JP6830847B2 - 止水板の取付用基部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲリラ豪雨等によって発生した水が、建物の出入口等から内部へ浸入することを防止する止水板の取付用基部構造に関する。
昨今、地球温暖化を要因の一つとする異常気象に伴い、各地で短時間の記録的なゲリラ豪雨が頻発しているところ、都市部では道路の舗装化が進んでおり、降雨した雨水は殆ど地中に浸透することなく、下水道施設から河川へと一気に流入し、短時間で河川が氾濫したり下水道施設から雨水が噴き出したりし、床下浸水や床上浸水等の水害が出ている。
このような水害時は、従来、建物の出入口等の建物開口に土嚢を積み上げて遮水壁を作り、建物等の内部への水の浸入を防いでいたが、土嚢は非常に重いため、積上げ作業には大変な時間と労力を要し、短時間で起こる水害を防止するのは困難であり、また、嵩張るので保管場所を確保するのも容易ではなかった。
そこで、出入口等の建物開口形状及び寸法に応じて形成された専用の止水板が使用される場合もあり、より確実な止水方法が確立されつつある。当該止水板は、開口に固定して該開口を封鎖し、水の侵入を防止するものであるが、例えば止水板を開口内に配置し、当該開口を構成する枠に対して内側から水平方向に突っ張って固定する突っ張り方式の止水板が存在する。しかし、当該固定方法を用いた止水板は、開口を構成する枠が該開口の前方から後方に対して略平行に設けられたものであれば固定することが可能であるが、枠が非平行である場合は水平方向に突っ張りが効かず、確実な固定を行うことができない。
また、開口を構成する枠に、ある程度高さのある凹凸が形成されている場合も、確実な固定ができない場合がある。
これに対し、特許文献1(特開2016−204948号公報)には、開口を構成する枠の後方側出隅部にフックを掛け、枠の前方に配置した止水板と、当該フックと、を接続しつつ、双方を前後方向に引っ張り合うことで止水板を開口に固定する浸水防止装置が開示されている。当該接続方法を用いることで、開口を構成する枠が非平行であっても、止水板を当該開口に固定することができるものである。
特開2016−204948号公報
しかしながら、上記特許文献1の浸水防止装置は、開口を構成する枠の後方側出隅部に所定のエッジが存在する場合には有効であるが、例えば当該エッジに大きなアールが付与された開口等であればフックが強固に掛からず止水板を確実に固定することが出来ない。また、開口の前方から後方に掛けて広がるテーパーを有する場合も同様にフックを掛けることが出来ないため、ある程度取付対象となる開口が限定される。
そこで止水板の取付構造に着目すると、開口を形成する枠の構造に依存していることは明らかであって、未だ改善の余地があった。
そこで本発明は、開口を構成する枠の形状に関わらず止水板の支持部を形成し、容易かつ短時間で止水板を取付可能な止水板の取付用基部構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明は、
建物の壁に設けられた開口の前方から水が侵入することを防止する止水板の取付基部構造であって、
前記止水板を支持する支持面を有する支持部と、
前記支持面に接続された固定部と、
を具備し、
前記固定部が、前記壁の前方及び/又は後方に固定されるとともに、前記支持面が、前記開口内に配置されること、
を特徴とする止水板の取付用基部構造を提供する。
このような構成を有する本発明の止水板の取付用基部構造では、開口内に支持面が配置され、当該支持面と接続された固定部により、開口を有する壁に固定される。このため、開口の形状に関係なく止水板を独立して支持する機構が構成されるため、例えば開口を形成する枠の内向面がテーパーや凹凸等を有するものであっても、止水板を確実に固定することができる。ここで、建物の壁とは枠等の建物の付帯物をも含む概念であり、すなわち枠等に固定部が固定される態様をも含むことは言うまでもない。
また、上記の本発明の止水板の取付用基部構造においては、
前記固定部に設けられた係合部と、
前記壁に固定され、前記係合部を着脱自在に係合可能な固定具と、
を具備し、
前記固定具を前記係合部に係合させることにより前記固定部が前記壁に対して着脱自在に固定されることが望ましい。
このような構成を有する本発明の止水板の取付用基部構造では、固定部が具備する係合部と、あらかじめ壁に固定する固定部と、を備え、当該係合部と、固定部と、が係合可能な形状を備えているため、壁に対して固定部及び支持部を着脱自在に固定することができる。
