JP6888559B2 - 形状推定装置、形状推定方法及びプログラム - Google Patents

形状推定装置、形状推定方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、形状推定装置、形状推定方法及びプログラムに関する。
カメラ装置で物体を撮像することで、撮像された物体の形状を把握する技術が知られている。以降、形状を把握する対象の物体を「対象物」と表す。
しかしながら、衛星写真等では、遮蔽物がある場合や対象物が小さい場合等には、対象物の形状を有効に把握できないことがある。また、通常の固定カメラでは、対象物が巨大な場合等に、対象物全体を撮像できないことがある。更に、対象物を直接撮像することは、プライバシー等の観点から好ましくないことがある。
これに対して、ランダムにばらまかれた2値センサを用いて対象物を推定する技術が知られているが(非特許文献1)、凸な2値センサで推定可能であるのは対象物の面積及び外周のみであることが知られている(非特許文献2)。なお、2値センサとは、センシング範囲内に対象物があるか否かを検出するセンサである。
このため、近年、2値センサを組み合わせた複合センサを用いて、対象物の形状を推定する手法が検討されている。
H. Saito, K. Shimogawa, S. Shioda, and J. Harada, "Shape Estimation Using Networked Binary Sensors," Proc. IEEE INFOCOM, 2009. Hiroshi Saito, Local Information, Observable Parameters, and Global View, IEICE Trans. Communications, E96-B, 12, pp.3017-3027, 2013.
しかしながら、上記の複合センサを用いた手法では、対象物の各頂点の角度の推定やシンプルな図形の中からの選択を可能とするに留まっており、形状の推定までは実現できていない。また、複合センサを小型化することや多数の複合センサをランダムに配置することも困難である。
ここで、例えば、小型で車載等が可能な指向性距離センサが市販されている。このような指向性距離センサには、移動方向に対して或る角度内で一番近くの物体までの距離を計測できるものがある。このため、例えば、複数の指向性距離センサを複数の車両等にそれぞれ搭載することで、ランダムに配置され、かつ、移動する複数の指向性距離センサを得ることが可能である。
本発明の実施の形態は、移動する複数の指向性距離センサを用いて、対象物の形状推定を実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、所定の領域内を所定の速度で直線的に移動する複数の指向性距離センサが前記領域内に存在する対象物をそれぞれセンシングしたセンシング結果を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間、又は、速度で正規化された結果、線分と同様になった区間のうち、所定の条件を満たす線分区間を表す特徴パラメータを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された特徴パラメータに基づいて、前記対象物の輪郭に含まれる線分の線分長と、前記対象物の輪郭の頂点角度とを推定する第1の推定手段と、前記第1の推定手段により推定された線分長の線分と、前記頂点角度の頂点との接続関係を推定する第2の推定手段と、を有することを特徴とする。
移動する複数の指向性距離センサを用いて、対象物の形状推定を実現することができる。
本発明の実施の形態における形状推定システムの全体構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における形状推定システムによるセンシングの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態における形状推定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における形状推定装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における形状推定処理の一例を示すフローチャートである。 センシングの一例を説明する図である。 内角の暫定推定値の度数と線分長の暫定推定値の度数との一例を示す図である。 本発明の効果の一例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<全体構成>
まず、本発明の実施の形態における形状推定システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態における形状推定システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示す形状推定システム1には、形状推定装置10と、複数のセンサ20とが含まれる。形状推定装置10と、複数のセンサ20とは、例えば無線通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
形状推定装置10は、センサ20によりセンシングされた結果(以降、「センシング結果」とも表す。)を用いて、対象物の形状を推定するコンピュータである。形状推定装置10は、形状推定プログラム100と、センシング結果記憶部200とを有する。
