JP6833219B2 - 手で握って使用される道具 - Google Patents

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Description

本発明は、手で握って使用される道具に関する。
手で握って使用する道具には、例えば包丁や鋸のような物を切断する切断具がある。
食材を切るための道具である包丁には、切断対象物に対して刀身の刃を押し当て、下方向に力をかけて押し切る「押し切り」と、刀身の刃を切断対象物に押し当てながら水平方向に引いて切る「引き切り」などの使い方がある。
特許文献1には、押し切りの際に手の力を切断対象物に強く作用させるために親指を押し当てる微小突起体が、刀身の峰から直線上に連なる柄の上側部に設けられた包丁が開示されている。
登録実用新案第3075887号公報
特許文献1の包丁は、微小突起体に親指の腹を当てがいながら押し切りや引き切りをして切断対象物を切断する。しかしながら、包丁の柄を握ると、通常、親指の位置は刀身の峰から直線上に連なる柄の上側部よりも横方向に少しずれた位置にあり、柄の上側部に設けられた微小突起体に親指を当てがった包丁の持ち方は、親指を捻る分、切断時の安定性に欠ける。
そのため、切断に必要な力を切断対象物に充分に作用させ、かつ、切断時に安定した状態で切断対象物を切ることができる切断具が望まれる。
そこで、本発明は、切断対象物に充分に力を作用させつつ、切断時の安定性を向上できる切断具などの手で握って使用される道具の提供を目的とする。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記の課題を解決する本発明の一態様に係る手で握って使用する道具は、作用部と、長手方向における作用部の後方側に接続固定された柄部とを有し、前記柄部は、前記長手方向に略直交する横断方向に突出し、前記柄部側から前記横断方向先端に向かって上方向に向いた凹状に湾曲し、前記柄部を握った親指の腹を当接するための湾曲面が設けられている第1の指掛け部を有する。
また、前記第1の指掛け部は、前記柄部の下側に向かって湾曲した湾曲面を有しても良い。
また、前記湾曲面は、半径3mm〜20mmの円外周に沿った曲面であっても良い。
また、前記第1の指掛け部は、前記柄部の前記横断方向に3mm以上の長さを有しても良い。
また、前記第1の指掛け部は、前記柄部を握った親指が当接する前記湾曲面に、複数の凹凸が設けられても良い。
また、前記第1の指掛け部は、前記作用部側端部から前記柄部の後方側に向かって所定幅を有しても良い。
また、前記柄部は、前記横断方向に膨らみ、前記柄部を握った人差し指が当接する第2の指掛け部を有しても良い。
また、前記第2の指掛け部は、前記柄部を握った人差し指が当接する面に、複数の凹凸が設けられても良い。
また、前記第2の指掛け部は、前記柄部の前記横断方向に3mm以上の長さを有しても良い。
また、前記柄部を握った指の腹側が当接する凹部を下側端部に有しても良い。
また、前記柄部は、上側端部が膨らんだ丸みのある形状であっても良い。
また、前記第1の指掛け部よりも後方側の隣接する位置に前記柄部を貫通して設けられた第3の指掛け部を有しても良い。
また、前記柄部は、前記作用部を収容する収容部を有しても良い。
また、前記第1の指掛け部は、前記収容部の下側に位置しても良い。
また、前記第2の指掛け部の横断方向における頂点は、前記第1の指掛け部の横断方向における頂点よりも前方側に位置しても良い。
また、前記第1の指掛け部の頂点と、前記第2の指掛け部の頂点との前記長手方向における差分は、0mm〜30mmであっても良い。
また、前記手で握って使用される道具は、包丁、鋸、鎌、鉈、斧およびカッターナイフを含む切断具であっても良い。
また、前記手で握って使用される道具は、掘り起こし、鍬、鋤、鶴嘴および熊手を含む掘削具であっても良い。
本発明の一実施形態に係る手で握って使用される道具によれば、切断対象物に充分に力を作用させつつ、切断時の安定性を向上できる。
