JP6826149B2 - 分散状態の同期化のためのサブスクリプション通知メカニズム - Google Patents

分散状態の同期化のためのサブスクリプション通知メカニズム Download PDF

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Description

本特許明細書は、複数のエンティティの間の分散状態を同期させ、デバイス同士の通信
および/またはデバイスとクラウドベースのサーバーとの通信を認証するための装置、シ
ステム、方法、および関係するコンピュータプログラム製品(コンピュータプログラム)
に関するものである。より具体的には、本特許明細書は、すべてのデバイスおよびリモー
トサーバーにわたって共有される情報のバケットの内容(コンテンツ)が同一となるよう
にリモートサーバーを介して1つまたは複数のクライアントデバイスの間で情報のバケッ
トおよびそれらへの変更を同期させること、およびスマートホームデバイスおよびクラウ
ドベースのサーバーの間の通信を円滑にする多層認証方法(multi-tiered authentication
methods)に関するものである。
モバイルデバイスおよびクラウドベースのコンピューティングが使用されることが多く
なり、そのような環境にリモートアクセスおよび制御能力を備えたいという希望が高まる
と共に、複数のデバイスにまたがってデータを同期するための技術が次第に重要になって
きている。データを同期するためのさまざまな技術が知られている。例えば、双方向ファ
イル同期では、更新されたファイルは、携帯電話および家庭用パーソナルコンピュータな
どのロケーションのペアの間で、両方のロケーションにあるセレクトファイルが複数のロ
ケーションにまたがって同一な状態を維持することを意図して、コピーされる。このよう
な同期化技術では、バージョン管理、およびミラーリングなどを含む、ファイルへの修正
を扱うためにさまざまなツールを使用することができる。
データ同期化を実行する多数の製品が、現在市販されている。例えば、カリフォルニア
州クパチーノ所在のApple, Inc.社のiCloud(登録商標)は、画像および動画などのデータ
を携帯電話、タブレットコンピュータなどのデバイス間で共有することを可能にし、カリ
フォルニア州サンマテオ所在のSugarSync, Inc.社は、ファイルおよびフォルダを複数の
コンピュータおよびデバイスにまたがって同期させることを可能にする、モバイルデバイ
ス、およびパーソナルコンピュータなどにインストールされ得るソフトウェアアプリケー
ションを提供している。
データを同期させるための近年の技術は、複数のデバイスにまたがるファイル共有の著
しい進歩を促したが、多くの場合、これらの技術は、永久的に(AC電源)、または比較的長
期にわたって(モバイルデバイスバッテリ)電力を利用でき、かつ/または同期化は特定の
所定の時点においてのみ必要である(例えば、ユーザーが写真を撮って複数のデバイスで
共有する場合に)デバイス上に実装する構造を有するように設計されている。このような
シナリオは、複数のデバイスにまたがるデータ同期化がリアルタイムのデバイス間制御ま
たは監視を円滑にするために望まれているが、電力供給の制限があるためデバイスの1つ
または複数を長期間にわたってオフ状態または超低電力状態に維持する必要が生じる実質
的により困難なシナリオと対比され得る。
コンピューティングシステムの要素が互いに離れた場所に分散されているクラウドベー
スのコンピューティングの使用の増加に伴い、これらの要素の同一性を認証することも、
セキュリティ対策が施された動作環境を確保するためにますます重要になってきている。
予め共有されている対称/非対称キーの使用および/またはデジタル署名の使用などの、多
くのデバイス認証技術は、クライアントデバイスが事実上、その同一性(および/またはそ
のユーザーの同一性)をサーバーに対して認証することを必要とするスタンドアロンデバ
イスであるクライアントサーバーモデルではうまく機能する。しかし、このようなシナリ
オは、他の方法ではアクセス可能ではないはずのセキュリティ対策が施されているリソー
スにアクセスするためにクライアントデバイスがユーザーアカウントとペアにされ得る状
況などにおいて、クライアントデバイスおよびこれとサーバーとの関係が動的である実質
的により困難なシナリオと対比され得る。
データを同期するためのさまざまな技術が本明細書で開示されている。そのような技術
は、さまざまな好適なネットワークにまたがるさまざまな電子デバイスにおいて実装され
得るが、いくつかの技術は、電子デバイスのうちの1つまたは複数が電力容量が比較的低
い環境に特によく適している場合がある。同様に、そのような技術は、データ同期化を実
行するために必要な消費電力を最小化することが望ましい環境にもよく適している場合が
ある。
開示されている技術は、クライアントデバイスとリモートサーバーとの間でデータを同
期するさまざまな方法を含む。いくつかの方法は、クライアントデバイスを対象とする。
例えば、クライアントデバイスは、それぞれ複数のフィールド-値ペアを含む複数の情報
のバケットを格納することができ、リモートサーバーは、それぞれ複数のフィールド-値
ペアを含む複数の情報のバケットを格納することができる。次いで、方法は、さまざまな
オペレーションを含み得る。例えば、この方法は、クライアントデバイス側で、サブスク
リプション要求をリモートサーバーに送信するステップを含み得る。サブスクリプション
要求は、クライアントデバイスを、クライアントデバイス側の複数のバケットのサブセッ
トにそれぞれ対応し、同期化が確立され、かつ/または維持される、リモートサーバー側
の複数のバケットのサブセットにサブスクライブする。この方法は、クライアントデバイ
スによる、リモートサーバー側のサブスクライブされたバケットのうちの1つに対応する
クライアントデバイス側のバケットのうちの1つのバケットの少なくとも1つのフィールド
-値ペアへの更新を生成後、その更新をリモートサーバーに伝達するステップと、リモー
トサーバーから応答を受信するステップと、受信した応答に基づき、クライアントデバイ
ス側の情報の更新されたバケットとリモートサーバー側の対応するサブスクライブされた
バケットとの調整を行うステップとを含む追加のステップを含む。調整するステップは、
リモートサーバーからの応答が新しいタイムスタンプおよび/またはバージョン識別子を
含む場合に、更新されたバケットの既存のタイムスタンプおよび/または識別子を新しい
タイムスタンプおよび/またはバージョン識別子で上書きするステップなどの、さまざま
なオペレーションを含み得る。調整するステップは、リモートサーバーからの応答が少な
くとも1つの交換フィールド-値ペアを含む場合、更新された少なくとも1つのフィールド-
値ペアの内容を少なくとも1つの交換フィールド-値ペアで上書きするステップも含み得る
。さらに、この方法は、クライアントデバイスがリモートサーバーからリモートサーバー
側のサブスクライブされたバケットのうちの1つへのリモートサーバーによる更新に関し
てクライアントデバイスに通知し、それらと関連する更新されたバケット情報を提供する
通知通信を受信した後、クライアントデバイス側の対応するバケットの内容を受信された
関連する更新されたバケット情報で少なくとも部分的に上書きするステップを含む。
いくつかの方法は、リモートサーバーを対象とする。例えば、クライアントデバイスは
、それぞれ複数のフィールド-値ペアを含む複数の情報のバケットを格納することができ
、リモートサーバーは、それぞれ複数のフィールド-値ペアを含む複数の情報のバケット
を格納することができる。次いで、方法は、さまざまなオペレーションを含み得る。例え
ば、この方法は、クライアントデバイスから、リモートサーバーで、リモートサーバーに
格納されている情報のバケットを識別するサブスクリプション要求を受信するステップを
含み得る。情報の識別されたバケットは、クライアントデバイス側に格納されている複数
の情報のバケットのうちの1つに対応する。この方法は、リモートサーバーによって、リ
モートサーバー側に格納されている情報の識別されたバケットとクライアントデバイス側
に格納されている情報の対応するバケットとの間で状態に違いがあるかどうかを判定する
ステップも含み得る。この方法は、リモートサーバー側に格納されている情報の識別され
たバケットとクライアントデバイス側に格納されている情報の対応するバケットとの間で
状態に違いがあると判定された場合に、リモートサーバー側に格納されている情報の識別
されたバケットとクライアントデバイス側に格納されている情報の対応するバケットとの
間の少なくとも1つの違いを表す情報をクライアントデバイスに通知するステップをさら
に含み得る。
さまざまな方法およびプロセスを開示することに加えて、開示されている技術は、デー
タを同期するためのさまざまな装置およびシステムを含む。一実施形態において、クライ
アントデバイスが開示される。クライアントデバイスは、それぞれ複数のフィールド-値
ペアを含む複数の情報のバケットを格納するためのストレージ要素(storage element)を
備える。クライアントデバイスは、ストレージ要素に結合された調整モジュールも備える
。調整モジュールは、さまざまな機能を実行可能なものとしてよい。例えば、調整により
、クライアントデバイス側で情報のバケットのうちの1つへの所望の更新を生成し、所望
の更新を、それぞれ複数のフィールド-値ペアを含む複数の情報のバケットのうちの1つを
格納するリモートサーバーに伝達し、リモートサーバーから応答を受信し、受信した応答
に基づき、更新がリモートサーバーに伝達されたクライアントデバイス側の情報のバケッ
トと、リモートサーバー側の複数の情報のバケットのうちの対応する1つとを調整するこ
とができる。
別の実施形態において、コンピュータシステムが開示される。コンピュータシステムは
、それぞれ複数のフィールド-値ペアを含む複数の情報のバケットを格納するためのスト
レージ要素を備える。コンピュータシステムは、ストレージ要素に結合された同期化サー
バーも備える。同期化サーバーは、さまざまな機能を実行するように動作可能なものとし
てよい。例えば、同期化サーバーは、それぞれ複数のフィールド-値ペアを含む複数の情
報のバケットを格納するクライアントデバイスから、ストレージ要素に格納されている情
報のバケットを識別するサブスクリプション要求を受信することができ、情報の識別され
たバケットは、クライアントデバイス側に格納されている複数の情報のバケットのうちの
1つに対応する。同期化サーバーは、ストレージ要素に格納されている情報の識別された
バケットとクライアントデバイス側に格納されている情報の対応するバケットとの間で状
態に違いがあるかどうかを判定することもできる。同期化サーバーは、ストレージ要素に
格納されている情報の識別されたバケットとクライアントデバイス側に格納されている情
報の対応するバケットとの間で状態に違いがあると判定された場合に、ストレージ要素に
格納されている情報の識別されたバケットとクライアントデバイス側に格納されている情
報の対応するバケットとの間の少なくとも1つの違いを表す情報をクライアントデバイス
に通知することもできる。
多層デバイス認証を実行するためのさまざまな技術も開示される。そのような技術は、
さまざまな好適なネットワークにまたがるさまざまな電子デバイスにおいて実装され得る
が、いくつかの技術は、電子デバイスのうちの1つまたは複数が電力容量が比較的低い環
境に特によく適している場合がある。同様に、そのような技術は、データ同期化を実行す
るために必要な消費電力を最小化することが望ましい環境にもよく適している場合がある
開示されている技術は、リモートサーバーと通信するようにクライアントデバイスを認
証するためのさまざまな方法を含む。いくつかの方法は、クライアントデバイスを対象と
する。例えば、方法は、クライアントデバイスによって、第1のデバイス資格証明書を使
用して第1のリモートサーバーとの接続を確立するステップであって、第1のデバイス資格
証明書はクライアントデバイスに固有であり、クライアントデバイス側に格納され、第1
のリモートサーバーと通信するようにクライアントデバイスを認証する、ステップを含み
得る。この方法は、クライアントデバイス側で、第1のリモートサーバーから、第2のリモ
ートサーバーと通信するようにクライアントデバイスを認証する第2のデバイス資格証明
書を取得するステップも含み得る。この方法は、クライアントデバイスによって、第2の
デバイス資格証明書を使用して第2のリモートサーバーとの接続を確立するステップをさ
らに含み得る。
いくつかの方法は、リモートサーバーを対象とする。例えば、方法は、リモートサーバ
ー側で、クライアントデバイスから、クライアントデバイスに固有の第三者によって生成
された秘密を含む第1のデバイス資格証明書を受信するステップを含むことができる。こ
の方法は、第1のデバイス資格証明書が有効であるかどうかを判定するステップも含み得
る。第1のデバイス資格証明書が有効であると判定された場合、第2のデバイス資格証明書
がリモートサーバー側で生成されるものとしてよく、第2のデバイス資格証明書はリモー
トサーバーの1つまたは複数のコンポーネントとの通信に関してクライアントデバイスを
認証するように動作可能である。さらに、第1のデバイス資格証明書が有効であると判定
された場合、リモートサーバーは、第2のデバイス資格証明書をクライアントデバイスに
伝達することができる。
さまざまな方法およびプロセスを開示することに加えて、開示されている技術は、デー
タを同期するためのさまざまな装置およびシステムを含む。一実施形態において、クライ
アントデバイスが開示される。クライアントデバイスは、クライアントデバイスに固有で
あり、第1のリモートサーバーとの通信に関してクライアントデバイスを認証するように
動作可能である第1のデバイス資格証明書を格納するためのストレージ要素を備える。ク
ライアントデバイスは、ストレージ要素に結合された認証モジュールも備える。認証モジ
ュールは、さまざまな機能を実行するように動作可能なものとしてよい。例えば、認証モ
ジュールは、第1のデバイス資格証明書を使用して第1のリモートサーバーとの接続を確立
するステップと、第1のリモートサーバーから、第2のリモートサーバーと通信するように
クライアントデバイスを認証する第2のデバイス資格証明書を取得するステップと、第2の
デバイス資格証明書を使用して第2のリモートサーバーとの接続を確立するステップとを
実行することができる。
別の実施形態において、コンピュータシステムが開示される。コンピュータシステムは
、クライアントデバイスに対するデバイス資格証明書を格納するためのストレージ要素を
備える。コンピュータシステムは、ストレージ要素に結合された登録サーバーも備える。
登録サーバーは、さまざまな機能を実行するように動作可能であるものとしてよい。例え
ば、登録サーバーは、クライアントデバイスから、クライアントデバイスに固有の第三者
によって生成された秘密を含む第1のデバイス資格証明書を受信することができる。登録
サーバーは、第1のデバイス資格証明書が有効であるかどうかを判定することもできる。
第1のデバイス資格証明書が有効であると判定された場合、登録サーバーは、リモートサ
ーバーの1つまたは複数のコンポーネントとの通信に関してクライアントデバイスを認証
するように動作可能である第2のデバイス資格証明書を生成し、第2のデバイス資格証明書
をクライアントデバイスに伝達することができる。
本発明の実施形態の性質および利点をより完全に理解するために、以下の詳細な説明お
よび添付図面を参照されたい。本発明の他の態様、目的、および利点は、以下の図面およ
び詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本発明の範囲は、請求項の詳述から完
全に明らかになるであろう。
一実施形態によるシステム上に分散されたデバイスの状態を同期するためのサブスクリプション通知メカニズムを実装するシステムを示す図である。 一実施形態によるそのシステムのエンティティのそれぞれにおいて提供される情報のバケットを伴う図1のシステムを示す図である。 一実施形態によるリモートサーバーのいくつかの簡素化されたコンポーネントを含む図1のシステムを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスのコンポーネントを示す簡素化されたブロック図である。 一実施形態による登録サーバーのコンポーネントを示す簡素化されたブロック図である。 一実施形態による同期化サーバーのコンポーネントを示す簡素化されたブロック図である。 一実施形態によるロギングサーバーのコンポーネントを示す簡素化されたブロック図である。 一実施形態によるリモートサーバーに関連付けられているストレージ要素の内容を示す図である。 一実施形態による本明細書で説明されている同期化メカニズムを組み込むプロトコルスタックを示す図である。 一実施形態による監視デバイスをリモートサーバーに接続するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるアクセスデバイスをリモートサーバーに接続するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるシステムの監視デバイス側に状態の変化が引き起こされたときにシステムのいくつかのエンティティにまたがって状態を同期させるためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるシステムのアクセスデバイス側に状態の変化が引き起こされたときにシステムのいくつかのエンティティにまたがって状態を同期させるためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるシステムの同期化サーバー側に状態の変化が引き起こされたときにシステムのいくつかのエンティティにまたがって状態を同期させるためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態による層リダイレクションを実行するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスが層リダイレクションを実行するプロセスの流れ図である。 一実施形態による登録サーバーが層リダイレクションを実行するプロセスの流れ図である。 一実施形態によるソフトウェア更新を実行するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスがソフトウェア更新を実行するプロセスの流れ図である。 一実施形態による登録サーバーがソフトウェア更新を実行するプロセスの流れ図である。 一実施形態による割り当てられた同期化サーバーを識別するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態による登録サーバーが割り当てられた同期化サーバーを識別するプロセスの流れ図である。 一実施形態による同期化サーバーが割り当てられた同期化サーバーを識別するプロセスの流れ図である。 一実施形態によるバケットを作成するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態による登録サーバーが情報のバケットを作成するプロセスの流れ図である。 一実施形態による同期化サーバーが情報のバケットを作成するプロセスの流れ図である。 一実施形態による関連するバケットを要求するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスがこのデバイスに関連するバケットを要求するプロセスの流れ図である。 一実施形態による同期化サーバーがクライアントデバイスに関連するバケットの要求に応答するプロセスの流れ図である。 一実施形態によるバケット内容を送信するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態による監視デバイスが初期接続時に関連するバケットの内容を同期化サーバーに送信するプロセスの流れ図である。 一実施形態による同期化サーバーが初期接続時にバケットの内容を受信したことに応答して応答を監視デバイスに送信するプロセスの流れ図である。 一実施形態による監視デバイスがその後の接続時に関連するバケットの内容を同期化サーバーに送信するプロセスの流れ図である。 一実施形態による同期化サーバーがその後の接続時にバケットの内容を受信したことに応答して応答を監視デバイスに送信するプロセスの流れ図である。 一実施形態による関連するバケットにサブスクライブするためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスが関連するバケットにサブスクライブするプロセスの流れ図である。 第1の実施形態による同期化サーバーがサブスクリプション要求を受信するプロセスの流れ図である。 第2の実施形態による同期化サーバーがサブスクリプション要求を受信するプロセスの流れ図である。 一実施形態によるクライアントデバイス側のバケットへの変更を同期化サーバー側の対応するバケットと同期させるようにクライアントデバイスを動作させるプロセスの流れ図である。 一実施形態による図22Aを参照しつつ説明されているオペレーション1512を実行するプロセスの流れ図である。 一実施形態によるクライアントデバイスによって要求されたバケットへの変更を同期化サーバー側の対応するバケットおよび他のクライアントデバイス側の対応するバケットと同期させるように同期化サーバーを動作させるプロセスの流れ図である。 一実施形態による図23Aを参照しつつ説明されているオペレーション1604を実行するプロセスの流れ図である。 一実施形態による図23Aを参照しつつ説明されているオペレーション1606を実行するプロセスの流れ図である。 クライアントデバイスがリモートサーバー側のバケットよりも古いバケットを有し、クライアントデバイスがそのバケットを変更しようと試みるが、その変更は、クライアントデバイスがリモートサーバー側のより新しいバケットを認識していないため、リモートサーバーによって拒絶される場合のクライアントデバイス側とリモートサーバー側の対応するバケットの状態を同期させる一例を示す図である。 クライアントデバイスがリモートサーバー側のバケットよりも古いバケットを有し、クライアントデバイスがそのバケットを変更しようと試みるが、その変更は、クライアントデバイスがリモートサーバー側のより新しいバケットを認識していないため、リモートサーバーによって拒絶される場合のクライアントデバイス側とリモートサーバー側の対応するバケットの状態を同期させる一例を示す図である。 クライアントデバイスがリモートサーバー側に格納されているバケットよりも新しいバケットを送信し、リモートサーバー側に格納されているバケットはクライアントデバイスによって予期されているとおりであるか、または予期されているものと異なる可能性がある場合のクライアントデバイス側とリモートサーバー側の対応するバケットの状態を同期させる一例を示す図である。 クライアントデバイスがリモートサーバー側に格納されているバケットよりも新しいバケットを送信し、リモートサーバー側に格納されているバケットはクライアントデバイスによって予期されているとおりであるか、または予期されているものと異なる可能性がある場合のクライアントデバイス側とリモートサーバー側の対応するバケットの状態を同期させる一例を示す図である。 クライアントデバイスがリモートサーバー側に格納されているバケットよりも新しいバケットを送信し、リモートサーバー側に格納されているバケットはクライアントデバイスによって予期されているとおりであるか、または予期されているものと異なる可能性がある場合のクライアントデバイス側とリモートサーバー側の対応するバケットの状態を同期させる一例を示す図である。 クライアントデバイスがリモートサーバー側に格納されているバケットよりも新しいバケットを送信し、リモートサーバー側に格納されているバケットはクライアントデバイスによって予期されているとおりであるか、または予期されているものと異なる可能性がある場合のクライアントデバイス側とリモートサーバー側の対応するバケットの状態を同期させる一例を示す図である。 クライアントデバイスがバケットを、リモートサーバーが同じバケットへの変更を生成するかまたは(別のデバイスから)受信したときと全く同じときに送信する場合のクライアントデバイス側とリモートサーバー側の対応するバケットの状態を同期させる一例を示す図である。 クライアントデバイスがバケットを、リモートサーバーが同じバケットへの変更を生成するかまたは(別のデバイスから)受信したときと全く同じときに送信する場合のクライアントデバイス側とリモートサーバー側の対応するバケットの状態を同期させる一例を示す図である。 クライアントデバイスがバケットを、リモートサーバーが同じバケットへの変更を生成するかまたは(別のデバイスから)受信したときと全く同じときに送信する場合のクライアントデバイス側とリモートサーバー側の対応するバケットの状態を同期させる一例を示す図である。 クライアントデバイスへの既定の資格証明書の伝達を示すブロック図である。 クライアントデバイスへの割り当てられた資格証明書の伝達を示すブロック図である。 一実施形態による割り当てられた同期化サーバーと通信するようにクライアントデバイスを認証するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスが割り当てられた同期化サーバーと通信するプロセスの流れ図である。 一実施形態による登録サーバーがクライアントデバイスに対する割り当てられた資格証明書を生成するプロセスの流れ図である。 一実施形態による同期化サーバーが割り当てられたクライアントデバイスと通信するプロセスの流れ図である。 第1の実施形態による割り当てられた資格証明書が有効であるかどうかを判定するプロセスの流れ図である。 第2の実施形態による割り当てられた資格証明書が有効であるかどうかを判定するプロセスの流れ図である。 第3の実施形態による割り当てられた資格証明書が有効であるかどうかを判定するプロセスの流れ図である。 一実施形態による割り当てられた資格証明書をローテーションするためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスが割り当てられた資格証明書をローテーションするプロセスの流れ図である。 一実施形態によるリモートサーバーがクライアントデバイスに対する割り当てられた資格証明書をローテーションするプロセスの流れ図である。 一実施形態による拒絶された割り当てられた資格証明書を処理するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスが拒絶された割り当てられた資格証明書を処理するプロセスの流れ図である。 一実施形態による情報をロギングサーバーに伝達するためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスがログ情報をロギングサーバーに伝達するプロセスの流れ図である。 一実施形態によるロギングサーバーがクライアントデバイスから伝達された情報を受信し、カテゴリ別に分類するプロセスの流れ図である。 一実施形態によるクライアントデバイスが異なる種類の情報にアクセスするためのプロセスの通信シーケンスを示す図である。 一実施形態によるクライアントデバイスが異なる種類の情報にアクセスするためのプロセスの流れ図である。 一実施形態による同期化サーバーが異なる種類の情報へのアクセスをクライアントデバイスに提供するためのプロセスの流れ図である。 例示的な一実施形態による監視デバイスのコンポーネントを示す図である。 本明細書で説明されているデバイス、方法、システム、サービス、および/またはコンピュータプログラム製品のうちの1つまたは複数を適用可能であるものとしてよいスマートホーム環境の一例を示す図である。 一実施形態による専用コンピュータシステムを示す図である。 スマートホーム環境と統合できる拡張可能なデバイスおよびサービスのプラットフォームのネットワークレベルの図である。 図36の拡張可能なデバイスおよびサービスのプラットフォームの抽象化機能図である。
