JP6843795B2 - 簡易式ナット、及びこれを用いた簡易式ファスナー - Google Patents
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ところで、ナットは、ボルトのねじ部の先端から螺合して取り付けるため、例えばボルトのねじ部が長いとナットを所定の締結位置まで移動させるのにナットを何回も回さなければならない。ナットの取り付け個数が多い場合、ナットをボルトの所定位置まで締め付けたり、締め付けられたナットをボルトから取り外したりするのに、非常に手間がかかる。時として、ナットを締め忘れることもある。
この文献1のナットは、ナット本体内にその軸方向に対してテーパ孔を貫通的に形成し、テーパ孔内に内周面に雌ねじを刻設したナットセグメントを周方向に分割して設けるとともに軸方向に摺動自在に設け、かつ各ナットセグメントを常時スプリングによりテーパ孔の小径側に付勢し、さらにナット本体にはテーパ孔の中心部を軸方向に移動する筒体と、ナット本体の外面を軸方向に摺動する操作環とを一体化してなる操作部材を設け、筒体にはこれをテーパ孔の大径側へ移動させることによりナットセグメントをテーパ孔の大径側へ押動させる係合部を形成したものである。
このようにしてナットをボルトのねじ部に取り付けたりねじ部から取り外したりする作業をナットを回転させることなく抜き差しにより行うことができる。
一方の部材に突設された被締め込み側のボルトのねじ部を他方の部材に穿設されたボルト挿通孔に通し、当該ボルト挿通孔を通された被締め込み側のボルトのねじ部に締め込み側のナットを締結して、一方の部材に他方の部材を取り付けるボルト、ナットによる複数の部材間の取付構造にナットに代えて用いる簡易式ナットであって、
両端に開口を有する筒状の部材からなり、内周面の一端側に一端の開口に連続して全周又は全周の一部の断面形状を他端方向に漸次拡大して形成されるテーパ形状部と、内周面の他端側の全周又は全周の一部に前記テーパ形状部の拡大された端部に連続して形成される拡張部とを有する外筒と、
両端に開口を有し、前記両端の開口間にボルトのねじ部を挿通可能な軸挿通部を有する筒状の部材からなり、外周面の一端側に全周又は全周の一部を他端方向に漸次拡大して形成され、前記外筒のテーパ形状部に嵌合可能なテーパ部と、前記テーパ部の外周面と内周面との間に貫通して形成され、前記筒状の部材の軸方向に対して直交する方向に延びるロック孔、及び前記ロック孔に嵌合され、一端にボルトのねじ部に係合可能な係合部を形成され、他端が前記テーパ部の外周面と同じ高さに表出されるロック部材とを有し、前記外筒の前記両端の開口間に挿通される内筒と、
前記外筒内で前記外筒の他端と前記内筒のテーパ形状部との間に介設され、常態として、前記内筒を前記外筒の一端方向に押圧して、前記内筒の一端を前記外筒の一端の開口から突出し、前記内筒のテーパ部を前記外筒のテーパ形状部に嵌合させて前記テーパ形状部で前記ロック孔内の前記ロック部材を押えるばね部材と、
前記外筒と前記内筒との間に介装され、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に向けて押圧しスライドさせることにより、前記内筒の一端が前記外筒の一端の開口内に没入し、前記内筒のテーパ部が前記外筒のテーパ形状部の拡大された端部側に相対移動されて、前記外筒のテーパ形状部による前記ロック部材の押えを解除し、前記外筒の押圧を解除することにより、前記外筒が前記ばね部材により前記内筒の外周面上を元の位置に弾性復帰されて、前記外筒のテーパ形状部で前記ロック部材を押えるロック部材ロック機構と、
を備え、
ボルトのねじ部に締結する際は、前記外筒を摘んで持ち、前記内筒の一端から前記軸挿通部にボルトのねじ部を挿入し、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に押圧してスライドさせながら、ボルトのねじ部上で前記外筒とともに前記内筒を送り、ボルトのねじ部上の任意の締結位置で、前記外筒の押圧を解除することにより、ボルトのねじ部上で前記内筒をロックし、
ボルトのねじ部から取り外す際は、前記外筒を摘んで持ち、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に押すことにより、ボルトのねじ部上の前記内筒のロックを解除し、この状態を保持した状態で、ボルトのねじ部から前記外筒とともに前記内筒を引き抜く、
ことを要旨とする。
また、この簡易式ナットは各部が次のように構成されることが好ましい。
(1)外筒の他端の開口から突出される内筒の他端に外側に向けて張り出される摘みを有する。
