JP6832637B2 - たわみ防止金具並びにたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強工法および補強構造 - Google Patents

たわみ防止金具並びにたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強工法および補強構造 Download PDF

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Description

この発明は、各種工場の安全通路、作業床、或いはプラットフォーム、メンテナンスデッキ等の床板材として好適に用いられる金属製床パネルのうち、空気や光を通すスリットを規則的に設けた金属製床パネルの技術分野に属する。
空気や光を通すスリットを規則的に設けた金属製床パネルは、細長い1枚の鋼板を打ち抜き加工および曲げ加工により、上面板と側面板とで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板にパネル幅方向に長いスリットがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に形成された構造として製造される。
この金属製床パネルは、幅200〜250mm程度、長さ200〜6000mm(特には1500〜2000mm)程度、高さ40〜60mm程度、スリット幅20mm程度の形状に成形したものを、所定の平面領域に対し、梁上に縦横方向に連続的に敷設して床構造体を構築するが、通気性や採光性が良好で明るく清潔な環境が保持できて美観に優れている等の利点から、近年、近代設備の工場や倉庫等、実に様々な場所で実施されている。
前記金属製床パネル(以下、床パネルと略す場合がある。)を連続的に敷設してなる床構造体について、従来、作業者等のためにストレスのない良好で安定性の高い歩行又は作業を可能とする作業床を提供するべく、床パネル同士を長手方向に直列に連結するための連結金具(特許文献1、2参照)、床パネル同士を幅方向に隙間無く並列に連結するための連結金具(特許文献3参照)、床パネル同士を幅方向に隙間を確保して並列に連結するための連結金具(特許文献4、5参照)、床パネルの端部を梁に固定するための固定金具(特許文献4参照)等、種々の目的に応じた金具が開発され、実施に供されている。
ところで、図10、図11に示したように、梁11上に敷設するスリットS付きの床パネル10のうち、梁接合部12上に敷設する床パネル10は、梁11同士を突き合わせ接合する際に用いるスプライスプレート12aやボルト(高力ボルト)12bとの接触回避のために、床パネル10の側面板10bを一部切り欠いて敷設していた(図中の符号X参照)。
特開平10−121717号公報 特開平10−238001号公報 特開平10−159163号公報 特開2005−194805号公報 特開2009−30415号公報
前記側面板10bを一部切り欠いて敷設する床パネル10は、前記切欠き領域Xの上を歩行する作業員等の荷重によりたわみ変形が生じ、経時的に床パネル10の損傷を招く問題があった。
そこで従来は、前記たわみ変形を防止するのに好適な専用の金具など一切存在しないので、通例、床パネル10を所定の平面領域に敷設した後、床パネル10を一旦持ち上げて梁接合部12(のスプライスプレート12a)と床パネル10(の上面板10aの裏面)との間にアングル材等のサポート部材(図示省略)を介在させて手当てしていた。
しかしながら、前記アングル材等のサポート部材を介在させるには、床パネル10を持ち上げるための手間と労力が嵩み、その分、作業員に負担が掛かる問題があった。この問題は、前記特許文献1〜5に係る連結金具を既に取り付けていた場合、持ち上げる床パネルの重量が2倍又はそれ以上となる等、顕著化していた。
また、前記サポート部材は、必要とする高さより少しでも高いと床パネルがたわみ、経時的に床パネル10の損傷を招く一方、高さが少しでも足りないと建物振動等により落下する虞がある等、前記床パネル10と梁接合部12との間にぴったり収まる(嵌まる)高さにする必要があるところ、ちょうど良い高さに調整する作業(加工)が煩雑かつ面倒であった。
本発明は、上述した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、床パネルの上方からの作業で取り付けることができるたわみ防止金具を実現することにより、床パネル10を持ち上げる手間も労力も必要なく、高さ調整も簡易に行い得る施工性、経済性に優れた、たわみ防止金具並びにたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強工法および補強構造を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るたわみ防止金具は、上面板と側面板とで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板にパネル幅方向に長いスリットがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に設けられた金属製床パネルを梁上に敷設するに際し、梁接合部等の下方部材との接触回避のために前記側面板を切り欠いた金属製床パネルに用いるたわみ防止金具であって、