また、上記の本発明の止水板の取付用基部構造においては、
前記固定部が固定面を有し、
前記係合部が、前記固定面の一部を切り欠いて形成された切り欠きで構成されていることが望ましい。
また、上記の本発明の止水板の取付用基部構造においては、
前記固定具が、前記切り欠きに挿通可能な突設部を具備することが望ましい。
また、上記の本発明の止水板の取付用基部構造においては、更に、
前記突設部が、外れ止め部を具備することが望ましい。
このような構成を有する本発明の止水板の取付用基部構造では、固定面に備えられた係合部が切り欠きであり、該切り欠きに挿通可能な突設部を備えた固定具を用いることで、容易に双方の係合を行うことができる。また、突設部の先端に例えば円盤状の外れ止め部を具備することにより、壁の前後方向に力が印加されても係合部と、固定具と、の係合解除を防止することができる。
本発明によれば、開口を構成する枠の形状に関わらず止水板の支持部を形成し、容易かつ短時間で止水板を取付可能な止水板の取付用基部構造を提供することができる。
取付板3の構造を説明する斜視図である。 取付板3の構造を説明する図であって、図2(a)は、取付板3を上方から見下ろした見下図であり、図2(b)は、固定面17を正面視した取付板3の正面図であり、図2(c)は、支持面15を正面視した取付板17の側面図である。 固定具5の構造を示す図であって、図3(a)は、固定具5の構造を示す側面方向の断面図であり、図3(b)は、固定具5の構造を示す上面図である。 壁55に固定具5を固定する手順を示す模式図である。 壁55に固定した固定具5に取付板3を係合させる手順を示す模式図である。 固定具5に係合した取付板3に止水板1を配置する手順を示す模式図である。 止水板1を固定する手順を示す模式図である。 その他の係合部の形状を示す正面図である。 その他の固定具の形状、及び固定具5のその他の配置を示す正面図である。 固定具と、固定面と、におけるその他の固定態様を示す図であって、図10(a)は、L字型の固定具115Bを用いた固定態様を示す模式図であり、図10(b)は、コ字型の固定具115Cを用いた固定態様を示す模式図であり、図10(c)は、ビス125を用いた固定態様を示す模式図である。
以下、図1〜図10を参照しながら、本実施形態に係る止水板の取付用基部構造の代表的な実施形態を詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られるものではなく、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて比や数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
1.止水板の取付用基部構造の概要
本実施形態における止水板1の取付用基部構造は、例えば有事の際に発生した洪水等の大量の水が、図6に示すように、建物の出入口等に設けられた開口51から矢印で示す方向(向き)に当該建物内部に侵入することを防止する止水板1の取付用基部構造であって、少ない部品で構成され、容易に短時間で確実な取付けを可能とするものである。
また、本実施形態における止水板1の取付用基部構造は、壁55から連続して開口51を構成する枠53の互いに対向する内側面に奥行方向のテーパー(例えば開口後方から前方に広がる等)等を有していても、止水板1を確実に固定するものである。なお、図6において、枠53は壁55と境目を有しているが、枠53と壁55は一体化されている場合もある。
本実施形態における止水板1の取付用基部構造は、略鉛直方向に延びる壁55及び枠53で形成される開口51において、止水板1を支持する取付板3と、壁55に固定されて止水板1と係合する固定具5と、で構成され、当該取付板3及び固定具5を一組とし、開口51の前方及び/又は後方の左右の壁55それぞれに配設することにより、止水板1を開口51に固定する。
2.取付板3の構造
次に、取付板3の構造を説明する斜視図である図1を参照しながら、取付板3について説明する。図1に示すとおり、取付板3は、取付板3を支持するための支持部11と、自身を壁55側に固定するための固定部13と、で構成されている。また、支持部11は、止水板1に直接当接する支持面15と、該支持面15を補強して支持部11の剛性を向上させる補強面16と、を具備し、固定部13は、固定面17と、該固定面17を補強して固定部13の剛性を向上させる2つのリブ18と、を具備している。支持面15と固定面17とは略垂直の位置関係にあり、したがって、支持部11と固定部13も略垂直の位置関係にある。なお、支持部15と固定部13は、ある程度の剛性をもった厚みで形成されていれば、当該補強面やリブを設けないことも可能である。
