JP6840573B2 - システム構築装置、システム構築方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークサービスを提供するシステムを構築する技術に関連するものである。
ネットワークを介して提供されるネットワークサービスにおいて仮想環境の利用が普及している。仮想環境においては、仮想環境を構成するシステムの負荷が高くなった際にシステムのキャパシティを向上させるオートスケール技術が利用されている。
オートスケール技術には、サービスを提供するサーバの台数を増やす「スケールアウト」と、サービスを提供するサーバのリソースを増やす「スケールアップ」の2種類の技術がある。近年、サービス断を伴わず、迅速な高負荷への対応を行うことができるオートスケール技術としてスケールアウト方式が多くの場合採用されている。
従来技術によるスケールアウト方式では、サービスを提供しているサーバと同一の機能を持つサーバを予め準備しておき、サービスを提供しているサーバが高負荷となった場合に、準備しておいたサーバがサービス提供を開始するという形態がとられる。
なお、関連する先行技術として、例えば、非特許文献1〜3に開示された技術がある。非特許文献1〜3には、自動構築スクリプトを用いた構成管理情報でサーバの構成を把握し、復旧手順構築、障害検知等を行う技術が開示されている。
自動構築スクリプトを用いたシステム構成管理に関する一考察、沼田晋作・橋本昭二・柏 大、2016年5月27日 自動構築スクリプトを用いた構成管理情報によるシステムの変更管理に関する一考察、沼田晋作・神谷法正・橋本昭二・柏 大、2016年7月7日 自動構築スクリプトを用いたCMDB による障害原因自動特定・復旧機能の実装と評価、沼田晋作・神谷法正・橋本昭二・柏 大、2017年1月19日
既存のスケールアウト方式には、大きく3つの課題(1)、(2)、(3)がある。図1を参照しながら課題(1)、(2)、(3)について説明する。図1は、WEBサーバ4とAPサーバ5からなるシステムにおいて、APサーバ5のAP3に高負荷が発生したため、APサーバ6を用いてスケールアウトを行う状況を示している。
(1)スケールアウト用のイメージを、動作させる直前まで全て作成し世代管理しなければならない
まず、図1のS1に示すように、スケールアウト元のサーバにおけるAPのインストールや設定まで終えたイメージファイル(アプリケーションを含む仮想マシン全体のイメージ)を、動作させる直前まで作成しておく必要がある。これは、急速な負荷の向上時には、即時にスケールアウト先を必要とするためである。このため、対象のサーバ(例:図1のAPサーバ5)が変更されるたびに、サーバのイメージファイルを作成しなおさなければならない。これは高頻度で発生することがあり、非常に手間がかかる。
近年ではサーバやアプリケーションへの機能追加がビジネス上の競争に非常に重要であるため、サーバやアプリケーションへの機能追加や変更頻度は非常に高い。このため、イメージファイルの世代管理が必要となり、非常に煩雑である。
(2)増設したリソースを本来の目的に使えない
前述したように、スケールアウト用のイメージはサーバ全体を複製するイメージとなるため、スケールアウト先のサーバにおいて、本来必要が無いプロセスやサービスなども起動してしまう。このため、増設したリソースを本来スケールアウトしたいサービスに集中させることができず、無駄が生じてしまう。
例えば、図1の例では、AP3の高負荷のためにスケールアウトを行うが、S2として示すように、スケールアウト先のAPサーバ6では、AP3以外のAP1、AP2も起動される。このため、例えば、AP1にライセンスが必要な場合はライセンス料が発生し、AP2が対象のメモリを消費する際には、メモリも用意しなければならない。
(3)増設ポリシーが固定
増設したサーバをシステムの動作の中に組み込むためには、別のサーバへの設定変更が必要である。例えば、増設したサーバが持っているIPアドレスとポート番号を管理し、スケールアウトの際には、当該サーバに対して処理を振り向けるように設定変更が必要である。任意の増設に対する設定変更には時間がかかるため、増設ポリシーは予めエンジニアが検討し確認した固定のルールのみとなる。図1の例では、スケールアウトを必要としているのはAP3であるが、固定のルールに従い、AP1やAP2が使用するポートに対しても振り分けの処理を実施する設定を行っている。
上記のように、従来のスケールアウト技術では、サーバ単位での増設しかできないために、スケールアウトを必要とする構成要素(例:アプリケーション)にとって不要なリソースを消費したり、当該構成要素にとって不要な設定変更を行うといった非効率な点があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、仮想環境を用いてネットワークサービスを提供するシステムにおいて、サーバの構成要素の単位でスケールアウトを可能とする技術を提供することを目的とする。
開示の技術によれば、複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置であって、
所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定手段と、
前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築手段と、を備え、
前記構築手段は、前記一のサーバにおいて使用された自動構築スクリプトから取得された構成管理情報に基づいて、前記他のサーバとして、前記一のサーバが接続されるネットワークと同じネットワークに接続され、前記一のサーバのリソースの量以上の量のリソースを有するサーバを選択する
ことを特徴とするシステム構築装置が提供される。
開示の技術によれば、仮想環境を用いてネットワークサービスを提供するシステムにおいて、サーバの構成要素の単位でスケールアウトを可能とする技術が提供される。
