JP6837694B1 - 足形状特定データ生成方法、製靴方法、既製靴検索方法、オーダー靴製造支援システム、既製靴検索システム - Google Patents

足形状特定データ生成方法、製靴方法、既製靴検索方法、オーダー靴製造支援システム、既製靴検索システム Download PDF

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Abstract

【課題】履きやすい靴を提供するためのオーダー靴製造支援システム、既製靴検索システムを提供する。【解決手段】システム1において、ユーザ端末3、3Dソックス測定店舗端末4、3D仮想中底店舗端末5、マニュアル測定店舗端末6から、被測定者の素足の足底に仮想中底若しくは測定用中底をデータ上で若しくは実際に付加することで測定した、補正甲回りを含む足形状特定データをデータサーバ2に送信する。データサーバ2は、オーダー靴の注文の場合は、足形状特定データを製靴型作成者端末7に送信し、製靴型作成者端末7は足形状特定データに基づいて製靴型を作製して靴製造者8に提供する。既製靴の検索の場合は、靴販売店店舗9から取得した既製靴形状特定データを足形状特定データで検索して、適合する既製靴を抽出する。【選択図】図6

Description

本発明は、足にフィットした靴を提供するための、足形状特定データ生成方法、製靴方法、既製靴検索方法、オーダー靴製造支援システム、既製靴検索システムに関する。
足になじみ、履きやすいオーダー靴を製作するには、足の正確な採寸と、その採寸した寸法を製靴に反映することが重要である。従来は、熟練した職人が勘に頼ってこれを行っていた。
しかしながら、そのようなオーダー靴を製作するには、職人の勘に依存し、何度も試着を繰り返し、試行錯誤的に製靴型を補正する必要があったため、生産性が低く、コストも高いものとなっていた。
そこで、本発明者は、練度の低い販売員などでも、簡単にかつ正確な採寸が可能で、足にフィットするオーダー靴を作成するために、特許文献1、2、3、6の「足サイズ測定具」、特許文献4、5の「製靴型の製造方法及び靴の製造方法」などを提案してきた。これらの方法によれば練度の低い販売員などでも、簡単にかつ正確な採寸が可能で、足にフィットするオーダー靴を作成することができるようになった。
これらの発明は、人間が測定等をすることを支援する発明であったが、近年、三次元スキャナの普及により、三次元スキャナにより足の立体形状をデータ化し、ここから足の採寸をしようとする試みがなされている。
特許文献7に記載の靴の製造方法では、三次元スキャナにより足の三次元データが測定され、演算部は三次元形状のデジタルデータに基づいてラストモデルを作成する。
特許文献8に開示された発明では、「靴製造用の足型製造方法」において、3次元形状計測装置を用いて顧客の足の立体形状を測定する(ステップ1)、顧客の足の立体形状を測定データに基づいて、顧客の足型を製造するための雌型を製造するステップ、および上記雌型を用いて柔軟性のある足型を製造するステップを備えている。
ここで、3次元形状計測装置によって得られた3次元点群データは、データ変換装置によって、まず、「サーフェーサー」等の面貼りソフトを用いて足形状を表す3次元CADデータに変換される(ステップ2)。その後、足形状に合致した足型を製造するための雌型を表す3次元CADデータに変換される(ステップ3)。3次元CADデータとしては、ポリゴンデータ、自由曲面を数学的に記述したデータ等が用いられる。
このようにして、得られた雌型を表す3次元CADデータは、たとえば、公衆回線やネットワークを介して足型製造会社に送られる。足型製造会社は、靴販売店から得られた顧客の足形状に合致した足型を製造するための雌型を表す3次元CADデータに基づいて、柔軟性のある足型(雄型)を製造する。
この「靴製造用の足型製造方法および靴の製造方法」によれば、3次元形状計測装置を用いて顧客の足の立体形状を測定するため、採寸をする者の熟練は不要であり、だれでも顧客の足にフィットした靴を製造することが容易になるとされた。
また、特許文献9に開示された「3次元物体の追跡」で開示されたように、3次元形状計測装置は、モバイル端末で簡単に正確な3次元形状を得ることができるようになっている。また、特許文献10に開示された「三次元被写体形状推定装置」には、スマートフォンを使ったフォトグラメトリで3Dデータを取得する方法が開示されている。
このように、足の形状の三次元データを得ることで、足にフィットした靴を作成する発明があった。
特許第3479019号公報 特許第4087747号公報 特許第5073316号公報 特許第5289366号公報 特許第6100963号公報 特許第6684003号公報 特開2004−305449号公報 特開2003−52416号公報 特表2014−533867号公報 特開2017−130008号公報
しかしながら、特許文献7に開示された靴は、結局人間が履いて、試着により不具合を調整するものであった。
特許文献8に示すような方法では、たとえ足にフィットしているとしても、試着してみないと実際には、履きやすいオーダー靴を製作することができない。
なぜなら、靴というものは、動的な歩行等を行う道具として機能的な物品であり、単純に足のフォルムにフィットすれば歩きやすい靴になるわけではない。さらに、靴というものは、革などを加工して足及び靴を美しいフォルムに見せるための美的な要素を有する物品である。
そのため特許文献7、特許文献8のように素足の形状をそのまま記録しても、それだけでは、履きやすいオーダー靴を製作することができないという問題があった。
本発明は、履きやすい靴を提供するため、また美しいフォルムの靴を提供するための、足形状特定データ生成方法、製靴方法、既製靴検索方法、オーダー靴製造支援システム、既製靴検索システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の足形状特定データ生成方法では、被測定者の素足の立体形状を測定して素足の三次元データを取得する足形状3Dデータ取得のステップと、当該取得した足形状3Dデータに基づいて測定用の仮想中底を生成する仮想中底生成のステップと、前記足形状3Dデータ取得のステップにより取得した足形状3Dデータにおいて、足底の部分に前記仮想中底のデータを付加して補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の別の足形状特定データ生成方法では、被測定者の素足の形状のデータを取得する足形状データ取得のステップと、当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の別の足形状特定データ生成方法では、被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を備えた測定用ソックスを用いて、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを取得する補正足形状3Dデータ取得のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、を備えたことを特徴とする。
これらの足形状特定データが、少なくとも補正足形状3Dデータに基づいた補正甲回りを含むことが望ましい。
本発明の製靴方法では、前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型から製靴型を選択する製靴型選択のステップを含み、当該製靴型選択のステップにおいて選択した製靴型を用いて製靴することを特徴とする。
前記製靴方法は、前記製靴型選択のステップにおいて選択した製靴型を、前記補正足形状3Dデータに基づいて補正する製靴型補正のステップをさらに含むことも好ましい。
前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型データからいずれかの製靴型データを選択する製靴型選択のステップを含み、前記補正足形状3Dデータに基づいて製靴靴データを補正する製靴型補正のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて補正された製靴型データに基づき3Dプリンタで、製靴型を製作する製靴型製作のステップとを含むことも好ましい。
本発明の既製靴検索方法は、足形状特定データに対応して、予め既製靴形状特定データが登録された複数の既製靴から、適合する既製靴を選択する既製靴選択のステップを含み、当該既製靴選択のステップにおいて選択した既製靴を表示する選択既製靴表示のステップを備えたことを特徴とする。
本発明のオーダー靴製造支援システムでは、コンピュータを備え、製靴型を用いてオーダー靴を製靴するオーダー靴製造を支援するオーダー靴製造支援システムであって、被測定者の素足の立体形状を測定した素足の三次元データを取得する足形状3Dデータ取得のステップと、当該取得した足形状3Dデータに基づいて測定用の仮想中底のデータを生成する仮想中底データ生成のステップと、前記足形状3Dデータ取得のステップにより取得した足形状3Dデータにおいて、足底の部分に前記仮想中底のデータを付加して補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型を選択する製靴型選択のステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の別のオーダー靴製造支援システムでは、コンピュータを備え、製靴型を用いてオーダー靴を製靴するオーダー靴製造を支援するオーダー靴製造支援システムであって、被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型を選択する製靴型選択のステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の別のオーダー靴製造支援システムでは、コンピュータを備え、製靴型を用いてオーダー靴を製靴するオーダー靴製造を支援するオーダー靴製造支援システムであって、被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、前記足形状データに基づいて決定された中底を備えた測定用ソックスを用いて、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを取得する補正足形状3Dデータ取得のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型を選択する製靴型選択のステップと、を実行することを特徴とする。
本発明のオーダー靴製造支援システムは、コンピュータを備え、製靴型を用いてオーダー靴を製靴するオーダー靴製造を支援するオーダー靴製造支援システムであって、前記足形状特定データ生成方法により、若しくは測定者が直接測定用中底とともに被測定者の足の足形状特定データを測定して取得した被測定者の足形状特定データが入力される足形状特定データ提供者端末と、前記足形状特定データ提供者端末から提供された足形状特定データに基づいて、対応する製靴型を特定して製靴型を提供する製靴型製作者端末と、製靴型製作者から提供を受けた製靴型に基づいて製靴する靴製造者を有し、前記足形状特定データ提供者端末から製靴型製作者端末に送信される足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とする。
本発明の既製靴検索システムは、コンピュータを備え、被測定者に適した既製靴を検索する既製靴検索システムであって、被測定者の素足の立体形状を測定した素足の三次元データを取得する足形状3Dデータ取得のステップと、当該取得した足形状3Dデータに基づいて測定用の仮想中底のデータを生成する仮想中底データ生成のステップと、前記足形状3Dデータ取得のステップにより取得した足形状3Dデータにおいて、足底の部分に前記仮想中底のデータを付加して補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された既製靴を選択する既製靴選択のステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の別の既製靴検索システムは、コンピュータを備え、被測定者に適した既製靴を検索する既製靴検索システムであって、被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された既製靴を選択する既製靴選択のステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の別の既製靴検索システムは、コンピュータを備え、被測定者に適した既製靴を検索する既製靴検索システムであって、被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を備えた測定用ソックスを用いて、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを取得する補正足形状3Dデータ取得のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された既製靴を選択する既製靴選択のステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の既製靴検索システムは、コンピュータを備え、被測定者に適した既製靴を検索する既製靴検索システムであって、前記足形状特定データ生成方法、若しくは測定者が直接測定用中底とともに被測定者の足の足形状特定データを測定して被測定者の足形状特定データが入力される足形状特定データ提供者端末と、前記足形状特定データ提供者端末から提供された足形状特定データに基づいて、対応する既製靴を検索して、被測定者に適合した既製靴の情報を提供する既製靴選択情報提供者端末を有し、前記足形状特定データ提供者端末から前記既製靴選択情報提供者端末に送信される足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とする。
