JP6827019B2 - プレスフィット端子及び基板組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、スルーホールに圧入接続されるプレスフィット端子、及び、そのようなプレスフィット端子が基板に組み付けられた基板組立体に関するものである。
従来、スルーホールに圧入接続されるプレスフィット端子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなプレスフィット端子は、多くの場合、銅膜で筒状に形成されて表面に錫メッキが施されたスルーホールに圧入接続されて用いられている。スルーホールの錫メッキ表面には絶縁性の酸化膜が形成されているが、プレスフィット端子は、圧入によりこの酸化膜を除去しつつスルーホールに進入して電気的にスルーホールに接続される。
特許第4030129号明細書
ここで、基板に形成されるスルーホールとしては、錫メッキは施さずに、スルーホールにおける銅膜の表面に、はんだの濡れ性の向上のためのフラックスが予め塗布してあるプリフラックス基板のスルーホールも知られている。近年、このようなプリフラックス基板のスルーホールに対して上記のプレスフィット端子を用いたいという要望が高まっている。
しかしながら、現状のプレスフィット端子には、プリフラックス基板のスルーホールに対する適用において電気的接続性の面で改善の余地が見られる。
従って、本発明は、上記のような改善の余地に着目し、プリフラックス基板のスルーホールに対して良好な電気的接続性を得ることができるプレスフィット端子及び基板組立体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のプレスフィット端子は、内面にフラックスが塗布されたスルーホールに圧入接続されるプレスフィット端子であって、棒状部と、前記棒状部の一端に連続して当該棒状部よりも幅広に設けられるとともに幅方向の中央に長さ方向に延在する長孔又は溝が形成され、前記長孔又は前記溝の幅が縮まるように前記幅方向に撓められて前記スルーホールに圧入されるコンプライアント部と、前記コンプライアント部における前記棒状部とは反対側に連続して当該コンプライアント部よりも幅狭に設けられる先端部と、を備え、前記コンプライアント部は、前記幅方向及び前記長さ方向の双方に直交する方向から見た平面視において、前記長さ方向に直線状に延在する対向一対の側辺で区画されるとともに、前記コンプライアント部において最も幅広の部分を含むストレート部を備えており、前記対向一対の側辺それぞれと前記長孔又は前記溝との最短距離の合計について前記先端部の側よりも前記棒状部の側の方が長くなるように前記ストレート部が形成されることで当該ストレート部における前記棒状部の側が前記先端部の側に比べて撓み難く剛性が高くなった形態と、前記先端部における前記コンプライアント部の側よりも前記棒状部における前記コンプライアント部の側の方が幅広に形成されることで前記ストレート部における前記棒状部の側が前記先端部の側に比べて撓み難く剛性が高くなった形態と、のうち少なくとも一方の形態を有し、前記長さ方向について、前記コンプライアント部が前記スルーホールの全長よりも長く、かつ前記ストレート部が前記スルーホールの全長よりも短くなるように形成され、前記スルーホールへの圧入時には、前記ストレート部における前記棒状部の側及び前記先端部の側の双方が前記スルーホールの内側に留まるとともに、前記先端部の側によって前記フラックスが除去された前記スルーホールの前記内面に、前記棒状部の側が前記先端部の側よりも強い力で押圧されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の基板組立体は、スルーホールが形成された基板と、前記スルーホールに圧入接続されたプレスフィット端子と、を備えた基板組立体であって、前記プレスフィット端子が、上述した本発明のプレスフィット端子であることを特徴とする。
