JP5783891B2 - 計測表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バイオセンサが取り付けられて検体の基質成分量を計測して表示する計測表示装置に関する。
近年、生活習慣病である糖尿病が増加しつつあり、日本では数百万人の患者が存在すると言われている。このような糖尿病患者に対する療法としては、食事療法、運動療法、薬物療法、インスリン療法等があるが、いずれの場合においても日々の血糖値管理が極めて重要で、その患者にとって、在宅での毎日の血糖値計測は欠かせないものである。その血糖値計測には、少量の血液で血糖値を計測できる携帯用のバイオセンサ及び計測表示装置が市販されており、広く使用されている。
一端付近に酵素を有する反応部110を備え、他端付近に図示しない電極を備え、血糖値を計測するバイオセンサ100は、図9に示すように、計測表示装置102に通電可能に取り付けられる。計測表示装置102は、筐体104と、ディスプレイ106と、バイオセンサ100を取り付ける取付部108とを備える。バイオセンサ100が取り付けられた計測表示装置102は、バイオセンサ100に電圧を印加し、バイオセンサ100の反応部110に導入された血液の血糖値(基質成分量)を計測手段により計測し、ディスプレイ106において血糖値を表示する。例えば、バイオセンサ100に、時間の経過に伴って変化するCV(Cyclic Voltammetry)の電圧の印加を行い、印加した時の時間の経過に伴った電流を測定し、測定した電流を積分して電流積分値を算出し、検量線及び算出した電流積分値に基づいて血糖値を算出して表示する。血糖値の増加に伴って電流積分値が増加するため、血糖値を計測できる。
一方、バイオセンサは、電極の汚れ、短絡又は断線等によって測定精度が悪化し血糖値を正確に測定できないことも考えられる。しかし、バイオセンサは一旦使用すれば再度使用できないため、製造段階では、測定精度の検査は抜き取り検査しか行えず、全ての製品の測定精度を保証することは困難であった。このため、製造後の全てのバイオセンサの測定精度を検査できることが望ましい。
ここで、バイオセンサにおける異常波形を検出することによりバイオセンサの測定精度を検査できる検査方法について案出されて出願されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。特許文献1に記載する検査方法は、バイオセンサに異常検出用の電極を設けておき、電流波形をモニター等することにより異常検出ができる。しかし、特許文献1の場合、バイオセンサに異常検出用の電極を設けるためコストが高くなり、電流波形をモニター等するため作業が煩雑である。特許文献2に記載する検査方法は、第1の電圧印加期間における測定値と第2の電圧印加期間における測定値との差が所定の範囲から外れた場合に測定値を出力しない方法である。しかし、特許文献2の場合、電圧の印加を2度行う必要がある。
国際公開第2008/013224号パンフレット 国際公開第2008/013225号パンフレット
本発明の目的は、低コストで簡単に,バイオセンサの測定精度を高めることができる計測表示装置を提供することを目的とする。
本発明の計測表示装置は、筐体と、ディスプレイと、バイオセンサを取り付ける取付部と、前記取付部に取り付けたバイオセンサに、電圧を印加する印加器と、前記バイオセンサに電圧を印加した時の電流を測定する電流測定手段と、前記測定した電流を記憶する電流測定値メモリと、前記測定した電流に基づいて検体の基質成分量を計測する計測手段と、前記印加した電圧と前記測定した電流との関係を表す電流波形が正常であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段が前記電流波形は正常でないと判別した場合に、該判別手段の指令に基づいてエラー表示を行うエラー表示手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の計測表示装置は、筐体と、ディスプレイと、バイオセンサを取り付ける取付部と、前記取付部に取り付けたバイオセンサに、時間の経過に伴って変化する電圧を印加する印加器と、前記バイオセンサに電圧を印加した時の電流を測定する電流測定手段と、前記測定した電流を記憶する電流測定値メモリと、前記測定した電流を積分して電流積分値を算出する積分手段と、前記積分手段が算出した電流積分値に基づいて検体の基質成分量を計測する計測手段と、前記電流値メモリが記憶する前記測定した電流から最大電流又は最小電流であるピーク電流を決定し、該決定したピーク電流に対応するピーク電流対応電圧を決定するピーク電流対応電圧決定手段と、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定したピーク電流対応電圧と、前記積分手段が算出した電流積分値との関係が、一定の判定基準範囲外であると判断した場合に、印加した前記電圧と測定した前記電流との関係を表す電流波形が正常