この場合、検索は既製靴の前記足形状特定データと対応する既製靴形状特定データにより比較されて検索されることが望ましい。
本発明の足形状特定データ生成方法は、被測定者の足底の形状に応じて、その形状を補正するために足底に装着する足底装具を、被測定者の足底に装着する足底装具装着のステップと、前記足底装具装着のステップで足底装具を、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップとを備えて実施することもできる。
また、被測定者の足底の形状に応じて、その形状を補正するために足底に装着する足底装具を製作する足底装具製作のステップと、前記足底装具製作のステップで製作した足底装具を、測定用ソックスを用いて、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを取得する補正足形状3Dデータ取得のステップと、前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップとを備えて実施することもできる。
この場合、前記足形状特定データが、少なくとも補正足形状3Dデータに基づいた補正甲回りを含むことが望ましい。
本発明の足形状特定データ生成方法、製靴方法、既製靴検索方法、オーダー靴製造支援システム、既製靴検索システムは、履きやすい靴を提供することができる。
、オーダー靴を使用する被測定者の左足の素足を示す側面図。 (a)オーダー靴を使用する被測定者の素足の左足の外形と骨格を示す右側面図、(b)同じくその平面図。 左足の製靴型の右側面図。 (a)測定用中底/仮想中底を装着した被測定者の素足の左足の外形を示す右側面図、(b)同じくその平面図。 吊り込み工程を示す斜視図。 本システムの全体構成を示すブロック図。 ユーザ端末の構成を示すブロック図。 ユーザ端末における足形状特定データ送信のフローチャート。 ユーザ端末を用いて、被測定者Pの足の足形状3Dデータを測定する方法を示す斜視図。 3Dソックス測定店舗端末の構成を示すブロック図。 3Dスキャナを用いて、被測定者の素足の足形状3Dデータを測定する方法を示す斜視図。 被測定者が、測定用ソックスを装着したときの、補正甲回りに沿った断面図。 3Dソックス測定店舗端末からデータサーバに足形状特定データを送信する手順を示すフローチャート。 測定用中底を示す斜視図。 測定用中底を足底に配置した側面図。 ソックスに測定用中底を挿入している斜視図。 測定用中底を挿入したソックスを装着した被測定者の素足の側面図。 3D仮想中底測定店舗端末の構成を示すブロック図。 3D仮想中底測定店舗端末からデータサーバに足形状特定データを送信する手順を示すフローチャート。 マニュアル測定店舗端末の構成を示すブロック図。 マニュアル測定店舗端末からデータサーバに足形状特定データを送信する手順を示すフローチャート。 足サイズ測定具を示す斜視図。 測定中の足サイズ測定具を示す斜視図。 測定中の足サイズ測定具を示す側面図。 別の足サイズ測定具を示す平面図。 別の足サイズ測定具の第1装着体を示す斜視図。 製靴型製作者端末の構成を示すブロック図。 データサーバから足形状特定データを受信した製靴型製作者端末の手順を示すフローチャート。 靴販売店端末の構成を示すブロック図。 靴販売店端末での既製靴の検索の手順を示すフローチャート。 データサーバの構成を示すブロック図。 データサーバの基本的な処理の手順を示すフローチャート。 データサーバが仮想中底を生成する場合の手順を示すフローチャート。 データサーバが既製靴検索システムの中心的な処理を行う場合の手順を示すフローチャート。 本実施形態のシステム全体の手順をまとめたフローチャート。 本実施形態のシステム全体の手順をまとめたフローチャート。 従来の一般的なオーダー靴の製靴工程を示すフローチャート。 足底装具の一例を示す側面図。 被測定者の素足に装着した足底装具の一例を示す側面図。 被測定者の素足に装着した足底装具の別の一例を示す側面図。
(第1実施形態)
<本実施形態の概略>
本発明の足形状特定データ生成方法、製靴方法、既製靴検索方法、オーダー靴製造支援システム、既製靴検索システムを、実施形態を例に説明する。本発明者は、特許文献1〜6の発明者であり、製靴技術に造詣が深く、かつエンジニアとしての知識を有する者である。これまでも様々な当業者により3Dスキャナを用いてオーダー靴を作製する試みは行われてきたが、3Dデータから、靴の試着なしで熟練の職人レベルのオーダー靴を作製することは到底できなかった。何故なら、測定した素足の3Dデータから、履きやすく、美しいオーダー靴を作成するには、素足の3Dデータから、オーダー靴をつくるための製靴型の3Dデータへの変換が重要である。本発明者は、製靴における経験や知見と、技術的な分析や知識との両者を結びつけることで本発明を完成させた。
本発明の技術的思想の本質は、典型的には、足の測定において「補正足形状3DデータCFSD」から「足形状特定データFSSD」を生成して、この足形状特定データFSSDに基づき履きやすいオーダー靴OSを製造又は既製靴RSを選択することができる発明である。また、実際に被測定者Pから足サイズ測定具を用いて、手作業で足形状特定データFSSDを測定することもできている。このような足形状特定データFSSDを用いて被測定者Pの足の特徴を特定すれば、3Dスキャン測定した大きな3Dデータなしで、小さなデータサイズの「足形状特定データFSSD」だけで、試着することなしで履きやすいオーダー靴を製作することができる。また、小さなデータサイズの「足形状特定データFSSD」を用いることで、3Dスキャナなどの設備が完備していないユーザや店舗などでも、本発明のオーダー靴製造支援システム、既製靴検索システムを利用することができる。
<従来の製靴工程の概略>
図37は、従来の一般的なオーダー靴OSの製靴工程を示すフローチャートである。まず、本発明を説明する前に、簡単に前提となる一般的な従来のオーダー靴の製靴工程について、その概略を説明する。
<足の採寸(S1)>
まず、足の寸法の測定をする採寸の工程を行う(S1)。ここで、図1は、オーダー靴OSを使用する被測定者Pの左足の素足BFを示す側面図である。図2(a)は、オーダー靴OSを使用する被測定者Pの素足BFの左足の外形と骨格を示す右側面図であり、図2(b)は、その平面図である。
採寸は、まず足長Lを測定する。足長Lは、レングスともいい、中心線C(第2趾の中心から踵点HPを結ぶ線)と平行に、踵点HPから爪先To、つまり、一番長い足趾までの長さをいう。例えば、エジプト型では拇趾、ギリシャ型では第2趾となる。重要な点は、足長Lは、中心線Cと平行な線分の長さということである。
また、それと併せて足幅FW、若しくは足囲BGを測定する。
足幅FWは、拇趾球BJ(ボールジョイント・親指の付け根・脛骨側中足点)から小趾球STB(スモールトウボール・小指の付け根・腓骨側中足点)の幅を指す。
足囲BGは、ボールガースとも言い、拇趾球BJと小趾球STBを通る足の周長である。足囲BGは、JIS(Japanese Industrial Standards・日本産業規格)においてはA〜E、2E〜6Eによるウィズ表示をする。
<製靴型の選択(S2)>
次に、採寸した足長Lと、足幅FW若しくは足囲BG、甲回りWGなどの各寸法に基づいて、既製の製靴型SMを選択する(S2)。図3は、左足の製靴型SMの右側面図を示す。製靴型SMは、一般的には、JIS規格に基づき足長Lとウィズ表示で、例えば、「25.5−EE」のように特定される。図2(a),(b)に示す製靴型SMの足長L、足囲BG、甲回りWGは、被測定者Pの素足BFの足長L、足囲BG、甲回りWGと比較すると、寸法が異なっている。従来は、一般的にこの寸法の個人差は無視され、経験則から導き出された値として、靴製造者により個別に定められている。
<製靴型の補正(肉盛り)(S3)>
そして被測定者Pの寸法より若干小さめの製靴型を選択し、足囲BG、甲回りWGに肉盛りすることによって補正していた。この肉盛り具合については熟練の職人の勘に頼るところが大きい。
<製甲工程(S4)>
次に、この製靴型SMに対応する型紙に基づき革を裁断し、縫製して甲革UPを作成する製甲工程を行う(S4)。甲革UPは、アッパーパート若しくはアッパーと呼ばれ、底をつける前の革を縫い合わせた靴の上部である。
<吊り込み工程(S5)>
図5は、吊り込み工程を示す斜視図である。吊り込み工程とは、製甲工程(S4)で作成した甲革UPを、製靴型SMに仮止めした中底ISに貼り付けていく工程である。
まず、選択した製靴型SMの上部に釘などで中底ISを仮留めする。なお、「中底IS」は、後述する「仮想中底VIS」や「測定用中底MIS」とは異なり、実際に製作されたオーダー靴OSの一部を構成する部分である。
製甲工程(S4)で作成した甲革UPに先芯や月型芯を挿入する。先芯は、靴の爪先部の甲材と裏材の間に入れる芯である。靴の爪先部の形状を保ち、かつ足の爪先を保護する目的の部品である。月型芯は、靴のかかと部の腰革と腰裏との間に入れる月型の補強である。先芯や月型芯を挿入した甲革UPを、中底ISをセットした製靴型SMに底側を上にしてセットする。加熱・冷却して甲革UPの端部を吊り上げて、製靴型SMに密着するように保型する。そして、図5に示すように、甲革UPを中底ISに釘Nや接着剤で固定していく(S5)。
<底付け工程(S6)>
図5に示すように吊り込み工程が終わった甲革UPと、本底Osを、中物などを挟んで接合する底付け工程を行う(S6)。本底Osは、地面に接する部材である。底付けの方法は、代表的なものは、JIS S 5050に8種類の製法が規定されている。グッドイヤーウェルト式製法、シルウェルト式製法、ステッチダウン式製法、マッケイ式製法、セメント式製法、カリフォルニア式製法、直接加硫圧着式製法、射出成形式製法等がある。ここでは、詳細には説明しない。
<試着・調整工程(S7)>
従来のオーダー靴OSは、職人の勘に頼ったり、あるいは個人差を無視した標準的なサイズの製靴型SMを選択したりして靴を製造していた。そのため、必ず、被測定者Pが実際に完成前のオーダー靴OSを履いてみて、不具合が無いか確認し、不具合があった場合は製靴型SMの補正(肉盛り)を調整する試着・調整工程が必須であった。
このような工程を経て従来の製靴工程が完了する。
<素足BFと製靴型SMの違い>
次に、このような製靴工程において使用される製靴型SMと、被測定者の素足BFの違いについて説明する。図1は、被測定者の素足BFの左足の右側面を示す図である。図3は、左足用の製靴型SMの右側面を示す図である。
<足底Slの形状>
図5に示す吊り込み工程(S5)からわかるように、図3に示す製靴型SMは、基本的に完成したオーダー靴OSの内部空間に対応した形状となっている。つまり、製靴型SMの足底Sl(いわゆる「足の裏」)の形状は、図1に示す素足BFの形状そのままではなく、製靴型SMの足底の形状は、図1に示す素足BFの形状に、図3に示すような土踏まずAcと中底ISとの間に空間ASに対応する盛り上げHpを含めた形状となっている。つまり、概ね平坦な形状となっている。
いわゆる偏平足といわれる足では、図1に示す土踏まずAcの下の空間ASが小さいか、あるいは無い場合もある。一方、ハイアーチといわれる足では、土踏まずAcのアーチが大きく、土踏まずAcの下の空間ASが大きい。製靴型SMにおいては、土踏まずAcの部分がえぐれておらず、フラットな形状となっている。つまり、JIS規格に対応する製靴型SMは、素足BFに概ね標準的な土踏まずAcの下の空間ASを含んだような形状となっている。但し、厳密にいえば、素足BFに実際の中底ISを貼り付けた形状ではなく、実際の中底ISは、厚みがあるので、素足BFに中底ISを付加した形状とは異なることになる。
<人間の歩行時の足>
人間が歩行するときに、足は変形する。この場合、図2(a),(b)に示す人間の足の構造から、足の甲の部分にある楔状骨B1はほとんど動きがない。その先端側にある第1〜5中足骨B2の基端部は、動きが小さい。さらに第1〜5中足骨B2の先端部から、第1〜5基節骨B3、第1〜5末節骨B4は、間隙を有し、可動の関節が多くあることから柔軟に動く。
ここから、わかることは、まず一つは、靴と足とを固定するには、動かない楔状骨B1近傍の部分、若しくは第1〜5中足骨B2の基端部、すなわち図1に示す足甲Isで固定することが好ましいことがわかる。言い換えれば、甲回りWGの位置で固定することが望ましいことがわかる。もう一つは、足の動く第1〜5中足骨B2の先端部、第1〜5基節骨B3、第1〜5末節骨B4の部分は、歩行による変形に対応すべく、あまり締め付けず、余裕が必要なことである。あまり締め付けすぎると、その変形から外反母趾や内反小趾の原因となる。
<甲回りWG>
オーダー靴OSと素足BFとを固定するには、動かない部分で固定することが好ましいことから、つまり基本的にオーダー靴OSは、被測定者Pの足甲Isの部分でフィットさせることで、安定して固定させることができることが分かった。言い換えれば、甲回りWGの位置で固定することが望ましく、発明者には10年以上検証した実績があり、それが正しいことを実証している。
