JP6830047B2 - 軌間可変車両の排障装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軌間可変車両の先頭車の車体台枠に支持される排障装置に関する。
多雪地帯を走行する鉄道車両の先頭車には、軌道上の積雪を排除可能な排障装置が設けられる。例えば、特許文献1に開示された排障装置は、レール上の小石等を排除する排障ゴムと、軌道上の積雪を排除する平面視V字形状で断面円弧状のスノープラウとを備える。
また、軌間寸法の変化に伴って車輪間隔を変化させることで、標準軌区間及び狭軌区間を相互に連続走行できる軌間可変車両が知られている。特許文献2に開示された軌間可変車両は、標準軌区間と狭軌区間との間に設置された軌間変換区間において軌道の両側方に設置された軌間変換装置の間を通過すると、軌間変換装置と軌間可変台車との間の機械的な相互作用により車輪が車幅方向にスライド移動し、車輪間隔が自動的に変更される。
特許第4762054号公報 特開2016−164035号公報
しかし、特許文献1の排障装置を軌間可変車両に適用すると、スノープラウの車幅方向の端部が軌間変換装置に干渉してしまう。他方、軌間変換装置との干渉防止のためにスノープラウの車幅方向寸法を短縮すれば、スノープラウの除雪機能が低下する。また、車両限界は、レール直上では低位に設定されるものの、レールから車幅方向にずれた場所では比較的高位に設定される。レール上の小石等を排除するための補助排障装置のうち、可撓性を有する排障ゴムの設置は、国内法規上、車両限界を超えても建築限界内であれば許容される。しかし、標準軌区間を基準に排障ゴムを設置すると、狭軌区間の建築限界を超える可能性がある。
また、スノープラウと排障ゴムとで使用される走行区間の仕様が異なる場合(例えば、排障ゴムを標準軌区間のみに使用され、スノープラウを標準軌区間及び狭軌区間の両方で使用する場合)、スノープラウの除雪機能を損なわずに、軌間変換装置への干渉と、標準軌区間と狭軌区間とで変わる建築限界の超越との両方を防止するのは難しいのが現状である。
そこで本発明は、スノープラウの除雪機能の維持、軌間変換装置への干渉防止、及び、弾性排障体の建築限界への干渉防止を同時に実現できる軌間可変車両の排障装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る軌間可変車両の排障装置は、互いに軌間寸法が異なる第1軌道区間から第2軌道区間に軌間変換装置を通過して直通運転する軌間可変車両の先頭車の車体台枠に支持される排障装置であって、前方へ向けて凸な形状を有するスノープラウと、前記第1軌道区間のレール上面に向けて前記スノープラウの下方に突出する弾性排障体と、駆動装置と、を備え、前記スノープラウは、前記弾性排障体と車幅方向位置が重なるスノープラウ本体部と、前記スノープラウ本体部の車幅方向外側に隣接配置された端スノープラウ部とに分割されており、前記駆動装置は、前記弾性排障体と前記端スノープラウ部とを互いに独立して昇降させる。
前記構成によれば、軌間可変車両が軌間変換装置を通過する際に端スノープラウ部を上昇させることが可能となるため、スノープラウを車幅方向に十分に長くしながらもスノープラウが軌間変換装置に干渉することを防止できる。また、第2軌道区間を走行する際には端スノープラウ部を下降させた状態で弾性排障体を上昇させることで、スノープラウの機能を維持しながらも弾性排障体を建築限界内に収めることができる。よって、スノープラウの除雪機能の維持、軌間変換装置に対するスノープラウの干渉防止、及び、弾性排障体の建築限界への干渉防止を同時に実現できる。
本発明によれば、スノープラウの除雪機能の維持、軌間変換装置への干渉防止、及び、弾性排障体の建築限界への干渉防止を同時に実現できる軌間可変車両の排障装置を提供できる。
