JP6840531B2 - イオン発生機およびポータブル空気清浄機 - Google Patents

イオン発生機およびポータブル空気清浄機 Download PDF

Info

Publication number
JP6840531B2
JP6840531B2 JP2016249776A JP2016249776A JP6840531B2 JP 6840531 B2 JP6840531 B2 JP 6840531B2 JP 2016249776 A JP2016249776 A JP 2016249776A JP 2016249776 A JP2016249776 A JP 2016249776A JP 6840531 B2 JP6840531 B2 JP 6840531B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
air purifier
ion generator
discharge
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016249776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018106847A (ja
Inventor
直行 森本
直行 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2016249776A priority Critical patent/JP6840531B2/ja
Publication of JP2018106847A publication Critical patent/JP2018106847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6840531B2 publication Critical patent/JP6840531B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

本発明は、イオン発生機およびポータブル空気清浄機に関する。
室内の空気には、塵埃、花粉、タバコの煙、呼気等のように、人体に不快又は有毒とされる様々な物質が含まれており、これらの物質を除去して空気を浄化するために帯電粒子を発生させる空気清浄機が種々提案されている。
一般的に、帯電粒子を発生させる空気清浄機は、プラスイオンであるH(HO)n(nは自然数)及びマイナスイオンであるO2−(HO)m(mは自然数)を発生するイオン発生機を備え、吸い込んだ空気とともにイオンを吹き出し、空気中を浮遊するカビ及び細菌等を不活性化する。例えば特許文献1には、車輌用に改良した空気清浄機が記載されている。
特開2013−141880号公報(2013年7月22日公開)
しかしながら、車輌用に改良した空気清浄機のように、空気清浄機自体が小型の場合、当該空気清浄機内のイオン発生機の放電電極の周囲には当該空気清浄機を構成する様々な構造物が配置されている場合が多い。このように、放電電極の周囲に構造物がある場合、放電電極の電界が構造物によって阻害されるため、イオンの発生を十分に行えず、空気清浄機から吹き出されるイオン濃度を十分に高めることができないという問題が生じる。
本発明の一態様は、放電電極の周囲に構造物があっても、空気清浄機から吹き出されるイオン濃度を十分に高めることができるイオン発生機を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るイオン発生機は、放電電極と当該放電電極に対向する対向電極との間に電界を形成し、放電を生じさせることにより、イオンを発生させるイオン発生機であって、一次側配線に入力された電圧を変圧して、上記放電電極に接続された二次側配線に出力する変圧器と、上記一次側配線に接続され、当該一次側配線から上記変圧器に入力される電圧を調整するためのコンデンサと、を備え、上記電界は、上記変圧器に入力される電圧に応じて変化し、前記放電電極の周囲の構造物に、上記電界が阻害されない上記電圧を作るように、上記コンデンサの容量値が設定されていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、放電電極の周囲に構造物があっても、空気清浄機から吹き出されるイオン濃度を十分に高めることができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係るポータブル空気清浄機を車内のドリンクホルダーに収容した状態を示す斜視図である。 上記空気清浄機の外観構成を示す斜視図である。 図2に示す空気清浄機の内部構造を示す図であり、空気清浄機の中心を通り、空気清浄機を左右に分断する平面で切った縦断面図である。 