JP6835679B2 - 形状推定装置、形状推定方法及びプログラム - Google Patents

形状推定装置、形状推定方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、形状推定装置、形状推定方法及びプログラムに関する。
カメラ装置で物体を撮像することで、撮像された物体の形状を把握する技術が知られている。以降、形状を把握する対象の物体を「対象物」と表す。
しかしながら、衛星写真等では、遮蔽物がある場合や対象物が小さい場合等には、対象物の形状を有効に把握できないことがある。また、通常の固定カメラでは、対象物が巨大な場合等に、対象物全体を撮像できないことがある。更に、対象物を直接撮像することは、プライバシー等の観点から好ましくないことがある。
これに対して、ランダムにばらまかれた2値センサを用いて対象物を推定する技術が知られているが(非特許文献1)、凸な2値センサで推定可能であるのは対象物の面積及び外周のみであることが知られている(非特許文献2)。なお、2値センサとは、センシング範囲内に対象物があるか否かを検出するセンサである。
このため、近年、2値センサを組み合わせた複合センサを用いて、対象物の形状を推定する手法が検討されている。
H. Saito, K. Shimogawa, S. Shioda, and J. Harada, "Shape Estimation Using Networked Binary Sensors," Proc. IEEE INFOCOM, 2009. Hiroshi Saito, Local Information, Observable Parameters, and Global View, IEICE Trans. Communications, E96-B, 12, pp.3017-3027, 2013.
しかしながら、上記の複合センサを用いた手法では、対象物の各頂点の角度の推定やシンプルな図形の中からの選択を可能とするに留まっており、形状の推定までは実現できていない。また、複合センサを小型化することや多数の複合センサをランダムに配置することも困難である。
ここで、例えば超音波センサ等の指向性距離センサが市販されている。このような指向性距離センサの中には、小型で車載等が可能なものもある。例えば、複数の指向性距離センサを複数の車等にそれぞれ搭載することで、ランダムに配置され、かつ、移動する複数の指向性距離センサを得ることが可能である。
本発明の実施の形態は、移動する複数の指向性距離センサを用いて、対象物の形状推定を実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、所定の領域内を所定の速度で直線的に移動する複数の指向性距離センサが前記領域内に存在する対象物をそれぞれセンシングしたセンシング結果を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間のうち、所定の第1の条件を満たす線分区間の第1の特徴パラメータを抽出する第1の抽出手段と、前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる2つの線分区間のうち、所定の第2の条件を満たす2つの線分区間の第2の特徴パラメータを抽出する第2の抽出手段と、前記第1の抽出手段により抽出された第1の特徴パラメータに基づいて、前記対象物の輪郭に含まれる線分の線分長を推定する線分推定手段と、前記第2の抽出手段により抽出された第2の特徴パラメータに基づいて、前記対象物の頂点の角度を推定する角度推定手段と、前記線分推定手段により推定された線分長の線分と、前記角度推定手段により推定された角度の頂点との接続関係を推定する接続推定手段と、を有することを特徴とする。
移動する複数の指向性距離センサを用いて、対象物の形状推定を実現することができる。
本発明の実施の形態における形状推定システムの全体構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における形状推定システムによるセンシングの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態における形状推定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における形状推定装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における形状推定装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における線分長及び線分数を推定する処理の一例を示すフローチャートである。 センシング結果の一例を説明する図である。 センサが線分全体をセンシングする場合の一例を説明する図である。 本発明の実施の形態における頂点角度及び頂点数を推定する処理の一例を示すフローチャートである。 センサが頂点を含む範囲の2つの線分をセンシングする場合の一例を説明する図である。 本発明の効果の一例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<全体構成>
まず、本発明の実施の形態における形状推定システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態における形状推定システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示す形状推定システム1には、形状推定装置10と、複数のセンサ20とが含まれる。形状推定装置10と、複数のセンサ20とは、例えば無線通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