本発明のプレスフィット端子及び基板組立体では、プレスフィット端子の圧入時には、ストレート部における先端部の側でスルーホールの内面を摺擦しつつスルーホールに進入する。このスルーホールが、プリフラックス基板のスルーホールである場合には、このストレート部における先端部の側でスルーホールの内面におけるフラックスが除去される。そして、本発明によれば、ストレート部においてこの先端部の側に続く棒状部の側が、フラックス除去後のスルーホールの内面に接触することとなる。このように、本発明によれば、ストレート部において、フラックス除去後のスルーホールの内面に接触する部位が、フラックスを除去する先端部の側とは別部位の棒状部の側となっている。このため、棒状部の側は、その略全面に亘って、フラックス除去後のスルーホールの内面に接触することができる。また、この棒状部の側が、ストレート部の一部であることから、例えば凸部の頂点で接触する場合等に比べて電気的な接触のための広い接触面積を得ることができる。
このとき、上記の最短距離の合計について先端部の側よりも棒状部の側の方が長くなるようにストレート部が形成された形態の場合、ストレート部における棒状部の側は、先端部の側に比べて圧入に対する強い反発力でスルーホールの内面に押圧されることとなる。また、先端部よりも棒状部が幅広に形成された形態の場合も、ストレート部における棒状部の側は、先端部の側に比べて圧入に対する強い反発力でスルーホールの内面に押圧されることとなる。
このように、本発明のプレスフィット端子及び基板組立体によれば、プレスフィット端子のストレート部における棒状部の側が、広い接触面積に亘って強い反発力で押圧されてスルーホールにおけるフラックス除去後の内面に接触する。これにより、プリフラックス基板のスルーホールに対して良好な電気的接続性を得ることができる。
本発明の第1実施形態にかかる基板組立体を示す模式図である。 図1に示されているプレスフィット端子において、スルーホールに圧入される部分を拡大して示した図である。 プレスフィット端子の圧入初期の状態を、スルーホールの断面とともに示した図である。 プレスフィット端子の圧入完了の状態を、スルーホールの断面とともに示した図である。 図1〜図4に示されているプレスフィット端子に対する比較例のプレスフィット端子を示す模式図である。 第2実施形態のプレスフィット端子において、基板のスルーホールに圧入される部分を拡大して示した図である。 第3実施形態のプレスフィット端子において、基板のスルーホールに圧入される部分を拡大して示した図である。 第4実施形態のプレスフィット端子において、基板のスルーホールに圧入される部分を拡大して示した図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。まず、第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる基板組立体を示す模式図である。
図1に示されている基板組立体1は、不図示の回路パターンが形成された基板10にコネクタ20が組み付けられたものである。基板10には、複数のスルーホール110が設けられており、コネクタ20から延出した複数の端子が取り付けられている。本実施形態では、これら複数の端子が、スルーホール110に圧入接続されるプレスフィット端子210となっている。各プレスフィット端子210は、コネクタ20に収容された内部端子220に接続されている。
図2は、図1に示されているプレスフィット端子において、スルーホールに圧入される部分を拡大して示した図である。図3は、プレスフィット端子の圧入初期の状態を、スルーホールの断面とともに示した図であり、図4は、プレスフィット端子の圧入完了の状態を、スルーホールの断面とともに示した図である。
まず、本実施形態では、基板10がプリフラックス基板であり、スルーホール110は、図3及び図4に示されているように銅膜111で形成され、その表面にフラックス112が予め塗布されたものとなっている。
本実施形態におけるプレスフィット端子210は、このようなプリフラックス基板のスルーホール110に圧入接続される。プレスフィット端子210は、圧入時にスルーホール110の内面のフラックス112を除去しつつ進入し、露出した銅膜111に接触することで電気的にスルーホール110に接続する。
プレスフィット端子210は、金属板に対する打抜き加工によって形成され、直交断面が略矩形となった棒状の部材であり、棒状部211と、コンプライアント部212と、先端部213と、を備えている。尚、本実施形態のプレスフィット端子210は、微小信号系の端子であって、厚さが約0.40mmの金属板から、棒状部211の幅d13(図3)が約0.5mmとなるように打抜かれて形成されたものである。
棒状部211は、一端がスルーホール110に向かうとともに、他端が、図1に示されているコネクタ20の内部端子220に接続されている。棒状部211は、コネクタ20の内部端子220からスルーホール110まで、途中で90°に折り曲げられてL字状に延出している。