オートスケーリングの課題を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるシステムの全体構成図である。 自動構築スクリプトと構成管理情報を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるシステム構築装置100による処理の概要を説明するための図である。 システム構築装置100の機能構成図である。 システム構築装置100のハードウェア構成図である。 構成管理情報取得部110により実行される構成管理情報取得処理を説明するための図である。 構成管理情報の例を示す図である。 アプリケーションに関する自動構築スクリプトの例を示す図である。 自動構築スクリプトを実行する工事手順書の例を示す図である。 依存関係を示す有向グラフデータの作成を示す図である。 有向グラフデータの作成手順を示すフローチャートである。 依存関係を示す有向グラフデータの他の例を示す図である。 システム構築装置100の動作手順を示すフローチャートである。 データ格納部150に格納される情報の例を示す図である。 S107、S108の例を説明するための図である。 効果を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(本実施の形態)を説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。本実施の形態では、サーバの構成要素毎のスケールアウトが可能である。以下の説明では、構成要素の例として、アプリケーションを取り上げているが、これは一例であり、構成要素はアプリケーション以外の機能であってもよい。また、本実施の形態では、OS上で動作するソフトウェア全般をアプリケーションと称している。例えば、ミドルウェアはアプリケーションの一種である。
また、本実施の形態では、仮想環境を前提とするが、本発明は仮想環境を用いないシステムに対しても適用可能である。
(システムの全体構成)
図2に、本実施の形態におけるシステムの全体構成を示す。図2に示すように、本実施の形態におけるシステムは、複数のサーバ10と、システム構築装置100とを有する。複数のサーバ10は、各種のネットワークサービスをユーザに提供するサービスシステムを構成する。サーバ10はそれぞれ、1つ又は複数のアプリケーションが動作する仮想マシンである。サーバ10(仮想マシン)はそれぞれ、1つの物理マシン(コンピュータ)上で構築されたものであってもよいし、複数のサーバ10が、1つの物理マシン上で構築されていてもよい。
システム構築装置100は、あるサーバに対してスケールアウトが必要になった場合に、スケールアウトを実行する機能を備える装置である。詳細は後述するが、システム構築装置100は、アプリケーション単位でのスケールアウトを行うことが可能である。なお、アプリケーションはサーバの構成要素の一例である。
(システム構築装置100の動作概要)
非特許文献1〜3に開示されているように、システムを自動的に構築するソフトウェアとして自動構築スクリプトがある。非特許文献1〜3に開示された技術では、サーバに対してアプリケーション(以降、AP)をインストールし、設定を行う等の処理を自動構築スクリプトにより実行している。本実施の形態においても、これと同様に、各サーバへのアプリケーションのインストール/設定/起動等を自動構築スクリプトを使用して行っている。更に、本実施の形態では、仮想マシン(以降、VMと記する)の設定(構築)、及び、OSのインストール/設定についても、自動構築スクリプトを使用して行う。なお、OSのインストール/設定にはネットワークの設定も含まれている。
自動構築スクリプトを使用した「VMの設定」、「OSのインストール/設定」、「APのインストール/設定」については、システム構築装置100が実行してもよいし、システム構築装置100以外の装置が実行してもよいが、システム構築装置100は、各サーバについて、「VMの設定」、「OSのインストール/設定」、「APのインストール/設定」に用いた自動構築スクリプトを保持するか、各サーバから取得することが可能である。
システム構築装置100は、サーバ毎に、上記の各設定に使用した自動構築スクリプトから、ハードウェア(以下、HW)、OS、及びAPの構成管理情報を取得し、これら構成管理情報を保持する。ここで、HWは、仮想マシン上でエミュレートされたHWであり、HWの構成管理情報としては、例えば、ディスクサイズ、メモリサイズ、CPU数、NIC数等がある。OSの構成管理情報としては、例えば、パーティション情報、ホスト名、OS名、OSバージョン、NIC(ポート)に割り当てられたIPアドレス、ネットマスク等がある。
自動構築スクリプトは、基本的に「コマンド:パラメータ」の羅列であり、システム構築装置100は、自動構築スクリプトから当該パラメータを抽出することで、構成管理情報を取得できる。
また、APの構成管理情報については、システム構築装置100は、非特許文献1〜3に記載されているように、APの依存関係を示すノードとリンクからなる有効グラフの情報として構成管理情報を取得できる。
図3は、自動構築スクリプトと構成管理情報を説明するための図である。図3において、14は、HWの自動構築スクリプトを示し、15は、OSの自動構築スクリプトを示し、16は、APの自動構築スクリプトを示す。ただし、図3上では、自動構築スクリプトそのものではなく、自動構築スクリプトに含まれる情報が示されている。また、変換ロジック17、及び構成管理情報DB18はシステム構築装置100内に存在する機能である。
図3に示すように、HWの自動構築スクリプト14によりVMのHWが構築され、OSの自動構築スクリプト15によりOSが構築され、APの自動構築スクリプト16によりOS上で実行されるAP等が構築される。また、変換ロジック17により、各自動構築スクリプトから構成管理情報が作成され、構成管理情報DB18に格納される。
また、変換ロジック17は、構成管理情報DB18に格納してある構成管理情報を使用して、当該構成管理情報の抽出元の自動構築スクリプトに相当する自動構築スクリプトを作成して、VM、OS、AP等の設定を行うことが可能である。
システム構築装置100は、自動構築スクリプトから取得した構成管理情報に基づいて、スケールアウト先のサーバの選択、スケールアウト先でのAPインストール等を行うことができる。図4を参照して、スケールアウト時におけるシステム構築装置100の動作概要を説明する。
システム構築装置100が、APサーバ11におけるAP3に高負荷が発生したことを把握し、AP3についてのスケールアウトが必要であると判断する。システム構築装置100は、各サーバのHWの構成管理情報とOSの構成管理情報(これらをまとめて「HW/OSの構成管理情報」と記述する)に基づいて、AP3を導入可能なサーバとして、例えば、APサーバ11と類似するHW/OSの構成を有し、リソースに空きのあるMAILサーバ13を検出し、MAILサーバ13にAP3をインストールし、動作させる。このAP3は、高負荷のAP3のスケールアウト先のAP3となる。