従来のオーダー靴OSの採寸は、前述のとおり、図2(b)に示す足長L、図2(a)に示す拇趾球BJから小趾球STBの周長である足囲BGを測定していた。また、足甲Isの周長である甲回りWGを測定する場合もある。しかしながら、図2(a)に示すように、この甲回りWGには、図1に示す土踏まずAcの下の空間ASを含んでいない。そうであると、極端な偏平足の場合は、土踏まずAcのアーチがなく甲回りWGとオーダー靴OSの足甲Isの周長が等しくなる。しかし、ハイアーチ(土踏まずAcの下の空間ASが大きい場合)では、甲回りWGとオーダー靴OSの足甲Isの周長が等しければ、オーダー靴OSのサイズが小さすぎることとなる。そのため、同じ甲回りWGであっても、足に適したオーダー靴OSは異なることとなる。そこで、従来は空間ASについて標準定な空間ASを予め見込んで、靴を製作していた。
<本実施形態と従来技術との違い>
この点は、近年の3Dスキャナを用いた被測定者Pの素足BFの形状の特定でも、足底Slを地面に着けた状態で測定するため、ほとんどの場合、被測定者の土踏まずAcの正しい形状を測定できていなかった。なお、足を透明な板に載せたり、宙に浮かしたりした状態で3Dスキャンすることも可能であるので、素足BFの形状は、測定すること自体は可能であるが、靴製造を目的とする採寸の場合は荷重がかかった状態の形状を測定しないと意味がない。
しかしながら本発明者は、履きやすいオーダー靴OSを作成するためには、単に被測定者Pの足の形状を再現することではなく、オーダー靴OSの内部空間を再現することが重要であることを見出した。つまり、素足BFから製靴型SMの形状を特定することで、被測定者Pの素足BFの形状において、フィット感がありながら、自由度が高くもっとも履きやすいオーダー靴OSを簡易に作成すべく「足形状特定データFSSD」の概念を創出した。
本発明の根本的な技術的思想は、補正足長CLの一致を前提として、補正甲回りCWGが特定できれば、靴の具体的な形状に拘わらず、足が靴に安定して固定されるという点にある。なお補正足長CLの一致は、許容範囲がある。また、補正足囲CBGは、締付過ぎない範囲であることが条件で、許容されるオーバーサイズがある。一方、補正甲回りCWGも締付過ぎない範囲であることが条件で、許容されるオーバーサイズは、補正足囲CBGより小さい。
<本実施形態の足形状特定データFSSDの算出>
ここで図4(a)は、測定用中底MIS/仮想中底VISを装着した被測定者Pの素足BFの左足の外形を示す右側面図、図4(b)は、同じくその平面図である。
この「足形状特定データFSSD」とは、測定時に、「測定用中底MIS」若しくは「仮想中底VIS」により空間ASを再現し、この空間ASを含めた「補正甲回りCWG」を算出する概念に基づくものである。
その方法の1つとして、図14、図15に示す「測定用中底MIS」は、この空間ASを再現するために、物理的に実体のある測定用中底MISを樹脂等で形成し、この測定用中底MISを、実際に被測定者Pの足の足底Slに配置し、測定をするものである。
この測定用中底MISは、接着剤、両面テープ、片面テープなどで足底Slに配置し、固定することで測定できる。
なお、図16、図17に示すソックス測定法は、測定用ソックスMSの内部に測定用中底MISを挿入し、この測定用中底MISを正しく所定位置に固定するとともに、空間ASの開放部分に測定用ソックスMSにより面を構成することで、容易かつ確実に製靴型SMの形状に近づけるものである。
また、図22から図24に例示した足サイズ測定具601では、足サイズ測定具601に測定用中底MISが一体化されたもので、この足サイズ測定具601を用いることで、「足形状特定データFSSD」を算出することができる。
さらに、3Dスキャナを使用すれば、簡単に被測定者Pの素足BFの立体形状である足形状3DデータFS3Dを取得することができる。そして、この足形状3DデータFS3Dから、データ処理により適切な仮想中底VISを生成し、この足形状3DデータFS3Dと仮想中底VISをデータ上で合体し、補正足形状3DデータCFSDを生成する。そしてこの補正足形状3DデータCFSDから補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを測定し、「足形状特定データFSSD」を算出する。この方法では、すべてデータ処理により測定するので、測定用中底MISなしで「足形状特定データFSSD」を算出することができる。
基本的に、測定用中底MISと仮想中底VISの形状はほぼ同一の形状である。
これらの測定方法については、後に詳述する。
<捨て寸Th>
足の動く部分は、歩行による変形に対応すべく、余裕が必要なことを鑑みて、製靴型SMの先端部は、「捨て寸Th」を設定する。捨て寸Thとは、上述のように歩行時に足が屈曲することで生まれる、靴のサイズと足のサイズの誤差を考慮した分の余裕寸法である。歩行時(屈曲時)に足のつま先は靴内の前にずれるために必要になる。この捨て寸の分だけ、図3に示す製靴型SMは、図1に示す素足BFより捨て寸Thの分だけ爪先Toが長くなっている。したがって、製靴型SMの足長Lは、図3に示す足長Lよりも長くなる。
なお、適正な捨て寸Thは、靴の種類やデザインによっても、必要とする値は異なる。ビジネス用の革のオーダー靴OSでは、単に、指先の余裕を確保するだけでなく、革加工を容易にし、かつ靴の形を美しく見せるため、あるいは爪先Toの保護の目的で先芯が入っている場合が多く、比較的捨て寸Thが若干大きくとられる。
(本実施形態の構成)
以下、本実施形態を図6〜36を参照して説明する。
<本実施形態のシステム>
図6は、システム1の全体構成を示すブロック図である。
本実施形態のシステム1は、コンピュータを備え、製靴型SMを用いてオーダー靴OSを製靴するオーダー靴製造を支援するオーダー靴製造支援システムであるとともに、既製靴検索システムである。
データサーバ2は、サーバコンピュータからなり、例えばインターネットや電話回線などの通信網10に通信可能に接続されている。
被測定者Pのコンピュータであるユーザ端末3は、本実施形態では、例えばアップル社のiPhone(登録商標)などのスマートフォンからなり、所定のアプリケーションプログラムがダウンロードされており、データサーバ2のクライアントコンピュータとして機能する。
また、3Dソックス測定店舗端末4は、店舗に3Dスキャナ44(図11参照)を有し、測定用ソックスMS(図14〜17参照)を用いた測定方法が可能である。来店した被測定者Pの足の測定や3Dスキャナ44で3Dデータを採取し、足形状特定データFSSDを生成し、システム1によりデータサーバ2に送信することができる。なお、3D仮想中底測定店舗端末5では、3Dソックス測定店舗端末4と同様の3Dスキャナ(54)を備え、仮想中底VIS(図4参照)を用いた測定方法と、測定用中底MIS(図15参照)を用いた測定方法が可能である。
マニュアル測定店舗端末6は、被測定者Pの足の採寸を専用の足サイズ測定具601(図22〜24参照)、6001(図25〜26参照)を用いることで足形状特定データFSSDを生成することができ、その足形状特定データFSSDをシステム1によりデータサーバ2に送信することができる。
ユーザ端末3、3Dソックス測定店舗端末4、3D仮想中底測定店舗端末5、マニュアル測定店舗端末6からは、いずれも足形状特定データ提供者端末として、少なくとも足形状特定データFSSDがデータサーバ2に送信され、データサーバ2では、この足形状特定データFSSDに基づいて、製靴型SMの選択、製作のデータが生成される。データサーバ2もまた、足形状特定データ提供者端末として足形状特定データFSSDを製靴型製作者端末7に提供することができる。
製靴型製作者端末7は、データサーバ2から足形状特定データFSSDなどを受信し、受信した足形状特定データFSSDに基づいて製靴型SMを作成する。
靴製造者8は、製靴型製作者が製作した製靴型SMに基づいてオーダー靴OSを製作する。
靴販売店端末9は、データサーバ2に予め、自店舗が取り扱う既製靴形状データRSSDを送信し、データサーバ2はこれを蓄積しておく。データサーバ2は、被測定者Pの足形状特定データFSSDと蓄積された既製靴形状データRSSDを比較して、近似した形状の既製靴RSを検索して選択し、靴販売店端末9は、この検索され選択された既製靴RSを、被測定者Pに提示する。もちろん、靴販売店端末9が、オーダー靴OSの注文を受ける3Dソックス測定店舗端末4、3D仮想中底測定店舗端末5、マニュアル測定店舗端末6を兼ねる場合も想定される。
このように、図6に示すシステム1は、説明のための便宜上の例示であり、いろいろな組み合わせが想定される。
<ユーザ端末3>
図7は、ユーザ端末3の構成を示すブロック図である。ユーザ端末3は、例えばスマートフォンが例示できる。例えばApple社の「iPhone(登録商標)」などが例示できる。ここでスマートフォンとは、CPU・RAM・ROMを有するコンピュータ31を備えて構成された携帯電話端末である。本実施形態では、入力手段32、表示画面33、カメラ34、センサ35、通信装置36、アプリケーションプログラム37を備えている。
液晶などからなる表示画面33は、タッチパネルとして構成され入力手段32となっている。カメラ34は、連続的に撮影されたデータを統合することができる。センサ35は、重力センサ、磁気方位センサ、三次元加速度センサなどを備え、ユーザ端末3の位置と方向と姿勢を認識することができる。
このユーザ端末3は、アプリケーションプログラム37として「3Dスキャナプログラム37a」がダウンロードされ記憶されている。そのため、ユーザ端末3は手持ちの3Dスキャナとして機能する。複数アングルで撮影した静止画から、3Dモデルを作成するフォトグラメトリ(Photogrammetry・写真測量法)の技術が利用できる。スマートフォンを用いた3Dスキャナ自体は、公知の技術を用いることができ、例えば特許文献9にも開示されている。また、具体例としては、「オートデスク株式会社」販売の「RECAP(登録商標)」が例示できる。また、「EyeCue Vision Technologies LTD」開発の「Qlone3Dスキャナー(登録商標)」などが例示できる。また、「Laan Labs」から公表された「3D Scanner Pro」、「Trnio Inc.」の「Trnio Inc.」なども例示できる。
また、3Dスキャンされた足形状3DデータFS3Dから、仮想中底VISを生成して補正足形状3DデータCFSDを生成するアプリケーションプログラムである「補正足形状3Dデータプログラム37b」を備える。
また、生成された補正足形状3DデータCFSDから、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含む足形状特定データFSSDを生成する「足形状特定データ生成プログラム37c」を備える。
そして、これらの一連の動作を制御し、データサーバ2と通信する「制御・通信プログラム37d」を備えている。
<ユーザ端末3における手順>
図8は、ユーザ端末3からデータサーバ2に足形状特定データFSSDを送信する手順を示すフローチャートである。以上のような構成のユーザ端末3では、以下のような手順で、データサーバ2に、足形状特定データFSSDを送信する。
まず、被測定者Pであるユーザが予め所定のウェブサイトからアプリケーションをダウンロードし、インストールしておく(S301)。また、ユーザが、測定用のマーカボード38を現物の送付や、ネットからデータをダウンロードしてプリントアウトするなどでして、準備しておく(S302)。
これらの準備が整ったら、被測定者がスマートフォンを3Dスキャナとして、マーカボード上で足のスキャンをする(S303)。
<ユーザ端末3での3Dスキャン>
図9は、ユーザ端末3を用いて、被測定者Pの素足BFの足形状3DデータFS3Dを測定する方法の一例を示す図である。まず、3Dスキャンに必要なマーカボード38を準備する。このマーカボード38は、カメラ34が認識可能な多種類のマーカが所定位置に印刷されている。ユーザ端末3のカメラ34による撮影においては、センサ35によってユーザ端末3の位置と方向と姿勢を認識する。さらにこのマーカボード38を使用することで、各マーカを基準点としてユーザ端末3の位置と方向と姿勢をより正確に修正して、三次元的な形状の認識の精度を高くするものである。
測定は、まずマーカボード38を水平な場所に載置して、被測定者Pがマーカボード38の所定の位置に載置する。ユーザ端末3の3Dスキャナプログラム37aを立ち上げてカメラ34を被測定者Pの素足BFに向けると、3Dスキャナプログラム37aは、マーカボード38の識別用のマーカを認識する。そして、スマートフォンを3Dスキャナとして、マーカボード38上で足の周りを360°回転させたり、水平や俯瞰したりするなどして、撮影をする。
このとき、スマートフォンにダウンロードされたアプリケーションにより、適切なスキャンができるようにガイダンスが示される。すなわち本実施形態では、3Dスキャナプログラム37aは、表示画面33に撮影された素足BFとともに、画面上にAR(Augmented Reality・拡張現実)により、例えば、足の周りに撮影済みの範囲を示すドーム状の映像を重ね合わせる。被測定者Pは、画面上のガイドにより素足の周りをドーム状の表示に沿って360°撮影することにより、足の全方向からの映像を取得する。以上で、簡単に足形状3DデータFS3Dを取得することができるのでこれに従い必要なスキャンを完了させることができる(S303)。
