JP6831058B2 - トイレシステム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、面部と側部を備えた円板形状の共鳴素子(螺旋コイル)を複数備え、その共鳴素子の側部同士を密接させるようにして配置される非接触電力給電システムが提案されている。この非接触電力給電システムは、隣接した各共鳴素子が共鳴し、給電装置からの電力をホップさせることで、遠距離にある受電装置に電力を中継する。
図1は、第1の実施施形態におけるトイレ装置2を備えるトイレシステム1の構成概略の一例を示す図である。
トイレシステム1は、トイレ装置2、給電部20及び給電コイル21を備える。
図1に示すように、トイレ装置2は、壁10と床11とを備えるトイレルームに設けられている。
便座装置3は、トイレルーム内に設けられた便器4上に設置されている。便座装置3は、便座ボックス5、便蓋6及び便座7を備える。
便座ボックス5は、便器4の後部に設置されている。
便蓋6及び便座7は、便座ボックス5に対して上下方向に回動可能に支持されている。
中継コイル30は、外部の給電コイル21と受電コイル40との間の電力を中継する。
中継コイル30は、接続線31、第1コイル32及び第2コイル33を備える。
第1コイル32は、接続線31の一端に接続される。
第2コイル33は、接続線31の他端に接続される。
例えば、中継コイル30の接続線31は、便器4には配置されるが、便器4内にある洗浄水を溜めておく貯水部内には配置されない。すなわち、接続線31は、洗浄水に接しないように便器4に配置される。
第2コイル33は、接続線31を介して受電した電力を用いて受電コイル40と磁界共鳴する。これにより、中継コイル30は、外部の給電コイル21からの電力を受電コイル40に中継する。これにより、受電コイル40は、第2コイル33と磁界共鳴することで受電した電力を便座ヒータ45に供給することができる。なお、接続線31の長さは、給電コイル21と受電コイル40との距離に応じて設定されてもよいし、中継コイル30が設置される箇所の形状に応じて設定されてもよいし、その両方でもよい。なお、第1の実施形態において中継コイル30が便器4に設けられる場合について、説明するが、これに限定されない。すなわち、中継コイル30は、トイレ装置2に設置されていればよく、設置位置には特に限定されない。
給電部20は、給電コイル21に接続されている。給電部20は、給電コイル21に電力を供給する。
給電コイル21は、第1コイル32と磁界共鳴することにより、給電部20から出力された電力を第1コイル32に給電する。給電コイル21から第1コイル32に非接触で電力を給電するのは、床下からトイレ装置に電力を供給するケーブルを排水管12等の水回りの近くで配線すると漏電してしまう可能性があるためである。なお、給電コイル21と第1コイル32とは互いに近接するように配置されてもよい。
図2に示すように、便座ボックス5は、蓄電部50、変圧部51、温水ヒータ52、モータ53及びセンサ54を備える。
便座ヒータ45は、蓄電部50から電力が供給されることで便座7を加熱して便座を温める。
変圧部51は、蓄電部50から供給された電力を、所定の電圧に変換して温水ヒータ52、モータ53及びセンサ54に供給する。
モータ53は、変圧部51から供給される電力を用いて、便座7及び便蓋6を起倒回動させるためのモータである。
センサ54は、変圧部51から供給される電力を用いて、人体を検知する人体検知センサや便座7への着座を検知する着座センサ等である。
図4は、第2の実施施形態における中継コイル30を備えるトイレシステム1Aの構成概略の一例を示す図である。第2の実施施形態では、貯水用タンク8が設けられているトイレ装置に中継コイル30が設けられた場合について、説明する。
図4に示すように、トイレ装置2Aは、壁10と床11とを備えるトイレルームに設けられている。
便座装置3Aは、トイレルーム内に設けられた便器4上に設置されている。便座装置3Aは、便座ボックス5A、便蓋6、便座7及び貯水用タンク8を備える。
貯水用タンク8は、便器4の後方に設けられる。貯水用タンク8は、便器4内に供給する洗浄水を貯留する。また、貯水用タンク8には、中継コイル30が設けられている。図4に示すように、第1コイル32が壁10側にある貯水用タンク8の裏面に設けられ、第2コイル33が貯水用タンク8の表面に設けられている。そして、第1コイル32と第2コイル33とを接続する接続線31が貯水用タンク8の側面に設けられている。
給電コイル21は、第1コイル32と磁界共鳴することにより、給電部20から出力された電力を第1コイル32に給電する。
図5に示すように、便座ボックス5Aは、受電コイル40、蓄電部50、変圧部51、温水ヒータ52、モータ53及びセンサ54を備える。
蓄電部50に蓄電された電力は、変圧部51と便座ヒータ45にそれぞれ供給される。
変圧部51は、蓄電部50から供給された電力を、所定の電圧に変換して温水ヒータ52、モータ53及びセンサ54に供給する。したがって、温水ヒータ52、モータ53、センサ54の順に負荷が変化した場合に、インピーダンス整合を行わなくても効率を低下させることなく負荷に電力を供給することができる。なお、本実施形態の便座ボックス5Aは、蓄電部50を用いずに、インピーダンス整合を行いながら、負荷に電力を供給してもよい。