なお、上記以外の課題、構成および効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係る切断具(例えば、包丁)に関する図である。特に、図1(a)は、切断具である包丁の全体像の一例を示した図である。図1(b)は、図1(a)における切断具のA−A線端面図である。図1(c)は、切断具を握った手の状態例を示した図である。 図2(a)は、図1に示す切断具を横断方向から見た図である。図2(b)は、第1の指掛け部に設けられた湾曲面の反り部の形状を示した切断具の端面図である。図2(c)は、第1の指掛け部に設けられた人差し指付け根当接部の形状を示した切断具の端面図である。 第二実施形態に係る切断具(例えば、包丁)に関する図である。特に、図3(a)は、切断具である包丁の全体像の一例を示した図である。図3(b)は、図3(a)における切断具のB−B線端面図である。図3(c)は、切断具を握った手の状態例を示した図である。 第1の指掛け部30および第2の指掛け部の位置関係を説明するための図である。特に、図4(a)は、切断具を上方向から見た平面図と、横断方向から見た正面図とを示している。図4(b)は、柄部の後方から長手方向に見た切断具と、図4(a)における切断具のC−C線断面図とを示している。 作用部が波型形状をした切断具を上方向から見た図である。 第三実施形態に係る切断具(例えば、鋸、鎌および鉈など)に関する図である。特に、図6(a)は、切断具である鋸を上方向から見た平面図および横断方向から見た正面図を示している。また、図6(b)は、切断具である鎌を横断方向から見た正面図を示している。また、図6(c)は、切断具である鉈を横断方向から見た正面図を示している。 第三実施形態の柄部を適用した掘削具の一例を示した図である。 第四実施形態に係る切断具(カッターナイフ)に関する図である。特に、図8(a)は、切断具を上方向から見た平面図である。図8(b)は、切断具を横断方向から見た正面図である。
以下、本発明の例である各実施形態について図面を用いて説明する。
なお、本発明は、手で握って使用される道具であり、以下では、かかる道具の種類に含まれる包丁などの切断具を例に説明する。また、以下の説明において、長手方向は切断具の長さ方向(矢印1で示す方向)とし、横断方向は切断具の長さ方向に対して略直角な方向(矢印2で示す方向)であるものとする。また、作用部(または柄部)の上側端部側(または下側端部側)から下側端部(または上側端部側)への方向(矢印3で示す方向)を上下方向とする。また、作用部先端側を切断具の前方とし、柄部の作用部側端部とは逆側の端部を切断具の後方とする。また、各実施形態では、説明の便宜上、右手で切断具を握って使用した場合を例とする。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係る切断具(例えば、包丁)100に関する図である。特に、図1(a)は、切断具100である包丁の全体像の一例を示した図である。図1(b)は、図1(a)における切断具100のA−A線端面図である。図1(c)は、切断具100を握った手の状態例を示した図である。
これらの図に示すように、切断具100は、作用部10と、柄部20とを有している。作用部10は、切断具100の刀身であり、下側端部に直線上に設けられている刃先11で切断対象物を切断する。柄部20は、切断具100を握る部位であり、第1の指掛け部30を有している。
第1の指掛け部30は、指を捻ることなく自然な形で切断具100を握った際に、右手の親指が当接する凸状の部位である。具体的には、第1の指掛け部30は、柄部20の作用部側端部から長手方向に所定幅(例えば、10mm〜20mm)を有し、上下方向における略中央の位置から下側端部付近に向かって横断方向(切断具100の側面方向)に湾曲しながら突出している。
図1(b)に示すように、第1の指掛け部30は、A−A線断面における柄部20の厚みW1から横断方向に最大長さh1だけ突出している。また、第1の指掛け部30の最も突出した位置(頂点)から柄部20の上側端部までの長さをL1とする。また、第1の指掛け部30の湾曲面は、半径r1の円外周に沿った形状をしている。
ここで、h1の値は、3mm以上、好ましくは4mm以上、より好ましくは5mm以上であり20mm以下とする。なお、h1の長さは、親指の腹を押し付けた状態での指の厚みである腹幅を約8mm〜12mm程度と想定した場合に、その約半分(または半分以上)の長さが基準となる。これは、親指が第1の指掛け部30に安定して当接する長さを基準としている。
また、W1の値は、8mm〜35mm、好ましくは10mm〜30mm、より好ましくは12mm〜25mmである。また、L1の値は、10mm〜50mm、好ましくは18mm〜40mm、より好ましくは20mm〜35mmである。なお、L1は、親指の長さよりも短い長さが基準となる。すなわち、親指を第1の指掛け部30に当接させた状態において、親指の付け根と柄部20の上側端部との間に若干の隙間が形成される長さを基準としている。なお、第1の指掛け部30に親指の腹が押し付けられた時、柄部20の上側端部に親指の付け根が押し付けられた状態を保持できる長さを基準としても良い。このような基準は、いずれも柄部20の持ち易さを考慮した基準である。