スキャンが完了すれば、アプリケーションにより、マーカボード38のマーカを基準として3次元測量が行われ、素足BFの表面をポリゴンによりモデリングする。モデリングされた3Dモデルは、NURBS曲線、スプライン曲線、ベジェ曲線などの自由曲線で曲面を構成して足形状3DデータFS3Dを生成する。なおレンダリング処理を行って被測定者Pの足形状3DデータFS3Dをユーザ端末の表示画面に表示させることも好ましい(S304)。
アプリケーションは、この足形状3DデータFS3Dに基づき、仮想中底VISを付加して、補正足形状3DデータCFSDを生成する(S305)。この手順は、スマートフォンで処理を行ってもよいし、あるいは、データサーバ2にデータを送付して、データサーバ2がクラウドサーバとして処理をしてもよい。この実施形態では、ユーザ端末3において処理を行っている。取得した足形状3DデータFS3Dから、足長Lと足囲BGを取得する。次に、記憶している仮想中底VISのデータから、該当する仮想中底VISの3Dデータを選択する。次に、図4(a)、(b)に示すように、足形状3DデータFS3Dの足底Slと仮想中底VISの中心線Cを合わせ、仮想中底VISを足形状3DデータFS3Dの足底Slに接するように配置してする。そして、図12に示す測定用中底MISと同様に、土踏まずAcと仮想中底VISとの間の空間ASを塞ぐような面を形成した3Dモデルを構成して、補正足形状3DデータCFSDを生成する。
このように、仮想中底VISと足形状3DデータFS3Dを一体化して生成した補正足形状3DデータCFSDから、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを測定して生成する(S306)。データサーバ2に通信網10を介して足形状特定データFSSDとして送信する(S307)。以上で、ユーザ端末3からデータサーバ2に足形状3DデータFS3Dを送信する手順が完了する(エンド)。
この実施形態では、ユーザ端末3が、S304以降の3Dモデリングの処理を自己完結的に行っている。しかしながら、ユーザ端末3の処理能力・記憶容量・通信環境などから、データサーバ2をクラウドサーバとして処理をするようにしてもよい。この場合は、ユーザ端末3から足形状3DデータFS3Dをデータサーバ2に送信して、S304以降の処理をデータサーバ2がすべて行う。
<3Dソックス測定店舗端末4>
図10は、3Dソックス測定店舗端末4の構成を示すブロック図である。3Dソックス測定店舗端末4は、測定用中底MISを備えた測定用ソックスMSを用いて足形状特定データFSSDを生成する。3Dソックス測定店舗端末4は、固定型の専用3Dスキャナ44を備えたクライアントコンピュータ端末で、CPU・RAM・ROMを有するコンピュータ41を備えて構成されている。本実施形態では、入力手段42、表示画面43、3Dスキャナ44、通信装置45、アプリケーションプログラム46を備えている。
液晶などからなる表示画面43と、キーボード、マウスなどからなる入力手段42を備える。
図11は、3Dスキャナ44を用いて、被測定者Pの素足BFの足形状3DデータFS3Dを測定する方法の一例を示す斜視図である。3Dスキャナ44は、基本的に特許文献7や特許文献8にも記載されているような周知の3Dスキャナである。本実施形態で例示する3Dスキャナ44は、被測定者Pの素足BFを載せる透明ガラス製の水平な足置台44aと、素足BFを囲むような側壁44bと、側壁44bに配置された複数のカメラ44cとを備える。足置台44aの下にもカメラ44dを備える。3Dスキャナ44は、足置台44aに載置した被測定者Pの足の形状を複数のカメラ44c、44dにより、フォトグラメトリ(Photogrammetry・写真測量法)の技術により、足形状3DデータFS3Dを取得する。足置台44aの下のカメラ44dにより足底Slの形状も再現することができる。カメラ44cは、1台のカメラを足の周囲を周回させるようにして複数の画像を撮影するものでもよい。
この3Dソックス測定店舗端末4は、アプリケーションプログラム46として「3Dスキャナプログラム46a」がダウンロードされ記憶されている。そのため、3Dソックス測定店舗端末4のコンピュータ41は3Dスキャナ44を制御して複数アングルで撮影した静止画から、フォトグラメトリにより3Dモデルを作成する。
また、3Dスキャンは、素足BFだけでなく、測定用ソックスMSを装着した被測定者Pの足を3Dスキャンして、補正足形状3DデータCFSDを生成するアプリケーションプログラムである「補正足形状3Dデータプログラム46b」を備える。
また、生成された補正足形状3DデータCFSDから、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含む足形状特定データFSSDを生成する「足形状特定データ生成プログラム46c」を備える。
そして、これらの一連の動作を制御し、データサーバ2と通信する「制御・通信プログラム46d」を備えている。
<特許文献6に記載のソックス測定の原理>
この3Dソックス測定店舗端末4では、3Dソックス測定が行われる。本発明者は、特許文献6において、測定用ソックスを利用した足サイズ測定具を提案した。
前述のとおり、素足BFでは、そのまま採寸しても、適正な製靴型SMを選択できない。その理由は、土踏まずAcの下の空間ASが反映されないからである。そこで、本発明者は、上述の特許文献6で提案したような足サイズ測定具6001を用いた採寸方法を提案した。概略は、専用の測定用ソックスMSを装着して採寸するものである。この発明の技術的思想は、製作したいオーダー靴OSの内部形状を再現する点で共通する。
要約すると、この足サイズ測定具6001の第1装着体6010は、図26に示すように底板部6060と覆い部6012とを備えている。このとき、第1装着体6010の底板部6060が、本実施形態の測定用中底MISに相当する。特許文献6では、この第1装着体を装着した足囲BGと甲回りWGの長さを実際に測定する。
<本実施形態のソックス測定の原理>
本実施形態では、この第1装着体6010と同様の測定用ソックスMSを装着して3Dスキャナでスキャンを行うことで補正足形状3DデータCFSDを取得する。この補正足形状3DデータCFSDから、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含めた足形状特定データFSSDを生成する点で異なる。
図12は、被測定者Pが、測定用ソックスMSを装着したときの、補正甲回りCWGに沿った断面図である。被測定者Pの素足BFに測定用ソックスMSを装着する。この測定用ソックスMSには、測定用中底MISが被測定者Pの足底SIに当接するように配置されている。このため、測定用ソックスMSは、被測定者Pの素足BFに密着せず、土踏まずAcの下の空間ASを形成する。ここで、採寸は、測定用ソックスMSの外周が測定され、補正甲回りCWGが測定される。この補正甲回りCWGは、被測定者Pの素足BFの甲回りWGより、大きな数字となる。測定用ソックスMSは伸縮があるため、この補正甲回りCWGは、測定用ソックスMSが被測定者Pの足甲Isにフィットした状態を実現できるので、この補正甲回りCWGに基づいて製靴型SMを選択すれば、被測定者Pの足甲Isにフィットしたオーダー靴OSが確実に制作できる。
<3Dソックス測定店舗端末4での測定>
本実施形態は、このようなソックス測定の原理を応用して、3D測定をするものである。図13は、3Dソックス測定店舗端末4からデータサーバ2に足形状特定データFSSDを送信する手順を示すフローチャートである。
まず、最初に、店舗店員が専用の3Dスキャナ44で被測定者Pの素足BFの3Dスキャンを行う(S401)。このスキャンは、適正な測定用中底MISを選択するための手順である。続いて、被測定者Pの足形状3DデータFS3Dを生成する(S402)。図14は、測定用中底MISを示す斜視図である。測定用中底MISは、完成したオーダー靴OSの実際の中底ISの被測定者Pの足底Slに接する面の形状を示すものであり、その厚さは測定誤差を生じないように薄いものとなっている。また、容易に変形しない硬質の樹脂製が好ましい。この足形状3DデータFS3Dから、図14に示すような測定用中底MISを生成する(S403)。
なお、ここまでの手順は、測定用中底MISの選択をするためのデータ取りであるが、測定用中底MISの選択は、3Dスキャナによらなくても、簡易に足長Lと足囲BG若しくは足幅FWをメジャーなどで手作業で測定し、規格化された既成の測定用中底MISを選択するようにしてもよい。
続いて、測定用中底MISを測定用ソックスMS内に付加した測定用ソックスMSを履き、再度店舗店員が専用の3Dスキャナで被測定者の3Dスキャンを行う(S404)。図15は、測定用中底を足底に配置した側面図である。この測定用中底MISは、図15に示すように被測定者Pの足底Slの指定位置に固定する。この場合、接着テープなどで固定することも考えられる。しかし、位置がずれたり、空隙ができたりするので、図16に示すように、測定用の測定用ソックスMSの内部に予め挿入しておき、この測定用の測定用ソックスMSを装着する。このようにすることで、図17に示すように正しい位置に装着され、かつ、空間ASを覆う面が形成され間隙もできない。そのため、3Dスキャンした後の、データの後処理も不要になる。ここで、補正足形状3DデータCFSDを取得する(S405)。
この測定用ソックスMSには、図17に示すように、その表面に3Dスキャナ44が認識しやすいようなマーカを多数設けておくことが望ましい。特に、多数のドットが表示されているようなものが3Dスキャナ44が認識しやすいために好適である。このような測定用ソックスMSを3Dスキャンすることで取得された補正足形状3DデータCFSDから、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含めた足形状特定データFSSDを生成する(S406)。そして、データサーバ2に通信網10を介して足形状特定データFSSDを送信する(S407)。以上で、3Dソックス測定店舗端末4おける処理が完了する(エンド)。
<3D仮想中底測定店舗端末5>
3D仮想中底測定店舗端末5の構成を示すブロック図である。図18に示すように3D仮想中底測定店舗端末5は、固定型の専用3Dスキャナ54を備えたクライアントコンピュータ端末である。3D仮想中底測定店舗端末5は、CPU・RAM・ROMを有するコンピュータ51を備えて構成されている。本実施形態では、入力手段52、表示画面53、3Dスキャナ54、通信装置55、アプリケーションプログラム56、中底DB57を備えている。
液晶などからなる表示画面53と、キーボード、マウスなどからなる入力手段52を備える。基本的に、3Dソックス測定店舗端末4と同様の専用の3Dスキャナを備えたハード構成となっている。ソフトウエア構成は、ユーザ端末3と共通する。
3Dソックス測定店舗端末4との相違点は、ソフトウエアで、測定用ソックスMSと測定用中底MISを使用しないで、ユーザ端末3と同様にヴァーチャルで、仮想中底VISを用いて、足形状特定データFSSDを生成する点にある。専用の3Dスキャナを用いることで、スマートフォンからなるユーザ端末3より正確なデータを収集できることと、スマートフォンより処理能力が大きいPCを用いることで、ユーザ端末3より正確な測定や、データ送信などが可能である。
このため、測定用ソックスMSや測定用中底MISの在庫を準備したりすることが不要で、アプリケーションプログラムのインストールだけで測定ができる点にメリットがある。
また、測定用ソックスMSの装着や測定用中底MISのセットなど、店舗店員の作業が無いため、作業の練度による測定のばらつきが生じないというメリットもある。
<3D仮想中底測定店舗端末5での測定>
図19は、この3D仮想中底測定店舗端末5からデータサーバ2に通信網10を介して足形状特定データFSSDを送信する手順を示すフローチャートである。
まず、店舗店員が専用の3Dスキャナで被測定者の3Dスキャンを行う(S501)。被測定者Pの足形状3DデータFS3Dを作成する(S502)。足形状3DデータFS3Dから仮想中底VISを生成する(S503)。ここでは、足長Lと、足幅FW若しくは足囲BGから、パターン化した仮想中底VISのデータを中底DB57から選択している。なお、最終的に3Dプリンタ(図27参照)などでオリジナルの製靴型SMを作製するような場合は、製靴型SMの自由度が高いのでパーティングライン(最外郭線)から、AIなどでオリジナルの仮想中底を割り出してもよい。この場合、パターン化した製靴型SMを用いる場合は、修正データを生成して記憶しておく。
被測定者Pの足形状3DデータFS3Dに仮想中底VISを付加した3Dモデルを生成する(S504)。データ処理で補正足形状3DデータCFSDを生成する(S505)。生成した補正足形状3DデータCFSDの補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含めた足形状特定データFSSDを生成し(S506)、データサーバ2に足形状特定データFSSDを送信する(S507)。この場合、生成した補正足形状3DデータCFSD自体を送信すれば、データサーバ2で、さらに、外反母趾や内反小趾、踵角度など、製靴型SMの細かい修正が可能となる。
