JP6834317B2 - 微生物夾雑物検出装置および微生物夾雑物検出方法 - Google Patents

微生物夾雑物検出装置および微生物夾雑物検出方法 Download PDF

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本発明は、被検体に含まれるエンドトキシンや(1→3)−β−D−グルカン等の微生物夾雑物を検出する微生物夾雑物検出装置および微生物夾雑物検出方法に関する。
エンドトキシンや(1→3)−β−D−グルカン等の微生物夾雑物は、血中に入るとショック症状を起こして死に至るおそれのある発熱性物質であり、透析液や注射液などの血液に投与する医薬品では微生物夾雑物が混入しないように厳重な管理が求められている。
ところが、エンドトキシンはグラム陰性菌の外膜成分のリボ多糖であり、(1→3)−β−D−グルカンは酵母やカビ等の真菌の細胞壁に存在する物質であることから、環境中に普遍的に存在する。また、エンドトキシンや(1→3)−β−D−グルカン等の微生物夾雑物は、耐熱性であるために加熱除去が困難であり、混入防止管理が非常に難しい。
エンドトキシン等の微生物夾雑物の検出法として、カブトガニの血球成分を用いる方法(Limulus Amebosyte Lysate; LAL法)が知られている。LAL法で用いる試薬は高額であるため、少量の試薬で極微量のエンドトキシンを検出する手法が提案されている(特許文献1参照)。
この他、被検体に含まれるエンドトキシン等の微生物夾雑物の濃度を簡易かつ精度よく検出するために、予め試薬が組み込まれたチップを作製しておき、このチップに被検体を注入して試薬と混合させ、チップに流れる微小な電流を検出して微生物夾雑物を定量する手法が提案されている(特許文献2参照)。
特開2012−127695号公報 国際公開2015/137356
エンドトキシン等の微生物夾雑物の定量化に用いられるチップは、使い捨てであり、微生物夾雑物検出装置にチップを装着した後に、チップの注入口から被検体を注入する。その後、チップ内で被検体と試薬を混合し、所定の温度に加熱して電気化学反応を生じさせた後に電流検出が行われる。
電気化学反応によってチップに流れる電流は微弱であり、電源電圧の変動や温度変化、電磁放射ノイズ等の影響を受けやすい。また、このような微弱な電流を精度よく検出するには、被検体の種類や、被検体と混合される試薬の種類等を考慮に入れて、チップに流れる電流を校正する必要がある。
また、電源電圧の変動や温度変化、電磁放射ノイズ等によって、チップに流れる電流の検出特性が変化するため、上述した校正作業は定期的に行うのが望ましい。
チップが微生物夾雑物検出装置内の所定の場所に装着されると、チップの端子と検出回路の測定端子とが電気的に接触するようになっているが、測定端子の表面に異物が付着してしまうと、電気的な接触が不完全になり、電流の検出精度が劣化するおそれがある。特に、チップの装着場所にチップを装着しないまま長時間放置すると、上述した測定端子に異物が付着しやすくなる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、被検体に含まれる微量の微生物夾雑物を精度よく検出可能な微生物夾雑物検出装置および微生物夾雑物検出方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様では、被検体に含まれる微生物夾雑物を検出するチップと、
前記チップが着脱自在に装着される装置本体と、
前記装置本体に装着された前記チップに流れる電流を検出する検出回路と、
前記チップと同じ端子配列を有し、前記検出回路に電流を流す電流生成回路を有するダミーチップと、
前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記検出回路の校正を行う制御部と、を備える、微生物夾雑物検出装置が提供される。
前記検出回路は、前記ダミーチップが前記装置本体に装着されているときに、定期的に前記ダミーチップに流れる電流を検出し、
前記制御部は、前記ダミーチップが前記装置本体に装着されているときに、定期的に前記検出回路の校正を行ってもよい。
前記制御部は、前記ダミーチップが前記装置本体に装着されているときに、前記検出回路と前記ダミーチップとの電気的接点に過電流を流して、前記電気的接点のクリーニングを行ってもよい。
前記チップおよび前記ダミーチップのそれぞれは、参照極端子、対極端子、第1作用極端子および第2作用極端子を有し、
前記電流生成回路は、前記ダミーチップが前記装置本体に装着された状態で、前記参照極端子に第1電圧が供給され、かつ前記対極端子に第2電圧が供給されたときに、前記第1作用極端子に第1電流を流し、かつ前記第2作用極端子に第2電流を流してもよい。
