JP6830456B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、ギアを用いた動力伝達機構を備えるエンジンに関する。
従来から、エンジンにおいて、互いに噛み合う複数のギアによって、複数の回転軸の間で動力を伝達することが行われている。特許文献1は、この種のエンジンギア機構を開示する。
特許文献1は、クランクギアやアイドルギアなどによって構成されて連動する歯車列で、潤滑油噴出跳ね返し供給手段によって、アイドルギアの軸受となるボールベアリングやアイドルギアの外周歯部を潤滑するアイドルギアの軸受装置を開示する。より具体的に説明すると、潤滑油噴出跳ね返し供給手段は、油路と、この油路に連通する噴油孔と、潤滑油跳ね返し部材と、を備えている。油路は、アイドルギアの支軸の軸心部に設けた軸方向の貫通孔によってなり、シリンダブロックに形成されたオイル通路に連通している。噴油孔は、支軸の先端に取り付けられる抜け止め板の中心部に設けた軸方向の貫通孔によってなり、油路に同心で連通している。潤滑油跳ね返し部材は、シリンダブロックの前壁に対向配設したギアケースによって構成されており、油路と噴油孔の軸線上に設定された中心の水平方向両側に隣接して凹設した一対の球面を備えている。
これにより、オイル通路に供給された潤滑油は、油路を通過して噴油孔から噴出し、潤滑油跳ね返し部材として機能するギアケースに衝突する。そして、潤滑油跳ね返し部材によって跳ね返された噴流によって、ボールベアリング等を潤滑することができる。
特許第4009567号公報
しかし、上記特許文献1の構成は、球面に沿って広がりながら斜めに跳ね返される噴流によってギアを潤滑するので、ギアの噛合い部において歯面の間に潤滑油を十分に到達させることが難しく、噛合い部の潤滑が実質的に不足するために騒音の発生を抑制できない場合があり、改善が望まれていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、ギアの噛合い部における騒音の発生を良好に抑制できるエンジンを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のエンジンが提供される。即ち、このエンジンは、ハウジングと、カバーと、第1ギアと、支軸と、第2ギアと、を備える。前記カバーは、前記ハウジングに固定される。前記支軸は、前記第1ギアを回転可能に支持する。前記第2ギアは、前記第1ギアと噛み合う前記第1ギア、前記支軸及び前記第2ギア、前記ハウジングと前記カバーとにより形成される収容空間に配置される。前記支軸において、前記カバーに対向する軸端面に、潤滑油を噴出する開口部が形成される。前記カバーには、潤滑油ガイド部が設けられている。前記潤滑油ガイド部は、第1経路有する。前記第1経路は、前記開口部から供給された潤滑油を、前記第1ギアと前記第2ギアとの噛合い部に軸方向でほぼ対面する第1対面位置まで案内し、当該第1対面位置から前記第1ギアと前記第2ギアとの噛合い部に向けて潤滑油を掛ける
これにより、対面位置から噛合い部に向けて、およそ軸方向に沿って潤滑油を飛ばして掛けることができるので、噛合い部に掛けられた潤滑油を歯面の間に到達させ易くなり、噛合い部を実質的に良好に潤滑することができる。その結果、噛合い部における騒音の発生を効果的に抑制することができる。
前記のエンジンにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、エンジンは、前記第1ギアと噛み合う第3ギアを備える。前記第3ギアは、前記収容空間に配置される。前記潤滑油ガイド部は、第2経路を有する。前記第2経路は、前記開口部から供給された潤滑油を、前記第1ギアと前記第3ギアとの噛合い部に軸方向でほぼ対面する第2対面位置まで案内し、当該第2対面位置から前記第1ギアと前記第3ギアとの噛合い部に向けて潤滑油を掛ける。第2経路前記第1経路と前記第2経路とが互いに接続している。
これにより、潤滑油を第1経路と第2経路とに分岐して流すことで、2つの噛合い部に潤滑油を分配しながら掛けることができる。従って、簡素な構成で、複数の噛合い部に対して潤滑を行うことができる。
前記のエンジンにおいては、前記潤滑油ガイド部には、前記第1経路と前記第2経路とが接続する箇所において、分流突起部が設けられていることが好ましい。
これにより、開口部から供給された潤滑油が分流突起部に当たることによって、潤滑油の流れが第1経路と第2経路とに分けられるので、第1経路及び第2経路に潤滑油を簡素な構成で確実に分配して、複数の噛合い部をそれぞれ潤滑することができる。
