JP6837955B2 - 容器への廃棄物の充填システム - Google Patents
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Description
また、「有害物質」とは、漏れ等が許されない、環境に有害な物質をいう。また、「有害物質を含む廃棄物」とは、有害物質を含む可能性のある廃棄物をいい、実際に有害物質を含んでいるか否かを問わない。有害物質を含む可能性があるが故に、有害物質が含まれているとの前提に、相応の処理が求められるからである。
また、廃棄物については、水分を含んでいることが多く、特に焼却灰の場合、焼却後の再燃防止のために水につけることから、湿灰となっている。
従って、容器として、フレコンを用いる場合、水漏れが許されないことから、ポリエチレン内袋付きのものが用いられる。
従って、充填システムの構築にあたっては、充填時の容器の破損対策が必須となる。
これは、グリッパ等で縦向きに吊り下げた袋内に、ホッパを介して、被充填物を充填する際に、被充填物が比較的重い場合であっても、落下の衝撃により、袋底が破れたりすることがないようにすることを目的としている。
これによれば、ホッパを袋内部へ深く挿入し、下端の開閉部材が袋底近くに位置した状態で開閉部材を開くことにより、ホッパ内の被充填物を極めて静かに(落下というよりも下ろすといった状態で)袋内に移すことができる。このとき、被充填物の全てが移動せず、その一部はホッパ内に留まっている。その後、ホッパをゆっくりと上昇させることで、ホッパ内に留まっていた被充填物を袋内に移すことができる。
上端の受入口、下端の排出口、及び、該排出口を開閉する開閉部材を有して、有害物質を含む廃棄物を貯留するホッパと、
前記ホッパの下方に配置されて、容器上端の開口部を開放した状態で容器を保持する容器保持部と、
を含んで構成され、
前記ホッパは、上下方向に伸縮可能に構成されて、上端の受入口が位置固定され、下端の排出口が昇降可能であることを特徴とする。
ここで、前記ホッパは、上端が受入口をなす上側筒部と、下端が排出口をなす下側筒部とを含み、前記上側筒部の下端部が前記下側筒部内に挿入された状態で、前記下側筒部が昇降可能に構成され、前記ホッパは、前記上側筒部と前記下側筒部とを連結するジャバラを更に含み、このジャバラが、前記上側筒部と前記下側筒部との嵌合部の外側を覆っているとよい。
また、前記容器保持部は、これを昇降可能とする架台上に設置されて、昇降可能に構成され、前記架台は、ベース上に設けられた昇降機構と、昇降機構上に設けられて水平方向に搬送可能なコンベア機構とを含むとよい。
また、前記ホッパと前記容器保持部との間に配置される仕切床部を更に含んで構成され、前記仕切床部は、前記ホッパと前記容器保持部との間に位置する開口と、該開口を開閉可能なシャッターとを備えるとよい。
また、ホッパの上端の受入口は、位置固定されているので、ホッパの下端の排出口の位置にかかわらず、ホッパへの廃棄物の連続投入が可能となり、運用の自由度が向上する。
図1は本発明の一実施形態を示す廃棄物充填システムの全体図、図2の図1のA矢視図である。
本実施形態で使用するフレコンFCは、上端部開放の矩形(直方体形状)の袋状の容器であり、ポリエチレン製の内袋を有している。フレコンFCはまた、図示は省略するが、上端部の4辺に連なる蓋片と、蓋片を閉じた状態で結着可能な袋閉じベルトと、袋閉じ状態でクレーン等で吊り上げ可能とするためのループ状の吊りベルトと、を有している。
型枠1はまた、搬送のため、パレット2上に固定され、パレット2と共に搬送及び昇降される。
2階床部4は、仕切床部をなし、開口4aを有している。3階床部5は、ホッパ20の吊り下げ用の支持床部をなし、開口5aを有している。この開口5aから、2階の空間部へホッパ20が垂下されている。
言い換えれば、仕切床部(2階床部)4を挟んで、上方(3階床部より2階空間部に垂下)にホッパ20、下方(1階床部上)に架台10及び容器保持部(型枠1)が配置される。
ホッパ20は、上側筒部21と、下側筒部22とから、分割構成される。
上側筒部21は、支持床部(3階床部)5の開口5aから垂下され、テーパ部21a上端部回りのフランジ部21cがブラケット5b(図2及び図4参照)を介して支持床部5(開口5aの縁部)に固定される。
下側筒部22は、上側筒部21に油圧シリンダ25を介して垂下される。すなわち、上側筒部21のフランジ部21cと、下側筒部22のストレート部22a外周に固定したブラケット22cとを、油圧シリンダ25を介して連結し、油圧シリンダ25の伸縮動作により、下側筒部22を昇降可能としている。
開閉部材27は、一対のシャッター片により構成され、油圧シリンダ28により回動操作されることで開閉する。図3は開閉部材27の閉状態、図5は開閉部材27の開状態を示している。
架台10は、1階床部(ベース床部)3上に設けた昇降機構11と、昇降機構11上に設けられて水平方向に搬送可能なコンベア機構12と、を含む。
仕切床部4は開口4aを有し、仕切床部4上には、開口4aを開閉するように、水平方向にスライド可能なスライド式シャッター41が設けられる。そして、シャッター41上に受け皿42が設けられる。受け皿42は、スライド式シャッター41が開口4aを塞いでいるときに、ホッパ20の排出口24及び開閉部材27の下方に位置して、開閉部材27からの液だれを受け止め、周囲が汚れるのを防止することができる。