(2)ロック部材は一端に係合部としてボルトのねじ部に係合可能な係止部を有し、他端に外筒のテーパ形状部の受け部を有する小プレートからなり、ロック孔が前記小プレートからなるロック部材を嵌合可能に、かつ前記小プレート一端の前記係止部が内筒の内周面から突出可能に、前記小プレート他端の前記受け部が前記内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、前記ロック孔に嵌合装着される。
(3)ロック部材はボルトのねじ部に係合可能な小ボールからなり、ロック孔が前記小ボールからなるロック部材を嵌合可能に、かつ前記小ボールの球面の一部が一端の係合部として内筒の内周面から突出可能に、その反対側の球面の一部が他端として前記内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、前記ロック孔に嵌合装着される。
(4)ロック部材は一端に係合部としてボルトのねじ部に係合可能な突起を有し、他端に外筒のテーパ形状部の受け部を有する小ピンからなり、ロック孔が前記小ピンからなるロック部材を嵌合可能に、かつ前記小ピン一端の前記突起が内筒の内周面から突出可能に、前記小ピン他端の前記受け部が前記内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、前記ロック孔に嵌合装着される。
一方の部材に突設された被締め込み側のボルトのねじ部を他方の部材に穿設されたボルト挿通孔に通し、当該ボルト挿通孔を通された被締め込み側のボルトのねじ部に締め込み側のナットを締結して、一方の部材に他方の部材を取り付けるボルト、ナットによる複数の部材間の取付構造にボルト、ナットに代えて用いる簡易式ファスナーであって、
上記の簡易式ナットと、
内筒の軸挿通部に挿通可能にピン状に形成され、その外周面にロック部材の係合部に係合可能な被係合部を有する取付ピンと、
からなり、
前記取付ピンに前記簡易式ナットを取り付ける際は、前記外筒を摘んで持ち、前記内筒の一端から前記軸挿通部に前記取付ピンを挿入し、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に押圧してスライドさせながら、前記取付ピン上で前記外筒とともに前記内筒を送り、前記取付ピンの前記被係合部で、前記外筒の押圧を解除することにより、前記取付ピン上で前記内筒をロックし、
前記取付ピンから前記簡易式ナットを取り外す際は、前記外筒を摘んで持ち、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に押すことにより、前記取付ピン上の前記内筒のロックを解除し、この状態を保持した状態で、前記取付ピンから前記外筒とともに前記内筒を引き抜く、
ことを要旨とする。
(2)本発明の簡易式ファスナーによれば、上記の構成により、取付ピンに簡易式ナットを取り付ける際は、外筒を摘んで持ち、内筒の一端から軸挿通部に取付ピンを挿入し、外筒を内筒の外周面上で内筒の一端側に押圧してスライドさせながら、取付ピン上で外筒とともに内筒を送り、取付ピンの被係合部で、外筒の押圧を解除することにより、取付ピン上で内筒をロックし、取付ピンから簡易式ナットを取り外す際は、外筒を摘んで持ち、外筒を内筒の外周面上で内筒の一端側に押すことにより、取付ピン上の内筒のロックを解除し、この状態を保持した状態で、取付ピンから外筒とともに内筒を引き抜くようにしたので、簡易式ナットを取付ピンに取り付けたり取り外したりする作業を、簡易式ナットと取付ピンとの係合を確実に解除したうえで、簡易式ナットを回転させることなく抜き差しにより行え、操作性の向上を図ることができる、という格別な効果を奏する。
図1、図2に簡易式ナットの第1の実施の形態を示している。
図1、図2に示すように、この簡易式ナットN1(以下、単にナットN1という場合がある。)は、一方の部材に突設された被締め込み側のボルトのねじ部を他方の部材に穿設されたボルト挿通孔に通し、当該ボルト挿通孔を通された被締め込み側のボルトのねじ部に締め込み側のナットを締結して、一方の部材に他方の部材を取り付けるボルト、ナットによる複数の部材間の取付構造にナットに代えて用いるもので、外筒1と、外筒1に挿通される内筒2と、外筒1内で外筒1と内筒2との間に介設されるばね部材3と、外筒1と内筒2との間に介装されるロック部材ロック機構4と、を備えて構成される。
このように外筒1の内周面の一端側に一端の開口11に連続して全周の一部の断面形状を一端から他端方向に漸次拡大して形成されたことで、拡張部14は外筒1の内周面の他端側の全周の一部にテーパ形状部13の拡大された端部13Eに連続して形成される。この場合、外筒1の内周面の他端側でテーパ状の凸状部131に連続する相互に対向する位置にそれぞれ、内周面と外周面との間を一定の肉厚に形成されてテーパ状の凸状部131に連続するストレート状の凸状部141を有し、これらの凸状部141の内周面側に一端側の溝132の高さ(又は深さ)を拡大された端部に連続して同じ高さ(又は深さ)、幅の溝142が形成されて、これら溝142の底面となる面が拡張部14になっている。
