルタで、エッジ保存を行う平滑化フィルタとして知られるバイラテラルフィルタがあるが、これを用いてもよいものとする。
レティネックス原理によれば、人の視覚特性は、注目領域の周辺から照明光を推定していることが知られている。従って、平滑化した画像は、推定された照明光を表すことになる。しかしながら、シーンによって適するスケールが異なるため、例えば、照明光の推定は、以下のようにスケール1からスケールNまでのN層の画像の加重合計をとるのが望ましい。
Figure 0006844295
ここで、I(x,y)は照明推定画像の画素値を表し、G(x,y)はスケールnに対する数式2を表し、I(x,y)は明度画像の画素値を表し、Wはスケールnに対する重みを表し、「×」を「○」で囲んだ記号は畳み込みを表す。尚、Wは、簡易的に1/Nとしてもよいし、層に応じて可変としてもよい。
尚、照明成分推定部12内の多層画像生成部120による多層画像の生成の様子を図2に示す。図2には、明度を表すVプレーンから、多層画像として、スケール1からスケールNまでのN層の画像が生成される例を示している。ここで、スケール1、スケール2、・・・、スケールNの層は、数式2のσを変化させることにより得られる層であるため、平滑化度合いが異なることになる。図3(a)〜(c)に示すように、σを変化させると画像の周波数が変化する。具体的には、(a)に示すようにσが小さいと高周波になり、(c)に示すようにσが大きいと低周波になり、(b)に示すようにσが中程度だと周波数も中程度になる。
また、ここでは、MSR(Multi-Scale Retinex)で用いられる複数のスケールの層の画像から照明推定画像を生成したが、SSR(Single-Scale Retinex)で用いられる1つのスケールの層の画像をそのまま照明推定画像としても構わない。
本実施の形態では、原画像の照明成分を画素値とする照明画像の一例として、照明推定画像を用いており、明度画像生成手段の照明画像を生成する部分の一例として、照明成分推定部12を設けている。
反射率成分推定部13は、反射率成分をI(x,y)とすると、明度画像の画素値I(x,y)と照明成分I(x,y)とに基づいて、以下のようにI(x,y)を推定する(以下、この推定された反射率成分の画像を「反射率推定画像」という)。
Figure 0006844295
本実施の形態では、原画像の反射率成分を画素値とする反射率画像の一例として、反射率推定画像を用いており、明度画像生成手段の反射率画像を生成する部分の一例として、反射率成分推定部13を設けている。
視認性再現部14は、レティネックスの再現処理を行う。この再現処理は、例えば、数式5の再現式を用いて行うとよい。即ち、視認性再現部14は、明度画像の反射率成分を強調した反射率強調画像を再現する。
Figure 0006844295
ここで、I(x,y)は明度画像の画素値を表し、I(x,y)は反射率推定画像の画素値を表し、I^(x,y)は反射率強調画像の画素値を表す。また、αは反射率成分を強調するための再現パラメータである。I^(x,y)は、α=0の場合、明度画像の画素値そのものとなり、α=1の場合、反射率成分そのものとなる。尚、本明細書では、ハット記号を、数式中では文字の真上に付すが、文中では文字の後ろに付すものとする。
また、レティネックス再現式は幾つか提案されているが、反射率成分の重みを変えるようなものであれば、如何なる再現式を用いても構わない。例えば以下のような式を用いてもよい。
Figure 0006844295
ここで、αは反射率のゲインを表すパラメータであり、γは再現式の切片を表すパラメータである。図1は、視認性再現部14が明度画像を用いて反射率強調画像を生成する場合について示したが、この数式6を用いた場合、視認性再現部14は明度画像を用いずに反射率強調画像を生成することになる。
本実施の形態では、視認性向上処理の一例として、レティネックス処理を用いており、第2の明度画像の一例として、反射率強調画像を用いている。また、明度画像生成手段の第2の明度画像を生成する部分の一例として、視認性再現部14を設けている。
肌領域抽出部15は、原画像中から人の肌を表す領域(以下、「肌領域」という)を抽出する。肌領域の抽出は、代表的な肌の値に近い画素を抽出する方法や、オブジェクト認識等で人間を認識してその情報と色情報とを用いて抽出する方法等、如何なる方法を用いて行ってもよい。
本実施の形態では、原画像から肌領域を抽出する抽出手段の一例として、肌領域抽出部18を設けている。
照明色推定部16は、照明成分推定部12により推定された照明推定画像の画素値と原画像の画素値との加重平均をとることにより、照明色を推定する。推定した照明色は、数式7で表される。
Figure 0006844295
ここで、I(x,y)は照明推定画像の画素値を表し、I(x,y)は原画像の画素のRGBの各成分を表し、Nは原画像内の画素数(照明推定画像内の画素数も同じ)を表し、Lは推定した照明色のRGBの各成分を表す。このようにLはRGBの各値となっているため、数式1を用いてこれをHSVの各値に変換し、そのうちH値及びS値を照明色として扱うとよい。
尚、照明色としては、本方法で推定したものに限らず、グレー仮説等の理論や照明光と物体の物理的な特性を利用した手法、或いはニューラルネットワーク等を用いて算出したものを用いてもよい。
本実施の形態では、照明色を推定する推定手段の一例として、照明色推定部16を設けている。
色調整部18は、肌領域抽出部15により抽出された肌領域について、色空間変換部11による変換後の色度画像の彩度を、照明色推定部16により推定された照明色に応じて調整することにより、彩度調整画像を生成する。つまり、色度画像の彩度をS、照明色に応じて彩度を制御する重みをw、彩度調整画像の彩度をS’とすると、S’は数式8のように表される。