前記のエンジンにおいては、前記第1経路及び前記第2経路のそれぞれにおいて、供給される潤滑油が前記第1対面位置又は前記第2対面位置まで案内される経路の全部が、前記カバーの内部空間に対して開放されているように構成することができる。
この場合、潤滑油ガイド部を簡素化することができ、製造コストを低減することができる。
前記のエンジンにおいては、前記第1経路及び前記第2経路のそれぞれにおいて、供給される潤滑油が前記第1対面位置又は前記第2対面位置まで案内される経路の少なくとも一部が、前記カバーの内部空間に対して閉鎖されているように構成することもできる。
この場合、潤滑油ガイド部に供給された潤滑油の多くを、噛合い部と軸方向で対面する位置まで確実に案内することができる。従って、潤滑油を効率的に利用することができる。
前記のエンジンにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記潤滑油ガイド部には、前記潤滑油ガイド部の内部に潤滑油を取り込む取込開口部が形成される。前記第1経路には、前記第1ギアと前記第2ギアとの噛合い部に向けて潤滑油を噴出する第1排出開口部が形成される。前記第2経路には、前記第1ギアと前記第3ギアとの噛合い部に向けて潤滑油を噴出する第2排出開口部が形成される。前記第1排出開口部の開口面積及び前記第2排出開口部の開口面積は、何れも、前記取込開口部の開口面積よりも小さい。
これにより、第1排出開口部及び第2排出開口部から潤滑油を勢い良く飛ばして、噛合い部を良好に潤滑することができる。
前記のエンジンにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記カバーの外側にファンが配置される。前記ファンの回転により生成する風が前記カバーに当たる。
これにより、カバーに設けられた潤滑油ガイド部を通過する潤滑油に対して強制的な空冷を行うことで、潤滑油の温度を良好に低下させることができる。この結果、潤滑油の粘性が大きくなってクッション性を増加させるので、噛合い部の騒音低減効果を高めることができる。
第1実施形態に係るエンジンが備える動弁機構及びエンジンギア機構の全体的な構成を示す模式図。 エンジンギア機構の斜視図。 アイドル軸の構成を示す断面斜視図。 ギアケースカバーを内面側から見た図。 ギアケースカバーの内壁に設けられる潤滑油ガイド部の拡大図。 図5のA−A断面を示す断面斜視図。 図5のB−B断面を示す断面斜視図。 図5のC−C断面を示す断面斜視図。 潤滑油ガイド部により掛けられた潤滑油を歯面の間に導くためのギアの形状の例を示す図。 第2実施形態における潤滑油ガイド部の拡大図。 図10のD−D断面を示す模式図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、第1実施形態に係るエンジン1が備える動弁機構6及びエンジンギア機構10の全体的な構成を示す模式図である。
図1に示すエンジン1は、例えば車両や船舶等に搭載される多気筒式のディーゼルエンジンとして構成されている。エンジン1は、クランク軸11の回転をカム軸12に伝達するエンジンギア機構10を備える。
エンジンギア機構10は、エンジン1が備えるシリンダブロック2の側部に配置されている。エンジンギア機構10の近傍には、エンジン1を冷却するためのファン7が配置される。このファン7は、クランク軸11の回転が図略の動力伝達機構を介して伝達されることにより回転する。
シリンダブロック2の上部にはシリンダヘッド4が固定され、シリンダブロック2の下部にはオイルパン5が取り付けられている。
エンジンギア機構10は、エンジン1の動弁機構6を駆動するために用いられる。この動弁機構6は、カム41と、タペット42と、プッシュロッド43と、ロッカーアーム44と、バルブ45と、を備える。なお、図1では、複数の気筒のうち1つの気筒の吸気ポート又は排気ポートの開閉に関する構成だけが代表的に示されている。また、図1においては、カム41の周辺の構成をわかり易く示すため、エンジンギア機構10が鎖線で透視的に示されている。
カム41は、エンジンギア機構10のカム軸12に設けられている。カム41は、カム軸12と一体的に回転する。
タペット42は、往復移動可能に支持され、カム41の周縁部に接触可能に構成されている。タペット42は、カム41の回転に応じて往復運動する。
プッシュロッド43は細長い棒状の部材であり、その一端がタペット42に接続され、他端がロッカーアーム44に接続されている。プッシュロッド43は、タペット42がカム41から受ける力をロッカーアーム44に伝達する。
