JP6830219B2 - キッチン用除菌装置 - Google Patents

キッチン用除菌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6830219B2
JP6830219B2 JP2015068128A JP2015068128A JP6830219B2 JP 6830219 B2 JP6830219 B2 JP 6830219B2 JP 2015068128 A JP2015068128 A JP 2015068128A JP 2015068128 A JP2015068128 A JP 2015068128A JP 6830219 B2 JP6830219 B2 JP 6830219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage
xenon lamp
kitchen
voltage
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015068128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016055151A (ja
Inventor
友昭 北川
友昭 北川
川西 弘泰
弘泰 川西
仁史 北村
仁史 北村
川手 隆
隆 川手
有美子 藤里
有美子 藤里
香織 黒
香織 黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JP2016055151A publication Critical patent/JP2016055151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6830219B2 publication Critical patent/JP6830219B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

本発明は、収納庫内に収容された食器類を除菌するキッチン用除菌装置に関する。
従来には、特許文献1に示すように、収納庫内の食器類に対して、キセノンランプの発光により紫外線を照射して、食器類を殺菌できるようにすることが提案されている。
特開平10−137098号公報
しかしながら、特許文献1のものは、紫外線照射の対象である食器が、その表面に光触媒を含む層を形成したものでなければならず、どのような食器でも殺菌できるわけではない。
また特許文献1には、キセノンランプがどのような態様で発光し、紫外線を対象物に照射するかについての記載はない。キセノンランプを長時間にわたって動作させるようなものであれば、消費電力が増大し、多大な動作コストがかかるおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたものである。その目的は、食器などの収納物が表面に特殊な処理を施されていなくてもよく、かつキセノンランプを効率的に動作させて収納庫内の収納物を短時間で除菌できるようにしたキッチン用除菌装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のキッチン用除菌装置は、収納庫の収納空間に紫外線を照射するキセノンランプと、該キセノンランプに電力を供給し、一度の殺菌動作で間欠的に複数回の発光、照射をさせる発光部とを備えており、前記収納庫はキッチンユニットの天板の下方に組み込まれており、前記キセノンランプは、前記収納庫内の上部に複数配され、下方に向けて紫外線を照射する構成とされており、前記収納庫内には、まな板をその表面を上方に向けて設置できる平置き部が形成されており、前記収納庫の箱体内の上部には仕切り板が取り付けられており、前記仕切り板と前記箱体の天井部との間の仕切り空間には、電子部品が配設され、前記複数のキセノンランプは、下方の収納空間を臨むように、前記仕切り板の底板に設けられた複数の開口部に組み付けられており、前記発光部は、前記キセノンランプの発光のつど電力を供給するコンデンサを有しており、前記キセノンランプの発光後に、前記コンデンサの放電時の電圧を検知し、検知電圧が放電時規定電圧以下であることを検出したときに異常を報知する電圧監視部をさらに備えていることを特徴とする。