前記たわみ防止金具は、上側部材と下側部材とこれらを連結するボルトとからなり、
前記上側部材は、中間部に前記スリットに嵌まる凹部を備えて前記上面板に載る形状とされ、前記凹部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
前記下側部材は、前記ボルトをねじ込み可能な平板部と、前記平板部の両端部に設けられ前記上面板の裏面に当接可能な立ち上がり部とを備え、前記スリットを通過可能な形状とされていること、
前記凹部と前記平板部とを上下方向に貫通する前記ボルトの下端部が前記梁接合部等の下方部材に略当接可能な構成とされていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係るたわみ防止金具は、上面板と側面板とで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板にパネル幅方向に長いスリットがパネル長手方向に所定の間隔をあけて設けられ、前記スリットと、スリット同士の間の断面逆U字条部とが交互に連続する金属製床パネルを梁上に敷設するに際し、梁接合部等の下方部材との接触回避のために前記側面板を切り欠いた金属製床パネルに用いるたわみ防止金具であって、
前記たわみ防止金具は、掛止部材とボルトとからなること、
前記掛止部材は、ウエブと前記ウエブの上下端に設けられる上フランジ及び下フランジとで断面略Z字状に形成され、前記下フランジには、ねじ孔が設けられていると共に前記上フランジ側に突き出る水平部が延設されていること、
前記スリットを間に挟む一方の断面逆U字条部の下方の突条部に前記断面略Z字状の掛止部材の前記下フランジの上面が当接されて、他方の断面逆U字条部が前記上フランジと前記水平部とで挟持された状態で、前記下フランジを上下方向に貫通する前記ボルトの下端部が前記梁接合部等の下方部材に略当接可能な構成とされていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した金属製床パネルのたわみ防止金具において、前記たわみ防止金具の上側部材は、その両端部に、前記スリットに掛け止まる掛止部が下向きに設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項2に記載した金属製床パネルのたわみ防止金具において、前記たわみ防止金具の掛止部材の下フランジに延設された水平部は、前記掛止部材のウエブの一部を上フランジ側に切り起こして形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1又は3に記載した金属製床パネルのたわみ防止金具において、前記たわみ防止金具の上側部材には、金属製床パネルの上面板に形成された凸エンボスに位置決め可能な貫通孔が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項2又は4に記載した金属製床パネルのたわみ防止金具において、前記たわみ防止金具の掛止部材の上フランジには、金属製床パネルの上面板に形成された凸エンボスに位置決め可能な貫通孔が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載した発明に係る金属製床パネルの補強工法は、前記請求項1又は3又は5に記載のたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強工法であって、前記上側部材と前記下側部材とを上方から挿通させたボルトで連結した状態のたわみ防止金具の下側部材を、前記金属製床パネルの側面板の切欠き領域内の所定のスリットへ上方から通して前記金属製床パネルの下方に位置させること、
前記下側部材の向きを略90度回転させた後に引き上げて、当該下側部材の立ち上がり部の上端部を上面板の裏面に当接させること、
しかる後、前記ボルトをねじ込み、同ボルトの下端部を前記梁接合部等の下方部材に略当接状態とすると共に、前記上側部材を、その中間部の凹部を対応するスリットへ嵌め込んだ状態で上面板に当接させることを特徴とする。
請求項に記載した発明に係る金属製床パネルの補強工法は、前記請求項2又は4又はに記載のたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強工法であって、前記たわみ防止金具の掛止部材を、その下フランジを前記金属製床パネルの側面板の切欠き領域内の所定のスリットへ上方から通して一方の断面逆U字条部の下方の突条部に当接させると共に、前記上フランジと前記水平部とで他方の断面逆U字条部を上下方向から挟持する構成で位置決めした後、前記ボルトをねじ込み、同ボルトの下端部を前記梁接合部等の下方部材に略当接状態とすることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記請求項に記載した金属製床パネルの補強工法において、前記たわみ防止金具は、予め、前記掛止部材を上方から挿通させたボルトで連結状態としておくことを特徴とする。