本発明の実施形態は、一般的に、システム内の複数のエンティティ間の分散状態を同期
することに関係する。システム内のエンティティは、典型的には、リモートサーバーと通
信する少なくとも1つの監視デバイスを備え、例示的な実施形態における監視デバイスは
、スマートホーム環境内の、サーモスタット、ハザード検出ユニット、環境センサー、環
境コントローラ、セキュリティ関係のセンサー、セキュリティ関係のコントローラ、照明
センサー/コントローラ、スマートアプライアンス、アプライアンスセンサー/コントロー
ラ、娯楽関係のデバイス、通信関係のデバイス、害虫検出器、侵入検出器、ドア破損セン
サーおよび窓破損センサーなどの、インテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続
デバイスである。説明を簡潔にし明確にするために、「監視デバイス」という用語は、本
明細書における1つまたは複数の例においてリモートサーバーと通信するデバイスとして
使用され得るが、そのような用語は、「制御(する)」機能が実質的にすべてのスマートホ
ームデバイスに対する少なくとも1つの「監視」態様を必ず含むので、本明細書において
識別されているものを含む、さまざまなスマートホーム関係の制御機能のうちのどれかを
実行することができるさまざまな制御デバイスのうちのどれかを含むものとして理解され
ることは明らかであろう。したがって、本明細書で使用されているような「監視デバイス
」という用語は、サーモスタット、例えば、監視機能(周囲温度、湿度、および/または制
御すべき他の環境条件を感知する)が必須コンポーネントである制御機能(HVACシステムの
オペレーションを制御する)を有するサーモスタットを包含するものとして理解されるべ
きである。リモートサーバーは監視デバイスから離れた場所にあり、情報状態を監視デバ
イスと同一の情報状態に維持する。多くの実施形態において、システムは、リモートサー
バーと通信する少なくとも1つのアクセスデバイスも備え、アクセスデバイスは、ラップ
トップコンピュータ、携帯電話、タブレットコンピュータ、またはスマートフォンなどで
あってよく、これは監視デバイスの作動状態を見る、制御する、および/または他の何ら
かの形で影響を及ぼすために使用される。
システムのいくつかのエンティティにまたがる状態の同期化を円滑にするために、サブ
スクリプションベースの通知メカニズムが使用され得る。本明細書で説明されているサブ
スクリプションベースの通知メカニズムにおいて、いくつかのエンティティにまたがって
同期される共通情報のインスタンス(本明細書では情報の「バケット」と称される)は、そ
れらのエンティティのそれぞれに格納される。リモートサーバーは、システムのすべての
ユーザーについて接続されているすべてのデバイスに対してバケットを維持し、デバイス
は、それらおよび/または共通構造内の他のデバイス(例えば、単一のスマートホーム環境
内のデバイス)または他の何らかの形で共通制御スキームの影響を受ける他のデバイス(例
えば、同じコンシューマもしくはコンシューマアカウントに関連付けられているデバイス
)に関連しているバケットのみを維持する。リモートサーバー側のバケットの状態との同
期を維持するために、監視デバイスおよび/またはアクセスデバイス(より一般的にクライ
アントデバイスと称されることが多い)は、サブスクリプション要求をリモートサーバー
にサブミットし、このサブスクリプション要求は、リモートサーバー側でバケットになさ
れた変更をクライアントデバイスに通知するようにするリモートサーバーに対する要求で
ある。監視デバイスを備え、関連付けられているアクセスデバイスを有する構造について
、変更は、例えば、アクセスデバイスによって開始されるものとしてよく、これにより、
リモートサーバーは、その保留中のサブスクリプション要求を使って変更を監視デバイス
に通知する。これらの変更は、代替的に、例えば、監視デバイスによって開始されるもの
としてよく、これにより、リモートサーバーは、その保留中のサブスクリプション要求を
使って変更をアクセスデバイスに通知する。
本発明の実施形態は、一般的に、いくつかのデバイスおよびいくつかのリモートサーバ
ーの間の通信を円滑にするための多層認証技術にも関係する。これらのエンティティは、
典型的には、リモートサーバーと通信するクライアントデバイス(例えば、監視デバイス
、アクセスデバイスなど)を含み、例示的な実施形態におけるクライアントデバイスは、
スマートホーム環境内の、サーモスタット、ハザード検出ユニット、環境センサー、環境
コントローラ、セキュリティ関係のセンサー、セキュリティ関係のコントローラ、照明セ
ンサー/コントローラ、スマートアプライアンス、アプライアンスセンサー/コントローラ
、娯楽関係のデバイス、通信関係のデバイス、害虫検出器、侵入検出器、ドア破損センサ
ーおよび窓破損センサーなどの、インテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続デ
バイスである。リモートサーバーは、クライアントデバイスから離れた場所にあり、情報
(例えば、セキュリティ対策が施されているリソース)を格納し、かつ/またはクライアン
トデバイスが取得またはインタラクティブな操作を望むことができるサービスを提供する
。リモートサーバーは、クライアントデバイスの認証のレベルに基づきクライアントデバ
イスへのアクセスを提供するか、または拒絶することができる。
認証のレベルを参照するときに、クライアントデバイスは異なるデバイス資格証明書ま
たは他の特性/関係を使用してその同一性を認証することができる。提示されているデバ
イス資格証明書および/または他の特性/関係に基づき、リモートサーバーは、クライアン
トデバイスへのアクセスのレベルを増減することができる。いくつかのデバイス資格証明
書(例えば、「既定の資格証明書」)では、クライアントデバイスがリモートサーバーから
のデータおよび/または機能の限定されたセットへのアクセスを許され得る。他のデバイ
ス資格証明書(例えば、「割り当てられた資格証明書」)では、クライアントデバイスがリ
モートサーバーからのデータおよび/または機能のより大きなセットへのアクセスを許さ
れ得る。それに加えて、何らかの関係が満たされている(例えば、クライアントデバイス
が特定のユーザーアカウントとペアリングされている)場合、割り当てられている資格証
明書の提示により、クライアントデバイスは、リモートサーバーからのデータおよび/ま
たは機能のなおいっそう大きなセットに対しても許容されるものとしてよく、それはユー
ザーアカウントに固有の情報(例えば、機密ユーザー情報)である。
本特許明細書の主題は、同一出願人による出願の主題に関係し、これらの出願のそれぞ
れは、参照により本明細書に組み込まれる、2011年10月17日に出願された米国特許第13/2
75,307号、2011年10月17日に出願された米国特許第13/275,311号、2012年3月22日に出願
された国際出願第PCT/US12/30084号、および2012年5月8日に出願された米国特許第13/466
,815号である。上記の特許出願は、本明細書では「同一出願人による組み込まれている出
願」と総称される。
通信プロトコルを実施するためのシステム
1つまたは複数の実施形態によるサブスクリプションベースの同期のさまざまな態様お
よび実施が、本明細書において開示される。図を参照すると、図1は一実施形態によるシ
ステム上に分散されたデバイスの状態を同期するためのサブスクリプション通知メカニズ
ムを実装するシステム100を示している。システム100は、ネットワーク106を介して1つま
たは複数のクライアントデバイス104から離れた場所にあり、また通信可能に結合されて
いるリモートサーバー102を備える。クライアントデバイス104は、さまざまな電子デバイ
スを含み得る。一実施形態において、クライアントデバイス104は、1つまたは複数の監視
デバイス108を含み得るが、他の実施形態では、クライアントデバイス108は、1つまたは
複数のアクセスデバイス110を含み得る。
監視デバイス108は、システム100上で共有されるべき基本データを生成するように動作
可能な電子デバイスである。一実施形態において、監視デバイス108は、その環境の1つま
たは複数の態様を監視し、監視データを基本データとして使用することによってそのよう
な基本データを生成することができる。例えば、監視デバイス108が、インテリジェント
型サーモスタットである場合、監視デバイスは、温度、湿度、占有などの環境特性を感知
するセンサーを含むものとしてよい。したがって、そのようなデータは、監視デバイス10
8によって生成され、リモートサーバー102に伝達され得る。監視デバイス108で変化が生
じた場合、例えば、環境変化が感知された場合、それらの変化も、同様に、リモートサー
バー102に伝達され得る。
その環境の態様を監視することによってデータを生成することに加えて、データは、ユ
ーザーが監視デバイス108をインタラクティブに操作することによっても生成され得る。
例えば、監視デバイス108がインテリジェント型サーモスタットである場合、ユーザーは
、監視デバイス108を介して所望の温度(すなわち、「設定点温度」またはより単純に「設
定点」)を定義することができ、監視デバイス108は、その後、電気的に結合されたHVACシ
ステムを制御して、所望の温度を達成し、かつ/または維持することができる。または、
そこでプログラムされたアルゴリズムを介して、監視デバイス108自体が、設定点を生成
することができる。設定点およびそれに対する変更は、設定点がどのように生成されるか
または変更されるかに関係なく、同様に、リモートサーバー102に伝達され得る。
逆に、リモートサーバー102は、監視デバイス108に関連付けられているデータの1つま
たは複数のフィールドを変更することができる。例えば、リモートサーバー102において
、監視デバイス108側に格納されている設定点を変更したい場合がある。そのような場合
、リモートサーバー102は、監視デバイス108の設定点の自バージョンを変更し、その変更
を監視デバイス108に伝達することができる。こうして、監視デバイス108で行われたデー
タへの変更がリモートサーバー102側に反映されることに加えて、リモートサーバー102側
で行われたデータへの変更は、監視デバイス108側に反映される。
いくつかの実施形態では、アクセスデバイス110も備えることができ、アクセスデバイ
ス110は、監視デバイス108からのデータにアクセスし、監視デバイス108側のデータを変
更するように動作可能である。監視デバイス108からのデータにアクセスするために、ア
クセスデバイス110は、リモートサーバー102からそのようなデータのコピーを取得するこ
とができる。監視デバイス108側の情報の状態およびリモートサーバー102側の情報の状態
は、一般的に同一であるため、リモートサーバー102からデータを取得することによって
、アクセスデバイス110側の情報の状態は、一般的に、監視デバイス108側の情報の状態と
同一になる。さらに、監視デバイス108のデータ(例えば、設定点)を変更するために、ユ
ーザーは、アクセスデバイス110側で変更を行うことができ、この変更は、リモートサー
バー102を介して監視デバイス108に伝搬される。
理解されるように、リモートサーバー102は、情報の状態を監視デバイス108側で提供さ
れるものと同一の情報の状態に維持するように動作し、いくつかの場合において、情報の
その状態を監視デバイス108に関して変更し、そのような変更を監視デバイス108に伝え、
リモートサーバー102の状態および監視デバイス108の状態を同期させることができる。ア
クセスデバイス110が備えられている実施形態では、リモートサーバー102も同様に、監視
デバイス108およびアクセスデバイス110の両方において情報の同一の状態を維持して監視
デバイス108およびアクセスデバイス110の状態を同期させるように動作する。
少なくとも1つの実施形態において、複数の監視デバイス108が備えられ得る。そのよう
な場合において、それぞれの監視デバイス108は、それ独自の基本情報を生成し、リモー
トサーバー102および1つまたは複数のアクセスデバイス110と同期させ得るが、それぞれ
の監視デバイス108は、その情報のサブセットを選択された他の監視デバイス108と共有す
ることもできる。例えば、監視デバイス108がインテリジェント型サーモスタットである
場合、これらは、占有データを互いに共有することができるが、温度データを共有するこ
とはできない。したがって、複数の監視デバイス108における情報のサブセットの状態は
、互いに同期させることができる。
ネットワーク106は、クライアントデバイス104とリモートサーバー102との間などの、
さまざまなエンティティの間の通信を可能にするのに適しているネットワークである。こ
のようなネットワークとして、例えば、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネッ
トワーク、仮想プライベートネットワーク、インターネット、イントラネット、エクスト
ラネット、公衆交換電話網、赤外線ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、ワイヤレス
データネットワーク、セルラーネットワーク、もしくは任意の他のそのようなネットワー
ク、またはこれらの組み合わせが挙げられる。ネットワークは、さらに、好適なネットワ
ークトポロジーを組み込むことができる。ネットワーク106は、好適なプロトコルを利用
することができ、ネットワーク106上の通信は、有線接続またはワイヤレス接続、および
これらの組み合わせによって使用可能になる。
図1を参照しつつ説明されている特定の例において、監視デバイス108およびアクセスデ
バイス110は、共通のユーザーに関連付けられ得ることは理解されるであろう(例えば、こ
れらはそれぞれ、本明細書でさらに説明されているように、特定のユーザーアカウントに
「ペアリング」することができる)。ペアリング(および続いて説明されているサブスクリ
プションプロセス)の結果として、監視デバイス108およびアクセスデバイス110の状態が
同期され得る。すなわち、特定のユーザーアカウントにペアリングされている監視デバイ
ス108およびアクセスデバイス110は、情報の1つまたは複数のバケットに、これらの情報
のバケットに加えられた変更がいずれかのデバイスによって他のデバイスに伝搬されるよ
うにサブスクライブすることができる。しかし、ペアリングされたデバイス(例えば、監
視デバイス108およびアクセスデバイス110)は、システム100に含まれ得るすべてのクライ
アントデバイスのサブセットにすぎないことは理解されるであろう。すなわち、システム
100は、異なるアカウントにペアリングされている多数の監視デバイス108、および同じま
たは異なるアカウントにペアリングされている多数のアクセスデバイス110を含むことが
できる。したがって、同期は、互いに関連付けられている(例えば、共通のユーザーアカ
ウントに「ペアリング」されている)クライアントデバイス間で典型的には実行されるが
、互いに関連付けられていないクライアントデバイス間では実行されない。
いくつかの実施形態におけるシステム100は、1つまたは複数のコンピュータネットワー
クまたは直接接続を使用して、通信リンクを介して相互接続されている複数のコンピュー
タシステムおよびコンポーネントを利用する分散コンピューティング環境である。しかし
、当業者であれば、そのようなシステムは、図1に示されているものよりも少ない、また
は多い数のコンポーネントを有するシステムであっても等しく適切に動作できることを理
解するであろう。したがって、図1のシステム100の図は、本質的に例示的であるとみなさ
れ、本発明の教示の範囲を制限するものとしてみなされるべきでない。
図2は、一実施形態によるそのシステムのエンティティのそれぞれにおいて提供される
情報のバケットを伴う図1のシステムを示す。システム100のエンティティは、データを「
バケット」の形態で格納し、それぞれのバケットは、複数のフィールド-値ペアを含む。
フィールドは、監視デバイス108および/またはその環境のさまざまな特性に合わせて定義
され得る。値は、それぞれのフィールドに関連付けられる。インテリジェント型サーモス
タットでは、例示的なフィールド-値ペアは以下のものとしてよい。

"hvac_heater_state" : 0
文字列「hvac_heater_state」は、HVACヒーターの状態を指すフィールドであり、数「0
」は、HVACヒーターの状態(例えば、オフ)を指す値である。例示的なバケットは以下のと
おりである。

Bucket Name: structure.<id>
{
"devices": [device.<id>, device <id>]
"name": "My Living Room Thermostat",
"away": false,
" display_location": "Palo Alto,CA/n"
}
この例のバケットは、「構造」と称され、監視デバイス108が配置されている構造(例え
ば、家)に関連付けられているフィールド-値ペアを含む。図2を参照すると、「構造」バ
ケットは、監視デバイス108側で最初に定義された値を含むバケット「B1」108Aであるも
のとしてよい。それぞれのバケットは、バージョン識別子および/またはタイムスタンプ
を備えることができる。バージョン識別子は、バケットのバージョンを一意に識別するが
、タイムスタンプは、バケット(またはその中の値)がサーバー102によって受信または生
成された時間を識別する。したがって、図2をもう一度参照すると、バケット「B1」は、
サーバー102から受信される一意的なバージョン「v1」およびタイムスタンプ「t1」に関
連付けられ得る。
監視デバイス108は、複数のバケット「B1」108Aから「BN」108Nを有することができ、
それぞれのバケットは、フィールド-値ペアの自セットを含む。リモートサーバーは、そ
れぞれ監視デバイス108のバケットに対応する複数のバケット「B1」102Aから「BN」102N
も有する。定常状態にあるときに、リモートサーバー102側のバケットおよび監視デバイ
ス108側の対応するバケットの内容は同一である。バージョン識別子および/またはタイム
スタンプが使用される実施形態では、リモートサーバー102側のバケットおよび監視デバ
イス108側の対応するバケットのバージョン識別子および/またはタイムスタンプも同様に
同一となる。
説明されているように、いくつかの実施形態では、システム100は、1つまたは複数のア
クセスデバイス110を含む。アクセスデバイス110は、それぞれ監視デバイス108のバケッ
トに対応するバケット「B1」110Aから「BN」110Nも同様に含む。定常状態にあるときに、
アクセスデバイス110側のバケットならびにリモートサーバー102および監視デバイス108
のそれぞれの側の対応するバケットの内容は同一となる。バージョン識別子および/また
はタイムスタンプが使用される実施形態では、アクセスデバイス110側のバケットのバー
ジョン識別子および/またはタイムスタンプも同様に、リモートサーバー102および監視デ
バイス108のものと同一となる。
少なくとも1つの実施形態において、同じ構造またはユーザーアカウントに関連付けら
れている複数の監視デバイス108がすべて実現され得る。それぞれの監視デバイス108は、
リモートサーバー102と、またいくつかの場合において、アクセスデバイス110と同期する
バケットB1からBN(Nは複数のデバイス108において同じであるかまたは異なっていてもよ
い)の一意的なセットを含む。さらに、監視デバイス108の一部または全部が、共有される
バケット「BS」108Sを含むこともできる。共有されるバケットBSは、他のバケットに似て
いるが、さらに、同じ構造またはユーザーアカウントに関連付けられている複数の監視デ
バイス108の間で共有されるか、または他の何らかの形で同期され得る。このような共有
を円滑にするために、リモートサーバー102は、それぞれの監視デバイス108に対して共有
されるバケット「BS」102Sも含み得る。1つの監視デバイス108が、その共有されているバ
ケット「BS」に変更を加えた場合、リモートサーバー102は、それらの変更を他の監視デ
バイス108に伝搬し得る。この様式で、監視デバイス108は、事実上互いに通信することが
できる。
アクセスデバイス110は、共有されるバケット「BS」110Sも含むことができる。少なく
とも1つの実施形態において、アクセスデバイス110は、すべての監視デバイス108の共有
されるバケット「BS」を含む。この様式で、アクセスデバイス110は、複数の監視デバイ
ス108にまたがって共有される情報のバケットにアクセスするように動作可能であるもの
としてよい。共有されるバケットのさらなる詳細および例は、2011年10月21日に出願され
た米国仮出願第61/627,996号において説明されている。このような一例として、いわゆる
アウェイ状態フラグ(away-state flags)があり、それぞれ家庭内の明確に区別できる占有
感知デバイス(occupancy-sensing device)に対応し、それぞれ所定の時間間隔の間に占有
を検出しなかった場合に対応するデバイスによって「アウェイレディ(away ready)」状態
に設定され、これらのフラグのすべてが「アウェイレディ」に設定されるまで、どのデバ
イスも実際のアウェイ状態(低エネルギー使用状態)に入らない。占有感知サーモスタット
の事例では、これは、デバイスのすべてが必要条件である非占有条件を「確認する」まで
どのサーモスタットも快適度の低い低エネルギー使用状態に入らないことを確実にし、そ
れにより、家庭が真に無人状態にある高い確率を定める。
図3は、一実施形態によるリモートサーバー102のいくつかの簡素化されたコンポーネン
トを含む図1のシステムを示している。類似の番号が振られているエンティティは、すで
に説明されているものと同一であり、したがって、さらなる説明は、省く。リモートサー
バー102は、登録サーバー112、複数の同期化サーバー114Aから114M、ロギングサーバー11
6、およびストレージ要素118を含む。登録サーバー112、同期化サーバー114Aから114M、
およびロギングサーバー116は、ネットワーク106を介してクライアントデバイス104に通
信可能に結合される。同期化サーバー114Aから114Mも、登録サーバー112およびストレー
ジ要素118に通信可能に結合される。
本明細書においてさらにより詳しく説明されているように、ストレージ要素118は、シ
ステム100のすべてのユーザーについてバケット102Aから102Nおよび102Sなどのさまざま
な情報を格納することができる。例えば、図2を参照すると、システム100のそれぞれのユ
ーザーについて、ストレージ要素118は、バケット102Aから102Nおよび共有されているバ
ケット102Sのすべてを格納することができる。次いで、登録サーバー112および同期化サ
ーバー114Aから114Mは、ストレージ要素118内のバケットの状態が、関連付けられている
クライアントデバイス104内のバケットの状態と同一であることを確実にするように動作
することができる。ストレージ要素118は、これに加えて、または代替的に、認証関係の
情報を格納することができる。例えば、ストレージ要素118は、割り当てられた資格証明
書、既定の資格証明書などを格納することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書でさらに説明されているように、登録サーバー112
は、クライアントデバイス104に対する第1のコンタクトポイントとして働く。例えば、監
視デバイス108は、初期化または再接続後、監視デバイス108が登録サーバー112に常にコ
ンタクトすることができるように中にハードコーディングされた登録サーバー112のロケ
ーション識別子(例えば、URL)を有するものとしてよい。とりわけ、登録サーバー112は、
クライアントデバイス104側のバケットをストレージ要素118側のバケットと同期させる役
割を有する同期化サーバー114Aから114Mのうちの1つを識別し、選択された同期化サーバ
ーの同一性をクライアントデバイス104に伝えることができる。次いで、クライアントデ
バイスは、クライアントデバイス104の状態を互いに(例えば、クライアントデバイス104
が同じユーザーアカウントにペアリングされるなど互いに関連付けられている場合)、ま
たストレージ要素118とその後同期する選択された同期化サーバーに接続することができ
る。
いくつかの実施形態におけるシステム100は、さまざまなコンポーネントを含むリモー
トサーバー102を含む分散コンピューティング環境である。しかし、当業者であれば、そ
のようなリモートサーバーは、図3に示されているものよりも少ない、または多い数のコ
ンポーネントと共に等しく適切に動作できることを理解するであろう。したがって、図3
のシステム100の図は、本質的に例示的であるとみなされ、本発明の教示の範囲を制限す
るものとしてみなされるべきでない。
図4は、一実施形態によるクライアントデバイス104のコンポーネントを示す簡素化され
たブロック図である。クライアントデバイス104は、セキュリティモジュール120、認証モ
ジュール122、調整モジュール124、セッション識別生成器126、およびストレージ要素128
を含む、多数の異なる機能モジュールを含む。ストレージ要素128は、登録サーバーロケ
ーション128A、デバイス識別子128B、現在のソフトウェアバージョン128C、情報の1つま
たは複数のバケット128D、既定の資格証明書128E、およびいくつかの時点における、割り
当てられた資格証明書128Fなどの、さまざまな情報を含み得る。
セキュリティモジュール120は、クライアントデバイスと、登録サーバー112および/ま
たは同期化サーバー114などのシステム100の他の要素との間のセキュア(例えば、暗号法
により暗号化されている)通信を行うように動作可能である。そのようなセキュア通信を
円滑にするために、セキュリティモジュール120は、対称暗号化、非対称暗号化、キー合
意および/または確立、ハッシュ化、および署名などの、1つまたは複数のセキュリティ関
係の機能を実行するためのコードまたはハードウェア機能を含むことができる。したがっ
て、セキュリティモジュール120は、トランスポートレイヤセキュリティ(TSL)、およびセ
キュアソケットレイヤ(SSL)などの、さまざまな暗号通信プロトコルのうちの1つまたは複
数を実施するように動作可能であるものとしてよい。リモートサーバー102とのセキュア
