JP6831132B1 - 繊維積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアフィルタ用濾材として特に有用な、繊維積層体を提供すること。【解決手段】繊維積層体を構成する繊維の平均繊維径が600nm以上1500nm以下であり、繊維径1μm以上2μm未満の繊維の含有率が10%以上50%以下であり、繊維積層体を構成する繊維が、熱可塑性樹脂を主成分として含む、繊維積層体。【選択図】図1

Description

本発明は、繊維積層体に関する。
現在、不織布はエアフィルタの濾材、オイルフィルタ用濾材、吸油剤、吸音材、衝撃吸収材、断熱材、保温材等の種々の用途に使用されている。
例えば、特許文献1には、捕集性能だけでなく、プリーツ加工性にも優れた不織布及びバグフィルター濾材を提供することを目的として、繊維径Dが100〜1000nmの極細繊維Aと、該極細繊維Aよりも繊維径が大きい繊維Bとを含み、ガーレ式剛軟度が2000mgf以上であることを特徴とする不織布が記載されている。
また、特許文献2には、よりエネルギー消費が少なく、高効率で低圧力損失である、エアフィルタ用濾材を提供することを目的として、ガラス繊維を主体とするエアフィルタ用濾材であり、前記ガラス繊維がチョップドストランドガラス繊維及び極細ガラス繊維を含有しており、かつ、前記エアフィルタ用濾材の繊維径分布において、1.5μmより大きく2.9μm以下の範囲の累積頻度が2〜15%であることを特徴とするエアフィルタ用濾材が記載されている。
特開2019−99946号公報 特開2019−177331号公報
本発明の目的は、エアフィルタ用濾材として特に有用な、繊維積層体を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討の結果、平均繊維径及び繊維径の分布を特定の範囲とすることにより、上記の課題が解決されることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の<1>〜<11>に関する。
<1> 繊維積層体を構成する繊維の平均繊維径が600nm以上1500nm以下であり、繊維径1μm以上2μm未満の繊維の含有率が10%以上50%以下であり、繊維積層体を構成する繊維が、熱可塑性樹脂を主成分として含む、繊維積層体。
<2> 繊維径が400nm以上1000nm未満の繊維を35%以上含有する、<1>に記載の繊維積層体。
<3> 繊維径が2μm以上の繊維の含有率が20%以下である、<1>又は<2>に記載の繊維積層体。
<4> 繊維径が400nm以上600nm未満の繊維の含有率が5%以上40%以下である、<1>〜<3>のいずれかに記載の繊維積層体。
<5> 繊維径が600nm以上800nm未満の繊維の含有率が5%以上40%以下である、<1>〜<4>のいずれかに記載の繊維積層体。
<6> 繊維径が800nm以上1000nm未満の繊維の含有率が5%以上40%以下である、<1>〜<5>のいずれかに記載の繊維積層体。
<7> 繊維径が400nm未満の繊維の含有率が20%以下である、<1>〜<6>のいずれかに記載の繊維積層体。
<8> 前記繊維積層体が、乾式の繊維積層体である、<1>〜<7>のいずれかに記載の繊維積層体。
<9> 前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂から選択される少なくとも1つである、<1>〜<8>のいずれかに記載の繊維積層体。
<10> 前記熱可塑性樹脂が、ポリプロピレン及びポリブチレンテレフタレートから選択される少なくとも1つである、<1>〜<9>のいずれかに記載の繊維積層体。
<11> 前記繊維積層体の坪量のCV値が20%以下である、<1>〜<10>のいずれかに記載の繊維積層体。
本発明によれば、エアフィルタ用濾材として特に有用な、繊維積層体を提供することができる。
図1は、メルトブロー装置1の概略を示す模式図である。
[繊維積層体]
本発明の繊維積層体は、繊維積層体を構成する繊維の平均繊維径が600nm以上1500nm以下であり、繊維径1μm以上2μm未満の繊維の含有率が10%以上50%以下であり、繊維積層体を構成する繊維が、熱可塑性樹脂を主成分として含む。
本発明によれば、低圧損かつ高捕集率であり、エアフィルタ用濾材として有用な繊維積層体が得られる。上述の効果が得られる詳細な理由な不明であるが、一部は以下のように考えられる。