Figure 0006844295
ここで、図4を参照すると、重みwは、照明色の彩度SLIGHTが高く、かつ、照明色の色相HLIGHTが赤からオレンジに略相当する暖色系に近い領域(領域A)ほど小さく、その領域から離れた領域(例えば、領域B,C)ほど大きくなるようにするとよい。尚、このような重みwと色相HLIGHT及び彩度SLIGHTとの関係は、LUTとして定義しておくとよい。
また、図4には、各領域内での重みwの設定方法について示さなかったが、如何なる設定方法を採用してもよい。例えば、領域A内では、彩度SLIGHT及び色相HLIGHTの如何なる組み合わせに対しても同じ重みwを設定してよい。この場合、彩度SLIGHT及び色相HLIGHTの組み合わせが領域A内にあることは、照明色の彩度が高く、かつ、照明色の色相が暖色系の色相に近いことを示す予め定められた条件の一例であり、同じ重みwを用いた場合の彩度Sの変化量は、予め定められた調整量の一例である。
或いは、図5に示すように、彩度SLIGHTが高いほど重みが小さくなる関数f(SLIGHT)と、図6に示すように、色相HLIGHTが赤からオレンジに略相当する暖色系の色相の場合に重みが最も小さくなり、その色相から離れるほど重みが大きくなる関数g(HLIGHT)とを定義し、これらの関数を用いて重みwを算出してもよい。この場合、重みwは、数式9で表すことができる。
Figure 0006844295
尚、関数としては、上記特性を有するものであれば如何なる関数を用いてもよい。
また、図5では、彩度SLIGHTが高いほど重みが小さくなるようにしているが、彩度SLIGHTの高さが閾値以上である場合には、如何なる彩度SLIGHTに対しても同じ重みを設定してよい。この場合、彩度SLIGHTの高さが閾値以上であることは、照明色の彩度が高いことを示す予め定められた条件の一例であり、同じ重みを用いた場合の彩度Sの変化量は、予め定められた調整量の一例である。
更に、図6では、色相HLIGHTが暖色系の色相に近いほど重みが小さくなるようにしているが、色相HLIGHTの暖色系の色相への近さが閾値以上である場合には、如何なる色相HLIGHTに対しても同じ重みを設定してよい。この場合、色相HLIGHTの暖色系の色相への近さが閾値以上であることは、照明色の色相が暖色系の色相に近いことを示す予め定められた条件の一例であり、同じ重みを用いた場合の彩度Sの変化量は、予め定められた調整量の一例である。
本実施の形態では、第2の色度画像の一例として、彩度調整画像を用いており、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段の一例として、色調整部18を設けている。
再合成部19は、視認性再現部14により再現された反射率強調画像と、色調整部18により生成された彩度調整画像とを合成することにより、再現画像を生成する。
本実施の形態では、第2の明度画像と第2の色度画像とを合成する合成手段の一例として、再合成部19を設けている。
図7は、本発明の第1の実施の形態における画像処理装置10の動作例を表すフローチャートである。
原画像が入力されると、まず、色空間変換部11が、原画像に対して原画像の色空間から明度及び色度の色空間への色変換を行うことにより、明度画像及び色度画像を生成する(ステップ101)。
次に、照明成分推定部12が、図2に示したように、ステップ101で生成された明度画像から、複数の平滑化された画像を含む多層画像を生成し、これらの多層画像を用いて、照明推定画像を生成する(ステップ102)。
次いで、反射率成分推定部13が、ステップ101で生成された明度画像と、ステップ102で生成された照明推定画像とに基づいて、反射率推定画像を生成する(ステップ103)。
その後、視認性再現部14が、ステップ101で生成された明度画像と、ステップ103で生成された反射率推定画像とに基づいて、反射率強調画像を生成する(ステップ104)。尚、ここでは、数式5を用いて反射率強調画像を生成する場合を想定して明度画像を用いることとしたが、数式6を用いて反射率強調画像を生成する場合は、ステップ104で明度画像を用いなくてもよい。
一方で、肌領域抽出部15が、原画像から肌領域を抽出する(ステップ105)。ここで、ステップ105はステップ104の後に実行されることとしたが、原画像が入力された後であれば、如何なるタイミングで実行されてもよい。
また、照明色推定部16が、原画像と、ステップ102で生成された照明推定画像とから、照明色を推定する(ステップ106)。ここで、ステップ106はステップ105の後に実行されることとしたが、ステップ102が実行された後であれば、如何なるタイミングで実行されてもよい。
その後、色調整部18が、ステップ105で抽出された肌領域について、ステップ101で生成された色度画像の彩度を、ステップ106で推定された照明色に応じて調整することにより、彩度調整画像を生成する(ステップ107)。
最後に、再合成部19が、ステップ104で生成された反射率強調画像と、ステップ107で生成された彩度調整画像とを再合成することにより、再現画像を生成する(ステップ108)。
尚、第1の実施の形態において、色調整部18は、肌領域について、色度画像の彩度を調整するようにしたが、これには限らない。人の肌を表さないが肌色に類似する色の領域や、肌色以外の領域について、色度画像の彩度を調整するようにしてもよい。つまり、色調整部18は、少なくとも一部の領域について、色度画像の彩度を調整するものとしてよい。
