JP6837596B2 - 押圧構造体、スイッチ装置、および押圧構造体の製造方法 - Google Patents

押圧構造体、スイッチ装置、および押圧構造体の製造方法 Download PDF

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Description

本願は、スイッチ部材を押圧する押圧部材を備える押圧構造体およびスイッチ装置、ならびにこの押圧構造体の製造方法に関する。
プッシュ式のスイッチ装置として、押圧体がラバーで構成されたソフトスイッチが知られている。このソフトスイッチは、スイッチ部材と、スイッチ部材の上に設けられた押圧体を備えている。スイッチ部は、基板またはリードフレームに設けられた第1接点および第2接点と、第1接点および第2接点を弾性的に導通接触させる導電バネ部材を備えている。導電バネ部材は、押圧体に押圧されて、第1接点および第2接点の導通と非導通を切り替えている。
特許文献1に開示されたスイッチは、外部からの押圧力によって可動電極を第2の位置から第1の位置に変位させる押圧部材を備えている。このスイッチでは、押圧部材は、弾性変形して可動電極との接触面積が増大する。押圧部材は、支持部と、凸部と、樹脂層を備えている。支持部は可動電極の全体を覆っている。凸部は、下方に突出するように、支持部の中央で支持されている。
支持部および凸部は、例えばシリコーンゴムまたはフッ素系ゴムを含有する材料によって柔軟性および弾性を有し、一体形成されている。樹脂層は、支持部の上面、すなわち可動電極と接する面の反対面に設けられている。この樹脂層は、ポリイミド、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂、もしくはフッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を含有する材料からなり、適宜の接着剤を用いて支持部の上面全面に接着されている。
特開2013−077552号公報
特許文献1に記載されたスイッチでは、接着剤を介して、支持部の上面に樹脂層が設けられている。このため、押圧部材の押圧動作によって、材質が異なる樹脂層と支持部が剥離するおそれがある。特に、可動電極から押圧部材に過度の押圧力または不測の衝撃が加わったときに、スイッチの操作性に支障を及ぼすような損傷が生じるおそれがある。また、スイッチを製造するときのリフロー工程において、押圧部材から樹脂層が剥離して製品不良が発生するおそれもある。
そこで、本願の目的は、スイッチの操作またはスイッチの製造のとき、過度の押圧変形や不測の外力が掛かっても、剥離等の損傷が容易に生じない押圧構造体、スイッチ装置、および押圧構造体の製造方法を提供することである。
本発明のある態様の押圧構造体は、第1接点および第1接点の周囲に設けられた第2接点が上面に設けられた基板と、第2接点に接触するように基板の上に設けられ、下方に弾性変形して第1接点と第2接点を導通する導電バネ部材と、を備えるスイッチ部材の上方に設置される押圧構造体であって、導電バネ部材を下方に押圧する押圧部材と、押圧部材の内部であって下側に設けられたアンカー部材を有する。
本発明のある態様のスイッチ装置は、第1接点および第1接点の周囲に設けられた第2接点が上面に設けられた基板と、第2接点に接触するように基板の上に設けられ、下方に弾性変形して第1接点と第2接点を導通する導電バネ部材と、導電バネ部材を覆うカバー部材と、カバー部材の上方に設けられ、カバー部材を介して、導電バネ部材を下方に押圧する押圧部材と、押圧部材の内部であって下側に設けられたアンカー部材とを有する。
本発明のある態様の押圧構造体の製造方法は、上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する方法であって、スイッチ部材の上面をカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、カバー部材の上面に、多孔質材料から構成されるアンカー部材を設置するアンカー部材設置工程と、成形枠内にアンカー部材を収容し、樹脂原料を成形枠内に注入して、樹脂から構成される押圧部材と、押圧部材の内部に設けられたアンカー部材とを備える押圧構造体を成形する押圧構造体成形工程を有する。
本発明の他の態様の押圧構造体の製造方法は、上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する方法であって、スイッチ部材の上面をカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、カバー部材の上面に、多孔質材料から構成されるアンカー部材を設置するアンカー部材設置工程と、アンカー部材の上面の周辺部が露出するように、アンカー部材の上面の中央部に樹脂原料を塗布して樹脂から構成される押圧部材を設ける押圧部材設置工程を有する。
本発明の他の態様の押圧構造体の製造方法は、上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する方法であって、スイッチ部材の上面を、凹部がつながっている凹凸を上面に備えるカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、カバー部材の上面に、上下方向に貫通する複数の孔を備えるアンカー部材を設置するアンカー部材設置工程と、成形枠内にアンカー部材を収容し、樹脂原料を成形枠内に注入して、樹脂から構成される押圧部材と、押圧部材の内部に設けられたアンカー部材とを備える押圧構造体を成形する押圧構造体成形工程を有する。
本発明の他の態様の押圧構造体の製造方法は、上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する方法であって、スイッチ部材の上面をカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、カバー部材の上面に、開口部を備えるアンカー基材を設置するアンカー基材設置工程と、上下方向に貫通する複数の孔を備えるアンカー部材を、アンカー基材によって複数の孔のうち少なくとも2つの孔が完全にはふさがれないように、アンカー基材の上面に設置するアンカー部材設置工程と、成形枠内にアンカー部材を収容し、樹脂原料を成形枠内に注入して、樹脂から構成される押圧部材と、押圧部材の内部に設けられたアンカー部材とを備える押圧構造体を成形する押圧構造体成形工程を有する。