前記ダミーチップ内の前記電流生成回路は、抵抗、インダクタ、キャパシタ、ダイオードおよびトランジスタの少なくとも一つを含んでもよい。
前記チップは、前記被検体と所定の試薬とを混合させて酸化還元反応を生じさせたときに生じる電流を出力し、
前記電流生成回路は、前記チップに流れる電流に応じた電流を出力してもよい。
前記チップに流れる電流を補正する補正コードを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記ダミーチップを前記装置本体に装着したときに、前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記補正コードを校正してもよい。
本発明の他の一態様では、被検体に含まれる微生物夾雑物を検出する着脱自在のチップを装置本体に装着する前に、前記チップと同じ端子配列を有するダミーチップを前記装置本体に装着するステップと、
前記ダミーチップが前記装置本体に装着された後、前記検出回路に通電を行うステップと、
前記ダミーチップに流れる電流を前記装置本体内の検出回路で検出するステップと、
前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記検出回路の校正を行うステップと、を備える、微生物夾雑物検出方法が提供される。
前記検出回路の校正が終わった後、前記検出回路への通電を維持したまま、前記ダミーチップを前記装置本体から取り外して、前記装置本体に前記チップを装着してもよい。
前記チップが前記装置本体に装着されるまでは、前記ダミーチップを前記装置本体に装着した状態で、定期的に前記ダミーチップに流れる電流を前記検出回路で検出して、前記検出回路の校正を定期的に行ってもよい。
本発明によれば、被検体に含まれる微量の微生物夾雑物を精度よく検出することができる。
本発明の一実施形態による微生物夾雑物検出装置の概略構成を示す分解斜視図。 チップの平面図。 ダミーチップの平面図。 第1位置でのチップ、ヒートシンクおよびクリーナ支持板の位置関係を示す断面図。 第2位置でのチップ、ヒートシンクおよびクリーナ支持板の位置関係を示す断面図。 チップが第2位置に到達する前の第3位置でのチップ、ヒートシンクおよびクリーナ支持板の位置関係を示す断面図。 本実施形態による微生物夾雑物検出装置の制御系のブロック図。 デュアルポテンショスタット回路の回路図。 微生物夾雑物検出装置にダミーチップを装着した場合の処理手順を示すフローチャート。 本実施形態による微生物夾雑物検出装置の処理手順を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態による微生物夾雑物検出装置1の概略構成を示す分解斜視図である。図1の微生物夾雑物検出装置1は、被検体に含まれるエンドトキシンや(1→3)−β−D−グルカン等の微生物夾雑物を検出するものである。被検体は、例えば、透析液、注射液、移植組織片、人工授精の受精卵の培養液などである。注射液は、治療薬でもよいし、PET(Positron Emission Tomography)画像検査等のための体内検査薬(液)でもよい。
図1の微生物夾雑物検出装置1は、予め試薬が組み込まれたチップ2に被検体を注入して、被検体と試薬を混合加熱して、酸化還元反応による電流を検出するものである。
図1の微生物夾雑物検出装置1は、上蓋3と下蓋4からなる装置本体を備えている。チップ2は装置本体に着脱自在に装着される。下蓋4は、凹部4aが形成されたステージ4bを有する。下蓋4の凹部4a内には、ガイド部材5、ヒートシンク6、装置側端子7、検出回路基板8などが配置されている。
ガイド部材5は、チップ2をヒートシンク6上の所定位置に位置決めするとともに、ヒートシンク6上に位置決めされたチップ2をヒートシンク6とともにステージ4bの上面に沿って所定方向に移動させる。図1では、チップ2が移動する所定方向をX方向としている。所定方向Xはステージ4bの長手方向である。ガイド部材5は、ステージ4bの長手方向に延在されており、ヒートシンク6はガイド部材5に案内されて、所定方向Xに第1位置から第2位置まで移動自在とされている。
ヒートシンク6にはヒータ9が組み込まれている。ヒータ9は例えば電熱線と熱電対を有し、熱電対で計測された温度に基づいて、電熱線に電流を流すか否かが切り替えられる。ヒートシンク6は、ヒータ9の熱がチップ2以外に伝達されないように放熱を行う。また、ヒータ9がオフのときに、チップ2を迅速に冷却する目的にも利用可能である。チップ2は、ヒートシンク6上に着脱自在に位置決めされて、ヒータ9により加熱される。チップ2の内部構造は、後述する。ヒータ9は、電熱線に電流を流して加熱するため、その際に電磁放射ノイズが発生するおそれがある。そこで、ヒータ9と検出回路基板8との間に遮蔽板(電磁放射遮蔽部)10を配置して、検出回路基板8がチップ2が出力する微弱な電流を検出する際に、ヒータ9から発生した電磁放射ノイズの影響を受けないようにするのが望ましい。