形状推定装置10は、センサ20によりセンシングされた結果(以降、「センシング結果」とも表す。)を用いて、対象物の形状を推定するコンピュータである。形状推定装置10は、形状推定プログラム100と、センシング結果記憶部200とを有する。
形状推定装置10は、形状推定プログラム100により、センサ20から受信したセンシング結果をセンシング結果記憶部200に記憶させる。また、形状推定装置10は、形状推定プログラム100により、センシング結果記憶部200に記憶されているセンシング結果を用いて、対象物の形状を推定する処理を実行する。
センサ20は、例えば超音波センサ等の指向性距離センサである。センサ20は、例えば自動車や自動二輪車、自転車等の移動する物体に搭載可能である。ただし、センサ20は、例えば、移動する人や動物等が装着可能であっても良い。
センサ20は、所定の時間毎に対象物までの距離をセンシングして、センシング結果を形状推定装置10に送信する。なお、以降では、複数のセンサ20について、それぞれを区別するときは、「センサ20」、「センサ20」等と表す。
図1に示す形状推定システム1の構成は一例であって、他の構成であっても良い。例えば、形状推定装置10は、複数台のコンピュータにより構成されていても良い。また、例えば、形状推定プログラム100は、複数のモジュールにより構成されていても良い。更に、例えば、センシング結果記憶部200は、形状推定装置10とネットワークを介して接続される他の装置が有していても良い。
<形状推定システム1におけるセンシング>
ここで、本発明の実施の形態における形状推定システム1によるセンシングについて、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態における形状推定システム1によるセンシングの一例を説明する図である。
本発明の実施の形態における形状推定システム1は、予め決められた監視領域A内にある対象物Tであって、形状及び位置が未知である対象物Tを複数のセンサ20がセンシングすることで、当該対象物Tの形状を推定する。対象物Tは、2次元的な広がりを持ち、その輪郭は線分で構成されるものとする。
個のセンサ20が監視領域Aを通るランダムな直線軌道上を一定速度v(既知)で移動して立ち去るものとする。各センサ20の位置及び移動方向は未知である。移動速度vは、センサ20に応じて異なっても良い。
図2に示す例では、センサ20とセンサ20とが監視領域A内に入って来た場合を示している。
このとき、各センサ20の最大センシングレンジをrmaxとする。また、各センサ20は、移動方向から所定の角度θ(既知)の方向にセンシングを行う。このθを「センシングエリア方向θ」とも表す。センシングエリア方向θは、センサ20に応じて異なる。
各センサ20は、時刻t毎に、センシングエリア方向θで、対象物Tまでの距離rをセンシングして、センシング結果rを形状推定装置10に送信する。
各センサ20は、当該センサ20の位置が対象物Tの中に含まれる場合、センシング結果r=0を形状推定装置10に送信する。また、各センサ20は、当該センサ20から方向θで、対象物Tまでの距離がrmaxを超える場合、センシング結果「検出無し」を形状推定装置10に送信する。
センシング結果rは、時刻tの変化とともに変化するため、センサ20の時刻tにおけるセンシング結果をr(t)と表す。また、センサ20の時刻tにおけるセンシング結果をr(t)と表す。
なお、監視領域のAの面積や周長は、対象物Tの大きさや最大センシングレンジrmaxに比べて、十分大きいものとする。
以上のように、本発明の実施の形態における形状推定システム1では、監視領域A内に存在する対象物Tを、当該監視領域A内の直線的な軌道を一定速度vで移動する複数のセンサ20がセンシングする。なお、図2に示す例では、監視領域A内に形状推定装置10が設置されている場合を示しているが、形状推定装置10は、監視領域A内に設置されている必要はない。
<ハードウェア構成>
次に、本発明の実施の形態における形状推定装置10のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態における形状推定装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示す形状推定装置10は、入力装置11と、表示装置12と、外部I/F13と、RAM(Random Access Memory)14と、ROM(Read Only Memory)15と、CPU(Central Processing Unit)16と、通信I/F17と、補助記憶装置18とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバスBを介して通信可能に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各種操作を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばディスプレイ等であり、形状推定装置10の処理結果を表示する。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。形状推定装置10は、外部I/F13を介して、記録媒体13a等の読み取りや書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、形状推定プログラム100等が記録されていても良い。
