JP6831400B2 - プラスメプシンv阻害薬としてのイミノチアジアジン二量体誘導体 - Google Patents

プラスメプシンv阻害薬としてのイミノチアジアジン二量体誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、複素環式化合物のクラス、及び治療におけるそれらの使用に関する。より詳細には、本発明は、薬理学的に活性な置換イミノチアジアジナンジオキシド誘導体に関する。これらの化合物は、プラスメプシンV活性の強力で選択的な阻害剤であり、したがって医薬品として、特にマラリアの治療において有益である。
マラリアは、破壊的な結果をもたらすプラスモジウム(Plasmodium)属の寄生虫によって引き起こされる、蚊に媒介される感染症である。2010年には、推定2億2500万人が報告され、610,000人から971,000人が死亡し、その約80%がサハラ以南のアフリカで、ほとんどが幼い子供(5歳以下)に発生している。
アスパルチルプロテアーゼであるプラスメプシンVは、熱帯性マラリア原虫寄生生物の生存能力に必須であることが報告されており、したがって、抗マラリア薬の発見のための魅力的な標的酵素を表すこととして提案されている(I. Russoら、Nature, 2010年、463, 632−636;及びB.E. Sleebsら、J. Med. Chem., 2014, 57, 7644−7662)。
したがって、本発明による化合物は、プラスメプシンV活性の強力で選択的な阻害剤であり、マラリアの治療に有益である。
さらに、本発明による化合物は、新規生物学的試験の開発及び新規薬理学的物質の探索における使用のための薬理学的基準として有益であり得る。したがって、本発明の化合は、薬理学的に活性な化合物を検出するためのアッセイにおいて放射性リガンドとして有用であり得る。
WO2008/103351、WO2006/065277及びWO2005/058311は、アスパルチルプロテアーゼ阻害剤であるといわれている複素環式化合物のファミリーを記載する。それらの刊行物に記載される化合物は、マラリアの治療のためのとりわけプラスメプシン(特にプラスメプシンI及びII)を阻害する方法において有効であることも述べられている。しかしながら、これらの刊行物のいずれにおいても、そこに記載される化合物が、プラスメプシンV活性を阻害する方法において有効である可能性があるという明示的な示唆はない。
本発明は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を提供し:

式中、Zは、環A及び環Bを含む縮合二環式芳香族複素環系を表し、
環Aは、上記式(I)に示したベンゼン環に直接結合する不飽和5員環又は6員環であり;
環Aは、少なくとも1つの窒素原子を含み;
環Bは、環Aに縮合される不飽和5員環又は6員環であり;
縮合二環式芳香族複素環系Zは、任意に、窒素、酸素及び硫黄から選択される1、2又は3個の追加のヘテロ原子を含み、そのうちの1つは、酸素原子又は硫黄原子であり;及び
縮合二環式芳香族複素環系Zは、任意に、1個以上の置換基で置換され;
は、C1−6アルキルを表し;及び
、R及びRは、独立して、水素又はハロゲンを表す。
本発明による化合物は、WO2008/103351、WO2006/065277及びWO2005/058311の最も一般的な範囲内に包含される。しかしながら、上記に定義されるような式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩のあらゆる化合物についてそれらの刊行物には特具体的な開示はない。
本発明はまた、治療において使用のための、上記式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を提供する。
本発明はまた、マラリアの治療及び/又は予防で使用のための、上記で定義された式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を提供する。
本発明はまた、そのような治療を必要とする患者に、上記で定義した式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の有効量を投与することを含むマラリアの治療及び/又は予防のための方法を提供する。
本発明はまた、マラリアの治療及び/又は予防のための医薬の製造のための、上記定義された式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の使用を提供する。
上記式(I)の化合物の基のあらゆるものが任意に置換されることが述べられている場合、この基は、非置換であるか、又は1つ以上の置換基で置換され得る。典型的には、そのような基は、非置換であるか、又は1、2又は3個の置換基で置換される。適切には、そのような基は、非置換であるか、又は2つの置換基によって置換される。
医薬における使用のために、式(I)の化合物の塩は、薬学的に許容可能な塩である。しかしながら、他の塩は、本発明における使用の化合物又はそれらの薬学的に許容可能な塩の調製に有用であり得る。薬学的に許容可能な塩の選択及び調製の基礎となる標準的な原理は、例えば、Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection and Use, ed. P.H. Stahl & C.G. Wermuth, Wiley−VCH, 2002に記載される。
本発明で使用の化合物上に存在し得る適切なアルキル基は、直鎖及び分枝C1−6アルキル基、例えば、C1−4アルキル基を含む。典型的な例は、メチル及びエチル基、及び直鎖又は分枝プロピル、ブチル及びペンチル基を含む。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2,2−ジメチルプロピル及び3−メチルブチルを含む。「C1−6アルコキシ」、「C1−6アルキルチオ」、「C1−6アルキルスルホニル」及び「C1−6アルキルアミノ」などの派生した表現は、それに応じて解釈されるべきである。
本明細書中で使用される用語「ヘテロアリール」は、単環又は多縮合環から誘導される少なくとも5個の原子を含む1価の芳香族基を指し、ここで、1個以上の炭素原子は、酸素、硫黄及び窒素から選択される1個以上のヘテロ原子によって置換されている。適切なヘテロアリール基は、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、チエノ[2,3−c]ピラゾリル、チエノ[3,2−c]ピリジニル、ジベンゾチエニル、ピロリル、インドリル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[3,4−b]ピリジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、インダゾリル、4,5,6,7−テトラヒドロインダゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[4,5−b]ピリジニル、プリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5 −a]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、ピリダジニル、シノリニル、フタラジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、ピラジニル、キノキサリニル、プテリジニル、トリアジニル及びクロメニル基を含む。
本明細書中で使用される用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素原子、典型的には、フッ素、塩素又は臭素を含むことを意図する。
本発明に係る化合物のイミノ−チアジアジナンジオキシド核におけるキラル炭素原子の絶立体化学配置は、上記式(I)で示される通りである。一般的には、本発明による化合物は、少なくとも51%エナンチオマー的に純粋である(これにより、その試料は、51%以上の式(I)に示されるエナンチオマー又は49%以下の反対の対掌体を含むエナンチオマーの混合物を含む)。典型的には、本発明による化合物は、少なくとも60%エナンチオマー的に純粋である。明らかには、本発明による化合物は、少なくとも75%エナンチオマー的に純粋である。適切には、本発明による化合物は、少なくとも80%エナンチオマー的に純粋であり。より適切には、本発明による化合物は、少なくとも85%エナンチオマー的に純粋である。さらにより適切には、本発明による化合物は、少なくとも90%エナンチオマー的に純粋である。よりさらに適切には、本発明による化合物は、少なくとも95%エナンチオマー的に純粋である。好ましくは、本発明による化合物は、少なくとも99%エナンチオマー的に純粋である。理想的には、本発明による化合物は、少なくとも99.9%エナンチオマー的に純粋である。
式(I)の化合物が、1個以上のさらなる不斉中心を有する場合、したがって、それらは、エナンチオマーとして存在し得る。本発明における使用の化合物が1個以上のさらなる不斉中心を有する場合、それらは、ジアステレオマーとしても存在し得る。本発明は、そのようなエナンチオマー及びジアステレオマーの全て、及びラセミ体を含む任意の割合のそれらの混合物の使用にまで及ぶと考えられるべきである。式(I)及び以下に示される式は、他に記載又は示されない限り、全ての個々の立体異性体及びそれらの全ての可能な混合物を表すことが意図される。また、式(I)の化合物は、互変異性体として存在し得、例えばケト(CHC=O)⇔エノール(CH=CHOH)互変異性体又はアミド(NHC=NH)⇔ヒドロキシイミン(N=COH)互変異性体又はイミド(NHC=NH)⇔アミノイミン(N=CNH)互変異性体である。式(I)及び以下に示す式は、別段に記載されるか、又は示されない限り、全ての個々の互変異性体及びそれらの全ての可能な混合物を表すことを意図する。また、特定の状況下で、例えば、Rがフルオロを表す場合、式(I)の化合物は、アトロプ異性体として存在し得る。式(I)及び以下に示される式は、別に記載されるか、又は示されない限り、全ての個々のアトロプ異性体及びそれらの全ての可能な混合物を表すことを意図する。
式(I)又は以下に示す式に存在する各個々の原子は、実際には、その天然に存在する同位体のあらゆる形態で存在し得、最も豊富な同位体が好ましいことが理解されるべきである。したがって、例として、式(I)又は下記に示される式に存在する各個々の水素原子は、H、H(重水素)又はH(トリチウム)原子、好ましくはHとして存在し得る。同様に、例として、式(I)又は下記に示される式に存在する各個々の炭素原子は、12C、13C又は14C原子、好ましくは12Cとして存在し得る。
第1の態様において、環Aは、不飽和5員環である。第2の態様において、環Aは、不飽和6員環である。
第1の態様において、環Bは、不飽和5員環である。第2の態様において、環Bは、不飽和6員環である。
したがって、縮合二環式芳香族複素環系は、典型的には、5員環に縮合した5員環、又は5員環に縮合した6員環、又は6員環に縮合した6員環を含み得、環系のあらゆるものは、任意に、1個以上の置換基で置換され得る。縮合二環式芳香族複素環系Zは、適切には、5員環に縮合される6員環、又は6員環に縮合される6員環を含み得、環系のあらゆるものは、任意に、1個以上の置換基によって置換され得る。第1の態様において、縮合二環式芳香族複素環系Zは、5員環に縮合される5員環を含み、その芳香族複素環系は、任意に、1個以上の置換基によって置換され得る。第2の態様において、縮合二環式芳香族複素環系Zは、5員環に縮合される6員環を含み、その芳香族複素環系は、任意に、1個以上の置換基によって置換され得る。第3の態様において、6員環に縮合される6員環を含み、その芳香族複素環系は、任意に1個以上の置換基で置換され得る。
第1の態様において、縮合二環式芳香族複素環系Zは、1個の窒素原子(環A中)を含む、追加のヘテロ原子を含まない。第2の態様において、縮合二環式芳香族複素環系Zは、1個の窒素原子(環A中)及び窒素、酸素及び硫黄から選択される1個のさらなるヘテロ原子を含む。第3の態様において、縮合二環式芳香族複素環系Zは、1個の窒素原子(環A中)及び窒素、酸素及び硫黄から選択される2個のさらなるヘテロ原子を含み、そのうち1個以下が、酸素原子又は硫黄原子である。第4の態様において、縮合二環式芳香族複素環Zは、1個の窒素原子(環A中)及び窒素、酸素及び硫黄から選択される3個のさらなるヘテロ原子を含み、そのうち1個以下が、窒素原子又は硫黄原子である。
典型的には、環Aは、ピロール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン又はトリアジン環を表す。
明らかには、環Aは、ピロール又はイミダゾール環を表す。
適切には、環Aは、イミダゾール環を表す。
典型的には、環Bは、ベンゼン、フラン、チオフェン、ピロール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン又はトリアジン環を表す。
適切には、環Bは、ベンゼン環を表す。
縮合二環式芳香族複素環系Zの典型的な意味は、チエノ[2,3−c]ピラゾリル、チエノ[3,2−c]ピリジニル、インドリル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ−[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[3,4−b]ピリジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル、ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、イミダゾ[2,1−b]−チアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[4,5−b]ピリジニル、プリニル、イミダゾ[1,2−a]−ピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、[1,2,4]トリアゾゾロ[1,5−a]ピロミジニル、ベンゾトリアゾリル、キノリジニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、シノリニル、フタラジニル、キアゾリニル、キノキサリニル及びプテリジニルを含み、これらの基のあらゆるものは、任意に、1個以上の置換基によって置換され得る。
縮合二環式芳香族複素環系Zの選択された意味は、インドリル及びベンズイミダゾリルを含み、これらの基のあらゆるものは、任意に、1個以上の置換基によって置換され得る。
縮合二環式芳香族複素環系Zの適切な意味は、ベンズイミダゾリルを含み、この基は、任意に、1個以上の置換基によって置換され得る。
Z上の任意の置換基の典型的な意味は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、トリフルオロメチル、メチルピラゾリル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニル、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6)アルキルアミノ、C2−6アルキルカルボニルアミノ、C2−6アルコキシ−カルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2−6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2−6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1−6アルキルアミノスルホニル及びジ(C1−6)アルキルアミノスルホニルを含む。さらなる意味は、ピロリジニル及びモルホリニルを含む。
Z上の任意の置換基の選択された意味は、ハロゲン、シアノ、C1−6アルキル、トリフルオロメチル、ジ(C1−6)アルキルアミノ、ピロリジニル及びモルホリニルを含む。
Z上の任意の置換基の適切な意味は、ハロゲン、C1−6アルキル及びトリフルオロメチルを含む。
Z上の特定の置換基の典型的な意味は、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メチルピラゾリル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、ヒロドキシエチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メチルシスルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノ−スルホニル、メチルアミノスルホニル及びジメチルアミノスルホニルを含む。さらなる意味は、ピロリジニル及びモルホニルを含む。
Z上の特定の置換基の選択される意味は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、ジメチルアミノ、ピロリジニル及びモルホリニルを含む。
Z上の特定の置換基の適切な意味は、クロロ、メチル及びトリフルオロメチルを含む。
Zの典型的な意味は、(クロロ)(シアノ)(メチル)インドリル、ジメチルピラゾロ−[1,5−a]ピリジニル、クロロインダゾリル、ベンゾチアゾリル、クロロベンズイミダゾリル、メチル−ベンズイミダゾリル、(クロロ)(メチル)ベンズイミダゾリル、(ブロモ)(メチル)ベンズイミダゾリル、(シアノ)(メチル)ベンズイミダゾリル、(クロロ)(エチル)ベンズイイダゾリル、(メチル)(トリフルオロ−メチル)ベンズイミダゾリル、(メチル)(メチルピラゾリル)ベンズイミダゾリル、(クロロ)−(ヒロドキシメチル)ベンズイミダゾリル、(メトキシ)(メチル)ベンズイミダゾリル、メチル)−(メチルスルホニル)ベンズイミダゾリル、(カルボキシ)(メチル)ベンズイミダゾリル、(ジメチルアミノ−カルボニル)(メチル)ベンズイミダゾリル、(ジメチルアミノスルホニル)(メチル)ベンズイミダゾリル、(ジクロロ)(メチル)ベンズイミダゾリル、(クロロ)(メチル)(トリフルオロメチル)ベンズイミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、(クロロ)(メチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、(メチル)(メチル−ピラゾリル)イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、(クロロ)(メチル)イミダゾ[4,5−b]ピリジニル、ジメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリジニル及びキノリニルを含む。さらなる意味は、(クロロ)(ジメチル−アミノ)ベンズイミダゾリル、(クロロ)(ピロリジニル)ベンズイミダゾリル、(クロロ)(モルホリニル)−ベンズイミダゾリル及び(フルオロ)(メチル)(トリフルオロメチル)ベンズイミダゾリルを含む。
Zの選択される意味は、(クロロ)(シアノ)(メチル)インドリル、(クロロ)(メチル)−ベンズイミダゾリル、(クロロ)(ジメチルアミノ)ベンズイミダゾリル、(クロロ)(ピロリジニル)−ベンズイミダゾリル、(クロロ)(モルホリニル)ベンズイミダゾリル、(フルオロ)(メチル)(トリフルオロメチル)−ベンズイミダゾリル及び(クロロ)(メチル)(トリフルオロメチル)ベンズイミダゾリルを含む。
Zの適切な意味は、(クロロ)(メチル)ベンズイミダゾリル及び(クロロ)(メチル)−(トリフルオロメチル)ベンズイミダゾリルを含む。
典型的には、Rは、C1−6アルキルを表す。
の特定の値は、メチル、エチル及びイソプロピルを含む。
適切には、Rは、メチルを表す。
1つの態様において、Rは、水素を表す。別の態様において、Rは、ハロゲン、特にフルオロ又はクロロを表す。その態様の1つの側面において、Rは、フルオロを表す。その態様の別の側面において、Rはクロロを表す。
1つの態様において、Rは、水素を表す。別の態様において、Rは、ハロゲン、特にフルオロ又はクロロを表す。その態様の1つの側面において、Rは、フルオロを表す。その態様の別の側面において、Rはクロロを表す。
1つの態様において、Rは、水素を表す。別の態様において、Rは、ハロゲン、特にフルオロ又はクロロを表す。その態様の1つの側面において、Rは、フルオロを表す。その態様の別の側面において、Rはクロロを表す。
第1の態様において、R、R及びRは、全て水素を表す。第2の態様において、Rは、ハロゲンを表し、R及びRは、両方とも水素を表す。第3の態様において、R及びRは、両方とも水素を表し、Rは、ハロゲンを表す。第4の態様において、R及びRは、両方ともハロゲンを表し、Rは、水素を表す。第5の態様において、R及びRは、両方とも水素を表し、Rは、ハロゲンを表す。第6の態様において、R及びRは、両方ともハロゲンを表し、Rは、水素を表す。第7の態様において、Rは、水素を表し、R及びRは、両方ともハロゲンを表す。第8の態様において、R、R及びRは、すべてハロゲンを表す。
典型的には、Rは、水素又はハロゲンを表し、R及びRは、両方とも水素を表す。
本発明に係る化合物の1つのサブクラスは、式(IIA)の化合物、及びその薬学的に許容可能な塩によって表される:

式中、Xは、ベンゼン環又はピリジン環の残基を表し;
Wは、N又はC−R13を表し;
Yは、N又はC−R14を表し;
13は、水素、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、ジメチルアミノ、ピロリジニル又はモルホリニルを表し;
14は、水素、シアノ又はC1−4アルキルを表し;
15及びR16は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、トリフルオロメチル、メチルピラゾリル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、ジフルオロ−メトキシ、トリフルオロメトキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニル、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6)アルキルアミノ、C2−6アルキルカルボニルアミノ、C2−6アルコキシカルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2−6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2−6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1−6アルキルアミノスルホニル又はジ(C1−6)アルキルアミノスルホニルを表し;及び
、R、R及びRは、上記に定義される通りである。
上記のように、Xは、ベンゼン環又はピリジン環の残基を表し、これは、整数Xが、隣接する5員環の2つの炭素原子と一緒になる場合、ベンゼン又はピリジン環を表すことを意味する。第1の態様において、Xは、ベンゼン環の残基を表す。第2の態様において、Xは、ピリジン環の残基を表す。
第1の態様において、Wは、Nを表す。第2の態様において、Wは、C−R13を表す。
第1の態様において、Yは、Nを表す。第2の態様において、Yは、C−R14を表す。
適切には、Wは、C−R13を表し、YはNを表し;又はWは、C−R13を表し、Yは、C−R14を表し;Wは、Nを表し、Yは、C−R14を表す。
明らかには、Wは、C−R13を表し、Y、Nを表し;又はWは、C−R13を表し、Yは、C−R14を表す。
第1の態様において、Wは、C−R13を表し、Yは、Nを表す。第2の態様において、Wは、C−R13を表し、Yは、C−R14を表す。第3の態様において、Wは、Nを表し、Yは、C−R14を表す。
一般的には、R13は、水素、メチル、エチル、ヒドロキシメチル又は1−ヒドロキシエチルを表す。
適切には、R13は、メチル、ジメチルアミノ、ピロリジニル又はモルホリニルを表す。
第1の態様において、R13は、水素を表す。第2の態様において、R13は、メチルを表す。第3の態様において、R13は、エチルを表す。第4の態様において、R13は、ヒドロキシメチルを表す。第5の態様において、R13は、1−ヒドロキシエチルを表す。第6の態様において、R13は、ジメチルアミノを表す。第7の態様において、R13は、ピロリジニルを表す。第8の態様において、R13は、モルホリニルを表す。
第1の態様において、R14は、水素を表す。第2の態様において、R14は、シアノを表す。第3の態様において、R14は、C1−4アルキル、特にメチルを表す。
典型的には、R15及びR16は、独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メチルピラゾリル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、メトキシカルボニル−アミノ、メチルスルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチル−アミノスルホニル又はジメチルアミノスルホニルを表し得る。
15の典型的な意味は、水素、ハロゲン及びトリフルオロメチルを含む。
15の適切な意味は、水素、フルオロ、クロロ及びトリフルオロメチルを含む。
15の選択される意味は、水素、クロロ及びトリフルオロメチルを含む。
16の典型的な意味は、水素及びハロゲンを含む。
第1の態様において、R16は、水素を表す。第2の態様において、R16は、ハロゲンを表す。その態様の第1の側面において、R16は、フルオロを表す。その態様の第2の側面において、R16は、クロロを表す。
16の選択される意味は、水素、フルオロ及びクロロを含む。
16の適切な意味は、水素及びクロロを含む。
上記式(IIA)の化合物の特定のサブグループは、式(IIA−1)、(IIA−2)及び(IIA−3)の化合物、及びその薬学的に許容可能な塩によって表され:



式中、X、R、R、R、R、R13、R14、R15及びR16は、上記に定義される通りである。
上記式(IIA−1)の化合物の特定のサブグループは、式(IIA−1a)、(IIA−1b)及び(IIA−1c)の化合物、及びその薬学的に許容可能な塩を含み:



式中、R、R、R、R、R13、R15及びR16は、上記に定義される通りである。
上記式(IIA−2)の化合物の特定のサブグループは、式(IIA−2a)の化合物及びその薬学的に許容可能な塩を含み:

式中、R、R、R、R、R13、R14、R15及びR16は、上記に定義される通りである。
上記式(IIA−3)の化合物の特定のサブグループは、式(IIA−3a)の化合物及びその薬学的に許容可能な塩を含み:

式中、R、R、R、R、R14、R15及びR16は、上記に定義される通りである。
本発明に係る化合物の別のサブクラスは、式(IIB)の化合物及びその薬学的に許容可能な塩によって表され:

式中、Zは、式(Za)、(Zb)、(Zc)又は(Zd)の基を表し:


アスタリスク(*)は、分子の残りへの結合点を表し;及び
、R、R、R、R13、R14、R15及びR16は、上記に定義される通りである。
第1の態様において、Zは、上記で定義されるような式(Za)の基を表す。第2の態様において、Zは、上記で定義されるような式(Zb)の基を表す。第3の態様において、Zは、上記で定義されるような式(Z)の基を表す。第4の態様において、Zは、上記で定義されるような式(Zd)の基を表す。
本発明による特定の新規化合物は、その調製が添付の実施例に記載される化合物のそれぞれ、及びその薬学的に許容可能な塩を含む。
本発明はまた、上記の本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を、1個以上の薬学的に許容可能な担体とともに含む医薬組成物を提供する。
本発明に係る医薬組成物は、経口、口腔、非経口、経鼻、局所、眼科又は直腸投与に適した形態、又は吸入又は吹送による投与に適した形態をとり得る。
経口投与について、医薬組成物は、例えば、結合剤(例えば、アルファ化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン又はヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤(例えば、乳糖、微結晶性セルロース又はリン酸水素カルシウム);潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク又はシリカ);崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプン又はナトリウムグリコレート);又は湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などの薬学的に許容可能な添加剤を用いて調製した錠剤、トローチ剤又はカプセルの形態をとり得る。錠剤は、当該技術分野で周知の方法によってコーティングされ得る。経口投与のための液体製剤は、例えば、溶液、シロップ又は懸濁液の形態をとり得るか、又はそれらは、使用前に水又は適切な賦形剤で構成するための乾燥製品として提供され得る。そのような液体製剤は、懸濁剤、乳化剤、非水性賦形剤又は防腐剤などの薬学的に許容可能な添加剤を用いて従来の方法で調製され得る。調製物はまた、必要に応じて、緩衝塩、着香剤、着色剤又は甘味剤を含み得る。
経口投与のための調製物は、活性化合物の制御された放出をもたらすように適切に製剤化され得る。
口腔投与のために、組成物は、従来の方法で製剤化された錠剤又はトローチ剤の形態をとり得る。
式(I)の化合物は、注射による、例えば、ボーラス注射又は注入による非経口投与のために製剤化され得る。注射のための処方は、例えば、ガラスアンプル又は複数回投与容器、例えば、ガラスバイアルの単位投与形態で提示され得る。注射用組成物は、油性又は水性賦形剤中の懸濁剤、溶液又はエマルションなどのそのような形態をとり得、懸濁剤、安定化剤、保存剤及び/又は分散剤のような処方剤を含み得る。あるいは、有効成分は、使用前に、適切な賦形剤、例えば、無菌の発熱物質を含まない水と用いて構成するための粉末形態であり得る。
上記の製剤に加えて、式(I)の化合物はまた、デポー製剤として製剤化され得る。そのような長時間作用製剤は、移植によって又は筋肉内注射によって投与され得る。
経鼻投与又は吸入による投与について、本発明に係る化合物は、加圧パック又は噴霧器のためのエアロゾルスプレーの形態で、適切な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、フルオロトリクロロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素又は他の適切なガス又はガスの混合物の使用によって、都合よく送達され得る。
組成物は、所望の場合、活性成分を含む1個以上の単位投与形態を含み得るパック又はディスペンサーで提供され得る。パック又はディスペンサー装置は、投与のための指示書を伴い得る。
局所投与について、本発明で使用の化合物は、1種以上の薬学的に許容可能な担体中に懸濁又は溶解される活性成分を含む適切な軟膏に都合よく製剤化され得る。特定の担体は、例えば、鉱油、液体石油、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、乳化ワックス及び水を含む。あるいは、本発明で使用の化合物は、1個以上の薬学的に許容可能な担体中に懸濁又は溶解される活性成分を含む適切なローション中に製剤化され得る。特定の担体は、例えば、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セチルアルコール、ベンジルアルコール、2−オクチルドデカノール及び水を含む。
眼科投与のために、本発明で使用の化合物は、殺菌剤又は抗菌剤などの防腐剤、例えば硝酸フェニル水銀、塩化ベンザルコニウム又は酢酸クロルヘキシジンの存在下又は非存在下の等張性pH調整滅菌生理食塩水中の微粉懸濁液として、都合よく製剤化され得る。あるいは、眼科投与のために、化合物は、ペトロラタムなどの軟膏中に製剤化され得る。
直腸投与のために、本発明で使用の化合物は、好都合には、坐薬として製剤化され得る。これらは、活性成分を、室温では固体であるが、直腸温度で液体である適切な非刺激性添加剤と混合することによって調製されることができ、したがって、直腸内で溶解して、活性成分を放出する。そのような材料は、例えば、カカオバター、蜜蝋及びポリエチレングリコールを含む。
特定の状態の予防又は治療に必要とされる本発明における使用の化合物の量は、選択される化合物及び治療される患者の状態に依存して変化する。しかしながら、一般的には、1日用量は、経口又は口腔投与の場合、約10ng/kg〜1000mg/kg、典型的には、100ng/kg〜100mg/kg、例えば約0.01mg/kg〜40mg/kg体重、非経口投与の場合、約10ng/kg〜50mg/kg、経鼻投与又は吸入又は吹送による投与の場合、約0.05mg〜約1000mg、例えば、約0.5mg〜約1000mgの範囲であり得る。
上記で定義されるような式(I)の化合物の調製の一般的な方法は、WO2008/103351に記載される。
上記式(IIA−1)によって表される本発明による化合物は、式R13−CHOの化合物を式(III)の化合物と反応させることを含む方法によって調製され得:

式中、X、R、R、R、R、R13、R15及びR16は、上記の通り定義され、Rは、水素又はN−保護基を表し;遷移金属触媒の存在下で;続いて、必要に応じて、N−保護基Rを除去する。
適切には、上記反応において使用の遷移金属触媒は、銅(II)塩、例えば、酢酸銅(II)である。
式R13−CHOの化合物と化合物(III)の間の反応は、好都合には、高温で、適切な溶媒、例えばエタノールなどのC1−4アルカノール中で達成される。
別の方法において、上記式(IIA−1)によって表されるような本発明による化合物は、式R13−COHを上記で定義されるような式(III)の化合物と反応させることを含み;続いて、必要に応じて、N−保護基Rを除去する。
式R13−COHの化合物及び化合物(III)の間の反応は、好都合には、高温で反応物を混合することによって達成される。
別の方法において、R13がジメチルアミノを表す、上記式(IIA−1)によって表される本発明による化合物は、(ジクロロメチレン)ジメチルアンモニウムクロライド(Vilsmeier試薬)を上記に定義されるような式(III)の化合物と反応させることを含むプロセスによって調製され得;続いて、必要に応じて、N−保護基Rを除去する。
Vilsmeier試薬と化合物(III)の間の反応は、好都合には、周囲温度で適切な溶媒、例えばジクロロメタンなどの塩素化溶媒中で達成される。
同様に、R13がピロリジン−1−イル又はモルホリン−4−イルを表す式(IIA−1)によって表されるような本発明による化合物は、1−(ジクロロメチレン)ピロリジニウムクロライド又は4−(ジクロロメチレン)モルホリン−4−イウムクロライドをそれぞれ上記で定義される式(III)の化合物と反応させることによって調製し得;続いて、N−保護基Rを除去する。
1−(ジクロロメチレン)ピロリジニウムクロライド又は4−(ジクロロ−メチレン)モルホリン−4−イウムクロライド及び化合物(III)の間の反応は、好都合には、周囲温度で、適切な溶媒、例えば、ジクロロメタンなどの塩素化溶媒中で達成される。
別の手順において、R13がピロリジン−1−イル又はモルホリン−4−イルを表す、上記式(IIA−1)によって表される本発明による化合物は、次を含む3つのステップによって調製され得る:(i)上記に定義されるような式(III)の化合物をトリホスゲンと反応させるステップ;(ii)オキシ塩化リン酸との得られた化合物の処理ステップ;及び(iii)それぞれピロリジン又はモルホリンとのそれによって得られたクロロ誘導体の処理ステップ;必要に応じて、N−保護基Rの除去を含む。
ステップ(i)は、一般的には、塩基、例えばトリメチルアミンなどの有機塩基の存在下で達成されえる。反応は、好都合には、周囲温度で、適切な溶媒、例えば、テトラヒドロフランなどの環状エーテル中で行う。
ステップ(ii)は、好都合には高温で行う。ステップ(iii)は、好都合には、高温で、適切な溶媒、例えばプロパン−2−オールなどのC1−4アルカノール中で行う。
適切には、N−保護基Rは、tert−ブトキシカルボニル(BOC)である。
N−保護基RがBOCである場合、その後のBOC基の除去は、適切には、典型的には周囲温度で適切な溶媒、例えばジクロロメタンなどの塩素系溶媒、又は1,4−ジオキサンなどの環状エーテル中で、酸、例えば、塩酸などの鉱酸、又はトリフルオロ酢酸などの有機酸との処理によって達成され得る。
上記式(III)の中間体は、式(IV)の化合物を処理することによって調製され得:

式中、X、R、R、R、R、R15、R16及びRは、上記で定義されたとおりであり;還元剤で処理する。
適切には、上記反応における使用の還元剤は、亜鉛とギ酸アンモニウムとの混合物であり得、この場合、反応は、好都合には、周囲温度で、適切な溶媒、例えば、メタノールなどのC1−4アルカノール中で達成され得る。
あるいは、還元剤は、塩化スズ(II)であり得、この場合、反応は、好都合には、高温で、適切な溶媒、例えば、エタノールなどのC1−4アルカノール中で達成され得る。
上記式(IV)の中間体は、式(V)の化合物を式(VI)の化合物と反応させることによって調製され得:

式中、X、R、R、R、R、R15、R16及びRは、上記に定義される通りである。
反応は、一般的には、塩基、典型的には、tert−ブチルリチウム又はリチウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの強有機塩基の存在下で達成されえる。反応は、好都合には、適切な溶媒、例えば、テトラヒドロフランなどの環状エーテル中で行い得る。
上記式(IIA−2)によって表される本発明による化合物は、次を含む2つのステップの手順によって調製され得:(i)上記に定義されるような式(VI)の化合物を式(VII)の化合物と反応させるステップ:

式中、X、R13、R14、R15及びR16は、上記に定義される通りであり;及び(ii)[ビス(トリフルオロアセトキシ)インド]ベンゼンと得られた物質の処理のステップ;続いて、必要に応じて、N−保護基Rを除去する。
ステップ(i)は、好都合には、高温で酢酸中で行う。
ステップ(ii)は、好都合には、適切な溶媒、例えばジクロロメタンなどの塩素化溶媒中で行う。
上記式(IIA−3)によって表させるような本発明による化合物は、式(VIII)の化合物を式(IX)の化合物と反応させることを含むプロセスによって調製され得:

式中、X、R、R、R、R、R15、R16及びRは、上記に定義される通りであり、Lは、適切な脱離基を表し;遷移金属触媒の存在下、必要な場合、N−保護基Rを除去する。
脱離基Lは、典型的には、ハロゲン原子、例えばブロモである。
適切には、上記反応における使用の遷移金属触媒は、銅(II)塩、例えば酢酸銅(II)である。
反応は、好都合には、高温で適切な溶媒、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドなどの双極性非プロトン性溶媒中で、典型的には、ピリジンの存在下で達成される。
上記式(IIB)によって表されるような本発明による化合物は、式Z−Lの化合物を式(X)の化合物と反応させることを含む方法によって調製され得:

式中、Z、R、R、R、R及びRは、上記で定義される通りであり、Lは、適切な脱離基を表し;遷移金属触媒の存在下;続いて、必要に応じて、N−保護基Rを除去する。
脱離基Lは、典型的には、ハロゲン原子、例えばブロモである。
式Z−Lの化合物及び化合物(X)の間の反応において使用の遷移金属触媒は、適切には、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)などのパラジウム含有触媒である。
反応は、好都合には、高温で、適切な溶媒、例えば、エタノールなどのC1−4アルカノール中で、典型的には、2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル及び酢酸カリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム又は炭酸ナトリウムなどの塩の存在下で実施される。
上記式(X)の中間体は、上記で定義されるような式(IX)の化合物をテトラヒドロキシボロンと反応させることによって;遷移金属触媒の存在下;式Z−Lの化合物及び化合物(X)の間の反応について上記に記載されるものと類似の条件下で、調製され得る。
それらが、市販されていない場合、式(V)、(VI)、(VII)、(VIII)及び(IX)の出発物質は、付随の実施例に記載のものと類似する方法、又は当該技術分野で周知の標準方法によって調製され得る。
上記プロセスのあらゆるものから最初に得られた式(I)のあらゆる化合物は、適切な場合には、その後、当該技術分野で公知の技術によって式(I)のさらなる化合物に合成し得ることが理解されえる。
例として、Zがハロゲン、例えば、ブロモ又はクロロによって置換される式(I)の化合物は、Zが有機ジオール、例えばピナコール、1,3−プロパンジオール又はネオペンチルグリコールで形成される1−メチルピラゾール−4−イルボロン酸又はその環状エステルとの処理によって1−メチルピラゾール−4−イルで置換される対応する化合物に変換され得る。反応は、典型的には、遷移金属触媒、例えば、(2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル)パラジウム(II)フェネチルアミンクロライド又はクロロ(2−ビシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)などのパラジウム含有触媒、及び塩基、例えばカリウムtert−ブトキシド、酢酸カリウム又は炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下で行う。
N−(tert−ブトキシカルボニル)部分を含む式(I)の化合物は、酸、例えば塩酸などの鉱酸、又はトリフルオロ酢酸などの有機酸との処理によってN−H部分を含む対応する化合物に変換され得る。
生成物の混合物が、本発明に係る化合物の調製のために上記のプロセスのあらゆるものから得られる場合、所望の生成物は、分取HPLCなどの従来の方法;又は適切な溶媒システムと組み合わせて、例えば、シリカ及び/又はアルミナを使用するカラムクロマトグラフィーによって適切なステージでそこから分離されることができる。
本発明に係る化合物の調製のための上記プロセスが、立体異性体の混合物を生じる場合、これらの異性体は、従来技術によって分離され得る。特に、式(I)の化合物の特定のエナンチオマーを得ることが望ましい場合、これは、エナンチオマーを分離するための任意の適切な従来の手順を用いてエナンチオマーの対応する混合物から製造され得る。したがって、例えば、ジアステレオマー誘導体は、例えば、式(I)のエナンチオマーの混合物、例えば、ラセミ体、及び適切なキラル化合物、例えばキラル塩基の反応によって製造され得る。次に、ジアステレオマーは、任意の従来の方法、例えば結晶化によって分離され、所望のエナンチオマーを、例えばジアステレオマーが塩である場合、酸との処理によって使用して分離され得る。別の分割方法において、式(I)のラセミ体は、キラルHPLCを使用して分離され得る。さらに、所望の場合、特定のエナンチオマーは、上記のプロセスの1つにおいて適切なキラル中間体を使用することによって得られ得る。あるいは、特定のエナンチオマーは、エナンチオマー特異的な酵素的生体内変換、例えばエステラーゼを使用する加水分解を行い、次に未反応エステル対掌体からエナンチオマー的に純粋な加水分解された酸を精製することによって得られ得る。クロマトグラフィー、再結晶及び他の従来の分離手順も、本発明の特定の幾何異性体を得ることが望ましい中間体又は最終生成物と共に使用され得る。
上記合成配列のあらゆるものの間に、関連する分子のあらゆるものの感受性又は反応性基を保護することが必要であり得、及び/又は望ましい場合があり得る。これは、従来の保護基、例えばProtective Groups in Organic Chemistry, ed. J.F.W. McOmie, Plenum Press, 1973年;及び T.W. Greene & P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 第3版、1999年に記載のものを保護する従来の方法によって達成され得る。保護基は、当該技術分野から公知の方法を利用する任意の都合のよい後の段階で除去し得る。
以下の例は、本発明に係る化合物の調製を例示する。
本発明の化合物は、プラスメプシンV活性の強力で選択的な阻害剤であり、50μM以下、一般的には、20μM以下、通常は5μM以下、典型的には1μM以下、適切には500nM以下、理想的には100nM以下、及び好ましくは20nM以下の濃度でプラスモジウム・ファルシパルム(Plasmodium falciparum)プラスメプシンV(IC50)のアシタパルチルプロテアーゼ活性を阻害する(当業者は、より低い)IC50数字は、より活性な化合物を意味することを理解しえる)。本発明の化合物は、ヒトアスパルチルプロテアーゼ酵素(BACEを含む)に対するプラスモジウム・ファルシパルム(Plasmodium falciparum)プラスメプシンVについて、少なくとも10倍の選択活性、典型的には、少なくとも20倍の選択活性、適切には、少なくとも50倍の選択活性、及び理想的には少なくとも100倍の選択活性を保持し得る。
プラスメプシンV酵素アッセイ
プラスメプシンV活性に対する試験化合物の効果を測定するために使用されるアッセイは、FRET対EDANS/Dabcylの1つで各末端で標識されたペプチド基質を使用して、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)ベースであった。EDANSの励起は、ダーククエンチャーであるDabcylに蛍光共鳴エネルギー移動を生じる。プロテアーゼによるペプチドの切断は、EDANS蛍光発光で得られた増加でFRETを妨げる。プロテアーゼの阻害は、蛍光シグナルの減少をもたらす。試験化合物は、以下に記載する2つのアッセイの一方又は他方のいずれかでアッセイした。
プラスメプシンVアッセイ1
プラスメプシンV酵素を、アッセイ緩衝液(50mMクエン酸ナトリウム、pH6.5、0.002%Tween20)中で12.5nMに希釈した。試験化合物を、アッセイ緩衝液中で10分の1にさらに希釈する前に、DMSO中で3倍に連続希釈した(10ポイント滴定)。プラスメプシンV基質(Anaspecカタログ番号64939)を、アッセイ緩衝液中で10分の1にさらに希釈して100μMにする前に、DMSOに1mMに溶解した。希釈した試験化合物(5μL)を、プラスメプシンV(40μL)と混合し、希釈したプラスメプシンV基質(5μL)の添加後、室温で30分間インキュベートした。酵素及び基質の最終濃度は、それぞれ10nM及び10μMであった。試験化合物の最終濃度は、2%DMSO中100,000nM〜5nMの範囲であった。Analyst HPプレートリーダー(励起330nm、発光485nm)を使用して蛍光シグナルを測定した。化合物効果は、両方から最小シグナル(酵素対照)を差し引いた後に生成された最大シグナルの阻害%(DMSOのみのコントロール)として表された。IC50値を、4パラメーターロジスティック曲線フィットを用いて計算した。
プラスメプシンVアッセイ2
プラスメプシンV酵素をアッセイ緩衝液(50mMクエン酸ナトリウム、pH6.5、0.002%Teen20)中で40nMに希釈した。試験化合物をアッセイ緩衝液中で連続して2倍に希釈した(15ポイント滴定)。プラスメプシンV基質(Anaspecカタログ番号64939)を、アッセイ緩衝液中で25分の1にさらに希釈して40μMにする前に、DMSO中で1mMに溶解した。希釈した試験化合物(12.5μL)をプラスメプシンV(6.25μL)で混合し、希釈したプラスメプシンV基質(6.25μL)の添加後に室温で30分間インキュベートした。酵素及び基質の最終濃度は、それぞれ10nM及び10μMであった。試験化合物の最終トップ濃度は、1%DMSO中で5μM〜30μMの範囲であった。蛍光シグナルは、SpectraMax Paradigmプレートリーダー(励起360nm、発光465nm)を使用して測定した。4パラメーターロジスティック曲線適用を使用して、試験化合物による試料の蛍光強度がIC50値を計算するために使用された。
上記プラスメプシンV酵素アッセイ(アッセイ1又はアッセイ2)で試験した場合、付随の実施例の化合物は全て、50μM以上のIC50値を示ことが判明した。
したがって、プラスメプシンVアッセイで試験した場合、付随する実施例の化合物は、一般的には、約0.01nM〜約50μMの範囲で、通常は、約0.01nM〜約20μMの範囲で、典型的には約0.01nM〜約5μMの範囲で、適切には約0.01nM〜約1μM、明らかには0.01nM〜約500nMの範囲で、理想的には約0.01nM〜約100nMの範囲で、及び好ましくは約0.01nM〜約25nMの範囲でIC50を示す。