接続を確立した結果、リモートサーバー102の同一性(例えば、登録サーバー112および/ま
たは同期化サーバー114の同一性)は、クライアントデバイス104に対して認証され得る。
セキュア通信チャネルを提供し、リモートサーバー102の同一性をクライアントデバイ
ス104に対して認証する際のセキュリティモジュール120の機能とは対照的に、認証モジュ
ール122は、クライアントデバイス104の同一性をリモートサーバー102に対して認証する
ように動作可能である。セキュリティモジュール120と同様に、認証モジュール122は、対
称暗号化、非対称暗号化、キー合意および/または確立、ハッシュ化、および署名などの
、1つまたは複数のセキュリティ関係の機能を実行するためのコードまたはハードウェア
機能を含むことができる。しかし、この場合、認証モジュール120は、拡張可能認証プロ
トコル(EAP)、チャレンジ-ハンドシェイク認証プロトコル(CHAP)、およびチャレンジ-レ
スポンス認証(CRAM)などのさまざまな認証プロトコルのうちの1つまたは複数を実施する
ように動作可能であるものとしてよい。本明細書では、使用され得る認証プロトコルのさ
まざまな例について、この後に説明する。
調整モジュール124は、クライアントデバイス104のバケット128Dの状態と同期化サーバ
ー114において提供される対応するバケットとの調整を行うように動作可能である。バケ
ット128Dの状態と同期化サーバー114における状態との調整を行うことによって、クライ
アントデバイス104側のバケット128Dおよび同期化サーバー114側の対応するバケットは、
少なくとも最終的には、同一の内容を有することが保証される。さらに、システム100が
、同じユーザーアカウントにペアリングされている監視デバイス108およびアクセスデバ
イス110など、互いに関連付けられている複数のクライアントデバイス104を含む場合、そ
れぞれのクライアントデバイス104のバケット128Dの状態と同期化サーバー114において提
供される対応するバケットとの調整を行うことによって、すべてのクライアントデバイス
104側のバケット128Dは、同様に、少なくとも最終的には、同一の内容を有することが保
証される。本明細書では、さまざまな調整技術が、さらに説明される。
セッションID生成器モジュール126は、クライアントデバイス104とリモートサーバー10
2との間に確立された一意的な通信セッションを識別するセッション識別子を生成するよ
うに動作可能である。セクション識別子は、さまざまな時刻のうちのどれかの時刻に生成
され得、さまざまな持続時間のうちのどれかの持続時間の間持続し得る。例えば、一意的
なセッション識別子は、クライアントデバイス104が電源を投入されたときに生成され、
クライアントデバイス104の電源が切られるまで持続し得る。別の例として、セッション
識別子は、クライアントデバイス104が登録サーバー112に再接続するたびに生成され、こ
れにより、新しい割り当てられた資格証明書を取得し、クライアントデバイス104が再び
登録サーバー112に再接続する必要が生じるまで持続し得る。さらに別の例では、セッシ
ョン識別子が定期的に生成され得る。それぞれのセッションについて生成されるセッショ
ン識別子は、通信セッションを一意的に識別する識別子である。例えば、セッション識別
子は、ランダムに生成される文字列、時間順の数値、または他の情報列であってよい。本
明細書では、セッション識別子の使用についてさらに説明する。
すでに述べているように、ストレージ要素128は、登録サーバーロケーション128A、デ
バイス識別子128B、現在のソフトウェアバージョン128C、情報の1つまたは複数のバケッ
ト128D、既定の資格証明書128E、およびいくつかの時点における、割り当てられた資格証
明書128Fなどの、さまざまな情報を含む。登録サーバーロケーション128Aは、クライアン
トデバイス104と登録サーバー112との間の通信が円滑になされるように登録サーバー112
のターゲットロケーションを示す。例えば、登録サーバーロケーション128Aは、クライア
ントデバイス104がインターネットなどのネットワーク106経由で登録サーバー112に接続
できるように登録サーバー112の名前を識別する統一資源識別子(URI)、または統一資源位
置指定子(URL)などであってよい。いくつかの実施形態では、登録サーバーロケーション1
28Aは、クライアントデバイス104にハードコーディングされるか、またはクライアントデ
バイス104の不揮発性メモリ内に他の何らかの形で格納され得る。
デバイス識別子128Bは、クライアントデバイス104を一意的に識別するデータ文字列ま
たは他の情報列である。デバイス識別子128Bは、静的でも動的でもよい。例えば、静的デ
バイス識別子128Bは、クライアントデバイス104にハードコーディングされるか、または
クライアントデバイス104の不揮発性メモリ内に他の何らかの形で格納され得、例えば、
シリアル番号、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、または他の一意的な識別子とすること
ができる。動的デバイス識別子128Bは、クライアントデバイス104も一意的に識別する動
的に生成された識別子であってもよい。動的デバイス識別子128Bは、クライアントデバイ
ス104によって生成され得るか、またはいくつかの実施形態では、登録サーバー112などの
システムの他のエンティティによって生成され得る。特定の一実施形態において、クライ
アントデバイス104は、静的識別子および動的識別子などの、複数のデバイス識別子128B
を含むことができ、静的識別子は、クライアントデバイス104内にハードコーディングさ
れ、動的識別子は、登録サーバー112によって生成され、クライアントデバイス104に提供
される。特定の一実施形態において、デバイス識別子128Bは、本明細書でさらに説明され
ているように既定の資格証明書128Eおよび割り当てられた資格証明書128Fのうちの1つま
たは複数の資格証明書で提供され得る。
現在のソフトウェアバージョン128Cは、クライアントデバイス104上で実行されている
ソフトウェアのバージョンを識別するデータ文字列または他の情報列である。例えば、い
くつかの実施形態では、クライアントデバイス104のモジュール、および多くの場合にお
ける、クライアントデバイスの追加の機能のうちの1つまたは複数は、クライアントデバ
イス104上に格納されているソフトウェアコードで実装される。現在のソフトウェアバー
ジョン128Cは、そのソフトウェアコードのバージョンを示し、ソフトウェアコードは時間
が経つうちに更新されるか、または他の何らかの形で異なるバージョンと交換され得る。
バケット128Dは、図2を参照しつつすでに説明されているような情報のバケットである
。したがって、それぞれのバケット128Dは、クライアントデバイス104が監視デバイス108
である場合にクライアントデバイス104および/またはその環境の特性を定義するための複
数のフィールド-値ペアを含む。フィールド-値ペアは、バケットの「内容」と称されるこ
とが多いが、バケットの内容は、フィールド-値ペア以外のさまざまな情報(例えば、ヘッ
ダー、書式制御文字など)を含み得る。それぞれのバケット128Dは、これに関連付けられ
た、バケットを一意的に識別するバケット識別子またはバケット名(例えば、「バケットA
」)を有し、これもまたすでに説明されているように、これに割り当てられ、また関連付
けられた、タイムスタンプ(「t」)およびバージョン(「v」)を有するものとしてよい。
既定の資格証明書128Eは、製造時にデバイスに与えられ、その寿命が尽きるまでデバイ
スに付けられたままである、クライアントデバイス104およびリモートサーバー102に知ら
れている、秘密パスワードなどの資格証明書である。したがって、既定の資格証明書は、
クライアントデバイスが特定の企業体によって製造されたことを示し得る。既定の資格証
明書は、資格証明書の種類(すなわち、既定の資格証明書)を識別するスキーム、デバイス
を一意的に識別する識別子(例えば、シリアル番号、MACアドレスなど)、およびクライア
ントデバイス104およびリモートサーバー102に知られている秘密(例えば、識別子のハッ
シュ化されたバージョン)などの、さまざまな情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
割り当てられた資格証明書128Fは、インタラクティブなやり取りの過程でリモートサー
バーによってクライアントデバイス104に割り当てられ、いくつかの実施形態では、定期
的に期限切れになり得る、クライアントデバイス104およびリモートサーバー102に知られ
ている、秘密パスワードなどの資格証明書である。割り当てられた資格証明書は、既定の
資格証明書と比較したときにセキュリティ対策が施されたリソースへのアクセス増大をク
ライアントデバイスにもたらすように動作することができ、デバイスがユーザーアカウン
トとペアリングされたときに、クライアントデバイスがそのアカウントに関連付けられて
いることを認証する。割り当てられた資格証明書は、資格証明書の種類(すなわち、割り
当てられた資格証明書)を識別するスキーム、デバイスを一意的に識別する識別子(例えば
、シリアル番号、MACアドレスなど)、およびクライアントデバイス104およびリモートサ
ーバー102に知られている秘密(例えば、乱数)などの、さまざまな情報のうちの1つまたは
複数を含み得る。
独立したモジュールとして説明されているが、クライアントデバイス104を参照しつつ
説明されているさまざまなモジュールおよび要素は、1つまたは複数のモジュールに組み
込まれ得るか、または1つまたは複数のモジュールにさらに分けることができることは理
解されるであろう。さまざまなモジュールが、ソフトウェアまたはハードウェアで実装さ
れ、ストレージ要素128は、1つまたは複数のディスクドライブ、光学式記憶装置、ランダ
ムアクセスメモリ(「RAM」)および/またはリードオンリーメモリ(「ROM」)などの固体記
憶装置上などの1つまたは複数のデータベースなどの好適な様式で実装され得る。
本明細書では、クライアントデバイス104の要素のさまざまな他の特性、オペレーショ
ン、および使用について、さらに説明する。さらに、クライアントデバイス104は、さま
ざまなモジュールおよびコンポーネントを含むように図示されているが、本明細書で説明
されているような電子デバイスのオペレーションを円滑にするための他の要素を含み得る
ことは理解されるであろう。当業者であれば、クライアントデバイスは、図4に示されて
いるものよりも少ない、または多い数のコンポーネントと共に等しく適切に動作できるこ
とも理解するであろう。したがって、図4のクライアントデバイス104の図は、本質的に例
示的であるとみなされ、本発明の教示の範囲を制限するものとしてみなされるべきでない
図5は、一実施形態による登録サーバー112のコンポーネントを示す簡素化されたブロッ
ク図である。登録サーバー112は、セキュリティモジュール140、認証モジュール142、層
リダイレクションモジュール144、ソフトウェア更新モジュール146、同期化サーバー識別
モジュール148、およびストレージ要素150を含む、多数の異なる機能モジュールを含む。
ストレージ要素150は、同期化サーバー識別子150A、ソフトウェアバージョン/アップデー
タマップ150B、ソフトウェアバージョン/層マップ150C、およびデバイス識別子/層マップ
150Dなどの、さまざまな情報を含み得る。
クライアントデバイス104を参照しつつ説明されているセキュリティモジュール120のよ
うな、セキュリティモジュール140は、登録サーバー112とクライアントデバイス104など
のシステム100の他の要素との間のセキュア通信を提供するように動作可能である。した
がって、セキュリティモジュール140は、クライアントデバイス104とのセキュア接続を確
立し、その同一性を、クライアントデバイス104のセキュリティモジュール120との通信を
介してクライアントデバイス104に対して認証するためにセキュリティモジュール120のコ
ードまたはハードウェア機能と類似したコードまたはハードウェア機能を含むことができ
る。
認証モジュール142も、クライアントデバイス104を参照しつつ説明されている認証モジ
ュール122に類似しており、したがって、クライアントデバイス104の認証モジュール122
と通信してクライアントデバイス104の同一性を認証するように動作可能である。したが
って、認証モジュール122は、クライアントデバイス104の認証モジュール122との通信を
介してクライアントデバイス104の同一性を認証するためにクライアントデバイス104のコ
ードまたはハードウェア機能と類似したコードまたはハードウェア機能を含むことができ
る。
層リダイレクションモジュール144は、クライアントデバイス104を、クライアントデバ
イス104が一部となり得る特定の層に基づきリモートサーバー102の異なるインスタンスに
リダイレクトするように動作可能である。すなわち、登録サーバー112および同期化サー
バー114Aから114Mを含む、リモートサーバー102の多数の異なるインスタンス(すなわち、
作業コピー)が存在し得る。異なるインスタンスは、クライアントデバイス104が最初に接
続する基本インスタンスと同じ機能を提供するか、または追加のもしくは代替的な機能を
提供することができる。例えば、リモートサーバー102の異なるインスタンスは、生産目
的、品質保証目的、ステージング目的などの、異なる目的のために生成され得る。生産イ
ンスタンスは、クライアントデバイス104が登録サーバーロケーション128Aを使って最初
に接続する基本インスタンスであってよく、コンシューマの使用を対象とするオペラビリ
ティの安定したバージョンを含み得る。対照的に、品質保証インスタンスは、システム10
0のテスターによって操作されるクライアントデバイス104がリダイレクションモジュール
144を使ってリダイレクトされるリダイレクト先の試験インスタンスであってよく、試験
インスタンスは、クライアントデバイス104、登録サーバー112などのシステム100のさま
ざまなエンティティの新しい、または異なるオペラビリティの試験を目的として使用され
得る。
ソフトウェア更新モジュール146は、ソフトウェアバージョン情報を識別し、クライア
ントデバイス140にソフトウェアバージョン情報を提供するように動作可能である。ソフ
トウェアバージョン情報は、クライアントデバイス104が実行しているべきである一番最
近の、または所望のソフトウェアバージョンを示し得、かつ/またはクライアントデバイ
ス104がソフトウェア更新を取得するために訪れることができるソフトウェア更新デステ
ィネーション(例えば、ターゲットURI)を示し得る。ソフトウェア更新モジュール146は、
クライアントデバイス104が本明細書で説明されているような機能の一部または全部を実
行するためのコンピュータソフトウェアを含む実装に特によく適している。
同期化サーバー識別モジュール148は、クライアントデバイス104および他の関係するク
ライアントデバイス104(例えば、複数のクライアントデバイス104が同じ構造またはユー
ザーアカウントに関連付けられている場合)に代わって同期化オペレーションを実行する
ためにクライアントデバイス104に割り当てられている複数の同期化サーバー114Aから114
Mのうちの1つを識別するように動作可能である。すでに説明されているように、いくつか
の実施形態では、リモートサーバー102は、複数の同期化サーバー114Aから114Mを含む。
それぞれの同期化サーバーは、可能なすべてのクライアントデバイス104のサブセット(す
なわち、登録サーバー112に登録されているすべてのクライアントデバイス104のサブセッ
ト)に代わって同期化オペレーションを実行するように割り当てられ得る。それぞれの同
期化サーバーが可能なすべてのクライアントデバイス104のサブセットにのみ割り当てら
れるので、システム100全体の同期化作業負荷は、同期化サーバー114Aから114Mに分散さ
れる。本明細書では、同期化サーバー114Aから114Mをクライアントデバイス104に割り当
てるためのさまざまな技術についてさらに説明しているが、図3に示されていないが、い
くつかの実施形態では、システム100は、複数の同期化サーバーではなく単一の同期化サ
ーバーのみを備え得ることは理解されるであろう。そのような場合、単一の同期化サーバ
ーは、すべてのクライアントデバイス104に代わって同期化オペレーションを実行する。
理解されるであろうが、同期化サーバー識別モジュール148は、複数の同期化サーバーを
含む実装に特によく適している。
すでに述べているように、ストレージ要素150は、同期化サーバー識別子150A、ソフト
ウェアバージョン/アップデータマップ150B、ソフトウェアバージョン/層マップ150C、お
よびデバイス識別子/層マップ150Dなどの、さまざまな情報を含む。同期化サーバー識別
子150Aは、それぞれ、複数の同期化サーバー114Aから114Mのうちの1つを一意的に識別す
る。例えば、同期化サーバー識別子150Aは、それぞれの同期化サーバーに対するURI、ま
たはURLなどを含むものとしてよい。したがって、登録サーバー112は、異なる同期化サー
バーを知っており、選択された同期化サーバーのターゲットロケーションをクライアント
デバイス104に伝達することができる。
ソフトウェアバージョン/アップデータマップ150Bは、クライアントデバイス(例えば、
デバイス識別子)を特定のソフトウェアバージョン、およびいくつかの実施形態では、ソ
フトウェア更新デスティネーションに相関させるか、または他の何らかの形でマッピング
するマップである。少なくとも1つの実施形態において、異なるクライアントデバイス104
は、異なるバージョンのコンピュータソフトウェアをローカルで実行するように制御され
得る。例えば、コンシューマに分配されるクライアントデバイス104は、コンシューマに
適したバージョンのソフトウェアを実行するように制御され得るが、システム100のテス
ターに分配されるクライアントデバイス104は、テスターに適したバージョンのソフトウ
ェアを実行するように制御され得る。したがって、ソフトウェアバージョン/アップデー
タマップ150Bは、クライアントデバイス104とそれらのデバイスが実行しているべきであ
るソフトウェアバージョンとの間のマッピングを含む。デバイス識別子128Bは、それぞれ
のクライアントデバイス104を一意的に識別するので、ソフトウェアバージョン/アップデ
ータマップ150Bは、登録サーバー112が、デバイス識別子128Bに基づきクライアントデバ
イス104が実行しているべきである適切なソフトウェアバージョンを決定することを可能
にするようにデバイス識別子とソフトウェアバージョンとの間のマッピングを含み得る。
さらに、いくつかの実施形態では、異なるソフトウェア更新エンティティまたはターゲッ
トロケーションが使用され、したがって、異なるソフトウェアアップデータロケーション
は、異なるソフトウェアバージョンに関連付けられ得る。いくつかの実施形態では、同じ
ソフトウェアアップデータロケーションが、すべてのソフトウェア更新に使用され得、さ
らに他の実施形態では、同じソフトウェアバージョンが、すべてのクライアントデバイス
104によって使用され得る。
ソフトウェアバージョン/層マップ150Cは、クライアントデバイス104が実行している現
在のソフトウェアバージョンをクライアントデバイス104が一部となっている層と相関さ
せるマップである。クライアントデバイス104が一部となっている層を識別することによ
って、登録サーバー112は、クライアントデバイス104をリモートサーバー102のインスタ
ンス上に保持するか、または層リダイレクションモジュール144を介してクライアントデ
バイス104をリモートサーバー102の異なるインスタンス上に回送することができる。ソフ
トウェアバージョン/層マップ150Cは、クライアントデバイスの層を識別することによっ
て、それに対応して、登録サーバー112の異なるインスタンスのターゲットロケーション
を識別することができ、したがって、例えば、クライアントデバイス104が未認証のソフ
トウェアバージョンを現在実行している場合に、登録サーバー112は、クライアントデバ
イス104を登録サーバー112の異なるインスタンス(例えば、テストインスタンス)、したが
ってリモートサーバー102の異なるインスタンスにリダイレクトすることができる。
デバイス識別子/層マップ150Dは、ソフトウェアバージョン/層マップ150Cに似たマップ
であるが、クライアントデバイス104が実行している現在のソフトウェアバージョンを層
と相関させる代わりに、マップ150Cは、クライアントデバイス104のデバイス識別子を層
と相関させる。この様式で、登録サーバーは、クライアントデバイス104がどのソフトウ
ェアバージョンを実行しているかに関係なくリモートサーバー102の異なるインスタンス
にクライアントデバイス104をリダイレクトすることができる。
独立したモジュールとして説明されているが、登録サーバー112を参照しつつ説明され
ているさまざまなモジュールおよび要素は、1つまたは複数のモジュールに組み込まれ得
るか、または1つまたは複数のモジュールにさらに分けることができることは理解される
であろう。さまざまなモジュールが、ソフトウェアまたはハードウェアで実装され、スト
レージ要素150は、1つまたは複数のディスクドライブ、光学式記憶装置、ランダムアクセ
スメモリ(「RAM」)および/またはリードオンリーメモリ(「ROM」)などの固体記憶装置上
などの1つまたは複数のデータベースなどの好適な様式で実装され得る。
本明細書では、登録サーバー112の要素のさまざまな他の特性、オペレーション、およ
び使用について、さらに説明する。さらに、登録サーバー112は、さまざまなモジュール
およびコンポーネントを含むように図示されているが、本明細書で説明されているような
電子デバイスのオペレーションを円滑にするための他の要素を含み得ることは理解される
であろう。当業者であれば、登録サーバー112は、図5に示されているものよりも少ない、
または多い数のコンポーネントと共に等しく適切に動作できることも理解するであろう。
したがって、図5の登録サーバー112の図は、本質的に例示的であるとみなされ、本発明の
教示の範囲を制限するものとしてみなされるべきでない。
図6は、一実施形態による同期化サーバー114のコンポーネントを示す簡素化されたブロ
ック図である。同期化サーバー114は、セキュリティモジュール160、認証モジュール162
、クライアントアロケータモジュール164、関連するバケット識別子166、バケット生成器
168、バージョン生成器170、タイムスタンプ生成器172、調整モジュール174、およびスト
レージ要素178を含む、多数の異なる機能モジュールを含む。ストレージ要素178は、同期
化サーバー識別子178A、デバイス識別子178B、デバイス識別子/バケットマップ178C、お
よびデバイス識別子/ユーザーアカウントマップ178Dなどの、さまざまな情報を含み得る
クライアントデバイス104を参照しつつ説明されているセキュリティモジュール120のよ
うな、セキュリティモジュール160は、同期化サーバー114とクライアントデバイス104な
どのシステム100の他の要素との間のセキュア通信を提供するように動作可能である。し
たがって、セキュリティモジュール160は、クライアントデバイス104とのセキュア接続を
確立し、その同一性を、クライアントデバイス104のセキュリティモジュール120との通信
を介してクライアントデバイス104に対して認証するためにセキュリティモジュール120の
コードまたはハードウェア機能と類似したコードまたはハードウェア機能を含むことがで
きる。
認証モジュール162も、クライアントデバイス104を参照しつつ説明されている認証モジ
ュール122に類似しており、したがって、クライアントデバイス104の認証モジュール122
と通信してクライアントデバイス104の同一性を認証するように動作可能である。したが
って、認証モジュール162は、クライアントデバイス104の認証モジュール122との通信を
介してクライアントデバイス104の同一性を認証するためにクライアントデバイス104のコ
ードまたはハードウェア機能と類似したコードまたはハードウェア機能を含むことができ
る。
クライアントアロケータモジュール164は、複数の同期化サーバー114Aから114Mのうち
から1つの同期化サーバーを特定のクライアントデバイス104に割り当てるように動作可能
である。すでに説明されているように、単一の同期化サーバー114は、クライアントデバ
イスのサブセットに代わって同期化オペレーションを実行することができる。したがって
、クライアントアロケータモジュール164は、特定のクライアントデバイス104に割り当て
る特定の同期化サーバーを識別するための1つまたは複数のアルゴリズムを含むことがで
きる。特定の一実施形態において、クライアントアロケータモジュール164は、そのよう
な割り当てを実行するコンシステントハッシュ化アルゴリズムを実施することができる。
しかし、実施形態は、コンシステントハッシュ化アルゴリズムの使用に限定されないが、
むしろ、自明なハッシュ関数、完全ハッシュ関数、最小完全ハッシュ関数、専用ハッシュ
関数、ローリングハッシュ関数、ユニバーサルハッシュ関数などの、他の種類のハッシュ
化アルゴリズムが使用され得る。特定の同期化サーバーを識別することを円滑にするため
に、それぞれの同期化サーバーは、システム100内のすべての同期化サーバー、さらには
同期化サーバーを割り当てられることを望んでいるクライアントデバイス104に対するデ
バイス識別子を知っているものとしてよい。システム100内のすべての同期化サーバーの
同一性は、例えば、同期化サーバー識別子178A内に格納され得るが、受信されたデバイス
識別子は、デバイス識別子178Bとして格納され得る。このスキームのおかげで、登録サー
バー112が特定のクライアントデバイス104を同期化サーバー114のうちの指定された同期
化サーバーに送るときが来たときに、登録サーバー112は、最初に、同期化サーバー114の
どれかに、それらのうちのどれが注目している特定のクライアントデバイス104に対する
指定された同期化サーバーであるべきかについて問い合わせを行うことができる。他にも
利点はあるがとりわけ、複数の同期化サーバー114間での負荷平衡は、登録サーバー112、
または任意の他の外部負荷平衡システムがその負荷平衡プロセスを律する必要なく、それ
専用の自律的割り当てアルゴリズムのおかげで達成され得るものがある。
関連するバケット識別子166は、特定のクライアントデバイス104に関連するバケットを
識別するように動作可能である。関連することによって、クライアントデバイスと同期化
サーバーとの間で同期されるのがこれらのバケットである。例えば、図8を簡単に参照す
ると、図8は、一実施形態によるストレージ要素118のいくつかの内容を示している。スト
レージ要素118は、それぞれのデバイスについて、複数のバケットを含む。例えば、クラ
イアントデバイス104「デバイスA」について、ストレージ要素116は、バケット190を含み
、これは「バケットA」、「バケットB」、「バケットC」、「バケットZ」、および「バケ
ットS」を含む。デバイスAは、「ユーザーA」に対するユーザーアカウントにペアリング