記録媒体13aには、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等がある。
RAM14は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM15は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM15には、例えば、OS(Operation System)設定やネットワーク設定等が格納されている。
CPU16は、ROM15や補助記憶装置18等からプログラムやデータをRAM14上に読み出して処理を実行する演算装置である。
通信I/F17は、形状推定装置10をネットワークに接続するためのインタフェースである。形状推定プログラム100等は、通信I/F17を介して、所定のサーバ等から取得(ダウンロード)されても良い。
補助記憶装置18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置18に格納されているプログラムやデータには、例えば、OS、当該OS上において各種機能を実現するアプリケーションプログラム、形状推定プログラム100等がある。
本発明の実施の形態における形状推定装置10は、図3に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現することができる。
<機能構成>
次に、本発明の実施の形態における形状推定装置10の機能構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施の形態における形状推定装置10の機能構成の一例を示す図である。
図4に示す形状推定装置10は、センシング結果管理部101と、線分推定部102と、頂点推定部103と、線分数補正部104と、頂点・線分組み合わせ部105と、連続線分組み合わせ部106と、出力部107とを有する。これら各機能部は、形状推定プログラム100がCPU16に実行させる処理により実現される。
また、図4に示す形状推定装置10は、センシング結果記憶部200を有する。当該記憶部は、例えば補助記憶装置18を用いて実現可能である。
センシング結果記憶部200は、センサ20から受信したセンシング結果r(t)を記憶している。センシング結果r(t)は、センシング結果管理部101によりセンシング結果記憶部200に記憶される。以降では、センシング結果記憶部200には、n個のセンサ20が監視領域Aに入って来てから立ち去るまで(すなわち、監視領域Aを通過するまで)の間における対象物Tのセンシング結果r(t)が記憶されているものとする。
センシング結果管理部101は、センシング結果記憶部200に記憶されているセンシング結果r(t)を取得する。また、センシング結果管理部101は、センサ20からセンシング結果r(t)を受信した場合、当該センシング結果r(t)をセンシング結果記憶部200に記憶させる。
線分推定部102は、対象物Tの輪郭を構成する各線分の長さ及び数を推定する。ここで、線分推定部102は、抽出部111と、暫定推定部112と、分類部113と、線分長推定部114と、線分数推定部115とを有する。
抽出部111は、各センサ20のセンシング結果r(t)から、当該センシング結果r(t)を構成する線分の長さlと傾きsとを抽出する。抽出部111により複数の組(l,s)が抽出される。なお、抽出部111により抽出される複数の組(l,s)は、第1の特徴パラメータの一例である。
暫定推定部112は、抽出部111により抽出された複数の組(l,s)毎に、線分長λの暫定的な推定値(以降、「線分長暫定推定値」とも表す。)を算出する。
分類部113は、暫定推定部112により算出された線分長暫定推定値を複数の集合Λ(j=1,2,・・・)に分類する。
線分長推定部114は、分類部113により分類された複数の集合Λ毎に、線分長λの推定値λ(以降、「線分長推定値λ」とも表す。)を算出する。
線分数推定部115は、線分長推定部114により算出された線分長推定値λに対する線分数を推定する。
頂点推定部103は、対象物Tの頂点の内角(頂点角度)及び頂点数を推定する。ここで、頂点推定部103は、抽出部121と、暫定推定部122と、分類部123と、頂点角度推定部124と、頂点数推定部125とを有する。
抽出部121は、各センサ20のセンシング結果r(t)から、当該センシング結果r(t)を構成する線分の傾きが変化した区間における変化前後の傾きsとs´とを抽出する。抽出部121により複数の組(s,s´)が抽出される。なお、抽出部121により抽出される複数の組(s,s´)は、第2の特徴パラメータの一例である。
暫定推定部122は、抽出部121により抽出された複数の組(s,s´)毎に、頂点角度γの暫定的な推定値(以降、「頂点角度暫定推定値」とも表す。)を算出する。
分類部123は、暫定推定部122により算出された頂点角度暫定推定値を複数の集合Γ(k=1,2,・・・)に分類する。
頂点角度推定部124は、分類部123により分類された複数の集合Γ毎に、頂点角度γの推定値γ(以降、「頂点角度推定値γ」とも表す。)を算出する。
頂点数推定部125は、頂点角度推定部124により算出された頂点角度推定値γに対する頂点数を推定する。
線分数補正部104は、頂点推定部103により推定された頂点角度推定値に鈍角が存在する場合(すなわち、対象物Tに凹部が存在する場合)、線分推定部102により推定された線分数(対象物Tの輪郭を構成する線分の数)を補正する。
