JP6830420B2 - ダイスとカッタユニットとの連結機構、水中カット式造粒機およびダイスとカッタユニットとの連結方法 - Google Patents

ダイスとカッタユニットとの連結機構、水中カット式造粒機およびダイスとカッタユニットとの連結方法 Download PDF

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Description

本発明は、ダイスとカッタユニットとの連結機構、水中カット式造粒機およびダイスとカッタユニットとの連結方法に関するものである。
一般に、合成樹脂原材料をペレットに加工する造粒機に関し、大容量の処理を可能にする水中カット式造粒機が知られている(特許文献1)。この水中カット式造粒機は、主としてスクリュ式ミキサ、ダイス、カッタユニット等を備えている。カッタユニットは、循環箱とカッタを備えている。
水中カット式造粒機は、合成樹脂原材料をスクリュ式ミキサで混練溶融し、溶融した合成樹脂原材料をダイスのダイス孔から連続的に吐出し、これをダイス孔に押し当てたカッタで切断することで、合成樹脂原材料をペレットへと加工している。合成樹脂原材料は、高温で溶融し、低温で固化する性質がある。したがって、合成樹脂原材料は、加工の容易な高温で加工される。しかし、切断後は、形状を保持することが好ましい。このため、合成樹脂原材料は、切断後に冷却され形状を保持される。合成樹脂原材料の冷却は、ダイス孔の吐出部側を覆う循環箱で行われる。循環箱の内部は、水で満たされている。すなわち、合成樹脂原材料は、ダイス孔から吐出し、切断されるとともに、水で冷却される。
水中カット式造粒機では、ペレットに使用する合成樹脂原材料を変更する場合や、装置の運転開始時または運転停止時に、ダイスの清掃を行う必要がある。ダイスの清掃は、ダイスに付着した合成樹脂原材料をかき取り廃棄する作業である。ダイス孔が循環箱およびカッタで覆われていると、作業者は、合成樹脂原材料のかき取り作業を行いにくい。循環箱およびカッタは、ダイスから取り外しが容易な構成とすることが好ましい。
特許文献1に記載された水中カット式造粒機では、カッタユニットに車輪およびモータが備えられており、カッタユニットは、前進と後退ができる。また、カッタユニットは、ダイスのダイス孔が形成された面の正面に配置され、ダイス孔が形成された面に向かって開口を向けて配置された循環箱と循環箱の内部に配置されたカッタを備えている。カッタユニットが前進することで対向するダイスに循環箱を連結することができ、後退することで循環箱とダイスとの連結を解除することができる。このとき、ダイス孔に押し当てられているカッタも循環箱とともに移動する。
循環箱とカッタをダイスに押し当てるときにカッタの回転軸の方向とダイスの法線方向がずれてしまうと、カッタの一部のみが片寄ってダイスに強く接触し、その部分においてダイスとカッタの磨耗を生じる。このため、ダイスに循環箱およびカッタを連結する場合には、カッタがダイスに均等に接触するように、循環箱をダイスに強く押し当てて固定し、ダイスの法線方向とカッタの回転軸の方向を一致させる必要がある。
特許文献1に記載された水中カット式造粒機では、ダイスへのカッタユニットの循環箱の固定は、ロックバーとカッタロックリングを用いて行われている。ロックバーは、カッタユニットに備えられ、先端に膨らみのある棒状部材からなる。ロックバーは、カッタユニットに備えられた油圧シリンダにより軸方向に駆動することができ、カッタユニットから独立して駆動することもできる。他方、カッタロックリングは、ダイス側に設けられ、ダルマ穴形状のロック孔が形成されている。すなわち、ロック孔は、大きい径の部分と小さい径の部分がつながった構成である。
具体的にダイスへの循環箱の固定は、以下の手順で行われる。まず、カッタユニットをダイスへ接近させ、循環箱をダイスに密着させるとともに、カッタユニットから延びるロックバーをダイス側のカッタロックリングのロック孔に挿通し、ロックバーの先端の大径の部分がロック孔を通過するようにロックバーを前進させる。その後、カッタロックリングを回転させる。これにより、ロックバーがカッタロックリングのロック孔の大きい径の部分を挿通している状態からロック孔の小さい径の部分を挿通している状態に移行する。ロックバーの先端はロックバーの軸と比較して太くなっている。また、ロックバーの先端は、ロック孔の大きい径の部分を挿通できるが、ロック孔の小さい径の部分を挿通できない構成である。このため、カッタロックリングを回転させた後は、ロックバーがカッタロックリングから離脱できない。