なお、各処理は、ユーザ端末3と同様、環境に依存し、3D仮想中底測定店舗端末5において自己完結的に行ってもよいし、クラウドサーバのように3D仮想中底測定店舗端末5では最小限の処理のみを行うようにしてもよい。
<マニュアル測定店舗端末6>
図20は、マニュアル測定店舗端末6の構成を示すブロック図である。マニュアル測定店舗端末6は、クライアントコンピュータ端末であり、CPU・RAM・ROMを有するコンピュータ61を備えて構成されている。本実施形態では、入力手段62、表示画面63、通信装置65、アプリケーションプログラム66を備えている。
表示画面63は液晶などからなり、入力手段62はキーボード、マウスなどからなる。アプリケーションプログラム66は、データサーバ2のアクセスする制御・通信プログラム66aがインストールされている。
マニュアル測定店舗は、基本的に3Dスキャナを備えていない店舗である。そこに設置されるマニュアル測定店舗端末6は、基本的には、データサーバ2に情報を送信できるクライアント端末としてのコンピュータシステムがあればよい。
<マニュアル測定>
さて、本発明者は、前述の特許文献1〜3、及び特許文献6に開示されたような足サイズ測定具を発明した。本実施形態では、データサーバ2に足形状特定データFSSDを送信することで、適切な製靴型SMを使って、オーダー靴OSを作成する点に特徴があることを述べた。ここで、重要なのは、3Dスキャナで被測定者Pの素足を測定することではなく、正しく補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを算出し、これに基づいてオーダー靴OSを製造し、又は既製靴RSを選択するため、足形状特定データFSSDをデータサーバ2に送信する点にある。本実施形態のシステム1では、足形状特定データFSSDを被測定者Pの足の形状を特定するためのキーとなるデータとしている。特に、補正甲回りCWGをコアとなるデータとして、システム1を運用することが発明の本質となっている。従って、3Dスキャナを用いて足形状特定データFSSDを生成することは、足形状特定データFSSDを被測定者Pの足の形状を特定するためのキーとなるデータとして好適である。特に、補正甲回りCWGをコアとなるデータとして、システム1を運用する場合により好適な態様である。マニュアル測定店舗端末6からでも、被測定者Pの足サイズを特定することができる足形状特定データFSSDをデータサーバ2に送信する点がもっとも重要なポイントである。
なお、本実施形態の足形状特定データ提供者端末は、ユーザ端末3、3Dソックス測定店舗端末4、3D仮想中底測定店舗端末5のみならず、このマニュアル測定店舗端末6も、本発明の足形状特定データ提供者端末に相当する。
<組み立て式の足サイズ測定具を用いたマニュアル測定>
例えば、図22は、特許文献1〜3に挙げた本発明者が発明した足サイズ測定具のうち、特許文献3に挙げた足サイズ測定具601を示す。測定具本体部601Aにおいて足型表示部610が表示されている。そして、ひも状のメジャー部6240が足囲測定部640に設けられた穴から上部に延びている。また、メジャー部6250が甲回り測定部650の孔から上部に延びている。踵の部分には、踵当て部670を備え、傾斜板部674と、垂直板部676と、水平板部678とを巻回状態にして三角形状の筒状とし、垂直板部680、682を係止させることにより、図22に示すように組み立てることができ、これにより、垂直板部676を踵に当てる壁面とすることができる。なお、傾斜板部674と、垂直板部676と、水平板部678とで上記三角筒状部が構成され、また、垂直板部680と垂直板部682が上記押え部を構成する。
図23は、測定中の足サイズ測定具601を示す斜視図である。図24は、その側面図である。被測定者Pは素足BFの踵Heを垂直板部680、682の間に挟み、踵点HPを垂直板部676に当接させ、足の中心線Cを測定具の中心線に合わせる。
この状態でメジャー部6240で足囲BGを測定する。また、図23に示すように、メジャー部6250を巻付け部666ともに、素足BFの足甲Isに巻き付けて測定する。このときメジャー部6250は、本実施形態の測定用中底MISに相当する本体領域部605の足型表示部610の端部の孔から引き出されているため、このように測定することで、被測定者Pの素足BFの甲回りWGではなく、本実施形態でいう、補正甲回りCWGを測定することになる。同様に、メジャー部6240では、補正足囲CBGを測定できる。
但し、この方法では、被測定者Pの素足BFの足長Lを図るため、捨て寸Thを含む補正足長CLは測定できない。このため、データサーバ2では、足長Lから捨て寸Thを補正して補正足長CLを算出する。
<ソックスを用いた足サイズ測定具を用いたマニュアル測定>
前述のとおり、本発明者は、特許文献6においてソックスを利用した足サイズ測定具を応用して、本発明の3Dソックス測定の方法を提案している。
図25は、特許文献6に開示された足サイズ測定具6001を示す平面図である。ここでは、この特許文献6に開示された足サイズ測定具6001をそのまま利用する。この足サイズ測定具6001は、第1装着体6010と第2装着体6070からなる。図26に示すように、第1装着体6010は、ソックス形状の覆い部6012と、目盛り表示部6040、6050、底板部6060とを有する。第2装着体6070は、図25に示すように、覆い部6072と、足囲測定部6100と、甲回り測定部6120とを有している。測定は、図25に示すように、被測定者Pの素足BFに第1装着体6010を装着した上で、さらに第2装着体6070を重ねて装着して行う。
覆い部6012、6072は、伸縮性及び柔軟性のある素材により形成され、目盛り表示部6040、6050と足囲測定部6100と甲回り測定部6120は、非伸縮性の素材により形成されている。足サイズ測定具6001を足に装着し、目盛り表示部6040、6050により帯状部6102の端部間の長さと帯状部6122の端部間の長さを測定し、帯状部6102の長さと帯状部6122の長さに測定した値を加算した値に従い足囲と甲回りの長さを測定する。
このとき、図12に示す被測定者Pが、測定用ソックスMSを装着したときの、補正甲回りCWGに沿った断面図のように、第1装着体6010の底板部6060は、本実施形態の測定用中底MISに相当する。特許文献6では、目盛り表示部6040,6050により足囲BGと甲回りWGの長さを測定するが、ここで測定した足囲BGが本実施形態の補正足囲CBGに相当し、ここで測定した甲回りWGが本実施形態の補正甲回りCWGに相当する。また、この足サイズ測定具6001の第1装着体6010の覆い部6012を装着した状態で測定した足長Lが、本実施形態の補正足長CLに相当する。
本実施形態では、このようにして補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含めた足形状特定データFSSDを生成する。
<マニュアル測定店舗端末6での測定>
図21は、マニュアル測定店舗端末6からデータサーバ2に通信網10を介して足形状特定データFSSDを送信する手順を示すフローチャートである。
まず、店舗店員が専用の足サイズ測定具601又は足サイズ測定具6001により被測定者Pの素足BFの測定を行う(S601)。ここでは、足サイズ測定具601、足サイズ測定具6001により、直接補正足囲CBG、補正甲回りCWGを測定することができる。
取得した足長L若しくは補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含めた足形状特定データFSSDをマニュアル測定店舗端末6にキーボードなどから入力し(S602)、データサーバ2に足形状特定データFSSDを送信する(S603)。この場合、ほかに手作業で測定した種々のデータを併せて送信すれば、データサーバ2では、足形状3DデータFS3Dや補正足形状3DデータCFSDがなくても、外反母趾や内反小趾、踵角度など、製靴型SMの細かい製靴型SMの修正が可能となる。このような修正方法は、特許文献4、特許文献5に詳しいので、ここでは詳細な説明は省略する。
<製靴型製作者端末7>
図27は、製靴型製作者端末7の構成を示すブロック図である。製靴型製作者は、製靴型製作者端末7によりデータサーバ2から足形状特定データFSSDなどの各種データを受信する。なお、ユーザ端末3、3Dソックス測定店舗端末4、3D仮想中底測定店舗端末5、マニュアル測定店舗端末6からは、いずれも足形状特定データ提供者端末として、直接製靴型製作者端末7に足形状特定データFSSDを提供してもよい。受信したデータに基づいて、既成の製靴型SMを選択し、または製靴型SMを修正し、または3Dプリンタでオリジナルの製靴型SMを作成する。
製靴型製作者端末は、クライアントコンピュータ端末であり、CPU・RAM・ROMを有するコンピュータ71を備えて構成されている。本実施形態では、入力手段72、表示画面73、3Dプリンタ74、通信装置75、アプリケーションプログラム76、製靴型DB77を備えている。
表示画面73は液晶などからなり、入力手段72はキーボード、マウスなどからなる。3Dプリンタ74は、周知の構成の3Dプリンタである。
アプリケーションプログラム76は、3Dプリンタ74を制御する3Dプリンタ制御プログラム76a、データサーバ2にアクセスする制御・通信プログラム76bがインストールされている。製靴型DBは、足形状特定データFSSDをキーとして、サイズに応じた製靴型SMの基本モデルの3Dデータが格納されている。
図28は、データサーバ2から足形状特定データFSSDを受信した製靴型製作者端末7の手順を示すフローチャートである。
データサーバ2から足形状特定データFSSDが送信されてくると、処理がスタートする(スタート)。製靴型製作者端末7は、データサーバ2から送信された足形状特定データFSSDを受信する(S701)。マニュアル測定店舗端末6からのデータは、データサーバ2において、足長Lから推定した補正足長CLが付加されている。受信した足形状特定データFSSDに基づいて、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを引数として、製靴型DB77を参照して検索する(S702)。
そのサイズに適合した製靴型SMを選択して、その製靴型SMのデータを読み出す(S703)。
選択した既製の製靴型SMを、例えば、外反母趾や内反小趾などの修正データがあれば、その製靴型SMを肉盛りや切削などで修正する(S704)。このような修正方法は、特許文献4、特許文献5に詳しいので、ここでは詳細な説明は省略する。修正した製靴型SMの3Dデータを最終的な製靴型SMであるラストとして3Dプリンタで出力する(S705)。このように作成した製靴型SMは、靴製造者8に提供される。3Dプリンタは、汎用の製品が利用でき、例えば、XYZプリンティング社製のダヴィンチSuper(登録商標)などが例示できる。
<別例>
なお、製靴型製作者端末7において、3Dプリンタ74は、必須の構成ではない。図示は省略するが、製靴型形状特定データ受信して(S701)、足形状特定データFSSDに基づいて基本となる製靴型SMを製靴型DBで検索し(S702)、製靴型DBから適合した製靴型SMを選択する。ここまでは同じであるが、異なるのは製靴型製作者において、実物の樹脂製、木製、金属製の製靴型SMの在庫をサイズごとに準備しておき、選択した製靴型SMを、修正データに基づき実際に肉盛りや切削などをして最終的な製靴型SMであるラストを製作する。
<靴製造者8>
靴製造者8は、製靴型製作者から完成した製靴型を受け取り、実際にオーダー靴OSの製造を行う。基本的には、図37に示す従来の一般的なオーダー靴OSの製靴工程を示すフローチャートの製甲工程(S3)、吊り込み工程(S3)、底付け工程(S5)と共通の工程を経てオーダー靴OSが完成し、オーダー主である、被測定者Pの下に届けられる。本実施形態のオーダー靴OSの製造方法では、足形状特定データFSSDに基づいて、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGにより製靴型SMを決定している。このため、完成したオーダー靴OSは、必ず被測定者Pの足にフィットするため、従来のように、被測定者Pに完成前のオーダー靴OSを試着してもらい、調整する必要がない。
<靴販売店端末9>
靴販売店は、本実施形態では基本的に既製靴RSを販売する店舗である。実店舗でもよいが、本実施形態では、顧客が実際に試着出来ないネット上の店舗を想定している。
図29は、靴販売店端末9の構成を示すブロック図である。靴販売店端末9は、データサーバ2に対するクライアントコンピュータ端末であり、CPU・RAM・ROMを有するコンピュータ91を備えて構成されている。本実施形態では、入力手段92、表示画面93、3Dスキャナ94、製靴型DB95a、顧客DB95b、アプリケーションプログラム96、既製靴通信販売ウェブサーバ97を備えている。
入力手段92はキーボード、マウスなどからなり、表示画面93は液晶などからなる。3Dスキャナ94は、3Dソックス測定店舗端末4の3Dスキャナ44とは異なり、既製靴RSの内部形状を測定するものである。例えば、特許第6423984号「三次元形状測定装置」に開示されたような3Dスキャナで、既製靴RSの内部形状を測定する。このデータから足形状特定データFSSDの補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGに対応するサイズを抽出し、既製靴形状特定データRSIDとして既製靴DB95aに記憶する。