されるか、または他の何らかの形で関連付けられる。ストレージ要素118は、デバイスAに
対する少なくとも5個のバケットを含むが、バケットA、B、C、およびSを含む、これらの
バケットのサブセット190Aのみが同期化サーバー114側の対応するバケットと同期される
。少なくとも1つのバケット190B、バケットZは、同期化サーバー114側の対応するバケッ
トと同期されない。したがって、所定のクライアントデバイス104について、関連するバ
ケット識別子166は、バケットA、B、C、およびSを、クライアントデバイス104とリモート
サーバー102との間で同期されるべきなのがこれらのバケット(この例における)なので、
識別するように動作可能である。
バケット生成器168は、リモートサーバー102でバケットのインスタンスを生成するよう
に動作可能である。いくつかの実施形態では、情報のバケット(例えば、バケット190)は
、ストレージ要素118内に(例えば、リモートサーバー102に)事前には存在しない。むしろ
、バケットは、クライアントデバイスへ初期接続し、またはクライアントデバイスを初期
化後、作成され得る。例えば、最初に監視デバイス108を登録サーバー112に接続した後、
登録サーバー112は、クライアントデバイス104に関連付けられているバケットがストレー
ジ要素118で作成されるようにし得る。
バージョン生成器170は、それぞれのバケットに対するバージョン識別子を生成するよ
うに動作可能である。バージョン識別子は、ある特定の時刻において特定のクライアント
に対する特定のバケットのバージョンを一意的に識別するように動作する文字列または他
のデータ列とすることができる。例えば、図8を参照すると、所定の時点において、バケ
ット190のバケットAは、バケットAが使用中である時間にわたってバケットAに対して一意
的であるバージョンを関連付けられ得る。いくつかの実施形態では、特定のバケットのバ
ージョンは、同じまたは異なるユーザーに関連付けられている他のバケットに関しても一
意的であるが、他の実施形態では、特定のバケットのバージョンは、同じまたは異なるユ
ーザーに関連付けられている他のバケットに関して一意的でない場合がある。バージョン
生成器170は、バージョン識別子を、ランダムに、逐次的に、または一意的な識別子を生
成するのに適した他の様式で生成することができる。
タイムスタンプ生成器172は、それぞれのバケットに対するタイムスタンプを生成する
ように動作可能である。タイムスタンプは、時刻の指示を与えるように動作する文字列ま
たは他のデータ列であってよい。例えば、タイムスタンプ生成器172は、バケットが生成
される時刻を示すタイムスタンプを生成することができる。その後、バケットが変更され
た時点で、タイムスタンプ生成器172は、バケットが変更された時刻を示す新しいタイム
スタンプを生成することができる。いくつかの実施形態では、タイムスタンプは、タイム
スタンプが絶対時間を示さないとしても、タイムスタンプの順序が、あるタイムスタンプ
が別のタイムスタンプの前または後に生成されたかどうかを示すように時間順に生成され
得る。
調整モジュール174は、クライアントデバイス104の調整モジュール124に類似している
が、この場合、ストレージ要素118側のバケットの状態とクライアントデバイス104側のバ
ケット128Dの状態とを調整するように動作可能である。システム100が所定のユーザーに
関連付けられている多数の異なるクライアントデバイス104を含む実施形態では、調整モ
ジュール174は、ストレージ要素118側のバケットの状態とすべてのクライアントデバイス
側のバケットの状態とを調整するように動作可能である。
すでに述べているように、ストレージ要素178は、同期化サーバー識別子178A、デバイ
ス識別子178B、デバイス識別子/バケットマップ178C、およびデバイス識別子/ユーザーア
カウントマップ178Dなどの、さまざまな情報を含み得る。同期化サーバー識別子178Aは、
同期化サーバー識別子150Aと類似しており、デバイス識別子178Bは、デバイス識別子128B
と類似しているため、さらなる説明は省く。デバイス識別子/バケットマップ178Cは、デ
バイス識別子とバケットとの間のマッピングまたは相関関係である。すなわち、デバイス
識別子/バケットマップ178Cは、それらのクライアントデバイス104に関連付けられている
ストレージ要素118側に格納されているバケットと共にクライアントデバイス104をマッピ
ングする。例えば、図8を参照すると、デバイス識別子/バケットマップ178Cは、バケット
A、B、C、Z、およびSを伴うデバイスAに対するデバイス識別子をバケット190においてマ
ッピングすることができる。デバイス識別子/ユーザーアカウントマップ178は、クライア
ントデバイス104のユーザーによってリモートサーバー102により確立されたデバイス識別
子とユーザーアカウントの間のマッピングまたは相関関係である
説明されている実施形態のうちの1つまたは複数は、特注の専用ハードウェア実装を構
築することに付随する費用または遅れを必要とすることなく多数のクライアントデバイス
104(例えば、いくつかのシナリオにおけるそのような数百台のクライアントデバイスから
、他のシナリオにおけるそのような数十万台のクライアントデバイス、さらに別のシナリ
オにおけるそのような数百万台以上のクライアントデバイスまで)にサービスを提供する
ために、信頼性が高く、経済的で、拡張性が高い様式でリモートサーバー102の全部また
は一部を実装することを望むこともある企業が、より一般的に利用可能である仮想コンピ
ューティングマシンおよびデータストレージ要素の性質に照らしてさらに明らかにされる
1つまたは複数の利点を享受し得る。例示的な一シナリオにおいて、リモートサーバー102
は、ワシントン州シアトル所在のAmazon, Inc.社などのクラウドサービス提供会社からコ
ンピューティングおよびデータストレージ容量を購入することによって実装することがで
き、その場合、それぞれの登録サーバー112は、ローカルインスタンスストアボリューム
、マウントされたEBS(Elastic Block Storage)ボリューム、およびデータストレージ要素
150の少なくとも一部として使用される一意的なAmazon RDS(リレーショナルデータベース
サービス)インスタンスへのアクセスのうちの1つまたは複数を有するEC2(Elastic Comput
ing Cloud)インスタンスであってよく、それぞれの同期化サーバー114は、ローカルイン
スタンスストアボリューム、マウントされたEBS(Elastic Block Storage)ボリューム、お
よびデータストレージ要素178の少なくとも一部として使用される一意的なAmazon RDS(リ
レーショナルデータベースサービス)インスタンスへのアクセスのうちの1つまたは複数を
有するEC2インスタンスであってよく、それぞれのロギングサーバー116は、データストレ
ージ要素186の少なくとも一部として使用されるAmazon S3(Simple Storage Service)イン
スタンスへのアクセスを有するEC2インスタンスであってよく、ストレージ要素118は、Am
azon RDS(Relational Database Service)インスタンスであってよい。一般的に言えば、
そのような実装について、それぞれの登録サーバー112に対するデータストレージ要素150
は、その特定の登録サーバー112に専用のものであり、その特定の登録サーバー112によっ
てのみ容易にアクセスされ、それぞれの同期化サーバー114に対するデータストレージ要
素178は、その特定の同期化サーバー114に専用のものであり、その特定の同期化サーバー
114によってのみ容易にアクセスされる。データストレージ要素186は、もっぱら、ロギン
グサーバー116によってアクセスされ得るが、正しい認証資格証明書を提供するシステム1
00の他の要素へのアクセスも許すことができる。登録サーバー112および同期化サーバー1
14に対するストレージ要素とは対照的に、ストレージ要素118は、同期化サーバー114(さ
らには望ましい場合には登録サーバー112およびロギングサーバー116)のすべてにアクセ
ス可能であるが、当技術分野で知られているように、データの書き込みおよび取り出し速
度は、一般的に、それぞれの同期化サーバー114が自ローカルデータストレージ要素178に
対して読み書きするときほどは速くならない。
独立したモジュールとして説明されているが、同期化サーバー114を参照しつつ説明さ
れているさまざまなモジュールおよび要素は、1つまたは複数のモジュールに組み込まれ
得るか、または1つまたは複数のモジュールにさらに分けることができることは理解され
るであろう。さまざまなモジュールが、ソフトウェアまたはハードウェアで実装され、ス
トレージ要素178は、1つまたは複数のディスクドライブ、光学式記憶装置、ランダムアク
セスメモリ(「RAM」)および/またはリードオンリーメモリ(「ROM」)などの固体記憶装置
上などの1つまたは複数のデータベースなどの好適な様式で実装され得る。
本明細書では、同期化サーバー114の要素のさまざまな他の特性、オペレーション、お
よび使用について、さらに説明する。さらに、同期化サーバー114は、さまざまなモジュ
ールおよびコンポーネントを含むように図示されているが、本明細書で説明されているよ
うな電子デバイスのオペレーションを円滑にするための他の要素を含み得ることは理解さ
れるであろう。当業者であれば、同期化サーバー114は、図6に示されているものよりも少
ない、または多い数のコンポーネントと共に等しく適切に動作できることも理解するであ
ろう。したがって、図6の同期化サーバー114の図は、本質的に例示的であるとみなされ、
本発明の教示の範囲を限定するものとしてみなされるべきでない。
図7は、一実施形態によるロギングサーバー116のコンポーネントを示す簡素化されたブ
ロック図である。ロギングサーバー116は、セキュリティモジュール180、認証モジュール
182、カテゴライザーモジュール184、およびストレージ要素186を含む、多数の異なる機
能モジュールを含む。ストレージ要素186は、ロギング情報186Aなどの、さまざまな情報
を含み得る。
クライアントデバイス104を参照しつつ説明されているセキュリティモジュール120のよ
うな、セキュリティモジュール180は、ロギングサーバー116とクライアントデバイス104
などのシステム100の他の要素との間のセキュア通信を提供するように動作可能である。
したがって、セキュリティモジュール180は、クライアントデバイス104とのセキュア接続
を確立し、その同一性を、クライアントデバイス104のセキュリティモジュール120との通
信を介してクライアントデバイス104に対して認証するためにセキュリティモジュール120
のコードまたはハードウェア機能と類似したコードまたはハードウェア機能を含むことが
できる。
認証モジュール182も、クライアントデバイス104を参照しつつ説明されている認証モジ
ュール122と類似しており、したがって、クライアントデバイス104の認証モジュール122
と通信してクライアントデバイス104の同一性を認証するように動作可能である。したが
って、認証モジュール182は、クライアントデバイス104の認証モジュール122との通信を
介してクライアントデバイス104の同一性を認証するためにクライアントデバイス104のコ
ードまたはハードウェア機能と類似したコードまたはハードウェア機能を含むことができ
る。
カテゴライザーモジュール186は、クライアントデバイスからロギングサーバー116に提
供される情報(例えば、ロギング情報)を分類するように動作可能である。情報を分類する
際に、カテゴライザーモジュール186は、クライアントデバイス104の認証のレベルに基づ
き情報を分類する。これは、クライアントデバイス104がロギングサーバー116とのセキュ
ア接続、またはセキュアでない接続を確立したかどうか、クライアントデバイス104が、
割り当てられた、または既定の資格証明書をサブミットしたかどうか、およびサブミット
した資格証明書が有効であったかまたは無効であったかなどの、さまざまな要因のうちの
1つまたは複数を考慮することができる。
すでに述べているように、ストレージ要素186は、ロギング情報186Aなどの、さまざま
な情報を含み得る。ロギング情報186Aは、クライアントデバイス104がロギングサーバー1
16に送信することを望んでいるさまざまな情報を含み得る。これは、例えば、デバイスの
ステータス、デバイスの最近のオペレーション、デバイスの環境条件などに関する情報を
含むものとしてよい。特定の一実施形態において、これは、クライアントイベントログ(
クライアントデバイスが感知した内容に関する情報)、クライアントデビューログ(デバイ
スが最後に再起動したとき、デバイスが最後にワイヤレス接続を確立したときなどの、デ
バイスの体系的な態様に関する情報)、およびシステムログ(例えば、標準のLinux(登録
商標)ログ)を含み得る。いくつかの実施形態では、ロギング情報186Aは、クライアント
デバイスの認証のレベルに基づき格納され得る。すなわち、クライアントデバイスが少な
くとも特定のレベルの認証を達成した場合にのみ格納され得る情報がある。
独立したモジュールとして説明されているが、ロギングサーバー116を参照しつつ説明
されているさまざまなモジュールおよび要素は、1つまたは複数のモジュールに組み込ま
れ得るか、または1つまたは複数のモジュールにさらに分けることができることは理解さ
れるであろう。さまざまなモジュールが、ソフトウェアまたはハードウェアで実装され、
ストレージ要素186は、1つまたは複数のディスクドライブ、光学式記憶装置、ランダムア
クセスメモリ(「RAM」)および/またはリードオンリーメモリ(「ROM」)などの固体記憶装
置上などの1つまたは複数のデータベースなどの好適な様式で実装され得る。
本明細書では、ロギングサーバー116の要素のさまざまな他の特性、オペレーション、
および使用について、さらに説明する。さらに、ロギングサーバー116は、さまざまなモ
ジュールおよびコンポーネントを含むように図示されているが、本明細書で説明されてい
るような電子デバイスのオペレーションを円滑にするための他の要素を含み得ることは理
解されるであろう。当業者であれば、ロギングサーバー116は、図7に示されているものよ
りも少ない、または多い数のコンポーネントと共に等しく適切に動作できることも理解す
るであろう。したがって、図7のロギングサーバー116の図は、本質的に例示的であるとみ
なされ、本発明の教示の範囲を限定するものとしてみなされるべきでない。
すでに述べているように、図8は、一実施形態によるストレージ要素118の内容を示す。
ストレージ要素118は、1つまたは複数のディスクドライブ、光学式記憶装置、ランダムア
クセスメモリ(「RAM」)および/またはリードオンリーメモリ(「ROM」)などの固体記憶装
置上などの1つまたは複数のデータベースなどの好適な様式で実装され得る。この特定の
例では、ユーザーAは、2つのデバイスデバイスAおよびデバイスBに関連付けられている。
ストレージ要素118は、デバイスAに関連付けられているバケット190を含み、デバイスBに
関連付けられているバケット192を含む。ユーザーBおよびユーザーCなどの他のユーザー
は、他のバケット194および196に関連付けられている。すでに説明されているように、バ
ケット190Aは、デバイスAに関連しているが、バケット190Bは、デバイスAに関連していな
い。さらに、この例のバケットSは、デバイスAとデバイスBとの間で共有されているバケ
ットである。ストレージ要素118は、リモートサーバー102に知られているすべてのデバイ
スの既定の資格証明書198を含み得る。ストレージ要素118は、割り当てられた資格証明書
がリモートサーバー102によって生成されたデバイスに対する割り当てられた資格証明書1
99も含み得る。
さまざまなデバイスおよびユーザーに対するさまざまなバケットを含めて説明されてい
るが、図8のストレージ要素118の図は、単なる例であり、説明を目的として使用されてい
るだけであることは理解されるであろう。実施形態は、図8に示され、図8を参照しつつ説
明されているバケットの内容または配置構成に限定されるべきでない。むしろ、当業者で
あれば、さまざまな実装で使用される可能性のある無数の変更形態を認識するであろう。
図9は、一実施形態による本明細書で説明されている同期化メカニズムを組み込むプロ
トコルスタック200を示す図である。一般的に、いくつかの実施形態では、本明細書で説
明されている分散状態の分配のためのサブスクリプション通知メカニズム(SMSDS)は、転
送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)モデルにおけるハイパーテキスト
転送プロトコルセキュア(HTTPS)スタックの最上部に置かれる。
特に、プロトコルスタック200は、物理レイヤ202、データリンクレイヤ204、ネットワ
ークレイヤ206、トランスポートレイヤ208、およびアプリケーションレイヤ210を含む。
物理レイヤ202は、RS-232、EIA-422、10BASE-Tなどの、基本的なネットワークハードウェ
ア伝送技術からなる。データリンクレイヤ204は、ワイドエリアネットワーク(WAN)内の隣
接するネットワークノード間、または同じローカルエリアネットワーク(LAN)セグメント
上のノード間でデータを転送し、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi、トークンリングな
どの技術を使用する。ネットワークレイヤ206はパケット回送を行い、インターネットプ
ロトコル(IPv4/IPv6/など)などの技術を使用する。トランスポートレイヤ208は、アプリ
ケーションに対するエンドツーエンド通信サービスを提供し、TCP、ユーザーデータグラ
ムプロトコル(UDP)、データグラム輻輳制御プロトコル(DCCP)、ストリーム制御伝送プロ
トコル(SCTP)などの技術を使用する。アプリケーションレイヤ210は、プロセス間通信を
確立し、HTTP、HTTPS、ファイル転送プロトコル(FTP)などの技術を使用する第1のレイヤ2
10A、およびSMSDSを実装する第2のレイヤ210Bを含む。
特定の一実施形態において、SMSDSは、GET、PUT、およびPOSTなどのHTTPコマンドを使
用することができ、HTTPは、一般にTCPの上に実装される。本明細書では、このようなコ
マンドを使用してさまざまな例が開示されている。しかし、本開示の範囲は、それに限定
されず、これは他の実施形態では、SMSDSはUDP、DCCPなどの、TCP以外のプロトコルの上
に実装され得るからである。したがって、図9のプロトコルスタック200の図は、本質的に
例示的であるとみなされ、本発明の教示の範囲を限定するものとしてみなされるべきでな
い。
サブスクリプションベースの通知を使用して分散状態の同期化を円滑にするためのプロ
セス
図10は、一実施形態による監視デバイスをリモートサーバーに接続するためのプロセス
の通信シーケンス300を示している。理解しやすくするために、プロセス300は、図1から
図8を参照しつつ説明されているが、プロセス300の実施形態は、図1から図8を参照しつつ
説明されている例示的なシステムおよび装置に限定されないことは理解されるであろう。
一般的に、監視デバイス108は、同期化の準備をする接続プロセスを、次いで、システ
ム100の他のエンティティと共に定常状態を維持する同期化プロセスを実行する。監視デ
バイス108が、接続プロセスを実行する状況として、(1)初期接続(例えば、インストール
後に監視デバイスが最初にシステム100に接続されるとき、リセット後に監視デバイスが
最初にシステム100に接続されるとき、など)、および(2)その後接続(例えば、停電、通信
問題などが生じた後に監視デバイスがシステム100に再接続するとき)の2つがある。これ
ら2つの状況に対するさまざまな実施形態において実施され得る微妙な差異について、図1
0を参照しつつ説明する。
オペレーション302において、監視デバイス108は、登録サーバー112とのセキュア接続
を確立する。監視デバイス108は、例えば、監視デバイス108内にハードコーディングされ
た登録サーバーロケーション128Aを使用して、登録サーバー112のロケーション(例えば、
URI)を最初に識別することができる。登録サーバー112のロケーションを識別した後、監
視デバイス108のセキュリティモジュール120が、登録サーバー112のセキュリティモジュ
ール140を介して登録サーバー112とのセキュア接続を確立することができる。セキュリテ
ィモジュールは、TSL、およびSSLなどのさまざまなセキュリティ通信プロトコルのうちの
1つまたは複数を使用して、その後の通信のハンドシェイク、認証(登録サーバー112の)、
および暗号化を実行することができる。
監視デバイス108と登録サーバー112との間でセキュア接続が確立された後、処理がオペ
レーション304に進み、そこで、監視デバイス104は、登録サーバー112に登録要求を伝達
する。登録要求は、とりわけ、同期化サーバー114Aから114Mのうちの1つに割り当てられ
るべき要求である。登録要求は、デバイス識別子128B、現在のソフトウェアバージョン12
8Cなどのさまざまな情報のうちの1つまたは複数を含むものとしてよい。特定の一実施形
態において、本明細書でさらに説明されているように、登録要求は、監視デバイス108を
登録サーバー112に対して認証するのを補助するための既定の資格証明書を含み得る。例
えば、認証モジュール122は、監視デバイス108上のストレージ要素128に格納されている
既定の資格証明書128Eを識別し、それらの資格証明書を登録サーバー112に伝達すること
ができる。
登録要求を受信すると、登録サーバー112は、さまざまなオペレーションを実行し、そ
の一部はオペレーション306から314を参照しつつ図示され説明されている。一実施形態に
おいて、本明細書でもさらに説明されているように、登録サーバー112は、受信された既
定の資格証明書に基づき、割り当てられた資格証明書(すなわち、監視デバイス108に一意
的に割り当てられた資格証明書)を生成し、オペレーション306において、割り当てられた
資格証明書を監視デバイス108に返す。例えば、登録サーバー112は、認証モジュール142
を使用して、受信された既定の資格証明書の有効性を検証し、そこから割り当てられた資
格証明書を生成し、割り当てられた資格証明書を監視デバイス108の認証モジュール122に
伝達し、次いで、このデバイスは割り当てられた資格証明書を割り当てられた資格証明書
128Fとしてストレージ要素128に格納することができる。
別の実施形態において、登録サーバーは、層リダイレクションを実行し、登録サーバー
112は、監視デバイス108をリモートサーバー102の別のインスタンスにリダイレクトする(
例えば、監視デバイス108を登録サーバー112の別のインスタンスにリダイレクトすること
によって)。例えば、登録サーバー112は、層リダイレクションモジュール144を使用して
、監視デバイス108がリダイレクトされる必要があるかどうかを判定し、もしそうならば
、リダイレクトターゲットロケーション(例えば、URI)を監視デバイス108に伝達すること
ができる。監視デバイス108は、監視デバイス108が未認証のソフトウェアを実行している
場合にリモートサーバー102の別のインスタンスにリダイレクトされ得、かつ/または監視
デバイス108がシステム100の別のインスタンスにマッピングされる場合にシステム100の
別のインスタンスにリダイレクトされ得る。このようなリダイレクションを円滑にするた
めに、登録では、例えば、受信された現在のソフトウェアバージョン128Cと併せたソフト
ウェアバージョン/層マップ150C、および/または受信されたデバイス識別子128Bと併せた
デバイスID/層マップ150Dを使用することができる。
監視デバイス108が、システム100の別のインスタンスにリダイレクトされる場合、オペ
レーション308において、登録サーバー112は、リダイレクトターゲットロケーションを監
視デバイス108に伝達する。その時点において、監視デバイス108は、もう一度、接続プロ
セス300を実行するが、リダイレクトされたターゲットロケーションにおいてである。そ
うでない場合、接続プロセス300は続けることができる
登録サーバー112は、いくつかの実施形態において、監視デバイス108が所望のバージョ
ンのソフトウェアを実行していることを保証するためにソフトウェア更新プロセスを開始
することができる。多数の異なるソフトウェア更新プロセスが実施され得るが、特定の一
実施形態において、登録サーバー112は、監視デバイス108の所望のソフトウェアバージョ
ンおよびターゲットロケーション(例えば、URI)を識別し、監視デバイス108は、更新され
たソフトウェアを取得し、その情報を監視デバイス108に伝達することができる。例えば
、登録サーバー112は、ソフトウェアバージョン/アップデータマップ150Bを使用して、こ
の情報を識別することができ、その後、オペレーション310においてこの情報を監視デバ
イス108に伝達することができる。
大半の実施形態において、登録サーバー112は、監視デバイス108に割り当てられ、した
がって、監視デバイス108に代わって同期化を実行する複数の同期化サーバー114Aから114
Mのうちの1つを識別する。したがって、オペレーション312において、登録サーバー112は
、同期化サーバー114Aから114Mのうちの特定の1つ(すなわち、割り当てられた同期化サー
バー)のロケーション識別子(例えば、URI)を伝達する。しかし、他の実施形態では、同期
化サーバーは1つしかなくてもよい。いずれかの場合において登録サーバー112はその1つ
の同期化サーバーのロケーションをオペレーション312において監視デバイス108に伝達す
るか、または他の実施形態では、その同期化サーバーのロケーションは、監視デバイス10
8上に事前に格納され得る。
登録サーバー112が、割り当てられた同期化サーバーの同一性を監視デバイス108に伝達
した後、処理はオペレーション314に進むことができ、そこで、登録サーバー112は、監視
デバイス108に対するバケットを作成するように、割り当てられた同期化サーバー114に要
求する。要求は、適切なバケットを作成するように同期化サーバー114に指令するための
さまざまな情報を含み得る。例えば、要求は、同期化サーバー114内のバケット生成器168
がストレージ要素118内に好適なバケットを作成するために次に使用することができる監
視デバイス108のデバイス識別子128Bを含み得る。オペレーション314はオペレーション31
2後に続く必要はないが、むしろ、適切なバケットを作成するように同期化サーバー114に
指令するための情報を受信するか、または生成した後の適切な任意の他の時間に、例えば
、デバイス識別子128Bを受信した後いつでも、実行することが可能であることが理解され
るであろう。
監視デバイス108が、割り当てられた同期化サーバーのロケーションを取得した後、監
視デバイス108は、割り当てられた同期化サーバーとの通信を確立することができる。一
実施形態において、監視デバイス108は、例えば、セキュリティモジュール120を使用して
オペレーション316に示されているように同期化サーバーとのセキュア接続を確立する。