更に、図2(a)(b)(c)を用いて、取付板3の構造について詳細に説明する。図2(a)(b)(c)は、取付板3の構造を説明する図であって、図2(a)は、取付板3を上方から見下ろした見下図であり、図2(b)は、固定面17を正面視した取付板3の正面図であり、図2(c)は、支持面15を正面視した取付板3の側面図である。
<支持部11>
図2(b)及び(c)に示すとおり、支持部11が具備する支持面15と、補強面16と、は略矩形の板であって、互いの長辺を合わせて双方が接続されている。支持面15の短辺寸法は、使用する止水板1が備える固定用押圧部81の幅寸法より大きく、長辺寸法は、当該固定用押圧部81の高さ寸法より大きいことが望ましい。なお、本実施形態における止水板の取付用基部構造に適した止水板1の詳細については後述する。
また、図2(a)に示すとおり、当該支持面15と、補強面16と、の接続角度が略直角であることから、当該2面で構成される支持部11はL型のアングル状となっている。これにより、支持面15及び補強面16双方が互いを補強し合う関係となり、支持部11全体の剛性を向上している。支持面15のみが直接止水板1の固定用押圧部81に当接するが、当該止水板1の固定を行うために印加される力による支持面15の屈曲及び撓み等の変形を好適に防止することができる。なお、止水板1固定時の取り扱いにおける安全性の観点から、上記支持面15及び補強面16が有する隅の角は所定のアールで面取りされていることが好ましい。
<固定部13>
図2(a)及び(b)に示すとおり、固定部13が具備する固定面17と、2つのリブ18と、は双方とも概ね略矩形の板であって、固定面17の上下に配置した長辺それぞれに、リブ18が接続されている。固定面17の短辺寸法は、後述する固定具5が備えた突設部21の直径に所定のクリアランスを加えた大きさで、長辺寸法は、壁55に対した当該固定具5の配設個数及び配設位置(固定具5が複数個の場合はそれぞれの位置及び配設間隔等)により決定することが望ましい。なお、リブ18は固定面17の長辺寸法と略同寸法の長辺を有するが、短辺寸法は比較的短いものであってよい。
また、図2(c)に示すとおり、固定面17と、2つのリブ18と、の接続角度が略直角であることから、当該2面で構成される固定部13はコの字型のアングル状となっている。これにより、固定面17を2つのリブ18が補強しており、固定部13全体の剛性を向上している。固定面17のみが壁55に固定され、更に支持部11を支持するが、当該壁55との固定と、支持部11の支持と、を行うために印加される力による固定面17の屈曲及び撓み等の変形を好適に防止することができる。
固定面17には、長辺方向に対して略平行な係合部19を備えている。当該係合部19は、固定面17の短辺方向略中央に配置され、長辺方向略中央から支持部11の接続位置の反対側に開放して切り欠かれている。また、図2(b)に示すとおり、係合部19の左端は円弧形状となっており、後述する固定具5が備える突設部21の形状に合わせている。なお、上記係合部19内に固定具5を容易に挿入可能とするため、係合部19の右端に配置した角は所定のアールで面取りされていることが好ましい。
3.固定具5の構造
次に、図3(a)及び(b)を用いて固定具5の構造について詳細に説明する。図3(a)及び(b)は、固定具5の構造を示す図あって、図3(a)は、固定具5の構造を示す側面方向の断面図であり、図3(b)は、固定具5の構造を示す上面図である。
図3(a)及び(b)に示すとおり、固定具5は略円筒状の突設部21と、該突設部21の上端に配設される略円盤状の外れ止め部23と、で構成されている。突設部21は、長さ方向の寸法が、少なくとも固定面17の厚さ寸法より大きく、内部に両端を貫通する中空孔25を備えることが好ましい。
外れ止め部23は、上述のとおり略円盤状の板であって、直径が係合部19の高さ寸法より大きく、2つのリブ18の離間寸法より小さいことが望ましい。また、径方向の略中心には下方から上方にテーパーを有する貫通孔27を備えており、該貫通孔27の下方側の直径は上記中空孔25の直径と略同寸法である。