請求項10に記載した発明に係る金属製床パネルの補強構造は、前記請求項1又は3又は5に記載のたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強構造であって、前記金属製床パネルの側面板の切欠き領域内において、前記たわみ防止金具は、その上側部材が中間部の凹部を対応するスリットへ嵌め込まれた状態で前記金属製床パネルの上面板に当接されていると共に、下側部材の立ち上がり部の上端部が上面板の裏面に当接されて前記金属製床パネルを上下方向から挟持する構成で固定されていること、
前記凹部と前記平板部とを上下方向に貫通するボルトの下端部が、前記梁接合部等の下方部材に略当接状態とされていることを特徴とする。
請求項11に記載した発明に係る金属製床パネルの補強構造は、前記請求項2又は4又はに記載のたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強構造であって、前記金属製床パネルの側面板の切欠き領域内において、前記たわみ防止金具は、その掛止部材の下フランジが一方の断面逆U字条部の下方の突条部に当接されていると共に、他方の断面逆U字条部が前記上フランジと前記水平部とで上下方向から挟持する構成とされていること、
前記下フランジを上下方向に貫通するボルトの下端部が、前記梁接合部等の下方部材に略当接状態とされていることを特徴とする。
請求項12に記載した発明は、請求項10又は11に記載した金属製床パネルの補強構造において、前記たわみ防止金具は、平面方向からみて、前記切欠き領域内にバランスよく1個又は2個配設されていることを特徴とする。
請求項13に記載した発明は、請求項10〜12のいずれか1項に記載した金属製床パネルの補強構造において、前記金属製床パネルの高さ寸法は、60mm程度であることを特徴とする。
請求項14に記載した発明は、請求項10〜13のいずれか1項に記載した金属製床パネルの補強構造において、前記金属製床パネルは、その側面板の下端に内向きのリップ部が延設された断面形状であることを特徴とする。
本発明に係るたわみ防止金具並びにたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強工法および補強構造によれば、以下の効果を奏する。
(1)たわみ防止金具のボルトの下端部を床接合部等の下方部材(スプライスプレート)の上面に略当接させる構造としたことにより、金属製床パネルの切欠き領域を歩行する作業員の重量等により生じるであろうたわみ変形に対し、前記下方部材(スプライスプレート)を反力とするボルトの軸力が十分に抵抗することで当該たわみ変形の発生を未然に防止することができる。ひいては、金属製床パネルの劣化、損傷を未然に防止することができる。
(2)たわみ防止金具の構成が非常にシンプルで使い勝手がよく、また、スリット内へ落下する虞もない。
(3)金属製床パネルの上方からの作業で取り付けることができるので、当該金属製床パネルを持ち上げる手間も労力も必要ない。また、従来難渋していた高さ調整は、ボルトの締め又は緩める操作により自在に調整可能となった。よって、施工性(作業性)、経済性に非常優れている。
Aは、実施例1に係るたわみ防止金具を略実物大で示した正面図であり、Bは、同たわみ防止金具の分解斜視図である。 Aは、図1に係るたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強構造を示した斜視図であり、Bは、AのB−B線断面図であり、Cは、AのC−C線矢視断面図である。 Aは、図1に係るたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強構造を示した斜視図であり、Bは、AのB−B線断面図であり、Cは、AのC−C線矢視断面図である。 図3AのD部拡大図である。 Aは、実施例2に係るたわみ防止金具を略実物大で示した正面図であり、Bは、同たわみ防止金具の分解斜視図である。 Aは、図5に係るたわみ防止金具を、図2Aの金属製床パネルに適用した場合のB−B線断面図であり、Bは、同C−C線矢視断面図である。 図5に係るたわみ防止金具を、図3Aの金属製床パネルに適用した場合のD部拡大図である。 Aは、実施例3に係るたわみ防止金具を略実物大で示した正面図であり、Bは、同たわみ防止金具の分解斜視図である。 Aは、図8に係るたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強構造を示した平面図であり、Bは、AのB−B線矢視断面図であり、Cは、AのC−C線矢視断面図である。なお、BとCについて、高力ボルト(12b)は図示の便宜上省略した。 Aは、従来技術に係る金属製床パネルを用いて構築した床構造体を示した斜視図であり、Bは、AのB−B線断面図であり、Cは、AのC−C線矢視断面図である。 Aは、従来技術に係る金属製床パネルを用いて構築した床構造体を示した斜視図であり、Bは、AのB−B線断面図であり、Cは、AのC−C線矢視断面図である。