コンプライアント部212は、棒状部211の一端に連続して棒状部211よりも幅広、且つ、スルーホール11の内径よりも幅広の平板状に設けられ、スルーホール110に圧入される部位である。コンプライアント部212の幅方向D11の中央には、長さ方向D12に延在する長孔214が形成されている。コンプライアント部212は、スルーホール11の内径に従って、長孔214の幅が縮まるように幅方向D11に撓められてスルーホール110に圧入される。
先端部213は、コンプライアント部212における棒状部211とは反対側に連続してコンプライアント部212よりも幅狭に設けられた部位である。
コンプライアント部212には、次のようなストレート部215が設けられている。ストレート部215は、幅方向D11及び長さ方向D12の双方に直交する方向から見た、図2〜図4に示されている平面視において、長さ方向D12に直線状に延在する対向一対の側辺216で区画される部位である。そして、このストレート部215が、コンプライアント部212において最も幅広の部分を含む部位となっている。
ストレート部215は、対向一対の側辺216それぞれと長孔214との最短距離の合計が、先端部213の側の最短距離d11の合計よりも棒状部211の側の最短距離d12の合計の方が長くなるように形成されている。本実施形態では、対向一対の側辺216が互いに平行に延在しており、長孔214の幅が先端部213の側から棒状部211の側にかけて漸減している。本実施形態では、このような形態により、先端部213の側の最短距離d11の合計と、棒状部211の側の最短距離d12の合計と、の上記の大小関係が成立している。そして、このような大小関係により、ストレート部215は、先端部213の側に比べて棒状部211の側の方が、剛性が高く撓み難くなっている。
図5は、図1〜図4に示されているプレスフィット端子に対する比較例のプレスフィット端子を示す模式図である。
図5に示されている比較例のプレスフィット端子910も、プリフラックス基板としての基板95のスルーホール951に圧入接続される。そして、比較例のプレスフィット端子910も、不図示のコネクタの内部端子に接続された棒状部911、基板95のスルーホール951に圧入されるコンプライアント部912、及び、このコンプライアント部912に続く先端部913、を備えている。コンプライアント部912には、幅方向D91の中央に長さ方向D92に一定幅で延出した長孔914が設けられている。圧入時には、この長孔914の幅が縮まるようにコンプライアント部912が幅方向D91に撓められる。また、この比較例のプレスフィット端子910では、先端部913におけるコンプライアント部912の側と棒状部911におけるコンプライアント部912の側とが略同幅に形成されている。
この比較例のプレスフィット端子910では、コンプライアント部912を区画する対向一対の側辺916は、図5に示されている平面視において、幅方向D91の外側へと膨らんだ凸曲線となっている。このため、比較例のプレスフィット端子910は、コンプライアント部912の各側辺916の頂点916aでスルーホール951の内面を摺擦しながら圧入されることとなる。そして、この頂点916aでスルーホール951の内面におけるフラックスを除去しつつ露出した銅膜に接触することで、比較例のプレスフィット端子910はスルーホール951と電気的に接続することとなる。
ここで、比較例のプレスフィット端子910では、コンプライアント部912の各側辺916の頂点916aが、フラックス除去の役割と、銅膜に接触する役割と、を兼ねている。このため、圧入方向の前方側に未除去のスラックスが存在した状態で銅膜への接触が行われる上に、接触部位が側辺916の頂点916aという限られた部位となるために、銅膜との接触面積が狭くなりがちである。このため、比較例のプレスフィット端子910には、基板95のスルーホール951に対する電気的接続性の面で改善の余地が見られる。
以上に説明した比較例のプレスフィット端子910に対し、上述した第1実施形態のプレスフィット端子210は、圧入時には、次のようにスルーホール110に進入する。即ち、プレスフィット端子210は、ストレート部215における先端部側215a(図3,図4)でスルーホール110の内面を摺擦しつつスルーホール110に進入する。このストレート部215における先端部側215aでスルーホール110の内面におけるフラックス112が除去される。そして、本実施形態のプレスフィット端子210によれば、ストレート部215においてこの先端部側215aに続く棒状部側215bが、フラックス除去後のスルーホール110の内面に露出した銅膜111に接触することとなる。