図1に示すポータブル空気清浄機のイオン発生部の回路図である。 図4に示すイオン発生部の放電部における電界分布を示す図である。 イオン発生機単品のイオン濃度と、イオン発生機の吹出口のイオン濃度との関係を示すグラフである。 図6に示すグラフを構成する単品イオン濃度、吹出口イオン濃度と、コンデンサ容量、抵抗値との関係を示す表である。 本発明の他の実施の形態に係るポータブル空気清浄機のイオン発生部の回路図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るポータブル空気清浄機を室内の天井に設置する電灯に搭載した状態を示す斜視図である。 上記空気清浄機の外観構成を示す斜視図である。 図10に示す空気清浄機の内部構造を示す図であり、空気清浄機の中心を通り、空気清浄機を左右に分断する平面で切った縦断面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本実施形態では、本発明のイオン発生機を、室内の空気を清浄化するポータブル空気清浄機に搭載した例について説明する。
(車載搭載用のポータブル空気清浄機)
図1は、本実施形態の車載搭載用のポータブル空気清浄機(以下、空気清浄機)100を自動車内のドリンクホルダー60に収容した状態を示す斜視図である。空気清浄機100は、空気浄化作用を有する活性種(あるいは該活性種を生成するイオン)を含んだ空気を供給して車内の空気を浄化する。なお、本実施形態では、ドリンクホルダー60に設置可能な車載用空気清浄機を例示するが、持ち運んで使用できるポータブル空気清浄機であればよく、さらに言うと、空気清浄機を両手で持ち上げて後述する外観カバーを交換し得る程度の大きさ重さを有する空気清浄機であればよい。
図1に示すように、空気清浄機100は、ドリンクホルダー60に取り外し可能に設置され、少なくとも下部1b(図2参照)が、ドリンクホルダー60に嵌る形状、ここでは円柱形状に形成されている。
なお、図1の例では、運転者から見て斜め前方に取り付けられているドリンクホルダー60に設置した状態を例示しているが、運転席と助手席との間のラゲッジスペースに設けられたドリンクホルダーや、後部座席用に設けられたドリンクホルダーなどに設置することもできる。また、ドリンクホルダーも、最初から車に標準装備されたものに限らず、市販店にて購入できる後付けタイプのものであってもよい。
空気清浄機100への給電は、図1に示すように、シガーソケット61から行う構成としてよいし、USBポートを有する自動車であれば、USBポートから行う構成としてもよい。その他、電池やバッテリーを搭載させてもよい。以下、空気清浄機100の詳細な構成について説明する。
図2は、空気清浄機100の外観を示す斜視図である。図2に示すように、空気清浄機100の下部1bは、ドリンクホルダー60(図1参照)に嵌る円柱形状に形成されている。ドリンクホルダー60から突き出る空気清浄機100の上部1aは、下部1bと滑らかに繋がると共に上方に向かってやや広がる円柱形状に形成され、外周面の正面(空気清浄機100の正面)に、エンブレム3が貼り付けられている。
空気清浄機100の天面1cは、背面側から正面側(エンブレム3のある側)に向かって低くなるように傾斜しており、正面寄りに、イオン吹出口(空気吹出口)12を塞ぐ三日月型の開閉蓋11が設けられている。また、天面1cには、空気清浄機100の運転モードの切り換え指示を受け付けたり、運転状態を点灯状態で表示したりする操作表示部25も設けられている。
なお、図2では、空気清浄機100の上部1aおよび下部1bの形状を何れも円柱形状としたが、これに限るものではない。上部1aについては、三角柱形状や四角柱形状、球形状など、どのような形状であってもよい。下部1bについては、安定性から言って円柱形状が最も望ましいが、ドリンクホルダー60に嵌る形状であれば、例えば直方体形状などであってもよい。
このような空気清浄機100は、単独で空気清浄機として使用できる機器本体10を備え、該機器本体10に、着脱自在に設けられた外観カバー(外側カバー)30が装着されている。外観カバー30は、空気清浄機100の外観を決定するものである。本実施形態では、外観カバー30は、空気清浄機100の上部1aに配置される上部カバー(分割されたカバー)31と、空気清浄機100の下部1bに配置される下部カバー(分割されたカバー)32とに分割されている。
図3は、空気清浄機100の内部構造を示す図であり、空気清浄機100の中心を通り、空気清浄機100を左右に分断する平面で切った縦断面図である。図3に示すように、空気清浄機100における機器本体10内部には、送風機(送風部)16、風路17、ダクト19、イオン発生部15、イオンセンサ18、基板(図示せず)などが配設されている。