ロッカーアーム44は、シリンダヘッド4の上部に取り付けられたヘッドカバー3の内部に配置され、支軸47を中心として回転可能に支持されている。ロッカーアーム44の一端はプッシュロッド43に接続され、他端はバルブ45に接続されている。ロッカーアーム44は、プッシュロッド43により押されると回転し、バルブ45を押して変位させる。
バルブ45は、動弁機構6の弁体として機能する。エンジン1のシリンダヘッド4等には図略の燃焼室が形成されており、バルブ45は、この燃焼室に接続されるポート(具体的には、吸気ポート又は排気ポート)を開閉する。
バルブ45にはバルブスプリング46が取り付けられており、このバルブスプリング46は、バルブ45を上方(言い換えれば、ポートを閉じる方向)へ付勢している。ロッカーアーム44により押されない状態では、バルブ45は、バルブスプリング46によってポートを閉じている。ロッカーアーム44によりバルブ45が下方に押されると、バルブ45がポートを開く。
以上に説明した動弁機構6の構成は一例であり、適宜の変更を加えることができる。例えば、動弁機構6には、ロッカーアーム44に代えてスイングアームが設けられてもよい。また、ロッカーアーム44とスイングアームが組み合わせられてもよい。プッシュロッド43は、タペット42に接続されず、タペット42に近接するように配置されてもよい。
次に、図2を参照して、エンジンギア機構10を説明する。図2は、エンジンギア機構10の斜視図である。
図2に示すように、エンジンギア機構10は、複数のギアを収容するギアケース(ハウジング)35を備える。このギアケース35は、シリンダブロック2に固定される。
ギアケース35は、例えば鋳物により構成されている。ギアケース35には、一側を開放した凹部35aが形成されている。この凹部35aの開放側を覆うように、ギアケースカバー(カバー)36が取り付けられる。ギアケース35及びギアケースカバー36により、複数のギアを収容可能な収容空間が形成される。図2においては、収容空間の内部の様子をわかり易く示すために、ギアケースカバー36が鎖線で透視的に示されている。
エンジンギア機構10は、アイドルギア(第1ギア)21と、クランクギア(第2ギア)22と、カムギア(第3ギア)23と、潤滑油ポンプギア24と、を備える。アイドルギア21、クランクギア22、カムギア23、及び潤滑油ポンプギア24は、何れも平歯車として構成され、上記の収容空間に配置されている。
アイドルギア21は、アイドル軸(支軸)14を介して回転可能に支持されている。アイドル軸14に対応する部分において、ギアケース35には図略の開口が形成されている。アイドル軸14は、この開口を通過するように配置され、シリンダブロック2に固定される。アイドルギア21は、クランクギア22及びカムギア23の両方に噛み合っている。
クランクギア22は、アイドル軸14と平行に配置されたクランク軸11の端部に固定されている。クランクギア22は、クランク軸11と一体的に回転する。クランクギア22は、アイドルギア21の近傍に配置され、アイドルギア21に噛み合っている。
カムギア23は、クランク軸11と平行に配置されたカム軸12の端部に固定されている。カムギア23は、カム軸12と一体的に回転する。カムギア23は、アイドルギア21の近傍に配置され、アイドルギア21に噛み合っている。
潤滑油ポンプギア24は、クランクギア22の近傍に配置されている。この潤滑油ポンプギア24は、潤滑油ポンプ18が備える駆動入力ギアとして機能する。潤滑油ポンプギア24は、クランクギア22に噛み合っている。
以上により、ギアケース35内には、駆動側から従動側の順で、クランクギア22、アイドルギア21及びカムギア23からなるギアトレーンが形成される。このギアトレーンにより、クランク軸11の回転を1/2に減速してカム軸12に伝達して、クランク軸11の回転に同期したバルブ45の開閉を実現することができる。
また、ギアケース35内には、クランクギア22及び潤滑油ポンプギア24からなるギアトレーンが形成される。これにより、クランク軸11の回転に基づいて潤滑油ポンプ18を駆動することができる。
潤滑油ポンプ18が駆動されると、オイルパン5に貯留された潤滑油を吸引するとともに、エンジン1に形成された油路である図略のオイルギャラリを介してエンジン1内に潤滑油を循環させる。この結果、エンジンの各摺動部分、ギアの噛合い部等に潤滑油を供給することができる。
次に、アイドル軸14から潤滑油を噴射する構成について詳細に説明する。図3は、アイドル軸14の構成を示す断面斜視図である。
図3に示すアイドル軸14は、アイドルギア21、クランクギア22及びカムギア23と同様に、上述の収容空間に配置される。
図3に示すように、アイドル軸14は、軸本体31と、抜止め部32と、を備える。