形状推定装置10は、形状推定プログラム100により、センサ20から受信したセンシング結果をセンシング結果記憶部200に記憶させる。また、形状推定装置10は、形状推定プログラム100により、センシング結果記憶部200に記憶されているセンシング結果を用いて、対象物の形状を推定する処理を実行する。
センサ20は、例えば超音波センサ等の指向性距離センサである。センサ20は、例えば自動車や自動二輪車、自転車等の移動する物体(車両)に搭載可能である。ただし、センサ20は、車両に搭載可能な場合に限られず、例えば、移動する人や動物等が装着可能であっても良い。
センサ20は、所定の時間毎に対象物までの距離をセンシングして、センシング結果を形状推定装置10に送信する。なお、以降では、複数のセンサ20について、それぞれを区別するときは、「センサ20」、「センサ20」等と表す。
図1に示す形状推定システム1の構成は一例であって、他の構成であっても良い。例えば、形状推定装置10は、複数台のコンピュータにより構成されていても良い。また、例えば、形状推定プログラム100は、複数のモジュールにより構成されていても良い。更に、例えば、センシング結果記憶部200は、形状推定装置10とネットワークを介して接続される他の装置が有していても良い。
<形状推定システム1におけるセンシング>
ここで、本発明の実施の形態における形状推定システム1によるセンシングについて、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態における形状推定システム1によるセンシングの一例を説明する図である。
本発明の実施の形態における形状推定システム1は、予め決められた監視領域A内にある対象物Tであって、形状及び位置が未知である対象物Tを複数のセンサ20がセンシングすることで、当該対象物Tの形状を推定する。対象物Tは、2次元的な広がりを持ち、その輪郭は線分で構成され、かつ、凸であるものとする。
個の車両等に搭載されたセンサ20(すなわち、n個のセンサ20)が監視領域Aを通るランダムな直線軌道上を速度v(既知)で移動して立ち去るものとする。各車両の位置及び移動方向(すなわち、各センサ20の位置及び移動方向)は未知である。なお、速度vは、センサ20に応じて異なっても良い。
図2に示す例では、センサ20とセンサ20とが監視領域A内に入って来た場合を示している。
このとき、各センサ20の最大センシングレンジをrmaxとする。また、各センサ20は、移動方向から所定の角度±θmax(既知)幅のセンシングエリアを持つ。したがって、センシングエリアは扇形になる。
各センサ20は、時刻t毎に、センシングエリア内で対象物Tまでの最短距離rをセンシングして、センシング結果rと移動速度vとを形状推定装置10に送信する。
各センサ20は、当該センサ20の位置が対象物Tの中に含まれる場合、センシング結果r=0を形状推定装置10に送信する。また、各センサ20は、センシングエリア内で対象物Tまでの最短距離がrmaxを超える場合、センシング結果「検出無し」を形状推定装置10に送信する。
センシング結果rは、時刻tの変化とともに変化するため、センサ20の時刻tにおけるセンシング結果をr(t)と表す。また、i=1,2,・・・,nとして、センサ20の時刻tにおけるセンシング結果をr(t)と表す。
なお、監視領域のAの面積や周長は、対象物Tの大きさや最大センシングレンジrmaxに比べて、十分大きいものとする。
以降では、各センサ20の速度vは一定であるものとして説明する。ただし、時刻tと共に速度vが変化するような場合(すなわち、速度vが一定でない場合)には、以下の説明の前提「対象物Tの輪郭を構成する線分に対応するr(t)の構成区間が線分」が成り立たなくなる。そこで、この場合は、或る時刻tでのr(t)の変化量を当該時刻tの速度v(t)で割ることにより正規化した値が一定の区間(つまり、r(t)の変化量が一定という意味で線分と同様となった区間)を、速度vが一定の場合の線分区間に対応する区間として用いる。このとき、この区間の一定の傾き及び区間の長さが、それぞれ後述するs及びlになる。
以上のように、本発明の実施の形態における形状推定システム1では、監視領域A内に存在する対象物Tを、当該監視領域A内の直線的な軌道を一定速度vで移動する複数のセンサ20がセンシングする。なお、図2に示す例では、監視領域A内に形状推定装置10が設置されている場合を示しているが、形状推定装置10は、監視領域A内に設置されている必要はない。
<ハードウェア構成>
次に、本発明の実施の形態における形状推定装置10のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態における形状推定装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示す形状推定装置10は、入力装置11と、表示装置12と、外部I/F13と、RAM(Random Access Memory)14と、ROM(Read Only Memory)15と、CPU(Central Processing Unit)16と、通信I/F17と、補助記憶装置18とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバスBを介して通信可能に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各種操作を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばディスプレイ等であり、形状推定装置10の処理結果を表示する。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。形状推定装置10は、外部I/F13を介して、記録媒体13a等の読み取りや書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、形状推定プログラム100等が記録されていても良い。