後述するように、チップ2は被検体に含まれる微生物夾雑物の濃度に応じた電流を出力する。この電流は、装置側端子7により検出される。装置側端子7は、チップ2上のチップ側端子16と接触される。装置側端子7とチップ側端子16との接触形態についても後述する。
検出回路基板8は、チップ2から出力された電流を検出する検出回路が形成された基板である。検出回路の具体的な回路構成は後述する。検出回路基板8は、ヒートシンク6の下方に配置されている。
なお、検出回路基板8とは別個に、不図示の電源回路基板を設けてもよいし、検出回路基板8内に電源回路を形成してもよい。検出回路基板8とは別個に電源回路基板を設ける場合は、検出回路基板8が電源回路基板から発生される電磁放射ノイズの影響を受けないように、検出回路基板8と電源回路基板との間に、電磁放射ノイズを遮断する遮蔽板を配置するのが望ましい。一方、検出回路基板8内に電源回路を形成する場合は、電源回路の周囲を遮蔽して、電源回路からの電磁放射ノイズが検出回路に重畳されないようにするのが望ましい。
上蓋3は、開閉自在の扉部3aを有する。チップ2をヒートシンク6に位置決めする際には、上蓋3の扉部3aを開いて、チップ2を水平方向にスライドさせて、ヒートシンク6上に載置する。上蓋3の下面側には、クリーナ支持板(カバー体)11が配置され、クリーナ支持板11の下面にはクリーナシート(シート部材)12が取り付けられている。チップ2は、クリーナ支持板11の下面のクリーナシート12に接触しながら移動するため、チップ2の上面に付着した検体などの異物は、チップ2の移動に伴ってクリーナシート12で拭き取られる。クリーナシート12の具体的な材料としては、例えば不織布などを適用可能である。
図1に示すように、本実施形態では、チップ2の代わりに、ダミーチップ51をヒートシンク6に装着することも可能である。
図2はチップ2の平面図である。図2に示すように、チップ2は、支持層上に配置される4つの導電パターン層13と、これら導電パターン層13の上に配置されるマイクロ流路層14と、マイクロ流路層14の上に配置されるカバー層15とを含む積層構造体である。
4つの導電パターン層13の端部には、それぞれ対応するチップ側端子16が接続されている。これら4つのチップ側端子16は、2つの作用極端子W1,W2と、参照極端子Refと、対極端子Cとで構成されている。2つの作用極端子W1,W2に接続される2つの導電パターン層13の他端側には櫛形電極17が接続されている。櫛形電極17は、2つの導電パターン層13を微小な線幅の櫛形形状にして、狭小な間隔で交互に隣接配置したものである。参照極端子Refと対極端子Cは図2の配置とは逆にしてもよい。一般には、被検体が参照極端子Refに最初に接触した方が測定系が安定する。また、対極端子Cは、面積で電圧と電流が規定されるため、参照極端子Refよりも面積を大きくするのが望ましい。
マイクロ流路層14内には、予め試薬が収納されており、注入口21から注入された被検体は、マイクロ流路層14内で試薬と混合され、毛細管現象により図2の所定方向Xに流れる。櫛形電極17の直上に到達した被検体および試薬の混合液は、櫛形電極17上で酸化還元反応を繰り返して、電流を生じさせる。櫛形電極17は、作用極端子W1,W2に繋がる電位レベルの異なる2種類の電極を交互に配置したものであり、酸化反応と還元反応とが各電極間で交互に行われて、見かけ上の電流が増大する。この電流は、2つの作用極端子W1,W2に流れる。被検体に含まれるエンドトキシン等の微生物夾雑物の濃度に応じて電流値が変化する。濃度が高いほど電流値が大きくなる。検出回路基板8は、作用極端子W1,W2に接触される装置側端子7を介して、この電流を検出する。
本実施形態によるチップ2は、ヒートシンク6上に位置決めされた後、ヒートシンク6と一体に図1の所定方向Xに移動される。チップ2およびヒートシンク6は、まずは第1位置にてチップ2に被検体が注入される。その後、チップ2およびヒートシンク6は第2位置に移動して、チップ側端子16から出力される電流の検出が行われる。