略語
DCM: ジクロロメタン EtOAc:酢酸エチル
DMSO: ジメチルスルホキシド THF: テトラヒドロフラン
MeOH: メタノール EtOH: エタノール
TFA: トリフルオロ酢酸
h: 時間 M:質量
DAD: ダイオードアレイ検出器
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
LCMS: 液体クロマトグラフィー質量分析
ES+: エレクトロスプレー陽イオン化
命名法
化合物は、ACD/Name Batch(Network)バージョンの助けを借りて命名された。
分析条件
すべての実施例のLCMSデータを、以下の方法1を使用して決定した。
方法1
カラム: Waters X Bridge C18, 2.1 x 30 mm, 2.5 μm
注入量 5.0 μL
流速 1.00 mL/分
検出:
MS - ESI+ m/z 150〜800
UV - DAD 220-400 nm
溶媒A 水中の5 mMギ酸アンモニウム+ 0.1% アンモニア
溶媒B アセトニトリル + 5%溶媒A + 0.1%アンモニア
勾配プログラム:
4.0分で5% B〜 95% ; 5.00分まで保持する;
5.10分でBの濃度は5%であり;6.5分まで保持する
中間体1
(NE)−N−[1−(2−フルオロ−3−ニトロフェニル)エチリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
THF(5.0L)中(R)−(+)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(400g、3.28mol)、1−(2−フルオロ−3−ニトロ−フェニル)エタノン(500g、2.73mol)及びチタン(IV)エトキシド(1550g、8.4mol)を、70℃で16時間撹拌した。混合物を水で洗浄し、ろ過した。フィルターケーキを酢酸エチル(15L)で洗浄し、次にろ液をブライン(5L)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機層を濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、石油エーテル中5%EtOAc)で精製して、表題化合物(398g、51%)を得た。δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.24-8.20 (m, 1H), 8.01-7.94 (m, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 2.68 (d, J 1.2 Hz, 3H), 1.19 (s, 9H)。
中間体2
(2R)−2−(2−フルオロ−3−ニトロフェニル)−2{[(R)−tert−ブチルスルフィニル]アミノ}−N−[(4−メトキシフェニル)−メチル]−N−メチルプロパン−1−スルホンアミド
n−ブチリウム(85g、1.33mmol)をN下、−78℃で無水THF(2L)中N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−(メチル)メタンスルホンアミド(WO2014/093190)(170g、0.74mol)の溶液に添加した。反応混合物を2時間撹拌し、次に無水THF(0.5L)中中間体1(190g、0.66mol)を、3時間撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を15℃でNHCl水溶液(500mL)を加えてクエンチし、EtOAc(2.5L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル50:1〜2:1)で精製し、黄色の油状物として表題化合物(128g、32%)を得た。δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.12-8.09 (m, 1H), 7.98-7.94 (m, 1H), 7.49-7.45 (m, 1H), 7.20-7.18 (d, J 8.4 Hz, 2H), 6.92-6.90 (d, J 8.4 Hz, 2H), 5.65 (s, 1H), 4.08 (s, 2H), 3.86 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 2.56 (s, 3H), 1.98 (s, 3H), 1.16 (s, 9H)。
中間体3
(2R)−2−アミノ−2−(2−フルオロ−3−ニトロフェニル)−N−メチルプロパン−1−スルホンアミド
HCl/EtOAc(4M、300mL)中の中間体2(128g、0.24mol)の溶液を、20〜25℃で2.5時間撹拌した。粗物質を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン(220mL)中で溶解した。1,3−ジメトキシベンゼン(160mL)中のTFA(554g、4.86mol)を添加し、次にその混合物を50〜65℃に加温し、50時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次に1M HCl(600mL)で希釈し、EtOAc(3×1L)で抽出した。合わせた有機層を、1M HCl(200mL)で再抽出した。水層を合わせ、NaCOで約pH10に調整し、次にDCM(2×1L)で抽出し、減圧下で濃縮して、黄色の油状物として表題化合物(50g、63%)を得た。δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.06-8.02 (m, 1H), 8.00-7.96 (m, 1H), 7.38 (m, 1H), 6.88 (s, 1H), 3.68-3.65 (d, J 14 Hz, 1H), 3.45-3.42 (d, J 14.8 Hz, 1H), 3.15 (s, 3H), 2.56 (s, 2H), 1.48 (s, 3H)。
中間体4
(5R)−5−(2−フルオロ−3−ニトロフェニル)−3−イミノ−2,5−ジメチル−1,2,4−チアジアジナン1,1−ジオキシド
臭化シアン(33.09g、0.312mol)をアセトニトリル(750.0mL)中の中間体3(50.00g、0.17mol)の溶液に20〜25℃で添加した。反応混合物を90〜100℃に温め、36時間撹拌した(注:白色固体沈殿物が現われた)。混合物をろ過し、ケーキをアセトニトリル(50mL)で洗浄した。固体をEtOAc(250mL)と飽和NaCO水溶液(300mL)に分配し、次に水層をEtOAc(2×250mL)で抽出した。合わせた有機層を、減圧下で濃縮して白色固体として表題化合物(35g、64%)を得た。δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.99-7.96 (m, 1H), 7.88-7.85 (m, 1H), 7.38-7.34 (m, 1H), 6.12 (s, 2H), 3.89-3.78 (m, 2H), 3.01 (s, 3H), 1.58 (s, 3H)。
中間体5
tert−ブチル(NE)−N−[(5R)−5−(2−フルオロ−3−ニトロフェニル)−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イリデン]カルバメート
トリエチルアミン(18.00mL、0.12mol)をDCM(200mL)中の中間体4(35g、0.11mol)に20〜25℃で添加し、続いてジ−tert−ブチルジカルボネート(29.95g、0.137mol)を加えた。反応混合物を12時間撹拌し、次に水(100mL)でクエンチした。有機層を分離し、飽和NaCO水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル30:1〜3:1)で精製して白色固体として表題化合物(40g、82%)を得た。δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.09-8.06 (m, 1H), 7.66-7.63 (m, 1H), 7.47-7.43 (m, 1H), 4.62-4.59 (d, J 14.4 Hz, 2H), 4.40-4.36 (d, J 14.8 Hz, 1H), 2.99 (s, 3H), 1.81 (s, 3H), 1.41 (s, 9H)。
中間体6
tert−ブチル(NE)−N−[(5R)−5−(3−アミノ−2−フルオロフェニル)−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イリデン]カルバメート
Pd−C(4.03g)をMeOH(300.0mL)中の中間体5(40.0g、0.11mol)の溶液に加え、その混合物をNで3回パージした。懸濁液を真空下で脱気し、Hで3回パージした。反応混合物をH(30psi)下で30℃で4時間撹拌し、次にろ過した。フィルターケーキをMeOH(50mL)で洗浄し、次にろ液を濃縮した。粗残留物をEtOAc(60mL)及び石油エーテル(600mL)で再結晶することによって精製して、白色固体として表題化合物(25.70g、68%)を得た。δH (400 MHz, DMSO-d6) 6.88-6.84 (m, 1H), 6.76-6.72 (m, 1H), 6.37-6.33 (t, 1H), 5.24 (s, 2H), 4.39-4.31 (m, 2H), 3.02 (s, 3H), 1.77 (s, 3H), 1.43 (s, 9H)。
中間体7
tert−ブチル(NE)−N−{(5R)−5−[3−(5−クロロ−2−ニトロアニリノ)−2−フルオロフェニル]−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イリデン}カルバメート
乾燥THF(10mL)中の中間体6(0.30g、0.77mol)の溶液に、−78℃で1.7M tert−ブチリウム溶液(2.3mL、3.88mmol)を滴下した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、続いて−78℃で乾燥THF(5mL)中の4−クロロ−2−フルオロ−1−ニトロベンゼン(0.13g、0.77mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次に、ブライン(100mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を分離し、HO(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、次に、無水NaSOを乾燥し、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、ヘキサン中30%EtOAc)によって精製して、黄色固体として表題化合物(0.29g、69%)を得た。δH (400 MHz, CDCl3) 1.57 (s, 9H), 1.92 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.69 (d, J14.2 Hz, 1H), 4.38 (d, J 14.0 Hz, 1H), 6.83 (dd, J 9.1, 2.0 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.22-7.30 (m, 2H), 7.43 (t, J 6.9 Hz, 1H), 8.19 (d, J9.1 Hz, 1H), 9.37 (s, 1H), 10.69 (s, 1H). LCMS (方法1, ES+) 542 [M+1]+, 3.88分。
中間体8
tert−ブチル(R,E)−(5−{3−[(2−アミノ−5−クロロフェニル)アミノ]−2−フルオロフェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イリデン)カルバメート
MeOH(10mL)中の中間体7(0.26g、0.48mol)の溶液に、0℃でギ酸アンモニウム(0.09g、1.44mmol)及びZn(0.09g、1.44mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次にHO(100mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、HO(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、減圧濃縮して、黄色固体として表題化合物(0.19g粗製物)を得、これをさらに精製することなく利用した。δH (400 MHz, CDCl3) 1.58 (s, 9H), 1.93 (s, 3H), 3.24 (s, 3H), 3.73 (d, J13.8 Hz, 1H), 3.78 (s, 2H), 4.31 (d, J13.8 Hz, 1H), 5.39 (d, J 2.8 Hz, 1H), 6.68-6.78 (m, 3H), 6.92-7.05 (m, 2H), 7.11 (s, 1H), 10.58 (s, 1H)。LCMS (方法1, ES+) 512 [M+1]+, 3.67分。
中間体9
tert−ブチル{(5R,E)−5−[3−(6−クロロ−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イリデン}カルバメート
EtOH(12mL)中の中間体8(0.19g、0.37mmol)の溶液に、酢酸銅(II)(0.13g、0.74mmol)及びアセトアルデヒド(0.30mL)を添加した。反応混合物を80℃で2時間加熱し、次に減圧濃縮した。残留物を、EtOAc(200mL)に溶解し、HO(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、次に無水NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ100〜200メッシュ、ヘキサン中70%EtOAc)により精製し、淡褐色固体として表題化合物(0.14g、71%)を得た。δH (400 MHz, CDCl3) 1.58 (s, 9H), 1.92 (d, J 6.6 Hz, 3H), 2.43 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 3.62-3.72 (m, 1H), 4.30-4.42 (m, 1H), 7.02 (d, J 15.0 Hz, 1H), 7.46 (m, 4H), 7.67 (s, 1H), 10.70 (s, 1H). LCMS (方法1, ES+) 532 [M+1]+, 3.48分。
中間体10
1−クロロ−3−フルオロ−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン及び2−クロロ−4−フルオロ−1−ニトロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン
濃HSO(3mL)及び濃HNO(3mL)の溶液に、0℃で1−クロロ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(1.00g、5.05mmol)を添加した。反応混合物を0℃で30分間、室温で2時間撹拌し、次に氷冷水(50mL)に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をHO(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、黄色液体として表題化合物(異性体の混合物;1.00g、82%)を得た。δH (400 MHz, CDCl3; 異性体の混合物) 7.21-7.40 (m, 1H), 7.51 (d, J 8.80 Hz, 1H), 7.95 (d, J 3.42 Hz, 1H), 8.17 (br s, 1H)。
中間体11
tert−ブチル(NE)−N−[(5R)−5−{3−[3−クロロ−6−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)アニリノ]−2−フルオロ−フェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジダジナン−3−イリデン]カルバメート
THF(12mL)中の中間体6(0.25g、0.64mmol)及び中間体10(異性体の混合物として)(0.78g、3.23mmol)の溶液に、−78℃で1.8M tert−ブチル−リチウム溶液(1.90mL、3.23mmol)を滴下した。反応混合物を−78℃で30分間及び室温で16時間撹拌し、次にブライン(100mL)クエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、HO(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、ヘキサン中30%EtOAc)、黄色固体として表題化合物(LCMSによる80%純度)を得た。δH (400 MHz, CDCl3) 1.58 (m, 9H), 1.92 (s, 3H), 3.25 (s, 3H), 3.72 (d, J14.1 Hz, 1H), 4.22 (d, J 14.1 Hz, 1H), 6.81 (t, J 7.9 Hz, 1H), 6.94-7.08 (m, 2H), 7.36 (d, J8.9 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 8.13 (d, J8.9 Hz, 1H), 10.62 (s, 1H)。LCMS (方法1, ES+) 594 [M+1]+, 3.81分。
中間体12
tert−ブチル(NE)−N−[(5R)−5−{3−[6−アミノ−3−クロロ−2−(トリフルオロメチル)アニリノ]−2−フルオロ−フェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジダジナン−3−イリデン]カルバメート
MeOH(6mL)中の中間体11(0.12g、0.19mmol)の溶液に、0℃でギ酸アンモニウム(0.04g、0.59mmol)及びZn(0.04g、0.59mmol)を加えた。反応混合物を0℃で15分間及び室温で15分間撹拌し、次は、HO(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、HO(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、次に減圧濃縮し、黄色固体として80%の純度で表題化合物(0.10g、粗製物)を得、これをさらに精製することなく利用した。LCMS (方法1, ES+) 580 [M+1]+, 3.77分。