繊維径1μm以上2μm未満の繊維の含有率を上記の範囲とすることにより、大きな繊維径を有する繊維が適度に存在することで、繊維積層体に適度な空隙を与え、圧力損失が小さくなると考えられる。一方、平均繊維径を1500nm以下とすることにより、高捕集率な繊維積層体が得られると考えられ、平均繊維径を600nm以上とすることにより、圧力損失が小さくなると考えられる。
本発明は、繊維積層体を構成する繊維径の平均繊維径及び繊維径分布を特定の範囲とすることにより、エアフィルタ用濾材として特に有用な繊維積層体となることを見出したものである。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
<繊維径>
〔平均繊維径〕
本発明の繊維積層体を構成する繊維の平均繊維径は、600nm以上1500nm以下である。繊維積層体を構成する繊維の平均繊維径が上記範囲内であると、低圧損かつ高捕集率となる。
前記平均繊維径は、より低圧損かつ高捕集率とする観点から、好ましくは700nm以上、より好ましくは800nm以上、更に好ましくは900nm以上であり、そして、好ましくは1450nm以下、より好ましくは1400nm以下、更に好ましくは1300nm以下である。
積層体を構成する繊維の平均繊維径は、実施例に記載の方法により測定される。
〔繊維径1μm以上2μm未満の繊維の含有率〕
本発明の繊維積層体を構成する繊維のうち、繊維径が1μm以上2μm未満の繊維の含有率は10%以上50%以下である。繊維径が1μm以上2μm未満の繊維の含有率が上記範囲内であると、低圧損かつ高捕集率となる。
前記繊維径1μm以上2μm未満の繊維の含有率は、好ましくは15%以上、より好ましくは18%以上、更に好ましくは20%以上であり、そして、好ましくは47%以下、より好ましくは45%以下、更に好ましくは42%以下である。
繊維径が1μm以上2μm未満の繊維の含有率は、実施例に記載の方法により測定される。
〔繊維径400nm以上1000nm未満の繊維の含有率〕
本発明の繊維積層体を構成する繊維のうち、繊維径が400nm以上1000nm未満の繊維の含有率は、低圧損かつ高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは35%以上、より好ましくは36%以上、更に好ましくは38%以上であり、そして、好ましくは90%以下、より好ましくは85%以下、更に好ましくは75%以下である。
繊維径が400nm以上1000nm未満の繊維の含有率は、実施例に記載の方法により測定される。
〔繊維径2μm以上の繊維の含有率〕
本発明の繊維積層体を構成する繊維のうち、繊維径が2μm以上の繊維の含有率は、高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは20%以下、より好ましくは18%以下、更に好ましくは16%以下である。
繊維径が2μm以上の繊維の含有率は、実施例に記載の方法により測定される。
〔繊維径400nm以上600nm未満の繊維の含有率〕
本発明の繊維積層体を構成する繊維のうち、繊維径が400nm以上600nm未満の繊維の含有率は、低圧損かつ高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは5%以上であり、そして、好ましくは40%以下、より好ましくは30%以下、更に好ましくは25%以下である。
繊維径が400nm以上600nm未満の繊維の含有率は、実施例に記載の方法により測定される。
〔繊維径600nm以上800nm未満の繊維の含有率〕
本発明の繊維積層体を構成する繊維のうち、繊維径が600nm以上800nm未満の繊維の含有率は、低圧損かつ高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは5%以上、より好ましくは8%以上、更に好ましくは10%以上であり、そして、好ましくは40%以下、より好ましくは35%以下、更に好ましくは30%以下である。
繊維径が600nm以上800nm未満の繊維幅の含有率は、実施例に記載の方法により測定される。
〔繊維径800nm以上1000nm未満の繊維の含有率〕