実施形態に係る軌間可変車両の排障装置の側面図である。 図1に示す排障装置の上方から見た平面図である。 図2のスノープラウに垂直な方向から見たIII矢視図である。 図2に示す排障装置の弾性排障体を含む位置での縦断面図であって、スノープラウの主面に垂直な縦断面図である。 図2に示す排障装置の端スノープラウ部を含む位置での縦断面図である。 図3に示す排障装置の弾性排障体及び端スノープラウ部の上昇状態を説明する図面である。 図4に示す排障装置の弾性排障体の上昇状態を説明する図面である。 図5に示す排障装置の端スノープラウ部の上昇状態を説明する図面である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。なお、以下の説明では、車両が走行する方向を前後方向(車両長手方向)とし、それに直交する横方向を左右方向(車幅方向)として定義する。
図1は、実施形態に係る軌間可変車両1の排障装置10の側面図である。図2は、図1に示す排障装置10の上方から見た平面図である。図1及び2に示すように、軌間可変車両1は、多雪地帯において、標準軌区間(第1軌道区間)と、標準軌区間よりも軌間寸法が小さい狭軌区間(第2軌道区間)とを直通走行する車両である。軌間可変車両1は、標準軌区間と狭軌区間との間の軌間変換区間において軌道の両側方に設置された地上設備である軌間変換装置の間を通過すると、軌間変換装置と軌間可変台車との間の機械的な相互作用により車輪が車幅方向にスライド移動し、車輪間隔が自動的に変更される。軌間変換装置及び軌間可変台車は、公知のものである(例えば、特開2016−164035号公報参照)。
軌間可変車両1の先頭車2の車体台枠2aの前端部の下部には、軌道上の異物や積雪等の障害物を排除するための排障装置10が取り付けられる。排障装置10は、スノープラウ11と、弾性排障体12と、駆動装置13と、フレーム14と、衝撃吸収体15と、支持部材16とを備える。
スノープラウ11は、平面視において前方に向かって凸なV字形状を有し、軌道上の積雪を車幅方向両側方に排除する。スノープラウ11の雪案内面(前面)は、側面視において後方に向かって凸な円弧状に湾曲している。スノープラウ11は、スノープラウ本体部17と端スノープラウ部18とに分割されている。スノープラウ本体部17は、軌道に対して車幅方向中央に配置され、前方に向かって凸な形状を有する。端スノープラウ部18は、スノープラウ本体部17の車幅方向外側に隣接配置されている。スノープラウ本体部17は、中央スノープラウ部19と中間スノープラウ部20とに更に分割されている。中央スノープラウ部19は、軌道に対して車幅方向中央に配置され、前方に向かって凸なV字形状を有する。中間スノープラウ部20は、中央スノープラウ部19の車幅方向外側に隣接配置されている。
弾性排障体12は、弾性材料(例えば、ゴム)からなる板状体である。弾性排障体12は、スノープラウ本体部17の中間スノープラウ部20と車幅方向位置が重なり、標準軌のレール上面に向けてスノープラウ11よりも下方に突出する。弾性排障体12は、スノープラウ11に沿って配置されており、車幅方向外方にいくにつれて後方に向かうように傾斜している。弾性排障体12は、標準軌区間のレールの直上に位置するように局所的に配置され、標準軌のレール上の小石等の小さな異物を側方に排除する。
駆動装置13は、スノープラウ11の後方に配置されている。駆動装置13は、弾性排障体12用の第1アクチュエータと、端スノープラウ部18用の第2アクチュエータとを有する。本実施形態では、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータは、それぞれ第1流体圧シリンダ13A及び第2流体圧シリンダ13Bである。フレーム14は、スノープラウ11の後方に配置されている。フレーム14には、スノープラウ11と弾性排障体12と駆動装置13とが支持されている。衝撃吸収体15は、障害物からスノープラウ11に伝わる衝撃が過剰であった場合に、当該衝撃を圧壊により吸収するものである。衝撃吸収体15は、フレーム14と支持部材16との間に挟まれている。支持部材16は、車体台枠2aの前端部の下部に固定されている。
図3は、図2のスノープラウ11に垂直な方向から見たIII矢視図である。図4は、図2に示す排障装置10の弾性排障体12を含む位置での縦断面図であって、スノープラウの主面に垂直な縦断面図である。図3及び4に示すように、中間スノープラウ部20は、側面視で後方に向けて凸な円弧形状を有する板部材であり、その前面が雪案内面20aである。中間スノープラウ部20の背面20bには、フレーム14にボルトB1で固定される連結部20cが突設されている。中間スノープラウ部20の下部には、下端から上方に切り欠かれた切欠20dが形成されている。切欠20dは、中間スノープラウ部20において車幅方向外側に偏った位置に形成され、端スノープラウ部18側に向けて開放されている。