中間体13
tert−ブチル(5R,E)−(5−{3−[6−クロロ−2−メチル−7−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル]−2−フルオロフェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジダジナン−3−イリデン)カルバメート
EtOH(10mL)中の中間体12(0.10g、0.17mmol)の溶液に、酢酸銅(II)(0.06g、0.34mmol)及びアセトアルデヒド(0.20mL)を添加した。反応混合物を80℃で1時間加熱し、次に減圧濃縮した。残留物をEtOAc(100mL)に溶解し、HO(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、ヘキサン中70%EtOAc)により精製し、淡褐色固体として80%の純度で表題化合物(0.03g、29%)を得た。LCMS (方法1, ES+) 550 [M+1]+, 3.93分。
中間体14
(E)−2−(4−クロロフェニル)−3−{2−フルオロ−3−[(5R)−3−イミノ−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−5−イル]アニリン}ブタ−2−エネニトリル
酢酸(3mL)中の中間体6(0.30g、0.77mmol)の溶液に、2−(4−クロロフェニル)−3−オキソブタンニトリル(0.18g、0.93mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波照射下、130℃で45分間加熱し、次に減圧濃縮した。残留物をEtOAc(100mL)中に溶解し、次にセライトを通してろ過した。ろ液を減圧濃縮して、白色半固体として表題化合物(0.32g、粗製物)を得た。LCMS (方法1, ESI) 462.00 [M+1]+, 2.92分。
中間体15
tert−ブチル(NZ)−N−[(5R)−5−{3−[6−クロロ−2−(ジメチルアミノ)ベンズイミダゾール−1−イル]−2−フルオロ−フェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジダジナン−3−イリデン]カルバメート
DCM(12mL)中の中間体8(0.30g、0.58mmol)の溶液に、(ジクロロメチレン)ジメチルアンモニウムクロライド(0.19g、1.17mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌し、次に水(80mL)で希釈し、DCM(2×50mL)で抽出した。有機層を水(100mL)、飽和NaHCO水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、ヘキサン中60%EtOAc)により精製して、オフホワイト固体として表題化合物を得た。δH (400 MHz, CDCl3) 1.58 (s, 9H), 1.94 (s, 3H), 2.87 (s, 6H), 3.25 (s, 3H), 3.66 (d, J 14.4 Hz, 1H), 4.41 (d, J14.0 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 7.15 (d, J8.40 Hz, 1H), 7.38-7.49 (m, 4H), 10.75 (s, 1H)。LCMS (方法1, ESI) 565.00 [M+1]+, 3.48分。
中間体16
tert−ブチル(NE)−N−{(5R)−5−[3−(6−クロロ−2−オキソ−3H−ベンズイミダゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジダジナン−3−イリデン}カルイバメート
THF(50mL)中の中間体8(0.80g、1.56mmol)の溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.43g、3.12mmol)及びトリホスゲン(0.55g、1.87mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、次に無水NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、ヘキサン中50%EtOAc)により精製して、オフホワイト固体として表題化合物(0.60g、71%)を得た。δH (400 MHz, CDCl3) 1.58 (s, 9H), 1.91 (s, 3H), 3.25 (s, 3H), 3.69 (d, J14.4 Hz, 1H), 4.47 (d, J 14.0 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 7.04 (d, J8.40 Hz, 1H), 7.13 (d, J 8.40 Hz, 1H), 7.37-7.41 (m, 2H), 7.53-7.56 (m, 1H), 8.85 (s, 1H) 10.69 (s, 1H)。 LCMS (方法1, ESI) 538.00 [M+1]+, 1.95分。
中間体17
(5R)−5−[3−(2,6−ジクロロベンズイミダゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジダジナン−3−イミン
POCl(8mL)中の中間体16(0.50g、0.92mmol)の撹拌溶液を、120℃で8時間加熱し、その後、反応混合物を減圧濃縮した。残留物を氷及びNaHCO水溶液(50mL)でクエンチし、次にEtOAc(4×100mL)で抽出した。有機層を分離し、無水NaSOで乾燥させ、次に減圧濃縮してオフホワイト固体として表題化合物を得、これをさらに精製することなく利用した。LCMS (方法1, ESI) 456.00 [M+1]+, 1.79分。
中間体18
tert−ブチル(NE)−N−[(5R)−5−{3−[6−クロロ−2−(モルホリン−4−イル)ベンズイミダゾール−1−イル]−2−フルオロ−フェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イリデン]カルバメート
DCM(20mL)中の中間体8(0.25g、0.48mmol)の溶液に、0℃で4−(ジクロロメチレン)モルホリン−4−イウムクロライド(0.10g、0.48mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に水(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン(20mL)で洗浄し、次に無水NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、EtOAc)により精製し、オフホワイト固体として表題化合物(0.20g、68%)を得た。LCMS (方法1, ESI) 607.00 [M+1]+, 2.07分。
中間体19
tert−ブチル(NE)−N−[(5R)−5−{2−フルオロ−3−[3−フルオロ−6−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)アニリノ]−フェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジダジナン−3−イリデン]カルバメート
THF(56mL)中の中間体6(1.00g、2.58mmol)の溶液に、−78℃でtert−ブチルリチウム(6.60mL、7.74mmol)を滴下し、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。1,3−ジフルロ−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(0.58g、2.58mmol)を−78℃で添加し、反応混合物を室温で5時間撹拌し、次にブライン(200mL)で]クエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を分離し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、次に無水NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、ヘキサン中30%EtOAc)により精製して、黄色固体として表題化合物(0.55g、36%)を得た。δH (400 MHz, CDCl3) 1.54 (s, 9H), 1.92 (s, 3H), 3.25 (s, 3H), 3.71 (d, J 14.0 Hz, 1H), 4.22 (d, J 13.2 Hz, 1H), 6.86-6.90 (m, 1H), 6.98-7.03 (m, 3H), 8.05 (m, 1H), 8.27-8.31 (m, 1H), 10.62 (s, 1H)。LCMS (方法1, ESI) 594.00 [M+1]+, 3.61分。
中間体20
tert−ブチル(NE)−N−[(5R)−5−{3−[6−アミノ−3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)アニリノ]−2−フルオロ−フェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イリデン]カルボキシメート
MeOH(15mL)中の中間体19(0.55g、0.92mmol)の溶液に、0℃でギ酸アンモニウム(0.17g、2.78mmol)及びZn粉末(0.18g、2.78mmol)を添加した。反応混合物を室温で撹拌し、次に水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を分離し、水(100mL)で洗浄し、次に無水NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して、褐色固体として表題化合物(0.45g、粗製物)を得、これをさらに精製することなく利用した。LCMS (方法1, ESI) 564.00 [M+1]+, 3.55分。
中間体21
tert−ブチル(NE)−N−[(5R)−5−{2−フルオロ−3−[6−フルオロ−2−メチル−7−(トリフルオロメチル)−1−ベンズイミダゾール−1−イル]フェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イリデン]−カルバメート
EtOH(20mL)中の中間体20(0.45g、0.79mmol)の溶液に酢酸銅(II)(0.28g、1.59mmol)及びアセトアルデヒド(0.60mL)を加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱し、次に減圧濃縮した。残留物をEtOAc(150mL)に溶解し、次に水(50mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、ヘキサン中60%EtOAc)により精製して、褐色固体として表題化合物(0.13g、29%)を得た。LCMS (方法1, ESI) 488.00 [M+1]+, 2.40分。
例1
(5R)−5−[3−(6−クロロ−2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−3−イミノ−2,5−ジメチル−1,2,4−チアジアジナン1,1−ジオキシド
DCM(6mL)中の中間体9(0.14g、0.27mmol)の溶液に、0℃でTFA(0.4mL)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌し、次に減圧濃縮した。粗残留物をジエチルエーテル(50mL)で洗浄し、次に凍結乾燥させ、真空下で乾燥させて、淡褐色固体として表題化合物、TFA塩(0.07g、59%)を得た。δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.85 (d, J 2.80 Hz, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.94 (d, J 4.00 Hz, 3H), 4.54-4.59 (m, 1H), 4.74-4.80 (m, 1H), 5.30-5.50 (m, 2H), 7.28 (d, J 8.80 Hz, 1H), 7.51-7.60 (m, 1H), 7.67 (d, J 8.80 Hz, 1H), 7.73-7.78 (m, 1H), 10.66 (d, J9.60 Hz, 1H)。LCMS (方法1, ES+) 436 [M+1]+, 1.80分。
例2
(5R)−5−{3−[6−クロロ−2−メチル−7−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル]−2−フルオロ−フェニル}−3−イミノ−2,5−ジメチル−1,2,4−チアジアジナン1,1−ジオキシド
DCM(3mL)中の中間体13(0.030g、0.049mmol)の溶液に、0℃でTFA(0.1mL)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌し、次に減圧濃縮した。残留物をジエーテル(50mL)で洗浄し、次に凍結乾燥させ、真空下で乾燥させて、純度77%で表題化合物、TFA塩(25mg、粗製物)を得た。LCMS (方法1, ES+) 504 [M+1]+, 2.20分。
例3
6−クロロ−1−{2−フルオロ−3−[(5R)−3−イミノ−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−5−イル]−フェニル}−2−メチルインドール−3−カルボニトリル
DCM(6mL)中の中間体14(0.32g、0.69mmol)の溶液に、0℃でDCM(2mL)中の[ビス(トロフルオロアセトキシ)インド]ベンゼン(0.33g、0.77mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次に減圧濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、100〜200メッシュ、DCM中5%MeOH)及び分取HPLCにより精製して、オフホワイト固体として表題化合物(0.058g、16%、アトロプ異性体の混合物)を得た。LCMS (方法1, ESI) 460.00 [M+1]+, 2.40分。
例4
6−クロロ−1−{2−フルオロ−3−[(5R)−3−イミノ−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−5−イル]−フェニル}−N,N−ジメチルベンズイミダゾール−2−アミン
DCM(8mL)中の中間体15(0.14g、0.24mmol)の溶液に、0℃でTFA(0.4mL)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次に減圧濃縮した。粗残留物をジエチルエーテル(20mL)及びヘキサン(20mL)で洗浄して、オフホワイト固体として表題化合物(TFA塩)(0.10g、87%、アトロプ異性体の混合物)を得た。δH (400 MHz, DMSO-d6) 1.86 (s, 3H), 2.85 (s, 3H), 2.86 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 4.72 (d, J 14.8 Hz, 1H), 4.84 (d, J14.8 Hz, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.93 (s, 1H), 7.20-7.28 (m, 1H), 7.42 (d, J 8.40 Hz, 1H), 7.51-7.58 (m, 1H), 7.72-7.82 (m, 1H), 8.91 (s, 1H), 10.80 (s, 1H)。LCMS (方法1, ESI) 465.00 [M+1]+, 1.48分。
例5
(5R)−5−{3−[6−クロロ−2−(ピロリジン−1−イル)ベンズイミダゾール−1−イル]−2−フルオロフェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イミン
イソプロパノール(5mL)中の中間体17(0.40g、0.87mmol)の溶液に、ピロリジン(0.62g、8.79mmol)を添加した。反応混合物を16時間90℃で加熱し、次に減圧濃縮した。粗残留物を分取HPLCにより精製して、オフホワイト固体として表題化合物(0.025g、6%、アトロプ異性体の混合物)を得た。LCMS (方法1, ESI) 491.00 [M+1]+, 2.21分。
例6
(5R)−5−{3−[6−クロロ−2−(モルホリン−4−イル)ベンズイミダゾール−1−イル]−2−フルオロフェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イミン
DCM(10mL)中の中間体18(0.20g、0.32mmol)の溶液に、0℃でTFA(0.18g、1.65mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次に減圧濃縮した。粗残留物を分取HPLCにより精製して、オフホワイト固体として表題化合物(TFA塩)(0.135g、66%、アトロプ異性体の混合物)を得た。LCMS (方法1, ESI) 507.00 [M+1]+, 2.38分。
例7
(5R)−5−{2−フルオロ−3−[6−フルオロ−2−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンズイミダゾール−1−イル]フェニル}−2,5−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2,4−チアジアジナン−3−イミン
DCM(12mL)中の中間体21(0.13g、0.22mmol)の溶液に、0℃でTFA(0.6mL)を加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌し、次に減圧濃縮した。粗残留物をジエチルエーテル:ヘキサン(2:8、40mL)で洗浄して褐色固体として表題化合物(TFA塩)(0.09g、84%、アトロプ異性体の混合物)を得た。LCMS (方法 1, ESI) 488.00 [M+1]+, 2.40 and 2.41分。