顧客DB95bは、顧客を特定する個人情報のほか、ユーザ端末3、3Dソックス測定店舗端末4、3D仮想中底測定店舗端末5、マニュアル測定店舗端末6から、データサーバ2に送信された補正足形状3DデータCFSDの補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGが、この個人情報と関係付けられて記憶されている。
靴販売店端末9は、データサーバ2をサーバコンピュータとするクライアント端末である。一方、インターネットなどの通信網10を介して、顧客に対して既製靴RSの通信販売を行うウェブサイトを構成する既製靴通信販売ウェブサーバ97を備え、顧客の端末をクライアント端末とするサーバコンピュータでもある。
アプリケーションプログラム96は、以下のようなプログラムを備える。「既製靴データ作成部96a」は、3Dスキャナ94を用いて、既製靴RSの既製靴形状特定データRSIDの補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを生成して、靴販売店が所有する既製靴RSの内部形状を特定する既製靴形状特定データRSIDを既製靴DB95aに記憶する。「既製靴検索部96b」は、データサーバ2から送信された顧客の足形状特定データFSSDの補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGと、既製靴DBに記憶された既製靴形状特定データRSIDの補正足形状3DデータCFSDの補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGとを比較して、その一致度の高いものを検索して抽出する。
なお、基本的に補正足長CLの一定範囲での一致を前提として、補正甲回りCWGの一致度に重みを付けて判断する。本発明の技術的思想は、補正甲回りCWGが一致すれば、靴の内部形状の拘わらず足が安定して支持されるという基本理論から導かれるものであるからである。
「制御・通信部96c」は、靴販売店端末9全体の制御や通信を司るプログラムである。
<靴販売店端末9での既製靴の検索>
図30は、靴販売店端末9での既製靴の検索の手順を示すフローチャートである。
靴販売店端末9がデータサーバ2から顧客の足形状特定データFSSDを受信すると(S901)、顧客DB95bに顧客の個人情報と関連付けて顧客の足形状特定データFSSDを記憶する(S902)。
靴販売店端末9が、顧客の足形状特定データFSSDをキーとして、既製靴DB95aに記憶された既製靴形状特定データRSIDから、既製靴RSの足形状特定データFSSDと一致度の高い既製靴RSを検索する(S903)。
一定の一致度の高いものや、上位10足など一定範囲で一致度が高い既製靴RSを抽出する(S904)。靴販売店端末9は抽出した既製靴リストをデータサーバ2に送信する(S905)。
靴販売店端末9における手順は以上である。このように構成され、このような手順を実行する靴販売店端末9が、本発明の既製靴選択情報提供者端末に相当する。なお、後述のようにデータサーバ2が本発明の既製靴選択情報提供者端末として機能する場合もある。
<データサーバ2>
図31は、データサーバ2の構成を示すブロック図である。データサーバ2は、オーダー靴製造支援システム及び既製靴検索システムの要となるサーバコンピュータである。データサーバ2は、クライアント端末の能力に応じ、様々な役割を果たす。ときには、受信した足形状特定データFSSDをそのまま、製靴型製作者端末7に転送するだけの場合もあるが、別のケースでは、ほとんどの処理をクライアント端末に代わりデータサーバ2が処理する場合もある。
データサーバ2は、CPU・RAM・ROMを備えたコンピュータ21、入力手段22、表示手段23、ウェブサーバ24を備えて構成されている。
また、インストールされたアプリケーションプログラム26の主なものとして、足形状特定データFSSDを受信して製靴型SMを決定する「製靴型データ作成部26a」を備える。また、足形状3DデータFS3Dに基づいて、仮想中底VISや測定用中底MISのデータを生成する「中底データ作成部26b」などのプログラムを備える。さらに、製靴型SMのデータを補正する「製靴型修正部26b」を備える。また、データサーバ2の全体の制御と通信を司る「制御・通信部26d」を備える。
また、これらの処理に必要なデータベースとして、補正足形状3DデータCFSDに対応した製靴型SMのデータを蓄積した「製靴型DB25a」を備える。また、靴販売店が所有する既製靴RSの内部形状を特定する既製靴形状特定データRSIDを蓄積する「既製靴DB25b」を備える。また、被測定者Pの足長L、足囲BG、足幅FW、甲回りWGに対応した仮想中底VISや、測定用中底MISのデータを蓄積した「中底DB25c」を備える。そして、オーダー靴OSのユーザの測定値や個人を特定し、その履歴などを蓄積した「顧客DB25d」を備える。
データサーバ2は、このような構成のサーバコンピュータとして、クライアントコンピュータと、通信インタフェイスにより通信網10を介して処理を行うオーダー靴製造支援システム、既製靴検索システムに関する制御を行うウェブサーバ24を備える。クライアントコンピュータは、ユーザ端末3、3Dソックス測定店舗端末4、3D仮想中底測定店舗端末5、マニュアル測定店舗端末6、製靴型製作者端末7、靴製造者8、靴販売店端末9を含む。
<データサーバ2のオーダー靴に関する基本的な処理の手順>
図32は、データサーバ2の基本的な処理の手順を示すフローチャートである。データサーバ2では、様々な処理が行われるが、ここでは、その中でオーダー靴製造支援システムとして最も基本となる処理を示す。
データサーバ2は、ユーザ、店舗から補正足形状3DデータCFSDのデータが送信されると、これを受信する(S201)。マニュアル測定店舗端末6から送信された補正足形状3DデータCFSDには、補正足長CLではなく被測定者Pの素足BFの足長Lとなっているので、足長Lから捨て寸Thを付加した補正足長CLを生成して置き換える。受信した補正足形状3DデータCFSDは、顧客の個人情報と関連付けで顧客DB25dに記憶する。次に、記憶した補正足形状3DデータCFSDに基づいて製靴型DB25aから製靴型のデータを選択する(S202)。もし、外反母趾や内反小趾、その他被測定者Pの足の形状に合わせた修正データを受信している場合は、製靴型SMの修正データを生成する(S203)。製靴型製作者端末7に製靴型形状特定データSMSDと、ある場合は修正データを送信する(S204)。
<データサーバ2が仮想中底VISを生成する場合の手順>
図33は、データサーバ2が仮想中底VISを生成する場合の手順を示すフローチャートである。
ユーザ端末3又は3D仮想中底測定店舗端末5において、3Dスキャナで被測定者Pの素足BFの3Dスキャンを行う(S211)。ここで取得した被測定者Pの足形状3DデータFS3Dをデータサーバ2へ送信する(S212)。これで、ユーザ端末3又は3D仮想中底測定店舗端末5での手順は完了する。
データサーバ2は、受信した足形状3DデータFS3Dから中底DB25cを参照して仮想中底VISを生成する(S213)。データサーバ2は、受信した被測定者Pの足形状3DデータFS3Dに、生成した仮想中底VISをデータ上で付加する(S214)。仮想中底VISを付加した足形状3DデータFS3Dから、補正足形状3DデータCFSDを生成する(S215)。生成した補正足形状3DデータCFSDをデータ上で測定して、補正足長CL・補正足囲CBG・補正甲回りCWGを含めた足形状特定データFSSDを生成する(S216)。
データサーバ2では、補正足長CL・補正足囲CBG・補正甲回りCWGに基づいて製靴型DB25aから適正な製靴型SMを選択する(S217)。
また、選択した製靴型SMと、生成した補正足形状3DデータCFSDの形状を比較して、外反母趾や内反小趾による盛り上がりや、踵の形状や傾きなどの補正データを生成する(S218)。この、足形状特定データFSSDを補正データと共に製靴型製作者端末7に送信する(S219)。
製靴型製作者は、この送信された足形状特定データFSSDを補正データに基づいて製靴型SMを特定するとともに、この選択した製靴型SMに肉盛りなどや切削などの修正を加えて最終的な製靴型SMであるラストを決定する(S220)。
このように、処理能力の高いデータサーバ2がクラウドコンピュータのように一括処理を行うことで、ユーザ端末3又は3D仮想中底測定店舗端末5の手順を簡易化することで、ユーザや店舗店員の負担を軽減するとともに、ユーザ端末3や3D仮想中底測定店舗端末5のソフトウエア及びハードウエアの負担を軽減し、装置を簡易化することができる。
<データサーバ2の靴販売店端末9に対する基本的な手順>
データサーバ2における最も基本的な処理は、図30に示す手順のように、データサーバ2が受信した足形状特定データFSSDを靴販売店端末9に転送する。その後の処理は、靴販売店端末9が行うものである。
<データサーバ2が複数の靴販売店の既製靴形状特定データRSIDにより検索する場合>
図34は、データサーバ2が既製靴検索システムの中心的な処理を行う場合の手順を示すフローチャートである。データサーバ2では、様々な処理が行われるが、ここでは、その中で既製靴検索システムの中心として行う処理を示す。
データサーバ2は、予め複数の靴販売店端末9から靴販売店の在庫の既製靴を3Dスキャナで測定して得た既製靴形状特定データRSIDを受信し、既製靴DB25bに販売店ごとに、既製靴の型番とサイズごとに蓄積しておく(S221)。なお、共通の製靴型SMに基づいて靴を製造している場合は、これらの既製靴のデータは共通化することもできる。ここで、既製靴形状特定データRSIDと足形状特定データFSSDが一致すれば、その既製靴RSは、ユーザである被測定者Pの足にマッチした靴である。
次に、ユーザ端末3から、希望する靴の種類、色彩などの条件とともに、足形状特定データFSSDのデータを受信する(S222)。
次に、このユーザの条件と足形状特定データFSSDに沿って、既製靴DB25bを足形状特定データFSSDに対応する既製靴形状特定データRSIDにより検索する(S223)。既製靴DB25bから足形状特定データFSSDに適合した既製靴形状特定データRSIDの既製靴RSを抽出する(S224)。このデータサーバ2では、ユーザ端末3及び靴販売店端末9にリストアップした既製靴RSを送信する(S225)。ここでは、ユーザは、複数の靴販売店での既製靴のリストを得ることができる。
(実施形態の作用)
次に、図35、図36は、オーダー靴製造支援システム及び既製靴検索システムをふくむ本実施形態のシステム1全体の手順をまとめたフローチャートである。
本実施形態では、足形状特定データFSSDを取得するには、3Dソックス測定、3D仮想中底測定、足サイズ測定具によるマニュアル測定を例示した。
<足形状特定データの取得>
まず、3Dソックス測定を使用する場合は(S1001:YES)、測定用中底MISを選択するため被測定者Pの素足BFのデータ(足長L及び足囲BG)を採寸などして取得し(S1002)、適切な測定用中底MISを選択する。選択された測定用中底MIS付き測定用ソックスMSを履き、3Dスキャナによりスキャンして補正足形状3DデータCFSDを取得する(S1003)。
また、3Dソックス測定は使用しないが(S1001:NO)、3D仮想中底測定を行う場合は(S1004:YES)、被測定者Pの素足BFを3Dスキャンして足形状3DデータFS3Dを取得する(S1005)。続いて、取得した足形状3DデータFS3Dや実測から、データ上で被測定者Pの素足BFのデータ(足長L及び足囲BG)を採寸などして取得する。この取得したデータにもとづきデータ上の仮想中底VISを生成し(S1006)、データ上で足形状3DデータFS3Dと仮想中底VISを合成して一体化する。一体化した上で、形状の修正などを行い、補正足形状3DデータCFSDを生成する(S1007)。
S1003もしくはS1007で生成した補正足形状3DデータCFSDをデータ上で補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを採寸して(S1008)、足形状特定データFSSDを取得する(S1010)。
3Dソックス測定も使用せず(S1001:NO)、3D仮想中底も使用しない(S1004:NO)場合は、3Dスキャナを用いないで、足サイズ測定具を用いて、マニュアルで人間が足データの測定を行う(S1009)。足サイズ測定具では、直接被測定者Pの素足BFを測定して補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを採寸して、足形状特定データFSSDを取得することができる(S1010)。
<オーダー靴OSの製作、既製靴RSの選択>
上記のように足形状特定データFSSDを取得することができると(S1010)、これを利用してオーダー靴OSの製作、既製靴RSの選択ができる。
まずオーダー靴OSの製作の場合は(S101:YES)、取得した足形状特定データFSSDに基づいて製靴型SMを選択する(S1012)。補正足形状3DデータCFSDがある場合は選択した製靴型SMと比較して修正データを生成して(S1013)、外反母趾などに対応した修正を行う。修正データに基づいて、製靴型SMを肉盛りや切削で形状を修正する(S1014)。そして補正した製靴型SMによりオーダー靴OSを製作する(S1015)。このようにすることで、試着なしでフィットしたオーダー靴を製作することができる。