でないと判別する判別手段と、前記判別手段が前記電流波形は正常でないと判別した場合に、該判別手段の指令に基づいてエラー表示を行うエラー表示手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の計測表示装置は、前記計測表示装置において、ピーク電流対応電圧Xと電流積分値Yとの関係を示す判定直線式Y=aX+b(a,bは定数)を予め記憶する判定直線メモリを備え、前記一定の判定基準範囲外は、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定したピーク電流対応電圧をXとし前記積分手段が算出した電流積分値をYとするプロット(X,Y)の、前記判定直線式Y=aX+bに対する位置に基づいて判断されることを特徴とする。
本発明の計測表示装置は、前記計測表示装置において、前記ピーク電流対応電圧Xが最大電流対応電圧Xmaxであり、前記一定の判定基準範囲外は、前記積分手段が算出した電流積分値Y1が、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定した最大電流対応電圧Xmaxを前記判定直線式のXへ代入して求められるY=aXmax+bよりも小さいことであることを特徴とする。
本発明の計測表示装置は、前記計測表示装置において、前記ピーク電流対応電圧Xが最大電流対応電圧Xmaxであり、前記一定の判定基準範囲外は、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定した最大電流対応電圧Xmaxが、前記積分手段が算出した電流積分値Y1を前記判定直線式のYへ代入して求められるX=(Y1−b)/aよりも大きいことであることを特徴とする。
本発明の計測表示装置は、前記計測表示装置において、ピーク電流対応電圧Xと電流積分値Yとの関係を示す判定直線式Y=cX+d(c,dは定数)を予め記憶する判定直線メモリを備え、前記一定の判定基準範囲外は、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定したピーク電流対応電圧をXとし前記積分手段が算出した電流積分値をYとするプロット(X,Y)の、前記判定直線式Y=cX+dに対する位置に基づいて判断されることを特徴とする。
本発明の計測表示装置は、前記計測表示装置において、前記ピーク電流対応電圧Xが最小電流対応電圧Xminであり、前記一定の判定基準範囲外は、前記積分手段が算出した電流積分値Y1が、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定した最小電流対応電圧Xminを前記判定直線式のXへ代入して求められるY=cXmin+dよりも小さいことであることを特徴とする。
本発明の計測表示装置は、前記計測表示装置において、前記ピーク電流対応電圧Xが最小電流対応電圧Xminであり、前記一定の判定基準範囲外は、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定した最小電流対応電圧Xminが、前記積分手段が算出した電流積分値Y1を前記判定直線式のYへ代入して求められるX=(Y1−d)/cよりも小さいことであることを特徴とする。
本発明の計測表示装置によれば、患者によってバイオセンサが計測表示装置に取り付けられ、計測表示装置がオン状態にされ、指先から出血させた血液が反応部へ導入された状態で、電流測定手段、電流測定値メモリ、積分手段、計測手段、ピーク電流対応電圧決定手段、判別手段及びエラー表示手段が作動し、判別手段が電流波形は正常でないと判別した場合には、エラー表示手段はエラー表示を行う。このため、患者が血糖値を計測する時には必ず判別手段が電流波形を判別し、電流波形は正常でないと判別した場合にはエラー表示を行うことにより、バイオセンサの測定精度を高めることができる。また、検査用のハードウエアを特に備えることなくバイオセンサの測定精度を高めることができるため、低コストで簡単に測定精度を高めることができる。よって、低コストで簡単に,バイオセンサの測定精度を高めることができる。さらに、電流波形が正常であるか否かに基づいて基質成分量を表示するかエラー表示を行うかを判別するため、温度が判別の精度に影響を与えることがなく、判別の精度を高めることができる。
本発明の計測表示装置の構成を示すブロック図である。 図1の計測表示装置の外観を示す正面図である。 図1の計測表示装置による測定精度の検査において用いられる判定直線の一例を示すグラフである。 ピーク電流対応電圧を説明するためのグラフである。 図1の計測表示装置による血糖値の計測において用いられる検量線を示すグラフである。 図1の計測表示装置による測定精度の検査において用いられる近似直線を示すグラフである。 血液の各血糖値の電流波形を示すグラフである。 バイオセンサ又は計測表示装置が正常な場合及び正常でない場合の電流波形についてテストにより得られたグラフである。 従来の計測表示装置の使用状態を示す正面図である。