風路17は、機器本体10の下部10b(内部支持体13下部)に形成された空気吸込口14と、イオン吹出口12とを連通するものである。送風機16、イオン発生部(イオン発生機)15、イオンセンサ18は、風路17に配設されており、風の流れる方向に沿って、送風機16、イオン発生部15、イオンセンサ18の順に配置されている。
送風機16は、ケーシング部16aと、このケーシング部16aに固定されたモータ16bと、このモータ16bによって回転するファン16cとを備えている。送風機16は、ファン16cを回転させることで、空気吸込口33、34を介して外部の空気を吸い込み、ダクト19に送り込む。ここで、送風機16は、空気の出口が背面寄りに位置するように設置されている。
ダクト19は、風路17の一部を構成するものであり、送風機16の出口とイオン吹出口12とを連通する。本実施形態では、ダクト19は、送風機16の出口側で緩やかに曲げられており、送風機16の出口からイオン吹出口12に向かうにつれて正面側へと傾斜している。
イオン発生部15は、放電部15aを備え、放電により放電部15aから、空気浄化作用を有する活性種を生成する、正イオンと負イオンの一方または両方を発生させるものである。イオン発生部15は、放電部15aが風路17(ダクト19)に面して配設され、発生させたイオンは、風路17(ダクト19)を流れる風に乗ってイオン吹出口12からイオン風として放出される。
イオンセンサ18は、センシング部18aにて風路17(ダクト19)を流れる空気に含まれるイオン(イオン発生部15から発生されたイオン)を検出して、イオン発生部15からのイオンの発生を確認するものである。イオンセンサ18は、センシング部18aが風路17(ダクト19)に面して配設される。
基板は、空気清浄機100を制御するもので、操作表示部25、開閉蓋11、送風機16、イオン発生部15、およびイオンセンサ18などの動作を制御するものである。
イオン吹出口12を覆う開閉蓋11は、開いた状態でダクト19の延長線上の傾斜を有しており、ルーバーとして機能する。また、上部カバー31に設けられたすり鉢状の上円環部31aの正面側内周面31a’も、ダクト19の延長線上の傾斜を有している。これら開閉蓋11および正面側内周面31a’により、イオン吹出口12から吹き出された風は、進行方向を保持し、空気清浄機100の正面斜め上方へとイオン風を吹出す。
(イオン発生部15)
図4は、イオン発生部15の概略を示す回路図である。イオン発生部15は、図4に示すように、交流電圧を供給する側(入力側)に電源Vcc(交流電源)が設けられ、交流電圧が供給される側(出力側)にトランス(変圧器)および放電部15aが設けられている。トランスは、一次側配線41に印加された電圧を変圧して二次側配線42に出力する。二次側配線42には、放電部15aを構成する放電電極(プラスの電極針、マイナスの電極針)および対向電極が接続されている。なお、本実施形態のトランスは、入力された電圧をより高い電圧に変換する昇圧トランスである。すなわち、トランスは、昇圧した電圧を、二次側配線42を介して放電部15aに出力する。これにより、放電部15aの放電電極と当該放電電極に対向する対向電極との間に放電を生じさせることにより、プラスイオンおよびマイナスイオンを発生させる。
また、一次側配線41には、トランスと並列に、且つ、当該トランスよりも下流側にコンデンサCvが接続されている。コンデンサCvは、上記トランスに入力される電圧を調整するためのものである。つまり、コンデンサCvに蓄積された電荷をトランスに入力する。従って、コンデンサCvの容量値を変更することで、トランスに入力される電荷量(電圧)が変更される。これにより、放電部15aの放電電極に印加される電圧も、コンデンサCvの容量値により変更されることになる。
図5は、イオン発生用の電極針における電界分布を示す図である。図5に示すように、電気力線(実線)は、放電電圧が低い場合を示し、電界は構造物の影響を受けない。構造物が無い場合とイオンの発生量は同じである。これに対して、電気力線(点線)は、放電電圧が高い場合を示し、電界は構造物にぶつかり、正常な放電が阻害される。構造物が無い場合よりイオンの発生量が少なくなる。このような場合には、放電電圧を下げて電気力線が構造物によって阻害されないようにする。
従って、本実施形態では、コンデンサCvの容量値を小さくすることで、トランスに入力する電圧を低くして、電極針に印加される電圧、すなわち放電電圧を下げる。ここで、コンデンサCvの容量値は、放電部15aによって生じる電気力線が、構造部によって阻害されない電気力線であって、イオンを発生し得る大きさの電気力線となるような値に設定するのが好ましい。さらに、上記条件において最大の電気力線となるような値に、コンデンサCvの容量値を設定するのが好ましい。