また、この外筒1の場合、一端は開口され、他端は開口されてこの他端の開口12内に中央に開口150を有する閉塞部材15が嵌め込まれ、外筒1の外周面と閉塞部材15との間にスプリングピン16が挿着されて固定され、他端はこの閉塞部材15の開口150により開口される。
また、この内筒2においては、外筒1の他端の開口12から突出される内筒2の他端に外側に向けて張り出される摘み29を有し、ロック部材27は一端に係合部26としてボルトのねじ部に係合可能な係止部(以下、係止部26という。)を有し、他端に外筒1のテーパ形状部13の受け部27を有する小プレートからなり、ロック孔25が小プレートからなるロック部材28を嵌合可能に、かつ小プレート一端の係止部26が内筒2の内周面から突出可能に、小プレート他端の受け部27が内筒2のテーパ部24の外周面に表出可能に形成されて、ロック孔25に嵌合装着される。
そして、これらのロック孔25に装着される各ロック部材28は共通で、それぞれ、厚さの薄い小プレートからなり、一端側が横に長い略矩形状を呈し、一端の係止部26はボルトのねじ部に係合可能に鋸歯状(ギザギザ)に形成され、一端側と他端側との間の中間部に横方向に突出される張り出し部281を有し、他端の縁部は内筒2のテーパ部24の傾斜と同じ角度に斜めに形成されて外筒1のテーパ形状部13の受け部27になっている。また、この場合、各ロック部材28の係止部26、つまり、鋸歯状(ギザギザ)の各山は各ロック部材28の一端縁部において一端縁部の長さ方向に対して直角方向に延びるように形成される。このようにして各ロック部材28は各ロック孔25に、各ロック部材28の張り出し部281が各ロック孔25の受け溝251に支持されて、嵌合装着される。各ロック部材28は各ロック孔25に半ピッチずらして配置されること、各ロック部材28の係止部26の鋸歯状(ギザギザ)の各山が各ロック部材28の一端縁部においてこの端縁部の長さ方向に対して直角方向に向けて形成されることで、偏心構造を取っている。
この内筒2の他端は外筒1の他端の開口12から突出され、この他端に外側に向けて張り出される摘み29を有する。この場合、摘み29は内筒2の他端に一体に、外筒1の拡張部14の外径よりも少し小さい円板状に形成される。
このようにしてコイルスプリング3は常態として、内筒2を外筒1の一端方向に押圧して、内筒2のストレート状の凸状部241を有する一端を外筒1の一端の開口11から突出し、内筒2の各テーパ部24を外筒1の各テーパ形状部13に圧接嵌合させて外筒1の各テーパ形状部13で各ロック孔25内の各ロック部材28を押え保持する。
図3において、一方の部材A1から突設され、他方の部材A2のボルト挿通孔0に通された被締め込み側のボルトBに簡易式ナットN1を締結する場合、図3(1)に示すように、まず、簡易式ナットN1を外筒1を摘んで持ち、内筒2の一端から軸挿通部23にボルトBのねじ部bを挿入する。そして、図3(2)を参照すると、外筒1を内筒2の外側で(コイルスプリング3の付勢力に抗して)内筒2の一端側に押圧してスライドさせながら、この簡易式ナットN1を2部材A1、A2に向けて押し込むと、これと同時に、内筒2の一端が外筒1の一端の開口11内に没入し、内筒2の各テーパ部24が外筒1の各テーパ形状部13の一端から他端へ、つまり、拡大された端部13E側に相対移動されて、外筒1の各テーパ形状部13による各ロック部材28の押えが解除されることにより、各ロック孔25の各ロック部材28のロックが解除され、内筒2の軸挿通部23に挿入されたボルトBのねじ部bは、各ロック部材28を各ロック孔25に押し戻しながら(つまり、各ロック孔25の各ロック部材28はボルトBの各ねじ山に押される毎に、各ロック部材28一端の係止部26は、鋸歯状の山がボルトBの各ねじ山の斜面に沿って各ねじ山に乗り上げて、各ロック孔25内に引込み、他端は受け部27が内筒2の各ロック孔25から内筒2のテーパ部24の外周面上に突出して、各ロック孔25の内周面側、外周面側で出没しながら)、内筒2の軸挿通部23の奥まで円滑に挿通される。そして、このナットN1をボルトBのねじ部bの任意の締結位置まで送ったところで、外筒1の押圧を解除すると、これと同時に、外筒1がコイルスプリング3により内筒2の外周面上を元の位置に弾性復帰されて、外筒1の各テーパ形状部13で各ロック孔25の各ロック部材28が押えロックされる。かくして、簡易式ナットN1はボルトBのねじ部bの任意の締結位置でロックされる。なお、この場合、各ロック孔25の各ロック部材28は相互に半ピッチずれており、各ロック部材28一端の係止部26、すなわち、各ロック部材28の一端縁部のギザギサの各山が各ロック部材28の一端縁部においてこの端縁部の長さ方向に対して直角方向に向けられているので、各ロック部材28のギザギサの各山がボルトBのねじ部bにきつく食い込み、ナットN1はボルトBのねじ部b上に確実に固定される。このナットN1の場合、ナットN1を引張れば引張るほど、各ロック部材28のギザギサの各山がボルトBのねじ部bに食い付くので、ナットN1はボルトBのねじ部b上に高い強度でロックされる。