貫通孔27の上方側の直径は、後術する固定ボルト57の頭部形状に合わせて寸法を決定することが望ましい。なお、本実施形態では固定具5を突設部21と、外れ止め部23と、の2つの部品で構成されているが、双方を一体的に形成したものであってもよい。
4.止水板1の固定方法
続いて、図4〜図7を用いて止水板1の固定方法について詳細に説明する。図4は、壁55に固定具5を固定する手順を示す模式図であり、図5は、壁55に固定した固定具5に取付板3を係合させる手順を示す模式図であり、図6は、固定具5に係合した取付板3に止水板1を配置する手順を示す模式図であり、図7は、止水板1の固定する手順を示す模式図である。
<壁55に対する固定具5の固定>
まず、図4に示すとおり、固定ボルト57を用いて壁55に固定具5を固定する。止水板1を取付ける開口51を形成する左右の壁55に対し、固定ボルト57を挿入するためのボルト用孔59を形成する。本実施形態では、片側の壁55に2つの固定具5を固定するため、合計4つのボルト用孔59を形成する。このように開口を形成する壁の左右の一方において複数の固定具5を用いると、例えばトグル機構を用いた、止水板を床に圧接する(下方向に変位させる)方向にも力がかかる固定方式の固定用押圧部81で止水板を固定する場合、取付板3には上向きの力がかかり回転しようとするが、固定具5が複数設けられることで、取付板3の回転を防止することができ、好ましい。
開口51は単に壁55を切り欠いたり、二つの壁55を並べることで形成したものでもよいが、本実施形態では金属製の枠53を備え、当該枠53は内向面に壁55の後方から前方に向かって広がるテーパーを備えたものを代表して説明する。
ボルト用孔59は、固定具5の固定に使用する固定ボルト57の仕様に応じて形成することが望ましく、例えば螺子嵌合させるものであればボルト用孔59の内側側面にタップを設ける。なお、固定ボルト57は、螺子径寸法が突設部21の中空孔25の直径よりも小さいものを使用する。
次に、突設部21の中空孔25と、ボルト用孔59と、を合わせつつ該突設部21を壁55に当接し、固定ボルト57を外れ止め部23の貫通孔27と、中空孔25と、を挿通させてボルト用孔59に固定する。なお、固定具5の固定高さは、止水板1の固定用押圧部81の高さに応じて決定することが望ましい。
<取付板3と、固定具5と、の係合>
続いて、図5に示すとおり、壁55に固定した固定具5に取付板3を係合させる。まず、取付板3の固定面17を壁55の壁面と略平行に配置し、更に係合部19の開口に固定具5の突設部21を挿入しつつ取付板3を壁面に沿って所定の位置までスライドさせる。この時、取付板3が脱落等を起こさない様、当該取付板3と、固定具5と、の係合状態を入念に確認する。取付板3は、支持面15の一部(実施例では裏面後側の端部)が枠53に当接するまでスライドさせると、支持面15と枠53との当接部分が支えとなり、止水板を設置した際安定するため、より好ましい。左右の壁55に固定した固定具5それぞれに対して取付板3を係合させることにより、当該工程の手順が完了する。なお、本実施例では、図6に示すとおり、開口の左右両側の壁55にはそれぞれ取付板3が支持面15を略平行に対向した状態で設けられている。
<止水板1の配置及び固定>
次に、図6に示すとおり、固定具5を介して壁55に固定した取付板3に止水板1を配置する。本実施形態で使用する止水板1は、略平行な表面及び裏面を備えた略矩形の板部材を主部品として構成されたものであって、当該板部材は止水板としての機能を果たす範囲の種々の材料を用いて形成されている。樹脂製であっても金属製であってもよく、また、例えば中央部が樹脂製で周縁部が金属製であってもよい。更に、左右の端部及び下端部にはゴム材料等が備えられ、水漏れを起こす隙間の発生を防止する機構を備えている。
また、止水板1の上部左右の端には、所定の操作(本実施形態ではレバー61の操作)により左右に可動する固定用押圧部81が備わっており、該固定用押圧部81が支持面15を押圧することにより止水板1を取付板3に固定することができる。なお、本実施形態では略水平方向のみに固定用押圧部81を押圧する固定方式を説明するが、トグル機構を用いて止水板を床面(下向き)にも圧接可能な固定方式を用いてもよい。