図6は、イオン発生機単品のイオン濃度と、イオン発生機の吹出口のイオン濃度との関係を示すグラフである。ここで、横軸は、電極針への印加電圧と放電回数を調整して作製したイオン濃度を示し、縦軸は、イオン発生機吹出口の各イオン濃度は、電極針への印加電圧と放電回数を調整する前のイオン発生装置(単品イオン濃度100%)を組み込んだ時の、イオン発生機吹出口イオン濃度を基準(100%)とした値を示す。
図7は、図6に示すグラフを構成する単品イオン濃度、吹出口イオン濃度と、コンデンサ容量、抵抗値との関係を示す表である。図7に示す表示では、単品イオン濃度が100%、吹出口イオン濃度が100%、コンデンサCvの容量値が0.100μF、一次側配線41の抵抗(後述する実施形態2)の抵抗値が0を、基準品として、この基準品から単品イオン濃度、コンデンサCvの容量値を下げたときの吹出口イオン濃度の変化を示している。
例えば、イオン発生機単品のイオン濃度が74%のとき、すなわちイオン濃度が74%となる放電電圧、コンデンサCvの容量値を0.033μFのとき、空気清浄機100の吹出口のイオン濃度が115%となる。この条件のときが、吹出口イオン濃度が最大となる。
従って、イオン発生部15のイオン吹出し口近傍、すなわち放電部15aの近傍に構造物が存在し、当該放電部15aにて発生する電界が当該構造物によって阻害され、イオン吹出し口から吹き出されるイオンの濃度が低下する場合には、コンデンサCvの容量値を下げることで、放電電極に印加される電圧を下げて、電界が構造物によって阻害されないようにする。これにより、イオン吹出し口から吹き出されるイオン濃度の低下を抑制することを可能としている。
コンデンサCvの容量値は、上記イオン発生部15を設置した状態で、当該イオン発生部15のイオン吹出し口近傍に存在する構造物と、放電部15aとの間の距離に応じて、設定されることが好ましい。例えば、コンデンサCvの容量値は、放電部15aによって生じる電気力線が、構造部によって阻害されない電気力線であって、イオンを発生し得る大きさの電気力線となるような値に設定する。この条件において、イオンを発生し得る電気力線を、構造物と放電部15aとの間の距離が近ければ小さくし、距離が遠ければ大きくすればよく、コンデンサCvの容量値も必要とされる電気力線の大きさに応じて設定すればよい。こにより、電電極による電界が構造物によって確実に阻害されないようにすることができる。
以上のように、上記構成のイオン発生部15は、内部空間の狭い上記構成の空気清浄機100に搭載されていても、放電電圧を上げることなく、吹き出されるイオン濃度の低下を抑制できるという効果を奏する。
ところで、上述のように、放電部15aへの放電電圧を下げるために、コンデンサCvの容量値を下げると、放電回数増える。放電回数が増えると、放電音が大きくなり、消費電力も増えるという問題が生じる。以下の実施形態2では、これらの問題を解決する例について説明する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図8は、イオン発生部50の概略を示す回路図である。図8に示すイオン発生部50は、図4に示すイオン発生部15と、トランスに印加する電圧の入力側に抵抗Rvが設けられている点で異なり、出力側の構成は同じである。
抵抗Rvは、放電部50aの放電回数を調整するためのものである。すなわち、入力側に抵抗Rvが接続されていることで、出力側に供給される電流値を小さくできる。これにより、一次側配線51に接続されたコンデンサCvに印加される電圧値も小さくなるので、当該コンデンサCvに電荷が蓄積される時間が長くなる。従って、ニ次側配線52に接続された放電部50aの放電回数を減らすことが可能となる。
前記実施形態1で用いた図7に示す表によれば、コンデンサCvの容量値が小さくなればなる程、抵抗Rvの抵抗値を大きくすることになる。すなわち、抵抗Rvの抵抗値は、コンデンサの容量値に応じて設定される。例えば、抵抗Rvの抵抗値は、構造物がある条件で、発生するイオンが飽和するような放電頻度以下に、放電頻度を決める抵抗値に設定する。
以上のように、イオン発生部50において、コンデンサCvの容量値に応じて、入力側に抵抗Rvを設けることで、コンデンサCvの容量値が低下することにより増加する放電部50aの放電回数を低減させることが可能となる。これにより、放電回数の増加によって大きくなった騒音および消費電力を低減することができる。
なお、前記実施形態1,2では、イオン発生部15,50を車載用のポータブル空気清浄機に搭載した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものはなく、イオン発生部を搭載する内部が狭い空間の空気清浄機に広く適用することができる。以下の実施形態3では、LEDライトに空気清浄機を搭載した例について説明する。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1,2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(室内天井取付用のポータブル空気清浄機)