本発明の繊維積層体を構成する繊維のうち、繊維径が800nm以上1000nm未満の繊維の含有率は、低圧損かつ高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは5%以上、より好ましくは6%以上、更に好ましくは8%以上であり、そして、好ましくは40%以下、より好ましくは35%以下、更に好ましくは30%以下である。
繊維径が800nm以上1000nm未満の繊維幅の含有率は、実施例に記載の方法により測定される。
〔繊維径400nm未満の繊維の含有率〕
本発明の繊維積層体を構成する繊維のうち、繊維径が400nm未満の繊維の含有率は、低圧損かつ高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは20%以下であり、より好ましくは18%以下、更に好ましくは15%以下である。また、その下限は特に限定されず、0%であってもよい。
繊維径が400nm未満の繊維幅の含有率は、実施例に記載の方法により測定される。
〔幾何標準偏差〕
本発明の繊維積層体を構成する繊維全体の繊維径の幾何標準偏差は、低圧損かつ高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは3.0μm以下、より好ましくは2.6μm以下、更に好ましくは2.2μm以下であり、そして、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは0.8μm以上、更に好ましくは1.0μm以上である。なお、繊維全体の繊維径の幾何標準偏差が上記の範囲である繊維積層体は、面内均一性に優れるので好ましい。
本発明の繊維積層体を構成する繊維のうち、繊維径が1μm未満(1000nm未満)の繊維の繊維径の幾何標準偏差は、低圧損かつ高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは5.0μm以下、より好ましくは3.0μm以下、更に好ましくは2.2μm以下であり、そして、製造容易性の観点から、好ましくは0.3μm以上、より好ましくは0.5μm以上、更に好ましくは1.0μm以上である。
本発明の繊維積層体を構成する繊維のうち、繊維径が1μm以上の繊維の繊維径の幾何標準偏差は、低圧損かつ高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは3.0μm以下、より好ましくは2.0μm以下、更に好ましくは1.5μm以下であり、そして、製造容易性の観点から、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは0.3μm以上、更に好ましくは0.5μm以上である。
本発明の繊維積層体を構成する繊維は、上述の繊維径の分布を有することが好ましいが、大径の繊維と、小径の繊維とを混合して使用するのではなく、分布が広く、場合によっては、2つ以上のピークが存在するような繊維の集合であることが、製造容易性及び面内均一性の観点から好ましい。
<熱可塑性樹脂>
本発明の繊維積層体を構成する繊維は、熱可塑性樹脂を主成分として含む。本発明の繊維積層体は、後述するようにメルトブロー法により製造することが好ましく、繊維原料として、熱可塑性樹脂が好適である。
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂;ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂;ポリアミド樹脂(PA)等が例示される。これらの中でも、熱可塑性樹脂は、好ましくはポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂から選択される少なくとも1つであり、より好ましくはポリプロピレン及びポリブチレンテレフタレートから選択される少なくとも1つであり、更に好ましくはポリプロピレンである。
熱可塑性樹脂は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の繊維積層体を構成する繊維は、熱可塑性樹脂を50質量%以上含有し、好ましくは70質量%以上、より好ましく90質量%以上、更に好ましくは95質量%以上であり、そして、100質量%以下であり、100質量%であってもよい。