また反対に、被締め込み側のボルトBに締結された簡易式ナットN1を取り外す場合は、図3(2)を参照すると、まず、簡易式ナットN1を外筒1を摘んで持ち、外筒1を内筒2の外側で(コイルスプリング3の付勢力に抗して)内筒2の一端側に押圧してスライドさせると、これと同時に、内筒2の一端が外筒1の一端の開口11内に没入し、内筒2の各テーパ部24が外筒1の各テーパ形状部13の一端から他端へ、つまり、拡大された端部13E側に相対移動されて、外筒1の各テーパ形状部13による各ロック部材28の押えが解除されることにより、各ロック孔25の各ロック部材28のロックが解除される。そして、この状態の外筒1を保持して、この場合、内筒2の一端側に押した外筒1と内筒2の他端の摘み29を合せて摘んで、簡易式ナットN1をボルトBのねじ部bから引き抜けばよい。このようにナットN1を取り外すときは、外筒1を押しスライドさせる、つまり、このワンアクションを入れるようにしたことで、ナットN1の脱落事故を防止することができる。
なお、被締め込み側のボルトBに簡易式ナットN1を取り付ける場合でも、このナットN1を取り外す場合と同様に、あらかじめ外筒1を内筒2の外側で内筒2の一端側に押圧してスライドさせ、各ロック孔25の各ロック部材28のロックを解除して、これを保持した状態から、すなわち、内筒2の一端側に押した外筒1と内筒2の他端の摘み29を合せて摘んだ状態にして、内筒2の軸挿通部23にボルトBのねじ部bを差し通すようにしてもよい。
したがって、このナットN1によると、ナットN1を脱着式にしたことで、ナットN1の取り付け個数が多い場合でも、ナットN1をボルトの所定位置まで締め付けたり、締め付けられたナットN1をボルトから取り外したりするのに、従来のような煩雑な手間がかからず、誰もがナットN1をボルトのねじ部に同じように締結することができ、ナットN1を締め忘れることもない。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、この実施の形態では、ロック部材28は一端に係合部26としてボルトのねじ部に係合可能な係止部を有し、他端に外筒1のテーパ形状部13の受け部27を有する小プレートからなり、ロック孔25が小プレートからなるロック部材28を嵌合可能に、かつ小プレート一端の係止部26が内筒2の内周面から突出可能に、小プレート他端の受け部が内筒2のテーパ部24の外周面に表出可能に形成されて、ロック孔25に嵌合装着されるものとしたが、ロック部材28はボルトのねじ部に係合可能な小ボールからなり、ロック孔25が小ボールからなるロック部材を嵌合可能に、かつ小ボールの球面の一部が一端の係合部として内筒の内周面から突出可能に、その反対側の球面の一部が他端として内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、ロック孔に嵌合装着されるものとしてもよく(図5参照)、さらに、ロック部材28は一端に係合部としてボルトのねじ部に係合可能な突起を有し、他端に外筒のテーパ形状部の受け部を有する小ピンからなり、ロック孔25が小ピンからなるロック部材を嵌合可能に、かつ小ピン一端の突起が内筒の内周面から突出可能に、小ピン他端の受け部が内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、ロック孔に嵌合装着されるようにしてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、この実施の形態では、内筒2にロック孔25、ロック部材28が2つずつ設けられているが、内筒2にロック孔25、ロック部材28が3つずつ以上設けられてもよく、また、1つずつ設けられてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図4、図5に示すように、この簡易式ナットN2(以下、単にナットN2という場合がある。)は、一方の部材に突設された被締め込み側のボルトのねじ部を他方の部材に穿設されたボルト挿通孔に通し、当該ボルト挿通孔を通された被締め込み側のボルトのねじ部に締め込み側のナットを締結して、一方の部材に他方の部材を取り付けるボルト、ナットによる複数の部材間の取付構造にナットに代えて用いるもので、外筒1と、外筒1に挿通される内筒2と、外筒1内で外筒1と内筒2との間に介設されるばね部材3と、外筒1と内筒2との間に介装されるロック部材ロック機構4と、を備えて構成される。