図9は、本実施形態の室内天井取付用のポータブル空気清浄機(以下、空気清浄機)200を室内の天井に設置した状態を示す斜視図である。空気清浄機200は、前記実施形態1で説明した空気清浄機100と同じ機能を有している。
図10は空気清浄機200の外見を示す斜視図である。空気清浄機200は、後述するイオン発生部(イオン発生機)207(図11)が収容されている本体201と、本体201を着脱可能に保持するアダプタ202と、照明部205とを備えている。
図11は図10のA−A線によるアダプタ202を除く部分断面図である。
アダプタ202は円錐状をなしており、突出先の一端には口金203が設けられている。口金203を介して、空気清浄機200を、例えば、室内の天井、壁等に設けられたソケットにはめ込んで設定することが可能である。また、アダプタ202の他端には上述したように、本体201が取り付けられる。
本体201は、アダプタ202に向けて縮径する円筒状のケース211を備えており、ケース211にはイオン発生部207と、イオン発生部207の電極に向けて空気(以下、風ともいう。)を送る送風素子212とが収容されている。
また、ケース211は、アダプタ202側の一端部に、送風素子212に吸い込まれる空気が通る格子状の吸込口204が取外し可能に周設されている。また、吸込口204にはフィルター241が張設されている。更に、ケース211の他端部には照明部205が設けられている。
送風素子212は略円筒状をなしており、周方向外側に吹出口213が延設されている。送風素子212は吸込口204を介して外部の空気を吸い込み、吹出口213を介してイオン発生部207側に吹き出す。詳しくは、送風素子212は、イオン発生部207の離隔した2つの電極における離隔の方向との交差方向に風を送る。
吹出口213は矩形であり、吹出口213から吹き出される風の下流側にはイオン発生部207が配設されている。
イオン発生部207は略扁平な六面体の筐体273を有しており、吹出口213からの風の流れ方向に対して略直交する方向に離隔された2つの電極271を筐体273の一面に有している(以下、説明の便宜上、風の流れに沿う方向、すなわち前記交差方向を上下方向とも言う。)。2つの電極271間の中間位置と、吹出口213の中心とは前記上下方向において整合するように配設されている。
また、イオン発生部207では2つの電極271が所定の間隔をあけて前記一面から突設されており、一方が放電電極であり、他方が誘導電極である。前記上下方向において、2つの電極271の上側及び下側には、電極271,271を保護する、格子状のガイド272が夫々設けられている。
更に、イオン発生部207は筐体273の中に各電極271に高電圧を印加する高電圧発生回路(前記実施形態1,2の図4や図8に示す回路)を有している。電極271に高電圧が印加されると、一方の電極271(放電電極)から正イオンが発生し、他方の電極271(放電電極)から負イオンが発生する。このように、発生した正イオン及び負イオンは、送風素子212からの風によって、本体201のケース211の他端部に設けられたイオン放出口208を介して、空気清浄機200の外側に放出される。
本体201のケース211の他端部には、照明部205が周設されている。また、照明部205の中央部にはイオン放出口208が形成されている。
照明部205は、ケース211の内側に、ケース211の周方向に沿って配列された複数のLED251,…,251を有しており、各LED251は光を発する発光部がケース211の外側に面するように設けられている。また、これらLED251,…,251は透明又は半透明の環状のカバー252によって覆われている。カバー252はケース211と略等しい外径を有する。カバー252の内周縁には、照明部205からの光を下方向に反射する反射部253が周設されている。
送風素子212(吹出口213)、イオン発生部207(電極271)、及び、イオン放出口208は上下方向に並設されており、吹出口213から吹き出された風は電極271及びイオン放出口208を経て空気清浄機200の外側に送風される。イオン発生部207の前記一面との対向側には、電極271,271を囲うように囲い壁215が設けられており、囲い壁215と、イオン発生部207の前記一面と、イオン放出口208とが吹出口213からの風が移動する風路を構成し、該風路のなかに、電極271,271が配置されている。
(イオン発生部207)
イオン発生部207は、前記実施形態1,2のイオン発生部15(図4)、イオン発生部50(図8)と同じ構成である。