本発明において、繊維積層体は、上記熱可塑性樹脂に加え、他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、界面活性剤、着色剤、リン系、フェノール系等の酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系等の耐候安定剤、ヒンダードアミン系等の耐光安定剤、ブロッキング防止剤、ステアリン酸カルシウム等の分散剤、滑剤、核剤、顔料、柔軟剤、親水剤、撥水剤、助剤、撥水剤、充填剤、抗菌剤、農薬、防虫剤、薬剤、天然油、合成油などが挙げられる。
<繊維積層体の製造方法>
本発明の繊維積層体は、上述した平均繊維径及び繊維径分布が得られれば特に限定されず、乾式で製造してもよく、湿式で製造してもよいが、上述した平均繊維径及び繊維径分布を得るためには、乾式で製造することが好ましく、乾式の繊維積層体の製造方法としては、メルトブロー法、スパンボンド法等が例示される。これらの中でも、メルトブロー法で作製することが好ましく、熱可塑性樹脂を溶融して押出機のノズルから吐出し、高速高温の気流で噴き出すメルトブロー法で製造することがより好ましい。
より詳細には、高温雰囲気下において、溶融した熱可塑性樹脂を上方から下方に向けて吐出すると共に、吐出された熱可塑性樹脂に向けて略水平方向より、エアノズルから高温かつ高圧の空気を吹き付けて、溶融した熱可塑性樹脂を繊維状の樹脂とし、該繊維状の樹脂を捕集して、繊維積層体を製造することが好ましい。上記の方法では、エアノズルから吹き付けられた空気により、溶融した熱可塑性樹脂が延伸されて繊維状の樹脂となる。
ここで、捕集までの距離が長いほど、密度が低い繊維積層体が得られる傾向にある。また、吐出された熱可塑性樹脂に吹き付ける空気の温度を上げるほど、繊維状の樹脂の繊維径が小さくなる傾向にあり、吹き付ける空気の風量を上げるほど、繊維状の樹脂の繊維径が小さくなる傾向にある。また、溶融した熱可塑性樹脂の時間あたりの吐出量を下げると、繊維径が小さくなる傾向にある。
また、捕集した繊維状の樹脂を巻き取りながら、繊維積層体を製造するが、このとき、巻き取り速度を遅くすることで、目付(坪量)を上げることができる。
本発明において特に好適な繊維積層体の製造方法について、図1を参照して詳述する。図1は、メルトブロー装置1の概略を示す模式図である。
メルトブロー装置1は、主として樹脂供給部10と、空気流発生部20と、捕集部30と、過熱蒸気供給部40と、を有する。
樹脂供給部10は、主として、ホッパ11と押出機12と、ダイ13と、樹脂ノズル14と、を有する。熱可塑性樹脂の原料チップをホッパ11に投入し、押出機12に備えられた図示しないヒータで加熱して熱可塑性樹脂を溶融し、溶融した熱可塑性樹脂を得る。押出機12は、図示しないギアポンプにより、溶融した熱可塑性樹脂をダイ13へと押し出す。
樹脂ノズル14は、ダイ13に設けられており、溶融した熱可塑性樹脂を吐出する。樹脂ノズル14からは、溶融した熱可塑性樹脂が上方から下方に向けて吐出される。
空気流発生部20は、主として圧縮空気を生成するコンプレッサ21と、圧縮空気が通過する配管22と、レギュレータ23と、配管22を加熱するヒータ24と、エアノズル25と、を有する。コンプレッサ21、配管22、及びヒータ24は、高温かつ高圧の空気を生成する高温高圧空気生成部に相当する。エアノズル25は、樹脂ノズル14に隣接して設けられており、高温高圧空気生成部で生成された高温かつ高圧の空気を吐出する。
エアノズル25から吐出する空気の温度は、熱可塑性樹脂の種類等により適宜選択すればよいが、所望の平均繊維径及び繊維径分布を得る観点から、好ましくは400℃以上、より好ましくは450℃以上、更に好ましくは470℃以上であり、そして、好ましくは800℃以下、より好ましくは700℃以下、更に好ましくは650℃以下、より更に好ましくは620℃以下である。
なお、樹脂ノズル14及びエアノズル25は、図の紙面奥に向かって、一列に並んで設けられており、エアノズル25の配列方向は、樹脂ノズル14の配列方向と略並行であり、エアノズル25の配置領域は、樹脂ノズル14の配置領域を含む。
エアノズル25からは、高温かつ高圧の空気が略水平方向に吐出される。エアノズル25から吐出される空気の流量は、所望の平均繊維径及び繊維径分布を得る観点から、好ましくは5L/min以上、より好ましくは10L/min以上、更に好ましくは15L/min以上であり、そして、好ましくは60L/min以下、より好ましくは45L/min以下、更に好ましくは35L/min以下である。エアノズル25から吐出された空気を吹き付けることによって、樹脂ノズル14から吐出された溶融熱可塑性樹脂が延伸されて、繊維状の樹脂となる。