このように外筒1の内周面の一端側に一端の開口11に連続して全周の断面形状を一端から他端方向に漸次拡大して形成されたことで、拡張部14は外筒1の内周面の他端側の全周にテーパ形状部13の拡大された端部13Eに連続して形成される。この場合、外筒1の内周面の他端側がテーパ形状部13に連続してストレート状に形成されて、他端側の内周面全体が円筒状の拡張部14になっている。
また、この外筒1の場合、一端は開口され、他端は開口されてこの他端の開口12内に中央に開口150を有する閉塞部材15が嵌め込まれ、外筒1の外周面と閉塞部材15との間にスプリングピン16が挿着されて固定され、他端はこの閉塞部材15の開口150により開口される。
また、この内筒2においては、外筒1の他端の開口12から突出される内筒2の他端に外側に向けて張り出される摘み29を有し、ロック部材28はボルトのねじ部に係合可能な小ボールからなり、ロック孔25が小ボールからなるロック部材28を嵌合可能に、かつ小ボールの球面の一部が一端の係合部26として内筒2の内周面から突出可能に、その反対側の球面の一部が他端として内筒2のテーパ部24の外周面に表出可能に形成されて、ロック孔25に嵌合装着される。
そして、これらのロック孔25に装着される各ロック部材28は同一の小ボールからなる。これらのロック部材28は、内筒2の各ロック孔25に、各小ボール球面の一部が一端の係合部26として内筒2の内周面から突出可能に、その反対側の球面の一部が他端として内筒2のテーパ部24の外周面と同じ高さに表出されて、嵌合装着される。
この内筒2の他端は外筒1の他端の開口12から突出され、この他端に外側に向けて張り出される摘み29を有する。この場合、摘み部29は外筒1の他端面と略同じ大きさの円板状に形成される。
このようにしてコイルスプリング3は常態として、内筒2を外筒1の一端方向に押圧して、内筒2の一端の円筒部211(の先端部)を外筒1の一端の開口11から突出し、内筒2の各テーパ部24を外筒1の各テーパ形状部13に圧接嵌合させて外筒1の各テーパ形状部13で各ロック孔25内の各ロック部材28を押え保持する。
図6において、一方の部材A1から突設され、他方の部材A2のボルト挿通孔0に通された被締め込み側のボルトBに簡易式ナットN2を締結する場合、まず、簡易式ナットN2を外筒1を摘んで持ち、内筒2の一端から軸挿通部23にボルトBのねじ部bを挿入する。そして、外筒1を内筒2の外側で(コイルスプリング3の付勢力に抗して)内筒2の一端側に押圧してスライドさせながら、この簡易式ナットN2を2部材A1、A2に向けて押し込むと、これと同時に、内筒2の一端が外筒1の一端の開口11内に没入し、内筒2のテーパ部24が外筒1のテーパ形状部13の一端から他端へ、つまり、拡大された端部13E側に相対移動されて、外筒1の各テーパ形状部13による各ロック部材28の押えが解除されることにより、各ロック孔25の各ロック部材28のロックが解除され、内筒2の軸挿通部23に挿入されたボルトBのねじ部bは、各ロック部材28を各ロック孔25に押し戻しながら(つまり、各ロック孔25の各ロック部材28はボルトBの各ねじ山に押される毎に、各ロック部材28の一端はボルトBの各ねじ山に乗り上げて、各ロック孔25内に引込み、他端は内筒2の各ロック孔25から内筒2のテーパ部24の外周面上に突出して、各ロック孔25の内周面側、外周面側で出没しながら)、内筒2の軸挿通部23の奥まで円滑に挿通される。この場合、ロック部材28が小ボールなので、ボルトBのねじ部bは、内筒2の軸挿通部23にするするっと円滑に入る。そして、このナットN2をボルトBのねじ部bの任意の締結位置まで送ったところで、外筒1の押圧を解除すると、これと同時に、外筒1がコイルスプリング3により内筒2の外周面上を元の位置に弾性復帰されて、外筒1の各テーパ形状部13で各ロック孔25の各ロック部材28が押えロックされる。これにより、内筒2の軸挿通部23に通されたボルトBのねじ部bは内筒2のテーパ部24の同一円周上3箇所の各ロック孔25の各ロック部材28により不均等に干渉されて締め込まれる。かくして、簡易式ナットN2はボルトBのねじ部bの任意の締結位置でロックされる。