頂点・線分組み合わせ部105は、頂点推定部103により推定された頂点角度と、線分推定部102により推定された線分長との組み合わせを推定する。すなわち、頂点・線分組み合わせ部105は、線分推定部102により推定された線分長の線分のうち、頂点推定部103により推定された頂点角度の頂点と接続する線分を推定して、当該頂点角度と、当該線分の線分長とを組み合わせる。
連続線分組み合わせ部106は、線分推定部102により推定された線分長のうち、連続する線分同士の線分長の組合せを推定する。すなわち、連続線分組み合わせ部106は、対象物Tの輪郭を構成する線分のうち、2つの連続する線分を推定して、これらの線分の線分長を組み合わせる。
出力部107は、最終的に得られた推定結果を出力する。すなわち、出力部107は、線分推定部102により推定された線分長及び線分数と、頂点推定部103により推定された頂点角度及び頂点数と、頂点・線分組み合わせ部105により推定された頂点角度及び線分長の組み合わせと、連続線分組み合わせ部106により推定された線分長同士の組み合わせとを出力する。出力部107による出力先は、表示装置12であっても良いし、補助記憶装置18であっても良い。また、記録媒体13aやネットワークを介して接続される他の装置等であっても良い。
<処理の詳細>
次に、本発明の実施の形態における形状推定装置10が実行する処理の詳細について、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の実施の形態における形状推定装置10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1:センシング結果管理部101は、センシング結果記憶部200に記憶されているセンシング結果r(t)を取得する。例えば、センシング結果管理部101は、各時刻tのセンサ20のセンシング結果r(t)、各時刻tのセンサ20のセンシング結果r(t)、各時刻tのセンサ20のセンシング結果r(t)、及び各時刻tのセンサ20のセンシング結果r(t)等を取得する。
ステップS2:線分推定部102は、対象物Tの輪郭を構成する各線分の長さ及び数を推定する。ここで、対象物Tの輪郭を構成する各線分の長さ及び数を推定する処理の詳細について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施の形態における線分長及び線分数を推定する処理の一例を示すフローチャートである。
抽出部111は、各センサ20のセンシング結果r(t)から(l,s)を抽出する(ステップS11)。長さlと傾きsとの組(l,s)は、次のようにしてセンシング結果r(t)から抽出することができる。
まず、各センサ20のセンシング結果r(t)について、図7を参照しながら説明する。図7は、センシング結果r(t)の一例を説明する図である。
図7に示すように、対象物Tの輪郭が線分で構成され、かつ、各センサ20は直線的な軌道を一定速度vで移動することから、各センサ20のセンシング結果r(t)は、線分の組み合わせで構成される。なお、センシング結果r(t)を構成する1つの線分を「線分区間」とも表す。
例えば、センサ20のセンシングエリア方向がθであるとする。この場合、図7に示すにように、センサ20は、時刻t=tのときに、対象物Tを検出する。そして、センサ20は、時刻t=t〜時刻t=tの間、対象物Tの輪郭を構成する1つの線分との距離r(t)をセンシング(検出)し続ける。続いて、センサ20は、時刻t=t〜時刻t=tの間、対象物Tの輪郭を構成する他の1つの線分との距離r(t)をセンシングし続ける。その後、センサ20は、時刻t=tを過ぎたら、対象物Tを検出しなくなる。これにより、センサ20のセンシング結果r(t)が得られる。
センサ20についても同様に、センサ20の移動に応じてセンシング結果r(t)が得られる。
ここで、センシング結果r(t)を構成する各線分は、対象物Tの輪郭を構成する1つの線分の少なくとも一部に対応する。そして、特に、センシング結果r(t)を構成する各線分のうち、以下の(条件1)〜(条件3)の条件を満たす線分は、対象物Tの輪郭を構成する1つの線分全体に対応する。
(条件1)センシング結果r(t)の当該線分中、常にr(t)>0である。
(条件2)センシング結果r(t)の当該線分が、直前の線分区間からの傾き変化で開始されるか、不連続な減少で開始されるか、又は対象物Tを検出していない直後にrmaxより小さい値を検出して開始される。
(条件3)センシング結果r(t)の当該線分が、直後の線分区間への傾きの変化で終了するか、不連続な上昇で終了するか、又はrmaxより小さい値を検出した直後に対象物Tを検出しなくなって終了する。
センシング結果r(t)を構成する各線分のうち、上記の(条件1)〜(条件3)を満たした線分(すなわち、対象物Tの輪郭を構成する1つの線分全体に対応する線分)毎に、当該線分の長さlと傾きsとを求める。これにより、各センサ20のセンシング結果r(t)から(l,s)が抽出される。
なお、1つのセンサ20が対象物Tの輪郭を構成する複数の線分を検出すれば、当該センサ20のセンシング結果r(t)から複数の(l,s)の組が得られる。センシング結果r(t)から、1つの(l,s)も得られない場合も有り得る。複数のセンサ20のセンシング結果r(t)から得られた複数の(l,s)を用いることで、以降で説明する線分の長さ及び数の推定が行われる。
次に、暫定推定部112は、抽出部111により抽出された複数の組(l,s)毎に、線分長暫定推定値を算出する(ステップS12)。線分長暫定推定値は、次のようにして算出することができる。