記録媒体13aには、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等がある。
RAM14は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM15は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM15には、例えば、OS(Operation System)設定やネットワーク設定等が格納されている。
CPU16は、ROM15や補助記憶装置18等からプログラムやデータをRAM14上に読み出して処理を実行する演算装置である。
通信I/F17は、形状推定装置10をネットワークに接続するためのインタフェースである。形状推定プログラム100等は、通信I/F17を介して、所定のサーバ等から取得(ダウンロード)されても良い。
補助記憶装置18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置18に格納されているプログラムやデータには、例えば、OS、当該OS上において各種機能を実現するアプリケーションプログラム、形状推定プログラム100等がある。
本発明の実施の形態における形状推定装置10は、図3に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現することができる。
<機能構成>
次に、本発明の実施の形態における形状推定装置10の機能構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施の形態における形状推定装置10の機能構成の一例を示す図である。
図4に示す形状推定装置10は、センシング結果管理部101と、抽出部102と、形状パラメータ推定部103と、接続関係推定部104と、出力部105とを有する。これら各機能部は、形状推定プログラム100がCPU16に実行させる処理により実現される。
また、図4に示す形状推定装置10は、センシング結果記憶部200を有する。センシング結果記憶部200は、例えば補助記憶装置18を用いて実現可能である。
センシング結果記憶部200は、センサ20から受信したセンシング結果r(t)と速度vとを記憶している。センシング結果r(t)と速度vとは、センシング結果管理部101によりセンシング結果記憶部200に記憶される。以降では、センシング結果記憶部200には、n個のセンサ20が監視領域Aに入って来てから立ち去るまで(すなわち、監視領域Aを通過するまで)の間における対象物Tのセンシング結果r(t)が記憶されているものとする。
センシング結果管理部101は、センシング結果記憶部200に記憶されるセンシング結果r(t)及び速度vを管理する。すなわち、センシング結果管理部101は、センサ20からセンシング結果r(t)と速度vとを受信した場合、これらセンシング結果r(t)と速度vとをセンシング結果記憶部200に記憶させる。また、センシング結果管理部101は、センシング結果記憶部200に記憶されるセンシング結果r(t)及び速度vを読み出して取得する。
抽出部102は、各センサ20のセンシング結果r(t)から、当該センシング結果r(t)を構成する線分区間の長さlと傾きsとの組(l,s)を抽出する。また、抽出部102は、当該センシング結果r(t)がr(t)>0で線分区間を構成する場合に、その線分区間の長さlと傾きsとの組(l,s)を抽出し、更に、当該線分区間の終点の端点を共有するか、終点後にr(t)>0の曲線区間を挟んで次の線分区間の傾きがs´である場合に、組(l,s,s´)を抽出する。なお、(l,s)及び(l,s,s´)を特徴パラメータとも表す。ただし、(l,s,s´)の代わりに、(s,s´)を特徴パラメータとしても良い。
形状パラメータ推定部103は、対象物Tの形状の推定結果である形状パラメータを推定する。形状パラメータ推定部103には、暫定推定値算出部111と、推定値算出部112と、線分数・頂点数推定部113とが含まれる。
暫定推定値算出部111は、抽出部102により抽出された(l,s)毎に、対象物Tの輪郭を構成する線分の線分長の暫定的な推定値(以降、「線分長暫定推定値」とも表す。)と、移動方向から見た当該線分の方向の暫定的な推定値(以降、「線分方向暫定推定値」とも表す。)とを算出する。また、暫定推定値算出部111は、抽出部102により抽出された(l,s,s´)毎に、対象物Tの頂点の内角の暫定的な推定値(以降、「内角暫定推定値」とも表す。)を算出する。
推定値算出部112は、暫定推定値算出部111により算出された各暫定推定値から、対象物Tの輪郭を構成する線分の線分長の推定値(以降、「線分長推定値」とも表す。)と、対象物Tの頂点の内角の推定値(以降、「内角推定値」とも表す。)とを算出する。