捕集部30は、主として、繊維状の樹脂を捕集する略円筒形状のサクションドラム31と、ブロワ32と、ブロワ32に接続された吸引部33と、不織布51、52が巻回された不織布ロール34、35と、巻取りドラム36と、を有する。ここで、不織布51は基材であり、不織布52は被覆材(カバー材)である。
エアノズル25から吐出された空気により、樹脂ノズル14から吐出された溶融ポリマーは微細な繊維(例えば、ナノファイバ)となり、サクションドラム31に吹き付けられる。サクションドラム31には、不織布ロール34から引き出された不織布51が巻き掛けられており、吸引部33から空気が吸引されることで繊維状の樹脂が不織布51の表面に吸着する。
不織布51の端は巻取りドラム36に設けられている。巻取りドラム36が一定の速度で回転することで、繊維状の樹脂が表面に吸着した不織布51は、巻取りドラム36に向けて一定速度で移動する。
また、不織布ロール35から引き出された不織布52も、端が巻取りドラム36に設けられている。従って、巻取りドラム36が一定の速度で回転することで、不織布52が不織布51表面の繊維層を覆う。そして、不織布52が不織布51表面の繊維層を覆ったものをカレンダー加工等により一体化することで、繊維積層体が不織布51、52によって挟持された構造が得られ、これは、引取りドラム36に巻回される。
本発明において、基材及び被覆材は必須の構成要件ではなく、繊維積層体は、樹脂ノズル14から吐出された樹脂が繊維状樹脂となって積層した部分を意味する。従って、本発明の繊維積層体は、基材及び被覆材に挟持された形態で使用されてもよく、繊維積層体のみを使用してもよい。
過熱蒸気供給部40は、樹脂ノズル14、エアノズル25、及びサクションドラム31により囲まれた空間に過熱蒸気を供給する。樹脂ノズル14、エアノズル25、及びサクションドラム31により囲まれた空間は、エアノズル25から吹き出された空気が溶融した熱可塑性樹脂を繊維化する領域である。過熱蒸気供給部40は、主として、過熱蒸気を発生させる加熱器41と、配管42と、過熱蒸気ノズル43とを有する。
加熱器41は、図示しないボイラー等により発生する飽和蒸気を更に熱し、高い温度の過熱蒸気を発生させる。過熱蒸気は、沸点より高い温度の乾いた水蒸気であり、例えば、200℃以上700℃以下の温度帯で使用される。
加熱器41で生成された過熱蒸気は、配管42を介して、過熱蒸気ノズル43に供給され、過熱蒸気ノズル43から吐出される。過熱蒸気ノズル43は、紙面の奥に向けて一列に並んで設けられており、過熱蒸気ノズル43の配列方向は、樹脂ノズル14及びエアノズル25の配列方向と略並行であり、過熱蒸気ノズル43の配置領域は、樹脂ノズル 14及びエアノズル25の配置領域を含む。
過熱蒸気ノズル43から、過熱蒸気を大量に供給することで、樹脂ノズル14、エアノズル25、及びサクションドラム31により囲まれた空間を高温高湿雰囲気下に置くことができる。
なお、樹脂ノズル14は、中心軸が略鉛直方向に沿っている。従って、樹脂ノズル14から吐出された溶融した熱可塑性樹脂は、自重で鉛直下向きに落下する。
また、エアノズル25は、中心軸が略水平方向に沿っている。従って、高温かつ高圧の空気は、エアノズル25から水平方向に吹き出す。
エアノズル25は、樹脂ノズル14の中心軸と交差することが好ましい。つまり、エアノズル25の先端は、樹脂ノズル14の中心軸よりも前方に位置することが好ましい。エアノズル25から吹き出した空気は随伴流が発生しており、樹脂ノズル14から吐出された溶融した熱可塑性樹脂は、随伴流に乗って水平方向に吹き飛ばされ、その後、エアノズル25から吐出された空気により前方に吹き飛ばされることで延伸されて繊維状の樹脂となり、エアノズル25の前方に配置されたサクションドラム31に吹き付けられる。
なお、過熱蒸気ノズル43は、中心軸が水平方向に傾いており、エアノズル25の下方かつ後方からエアノズル25に向けて過熱蒸気を吐出することが好ましい。過熱ノズル43から吐出された過熱蒸気は、随伴流に乗って水平方向に流れ、樹脂ノズル14、エアノズル25、及びサクションドラム31によって囲まれた雰囲気に供給される。過熱蒸気を随伴流に乗せることで、樹脂ノズル14、エアノズル25及びサクションドラム31により囲まれた空間に過熱蒸気が広がりやすい。