線分長λの線分に対して、センシングエリア方向θで、移動速度vのセンサ20によるセンシング結果r(t)から(l,s)が得られた場合、以下の式1に示す関係があることが求められる。
Figure 0006835679
そこで、上記の式1により線分長暫定推定値を算出する。すなわち、センシングエリア方向θと、移動速度vと、(l,s)とを用いて、上記の式1を計算した結果を線分長暫定推定値とする。これにより、複数の(l,s)に対して、線分長暫定推定値がそれぞれ算出される。
次に、分類部113は、暫定推定部112により算出された線分長暫定推定値を複数の集合Λ(j=1,2,・・・)に分類する(ステップS13)。線分長暫定推定値の分類は、次のようにして行うことができる。
多数の(l,s)に対して、上記のステップS12において同数の線分長暫定推定値が算出される。仮に、これらの線分長暫定推定値が真値であれば、対象物Tの輪郭を構成する線分の線分長のうち、異なる線分長の数に対応する線分長暫定推定値の集合ができる。例えば、対象物Tの輪郭が線分長「100」の線分と線分長「50」の線分とで構成されている場合、上記のステップS12で算出された線分長暫定推定値のうち、いくつかの線分長暫定推定値は線分長「100」の集合に分類でき、残りの線分長暫定推定値は線分長「50」の集合に分類できる。
そこで、例えば既知の分類手法を用いて、上記のステップS12で算出された線分長暫定推定値をいくつかの集合に分類する。これにより、上記のステップS12で算出された線分長暫定推定値が複数の集合に分類される。線分長暫定推定値が分類された集合をΛ,Λ,・・・とし、Λの各要素に対応する(l,s)の集合をΛ(l,s)とする。
次に、線分長推定部114は、分類部113により分類された複数の集合Λ毎に、線分長推定値λを算出する(ステップS14)。線分長推定値λは、次のようにして算出することができる。
実際の線分長暫定推定値は、諸条件による誤差が含まれるので、1つの集合内の線分長暫定推定値であっても、完全に1つの値にはなっていない(すなわち、同一の集合内に異なる値の線分長暫定推定値が存在する場合がある。)。そこで、同一の集合に属する線分長暫定推定値の算術平均(又は中央値)を線分長推定値λとする。これにより、上記のステップS13で分類された集合数と同数の線分長推定値λが算出される。
次に、線分数推定部115は、線分長推定部114により算出された線分長推定値λに対する線分数を推定する(ステップS15)。線分長推定値λに対する線分数は、次のようにして算出することができる。
例えば、1辺の長さが「100」である正三角形や正方形等で明らかなように、線分長が得られても、その線分長を持つ線分数がいくつであるかを特定できなければ、対象物Tの形状を完全に特定することはできない。また、誤差や分類手法の精度によっては、上記のステップS13における分類が適切でない場合もある。
そこで、本発明の実施の形態では、線分長がλの線分に対して、n個のセンサ20によっていくつの(l,s)が得られるか(すなわち、いくつのセンサ20が線分長λの線分全体をセンシングするか)の期待値E[n(λ)]を理論的に評価し、線分長λの線分に対する実際に得られた(l,s)がこの理論値のn倍であれば、線分長がλの線分はn本であると推定する。
より具体的に説明する。図8に示すように、移動方向φのセンサ20が線分長λで、かつ、線分の方向ξである線分Lの線分全体をセンシングするためには、当該センサ20は、破線で挟まれた帯状領域Dを移動する必要がある。なお、φ及びξは、ある定められた同一の基準方向をもとに定義される。
帯状領域Dの幅は、rmax|sinθ|−λ|sin(ξ−φ)|である。また、センサ20が線分Lをセンシングできるためには、ξ−θ<φ<ξ−θ+πである。これらのことから、rmax|sinθ|/λ<1の場合、η(λ,θ)=arcsin(rmax|sinθ|/)、rmax|sinθ|/λ≧1の場合、η(λ,θ)=π/2として、以下の式2を得ることができる。
Figure 0006835679
ただし、|A|は監視領域Aの周長、θはセンサ20のセンシングエリア方向である。
上記の式2における線分長λは真値であるため、これを線分長推定値λに置き換えることで、当該線分長推定値λの長さを持つ線分全体をセンシングするセンサ20の期待値が得られる。一方で、実際に線分長推定値λの長さを持つ線分全体をセンシングしたセンサ20の数は、当該線分長推定値λを算出した集合Λの要素数に等しい。
したがって、(Λの要素数)/E[n(λ)]によって、各線分長推定値λに対応する線分数が推定できる。
以上のように、線分推定部102は、対象物Tの輪郭を構成する各線分の長さ及び数を推定することができる。
ステップS3:頂点推定部103は、対象物Tの頂点の頂点角度及び頂点数を推定する。ここで、対象物Tの頂点の頂点角度及び頂点数を推定する処理の詳細について、図9を参照しながら説明する。図9は、本発明の実施の形態における頂点角度及び頂点数を推定する処理の一例を示すフローチャートである。
抽出部121は、各センサ20のセンシング結果r(t)から(s,s´)を抽出する(ステップS21)。線分の傾きが変化した区間における変化前後の傾きsとs´との組(s,s´)は、次のようにしてセンシング結果r(t)から抽出することができる。