また、本発明の他のキッチン用除菌装置は、収納庫の収納空間に紫外線を照射するキセノンランプと、該キセノンランプに電力を供給し、一度の殺菌動作で間欠的に複数回の発光、照射をさせる発光部とを備えており、前記収納庫はキッチンユニットの天板の下方に組み込まれており、前記キセノンランプは、前記収納庫内の上部に複数配され、下方に向けて紫外線を照射する構成とされており、前記収納庫内には、まな板をその表面を上方に向けて設置できる平置き部が形成されており、前記収納庫の箱体内の上部には仕切り板が取り付けられており、前記仕切り板と前記箱体の天井部との間の仕切り空間には、電子部品が配設され、前記複数のキセノンランプは、下方の収納空間を臨むように、前記仕切り板の底板に設けられた複数の開口部に組み付けられており、前記発光部は、前記キセノンランプの発光のつど電力を供給するコンデンサを有しており、前記キセノンランプの発光後に、前記コンデンサの充電時の電圧を検知し、検知電圧が充電時規定電圧以上であることを検出したときに異常を報知する電圧監視部をさらに備えていることを特徴とする。
本発明のキッチン用除菌装置によれば、上述した構成となっているため、キセノンランプを効率的に動作させて収納庫内の収納物を短時間にほぼ確実に除菌することができる。また、対象となる食器類の表面に特殊な処理を施しておく必要がなく、どのような収納物も除菌の対象とすることができる。
本発明の一実施形態に係るキッチン用除菌装置の基本制御ブロック図である。 キッチン用除菌装置を有するキッチンユニットの部分斜視図である。 キッチン用除菌装置の概略縦断面斜視図である。 (a)、(b)は、まな板の収容態様の2例を示す概略縦断面図である。 キセノンランプと平置き部に載せ置かれたまな板との位置関係を示す模式図である。(a)は概略縦断面図、(b)は概略横断面図である。 キッチン用除菌装置の基本動作の説明図である。(a)は除菌専用モード、(b)は乾燥モードの各概略フローチャートである。 キセノンランプの発光タイミングを示すタイムチャートである。 コンデンサの充放電タームチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。まず、キッチン用除菌装置の基本構成について説明する。
キッチン用除菌装置は、収納庫20の収納空間23に収容された食器類を除菌する装置である。キッチン用除菌装置としては、食器類の除菌専用の収納庫や食器乾燥庫1、食器洗い乾燥庫など、庫内の食器類に対して除菌を行う種々の収納庫20を備えた装置が挙げられる。また、収納物としては、食器7のみならず、まな板5、包丁などの調理器具や布巾6を含む食器類(図4(a)(b)参照)が挙げられる。
以下の実施形態に係るキッチン用除菌装置は、収納庫20の収納空間23に紫外線を照射するキセノンランプ12aと、キセノンランプ12aに電力を供給し、一度の除菌動作で間欠的に複数回の発光、照射をさせる発光部11とを備えている(図1等参照)。
ついで、キッチン用除菌装置の詳細な構成について、食器乾燥庫1(収納庫20)の例を図1〜図7にもとづいて説明する。
食器乾燥庫1は、図1に示すように、CPUなどよりなり、各部を制御、監視する制御・監視部10を備えている。また、食器乾燥庫1は、3つのキセノンランプ12a、12a、12aよりなる照射部12を有し、これらに電力を供給し、これらを制御・監視部10と協働して動作させる発光部11とを備えている。発光部11は照射部12に電力を供給するためのコンデンサ11aを備えている。なお、制御・監視部10および発光部11は、後述するように、コンデンサ11aの電圧を監視する電圧監視部として作用する。
食器乾燥庫1はさらに、ファン(不図示)や通気ダクト(不図示)などを有した乾燥機構13aを制御・監視部10と協働して動作させる乾燥部13を備えている。また食器乾燥庫1はさらに、乾燥モード/除菌専用モードの切り替え操作がなされるモード設定部14、その他の設定操作や開始操作などがなされる操作部15、異常などを報知する報知部16を備えている。
食器乾燥庫1は、図2に示すように、キッチンユニット3の天板の下方に組み込まれた引き出し式の乾燥庫であって、キッチンユニット3に形成された箱体21の箱内空間に対して引き出し式の収納部22を出し入れ自在とした物理構造となっている。
収納部22の内部空間が食器類の収納空間23とされ、収納部22が閉じて収納空間23が箱内空間に納まり閉空間となった状態で、除菌、乾燥の動作が可能とされる。これらの除菌、乾燥動作は利用者の操作により実行されるようになっている。その操作部15は、図2に示すように、操作ボタンなどが外部に操作可能に露出された状態に箱体21の開口側に配されている。