本発明の他の態様の押圧構造体の製造方法は、上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する方法であって、スイッチ部材の上面をカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、カバー部材の上面に、開口部を備えるアンカー基材を設置するアンカー基材設置工程と、上下方向に貫通する複数の孔を備えるアンカー部材を、アンカー基材によって複数の孔のうち少なくとも2つの孔が完全にはふさがれないように、アンカー基材の上面に設置するアンカー部材設置工程と、アンカー部材の上面に、複数の孔のうち少なくとも2つの孔を完全にはふさがない開口部を備える多孔質部材を設置する多孔質部材設置工程と、成形枠内にアンカー部材を収容し、樹脂原料を成形枠内に注入して、押圧部材と、押圧部材の内部に設けられたアンカー部材および多孔質部材とを備える押圧構造体を成形する押圧構造体成形工程を有する。
本願の押圧構造体では、押圧部材の内部にアンカー部材が設けられている。このため、本願の押圧構造体では、押圧部材とスイッチ部材の密着性が高まり、押圧部材がスイッチ部材から剥離するのを抑えられる。
本願のスイッチ装置では、押圧部材の内部にアンカー部材が設けられている。このため、本願のスイッチ装置では、押圧部材とカバー部材の密着性が高まり、押圧部材がカバー部材から剥離するのを抑えられ、スイッチング操作が安定して行える。
本願のある態様の押圧構造体の製造方法では、成形枠内にアンカー部材を収容し、樹脂原料を成形枠内に注入することで、押圧部材とアンカー部材が容易に一体的に成形できる。
第一実施形態のスイッチ装置の斜視図である。 第一実施形態のスイッチ装置の分解斜視図である。 第一実施形態のスイッチ装置の断面図である。 第一実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の製造方法のカバー部材被覆工程を説明するためのスイッチ部材の斜視図である。 第一実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の製造方法のアンカー基材設置工程を説明するための斜視図である。 第一実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の製造方法のアンカー部材設置工程と押圧構造体成形工程を説明するための斜視図である。 第一実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の製造方法の押圧構造体成形工程を説明するための断面図である。 第一実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の集合工法による製造方法のアンカー部材設置工程後の状態を説明するための断面図である。 第一実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の集合工法による製造方法の押圧構造体成形工程を説明するための断面図である。 第一実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の集合工法による製造方法の集合基板切断工程後の状態を説明するための断面図である。 第二実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の分解斜視図である。 第三実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の分解斜視図である。 第四実施形態のスイッチ装置の押圧構造体の分解斜視図である。 第五実施形態のスイッチ装置の斜視図である。 第六実施形態のスイッチ装置の斜視図である。
以下、本願の押圧構造体、スイッチ装置、および押圧構造体の製造方法について、各実施形態および図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は、本願の押圧構造体、スイッチ装置、および押圧構造体の製造方法を模式的に表したものである。これらの実物の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。また、重複説明は適宜省略し、同一部材には同一符号を付与することがある。
図1は、本発明の第一実施形態のスイッチ装置10の外観を示している。図2は、分解した状態でスイッチ装置10を示している。図3は、スイッチ装置10の中心を縦方向に切断したときの断面を示している。なお、特に断らない限り、本願では、図3に示すスイッチ装置の向きを基準に上下方向を規定する。図1に示すように、スイッチ装置10は、スイッチ部材11と、押圧構造体21を備えている。図2に示すように、スイッチ部材11は、基板12と、枠部材18と、導電バネ部材15と、押し子16を備えている。また、図2に示すように、押圧構造体21は、カバー部材17と、アンカー基材22と、アンカー部材24と、押圧部材26を備えている。
基板12は、例えば、ガラスエポキシ等の樹脂からなる基板またはフレキシブル基板である。基板12の上面の中央には第1接点13が設けられている。基板12の上面であって第1接点13の周囲には、第2接点14が設けられている。基板12には、第1接点13および第2接点14から延びる配線パターンが形成されている(図示せず)。基板12が実装基板等に取り付けられるための電極端子19a,19bが、基板12の側面に設けられている。電極端子19a,19bは、第1接点13または第2接点14と電気的に接続されている。