割り当てられた同期化サーバー114は、同様に、セキュリティモジュール160を使用してセ
キュア接続を確立することができ、セキュア接続は、オペレーション302を参照しつつ説
明されているものと類似しているものとしてよいが、この場合、登録サーバー112ではな
く同期化サーバー114の同一性を監視デバイス108に対して認証するように動作し得る。少
なくとも1つの実施形態において、セキュア接続は、監視デバイスに一意的である同期化
サーバー114のポートを使用して確立され得る。そのような場合、同期化サーバー114は、
デバイスが接続した接続ポートを介してそれに接続するデバイスのクラスを識別すること
ができる。いくつかの実施形態では、ポートは、特定の種類の監視デバイスに対して一意
的であるか、または監視デバイス上で実行しているソフトウェアの特定のバージョンに対
して一意的であるものとしてよい。そのような場合、同期化サーバー114は、それに接続
されているデバイスが監視デバイスであるかどうかだけでなく、監視デバイスの種類、監
視デバイス上で実行しているソフトウェア(例えば、オペレーティングシステム)のバージ
ョンなども識別することができる。
監視デバイス108と割り当てられた同期化サーバー114との間でセキュア接続が確立され
た後、処理がオペレーション318に進み、そこで、監視デバイス108は、それに関連するす
べてのバケットを要求する。この文脈において関連するバケットは、監視デバイス108と
同期化サーバー114などのシステム100の他の要素との間で同期されるべきバケットである
同期化サーバー114が、例えば、関連するバケット識別子166およびデバイス識別子/バ
ケットマップ178Cを使用して監視デバイス108に関連するバケットを識別した後、同期化
サーバー114は、オペレーション320に示されているように関連するバケットのそれぞれに
対するバケット識別子を監視デバイス108に伝達することができる。いくつかの実施形態
では、それが初期接続であるかまたはその後の接続であるかに基づき監視デバイス108に
異なる情報が伝達され得る。それが監視デバイス108と同期化サーバー114との間の初期接
続である場合(同期化サーバー114が実行し得る決定)、ストレージ要素118に配置される監
視デバイス108に対するバケットは、初期値を書き込まれない。すなわち、これらは新規
に作成されたバケットとなり、したがって、これらの内容は、事実上空となるか、または
他の何らかの形で無となり、タイムスタンプおよび/またはバージョン識別子が実装され
る実施形態では、ストレージ要素118側のバケットのタイムスタンプおよび/またはバージ
ョン識別子も同様にヌルまたは無となり得る。したがって、ストレージ要素118側の関連
するバケットに関して、同期化サーバー114は、すでに述べられているように、関連する
バケットに対するデバイス識別子のみを監視デバイス108に伝達することができる。しか
し、それがその後の接続である場合、ストレージ要素118側のバケットは、初期値として
内容、およびいくつかの実施形態における、タイムスタンプおよび/またはバージョン識
別子を書き込まれ得る。したがって、その後の接続については、同期化サーバー114は、
オペレーション320において、関連するバケットに対するバケット識別子だけでなく、バ
ケットの内容、タイムスタンプ、および/またはバージョン識別子で応答することができ
る。
オペレーション322も、監視デバイス108と同期化サーバー114との間の接続が初期接続
であるか、その後の接続であるかに応じて異なる仕方で実施され得る。それが初期接続で
ある場合、同期化サーバー114側のバケットは、事実上空であるが、監視デバイス108側の
バケットは、初期値を書き込まれ得る。監視デバイス108側のバケットは、センサー、ユ
ーザー入力、既定値から、または他の様式で初期値を書き込まれ得る。そのような場合、
同期化サーバー114を監視デバイス108と同じ初期状態にするために、監視デバイス108は
、関連するバケット(すなわち、オペレーション320で識別されているバケット)の内容を
同期化サーバー114に伝達する。タイムスタンプおよび/またはバージョン識別子が使用さ
れる実施形態では、この初期状態において、監視デバイス108側のバケットは、タイムス
タンプおよび/またはバージョン識別子が、多くの実施形態において、バケットの内容を
受信した後、同期化サーバーによって割り当てられるので、タイムスタンプおよび/また
はバージョン識別子にまだ関連付けられない。したがって、初期接続時に、オペレーショ
ン322において、監視デバイス108側のバケットに関して、監視デバイス108は、バケット
の内容(および、例えば、同期化サーバー114側でのバケット識別を円滑にするためのバケ
ット識別子)のみを同期化サーバーに伝達することができる。
一方で、それがその後の通信である場合、監視デバイス108と同期化サーバー114の両方
におけるバケットは、内容を有しているべきであり、いくつかの実施形態では、タイムス
タンプおよび/またはバージョン識別子も有しているべきである(これらは、例えば、監視
デバイスがオフラインである間に同期化サーバーが更新されたか、または監視デバイスが
同期化サーバーへの再接続の前に更新された場合には、同一でないことがあるが)。した
がって、監視デバイス108は、バケットの内容のすべてを同期化サーバー114に伝達しなく
てもよい(いくつかの実施形態では、そうすることもできるが)。むしろ、監視デバイス10
8は、それが同期化サーバー114側のバケットよりも新しいバケットを有しているかどうか
を判定することができ、もしそうならば、より新しいバケットの内容のみを伝達すること
ができる。いくつかの場合において、監視デバイス108がより新しいバケットを有してい
るとしても、これは、いかなる内容も同期化サーバー114に伝達し得ない。
すべての内容またはより新しい内容のみのいずれかを受信すると、同期化サーバー114
は、オペレーション324に示されているように応答を生成し伝達することができる。バケ
ットの内容を受信すると、同期化サーバー114は、いくつかの実施形態では、バケットに
対するタイムスタンプを生成し(例えば、タイムスタンプ生成器172を使用して)、かつ/ま
たはバケットに対するバージョン識別子を生成する(例えば、バージョン生成器170を使用
して)。次いで、同期化サーバー114は、生成されたタイムスタンプおよび/またはバージ
ョン識別子をバケットに割り当て、それぞれの割り当てられたタイムスタンプおよび/ま
たはバージョン識別子を(タイムスタンプおよび/またはバージョン識別子に関連付けられ
ているバケット識別子に加えて)監視デバイス108に戻す形で伝達することができる。次い
で、監視デバイス108は、受信されたタイムスタンプおよび/またはバージョン識別子を、
監視デバイス108側のバケットの状態(例えば、監視デバイス108の関連するバケットの内
容、タイムスタンプ、およびバージョン識別子)が同期化サーバー114側のバケットの状態
(ストレージ要素118側の関連するバケットの内容、タイムスタンプ、およびバージョン識
別子)と同じになるように、自バケットに割り当てることができる。
この初期状態同期化が完了した後、監視デバイス108は、同期化サーバー114によりすべ
ての関連するバケットにサブスクライブする。すなわち、監視デバイス108は、同期化サ
ーバー114に、オペレーション326で示されているようにすべての関連するバケットにサブ
スクライブする要求を伝達することができる。監視デバイス108は、オペレーション320に
おいてそれに与えられる関連するバケットの識別子に基づき、サブスクライブする関連す
るバケットを識別することができる。関連するバケットにサブスクライブすることによっ
て、監視デバイス108は、同期化サーバー114によって、同期化サーバー114側の関連する
バケットへの変更を通知するように要求する。
特定の一実施形態において、サブスクリプション要求は、長いポーリングを使用して実
施され得る。すなわち、同期化サーバー114は、関連するバケットのうちの1つへの変更が
同期化サーバー114側に加えられるか、または伝達されるまで、またはいくつかの実施形
態では、タイムアウト期間に達するまで、サブスクリプション要求を保持する(すなわち
、要求に応答しない)ものとしてよい。この様式で、監視デバイス108は、その稼働電力を
著しく低減するのによく適しているものとしてよいが、これは、同期化サーバー114との
通信(例えば、電力を消費するワイヤレス通信)を定期的に実行する必要がある場合がある
(すなわち、サブスクリプション要求を定期的に伝達するだけでよい)からである。タイム
アウト期間(および、したがって監視デバイス108が登録サーバー112を通じて再接続プロ
セスを回避するため新しいサブスクリプション要求を伝達する必要がある期間)は、電力
効率と通信信頼性の推定との間のバランスをとるように設定され得る。例えば、タイムア
ウト期間は、15分、30分、60分、75分、90分、15から90分の範囲内、15分未満、または90
分超とすることができる。タイムアウト期間が終了した後、多くの実施形態では、同期化
サーバー114は、タイムアウト期間の終了を指示する情報をクライアントデバイス104に伝
達する。例えば、同期化サーバー114は、HTTP 200ステータスコードをクライアントデバ
イス104に送信することができる。いくつかの実施形態では、タイムアウト期間が終了し
た場合に、クライアントデバイス104は再初期化プロセス(例えば、図10を参照しつつ説明
されているような)をその後開始することができるが、他の実施形態では、クライアント
デバイス104は、最初に、その関連するバケットに再サブスクライブすることを試み(例え
ば、オペレーション326で説明されているように)、長いポーリングを維持することができ
ることは理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、監視デバイス108は、関連するバケットへの変更の通知を受
信することからアンサブスクライブすることを望んでいる場合がある。そうするために、
監視デバイス108は、同期化サーバー114への接続を閉じるだけでよい。例えば、本明細書
で説明されている技術がHTTP/TCPで実施される実施形態では、監視デバイス108は、同期
化サーバー114へのHTTP/TCP接続を閉じるだけでよい。さらに、HTTP/TCPプロトコルが実
施される実施形態では、好適なHTTPコマンドが、サブスクリプション要求を円滑にするた
めに使用され得る。例えば、サブスクリプション要求は、「POST/subscribe」などのHTTP
POSTコマンドを使用して実施され得る。さらに、いくつかの実施形態では、セッション
識別子が実装されるものとしてよく、セッション識別子は、監視デバイス108と同期化サ
ーバー114との間の一意的な通信セッションを識別する。このような実施形態では、監視
デバイス108は、セッション識別子を生成し(例えば、セッションID生成器モジュール126
を使用して)、セッション識別子をサブスクリプション要求と共に同期化サーバー114に伝
達することができる。
図10に図示されている特定のオペレーションは、一実施形態により監視デバイスをリモ
ートサーバーに接続するための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オ
ペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明
の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することがで
きる。さらに、図10に例示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーションに
適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る。
さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーションを
取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的形態を
認識し、理解するであろう。
図11は、一実施形態によるアクセスデバイスをリモートサーバーに接続するためのプロ
セスの通信シーケンス400を示す図である。理解しやすくするために、プロセス400は図1
から図8を参照しつつ説明されているが、プロセス400の実施形態は、図1から図8を参照し
つつ説明されている例示的なシステムおよび装置に限定されないことは理解されるであろ
う。
バケットの内容の「所有者」である(すなわち、既定でバケットの内容を生成する)監視
デバイス108とは対照的に、アクセスデバイス110は、一般的に、監視デバイス108のバケ
ットの内容にアクセスし、いくつかの実施形態では、変更する。しかしながら、監視デバ
イス108と同様に、アクセスデバイス110も、同期化の準備をする接続プロセスを、次いで
、このデバイスがシステム100の他のエンティティと共に定常状態を維持する同期化プロ
セスを実行する。
起動した後(例えば、アクセスデバイスの電源投入後、ウェブブラウザを開いたとき、
ソフトウェアアプリケーションを実行したときなど)、アクセスデバイス110は、オペレー
ション402に示されているように登録サーバー112とのセキュア接続を確立する。オペレー
ション402は、オペレーション302と類似しているが、この場合、登録サーバーロケーショ
ン128Aは、アクセスデバイス110内に必ずしもハードコーディングされ得ず、むしろ、イ
ンストールされているソフトウェアアプリケーションの一部とすることも可能である。セ
キュア接続を確立した結果として、その後の通信は暗号化され、登録サーバー112の同一
性は、アクセスデバイス110に対して認証され得る。この実施形態ではアクセスデバイス1
10は図9を参照しつつ説明されているように監視デバイス108と同じ登録サーバー112との
セキュア接続を確立するが、他の実施形態では、類似の機能を有する複数の登録サーバー
があり得、アクセスデバイスは1つの登録サーバーを使用し、監視デバイスは1つの異なる
登録サーバーを使用する。
次いで、アクセスデバイス110は、オペレーション304と類似している、オペレーション
404に示されているように登録要求を登録サーバー112に伝達することができる。しかし、
この場合、アクセスデバイス110は、中にハードコーディングされているデバイス識別子
を有し得ない。むしろ、いくつかの実施形態では、ユーザーは、ユーザー識別子(例えば
、ログイン名)を、その後登録要求の一部として伝達されるデバイス識別子として入力す
ることができる。次いで、登録サーバー112は、層リダイレクション(オペレーション308
と類似している、オペレーション406)、ソフトウェア更新(オペレーション310と類似して
いる、オペレーション408)、および割り当てられた同期化サーバーの識別(オペレーショ
ン312と類似している、オペレーション410)などのさまざまなオペレーションを実行する
ことができる。多くの実施形態において、アクセスデバイス110は、1つまたは複数の監視
デバイス108に関連付けられ得る。例えば、アクセスデバイス110および1つまたは複数の
監視デバイス108の両方が同じユーザーアカウントとペアリングされ得る。ペアリングオ
ペレーションを実行するためのさまざまな技術が、上記の米国特許第13/275,311号で説明
されている。そのような場合、アクセスデバイス110に割り当てられた同期化サーバーは
、関連付けられている監視デバイスに割り当てられた同期化サーバーと同じものとしてよ
い。
アクセスデバイス110が、割り当てられた同期化サーバーのターゲットロケーションを
取得した後、アクセスデバイス110は、割り当てられた同期化サーバーとの通信を確立す
ることができる。一実施形態において、アクセスデバイス110は、オペレーション316と類
似している、オペレーション412に示されているように同期化サーバーとのセキュア接続
を確立する。しかし、この場合、セキュア接続は、アクセスデバイスに一意的である同期
化サーバー114のポートを使用して確立され得る。そのような場合、同期化サーバー114は
、接続ポートを介してそれに接続するアクセスデバイスのクラスを識別するように動作可
能であるものとしてよい。いくつかの実施形態では、ポートは、特定の種類のアクセスデ
バイスに対して一意的であるか、またはアクセスデバイス上で実行しているソフトウェア
の特定のバージョンに対して一意的であるものとしてよい。そのような場合、同期化サー
バー114は、それに接続されているデバイスがアクセスデバイスであるかどうか(監視デバ
イスまたは他の種類のクライアントデバイスと対比して)だけでなく、アクセスデバイス
の種類、アクセスデバイス上で実行しているソフトウェア(例えば、オペレーティングシ
ステム)のバージョンなども識別することができる。
セキュア接続が確立された後、処理はオペレーション414に進むことができ、そこで、
アクセスデバイス110は、それに関連するすべてのバケットを要求する。この文脈におい
て関連するバケットは、アクセスデバイス110と1つまたは複数の監視デバイス108などの
システム100の他の要素との間で同期されるべきバケットである。いくつかの実施形態で
は、ここで関連するバケットは、ペアリングされた監視デバイスに関連しているものと同
じであってよい。しかし、他の実施形態では、ここで関連するバケットは、ペアリングさ
れた監視デバイスに関連しているもののサブセットであるものとしてよい。例えば、初期
化後、アクセスデバイス110は、例えば、帯域幅の制約により、関連するすべてのバケッ
トを要求し得ない。そのため、アクセスデバイス110は、比較的多数のフィールド-値ペア
を有するバケットを要求し得ない。いくつかの場合において、初期化時に要求されないバ
ケットは、その後、要求されてもよい。例えば、アクセスデバイスがタブ付きグラフィカ
ルユーザーインターフェース(GUI)を実装する場合、ユーザーに対して表示される初期タ
ブは、初期化時に要求されるバケットに対するデータを反映することができる。ユーザー
が異なるタブに切り替えたときに、アクセスデバイスは、異なるタブの一部として要求さ
れたデータを反映するために必要なバケットに対する要求をサブミットすることができる
同期化サーバー114が、例えば、関連するバケット識別子166およびデバイス識別子/バ
ケットマップ178Cを使用してアクセスデバイス110に関連するバケットを識別した後、同
期化サーバー114は、オペレーション416に示されているように関連するバケットのそれぞ
れに対するバケットの内容(およびそれらの内容に関連するバケットを識別するためのバ
ケット識別子)をアクセスデバイス110に伝達することができる。タイムスタンプおよび/
またはバージョン識別子が使用される実施形態では、これらもアクセスデバイス110に伝
達され得る。多くの実施形態において、バケットの内容は、図11に示されているように初
期化期間毎に伝達されるが、これは、それらの内容が、アクセスデバイス110が同期化サ
ーバー114との接続を閉じた場合(例えば、アクセスデバイス110の電源が切られた場合、
ウェブブラウザのウインドウが閉じられた場合、アプリケーションソフトウェアプロセス
が終了した場合など)に消去されるか、または他の何らかの形で無効化され得るからであ
る。しかし、他の実施形態では、バケットの現在の状態(例えば、バケットバージョン)の
指示が、バケットの内容の代わりに伝達されることも可能であり、アクセスデバイス110
は、同期化サーバー114側に格納されているバケットがアクセスデバイス110側に格納され
ているバケットよりも新しいかどうかを判定することが可能である。アクセスデバイス11
0は、その後、アクセスデバイス110側のバケットの内容よりも同期化サーバー114側のバ
ケットの内容の方が新しい場合のみバケットの内容を要求し、受信することができる。
この初期状態同期化が完了した後、アクセスデバイス110は、オペレーション418で示さ
れているように同期化サーバー114によりすべての関連するバケットにサブスクライブす
る。これは、オペレーション326と類似しているが、この場合、アクセスデバイス110は、
関連するすべてのバケットに、または上で説明されているように、関連するバケットのサ
ブセットにサブスクライブすることができる。
図11に図示されている特定のオペレーションは、一実施形態によりアクセスデバイスを
リモートサーバーに接続するための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう
。オペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本
発明の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行すること
ができる。さらに、図11に示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーション
に適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る
。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーション
を取り除いたりできる。例えば、アクセスデバイスは、オペレーション408を参照しつつ
説明されているように登録サーバーからソフトウェア更新を受信せず、むしろ、ソフトウ
ェアリポジトリからのユーザーによって始められる、またはオペレーティングシステムに
よって始められるダウンロードなどによって、他の様式でソフトウェア更新を受信ことが
できる。別の例では、アクセスデバイスは、層リダイレクション(すなわち、オペレーシ
ョン406)には関わり得ない。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的
形態を認識し、理解するであろう。
図12は、一実施形態によるシステムの監視デバイス側に状態の変化が引き起こされたと
きにシステムのいくつかのエンティティにまたがって状態を同期させるためのプロセスの
通信シーケンス500を示す図である。この特定の例では、バケットの状態は、監視デバイ
ス108側で修正され、ストレージ要素118内の対応するバケットの状態と同期され、他の監
視デバイスおよび/または1つまたは複数のアクセスデバイスなどの他のクライアントデバ
イス側の対応するバケットと同期される。理解しやすくするために、プロセス500は図1か
ら図8を参照しつつ説明されているが、プロセス500の実施形態は、図1から図8を参照しつ
つ説明されている例示的なシステムおよび装置に限定されないことは理解されるであろう
オペレーション502において、監視デバイス108に関連付けられている別のクライアント
デバイス(例えば、アクセスデバイス110)は、同期化サーバー114にサブスクリプション要
求を伝達し、この場合、要求は、監視デバイス108で与えられるバケットにサブスクライ
ブする要求である。
オペレーション504において、監視デバイス108は、それがすでにサブスクライブしてい
るバケットへの所望の更新を(ユーザーによって、監視デバイス108に備えられているアル
ゴリズムによって、など)受信した後、更新することを望んでいるバケットを含むサブス
クリプション要求を破棄する。監視デバイス108は、さまざまな様式のうちの1つまたは複
数の様式でサブスクリプション要求を破棄することができる。例えば、オペレーション32
6において、監視デバイス108がそれに関連するバケットにサブスクライブする場合、サブ
スクリプション要求は、長いポーリングプロセスを介して特定のソケット上で伝達され得
る。次いで、監視デバイス108は、その特定のソケットを閉じて、別のソケット上で同期
化サーバー114とのさらなる通信を実行することができる。別の例として、監視デバイス1
08は、要求で識別されたバケット(例えば、関連するバケット)への変更を監視デバイス10
8に通知するのを停止するように同期化サーバー114に要求するサブスクリプションキャン
セル要求を同期化サーバー114に伝達することができる。
サブスクリプション要求が破棄された後、監視デバイス108は、オペレーション506で、
その所望のバケット更新を同期化サーバーに伝達する。所望の更新は、新しいバケットの
内容および新しい内容に関連付けられているバケットを識別するバケット識別子を含むも
のとしてよい。いくつかの場合において、監視デバイス108は、タイムスタンプおよび/ま
たはバージョン識別子などの他の情報を、所望の更新と共に含んでいてよい。
所望のバケット更新を受信した後、同期化サーバー114は、オペレーション508で、所望
のバケット更新とストレージ要素118側に格納されている対応するバケットとの調整を行
う。所望の更新とストレージ要素118側の対応するバケットとの調整を行うことによって
、同期化サーバー114は、所望の更新を受け入れるか、または所望の更新を拒絶すること
ができる。所望の更新を受け入れる際に、同期化サーバーは、その更新をストレージ要素
118側の対応するバケット内にマージするか、場合によっては、ストレージ要素118側の対
応するバケットの内容を所望の更新で完全に上書きすることもできる。同期化サーバー11
4は、所望の更新を受け入れるかまたは拒絶することができるので、同期化サーバー114側
のバケットの結果として得られる内容は、監視デバイス108によって予期されているとお
りであり得るか(所望の更新が受け入れられた場合)、または監視デバイス108によって予
期されているものと異なることもあり得る(所望の更新が拒絶された場合)。このような調
整は、例えば、調整モジュール174を介して実行され得る。
所望の更新が、ストレージ要素118側に格納されている対応するバケットと調整された
後、オペレーション510で、同期化サーバーは、監視デバイスのバケットとストレージ要
素118側の対応するバケットとの調整を行うための情報を監視デバイス108に伝達する。こ
れは、所望の更新の受け入れを認めるか、または所望の更新の拒絶を示す情報を含み得る
。これは、監視デバイス側のバケットに対する新しいタイムスタンプ、新しいバージョン
識別子、および場合によっては、新しい内容などの情報も含むか、または代替的に含み得
る。
そのような情報を受信すると、オペレーション512において、監視デバイス108は、格納
されているバケットとストレージ要素118側の対応するバケットとの調整を行う。例えば
、所望の更新が受け入れられた場合、監視デバイスは、新しいタイムスタンプおよび/ま
たはバージョン識別子を受信して、その既存のバケットに適用することができる。しかし
、所望の更新が拒絶され、新しいバケットの内容が同期化サーバー114から送信された場
合、監視デバイス108は、同期化サーバー114から受信したものでその既存のバケットの内
容を上書きし(またはマージし)、同期化サーバー114から受信したときの新しいタイムス
タンプおよび/またはバージョン識別子を適用することができる。このような調整は、例
えば、調整モジュール124を介して実行され得る。この調整の結果、監視デバイス108側の
バケットの状態は、同期化サーバー114側のバケット(すなわち、ストレージ要素118側の
対応するバケット)の状態と同一であるべきである。