本発明の計測表示装置の実施形態について図面を使用して以下に説明する。なお、バイオセンサの種類は任意であり、以下の説明では従来技術で説明した図9のバイオセンサ100を使用して説明する。
図1及び図2に、本発明の計測表示装置の実施形態を、符号10で示す。本発明の計測表示装置10は、筐体12と、ディスプレイ14と、バイオセンサ100を取り付ける取付部16と、取付部16に取り付けたバイオセンサ100に、時間の経過に伴って変化する電圧を印加する印加器18と、バイオセンサ100に電圧を印加した時の電流を測定する電流測定手段17と、測定した電流を記憶する電流測定値メモリ20と、測定した電流を積分して電流積分値を算出する積分手段22と、積分手段22が算出した電流積分値に基づいて検体の基質成分量を計測する計測手段24と、電流値メモリ20が記憶する測定した電流からピーク電流を決定し、決定したピーク電流に対応するピーク電流対応電圧Xを決定するピーク電流対応電圧決定手段26と、ピーク電流対応電圧Xと電流積分値Yとの関係を示す判定直線式Y=aX+b(a,bは定数)を特定するデータa及びbを予め記憶する判定直線メモリ28と、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定したピーク電流対応電圧Xと、積分手段22が算出した電流積分値Yとの関係が、図3に示す判定直線式Y=aX+bに基づいて、一定の判定基準範囲外であって、作成した電流波形が正常でないと判別する判別手段30と、判別手段30が電流波形は正常でないと判別した場合に、判別手段30の指令に基づいてエラー表示を行うエラー表示手段32と、を備えている。図3は、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定したピーク電流対応電圧をXとし積分手段22が算出した電流積分値をYとするプロット(X,Y)の、判定直線式Y=aX+bに対する位置関係を示す。
なお、バイオセンサ100が取付部16に取り付けられることによって取り付けを検知して電源を自動的にON状態とし、血液が導入されるまでプログラムがループして時間待ちを行い、血液が導入されることによって自動的に血糖値の測定を行って血糖値の表示を行い、バイオセンサ100を抜き取ることによって電源を自動的にOFF状態とする計測表示装置10の一連の処理は、CPUを用いた制御手段により行われる。
図3に示す判定直線式は、最大電流対応電圧について、Y=1051943X−75000(a=1051943、b=−75000)であり、最小電流対応電圧について、Y=−1712462X−115000(a=−1712462、b=−115000)である。これらの判定直線式の求め方は、後で詳述する。
判別手段30は、一定の判定基準範囲外であるか否かを、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定したピーク電流対応電圧をXとし積分手段22が算出した電流積分値をYとするプロット(X,Y)の、判定直線式Y=aX+bに対する位置に基づいて判断する。例えば、積分手段22が算出した電流積分値Y1が、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定した最大電流対応電圧Xmaxを判定直線式Y=aX+bのXへ代入して求められるY=1051943Xmax−75000よりも小さい時に、電流波形が正常でないと判別する。すなわち、一定の判定基準範囲外は、積分手段22が算出した電流積分値Y1が、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定した最大電流対応電圧Xmaxを判定直線式のXへ代入して求められるY=aXmax+bよりも小さいことである。
また、積分手段22が算出した電流積分値Y1が、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定した最小電流対応電圧Xminを判定直線式Y=cX+dのXへ代入して求められるY=−1712462Xmin−115000よりも小さい時に、電流波形が正常でないと判別する。すなわち、一定の判定基準範囲外は、積分手段22が算出した電流積分値Y1が、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定した最小電流対応電圧Xminを判定直線式のXへ代入して求められるY=cXmin+dよりも小さいことである。
なお、判別手段30は、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定した最大電流対応電圧Xmaxが、積分手段22が算出した電流積分値Y1を判定直線式Y=aX+bのYへ代入して求められるX=(Y1+75000)/1051943よりも大きい時に、電流波形が正常でないと判別してもよい。この場合、一定の判定基準範囲外は、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定した最大電流対応電圧Xmaxが、積分手段22が算出した電流積分値Y1を前記判定直線式のYへ代入して求められるX=(Y1−b)/aよりも大きいことである。