オーダー靴OSの製作でなく、既製靴RSの選択の場合は(S1011:NO)、取得した足形状特定データFSSDの補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを、予め3Dスキャナで測定して既製靴形状特定データRSIDの補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGと比較して、近似する既製靴RSを選択する(S1016)。選択した既製靴RSを顧客に表示する。このようにすることで、試着なしでフィットした既製靴RSを販売することができる。
(実施形態の効果)
(1)本実施形態では、測定用中底MIS、仮想中底VIS、足サイズ測定具601、6001を用いることで、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含む足形状特定データFSSDにより、被測定者Pの足にフィットしたオーダー靴OSの製造をすることができる。
(2)また、本実施形態では、測定用中底MIS、仮想中底VIS、足サイズ測定具601、6001を用いることで、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含む足形状特定データFSSDにより、被測定者Pの足にフィットした既製靴RSの選択をすることができる。
(3)補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含む足形状特定データFSSDは、わずかなデータ量でありながら、必ずしも3Dスキャナを用いなくても被測定者Pの足に合った靴を特定することができる。
(4)特に、補正甲回りCWGに基づけば、靴の具体的な形状の拘わらず、過不足なく好適に靴を安定して被測定者Pの足に固定することができる。
(5)このため、基本的に試着なしでも、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含む足形状特定データFSSDによりオーダー靴OSを作成し、既製靴RSを選択することができる。
(6)補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含む足形状特定データFSSDは、測定用中底MIS、仮想中底VIS、足サイズ測定具601、6001を含む多様な方法で取得することができる。
(7)3Dソックス測定では、測定用中底MISを測定用ソックスMS内に装着するだけで、1回の3Dスキャンで、正確な補正足形状3DデータCFSDを取得することができ、基本的にデータ上の修正なしで、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを測定することができる。
(8)測定用中底MISは、足長Lやウィズによる製靴型SMに応じたパターンを準備しておけば、簡単に選択することができる。
(9)また、足形状3DデータFS3Dに基づいて、足のパーティングラインに応じた最適な仮想中底VISを生成し、このデータに基づき補正足形状3DデータCFSDを生成して、これに基づき3Dプリンタで製靴型を作成することで、特徴的な足形状の場合でも被測定者P足にフィットしたオーダー靴OSを製作することができる。
(10)3D仮想中底測定では、最初に被測定者Pの素足BFの3Dスキャンをすれば、後はデータ処理で、適切な仮想中底VISを生成し、補正足形状3DデータCFSDを取得することができ、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを測定することができる。このため、ユーザである被測定者Pの手順が極めて簡易となる。
(11)また、3D仮想中底測定では、物理的な存在である、測定用中底MIS、測定用ソックスMS、足サイズ測定具601,6001も不要であるので、スマートフォンなどによるネット通信販売などで簡単に利用することができる。
(12)足サイズ測定具601,6001による測定は、3Dスキャナはもちろんコンピュータ自体も不要であり、このような設備が無い店舗やユーザでも簡易かつ正確に補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを測定することができる。また、オーダー靴OSや既製靴RSの発注は、3Dデータが無くても、この補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを送信するだけで、足の3D形状がわからなくても、被測定者Pの足にフィットした靴を製作又は選択することができる。
(13)このようなシステム1を用いることにより、熟練した職人や販売員でなくても、誰でも被測定者Pの足にフィットした靴を提供できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態の仮想中底VIS及び測定用中底MISは、基本的に健常者を想定して、オーダー靴OSを装着した場合の内部空間を再現するもので、厚みは補正甲回りCWGの測定に影響を与えない程度の薄さとしていた。
しかしながら、被測定者Pが偏平足の場合や、左右で脚長差がある場合、O脚やX脚などで足底Slが左右に傾いている場合などがある。このような場合では、オーダー靴OS単独では、補正しきれない場合があり、例えば、被測定者Pの素足BFの足の形状を写し取った足底板からなる足底装具FPや、特開2014−180380に記載された「靴の中敷き」のような義肢装具士の製作による足底装具FPにより調整を行っていた。
本実施形態は、この足底装具FPを、仮想中底VIS若しくは測定用中底MISに替えて実施するものである。「足底装具FP」とは、足底板ともいわれ、被測定者Pが上述のような事情があり、通常のオーダー靴OSでは、対応できない場合に用いられる。
従来は、足底装具FPにより被測定者Pの足の形状を補正する場合は、前提として既製品の医療用の靴が用いられ、足底装具FPの厚さの変化に対応するため、面ファスナーなどで固定するフリーサイズの靴が用いられることも多かった。
図38は、被測定者Pの素足BFに装着した足底板からなる足底装具FPの一例を示す斜視図である。例えば偏平足の場合では、矯正前の素足BFは土踏まずAcに空間がない。ここに示す足底装具FPは、この足底装具FPを装着することで、土踏まずAcの部分の足底板FPaにクッションが配置されて、土踏まずAcの部分をアーチ状に矯正している。また、足底板FPaが爪先Toまで足底Sl全体に延びているような形状で、かつ足底板FPaの周縁は、足底Slを包み込むようなエッジ部FPcが形成されて、足底Slの安定を図っている。また、足底装具FPは、被測定者Pの素足BFの型取りをして、足底板FPaにはこれを反映した隆起部FPbが設けられ、被測定者Pの素足BFの個別の形状に適応するような形状となっている。
また、この例では足底板FPaが足底板FPaのみから構成されているので、図39に示すように粘着剤や粘着テープで足底Slに固定したりして使用できるが、後述するように測定用ソックスMSで固定して測定することで好適に実施できる。
図40は、被測定者Pの素足BFに装着した足底装具FPの別の一例を示す側面図である。この例では、足底板FPeが土踏まずAcの部分だけで、爪先Toはない。また、固定ベルトFPdにより足甲Isなどに固定されている。
このような第2実施形態では、足底装具FPを、被測定者Pの素足BFに装着した状態で、被測定者Pの足を測定する。望ましくは、前述の<3Dソックス測定店舗端末4>における3Dスキャナによる測定や、<ソックスを用いた足サイズ測定具を用いたマニュアル測定>でおける測定のような方法が、測定用中底MISを足底装具FPに置き換えて、そのまま好適に適用できるため、詳細な手順の説明は省略する。
もちろん、本実施形態は、必ずしも測定用ソックスMSを用いた測定に限定されるものではなく、その他の方法でも被測定者Pの素足BFに装着した状態で、被測定者Pの足を測定して補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含む足形状特定データFSSDを得られればよい。特に、補正甲回りCWGは必須である。
(実施形態の作用)
このような構成を備えた第2実施形態の製靴方法では、足底装具FPを装着した状態で、補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGを含む足形状特定データFSSDを収集することができる。したがって、この収集した足形状特定データFSSDに基づいた製靴型SMを製作することができる。このように製作された製靴型SMを用いてオーダー靴OSを製作すれば、被測定者Pが足底装具FPを装着した状態で、足にフィットしたオーダー靴OSを製作することができる。
このような方法で測定したデータFSSDに基づいて、図27に示すように製靴型製作者により3Dプリンタ74で製靴型SMを作成すれば、既製品にはないオリジナルの製靴型SMを製作することができる。そうであれば被測定者Pが足底装具FPを装着した状態で、ぴったりとフィットしたオリジナルのオーダー靴OSを作成できる。
(実施形態の効果)
(14)本実施形態によれば、被測定者Pの素足BFが、偏平足の場合や、左右で脚長差がある場合、O脚やX脚などで足底が左右に傾いている場合などでも、希望に応じて好きなデザインで、製靴型を製作することができる。そのため、美観を備えたデザインでありながら、足底装具FPにより矯正した状態でフィットしたオーダー靴OSを製作することができる。
(別例)
○補正足長CL、補正足囲CBG、補正甲回りCWGのデータの伝達は、コンピュータによる送受信に限らず、口頭、電話、ファクシミリを介して、データサーバ2、製靴型製作者端末7、靴販売店端末9などに入力してもよい。本発明の本質は、足形状特定データFSSD、とりわけ補正甲回りCWGを用いて、システム1により靴の形状を特定する点にあるからである。
○本実施形態では、足形状特定データFSSDとして補正甲回りCWGを挙げているが、名称が異なっていても、事実上補正甲回りCWGを迂回して推定したり、誤差を容認して近似した位置の数値から、補正甲回りCWGに相当する数値を導き出したりするようなものも、本実施形態と同一の技術的思想であり、本発明の実施に相当する。
○フローチャートは、一例であり、その構成を付加し、削除し、又は変更し、又は順序を変えて実施することができる。
○また、各実施形態の構成要素は、矛盾がない限り相互に組み合わせて実施できることはもちろんである。
○製靴型SMは、一体成型された樹脂製のものを例示したが、木製や金属製などであってもよく、分割できるような構成のものであってもよい。
○製靴型SMは、必ずしも修正データで修正する必要はない。
○測定用中底MISは、測定用ソックスMSで固定するものを例示したが、粘着剤や接着剤、粘着テープ、粘着シートなどで固定して測定してもよい。
○本実施形態のシステムでは、オーダー靴製造支援システムと既製靴検索システムのいずれも実施しているが、いずれかのみのシステムでもよい。また、図6に示すシステムでシステムを構成する要素は、一例であり、様々な構成要素とすることができる。またこれらがさらに分業したり、1つの要素が兼業したりしてもよい。
○データサーバ2と各クライアント端末は、その能力や環境により、処理を分担することができる。実施形態に示す例はその一例である。
○各コンピュータシステムは、一例であり、複数のコンピュータシステムから構築してもよく、さらに分散処理するようなものでもよい。
○通信網10は、インターネットを例示したが、無線電話回線、専用回線など通信ができればよい。また、本システムは、一部に人間による手入力などの工程を含んでも、全体としてシステムとしての機能は損なわれることはない。
○本発明は、例示した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で。当業者によりその構成を付加し、削除し、又は変更して実施できることは言うまでもない。
1…システム
2…データサーバ(足形状特定データ提供者端末)
21…コンピュータ
22…ROM
23…RAM
24…通信インタフェイス
25a…製靴型DB
25b…既製靴DB
25c…中底DB
25d…顧客DB
26a…製靴型データ作成部
26b…製靴型修正部
26c…中底データ作成部
3…ユーザ端末(スマートフォン、足形状特定データ提供者端末)
38…マーカボード
4…3Dソックス測定店舗端末(足形状特定データ提供者端末)
44…3Dスキャナ
5…3D仮想中底測定店舗端末(足形状特定データ提供者端末)
54…3Dスキャナ
6…マニュアル測定店舗端末(足形状特定データ提供者端末)
7…製靴型製作者端末
8…靴製造者
9…靴販売店端末
94…3Dスキャナ
10…通信網
601、6001…足サイズ測定具
MS…測定用ソックス
FSSD…足形状特定データ
FS3D…足形状3Dデータ
CFSD…補正足形状3Dデータ
RSID…既製靴形状特定データ
OS…オーダー靴
RS…既製靴
SM…製靴型
Th…捨て寸
Hp…盛り上げ
IS…中底
Os…本底
UP…甲革
N…釘
VIS…仮想中底
MIS…測定用中底
FP…足底装具
SK…測定用ソックス
BF…素足
Sl…足底
To…爪先
He…踵
Is…足甲
AS…(土踏まずAC下の)空間
B4…第1〜5末節骨
B3…第1〜5基節骨
B2…第1〜5中足骨
B1…楔状骨
BJ…拇趾球
STB…小趾球
Ac…土踏まず
FW…足幅
HP…踵点 しょうてん