操作部15は、図2に示すように、操作ボタンなどが外部に操作可能に露出された状態に箱体21の開口側の上部の幅方向の端部(図2の右側)に配されている。なお、この操作部15には警報音などを出力する報知部16も併設されている。操作部15の下側には、外部の空気を取り込むための吸気口21aが形成されている。また、箱体21の開口側の上部における幅方向の他方の端部には、排気口21bが形成されている。
後述するように、箱体21内の上部空間には乾燥機構13a等が配設されている(図3参照)。収納部22が閉じた状態で乾燥運転が実行されているときには、吸気口21aから取り込んだ空気は乾燥機構13aを経由して収納空間23へ取り込まれる一方、収納空間23に溜まった空気は排気口21bから出ていくようになっている。
図3〜図5は、食器乾燥庫1の収納庫20内を概略的に示した図である。図3は縦断面斜視図であり、図4(a)(b)は模式的に示した縦断面図であり、図5(a)は模式的に示した縦断面図であり、図5(b)は模式的に示した横断面図である。図2は収納部22が引き出された状態を図示したものであるが、図3〜図5はいずれも、収納部22の収納空間23が閉空間となった状態を示した図である。
箱体21の前方は開口しており、その開口に収納部22を出し入れできるようになっている。図3に示すように、箱体21内の空間の上部には仕切り板24が取り付けてある。仕切り板24と箱体21の天井部との間の仕切り空間24aには、ファン(不図示)、通気ダクト(不図示)等を有した乾燥機構13や種々の電子部品、基板などが配設されている。また、照射部12を構成したキセノンランプ12a、12aは、下方の収納空間23を臨むように、仕切り板24の底板に設けた開口部24cに組み付けられている。
3つのキセノンランプ12a、12aは、箱体21の幅方向のほぼ中央に直線状に並べてある(図5(b)参照)。このキセノンランプ12aはUVキセノン管12bを有してなる。
仕切り空間24aの横に仕切り板24を介して隣接する空間は、予備空間24bとされる。この予備空間24bは、図1に示すように、箱体21に収納部22が納まった状態(閉状態)では、収納部22の収納空間23と連結されて高さ方向に長い空間となり得る。つまり、この予備空間24bは収納空間23の一部として利用可能となる。
一方、引き出し式の収納部22は、前板22a(図1参照)と背板22b(図2参照)と底板22c(図2参照)とを外郭として備えている。前板22aと背板22bとは、複数の連結棒22d、22d、・・・および底板22cで連結されている。なお、連結棒22d、22d、・・・に代えてあるいは付加して、側板を設けてもよい。また、前板22aの上端には前方に突き出た取っ手22eが形成されている(図1参照)。また、背板22bの下方部には、上述した乾燥機構13aの通気ダクトの送風口(不図示)からの空気を収納空間23へ取り込むことができる開口窓22baが設けてある。
収納部22の内部にはさらに、食器置き部25、まな板5を立て置きするための立て置き部27、まな板5を平置きするための平置き部26、および布巾を引っ掛けるための布巾掛け部29が配設されている。これらは、ステンレスよりなる棒状の部材を内壁間に架け渡して並べることで構成されている。
食器置き部25は、複数の棒状体25a、25aを水切りのために間隔を空けて設けた網板部よりなり、底板22cのやや上方に配されている。棒状体25a、25aは前板22aと背板22bとを結ぶ連結棒22d、22d間に架設されている(図2等参照)。
立て置き部27は、予備空間24bの下方の、収納空間23のほぼ中央の高さ位置に配されている。立て置き部27は、前板22aと背板22bとを結ぶように、所定間隔を空けて並べるように設けた3本の棒材(左棒材部)で構成されており、それぞれの棒材間にまな板5を縦長状にして立てかけられるようになっている(図3および図4(b)参照)。図4(b)には、まな板5を立てかけた状態が示してある。
平置き部26は、上述した立て置き部27(左棒材部)と、前板22aと背板22bとを結ぶように左棒材部と同一高さに設けた4本の棒材よりなる右棒材部28とよりなる(図3、図4(a)参照)。図4(a)に示すように、この平置き部26の上にまな板5を平置き載置することができる。つまり、この平置き部26は、まな板5をその表面(調理用面)を上方に向けて設置できるようになっている。