したがって、上記のようにカッタロックリングを回転させた後に、ロックバーをカッタユニット側の油圧シリンダにより引っ張ることで、ロックバーの大径の部分に係止されたカッタロックリングがカッタユニットに対して相対的に近づいて、循環箱はダイスに強く押し当てられた状態で固定される。これにより、循環箱がダイスとの連結面でガタツキなく固定され、循環箱とダイスの位置関係が一定の関係となり、ダイスの法線方向と循環箱の内部に配置されたカッタの回転軸の方向が一致する。
特開2006−239990号公報
しかし、特許文献1に記載された水中カット式造粒機では、ダイスのカッタロックリングの回転軸とカッタユニットのダイスへの連結部の中心軸がずれている場合、カッタユニットから延びるロックバーをカッタロックリングのロック孔に挿通させた後に、カッタロックリングを回転することができず、ダイスとカッタユニットの連結が行えない場合がある。これは、カッタロックリングを回転させるときに、ロックバーがロック孔の小さい径の部分の端面と干渉してしまうためである。
また、造粒機では、造粒時にダイスが加熱されて、ダイスが熱変形を起こす場合がある。この場合、連結されているダイスとカッタユニットを切り離そうとしても、ダイスの熱変形に起因して、ロックバーがロック孔の端面に干渉して、カッタロックリングを回転させてロックバーをカッタロックリングのロック孔の小さい径の部分を挿通している状態から大きい径の部分を挿通している状態に戻すことができず、切り離しが行えない場合がある。
さらに、切り離し後にダイスとカッタユニットを再度連結する場合に、熱変形の影響でカッタユニットのダイスへの連結部の中心軸とダイスのカッタロックリングの回転軸がずれ、連結が困難となる場合がある。その場合には、カッタユニットのダイスへの連結部の中心軸とカッタロックリングの回転軸が一致するように連結部の位置調整を行う必要がある。
そこで、本発明は、ダイスとカッタユニットの中心軸のずれが生じている場合でも、ダイスへのカッタユニットの連結および切り離しが可能なダイスとカッタユニットとの連結機構を提供することを目的とする。
本発明に係るダイスとカッタユニットとの連結機構は、原材料を吐出するダイス孔が形成されているダイスと、前記ダイスを固定し、開口端部と前記開口端部より幅が狭い閉じた端部を有する切欠部が形成されたダイホルダと、前記ダイスに対向し、前記ダイスの前記原材料が吐出する面に押し当てられるカッタと、前記ダイスに向かって延びる第1のロッド部と前記第1のロッド部の先端に取付けられた突起部と第1のロッド部に対して傾斜する方向に延びる第2のロッド部とからなるロックバーと、前記ロックバーを駆動する駆動手段と、を備えたカッタユニットと、を備え、前記駆動手段によって、前記第2のロッド部が前記傾斜する方向に進退し、かつ、前記第1のロッド部が前記ダイスに向かって延びる方向に進退するとともに前記切欠部の前記開口端部と前記閉じた端部とを結ぶ方向に移動するように前記ロックバーが駆動され、前記ロックバーの前記突起部が前記ダイホルダの背面に当接する状態で前記第1のロッド部が前記閉じた端部の内側縁部に当接する。
本発明に係る水中カット式造粒機は、前記ダイスとカッタユニットとの連結機構を備える。
本発明に係るダイスとカッタユニットとの連結方法は、前記ダイスとカッタユニットとの連結機構を用いて、前記シリンダにより、前記ロックバーの前記突起部を前記ダイホルダの背面に当接させるとともに、前記第1のロッド部が前記閉じた端部の内側縁部に当接させる工程、を備える。
上記構成により本発明は、ダイスとカッタユニットの中心軸のずれが生じている場合でも、ダイスへのカッタユニットの連結および切り離しが可能なダイスとカッタユニットとの連結機構を提供する。