また、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定した最小電流対応電圧Xminが、積分手段22が算出した電流積分値Y1を判定直線式Y=cX+dのYへ代入して求められるX=(Y+1115000)/(−1712462)よりも小さい時に、電流波形が正常でないと判別してもよい。すなわち、一定の判定基準範囲外は、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定した最小電流対応電圧Xminが、積分手段22が算出した電流積分値Y1を判定直線式のYへ代入して求められるX=(Y1−b)/aよりも小さいことである。
筐体12は、手のひらに収まって握りやすい大きさや形状が好ましいが、限定されない。筐体12は樹脂で構成され、ディスプレイ14の配設部や取付部16が空間になっている。
ディスプレイ14の種類としては、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイが挙げられる。ディスプレイ14の形状は正方形又は長方形であることが好ましいが、他の形状であってもよい。ディスプレイ14は、通常は血糖値や時刻等を表示するものであるが、判別手段30が電流波形は正常でないと判別した時には、エラー表示を行う。
印加器18は、取付部16に取り付けたバイオセンサ100の電極に、時間の経過に伴って変化する電圧を印加し、電流測定手段17は、その時の電流を測定し、電流測定値メモリ20は測定した電流を記憶する。例えば、印加器18が、0Vから、−0.2V、0V、+0.2Vへ200mV/秒の速度で変化させながら、バイオセンサ100の電極にCV(Cyclic Voltammetry)の電圧を印加した場合の電圧と電流との関係を表す電流波形を図4に示す。なお、積分手段22は、測定した電流を、例えば、0.025秒ごとに60回A/D変換した結果を−0.1V時の出力を基準として積算し電流積分値を算出する。計測手段24は、この電流積分値に対応するグルコース濃度を図5に示すような検量線L1に従って血糖値(グルコース濃度)を算出する。反応部110と血液が反応しているとき、電極間に所定の電圧を印加することによって反応部110を介して電流が流れる。この電流は血液の血糖値に応じて異なるため、電流から血糖値を求めることができる。なお、計測値(血糖値)は、小数点以下を四捨五入、切り捨て又は切り上げることにより、自然数で計測される。
電流測定値メモリ20内には、測定した電流及び各電流の値に対応する電圧が記憶されており、ピーク電流対応電圧決定手段26は、電流測定値メモリ20に記憶されている電流の値に基づいてピーク電流を決定し、決定したピーク電流に対応するピーク電流対応電圧を決定する。例えば、ピーク電流対応電圧決定手段26は、電流のデータの順番すなわち何番目のデータであるかによってピーク電流及びピーク電流対応電圧を決定する。図4の電流波形について言えば、最大電流としてImaxを決定し、このImaxに対応する最大電流対応電圧Xmaxを決定し、最小電流としてIminを決定し、このIminに対応する最小電流対応電圧Xminを決定する。
判定直線メモリ28は、判別手段30による判別の基準となる判定直線式を予め記憶している。判定直線式は、ピーク電流対応電圧と電流積分値とを予め計測してピーク電流対応電圧と電流積分値との関係をプロットしたプロットグラフに基づいて近似直線を定め、この近似直線に基づいて予め定める。例えば、図3に示す判定直線Lhの場合、図6に示すグラフに基づいて、最小二乗法により、最大電流対応電圧について、Y=1051943X−49915なる近似直線Lbが定められ、最小電流対応電圧について、Y=−1712462X−72149なる近似直線Lbが定められ、これら近似直線を平行移動して、最大電流対応電圧について、Y=1051943X−75000であり、最小電流対応電圧について、Y=−1712462X−115000である判定直線が予め定められる。図6に示すグラフは、血液の種々の血糖値について、計測表示装置10が正常な状態で、図7に示すような電流波形を多数採取し、その電流波形に基づいて(Xmax,Imax)及び(Xmin,Imin)をプロットして作成される。
このような構成の計測表示装置10により、試験を行った結果を、図8及び図3に従って、以下に説明する。
図8において、実線は、正常な状態の計測表示装置10及びバイオセンサ100によって血糖値を測定した場合の電流波形を示す。図8において、破線、1点鎖線及び2点鎖線は、計測表示装置10の取付部16とバイオセンサ100との間に、1kΩ、2kΩ及び3kΩの抵抗を挿入し、バイオセンサ100又は計測表示装置10が正常でない状態を再現して血糖値を測定した場合の電流波形を示す。図8において、凡例内の「0」という表示は、計測表示装置10の取付部16とバイオセンサ100との間に抵抗を挿入せず、計測表示装置10及びバイオセンサ100が正常な状態であることを意味している。