布巾掛け部29は、収納空間23の上部に配されており、前板22aと背板22bとを結ぶように、幅方向に所定間隔を空けて並べた4本の棒材で構成されている(図3等参照)。
この布巾掛け部29を構成する棒材および最上部の連結棒22dは、まな板5を図5(a)に示すように平置きしやすくするために、取り外しができるようになっている。なお、別体の設置台を備えて、その設置台を適宜付け替えることで、布巾掛け部29または右棒材部28に利用できるようにしてもよい。
立て置き部27を用いてまな板5を立て置きした場合には、図4(b)に示すように、まな板5の上部は予備空間24bにまで及ぶ。つまり、まな板5を立て置きした場合には、予備空間24bが収納空間23として利用されることとなる。
以上のように、この食器乾燥庫1には乾燥機構13aと照射部12とを配した仕切り空間24aの隣に収納空間23の一部となり得る予備空間24bが形成してあるので、食器類の収納空間23を大きくすることができる。特に、高さ方向に十分なスペースを確保することができる。
ついで、照射部12のキセノンランプ12a、12a、12aによる収容物に対する除菌の態様について、具体的に説明する。
キセノンランプ12aは、発光することで紫外線を出力する構成となっている。図3、図4に示すように、照射部12の3つのキセノンランプ12a、12a、12aは下方に向けられ、収納空間23に紫外線を照射する構成となっている。
キセノンランプ12aは、上述したようにUVキセノン管12b(図3参照)を有してなる。このUVキセノン管12bは、その位置から70mm下方へ発光した場合、紫外線の照射範囲が420mm×230mm程度であることが実験によりあきらかになっている。よって、このキセノンランプ12aを直線状に3つ並べ、かつ、キセノンランプ12aの約70mm下方に平置き部26を設ければ、標準的な寸法のまな板5の一方の表面全体に紫外線を直接照射することができる。
本実施形態のものでは、キセノンランプ12aは、その長手方向が収納空間23の奥行き方向と合致するように、3つのキセノンランプ12a、12a、12aが直線状に並べてある(図5(a)(b)参照)。
発光部11は、操作部15が操作された際に、制御・監視部10との協働により複数の(本例では3つの)キセノンランプ12a、12a、12aを発光させ、複数のキセノンランプ12a、12a、12aに紫外線の照射動作をさせる構成となっている。この照射動作は、除菌専用モードと乾燥モードの2種の動作モード下において実行されるようになっている(図6(a)(b)参照)。この2種の動作モードは、モード設定部14によって、いずれかに設定されるようになっている。
除菌専用モードは、キセノンランプ12aの紫外線照射により収納庫20内の食器類の除菌のみを行うモードである(図6(a)のS101)。一方、乾燥モードは、乾燥部13による食器類の乾燥と、キセノンランプ12aの紫外線照射による食器類の除菌とを実行するモードである(図6(b)のS201、S202)。この乾燥モードでは、除菌は乾燥が終了したのちに行われる。
除菌専用モードは、乾燥の利用とは関係なく利用できるモードであるため、たとえば、調理中に食材ごとに頻繁に洗浄する必要がある、まな板5などの食器類の除菌に利用することができる。
このような除菌専用モードでは、少なくともまな板5に関しては、図4(a)、図5に示すように、まな板5を平置きすればよい。このようにまな板5を平置きすれば、キセノンランプ12aから照射される紫外線をまな板5の調理面に直接受けることができる。そのため、まな板5の効率的な除菌を行うことができる。
また、乾燥モードの実行は、食後などに洗浄したのちの多くの食器類をまとめて乾燥することを目的としている。そのため、図4(b)に示すように、このモードでは、食器7は食器置き部25に置き、まな板5はまな板立て部27に立て、布巾6は布巾掛け部29に掛けた状態にして実行することが望ましい。
以上のように、本食器乾燥庫1は2種のモードで食器類を除菌できるようになっているので、除菌の対象物によっては使い分けができる。
特に、除菌専用モードは食器類を乾燥させることなく除菌のみを行うモードであるため、手早く除菌だけを実行することができる。たとえば、上述したように、まな板5は調理中に食材ごとに頻繁に洗浄、除菌することが望ましいが、このように除菌専用モードでの除菌が可能となっているため、乾燥を実行することなく、除菌のみを行うことができる。この除菌動作は後述するように短時間で完了するため、調理中に実施しても、短時間でまな板5を清潔な状態にすることができ、すぐに別の食材の調理ができるようになり、利便性が高い。もちろん、まな板5のみならず、包丁や布巾6、食器7も短時間で除菌でき、使い勝手がよい。