このように、本実施形態のプレスフィット端子210によれば、ストレート部215において、露出した銅膜111に接触する部位が、フラックス112を除去する先端部側215aとは別部位の棒状部側215bとなっている。このため、棒状部側215bは、その略全面に亘って銅膜111に接触することができる。また、この棒状部側215bが、ストレート部215の一部であることから、図5に示されている比較例のプレスフィット端子910に比べて電気的な接触のための広い接触面積を得ることができる。
このとき、本実施形態のプレスフィット端子210では、ストレート部215は、対向一対の側辺216それぞれと長孔214との最短距離の合計が、先端部側215aよりも棒状部側215bの方が長くなるように形成されている。このため、ストレート部215の棒状部側215bは先端部側215aに比べて撓み難く剛性が高くなっている。その結果、棒状部側215bは、圧入時にストレート部215に掛かる圧縮力F11(図4)に対する強い反発力F12(図4)で、スルーホール110の内面に露出した銅膜111に押圧されることとなる。
本実施形態のプレスフィット端子210によれば、棒状部側215bが、広い接触面積に亘って強い反発力F11で押圧されて銅膜111に接触することで、基板10のスルーホール110に対して良好な電気的接続性を得ることができる。
また、本実施形態では、ストレート部215における対向一対の側辺216が互いに平行に延在しており、長孔214の幅が先端部213の側から棒状部211の側にかけて漸減している。これにより、各側辺216と長孔214との最短距離の合計が、先端部213の側よりも棒状部211の側の方が長くなるようにストレート部215を良好に形成することができる。
また、本実施形態では、棒状部211におけるコンプライアント部212の側の幅d13が、先端部213におけるコンプライアント部212の側の幅d14よりも幅広に形成されている。
棒状部211の幅d13は、ストレート部215における棒状部側215bに圧入に対して生ずる反発力F12の強さに寄与する。本実施形態によれば、この棒状部211におけるコンプライアント部212の側の幅d13が上記のように幅広に形成されているので圧入に対する反発力F12を高めることができる。その結果、基板10のスルーホール110に対して一層良好な電気的接続性を得ることができる。
また、本実施形態では、コンプライアント部212における長孔214が、基板10のスルーホール110の全長よりも長く形成されている。本実施形態によれば、プレスフィット端子210を、図4に示されているように、長孔214がスルーホール110の全長に亘って存在するように圧入することができる。これにより、長孔214が形成されていない剛性の高い箇所が圧入されないことによって、スルーホール110に掛かる過剰な負荷を回避することができる。
また、本実施形態では、プレスフィット端子210は、ストレート部215と先端部213との間の部位217が、図2〜図4に示されている平面視においてストレート部215の側から先端部213の側にかけて幅が漸減するテーパ形状に形成されている。そして、そのテーパ形状は、図3に示されているように、先端部213と、長孔214における先端部213の側の一部と、がスルーホール110に進入したときにスルーホール110の縁と干渉する形状となっている。
本実施形態によれば、長孔214における先端部213の側の一部がスルーホール110に進入した状態からプレスフィット端子210の圧入を開始することができる。これにより、圧入初期の段階で、長孔214が形成されていない剛性の高い箇所が圧入されることによってスルーホール110に掛かる過剰な負荷を回避することができる。
そして、本実施形態の基板組立体1によれば、上述したプレスフィット端子210が基板10のスルーホール110に圧入接続されるので、そのスルーホール110とプレスフィット端子210との間の良好な電気的接続性を得ることができる。
次に、第2実施形態について説明する。尚、基板組立体の概略構成については、図1に示されている第1実施形態の基板組立体1の概略構成と同等であるので説明を割愛する。