弾性排障体12は、中間スノープラウ部20と隙間をあけて配置され、前方から見て切欠20dから露出している。弾性排障体12は、第1弾性板21と、第1弾性板21に重ねられた第2弾性板22とを有する。第1弾性板21は、レール上面に向けて第2弾性板22よりも下方に突出した舌片部21aを有する。下降状態の弾性排障体12は、下端に向かうにつれて前方に向かうように傾斜している。弾性排障体12の上部は、保持部材23により保持されている。保持部材23は、弾性排障体12の後方に配置された回転軸24に固定されている。
回転軸24は、フレーム14に設けられた軸受台25A,25Bに回転自在に支持されている。回転軸24には、第1流体圧シリンダ13Aのロッド13Aaが連結されている。第1流体圧シリンダ13Aは、ロッド13Aaが鉛直方向に延びるように配置されている。弾性排障体12は、第1流体圧シリンダ13Aのロッド13Aaの下方進出に連動し、回転軸24を支点として回動することで上昇する。
保持部材23は、回転軸24に接続されるブラケット26と、ブラケット26に接続されると共に弾性排障体12の上部の背面に当接する背部材27と、弾性排障体12の上部の前面に当接する前部材28とを有する。背部材27と弾性排障体12と前部材28とにボルトB2を挿通して互いを締結することで、弾性排障体12が背部材27及び前部材28により保持される。本実施形態では、保持部材23の前部材28が、切欠20dの上縁20eに後方から対向する対向部となる。本実施形態では、弾性排障体12の下降状態(図3)において、前方から見て切欠20dにおいて保持部材23の下部が露出している。
前部材28の前面28aは、弾性排障体12の下降状態(図4)において切欠20dの上縁20eと同一高さとなる中間点28aaと、下端点28abとを含む。前部材28の前面28aのうち中間点28aaと下端点28abとの間の領域Rは、側方から見た縦断面視において弾性排障体12の回動軌跡に沿った形状を有する。例えば、当該領域Rは、前方に向けて凸な湾曲形状を有する。前部材28の側面視の肉厚は、突出部である中間点28aaから下端点28abに向けて徐々に小さくなっている。前部材28の前面28aは、中間点28aaよりも上方の上端点28acを更に含む。前部材28に側面視の肉厚は、中間点28aaから上端点28acに向けて徐々に小さくなっている。
上記のような形状をしているため弾性排障体12の下降状態(図4)において、切欠20dの上縁20eと前部材28の中間点28aaとの間の隙間が小さく、スノープラウ11が排雪する雪がこの隙間に入り込み難くなっている。また、弾性排障体12の上昇状態(図7)においてもまた、切欠20dの上縁20eと前部材28の下端点28abとの間の隙間が小さく、スノープラウ11が排雪する雪がこの隙間に入り込み難くなっている。
フレーム14には、弾性排障体12又は保持部材23と干渉することで弾性排障体12の昇降範囲を規制する第1ストッパが固定されている。具体的には、第1ストッパは、弾性排障体12及び保持部材23の上方に配置された上ストッパ29Aと、弾性排障体12及び保持部材23の下方に配置された下ストッパ29Bとを有する。上ストッパ29Aは、弾性排障体12の上昇状態(図7)において弾性排障体12の上端に当接するストッパ面29Aaを有する。下ストッパ29Bは、弾性排障体12の下降状態(図4)においてブラケット26の下面に当接するストッパ面29Baを有する。なお、上ストッパ29Aのストッパ面29Aa及び下ストッパ29Bのストッパ面29Baには、上昇状態および下降状態の高さ調整のためのシム板(図示せず)をそれぞれ設け、シム板の厚みを調整することで上昇状態および下降状態を適切な高さに調整を行うことができる。
第1ストッパには、第1ヒータが取り付けられている。具体的には、第1ヒータは、上ストッパ29Aに取り付けられる上ヒータ30Aと、下ストッパ29Bに取り付けられる下ヒータ30Bとを有する。上ヒータ30Aは、上ストッパ29Aのうちストッパ面29Aaとは異なる面に取り付けられている。下ヒータ30Bも、下ストッパ29Bのうちストッパ面29Baとは異なる面に取り付けられている。