また、乾燥モードでは食器類の乾燥動作ののちに除菌動作が連続実行されるので、乾燥後の除菌のし忘れを防止することができる。なお、乾燥モードにおける除菌動作は、操作部15による設定により実行の可否が選択されるようにしてもよい。
また、このような食器乾燥庫1によれば、紫外線の照射に際して、対象となる食器類の表面などに特殊な処理を施しておく必要がないので、食器類の種類に関係なく、収容可能な寸法であればどのような食器類であっても除菌対象とすることができる。
さらに、この食器乾燥庫1は、殺菌液への漬け置きなどが困難な、まな板5のような大きな寸法のものにとって、特に有効である。また、この食器乾燥庫1によれば、殺菌液などの化学物質を使わないので、安心して利用することができる。
つぎに、照射部12(複数のキセノンランプ12a、12a、12a)の発光の動作態様について説明する。
複数のキセノンランプ12a、12a、12aは、一度の除菌動作において、それぞれが間欠的に複数回の発光を行うように制御される。また、複数のキセノンランプ12a、12a、12aは各キセノンランプ12aが順に発光するようになっており、図7に示したタイムチャートのように、発光を繰り返す動作構成となっている。
このように、本実施形態の食器乾燥庫1は、発光部11が制御・監視部10との協働により照射部12(複数のキセノンランプ12a、12a、12a)を連動制御する構成となっている。
本実施形態の例では、各キセノンランプ12aの1回のオン(発光)は、図7に示すように、瞬間的なパルス発光となっており、各キセノンランプ12aが数回〜10回発光する構成となっている。本発明者らの実験によれば、パルス発光でも除菌効果があること、および合計20回の発光(まな板5に対する照射)で、99%以上が除菌されていることが確認されている。たとえば、2、3分で、3つのキセノンランプ12a、12a、12aで、合計20回の発光がなされるようにすればよい。
このように、この食器乾燥庫1は、一度の除菌動作で、キセノンランプ12aがパルス発光し、間欠動作する構成であるため、使用電力量を少なくでき、キセノンランプ12aを長持ちさせることができる。また、複数のキセノンランプ12a、12a、12aを用いる構成であるため、個々のキセノンランプ12a、12a、12aの劣化をさらに遅くすることができる。
このキセノンランプ12a(UVキセノン管12b)の、UVランプ(10Wタイプ)との比較実験等によれば、次のような差異があることが判明している。
(a)UVキセノン管12bの照射エネルギーは、70mmの直接照射の場合、UVランプの約13倍である。よってパルス発光でも効果がある。
(b)UVランプでは連続発光が必要であるが、UVキセノン管12bではパルス発光でよいため、照射時間は少なくてすむ。たとえば、UVキセノン管12bを2回発光させた場合(パルス発光、休止、パルス発光)、休止を5秒とすれば、UVランプで同程度の照射エネルギーを得ようとした場合の照射時間の1/3程度の稼動時間ですむ。
(c)UVランプは蛍光灯であるため、5℃以下、40℃以上で使用すると寿命が短くなる。
(d)UVランプは低温始動性が悪く立ち上がりも遅い。立ち上がりが遅いためスタート時の除菌能力が低くなるおそれがある。UVキセノン管12bは一定した除菌能力がある。
(e)UVランプは水銀を使用しているが、UVキセノン管12bは水銀を使用していない。つまり環境面での優位性がある。
また、照射部12に対し電力供給し制御する発光部11は3つのキセノンランプ12a、12a、12aに対して1つ設ければよいため、大掛かりな構成にはならず、製造コストを低く抑えることができる。
以上に示したキセノンランプ12a、12a、12aの発光態様は、操作部15で設定変更できるようにしてもよい。たとえば、調理面の小さいまな板5を対象とすることを考慮して、隣接する2つのキセノンランプ12a、12aのみを用いる構成に変更できるようにすればよい。また、キセノンランプ12aのオン(パルス)の時間やオン回数、オン間隔などを変更できるようにしてもよい。
このように、利用者が発光態様を設定変更できるようにすることで、使用態様に応じて、除菌性をさらに高めたり、除菌効率をよくしたり、使用電力をさらに低減したりすることができる。たとえば対象とする菌の種類に対応させて、発光態様を簡単に変更することもできる。