一方、システム構築装置100が、AP3を導入可能なサーバを検出できなかった場合には、例えば、AP3の実行に適したVMイメージ(例:APサーバ11のVMのバックアップ)があれば、それを用いて、例えば停止中のサーバ(つまり、停止中の仮想マシンを有する物理マシン)にVMイメージをアップロードすることでAPサーバ12を構築し、それにAP3のみをインストールする。
また、AP3の実行に適したVMイメージがない場合には、例えば、テンプレートと、APサーバ11のHW/OS構成管理情報(パラメータ)とから、物理マシン上にAPサーバを構築し、AP3をインストールする。
(システム構築装置100の構成例)
図5は、システム構築装置100の機能構成の例を示す図である。図5に示すように、システム構築装置100は、構成管理情報取得部110、動作制御部120、構築実行部130、サーバ状態情報取得部140、データ格納部150を有する。
構成管理情報取得部110は、自動構築スクリプトから構成管理情報を取得する。動作制御部120は、スケールアウトに関するシステム構築装置100の動作を制御する機能部であり、後述するフローチャートに示す手順の動作は、動作制御部120の制御により実行される。構築実行部130は、サーバの構築(APインストール、VMイメージアップロード、VM構築等)を実行する機能部である。サーバ状態情報取得部140は、例えばネットワーク監視システムから、あるいは各サーバから、サーバ/APの負荷状態等の情報を取得する機能部である。動作制御部120は、サーバ状態情報取得部140により取得された状態情報に基づいて、スケールアウトの対象(構成要素)を決定することができる。データ格納部150は、構成管理情報を含む各種のデータを格納する。
図3に示した変換ロジック17は、図5の構成管理情報取得部110及び構築実行部130に対応し、図3に示した構成管理情報DB18は、図5のデータ格納部150に対応する。
システム構築装置100は、例えば、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、システム構築装置100が有する機能は、当該コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ、ハードディスクなどのハードウェア資源を用いて、当該システム構築装置100で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
図6は、システム構築装置100をコンピュータで実現する場合におけるハードウェア構成例を示す図である。図6に示すシステム構築装置100は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置200、補助記憶装置202、メモリ装置203、CPU204、インタフェース装置205、表示装置206、及び入力装置207等を有する。
システム構築装置100での処理を実現するプログラムは、例えば、CD−ROM又はメモリカード等の記録媒体201によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体201がドライブ装置200にセットされると、プログラムが記録媒体201からドライブ装置200を介して補助記憶装置202にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体201より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置202は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置203は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置202からプログラムを読み出して格納する。CPU204(プロセッサ)は、メモリ装置203に格納されたプログラムに従ってシステム構築装置100に係る機能を実現する。インタフェース装置205は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置206はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置207はキーボード及びマウス、ボタン、又はタッチパネル等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。なお、システム構築装置100は、表示装置206を備えないこととしてもよい。
以下、システム構築装置100の各機能部による処理内容をより具体的に説明する。
(構成管理情報取得部110による構成管理情報取得処理)
図7〜13を参照して、構成管理情報取得部110による構成管理情報取得処理について説明する。
図7に示すように、構成管理情報取得部110は、HWの自動構築スクリプト21、及びOSの自動構築スクリプト22から、24に示す構成管理情報を取得し、データ格納部150に格納する。構成管理情報取得部110は、HW/OSの自動構築スクリプト21、22において下線で示したパラメータを構成管理情報24として抽出する。取得されたHW/OSの構成管理情報については、例えば図8に示すように表示することも可能である。図8に示す例では、サーバ1とサーバ2が同じネットワークに属し、サーバ3とサーバ4が同じネットワークに属することが示されている。
また、構成管理情報取得部110は、図7に示すように、APの自動構築スクリプト23から、構成管理情報25を取得し、データ格納部150に格納する。本実施の形態では、APの自動構築スクリプト23から取得される構成管理情報25は、APの依存関係を示す有向グラフの情報として生成されるものである。この依存関係に基づき、システム構築装置100の構築実行部130は、特定のAPと他のソフトウェアとの依存関係等を正しく認識し、特定のAPを、依存するソフトウェアとともに迅速にインストールして、設定を行い、起動させることが可能である。以下、APの自動構築スクリプトから構成管理情報を取得(生成)する処理を図9〜図13を参照して説明する。