図6のステップS11とは異なり、線分全体に対するセンシング結果r(t)から傾きsを得る必要はないが、対象物Tの輪郭のうち、頂点を含む範囲をセンシングしたセンシング結果r(t)である必要がある。すなわち、r(t)>0であって、r(t)の傾きに変化が生じたセンシング結果r(t)を用いる。そして、このセンシング結果r(t)を構成する線分区間のうち、傾きが変化する前の傾きをs(すなわち、頂点をセンシングする前におけるr(t)の傾き)、変化した後の傾きをs´(すなわち、頂点をセンシングした後におけるr(t)の傾き)を得る。これにより、対象物Tの輪郭のうち、頂点を含む範囲をセンシングしたセンシング結果r(t)から(s,s´)が得られる。
次に、暫定推定部122は、抽出部121により抽出された複数の組(s,s´)毎に、頂点角度暫定推定値を算出する(ステップS22)。頂点角度暫定推定値は、次のようにして算出することができる。
移動方向φ、センシングエリア方向θのセンサ20が、角度γの頂点をセンシングして、s及びs´を得たとすると、以下の式3が得られる。
Figure 0006835679
ここで、[π(s)]は、0≦arctan(ssinθ/(scosθ+1))−θ<πのときπ、π≦arctan(ssinθ/(scosθ+1))−θ<2πのとき0となる関数である。また、±は、sinθ>0のとき+、sinθ≦0のとき−となる関数である。
そこで、上記の式3により頂点角度推定値を算出する。すなわち、上記のステップS21で得られた(s,s´)を用いて、上記の式3を計算した結果を頂点角度推定値とする。これにより、複数の(s,s´)に対して、頂点角度推定値がそれぞれ算出される。
次に、分類部123は、暫定推定部122により算出された頂点角度暫定推定値を複数の集合Γ(k=1,2,・・・)に分類する(ステップS23)。頂点角度暫定推定値の分類は、次のようにして行うことができる。
多数の(s,s´)に対して、上記のステップS22において同数の頂点角度暫定推定値が算出される。仮に、これらの頂点角度暫定推定値が真値であれば、対象物Tの頂点の頂点角度のうち、異なる頂点角度の数に対応する頂点角度暫定推定値の集合ができる。例えば、対象物Tが頂点角度「2π/3」の頂点と頂点角度「π/3」の頂点とで構成されている場合、上記のステップS22で算出された頂点角度暫定推定値のうち、いくつかの頂点角度暫定推定値は頂点角度「2π/3」の集合に分類でき、残りの頂点角度暫定推定値は頂点角度「2π/3」の集合に分類できる。
そこで、例えば既知の分類手法を用いて、上記のステップS22で算出された頂点角度暫定推定値をいくつかの集合に分類する。これにより、上記のステップS22で算出された頂点角度暫定推定値が複数の集合に分類される。頂点角度暫定推定値が分類された集合をΓ,Γ,・・・とし、Γの各要素に対応する(s,s´)の集合をΓ(s,s´)とする。
次に、頂点角度推定部124は、分類部123により分類された複数の集合Γ毎に、頂点角度推定値γを算出する(ステップS24)。頂点角度推定値γは、次のように算出することができる。
実際の頂点角度暫定推定値は、諸条件による誤差が含まれるので、1つの集合内の頂点角度暫定推定値であっても、完全に1つの値にはなっていない(すなわち、同一の集合内に異なる値の頂点角度暫定推定値が存在する場合がある。)。そこで、同一の集合に属する頂点角度暫定推定値の算術平均(又は中央値)を頂点角度推定値γとする。これにより、上記のステップS23で分類された集合数と同数の頂点角度推定値γが算出される。
次に、頂点数推定部125は、頂点角度推定部124により算出された頂点角度推定値γに対する頂点数を推定する(ステップS25)。頂点角度推定値γに対する頂点数は、次のようにして算出することができる。
本発明の実施の形態では、頂点角度がγの頂点に対して、n個のセンサ20によっていくつの(s,s´)が得られるか(すなわち、いくつのセンサ20が頂点角度γの頂点を含む範囲をセンシングするか)の期待値E[n(γ)]を理論的に評価し、頂点角度γの頂点に対する実際に得られた(s,s´)がこの理論値のn倍であれば、頂点角度γの頂点はn個であると推定する。
より具体的に説明する。図10に示すように、移動方向φのセンサ20が頂点角度γの頂点をセンシングするためには、当該センサ20は、破線で挟まれた帯状領域Dを移動する必要がある。帯状領域Dの幅は、rmax|sinθ|である。また、頂点角度γの頂点を構成する線分L及び線分L´の方向をそれぞれξ及びξ´とすれば、γ=π+ξ−ξ´である。なお、φ、ξ及びξ´は、ある定められた同一の基準方向をもとに定義される。
このとき、センサ20が線分L及び線分L´をセンシングできるためには、ξ−θ<φ<ξ−θ+π、ξ´−θ<φ<ξ´−θ+πである。このことから、以下の式4を得ることができる。
Figure 0006835679
ただし、[γ]はγが鋭角の場合はγ、鈍角の場合は(2π−γ)となる関数である。上記の式4における角度γは真値であるため、これを頂点角度推定値γに置き換えることで、当該頂点角度推定値γを持つ頂点をセンシングするセンサ20の期待値が得られる。一方で、実際に頂点角度推定値γの頂点をセンシングしたセンサ20の数は、当該頂点角度推定値γを算出した集合Γの要素数に等しい。
したがって、(Γの要素数)/E[n(γ)]によって、各頂点角度推定値γに対応する頂点数が推定できる。
以上のように、頂点推定部103は、対象物Tの頂点角度及び頂点数を推定することができる。
ステップS4:線分数補正部104は、頂点推定部103により推定された頂点角度推定値γに鈍角が存在するか否かを判定する。頂点角度推定値γに鈍角が存在する場合、ステップS5の処理が実行される。一方で、頂点角度推定値γに鈍角が存在しない場合、ステップS5の処理は実行されない。