軸本体31は、略円柱状に形成されている。この軸本体31は、アイドルギア21において軸方向に貫通状に形成される円柱状の軸孔に差し込まれる。これにより、アイドルギア21をアイドル軸14に対して回転可能に支持することができる。アイドルギア21が回転するとき、当該アイドルギア21の軸孔の内周面は、軸本体31の外周面に対して摺動する。
抜止め部32は、軸本体31の軸方向において、ギアケース35から遠い側の端部に一体的に形成されている。抜止め部32はフランジ状に形成されており、その径は、アイドルギア21の軸孔の内径よりも大きくなっている。これにより、アイドルギア21がアイドル軸14から抜けるのを防止することができる。
アイドル軸14の内部には、当該アイドル軸14の周辺の構成を潤滑するためのオイル供給路65が形成されている。このオイル供給路65は、第1供給路66と、第2供給路67と、第3供給路68と、を備える。
第1供給路66は、アイドル軸14の中心軸に沿って直線状に細長く形成されている。第1供給路66は、図略の経路を介して、潤滑油ポンプ18の駆動によって潤滑油が圧送される図略のオイルギャラリに接続されている。
第2供給路67は、アイドル軸14の径方向に細長い直線状に形成されている。第2供給路67の径方向内側の端部は、第1供給路66の端部と接続している。第2供給路67の径方向外側の端部は、軸本体31の外周面に、摺動面潤滑開口部69を形成している。
第3供給路68は、アイドル軸14の中心軸と平行な直線状に細長く形成されている。第3供給路68は、第2供給路67の中途部と、アイドル軸14のうちギアケース35から遠い側の軸端面と、を繋ぐように形成されている。第3供給路68は、アイドル軸14の軸端面に、噴射開口部(開口部)70を形成している。
この構成で、潤滑油ポンプ18が駆動されると、潤滑油がアイドル軸14の内部の第1供給路66及び第2供給路67を通過して、摺動面潤滑開口部69からアイドル軸14の外部に送り出される。従って、アイドル軸14とアイドルギア21との間の摺動面を潤滑することができる。
また、潤滑油は、第1供給路66、第2供給路67、及び、第3供給路68を通過して、噴射開口部70からアイドル軸14の外部に送り出される。従って、アイドル軸14の軸方向一側の端面からギアケースカバー36に向かって、アイドルギア21の回転軸線と平行な向きに潤滑油を噴射することができる。
次に、図4等を参照して、ギアケースカバー36の構成について説明する。図4は、ギアケースカバー36を内面側から見た図である。図5は、ギアケースカバー36の内壁に設けられる潤滑油ガイド部51の拡大図である。図6は、図5のA−A断面を示す断面斜視図である。図7は、図5のB−B断面を示す断面斜視図である。図8は、図5のC−C断面を示す断面斜視図である。
図2及び図4に示すギアケースカバー36は、例えば鋳物により構成されている。図4に示すように、ギアケースカバー36には、一側を開放した凹部36aが形成されている。凹部36aは、ギアケースカバー36の内部空間と言い換えることもできる。ギアケースカバー36をギアケース35に固定することにより、ギアケースカバー36の凹部36aと、ギアケース35の凹部35aとが互いに接続され、上述の収容空間が形成される。
ギアケースカバー36の凹部36aの内壁には、潤滑油を、アイドルギア21と他のギアとの噛合い部E1,E2に供給するための潤滑油ガイド部51が設けられている。この潤滑油ガイド部51は、アイドル軸14及びアイドルギア21に対し、アイドルギア21の回転軸線の方向で対応する位置に配置されている。
潤滑油ガイド部51は、潤滑油を沿わせて案内することができる経路からなっている。この経路は、潤滑油が流通する細長い油溝により形成されており、この油溝は、アイドル軸14及びアイドルギア21に近い側(言い換えれば、ギアケース35側)を開放させている。潤滑油は、潤滑油ガイド部51の開放部分を介して、当該潤滑油ガイド部51に入り、また、当該潤滑油ガイド部51から出ることができる。
潤滑油ガイド部51の構造について具体的に説明すると、アイドルギア21の回転軸線に平行な方向で見たときに、潤滑油ガイド部51は、図4に示すように、V字を回転させたような形状となっている。潤滑油ガイド部51の屈曲部分の位置は、アイドル軸14の噴射開口部70から噴射される潤滑油がその内部に入るように定められている。以下の説明では、潤滑油ガイド部51において噴射開口部70からの潤滑油が取り込まれる部分を、取込部52と呼ぶことがある。
潤滑油ガイド部51は、第1経路53と、第2経路54と、を備える。第1経路53及び第2経路54は、取込部52の部分で、屈曲状の接続部を形成しながら互いに接続している。
