JP6273750B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、プログラムに関する。
低周波画像の輝度の低い部分においては低周波画像を強調し、低周波画像の輝度の高い部分においては低周波画像を抑制することにより、暗部のノイズが目立つことなく、且つ白い大きな物体(又はその領域、明部)が灰色化することなくダイナミックレンジを圧縮できる画像変換方法又は画像変換装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
視覚処理中の画素である着目画素の画素値と視覚処理後の画素値との関係を定めた所定の関数に基づいて、画素単位でダイナミックレンジの圧縮、階調補正、及びコントラスト強調のうちの少なくとも1つの視覚処理を行なう視覚処理部を設け、また、視覚処理部に入力される画像データの解像度を復元する信号処理、及び前記視覚処理による信号劣化を補正する信号処理の少なくとも一方の信号処理を、画素単位で行なう入力信号処理部を設け、この入力信号処理部では、前記関数を用いて定めたゲインに応じ、前記信号処理を行う画像処理装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
逆光画像部分であるか否かを、補正領域判定処理によって生成されるレティネックス画像データと原画像データとの差によって判定し、かかる逆光画像部分にデノイズ処理を施すことにより、ノイズを低減(除去)し、デノイズ処理を行った画像データに対しレティネックス処理を実行する画像処理プログラムも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−76984号公報 特開2009−71621号公報 特開2007−67746号公報
本発明の目的は、反射率成分を強調することで画像の視認性を高める際に、画像乱れの発生を抑制することにある。
請求項1に記載の発明は、原画像から、当該原画像が少なくとも1つの平滑化度合いで平滑化された少なくとも1つの平滑化画像を含む画像群を生成する画像群生成手段と、前記画像群に含まれる前記少なくとも1つの平滑化画像を用いて、前記原画像の照明成分を画素値とする照明画像を生成する照明画像生成手段と、前記少なくとも1つの平滑化画像から、画像乱れの発生を抑制するための平滑化度合いで前記原画像が平滑化された特定の平滑化画像を選択する平滑化画像選択手段と、前記原画像と、前記特定の平滑化画像と、当該原画像及び当該特定の平滑化画像の合成度合いを表す合成度合い情報と、前記照明画像とに基づいて、当該原画像の反射率成分を画素値とする反射率画像を生成する反射率画像生成手段と、少なくとも、前記反射率画像と、前記原画像の反射率成分の強調度合いを表す強調度合い情報とに基づいて、当該原画像の視認性が高まるように再現された再現画像を生成する再現画像生成手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記反射率画像生成手段は、前記原画像の輝度値に応じた前記合成度合い情報に基づいて、前記反射率画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記原画像から、当該原画像における指定された色領域内の色の領域を表す領域画像を生成する領域画像生成手段を更に備え、前記反射率画像生成手段は、前記領域画像に応じた前記合成度合い情報に基づいて、前記反射率画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記照明画像生成手段は、前記画像群に含まれる複数の平滑化画像の画素値を加重合計することにより、前記原画像の照明成分を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記画像群生成手段は、前記原画像を含む前記画像群を生成し、前記照明画像生成手段は、前記原画像を用いた2次計画法により、当該原画像の照明成分を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、原画像から、当該原画像が少なくとも1つの平滑化度合いで平滑化された少なくとも1つの平滑化画像を含む画像群を生成する画像群生成手段と、前記画像群に含まれる少なくとも1つの画像を用いて、前記原画像の照明成分を画素値とする照明画像を生成する照明画像生成手段と、前記少なくとも1つの平滑化画像に基づいて、画像乱れの発生を抑制するための平滑化度合いで前記原画像が平滑化された特定の平滑化画像を取得する平滑化画像取得手段と、前記原画像と、前記特定の平滑化画像と、当該原画像及び当該特定の平滑化画像の合成度合いを表す合成度合い情報と、前記照明画像とに基づいて、当該原画像の反射率成分を画素値とする反射率画像を生成する反射率画像生成手段と、少なくとも、前記反射率画像と、前記原画像の反射率成分の強調度合いを表す強調度合い情報とに基づいて、当該原画像の視認性が高まるように再現された再現画像を生成する再現画像生成手段とを備え、前記平滑化画像取得手段は、前記原画像における画像乱れの発生状況に応じた前記特定の平滑化画像を取得することを特徴とする画像処理装置である。