まず、止水板1を直立させた状態で壁面と略平行にしつつ、開口51の前方に仮配置する。続いて、止水板1を上記状態から開口側に移動させ、当該止水板1の左右に位置する固定用押圧部81を支持部11の支持面15に対向する様に配置する。この時、止水板1の左右の端部と枠53及び下端部と地面に隙間等が発生しない様、止水板1の配置は微調整を行うことが望ましい。上記手順を経て止水板1の配置及び調整を完了した後、レバー61を操作して固定用押圧部81を左右外側に可動させ、該固定用押圧部81を固定板3の支持面11に当接させつつ押圧し、止水板1を開口51に固定する(図7参照)。
上記手順を終えることにより、開口51に対する止水板1の固定が完了し、本実施形態の止水板の取付用基部構造を実施することができる。このように、従来の水平方向突っ張り式や、前後方向引っ張り式の止水板と異なり、本実施形態における止水板の固定用基部構造を用いて止水板1を固定することにより、上記のようなテーパーを有した開口51に確実かつ容易に固定することができ、有事の際に短時間で水の侵入を防止することができる。
以上、本実施形態における止水板の取付用基部構造の代表的な実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の変形例や改良例が存在し、これらは全て本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態においては、固定面17と、固定具5と、を略水平方向に係合させる構成を代表して記述したが、当該係合を行う係合部19の形状と、突設部21の配置と、を下記のように適宜変更してもよい。
5.その他の係合部形状
ここで、図8を用いてその他の係合部の形状について説明する。図8は、その他の係合部の形状を示す正面図である。図8に示すとおり、係合部は例えば以下の8種の形状としてもよい。なお、当該説明では係合部の長辺方向を略水平に配置した状態とする。
係合部119Aは下方に開放されたものであり、固定具に対して上方から下方にスライドすることにより係合させるものであり、係合部119Bは、所定の角度を加えた略下方に開放されたものであり、固定具に対して略上方から所定の角度で略下方にスライドすることにより係合させるものである。
また、係合部119Cは、横方向に開放した複数個のスリット63により構成されたものであり、縦方向に並んだ複数個の固定具に対して横方向にスライドすることにより係合させるものであり、係合部119Dは、下方に開放した複数個のスリット63により構成されたものであり、横方向に並んだ複数個の固定具に対して上方から下方にスライドすることにより係合させるものである。
更に、係合部119Eは、所定の角度を加えた略下方に開放した複数個のスリット63により構成されたものであり、固定具に対して略上方から所定の角度で略下方にスライドすることにより係合させるものである。係合部119Fは、下方に開放する垂直部65と、該垂直部65の所定位置から水平方向に伸びる水平部67と、から構成されたものであり、固定具に対して上方から下方にスライドして第一係合を行い、更に横方向にスライドして第二係合を行うものである。
また、係合部119Gは、孔部69と、スリット部71と、から構成された鍵穴状の穴孔であって、外れ止め部を具備する固定具に対応するものである。ここでは、外れ止め部を孔部69に挿通し、スリット部71に沿ってスライドすることで係合を達成する。そして、係合部119Hは、係合部の下方における大部分の面積を略矩形に切り欠いたものであって、例えば立方体の突設部に上方から下方にスライドすることにより係合するものである。
6.その他の固定具の形状
次に、図9を用いてその他の固定具の形状、及び固定具5のその他の配置について説明する。図9は、その他の固定具の形状、及び固定具5のその他の配置を示す正面図である。図9に示すとおり、固定具は例えば以下の形状、及び配置としてもよい。
固定具115Aは、突設部121及び外れ止め部123が長円形状で形成されたものである。また、図9では長手方向を略水平に固定しているが、これに限定されるものではなく、略垂直や斜めに固定してもよい。
固定具5は、複数個を縦方向に所定の間隔で配置してもよく、例えば係合部119Aや係合部119C等と係合させることができる。また、複数個を横方向に所定の間隔で配置することで、係合部119Dや係合部119Eと係合させることができる。更に複数個を斜めに所定の間隔で配置することで、係合部119Bと係合させることができる。
上述したとおり、固定具と、係合部の形状と、は種々の形状、及び配置から選択することができ、壁55の形状や壁面の状態等に応じて決定することが望ましい。