また、第1の実施の形態において、色調整部18は、照明色を推定することにより把握するようにしたが、これには限らない。例えば、ユーザの色温度等による指定を受け付けることにより把握するようにしてもよい。
更に、第1の実施の形態において、色調整部18は、照明の彩度SLIGHTが高いほど、かつ、照明の色相HLIGHTが暖色系の色相に近いほど、重みwが小さくなるようにしたが、これには限らない。照明の色相HLIGHTに関係なく、照明の彩度SLIGHTが高いほど重みwが小さくなるようにしてもよいし、照明の彩度SLIGHTに関係なく、照明の色相HLIGHTが暖色系の色相に近いほど重みwが小さくなるようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、抽出した肌領域について、照明色に応じて一律に彩度を調整したが、第2の実施の形態では、抽出した肌領域について、肌色の特性値(以下、「肌色特性値」という)も考慮して彩度を調整する。
図8は、本発明の第2の実施の形態における画像処理装置10の機能構成例を表すブロック図である。図示するように、本実施の形態における画像処理装置10は、色空間変換部11と、照明成分推定部12と、反射率成分推定部13と、視認性再現部14と、肌領域抽出部15と、照明色推定部16と、肌色補正量解析部17と、色調整部18と、再合成部19とを備える。ここで、色空間変換部11、照明成分推定部12、反射率成分推定部13、視認性再現部14、肌領域抽出部15、照明色推定部16及び再合成部19については、第1の実施の形態と同じなので説明を省略し、以下では、肌色補正量解析部17及び色調整部18についてのみ説明する。
肌色補正量解析部17は、抽出した肌領域について、肌色特性値を考慮した補正量(以下、「肌色補正量」という)を算出する。肌色においてはG信号やB信号よりもR信号が高くなることが多いため、R信号を分母にしたG/R又はB/Rを肌色特性値として、肌色補正量を算出する。具体的には、G/R又はB/Rをtとし、肌色補正量をz(t)とすると、図9に示すように、tが小さいほど、赤味が強くなるため、z(t)を小さくし、tが大きいほど、z(t)を大きくすればよい。ここで、図9に示した関数としては、例えば、数式10で表されるロジスティック関数を用いることできる。但し、これはあくまで一例であり、tが小さいほどz(t)が小さくなり、tが大きいほどz(t)が大きくなるものであれば、如何なる関数を用いてもよい。
Figure 0006844295
ここで、k1及びk2は、定数を表すものとする。
或いは、tが小さいほど、赤味が強くなるため、z(t)を小さくし、tが中間の値のときにz(t)が最も高くなるようにしてもよい。その場合、z(t)としては、例えば、上に凸の二次関数等を用いればよい。
また、z(t)としては、抽出された肌領域の全画素についての肌色特性値を考慮した補正量の平均値を算出し、これを肌領域の全体についての肌色補正量として用いてもよい。或いは、抽出された肌領域の各画素についての肌色特性値を考慮した補正量を算出し、これを肌領域の画素ごとの肌色補正量として用いてもよい。
色調整部18は、肌領域抽出部15により抽出された肌領域について、色空間変換部11による変換後の色度画像の彩度を、照明色推定部16により推定された照明色に応じて調整することにより、彩度調整画像を生成する。つまり、色度画像の彩度をS、照明色に応じて彩度を制御する重みをw、彩度調整画像の彩度をS’とすると、S’は、第1の実施の形態と同様に、数式11のように表される。
Figure 0006844295
但し、第2の実施の形態では、肌色補正量解析部17により算出された肌色補正量z(t)と、彩度SLIGHTが高いほど重みが小さくなる関数f(SLIGHT)と、色相HLIGHTが赤からオレンジに略相当する暖色系の色相の場合に重みが最も小さくなり、その色相から離れるほど重みが大きくなる関数g(HLIGHT)とを定義し、これらの関数を用いて重みwを算出する。この場合、重みwは、数式12で表すことができる。
Figure 0006844295
尚、関数としては、上記特性を有するものであれば如何なる関数を用いてもよい。
また、図9では、肌色特性値tが小さいほど重みが小さくなるようにしているが、肌色特性値tの大きさが閾値以下である場合には、如何なる肌色特性値tに対しても同じ肌色補正量z(t)を設定してよい。この場合、肌色特性値tの大きさが閾値以下であることは、肌領域の色が赤味が強いことを示す予め定められた条件の一例であり、同じ肌色補正量z(t)を用いた場合の彩度Sの変化量は、予め定められた調整量の一例である。
本実施の形態では、第2の色度画像の一例として、彩度調整画像を用いており、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段の一例として、色調整部18を設けている。
図10は、本発明の第2の実施の形態における画像処理装置10の動作例を表すフローチャートである。ここで、ステップ151〜156は、図7のステップ101〜106と同じなので説明を省略し、以下では、ステップ157以降について説明する。
ステップ156で照明色が推定されると、肌色補正量解析部17は、ステップ155で抽出された肌領域について、肌色補正量を算出する(ステップ157)。ここで、ステップ157はステップ156の後に実行されることとしたが、ステップ155が実行された後であれば、如何なるタイミングで実行されてもよい。