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、原画像から、当該原画像が少なくとも1つの平滑化度合いで平滑化された少なくとも1つの平滑化画像を含む画像群を生成する機能と、前記画像群に含まれる前記少なくとも1つの平滑化画像を用いて、前記原画像の照明成分を画素値とする照明画像を生成する機能と、前記少なくとも1つの平滑化画像から、画像乱れの発生を抑制するための平滑化度合いで前記原画像が平滑化された特定の平滑化画像を選択する機能と、前記原画像と、前記特定の平滑化画像と、当該原画像及び当該特定の平滑化画像の合成度合いを表す合成度合い情報と、前記照明画像とに基づいて、当該原画像の反射率成分を画素値とする反射率画像を生成する機能と、少なくとも、前記反射率画像と、前記原画像の反射率成分の強調度合いを表す強調度合い情報とに基づいて、当該原画像の視認性が高まるように再現された再現画像を生成する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明によれば、反射率成分を強調することで画像の視認性を高める際に、画像乱れの発生を抑制することができ、照明画像を生成するための画像と画像乱れの発生を抑制するための画像とを一括管理することができる
請求項2の発明によれば、反射率成分を強調することで画像の視認性を高める際に、輝度に依存する画像乱れの発生を抑制することができる。
請求項3の発明によれば、反射率成分を強調することで画像の視認性を高める際に、指定された色領域内の色に応じた画像乱れの発生を抑制することができる。
請求項4の発明によれば、視覚特性を考慮して照明成分を推定することができる。
請求項5の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、原画像に対応する実際の場面の物理性質に近くなるように照明成分を推定することができる。
請求項6の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像乱れの発生を精度よく抑制することができる。
請求項7の発明によれば、反射率成分を強調することで画像の視認性を高める際に、画像乱れの発生を抑制することができ、照明画像を生成するための画像と画像乱れの発生を抑制するための画像とを一括管理することができる
本発明の第1の実施の形態における画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 原画像がRGB画像である場合の多層画像生成部による多層画像の生成の様子を示した図である。 (a)〜(c)は、σの値によって多層画像の各層の画像の周波数が異なることを示した図である。 原画像が輝度色度画像である場合の多層画像生成部による多層画像の生成の様子を示した図である。 多層画像がRGBの3プレーンから構成される場合の照明推定部による照明光の推定の様子を示した図である。 多層画像が輝度の1プレーンから構成される場合の照明推定部による照明光の推定の様子を示した図である。 多層画像に原画像が含まれる場合の照明推定部による照明光の推定の様子を示した図である。 多層画像がRGBの3プレーンから構成される場合の特定層選択部による特定層の選択の様子を示した図である。 多層画像が輝度の1プレーンから構成される場合の特定層選択部による特定層の選択の様子を示した図である。 多層画像が輝度の1プレーンから構成されるが輝度ノイズだけでなく色度ノイズも除去する場合の特定層選択部による特定層の選択の様子を示した図である。 本発明の第1の実施の形態で用いる合成パラメータを定義する関数を示したグラフである。 本発明の第1の実施の形態における画像処理装置の機能構成例を色度ノイズの除去も行うように変更したブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における画像処理装置の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における画像処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 本発明の第2の実施の形態で用いる距離加重を定義する関数を示したグラフである。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態で用いる画像の例及びこの画像の例に対する特定領域画像の例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態における画像処理装置の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における画像処理装置のハードウェア構成例を示したブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[発明の背景]