図9に、構成管理情報取得部110への入力となるAPの自動構築スクリプトの一例を示す。本実施の形態で使用する自動構築スクリプトは、図9に示すように、再利用を意識して複数のブロックに分けて作成される。また、ブロックの中で使用する値(パラメータ)は変数化され、変数の値はブロックの外にまとめて記述される。また、各ブロックには、他のブロックとの依存関係を設定することもできる。
より具体的に、例えばAP(アプリケーション)サーバ(例:Webサーバ)を構築するためのソフトウェアに関しては、自動構築スクリプトは、通常、ソフトウェアのインストールを行う「install_[識別名]」、インストールしたソフトウェアの設定を行う「setting_[識別名]」、設定したソフトウェアをスタートさせる「start_[識別名]」の3のブロックを有する。図9は、識別名=AAAAというソフトウェアの例について、当該3つのブロックを有することが示されている。また、図9の例では、各ブロックはroleと呼ばれる。
なお、図9は、install/setting/startの3つ全てが揃っている例を示しているが、OSのネットワーク設定のようにsetting/start(reset/stop)しかないもの、OSのユーザ設定のようにsetting(reset)しかないものなどもある。
図10は、図9に示すようなブロックを適用して、ソフトウェアAAAAのインストールや設定等を行うことでWebサーバ構築を行う場合のイメージを示す図である。図10に示すように、ブロックの実行手順を記載した工事手順書(これも、構成管理情報取得部110に入力される自動構築スクリプトに含まれる)が準備され、当該工事手順書に従って、各ブロックがロードされ、実行(install/setting/start)される。工事手順書には、対象のサーバ(図10の例では"Web")と当該サーバに対して実行するブロックが、実行される順番で記述されている。このような順番により、ブロック間、サーバ間の依存関係を把握できる。また、各ブロックに記述されている依存関係や、パラメータ等によっても依存関係を把握できる。
図11に示すように、上記のような自動構築スクリプトが構成管理情報取得部110に入力され、構成管理情報取得部110は、ブロック間やAP間の依存関係を示す有向グラフデータを作成する。
依存関係について説明すると、例えば、[install_AAAA]と[setting_AAAA]に関して、ソフトウェアAAAAはインストールされないと設定できないから、[setting_AAAA]は[install_AAAA]に依存する、という依存関係がある。この場合、本実施の形態では、依存されるほうに矢印が向くように、[install_ AAAA]←[setting_ AAAA]と有向グラフとして記述する。同様に、ソフトウェアAAAAは設定されないと正常に動作しないためスタートできないから、[start_ AAAA]は[setting_ AAAA]に依存する、つまり、[setting_ AAAA]←[start_ AAAA]と記述する。
すなわち、「あるブロックの実行のために前もって実行しておくべきブロック」の2つのブロック間に「依存関係」があるとする。上記の3つのブロックの例では、有効グラフとして、[install_ AAAA]←[setting_ AAAA]←[start_ AAAA]と記述する。構成管理情報取得部110は、このような有向グラフに相当する有向グラフデータを作成する。このような依存関係に基づき、構築実行部130はAPのインストール、設定、開始を実施できる。
なお、依存関係は、単一のソフトウェアモジュール内のみでなく、ソフトウェアモジュール(アプリケーション)間にも存在する。例えば、WebサーバソフトウェアモジュールがDBサーバソフトウェアモジュールを使用し、WebサーバソフトウェアモジュールはDBサーバソフトウェアモジュールがスタートしていないとサービスの提供ができないとする。この場合には、以下の有向グラフで示す依存関係が存在する。
[install_database]←[setting_database]←[start_database]

[install_webserver]←[setting_webserver]←[start_webserver]
自動構築スクリプトの入力がされた構成管理情報取得部110は、図12のフローチャートの手順で有向グラフデータを作成する。
ステップS11)まず、構成管理情報取得部110は、一連のブロックを適用する対象となるサーバ情報を取得する。例えば、構成管理情報取得部110は、工事手順書に記載されている、一連のブロックの適用対象となるホストの情報を当該サーバ情報として取得することができる。
ステップS12)次に、構成管理情報取得部110は、対象のサーバ毎に、自動構築スクリプトにおける複数ブロックをinstall/setting/startの3つのグループに分けノード化する。なお、前述したように、スクリプトの適用対象によっては、installのみ、settingのみ等の場合もある。
ステップS12では、例えば、ソフトウェアAに関するスクリプトのブロックとしてinstall/setting/startの3つがあり、ネットワーク設定に関するスクリプトのブロックとしてsettingがある場合、構成管理情報取得部110は、ソフトウェアAについてのinstallのノード、settingのノード、startのノードを作成し、ネットワーク設定についてのsettingのノードを作成する。
ステップS13)次に、構成管理情報取得部110は、各ブロックに関連する変数(パラメータ)をnetwork/filepath/id/device等のグループに分けて関連付ける。すなわち、ファイルパス、ネットワーク、ユーザ、log、conf、serviceなど、システムを構成する内容によってグルーピングし、一致、不一致、関係性(例:包含関係)を抽出し、その情報をデータ格納部150に格納する。より詳細には、ファイルパスは前方一致、ネットワークはセグメント管理、ユーザはidとnameと$home、logはローカルとリモート、confはファイル格納場所と起動時読み込み、serviceは自動起動、起動順序などの観点で、一致、不一致、関係性を抽出する。一例として、ソフトウェアAのsettingにおける設定アドレスがアドレス1であり、ソフトウェアBのsettingにおける設定アドレスがアドレス1である場合、両者は一致の関係があるとして、そのことを示す情報が格納される。