オペレーション514において、監視デバイス108は、もう一度、オペレーション326と同
様に、サブスクリプション要求を同期化サーバーに伝達することができる。しかし、サブ
スクリプション要求の破棄および再伝達は、純粋にオプションであり、いくつかの実施形
態では、そのようなオペレーションは一部または全体を省くことができることは理解され
るであろう。
同期化サーバー114が、所望の更新と対応する自バケットとの調整を行った後、同期化
サーバー114は、調整情報を監視デバイスだけでなく、ストレージ要素118側のそのバケッ
トにサブスクライブされる他のデバイスにも伝達することができる。例えば、この場合、
別のクライアントデバイスが、バケットに対する保留中のサブスクリプション要求を有し
ているため(オペレーション502の結果として)、同期化サーバーは、オペレーション516に
おいて、他のクライアントデバイスのバケットと同期化サーバー114側の対応するバケッ
トとの調整を行うための情報を他のクライアントデバイスに伝達することができる。この
ような通信は、所望の更新が受け入れられたが省くことができる状況に特によく適してお
り、同期化サーバー側のバケットの状態は、監視デバイス108から所望の更新を受信した
にも拘らず変更されないままである。
調整情報が他のクライアントデバイスに伝達される場合、オペレーション518において
、他のクライアントデバイスはその情報を使用して格納されている自バケットと同期化サ
ーバー114側の対応するバケットとの調整を行うことができる。その結果、他のクライア
ントデバイス側のバケットの状態は、同期化サーバー114側のバケットの状態だけでなく
、監視デバイス108側の対応するバケットの状態とも同一であるべきである。
図12に示されている特定のオペレーションは、一実施形態によるシステムの監視デバイ
ス側に状態の変化が引き起こされたときにシステムのいくつかのエンティティにまたがっ
て状態を同期させるための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オペレ
ーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明の代
替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することができる
。特定の一実施形態において、オペレーション516は、オペレーション508の直後、および
/またはオペレーション510と同時に実行され得る。さらに、図12に示されている個別のオ
ペレーションは、個別のオペレーションに適しているさまざまなシーケンスで実行され得
る複数のサブオペレーションを含み得る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーシ
ョンを加えたり、既存のオペレーションを取り除いたりできる。当業者であれば、多くの
変更形態、修正形態、および代替的形態を認識し、理解するであろう。
図13は、一実施形態によるシステムのアクセスデバイス側に状態の変化が引き起こされ
たときにシステムのいくつかのエンティティにまたがって状態を同期させるためのプロセ
スの通信シーケンス600を示している。この特定の例では、バケットの状態は、アクセス
デバイス110側で修正され、ストレージ要素118内の対応するバケットの状態と同期され、
関連する監視デバイス108側の対応するバケットと同期される。理解しやすくするために
、プロセス600は図1から図8を参照しつつ説明されているが、プロセス600の実施形態は、
図1から図8を参照しつつ説明されている例示的なシステムおよび装置に限定されないこと
は理解されるであろう。
オペレーション602において、監視デバイス108は、サブスクリプション要求を同期化サ
ーバー114に伝達し、この場合、要求は、関連するアクセスデバイス110が変更を望んでい
るバケットにサブスクライブする要求である。
オペレーション604において、アクセスデバイス110は、監視デバイス108側で与えられ
、それがすでにサブスクライブしているバケットへの所望の更新を(例えば、アクセスデ
バイスのユーザーによって)受信した後、更新することを望んでいるバケットを含むサブ
スクリプション要求を破棄する。アクセスデバイス110は、図12を参照しつつ説明されて
いるものと同様に、さまざまな様式のうちの1つまたは複数の様式でサブスクリプション
要求を破棄することができる。
サブスクリプション要求が破棄された後、アクセスデバイス110は、オペレーション606
で、その所望のバケット更新を同期化サーバーに伝達する。所望の更新は、新しいバケッ
トの内容および新しい内容に関連付けられているバケットを識別するバケット識別子を含
むものとしてよい。いくつかの場合において、アクセスデバイス110は、タイムスタンプ
および/またはバージョン識別子などの他の情報を、所望の更新と共に含んでいてよい。
所望のバケット更新を受信した後、同期化サーバーは、オペレーション608で、所望の
バケット更新とストレージ要素118側に格納されている対応するバケットとの調整を行う
。所望の更新とストレージ要素118側の対応するバケットとの調整を行うことによって、
同期化サーバー114は、所望の更新を受け入れるか、または所望の更新を拒絶することが
でき、オペレーション508を参照しつつ説明されているものと同様に、ストレージ要素118
側のバケットの内容をマージするか、または置き換えることができる。このような調整は
、例えば、調整モジュール174を介して実行され得る。
所望の更新が、ストレージ要素118側に格納されている対応するバケットと調整された
後、同期化サーバーは、アクセスデバイスのバケットとストレージ要素118側の対応する
バケットとの調整を行うための情報をアクセスデバイス110に伝達する。これは、所望の
更新の受け入れを認めるか、または所望の更新の拒絶を示す情報を含み得る。これは、バ
ケットに対する新しいタイムスタンプ、新しいバージョン識別子、および場合によっては
、新しい内容などの情報も含むか、または代替的に含み得る。
そのような情報を受信すると、オペレーション612において、アクセスデバイス110は、
格納されているバケットとストレージ要素118側の対応するバケットとの調整を行う。例
えば、所望の更新が受け入れられた場合、アクセスデバイスは、新しいタイムスタンプお
よび/またはバージョン識別子を受信して、その既存のバケットに適用することができる
。しかし、所望の更新が拒絶され、新しいバケットの内容が同期化サーバー114から送信
された場合、アクセスデバイス110は、同期化サーバー114から受信したものでその既存の
バケットの内容を上書きし(またはマージし)、同期化サーバー114から受信したときの新
しいタイムスタンプおよび/またはバージョン識別子を適用することができる。このよう
な調整は、例えば、調整モジュール124を介して実行され得る。この調整の結果、アクセ
スデバイス110側のバケットの状態は、同期化サーバー114側のバケット(すなわち、スト
レージ要素118側の対応するバケット)の状態と同一であるべきである。
オペレーション614において、アクセスデバイス110は、もう一度、オペレーション418
と同様に、サブスクリプション要求を同期化サーバーに伝達することができる。しかし、
サブスクリプション要求の破棄および再伝達は、純粋にオプションであり、いくつかの実
施形態では、そのようなオペレーションは一部または全体を省くことができることは理解
されるであろう。
同期化サーバー114が、所望の更新と対応する自バケットとの調整を行った後、同期化
サーバー114は、調整情報をアクセスデバイスだけでなく、1つまたは複数の監視デバイス
を含む、そのバケットにサブスクライブされる他のデバイスにも伝達することができる。
例えば、この場合、監視デバイス108が、バケットに対する保留中のサブスクリプション
要求を有しているため(オペレーション602の結果として)、同期化サーバーは、オペレー
ション616において、監視デバイス108のバケットと同期化サーバー114側の対応するバケ
ットとの調整を行うための情報を監視デバイス108に伝達することができる。このような
通信は、所望の更新が受け入れられたが省くことができる状況に特によく適しており、同
期化サーバー側のバケットの状態は、アクセスデバイス110から所望の更新を受信したに
も拘らず変更されないままである。
調整情報が監視デバイス108に伝達される場合、オペレーション618において、監視デバ
イス108はその情報を使用して格納されている自バケットと同期化サーバー114側の対応す
るバケットとの調整を行うことができる。その結果、監視デバイス108側のバケットの状
態は、同期化サーバー114側のバケットの状態だけでなく、アクセスデバイス110側の対応
するバケットの状態とも同一であるべきである。
図13に示されている特定のオペレーションは、一実施形態によるシステムのアクセスデ
バイス側に状態の変化が引き起こされたときにシステムのいくつかのエンティティにまた
がって状態を同期させるための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オ
ペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明
の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することがで
きる。さらに、図13に示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーションに適
しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る。特
定の一実施形態において、オペレーション616は、オペレーション608の直後、および/ま
たはオペレーション610と同時に実行され得る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペ
レーションを加えたり、既存のオペレーションを取り除いたりできる。当業者であれば、
多くの変更形態、修正形態、および代替的形態を認識し、理解するであろう。
図14は、一実施形態によるシステムの同期化サーバー側に状態の変化が引き起こされた
ときにシステムのいくつかのエンティティにまたがって状態を同期させるためのプロセス
の通信シーケンス700を示している。この特定の例では、バケットの状態は、同期化サー
バー102側で修正され、1つまたは複数のクライアントデバイス104側の対応するバケット
の状態と同期される。理解しやすくするために、プロセス700は図1から図8を参照しつつ
説明されているが、プロセス700の実施形態は、図1から図8を参照しつつ説明されている
例示的なシステムおよび装置に限定されないことは理解されるであろう。
オペレーション702において、クライアントデバイス(例えば、1つまたは複数の監視デ
バイス108および/または1つまたは複数のアクセスデバイス110)は、サブスクリプション
要求を同期化サーバー114に伝達し、この要求は、同期化サーバー102側で(例えば、スト
レージ要素118内に)与えられるバケットにサブスクライブする要求である。
オペレーション704において、同期化サーバー102は、サブスクライブされたバケットの
状態を変更する。例えば、同期化サーバー102は、同期化サーバー102側で実行している1
つまたは複数のアルゴリズムに応答してリモートサーバー102側のバケットの内容を変更
することができる。
同期化サーバー102側のバケットの状態が変更された後、同期化サーバーは、バケット
にサブスクライブされるクライアントデバイス識別することができる。これは、例えば、
調整モジュール174を介して実行され得る。次いで、オペレーション706において、同期化
サーバー706が、識別されたクライアントデバイスに、クライアントデバイスのバケット
とストレージ要素118側の対応するバケットとの調整を行うための情報を伝達する。これ
は、バケットに対する新しいタイムスタンプ、新しいバージョン識別子、および多くの場
合において、新しい内容などの情報を含み得る。
そのような情報を受信すると、オペレーション708において、クライアントデバイス104
は、格納されているバケットとストレージ要素118側の対応するバケットとの調整を行う
。例えば、クライアントデバイス104は、その既存のバケットの内容を同期化サーバー114
から受信した内容で上書きし(またはマージし)、同期化サーバー114から受信したときの
新しいタイムスタンプおよび/またはバージョン識別子を適用することができる。このよ
うな調整は、例えば、調整モジュール124を介して実行され得る。この調整の結果、クラ
イアントデバイス104側のバケットの状態は、同期化サーバー114側のバケット(すなわち
、ストレージ要素118側の対応するバケット)の状態と同一であるべきである。
図14に示されている特定のオペレーションは、一実施形態によるシステムの同期化サー
バー側に状態の変化が引き起こされたときにシステムのいくつかのエンティティにまたが
って状態を同期させるための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オペ
レーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明の
代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することができ
る。さらに、図14に示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーションに適し
ているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る。さら
に、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーションを取り
除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的形態を認識
し、理解するであろう。
図15Aは、一実施形態によりオペレーション308および/または406で説明されているもの
などの層リダイレクションを実行するためのプロセスの通信シーケンス800を示している
。理解しやすくするために、プロセス800は図1から図8を参照しつつ説明されているが、
プロセス800の実施形態は、図1から図8を参照しつつ説明されている例示的なシステムお
よび装置に限定されないことは理解されるであろう。
すでに説明されているように、層リダイレクションは、デバイス識別子およびソフトウ
ェアバージョンのうちの1つまたは複数に基づき実行され得る。したがって、オペレーシ
ョン802において、クライアントデバイス104は、デバイス識別子(例えば、デバイス識別
子128B)および/または現在のソフトウェアバージョン(例えば、現在のソフトウェアバー
ジョン128C)を登録サーバーに提供することができる。クライアントデバイス104がシステ
ム100の別のインスタンスにリダイレクトされる必要があると判定すると、オペレーショ
ン804において、登録サーバー112は、クライアントデバイス104を二次登録サーバー(すな
わち、登録サーバー112の別のインスタンス)にリダイレクトする。例えば、登録サーバー
112は、二次登録サーバーのターゲットロケーション(例えば、URI)をクライアントデバイ
ス104に伝達することができる。次いで、クライアントデバイス104は、二次登録サーバー
による初期化プロセス(例えば、図10または図11を参照しつつ説明されているような)を実
行することができる。
図15Bは、一実施形態によるクライアントデバイスが層リダイレクションを実行するプ
ロセス810の流れ図である。オペレーション812において、クライアントデバイス104は、
デバイス識別子および/またはソフトウェアバージョンを登録サーバーに送信する。オペ
レーション814において、クライアントデバイス104は、それがリダイレクトを受信したか
どうかを判定する。受信しなければ、処理はオペレーション816に進み、クライアントデ
バイス104は、その初期化プロセスを続ける。受信すれば、処理はオペレーション818に進
み、クライアントデバイス104は、二次登録サーバーにより新しい初期化プロセスを開始
する。
図15Cは、一実施形態による登録サーバーが層リダイレクションを実行するプロセス820
の流れ図である。オペレーション822において、登録サーバー112は、クライアントデバイ
ス104からデバイス識別子および/またはソフトウェアバージョン識別子を受信する。オペ
レーション824において、登録サーバーは、クライアントデバイス104の層を決定する。例
えば、受信されたデバイス識別子はデバイス識別子/層マップ150Dと比較され、かつ/また
はソフトウェアバージョン識別子はソフトウェアバージョン/層マップ150Cと比較され得
る。層マップは、ソフトウェアバージョンおよび/またはデバイス識別子に基づきクライ
アントデバイスが属す層を指示し、したがって、クライアントデバイスがシステム100の
別のインスタンスにリダイレクトされるべきかどうかを指示し得る。リダイレクトが必要
でないと判定された場合、処理はオペレーション828に進み、登録サーバー820は、クライ
アントデバイス104と共に初期化プロセスを続ける。そうでなければ、処理はオペレーシ
ョン830に進み、登録サーバー830は、クライアントを二次登録サーバー830にリダイレク
トする。いくつかの実施形態では、登録サーバー112を参照しつつ説明されているオペレ
ーションのうちの1つまたは複数は、層リダイレクションモジュール144などの、登録サー
バー112内の好適なソフトウェアまたはハードウェアモジュールによって実行され得る。
図15Aから図15Cに示されている特定のオペレーションは、さまざまな実施形態により層
リダイレクションを実行するための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう
。オペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本
発明の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行すること
ができる。さらに、図15Aから図15Cに示されている個別のオペレーションは、個別のオペ
レーションに適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーション
を含み得る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペ
レーションを取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および
代替的形態を認識し、理解するであろう。
図16Aは、一実施形態によりオペレーション310および/または408で説明されているもの
などのソフトウェア更新を実行するためのプロセスの通信シーケンス900を示している。
理解しやすくするために、プロセス900は図1から図8を参照しつつ説明されているが、プ
ロセス900の実施形態は、図1から図8を参照しつつ説明されている例示的なシステムおよ
び装置に限定されないことは理解されるであろう。
オペレーション902において、登録サーバー112は、適切なソフトウェアバージョンを指
示する情報をクライアントデバイス104に提供することができる。適切なソフトウェアバ
ージョンを示す情報は、登録サーバーがクライアントデバイスに実行させたいソフトウェ
アのバージョンを指示することができる。登録サーバー112も、オペレーション904におい
て、ソフトウェア更新サーバーまたはシステムのターゲットロケーション(例えば、URI)
を提供することができ、クライアントデバイス104は、そのソフトウェアを取得すること
ができる。その後、クライアントデバイス104は、ソフトウェア更新を必要とすると判定
した場合、オペレーション906において、登録サーバーによって識別されたソフトウェア
更新サーバーからソフトウェア更新に対する要求を伝達する。次いで、ソフトウェア更新
サーバーは、オペレーション908において、更新されたソフトウェアをクライアントデバ
イス104に提供することによって応答することができる。
図16Bは、一実施形態によるクライアントデバイスがソフトウェア更新を実行するプロ
セス910の流れ図である。オペレーション912において、クライアントデバイス104は、登
録サーバー112から適切なソフトウェアバージョン902およびソフトウェア更新サーバー90
4のターゲットロケーションを示す情報を受信する。次いで、クライアントデバイス104は
、オペレーション914において、それがソフトウェア更新を必要とするかどうかを判定す
る。例えば、クライアントデバイスは、現在のソフトウェアバージョン128Cを適切なソフ
トウェアバージョンを示す受信された情報と比較することができ、それらが同じであれば
、クライアントデバイスは、ソフトウェア更新を必要としないと判定し、処理はオペレー
ション916に進むことができ、そこで初期化プロセスが続けられる。そうでない場合、処
理はオペレーション918に進むものとしてよく、クライアントデバイスは、ソフトウェア
更新サーバーにソフトウェア更新を要求する。オペレーション920において、クライアン
トデバイスは、ソフトウェアの更新されたバージョンを受信し、オペレーション922にお
いて、更新されたバージョンに基づき現在のソフトウェアを更新する。
図16Cは、一実施形態による登録サーバーがソフトウェア更新を実行するプロセス930の
流れ図である。オペレーション932において、登録サーバー112は、クライアントデバイス
104に対するデバイス識別子を受信する。処理はオペレーション934に進み、クライアント
デバイス104の適切なソフトウェアバージョンが決定される。例えば、登録サーバー112は
、受信されたデバイス識別子をデバイスソフトウェアバージョン/アップデータマップ150
Bと比較して、クライアントデバイス104に対する適切なソフトウェアバージョンを識別す
ることができる。オペレーション936において、登録サーバー112は、登録サーバー112側
に格納され得る、ソフトウェアバージョン/アップデータマップ150B内に含まれ得る、ま
たは登録サーバー112によって他の何らかの形でアクセスされ得る、ソフトウェア更新サ
ーバーのターゲットロケーションを決定する。次いで、登録サーバー112は、オペレーシ
ョン938において、適切なソフトウェアバージョンおよびソフトウェア更新サーバーのタ
ーゲットロケーションを示す情報をクライアントデバイス104に伝達することができる。
いくつかの実施形態では、登録サーバー112を参照しつつ説明されているオペレーション
のうちの1つまたは複数は、ソフトウェア更新モジュール146などの、登録サーバー112内
の好適なソフトウェアまたはハードウェアモジュールによって実行され得る。
図16Aから図16Cに示されている特定のオペレーションは、さまざまな実施形態によりソ
フトウェア更新を実行するための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。
オペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発
明の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することが
できる。さらに、図16Aから図16Cに示されている個別のオペレーションは、個別のオペレ
ーションに適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを
含み得る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレ
ーションを取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代
替的形態を認識し、理解するであろう。
図17Aは、一実施形態によりオペレーション312および/または410で説明されているもの
などの割り当てられた同期化サーバーを識別するためのプロセスの通信シーケンス1000を
示している。理解しやすくするために、プロセス1000は図1から図8を参照しつつ説明され
ているが、プロセス1000の実施形態は、図1から図8を参照しつつ説明されている例示的な
システムおよび装置に限定されないことは理解されるであろう。
図10および図11を参照しつつすでに説明されているように、登録サーバー112は、割り
当てられた同期化サーバーの同一性(例えば、ターゲットロケーション)を判定し、それを
伝達することができる。そうする際に、登録サーバー112は、オペレーション1002におい
て、割り当てられた同期化サーバーの同一性に対する要求を複数の同期化サーバー114Aか
ら114Mのうちの1つに伝達することができる。この特定の例において、この要求は、ラン
ダムに選択されるか、または他の技術を使用して選択され得る、同期化サーバー114Bに伝
達される。この要求は、デバイス識別子を含む。次いで、同期化サーバー114Bは、同期化
サーバー114Aから114Mのうちのどれがクライアントデバイスに割り当てられるべきかを決
定することができる。次いで、オペレーション1004において、同期化サーバー114Bは、割
り当てられた同期化サーバー(同期化サーバー114Aから114Mのうちのどれか1つであってよ
い)の同一性(例えば、URI)を登録サーバー112に伝達することができる。次いで、登録サ
ーバー112が割り当てられた同期化サーバーの同一性をクライアントデバイス108に回送す
ることができる。
図17Bは、一実施形態による登録サーバーが割り当てられた同期化サーバーを識別する
プロセス1010の流れ図である。オペレーション1012において、登録サーバーは、要求(割
り当てられた同期化サーバーの識別の要求)のサブミット先である同期化サーバー114Aか
ら114Mのうちの1つを識別する。例えば、登録サーバー112は、同期化サーバーを、ランダ
ムに、順次、ロードバランサー(例えば、最小の負荷を有する同期化サーバーに要求を伝
達する)を介して、または他の何らかの好適な様式で識別することができる。この特定の
例では、登録サーバーは、同期化サーバー114Bを識別した。オペレーション1014において
、登録サーバーは、識別された同期化サーバー(この例ではサーバー114B)に、クライアン
トデバイスに割り当てられた同期化サーバーの識別の要求を送信する。オペレーション10
16において、登録サーバー112(例えば、同期化サーバー識別モジュール148)は、同期化サ
ーバーの識別子が受信されたかどうかを判定する。受信されなかった場合、処理はオペレ
ーション1014に戻ることができ、そこで要求が再送される。受信された場合、処理はオペ
レーション1018に進むものとしてよく、受信された識別子は、クライアントデバイスに伝
達される。いくつかの実施形態では、登録サーバー112を参照しつつ説明されているオペ
レーションのうちの1つまたは複数は、同期化サーバー識別モジュール148などの、登録サ
ーバー112内の好適なソフトウェアまたはハードウェアモジュールによって実行され得る
図17Cは、一実施形態による同期化サーバーが割り当てられた同期化サーバーを識別す
るプロセス1020の流れ図である。オペレーション1022において、同期化サーバー(この特