第1経路53は、取込部52と、アイドルギア21とクランクギア22との噛合い部E1と軸方向で対面する第1対面位置F1と、を接続する細長い直線状の経路として形成されている。
第2経路54は、取込部52と、アイドルギア21とカムギア23との噛合い部E2と軸方向で対面する第2対面位置F2と、を接続する細長い直線状の経路として形成されている。
第1経路53及び第2経路54は、何れも、断面が概ねV字状である直線状の溝により形成されている。第1経路53及び第2経路54において、潤滑油は、取込部52から各噛合い部E1,E2と軸方向で対面する対面位置F1,F2まで流れる。
図4に示すように、第1経路53及び第2経路54の何れも、潤滑油が流れる方向の上流端よりも下流端が低くなるように向けられている。これにより、潤滑油の自重を利用して、潤滑油を第1経路53及び第2経路54に沿って円滑に導くことができる。
また、第1経路53及び第2経路54の何れも、上流端から下流端に近づくにつれて溝の幅が緩やかに小さくなっている。これにより、それぞれの経路の下流端から、各噛合い部E1,E2に対して掛けられる潤滑油の流れを細くすることができ、噛合い部E1,E2に対する一層集中的な潤滑を実現することができる。
図5に示すように、潤滑油ガイド部51の内部には分流突起部55が設けられている。この分流突起部55は、取込部52の近傍であって、第1経路53と第2経路54とが屈曲状に接続される部分の内周側に配置されている。この分流突起部55の表面には、図6に示すように、傾斜して配置された2つの分流案内面55aが配置されている。分流突起部55は、2つの分流案内面55aの境界付近に噴射開口部70からの潤滑油が当たるように配置されている。2つの分流案内面55aの向きは、互いに異なっている。それぞれの分流案内面55aは、対応する第1経路53又は第2経路54の内壁面に滑らかに接続している。
取込部52を介して潤滑油ガイド部51に供給された潤滑油の流れは、分流突起部55の2つの分流案内面55aの境界において分割される。潤滑油の一部は第1経路53に流れ、残りは第2経路54に流れる。分流突起部55の位置、分流案内面55aの形状等を変更することで、2つの経路に潤滑油が分配される割合を調整することができる。
第1経路53及び第2経路54のそれぞれには、潤滑油が流れる方向の下流側端部において、排出傾斜面57,58が形成されている。この排出傾斜面57,58は、潤滑油が流れる方向の下流側に近づくに従って深さを減少させるように形成されている。これにより、第1経路53及び第2経路54のそれぞれを通過する潤滑油は、排出傾斜面57,58に当たることで向きが変更され、噛合い部E1,E2に向けて掛けられる。
排出傾斜面57,58は、噛合い部E1,E2に対して軸方向でほぼ対面するように配置されており、潤滑油ガイド部51の細長い経路に沿って流れる潤滑油の向きをほぼ垂直に曲げる。従って、噛合い部E1,E2に対して比較的近い位置から潤滑油を掛けることができ、潤滑を確実に行うことができる。また、噛合い部E1,E2に掛けられる潤滑油の向きを、アイドルギア21の軸方向にほぼ沿わせることができる。アイドルギア21、クランクギア22及びカムギア23は何れも平歯車として構成されているので、上記のように噛合い部E1,E2の歯筋に沿う向きに潤滑油を飛ばすことで、潤滑油を早くかつ円滑に歯面の間に導き、実質的な潤滑効果を高めることができる。
第1経路53及び第2経路54は何れも、取込部52から排出傾斜面57,58までの間の経路の全部において、ギアケースカバー36の凹部36aに対して開放されている。従って、潤滑油ガイド部51を含めたギアケースカバー36を例えば鋳物によって製造することが容易である。
次に、噛合い部に対してほぼ軸方向に掛けられる潤滑油の潤滑機能を良好に発揮させるためのギアの形状について、図9を参照して説明する。図9は、潤滑油ガイド部51により掛けられた潤滑油を歯面の間に導くためのギアの形状の例を示す図である。なお、図9に示す2つのギア81,82は、上述のアイドルギア21とクランクギア22、又はアイドルギア21とカムギア23との関係に適用できるものである。
図9(a)及び図9(b)に示す例では、ギア81,82の軸方向一側(潤滑油ガイド部51と対向する側)の面に、円錐面状の傾斜面86が形成されている。この傾斜面86は、図9(b)に示すように、それぞれのギア81,82の歯底よりやや内側から、歯先までにかけて広範囲に形成されている。この傾斜面86の案内により、ギア81,82の軸方向一側の面に付着した潤滑油を、ギア81,82の歯面の間に容易に導くことができる。