ピーク電流対応電圧決定手段26は、この図8に示す電流波形について、最大電流対応電圧Xmax及び最小電流対応電圧Xminを決定する。最大電流対応電圧Xmaxについては、1kΩ、2kΩ及び3kΩの抵抗を挿入した場合のXmaxは、計測表示装置10及びバイオセンサ100が正常な状態の場合のXmaxよりも、大きく表れている。最小電流対応電圧Xminについては、1kΩ、2kΩ及び3kΩの抵抗を挿入した場合のXminは、計測表示装置10及びバイオセンサ100が正常な状態の場合のXminよりも、小さく表れている。
一方、積分手段22は、正常な状態の場合、1kΩ、2kΩ及び3kΩの抵抗を挿入した場合について、この図8の電流波形を積分して電流積分値を算出する。正常な状態の場合、1kΩ、2kΩ及び3kΩの抵抗を挿入した場合について、ピーク電流対応電圧と電流積分値との関係を表す図3のグラフに、最大電流対応電圧については「◇」で、最小電流対応電圧については「△」でプロットしている。正常な状態の場合、プロットは、近似直線Lb上、又は近似直線Lbと判定直線Lhとの間に位置するが、1kΩ、2kΩ及び3kΩの抵抗を挿入した場合については、プロットは、最大電流対応電圧Xmaxについて、判定直線Lhよりもピーク電流対応電圧+又は電流積分値−の方向へ大きくずれ、最小電流対応電圧Xminについては、判定直線Lhよりもピーク電流対応電圧−又は電流積分値−の方向へ大きくずれている。
判別手段30は、上述のように、例えば、電流積分値Y1が最大電流対応電圧Xmaxを判定直線式のXへ代入して求められるYよりも小さい時に、電流波形が正常でないと判別し、電流積分値Y1が最小電流対応電圧Xminを判定直線式のXへ代入して求められるYよりも小さい時に、電流波形が正常でないと判別することにより、判別手段30は、結果的に、最大電流対応電圧Xmaxについては、判定直線Lhよりもピーク電流対応電圧+又は電流積分値−の方向へずれた場合を、最小電流対応電圧Xminについては、判定直線Lhよりもピーク電流対応電圧−又は電流積分値−の方向へずれた場合を、電流波形は正常でないと判別することとなる。
また、判別手段30は、上述のように、例えば、最大電流対応電圧Xmaxが電流積分値Y1を判定直線式のYへ代入して求められるXよりも大きい時に、電流波形が正常でないと判別し、又は、ピーク電流対応電圧決定手段26が決定した最小電流対応電圧Xminが、電流積分値Y1を判定直線式のYへ代入して求められるXよりも小さい時に、電流波形が正常でないと判別することによって、判別手段30は、結果的に、最大電流対応電圧Xmaxについては、判定直線Lhよりもピーク電流対応電圧+又は電流積分値−の方向へずれた場合を、最小電流対応電圧Xminについては、判定直線Lhよりもピーク電流対応電圧−又は電流積分値−の方向へずれた場合を、電流波形は正常でないと判別することとなる。
判別手段30が電流波形は正常でないと判別した場合には、エラー表示手段32は、図2に示すように、ディスプレイ14においてエラー表示を行い、ディスプレイ14は計測手段24が計測した血糖値を表示しない。一方、判別手段30が電流波形は正常であると判別した場合には、判別手段30は、ディスプレイ14は、計測手段24が計測した血糖値を表示する。
このような計測表示装置10を用いて患者が実際に血糖値を計測する場合、患者によってバイオセンサ100が計測表示装置10に取り付けられ、計測表示装置10がオン状態にされ、指先等から出血させた血液が反応部110へ導入された状態で、電流測定手段17、電流測定値メモリ20、ピーク電流対応電圧決定手段26、判別手段30及びエラー表示手段32が作動し、判別手段30が電流波形は正常でないと判別した場合には、エラー表示手段32はディスプレイ14においてエラー表示を行い、ディスプレイ14は計測手段24が計測した血糖値を表示しない。このため、患者が血糖値を計測する時には必ず判別手段30が電流波形を判別し、電流波形は正常でないと判別した場合にはエラー表示を行うことにより、バイオセンサの測定精度を高めることができる。また、検査用のハードウエアを特に備えることなくバイオセンサの測定精度を検査できるため、低コストで簡単に、測定精度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、本願発明は図示したものに限定されない。例えば、上述において、ピーク電流対応電圧によって電流波形が正常であるか否かを判断する場合を示したが、他の値によって電流波形が正常であるか否かを判断してもよい。例えば、最大電流対応電圧と最小電流対応電圧との差が一定の範囲よりも大きい場合に判定範囲基準範囲外であると判断してもよい。また、電流波形の変曲点に対応する電圧に基づいて判定範囲基準範囲外であると判断してもよい。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明は、低コストで簡単に,バイオセンサの測定精度を高めることができる。このため、バイオセンサによって基質成分量を計測する計測表示装置として広く利用できる。