枠部材18は基板12上に設けられている。枠部材18は中央に開口部18aを備えている。開口部18aには導電バネ部材15が収容される。導電バネ部材15は、例えば円形ドーム状の一枚以上の金属製タクトバネである。導電バネ部材15の外周部は第2接点14上に設置される。すなわち、導電バネ部材15は、第2接点14に接触するように基板12の上に設けられている。導電バネ部材15の中央は、第1接点13と対向して離れている。導電バネ部材15の中央が下方に弾性変形して第1接点13に接触することで、第1接点13と第2接点14が導通する。すなわち、スイッチ装置10のスイッチ操作は、導電バネ部材15の頂上部が下方に押圧され、導電バネ部材15が弾性変形しながら第1接点13に接触することによって行われる。
押し子16は、導電バネ部材15の頂上部の下方への押圧を補助する。押し子16の形状は、図2に示すような円柱状以外に、ドーム状等のような突起形状であってもよい。押し子16は、導電バネ部材15とカバー部材17の間に、導電バネ部材15と接触するように設置されている。より具体的には、押し子16は、導電バネ部材15の頂上部の上に設置されている。
カバー部材17は、押し子16を内包するように、導電バネ部材15と押し子16の上面を、すなわちスイッチ部材11の上面を覆っている。換言すると、カバー部材17は、アンカー基材22の下に設けられ、開口部18aをふさいでいる。カバー部材17は、ポリイミドまたはフタルアミド等から構成される薄い樹脂シートである。カバー部材17は、導電バネ部材15と押し子16の上面に設置された後に熱プレスされて、導電バネ部材15と一体的に成形される。カバー部材17の周縁は枠部材18の上面の外周部に接着される。
押し子16の凸形状に対応する凹部が、カバー部材17の下面の中央に設けられていることが好ましい。導電バネ部材15と押し子16の上にカバー部材17が装着されるときに、押し子16が位置ずれしにくいからである。押圧部材26は、カバー部材17の上方に設けられている。押圧部材26は、カバー部材17と押し子16を介して、導電バネ部材15を下方に押圧する。押圧部材26は、長方形板状に広がる裾部26aと、裾部26aの中央上部で半球状に隆起した凸部26bを備えている。なお、本願では、正方形も長方形に含まれる。
押圧部材26を成形するための成形枠の形状を変えることによって、凸部26bが様々な形状に成形できる。また、裾部26aが樹脂から構成され、凸部26bが、裾部26aを構成する樹脂より硬い樹脂から構成されていてもよい。裾部26aが柔らかいことによって、押圧操作による押圧構造体21の損傷が抑えられる。凸部26bが硬いことによって、押圧部材26からの押圧力の減衰を抑えながら、押し子16に押圧力が伝わりやすい。さらに、押圧部材26には凸部26bを設けなくてもよい。すなわち、本願の押圧構造体は、押圧部材26の押圧面がほぼ平らな押しボタンスイッチにも適用できる。
押圧部材26の内部であって下側には、アンカー部材24が設けられている。押圧部材26の内部であって下側にアンカー部材24が設けられているため、押圧部材26とカバー部材17が密着する。このため、押圧操作に伴って弾性変形する押圧部材26が、カバー部材17から剥離するのを抑制できる。なお、押圧部材26の下側とは、例えば、裾部26aの上下方向の中央より下を示す。アンカー部材24は、カバー部材17と同様の樹脂によって構成されている。押圧部材26は、柔軟性や弾力性を備えるシリコーン樹脂等によって、アンカー部材24と一体に形成されている。
アンカー部材24は、シート形状を備えており、アンカー基材22より薄い。アンカー部材24の厚みは50μm程度である。アンカー部材24は、上下方向に貫通する複数の孔25を備えている。アンカー部材24の上方に、押圧部材26を射出成形するための成形枠が設置され(図示せず)、成形枠内に樹脂原料が注入されるときに、複数の孔25は、アンカー部材24とカバー部材17との間に樹脂原料が充填されるための流入口および流出口として機能する。アンカー部材24の孔は、流入口と流出口がそれぞれ1つ以上、すなわち合計2つ以上あればよい。
アンカー基材22は、カバー部材17とアンカー部材24の間に設けられている。アンカー基材22は、カバー部材17およびアンカー部材24を構成する樹脂と同様の樹脂によって、所定の厚み、例えば0.1mm程度の厚みを備える長方形板状に形成されている。アンカー基材22は、アンカー部材24の複数の孔25のうち少なくとも2つの孔、例えば第1孔25aと第2孔26bを完全にはふさがない開口部23を備えている。上下方向に貫通する2つ以上の孔が完全にはふさがれていないので、押圧部材26が樹脂成形されるときに、カバー部材17上にも押圧部材26が形成される。
本実施形態では、アンカー基材22の中央に大きな開口部23が設けられているので、カバー部材17が広く露出する。このため、カバー部材17上に押圧部材26が樹脂成形されると、カバー部材17と押圧部材26が強固に密着する。カバー部材17と押圧部材26の密着性を考慮すると、開口部23は、アンカー基材22の周縁を僅かに残す程度に大きくすることが好ましい。
アンカー基材22は、押圧部材26が樹脂成形されるときの土台部分となるスペーサ部材としての機能を備えている。すなわち、押圧部材26が樹脂成形されるとき、アンカー部材24の1つ以上の孔の上面から下面に樹脂原料が流入し、カバー部材17の上に樹脂原料が充填される。このとき、アンカー部材24の他の1つ以上の孔の下面から上面に、カバー部材17の上に存在する空気または樹脂原料が流出する。
図1から図3の押圧部材26の形状は、カバー部材17に密着された樹脂成形後の形状を示している。また、アンカー部材24は、アンカー基材22を介して、カバー部材17と離れてカバー部材17の上方に配置されている。カバー部材17、アンカー基材22、およびアンカー部材24がこのような位置関係にある状態で、押圧部材26が樹脂成形される。押圧部材26が樹脂成形されるとき、複数の孔25によって、アンカー部材24の上下に樹脂原料が存在する。このため、押圧部材26が樹脂成形されたときに、押圧部材26とアンカー部材24が一体化される。
複数の孔25は、アンカー部材24の中央部に設けられる円形状の第1孔25aと、第1孔25aの周囲の四方向に設けられる楕円形状の複数の第2孔25bによって構成されている。円形状の第1孔25aは、カバー部材17を介して押し子16が収容される。なお、孔25の数や形状は本実施形態に限定されない。ただし、孔25の数や形状によって、成形枠内に注入される樹脂原料の充填量や充填速度が変わる。