図5は、図2に示す排障装置10の端スノープラウ部18を含む位置での縦断面図である。図3及び5に示すように、端スノープラウ部18は、側面視で後方に向けて窪んだ円弧形状を有する板部材であり、その前面が雪案内面18aである。端スノープラウ部18のうち切欠20d側に向いた端面18b(即ち、端スノープラウ部18の車幅方向内側の端面のうち切欠20dと同じ高さにある端面18b)は、下方にいくにつれて車幅方向外方に向かうように傾斜している。即ち、スノープラウ11の切欠20dを画定する辺のうち車幅方向外側の辺は、下方にいくにつれて車幅方向外方に向かうように傾斜している。端スノープラウ部18の当該端面18bは、端スノープラウ部18の雪案内面18aに対して鈍角に形成されている。即ち、当該端面18bは、前方に向かうにつれて車幅方向外方に向かうように傾斜している。
端スノープラウ部18の背面18cには、アーム31が後方に向けて突出している。アーム31は、背面18cに突設された第1アーム部31aと、第1アーム部31aにボルトB3で固定された第2アーム部31bとを有する。第2アーム部31bは、端スノープラウ部18の後方に配置された回転軸32に固定されており、回転軸32は、フレーム14に設けられた軸受台25B,25Cに回転自在に支持されている。即ち、軸受台25A〜Cは、全部で3個であり、中央の軸受台25Bは、中間スノープラウ部20用の回転軸24と端スノープラウ部18用の回転軸32との両方を支持している。
回転軸32には、第2流体圧シリンダ13Bのロッド13Baが連結されている。第2流体圧シリンダ13Bは、ロッド13Baが鉛直方向に延びるように配置されている。第2流体圧シリンダ13Bのロッド13Baのストローク量は、第1流体圧シリンダ13Aのロッド13Aaのストローク量よりも大きい。端スノープラウ部18は、第2流体圧シリンダ13Bのロッド13Baの下方進出に連動し、回転軸32を支点として回動することで上昇する。
フレーム14には、端スノープラウ部18の昇降範囲を規制する第2ストッパ33が固定されている。アーム31が第2ストッパ33に当接することで、端スノープラウ部18の昇降範囲が規制される。第2ストッパ33は、端スノープラウ部18の下降状態(図5)においてアーム31に干渉するストッパ面33aと、端スノープラウ部18の上昇状態(図8)においてアーム31に干渉するストッパ面33bとを有する。なお、第2ストッパ33の各ストッパ面33a,33bには、上昇状態および下降状態の高さ調整のためのシム板(図示せず)をそれぞれ設け、シム板の厚みを調整することで上昇状態および下降状態を適切な高さに調整を行うことができる。第2ストッパ33には、第2ヒータ34が取り付けられている。第2ヒータ34は、第2ストッパ33のうちストッパ面33a,33bとは異なる面に取り付けられている。
図6は、図3に示す排障装置10の弾性排障体12及び端スノープラウ部18の上昇状態を説明する図面である。図7は、図4に示す排障装置10の弾性排障体12の上昇状態を説明する図面である。図8は、図5に示す排障装置10の端スノープラウ部18の上昇状態を説明する図面である。図6乃至8に示すように、第1流体圧シリンダ13Aは弾性排障体12を昇降させ、第2流体圧シリンダ13Bは端スノープラウ部18を昇降させる。第1流体圧シリンダ13Aと第2流体圧シリンダ13Bとが互いに独立して動作することで、弾性排障体12及び端スノープラウ部18は互いに独立して昇降する。
弾性排障体12は、軌間可変車両1の標準軌区間の走行時に下降状態とされ、軌間可変車両1の狭軌区間の走行時に上昇状態とされる。端スノープラウ部18は、軌間可変車両1の標準軌区間及び狭軌区間の両方の走行時に下降状態とされ、標準軌区間と狭軌区間との間の軌間変換区間の走行時に上昇状態とされる。第1流体圧シリンダ13Aのロッド13Aaが下方進出すると、中間スノープラウ部20は静止したままで、弾性排障体12の下端が切欠20dの上縁20eに近づくように回動して上昇する。第2流体圧シリンダ13Bのロッド13Baが下方進出すると、端スノープラウ部18が回動して上昇する。