画像を扱って文書を作成する作業は、PC(Personal Computer)を駆使してモニタを観ながら行うのが一般的である。このような作業においては、近年急速に普及しているタブレット等のICT(Information and Communication Technology)デバイスを用いるユーザも増えている。
一般に、事務作業やDTP(DeskTop Publishing)作業の現場のようなオフィス環境では、環境光の変化に左右されることは少ない。一方で、快適に持ち運べるICTデバイスには、場所を問わず作業できるという利点はあるが、環境光の変化等、持ち運んだ先に大きく左右されるという欠点もある。
また、画像を扱う作業には、上記のような文書を作成する作業の他にも、ユーザがカメラ付きタブレット等で撮影した画像をそれぞれのデバイスに保存する作業がある。ユーザが互いに画像を見せ合ったり画像で状況を説明したりするシーンもよく見られるようになった。
このように、近年のモニタ環境の特徴としては、従来のモニタ環境とは違って、「手軽に使え」、「使用場所が多様」であることが挙げられる。そして、この近年のモニタ環境では、使用方法や使用環境が従来とは異なることから、色合わせよりも「視認性」の方が重視されている。
「視認性」とは、視対象がはっきり見えるか否かの特性である。画像の視認性を高める方法には、ガンマ補正、ヒストグラムイコライゼーション、ダイナミックレンジ圧縮等に代表される画像処理分野の基本手法がある。
ガンマ補正では、暗部や対象となる領域を盛り上げるカーブを生成し、画素値に適用することで、暗部を明るくする。ヒストグラムイコライゼーションでは、画像のヒストグラムの偏りをなくすカーブを生成し、画素値に適用することで、ヒストグラムが平滑化される再現を行う。ダイナミックレンジ圧縮では、画像の周辺輝度に応じて補正量を変えることで、コントラストを低下させることなく低輝度及び高輝度を表現する。
また、視覚特性を利用した視認性向上の方法には、レティネックス原理を利用したものもある。レティネックスは、人間が反射率によってシーンを知覚しているという考え方に基づき、反射率成分を強調することで視認性を高める基本原理である。
しかしながら、一般に、視認性を高めると、暗部又は特定領域のノイズが強調されるという課題がある。
そこで、本実施の形態では、画像の反射率成分を強調することで画像全体の視認性を高める際に、暗部又はノイズが目立ちやすい特定領域におけるノイズを抑制する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像処理装置10の機能構成例を表すブロック図である。図示するように、第1の実施の形態における画像処理装置10は、多層画像生成部11と、照明推定部12と、特定層選択部13と、合成反射率推定部16と、画像再現部17とを備える。
多層画像生成部11は、主に、原画像を平滑化して平滑化画像を生成する処理を行う。これは、後段の反射率の推定及びノイズの除去のために行われる。平滑化は、例えば、移動平均法又は以下のガウス関数で表されるコンボリューションを行うことにより実施される。
Figure 0006273750
ここで、x,yはある画素の位置を表し、kは画像処理のフィルタサイズの画素分で積分した場合に結果が1になるように正規化する係数を表し、σは平滑化度合い(スケール)を表す。尚、上記の関数は一例であり、結果として画像が平滑化されるフィルタであれば如何なるものを用いてもよい。例えば、数式1を変形した関数によるフィルタで、エッジ保存を行う平滑化フィルタとして知られるバイラテラルフィルタがあるが、これを用いてもよいものとする。
多層画像生成部11による多層画像の生成の様子を図2に示す。図2には、原画像がRGBの3プレーンから構成される場合において、多層画像として、スケール1からスケールNまでのN層の画像が生成される例を示している。ここで、スケール1、スケール2、・・・、スケールNの層は、数式1のσを変化させることにより得られる。図3(a)〜(c)に示すように、σを変化させると画像の周波数が変化する。具体的には、(a)に示すようにσが小さいと高周波になり、(c)に示すようにσが大きいと低周波になり、(b)に示すようにσが中程度だと周波数も中程度になる。
以上のように、多層画像はRGBの3プレーンのN層でもよいが、図4のようなものでもよい。図4は、RGB画像を予めYCbCr画像のような輝度色度画像に変換しておく例を示したものであり、この例では、輝度を表すYの1プレーンのみを多層画像に変換している。これは、輝度のみで照明成分の推定を行う場合があるためである。尚、ここでは、輝度色度で表される色空間としてYCbCr色空間を用いたが、L*a*b*色空間、HSV色空間(但し、HSは色度座標へ変換する)等を用いてもよい。L*a*b*色空間を用いた場合はL*を、HSV色空間を用いた場合はVを、それぞれ輝度画像として用いればよい。
また、多層画像の1層として原画像そのものが含まれてもよいものとする。これについては後述する。