このため、成形する押圧部材26の形状やサイズに合わせて、孔25の数や形状が適宜設定されることが好ましい。押圧構造体21は、導電バネ部材15を備える様々なプッシュ式のスイッチ部に搭載することができる。本実施形態では、スイッチ部材11を構成する基材として基板12を使用したが、基板12の代わりにリードフレーム等を基材としてもよい。
つぎに、図4から図7に基づいて、第一実施形態のスイッチ装置10の押圧構造体21を製造する方法、すなわちスイッチ部材11の上方に押圧構造体21を製造する方法について説明する。本実施形態の押圧構造体21の製造方法は、カバー部材被覆工程と、アンカー基材設置工程と、アンカー部材設置工程と、押圧構造体成形工程を備えている。図4に示すように、カバー部材被覆工程では、スイッチ部材11の上面をカバー部材17で覆う。図5に示すように、アンカー基材設置工程では、カバー部材17の上面に、開口部23を備えるアンカー基材22を設置する。このとき、アンカー基材22は、枠部材18の外周に沿って配置される。また、カバー部材17で覆われている導電バネ部材15の外周が開口部23の中に収まるように、アンカー基材22が位置決めされる。
図6に示すように、アンカー部材設置工程では、上下方向に貫通する複数の孔25を備えるアンカー部材24を、アンカー基材22によって複数の孔25のうち少なくとも2つの孔が完全にはふさがれないように、アンカー基材22の上面に設置する。このとき、アンカー部材24は、アンカー基材22の外周に沿って配置される。また、カバー部材17で覆われている押し子16が第1孔25aに収容されるように、アンカー部材24が位置決めされる。
図6に示すように、押圧構造体成形工程では、成形枠27内にアンカー部材24を収容する。すなわち、アンカー部材24上に押圧部材26を成形するための成形枠27を配置する。成形枠27は、押圧部材26の形状に合わせたキャビティ28と、キャビティ28内に通じるランナ(図示せず)が内部に形成されている。このランナは、複数の孔25のいずれか1つ以上の孔に連通するように配置される。
そして、図7に示すように、押圧構造体成形工程では、樹脂原料を成形枠27内に注入して、樹脂から構成される押圧部材26と、押圧部材26の内部に設けられたアンカー部材24とを備える押圧構造体21を成形する。すなわち、成形枠27内に樹脂原料が注入されると、図7の矢線で示すように、図示しないランナから成形枠27のキャビティ28内にシリコーン樹脂原料等の樹脂原料が流入する。注入された樹脂原料の一部は、例えば、第2孔25bを通じてアンカー部材24の下方に回り込んで、カバー部材17の上面を覆う。そして、アンカー部材24の下方に回り込んだ樹脂原料の一部は、第1孔25aおよび他の第2孔25bを通じてアンカー部材24の上方に流動する。
こうして、主にカバー部材17、アンカー基材22、およびキャビティ28の上面で囲まれる空間が樹脂原料で満たされる。樹脂原料が硬化した後に成形枠27を取り外すと、裾部26aと凸部26bを備え、内部であって下側にアンカー部材24が設けられた押圧部材26が、カバー部材17の上面に形成される。本実施形態のように、スイッチ部材11の上に押圧構造体21を直接形成すると、アンカー部材24の熱収縮が抑えられる。なお、熱収縮が問題とならない材料で作製したアンカー部材24を用いる場合、スイッチ部材11の上に押圧構造体21を直接形成する方法に代えて、カバー部材17上に押圧構造体21を形成した後、スイッチ部材11の上にカバー部材17上を熱接着して、スイッチ部材11と押圧構造体21を備えるスイッチ装置10を製造してもよい。
本実施形態の押圧構造体21の製造方法では、スイッチ部材11の上面を覆うカバー部材17の上方に、アンカー基材22を介して複数の孔25を備えるアンカー部材24を配置し、押圧部材26の成形枠27内に樹脂原料を注入するので、カバー部材17の上面まで樹脂原料が充填される。このため、カバー部材17と押圧構造体21が容易に一体的に成形できる。すなわち、押圧部材26がアンカー基材22およびアンカー部材24を内包しながらカバー部材17と一体化される。したがって、外部からの衝撃を押圧構造体21が受けたり、スイッチ装置10を基材にリフロー実装したりしても、押圧部材26がカバー部材17から容易に剥離しない。
押圧構造体21を備えるスイッチ装置10では、押圧部材26によって一体成形された押圧構造体21がスイッチ部材11と強固に密着する。このため、スイッチ部材11に対する頻繁な押圧動作や落下等による外部からの衝撃をスイッチ装置10が受けても、押圧ポイントがずれたり、押圧動作が不良となったりする不具合が生じにくくなる。また、スイッチ装置10のスイッチング精度および耐久性が向上する。
押圧部材26がカバー部材17と接着しにくい材料で作製されていても、樹脂成形でカバー部材17と押圧部材26を一体化すれば、押圧部材26がカバー部材17に高強度で固定される。また、アンカー部材24が樹脂で構成されているため、アンカー部材24が樹脂製の押圧部材26に内包されていても、押圧構造体21の押圧特性に影響しない。さらに、アンカー部材24が吸音材として機能するので、スイッチ装置10のスイッチ操作時に発生する音量を低減できる。
本実施形態の押圧構造体21の製造方法では、単体のスイッチ部材11の上に押圧構造体21を個別に成形する。これに代えて、いわゆる集合工法によって、押圧構造体21を製造してもよい。集合工法は、部材の集合物同士を組み合わせて集合製造物を製造した後、個々の製造物に分割する製造方法である。集合工法による押圧構造体21の製造方法では、単体の押圧構造体21の製造方法の各工程を以下のように変更して、さらに集合基板切断工程を追加する。
カバー部材被覆工程で、複数のスイッチ部材11を備える集合基板80のそれぞれのスイッチ部材11の上面をカバー部材17で覆う。アンカー基材設置工程では、集合基板80のそれぞれのカバー部材17の上面にアンカー基材22を設置する。アンカー部材設置工程では、集合基板80のそれぞれのアンカー基材22の上面にアンカー部材24を設置する。図8は、アンカー部材設置工程後の集合基板80を縦方向に切断したときの断面を示している。