ついで、図8にもとづいて、キセノンランプ12a、12a、12aへ電力を供給するコンデンサ11aの充放電の異常検知について説明する。このコンデンサ11aは、制御・監視部10の制御により、キセノンランプ12a、12a、12aの発光のつど電力を供給するように構成されている。
図8の上のタイムチャートは、3つのキセノンランプ12a、12a、12aのパルス発光の発光タイミングを1図に示したものである。また、図8の下のタイムチャートは、コンデンサ11aの充放電のタイミングを示した図である。
除菌運転の際には、図8に示すように、コンデンサ11aはキセノンランプ12a、12a、12aのパルス発光によって放電し、その後、次のパルス発光のタイミングまでに充電する周期動作を繰り返すようになっている。
本食器乾燥庫1は、制御・監視部10が発光部11と協働して、上記周期動作に合わせて、コンデンサ11aの電圧を検知して、放電異常と充電異常を判断できるようになっている。なお、図8の下のタイムチャートには、放電異常を判断するための電圧検知タイミングを○印、充電異常を判断するための電圧検知タイミングを×印で示した。
具体的には、パルス発光の周期を4秒とした場合には、制御・監視部10は、発光部11と協働して、パルス発光(発光指令のタイミング)から0.5秒後(図8中の○印)にコンデンサ11aの電圧を検知する。そして、制御・監視部10は、発光部11と協働して、検知電圧が放電時規定電圧V1以下であることを検出したときに放電異常であると判断し、報知部16に異常を報知させる。図例では、タイムチャートにおいて、4つめパルス発光後の電圧検知で異常が判断される。制御・監視部10は、このような放電異常を2回連続して検出すると、ほぼ確実な異常と判断して除菌運転を停止する。
こうして、利用者は、放電異常の報知により、異常の報知によりキセノンランプ12a、12a、12aや回路(発光部11)の性能劣化などの異常を知ることができる。また、2回連続の放電異常の発生により、除菌運転が停止されるので、性能劣化状態での使用を回避することができる。
また、パルス発光から3.9秒後(図8中の×印)にコンデンサ11aの電圧を検知し、検知電圧が充電時規定電圧V2以上であることを検出したときに充電異常であると判断し、報知部16に異常を報知させる。この充電異常についても、連続発生にて除菌運転を停止するようにしてもよい。
以上には、食器乾燥庫1としてキッチンユニット3に組み込まれたものを例示した。このように、食器乾燥庫1がキッチンユニット3に組み込まれているので、使い勝手がよい。特に、調理中に頻繁に使用する、寸法の大きなまな板5を除菌する場合に効果的である。上述の例のように、キセノンランプ12aが下方に向けて紫外線を照射する構成となっているので、まな板5を除菌するためには、まな板5を調理面を上方に向けて平置き部26に載置するだけでよく、きわめて使いやすい。
また、キッチン用除菌装置として食器乾燥庫1を例示したが、食器洗い乾燥庫や除菌専用の収納庫であってもよい。さらに、キッチン用除菌装置はキッチンユニット3に組み込まれたものでなくてもよい。
また、上述の実施形態の例は、水平に配置したまな板5に上方より紫外線を照射する構成となっているが、下方より照射する構成であってもよいし、縦置きしたまな板5に対して側方から照射する構成であってもよい。さらに、まな板5を紫外線の主たる照射対象とはせず、布巾6を主たる対象とした内部構造であってもよい。ようするに、少なくとも照射部12(キセノンランプ12a)が収納空間23のいずれかの部位に対して紫外線を照射する構成であれば、どのような内部構造であってもよい。
また、上述の実施形態の例では、平置き部26がキセノンランプ12aの約70mm下方に配してあるが、この距離を変更できるように、棒材の付け替えができるようにしてもよい。
また、食器乾燥庫1は、まな板5の寝かせ置き用の平置き部26を有さない構成であってもよい。たとえば、別体の水切りカゴを収容できるものでは、上方からの紫外線を受けられるように、その水切りカゴの上にまな板5を載せ置くように使用してもよい。
1 食器乾燥庫(キッチン用除菌装置)
3 キッチンユニット
5 まな板(食器類)
10 制御・監視部(電圧監視部)
11 発光部(電圧監視部)
11a コンデンサ
12 照射部
12a キセノンランプ
15 操作部
20 収納庫
26 平置き部
V1 放電時規定電圧
V2 充電時規定電圧