定の例では、同期化サーバー114B)は、受信されたデバイス識別子によって識別されたク
ライアントで媒質に割り当てられた同期化サーバーを識別する要求を受信する。オペレー
ション1024において、同期化サーバー114Bは、割り当てられた同期化サーバーの同一性を
判定する。例えば、同期化サーバー114Bは、そのような判定を実行するコンシステントハ
ッシュ化アルゴリズムを実施することができる。特定の同期化サーバーを識別しやすくす
るために、それぞれの同期化サーバー114Aから114Mは、システム100内のすべての同期化
サーバーを知っているものとしてよい。これは、例えば、同期化サーバー識別子178Aを使
用することによって、提供され得る。次いで、同期化サーバー(例えば、同期化サーバー1
14B)は、コンシステントハッシュ化アルゴリズムおよび同期化サーバー識別子を使用して
受信されたデバイス識別子をハッシュ化することができる。割り当てられた同期化サーバ
ーの同一性が判定された後、同期化サーバー114Bは、オペレーション1026において、その
同一性を登録サーバー112に伝達することができる。いくつかの実施形態では、同期化サ
ーバー114Bを参照しつつ説明されているオペレーションのうちの1つまたは複数は、クラ
イアントアロケータモジュール164などの、同期化サーバー内の好適なソフトウェアまた
はハードウェアモジュールによって実行され得る。
図17Aから図17Cに示されている特定のオペレーションは、さまざまな実施形態により割
り当てられた同期化サーバーを識別するための特定のプロセスを構成することは理解され
るであろう。オペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。
例えば、本発明の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実
行することができる。さらに、図17Aから図17Cに示されている個別のオペレーションは、
個別のオペレーションに適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペ
レーションを含み得る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、
既存のオペレーションを取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形
態、および代替的形態を認識し、理解するであろう。
図18Aは、一実施形態によりオペレーション314で説明されているものなどのバケットを
作成するためのプロセスの通信シーケンス1100を示している。理解しやすくするために、
プロセス1100は図1から図8を参照しつつ説明されているが、プロセス1100の実施形態は、
図1から図8を参照しつつ説明されている例示的なシステムおよび装置に限定されないこと
は理解されるであろう。
図10を参照しつつすでに説明されているように、同期化サーバーは、その監視デバイス
108を登録サーバー112に最初に接続した後、監視デバイス108に対する情報のバケットを
作成することができる。このプロセスを円滑にするために、オペレーション1102において
、登録サーバー112は、同期化サーバー114にクライアントデバイスに対するバケットを作
成するように要求する要求を同期化サーバー114に伝達することができる。この要求は、
割り当てられた同期化サーバーに送信され得、デバイス識別子を含み得る。それに応答し
て、同期化サーバー114は、バケットを生成することができ、オペレーション1104におい
て、バケットが作成されたことを認めるアクノリッジメントを登録サーバー112に伝達す
ることができる。
図18Bは、一実施形態による登録サーバーが情報のバケットを作成するプロセス1110の
流れ図である。オペレーション1112において、登録サーバー112は、クライアントデバイ
スに対するバケットを作成する要求を生成する。この要求は、クライアントデバイスから
受信されたデバイス識別子を含み得る。オペレーション1114において、登録サーバー112
は、この要求を割り当てられた同期化サーバーに伝達する。オペレーション1116において
、登録サーバー112は、バケットが作成されたことを認めるアクノリッジメントが受信さ
れたかどうかを判定する。受信されなかった場合、処理はオペレーション1114に戻ること
ができ、そこで要求が再送される。受信されれば、処理はオペレーション1118に進むこと
ができ、そこで初期化プロセスが続けられる。
図18Cは、一実施形態による同期化サーバーが情報のバケットを作成するプロセス1120
の流れ図である。オペレーション1122において、同期化サーバー114は、監視デバイス108
などのクライアントデバイスに対するバケットを作成する要求を受信する。オペレーショ
ン1124において、同期化サーバーは、監視デバイスに対してどのバケットを作成するかを
決定する。例えば、同期化サーバー114は、受信されたデバイス識別子をデバイス識別子/
バケットマップ178Cと比較して、そのデバイス識別子に対して作成する適切なバケットを
決定することができる。異なる種類のクライアントデバイスは、その使用のために作成さ
れるバケットの異なるセットを有することができる。例えば、サーモスタットでは、温度
関係のバケットが作成され得るが、ハザード検出ユニット(例えば、煙検出器)では、煙関
係のバケットが作成され得る。オペレーション1126において、同期化サーバー114は、監
視デバイスに対するバケットを作成する。オペレーション1128において、同期化サーバー
114は、ストレージ要素118内にヌル値のフィールドを有するバケットを格納する。オペレ
ーション1130において、同期化サーバー114は、作成されたバケットをデバイスに関連付
け、オペレーション1132において、バケットが正常に作成されたことを認めるアクノリッ
ジメントを登録サーバー112に送信する。いくつかの実施形態では、同期化サーバー114を
参照しつつ説明されているオペレーションのうちの1つまたは複数は、バケット生成器モ
ジュール168などの、同期化サーバー114内の好適なソフトウェアまたはハードウェアモジ
ュールによって実行され得る。
図18Aから図18Cに示されている特定のオペレーションは、さまざまな実施形態によりバ
ケットを作成するための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オペレー
ションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明の代替
的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することができる。
さらに、図18Aから図18Cに示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーション
に適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る
。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーション
を取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的形態
を認識し、理解するであろう。
図19Aは、一実施形態によりオペレーション318および414で説明されているものなどの
関連するバケットを要求するためのプロセスの通信シーケンス1200を示している。理解し
やすくするために、プロセス1200は図1から図8を参照しつつ説明されているが、プロセス
1200の実施形態は、図1から図8を参照しつつ説明されている例示的なシステムおよび装置
に限定されないことは理解されるであろう。
図10および図11を参照しつつすでに説明されているように、クライアントデバイスは、
そのデバイスに関連するバケットに関する情報を同期化サーバーに要求し、取得すること
ができる。このプロセスを円滑にするために、オペレーション1202において、クライアン
トデバイス104は、同期化サーバー114にクライアントデバイス104に関連するすべてのバ
ケットに関する情報を要求する要求を伝達することができる。この要求は、クライアント
デバイス104のデバイス識別子を含み得る。それに応答して、オペレーション1204におい
て、同期化サーバー114は、クライアントデバイスに関連するバケットに関する情報を提
供することができる。すでに説明されているように、この応答は、関連するバケットに対
するバケット識別子、バケットの内容、タイムスタンプ、およびバージョン識別子の一部
または全部を含み得る。
図19Bは、一実施形態によるクライアントデバイスがこのデバイスに関連するバケット
を要求するプロセス1210の流れ図である。オペレーション1212において、クライアントデ
バイス104は、関連するバケットに対する要求を生成する。例えば、HTTP通信を使用する
実施では、要求は「HTTP GET」コマンドの形態をとり得る。オペレーション1214において
、クライアントデバイス104は、この要求を割り当てられた同期化サーバー114に伝達する
。オペレーション1216において、クライアントデバイス104は、要求に対する応答が受信
されたかどうかを判定する。受信されなければ、処理はオペレーション1214に戻ることが
でき、クライアントデバイス104は、要求を再送することができる。受信された場合、処
理はオペレーション1218に進むものとしてよく、クライアントデバイス104は、その応答
を自バケット構造内に組み込む。
応答を組み込むための技術は、デバイスの種類(例えば、監視デバイス、アクセスデバ
イスなど)、およびデバイスの稼働履歴(例えば、初期接続、その後の接続など)に依存し
得る。初期接続を実行する監視デバイスについては、応答はバケット識別子のみを含むこ
とができ、その場合、監視デバイス108は、バケット修正を実行し得ないが、むしろ、受
信されたバケット識別子を使用してどのバケットの内容をその後同期化サーバーに伝達す
るかを決定することができる。その後の接続を実行する監視デバイスについては、応答は
、タイムスタンプおよび/またはバージョン識別子と共にバケット識別子を含み得る。こ
のような場合に、バケット識別子は、前の場合と同様に使用され得、受信されたタイムス
タンプおよび/またはバージョン識別子は、監視デバイス108側の関連するバケットに関連
付けられ得る。アクセスデバイスについては、応答は、バケット識別子、バケットの内容
、タイムスタンプ、および/またはバージョン識別子を含み、この場合、アクセスデバイ
ス110は、アクセスデバイス側の識別された関連するバケットのバケット内容を格納し、
これにタイムスタンプおよび/またはバージョン識別子を割り当てることができる。
応答が同期化サーバー114から受信され、クライアントデバイス104のバケット構造内に
組み込まれた後、処理はオペレーション1220に進むことができ、クライアントデバイス10
4は、その初期化プロセスを続ける。
図19Cは、一実施形態による同期化サーバーがクライアントデバイスに関連するバケッ
トの要求に応答するプロセス1230の流れ図である。オペレーション1232において、同期化
サーバー114は、クライアントデバイス104から関連するバケットに対する要求を受信する
。オペレーション1234において、同期化サーバー114は、デバイスの種類(例えば、監視デ
バイス108、アクセスデバイス110など)、およびデバイスの稼働履歴(例えば、初期接続、
再接続など)を決定する。デバイスの種類を決定するために、同期化サーバー114は、同期
化サーバー114に接続するためにクライアントデバイス104が使用した接続ポート、デバイ
ス識別子、または他の好適な情報を参照してよい。デバイスの稼働履歴を決定するために
、同期化サーバー114は、例えば、クライアントデバイスとの接続の記録を維持すること
ができる。オペレーション1236において、同期化サーバーは、デバイスの種類および/ま
たはデバイスの稼働履歴に基づきクライアントデバイス104に対する関連するバケット識
別子および関連付けられている情報(例えば、バケットの内容、タイムスタンプ、バージ
ョン識別子など)を決定する。特定の一実施形態において、同期化サーバー114は、受信さ
れたデバイス識別子をデバイス識別子/バケットマップ178Cと比較して、そのクライアン
トデバイスに対する関連するバケットを決定することができる。オペレーション1238にお
いて、同期化サーバー114は、関連するバケット識別子、および適切な場合に、関連付け
られている情報(例えば、バケットの内容、タイムスタンプ、バージョン識別子など)をク
ライアントデバイス104に伝達する。いくつかの実施形態では、同期化サーバー114を参照
しつつ説明されているオペレーションのうちの1つまたは複数は、関連バケット識別子モ
ジュール166などの、同期化サーバー114内の好適なソフトウェアまたはハードウェアモジ
ュールによって実行され得る。
図19Aから図19Cに示されている特定のオペレーションは、さまざまな実施形態によりバ
ケットを要求するための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オペレー
ションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明の代替
的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することができる。
さらに、図19Aから図19Cに示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーション
に適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る
。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーション
を取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的形態
を認識し、理解するであろう。
図20Aは、一実施形態によりオペレーション322で説明されているものなどのバケットの
内容を送信するためのプロセスの通信シーケンス1300を示している。理解しやすくするた
めに、プロセス1300は図1から図8を参照しつつ説明されているが、プロセス1300の実施形
態は、図1から図8を参照しつつ説明されている例示的なシステムおよび装置に限定されな
いことは理解されるであろう。
図10を参照しつつすでに説明されているように、監視デバイスは、関連するバケットの
内容を同期化サーバーに伝達することができる。このプロセスを円滑にするために、オペ
レーション1302において、監視デバイス108は、関連するバケットの内容を同期化サーバ
ーに伝達し、オペレーション1304において、同期化サーバー114から応答を受信すること
ができる。初期接続において、監視デバイス108は、図20Bおよび図20Cを参照しつつ説明
されているようにすべての関連するバケットの内容を伝達することができる。その後の接
続において、監視デバイス108は、図20Dおよび図20Eを参照しつつ説明されているように
、同期化サーバー側の対応するバケットよりも新しい関連するバケットのみの内容を伝達
することができる。
図20Bは、一実施形態による監視デバイスが初期接続時に関連するバケットの内容を同
期化サーバーに送信するプロセス1310の流れ図である。オペレーション1312において、監
視デバイス108は、その関連するバケットの内容を、同期化サーバーからすでに受信され
ている関連するバケット識別子に基づき識別する。オペレーション1314において、監視デ
バイス108は、すべての関連するバケットの内容を(バケット識別子と共に)同期化サーバ
ーに送信する。オペレーション1316において、監視デバイス108は、応答が同期化サーバ
ー114から受信されたかどうかを判定する。受信されなければ、処理はオペレーション131
4に戻ることができ、監視デバイス108は、関連するバケットの内容を再送する。受信され
た場合は、処理はオペレーション1318に進むものとしてよい。この場合、応答がすべての
関連するバケットに対するタイムスタンプ、およびバージョン識別子などの情報を含むべ
きであるため、オペレーション1318において、監視デバイス108は、受信された情報をそ
れぞれの関連するバケットに関連付ける。
図20Cは、一実施形態による同期化サーバーが初期接続時にバケットの内容を受信する
と応答を監視デバイスに送信するプロセス1320の流れ図である。オペレーション1322にお
いて、同期化サーバー114は、監視デバイス108からすべての関連するバケットの内容を受
信する。オペレーション1324において、同期化サーバー114は、それぞれの関連するバケ
ットに対するタイムスタンプ(例えば、タイムスタンプ生成器172を使用して)および/また
はバージョン識別子(例えば、バージョン生成器170を使用して)を生成する。オペレーシ
ョン1326において、同期化サーバー114は、生成されたタイムスタンプおよび/またはバー
ジョン識別子をそれぞれの関連するバケットに割り当てる。オペレーション1328において
、同期化サーバー114は、ストレージ要素118側のそれぞれの関連するバケットに対するバ
ケットの内容、タイムスタンプ、および/またはバージョン識別子を格納する。オペレー
ション1330において、同期化サーバー114は、それぞれの関連するバケットに対するタイ
ムスタンプおよび/またはバージョン識別子を監視デバイス108に送信する。
図20Dは、一実施形態による監視デバイスがその後の接続時に関連するバケットの内容
を同期化サーバーに送信するプロセス1340の流れ図である。オペレーション1342において
、監視デバイス108は、その関連するバケットの内容を、同期化サーバー114からすでに受
信されている関連するバケット識別子に基づき識別する。オペレーション1344において、
監視デバイス108は、そのバケットが同期化サーバー114側の(すなわち、ストレージ要素1
18側の)対応するバケットよりも新しいかどうかを判定する。特定の一実施形態において
、これは、オフラインになっている(リモートサーバー102に接続されていない)ときに監
視デバイスがそのバケットへの変更を追跡することによって実行され得る。監視デバイス
は再接続した後、オフラインの間に変更されたバケットを同期化サーバー側の対応するバ
ケット「よりも新しい」とみなす。監視デバイス108側のバケットが、同期化サーバー114
側のバケットよりも新しくないと判定された場合、処理はオペレーション1346に進むこと
ができ、監視デバイス108は、その初期化プロセスを続ける。新しい場合、処理はオペレ
ーション1348に進むものとしてよく、監視デバイス108は、より新しいバケットのバケッ
ト内容(およびバケット識別子)を同期化サーバーに送信する。オペレーション1350におい
て、監視デバイス108は、同期化サーバー114から応答を受信したかどうかを判定する。応
答が受信されない場合、処理はオペレーション1348に戻ることができ、監視デバイス108
は、バケットの内容を再送する。受信された場合、処理はオペレーション1352に進むもの
としてよい。この場合、応答が同期化サーバー114側よりも監視デバイス108側の方が新し
かった関連するバケットのみに対するタイムスタンプ、およびバージョン識別子などの情
報を含むべきであるため、オペレーション1352において、監視デバイス108は、受信され
た情報を、監視デバイス108側でより新しかった関連するバケットに関連付ける。
図20Eは、一実施形態による同期化サーバーがその後の接続時にバケットを受信すると
応答を監視デバイスに送信するプロセス1360の流れ図である。オペレーション1362におい
て、同期化サーバー114は、同期化サーバー114側のバケットよりも新しい、監視デバイス
108側の関連するバケットの内容を受信する。オペレーション1364において、同期化サー
バー114は、これらの関連するバケットのそれぞれに対するタイムスタンプ(例えば、タイ
ムスタンプ生成器172を使用して)および/またはバージョン識別子(例えば、バージョン生
成器170を使用して)を生成する。オペレーション1366において、同期化サーバー114は、
生成されたタイムスタンプおよび/またはバージョン識別子を監視デバイス108側のより新
しかった関連するバケットのそれぞれに割り当てる。オペレーション1368において、同期
化サーバー114は、ストレージ要素118側の関連するバケットのそれぞれに対するバケット
の内容、タイムスタンプ、および/またはバージョン識別子を格納する。オペレーション1
370において、同期化サーバー114は、関連するバケットのそれぞれに対するタイムスタン
プおよび/またはバージョン識別子を監視デバイス108に送信する。
図20Aから図20Eに示されている特定のオペレーションは、さまざまな実施形態により接
続プロセスにおいて監視デバイスからのバケットの内容を同期化サーバーに伝達するため
の特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オペレーションの他のシーケン
スも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明の代替的実施形態は、上で概
要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することができる。さらに、図20Aから図2
0Eに示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーションに適しているさまざま
なシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る。さらに、特定の用途
に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーションを取り除いたりできる
。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的形態を認識し、理解するで
あろう。
図21Aは、一実施形態によりオペレーション326および418で説明されているものなどの
関連するバケットにサブスクライブするためのプロセスの通信シーケンス1400を示してい
る。理解しやすくするために、プロセス1400は図1から図8を参照しつつ説明されているが
、プロセス1400の実施形態は、図1から図8を参照しつつ説明されている例示的なシステム
および装置に限定されないことは理解されるであろう。オペレーション1402において、ク
ライアントデバイス104は、すべての関連するバケットにサブスクライブする要求を伝達
し、オペレーション1404において、同期化サーバー114は、応答をサブスクリプション要
求に提供する。
図21Bは、一実施形態によるクライアントデバイスが関連するバケットにサブスクライ
ブするプロセス1410の流れ図である。オペレーション1412において、クライアントデバイ
ス104は、それに関連するバケットを識別する。オペレーション1414(セッション識別子を
使用する実装に組み込まれ得る)において、クライアントデバイス104は(例えば、セッシ
ョンID生成器モジュール124を使用して)セッション識別子を生成し、オペレーション1416
(例えば、TCPベースの通信を使用する実装に組み込まれ得る)において、クライアントデ
バイス104は新しい通信ソケットを開く。オペレーション1418において、クライアントデ
バイス104は、新しい通信ソケットを介して関連するバケットにサブスクライブする要求
を同期化サーバー114に伝達する。要求は、関連するバケットのバケット識別子、および
監視デバイス108側の関連するバケットのタイムスタンプおよび/またはバージョン識別子
などの、さまざまなバケット関係の情報を含み得る。
図21Cは、第1の実施形態による同期化サーバーがサブスクリプション要求を受信するプ
ロセス1420の流れ図である。オペレーション1422において、同期化サーバー114は、クラ
イアントデバイス104から関連するバケットにサブスクライブする要求を受信する。オペ
レーション1424において、同期化サーバー114は、ストレージ要素118側の関連するバケッ
ト(例えば、要求に含まれるバケット識別子を使用して識別される)を、要求を行うクライ
アントデバイス(例えば、デバイス識別子を使用して識別される)と関連付ける。そのよう
な関連付けを行うことによって、ストレージ要素118側の関連するバケットに変更が加え
られたときに、それらの変更は、適切なクライアントデバイスに伝搬され得る。
オペレーション1426(セッション識別子を使用する実装に組み込まれ得る)において、同
期化サーバー114は、受信されたセッション識別子を関連するバケットと関連付ける。そ
のような関連付けを行うことによって、関連するバケットのどれかに対するその後の変更
がクライアントデバイスによって要求され、関連するバケットに関連付けられているセッ
ション識別子がその変更要求に含まれるセッション識別子と同一である場合に、同期化サ
ーバーは、さもなければ応答に使用したであろう情報の一部を抑制することによって応答
することができる(例えば、ストレージ要素118側の更新されたバケットの新しいタイムス
タンプおよび/またはバージョンのみを提供し、バケットの内容全体を提供しない)。セッ
ション識別子の使用は、サブスクリプション要求が破棄されない実施形態において特に有
利であるものとしてよいが、これは、セッション識別子を使用することで同期化サーバー
からの不要な応答を抑制することができるからである。
いくつかの実施形態では、セッション識別子はデバイス識別子と置き換えることができ
ることは理解されるであろう。例えば、オペレーション1426において、セッション識別子
をサブスクリプション要求に関連付ける代わりに、同期化サーバー114は、受信されたデ
バイス識別子(例えば、割り当てられた資格証明書で受信される)をサブスクリプション要
求に関連付けることができる。そのような技術により、同様に、同期化サーバー114はそ
の後クライアントデバイス104からの変更要求への応答を抑制することができる。デバイ
ス識別子の使用は、クライアントデバイス104が当然のことながら一意的なデバイス識別
子を有し、これをリモートサーバー102に送信する実施形態において特に有利な場合があ
るが(例えば、監視デバイス108および割り当てられた資格証明書)、セッション識別子の
使用は、クライアントデバイス104が当然のことながらリモートサーバー102に一意的なデ
バイス識別子を送信し得ない実施形態において特に有利な場合がある(例えば、アクセス
デバイス110)。
オペレーション1428(アクノリッジメントが使用される実施形態の場合)において、同期
化サーバー114は、サブスクリプション要求が正常に受信され処理されたことを認めるア
クノリッジメントをクライアントデバイス104に伝達する。オペレーション1430において
、同期化サーバー104は、サブスクライブされたバケットへの変更を待つ。
図21Dは、第2の実施形態による同期化サーバーがサブスクリプション要求を受信するプ
ロセス1440の流れ図である。オペレーション1442から1446は、オペレーション1422から14
26と類似しており、したがってこれ以上の説明は省く。しかし、オペレーション1448にお