次に、本発明に係るたわみ防止金具並びにたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強工法および補強構造の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例1に係るたわみ防止金具は、図1〜図4に示したように、上面板10aと側面板10bとで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板10aにパネル幅方向に長いスリットSがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に設けられた金属製床パネル10を梁11上に敷設するに際し、梁接合部12等の下方部材(本実施例ではスプライスプレート12a、高力ボルト12b)との接触回避のために前記側面板10bを切り欠いた金属製床パネル10に用いるたわみ防止金具1である。
前記たわみ防止金具1は、上側部材2と下側部材3とこれらを連結するボルト4とからなる。
前記上側部材2は、中間部に前記スリットSに嵌まる凹部2aを備えて前記上面板10aに載る形状とされ、前記凹部2aには上下方向に貫通するボルト通し孔2bが設けられている。
前記下側部材3は、前記ボルト4をねじ込み可能な平板部3aと、前記平板部3aの両端部に設けられ前記上面板10aの裏面に当接可能な立ち上がり部3bとを備え、前記スリットSを通過可能な形状とされている。
前記凹部2aと前記平板部3aとを上下方向に貫通する前記ボルト4の下端部が前記梁接合部12等の下方部材に略当接可能な構成とされている。
要するに、前記たわみ防止金具1は、梁接合部12等の下方部材との接触回避のために側面板10bを切り欠いた金属製床パネル10(以下、床パネルと略す場合がある。)を適用対象とし、当該切欠き領域X内に、必要数(バランスよく1個又は2個程度が好適)取り付け固定して実施されるものである。
前記床パネル10に固定されたたわみ防止金具1は、そのボルト4の下端部(先端部)を梁接合部12(主としてスプライスプレート12a)の上面に略当接する構成で実施することにより、前記切欠き領域Xを歩行する作業員の重量等により生じるであろうたわみ変形に対し、前記ボルト4の軸力で抵抗することで当該たわみ変形の発生を未然に防止する構成である。
ここで、前記「略当接」とは、前記ボルト4の下端と前記スプライスプレート12aの上面との間に形成する隙間が0〜2mm程度を指す。
よって、まず、本発明に係るたわみ防止金具1の適用対象となる床パネルについて説明し、次に、当該たわみ防止金具1の構成について説明する。
前記床パネル10は、細長い1枚の鋼板を打ち抜き加工および曲げ加工により、上面板10aと、下端に内向きのリップ部が延設された側面板10bとで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板10aにパネル幅方向に長いスリットSがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に形成された構造として製造される。
前記床パネル10の大きさは、幅200〜250mm程度、長さ200〜6000mm(特には1500〜2000mm)程度、高さ60mm程度、スリット(S)幅20mm程度で実施される。
また、前記床パネル10は、図2Aに示すような、上面板10aがフラットなタイプと、図3Aに示すような、上面板10aに滑り止め用の多数の凸エンボス(突起)Tを形成したノンスリップタイプとがあるが、本発明に係るたわみ防止金具1は、その両方に対して好適に実施できる。
図2Aは、床パネル10を梁11上に平行配置した状態を示し、図3Aは、床パネル10を梁11上に直交配置した状態を示している。前記平行配置した床パネル10の方が切欠き領域Xは必然的に大きい。なお、図3中の符号13は、前記直交配置する場合によく用いられる金属製の受材を示している。この金属製の受材13は、対応する梁材11の上フランジに溶接接合して実施される。
もっとも、前記床パネル10に対する前記たわみ防止金具1の使用方法(取付手法)は、梁11上に平行配置した床パネル10であっても、直交配置した床パネル10であっても同様なので、以下、場合分けすることなく同一の符号を付して一纏めに説明することがあることを念のため特記しておく。
前記たわみ防止金具1は、もとより金属製であり、上側部材2と下側部材3とこれらを連結するボルト4の3つの部材で構成される。
前記上側部材2は、その中間部に前記スリットS内に嵌まる大きさの凹部2aを備え、前記上面板10aに載る逆ハット形状とされ、前記凹部2aの中央部には上下方向に貫通するボルト通し孔2bが設けられている。また、前記上側部材2には、床パネル10の上面板10aに凸エンボス(突起)Tが形成されている場合であっても良好に位置決め可能な貫通孔2cが設けられている。さらに、前記上側部材2は、その両端部に、前記スリットSに掛け止まり、且つ水平方向への回動を阻止して位置決めを容易ならしめる掛止部2dが下向きに延設されている。
一方、前記下側部材3は、前記ボルト4をねじ込み可能なねじ孔が中央部に形成された平板部3aと、前記平板部3aの両端部に延設され、前記上面板10aの裏面に当接可能な立ち上がり部3bとで上向きコ字形をなし、前記スリットSを通過可能な形状とされている。