押圧構造体成形工程では、集合基板80のそれぞれのアンカー部材24を全て収容する成形枠82を用いて押圧構造体21を成形する。図9は、押圧構造体成形工程で、集合基板80と成形枠82を縦方向に切断したときの断面を示している。そして、押圧構造体成形工程の後の集合基板切断工程では、成形枠82を取り外した集合基板80を切断して、個々のスイッチ部材11の上方に設けられた押圧構造体21を得る。図10は、集合基板切断工程後のスイッチ部材11と押圧構造体21を縦方向に切断したときの断面を示している。こうして、図1に示すようなスイッチ装置10が一括して量産できる。
つぎに、図11に基づいて、本発明の第二実施形態のスイッチ装置を構成する押圧構造体31について説明する。本実施形態のスイッチ装置は、スイッチ部材と押圧構造体31を備えている。図11は、分解した状態で押圧構造体31を示している。本実施形態のスイッチ部材が第一実施形態のスイッチ部材11と同じなので、図11では本実施形態のスイッチ部材の図示を省略する。押圧構造体31は、カバー部材17と、アンカー部材34と、押圧部材26を備えている。押圧構造体31はアンカー基材22を備えていない。
アンカー部材34は、押圧部材26の内部であって下側に設けられている。アンカー部材34は多孔質材料から構成されている。多孔質材料としては、樹脂製の多孔質フィルムおよび不織布が例示できる。アンカー部材34が多孔質材料から構成されているので、アンカー基材22がなくても、押圧部材26を樹脂成形するときに、アンカー部材34を通じて、樹脂原料がカバー部材17の上面に到達する。したがって、アンカー部材34を内包する押圧部材26が、カバー部材17と一体に成形される。
押圧構造体31は、例えば、カバー部材被覆工程と、アンカー部材設置工程と、押圧構造体成形工程を経て製造される。カバー部材被覆工程では、スイッチ部材11の上面をカバー部材17で覆う。アンカー部材設置工程では、カバー部材17の上面にアンカー部材34を設置する。押圧構造体成形工程では、成形枠内にアンカー部材34を収容し、樹脂原料を成形枠内に注入して、樹脂から構成される押圧部材26と、押圧部材26の内部に設けられたアンカー部材34とを備える押圧構造体31を成形する。
つぎに、図12に基づいて、本発明の第三実施形態のスイッチ装置を構成する押圧構造体41について説明する。本実施形態のスイッチ装置は、スイッチ部材と押圧構造体41を備えている。図12は、分解した状態で押圧構造体41を示している。本実施形態のスイッチ部材が第一実施形態のスイッチ部材11と同じなので、図12では本実施形態のスイッチ部材の図示を省略する。押圧構造体41は、カバー部材47と、アンカー部材24と、押圧部材26を備えている。押圧構造体41はアンカー基材22を備えていない。
カバー部材47は、押圧部材26の下に設けられる。カバー部材47は、アンカー部材24を支持する凸部47aと、つながっている凹部47bと、凸部47aと同じ高さを備える縁部47cを備えている。このように、カバー部材47が、凹部47bがつながっている凹凸を上面に備えるので、縁部47cに合わせてアンカー部材24をカバー部材47上に設置して、押圧部材26を樹脂成形すれば、アンカー基材22がなくても、複数の孔25および凹部47bを通じて、樹脂原料がカバー部材47の上面全体に到達する。したがって、アンカー部材24を内包する押圧部材26が、カバー部材47と一体に成形される。
押圧構造体41は、例えば、カバー部材被覆工程と、アンカー部材設置工程と、押圧構造体成形工程を経て製造される。カバー部材被覆工程では、スイッチ部材11の上面をカバー部材47で覆う。アンカー部材設置工程では、カバー部材47の上面にアンカー部材24を設置する。押圧構造体成形工程では、成形枠内にアンカー部材24を収容し、樹脂原料を成形枠内に注入して、樹脂から構成される押圧部材26と、押圧部材26の内部に設けられたアンカー部材24とを備える押圧構造体41を成形する。
なお、押圧構造体31または押圧構造体41は、集合工法によっても製造できる。押圧構造体31または押圧構造体41の集合工法による製造方法では、単体の押圧構造体31または押圧構造体41の製造方法の各工程を以下のように変更して、さらに集合基板切断工程を追加する。カバー部材被覆工程では、複数のスイッチ部材11を備える集合基板のそれぞれのスイッチ部材11の上面をカバー部材17またはカバー部材47で覆う。
アンカー部材設置工程では、集合基板のそれぞれのカバー部材17またはカバー部材47の上面にアンカー部材34またはアンカー部材24を設置する。押圧構造体成形工程では、集合基板のそれぞれのアンカー部材34またはアンカー部材24を全て収容する成形枠を用いて押圧構造体を成形する。押圧構造体成形工程の後の集合基板切断工程では、集合基板を切断して、個々のスイッチ部材11の上方に設けられた押圧構造体31または押圧構造体41を得る。
つぎに、図13に基づいて、本発明の第四実施形態のスイッチ装置を構成する押圧構造体51について説明する。本実施形態のスイッチ装置は、スイッチ部材と押圧構造体51を備えている。図13は、分解した状態で押圧構造体51を示している。本実施形態のスイッチ部材が第一実施形態のスイッチ部材11と同じなので、図13では本実施形態のスイッチ部材の図示を省略する。押圧構造体51は、カバー部材17と、アンカー基材22と、アンカー部材24と、多孔質部材である多孔質膜52と、押圧部材26を備えている。
カバー部材17は、アンカー基材22の下に設けられ、開口部23をふさいでいる。多孔質膜52は、アンカー部材24の上に設けられ、複数の孔25のうち少なくとも2つの孔を完全にはふさがない開口部53を備える。本実施形態では、多孔質膜52の開口部53の数、形状、および配置が、アンカー部材24の複数の孔25の数、形状、および配置と同様である。押圧構造体51が多孔質膜52を備えているので、押圧部材26とアンカー部材24が、多孔質膜52を介してより強固に一体化する。