本発明に係るダイスとカッタユニットとの連結機構を有する水中カット式造粒機の一実施形態の構成を示す正面図である。 図1に示す水中カット式造粒機のカッタユニットの部分の構成を示す正面図である。 (a1),(b1)は、油圧シリンダに油圧付加をする前の、図2に示すカッタユニットのダイスとの連結面を示す断面図および正面図であり、(a2),(b2)は、油圧シリンダに油圧付加をした後の図2に示すカッタユニットのダイスとの連結面を示す断面図および正面図である。 (a),(b)は、図1に示すダイスのカッタユニットとの連結面を示す平面図および正面図である。 (a1)は、油圧シリンダに油圧付加をする前のダイスとカッタユニットの連結部の構成を示す上側から見た断面図であり、(b1)は、(a1)のC−C矢視の部分を示す断面図である。(a2)は、油圧シリンダに油圧付加をした後のダイスとカッタユニットの連結部の構成を示す上側断面図であり、(b2)は、(a2)のD−D矢視の部分を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を限定するものではない。また、本発明は、技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
[水中カット式造粒機の構成]
図1は、本発明に係るダイス8とカッタユニット9の連結機構を有する水中カット式造粒機1の一実施形態の構成を説明するための図である。
水中カット式造粒機1は、フィーダ14および循環水パイプ41と連結されており、フィーダ14から供給された合成樹脂原材料を装置の内部でペレットに加工して循環水パイプ41から循環水とともに排出する装置である。水中カット式造粒機1は、図1に示すように、様々な構成部品が連なって構成されている。
フィーダ14は、水中カット式造粒機1に単位時間あたりに一定の量の合成樹脂原材料を供給する装置であり、水中カット式造粒機1の上部に配置されている。
水中カット式造粒機1は、ホッパー13、スクリュ式ミキサ4、ダイバーターバルブ5、ギアポンプ6、スクリーンチェンジャ7、ダイホルダ32、ダイス8およびカッタユニット9を主として備え、この順番に各構成部品が連なって構成されている。すなわち、フィーダ14から供給された合成樹脂原材料は、この順番に各構成部品の内部を通り加工される。また、カッタユニット9は、台車50と循環箱40を備えている。
ホッパー13は、上部に原材料供給口を有し、漏斗のような形状をしている。フィーダ14から供給された合成樹脂原材料を上部の原材料供給口で受け取り、スクリュ式ミキサ4へ供給する。
スクリュ式ミキサ4は、フィーダ14から供給された合成樹脂原材料をホッパー13から受け取る。スクリュ式ミキサ4は、加熱されており、合成樹脂原材料を内部で混練溶融させる。スクリュ式ミキサ4は、混練溶融した合成樹脂原材料を次の工程のダイバーターバルブ5へ送る。
ダイバーターバルブ5は、一つの入口と二つの出口と弁を有する。弁の切り替えにより、ダイバーターバルブ5は、入口から入った合成樹脂原材料を任意の出口から排出することができる。ダイバーターバルブ5の一方の出口はギアポンプ6につながり、他方の出口は、水中カット式造粒機1の外部に繋がっている。すなわち、ダイバーターバルブ5は、スクリュ式ミキサ4により溶融混錬された合成樹脂原材料をギアポンプ6へ流動させるか、又は、外部へ排出させるかの切換えを行う。
具体的には、溶融混錬された合成樹脂原材料の物性が安定している場合に、ダイバーターバルブ5は、一方の出口から合成樹脂原材料を射出し、合成樹脂原材料を次の工程のギアポンプ6へ送る。これに対し、溶融混錬された合成樹脂原材料の物性が安定しない場合、水中カット式造粒機1で生産する製品が不良となってしまうため、ダイバーターバルブ5は、その合成樹脂原材料を他方の出口から水中カット式造粒機1の外部へ排出する。
ギアポンプ6は、ダイバーターバルブ5とスクリーンチェンジャ7に連結されており、ダイバーターバルブ5より供給された合成樹脂原材料を、スクリーンチェンジャ7へと加圧しながら押し出す。
スクリーンチェンジャ7は、複数のスクリーン(図示省略)を備える。ギアポンプ6から供給された合成樹脂原材料は、スクリーンを通過することで不純物を取り除かれる。また、スクリーンチェンジャ7は、スクリーンが目詰まりしたときに水中カット式造粒機1を停止することなくスクリーン交換を行う。スクリーンチェンジャ7を通過した合成樹脂原材料は、ダイホルダ32を介してダイス8へと向かう。
ダイホルダ32は、スクリーンチェンジャ7と連結され、ダイス8を固定するための部品である。ダイホルダ32からダイス8は容易に取外しができるため、ダイス8のメンテナンスを容易に行うことができる。
ダイス8は、ダイホルダ32に固定され、複数のダイス孔81(図4参照)が形成されている。ダイス8は、スクリーンチェンジャ7から供給された合成樹脂原材料をダイホルダ32から受取り、ダイス孔81を通過させることで、合成樹脂原材料を長細い円柱形状へと加工する。