ステップS14)構成管理情報取得部110は、依存関係のあるノード間について、ノード間を結びつけるリンク情報を作成する。依存関係は、例えば、工事手順書におけるブロックの実行手順から判断することができる。また、ブロック内に依存関係の記述がある場合には、その記述から判断することもできる。
ステップS15)構成管理情報取得部110は、上記の処理により得られたノード情報及びリンク情報、パラメータの関連情報等をサーバ情報に紐付けてデータ格納部150に格納する。
図11の左側には、データ格納部150に格納されるデータのイメージが示されている。当該イメージは、右側に示す入力情報に対応するものである。図11の例では、install_AAAA、setting_AAAA、start_AAAAのノード情報と、これらの間に「install_AAAA←setting_AAAA←start_AAAA」で示される依存関係が存在することを示すリンク情報がデータ格納部150に格納される。また、図示するように、各ノードにパラメータが関連付けられている。
なお、上記の例では、1つのAPに関する有向グラフを示している。図13に他の例として、複数のAP(ソフトウェアモジュール)の有向グラフを結び付けて依存関係が表される例を示す。図13は、AP1(例:Web)とAP2(例:LB(ロードバランシング))との間に依存関係がある場合の例を示している。構築実行部130は、このようなAP間の依存関係に基づいて、特定のAPを目的にインストールする場合でも、当該特定のAPが依存するAP、及び当該特定のAPに依存されるAPもともにインストールし、特定のAPを正しく動作させることができる。
(システム構築装置100の動作手順)
次に、スケールアウト実行時におけるシステム構築装置100の動作手順例を図14のフローチャートに沿って説明する。以下の説明は、図5に示す機能部(動作制御部120、構築実行部130、サーバ状態情報取得部140)の動作説明を含む。図14に示す動作手順は、動作制御部120の制御に基づき実行されるものである。
スケールアウト実行の前の時点において、構成管理情報取得部110により、サーバ毎に、HW/OS/APの構成管理情報が取得され、データ格納部150に格納されている。また、サーバ状態情報取得部140は、サーバ毎にサーバ状態情報(例:起動/停止、CPU負荷、メモリ使用率、AP毎の負荷情報等)を取得し、データ格納部150に格納している。
上記の動作によってデータ格納部150に格納される情報の例を図15に示す。
図15に示すように、サーバ毎に、HW/OS/AP構成管理情報と、状態を示す情報がデータ格納部150に格納される。また、図15には、サーバ50が停止の状態(仮想マシンとして停止された状態)であることが示されている。また、図15に示すように、データ格納部150は、VMイメージをバックアップとしてとってあるサーバについては、当該VMイメージが格納されている。当該VMイメージは、例えば、APを含まないHW/OSのVMイメージである。データ格納部150には、図15に示す情報以外にも、例えば、予備の物理マシンの情報、AP(ソフトウェア)等が格納されている。
図14のステップS101において、動作制御部120は、データ格納部150に格納された情報に基づき、例えば、サーバの構成要素であるAP毎に定められた増設ポリシーを、あるAPが超えたことを検知する。例えば、AP毎に増設ポリシーとして、AP毎に単位時間あたりの平均の同時アクセス数の閾値が定められているとする。そして、例えば、サーバ3にAP1、AP2、AP3がある場合に、ステップS101では、動作制御部110が、AP3の同時アクセス数が閾値を超えたことを検知する。これにより、動作制御部110は、サーバ3のAP3に対するスケールアウトを実行すると決定する。
ステップS102において、動作制御部110は、データ格納部150における各サーバのHW/OS構成管理情報に基づき、ステップS101においてスケールアウトの対象とされたサーバ(スケールアウト元サーバと呼ぶ)に類似する構成の起動中のサーバを、スケールアウトの対象とされたAPをインストールする対象のサーバ(スケールアウト先サーバと呼ぶ)として選択する。
スケールアウト元サーバに類似する構成を持つサーバに関し、その類似性はスケールアウトさせるアプリケーションによって定義することができる。例えば、あるアプリケーションについては、スケールアウト元サーバに類似する構成を持つサーバは、スケールアウト元サーバが接続されるネットワークと同じネットワークに接続され、かつ、スケールアウト元サーバのリソース量と同じ量か、それよりも大きな量のリソースを有するサーバであるとして定義される。ここでのリソースは例えばCPU及び/又はメモリである。また、スケールアウト元サーバとスケールアウト先サーバにおけるOSのバージョンが同じという条件を上記ネットワーク及びリソースの条件に加えたものを類似性の定義とするアプリケーションもある。また、スケールアウト元サーバとスケールアウト先サーバにおけるOSのバージョンが同じという条件のみを類似性の定義とするアプリケーションもある。更に、スケールアウト元サーバとスケールアウト先サーバにおいて使用しているミドルウェアのバージョンが同じであるという条件を類似性の定義とするアプリケーションも存在する。なお、類似性をスケールアウトさせるアプリケーションに応じて定義することは一例であり、アプリケーションに関わらずに、一律の定義を設けてもよい。
上述した類似性は構成管理情報のパラメータ有無や値の範囲によって判断/設定できる。例えば、接続されるネットワークは、NICに割り当てられるIPアドレスにより判断できる。例えば、192.168.0.1/24が割り当てられたサーバと、192.168.0.2/24が割り当てられたサーバは同じネットワークに属すると判断できる。
また、スケールアウト元サーバに類似する構成を持ち、かつ、使用中リソース量(例:CPU使用率及び/又はメモリ使用率)が予め定めた閾値以下であるサーバを、スケールアウト先サーバとして選択することとしてもよい。