本実施の形態では、少なくとも1つの平滑化画像を含む画像群の一例として、多層画像を用いており、原画像から画像群を生成する画像群生成手段の一例として、多層画像生成部11を設けている。
照明推定部12は、多層画像のうちの少なくとも1つの画像を用いて、原画像の照明成分を推定する(以下、この推定された照明成分の画像を「照明推定画像」という)。レティネックス原理によれば、人の視覚特性は、注目領域の周辺から照明光を推定していることが知られている。従って、平滑化した画像は、推定された照明光を表すことになる。しかしながら、シーンよって適するスケールが異なるため、例えば、照明光の推定は、以下のようにスケール1からスケールNまでのN層の画像の加重合計をとるのが望ましい。
Figure 0006273750
ここで、L(x,y)は照明推定画像の画素値を表し、G(x,y)はスケールnに対する数式1を表し、I(x,y)は原画像の画素値を表し、Wはスケールnに対する重みを表し、「×」を「○」で囲んだ記号は畳み込みを表す。尚、Wは、簡易的に1/Nとしてもよいし、層に応じて可変としてもよい。
多層画像生成部11が図2のように多層画像を生成した場合の照明推定部12による照明光の推定の様子を図5に示す。この場合、RGBの3プレーンに数式2を適用するので、数式2は以下のように解釈される。
Figure 0006273750
ここで、L(x,y),L(x,y),L(x,y)はそれぞれ照明推定画像の画素のR,G,B値を表し、I(x,y),I(x,y),I(x,y)はそれぞれ原画像の画素のR,G,B値を表す。
また、多層画像生成部11が図4のように多層画像を生成した場合の照明推定部12による照明光の推定の様子を図6に示す。この場合、数式2は以下のように解釈される。
Figure 0006273750
ここで、L(x,y)は照明推定画像の画素の輝度値を表し、I(x,y)は原画像の画素の輝度値を表す。
以上のように、照明推定部12では、スケール1からスケールNまでのN層の画像を用いており、N≧1とする。また、このN層の画像は、以下の通りとする。
・N層のうち少なくとも1層の画像が、平滑化されていればよい。
・N層のうち1層の画像は、原画像そのものであってもよい。この場合、数式3及び数式4で、原画像を加えて加重合計をとってもよいし、原画像を除いて加重合計をとってもよいものとする。
・N≧2である場合は、N層のうちの少なくとも1層の画像から照明光を推定する。N=1である場合は、1層の画像そのものを照明推定画像とする。
更に、多層画像の1層として原画像そのものが含まれる場合は、図7のように照明光を推定してもよい。図7は、輝度を表すYの1プレーンのみを多層画像に変換した場合における照明光の推定の図6とは別の例である。このような照明光の推定は、例えば、文献「R.Kimmel,M.Elad,D.Shaked,R.Keshet,and I.Sobel,“A variational framework for retinex,”Int.J.Comput. Vis.,vol.52,no.1,pp7-23,Jan.2003」に記載された技術を用いて行うとよい。即ち、照明成分Lそのものを未知とし、原画像の画素値I(既知)を用いてLの空間的滑らかさを表すエネルギー関数を定義し、エネルギー関数をLの2次計画問題と捉えて解を算出するといった上記文献に記載された方法でLを算出するとよい。例えば、照明光は空間で滑らかであると仮定すれば、滑らかさをEとしたLのエネルギー関数を以下のように定義される。
Figure 0006273750
ここで、a,bは滑らかさを制御するパラメータである。E(L)はlogL(x,y)に対する2次式であるので、2次計画問題として解析的に解くことが可能である。或いは、公知の解析的手法は他にもあるのでそれを適用してもよい。
本実施の形態では、原画像の照明成分を画素値とする照明画像の一例として、照明推定画像を用いており、照明画像を生成する照明画像生成手段の一例として、照明推定部12を設けている。
特定層選択部13は、多層画像からノイズ(画像乱れ)を除去するための層の画像を選択する(以下、この選択された層の画像を「特定層選択画像」という)。例えば、図2に示す多層画像からの特定層選択画像の選択の様子を図8に示す。図8では、斜線ハッチングで示すように、スケール1の層がノイズを除去するために選択された層となっている。照明推定にはσに大きな値が設定された層を用いることが多いので、ノイズを除去するための層のσには、照明推定を行うスケール2からスケールNまでの層のσよりも小さな値を設定すればよい。その場合、照明推定には、スケール1からスケールNまでの層を用いてもよいし、スケール2からスケールNまでの層を用いてもよい。つまり、ノイズを除去するための層は、照明推定のために用いてもよいし用いなくてもよい。
ここで、スケール1の層がノイズを除去するための層だとすると、スケール1の層を生成するためのσの値としては、ノイズを除去するのに適した値を予め用意しておけばよい(前述のように、σの値は小さいほうがよい)。