線分数・頂点数推定部113は、推定値算出部112により算出された線分長推定値に対する線分数の推定値(以降、「線分数推定値」とも表す。)と、内角推定値に対する内角数の推定値(以降、「内角数推定値」とも表す。)とを算出する。
接続関係推定部104は、線分長推定値となる線分と、内角推定値となる頂点との接続関係を推定する。これにより、対象物Tの形状(輪郭)が推定される。
出力部105は、最終的に得られた形状パラメータ(すなわち、線分と頂点との接続関係、線分長推定値、及び内角推定値)を出力する。なお、形状パラメータには、内角数推定値(すなわち、頂点数の推定値)や線分数推定値が含まれていても良い。出力部107による出力先は、表示装置12であっても良いし、補助記憶装置18であっても良い。また、記録媒体13aやネットワークを介して接続される他の装置等であっても良い。
<形状推定処理の詳細>
次に、本発明の実施の形態における形状推定装置10が実行する処理(形状推定処理)の詳細について、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の実施の形態における形状推定処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS101:センシング結果管理部101は、センシング結果記憶部200に記憶されるセンシング結果r(t)及び速度vを取得する。すなわち、センシング結果管理部101は、各時刻tのセンサ20のセンシング結果r(t)、各時刻tのセンサ20のセンシング結果r(t)、及び各時刻tのセンサ20のセンシング結果r(t)等を取得する。また、センシング結果管理部101は、センサ20の速度vを取得する。
ステップS102:抽出部102は、各センサ20のセンシング結果r(t)から特徴パラメータを抽出する。
ここで、対象物Tの輪郭が線分で構成され、各センサ20は直線的な軌道を一定速度vで移動することから、図6に示すように、r(t)は、1以上の線分、又は、1以上の線分と1以上の曲線とで構成される。後者は、対象物Tの頂点部分に対するセンシング結果が、曲線になることがある場合である。なお、各時刻tにおけるr(t)は、センサ20から検出点までの距離(最短距離)である。
例えば、図6に示す例では、時刻t=tからt=tまでの間のr(t)は直線、時刻t=tからt=tまでの間のr(t)は曲線、時刻t=tからt=tまでの間のr(t)は直線となっている。
r(t)を構成する1つの線分(線分区間)は、対象物Tの輪郭を構成する1つの線分の少なくとも一部に対応する。そして、特に、以下の(条件1)〜(条件3)を満たす線分は、対象物Tの輪郭を構成する1つの線分全体に対応する。
(条件1)センシング結果r(t)の当該線分中、常にr(t)>0である。
(条件2)センシング結果r(t)の当該線分が、直前の線分区間からの傾き変化で開始されるか又は対象物Tを検出していない直後にrmaxより小さい値を検出して開始される。
(条件3)センシング結果r(t)の当該線分が、直後の線分区間への傾きの変化で終了するか又はrmaxより小さい値を検出した直後に対象物Tを検出しなくなって終了する。
抽出部102は、センシング結果r(t)を構成する各線分のうち、上記の(条件1)〜(条件3)を満たした線分(すなわち、対象物Tの輪郭を構成する1つの線分全体に対応する線分)毎に、当該線分の長さlと傾きsとを求める。これにより、各センサ20のセンシング結果r(t)から(l,s)が抽出される。
なお、1つのセンサ20が対象物Tの輪郭を構成する複数の線分を検出すれば、当該センサ20のセンシング結果r(t)から複数の(l,s)の組が得られる。センシング結果r(t)から、1つの(l,s)も得られない場合も有り得る。複数のセンサ20のセンシング結果r(t)から得られた複数の(l,s)を用いることで、以降で説明する形状推定が行われる。
また、抽出部102は、(1)当該センシング結果r(t)がr(t)>0で線分区間を構成する場合に、その線分区間の長さlと傾きsとの組(l,s)を抽出し、更に、(2)当該線分区間の終点の端点を共有するか、終点後にr(t)>0の曲線区間を挟んで次の線分区間の傾きがs´である場合に、組(l,s,s´)を抽出する。なお、上記の(2)の「次の線分区間」は、対象物Tの輪郭を構成する1つの線分全体に対応していなくも良い。
ステップS103:暫定推定値算出部111は、線分長暫定推定値と線分方向暫定推定値とを算出する。以降では、図6に示すように、或る基準となる方向(基準方向)を決めた上で、基準方向に対して向きがξ、線分長がλの線分(対象物Tの輪郭を構成する線分)に対して、移動方向がφ、速度がvのセンサ20によるセンシング結果r(t)から(l,s)が得られた場合について説明する。
−θmax≦ξ+π/2−φ≦θmaxである場合、暫定推定値算出部111は、線分方向暫定推定値を以下の式1又は式2で算出されるξ−φ、線分長暫定推定値を以下の式3で算出されるλとする。
Figure 0006888559
Figure 0006888559
Figure 0006888559
θmax<ξ+π/2−φである場合、暫定推定値算出部111は、線分方向暫定推定値を以下の式4で算出されるξ−φとする。
Figure 0006888559
ξ+π/2−φ<−θmaxである場合、暫定推定値算出部111は、線分方向暫定推定値を以下の式5で算出されるξ−φとする。