チップ2は、被検体の注入口21と、第1空気孔22と、第2空気孔23とを有する。注入口21、第1空気孔22および第2空気孔23は、所定方向Xに沿って間隔を隔てて配置されている。より詳細には、第1空気孔22は、注入口21と櫛形電極17との間に配置されている。第2空気孔23は、櫛形電極17とチップ側端子16との間に配置されている。第1空気孔22と第2空気孔23は、チップ2の外側の空気をチップ2内に取り込む吸気口として機能するとともに、チップ2内の空気をチップ2外に排気する排気口としても機能する。これら第1空気孔22と第2空気孔23から空気を出し入れすることで、マイクロ流路層14内の被検体と試薬の混合液を所定方向Xに移動させることができる。
上述したように、チップ2は、クリーナ支持板11に接触しながら所定方向Xに移動する。よって、チップ2の第1空気孔22と第2空気孔23がクリーナ支持板11によって塞がれていると、第1空気孔22と第2空気孔23から空気を流出入させることはできない。そこで、クリーナ支持板11には、第3空気孔24と第4空気孔25が設けられており、チップ2の移動位置によって、第1空気孔22と第3空気孔24を重ね合わせたり、第2空気孔23と第4空気孔25を重ね合わせたりする。これにより、マイクロ流路層14内の液体は、所定方向Xに滞りなく流れるようになる。
本実施形態では、被検体を注入したチップを微生物夾雑物検出装置1に装着していないときには、同じ場所にダミーチップ51を装着するようにしている。ダミーチップ51を装着する主な理由は、装置側端子7やその周辺に異物が付着するのを防止するためと、ダミーチップ51を用いて検出回路の校正作業を行うためである。
微生物許雑物検出装置を扱う作業者は、被検体の検査のためのチップ2を装着する前に、まずはダミーチップ51を装着して、検出回路の校正作業を行う。検出回路は、電源電圧の変動や温度変化、電磁放射ノイズ等の外乱を不定期に受けるため、検出回路の校正作業は定期的に行うのが望ましい。被検体とチップが準備できると、作業者は、ダミーチップ51を取り外して、代わりにチップを挿入する。このとき、可能であれば、検出回路の電源はオンにしたままにしておくのが望ましい。検出回路の電源をオフすると、検出回路が安定するまでに時間がかかり、再度校正作業を行う必要が生じるためである。
図3はダミーチップ51の平面図である。図3に示すように、ダミーチップ51の外形サイズおよび外形形状は図2のチップ2と同じである。また、ダミーチップ51には、チップ2と同じ配置位置に同じ幅の複数の配線パターン層52が設けられている。配線パターン層52の先端には、チップ2と同様のチップ側端子53が設けられている。
ただし、ダミーチップ51には、マイクロ流路層は必ずしも設ける必要はない。その理由は、ダミーチップ51は、被検体を注入して試薬と混合させることを想定していないためである。よって、ダミーチップ51には、チップの注入口21、第1空気孔22および第2空気孔23も必ずしも設ける必要はない。
ダミーチップ51は、ダミーチップ51上の参照極端子Refと対極端子Cにチップと同じ電圧が印加されたときに、作用極端子W1,W2にチップ2と同程度の電流が流れるようにしている。このような電流を流す回路(以下、電流生成回路54と呼ぶ)がダミーチップ51の内部に組み込まれている。
この電流生成回路54は、例えば、抵抗、インダクタおよびコンデンサなどの受動素子を用いて構成される。場合によっては、トランジスタやダイオード等の能動素子と受動素子を組み合わせて構成してもよい。被検体を注入したチップに流れる電流は、被検体に含まれる微生物夾雑物の濃度に応じて変化する。これに対して、ダミーチップ51に流れる電流は、検出回路で検出可能な最小電流値と一致するように設定してもよいし、検出回路で検出可能な電流範囲の中間値と一致するように設定してもよい。ダミーチップ51に流れる電流の調整は、ダミーチップ51を作製する際に、ダミーチップ51内の受動素子や能動素子の回路定数を適切に設定することにより行われる。
このように、ダミーチップ51を装着すると、ダミーチップ51から微弱な電流が出力されるようにしている。検出回路は、この電流を検出して検出回路の校正作業を行う。校正作業の詳細については後述する。
上述したように、ダミーチップ51には被検体は注入されないため、ダミーチップ51をヒータで加熱して酸化還元反応を生じさせる必要はない。よって、ダミーチップ51を装着すると、すぐにダミーチップ51をスライドさせて、ダミーチップ51のチップ側端子53を装置側端子7に接触させればよい。これに対して、チップ2は、被検体を注入した後、ヒータ9で加熱して酸化還元反応を生じさせ、その後にチップ2のチップ側端子16を装置側端子7に接触させる必要がある。チップ2は、第1位置にて被検体を注入し、その後に第3位置を経由して第2位置に移動されてヒータ9での加熱が行われる。