Claims (6)

  1. 収納庫の収納空間に紫外線を照射するキセノンランプと、該キセノンランプに電力を供給し、一度の殺菌動作で間欠的に複数回の発光、照射をさせる発光部とを備えており、
    前記収納庫はキッチンユニットの天板の下方に組み込まれており、
    前記キセノンランプは、前記収納庫内の上部に複数配され、下方に向けて紫外線を照射する構成とされており、
    前記収納庫内には、まな板をその表面を上方に向けて設置できる平置き部が形成されており、
    前記収納庫の箱体内の上部には仕切り板が取り付けられており、
    前記仕切り板と前記箱体の天井部との間の仕切り空間には、電子部品が配設され、
    前記複数のキセノンランプは、下方の収納空間を臨むように、前記仕切り板の底板に設けられた複数の開口部に組み付けられており、
    前記発光部は、前記キセノンランプの発光のつど電力を供給するコンデンサを有しており、
    前記キセノンランプの発光後に、前記コンデンサの放電時の電圧を検知し、検知電圧が放電時規定電圧以下であることを検出したときに異常を報知する電圧監視部をさらに備えていることを特徴とするキッチン用除菌装置。
  2. 請求項1において、
    前記電圧監視部は、前記コンデンサの充電時の電圧を検知し、充電時規定電圧以上になっていることを検出したときに異常を報知する、キッチン用除菌装置。
  3. 収納庫の収納空間に紫外線を照射するキセノンランプと、該キセノンランプに電力を供給し、一度の殺菌動作で間欠的に複数回の発光、照射をさせる発光部とを備えており、
    前記収納庫はキッチンユニットの天板の下方に組み込まれており、
    前記キセノンランプは、前記収納庫内の上部に複数配され、下方に向けて紫外線を照射する構成とされており、
    前記収納庫内には、まな板をその表面を上方に向けて設置できる平置き部が形成されており、
    前記収納庫の箱体内の上部には仕切り板が取り付けられており、
    前記仕切り板と前記箱体の天井部との間の仕切り空間には、電子部品が配設され、
    前記複数のキセノンランプは、下方の収納空間を臨むように、前記仕切り板の底板に設けられた複数の開口部に組み付けられており、
    前記発光部は、前記キセノンランプの発光のつど電力を供給するコンデンサを有しており、
    前記キセノンランプの発光後に、前記コンデンサの充電時の電圧を検知し、検知電圧が充電時規定電圧以上であることを検出したときに異常を報知する電圧監視部をさらに備えていることを特徴とするキッチン用除菌装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記複数のキセノンランプが前記箱体の幅方向の略中央に直線状に並ぶ、キッチン用除菌装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記発光部は、前記複数のキセノンランプを発光制御する構成となっている、キッチン用除菌装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記キセノンランプの発光態様を設定変更できる操作部をさらに備えている、キッチン用除菌装置。
JP2015068128A 2014-09-11 2015-03-30 キッチン用除菌装置 Active JP6830219B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014185186 2014-09-11
JP2014185186 2014-09-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016055151A JP2016055151A (ja) 2016-04-21
JP6830219B2 true JP6830219B2 (ja) 2021-02-17