前記たわみ防止金具1の大きさについて例示すると、前記上側部材2は、板厚が2.3mm程度、幅が、スリットS内への落下を防止するためスリットSの幅(20mm程度)よりは拡幅の25mm程度、長さが75mm程度、凹部2aの高さ(深さ)は、隣接するスリットS、S同士の間に形成された断面逆U字条部R(図2B、図3B参照)の高さ(全長)よりは高い15mm程度で実施されている。
前記下側部材3は、板厚が2.3mm程度、幅が、スリットS内を通過可能な18mm程度、長さが、上側部材2の半分程度の短い37mm程度、立ち上がり部3bの高さが13mmで実施されている。
前記ボルト(頭付きボルト)4は、軸径が6mm程度、全長が50mm程度で実施されている。なお、このボルト4の軸径は、床パネル10のたわみ変形を防止するために要求される軸力に応じて適宜設計変形可能である。また、全長も前記50mm程度に限定されず、前記上側部材2と下側部材3とで前記床パネル10(上面板10a)を上下方向から挟持するように固定したとき、下端部が、梁接合部12等の下方部材(本実施例では板厚保9mm程度のスプライスプレート12a)に略当接可能で、且つ上端部が、安全上の理由から上側部材2の上面よりも上方に突き出ない長さに設定されている。
次に、上記構成のたわみ防止金具1を用いた金属製床パネル10の補強構造について説明する。
この金属製床パネル10の補強構造は、図2〜図4に示したように、前記金属製床パネル10の側面板10bの切欠き領域X内において、前記たわみ防止金具1は、その上側部材2が中間部の凹部2aを対応するスリットSへ嵌め込まれた状態で前記金属製床パネル10の上面板10aに当接されていると共に、下側部材3の立ち上がり部3bの上端部が上面板10aの裏面に当接されて前記金属製床パネル10を上下方向から挟持する構成で固定され、前記凹部2aと前記平板部3aとを上下方向に貫通するボルト4の下端部が、前記梁接合部12等の下方部材(本実施例ではスプライスプレート12a)に略当接状態とされている。
このように、前記ボルト4の下端部をスプライスプレート12aの上面に略当接させる構造としたことにより、前記切欠き領域Xを歩行する作業員の重量等により生じるであろうたわみ変形に対し、前記スプライスプレート12aを反力とするボルト4の軸力が十分に抵抗することで、当該たわみ変形の発生を未然に防止することができる。
なお、本実施例に係るたわみ防止金具1は、平面方向からみて、前記切欠き領域X内にバランスよく1個、すなわち前記切欠き領域Xの略中心位置に1個配設して実施しているがこれに限定されず、略中心に位置するスリットSの左右に2個設けて実施してもよい。ただし、たわみ防止金具1のボルト4の直下にスプライスプレート12aが存在していることを前提とする。
上記構成の金属製床パネル10の補強構造を実現するための補強工法について説明すると、先ず、図1の状態のたわみ防止金具1の下側部材3を、ボルト4を緩めて下方に位置させておいて前記切欠き領域X内の所定のスリットSへ上方から通して前記金属製床パネル10の下方に位置させる。
続いて、前記下側部材3の向きを略90度回転させた後に引き上げて、当該下側部材3の立ち上がり部3bの上端部を上面板10aの裏面に当接させる。
しかる後、前記ボルト4をねじ込み、同ボルト4の下端部を前記梁接合部12等の下方部材(本実施例ではスプライスプレート12a)に略当接状態とすると共に、前記上側部材2を、その中間部の凹部2aを対応するスリットSへ嵌め込んだ状態で上面板10aに当接させる(特には図2B、図3Bの拡大図を参照)。
以上の工程をたわみ防止金具1の数量に応じて繰り返し行い、もって前記金属製床パネル10の補強構造を実現し、ひいては床構造体を構築する。
上述した実施例1に係るたわみ防止金具1並びにたわみ防止金具1を用いた金属製床パネル10の補強工法および補強構造によれば、以下の効果を奏する。
1)たわみ防止金具1のボルト4の下端部をスプライスプレート12aの上面に略当接させる構造としたことにより、前記切欠き領域Xを歩行する作業員の重量等により生じるであろうたわみ変形に対し、前記スプライスプレート12aを反力とするボルト4の軸力が十分に抵抗することで当該たわみ変形の発生を未然に防止することができる。ひいては、金属製床パネル10の劣化、損傷を未然に防止することができる。
2)たわみ防止金具1の構成が非常にシンプルで使い勝手がよく、また、スリットS内へ落下する虞もない。
3)床パネル10の上方からの作業で取り付けることができるので、床パネル10を持ち上げる手間も労力も必要ない。また、従来難渋していた高さ調整は、ボルト4の締め又は緩める操作により自在に調整可能となった。よって、施工性(作業性)、経済性に非常優れている。
図5〜図7は、上記実施例1に係るたわみ防止金具1のバリエーションを示している。 この実施例2に係るたわみ防止金具1’は、上記実施例1に係るたわみ防止金具1と比し、下側部材3、3’の構成のみが相違し、その他の上側部材1、ボルト4の構成は同一である(図1と図5を対比して参照)。