Figure 0006888559
θmax<ξ+π/2−φ又はξ+π/2−φ<−θmaxである場合、暫定推定値算出部111は、線分長暫定推定値を以下の式6で算出されるλとする。
Figure 0006888559
これにより、線分の線分長λの暫定的な推定値である線分長暫定推定値と、移動方向から見た当該線分の方向ξ−φの暫定的な推定値である線分方向暫定推定値とが得られる。
ステップS104:暫定推定値算出部111は、内角暫定推定値を算出する。内角暫定推定値は、抽出部102により抽出された(l,s,s´)を用いて算出することができる。なお、(l,s,s´)の代わりに、(s,s´)を用いても算出することができる。
対象物Tの頂点のうちのj番目の頂点の内角をγ、第(j−1)番目の頂点と第j番目の頂点とを結ぶ輪郭上の線分を第j番目の線分と定義する。また、第j番目の線分に対応する線分区間の長さがl、当該線分区間の傾きがs、第(j+1)番目の線分に対応する線分区間の傾きがs´であるとする。
一方で、γは、第j番目の線分の方向ξと、第(j+1)番目の線分の方向ξj+1とを用いて、γ=π−(ξj+1−φ)+(ξ−φ)と表される。このため、暫定推定値算出部111は、上記の式1若しくは式2、式4、又は式5を用いて、s´からξj+1−φを算出することで、γの暫定的な推定値である内角暫定推定値が得られる。なお、線分方向暫定推定値ξ−φは、上記のステップS103で、sから算出されたものを用いれば良い。
ステップS105:推定値算出部112は、線分長推定値と内角推定値とを算出する。ここで、上記のステップS103及びステップS104において、多数の特徴パラメータを用いると、多数の暫定推定値(線分長暫定推定値及び内角暫定推定値)が得られる。通常、1つの特徴パラメータから複数の暫定推定値が得られる。仮に、これらの暫定推定値が真値であれば、対象物Tの異なる線分長の数、異なる内角の数それぞれに対応する暫定推定値の集合ができるはずである。
例えば、対象物Tの輪郭が線分長「100」の線分と、線分長「50」の線分とで構成されている場合、いくつかの線分長暫定推定値は線分長「100」の集合に分類でき、残りの線分長暫定推定値は線分長「50」の集合に分類できる。
同様に、例えば、対象物Tの輪郭の内角が「A」と「B」とで構成されている場合、いくつかの内角暫定推定値は内角「A」の集合に分類でき、残りの内角暫定推定値は内角「B」の集合に分類できる。
そこで、推定値算出部112は、上記のステップS103及びステップS104で得られた線分長暫定推定値と内角暫定推定値について、所定の区間毎に、その度数を算出し、算出した度数から線分長推定値及び内角推定値を算出する。
或る所定の区間毎における内角暫定推定値の度数と線分長暫定推定値の度数とを表すグラフをそれぞれ図7(a)と図7(b)とに示す。
図7(a)に示すように、内角暫定推定値が「1.571」の度数と、「2.356」の度数とがピークとなっている。したがって、推定値算出部112は、これらの内角暫定推定値「1.571」及び「2.356」を内角推定値とする。これは、通常、内角の真値付近に度数のピークが現れるためである。
同様に、図7(b)に示すように、線分長暫定推定値が「19.82」の度数と、「4.736」の度数と、「5.071」の度数と、「21.16」の度数とがピークとなっている。したがって、推定値算出部112は、これらの線分長暫定推定値「4.736」、「5.071」、「19.82」及び「21.16」を線分長推定値とする。これは、通常、線分長の真値付近に度数のピークが現れるためである。
なお、全ての暫定推定値を度数が多い順に並べ、n番目の度数と(n+1)番目の度数とが一定数以上又は/及び一定倍率以上離れたら、1からn番目をピークとする。そして、ピークとなっている度数に対応する全ての暫定推定値(内角暫定推定値又は線分長暫定推定値)を推定値(内角推定値又は線分長推定値)として採用する。
ステップS106:線分数・頂点数推定部113は、線分数推定値と内角数推定値とを算出する。
例えば、1辺の長さが「100」である正三角形や正方形等で明らかなように、線分長が得られても、その線分長を持つ線分数がいくつであるかを特定できなければ、対象物Tの形状を完全に特定することはできない。
そこで、本発明の実施の形態では、線分長がλの線分に対して、n個のセンサ20によって線分長λの線分全体をセンシングできるものがいくつかの期待値E[n(λ)]と、内角γの頂点をセンシングできるものがいくつあるかの期待値E[n(γ)]とを理論的に評価する。なお、以降の式7〜式10におけるλ及びγとしては、線分長λの推定値H[λ]及び内角γの推定値H[γ]を用いるものとする。λ及びγは未知であるためである。
まず、線分数・頂点数推定部113は、期待値E[n(λ)]及び期待値E[n(γ)]を以下の式7〜式10により計算する。
ただし、ηは、rmax×sinθmaxがλ以上である場合、π/2であり、それ以外の場合、arcsin(rmax×sinθmax/λ)となる関数である。また、wは、k=j,j+1に対して、
Figure 0006888559
である場合、rmax×sin(ξ+π/2−φ)、それ以外の場合、rmax×sinθmaxとなる関数である。
期待値E[n(λ)]の計算に用いる積分M(λ)は、以下の式7により計算される。
Figure 0006888559
ここで、