なお、上述したダイバーターバルブ5、ギアポンプ6、スクリーンチェンジャ7およびダイス8は、合成樹脂原材料の加工性を維持するために加熱されている。
カッタユニット9は、移動可能な台車50によりダイス8に対して接近と離脱を行うことができる。カッタユニット9に備えられた循環箱40は、ダイス8側に向いている開口29(図3参照)を有する箱型形状である。カッタユニット9がダイス8へ接近する場合、ダイス8のダイス孔81は、循環箱40により覆われる。すなわち、ダイス孔81より吐出された合成樹脂原材料が、循環箱40の内部に入る構成となる。また、循環箱40の内部には、カッタ60(図2参照)が配置されている。カッタユニット9がダイス8へ連結されている場合、カッタ60は、ダイス8のダイス孔81の形成された面に押し当てられる。カッタ60は、ダイス孔81から吐出された合成樹脂原材料を切断し、ペレット形状へと加工する。さらに、循環箱40は、循環水パイプ41と連結されている。これにより、水中カット式造粒機1の運転時には、循環箱40の内部が循環水パイプ41から供給された水に満たされる。切断された合成樹脂原材料は、水で冷却され形状を固定される。
冷却されたペレット形状の合成樹脂原材料は、循環水とともに循環水パイプ41を通り、脱水・乾燥装置(図示省略)へ輸送される。合成樹脂原材料は、脱水・乾燥装置で乾燥されペレットが生産される。
[カッタユニットの詳細な構成]
次に図1に示した水中カット式造粒機1に備えられているカッタユニット9の構成についてより詳細に説明する。図2は、図1に示した水中カット式造粒機1に備えられているカッタユニット9の構成を示す図である。カッタユニット9は、循環箱40、台車50、カッタモータ50a、ピニオン53、チェーン54、エアーモータ55、カッタ60および耐震ゴム(図示省略)を備える。カッタユニット9は、平坦な基台51の上部に配置される。基台51の上部には、ラック52が配置されている。
カッタユニット9は、ダイス8の合成樹脂原材料の吐出面の正面に配置される。カッタユニット9は、移動するための駆動手段(エアーモータ55)を有する台車50に合成樹脂原材料を加工するための各種構成部品を搭載した構成からなる。具体的にはカッタユニット9は、台車50の上に耐震ゴムが配置され、その上に循環箱40、カッタモータ50aおよびカッタ60が配置された構成である。循環箱40は、ダイス8の合成樹脂原材料の吐出面の方向に開口29(図3参照)を向けた状態で台車50に配置されている。また、台車50は、前後方向(図示A方向)へ移動することができる。これにより、前進することで循環箱40をダイス8へ連結することができ、後退することで循環箱40をダイス8から切り離しすることができる。また、循環箱40とダイス8の連結時は、後述する固定機構により、循環箱40とダイス8は、強固に密着される。
カッタユニット9の移動には、台車50に搭載されたエアーモータ55の動力が用いられる。エアーモータ55は、チェーン54を介してピニオン53と繋げられている。また、ピニオン53は、水中カット式造粒機1が設置されている面に固定された基台51のラック52と噛み合っている。これにより、エアーモータ55の動力が台車50の前後運動の移動へと変換される。
カッタ60は、循環箱40の内部に配置されている。カッタモータ50aは、循環箱40の内部のカッタ60と連結されている。カッタモータ50aは、カッタ60を回転させる。
[カッタユニットとダイスの連結部の固定機構]
次にカッタユニット9の循環箱40とダイス8の連結部の固定構造について説明する。図3は、カッタユニット9に備えられた循環箱40のダイス8への連結部分を示した図である。図3に示すように、カッタユニット9は、循環箱40の周りにロックバー21、油圧シリンダ22、スプリング23、エアシリンダ24、安全装置25およびストッパ26を備える。
図3(a1),(b1)は、カッタユニット9の油圧シリンダ22に油圧が付加される前の状態を示し、図3(a2),(b2)は、油圧シリンダ22に油圧が付加された状態を示す。なお、図3(a1)は、図3(b1)のA−A断面を示す図であり、図3(a2)は、図3(b2)のB−B断面を示す図である。