図6は、第2実施形態のプレスフィット端子において、基板のスルーホールに圧入される部分を拡大して示した図である。
本実施形態のプレスフィット端子310も、棒状部311、コンプライアント部312、及び先端部313を備えている。本実施形態のプレスフィット端子310は、上述した第1実施形態のプレスフィット端子210と略同電流の信号系に対応した若干大サイズの端子である。本実施形態のプレスフィット端子310は、厚さが約0.64mmの金属板から、棒状部311の幅d23が約0.64mmとなるように打抜かれて形成されたものである。
ここで、本実施形態では、第1実施形態とは異なり、コンプライアント部312におけるストレート部315は、対向一対の側辺316の互いの間隔が、先端部313の側から棒状部311の側にかけて漸増する形状となっている。そして、コンプライアント部312の幅方向D21の中央に長さ方向D22に延在して設けられた長孔314は、その幅が先端部313の側から棒状部311の側にかけて一定幅に形成されている。
本実施形態では、対向一対の側辺316及び長孔314のこのような形態により、ストレート部215は、先端部313の側の最短距離d21の合計よりも棒状部311の側の最短距離d22の合計の方が長くなるように形成されている。
また、本実施形態でも、第1実施形態と同様に、棒状部311におけるコンプライアント部312の側の幅d23が、先端部313におけるコンプライアント部312の側の幅d24よりも幅広に形成されている。
以上に説明した第2実施形態のプレスフィット端子310でも、第1実施形態と同様に、ストレート部315の先端部側315aでスルーホール410の内面のフラックスが除去される。そして、ストレート部315の棒状部側315bが、フラックス除去後の銅膜に、広範囲に亘って強い反発力で押圧される。これにより、第1実施形態と同様に、この第2実施形態によっても、基板40のスルーホール410に対して良好な電気的接続性を得ることができる。
次に、第3実施形態について説明する。尚、この第3実施形態においても、基板組立体の概略構成については、図1に示されている第1実施形態の基板組立体1の概略構成と同等であるので説明を割愛する。
図7は、第3実施形態のプレスフィット端子において、基板のスルーホールに圧入される部分を拡大して示した図である。
本実施形態のプレスフィット端子510も、棒状部511、コンプライアント部512、及び先端部513を備えている。本実施形態のプレスフィット端子510は、上述した第1実施形態や第2実施形態に比べると更に大電流が流れる電源系に対応した大サイズの端子である。本実施形態のプレスフィット端子510は、厚さが約0.80mmの金属板から、棒状部511の幅d33が、約1.2mm〜6.3mmの範囲内から、想定される電流量に応じて決定された幅となるように打抜かれて形成されたものである。
ここで、本実施形態では、第1実施形態とは同様に、コンプライアント部512におけるストレート部515は、対向一対の側辺516が互いに平行に延在している。そして、コンプライアント部512の幅方向D31の中央に長さ方向D32に延在して設けられた長孔514は、ストレート部515を通過する部分について、その幅が先端部513の側から棒状部511の側にかけて漸減している。
本実施形態では、対向一対の側辺516及び長孔514のこのような形態により、ストレート部515は、先端部513の側の最短距離d31の合計よりも棒状部511の側の最短距離d32の合計の方が長くなるように形成されている。
また、本実施形態でも、第1実施形態と同様に、棒状部511におけるコンプライアント部512の側の幅d33は、先端部513におけるコンプライアント部512の側の幅d34よりも幅広に形成されている。
以上に説明した第3実施形態のプレスフィット端子510でも、第1実施形態と同様に、ストレート部515の先端部側515aでスルーホール610の内面のフラックスが除去される。そして、ストレート部515の棒状部側515bが、フラックス除去後の銅膜に、広範囲に亘って強い反発力で押圧される。これにより、第1実施形態と同様に、この第3実施形態によっても、基板60のスルーホール610に対して良好な電気的接続性を得ることができる。
次に、第4実施形態について説明する。尚、この第4実施形態においても、基板組立体の概略構成については、図1に示されている第1実施形態の基板組立体1の概略構成と同等であるので説明を割愛する。