Figure 0006888559
Figure 0006888559
である。
上記の式7で計算されるM(λ)を用いて、期待値E[n(λ)]は、以下の式8により計算される。
Figure 0006888559
ここで、Ωは監視領域Aの周囲長である。
また、期待値E[n(γ)]の計算に用いられる積分Mは、以下の式9により計算される。
Figure 0006888559
ここで、
Figure 0006888559
Figure 0006888559
である。
上記の式9により計算されるMを用いて、期待値E[n(γ)]は、以下の式10により計算される。
Figure 0006888559
次に、線分数・頂点数推定部113は、対象物Tの輪郭を構成する線分全体をセンシングできた数nlineと、対象物Tの輪郭に含まれる連続する頂点をセンシングできた数nvertexとを算出する(nlineとnvertexとを数え上げる)。また、線分数・頂点数推定部113は、線分長推定値として採用された線分長暫定推定値の度数clineと、内角推定値として採用された内角暫定推定値の度数cvertexとを算出する(clineとcvertexとを数え上げる)。
これにより、1つのセンシング結果r(t)から得られる線分長推定値の度数は、平均で、cline/nlineである。同様に、1つのセンシング結果r(t)から得られる内角推定値の度数は、平均で、cvertex/nvertexである。
したがって、線分長がλである線分1つに対して得られる線分長推定値の平均度数は、E[n(λ)]×cline/nlineとなる。同様に、内角がγである頂点1つに対して得られる内角推定値の平均度数は、E[n(γ)]×cvertex/nvertexとなる。
また、線分数・頂点数推定部113は、線分長推定値がλであるものの度数c(λ)と、内角推定値がγであるものの度数c(γ)とを算出する(c(λ)とc(γ)とを数え上げる)。
そして、線分数・頂点数推定部113は、c(λ)/(E[n(λ)]×cline/nline)を計算することで、線分長推定値がλである場合の線分数推定値Nλを得る。同様に、線分数・頂点数推定部113は、c(γ)/(E[n(γ)]×cvertex/nvertex)を計算することで、内角推定値がγである場合の頂点数推定値Nγを得る。
なお、上記で得られた線分数推定値Nλの小数点以下を四捨五入したものを、改めて線分数推定値Nλとしても良い。同様に、上記で得られた頂点数推定値Nγの小数点以下を四捨五入したものを、改めて頂点数推定値Nγとしても良い。また、四捨五入に代えて、小数点以下を切り上げ又は切り捨てしても良い。
ステップS107:接続関係推定部104は、線分長推定値となる線分と、内角推定値となる頂点との接続関係を推定する。
抽出部102により抽出された(l,s,s´)を用いて頂点の内角γの推定値と線分長λの推定値とを得られる場合がある。すなわち、H[γ]とH[λ]との組(H[γ],H[λ])が得られる場合がある。ここで、γは、線分長λの線分の両端にある頂点のうちの一方の頂点の内角である。このような組が得られたセンサ20の数K(H[γ],H[λ])を算出する(センサ20の数K(H[γ],H[λ])を数え上げる)。
もし、H[γ],H[λ]が独立なら、或る線分長をa、或る内角をbとして、K(H[γ]=a,H[λ]=b)の平均は、以下の式11で計算することができる。
Figure 0006888559
ここで、E[N(λ)]=Nλ×E[n(λ)],E[N(γ)]=Nγ×E[n(γ)]である。
K(H[γ]=a,H[λ]=b)の平均に対してK(H[γ]=a,H[λ]=b)の方が大きい場合、線分長aの線分の両端のうちの一方には、内角bの頂点が存在する(すなわち、線分長aの線分と、内角bの頂点とが繋がっている)可能性が高い。一方で、K(H[γ]=a,H[λ]=b)の平均に対してK(H[γ]=a,H[λ]=b)の方が小さい場合、線分長aの線分の両端には、内角bの頂点が存在しない(すなわち、線分長aの線分と、内角bの頂点とは繋がっていない)可能性が高い。
これにより、接続関係推定部104は、線分長aの線分と、内角bの頂点との接続関係を推定することができる。より具体的には、接続関係推定部104は、例えば、K(H[γ]=a,H[λ]=b)の平均と、K(H[γ]=a,H[λ]=b)との比を算出し、算出された比が所定の閾値以上である場合、線分長aの線分と、内角bの頂点とが繋がっていると推定する。一方で、接続関係推定部104は、例えば、当該比が所定の閾値未満である場合、線分長aの線分と、内角bの頂点とは繋がっていないと推定する。このようにして、どの線分長の線分が、どの内角の頂点と繋がっているか又は繋がっていないかを判断することで、線分同士の隣接関係を明らかにして対象物Tの形状を推定する。
ステップS108:出力部105は、最終的に得られた形状パラメータ(すなわち、線分と頂点との接続関係、線分長推定値、及び内角推定値)を出力する。
以上により、本発明の実施の形態における形状推定装置10は、監視領域A内に存在する対象物Tの形状を、当該監視領域A内で直線的な軌道を一定速度vで移動する複数のセンサ20のセンシング結果r(t)を用いて推定することができる。しかも、本発明の実施の形態における形状推定装置10は、例えば自動車等に搭載され、一般に市販されている指向性距離センサであるセンサ20のセンシング結果r(t)を用いて、対象物Tの形状を推定することができる。