ステップS5:頂点角度推定部γに鈍角が存在すると判定された場合、線分数補正部104は、線分推定部102により推定された線分数を補正する。これは、上記の式2は対象物Tが凸である場合には成立するが、頂点に鈍角がある場合(すなわち、対象物Tに凹部がある場合)には成立しないためである。
頂点角度γが鈍角である場合、当該頂点角度γの頂点を構成する一方の線分に他方の線分が及ぼす影響を考慮した補正式は以下の式5となる。
Figure 0006835679
そこで、式2の代わりに上記の式5を用いて、図6のステップS15の処理を行うことで、再度、線分数を推定する。これにより、鈍角となる頂点を構成する線分数が補正される。
ここで、上記の式5におけるfは、以下の(1)及び(2)で与えられる。
(1)rmax|sinθ|<λの場合
=[0,η),Z=[η,π−η),Z=[π−η,π),Z=[π,π+η),Z=[π+η,2π−η),Z=[2π−η,2π)=[−η,0)と定義する。このとき、fは、以下の式6で与えられる。
Figure 0006835679
(2)rmax|sinθ|≧λの場合
このとき、fは、以下の式7で与えられる。
Figure 0006835679
ステップS6:頂点・線分組み合わせ部105は、線分推定部102により推定された線分長(すなわち、線分長推定値λ)と、頂点推定部103により推定された頂点角度(すなわち、頂点角度推定値γ)との組み合わせを推定する。すなわち、頂点・線分組み合わせ部105は、線分長推定値λの線分のうち、頂点角度推定値γの頂点と接続する線分を推定して、当該頂点角度推定値γと、当該線分長推定値λとを組み合わせる。頂点角度推定値γと線分長推定値λとの組み合わせは、次のようにして推定することができる。
あるセンサ20のセンシング結果r(t)のm番目の線分r(t,m)に着目する。一般に、当該線分は、対象物Tの輪郭を構成するある線分全体をセンシングしたものとは限らない。また、線分r(t,m)と線分r(t,m−1)とを合わせても頂点を含むとは限らないし、同様に、線分r(t,m)と線分r(t,m+1)とを合わせても頂点を含むとは限らない。
しかしながら、例えば、線分r(t,m)と線分r(t,m+1)とが、頂点を挟んで、対象物Tの輪郭上の連続する線分のセンシング結果である場合には、r(t,m)とr(t,m+1)とから(s,s´)が抽出され、ある集合Γk´(s,s´)に属することとなる。このとき、更に、r(t,m)が対象物Tの輪郭を構成するある線分全体をセンシングしていた場合には、(l,s)が抽出され、ある集合Λj´(l,s)に属することとなる。
この結果、頂点角度γk´の頂点に接続する線分の線分長はλj´であることの事例が観測されたことになる。したがって、このような事例数をカウントし、多数の事例が観測された頂点角度γk´と線分長λj´との組み合わせを、頂点角度推定値γk´と、当該調停角度推定値γk´の頂点に接続する線分の線分長推定値λj´との組み合わせと推定する。なお、多数の事例が観測されるとは、例えば、予め設定された数以上の事例が観測されることである。
ステップS7:連続線分組み合わせ部106は、線分推定部102により推定された線分長(すなわち、線分長推定値λ)のうち、連続する線分同士の線分長の組合せを推定する。連続する線分同士の線分長推定値λの組み合わせは、次のようにして推定することができる。
一部のセンサ20から得られたセンシング結果r(t)は、対象物Tの輪郭を構成する線分のうち、連続する2つの線分全体をセンシングした結果になっていることがある。具体的には、あるセンサ20について、(l,s)が抽出される(条件1)〜(条件3)を満たすr(t)が連続している場合(すなわち、r(t,m)とr(t,m+1)とが両方とも(条件1)〜(条件3)を満たす場合)がある。この場合、抽出された(l,s)と(l´,s´)とがそれぞれΛk´(l,s)とΛk´´(l,s)とに属する場合、線分長λj´の線分と線分長λj´´の線分とが連続している事例が観測されたことになる。したがって、このような事例をカウントし、多数の事例が観測された線分長λj´と線分長λj´´との組み合わせを、連続する線分同士の線分長推定値をそれぞれ示す線分長推定値λj´と線分長推定値λj´´との組み合わせと推定する。
ステップS8:出力部107は、最終的に得られた推定結果を出力する。すなわち、出力部107は、線分長推定値λと、線分長が線分長推定値λである線分の数(線分数)と、頂点角度推定値γと、頂点角度が頂点角度推定値γである頂点の数(頂点数)とを出力する。また、出力部107は、頂点角度推定値γと、当該頂点角度推定値γの頂点に接続する線分の線分長推定値λとの組み合わせを出力する。更に、出力部107は、対象物Tの輪郭を構成する線分のうち、連続する線分の線分長推定値λの組み合わせを出力する。
以上により、本発明の実施の形態における形状推定装置10は、監視領域A内に存在する対象物Tの形状を、当該監視領域A内で直線的な軌道を一定速度で移動する複数のセンサ20のセンシング結果r(t)を用いて推定することができる。しかも、本発明の実施の形態における形状推定装置10は、例えば自動車等に搭載され、一般に市販されている指向性距離センサであるセンサ20のセンシング結果r(t)を用いて、対象物Tの形状を推定することができる。
なお、図5におけるステップS2及びステップS3は順不同である。すなわち、ステップS3の処理が行われた後、ステップS2の処理が行われても良い。同様に、図5におけるステップS6及びステップS7は順不同である。
<本発明の効果>
ここで、本発明の効果について、図11を参照しながら説明する。図11は、本発明の効果の一例を説明する図である。