押圧構造体51は、例えば、カバー部材被覆工程と、アンカー基材設置工程と、アンカー部材設置工程と、多孔質部材設置工程と、押圧構造体成形工程を経て製造される。カバー部材被覆工程では、スイッチ部材11の上面をカバー部材17で覆う。アンカー基材設置工程では、カバー部材17の上面にアンカー基材22を設置する。アンカー部材設置工程では、アンカー基材22によって複数の孔25のうち少なくとも2つの孔が完全にはふさがれないように、アンカー基材22の上面にアンカー部材24を設置する。多孔質部材設置工程では、アンカー部材24の上面に多孔質膜52を設置する。押圧構造体成形工程では、成形枠内にアンカー部材24を収容し、樹脂原料を成形枠内に注入して、押圧部材26と、押圧部材26の内部に設けられた多孔質膜52およびアンカー部材24を備える押圧構造体51を成形する。
また、押圧構造体51は、集合工法によっても製造できる。押圧構造体51の集合工法による製造方法では、単体の押圧構造体51の製造方法の各工程を以下のように変更して、さらに集合基板切断工程を追加する。カバー部材被覆工程では、複数のスイッチ部材11を備える集合基板のそれぞれのスイッチ部材11の上面をカバー部材17で覆う。アンカー基材設置工程では、集合基板のそれぞれのカバー部材17の上面にアンカー基材22を設置する。アンカー部材設置工程では、集合基板のそれぞれのアンカー基材22の上面にアンカー部材24を設置する。多孔質部材設置工程では、集合基板のそれぞれのアンカー部材24の上面に多孔質膜52を設置する。
押圧構造体成形工程では、集合基板のそれぞれのアンカー部材24を全て収容する成形枠を用いて押圧構造体26を成形する。押圧構造体成形工程の後の集合基板切断工程では、集合基板を切断して、個々のスイッチ部材11の上方に設けられた押圧構造体51を得る。押圧構造体51を集合工法で製造する場合、集合基板切断工程が必要となる。押圧構造体51は、アンカー部材24の上面に多孔質膜52を備え、アンカー部材24、多孔質膜52、および押圧部材26が強固に密着しているので、集合基板切断工程を経た個々の押圧構造体51の切断面で、押圧部材26がアンカー部材24から剥がれない。
つぎに、図14に基づいて、本発明の第五実施形態のスイッチ装置60と、スイッチ装置60を構成する押圧構造体61について説明する。図14はスイッチ装置60の外観を示している。スイッチ装置60は、スイッチ部材11と、押圧構造体61を備えている。押圧構造体61は、カバー部材17と、アンカー部材34と、押圧部材66を備えている。アンカー部材34の上面の一部、すなわちアンカー部材34の上面の周辺部が露出している。このため、スイッチ装置60の外側が薄くできる。例えば、スイッチ装置60の上面の外側、側面、および下面の外側にわたるフレームを装着しても、フレーム装着後のスイッチ装置60が厚くなり過ぎるのを抑えられる。
押圧構造体61は、例えば、カバー部材被覆工程と、アンカー部材設置工程と、押圧構造体成形工程を経て製造される。カバー部材被覆工程では、スイッチ部材11の上面をカバー部材17で覆う。アンカー部材設置工程では、カバー部材17の上面にアンカー部材34を設置する。押圧部材設置工程では、アンカー部材34の上面の周辺部が露出するように、アンカー部材34の上面の中央部に樹脂原料を塗布して樹脂から構成される押圧部材66を設ける。なお、押圧部材設置工程では、アンカー部材34の上面の中央部に押圧部材66が形成される成形枠を用いて、押圧部材66を射出成形してもよい。
つぎに、図15に基づいて、本発明の第六実施形態のスイッチ装置70と、スイッチ装置70を構成する押圧構造体71について説明する。図15はスイッチ装置70の外観を示している。スイッチ装置70は、スイッチ部材11と、押圧構造体71を備えている。押圧構造体71は、カバー部材17と、アンカー部材34と、表面部材75と、押圧部材76を備えている。表面部材75は、アンカー部材34の上面に設けられている。表面部材75の中央は開口されている。押圧部材76は、アンカー部材34の上面の中央に設けられている。アンカー部材34の上面の一部、すなわちアンカー部材34の上面の表面部材75と押圧部材76の間が環状に露出している。
押圧構造体71は、例えば、カバー部材被覆工程と、アンカー部材設置工程と、押圧部材設置工程と、樹脂膜成形工程を経て製造される。カバー部材被覆工程では、スイッチ部材11の上面をカバー部材17で覆う。アンカー部材設置工程では、カバー部材17の上面にアンカー部材34を設置する。押圧部材設置工程では、アンカー部材34の上面の周辺部が露出するように、アンカー部材34の上面の中央部に樹脂原料を塗布して樹脂から構成される押圧部材76を設ける。
なお、押圧部材設置工程では、アンカー部材34の上面の中央部に押圧部材66が形成される成形枠を用いて、押圧部材66を射出成形してもよい。樹脂膜成形工程では、成形枠内にアンカー部材34を収容し、樹脂原料を成形枠内に注入して、押圧部材76の周囲でアンカー部材34が露出するように、アンカー部材34の上面に樹脂膜である表面部材75を成形する。このとき、表面部材75を構成する樹脂を、押圧部材76を構成する樹脂より柔らかくしてもよい。
10,60,70 スイッチ装置
11 スイッチ部材
12 基板
13 第1接点
14 第2接点
15 導電バネ部材
16 押し子
17,47 カバー部材
18 枠部材
18a 開口部
19a,19b 電極端子
21,31,41,51,61,71 押圧構造体
22 アンカー基材
23 開口部
24,34 アンカー部材
25 孔
25a 第1孔
25b 第2孔
26,66,76 押圧部材
26a 裾部
26b 凸部
27 成形枠
28 キャビティ
47a 凸部
47b 凹部
47c 縁部
52 多孔質膜
53 開口部
75 表面部材
80 集合基板
82 成形枠

Claims (20)

  1. 第1接点および前記第1接点の周囲に設けられた第2接点が上面に設けられた基板と、
    前記第2接点に接触するように前記基板の上に設けられ、下方に弾性変形して前記第1接点と前記第2接点を導通する導電バネ部材と、を備えるスイッチ部材の上方に設置される押圧構造体であって、
    前記導電バネ部材を下方に押圧する押圧部材と、