また、本発明の実施の形態における形状推定装置10では、センサ20の位置(すなわち、当該センサ20が搭載された車両等の位置)を必要ないため、当該車両等の位置情報等のプライバシーを維持しつつ、対象物Tの形状を推定することができる。したがって、本発明の実施の形態における形状推定装置10によれば、例えば、センサ20が搭載された多数の車両等からセンシング結果を集めて、種々の対象物Tの形状を推定することで、この推定結果を用いた様々なアプリケーションが提供可能となることが期待できる。
なお、図5におけるステップS103及びステップS104は順不同である。すなわち、ステップS104の処理が行われた後、ステップS103の処理が行われても良い。
<本発明の効果>
ここで、本発明の効果について、図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の効果の一例を説明する図である。以降では、rmax=100、θmax=π/2、速度v=0.1で、n=1000個のセンサ20が、図8(a)に示すビルの形状を推定した場合について説明する。このとき、上記の式1〜式6で得られた内角暫定推定値及び線分長暫定推定値は、それぞれ図7(a)及び図7(b)に示す度数であった。
上述した通り、これらの度数がピークとなっている暫定推定値を推定値とする。すなわち、図7(a)では、内角暫定推定値「1.571」及び「2.356」で度数がピークとなっている。したがって、内角暫定推定値「1.571」及び「2.356」を内角推定値とする。以降では、γ1=1.571、γ2=2.356とも表す。
同様に、図7(b)では、線分長暫定推定値「4.736」、「5.071」、「19.82」、及び「21.16」を線分推定値とする。以降では、λ1=4.736、λ2=5.071、λ3=19.82、λ4=21.16とも表す。
そして、上記の式7〜式10により線分数推定値Nλと頂点数推定値Nγとを算出する。これにより、Nλ1=1.797、Nλ2=1.291、Nλ3=0.8639、Nλ4=0.7770である。したがって、これらの値の小数点以下を四捨五入することで、λ1の線分数は2、λ2〜λ4の線分数は1と判断される。
同様に、Nγ1=3.420、Nγ2=1.654である。したがって、これらの値の小数点以下を四捨五入することで、γ1の頂点数は4、γ3の頂点数は2と判断される。
次に、上記の式11で計算されたK(H[γ]=a,H[λ]=b)の平均と、実際のK(H[γ]=a,H[λ]=b)との比を算出する。この比を以下の表1に示す。
Figure 0006888559
これにより、例えば、閾値を0.5とした場合、線分長λ3の線分と、内角γ2の頂点とは、比が閾値0.5未満となるため、接続されていないと判断される。同様に、線分長λ4の線分と、内角γ1の頂点とは、比が閾値0.5未満となるため、接続されていないと判断される。これにより、図8(b)に示す推定結果を得る。図8(b)に示すように、本発明の実施の形態における形状推定装置10により得られた推定値は、真値との誤差が少なく、高い精度で対象物Tの形状が推定できていることがわかる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 形状推定システム
10 形状推定装置
20 センサ
100 形状推定プログラム
101 センシング結果管理部
102 抽出部
103 形状パラメータ推定部
104 接続関係推定部
105 出力部
111 暫定推定値算出部
112 推定値算出部
113 線分数・頂点数推定部
200 センシング結果記憶部

Claims (8)

  1. 所定の領域内を所定の速度で直線的に移動する複数の指向性距離センサが前記領域内に存在する対象物をそれぞれセンシングしたセンシング結果を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間、又は、速度で正規化された結果、線分と同様になった区間のうち、所定の条件を満たす線分区間を表す特徴パラメータを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された特徴パラメータに基づいて、前記対象物の輪郭に含まれる線分の線分長と、前記対象物の輪郭の頂点角度とを推定する第1の推定手段と、
    前記第1の推定手段により推定された線分長の線分と、前記頂点角度の頂点との接続関係を推定する第2の推定手段と、
    前記抽出手段により抽出された特徴パラメータに基づいて、前記線分長の暫定的な推定値と、前記頂点角度の暫定的な推定値とを推定する第3の推定手段と、を有し、
    前記第1の推定手段は、
    前記線分長の暫定的な推定値の度数から前記線分長を推定し、前記頂点角度の暫定的な推定値の度数から前記頂点角度を推定する、ことを特徴とする形状推定装置。
  2. 所定の領域内を所定の速度で直線的に移動する複数の指向性距離センサが前記領域内に存在する対象物をそれぞれセンシングしたセンシング結果を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間、又は、速度で正規化された結果、線分と同様になった区間のうち、所定の条件を満たす線分区間を表す特徴パラメータを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された特徴パラメータに基づいて、前記対象物の輪郭に含まれる線分の線分長と、前記対象物の輪郭の頂点角度とを推定する第1の推定手段と、