また、円半径であるr1は、3mm〜20mm、好ましくは5mm〜18mm、より好ましくは8mm〜12mmとする。なお、図1に示す切断具100は、右利き用を示しているため、第1の指掛け部30が前方方向左側に設けられているが、例えば第1の指掛け部30を、柄部20に対して左右両側に設けることで、切断具100を右利きおよび左利き兼用とすることが可能である。
図2は、図1に示す切断具100を横断方向から見た図である。図示するように、柄部20は、作用部10に対して、長手方向における中心軸Xの後方側が上向きとなるように作用部10に接続固定されている。
また、柄部20の上側端部は、長手方向の略中央の位置から後方側端部付近に向かって上方向に膨らんだ丸みのある形状をしている。
また、柄部20の下側端部には、人差し指、中指、薬指および小指の腹側を各々当接させる凹み40が形成されている。かかる凹み40は、長手方向に連続して形成されている。なお、人差し指の腹側が当接する凹み41は、他の指が当接する凹み40よりも上側端部に向かってより大きく凹んでいる。人差し指の腹で切断具100をしっかりと握るためである。
このような第1の指掛け部30を有する切断具100によれば、図1(c)に示すように、自然な形で切断具100を握った際に、親指が第1の指掛け部30に引っ掛かかり、適度に当接するため、切断具100の使用時に作用部10に対する力の入り方をコントロールし易くなる。そのため、切断時に安定した状態で切断対象物を切ることができる。
特に、第1の指掛け部30の上側面は、親指の腹の形状に沿うように湾曲しているため、指に引っ掛かり易く、親指の力を柄部20に伝え易くなっている。これにより、ユーザは、作用部10に対する力の入り方をよりコントロールし易くなる。
また、手のひらに当接する柄部20が膨らんだ丸みのある形状をしているため、切断具100を握った手のひらにフィットし、より安定して切断具100を握ることができる。
さらにまた、柄部20の下側端部には各指の腹側が当接する凹み40が形成されているため、切断具100をより強く握ることができ、より安定して切断対象物に力を加えることができる。
なお、第1の指掛け部30は、当接した親指が滑り難いように、湾曲面に複数の凹凸を設けても良い。凹凸の形状は、例えば横断方向に沿った所定幅の線状であるが、その形状は特に限定されない。例えば、凹凸の形状は、長手方向に沿った所定幅の線状であっても良く、半球状をしていても良い。これによれば、ユーザは、柄部20に対して親指の力をより伝え易くなり、切断具100をより扱い易くなる。
また、図2(b)に示すように、第1の指掛け部30には、湾曲面の横断方向端部付近が上方向に向かって反った形状の反り部31が設けられても良い。また、図2(c)に示すように、第1の指掛け部30の湾曲面に設けた複数の凹凸は、不規則な方向に凸凹した段差32であっても良い。また、図2(c)に示すように、第1の指掛け部30が設けられた側とは反対側の柄部20の上面に、柄部20を握った手の人差し指の付け根付近が当接する人差し指付け根当接部33を設けても良い。人差し指付け根当接部33は、人差し指の付け根付近が絡まり易いように、通常の柄部20の上面に比べて曲率半径の大きい面取りが施されている。具体的には、人差し指付け根当接部33は、柄部20の上面に半径4mm以上、好ましくは6mm以上の曲面を設けたものである。
以上、第一実施形態に係る切断具100について説明した。
<第二実施形態>
図3は、第二実施形態に係る切断具(例えば、包丁)200に関する図である。特に、図3(a)は、切断具200である包丁の全体像の一例を示した図である。図3(b)は、図3(a)における切断具200のB−B線端面図である。図3(c)は、切断具200を握った手の状態例を示した図である。なお、第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
これらの図に示すように、切断具100の柄部20は、第1の指掛け部30および第2の指掛け部50を有している。なお、第2の指掛け部50以外の柄部20の基本的な構成は前述と同様のため、詳細な説明は省略する。
第2の指掛け部50は、指を捻ることなく自然な形で切断具200を握った際に、右手の人差し指が当接する凸状の部位である。具体的には、第2の指掛け部50は、柄部20の作用部側端部から長手方向に所定幅(例えば、5mm〜20mm)を有し、上下方向における上側端部から下側端部付近に向かって横断方向に緩やかに膨らんだ形状をしている。
図3(b)に示すように、第2の指掛け部50は、B−B線断面における柄部20の厚みW2から横断方向に最大長さh2だけ突出している。また、L2は、第2の指掛け部50の面平均の長さを示している。