    上下方向に貫通する複数の孔を備え、前記押圧部材の内部であって下側に設けられたアンカー部材と、
    前記アンカー部材の下に設けられ、前記複数の孔のうち少なくとも2つの孔を完全にはふさがない開口部を備えるアンカー基材と、
    前記アンカー基材の下に設けられ、前記開口部をふさぐカバー部材と、
    を有する押圧構造体。
  2. 請求項において、
    前記アンカー部材の上に設けられ、前記複数の孔のうち少なくとも2つの前記孔を完全にはふさがない開口部を備える多孔質部材をさらに有する押圧構造体。
  3. 第1接点および前記第1接点の周囲に設けられた第2接点が上面に設けられた基板と、
    前記第2接点に接触するように前記基板の上に設けられ、下方に弾性変形して前記第1接点と前記第2接点を導通する導電バネ部材と、を備えるスイッチ部材の上方に設置される押圧構造体であって、
    前記導電バネ部材を下方に押圧する押圧部材と、
    多孔質材料から構成され、前記押圧部材の内部であって下側に設けられたアンカー部材と、
    を有する押圧構造体。
  4. 第1接点および前記第1接点の周囲に設けられた第2接点が上面に設けられた基板と、
    前記第2接点に接触するように前記基板の上に設けられ、下方に弾性変形して前記第1接点と前記第2接点を導通する導電バネ部材と、を備えるスイッチ部材の上方に設置される押圧構造体であって、
    前記導電バネ部材を下方に押圧する押圧部材と、
    上下方向に貫通する複数の孔を備え、前記押圧部材の内部であって下側に設けられたアンカー部材と、
    前記押圧部材の下に設けられ、凹部がつながっている凹凸を上面に備えるカバー部材と、
    を有する押圧構造体。
  5. 第1接点および前記第1接点の周囲に設けられた第2接点が上面に設けられた基板と、
    前記第2接点に接触するように前記基板の上に設けられ、下方に弾性変形して前記第1接点と前記第2接点を導通する導電バネ部材と、
    前記導電バネ部材を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材の上方に設けられ、前記カバー部材を介して、前記導電バネ部材を下方に押圧する押圧部材と、
    上下方向に貫通する複数の孔を有するシート形状を備え、前記押圧部材の内部であって下側に設けられたアンカー部材と、
    前記導電バネ部材と前記カバー部材の間に設けられ、前記導電バネ部材の上面と接触する押し子と、
    を有し、
    前記押し子の上面が、前記アンカー部材の上面の最も低い地点より高いスイッチ装置。
  6. 請求項において、
    前記押圧部材と前記アンカー部材が樹脂から構成されるスイッチ装置。
  7. 請求項5又は6のいずれかにおいて、
    前記アンカー部材の上面の一部が露出しているスイッチ装置。
  8. 第1接点および前記第1接点の周囲に設けられた第2接点が上面に設けられた基板と、
    前記第2接点に接触するように前記基板の上に設けられ、下方に弾性変形して前記第1接点と前記第2接点を導通する導電バネ部材と、
    前記導電バネ部材を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材の上方に設けられ、前記カバー部材を介して、前記導電バネ部材を下方に押圧する押圧部材と、
    多孔質材料から構成され、前記押圧部材の内部であって下側に設けられたアンカー部材と、
    を有するスイッチ装置。
  9. 第1接点および前記第1接点の周囲に設けられた第2接点が上面に設けられた基板と、
    前記第2接点に接触するように前記基板の上に設けられ、下方に弾性変形して前記第1接点と前記第2接点を導通する導電バネ部材と、
    前記導電バネ部材を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材の上方に設けられ、前記カバー部材を介して、前記導電バネ部材を下方に押圧する押圧部材と、
    上下方向に貫通する複数の孔を備え、前記押圧部材の内部であって下側に設けられたアンカー部材と、
    を有し、
    凹部がつながっている凹凸が、前記カバー部材の上面に形成されているスイッチ装置。
  10. 第1接点および前記第1接点の周囲に設けられた第2接点が上面に設けられた基板と、
    前記第2接点に接触するように前記基板の上に設けられ、下方に弾性変形して前記第1接点と前記第2接点を導通する導電バネ部材と、
    前記導電バネ部材を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材の上方に設けられ、前記カバー部材を介して、前記導電バネ部材を下方に押圧する押圧部材と、
    上下方向に貫通する複数の孔を備え、前記押圧部材の内部であって下側に設けられたアンカー部材と、
    前記カバー部材と前記アンカー部材の間に設けられ、前記複数の孔のうち少なくとも2つの孔を完全にはふさがない開口部を備えるアンカー基材と、
    を有するスイッチ装置。
  11. 請求項10において、
    前記アンカー部材の上面に設けられ、前記複数の孔のうち少なくとも2つの前記孔を完全にはふさがない開口部を備える多孔質部材をさらに有する押圧構造体。
  12. 上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する押圧構造体の製造方法であって、
    スイッチ部材の上面をカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、
    前記カバー部材の上面に、アンカー部材を設置するアンカー部材設置工程と、
    成形枠内に前記アンカー部材を収容し、樹脂原料を前記成形枠内に注入して、樹脂から構成される押圧部材と、前記押圧部材の内部に設けられた前記アンカー部材とを備える押圧構造体を成形する押圧構造体成形工程と、
    を有する押圧構造体の製造方法。
  13. 上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する押圧構造体の製造方法であって、