一方、ノイズの除去をより精度良く実施するために、多層画像生成部11がノイズ除去用のσを画像におけるノイズの発生状況に応じて決めてもよい。この場合は、例えば、高周波検出フィルタ(ラプラシアンフィルタ、DOGフィルタ等)により原画像から高周波成分を算出して、暗部領域に対する高周波成分の和をノイズの指標とし、予め実験的に取得しておいたノイズの指標とノイズ除去に適したσの値との対応に基づいて、多層画像生成部11が適応的にノイズ除去に適したσの値を得るようにしてもよい。
また、図4に示す多層画像からの特定層選択画像の選択の様子を図9に示す。図9でも、斜線ハッチングで示すように、スケール1の層がノイズを除去するために選択された層となっている。
輝度のノイズのみを除去したい場合はこれでよいが、色度のノイズも除去したい場合は、図10に示すようにするとよい。図10は、斜線ハッチングで示すように、ノイズを除去するための層についてのみ、色度成分のプレーン(Cb,Crプレーン)にもYプレーンと同じ平滑化が行われており、特定層選択部13がこの色度成分のプレーンにも平滑化が行われた層を選択する様子を示している。
尚、以上では、多層画像生成部11が生成した多層画像から特定層選択部13が1層を選択し、この層をそのままノイズを除去するための層としたが、この限りではない。例えば、多層画像生成部11が生成した多層画像から特定層選択部13が複数層を選択し、これら複数層から1層を生成してノイズを除去するための層としてもよい。或いは、多層画像生成部11が生成した多層画像からノイズを除去するための層を選択する特定層選択部13に代えて、原画像からノイズを除去するための層を生成する特定層生成部を設けてもよい。このような意味で、特定層選択部13は、ノイズを除去するための層を取得する手段として捉えられる。
本実施の形態では、画像乱れの発生を抑制するための平滑化度合いで原画像が平滑化された特定の平滑化画像の一例として、特定層選択画像を用いており、特定の平滑化画像を取得する平滑化画像取得手段の一例として、特定層選択部13を設けている。
合成反射率推定部16は、照明推定画像と特定層選択画像とを合成しながら原画像の反射率を推定する。具体的には、以下のように特定層選択画像を合成した反射率を表す画像(以下、「合成反射率推定画像」という)を求める。
Figure 0006273750
ここで、R(x,y)は合成反射率推定画像の画素値を表し、L(x,y)は照明推定画像の画素値を表し、LNR(x,y)は特定層選択画像の画素値を表す。また、wは0から1までの加重値であり、図1の合成パラメータ(合成度合い情報)に相当する。このようにすることで、原画像の画素値が重視される領域及びノイズ除去が重視される領域のそれぞれに応じた反射率が算出される。尚、RGBの3プレーンのそれぞれで照明推定画像を算出した場合は、数式5も、R(x,y)がRGBの3プレーン分できるものとして解釈される。
更に、本実施の形態は、wを図11で表されるような輝度に応じた関数とすることで、暗部ノイズへの対応を可能とする。図11の形状は、例えば以下の式で実現される。
Figure 0006273750
ここで、Yinfは関数の変曲点を表し、pは最大勾配を制御するパラメータである。
尚、図11において、Yは輝度を表す。この場合、輝度は、YCbCrのYであってもよいし、RGBの各値の和を平均して得られた値であってもよい。つまり、輝度は、明るさを表すものであれば、如何なる計算で求められた値でもよい。
本実施の形態では、原画像の反射率成分を画素値とする反射率画像の一例として、合成反射率推定画像を用いており、反射率画像を生成する反射率画像生成手段の一例として、合成反射率推定部16を設けている。
画像再現部17は、合成反射率推定部16が生成した合成反射率推定画像と、原画像とに基づいて、反射率成分を強調する処理を行う。例えば、以下のような再現式により、反射率成分を強調した再現画像を生成する。
Figure 0006273750
ここで、I^(x,y)は再現画像の画素値を表す。また、αは強調度合いを表すパラメータであり、図1の強調パラメータ(強調度合い情報)に相当する。I^(x,y)は、α=1の場合、反射率成分そのものとなり、α=0の場合、原画像の画素値となる。本実施の形態において、αは0から1までの如何なる値でもよいものとする。尚、本明細書では、ハット記号を、数式中では文字の真上に付すが、文中では文字の後ろに付すものとする。
また、再現式は、数式7に限らず、以下のような式であってもよい。
Figure 0006273750
ここで、αは反射率のゲインを表すパラメータであり、βは再現式の切片を表すパラメータである。図1は、画像再現部17が原画像を用いて再現画像を生成する場合について示したが、この数式8を用いた場合、画像再現部17は原画像を用いずに再現画像を生成することになる。また、αは図1の強調パラメータに相当するが、βは図1には示されていないパラメータである。