尚、スライド式シャッター41が開口4aから待避している状態で、開口4aは、架台10の昇降機構11により昇降される型枠1が通過できる大きさとなっている。
充填開始前は、図6の第1工程に示すように、ホッパ20(油圧シリンダ25)は短縮状態であり、ホッパ20の下側筒部22、したがってホッパ20下端の排出口24及び開閉部材27は最上方位置にある。また、排出口24は開閉部材27により閉じられている。また、仕切床部4の開口4aはスライド式シャッター41により閉じられている。
また、ホッパ20の上端の受入口23は、位置固定されているので、ホッパ20の下端の排出口24の位置にかかわらず、ホッパ20への廃棄物の連続投入が可能となり、運用の自由度が向上する。
2 パレット
3 1階床部(ベース床部)
4 2階床部(仕切床部)
4a 開口
5 3階床部(支持床部)
5a 開口
5b ブラケット
10 架台
11 昇降機構
12 コンベア機構
20 ホッパ
21 上側筒部
21a テーパ部
21b ストレート部
21c フランジ部
21d フランジ部
22 下側筒部
22a ストレート部
22b テーパ部
22c ブラケット
22d フランジ部
23 受入口
24 排出口
25 油圧シリンダ
26 ジャバラ
27 開閉部材
28 油圧シリンダ
41 スライド式シャッター
42 受け皿
101 フレコン搬入用コンベア
102 フレコン搬出用コンベア
103 廃棄物投入用コンベア
Claims (7)
- 有害物質を含む廃棄物の容器への充填システムであって、
上端の受入口、下端の排出口、及び、該排出口を開閉する開閉部材を有して、有害物質を含む廃棄物を貯留するホッパと、
前記ホッパの下方に配置されて、容器上端の開口部を開放した状態で容器を保持する容器保持部と、
を含んで構成され、
前記ホッパは、上下方向に伸縮可能に構成されて、上端の受入口が位置固定され、下端の排出口が昇降可能であって、上端が受入口をなす上側筒部と、下端が排出口をなす下側筒部とを含み、前記上側筒部の下端部が前記下側筒部内に挿入された状態で、前記下側筒部が昇降可能に構成され、
前記ホッパは、前記上側筒部と前記下側筒部とを連結するジャバラを更に含み、このジャバラが、前記上側筒部と前記下側筒部との嵌合部の外側を覆っていることを特徴とする、容器への廃棄物の充填システム。 - 有害物質を含む廃棄物の容器への充填システムであって、
上端の受入口、下端の排出口、及び、該排出口を開閉する開閉部材を有して、有害物質を含む廃棄物を貯留するホッパと、
前記ホッパの下方に配置されて、容器上端の開口部を開放した状態で容器を保持する容器保持部と、
を含んで構成され、
前記ホッパは、上下方向に伸縮可能に構成されて、上端の受入口が位置固定され、下端の排出口が昇降可能であり、
前記容器保持部は、これを昇降可能とする架台上に設置されて、昇降可能に構成され、
前記架台は、ベース上に設けられた昇降機構と、昇降機構上に設けられて水平方向に搬送可能なコンベア機構とを含むことを特徴とする、容器への廃棄物の充填システム。 - 有害物質を含む廃棄物の容器への充填システムであって、
上端の受入口、下端の排出口、及び、該排出口を開閉する開閉部材を有して、有害物質を含む廃棄物を貯留するホッパと、
前記ホッパの下方に配置されて、容器上端の開口部を開放した状態で容器を保持する容器保持部と、
前記ホッパと前記容器保持部との間に配置される仕切床部と、
を含んで構成され、
前記ホッパは、上下方向に伸縮可能に構成されて、上端の受入口が位置固定され、下端の排出口が昇降可能であり、
前記仕切床部は、前記ホッパと前記容器保持部との間に位置する開口と、該開口を開閉可能なシャッターとを備えることを特徴とする、容器への廃棄物の充填システム。 - 前記容器はフレキシブルコンテナであって、前記容器保持部は前記フレキシブルコンテナを保持する型枠であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の容器への廃棄物の充填システム。
- 前記フレキシブルコンテナは、防水性の内袋を有していることを特徴とする、請求項4記載の容器への廃棄物の充填システム。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の充填システムを用い、
前記ホッパ内に所定量の廃棄物を貯留し、前記ホッパの下端の排出口を前記容器内の底面に接近させた状態で、前記排出口を開いて、前記排出口と前記容器内の底面との間に廃棄物を充填し、
この後、前記ホッパ内に廃棄物を投入しつつ、前記ホッパの下端の排出口を上昇させて、前記容器内に廃棄物を充填することを特徴とする、容器への廃棄物の充填方法。 - 前記ホッパの下端の排出口が最上方位置に到達した後は、前記容器を下降させつつ、前記容器内に廃棄物を充填することを特徴とする、請求項6記載の容器への廃棄物の充填方法。
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