図8は、第4実施形態のプレスフィット端子において、基板のスルーホールに圧入される部分を拡大して示した図である。
本実施形態のプレスフィット端子710も、棒状部711、コンプライアント部712、及び先端部713を備えている。本実施形態のプレスフィット端子710は、上述した第1実施形態のプレスフィット端子210と略同電流の信号系に対応した端子である。
ここで、本実施形態では、コンプライアント部712におけるストレート部715は、対向一対の側辺716が互いに平行に延在している。そして、コンプライアント部712の幅方向D41の中央に長さ方向D42に延在して設けられた長孔714は、その幅が先端部713の側から棒状部711の側にかけて一定幅に形成されている。
そして、本実施形態では、先端部713におけるコンプライアント部712の側の幅d44よりも棒状部711におけるコンプライアント部712の側の幅d43方が幅広に形成されている。この結果、コンプライアント部712における先端部713の側で斜行する側縁712aと長孔714との最短距離d41の合計よりも棒状部711の側で斜行する側縁712bと長孔714との最短距離d42の合計の方が長くなるように形成されている。このため、ストレート部715の棒状部側715bは先端部側715aに比べて撓み難く剛性が高くなっている。これにより、本実施形態においても棒状部側715bが強い反発力で、スルーホール810の内面に押圧されることとなる。
以上に説明した第4実施形態のプレスフィット端子710でも、第1実施形態と同様に、ストレート部715の先端部側715aでスルーホール810の内面のフラックスが除去される。そして、ストレート部715の棒状部側715bが、フラックス除去後の銅膜に、広範囲に亘って強い反発力で押圧される。これにより、第1実施形態と同様に、この第4実施形態によっても、基板80のスルーホール810に対して良好な電気的接続性を得ることができる。
尚、以上に説明した第1〜第3実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のプレスフィット端子及び基板組立体の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、上述した第1〜第4実施形態では、本発明にいう基板の一例としてプリフラックス基板としての基板10,40,60,80が例示されている。しかしながら、本発明にいう基板は、これらに限るものではなく、銅膜で形成された回路パターンやスルーホールに錫メッキが施された錫メッキ基板等であってもよい。ただし、本発明にいうプレスフィット端子が、プリフラックス基板のスルーホールに圧入されたときに、スルーホールに対して良好な電気的接続性が得られるという顕著な効果を奏することができる点は上述した通りである。
また、上述した第1〜第4実施形態では、本発明にいうコンプライアント部の一例として、長孔214,314,514,714が設けられたコンプライアント部212,312,512,712が例示されている。しかしながら、本発明にいうコンプライアント部は、これらに限るものではなく、非貫通の溝が設けられたもの等であってもよい。
また、上述した第1実施形態では、本発明にいうプレスフィット端子の一例として、厚さが約0.40mmの金属板から、棒状部211の幅d13が約0.5mmとなるように打抜かれて形成されたプレスフィット端子210が例示されている。また、第2実施形態では、厚さが約0.64mmの金属板から、棒状部311の幅d23が約0.64mmとなるように打抜かれて形成されたプレスフィット端子310が例示されている。更に、第3実施形態では、厚さが約0.80mmの金属板から、棒状部511の幅d33が、約1.2mm〜6.3mmの範囲内から想定される電流量に応じて決定された幅となるように打抜かれて形成されたプレスフィット端子510が例示されている。しかしながら、本発明にいうプレスフィット端子は、これらに限るものではなく、その具体的な寸法等については、電流等の諸条件に応じて適宜に設定され得る。
また、上述した第1〜第4実施形態、特に第1実施形態では、本発明にいう基板組立体の一例として、基板10にコネクタ20が組み付けられた基板組立体1が例示されている。しかしながら、本発明にいう基板組立体は、これに限るものではなく、基板のスルーホールに本発明にいうプレスフィット端子が圧入されたものであれば、具体的な組立態様は任意に設定し得る。