Family

ID=55756819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015068128A Active JP6830219B2 (ja) 2014-09-11 2015-03-30 キッチン用除菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6830219B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102373174B1 (ko) * 2021-12-07 2022-03-14 주식회사 알토 신발장용 살균장치

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53139668U (ja) * 1977-04-11 1978-11-04
JPH0580333U (ja) * 1991-11-22 1993-11-02 終夜 雅行 台所用乾燥・殺菌収納ボックス
IT1259235B (it) * 1992-11-23 1996-03-11 Zanussi Elettrodomestici Macchina per il trattamento e la conservazione delle stoviglie.
JP3037936B2 (ja) * 1998-10-09 2000-05-08 コメット株式会社 光照射による殺菌方法
JP5706118B2 (ja) * 2010-09-15 2015-04-22 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置および熱処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016055151A (ja) 2016-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101851368B1 (ko) 조절된 파워 플럭스를 갖는 펄스화된 광을 사용하는 룸 및 구역 살균 장치 및 펄스 간의 가시 광 보상을 갖는 광 시스템
RU2683229C2 (ru) Устройство для ухода за одеждой для сушки и дезинфекции одежды
US7897104B2 (en) Sterilizing control method for dishwasher
US20210260235A1 (en) Support Structures, Cabinets and Methods For Disinfecting Objects
EP2819709B1 (en) Germicidal systems having hollow tumbling chambers
KR101946439B1 (ko) 도마 살균기
JP6751884B2 (ja) キッチン用除菌装置
JP6489403B2 (ja) 食器乾燥庫
JP2018134155A (ja) 消毒保管庫の運転方法
JP6830219B2 (ja) キッチン用除菌装置
KR200436595Y1 (ko) 나이프 살균기
KR101264366B1 (ko) 신발 및 장갑 건조살균기
JP2016174712A (ja) 食器乾燥庫
JP6518276B2 (ja) 二酸化塩素ガス発生装置および除菌装置
KR200446830Y1 (ko) 싱크대 살균기
KR200381578Y1 (ko) 행주 살균 및 건조용 걸이기구
KR20110029251A (ko) 식기 건조 및 살균기
WO2017077475A1 (en) Dish-washing machine and control method of dish-washing machine
KR20100003316U (ko) 주방용 칼 살균소독기
JP6839887B2 (ja) 食器乾燥庫
US20220296750A1 (en) Chemical-free dry heat and uvc decontamination unit and method
KR200392967Y1 (ko) 음이온 발생기가 설치된 주방용품 살균소독기
KR20180023322A (ko) 전자레인지의 마이크로파를 이용하여 칫솔을 소독하는 간편하고 위생적인 칫솔걸이
KR20060018432A (ko) 살균 건조기
JP2008206877A (ja) 消毒スリッパ掛け装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171002

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190513

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20190513

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190521

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20190528

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20190628

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20190702

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20191224

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200519

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20200602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200722

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20200901

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200901

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20200915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201016

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201104

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20201124

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210105

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210108

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6830219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151