図4Aは第1位置でのチップ2、ヒートシンク6およびクリーナ支持板11の位置関係を示す断面図、図4Bは第2位置でのチップ2、ヒートシンク6およびクリーナ支持板11の位置関係を示す断面図、図4Cはチップ2が第2位置に到達する前の第3位置でのチップ2、ヒートシンク6およびクリーナ支持板11の位置関係を示す断面図である。
図4Aに示すように、第1位置では、チップ2の注入口21が露出されており、この注入口21から被検体が注入される。また、第1位置では、チップ2の第1空気孔22とクリーナ支持板11の第3空気孔24とが上下に重ね合わされる。これにより、第1空気孔22と第3空気孔24からチップ2内の空気を排気することができ、チップ2の注入口21から注入された被検体は、マイクロ流路層14を通って所定方向Xに流れ、櫛形電極17の近傍に到達する。櫛形電極17の下方には、ヒータ9が配置されており、被検体と試薬の混合液はヒータ9で加熱されて、酸化還元反応に最適な温度に設定される。これにより、チップ2およびヒートシンク6が第1位置にあるときに、酸化還元反応が行われる。
また、第1位置では、チップ2の第2空気孔23とチップ側端子16はクリーナ支持板11で塞がれている。よって、チップ2の第2空気孔23やチップ側端子16から異物が混入するおそれを防止できる。
酸化還元反応が終了すると、チップ2およびヒートシンク6は、ガイド部材5に案内されて、所定方向Xに沿って、第2位置まで移動される。図4Bに示すように、第2位置では、チップ2の注入口21と第1空気孔22はクリーナ支持板11によって塞がれる。これにより、第1空気孔22や注入口21から新たな微生物夾雑物が混入するおそれを防止できる。また、チップ2が第1位置のときに注入口21から注入された被検体の一部が注入口21の周囲に飛散したとしても、第1位置から第2位置にチップ2を移動する間に、チップ2の上面に接触しているクリーナシート12にて拭き取ることができ、微生物夾雑物の残留物による計測誤差を防止できる。
第2位置では、チップ2の第2空気孔23とクリーナ支持板11の第4空気孔25とが上下に重ね合わされる。また、チップ側端子16は露出されている。これにより、櫛形電極17周辺のマイクロ流路層14内に存在していた被検体と試薬の混合液は、所定方向Xに移動する。第2位置では、チップ2のチップ側端子16と、その周辺のマイクロ流路層14はクリーナ支持板11で塞がれていない。よって、クリーナ支持板11で塞がれていない箇所のマイクロ流路層14に所定波長の光を照射して、マイクロ流路層14内の混合液の分光感度特性などを測定することも可能となる。
また、チップ2とヒートシンク6を第2位置まで移動させると、図4Bに示すように、ヒートシンク6の端部が装置側端子移動機構26に接触する。装置側端子移動機構26は、ヒートシンク6の端部が接触すると、装置側端子7を下降させて、チップ側端子16に接触させる。装置側端子7は、上方からチップ側端子16に点接触するため、装置側端子7とチップ側端子16との間の機械的摩擦による摩耗を抑制でき、耐久性を向上できるとともに、摩耗による接触不良を防止できる。
なお、装置側端子移動機構26の具体的な構造は問わない。例えば、第2位置では、2枚重ね合わせたフレキシブルプリント基板(以下、FPC基板)の間にヒートシンク6を押し込んで、2枚のFPC基板をヒートシンク6の上下に開くように配置させ、FPC基板の端部に配置された装置側端子7が自重で下降してチップ側端子16に接触するようにしてもよい。
図4Cに示すように、チップ2が第2位置に到達する前に、注入口21と第3空気孔24とが重なり合う第3位置にチップ2を移動させるのが望ましい。これにより、マイクロ流路層14内の被検体と試薬の混合液がチップ側端子16の方向に移動しやすくなる。
図5は本実施形態による微生物夾雑物検出装置1の制御系のブロック図である。図5に示すように、本実施形態による微生物夾雑物検出装置1の制御系は、制御部31と、記憶部32と、検出回路33と、表示部34と、電源回路35と、ヒータ9と、温度計測部36とを有する。
制御部31は、制御系の全体的な制御を行うものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)とその周辺回路で構成されている。
記憶部32は、微生物夾雑物検出装置1の初期設定条件や自己点検状況、環境パラメータなどの各種データを記憶する。環境パラメータとは、例えば環境温度や湿度などである。また、記憶部32は、チップ2の検出電流を補正するための補正コードや、計測時刻、過去の計測データなどを記憶してもよい。また、記憶部32は、チップ2の各ロットごとに、計測時刻と、電流値と、被検体中の微生物夾雑物の濃度とを対応づけた保存検量線のデータを記憶していてもよい。
検出回路33は、チップ2から出力される電流を検出する回路であり、例えば図6に示すようなデュアルポテンショスタット回路40を含んでいる。図6の回路構成について後述する。