また反対に、被締め込み側のボルトBに締結された簡易式ナットN2を取り外す場合は、まず、簡易式ナットN2を外筒1を摘んで持ち、外筒1を内筒2の外側で(コイルスプリング3の付勢力に抗して)内筒2の一端側に押圧してスライドさせると、これと同時に、内筒2の一端が外筒1の一端の開口11内に没入し、内筒2の各テーパ部24が外筒1の各テーパ形状部13の一端から他端へ、つまり、拡大された端部13E側に相対移動されて、外筒1の各テーパ形状部13による各ロック部材28の押えが解除されることにより、各ロック孔25の各ロック部材28のロックが解除される。そして、この状態の外筒1を保持して、この場合、内筒2の一端側に押した外筒1と内筒2の他端の摘み29を合せて摘んで、簡易式ナットN2をボルトBのねじ部bから引き抜けばよい。このようにナットN2を取り外すときは、外筒1を押しスライドさせる、つまり、このワンアクションを入れるようにしたことで、ナットN2の脱落事故を防止することができる。
なお、被締め込み側のボルトBに簡易式ナットN2を取り付ける場合でも、このナットN2を取り外す場合と同様に、あらかじめ外筒1を内筒2の外側で内筒2の一端側に押圧してスライドさせ、各ロック孔25の各ロック部材28のロックを解除して、これを保持した状態から、すなわち、内筒2の一端側に押した外筒1と内筒2の他端の摘み29を合せて摘んだ状態にして、内筒2の軸挿通部23にボルトBのねじ部bを差し通すようにしてもよい。
したがって、このナットN2によると、ナットN2を脱着式にしたことで、ナットN2の取り付け個数が多い場合でも、ナットN2をボルトの所定位置まで締め付けたり、締め付けられたナットN2をボルトから取り外したりするのに、従来のような煩雑な手間がかからず、誰もがナットN2をボルトのねじ部に同じように締結することができ、ナットN2を締め忘れることもない。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、この実施の形態では、ロック部材28はボルトのねじ部に係合可能な小ボールからなり、ロック孔25が小ボールからなるロック部材28を嵌合可能に、かつ小ボールの球面の一部が一端の係合部として内筒1の内周面から突出可能に、その反対側の球面の一部が他端として内筒2のテーパ部24の外周面に表出可能に形成されて、ロック孔25に嵌合装着されるものとしたが、ロック部材28は一端に係合部としてボルトのねじ部に係合可能な係止部を有し、他端に外筒のテーパ形状部の受け部を有する小プレートからなり、ロック孔25が小プレートからなるロック部材を嵌合可能に、かつ小プレート一端の係止部が内筒の内周面から突出可能に、小プレート他端の受け部が内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、ロック孔に嵌合装着されるものとしてもよく(図1、図2参照)、さらに、ロック部材28は一端に係合部としてボルトのねじ部に係合可能な突起を有し、他端に外筒のテーパ形状部の受け部を有する小ピンからなり、ロック孔25が小ピンからなるロック部材を嵌合可能に、かつ小ピン一端の突起が内筒の内周面から突出可能に、小ピン他端の受け部が内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、ロック孔25に嵌合装着されるようにしてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、この実施の形態では、内筒2にロック孔25、ロック部材28が3つずつ設けられているが、内筒2にロック孔25、ロック部材28がそれぞれ、4つ以上設けられてもよく、また、2つずつ又は1つずつ設けられてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図7に示すように、この簡易式ファスナーF(以下、単にファスナーFという場合がある。)は、一方の部材に突設された被締め込み側のボルトのねじ部を他方の部材に穿設されたボルト挿通孔に通し、当該ボルト挿通孔を通された被締め込み側のボルトのねじ部に締め込み側のナットを締結して、一方の部材に他方の部材を取り付けるボルト、ナットによる複数の部材間の取付構造にボルト、ナットに代えて用いるもので、簡易式ナットN2と、取付ピンPとからなる。
なお、この場合、ロック部材28は後述する取付ピンPの被係合部30に係合可能な小ボールからなり、ロック孔25が小ボールからなるロック部材28を嵌合可能に、かつ小ボールの球面の一部が一端の係合部26として内筒2の内周面から突出可能に、その反対側の球面の一部が他端として内筒2のテーパ部24の外周面と同じ高さに表出可能に形成されて、ロック孔25に嵌合装着される。
この場合、取付ピンPは内筒2の軸挿通部23に挿通可能に所定の径、長さを有し、その外周面には所定の位置に被係合部30としてロック部材28の小ボールの球面の一部が嵌合可能に断面円弧状の凹部(以下、凹部30という。)が形成される。