樹脂ノズル14から吐出された溶融した熱可塑性樹脂は、過熱蒸気が樹脂ノズル14、エアノズル25、及びサクションドラム31により囲まれた空間に供給されているため、高温雰囲気下で延伸されて繊維状となる。
<繊維積層体の特性>
〔繊維積層体の目付〕
本発明において、エアフィルタ用に使用する場合には、繊維積層体の目付(坪量)は、低圧損かつ高捕集率な繊維積層体を得る観点から、好ましくは10g/m以上、より好ましくは15g/m以上、更に好ましくは20g/m以上、より更に好ましくは25g/m以上であり、そして、好ましくは50g/m以下、より好ましくは40g/m以下、更に好ましくは35g/m以下である。
本発明の繊維積層体は、面内均一性に優れる点にも特徴があり、目付のCV値は、好ましくは20%以下、より好ましくは16%以下、更に好ましくは12%以下であり、そして、製造容易性の観点から、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上、更に好ましくは2%以上である。
繊維積層体の目付及びCV値は、実施例に記載の方法により測定される。
〔繊維積層体の厚み〕
本発明の繊維積層体の厚みは、用途によって適宜選択すればよいが、繊維積層体をエアフィルタ用途に使用する場合には、繊維積層体の厚みは、捕集率向上の観点から、好ましくは30μm以上、より好ましくは45μm以上、更に好ましくは60μm以上、より更に好ましくは85μm以上、より更に好ましくは100μm以上であり、そして、圧損を減少させる観点から、好ましくは500μm以下、より好ましくは400μm以下、更に好ましくは300μm以下、より更に好ましくは240μm以下、より更に好ましくは180μm以下である。
繊維積層体をエアフィルタ用途に使用する場合、繊維積層体の厚みは、例えば、株式会社ミツトヨ製、シックネスゲージで測定される。
なお、繊維積層体の厚みは、その用途に応じて適宜変更すればよく、より厚い繊維積層体とする場合には、その厚みは、側面に定規を立てて、自然厚を測定すればよい。
〔繊維積層体の0.3μm径の粒子の捕集率〕
本発明の繊維積層体をエアフィルタ用濾材に使用する場合、透過風速5.3cm/secにおける0.3μm径の粒子の捕集率(捕集効率)は、好ましくは55%以上、より好ましくは57%以上、更に好ましくは60%以上である。
なお、前記捕集率はエアフィルタ用濾材を除電して、静電気による粒子の捕集効果を失わせて測定したものである。特定の平均繊維径及び繊維径の分布を有する繊維積層体とすることにより、優れた捕集性能を有する。
前記捕集率は、実施例に記載の方法により測定される。
〔繊維積層体の圧力損失〕
本発明の繊維積層体をエアフィルタ用濾材に使用する場合、圧力損失が低いことが好ましく、透過風速を5.3cm/secとしたときの圧力損失は、好ましくは40Pa以下、より好ましくは35Pa以下、更に好ましくは32Pa以下である。
前記圧力損失は、実施例に記載の方法により測定される。
〔PF値〕
PF値は、捕集率と圧力損失とのバランスを示す値であり、エアフィルタ用濾材の性能を示す指標として一般的に使用されており、下記式(1)で表される。
PF値(1/kPa)
=-log10{(100-捕集率(%))/100}/(圧力損失(Pa)/1000) (1)
PF値が高いほど、エアフィルタ用濾材として高性能であることを意味する。
本発明の繊維積層体をエアフィルタ用濾材に使用する場合、透過風速5.3m/secにおける0.3μm径の粒子の捕集率と、透過風速5.3m/secにおける圧力損失から求めたPF値(1/kPa)は、好ましくは10以上、より好ましくは15以上、更に好ましくは18以上である。
<用途>
本発明の繊維積層体は、上述したように、エアフィルタ用濾材として有用であるが、これに限定されるものではなく、オイルフィルタ用濾材、吸油材、保温材、蓄熱材、断熱材、吸音材等にも応用が期待される。
なお、本発明の繊維積層体は、その下層(基材)及び上層(被覆材)を有していてもよく、また、他の層と積層してエアフィルタ用濾材等の、上述の種々の用途に適用することができる。
以下に実施例と比較例とを挙げて本発明の特徴を更に具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。なお、実施例及び比較例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り、それぞれ「質量部」及び「質量%」を示す。