その後、色調整部18が、ステップ155で抽出された肌領域について、ステップ151で生成された色度画像の彩度を、ステップ156で推定された照明色に応じて、かつ、ステップ157で算出された肌色補正量を用いて、調整することにより、彩度調整画像を生成する(ステップ158)。
最後に、再合成部19が、ステップ154で生成された反射率強調画像と、ステップ158で生成された彩度調整画像とを再合成することにより、再現画像を生成する(ステップ159)。
尚、第2の実施の形態において、色調整部18は、肌領域について、色度画像の彩度を調整するようにしたが、これには限らない。人の肌を表さないが肌色に類似する色の領域や、肌色以外の領域について、色度画像の彩度を調整するようにしてもよい。つまり、色調整部18は、少なくとも一部の領域について、色度画像の彩度を調整するものとしてよい。
また、第2の実施の形態において、色調整部18は、照明色を推定することにより把握するようにしたが、これには限らない。例えば、ユーザの色温度等による指定を受け付けることにより把握するようにしてもよい。
更に、第2の実施の形態において、色調整部18は、肌領域の肌色特性値tが小さいほど、照明の彩度SLIGHTが高いほど、かつ、照明の色相HLIGHTが暖色系の色相に近いほど、重みwが小さくなるようにしたが、これには限らない。照明の彩度SLIGHT及び色相HLIGHTに関係なく、肌領域の肌色特性値tが小さいほど重みwが小さくなるようにしてもよい。
[画像処理装置のハードウェア構成]
本実施の形態における画像処理装置10は、例えばPCにインストールされた画像処理ソフトウェアとしても実現され得るが、典型的には、画像読取り及び画像形成を行う画像処理装置10として実現される。
図11は、このような画像処理装置10のハードウェア構成例を示した図である。図示するように、画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)21と、RAM(Random Access Memory)22と、ROM(Read Only Memory)23と、HDD(Hard Disk Drive)24と、操作パネル25と、画像読取部26と、画像形成部27と、通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)28とを備える。
CPU21は、ROM23等に記憶された各種プログラムをRAM22にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM22は、CPU21の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM23は、CPU21が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD24は、画像読取部26が読み取った画像データや画像形成部27における画像形成にて用いる画像データ等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル25は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行うタッチパネルである。ここで、操作パネル25は、各種情報が表示されるディスプレイと、指やスタイラスペン等で指示された位置を検出する位置検出シートとからなる。
画像読取部26は、紙等の記録媒体に記録された画像を読み取る。ここで、画像読取部26は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
画像形成部27は、記録媒体に画像を形成する。ここで、画像形成部27は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
通信I/F28は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
10…画像処理装置、11…色空間変換部、12…照明成分推定部、13…反射率成分推定部、14…視認性再現部、15…肌領域抽出部、16…照明色推定部、17…肌色補正量解析部、18…色調整部、19…再合成部

Claims (10)

  1. 原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、
    前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、
    前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、
    前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段と、
    前記照明色を推定する推定手段
    を備え
    前記明度画像生成手段は、前記第1の明度画像から、当該第1の明度画像の照明成分を画素値とする照明画像を生成し、当該第1の明度画像と、当該照明画像とから、当該第1の明度画像の反射率成分を画素値とする反射率画像を生成し、少なくとも当該反射率画像から、前記第2の明度画像を生成し、
    前記推定手段は、前記原画像と、前記照明画像とから、前記照明色を推定することを特徴とする画像処理装置
  2. 原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、
    前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、
    前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、