表示部34は、チップ2の移動手順に関する情報、チップ2の検出電流値、被検体内の微生物夾雑物の濃度に関する情報などを表示する。表示部34に表示する具体的な内容は任意である。温度計測部36は例えば熱電対を用いてヒータ9の温度を計測する。制御部31は、温度計測部36で計測された温度が設定温度以上になったら、ヒータ9の加熱を停止させる。
制御部31は、検出回路33で検出された電流を記憶部32に記憶された補正コードに従って補正する。また、制御部31は、チップ2のチップ側端子16への電圧供給やヒータ9の加熱などの指示を電源回路35に対して行う。
図6のデュアルポテンショスタット回路40は、第1〜第5差動増幅回路41〜45と、抵抗R1〜R8とを有する。第1差動増幅回路41の負側入力端子には電圧E1が入力され、正側入力端子は接地されている。第1差動増幅回路41は、電圧E1に抵抗R1と抵抗R2との抵抗比を乗じた電圧を出力する。第2差動増幅回路42の正側入力端子には、電圧E2を抵抗R3とR4で抵抗分圧した電圧が入力される。電圧E1と第2差動増幅回路42の出力端子との間には、抵抗R5とR6が直列接続されており、抵抗R5とR6の接続ノードの電圧が第2差動増幅回路42の負側入力端子に入力される。
第3差動増幅回路43の正側入力端子は第1差動増幅回路41の出力端子に接続されている。第3差動増幅回路43の負側入力端子は参照極端子Refに接続され、第3差動増幅回路43の出力端子は対極端子Cに接続されている。
第4差動増幅回路44の正側入力端子は接地され、負側入力端子は作用極端子W1に接続されている。第4差動増幅回路44の負側入力端子と第1出力端子W1_OUTとの間には抵抗R7が接続されている。
第5差動増幅回路45の正側入力端子は第2差動増幅回路42の出力端子に接続されている。第5差動増幅回路45の負側入力端子は作用極端子W2に接続されている。第5差動増幅回路45の負側入力端子と第2出力端子W2_OUTとの間には抵抗R8が接続されている。
抵抗R1〜R8の抵抗値がすべて等しい場合には、第2差動増幅回路42の出力電圧は、ΔE=E2−E1となる。また、作用電極端子W1には、出力端子W1_OUTから流れ込んだ電流i1が流れる。作用電極端子W2から出力端子W2_OUTには、電流i2が流れる。
図6の破線部分に接続された作用極端子W1,W2の電圧は、チップを装着した場合には、被検体に含まれる微生物夾雑物の濃度に応じた電圧となる。一方、ダミーチップ51を装着した場合には、ダミーチップ51内に組み込まれた回路に依存する電圧となる。
図7は微生物夾雑物検出装置にダミーチップ51を装着した場合の処理手順を示すフローチャートである。まず、ダミーチップ51を装着したか否かを判定する(ステップS1)。ダミーチップ51は、チップ2と同じ位置、すなわちヒートシンク6上に位置決めされる。ダミーチップ51内には被検体は注入されないため、ヒータにてダミーチップ51を加熱する必要はない。よって、ダミーチップ51は、位置決めされた後、すぐに図4Bの位置までスライドされて、ダミーチップ51のチップ側端子53を装置側端子7に接触させる(ステップS2)。
次に、検出回路33への通電を開始する(ステップS3)。検出回路33への通電は不図示の電源回路基板にて行われるが、通電を開始した直後は電源電圧が不安定であるため、電源電圧が安定するまで待機するのが望ましい。
次に、ダミーチップ51の作用極端子Refと対極端子Cにそれぞれ所定の電圧を供給し、ダミーチップ51に流れる電流を装置側端子7を介して検出回路33で検出する(ステップS4)。
検出回路33は、ダミーチップ51から出力された電流を、記憶部32に記憶されている電流および補正コードと比較して、補正コードの修正が必要か否かを判断して、補正コードの校正を行う(ステップS5)。
次に、検出回路33は、4つの装置側端子7を介して、ダミーチップ51の4つのチップ側端子53に過電流を流して、これら装置側端子7のクリーニングを行う(ステップS6)。過電流を流すことで、装置側端子7とチップ2のチップ側端子16との接触性能を向上させる。このステップS6の処理は、必須ではなく、必要に応じて行えばよい。
その後、ダミーチップ51の作用極端子Refと対極端子Cへの電圧供給は停止する(ステップS7)。ただし、検出回路33への通電は維持したままにしておく。検出回路33の通電をオフすると、校正作業を再度やり直す必要があるためである。
ステップS4の処理をおこなってから所定期間が経過したか否かを判定し(ステップS7)、所定期間が経過するまで待機し、所定期間が経過すると、ステップS4以降の処理を繰り返す。