10:計測表示装置
12:筐体
14:ディスプレイ
16:取付部
17:電流測定手段
18:印加器
20:電流測定値メモリ
22:積分手段
24:計測手段
26:ピーク電流対応電圧決定手段
28:判定直線メモリ
30:判別手段
32:エラー表示手段
100:バイオセンサ
110:反応部
Lh:判定直線
Xmax:最大電流対応電圧
Xmin:最小電流対応電圧
Imax:最大電流
Imin:最小電流

Claims (7)

  1. 筐体と、
    ディスプレイと、
    バイオセンサを取り付ける取付部と、
    前記取付部に取り付けたバイオセンサに、時間の経過に伴って変化する電圧を印加する印加器と、
    前記バイオセンサに電圧を印加した時の電流を測定する電流測定手段と、
    前記測定した電流を記憶する電流測定値メモリと、
    前記測定した電流を積分して電流積分値を算出する積分手段と、
    前記積分手段が算出した電流積分値に基づいて検体の基質成分量を計測する計測手段と、
    前記電流値メモリが記憶する前記測定した電流から最大電流又は最小電流であるピーク電流を決定し、該決定したピーク電流に対応するピーク電流対応電圧を決定するピーク電流対応電圧決定手段と、
    前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定したピーク電流対応電圧と、前記積分手段が算出した電流積分値との関係が、一定の判定基準範囲外であると判断した場合に、印加した前記電圧と測定した前記電流との関係を表す電流波形が正常でないと判別する判別手段と、
    前記判別手段が前記電流波形は正常でないと判別した場合に、該判別手段の指令に基づいてエラー表示を行うエラー表示手段と、
    を備えた計測表示装置。
  2. ピーク電流対応電圧Xと電流積分値Yとの関係を示す判定直線式Y=aX+b(a,bは定数)を特定するデータを予め記憶する判定直線メモリを備え、
    前記一定の判定基準範囲外は、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定したピーク電流対応電圧をXとし前記積分手段が算出した電流積分値をYとするプロット(X,Y)の、前記判定直線式Y=aX+bに対する位置に基づいて判断される請求項に記載する計測表示装置。
  3. 前記ピーク電流対応電圧Xが最大電流対応電圧Xmaxであり、
    前記一定の判定基準範囲外は、前記積分手段が算出した電流積分値Y1が、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定した最大電流対応電圧Xmaxを前記判定直線式のXへ代入して求められるY=aXmax+bよりも小さいことである請求項に記載する計測表示装置。
  4. 前記ピーク電流対応電圧Xが最大電流対応電圧Xmaxであり、
    前記一定の判定基準範囲外は、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定した最大電流対応電圧Xmaxが、前記積分手段が算出した電流積分値Y1を前記判定直線式のYへ代入して求められるX=(Y1−b)/aよりも大きいことである請求項に記載する計測表示装置。
  5. ピーク電流対応電圧Xと電流積分値Yとの関係を示す判定直線式Y=cX+d(c,dは定数)を特定するデータを予め記憶する判定直線メモリを備え、
    前記一定の判定基準範囲外は、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定したピーク電流対応電圧をXとし前記積分手段が算出した電流積分値をYとするプロット(X,Y)の、前記判定直線式Y=cX+dに対する位置に基づいて判断される請求項に記載する計測表示装置。
  6. 前記ピーク電流対応電圧Xが最小電流対応電圧Xminであり、
    前記一定の判定基準範囲外は、前記積分手段が算出した電流積分値Y1が、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定した最小電流対応電圧Xminを前記判定直線式のXへ代入して求められるY=cXmin+dよりも小さいことである請求項に記載する計測表示装置。
  7. 前記ピーク電流対応電圧Xが最小電流対応電圧Xminであり、
    前記一定の判定基準範囲外は、前記ピーク電流対応電圧決定手段が決定した最小電流対応電圧Xminが、前記積分手段が算出した電流積分値Y1を前記判定直線式のYへ代入して求められるX=(Y1−d)/cよりも小さいことである請求項に記載する計測表示装置。
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