尚、本実施の形態では、画像再現部17が数式7又は数式8を用いて画像を再現することとしたが、反射率を強調する式であれば如何なる式を用いて画像を再現することとしてもよい。
本実施の形態では、再現画像を生成する再現画像生成手段の一例として、画像再現部17を設けている。
また、RGBの3プレーン分の合成反射率推定画像が算出された場合、数式7、数式8等の再現式は3プレーン分必要となるが、YCbCr、L*a*b*、HSV等を用いて輝度の1プレーン分の合成反射率推定画像が算出された場合、数式7、数式8等の再現式は輝度の1プレーン分あればよい。この場合、色度成分であるCbCrとしては、原画像のものをそのまま使用し、YCbCrからRGBへの変換を行って、RGBの再現画像とすればよい。
このように輝度色度画像を用いる際、例えば、輝度成分のノイズの除去のみを行う場合は、上記のような再現を行えばよい。一方で、色度成分のノイズの除去も行うために図10のように特定層選択画像を用意した場合、図1に示したブロック図は、図12に示すようなものとなる。
即ち、画像再現部17は、合成反射率推定部16で用いたのと同じ合成パラメータを用いて、再現画像の色度成分を以下のように算出する。
Figure 0006273750
ここで、I^(x,y)は再現画像の色度成分を表し、I(x,y)は原画像の色度成分を表し、I NR(x,y)は特定層選択画像の色度成分(色度プレーン)を表す。尚、色度成分とは、CbCr、a*b*、HSを色度座標に変換したもの等である。また、wは、前述の通り、0から1までの加重値(合成パラメータ)を表す。色度は2プレーンあるので、各プレーンで数式9を使用すればよい。
図13は、本発明の第1の実施の形態における画像処理装置10の動作例を表すフローチャートである。
原画像が入力されると、まず、多層画像生成部11が、図2及び図4に示したように、原画像から、少なくとも1つの平滑化された画像を含む多層画像を生成する(ステップ101)。
次に、照明推定部12が、図5乃至図7に示したように、ステップ101で生成された多層画像のうちの少なくとも1層の画像を用いて、照明推定画像を生成する(ステップ102)。また、特定層選択部13が、図8乃至図10に示したように、ステップ101で生成された多層画像からノイズを除去するための層を選択し、これを特定層選択画像とする(ステップ103)。ここで、ステップ102及びステップ103はこの順序で実行されることとしたが、如何なる順序で実行されてもよい。或いは、ステップ102と、ステップ103とは、並行に実行されるものであってもよい。
次いで、合成反射率推定部16が、原画像と、ステップ103で選択された特定層選択画像と、合成パラメータと、ステップ102で生成された照明推定画像とに基づいて、合成反射率推定画像を生成する(ステップ104)。
最後に、画像再現部17が、原画像と、ステップ104で生成された合成反射率推定画像と、強調パラメータとに基づいて、再現画像を生成する(ステップ105)。尚、ここでは、数式7を用いて再現画像を生成する場合を想定して原画像を用いることとしたが、数式8を用いて再現画像を生成する場合は、ステップ105で原画像を用いなくてもよい。
[第2の実施の形態]
図14は、本発明の第2の実施の形態における画像処理装置10の機能構成例を表すブロック図である。第1の実施の形態は、暗部のように輝度に応じてノイズが発生し易い領域で効果を発揮するものであったが、この第2の実施の形態は、暗部だけでなく、人の肌の色の領域等のノイズを抑制したい色領域で効果を発揮するものである。図示するように、第2の実施の形態における画像処理装置10は、多層画像生成部11と、照明推定部12と、特定層選択部13と、特定領域生成部14と、合成反射率推定部16と、画像再現部17とを備える。このうち、多層画像生成部11、照明推定部12、特定層選択部13、及び画像再現部17については、第1の実施の形態と同じなので説明を省略し、以下では、特定領域生成部14及び合成反射率推定部16についてのみ説明する。
特定領域生成部14は、原画像からノイズを抑制したい色を有する領域(特定領域)を表す特定領域画像を生成する。例えば、人の肌の色であれば、まず、色空間内で人の肌の色を表すものとして統計的に得られた色領域の中心(代表色)を求める。そして、原画像の各画素の画素値の代表色からの距離に応じた加重を各画素に対応する画素の画素値として原画像をマスクするマスク画像を生成し、これを特定領域画像とすればよい。
この場合、各画素の画素値の代表色からの距離をdとすると、距離加重wとしては、図15のような関数で決定されるものを使用すればよい。また、図15のような関数としては、ある画素の画素値I(x,y)の代表色からの距離をd(x、y)として、距離加重w(x,y)が以下のような式で表されるものを用いるとよい。
Figure 0006273750