従って、上記のように、イオン発生部207の放電部である電極271,271の周囲に構造物(囲い壁215)を存在していても、前記実施形態1,2と同様に、コンデンサCvの容量値を下げたり、コンデンサCvの容量値を下げ、且つ抵抗Rvを設けたりすることで、前記実施形態1,2と同様の効果を奏する。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るイオン発生機は、放電電極と当該放電電極に対向する対向電極との間に放電を生じさせることにより、イオンを発生させるイオン発生機(イオン発生部15,50,207)であって、一次側配線(41,51)に入力された電圧を変圧して、上記放電電極に接続された二次側配線(42,52)に出力する変圧器(トランス)と、上記一次側配線(41,51)に接続され、当該一次側配線(41,51)から上記変圧器(トランス)に入力される電圧を調整するためのコンデンサCvと、を備え、上記イオン発生機(イオン発生部15,50,207)を設置した状態で、当該イオン発生機(イオン発生部15,50,207)のイオン吹出し口近傍に存在する構造物と、上記放電電極との間の距離に応じて、上記コンデンサCvの容量値が設定されている。
上記の構成によれば、一次側配線に接続され、一次側配線から上記変圧器に入力される電圧を調整するためのコンデンサを備えていることで、当該コンデンサの容量値を変更することで、変圧器に入力される電圧を変更することができる。これにより、変圧器から放電電極に印加される電圧も変更されるので、コンデンサの容量値を調整することで、放電電極に印加される電圧も調整することが可能となる。
また、上記イオン発生機を設置した状態で、当該イオン発生機のイオン吹出し口近傍に存在する構造物と、上記放電電極との間の距離に応じて、上記コンデンサCvの容量値が設定されていることで、放電電極による電界が構造物によって確実に阻害されないようにすることができる。
従って、イオン発生機のイオン吹出し口近傍、すなわち放電電極の近傍に構造物が存在し、当該放電電極にて発生する電界が当該構造物によって阻害され、イオン吹出し口から吹き出されるイオンの濃度が低下する場合には、コンデンサの容量値を下げることで、放電電極に印加される電圧を下げて、電界が構造物によって阻害されないようにする。これにより、イオン吹出し口から吹き出されるイオン濃度の低下を抑制することが可能となる。つまり、放電電極の周囲に構造物があっても、イオン発生機から吹き出されるイオン濃度を十分に高めることができるという効果を奏する。
本発明の態様2に係るイオン発生機は、上記態様1において、上記変圧器への電圧の入力側に抵抗が接続されていることが好ましい。
上記構成によれば、変圧器への電圧の入力側に抵抗が接続されていることで、一次側配線に流れる電流値を小さくできる。これにより、一次側配線に接続されたコンデンサに印加される電圧値も小さくなるので、当該コンデンサに電荷が蓄積される時間が長くなる。従って、二次側配線に接続された放電電極による放電回数を減らすことが可能となる。
本発明の態様3に係るイオン発生機は、上記態様2において、上記コンデンサCvの容量値に応じて、上記抵抗の抵抗値が設定されていることが好ましい。
本発明の態様4に係るポータブル空気清浄機は、空気の清浄化を行うためのイオンを発生するイオン発生機を備えたポータブル空気清浄機であって、上記イオン発生機は、上記態様1〜3の何れか1態様に記載のイオン発生機である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
12 イオン吹出口
14 空気吸込口
15 イオン発生部(イオン発生機)
15a 放電部(放電電極)
41 一次側配線
42 二次側配線
50 イオン発生部(イオン発生機)
50a 放電部(放電電極)
51 一次側配線
52 二次側配線
100 空気清浄機
200 空気清浄機
205 照明部
207 イオン発生部(イオン発生機)
208 イオン放出口
271 電極(放電電極)
273 筐体
Cv コンデンサ
Rv 抵抗

Claims (4)

  1. 放電電極と当該放電電極に対向する対向電極との間に電界を形成し、放電を生じさせることにより、イオンを発生させるイオン発生機であって、
    一次側配線に入力された電圧を変圧して、上記放電電極に接続された二次側配線に出力する変圧器と、
    上記一次側配線に接続され、当該一次側配線から上記変圧器に入力される電圧を調整するためのコンデンサと、を備え、
    上記電界は、上記変圧器に入力される電圧に応じて変化し、
    前記放電電極の周囲の構造物に、上記電界が阻害されない上記電圧を作るように、上記コンデンサの容量値が設定されていることを特徴とするイオン発生機。