弾性排障体12の上昇状態においては、弾性排障体12は切欠20dに位置している。上昇状態の弾性排障体12は、下端に向かうにつれて前方に向かうように傾斜している。上昇状態における弾性排障体12の鉛直線に対する傾斜角は、下降状態における弾性排障体12の鉛直線に対する傾斜角よりも大きい。端スノープラウ部18の回動角は、弾性排障体12の回動角よりも大きい。上昇状態における端スノープラウ部18の下端は、中間スノープラウ部20の切欠20dの上縁20eよりも高い位置に配置される。
以上に説明した構成によれば、軌間可変車両1が軌間変換装置を通過する際に端スノープラウ部18を上昇させることが可能となるため、スノープラウ11を車幅方向に十分に長くしながらもスノープラウ11が軌間変換装置に干渉することを防止できる。また、狭軌区間を走行する際には端スノープラウ部18を下降させた状態で弾性排障体12を上昇させることで、スノープラウ11の機能を維持しながらも弾性排障体12を建築限界内に収めることができる。よって、スノープラウ11の除雪機能の維持、軌間変換装置に対するスノープラウ11の干渉防止、及び、弾性排障体12の建築限界への干渉防止を同時に実現できる。
また、スノープラウ本体部17の下部には、弾性排障体12と隙間をあけた状態で弾性排障体12を露出させる切欠20dが形成されるので、第1流体圧シリンダ13Aにより弾性排障体12が回動して弾性排障体12がスノープラウ本体部17に近づくように上昇しても、弾性排障体12とスノープラウ11との干渉を防止できる。また、弾性排障体12及び端スノープラウ部18は、摺動ではなく回動により昇降させるため、雪等の異物混入による摺動部の固着現象を防止でき、メンテナンスコストを低減できる。また、上昇状態の弾性排障体12は切欠20dの空間に位置するため、弾性排障体12は、上昇状態にあっても中間スノープラウ部20の雪案内面20aと共に雪案内面の役目を果たすことできる。
また、弾性排障体12の上部に設けた保持部材23(前部材28)の前面28aが、弾性排障体12の回動軌跡に沿った形状を有するため、弾性排障体12の上昇状態における保持部材23の前面28aと切欠20dの上縁20eとの間の隙間量と、弾性排障体12の下降状態における保持部材23の前面28aと切欠20dの上縁20eとの間の隙間量との差を低減できる。よって、弾性排障体12の上部に設けた保持部材23をスノープラウ本体部17の切欠20dの上縁20eに近接させ、保持部材23の前面28aと切欠20dの上縁20eとの間への排雪中の雪や異物の侵入を防止できる。
また、端スノープラウ部18のうち切欠20d側の端面18bは、下方に向かうにつれて車幅方向外方に向かうように延びているので、当該端面18bに当たった雪が下方に流れやすくなり、当該端面18bに雪が堆積することを抑制できる。更に、端スノープラウ部18の当該端面18bは、端スノープラウ部18の雪案内面18aに対して鈍角に形成されているので、端スノープラウ部18の当該端面18bに当たった雪が端スノープラウ部18の雪案内面18a側に流れやすくなり、当該端面18bに雪が堆積することを更に抑制できる。
また、フレーム14には、弾性排障体12の昇降範囲を規制する上ストッパ29A及び下ストッパ29B(下ストッパ)と、端スノープラウ部18の昇降範囲を規制する第2ストッパ33とが設けられ、弾性排障体12及び端スノープラウ部18に障害物が衝突する際の衝撃が各ストッパ29A,29B,33で受け止められるので、当該衝撃が駆動装置13に伝達され難くなり、駆動装置13の故障を防止できる。
また、上ストッパ29A及び下ストッパ29B(第1ストッパ)に上ヒータ30A及び下ヒータ30B(第1ヒータ)が夫々取り付けられ、第2ストッパ33に第2ヒータ34が取り付けられるので、上ストッパ29A及び下ストッパ29Bの各々と弾性排障体12との間の隙間、及び、第2ストッパ33と端スノープラウ部18との間の隙間に雪が堆積しても、当該雪が各ヒータ30,34により溶かされ、雪が弾性排障体12及び端スノープラウ部18の昇降を阻害することを防止できる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、その構成を変更、追加、又は削除することができる。例えば、スノープラウ本体部17は、中央スノープラウ部19と中間スノープラウ部20とに分割されていなくてもよい。駆動装置13は、流体圧シリンダでなく他のアクチュエータ(例えば、電動モータ)でもよい。駆動装置13は、弾性排障体12と端スノープラウ部18との両方に兼用されるアクチュエータでもよい。弾性排障体12の上部に設けて切欠20dの上縁20eに後方から対向する対向部は、保持部材23ではなく弾性排障体12の上部自体でもよい。