ここで、h2の値は、3mm以上、好ましくは4mm以上、より好ましくは5mm以上であり15mm以下とする。また、L2の値は、5mm〜30mm、好ましくは7mm〜25mmである。L2の値は、人差し指の引っ掛かり易さ(当接し易さ)を基準に設定される。また、W2の値は、8mm〜30mm、好ましくは10mm〜25mmである。W2の値は、第1の指掛け部30および第2の指掛け部50の厚みを考慮して、柄部20の握り易さを基準に設定される。そのため、W2は、W1よりも小さな値が設定される。
このような第2の指掛け部50を有する切断具200によれば、図3(c)に示すように、切断具200を自然な形で握った際に、人差し指が第2の指掛け部50に引っ掛かかり、適度に当接する。特に、第2の指掛け部50は、人差し指の内側(腹側)の形状に沿うように緩やかに膨らんだ縦長の形状をしているため、指に引っ掛かり易く、人差し指の力を柄部20に伝え易くなっている。特に、硬い物(例えば、生のカボチャや硬い餅など)を押し切りする際に、手が切断具200の前方方向に前滑りすることを防ぐことができる。これにより、切断具200の使用時に作用部10に対する力の入り方をコントロールし易くなる。そのため、切断時に安定した状態で切断対象物を切ることができる。
なお、第2の指掛け部50も、当接した人差し指が滑り難いように、表面に複数の凹凸を設けても良い。凹凸の形状は、例えば表面に沿って長手方向に伸びる線状であるが、その形状は特に限定されない。例えば、凹凸の形状は、表面に沿って上下方向に伸びる線状であっても良く、半球状をしていても良い。これによれば、ユーザは、柄部20に対して親指の力をより伝え易くなり、切断具200をより扱い易くなる。
以上、第二実施形態に係る切断具200について説明した。
次に、第一実施形態および第二実施形態に係る第1の指掛け部30および第2の指掛け部50の位置関係について説明する。
図4は、第1の指掛け部30および第2の指掛け部50の位置関係を説明するための図である。特に、図4(a)は、切断具200を上方向から見た平面図と、横断方向から見た正面図とを示している。図4(b)は、柄部20の後方から長手方向に見た切断具200と、図4(a)における切断具200のC−C線断面図とを示している。
これらの図に示すように、line1が通過する第1の指掛け部30の頂点と、line2が通過する第2の指掛け部50の頂点との間の長手方向における長さをS1とする。また、line1が通過する第1の指掛け部30の頂点と、line3が通過する凹部41に掛かった人差し指の断面中心との間の長手方向における長さをS2とする。また、hline1が通過する第1の指掛け部30の頂点と、hline2が通過する凹部41の上端部との間の長さをh3とする。
ここで、S1は、0mm〜30mm、好ましくは5mm〜25mmである。すなわち、line2が通過する第2の指掛け部50の頂点は、line1が通過する第1の指掛け部30の頂点よりも前方寄りに設けられる。
また、S2は、8mm以上、好ましくは10mm〜30mm、より好ましくは10mm〜25mmである。また、h3は、−10mm〜30mm、好ましくは−5mm〜20mmである。
また、人差し指の断面半径を想定したr3は、6mm〜20mm、好ましくは8mm〜16mmであるが、大人と子供で指の断面半径の大きさが事なるため、上記範囲内で適宜設定されれば良い。
なお、このような切断具100、200の作用部10はどのような形状であっても良い。例えば、図5は、作用部10が波型形状をした切断具300を上方向から見た図である。このように、切断具100は、横断方向に波打つ形状の作用部10に、第一実施形態または第二実施形態に係る柄部20が接続されたものであっても良い。
<第三実施形態>
図6は、第三実施形態に係る切断具(例えば、鋸、鎌および鉈など)400に関する図である。特に、図6(a)は、切断具400である鋸を上方向から見た平面図および横断方向から見た正面図を示している。また、図6(b)は、切断具500である鎌を横断方向から見た正面図を示している。また、図6(c)は、切断具600である鉈を横断方向から見た正面図を示している。
図6(a)に示すように、切断具(鋸)400は、作用部10と、柄部20とを有し、柄部20には、第1の指掛け部30と、第2の指掛け部50と、第3の指掛け部60とが設けられている。なお、第1の指掛け部30および第2の指掛け部50は前述の第一実施形態と同様のため、詳細な説明は省略する。
第3の指掛け部60は、切断具400を握った際に、柄部に人差し指を通すための貫通穴である。図示するように、第3の指掛け部60は、第1の指掛け部30よりも柄部20の後方側に隣接して形成されている。