循環箱40の周囲には、ダイス8との固定に用いられるロックバー21を移動させるための機構が配置された機構配置部を有する。また、循環箱40は、ダイス8と接触する平坦な接触面28を有する。接触面28には、ダイス8から吐出された合成樹脂原材料が進入するための開口29と、この開口29を囲むように配置された長穴30が4個形成されている。長穴30からは、ロックバー21の先端が突き出た構成である。長穴30の長手方向は、全て同一方向(図3(b1)の左右方向)に統一されている。長穴30は、接触面28から、循環箱40の内部の機構配置部まで貫通している。循環箱40の機構配置部には、ロックバー21の移動のために使用する油圧シリンダ22が配置される。
ロックバー21は、棒状部材からなる。ロックバー21は、接触面28に直交する方向に沿ってダイス8に向かって延びる第1のロッド部211と第1のロッド部211に対して45度傾斜する方向に延びる第2のロッド部212を有する。ただし、この傾斜角度は、45度に限定されない。また、ロックバー21の第1のロッド部211の先端には、先端の径が他の部分の径より太くなるように突起部27が設けられている。
油圧シリンダ22は、単動シリンダであり、内部にスプリング23が配置される。油圧シリンダ22は、循環箱40の機構配置部に配置される。このとき、油圧シリンダ22は、接触面28に垂直な軸に対してロックバー21の曲げ角度と同じ角度、すなわち45度傾いた状態で配置される。また、油圧シリンダ22は、ロックバー21の第2のロッド部212の一部を収容している。すなわち、第2のロッド部212が油圧シリンダ22のピストンロッドになっていて、油圧シリンダ22による進行方向と第2のロッド部212が延びる方向が一致している。ロックバー21の第1のロッド部211の軸は、接触面28に垂直な軸と一致するように配置される。
油圧シリンダ22に油圧をかけた場合、油圧の力により、ロックバー21の第2のロッド部212は、油圧シリンダ22の外部へ押し出されている状態(図3(a1)参照)から油圧シリンダ22の内部へ引き込まれた状態(図3(a2)参照)になる。このとき、油圧シリンダ22は、接触面28に対して傾斜して配置されているため、ロックバー21の突起部27は、接触面28の方向へ移動するとともに、接触面28に対して平行な方向へも移動する。
他方、油圧シリンダ22から油圧を除去した場合、スプリング23の力により、ロックバー21の第2のロッド部212は、油圧シリンダ22から突出する。これにより、ロックバー21は、油圧シリンダ22に油圧を付加する前の状態にもどる。
なお、図3(a2)に示すように油圧シリンダ22に油圧を付加した状態では、循環箱40の内部のダイス側に向いた壁面401とストッパ26の間に空間ができる。このとき、安全装置25がエアシリンダ24によって駆動されて、この空間に安全装置25がはまり込み、ロックバー21が固定される。
図4(a),4(b)は、循環箱40と連結するダイス8とダイス8を固定するダイホルダ32を示した断面図および平面図である。
図4に示すように、ダイス8は、円盤状の形状からなり、表面に多数のダイス孔81が形成されている。ダイス8は、ダイス孔81から合成樹脂原材料が吐出する。ダイス8は、ダイホルダ32に交換可能な状態で取り付けられている。ダイホルダ32に取り付けるダイス8を交換することで、水中カット式造粒機1の製造するペレットの仕様を容易に変更することができる。
ダイホルダ32は、ダイス8の固定用部品であり、スクリーンチェンジャ7に連結されている(図1参照)。ダイホルダ32は、4隅に固定用の耳34を有する。耳34には、上述したロックバー21が係合するための切欠部33が形成されている。切欠部33は、長細い形状をしており、切欠部33の長手方向は、水平方向に延びている。切欠部33は、外部に開口した開口端部331と開口端部331よりもダイス8の中心側に位置する閉じた端部332を有している。開口端部331と閉じた端部332を結ぶ直線に直交する方向の幅は、開口端部331よりも閉じた端部332の方が狭い。
図5にダイス8と循環箱40の連結時の連結部の構成を示す。図5(a1),(b1)は、ダイス8に循環箱40が固定される前の状態を示す図である。図5(a2),(b2)は、ダイス8に循環箱40が固定された後の状態を示す図である。なお、図5(b1)は、図5(a1)のC−C断面を示す図であり、図5(b2)は、図5(a2)のD−D断面を示す図である。ダイス8への循環箱40の固定は、以下の手順で行う。