また、端スノープラウ18の上昇動作は、制御装置が軌間変換区間の入口にある地上設備からの信号を受けて端スノープラウ部18が軌間可変装置への干渉しない位置まで自動的に上昇させる制御を行うことで実施されてもよいし、当該信号を受けて警告音や表示装置で警告することで運転士が端スノープラウ部18を上昇させるスイッチ等を操作することで実施されてもよい。また、制御装置が地上設備からの信号を受けて端スノープラウ部18を自動的に上昇させる場合には、上昇完了を示す表示を運転士が確認するようにしてもよい。
また、端スノープラウ18の下降動作は、制御装置が軌間可変区間の出口にある地上設備からの信号を受けて、端スノープラウ部18を自動的に下降させる制御を行うことで実施されてもよいし、当該信号を受けて警告音や表示装置で警告することで運転士が端スノープラウ部18を下降させるスイッチ等で操作することで実施されてもよい。
1 軌間可変車両
2 先頭車
2a 車体台枠
10 排障装置
11 スノープラウ
12 弾性排障体
13 駆動装置
17 スノープラウ本体部
18 端スノープラウ部
18a 雪案内面
18b 端面
20d 切欠
20e 上縁
28 前部材(対向部)
29A 上ストッパ(第1ストッパ)
29B 下ストッパ(第1ストッパ)
30A 上ヒータ(第1ヒータ)
30B 下ヒータ(第1ヒータ)
33 第2ストッパ
34 第2ヒータ

Claims (7)

  1. 互いに軌間寸法が異なる第1軌道区間から第2軌道区間に軌間変換装置を通過して直通運転する軌間可変車両の先頭車の車体台枠に支持される排障装置であって、
    前方へ向けて凸な形状を有するスノープラウと、
    前記第1軌道のレール上面に向けて前記スノープラウの下方に突出する弾性排障体と、
    駆動装置と、を備え、
    前記スノープラウは、前記弾性排障体と車幅方向位置が重なるスノープラウ本体部と、前記スノープラウ本体部の車幅方向外側に隣接配置された端スノープラウ部とに分割されており、
    前記駆動装置は、前記弾性排障体と前記端スノープラウ部とを互いに独立して昇降させる、軌間可変車両の排障装置。
  2. 前記スノープラウ本体部の下部には、前記弾性排障体と隙間をあけた状態で前記弾性排障体を露出させる切欠が形成されており、
    前記駆動装置は、前記弾性排障体の下端が前記切欠の上縁に近づくように前記弾性排障体を回動させることで、前記弾性排障体を上昇させて前記切欠に位置させる、請求項1に記載の軌間可変車両の排障装置。
  3. 前記弾性排障体の上部には、前記切欠の前記上縁に対向する前面を有する対向部が設けられており、
    前記対向部の前記前面は、縦断面視において前記弾性排障体の回動軌跡に沿った形状を有する、請求項2に記載の軌間可変車両の排障装置。
  4. 前記スノープラウの前記切欠を画定する辺のうち車幅方向外側の辺は、下方にいくにつれて車幅方向外方に向かうように傾斜している、請求項2又は3に記載の軌間可変車両の排障装置。
  5. 前記端スノープラウ部の前記端面は、前記端スノープラウ部の前面である雪案内面に対して鈍角に形成されている、請求項4に記載の軌間可変車両の排障装置。
  6. 前記弾性排障体の昇降範囲を規制する第1ストッパと、前記端スノープラウ部の昇降範囲を規制する第2ストッパと、を更に備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の軌間可変車両の排障装置。
  7. 前記第1ストッパ及び前記第2ストッパに夫々取り付けられた第1ヒータ及び第2ヒータを更に備える、請求項6に記載の軌間可変車両の排障装置。
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