すなわち、この実施例2に係る下側部材3’は、前記ボルト4をねじ込み可能なねじ孔が中央部に形成された平板部3a’の両幅が上向きのリブ状に延設されて補強され、当該リブの両端部は更に上向きに延設されて、前記上面板10aの裏面に当接可能な立ち上がり部3b’が形成され、前記スリットSを通過可能な形状とされている(前記段落[0031]と対比して参照)。
この実施例2に係るたわみ防止金具1’の床パネル10への取り付け部位、取り付け手段は上記実施例1と同様なので、同一の符号を付してその説明を省略する(図2B、Cと図6A、B、及び図4と図7を対比して参照)。
よって、この実施例2にたわみ防止金具1’並びにたわみ防止金具1’を用いた金属製床パネル10の補強工法および補強構造によれば、上記実施例1と同様の作用効果を発揮する(前記段落[0035]参照)。
図8、図9は、上記実施例1に係るたわみ防止金具1のバリエーションを示している。
この実施例3に係るたわみ防止金具5は、上記実施例1、2に係るたわみ防止金具1、1’と比し、主として、掛止部材6とボルト7の2部材で構成されている点が相違する。適用対象となる床パネル10、その取り付け部位は同様なので、以下、図2A、図3Aを援用して説明する。
この実施例3に係るたわみ防止金具5は、上記構成の金属製床パネル10を梁11上に敷設するに際し、梁接合部12等の下方部材(図9B、C中、高力ボルト12bは図示の便宜上省略した。)との接触回避のために前記側面板10bを切り欠いた金属製床パネル10に用いるたわみ防止金具5であり、掛止部材6とボルト7とからなる。
前記掛止部材6は、ウエブ6aと前記ウエブ6aの上下端に設けられるフランジ6b、及び下フランジ6cとで断面略Z字状に形成され、前記下フランジ6cには、ねじ孔6dが設けられていると共に前記上フランジ6b側に突き出る水平部6eが延設されている。
そして、図9Cに示したように、前記スリットSを間に挟む一方の断面逆U字条部Rの下方の突条部に前記断面略Z字状の掛止部材6の前記下フランジ6cの上面が当接されて、他方の断面逆U字条部Rが前記上フランジ6bと前記水平部6eとで挟持された状態で、前記下フランジ6cを上下方向に貫通する前記ボルト7の下端部が前記梁接合部等の下方部材(本実施例ではスプライスプレート12a)に略当接可能な構成で実施されている。
なお、本実施例にかかる前記水平部6eは、前記掛止部材6のウエブ6aの一部を上フランジ6b側に切り起こして形成されている。また、前記掛止部材6の上フランジ6bには、床パネル10の上面板10aに凸エンボス(突起)Tが形成されている場合であっても良好に位置決め可能な貫通孔6b’が設けられている。
前記たわみ防止金具5の掛止部材6は、板厚2.3mm程度の一枚板を折り曲げ加工、打ち抜き加工、および切り起こし加工して成形してなり、その主要部の大きさを例示すると、ウエブ6aの幅が18mm程度、高さが、前記断面逆U字条部Rの高さよりは高い15mm程度、上フランジ6bの幅がスリットSより拡幅の25mm程度、長さが23mm程度、下フランジ6cの幅が18mm程度、長さが38mm程度、水平部6eの幅が6mm程度、突き出し寸法が7mm程度で実施されている。
前記ボルト(頭付きボルト)7は、上記実施例1に係るボルト4と同様に、軸径が6mm程度、全長が50mm程度で実施されている。このボルト7の軸径は、床パネル10のたわみ変形を防止するために要求される軸力に応じて適宜設計変形可能である。また、全長も前記50mm程度に限定されず、前記掛止部材6の上フランジ6bと水平部6eとで前記床パネル10(上面板10aの逆U字条部R)を上下方向から挟持するように固定したとき、下端部が、梁接合部12等の下方部材(本実施例ではスプライスプレート12a)に略当接可能で、且つ上端部が、安全上の理由から上フランジ6bの上面よりも上方に突き出ない長さに設定される。
次に、上記構成のたわみ防止金具5を用いた金属製床パネル10の補強構造について説明する。
この金属製床パネル10の補強構造は、前記金属製床パネル10の側面板10bの切欠き領域X内において(図2A、図3A参照)、前記たわみ防止金具5は、その掛止部材6の下フランジ6cが一方の断面逆U字条部Rの下方の突条部に当接されていると共に、他方の断面逆U字条部Rが前記上フランジ6bと前記水平部6eとで上下方向から挟持する構成で固定され、前記下フランジ6cを上下方向に貫通するボルト7の下端部が、前記梁接合部等の下方部材(本実施例ではスプライスプレート12a)に略当接状態とされている(特には図9C参照)。
このように、前記ボルト7の下端部をスプライスプレート12aの上面に略当接させる構造としたことにより、前記切欠き領域Xを歩行する作業員の重量等により生じるであろうたわみ変形に対し、前記スプライスプレート12aを反力とするボルト7の軸力が十分に抵抗することで、当該たわみ変形の発生を未然に防止することができる。
なお、本実施例に係るたわみ防止金具5は、上記実施例1と同様に、平面方向からみて、前記切欠き領域X内にバランスよく1個又は2個配設して実施する。