    前記第1の推定手段により推定された線分長の線分と、前記頂点角度の頂点との接続関係を推定する第2の推定手段と、
    前記第1の推定手段により推定された線分長に対して、前記抽出手段により特徴パラメータが抽出された抽出数と、該特徴パラメータが抽出される期待値とに基づいて、前記線分長の線分数を推定すると共に、前記第1の推定手段により推定された頂点角度に対して、前記抽出手段により特徴パラメータが抽出された抽出数と、該特徴パラメータが抽出される期待値とに基づいて、前記頂点角度の頂点数を推定する第4の推定手段と、
    を有することを特徴とする形状推定装置。
  3. 前記抽出手段は、
    前記取得手段により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間、又は、速度で正規化された結果、線分と同様になった区間のうち、前記対象物の輪郭を構成する1つの線分全体に対応する線分区間の傾きsと長さlとが含まれる特徴パラメータ、又は、前記線分区間の傾きsと、該線分区間の終点の端点を共有する他の線分区間若しくは終点後に前記センシング結果が正である曲線区間を挟んだ他の線分区間の傾きs´とが含まれる特徴パラメータを抽出する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の形状推定装置。
  4. 前記第1の推定手段は、
    前記速度をv、前記指向性距離センサの移動方向に対するセンシングエリアの幅をθmaxとして、前記対象物の輪郭に含まれる線分の方向と移動方向とに応じて、前記線分長λを、
    Figure 0006888559
    又は
    Figure 0006888559
    により推定する、ことを特徴とする請求項に記載の形状推定装置。
  5. 前記第1の推定手段は、
    前記速度をv、前記指向性距離センサの移動方向に対するセンシングエリアの幅をθmax、前記移動方向をφ、前記対象物の輪郭に含まれる線分の方向をξとして、該線分の方向ξと前記移動方向φとに応じて、
    Figure 0006888559

    Figure 0006888559
    又は
    Figure 0006888559
    のいずれかを計算し、計算されたξ−φにより前記頂点角度を推定する、ことを特徴とする請求項又はに記載の形状推定装置。
  6. 所定の領域内を所定の速度で直線的に移動する複数の指向性距離センサが前記領域内に存在する対象物をそれぞれセンシングしたセンシング結果を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間、又は、速度で正規化された結果、線分と同様になった区間のうち、所定の条件を満たす線分区間を表す特徴パラメータを抽出する抽出手順と、
    前記抽出手順により抽出された特徴パラメータに基づいて、前記対象物の輪郭に含まれる線分の線分長と、前記対象物の輪郭の頂点角度とを推定する第1の推定手順と、
    前記第1の推定手順により推定された線分長の線分と、前記頂点角度の頂点との接続関係を推定する第2の推定手順と、
    前記抽出手順により抽出された特徴パラメータに基づいて、前記線分長の暫定的な推定値と、前記頂点角度の暫定的な推定値とを推定する第3の推定手順と、
    をコンピュータが実行し、
    前記第1の推定手順は、
    前記線分長の暫定的な推定値の度数から前記線分長を推定し、前記頂点角度の暫定的な推定値の度数から前記頂点角度を推定する、ことを特徴する形状推定方法。
  7. 所定の領域内を所定の速度で直線的に移動する複数の指向性距離センサが前記領域内に存在する対象物をそれぞれセンシングしたセンシング結果を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得されたセンシング結果に含まれる線分区間、又は、速度で正規化された結果、線分と同様になった区間のうち、所定の条件を満たす線分区間を表す特徴パラメータを抽出する抽出手順と、
    前記抽出手順により抽出された特徴パラメータに基づいて、前記対象物の輪郭に含まれる線分の線分長と、前記対象物の輪郭の頂点角度とを推定する第1の推定手順と、
    前記第1の推定手順により推定された線分長の線分と、前記頂点角度の頂点との接続関係を推定する第2の推定手順と、
    前記第1の推定手順により推定された線分長に対して、前記抽出手順により特徴パラメータが抽出された抽出数と、該特徴パラメータが抽出される期待値とに基づいて、前記線分長の線分数を推定すると共に、前記第1の推定手順により推定された頂点角度に対して、前記抽出手順により特徴パラメータが抽出された抽出数と、該特徴パラメータが抽出される期待値とに基づいて、前記頂点角度の頂点数を推定する第4の推定手順と、
    をコンピュータが実行することを特徴とする形状推定方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至の何れか一項に記載の形状推定装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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