JP6836916B2 - 簡易建物 - Google Patents

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Description

本発明は、簡易建物に関する。
非特許文献1には、柱に対して竿保持具を角度調整自在に取り付けた竿取付具を備える簡易建物が開示されている。
第21頁「三協アルミ エクステリア建材 ウォールエクステリアカタログ WEX/WALLEXTERIOR 2016→2017」カタログNo.STW0418A 三協立山株式会社 三協アルミ社 2016年 3月発行
しかし、布団等の重たいものを干す場合等にも簡単に増設できて且つ使用者等の高さに合わせて高さ調整が自在な竿取付具を備える簡易建物が望まれていた。
そこで、本発明は、簡単に増設でき且つ高さ調整が自在な竿取付具を備えた簡易建物の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、左右の柱と、各柱に配置する竿取付具とを備え、竿取付具は、台座と、竿保持具と、裏板と、ボルトからなり、台座は、柱に固定するものであり、裏板が配置される上下に長い溝と、溝を狭めるように左右から対向する側に突設して上下方向に設けた取付片と、台座の溝底に上下に間隔をあけて設けた複数の係止孔とを有し、竿保持具と裏板は台座の取付片を挟んでボルトで固定され且つ上下方向にスライド自在に取り付けてあり、ボルトを所定の係止孔に係止して竿保持具を台座に固定してあることを特徴とする簡易建物である。
請求項1に記載の発明によれば、左右の柱に、台座を取り付けることで簡単に竿取付具を増設できる。また、竿保持具と裏板で台座の取付片を挟んで上下にスライドし、所定位置にスライドしたところでボルトを係止孔に係止することで高さ調整が自在にできる。
簡易建物の構成を示す図であり、(a)は内側から見た正面図、(b)は(a)に示すB−B断面図、(c)は(a)に示すC−C断面図である。 竿取付具の図であり、(a)は分解斜視図、(b)は台座に竿保持具をスライド自在に取り付けた状態を示す斜視図、(c)は(b)に示すE−E断面を上から見た断面図である。 竿保持具の図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 竿取付具を左右の柱に取り付ける前の状態を示す斜視図である。 竿取付具に装着した竿に小口キャップを取り付ける前の状態を示す斜視図である。 本発明の簡易建物の図であり、(a)は外側から見た正面図であり、(b)は側面図である。
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図6に示すように、本実施の形態にかかる簡易建物1は、躯体3に設置されるテラスである。躯体3は掃出し窓5を備える外壁である。
簡易建物1は、左右の柱7、7と、各柱7、7に固定する竿取付具9とを備えている。
各柱7、7は、屋根11の前側を支持しており、上端が屋根11の桁13に固定されている。
竿取付具9は、布団干し用の竿15を取り付けるものであり、左右の各柱7に略同じ高さで固定されている。
各竿取付具9は、略同じ構成であるから、以下の説明では一方の柱7に取り付ける竿取付具9についてのみ説明する。
図1及び図2に示すように、竿取付具9は、台座17と、竿保持具19と、裏板21と、ボルト23とを備えている。
台座17は上下方向に長く形成していると共に中空Sを有し、中空Sの柱7側には柱7に当接する底部25が設けてあり、底部25に中空Sを介して対向する側には竿保持具19を取り付ける基台27が設けてある。
基台27には裏板21が配置される上下に長い溝29が形成されている。溝29の開口には溝29を狭めるように左右から対向する側に突設した取付片31、31が設けてある。
また、図4に示すように、台座17においてその上端部と下端部とには、基台27の溝底29aと底部25とに連通するねじ挿通孔33が形成されている。このねじ挿通孔33は台座17を柱7に取り付けるための孔であり、図4に示すように、ねじ挿通孔33に挿通されるねじ35を、柱7の内側面7aに埋め込まれたターンナット37に螺合して台座17が柱7に固定されている。
図2に示すように、台座17の溝底29aには、その上端部と下端部とに形成したねじ挿通孔33、33間に、ボルト23の軸23aを係止する係止孔39が所定の位置で上下に複数形成されている。係止孔39はボルト23の軸23aが挿入される孔である。台座側目印42(後述する)を挟んで上下に隣り合う係止孔39は、竿保持具19に形成されている上下のボルト軸挿通孔47(後述する)の間隔と同じ間隔Wとしてある。
基台27の表面には、溝29の左右に台座側目印42が形成してある。台座側目印42は、上下に所定間隔をあけて複数設けてある。各台座側目印は、水平方向に形成した溝条である。
ボルト23は、手の指で締め付け自在なサムスクリューボルトである。
尚、台座17の上端と下端にはそれぞれ端部キャップ51がねじ55で固定されている。
図2及び図3に示すように、竿保持具19には、上下に設けたボルト装着部43と、ボルト装着部43、43間で竿15を保持する竿保持部45とが一体に形成されている。
ボルト装着部43には、各々ボルト23の軸23aを挿通するボルト軸挿通孔47が形成されている。
竿保持部45には、左右方向から竿15を通して保持する竿保持孔49が形成されている。