図7のフローチャートの処理は、ダミーチップ51を装着した状態で、微生物夾雑物検出装置のメイン電源スイッチをオンにしている間、継続して行われる。
図8は本実施形態による微生物夾雑物検出装置1の処理手順を示すフローチャートである。図8の処理は、微生物夾雑物検出装置からダミーチップ51を取り外して、代わりにチップ2を装着したときに開始される。
まず、ヒートシンク6にチップ2を位置決めしたか否かを判定する(ステップS11)。チップ2がヒートシンク6に位置決めされると、ヒータ9にてチップ2を予備加熱する(ステップS12)。次に、チップ2内に被検体を注入したか否かを判定する(ステップS13)。チップ2内に被検体が注入されると、ヒータ9にてチップ2を加熱する(ステップS14)。これにより、櫛形電極17上で酸化還元反応が起こる。次に、作用極端子から出力される電流を検出回路33にて検出する(ステップS15)。
次に、ステップS15で検出された電流を補正コードにて補正し、補正された電流を保存検量線と比較する(ステップS16)。次に、ステップS16の比較結果に基づいて、被検体に含まれる微生物夾雑物の濃度が規定の範囲内か否かを示す情報を表示部34に出力する(ステップS17)。
上述した実施形態では、ヒートシンク6上に位置決めされたチップ2を、ヒートシンク6と一体にガイド部材5に沿って所定方向Xに移動させる例を示したが、ヒートシンク6を固定にして、ヒートシンク6の上面に沿ってチップ2を所定方向Xに移動させてもよい。
このように、本実施形態では、被検体を注入したチップ2から出力される微弱な電流を検出する前に、チップ2と同様の微弱な電流を出力するダミーチップ51を装着して検出回路の校正作業を行う。検出回路33は、電源電圧の変動や温度変化、電磁放射ノイズ等の外乱の影響を受けやすいため、例えば、これら外乱の状況に応じて、ダミーチップ51から出力された電流を補正するための補正コードを微調整する。そして、校正作業が終了した後、検出回路33への通電を維持したまま、ダミーチップ51を取り外して、チップ2を装着して、チップ2に被検体を注入した上でチップ2に流れる電流を検出回路33で検出する。検出回路33で検出された電流は、ダミーチップ51を用いて校正を行った補正コードを用いて補正される。これにより、外乱等の影響を最小限に抑えた状態で、被検体に含まれる微生物夾雑物の濃度を検出できる。
また、被検体の測定用のチップ2を装着していない間は、ダミーチップ51を装着することで、装置側端子7とその周辺に異物が付着するおそれがなくなる。
さらに、装置側端子7からダミーチップ51のパッド側端子に高電流を流すことで、装置側端子7とパッド側端子の電気的接触性を向上でき、チップに流れる電流を精度よく検出できる。
なお、上述した実施形態では、チップ2とダミーチップ51のいずれか一方を装置本体に装着する例を説明したが、ダミーチップ51は装置本体に常に装着し、チップ2は装置本体に着脱自在に装着できるようにしてもよい。すなわち、チップ2の装置本体への装着場所とは別個に、装置本体にダミーチップ51の装着場所を設けてもよい。この場合、チップ2に接触される装置側端子7をダミーチップ51でクリーニングすることはできないが、ダミーチップ51にて検出回路33の校正を常に自動的に行うことができ、また作業者がチップ2をダミーチップ51に差し替える手間が不要となるため、作業性がよくなる。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 微生物夾雑物検出装置、2 チップ、3 上蓋、4 下蓋、5 ガイド部材、6 ヒートシンク、7 装置側端子、8 検出回路基板、9 ヒータ、11 クリーナ支持板、12 クリーナシート、13 導電パターン層、14 マイクロ流路層、15 カバー層、16 チップ側端子、17 櫛形電極、21 注入口、22 第1空気孔、23 第2空気孔、24 第3空気孔、25 第4空気孔、26 装置側端子移動機構、31 制御部、32 記憶部、33 検出回路、34 表示部、35 電源回路、36 温度計測部、40 デュアルポテンショスタット回路、41 第1差動増幅回路、42 第2差動増幅回路、43 第3差動増幅回路、44 第4差動増幅回路、45 第5差動増幅回路、51 ダミーチップ、52 配線パターン層、53 チップ側端子、54 電流生成回路

Claims (6)

  1. 被検体に含まれる微生物夾雑物を検出するチップと、
    前記チップが着脱自在に装着される装置本体と、
    前記装置本体に装着された前記チップに流れる電流を検出する検出回路と、
    前記チップと同じ端子配列を有し、前記検出回路に電流を流す電流生成回路を有するダミーチップと、