便座ボックス5Bは、受電コイル40、調整部71、第1整流部72、第2整流部73、蓄電部50、変圧部51、温水ヒータ52、モータ53及びセンサ54を備える。
調整部71は、受電コイル40に接続されている。調整部71は、後段に接続された負荷に応じてインピーダンス整合を行う。
調整部71を介して受電コイル40から供給された電力は、第1整流部72と第2整流部73に供給される。第1整流部72は、供給された電力を整流し、整流した電力を便座ヒータ45に有線又は無線で供給する。
変圧部51は、蓄電部50に蓄電された電力を、所定の電圧に変換して温水ヒータ52、モータ53及びセンサ54に供給する。
トイレ装置2Cは、便座装置3C及び便器4を備える。
便座装置3Cは、トイレルーム内に設けられた便器4上に設置されている。便座装置3Cは、便座ボックス5C、便蓋6、便座7C及び貯水用タンク8を備える。
便座ボックス5Aには、受電コイル40及び本体コイル80が設けられている。
本体コイル80は、便座コイル81と磁界共鳴することで、受電コイル40が第2コイル33から非接触で受電した電力を便座コイル81に非接触で給電する。
図8に示すように、便座ボックス5Cは、受電コイル40、本体コイル80、制御部90、変圧部51、温水ヒータ52、モータ53及びセンサ54を備える。便座7Cは、便座ヒータ45、第1整流部72及び便座コイル81を備える。
蓄電部50は、受電コイル40から供給された電力を蓄電する。共振部91は、蓄電部50に蓄電された電力を、所定の周波数の電力に変換して本体コイル80に出力する。これにより、本体コイル80と便座コイル81とが磁界共鳴することで、所定の周波数の電力が本体コイル80から便座コイル81に非接触で伝送される。便座コイル81は、伝送された電力を第1整流部72に供給する。第1整流部72は、供給された電力を整流し、整流した電力を便座ヒータ45に供給する。
2 トイレ装置
3 便座装置
4 便器
5 便座ボックス
20 給電部
21 給電コイル
30 中継コイル
31 接続線
32 第1コイル
33 第2コイル
50 蓄電部
51 変圧部
Claims (6)
- 壁と床とを有するトイレルームに設置されるトイレシステムであって、
前記トイレルーム内に設置され、洗浄水を貯める貯水部と、
前記床の床下又は前記壁の裏側に設置される給電コイルと、
前記トイレルーム内に設置される受電コイルと、
前記トイレルーム内において前記給電コイルと前記受電コイルとの間に設けられ、前記給電コイルから前記受電コイルへの電力を中継する中継部と、
を備え、
前記中継部は、接続線と、前記接続線の一端に接続された第1コイルと、前記接続線の他端に接続された第2コイルと、を有し、
前記第1コイルは、前記給電コイルから磁界共鳴により受電した電力を、前記接続線を介して前記第2コイルに出力し、
前記第2コイルは、前記接続線を介して受電した前記電力を用いて前記受電コイルへ磁界共鳴により電力を供給し、
前記接続線は、前記貯水部を迂回して設けられている、
トイレシステム。 - 前記トイレルーム内に設置された便器と、
前記便器の上部に設置された便座と、
前記便器の後部に設置される便座ボックスと、
を備え、
前記貯水部は、前記便器内で洗浄水を溜めておく貯水部であり、
前記給電コイルは、前記床の床下に設置されており、
前記第1コイルは、前記給電コイルと対向するよう排水管の周囲に配置されており、
前記第2コイルは、前記便器に設置され、且つ、前記第1コイルよりも上部に配置されており、
前記接続線は、前記便器に設置され、且つ、前記貯水部の外側に設置されており、
前記受電コイルは、前記便座内に設けられている、
請求項1に記載のトイレシステム。 - 前記貯水部は、前記壁にその背面を向けて設けられた貯水用タンク内で洗浄水をためておく貯水部であり、
前記給電コイルは、前記壁の裏側に設置されており、
前記第1コイルは、前記便器後方で前記壁を背にして設けられた貯水用タンクの背面に沿って前記給電コイルと対向する位置に設けられており、
前記第2コイルは、前記貯水用タンクの前面側で前記第1コイルと対向する位置に前記貯水用タンクの前面に沿って設けられており、
前記受電コイルは、前記貯水用タンクの前方に設けられた便座ボックス内に前記第2コイルと対向するよう設けられており、
前記受電コイルの直径は、前記第2コイルの直径と同等であり、
前記接続線は、前記貯水部の外側に設置されている、
請求項1に記載のトイレシステム。 - 前記第1コイル、前記第2コイル及び前記接続線の少なくともいずれかは、絶縁部材上に印刷された薄膜の導電層である請求項1から3のいずれか一項に記載のトイレシステム。
- 前記給電コイルと前記第1コイルとが近接している請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のトイレシステム。
- 前記受電コイルが磁界共鳴により前記第2コイルから受電した電力を蓄電し、蓄電した電力を負荷に供給する蓄電部をさらに備える請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のトイレシステム。
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