ここで、dinfは関数の変曲点を表し、pは最大勾配を制御するパラメータである。d(x,y)は色空間に応じて算出されるので、代表色からの距離の計算は如何なる色空間で行ってもよい。RGB色空間でもよいし、CbCrからなる色空間でもよい。或いは、特開2006−155595号公報に記載されたように色情報で領域を特定してもよいし、特開2003−248824に記載された領域特定方法を用いてもよいものとする。このような特定領域画像の生成について図16(a),(b)に示す。即ち、扱う画像が(a)のようなものである場合に、(b)のような特定領域画像が生成される。
本実施の形態では、原画像における指定された色領域内の色の領域を表す領域画像の一例として、特定領域画像を用いており、領域画像を生成する領域画像生成手段の一例として、特定領域生成部14を設けている。
合成反射率推定部16は、特定領域生成部14が生成した特定領域画像で、w(x,y)が0である場合はw(x,y)に対応する領域は特定領域以外を表し、w(x,y)が1に近付くにつれてw(x,y)に対応する領域は特定領域を表すものとすると、以下のような計算を行う。
Figure 0006273750
この数式11では、w(x,y)の扱いが第1の実施の形態のwの扱いとは異なるが、w(x,y)は、第1の実施の形態の合成パラメータ(合成度合い情報)と等価である。
図17は、本発明の第2の実施の形態における画像処理装置10の動作例を表すフローチャートである。
原画像が入力されると、まず、多層画像生成部11が、図2及び図4に示したように、原画像から、少なくとも1つの平滑化された画像を含む多層画像を生成する(ステップ121)。
次に、照明推定部12が、図5乃至図7に示したように、ステップ121で生成された多層画像のうちの少なくとも1層の画像を用いて、照明推定画像を生成する(ステップ122)。また、特定層選択部13が、図8乃至図10に示したように、ステップ121で生成された多層画像からノイズを除去するための層を選択し、これを特定層選択画像とする(ステップ123)。更に、特定領域生成部14が、原画像から、ノイズを抑制したい領域を示す特定領域画像を生成する(ステップ124)。ここで、ステップ122、ステップ123及びステップ124はこの順序で実行されることとしたが、如何なる順序で実行されてもよい。或いは、ステップ122、ステップ123及びステップ124の少なくとも2つのステップは並行に実行されるものであってもよい。
次いで、合成反射率推定部16が、原画像と、ステップ123で選択された特定層選択画像と、ステップ124で生成された特定領域画像と、ステップ122で生成された照明推定画像とに基づいて、合成反射率推定画像を生成する(ステップ125)。
最後に、画像再現部17が、原画像と、ステップ125で生成された合成反射率推定画像と、強調パラメータとに基づいて、再現画像を生成する(ステップ126)。尚、ここでは、数式7を用いて再現画像を生成する場合を想定して原画像を用いることとしたが、数式8を用いて再現画像を生成する場合は、ステップ126で原画像を用いなくてもよい。
[画像処理装置のハードウェア構成]
本実施の形態における画像処理装置10は、例えばPCにインストールされた画像処理ソフトウェアとしても実現され得るが、典型的には、画像読取り及び画像形成を行う画像処理装置10として実現される。
図18は、このような画像処理装置10のハードウェア構成例を示した図である。図示するように、画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)21と、RAM(Random Access Memory)22と、ROM(Read Only Memory)23と、HDD(Hard Disk Drive)24と、操作パネル25と、画像読取部26と、画像形成部27と、通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)28とを備える。
CPU21は、ROM23等に記憶された各種プログラムをRAM22にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM22は、CPU21の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM23は、CPU21が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD24は、画像読取部26が読み取った画像データや画像形成部27における画像形成にて用いる画像データ等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル25は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行うタッチパネルである。ここで、操作パネル25は、各種情報が表示されるディスプレイと、指やスタイラスペン等で指示された位置を検出する位置検出シートとからなる。
画像読取部26は、紙等の記録媒体に記録された画像を読み取る。ここで、画像読取部26は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