まず、カッタユニット9をダイス8に接近させ(図2参照)、図5(a1),(b1)に示すようにダイホルダ32の4隅の切欠部33の位置にロックバー21が配置された状態にする。この状態において、切欠部33の開口端部331と閉じた端部332を結ぶ方向は、循環箱40の長穴30の延びる方向と一致している。この状態で油圧シリンダ22に油圧を付加する。これにより、油圧シリンダ22のピストンロッドを構成している第2のロッド部212が油圧シリンダ22の内部に引き込まれる。その結果、第1のロッド部211は、接触面28に直交する方向に沿って、カッタユニット9の側に後退するとともに長穴30の延びる方向に沿って、接触面28に平行な方向にも移動する。切欠部33と長穴30は、それぞれの延びる方向が一致しているので長穴30の延びる方向に沿って移動する第1のロッド部211は、開口端部331から閉じた端部332に向かって(図5(b1)の矢印方向に)移動する。最終的には、第1のロッド部211の突起部27がダイホルダ32の背面に当接するとともに、第1のロッド部211が切欠部33の閉じた端部332の内側縁部に当接する位置でロックバー21の移動は停止する。したがって、切欠部33の閉じた端部332を適切な位置に設けておけば、油圧シリンダ22の駆動により、ロックバー21およびカッタユニット9を常に一定の位置(例えば、ダイス8の中心軸と循環箱40の中心軸が一致する位置)に移動させて固定することができる。
[効果1]
本実施形態では、上述したように、切欠部33の開口端部331の幅が広い。したがって、カッタユニット9がダイス8に対してある程度位置ずれした状態でも、連結を行う場合に第1のロッド部211を切欠部33の開口端部331に配置することができる。さらに、切欠部33の幅が開口端部331から閉じた端部332に向かい狭くなることによって、第1のロッド部211を前述した一定の位置に導くことができる。その結果、ダイス8の中心軸と循環箱40の中心軸が一致するようにカッタユニット9の位置が矯正された状態で、カッタユニット9をダイス8に容易かつ高精度に連結できる。
なお、カッタユニット9をダイス8に対してガタツキなく固定するために、ロックバー21および切欠部33は、複数設けられており、本実施形態のように4つ設けられることが好ましい。
また、上述したように、ロックバー21は、大きな力を加えることができる油圧シリンダ22で駆動されている。このため、ロックバー21は、重量物であるカッタユニット9自体を移動させることができる。したがって、連結前にダイス8とカッタユニット9の中心軸にずれが生じていて、連結時にロックバー21とダイホルダ32の切欠部33の端面が干渉した場合であっても、外力を加えることなく、ロックバー21の駆動力のみでダイス8と循環箱40の中心軸の位置を一致した状態にすることができる。なお、ロックバー21を駆動するための駆動手段は、油圧シリンダ22に限定されないが、比較的大きな駆動力を発生できるものであることが好ましい。
上述したように、循環箱40をダイス8に固定すると、ダイス8と循環箱40の中心軸が一致するため、循環箱40の内部に収容されているカッタ60をダイス8の表面に沿うように接触させることができ、カッタ60の刃の磨耗やダイス8の表面の磨耗を低減することができる。また、カッタ60がダイス8の表面に沿うように接触しているため、良好にペレットをカットすることができる。
さらに、ダイス8と循環箱40との切り離し時には、図5(b1)においてロックバー21は、図5(b1)の矢印と逆方向へ移動する。この方向へロックバー21が移動するにつれ、ロックバー21と係合する切欠部33の短手方向の長さが伸びる。したがって、固定時と比較して小さな力でダイス8と循環箱40と切り離しができる。このため、固定と同じ大きさの力で切り離しを行う場合、固定ができた場合に切り離しができない不具合が発生しにくい。
[効果2]
また、本実施形態では、特許文献1に記載された水中カット式造粒機で使用されていたカッタロックリングとカッタロックリング用の空気圧シリンダを使用せずに、ダイス8と循環箱40の固定ができる。
すなわち、本実施形態のように水中カット式造粒機1を構成した場合、従来、カッタロックリングや空気圧シリンダを配置していた場所に他の配管や装置を配置することが可能となり、設計の自由度が広がり、工場での作業性が向上する。
[効果3]
本実施形態では、図5(a2)(b2)に示すように、固定時に循環箱40のダイス側に向いた壁面401とロックバー21に固定されたストッパ26の間に安全装置25が配置される。したがって、停電が発生し、油圧シリンダ22が動力を失った場合でも、ダイス8と循環箱40を固定し続けることができる。