ステップS102がYesの場合、すなわち、スケールアウト先サーバが検出された場合、構築実行部130は、当該スケールアウト先サーバに対し、スケールアウトの対象とされたAPをインストールし、設定し、動作させる。例えば、スケールアウトの対象とされたAPがAP3である場合、AP3をスケールアウト先サーバにインストールし、設定し、動作させる。このとき、構築実行部130は、スケールアウト元サーバにおけるAPの構成管理情報を用いることで、例えば、AP3の前にインストールしておかなければならないAPがある場合には、当該APをインストールした後に、AP3をインストールする。このように、構成管理情報を用いることにより、無駄なく、かつ、目的のAPを動作させるために必要なインストール/設定を自動的に行うことが可能である。
ステップS102の判定がNoである場合(スケールアウト元サーバに類似する構成の起動中のサーバがなかった場合)、動作制御部110は、データ格納部150を参照して、スケールアウト元サーバのHW/OS構成管理情報に基づき、当該HW/OS構成管理情報と同じか類似する構成のVMイメージを探す。例えば、スケールアウト元サーバのVMイメージがあればそれを使用することができる。
当該VMイメージがある場合、ステップS106に進み、構築実行部130が、例えば停止中のサーバを有する物理マシンを利用することで、当該物理マシンにVMイメージをアップロードしてVMのHW/OSを構築するとともに、ステップS103と同様にして、APをインストールし、動作させる。
ステップS105の判定がNoである場合、すなわち、適用可能なVMイメージがない場合、ステップS107に進み、例えば、停止中のサーバを有する物理マシン、あるいは、予備の物理マシンを利用することで、構築実行部130が、スケールアウト元サーバのHW/OS構成管理情報を用いて、スケールアウト先の物理マシンにHW/OSを構築し、起動する。また、ステップS108において、構築実行部130は、ステップS103と同様にして、スケールアウト元サーバにおけるAPの構成管理情報に基づき、APをスケールアウト先サーバにインストールし、動作させる。
図16は、上記のステップS107、S108の例を示す図である。構築実行部130は、データ格納部150に格納されているスケールアウト元サーバのHW構成管理情報(パラメータ)を、HW構築の自動構築スクリプト(これをテンプレートと呼んでもよい)のパラメータ部分に組み込むことで、自動構築スクリプト31を生成し、これをスケールアウト先のマシンで実行させることにより、スケールアウト先のサーバ(HW)を構築する。また、構築実行部130は、データ格納部150に格納されているスケールアウト元サーバのOS構成管理情報(パラメータ)を、OS構築の自動構築スクリプト(これをテンプレートと呼んでもよい)のパラメータ部分に組み込むことで、自動構築スクリプト32を生成し、これをスケールアウト先のマシンで実行することにより、スケールアウト先のサーバのOSを構築する。また、構築実行部130は、データ格納部150に格納されているスケールアウト元サーバのAP構成管理情報を用いて、目的とするAPの構築のための自動構築スクリプト33を生成し、これをスケールアウト先のマシンで実行することにより、スケールアウト先のサーバのAPを構築する。
<動作のまとめ>
上述したように、本実施の形態では、サーバのHW/OS構成管理情報と、APの構成管理情報とを分けて保持する。HW/OS構成管理情報を用いることで、構成要素(アプリケーション単位)でのスケールアウト先のサーバを迅速に決定でき、APの構成管理情報を用いることで、当該サーバへのAPのインストール等を迅速に行うことができる。
また、世代管理の必要がほとんどないHW/OSはVMイメージとして保持し、VMイメージを用いた迅速なデプロイを実施することも可能としている。世代管理が高頻度で発生するAPの情報は自動構築スクリプトから生成した構成管理情報として保持することで、世代管理を容易にすることができる。また、上述したとおり、オートスケール先として適用可能なVMは、自動構築スクリプトから生成した構成管理情報を用いて作成することも可能である。
構成管理情報の取得はテンプレートに従って実施するため、複数のプラットフォームへ適用が可能である。例えばKVMで構築したVMをESXiで構築するよう、構成管理情報をもとにコマンドを実行することができる。構成管理情報を用いることで必要なAPだけをインストールすることが可能である。構成管理情報から、増設を必要としたサーバの情報をもとに関連する要素を抽出し、当該要素と、スケールアウト先のサーバのIPアドレスなどを自動構築スクリプトに組み込むことで、スケールアウト先のAPの構築を容易に実施可能である。
(効果について)
以上、説明した本実施の形態に係る技術によれば、例えば図17(b)、(b)に示すように、必要な機能(図の例ではAP3)のみをスケールアウトすることができコストを抑えることができる。なお、図17(a)はサーバ43のHW/OSの構築を行ってAP3をインストールする例を示し、図17(b)は、スケールアウト元サーバと類似の構成を持つ、リソースが空いているサーバ44を利用し、当該サーバにAP3をインストールする例を示している。このように、HW/OSの構築の前に、スケールアウト元サーバと類似の構成を持つ、リソースが空いているサーバに対し、必要な構成要素だけをインストールすることによるコスト削減も可能となる。また、HW/OS/APの構築にあたっては、自動構築スクリプトから取得した構成管理情報を使用することで、自動的に構築を行うことができる。
すなわち、本実施の形態の技術により、例えば、以下のような効果が得られる。
(1)スケールアウト先のVMを、動作させる直前まで構築し世代管理する必要が無い
本実施の形態では、構成管理情報からスケールアウト先の既存のサーバを選定し、APのインストール等を行うことが可能であるため、従来技術のようにAPを含む全ての要素の構築がなされた仮想マシンのイメージなどは不要となる。また、スケールアウトを必要とする状態のサーバから、必要な機能のみをスケールアウト先に構築することが可能であるため、常に最新かつ必要十分なリソース・機能を持つスケールアウト先を作成することが可能となる。このため、スケールアウト先のメンテナンスなどの運用コスト削減が可能となる。
(2)増設したリソースを本来の目的に使うことができる
本実施の形態では、構成管理情報に基づき、スケールアウト先において必要な構成要素だけを構築することができるため、増設したリソースを本来の目的に使うことができる。また、増設先のHW/OSを既存のリソースから抽出することも可能であるため、大きなコスト削減が可能となる。