図9(c)及び図9(d)に示す例では、ギア81,82の軸方向一側の面と、歯の間に位置する歯底部と、を接続するように、傾斜面87が形成されている。この傾斜面87を設けることによっても、図9(a)及び図9(b)の例と同様に、潤滑油が歯面の間に導かれ易くなる。
図9(e)及び図9(f)に示す例では、ギア81,82の軸方向一側の面に、歯底部に相当する位置に、周方向に沿うリング状の溝88が形成されている。この例では溝88は断面半円状に形成されているが、例えば断面V字状の溝とすることもできる。この構成では、溝88の内部に潤滑油をある程度保持できるので、歯底部から潤滑油を歯面の間に安定して導くことができる。
以上に説明したように、本実施形態のエンジン1は、ギアケース35と、ギアケースカバー36と、アイドルギア21と、アイドル軸14と、クランクギア22と、カムギア23と、を備える。ギアケースカバー36は、ギアケース35に固定される。アイドル軸14は、アイドルギア21を回転可能に支持する。クランクギア22は、アイドルギア21と噛み合う。クランクギア22は、カムギア23と噛み合う。アイドルギア21、アイドル軸14、クランクギア22及びカムギア23は、ギアケース35とギアケースカバー36とにより形成される収容空間に配置される。アイドル軸14において、ギアケースカバー36に対向する軸端面に、潤滑油を噴出する噴射開口部70が形成される。ギアケースカバー36には、潤滑油ガイド部51が設けられている。潤滑油ガイド部51は、第1経路53と、第2経路54と、を有する。第1経路53は、噴射開口部70から供給された潤滑油を、アイドルギア21とクランクギア22との噛合い部E1に軸方向でほぼ対面する第1対面位置F1まで案内し、当該第1対面位置F1から噛合い部E1に向けて潤滑油を掛ける。第2経路54は、噴射開口部70から供給された潤滑油を、アイドルギア21とカムギア23との噛合い部E2に軸方向でほぼ対面する第2対面位置F2まで案内し、当該第2対面位置F2から噛合い部E2に向けて潤滑油を掛ける。第1経路53と第2経路54とが互いに接続している。
これにより、対面位置F1,F2から噛合い部E1,E2に向けて、およそ軸方向に沿って潤滑油を飛ばして掛けることができるので、噛合い部E1,E2に掛けられた潤滑油を歯面の間に到達させ易くなり、噛合い部E1,E2を実質的に良好に潤滑することができる。その結果、噛合い部E1,E2での騒音の発生を効果的に抑制することができる。
更に、潤滑油を第1経路53と第2経路54とに分岐して流すことで、2つの噛合い部E1,E2に潤滑油を分配しながら掛けることができる。従って、簡素な構成で、複数の噛合い部E1,E2に対して潤滑を行うことができる。
また、本実施形態のエンジン1において、潤滑油ガイド部51には、第1経路53と第2経路54とが接続する箇所において、分流突起部55が設けられる。
これにより、噴射開口部70から供給された潤滑油が分流突起部55に当たることによって、潤滑油の流れが第1経路53と第2経路54とに分けられる。その結果、第1経路53及び第2経路54に潤滑油を簡素な構成で確実に分配して、複数の噛合い部E1,E2をそれぞれ潤滑することができる。
また、本実施形態のエンジン1においては、第1経路53及び第2経路54のそれぞれにおいて、供給される潤滑油が第1対面位置F1又は第2対面位置F2まで案内される経路の全部が、ギアケースカバー36の内部空間に対して開放されている。
これにより、潤滑油ガイド部51を簡素化することができ、製造コストを低減することができる。
次に、第2実施形態を説明する。図10は、第2実施形態における潤滑油ガイド部51xの拡大図である。図11は、図10のD−D断面を示す模式図である。なお、本実施形態の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
第2実施形態のエンジンにおいて、潤滑油ガイド部51xは図10に示すように、第1経路53及び第2経路54の端部以外の部分が、ギアケースカバー36の凹部36aに対して閉鎖されている。
この閉鎖部分は、ギアケースカバー36(言い換えれば、潤滑油ガイド部51x)を形成するときに併せて一体形成することができる。ただし、一側を開放した凹部をギアケースカバー36の内壁に(第1実施形態と同様に)形成し、当該開放部分を別の部材で覆って固定することにより、上記の閉鎖部分を実現することもできる。
第1経路53及び第2経路54の接続部分において、ギアケースカバー36の凹部36aの内壁には、円形の取込開口部52xが形成されている。この取込開口部52xは、前述の第1実施形態の取込部52とほぼ同じ位置に配置されている。噴射開口部70から噴射された潤滑油は、この取込開口部52xを介して、第1経路53及び第2経路54の内部に入る。