これにより、循環箱40の内部の循環水がダイス8と循環箱40の隙間から流出する事故を防止することができる。
[効果4]
カッタユニット9において循環箱40と台車50の間に耐震ゴムが配置されている。これにより、耐震ゴムが配置されていない場合より大きいダイス8と循環箱40の中心軸のずれが発生した場合であっても、このずれを耐震ゴムが吸収し、ダイス8と循環箱40の中心軸が一致するように固定することができる。
したがって、固定前のダイス8と循環箱40の中心軸のずれがより大きくても、ダイス8と循環箱40を固定することができる。
1 水中カット式造粒機
8 ダイス
9 カッタユニット
21 ロックバー
22 油圧シリンダ
27 突起部
32 ダイホルダ
33 切欠部
40 循環箱
60 カッタ

Claims (7)

  1. 原材料を吐出するダイス孔が形成されているダイスと、
    前記ダイスを固定し、開口端部と前記開口端部より幅が狭い閉じた端部を有する切欠部が形成されたダイホルダと、
    前記ダイスに対向し、前記ダイスの前記原材料が吐出する面に押し当てられるカッタと、前記ダイスに向かって延びる第1のロッド部と前記第1のロッド部の先端に取付けられた突起部と第1のロッド部に対して傾斜する方向に延びる第2のロッド部とからなるロックバーと、前記ロックバーを駆動する駆動手段と、を備えたカッタユニットと、
    を備え、
    前記駆動手段によって、前記第2のロッド部が前記傾斜する方向に進退し、かつ、前記第1のロッド部が前記ダイスに向かって延びる方向に進退するとともに前記切欠部の前記開口端部と前記閉じた端部とを結ぶ方向に移動するように前記ロックバーが駆動され、
    前記ロックバーの前記突起部が前記ダイホルダの背面に当接する状態で前記第1のロッド部が前記閉じた端部の内側縁部に当接する、
    ダイスとカッタユニットとの連結機構。
  2. 請求項1に記載のダイスとカッタユニットとの連結機構において、
    前記駆動手段が油圧シリンダであり、前記第2のロッド部の一部が前記油圧シリンダの内部に収容されてピストンロッドを構成している、
    ダイスとカッタユニットとの連結機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載のダイスとカッタユニットとの連結機構において、
    前記カッタユニットは、
    前記ロックバーが貫通し前記ダイスの側に向いた壁面と、
    前記ロックバーに取付けられたストッパと、
    安全装置と、
    安全装置を駆動するエアシリンダと、
    を備え、
    前記安全装置は、前記ロックバーの前記突起部が前記ダイホルダの背面に当接した状態で、前記ストッパと前記壁面の間に生じる隙間に嵌り前記ロックバーを固定する、
    ダイスとカッタユニットとの連結機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のダイスとカッタユニットとの連結機構において、
    前記カッタユニットは、台車と、
    前記台車の上部に配置された耐震ゴムと、
    をさらに備え、
    前記カッタ、前記ロックバーおよび前記駆動手段が耐震ゴムの上部に配置されている、
    ダイスとカッタユニットとの連結機構。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のダイスとカッタユニットとの連結機構において、
    ロックバーと切欠部はそれぞれ複数設けられており、複数のロックバーは互いに独立して移動可能である
    ダイスとカッタユニットとの連結機構。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のダイスとカッタユニットとの連結機構
    を備える、
    水中カット式造粒機。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のダイスとカッタユニットとの連結機構を用いて、
    前記駆動手段により、前記ロックバーの前記突起部を前記ダイホルダの背面に当接させるとともに、前記第1のロッド部が前記閉じた端部の内側縁部に当接させる工程、
    を備える、
    ダイスとカッタユニットとの連結方法。
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