また反対に、被締め込み側の取付ピンPに固定された簡易式ナットN2を取り外す場合は、まず、簡易式ナットN2を外筒1を摘んで持ち、外筒1を内筒2の外側で(コイルスプリング3の付勢力に抗して)内筒2の一端側に押圧してスライドさせると、これと同時に、内筒2の一端が外筒1の一端の開口11内に没入し、内筒2の各テーパ部24が外筒1の各テーパ形状部13の一端から他端へ、つまり、拡大された端部13E側に相対移動されて、外筒1の各テーパ形状部13による各ロック部材28の押えが解除されることにより、各ロック孔25の各ロック部材28のロックが解除される。そして、この状態の外筒1を保持して、この場合、内筒2の一端側に押した外筒1と内筒2の他端の摘み29を合せて摘んで、簡易式ナットN2を取付ピンPから引き抜けばよい。このようにナットN2を取り外すときは、外筒1を押しスライドさせる、つまり、このワンアクションを入れるようにしたことで、ナットN2の脱落事故を防止することができる。
なお、取付ピンPに簡易式ナットN2を取り付ける場合でも、このナットN2を取り外す場合と同様に、あらかじめ外筒1を内筒2の外側で内筒2の一端側に押圧してスライドさせ、各ロック孔25の各ロック部材28のロックを解除して、これを保持した状態から、内筒2の軸挿通部23に取付ピンPを差し通すようにしてもよい。
したがって、簡易式ナットN2を用いた簡易式ファスナーFによれば、一方の部材と他方の部材を簡易かつ確実に締結することができる。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
また、上記実施の形態では、簡易式ナットN2を取付ピンP上で送り、内筒2の各ロック部材28と取付ピンPの被係合部30との係合位置に停止させるため、内筒2及び取付ピンPの双方又は一方にストッパーが設けられてもよい。
このようにすることで、ナットN2を取付ピンPの被係合部30の位置に確実かつ簡単に送ることができる。
1 外筒
10 筒状の部材
11 開口
12 開口
13 テーパ形状部
13E 拡大された端部
131 凸状部
132 溝
14 拡張部
141 凸状部
142 溝
15 閉塞部材
150 開口
16 スプリングピン
2 内筒
20 筒状の部材
21 開口
22 開口
23 軸挿通部
24 テーパ部
241 凸状部
242 凸状部
25 ロック孔
251 受け溝
26 係合部(係止部)
27 受け部
28 ロック部材
281 張り出し部
29 摘み
3 ばね部材(コイルスプリング)
4 ロック部材ロック機構
N2 簡易式ナット
1 外筒
10 筒状の部材
11 開口
12 開口
13 テーパ形状部
13E 拡大された端部
14 拡張部
15 閉塞部材
150 開口
16 スプリングピン
2 内筒
20 筒状の部材
21 開口
211 円筒部
22 開口
23 軸挿通部
24 テーパ部
25 ロック孔
26 係合部
28 ロック部材
29 摘み
3 ばね部材(コイルスプリング)
4 ロック部材ロック機構
A1 一方の部材
A2 他方の部材
0 ボルト挿通孔
B ボルト
b ねじ部
F 簡易式ファスナー
N2 簡易式ナット
P 取付ピン
30 被係合部(凹部)
Claims (6)
- 一方の部材に突設された被締め込み側のボルトのねじ部を他方の部材に穿設されたボルト挿通孔に通し、当該ボルト挿通孔を通された被締め込み側のボルトのねじ部に締め込み側のナットを締結して、一方の部材に他方の部材を取り付けるボルト、ナットによる複数の部材間の取付構造にナットに代えて用いる簡易式ナットであって、
両端に開口を有する筒状の部材からなり、内周面の一端側に一端の開口に連続して全周又は全周の一部の断面形状を他端方向に漸次拡大して形成されるテーパ形状部と、内周面の他端側の全周又は全周の一部に前記テーパ形状部の拡大された端部に連続して形成される拡張部とを有する外筒と、
両端に開口を有し、前記両端の開口間にボルトのねじ部を挿通可能な軸挿通部を有する筒状の部材からなり、外周面の一端側に全周又は全周の一部を他端方向に漸次拡大して形成され、前記外筒のテーパ形状部に嵌合可能なテーパ部と、前記テーパ部の外周面と内周面との間に貫通して形成され、前記筒状の部材の軸方向に対して直交する方向に延びるロック孔、及び前記ロック孔に嵌合され、一端にボルトのねじ部に係合可能な係合部を形成され、他端が前記テーパ部の外周面と同じ高さに表出されるロック部材とを有し、前記外筒の前記両端の開口間に挿通される内筒と、
前記外筒内で前記外筒の他端と前記内筒のテーパ形状部との間に介設され、常態として、前記内筒を前記外筒の一端方向に押圧して、前記内筒の一端を前記外筒の一端の開口から突出し、前記内筒のテーパ部を前記外筒のテーパ形状部に嵌合させて前記テーパ形状部で前記ロック孔内の前記ロック部材を押えるばね部材と、