潤滑油が流れる方向において、第1経路53及び第2経路54のそれぞれの下流端には、第1排出開口部59及び第2排出開口部60が形成される。第1排出開口部59は、第1対面位置F1に配置され、第2排出開口部60は、第2対面位置F2に配置される。第1経路53を通過した潤滑油は、第1排出開口部59を介して、噛合い部E1に掛けられる。第2経路54を通過した潤滑油は、第2排出開口部60を介して、噛合い部E2に掛けられる。
本実施形態では、第1経路53及び第2経路54の長手方向中間部は、ギアケースカバー36の凹部36aに対して仕切られている。このため、取込開口部52xから潤滑油ガイド部51xに供給された潤滑油は、排出開口部59,60に至る途中では、第1経路53又は第2経路54からギアケースカバー36の内部空間へ抜けることがない。従って、排出開口部59,60から噛合い部E1,E2に向けて効率良く(集中して)潤滑油を掛けることができる。
各噛合い部E1,E2に対して掛けられる潤滑油の流れの太さは、排出開口部59,60の大きさにより定まる。排出開口部59,60の開口面積を、例えば取込開口部52xの開口面積よりも小さくすることで、当該排出開口部59,60から噛合い部E1,E2に向かって潤滑油が噴射される速度を高めることができる。これにより、例えば、排出開口部59,60と噛合い部E1,E2との間が離れている場合でも、潤滑油を勢いよく飛ばして、噛合い部E1,E2を良好に潤滑することができる。
エンジン1を冷却するためのファン7は、図1に示すように、ギアケースカバー36の近傍に配置されている。ファン7が回転することにより、風が生成され、この風がギアケースカバー36に当たる。この結果、潤滑油ガイド部51に入った潤滑油の熱を、ギアケースカバー36の壁部を介して外部に逃がすことができる。従って、潤滑油の温度を低下させて、ある程度大きな粘性を有する状態で潤滑油を噛合い部E1,E2に供給することができるので、潤滑油のクッション性を発揮させて、歯打ち音等の騒音を効果的に抑制することができる。
なお、上述の第1実施形態においても、ギアケースカバー36の強制空冷による潤滑油の冷却効果は得られる。しかしながら、本実施形態では、潤滑油は、取込開口部52xから排出開口部59,60に至るまでに通過する経路の途中部が、ギアケースカバー36の凹部36aに対して閉鎖されている。従って、潤滑油が当該経路を通過する過程で、経路の内壁と広い面積で接触して熱交換が行われるため、潤滑油をより良好に冷却することができる。
以上に説明したように、本実施形態のエンジンにおいては、第1経路53及び第2経路54のそれぞれにおいて、供給される潤滑油が第1対面位置F1又は第2対面位置F2まで案内される経路の途中部が、ギアケースカバー36の凹部36aに対して閉鎖されている。
これにより、潤滑油ガイド部51xに供給された潤滑油の多くを、噛合い部E1,E2と軸方向で対面する対面位置F1,F2まで確実に案内することができる。従って、潤滑油を効率的に利用することができる。
また、本実施形態のエンジンにおいて、潤滑油ガイド部51xには、取込開口部52xが形成されている。取込開口部52xを介して、当該潤滑油ガイド部51xの内部に潤滑油が取り込まれる。第1経路53には、アイドルギア21とクランクギア22との噛合い部E1に向けて潤滑油を噴出する第1排出開口部59が形成される。第2経路54には、アイドルギア21とカムギア23との噛合い部E2に向けて潤滑油を噴出する第2排出開口部60が形成される。第1排出開口部59の開口面積及び第2排出開口部60の開口面積は、何れも、取込開口部52xの開口面積よりも小さい。
これにより、排出開口部59,60から潤滑油を勢い良く飛ばして、噛合い部E1,E2を良好に潤滑することができる。
また、本実施形態のエンジンにおいて、ギアケースカバー36の外側にファン7が配置される。ファン7の回転により生成する風がギアケースカバー36に当たる。
これにより、カバーに設けられた潤滑油ガイド部51xを通過する潤滑油に対して強制的な空冷を行うことで、潤滑油の温度を良好に低下させることができる。この結果、潤滑油の粘性が大きくなってクッション性を増加させるので、噛合い部E1,E2の騒音低減効果を高めることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
潤滑油ガイド部51,51xは、ギアケースカバー36とは別の部品により構成されても良い。
潤滑油ガイド部51,51xは、1箇所から2つの経路が分岐される構成に代えて、3つ以上の経路が分岐される構成に変更することができる。