(3)増設ポリシーを柔軟に設定可能
また、本実施の形態では、増設ポリシー(所定の判定条件)を構成要素毎に作成可能である。例えば、ある構成要素(例:アプリケーション)はメモリを閾値に、ある構成要素はセッション数、ある構成要素は作成ID数でなど、これまでサーバ全体でしか設定できなかった増設ポリシーを、構成要素毎に設定できる。また、構成要素毎にスケールアウトが可能であるため、一部の構成要素が閾値を超えたとしても、他の構成要素は増設を行わずに運用が可能であるため、コスト増や構成変更による影響を最小限に抑えることができる。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本実施の形態によれば、複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置であって、所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定手段と、前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築手段とを備えることを特徴とするシステム構築装置が提供される。
実施の形態における動作制御部120は、決定手段の例であり、構築実行部130は、構築手段の例である。
前記構築手段は、例えば、前記一のサーバにおいて使用された自動構築スクリプトから取得された構成管理情報に基づいて、前記他のサーバとして、前記一のサーバの構成と類似する構成を有するサーバを選択する。
前記一のサーバの構成と類似する構成を有するサーバは、例えば、当該一のサーバが接続されるネットワークと同じネットワークに接続され、当該一のサーバのリソースの量以上の量のリソースを有するサーバである。
前記構築手段は、前記他のサーバとして、前記一のサーバの構成と類似する構成を有し、かつ、リソースに空きのあるサーバを選択することとしてもよい。
前記構築手段は、前記他のサーバを選択できない場合において、前記一のサーバのイメージを用いて新たにサーバを構築し、当該サーバにおいて前記構成要素を動作させる、又は、前記一のサーバの構成管理情報を適用した自動構築スクリプトを用いて新たにサーバを構築し、当該サーバにおいて前記構成要素を動作させることとしてもよい。
前記システム構築装置は、前記構成要素に関する自動構築スクリプトに含まれる所定要素をノードとして抽出し、ノード間の依存関係に基づいて、ノード間のリンクを作成し、当該ノードの情報及びリンクの情報から有向グラフを作成し、当該有向グラフのデータを前記構成要素に関する構成管理情報として取得する構成管理情報取得手段を更に備えてもよく、前記構築手段は、前記構成要素に関する構成管理情報に基づいて、サーバにおける前記構成要素の構築を行い、当該構成要素を動作させることとしてもよい。
<付記>
(第1項)
複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置であって、
所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定手段と、
前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築手段と
を備えることを特徴とするシステム構築装置。
(第2項)
前記構築手段は、前記一のサーバにおいて使用された自動構築スクリプトから取得された構成管理情報に基づいて、前記他のサーバとして、前記一のサーバの構成と類似する構成を有するサーバを選択する
ことを特徴とする第1項に記載のシステム構築装置。
(第3項)
前記一のサーバの構成と類似する構成を有するサーバは、当該一のサーバが接続されるネットワークと同じネットワークに接続され、当該一のサーバのリソースの量以上の量のリソースを有するサーバである
ことを特徴とする第2項に記載のシステム構築装置。
(第4項)
前記構築手段は、前記他のサーバとして、前記一のサーバの構成と類似する構成を有し、かつ、リソースに空きのあるサーバを選択する
ことを特徴とする第2項又は第3項に記載のシステム構築装置。
(第5項)
前記構築手段は、前記他のサーバを選択できない場合において、
前記一のサーバのイメージを用いて新たにサーバを構築し、当該サーバにおいて前記構成要素を動作させる、又は、前記一のサーバの構成管理情報を適用した自動構築スクリプトを用いて新たにサーバを構築し、当該サーバにおいて前記構成要素を動作させる
ことを特徴とする第1項ないし第3項のうちいずれか1項に記載のシステム構築装置。
(第6項)
前記システム構築装置は、
前記構成要素に関する自動構築スクリプトに含まれる所定要素をノードとして抽出し、ノード間の依存関係に基づいて、ノード間のリンクを作成し、当該ノードの情報及びリンクの情報から有向グラフを作成し、当該有向グラフのデータを前記構成要素に関する構成管理情報として取得する構成管理情報取得手段を更に備え、
前記構築手段は、前記構成要素に関する構成管理情報に基づいて、サーバにおける前記構成要素の構築を行い、当該構成要素を動作させる
ことを特徴とする第1項ないし第5項のうちいずれか1項に記載のシステム構築装置。
(第7項)
複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置が実行するシステム構築方法であって、
所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定ステップと、
前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築ステップと
を備えることを特徴とするシステム構築方法。
(第8項)
コンピュータを、第1項ないし第6項のうちいずれか1項に記載のシステム構築装置における各手段として機能させるためのプログラム。
以上、本実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
100 システム構築装置
110 構成管理情報取得部
120 動作制御部
130 構築実行部
140 サーバ状態情報取得部
150 データ格納部
200 ドライブ装置
201 記録媒体
202 補助記憶装置
203 メモリ装置
204 CPU