切断具400を握ると、柄部20に設けられた貫通穴である第3の指掛け部60に人差し指が通る。これにより、ユーザは、切断具400をより強く握ることができ、より安定して切断対象物に力を加えることができる。
なお、柄部20は、第一実施形態と異なり、作用部10に対して略水平に接続されている。また、柄部20の上側端部は、長手方向における第3の指掛け部60より後方側の位置で上方向に膨らんだ丸みのある形状となっている。
また、柄部20の下側端部は、第3の指掛け部60より後方側の位置で、中指、薬指および小指の腹側を各々当接させる凹み40が形成されている。かかる凹み40は、長手方向に連続して形成されている。
このような柄部20を有する切断具400は、第3の指掛け部60に人差し指を通すことができることから、切断対象物に対して作用部10を押し付け易く、柄部20を強い力で安定して握ることができる。
なお、これらの指掛け部(30、50、60)を有する柄部を金鋸あるいは糸切などの切断具に適用しても良い。
また図6(b)に示す切断具(鎌)500は、図6(a)の切断具(鋸)400に比べて、柄部20の作用部側端部付近が長く形成されている。具体的には、切断具500は、作用部側端部から第1の指掛け部30まで所定の長さを有する接続部70を有している。なお、接続部70以外の構成は、前述の切断具(鋸)400と同様の構成である。
一般的な形状の切断具(鎌)500では、切断対象物(切断対象材)を切断する際、作用部10との摩擦により、切断対象物には図の上方に向かって押し上げられる力が働く。そのため、切断の際は、切断対象物を図の下方向に押し付ける力が必要となる。本実施形態に係る形状の切断具(鎌)500では、所定長さの接続部70を有するため、柄部20を図の下方向に押し付ける動作がスムーズになる。そのため、切断具500は、切断対象物に充分な力を作用させつつ、より安定して切断対象物を切断することができる。
また、図6(c)に示す切断具(鉈)600は、切断具(鎌)500と同様、作用部側端部から第1の指掛け部30まで所定の長さを有する接続部70を有している。なお、接続部70の長さは任意であるが、本例では、切断具(鉈)600の接続部70は、切断具(鎌)500の接続部70よりも短い長さに形成されている。なお、接続部70以外の構成は、前述の切断具(鋸)400と同様の構成である。
また、柄部20は、作用部10に対して、長手方向における中心軸Xの後方側がやや上向きとなるように作用部10に接続固定されている。
このような形状の切断具(鉈)600は、所定長さの接続部70を有し、所定角度で作用部10と柄部20とが接続固定されているため、作用部10を切断対象物に強く叩き付けることができ、作用部10が切断対象物(切断対象材)に当たった後、最後まで力が抜けにくくなっている。そのため、切断対象物に充分な力を作用させつつ、より安定して切断対象物を切断することができる。なお、切断具(鉈)600の接続部70を長く形成すると、切断具(斧)として適用することができる。また、このような切断具(鉈)600の構造を、例えば玄翁(金槌)や鶴嘴に適用しても良い。
なお、図6(b)に示す柄部20を、例えば草取りなどの切断具や、作用部が複数本に分かれている掘り起こし、鍬、鋤あるいは熊手といった掘削具に適用しても良い。
図7は、本実施形態の柄部20を適用した掘削具700の一例を示した図である。このような掘削具700によれば、掘削対象物に充分な力を作用させつつ、より安定して掘削対象物を掘ることができる。なお、掘削具700の作用部の形状は特に限定されるものではなく、例えば棒状のものでも、鋤状のものでも、万能状のものでも良い。
<第四実施形態>
図8は、第四実施形態に係る切断具(カッターナイフ)800に関する図である。特に、図8(a)は、切断具800を上方向から見た平面図である。図8(b)は、切断具800を横断方向から見た正面図である。
これらの図に示すように、切断具800は、作用部10と、柄部20とを有し、柄部20には、第1の指掛け部30と、第2の指掛け部50と、凹部40と、収容部80とが設けられている。なお、第1の指掛け部30、第2の指掛け部50および凹部40の形状は前述の第一実施形態と同様のため、詳細な説明は省略する。
柄部20は、上下方向における略中央の位置であって、作用部側端部から後方側端部付近までの長さを有する収容部80を有している。収容部80には、稼働式の作用部10が収容される。なお、第1の指掛け部30および凹部40は、かかる収容部80よりも柄部20の下側に設けられている。
このような切断具800によっても、切断対象物に対して充分な力を作用させつつ、より安定して切断対象物を切断することができる。
なお、図4に示す第1の指掛け部30および第2の指掛け部50の位置関係は、第三実施形態および第四実施形態に係る切断具あるいは掘削具に適用されても良い。