前記外筒と前記内筒との間に介装され、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に向けて押圧しスライドさせることにより、前記内筒の一端が前記外筒の一端の開口内に没入し、前記内筒のテーパ部が前記外筒のテーパ形状部の拡大された端部側に相対移動されて、前記外筒のテーパ形状部による前記ロック部材の押えを解除し、前記外筒の押圧を解除することにより、前記外筒が前記ばね部材により前記内筒の外周面上を元の位置に弾性復帰されて、前記外筒のテーパ形状部で前記ロック部材を押えるロック部材ロック機構と、
を備え、
ボルトのねじ部に締結する際は、前記外筒を摘んで持ち、前記内筒の一端から前記軸挿通部にボルトのねじ部を挿入し、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に押圧してスライドさせながら、ボルトのねじ部上で前記外筒とともに前記内筒を送り、ボルトのねじ部上の任意の締結位置で、前記外筒の押圧を解除することにより、ボルトのねじ部上で前記内筒をロックし、
ボルトのねじ部から取り外す際は、前記外筒を摘んで持ち、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に押すことにより、ボルトのねじ部上の前記内筒のロックを解除し、この状態を保持した状態で、ボルトのねじ部から前記外筒とともに前記内筒を引き抜く、
ことを特徴とする簡易式ナット。 - 外筒の他端の開口から突出される内筒の他端に外側に向けて張り出される摘みを有する請求項1に記載の簡易式ナット。
- ロック部材は一端に係合部としてボルトのねじ部に係合可能な係止部を有し、他端に外筒のテーパ形状部の受け部を有する小プレートからなり、ロック孔が前記小プレートからなるロック部材を嵌合可能に、かつ前記小プレート一端の前記係止部が内筒の内周面から突出可能に、前記小プレート他端の前記受け部が前記内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、前記ロック孔に嵌合装着される請求項1又は2に記載の簡易式ナット。
- ロック部材はボルトのねじ部に係合可能な小ボールからなり、ロック孔が前記小ボールからなるロック部材を嵌合可能に、かつ前記小ボールの球面の一部が一端の係合部として内筒の内周面から突出可能に、その反対側の球面の一部が他端として前記内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、前記ロック孔に嵌合装着される請求項1又は2に記載の簡易式ナット。
- ロック部材は一端に係合部としてボルトのねじ部に係合可能な突起を有し、他端に外筒のテーパ形状部の受け部を有する小ピンからなり、ロック孔が前記小ピンからなるロック部材を嵌合可能に、かつ前記小ピン一端の前記突起が内筒の内周面から突出可能に、前記小ピン他端の前記受け部が前記内筒のテーパ部の外周面に表出可能に形成されて、前記ロック孔に嵌合装着される請求項1又は2に記載の簡易式ナット。
- 一方の部材に突設された被締め込み側のボルトのねじ部を他方の部材に穿設されたボルト挿通孔に通し、当該ボルト挿通孔を通された被締め込み側のボルトのねじ部に締め込み側のナットを締結して、一方の部材に他方の部材を取り付けるボルト、ナットによる複数の部材間の取付構造にボルト、ナットに代えて用いる簡易式ファスナーであって、
請求項1乃至4のいずれかに記載の簡易式ナットと、
内筒の軸挿通部に挿通可能にピン状に形成され、その外周面にロック部材の係合部に係合可能な被係合部を有する取付ピンと、
からなり、
前記取付ピンに前記簡易式ナットを取り付ける際は、前記外筒を摘んで持ち、前記内筒の一端から前記軸挿通部に前記取付ピンを挿入し、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に押圧してスライドさせながら、前記取付ピン上で前記外筒とともに前記内筒を送り、前記取付ピンの前記被係合部で、前記外筒の押圧を解除することにより、前記取付ピン上で前記内筒をロックし、
前記取付ピンから前記簡易式ナットを取り外す際は、前記外筒を摘んで持ち、前記外筒を前記内筒の外周面上で前記内筒の一端側に押すことにより、前記取付ピン上の前記内筒のロックを解除し、この状態を保持した状態で、前記取付ピンから前記外筒とともに前記内筒を引き抜く、
ことを特徴とする簡易式ナットを用いた簡易式ファスナー。
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JP2018070771A JP6843795B2 (ja) | 2018-04-02 | 2018-04-02 | 簡易式ナット、及びこれを用いた簡易式ファスナー |
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