[測定・評価]
<繊維径の測定>
〔測定装置〕
スパッタ:Vacuum Device Inc.製、MODEL MSP-1S Magnetron Sputter
SEM:本体=株式会社キーエンス製 VHX−D510
測定システム=株式会社キーエンス製 VHX−950F
〔測定方法〕
測定試料に上記スパッタ装置で金蒸着し、視野に100本強入る倍率で(2,500〜3,000倍)100本以上の繊維径を測定した。得られたデータから、各繊維径の分布を算出した。
なお、幅約1mの繊維積層体について、幅方向に5分割したときの中央部(端から約40〜60cm)を試料とした。
−平均繊維径算出方法−
(1)測定値を下記のような階級に分類し、相対度数を求めた。
200nm未満、200nm以上400nm未満、400nm以上600nm未満、600nm以上800nm未満、800nm以上1,000nm未満、1μm以上2μm未満、2μm以上3μm未満、3μm以上5μm未満、5μm以上10μm未満、10μm以上
(2)各階級の階級値は下記の通りとした。
200nm未満;階級値=200nm
200nm以上400nm未満;階級値300nm
400nm以上600nm未満;階級値550nm
600nm以上800nm未満;階級値750nm
800nm以上1,000nm;階級値850nm
1μm以上2μm未満;階級値1,500nm
2μm以上3μm未満;階級値2,500nm
3μm以上5μm未満;階級値4,000nm
5μm以上10μm未満;階級値7,500nm
10μm以上;階級値10,000nm
(3)測定した繊維径の対数平均値を平均繊維径とした。
<厚み>
繊維積層体、並びに基材及び被覆材として使用した不織布の厚みは、株式会社ミツトヨ製、シックネスゲージ(547−301)を使用して測定した。
以下の項目については、約1m幅の繊維積層体を、幅方向に5分割し、それぞれについて測定を行い、平均値を求めた。
<目付>
目付は、10cm角にカットした試料を精密天秤にて測定し、質量(g)を面積(0.01m)で除した値とした。目付については、平均値と共に、CV値を算出した。
CV値(%)=(目付分布の標準偏差/平均目付)×100
なお、基材、繊維積層体、及び被覆材の順で積層してあるエアフィルタ用濾材について目付を測定し、基材及び被覆材の目付を差し引いて、繊維積層体の目付とし、得られた繊維積層体の目付に対して、CV値を算出した。
<圧力損失>
基材、繊維積層体、及び被覆材の順で積層してあるエアフィルタ用濾材の測定サンプルを、直内径113mm(有効濾材面積100cm)のフィルタホルダにセットし、濾材透過風速を5.3cm/secになるよう流量計で調整した。そして、この時のサンプル濾材の上下流で生じる圧力損失をマノメータで測定した。なお、測定試料であるエアフィルタ用濾材は、予め、除電処理を行ってから、圧力損失の測定を行った。エアフィルタ用濾材の除電は、JIS B 9908:2011「換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法」の5.2.3.3d)の2)IPA飽和蒸気曝露法に準拠して行った。
また、基材及び被覆材は、目の粗い不織布から形成されており、圧力損失については、ほとんど影響しない。
<捕集効率>
圧力損失の測定と同一のフィルタホルダに、測定試料であるエアフィルタ用濾材をセットした後、濾材の上流側に大気塵を導入し、空気を流速5.3cm/secで通過させたときの0.3μm径の上流及び下流の粒子数を、微粒子計測器(ベックマンコールター社製、MET ONE HHPC 3+)で測定した。捕集効率は次式で算出した。なお、測定試料であるエアフィルタ用濾材は、予め、除電処理を行ってから、捕集効率の測定を行った。エアフィルタ用濾材の除電は、JIS B 9908:2011「換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法」の5.2.3.3d)の2)IPA飽和蒸気曝露法に準拠して行った。
捕集効率(%)=(1−(CO/CI))×100
CO=下流側0.3μm粒子の粒子数
CI=上流側0.3μm粒子の粒子数
なお、基材及び被覆材は、目の粗い不織布から形成されており、捕集効率については、ほとんど影響しない。
<PF値>