上記構成の金属製床パネル10の補強構造を実現するための補強工法について説明すると、先ず、図8の予め連結された状態のたわみ防止金具5の掛止部材6の下フランジ6cを、ボルト7を緩めて下方に位置させておいて前記切欠き領域X内の所定のスリットSへ上方から通し、その先端部を図9Cの右方へ寄せて水平部6eが他方の断面逆U字条部Rの下端部を通過するのを待つ。
しかる後、前記下フランジ6cを一方の断面逆U字条部Rの下方の突条部に当接させると共に、前記上フランジ6bと前記水平部6eとで他方の断面逆U字条部Rを上下方向から挟持する構成で位置決めした後、前記ボルト7をねじ込み、同ボルト7の下端部を前記梁接合部等の下方部材(本実施例ではスプライスプレート12a)に略当接状態とする。
以上の工程をたわみ防止金具5の数量に応じて繰り返し行い、もって前記金属製床パネル10の補強構造を実現し、ひいては床構造体を構築する。
上述した実施例3に係るたわみ防止金具5並びにたわみ防止金具5を用いた金属製床パネル10の補強工法および補強構造によれば、以下の効果を奏する。
1)たわみ防止金具5のボルト7の下端部をスプライスプレート12aの上面に略当接させる構造としたことにより、前記切欠き領域Xを歩行する作業員の重量等により生じるであろうたわみ変形に対し、前記スプライスプレート12aを反力とするボルト7の軸力が十分に抵抗することで当該たわみ変形の発生を未然に防止することができる。ひいては、金属製床パネル10の劣化、損傷を未然に防止することができる。
2)たわみ防止金具5の構成が非常にシンプルで使い勝手がよく、また、スリットS内へ落下する虞もない。
3)床パネル10の上方からの作業で取り付けることができるので、床パネル10を持ち上げる手間も労力も必要ない。また、従来難渋していた高さ調整は、ボルト7の締め又は緩める操作により自在に調整可能となった。よって、施工性(作業性)、経済性に非常優れている。
4)また、上記実施例1、2に係るたわみ防止金具1、1’と比し、部材点数が少なく、床パネル10への取り付け工程も少なくて済むので、さらに施工性、経済性に優れていると云える。
以上、実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
例えば、上述したたわみ防止金具1、1’、5のボルト4、7(図1、図5、図8参照)の先端部に樹脂キャップ等のキャップ部材を装着したり、同先端部と下方部材(スプライスプレート12a)との間に緩衝材を介在させたりして、当該下方部材(スプライスプレート12a)の損傷を防止する等の工夫は適宜行われるところである。
1 たわみ防止金具
2 上側部材
2a 凹部
2b ボルト通し孔
2c 貫通孔
2d 掛止部
3 下側部材
3a 平板部
3b 立ち上がり部
4 ボルト
1’ たわみ防止金具
3’ 下側部材
3a’ 平板部
3b’ 立ち上がり部
5 たわみ防止金具
6 掛止部材
6a ウエブ
6b 上フランジ
6b’ 貫通孔
6c 下フランジ
6d ねじ孔
6e 水平部
7 ボルト
10 金属製床パネル(床パネル)
10a 上面板
10b 側面板
11 梁
12 梁接合部
12a スプライスプレート
12b 高力ボルト
13 受材
R 断面逆U字条部
S スリット
T 凸エンボス(突起)
X 切欠き領域

Claims (14)

  1. 上面板と側面板とで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板にパネル幅方向に長いスリットがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に設けられた金属製床パネルを梁上に敷設するに際し、梁接合部等の下方部材との接触回避のために前記側面板を切り欠いた金属製床パネルに用いるたわみ防止金具であって、
    前記たわみ防止金具は、上側部材と下側部材とこれらを連結するボルトとからなり、
    前記上側部材は、中間部に前記スリットに嵌まる凹部を備えて前記上面板に載る形状とされ、前記凹部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
    前記下側部材は、前記ボルトをねじ込み可能な平板部と、前記平板部の両端部に設けられ前記上面板の裏面に当接可能な立ち上がり部とを備え、前記スリットを通過可能な形状とされていること、
    前記凹部と前記平板部とを上下方向に貫通する前記ボルトの下端部が前記梁接合部等の下方部材に略当接可能な構成とされていることを特徴とする、金属製床パネルのたわみ防止金具。
  2. 上面板と側面板とで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板にパネル幅方向に長いスリットがパネル長手方向に所定の間隔をあけて設けられ、前記スリットと、スリット同士の間の断面逆U字条部とが交互に連続する金属製床パネルを梁上に敷設するに際し、梁接合部等の下方部材との接触回避のために前記側面板を切り欠いた金属製床パネルに用いるたわみ防止金具であって、
    前記たわみ防止金具は、掛止部材とボルトとからなること、
    前記掛止部材は、ウエブと前記ウエブの上下端に設けられる上フランジ及び下フランジとで断面略Z字状に形成され、前記下フランジには、ねじ孔が設けられていると共に前記上フランジ側に突き出る水平部が延設されていること、