画像形成部27は、記録媒体に画像を形成する。ここで、画像形成部27は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
通信I/F28は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
10…画像処理装置、11…多層画像生成部、12…照明推定部、13…特定層選択部、14…特定領域生成部、16…合成反射率推定部、17…画像再現部

Claims (7)

  1. 原画像から、当該原画像が少なくとも1つの平滑化度合いで平滑化された少なくとも1つの平滑化画像を含む画像群を生成する画像群生成手段と、
    前記画像群に含まれる前記少なくとも1つの平滑化画像を用いて、前記原画像の照明成分を画素値とする照明画像を生成する照明画像生成手段と、
    前記少なくとも1つの平滑化画像から、画像乱れの発生を抑制するための平滑化度合いで前記原画像が平滑化された特定の平滑化画像を選択する平滑化画像選択手段と、
    前記原画像と、前記特定の平滑化画像と、当該原画像及び当該特定の平滑化画像の合成度合いを表す合成度合い情報と、前記照明画像とに基づいて、当該原画像の反射率成分を画素値とする反射率画像を生成する反射率画像生成手段と、
    少なくとも、前記反射率画像と、前記原画像の反射率成分の強調度合いを表す強調度合い情報とに基づいて、当該原画像の視認性が高まるように再現された再現画像を生成する再現画像生成手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記反射率画像生成手段は、前記原画像の輝度値に応じた前記合成度合い情報に基づいて、前記反射率画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記原画像から、当該原画像における指定された色領域内の色の領域を表す領域画像を生成する領域画像生成手段を更に備え、
    前記反射率画像生成手段は、前記領域画像に応じた前記合成度合い情報に基づいて、前記反射率画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記照明画像生成手段は、前記画像群に含まれる複数の平滑化画像の画素値を加重合計することにより、前記原画像の照明成分を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像処理装置。
  5. 前記画像群生成手段は、前記原画像を含む前記画像群を生成し、
    前記照明画像生成手段は、前記原画像を用いた2次計画法により、当該原画像の照明成分を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像処理装置。
  6. 原画像から、当該原画像が少なくとも1つの平滑化度合いで平滑化された少なくとも1つの平滑化画像を含む画像群を生成する画像群生成手段と、
    前記画像群に含まれる少なくとも1つの画像を用いて、前記原画像の照明成分を画素値とする照明画像を生成する照明画像生成手段と、
    前記少なくとも1つの平滑化画像に基づいて、画像乱れの発生を抑制するための平滑化度合いで前記原画像が平滑化された特定の平滑化画像を取得する平滑化画像取得手段と、
    前記原画像と、前記特定の平滑化画像と、当該原画像及び当該特定の平滑化画像の合成度合いを表す合成度合い情報と、前記照明画像とに基づいて、当該原画像の反射率成分を画素値とする反射率画像を生成する反射率画像生成手段と、
    少なくとも、前記反射率画像と、前記原画像の反射率成分の強調度合いを表す強調度合い情報とに基づいて、当該原画像の視認性が高まるように再現された再現画像を生成する再現画像生成手段と
    を備え、
    前記平滑化画像取得手段は、前記原画像における画像乱れの発生状況に応じた前記特定の平滑化画像を取得することを特徴とする画像処理装置
  7. コンピュータに、
    原画像から、当該原画像が少なくとも1つの平滑化度合いで平滑化された少なくとも1つの平滑化画像を含む画像群を生成する機能と、
    前記画像群に含まれる前記少なくとも1つの平滑化画像を用いて、前記原画像の照明成分を画素値とする照明画像を生成する機能と、
    前記少なくとも1つの平滑化画像から、画像乱れの発生を抑制するための平滑化度合いで前記原画像が平滑化された特定の平滑化画像を選択する機能と、
    前記原画像と、前記特定の平滑化画像と、当該原画像及び当該特定の平滑化画像の合成度合いを表す合成度合い情報と、前記照明画像とに基づいて、当該原画像の反射率成分を画素値とする反射率画像を生成する機能と、
    少なくとも、前記反射率画像と、前記原画像の反射率成分の強調度合いを表す強調度合い情報とに基づいて、当該原画像の視認性が高まるように再現された再現画像を生成する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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