上記で求めた圧力損失及び捕集効率(粒子径0.3μmの粒子の捕集効率)から、次式に従いPF値を求めた。PF値はエアフィルタ用濾材の捕集性能と圧損のバランスを示す指標として従来から使用されている値であり、性能がよいほどPF値が大きくなる。
PF値(1/kPa)
={-log((100-捕集効率(%))/100)}/(圧力損失(Pa)/1000)
[繊維積層体の製造]
図1に示すメルトブロー装置を使用し、単孔吐出量(1孔あたりの吐出量)、エアノズル25の1孔あたりの吐出風量(L/min)、エアノズル25からの吐出温度(℃)、繊維積層体の厚みを表1に記載のように変更して、繊維積層体を作製し、上述の方法により、得られた繊維積層体について、測定及び評価を行った。
なお、製造時には、スパンボンド不織布(ポリエステル製、目付=12g/m、三井化学株式会社製、R004、厚み=0.13mm)を基材として使用し、ポリエチレンテレフタレート長繊維不織布(目付=25g/m、旭化成工業株式会社製、E1025、厚み=0.15mm)を被覆材として使用した。
結果を以下の表1に示す。
表1に示されているように実施例の繊維積層体では、捕集効率が60%以上であり、圧損(圧力損失)が32Pa以下であり、更に、PF値が15.0以上であった。
一方、比較例1のように、1μm以上2μm未満の繊維の含有率が10%未満の場合には、細い繊維が多く、圧力損失が大きくなった。また、1μm以上2μm未満の繊維の含有率が50%以上の比較例2では、十分な捕集率(捕集効率)が得られなかった。
更に、平均繊維径が600nm未満である比較例3では、細い繊維が多いため、圧力損失が大きくなった。また、1μm以上2μm未満の繊維の含有率が10%未満であり、また、平均繊維径が比較的小さい比較例4では、圧損が高く、また、十分なPF値を得ることができなかった。
本発明の繊維積層体は、エアフィルタ用濾材として好適に使用され、エアフィルタ用濾材をはじめとする、種々の不織布用途、例えば、オイルフィルタ用濾材、吸油材、吸音材、保温材、断熱材等への応用が期待される。
1:メルトブロー装置
10:樹脂供給部
11:ホッパ
12:押出機
13:ダイ
14:樹脂ノズル
20:空気流発生部
21:コンプレッサ
22:配管
23:レギュレータ
24:ヒータ
25:エアノズル
30:捕集部
31:サクションドラム
32:ブロワ
33:吸引部
34,35:不織布ロール
36:巻取りドラム
40:過熱蒸気供給部
41:加熱器
42:配管
43:過熱蒸気ノズル
51:不織布(基材)
52:不織布(被覆材(カバー材))

Claims (9)

  1. 繊維集合体を構成する繊維の平均繊維径が600nm以上1500nm以下であり、
    繊維径が400nm以上600nm未満の繊維の含有率が5%以上40%以下であり、
    繊維径が600nm以上800nm未満の繊維の含有率が5%以上40%以下であり、
    繊維径が800nm以上1000nm未満の繊維の含有率が5%以上40%以下であり、
    繊維径1μm以上2μm未満の繊維の含有率が20%以上50%以下であり、
    繊維集合体を構成する繊維が、熱可塑性樹脂を主成分として含
    繊維集合体の目付が20g/m 以上50g/m 以下であり、かつ、厚みが85μm以上240μm以下である、
    繊維集合体
  2. 繊維径が400nm以上1000nm未満の繊維を35%以上含有する、請求項1に記載の繊維集合体
  3. 繊維径が2μm以上の繊維の含有率が20%以下である、請求項1又は2に記載の繊維集合体
  4. 繊維径が400nm未満の繊維の含有率が20%以下である、請求項1〜のいずれかに記載の繊維集合体
  5. 前記繊維集合体が、乾式の繊維集合体である、請求項1〜のいずれかに記載の繊維集合体
  6. 前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂から選択される少なくとも1つである、請求項1〜のいずれかに記載の繊維集合体
  7. 前記熱可塑性樹脂が、ポリプロピレン及びポリブチレンテレフタレートから選択される少なくとも1つである、請求項1〜のいずれかに記載の繊維集合体
  8. 前記繊維集合体の坪量のCV値が20%以下である、請求項1〜のいずれかに記載の繊維集合体
  9. エアフィルタ用濾材である、請求項1〜8のいずれかに記載の繊維集合体。
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