また、第二実施形態で説明した切断具200は、第2の指掛け部を備え、第1の指掛け部を備えていなくとも良い。また、第三実施形態で説明した切断具400は、第3の指掛け部と、第1の指掛け部または第2の指掛け部と、を備えた構成であっても良い。
また、第一実施形態および第二実施形態の切断具100、200に設けられた凹部41は、第3の指掛け部60に置き換えられても良い。また、第三実施形態の切断具400、切断具500および切断具600に設けられた第3の指掛け部60は、凹部41に置き換えられても良い。また、第四実施形態の切断具800に設けられた凹部41は、第3の指掛け部60に置き換えられても良い。なお、掘削具700についても同様に、切断具100〜600、800の各特徴を適宜組み合わせて採用しても良い。
なお、前述の各実施形態では、右利きユーザが切断具を使用する場合を例に説明したが、左利きのユーザが使用する切断具は、横断方向において第1の指掛け部と第2の指掛け部との位置を入れ替えた(反転させる)ものであれば良い。
100、200、300、400、500、600、800・・・切断具、700・・・掘削具、
10・・・作用部、20・・・柄部、30・・・第1の指掛け部、40、41・・・凹部、
50・・・第2の指掛け部、60・・・第3の指掛け部、70・・・接続部、80・・・収容部

Claims (10)

  1. 作用部と、長手方向における作用部の後方側に接続固定された柄部とを有し、
    前記柄部は、
    前記長手方向に略直交する横断方向に突出し、前記柄部側から前記横断方向先端に向かって上方向に向いた凹状に湾曲し、前記柄部を握った親指の腹を当接するための湾曲面が設けられている第1の指掛け部を有し、
    当該柄部を握った中指よりも後方側の部位が、前記第1の指掛け部よりも上側に位置する
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
  2. 請求項1に記載の手で握って使用される道具であって、
    前記湾曲面は、
    前記横断方向先端付近に上方向への反りを有する
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
  3. 請求項1に記載の手で握って使用される道具であって、
    前記第1の指掛け部は、
    前記柄部を握った親指の腹が当接する前記湾曲面に、複数の凹凸が設けられている
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
  4. 請求項1または2に記載の手で握って使用される道具であって、
    前記第1の指掛け部は、
    前記作用部側端部から前記柄部の後方側に向かって所定幅を有している
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の手で握って使用される道具であって、
    前記柄部は、
    前記横断方向に膨らみ、前記柄部を握った人差し指が当接する第2の指掛け部を有している
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の手で握って使用される道具であって、
    前記柄部は、
    上側端部が膨らんだ丸みのある形状である
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の手で握って使用される道具であって、
    前記第1の指掛け部よりも後方側の隣接する位置に前記柄部を貫通して設けられた第3の指掛け部を有している
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の手で握って使用される道具であって、
    前記柄部は、
    前記作用部を収容する収容部を有している
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
  9. 請求項に記載の手で握って使用される道具であって、
    前記第1の指掛け部は、前記収容部の下側に位置している
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
  10. 請求項に記載の手で握って使用される道具であって、
    前記第2の指掛け部の横断方向における頂点は、前記第1の指掛け部の横断方向における頂点よりも前方側に位置する
    ことを特徴とする手で握って使用される道具。
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