C…中心線
L…足長
CL…補正足長
BG…足囲
CBG…補正足囲
WG…甲回り
CWG…補正甲回り
P…被測定者

Claims (18)

  1. 被測定者の素足の立体形状を測定して素足の三次元データを取得する足形状3Dデータ取得のステップと、
    当該取得した足形状3Dデータに基づいて測定用の仮想中底を生成する仮想中底生成のステップと、
    前記足形状3Dデータ取得のステップにより取得した足形状3Dデータにおいて、足底の部分に前記仮想中底のデータを付加して補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、を備え
    前記足形状特定データが、少なくとも補正足形状3Dデータに基づいた補正甲回りを含むことを特徴とする足形状特定データ生成方法。
  2. 被測定者の素足の形状のデータを取得する足形状データ取得のステップと、
    当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、
    前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、を備え
    前記足形状特定データが、少なくとも補正足形状3Dデータに基づいた補正甲回りを含むことを特徴とする足形状特定データ生成方法。
  3. 被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、
    当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、
    前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を備えた測定用ソックスを用いて、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを取得する補正足形状3Dデータ取得のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、を備え
    前記足形状特定データが、少なくとも補正足形状3Dデータに基づいた補正甲回りを含むことを特徴とする足形状特定データ生成方法。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型から製靴型を選択する製靴型選択のステップを含み、当該製靴型選択のステップにおいて選択した製靴型を用いて製靴することを特徴とする製靴方法。
  5. 前記製靴方法は、前記製靴型選択のステップにおいて選択した製靴型を、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて補正する製靴型補正のステップをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の製靴方法。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型データからいずれかの製靴型データを選択する製靴型選択のステップを含み、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて製靴靴データを補正する製靴型補正のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて補正された製靴型データに基づき3Dプリンタで、製靴型を製作する製靴型製作のステップとを含むことを特徴とする製靴方法。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の足形状特定データに対応して、予め既製靴形状特定データが登録された複数の既製靴から、適合する既製靴を選択する既製靴選択のステップを含み、
    当該既製靴選択のステップにおいて選択した既製靴を表示する選択既製靴表示のステップを備えたことを特徴とする既製靴検索方法。
  8. コンピュータを備え、製靴型を用いてオーダー靴を製靴するオーダー靴製造を支援するオーダー靴製造支援システムであって、
    被測定者の素足の立体形状を測定した素足の三次元データを取得する足形状3Dデータ取得のステップと、
    当該取得した足形状3Dデータに基づいて測定用の仮想中底のデータを生成する仮想中底データ生成のステップと、
    前記足形状3Dデータ取得のステップにより取得した足形状3Dデータにおいて、足底の部分に前記仮想中底のデータを付加して補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、
    前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型を選択する製靴型選択のステップと、を実行し、
    前記足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とするオーダー靴製造支援システム。
  9. コンピュータを備え、製靴型を用いてオーダー靴を製靴するオーダー靴製造を支援するオーダー靴製造支援システムであって、
    被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、
    当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、
    前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、
    前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型を選択する製靴型選択のステップと、を実行し、
    前記足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とするオーダー靴製造支援システム。
  10. コンピュータを備え、製靴型を用いてオーダー靴を製靴するオーダー靴製造を支援するオーダー靴製造支援システムであって、
    被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、
    当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、
    前記足形状データに基づいて決定された中底を備えた測定用ソックスを用いて、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを取得する補正足形状3Dデータ取得のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、
    前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された製靴型を選択する製靴型選択のステップと、を実行し、
    前記足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とするオーダー靴製造支援システム。
  11. コンピュータを備え、製靴型を用いてオーダー靴を製靴するオーダー靴製造を支援するオーダー靴製造支援システムであって、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の足形状特定データ生成方法により、若しくは測定者が直接測定用中底とともに被測定者の足の足形状特定データを測定して取得した被測定者の足形状特定データが入力される足形状特定データ提供者端末と、
    前記足形状特定データ提供者端末から提供された足形状特定データに基づいて、対応する製靴型を特定して製靴型を提供する製靴型製作者端末と、
    製靴型製作者から提供を受けた製靴型に基づいて製靴する靴製造者を有し、
    前記足形状特定データ提供者端末から製靴型製作者端末に送信される足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とするオーダー靴製造支援システム。
  12. コンピュータを備え、被測定者に適した既製靴を検索する既製靴検索システムであって、
    被測定者の素足の立体形状を測定した素足の三次元データを取得する足形状3Dデータ取得のステップと、
    当該取得した足形状3Dデータに基づいて測定用の仮想中底のデータを生成する仮想中底データ生成のステップと、
    前記足形状3Dデータ取得のステップにより取得した足形状3Dデータにおいて、足底の部分に前記仮想中底のデータを付加して補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、
    前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された既製靴を選択する既製靴選択のステップと、を実行し、
    前記足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とする既製靴検索システム。
  13. コンピュータを備え、被測定者に適した既製靴を検索する既製靴検索システムであって、
    被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、
    当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、
    前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、
    前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された既製靴を選択する既製靴選択のステップと、を実行し、
    前記足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とする既製靴検索システム。
  14. コンピュータを備え、被測定者に適した既製靴を検索する既製靴検索システムであって、
    被測定者の素足の形状データを取得する足形状データ取得のステップと、
    当該取得した足形状データに基づいて測定用中底を決定する中底決定のステップと、
    前記足形状データに基づいて決定された測定用中底を備えた測定用ソックスを用いて、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを取得する補正足形状3Dデータ取得のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、
    前記足形状特定データを用いて、予め複数種類準備された既製靴を選択する既製靴選択のステップと、を実行し、
    前記足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とする既製靴検索システム。
  15. コンピュータを備え、被測定者に適した既製靴を検索する既製靴検索システムであって、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の足形状特定データ生成方法、若しくは測定者が直接測定用中底とともに被測定者の足の足形状特定データを測定して被測定者の足形状特定データが入力される足形状特定データ提供者端末と、
    前記足形状特定データ提供者端末から提供された足形状特定データに基づいて、対応する既製靴を検索して、被測定者に適合した既製靴の情報を提供する既製靴選択情報提供者端末を有し、
    前記足形状特定データ提供者端末から前記既製靴選択情報提供者端末に送信される足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とする既製靴検索システム。
  16. 前記検索は、既製靴の前記足形状特定データと対応する既製靴形状特定データにより比較されて検索されることを特徴とする請求項12〜15のいずれか一項に記載の既製靴検索システム。
  17. 被測定者の足底の形状に応じて、その形状を補正するために足底に装着する足底装具を、被測定者の足底に装着する足底装具装着のステップと、
    前記足底装具装着のステップで足底装具を、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを生成する補正足形状3Dデータ生成のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、を備え
    前記足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とする足形状特定データ生成方法。
  18. 被測定者の足底の形状に応じて、その形状を補正するために足底に装着する足底装具を製作する足底装具製作のステップと、
    前記足底装具製作のステップで製作した足底装具を、測定用ソックスを用いて、被測定者の足の足底に配置して、被測定者の足の立体形状を測定して足の補正足形状3Dデータを取得する補正足形状3Dデータ取得のステップと、
    前記補正足形状3Dデータに基づいて、足の形状を特定するための予め設定された位置の測定をして足形状特定データを取得する足形状特定データ取得のステップと、を備え
    前記足形状特定データが、少なくとも補正甲回りを含むことを特徴とする足形状特定データ生成方法。
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