    前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記検出回路の校正を行う制御部と、を備え、
    前記検出回路は、前記ダミーチップが前記装置本体に装着されているときに、定期的に前記ダミーチップに流れる電流を検出し、
    前記制御部は、前記ダミーチップが前記装置本体に装着されているときに、定期的に前記検出回路の校正を行う、微生物夾雑物検出装置。
  2. 被検体に含まれる微生物夾雑物を検出するチップと、
    前記チップが着脱自在に装着される装置本体と、
    前記装置本体に装着された前記チップに流れる電流を検出する検出回路と、
    前記チップと同じ端子配列を有し、前記検出回路に電流を流す電流生成回路を有するダミーチップと、
    前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記検出回路の校正を行うとともに、前記ダミーチップが前記装置本体に装着されているときに、前記検出回路と前記ダミーチップとの電気的接点に過電流を流して、前記電気的接点のクリーニングを行う制御部と、を備える、微生物夾雑物検出装置。
  3. 被検体に含まれる微生物夾雑物を検出するチップと、
    前記チップが着脱自在に装着される装置本体と、
    前記装置本体に装着された前記チップに流れる電流を検出する検出回路と、
    前記チップと同じ端子配列を有し、前記検出回路に電流を流す電流生成回路を有するダミーチップと、
    前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記検出回路の校正を行う制御部と、を備え、
    前記チップおよび前記ダミーチップのそれぞれは、参照極端子、対極端子、第1作用極端子および第2作用極端子を有し、
    前記電流生成回路は、前記ダミーチップが前記装置本体に装着された状態で、前記参照極端子に第1電圧が供給され、かつ前記対極端子に第2電圧が供給されたときに、前記第1作用極端子に第1電流を流し、かつ前記第2作用極端子に第2電流を流す、微生物夾雑物検出装置。
  4. 被検体に含まれる微生物夾雑物を検出するチップと、
    前記チップが着脱自在に装着される装置本体と、
    前記装置本体に装着された前記チップに流れる電流を検出する検出回路と、
    前記チップと同じ端子配列を有し、前記検出回路に電流を流す電流生成回路を有するダミーチップと、
    前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記検出回路の校正を行う制御部と、を備え、
    前記チップに流れる電流を補正する補正コードを記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記ダミーチップを前記装置本体に装着したときに、前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記補正コードを校正する、微生物夾雑物検出装置。
  5. 被検体に含まれる微生物夾雑物を検出する着脱自在のチップを装置本体に装着する前に、前記チップと同じ端子配列を有するダミーチップを前記装置本体に装着するステップと、
    前記ダミーチップが前記装置本体に装着された後、検出回路に通電を行うステップと、
    前記ダミーチップに流れる電流を前記装置本体内の検出回路で検出するステップと、
    前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記検出回路の校正を行うステップと、を備え、
    前記検出回路の校正が終わった後、前記検出回路への通電を維持したまま、前記ダミーチップを前記装置本体から取り外して、前記装置本体に前記チップを装着する、微生物夾雑物検出方法。
  6. 被検体に含まれる微生物夾雑物を検出する着脱自在のチップを装置本体に装着する前に、前記チップと同じ端子配列を有するダミーチップを前記装置本体に装着するステップと、
    前記ダミーチップが前記装置本体に装着された後、検出回路に通電を行うステップと、
    前記ダミーチップに流れる電流を前記装置本体内の検出回路で検出するステップと、
    前記検出回路にて検出された前記ダミーチップに流れる電流に基づいて、前記検出回路の校正を行うステップと、を備え、
    前記チップが前記装置本体に装着されるまでは、前記ダミーチップを前記装置本体に装着した状態で、定期的に前記ダミーチップに流れる電流を前記検出回路で検出して、前記検出回路の校正を定期的に行う、微生物夾雑物検出方法。
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