竿保持部45には、竿保持孔49の内周面で台座17側に竿保持具側目印48が形成されている。竿保持具側目印48は左右方向の溝条である。
竿保持具19の上下のボルト装着部43、43と裏板21は、台座17の左右の取付片31、31を挟んで上下のボルト23、23で止めてあり、竿保持具19は裏板21と共に台座17を溝29に沿って上下にスライド自在である。
そして、図1に示すように、竿保持具19は所定位置でボルト23、23の軸23aを台座17の溝底29aに形成された係止孔39に挿入されて係止してある。
尚、図1に示すように、竿15には両端に小口キャップ15bが取り付けてある。
次に、簡易建物1の施工について説明する。
図6に示すように、左右の柱7、7を各々立設し、柱7、7と躯体3の間に屋根11を施工する。柱7、7の上端は、屋根11の桁13に固定する。
次に、図2に示すように、竿取付具9を組み立てる。竿取付具9の組み立ては、図2(a)に示すように、台座17の溝29に裏板21を上から挿入し、溝29の左右に設けてある取付片31を裏板21と共同して挟むように竿保持具19を配置し、竿保持具19の上下に設けた各ボルト装着部43にボルト23の軸23aを挿通して、裏板21に螺合するが、裏板21を貫通して軸23aの先端が裏板21から飛び出さない程度に螺合して、裏板21と竿保持具19を締め付ける。尚、台座17の上下端では端部キャップ51をねじ55で止める。
図2(b)(c)に示すように、ボルト23で裏板21と竿保持具19を締め付けた状態では、竿保持具19は裏板21と共に上下に移動自在としてある。そして、図4に示すように、台座側目印42を、一番上にある竿保持具側目印48と一致する位置に配置して、ボルト23を更に締め付けて、ボルト23の軸を台座17の溝底29aに形成してある係止孔39に係止する。これにより、竿保持具19を台座17に対して動かない。
次に、左右の各柱7、7には、その内側面7aの所定位置に孔をあけてターンナット37を埋め込む。そして、各ターンナット37にねじ35で竿取付具9の台座17を固定する。
図5に示すように、竿15は、小口キャップ15bを外して竿保持具19の竿保持孔49に挿通した後、竿15の端に小口キャップ15bを装着する。
次に、竿15の高さ調整について説明する。
竿15において、左右の小口キャップ15bを外し、左右の各竿保持具19から竿15を抜き取る。
その後、左右の各竿取付具9の一方について、上下の各ボルト23を緩めて台座17の溝底29aに形成されている係止孔39からボルト23の軸23aを外して、図2(b)に示すように、竿保持具19を裏板21と共に上下動自在な状態にする。
次に、任意の位置に竿保持具19を移動して、竿保持具側目印48を台座側目印42に合わせる。この位置で、竿保持具19のボルト軸挿通孔47は、台座17の溝底に形成してある係止孔39と一致するので、その位置で上下いずれか一方のボルト23を締め付けてボルト23の軸23aを係止孔39に挿入することにより係止する。同様に、他方のボルト23も締め付けてボルト23の軸23aを係止孔39に係止する。
そして、左右の竿取付具の他方についても、一方の台座側目印42と同じ高さの台座側目印42に竿保持具側目印48を合わせて、竿保持具19を台座17に固定する。
以上のようにして、左右の各竿保持具19の位置を合わせた後、各竿保持具19の竿保持孔49に竿15を挿入し、竿15の各端に小口キャップ15bを装着する。
次に、簡易建物1の作用効果を説明する。
本実施の形態にかかる簡易建物1よれば、左右の柱7、7に、台座17を取り付けることで簡単に竿取付具9を増設できる。また、竿保持具19と裏板21で台座17の取付片31、31を挟んで上下にスライドし、所定位置にスライドしたところでボルト23を係止孔39に係止することで高さ調整が自在にできる。
竿保持具19には竿保持具側目印48を設けており、台座17には複数の台座側目印42を設けて、竿保持具19をスライドして竿保持具側目印48を台座側目印42に合わせた位置で、竿保持具19と裏板21を止めているボルト23の軸23aが台座17の係止孔39に一致する構成としてあるから、高さ調整が容易にできる。
左右の竿取付具9において、竿保持具19を固定するボルト23は、サムスクリューボルトであるから、手で容易にボルト23を緩めたり締め付けたりできるので、竿保持具19の位置変更が治具を用いないで簡単にできる。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、簡易建物1は、カーポートやサンルーム等であってもよく、簡易建物の目的や種類は制限されない。
1 簡易建物
7 柱
9 竿取付具
15 竿
17 台座
19 竿保持具
21 裏板
23 ボルト
31 取付片

Claims (1)

  1. 左右の柱と、各柱に配置する竿取付具とを備え、竿取付具は、台座と、竿保持具と、裏板と、ボルトからなり、台座は、柱に固定するものであり、裏板が配置される上下に長い溝と、溝を狭めるように左右から対向する側に突設して上下方向に設けた取付片と、台座の溝底に上下に間隔をあけて設けた複数の係止孔とを有し、竿保持具と裏板は台座の取付片を挟んでボルトで固定され且つ上下方向にスライド自在に取り付けてあり、ボルトを所定の係止孔に係止して竿保持具を台座に固定してあることを特徴とする簡易建物。
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