205 インタフェース装置
206 表示装置
207 入力装置

Claims (8)

  1. 複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置であって、
    所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定手段と、
    前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築手段と、を備え、
    前記構築手段は、前記一のサーバにおいて使用された自動構築スクリプトから取得された構成管理情報に基づいて、前記他のサーバとして、前記一のサーバが接続されるネットワークと同じネットワークに接続され、前記一のサーバのリソースの量以上の量のリソースを有するサーバを選択する
    ことを特徴とするシステム構築装置。
  2. 前記構築手段は、前記他のサーバとして、前記一のサーバが接続されるネットワークと同じネットワークに接続され、前記一のサーバのリソースの量以上の量のリソースを有し、かつ、リソースに空きのあるサーバを選択する
    ことを特徴とする請求項に記載のシステム構築装置。
  3. 複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置であって、
    所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定手段と、
    前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築手段と、を備え、
    前記構築手段は、前記他のサーバを選択できない場合において、
    前記一のサーバのイメージを用いて新たにサーバを構築し、当該サーバにおいて前記構成要素を動作させる、又は、前記一のサーバの構成管理情報を適用した自動構築スクリプトを用いて新たにサーバを構築し、当該サーバにおいて前記構成要素を動作させる
    ことを特徴とするシステム構築装置。
  4. 複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置であって、
    所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定手段と、
    前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築手段と、を備え、
    前記システム構築装置は、前記構成要素に関する自動構築スクリプトに含まれる所定要素をノードとして抽出し、ノード間の依存関係に基づいて、ノード間のリンクを作成し、当該ノードの情報及びリンクの情報から有向グラフを作成し、当該有向グラフのデータを前記構成要素に関する構成管理情報として取得する構成管理情報取得手段を更に備え、
    前記構築手段は、前記構成要素に関する構成管理情報に基づいて、サーバにおける前記構成要素の構築を行い、当該構成要素を動作させる
    ことを特徴とするシステム構築装置。
  5. 複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置が実行するシステム構築方法であって、
    所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定ステップと、
    前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築ステップと、を備え、
    前記構築ステップにおいて、前記システム構築装置は、前記一のサーバにおいて使用された自動構築スクリプトから取得された構成管理情報に基づいて、前記他のサーバとして、前記一のサーバが接続されるネットワークと同じネットワークに接続され、前記一のサーバのリソースの量以上の量のリソースを有するサーバを選択する
    ことを特徴とするシステム構築方法。
  6. 複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置が実行するシステム構築方法であって、
    所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定ステップと、
    前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築ステップと、を備え、
    前記構築ステップにおいて、前記システム構築装置は、前記他のサーバを選択できない場合において、
    前記一のサーバのイメージを用いて新たにサーバを構築し、当該サーバにおいて前記構成要素を動作させる、又は、前記一のサーバの構成管理情報を適用した自動構築スクリプトを用いて新たにサーバを構築し、当該サーバにおいて前記構成要素を動作させる
    ことを特徴とするシステム構築方法。
  7. 複数のサーバによりネットワークサービスを提供するシステムにおいてシステム構築を行うシステム構築装置が実行するシステム構築方法であって、
    所定の判定条件に基づいて、前記複数のサーバにおける一のサーバのある構成要素を他のサーバで動作させることを決定する決定ステップと、
    前記一のサーバの構成管理情報に基づいて、前記他のサーバを選択し、当該他のサーバにおいて前記構成要素を動作させる構築ステップと、を備え、
    前記システム構築方法は、前記構成要素に関する自動構築スクリプトに含まれる所定要素をノードとして抽出し、ノード間の依存関係に基づいて、ノード間のリンクを作成し、当該ノードの情報及びリンクの情報から有向グラフを作成し、当該有向グラフのデータを前記構成要素に関する構成管理情報として取得する構成管理情報取得ステップを更に備え、
    前記構築ステップにおいて、前記システム構築装置は、前記構成要素に関する構成管理情報に基づいて、サーバにおける前記構成要素の構築を行い、当該構成要素を動作させる
    ことを特徴とするシステム構築方法。
  8. コンピュータを、請求項1ないしのうちいずれか1項に記載のシステム構築装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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