    前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段と、
    前記原画像から、人の肌を表す領域である肌領域を抽出する抽出手段
    を備え
    前記色度画像生成手段は、前記照明色に応じて、前記第1の色度画像の前記肌領域における彩度を調整することにより、前記第2の色度画像を生成することを特徴とする画像処理装置
  3. 原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、
    前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、
    前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、
    前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段と
    を備え、
    前記色度画像生成手段は、前記照明色の色相が暖色系の色相に近いことを示す予め定められた条件が満たされる場合に、前記第1の色度画像の彩度が低くなるように、予め定められた調整量を用いて、前記第1の色度画像の前記少なくとも一部の領域における彩度を調整することを特徴とする画像処理装置
  4. 前記色度画像生成手段は、前記照明色の色相が暖色系の色相に近いほど、前記予め定められた調整量を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、
    前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、
    前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、
    前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段と
    を備え、
    前記色度画像生成手段は、前記照明色の彩度が高く、かつ、前記照明色の色相が暖色系の色相に近いことを示す予め定められた条件が満たされる場合に、前記第1の色度画像の彩度が低くなるように、予め定められた調整量を用いて、前記第1の色度画像の前記少なくとも一部の領域における彩度を調整することを特徴とする画像処理装置
  6. 前記色度画像生成手段は、前記照明色の彩度が高いほど、かつ、前記照明色の色相が暖色系の色相に近いほど、前記予め定められた調整量を大きくすることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、
    前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、
    前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、
    前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段と
    を備え、
    前記色度画像生成手段は、前記原画像の前記少なくとも一部の領域の色が赤味が強いことを示す予め定められた条件が満たされる場合に、前記第1の色度画像の彩度が低くなるように、予め定められた調整量を用いて、前記第1の色度画像の前記少なくとも一部の領域における彩度を調整することを特徴とする画像処理装置
  8. 前記色度画像生成手段は、前記原画像の前記少なくとも一部の領域の色が赤味が強いほど、前記予め定められた調整量を大きくすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する変換手段と、
    前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する明度画像生成手段と、
    前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する色度画像生成手段と、
    前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する合成手段と
    を備え、
    前記色度画像生成手段は、第1の照明色の照明を用いて取得された前記原画像の色味が、当該第1の照明色の彩度よりも低い彩度及び当該第1の照明色の色相よりも暖色系の色相から遠い色相の少なくとも何れか一方を有する第2の照明色の照明を用いて取得された前記原画像の色味に近付くように、前記第1の色度画像を調整することを特徴とする画像処理装置
  10. コンピュータに、
    原画像を、当該原画像の明度を表す画像である第1の明度画像及び当該原画像の色度を表す画像である第1の色度画像に変換する機能と、
    前記第1の明度画像に対して、前記原画像における被写体の視認性を向上させる視認性向上処理を行うことにより、第2の明度画像を生成する機能と、
    前記原画像を取得する際に用いられた照明の色である照明色に応じて、前記第1の色度画像の少なくとも一部の領域における彩度を調整することにより、第2の色度画像を生成する機能と、
    前記第2の明度画像と前記第2の色度画像とを合成する機能と
    前記原画像から、人の肌を表す領域である肌領域を抽出する機能と
    を実現させ
    前記第2の色度画像を生成する機能は、前記照明色に応じて、前記第1の色度画像の前記肌領域における彩度を調整することにより、前記第2の色度画像を生成することを特徴とするプログラム。
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