    スイッチ部材の上面をカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、
    前記カバー部材の上面に、多孔質材料から構成されるアンカー部材を設置するアンカー部材設置工程と、
    前記アンカー部材の上面の周辺部が露出するように前記アンカー部材の上面の中央部に樹脂原料を塗布して、樹脂から構成される押圧部材を設ける押圧部材設置工程と、
    を有する押圧構造体の製造方法。
  14. 請求項13において、
    前記押圧部材設置工程の後、成形枠内に前記アンカー部材を収容し、前記押圧部材を構成する樹脂より柔らかい樹脂となる樹脂原料を前記成形枠内に注入して、前記押圧部材の周囲で前記アンカー部材が露出するように、前記アンカー部材の上面に樹脂膜を成形する樹脂膜成形工程をさらに有する押圧構造体の製造方法。
  15. 上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する押圧構造体の製造方法であって、
    スイッチ部材の上面を、凹部がつながっている凹凸を上面に備えるカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、
    前記カバー部材の上面に、上下方向に貫通する複数の孔を備えるアンカー部材を設置するアンカー部材設置工程と、
    成形枠内に前記アンカー部材を収容し、樹脂原料を前記成形枠内に注入して、樹脂から構成される押圧部材と、前記押圧部材の内部に設けられたアンカー部材とを備える押圧構造体を成形する押圧構造体成形工程と、
    を有する押圧構造体の製造方法。
  16. 請求項12又は15において、
    前記カバー部材被覆工程では、複数の前記スイッチ部材を備える集合基板のそれぞれの前記スイッチ部材の上面を前記カバー部材で覆い、
    前記アンカー部材設置工程では、前記集合基板のそれぞれの前記カバー部材の上面に前記アンカー部材を設置し、
    前記押圧構造体成形工程では、前記集合基板のそれぞれの前記アンカー部材を全て収容する成形枠を用いて押圧構造体を成形し、
    前記押圧構造体成形工程の後、前記集合基板を切断して、個々の前記スイッチ部材の上方に設けられた前記押圧構造体を得る集合基板切断工程をさらに有する押圧構造体の製造方法。
  17. 上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する押圧構造体の製造方法であって、
    スイッチ部材の上面をカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、
    前記カバー部材の上面に、開口部を備えるアンカー基材を設置するアンカー基材設置工程と、
    上下方向に貫通する複数の孔を備えるアンカー部材を、前記アンカー基材によって前記複数の孔のうち少なくとも2つの孔が完全にはふさがれないように、前記アンカー基材の上面に設置するアンカー部材設置工程と、
    成形枠内に前記アンカー部材を収容し、樹脂原料を前記成形枠内に注入して、樹脂から構成される押圧部材と、前記押圧部材の内部に設けられた前記アンカー部材とを備える押圧構造体を成形する押圧構造体成形工程と、
    を有する押圧構造体の製造方法。
  18. 請求項17において、
    前記カバー部材被覆工程では、複数の前記スイッチ部材を備える集合基板のそれぞれの前記スイッチ部材の上面を前記カバー部材で覆い、
    前記アンカー基材設置工程では、前記集合基板のそれぞれの前記カバー部材の上面に前記アンカー基材を設置し、
    前記アンカー部材設置工程では、前記集合基板のそれぞれの前記アンカー基材の上面に前記アンカー部材を設置し、
    前記押圧構造体成形工程では、前記集合基板のそれぞれの前記アンカー部材を全て収容する成形枠を用いて押圧構造体を成形し、
    前記押圧構造体成形工程の後、前記集合基板を切断して、個々の前記スイッチ部材の上方に設けられた前記押圧構造体を得る集合基板切断工程をさらに有する押圧構造体の製造方法。
  19. 上方から押圧されて機能するスイッチ部材の上方に押圧構造体を製造する押圧構造体の製造方法であって、
    スイッチ部材の上面をカバー部材で覆うカバー部材被覆工程と、
    前記カバー部材の上面に、開口部を備えるアンカー基材を設置するアンカー基材設置工程と、
    上下方向に貫通する複数の孔を備えるアンカー部材を、前記アンカー基材によって前記複数の孔のうち少なくとも2つの孔が完全にはふさがれないように、前記アンカー基材の上面に設置するアンカー部材設置工程と、
    前記アンカー部材の上面に、前記複数の孔のうち少なくとも2つの前記孔を完全にはふさがない開口部を備える多孔質部材を設置する多孔質部材設置工程と、
    成形枠内に前記アンカー部材を収容し、樹脂原料を前記成形枠内に注入して、押圧部材と、前記押圧部材の内部に設けられた前記アンカー部材および前記多孔質部材とを備える押圧構造体を成形する押圧構造体成形工程と、
    を有する押圧構造体の製造方法。
  20. 請求項19において、
    前記カバー部材被覆工程では、複数の前記スイッチ部材を備える集合基板のそれぞれの前記スイッチ部材の上面を前記カバー部材で覆い、
    前記アンカー基材設置工程では、前記集合基板のそれぞれの前記カバー部材の上面に前記アンカー基材を設置し、
    前記アンカー部材設置工程では、前記集合基板のそれぞれの前記アンカー基材の上面に前記アンカー部材を設置し、
    前記多孔質部材設置工程では、前記集合基板のそれぞれの前記アンカー部材の上面に前記多孔質部材を設置し、
    前記押圧構造体成形工程では、前記集合基板のそれぞれの前記アンカー部材を全て収容する成形枠を用いて押圧構造体を成形し、
    前記押圧構造体成形工程の後、前記集合基板を切断して、個々の前記スイッチ部材の上方に設けられた前記押圧構造体を得る集合基板切断工程をさらに有する押圧構造体の製造方法。
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