1 基板組立体
10,40,60,80 基板
20 コネクタ
110,410,610,810 スルーホール
111 銅膜
112 フラックス
210,310,510,710 プレスフィット端子
211,311,511,711 棒状部
212,312,512,712 コンプライアント部
213,313,513,713 先端部
214,314,514,714 長孔
215,315,515,715 ストレート部
215a,315a,515a,715a 先端部側
215b,315b,515b,715b 棒状部側
216,316,516,716 側辺
217 部位
d11,d12,d21,d22,d31,d32,d41,d42 最短距離
d13,d14,d23,d24,d33,d34,d43,d44 幅
D11,D21,D31,D41 幅方向
D12,D22,D32,D42 長さ方向
F11 圧縮力
F12 反発力

Claims (6)

  1. 内面にフラックスが塗布されたスルーホールに圧入接続されるプレスフィット端子であって、
    棒状部と、
    前記棒状部の一端に連続して当該棒状部よりも幅広に設けられるとともに幅方向の中央に長さ方向に延在する長孔又は溝が形成され、前記長孔又は前記溝の幅が縮まるように前記幅方向に撓められて前記スルーホールに圧入されるコンプライアント部と、
    前記コンプライアント部における前記棒状部とは反対側に連続して当該コンプライアント部よりも幅狭に設けられる先端部と、を備え、
    前記コンプライアント部は、前記幅方向及び前記長さ方向の双方に直交する方向から見た平面視において、前記長さ方向に直線状に延在する対向一対の側辺で区画されるとともに、前記コンプライアント部において最も幅広の部分を含むストレート部を備えており、
    前記対向一対の側辺それぞれと前記長孔又は前記溝との最短距離の合計について前記先端部の側よりも前記棒状部の側の方が長くなるように前記ストレート部が形成されることで当該ストレート部における前記棒状部の側が前記先端部の側に比べて撓み難く剛性が高くなった形態と、前記先端部における前記コンプライアント部の側よりも前記棒状部における前記コンプライアント部の側の方が幅広に形成されることで前記ストレート部における前記棒状部の側が前記先端部の側に比べて撓み難く剛性が高くなった形態と、のうち少なくとも一方の形態を有し
    前記長さ方向について、前記コンプライアント部が前記スルーホールの全長よりも長く、かつ前記ストレート部が前記スルーホールの全長よりも短くなるように形成され、前記スルーホールへの圧入時には、前記ストレート部における前記棒状部の側及び前記先端部の側の双方が前記スルーホールの内側に留まるとともに、前記先端部の側によって前記フラックスが除去された前記スルーホールの前記内面に、前記棒状部の側が前記先端部の側よりも強い力で押圧されることを特徴とするプレスフィット端子。
  2. 前記対向一対の側辺が互いに平行に延在しており、
    前記長孔又は前記溝の幅が前記先端部の側から前記棒状部の側にかけて漸減していることを特徴とする請求項1に記載のプレスフィット端子。
  3. 前記対向一対の側辺は、互いの間隔が、前記先端部の側から前記棒状部の側にかけて漸増しており、
    前記長孔又は前記溝の幅が前記先端部の側から前記棒状部の側にかけて一定幅であることを特徴とする請求項1に記載のプレスフィット端子。
  4. スルーホールが形成された基板と、
    前記スルーホールに圧入接続されたプレスフィット端子と、を備えた基板組立体であって、
    前記プレスフィット端子が、請求項1〜3のうち何れか一項に記載のプレスフィット端子であることを特徴とする基板組立体。
  5. 前記長孔又は前記溝が、前記スルーホールの全長よりも長く形成されていることを特徴とする請求項4に記載の基板組立体。
  6. 前記プレスフィット端子は、前記ストレート部と前記先端部との間の部位が、前記平面視において前記ストレート部の側から前記先端部の側にかけて幅が漸減するテーパ形状に形成されており、
    前記テーパ形状は、前記先端部と、前記長孔又は前記溝における前記先端部の側の一部と、が前記スルーホールに進入したときに当該スルーホールの縁と干渉する形状であることを特徴とする請求項4又は5に記載の基板組立体。
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