7.固定具と、固定面と、におけるその他の固定態様
次に、図10を用いて固定具と、固定面と、におけるその他の固定態様について説明する。図10(a)(b)(c)は、固定具と、固定面と、におけるその他の固定態様を示す図であって、図10(a)は、L字型の固定具115Bを用いた固定態様を示す模式図であり、図10(b)は、コ字型の固定具115Cを用いた固定態様を示す模式図であり、図10(c)は、ビス125を用いた固定態様を示す模式図である。
図10(a)に示す固定態様は、L字型の断面形状を有した固定具115Bと、該固定具115Bの溝127に嵌合可能な固定面117Aと、を用いたものである。固定具115Bは、壁55に固定することで略直線的な溝127が形成され、当該溝127に固定面117Aを上方から下方に嵌合、又は開口51側から横方向に嵌合することで双方の固定が達成される態様である。
また、図10(b)に示す固定態様は、コ字型の断面形状を有した固定具115Cと、該固定具115Cの挿通孔129に嵌合可能な固定面117Bと、を用いたものである。固定具115Cは、壁55に固定することで略直線的な挿通孔129が形成され、当該挿通孔129に固定面117Bを開口51側から横方向に挿通して嵌合することで双方の固定が達成される態様である。
更に、図10(c)に示す固定態様は、固定具に代替してビス125により固定面117Cを壁55に固定するものである。固定面117Cは、ビス125を挿通可能な切り欠き又は孔を有し、ビス125を当該切り欠き又は孔に挿通しつつ壁55に固定する態様である。
本実施形態における止水板の取付用基部構造は、例えば有事の際に発生した洪水等の大量の水が、建物の出入口等に設けられた開口から当該建物内部に侵入することを防止する止水板の取付用基部構造であって、少ない部品で構成され、容易に短時間で確実な取付けを可能とするものである。また、開口を構成する枠の内向面に奥行方向のテーパー(例えば開口後方から前方に広がる等)等を有していても、止水板を確実に固定することができる。
1 止水板
3 取付板
5 固定具
11 支持部
13 固定部
15 支持面
16 補強面
17 固定面
18 リブ
19 係合部
21 突設部
23 外れ止め部
25 中空孔
27 貫通孔
51 開口
53 枠
55 壁
57 固定ボルト
59 ボルト用孔
61 レバー
63 スリット
65 垂直部
67 水平部
69 孔部
71 スリット部
81 固定用押圧部
115A 固定具
115B 固定具
115C 固定具
117A 固定面
117B 固定面
117C 固定面
119A 係合部
119B 係合部
119C 係合部
119D 係合部
119E 係合部
119F 係合部
119G 係合部
119H 係合部
121 突設部
123 外れ止め部
125 ビス
127 溝
129 挿通孔







Claims (5)

  1. 建物の壁に設けられた開口の前方から水が侵入することを防止する止水板の取付基部構造であって、
    前記止水板は左右に可動する固定用押圧部を備え、
    前記止水板の固定用押圧部を支持する支持面を有する支持部と、
    前記支持面に接続された固定部と、
    を具備し、
    前記固定部が、前記壁の前方及び/又は後方に固定されるとともに、前記支持面が、前記開口内に配置されること、
    を特徴とする止水板の取付用基部構造。

  2. 前記固定部に設けられた係合部と、
    前記壁に固定され、前記係合部を着脱自在に係合可能な固定具と、
    を具備し、
    前記固定具を前記係合部に係合させることにより前記固定部が前記壁に対して着脱自在に固定されること、
    を特徴とする請求項1に記載の止水板の取付用基部構造。
  3. 前記固定部が固定面を有し、
    前記係合部が、前記固定面の一部を切り欠いて形成された切り欠きで構成されていること、
    を特徴とする請求項2に記載の止水板の取付用基部構造。
  4. 前記固定具が、前記切り欠きに挿通可能な突設部を具備すること、
    を特徴とする請求項3に記載の止水板の取付用基部構造。
  5. 前記突設部が、外れ止め部を具備すること、
    を特徴とする請求項4に記載の止水板の取付用基部構造。
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