Claims (17)

  1. 式(IIA)で表される請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩:

    式中、Xは、ベンゼン環又はピリジン環の残基を表し;
    Wは、N又はC−R13を表し;
    Yは、N又はC−R14を表し;
    は、C 1−6 アルキルを表し;
    、R 及びR は、独立して、水素又はハロゲンを表し;
    13は、水素、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、ジメチルアミノ、ピロリジニル又はモルホリニルを表し;
    14は、シアノを表し
    15及びR16は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、トリフルオロメチル、メチルピラゾリル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、ジフルオロ−メトキシ、トリフルオロメトキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニル、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6)アルキルアミノ、C2−6アルキルカルボニルアミノ、C2−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2−6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2−6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1−6アルキルアミノスルホニル又はジ(C1−6)アルキルアミノスルホニルを表
  2. Xがベンゼン環の残基を表す請求項1に記載の化合物。
  3. WがC−R 13 を表し、R 13 は請求項1において定義されたとおりである、請求項1に記載の化合物。
  4. 式(IIA−1a)によって表される請求項3に記載の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩:

    式中、R、R、R 13、R15及びR16は、請求項で定義される通りである。
  5. 式(IIA−2a)で表される請求項3に記載の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩:

    式中、R、R、R及び 13、R14、R15及びR16は、請求項に定義される通りである。
  6. がメチルを表す、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. がフルオロを表す、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  8. が水素を表す、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. 13 が水素、メチル、ジメチルアミノ、ピロリジニル又はモルホリニルを表す、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  10. 15 が水素、ハロゲン又はトリフルオロメチルを表す、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  11. 16 が水素又はハロゲンを表す、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  12. 以下から選択される請求項1に記載の化合物:
    (5R)-5-[3-(6-クロロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-2-フルオロフェニル]-3-イミノ-2,5-ジメチル-1,2,4-チアジアジナン 1,1-ジオキシド;

    (5R)-5-{3-[6-クロロ-2-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル]-2-フルオロフェニル}-3-イミノ-2,5-ジメチル-1,2,4-チアジアジナン 1,1-ジオキシド;

    6-クロロ-1-{2-フルオロ-3-[(5R)-3-イミノ-2,5-ジメチル-1,1-ジオキソ-1,2,4-チアジアジナン-5-イル]-フェニル}-2-メチルインドール-3-カルボニトリル;

    6-クロロ-1-{2-フルオロ-3-[(5R)-3-イミノ-2,5-ジメチル-1,1-ジオキソ-1,2,4-チアジアジナン-5-イル]-フェニル}-N,N-ジメチルベンズイミダゾール-2-アミン;

    (5R)-5-{3-[6-クロロ-2-(ピロリジン-1-イル)ベンズイミダゾール-1-イル]-2-フルオロフェニル}-2,5-ジメチル-1,1-ジオキソ-1,2,4-チアジアジナン-3-イミン;

    (5R)-5-{3-[6-クロロ-2-(モルホリン-4-イル)ベンズイミダゾール-1-イル]-2-フルオロフェニル}-2,5-ジメチル-1,1-ジオキソ-1,2,4-チアジアジナン-3-イミン; 及び

    (5R)-5-{2-フルオロ-3-[6-フルオロ-2-メチル-7-(トリフルオロメチル)ベンズイミダゾール-1-イル]フェニル}-2,5-ジメチル-1,1-ジオキソ-1,2,4-チアジアジナン-3-イミン。
  13. 治療に使用するための、請求項1に記載の式(IIA)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  14. マラリアの治療及び/又は予防における使用のための、請求項1に記載の式(IIA)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。
  15. 請求項1に記載の式(IIA)の化合物又はその薬学的に許容可能な担体に関連するその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物。
  16. マラリアの治療及び/又は予防のための医薬の製造のための、請求項1に記載の式(IIA)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  17. 請求項1に記載の式(IIA)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の有効量を含む、マラリアの治療及び/又は予防のための医薬組成物
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