  2. 上記一次側配線に抵抗が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生機。
  3. 上記コンデンサの容量値に応じて定まる放電頻度を、発生するイオンが飽和するような放電頻度以下に抑えるように、上記抵抗の抵抗値が設定されていることを特徴とする請求項2に記載のイオン発生機。
  4. 空気の清浄化を行うためのイオンを発生するイオン発生機を備えたポータブル空気清浄機であって、
    上記イオン発生機は、請求項1〜3の何れか1項に記載のイオン発生機であることを特徴とするポータブル空気清浄機。
JP2016249776A 2016-12-22 2016-12-22 イオン発生機およびポータブル空気清浄機 Active JP6840531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249776A JP6840531B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 イオン発生機およびポータブル空気清浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249776A JP6840531B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 イオン発生機およびポータブル空気清浄機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018106847A JP2018106847A (ja) 2018-07-05
JP6840531B2 true JP6840531B2 (ja) 2021-03-10

Family

ID=62788018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016249776A Active JP6840531B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 イオン発生機およびポータブル空気清浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6840531B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113280428B (zh) * 2021-05-10 2022-06-24 浙江天和建筑设计有限公司 一种高层建筑用高效清洁通风结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018106847A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6340123B2 (ja) 空気清浄機
US7846227B2 (en) Vehicle-mounted air purifier
CN104949213A (zh) 空气净化器
JP6193502B2 (ja) 加湿機
CN104949212A (zh) 空气净化器
JP2013142331A (ja) 送風装置及び送風方法
KR20150112705A (ko) 공기 청정기
JP6656887B2 (ja) ポータブル型空気清浄機
JP6840531B2 (ja) イオン発生機およびポータブル空気清浄機
JP2006006923A (ja) ナノ電子光学式空気滅菌器、及びイオン化装置を備えた新鮮空気生成器
JPH0392423A (ja) 車載用空気清浄器
CN104676770A (zh) 一种高效车用空气净化装置
TWM545217U (zh) 雙層空氣淨化燈
JP2009216370A (ja) コーナー設置型空気清浄機
JP5850677B2 (ja) 空気清浄機及びイオン発生ユニット
CN107926104A (zh) 除电装置
JP2010203634A (ja) 空気清浄機
CN212298673U (zh) 空气净化杀菌照明灯
JP2007045185A (ja) 車両用空気清浄器
JP2004116839A (ja) マイナスイオン発生装置
JP3131128U (ja) 空気清浄機能を備えた灯具
CN208720481U (zh) 一种手式触摸负离子空气净化器
KR20200002647U (ko) 조명겸용 공기청정기
JP5988658B2 (ja) 送風機
KR20110024656A (ko) 전화번호 표시수단을 갖는 차량용 공기청정기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6840531

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150