図11(a)及び(b)は、センサ20の数を「2000」、全センサ20共通にセンシングエリア方向θを「π/2」、全センサ20共通に移動速度vを「1」、監視領域Aを半径200の円形領域、最大センシングレンジrmaxを「100」とした場合における形状推定例である。
図11(a)は、対象物Tが凸である場合の形状推定例である。一方で、図11(b)は、対象物Tに凹部が存在する場合の形状推定例である。図11(a)及び(b)に示すように、本発明の実施の形態における形状推定装置10では、高い精度で対象物Tの形状を推定できていることがわかる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 形状推定システム
10 形状推定装置
20 センサ
100 形状推定プログラム
101 センシング結果管理部
102 線分推定部
111 抽出部
112 暫定推定部
113 分類部
114 線分長推定部
115 線分数推定部
103 頂点推定部
121 抽出部
122 暫定推定部
123 分類部
124 頂点角度推定部
125 頂点数推定部
104 線分数補正部
105 頂点・線分組み合わせ部
106 連続線分組み合わせ部
107 出力部
200 センシング結果記憶部

Claims (7)

  1. 所定の領域内を所定の速度で直線的に移動する複数の指向性距離センサが前記領域内に存在する対象物をそれぞれセンシングしたセンシング結果を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間のうち、所定の第1の条件を満たす線分区間の第1の特徴パラメータを抽出する第1の抽出手段と、
    前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる2つの線分区間のうち、所定の第2の条件を満たす2つの線分区間の第2の特徴パラメータを抽出する第2の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段により抽出された第1の特徴パラメータに基づいて、前記対象物の輪郭に含まれる線分の線分長を推定する線分推定手段と、
    前記第2の抽出手段により抽出された第2の特徴パラメータに基づいて、前記対象物の頂点の角度を推定する角度推定手段と、
    前記線分推定手段により推定された線分長の線分と、前記角度推定手段により推定された角度の頂点との接続関係を推定する接続推定手段と、
    を有することを特徴とする形状推定装置。
  2. 前記第1の抽出手段は、
    前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間のうち、所定の第1の条件を満たす線分区間の傾き及び長さの組を示す第1の特徴パラメータを抽出し、
    前記第2の抽出手段は、
    前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる2つの線分区間のうち、所定の第2の条件を満たす2つの線分区間のそれぞれの傾きの組を示す第2の特徴パラメータを抽出する、ことを特徴とする請求項1に記載の形状推定装置。
  3. 前記線分推定手段は、
    更に、前記対象物の輪郭に含まれる線分のうち、推定した線分長の線分の本数を示す線分数を推定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の形状推定装置。
  4. 前記角度推定手段により推定された角度に鈍角が存在する場合、前記線分推定手段により推定された線分数を補正する補正手段を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の形状推定装置。
  5. 前記角度推定手段は、
    更に、前記対象物の頂点のうち、推定した角度の頂点の数を推定する、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の形状推定装置。
  6. 所定の領域内を所定の速度で直線的に移動する複数の指向性距離センサが前記領域内に存在する対象物をそれぞれセンシングしたセンシング結果を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間のうち、所定の第1の条件を満たす線分区間の第1の特徴パラメータを抽出する第1の抽出手順と、
    前記取得手順により取得されたセンシング結果に含まれる2つの線分区間のうち、所定の第2の条件を満たす2つの線分区間の第2の特徴パラメータを抽出する第2の抽出手順と、
    前記第1の抽出手順により抽出された第1の特徴パラメータに基づいて、前記対象物の輪郭に含まれる線分の線分長を推定する線分推定手順と、
    前記第2の抽出手順により抽出された第2の特徴パラメータに基づいて、前記対象物の頂点の角度を推定する角度推定手順と、
    前記線分推定手順により推定された線分長の線分と、前記角度推定手順により推定された角度の頂点との接続関係を推定する接続推定手順と、
    をコンピュータが実行することを特徴する形状推定方法。
  7. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか一項に記載の形状推定装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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