    前記スリットを間に挟む一方の断面逆U字条部の下方の突条部に前記断面略Z字状の掛止部材の前記下フランジの上面が当接されて、他方の断面逆U字条部が前記上フランジと前記水平部とで挟持された状態で、前記下フランジを上下方向に貫通する前記ボルトの下端部が前記梁接合部等の下方部材に略当接可能な構成とされていることを特徴とする、金属製床パネルのたわみ防止金具。
  3. 前記たわみ防止金具の上側部材は、その両端部に、前記スリットに掛け止まる掛止部が下向きに設けられていることを特徴とする、請求項1に記載した金属製床パネルのたわみ防止金具。
  4. 前記たわみ防止金具の掛止部材の下フランジに延設された水平部は、前記掛止部材のウエブの一部を上フランジ側に切り起こして形成されていることを特徴とする、請求項2に記載した金属製床パネルのたわみ防止金具。
  5. 前記たわみ防止金具の上側部材には、金属製床パネルの上面板に形成された凸エンボスに位置決め可能な貫通孔が設けられていることを特徴とする、請求項1又は3に記載した金属製床パネルのたわみ防止金具。
  6. 前記たわみ防止金具の掛止部材の上フランジには、金属製床パネルの上面板に形成された凸エンボスに位置決め可能な貫通孔が設けられていることを特徴とする、請求項2又は4に記載した金属製床パネルのたわみ防止金具。
  7. 前記請求項1又は3又は5に記載のたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強工法であって、
    前記上側部材と前記下側部材とを上方から挿通させたボルトで連結した状態のたわみ防止金具の下側部材を、前記金属製床パネルの側面板の切欠き領域内の所定のスリットへ上方から通して前記金属製床パネルの下方に位置させること、
    前記下側部材の向きを略90度回転させた後に引き上げて、当該下側部材の立ち上がり部の上端部を上面板の裏面に当接させること、
    しかる後、前記ボルトをねじ込み、同ボルトの下端部を前記梁接合部等の下方部材に略当接状態とすると共に、前記上側部材を、その中間部の凹部を対応するスリットへ嵌め込んだ状態で上面板に当接させることを特徴とする、金属製床パネルの補強工法。
  8. 前記請求項2又は4又はに記載のたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強工法であって、
    前記たわみ防止金具の掛止部材を、その下フランジを前記金属製床パネルの側面板の切欠き領域内の所定のスリットへ上方から通して一方の断面逆U字条部の下方の突条部に当接させると共に、前記上フランジと前記水平部とで他方の断面逆U字条部を上下方向から挟持する構成で位置決めした後、前記ボルトをねじ込み、同ボルトの下端部を前記梁接合部等の下方部材に略当接状態とすることを特徴とする、金属製床パネルの補強工法。
  9. 前記たわみ防止金具は、予め、前記掛止部材を上方から挿通させたボルトで連結状態としておくことを特徴とする、請求項に記載した金属製床パネルの補強工法。
  10. 前記請求項1又は3又は5に記載のたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強構造であって、
    前記金属製床パネルの側面板の切欠き領域内において、前記たわみ防止金具は、その上側部材が中間部の凹部を対応するスリットへ嵌め込まれた状態で前記金属製床パネルの上面板に当接されていると共に、下側部材の立ち上がり部の上端部が上面板の裏面に当接されて前記金属製床パネルを上下方向から挟持する構成で固定されていること、
    前記凹部と前記平板部とを上下方向に貫通するボルトの下端部が、前記梁接合部等の下方部材に略当接状態とされていることを特徴とする、金属製床パネルの補強構造。
  11. 前記請求項2又は4又はに記載のたわみ防止金具を用いた金属製床パネルの補強構造であって、
    前記金属製床パネルの側面板の切欠き領域内において、前記たわみ防止金具は、その掛止部材の下フランジが一方の断面逆U字条部の下方の突条部に当接されていると共に、他方の断面逆U字条部が前記上フランジと前記水平部とで上下方向から挟持する構成とされていること、
    前記下フランジを上下方向に貫通するボルトの下端部が、前記梁接合部等の下方部材に略当接状態とされていることを特徴とする、金属製床パネルの補強構造。
  12. 前記たわみ防止金具は、平面方向からみて、前記切欠き領域内にバランスよく1個又は2個配設されていることを特徴とする、請求項10又は11に記載した金属製床パネルの補強構造。
  13. 前記金属製床パネルの高さ寸法は、60mm程度であることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載した金属製床パネルの補強構造。
  14. 前記金属製床パネルは、その側面板の下端に内向きのリップ部が延設された断面形状であることを特徴とする、請求項10〜13のいずれか1項に記載した金属製床パネルの補強構造。
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