アイドル軸14に噴射開口部70が複数形成されても良い。この場合、潤滑油ガイド部51,51xを、噴射開口部の数に対応して複数設けることができる。
図9に示すギア81,82の形状の例は、第2実施形態の例えばアイドルギア21及びクランクギア22に適用されても良い。
第1経路53及び第2経路54は、直線状に形成されることに代えて、曲線状に形成されても良い。
ギアケース35は、シリンダブロック2に一体形成されても良い。
潤滑する対象の噛合い部は、アイドルギア21とクランクギア22との噛合い部E1、又は、アイドルギア21とカムギア23との噛合い部E2に限定されず、他の噛合い部を潤滑するために本発明の構成を適用することもできる。
本発明は、ディーゼルエンジンと異なるエンジン、例えば、ガソリンエンジン又はガスエンジン等に用いることもできる。本発明は、平歯車以外の例えばハスバ歯車にも用いることができる。
1 エンジン
7 ファン
14 アイドル軸(支軸)
21 アイドルギア(第1ギア)
22 クランクギア(第2ギア)
23 カムギア(第3ギア)
35 ギアケース(ハウジング)
36 ギアケースカバー(カバー)
51 潤滑油ガイド部
53 第1経路
54 第2経路
55 分流突起部
70 噴射開口部(開口部)
E1,E2 噛合い部
F1,F2 対面位置

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに固定されるカバーと、
    第1ギアと、
    前記第1ギアを回転可能に支持する支軸と、
    前記第1ギアと噛み合う第2ギアと、
    を備え、
    前記第1ギア、前記支軸及び前記第2ギア、前記ハウジングと前記カバーとにより形成される収容空間に配置され、
    前記支軸において、前記カバーに対向する軸端面に、潤滑油を噴出する開口部が形成され、
    前記カバーには、潤滑油ガイド部が設けられており、
    前記潤滑油ガイド部は、
    前記開口部から供給された潤滑油を、前記第1ギアと前記第2ギアとの噛合い部に軸方向でほぼ対面する第1対面位置まで案内し、当該第1対面位置から前記第1ギアと前記第2ギアとの噛合い部に向けて潤滑油を掛ける第1経路
    を有することを特徴とするエンジン。
  2. 請求項1に記載のエンジンであって、
    前記第1ギアと噛み合う第3ギアを備え、
    前記第3ギアは、前記収容空間に配置され、
    前記潤滑油ガイド部は、
    前記開口部から供給された潤滑油を、前記第1ギアと前記第3ギアとの噛合い部に軸方向でほぼ対面する第2対面位置まで案内し、当該第2対面位置から前記第1ギアと前記第3ギアとの噛合い部に向けて潤滑油を掛ける第2経路
    を有し、
    前記第1経路と前記第2経路とが互いに接続していることを特徴とするエンジン。
  3. 請求項に記載のエンジンであって、
    前記潤滑油ガイド部には、前記第1経路と前記第2経路とが接続する箇所において、分流突起部が設けられていることを特徴とするエンジン。
  4. 請求項又はに記載のエンジンであって、
    前記第1経路及び前記第2経路のそれぞれにおいて、供給される潤滑油が前記第1対面位置又は前記第2対面位置まで案内される経路の全部が、前記カバーの内部空間に対して開放されていることを特徴とするエンジン。
  5. 請求項2から4までの何れか一項に記載のエンジンであって、
    前記第1経路及び前記第2経路のそれぞれにおいて、供給される潤滑油が前記第1対面位置又は前記第2対面位置まで案内される経路の少なくとも一部が、前記カバーの内部空間に対して閉鎖されていることを特徴とするエンジン。
  6. 請求項に記載のエンジンであって、
    前記潤滑油ガイド部には、前記潤滑油ガイド部の内部に潤滑油を取り込む取込開口部が形成され、
    前記第1経路には、前記第1ギアと前記第2ギアとの噛合い部に向けて潤滑油を噴出する第1排出開口部が形成され、
    前記第2経路には、前記第1ギアと前記第3ギアとの噛合い部に向けて潤滑油を噴出する第2排出開口部が形成され、
    前記第1排出開口部の開口面積及び前記第2排出開口部の開口面積は、何れも、前記取込開口部の開口面積よりも小さいことを特徴とするエンジン。
  7. 請求項1からまでの何れか一項に記載のエンジンであって、
    前記カバーの外側にファンが配置され、
    前記ファンの回転により生成する風が前記カバーに当たることを特徴とするエンジン。
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