いて、同期化サーバー114は、要求がタイムスタンプおよび/またはバージョン情報を含む
かどうかを判定する。含まない場合、処理はオペレーション1450に進み、同期化サーバー
114は、バケットの内容、タイムスタンプ、および/またはバージョン識別子をクライアン
トデバイス104に伝達する。タイムスタンプおよび/またはバージョン識別子は、例えば、
オペレーション1324または例えば、オペレーション1364の結果としてすでに生成されてい
てもよい。次いで、処理はオペレーション1454に進むことができ、同期化サーバーは、サ
ブスクライブされたバケットへの変更を待つ。しかし、オペレーション1448において、要
求がタイムスタンプおよび/またはバージョン情報を含むと判定された場合、処理はオペ
レーション1452に進み、同期化サーバー114は、受信されたタイムスタンプおよび/または
バージョン識別子が関連するバケットに対する同期化サーバー114側に格納されているも
のと一致しているかどうかを判定する。一致していない場合、処理はオペレーション1450
に進む。一致している場合、処理はオペレーション1454に進む。この様式で、同期化サー
バー114は、サブスクリプション要求を受信すると、クライアントデバイス104側のバケッ
トの状態と同期化サーバー114側のバケットの状態とが同一であることを保証することが
できる。
図21Aから図21Dに示されている特定のオペレーションは、さまざまな実施形態によりバ
ケットにサブスクライブするための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう
。オペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本
発明の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行すること
ができる。さらに、図21Aから図21Dに示されている個別のオペレーションは、個別のオペ
レーションに適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーション
を含み得る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペ
レーションを取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および
代替的形態を認識し、理解するであろう。
図22Aは、一実施形態によるクライアントデバイス側のバケットへの変更を同期化サー
バー側の対応するバケットと同期させるようにクライアントデバイスを動作させるプロセ
ス1500の流れ図である。いくつかの実施形態では、クライアントデバイス104は、図12を
参照しつつ説明されているように所望のバケット更新を伝達する監視デバイス108である
。他の実施形態では、クライアントデバイス104は、図13を参照しつつ説明されているよ
うに所望のバケット更新を伝達するアクセスデバイスである。理解しやすくするために、
プロセス1500は図1から図8を参照しつつ説明されているが、プロセス1500の実施形態は、
図1から図8を参照しつつ説明されている例示的なシステムおよび装置に限定されないこと
は理解されるであろう。
オペレーション1502において、クライアントデバイスは、バケットへの所望の更新を生
成する。例えば、ユーザーは、バケットへの所望の変更(温度設定点への所望の変更など)
を入力することができる。別の例では、クライアントデバイス側で実行しているアルゴリ
ズムは、バケットへの所望の変更を要求することができる。所望の更新は、典型的には、
クライアントデバイス側のバケットの内容への所望の変更であり、したがって、バケット
の内容はある状態(例えば、バケットのフィールド-値ペア内のある値)から別の状態(例え
ば、フィールド-値ペア内の別の異なる値)に変わる。
オペレーション1504において、クライアントデバイスは、その保留中のサブスクリプシ
ョン要求を破棄する。クライアントデバイスに関連するバケットに対するサブスクリプシ
ョン要求は、クライアントデバイスが関連するバケットにサブスクライブする初期化プロ
セスの結果として保留となる(例えば、オペレーション326)。したがって、クライアント
デバイスは、すでに説明されている技術を使用してその保留中のサブスクリプション要求
を破棄することができる。他の実施形態では、クライアントデバイスは、サブスクリプシ
ョン要求を保留のままにすることができる。
オペレーション1506において、クライアントデバイスは、所望の更新を(割り当てられ
た)同期化サーバーに送信する。所望の更新は、新しいバケットの内容および新しい内容
に関連付けられているバケットを識別するバケット識別子を含むものとしてよい。いくつ
かの場合において、クライアントデバイスは、タイムスタンプおよび/またはバージョン
識別子などの他の情報を、所望の更新と共に含んでいてよい。HTTPの実装では、所望の更
新は、「HTTP PUT」コマンドの形態をとり得る。
オペレーション1508において、クライアントデバイスは、所望の更新に対する応答が受
信されたかどうかを判定する。応答が受信されない場合、これは、クライアントデバイス
と同期化サーバーとの間の通信における一時的な障害を示すものとしてよく、したがって
処理はオペレーション1510に進み得る。
オペレーション1510において、クライアントデバイスは、エラー処理を実行する。エラ
ー処理は、所望の更新を特定の回数だけ再送することを試みることを含み得る。応答がま
だ受信されない場合、これは、クライアントデバイスと同期化サーバーとの間の通信にお
ける恒久的な障害を示すものとしてよく、この場合、クライアントデバイスは、再初期化
のために登録サーバーに再接続することを試みることができる。登録サーバーとの接続試
行も失敗した場合、クライアントデバイスは、再接続試行の間の時間を増やす(線形的に
、指数関数的に、など)ことを開始する、電力が利用可能であるときのみ再接続試行を実
行する、などを行うことができる。他の実施形態では、クライアントデバイスは、所望の
更新を再送することを試みることなく登録サーバーとの再接続を試みることができる。
一方で、応答が同期化サーバーから受信されたと判定された場合、処理はオペレーショ
ン1512に進む。オペレーション1512において、クライアントデバイスは、その格納されて
いるバケットと同期化サーバー側のバケットとの調整を行う。クライアントデバイスは、
同期化サーバーから受信された応答に基づきそのような調整を実行することができ、いく
つかの場合において、調整モジュール124を使用して、そのようなオペレーションを実行
することができる。このような調整オペレーションの結果、クライアントデバイス側のサ
ブスクライブされたバケットの状態は、同期化サーバー側の対応するバケットの状態と同
一であるべきである。バケットの調整を行うための1つの特定の技術は、図22Bを参照しつ
つ説明されている。
サブスクリプション要求が破棄された実施形態では、処理はオペレーション1514に進む
ことができ、そこでクライアントデバイスはそれに関連するバケットに再サブスクライブ
する。これは、例えば、オペレーション326と同様に実行され得る。サブスクリプション
要求が破棄されなかった実施形態では、再サブスクリプションオペレーションが回避され
得る。
処理はオペレーション1516に進み、クライアントデバイスは、関連する(すなわち、サ
ブスクライブされた)バケットへの変更を待つ。そのような変更は、クライアントデバイ
ス側で、または同期化サーバー、他のクライアントデバイスなどのシステム100の他のエ
ンティティ側で引き起こされ得る。
図22Bは、図22Aを参照しつつ説明されているオペレーション1512を実行するプロセスの
流れ図である。すなわち、図22Bは、クライアントデバイス側に格納されているサブスク
ライブされたバケットと同期化サーバー側の対応するバケットとの調整を行うための特定
の一実施形態を示している。
オペレーション1512Aにおいて、クライアントデバイスは、同期化サーバーから新しい
バケットタイムスタンプおよび/またはバージョンを受信したかどうかを判定する。受信
されない場合、これは、クライアントデバイスと同期化サーバーとの間の通信における一
時的な障害を示すものとしてよく、その場合、処理はオペレーション1512Bに進むことが
でき、クライアントデバイスは、エラー処理を実行する。オペレーション1512Bでエラー
処理を実行するステップは、オペレーション1510を参照しつつ説明されているものと類似
している。
一方で、新しいバケットタイムスタンプおよび/またはバージョン識別子が同期化サー
バーから受信されたと判定された場合、処理はオペレーション1512Cに進むことができ、
クライアントデバイスは、その既存のタイムスタンプおよび/またはバージョン識別子を
受信されたもので上書きする。例えば、クライアントデバイスがバケットAへの所望の更
新を伝達する場合、それに応答して、クライアントは、バケットAに対する新しいタイム
スタンプおよび/またはバージョン識別子を受信することができる。次いで、クライアン
トデバイスは、バケットAに対するその既存のタイムスタンプおよび/またはバージョン識
別子を受信されたもので置き換える。
次いで、処理はオペレーション1512Dに進み、クライアントデバイスは、同期化サーバ
ーから新しいバケットの内容を受信したかどうかを判定する。受信しなかった場合、これ
は、所望の更新が受け入れられたことを示し、その場合、クライアントデバイスは関連す
るバケットへの再サブスクライブに進むか、または関連するバケットへのさらなる変更を
待つことができる(例えば、オペレーション1516)。
しかし、クライアントデバイスが、同期化サーバーから新しいバケットの内容を受信し
たと判定した場合、これは、更新が拒絶されたこと、クライアントデバイスによって予期
されていない値を含んでいた同期化サーバー側のバケットへの更新が受け入れられたこと
、または更新が受け入れられており、同期化サーバーは、バケットの内容を、それらがク
ライアントデバイスによって予期されているとおりであったとしてもクライアントデバイ
スに伝達していることを示すものとしてよい。いずれの場合も、処理はオペレーション15
12Eに進み、クライアントデバイスは、そのバケットの既存の内容を、同期化サーバーか
ら受信されたもので上書きする。いくつかの実施形態では、そのバケットの既存の内容を
上書きする代わりに、クライアントデバイスは、受信された内容をそのバケット内にすで
に格納されているものとマージすることができる。
図22Aおよび図22Bに示されている特定のオペレーションは、一実施形態によるクライア
ントデバイス側のバケットへの変更を同期化サーバー側の対応するバケットと同期させる
ようにクライアントデバイスを動作させる特定のプロセスを構成することは理解されるで
あろう。オペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例え
ば、本発明の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行す
ることができる。さらに、図22Aおよび図22Bに示されている個別のオペレーションは、個
別のオペレーションに適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレ
ーションを含み得る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既
存のオペレーションを取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態
、および代替的形態を認識し、理解するであろう。
図23Aは、一実施形態によるクライアントデバイスによって要求されたバケットへの変
更を同期化サーバー側の対応するバケットおよび他のクライアントデバイス側の対応する
バケットと同期させるように同期化サーバーを動作させるプロセス1600の流れ図である。
理解しやすくするために、プロセス1600は図1から図8を参照しつつ説明されているが、プ
ロセス1600の実施形態は、図1から図8を参照しつつ説明されている例示的なシステムおよ
び装置に限定されないことは理解されるであろう。
オペレーション1602において、同期化サーバーは、クライアントデバイスからバケット
への所望の更新を受信する。所望のバケット更新は、監視デバイス108から受信されるか(
図12を参照しつつ説明されているように)、アクセスデバイス110から受信されるか(図13
を参照しつつ説明されているように)、または同期化サーバーによって生成され得る(図14
を参照しつつ説明されているように)。
所望の更新を受信した後、処理はオペレーション1604に進み、同期化サーバーは、所望
のバケット更新とストレージ要素118側に格納されている対応するバケットとの調整を行
う。所望の更新とストレージ要素118側の対応するバケットとの調整を行うことによって
、同期化サーバー114は、所望の更新を受け入れるか、または所望の更新を拒絶すること
ができる。バケットの調整を行うための1つの特定の技術は、図23Bを参照しつつ説明され
ている。このような処理は、例えば、調整モジュール174を介して実行され得る。
所望の更新が同期化サーバー側の対応するバケットと調整された後、処理はオペレーシ
ョン1606に進み、同期化サーバーは、クライアントデバイスと同期化サーバーとの調整を
行うための情報を送信する。これは、所望の更新の受け入れを認めるか、または所望の更
新の拒絶を示す情報を含み得る。クライアントデバイスと同期化サーバーとの調整を行う
情報を送信するための1つの特定の技術について、図23Cを参照しつつ説明されている。こ
のような処理は、例えば、調整モジュール174を介して実行され得る。
オペレーション1608において、同期化サーバーは、任意の他のクライアントデバイスが
バケットにサブスクライブされているかどうかを判定する。任意の他のクライアントデバ
イスがバケットにサブスクライブされているかどうかを判定する際に、同期化サーバーは
、バケットに対して保留中のサブスクリプション要求があるかどうかを判定することがで
きる。もしあれば、同期化サーバーは、保留中のサブスクリプション要求を発行したクラ
イアントデバイスを識別することができる。
バケットにサブスクライブされている他のクライアントデバイスがないと判定された場
合、処理はオペレーション1614に進むことができ、同期化サーバーは、サブスクライブさ
れたバケットへの変更を待つ。これは、同期化サーバー側で行われた変更、およびクライ
アントデバイスから伝達された変更要求などを含み得る。
一方で、少なくとも1つの他のクライアントデバイスがバケットにサブスクライブされ
ていると判定された場合、処理はオペレーション1610に進む。オペレーション1610におい
て、同期化サーバーは、同期化サーバー側のバケットの構造が調整オペレーション1604の
結果として変更されたかどうかを判定する。バケットの構造を変更することによって、内
容、タイムスタンプ、および/またはバージョン識別子のうちの1つまたは複数が変更され
ている可能性がある。
バケットの構造が変化しなかったと判定された場合、これは、同期化サーバーが所望の
更新を拒絶したことを示しているものとしてよく、したがって、変更を他のサブスクライ
ブされているクライアントデバイスに伝達する必要はない。そこで、処理はオペレーショ
ン1614に進むものとしてよい。一方で、バケット構造が変化したと判定された場合、これ
は、同期化サーバーが、少なくとも一部は、所望の更新を受け入れたことを示しているも
のとしてよい。したがって、同期化サーバー側のバケットの新しい状態は、すべてのサブ
スクライブされているデバイスが同じ状態の対応するバケットを有するように他のサブス
クライブされているデバイスに伝達されるべきである。そこで、処理はオペレーション16
12に進むことができ、同期化サーバーは、他のデバイスのバケット(すなわち、サブスク
ライブされているクライアントデバイス側の対応するバケット)と更新された同期化サー
バーのバケットとの調整を行うための情報を送信する。特定の一実施形態において、オペ
レーション1612は、図23Cに示され、オペレーション1606を参照しつつ説明されているも
のと類似するさまざまなサブオペレーションを含み得る。
図23Bは、図23Aを参照しつつ説明されているオペレーション1604を実行するプロセスの
流れ図である。すなわち、図23Bは、クライアントデバイスから受信された所望のバケッ
ト更新と同期化サーバー側の1つまたは複数の対応するバケットとの調整を行うための特
定の一実施形態を示している。
オペレーション1604Aにおいて、同期化サーバーは、新しいタイムスタンプおよびバー
ジョン識別子を受信されたバケットに割り当てる。これは、例えば、最初に、タイムスタ
ンプ生成器172を使用して、更新要求が受信された時刻を示すタイムスタンプを生成し、
バージョン生成器170を使用して新しい一意的なバージョン識別子を生成することによっ
て行える。新しく生成されたタイムスタンプおよびバージョン識別子は、その後の使用の
ために受信されたバケットに割り当てられ得る。
新しいタイムスタンプおよびバージョン識別子が割り当てられた後、処理はオペレーシ
ョン1604Bに進む。オペレーション1604Bにおいて、同期化サーバーは、要求された更新が
要求された更新に対応する同期化サーバー側のバケットよりも新しいかどうかを判定する
。例えば、同期化サーバーは、新しく割り当てられたタイムスタンプを同期化サーバー側
の対応するバケットの格納されているタイムスタンプと比較することができる。新しく割
り当てられたタイムスタンプが、対応するバケットの格納されているタイムスタンプより
新しい場合(ほとんどの場合、そうであるべきである)、処理はオペレーション1604Cに進
む。
オペレーション1604Cにおいて、同期化サーバーは、同期化サーバー側の対応するバケ
ットがクライアントデバイスによって予期されているものと同一である(すなわち、同じ
状態である)かどうかを判定する。すなわち、クライアントデバイスは、同期化サーバー
側の対応するバケットの内容がクライアントデバイス側の対応するバケットの内容と同一
になることを予期し、所望の更新はクライアントデバイス側のバケットの状態への所望の
変更である。一実施形態において、そのような判定を行うために、同期化サーバーは、ク
ライアントデバイスから受信されたバージョン識別子を同期化サーバー側に格納されてい
る対応するバケットに対するバージョン識別子と比較することができる。それらが同一で
あれば、同期化サーバーは、同期化サーバー側のバケットがクライアントによって予期さ
れているものと同一であると判定する。そのような場合、処理はオペレーション1604Dに
進むことができる。
オペレーション1604Dにおいて、同期化サーバーは、所望の更新におけるバケットの内
容を同期化サーバー側の対応するバケットの内容とマージする。この様式で、同期化サー
バー側のバケットの内容は、クライアントデバイス側の対応するバケットのものと同一に
される。いくつかの実施形態では、マージする代わりに、同期化サーバーは、同期化サー
バー側の対応するバケットのすべての内容を所望の更新におけるバケットの内容で上書き
し得ることは理解されるであろう。
オペレーション1604Cを再び参照すると、同期化サーバーが、同期化サーバー側の対応
するバケットがクライアントデバイスによって予期されているものと同一でない(例えば
、バケットのバージョン識別子が異なる)と判定した場合、同期化サーバーは、(それにも
かかわらず)所望の更新を受け入れるか、または更新を拒絶するかを決定することができ
る。多くの実施形態において、同期化サーバーは、既定により一方または他方を実行する
ように構成され得る。例えば、処理は、オペレーション1604Cからオペレーション1604Dま
たはオペレーション1604Fに進み得る。しかし、いくつかの実施形態では、クライアント
デバイスは、同期化サーバーがそのような状況で更新を受け入れるべきかどうかを示し得
る。そうするために、クライアントデバイスは、楽観的同時並行性フラグを更新要求と共
に同期化サーバーに伝達することができる。楽観的同時並行性フラグがセットされた場合
、さもなければクライアントデバイスが、同期化サーバー側の対応するバケットがクライ
アントデバイスによって予期されているものと同一でない場合に更新を受け入れさせたく
ないことを示す場合に、処理はオペレーション1604Fに進むことができ、そこで、同期化
サーバーは、所望の更新をその対応するバケットとマージすることを拒絶するか、さもな
ければ所望の更新を受け入れることを拒絶する。対照的に、楽観的同時並行性フラグがセ
ットされていない場合、さもなければクライアントデバイスが、同期化サーバー側の対応
するバケットがクライアントデバイスによって予期されているものと同一でない場合であ
っても更新を受け入れさせたいことを示す場合に、処理はオペレーション1604Dに進むこ
とができる。この特定の例では、同期化サーバーの既定のオペレーションは、同期化サー
バー側の対応するバケットがクライアントデバイスによって予期されているものと同一で
ない場合であっても所望の更新をマージする。楽観的同時並行性フラグは、こうして、こ
の既定の運用性をオーバーライドするように動作する。
オペレーション1604Bを再び参照すると、いくつかの場合において、同期化サーバーは
、要求された更新が要求された更新に対応する同期化サーバー側のバケットよりも新しく
ないと判定し得る。これは、例えば、オペレーション1604Bの前、ただしオペレーション1
604Aの後に、別のクライアントデバイスが変更を要求し、タイムスタンプ(オペレーショ
ン1604Aで発行されたものより新しいか、または同じである)を割り当てられた場合に生じ
るものとしてよく、他のクライアントデバイスに対する要求された変更が受け入れられる
(他のクライアントデバイスに対するタイムスタンプが同期化サーバー側に格納されるよ
うに)。その結果、オペレーション1604Aで発行されたタイムスタンプは、同期化サーバー
側に格納されているものよりも新しくなく、その場合、処理はオペレーション1604Gに進
み得る。
オペレーション1604Gにおいて、同期化サーバーは、要求された更新が要求された更新
に対応する同期化サーバー側のバケットよりも古いかどうかを判定する。ここでもまた、
これは、タイムスタンプ同士を比較することによって実行され得る。要求された更新が要
求された更新に対応する同期化サーバー側のバケットよりも古い場合、これは、同期化サ
ーバーが更新を要求するクライアントデバイス側のものよりも新しいバケットを有するこ
とを示すものとしてよい。この特定の実施形態では、そのような場合、処理はオペレーシ
ョン1604Fに進み、そこで、要求された更新は拒絶される。
一方で、オペレーション1604Gにおいて、同期化サーバーは、要求された更新が要求さ
れた更新に対応する同期化サーバー側のバケットよりも古くないと判定し得る。この場合
、要求された更新は、同期化サーバー側のバケットと「同じ年齢」である。例えば、バケ
ットは、同一のスタンプを有していてもよい。この状況において、処理はオペレーション
1604Hに進むことができる。
オペレーション1604Hにおいて、同期化サーバーは、所望のバケット更新を同期化サー
バー側の対応するバケットとランダムにマージする。これは、多数の異なる様式で実装さ
れ得る。例えば、同期化サーバーは、更新を要求するクライアントデバイス側のバケット
のバージョン識別子(例えば、バージョン識別子は更新の一部として送信され得る)、およ
び同期化サーバー側の対応するバケットのバージョン識別子に注目することができる。所
定のバケットに対するバージョン識別子は、常に一意的であるため、バージョン番号は異
なるものになる。次いで、同期化サーバーは、バージョン識別子を比較することによって
マージするかマージしないかを任意に選択することができる。例えば、同期化サーバーは
、クライアントデバイスのバケットのバージョン識別子が同期化サーバー側の対応するバ
ケットのバージョン識別子の数値よりも高い数値であるときのみ要求された更新を同期化
サーバー側の対応するバケットとマージすることを選択することができる。別の例では、
同期化サーバーは、クライアントデバイスのバケットのバージョン識別子が同期化サーバ
ー側の対応するバケットのバージョン識別子の数値よりも低い数値であるときのみ要求さ
れた更新を同期化サーバー側の対応するバケットとマージすることを選択することができ
る。同期化サーバーは所望の更新を対応するバケットと「ランダムに」マージするが、多
くの実施形態では、同じマージアルゴリズムが同期化サーバー114Aから114Mのすべてによ
って使用されることは理解されるであろう。この様式で、システム100は、有利に結果整
合性を達成することができる。
図23Cは、図23Aを参照しつつ説明されているオペレーション1606を実行するプロセスの
流れ図である。すなわち、図23Cは、クライアントデバイスと同期化サーバーとの調整を
行う情報を送信するための特定の一実施形態を示している。
オペレーション1606Aにおいて、同期化サーバーは、クライアントデバイスから伝達さ
れる所望のバケット更新が受け入れられているかどうかを判定する。所望のバケット更新
が受け入れられていない場合、例えば、同期化サーバーが所望の更新を同期化サーバー側
の対応するバケットとマージすることを拒絶することを決定した場合(オペレーション160
4Fなどにおいて)、これは、同期化サーバー側のバケットの状態がクライアントデバイス
によって予期されているものと異なることを示すものとしてよい。したがって、処理はオ
ペレーション1606Bに進むことができ、同期化サーバーは、その既存のバケットの内容、
タイムスタンプ、および/またはバージョン識別子(すなわち、更新要求内のバケットに対
応する同期化サーバー側のバケットのもの)をクライアントデバイスに伝達する。そうで
ない場合、処理はオペレーション1606Cに進むものとしてよい。
オペレーション1606Cにおいて、同期化サーバーは、そのバケットがクライアントデバ
イスによって予期されているものと同一であるかどうかを判定する。そのような判定を行
うために、同期化サーバーは、要求に含まれるバージョン識別子を同期化サーバー側の対
応するバケットのバージョン識別子と比較することができる。これらが同じである場合、
同期化サーバーは、そのバケットがクライアントデバイスによって予期されているものと
同一であると判定することができる。そうでない場合、同期化サーバーは、そのバケット
がクライアントデバイスによって予期されているものと同一でないと判定することができ
る。
同期化サーバーがそのバケットがクライアントデバイスによって予期されているものと
同一でないと判定した場合、処理はオペレーション1606Dに進むことができ、同期化サー
バーは、マージされたバケットの内容および新しいタイムスタンプおよび/またはバージ
ョン識別子(例えば、オペレーション1604Aで生成されたもの)をクライアントデバイスに
伝達する。これは、所望の更新が、同期化サーバー側のバケットがクライアントデバイス
によって予期されているとおりでないとしても同期化サーバーによって受け入れられる状
況に対して有用な場合がある。そのような場合、クライアントデバイスのバケットが同期
化サーバーの対応するバケットと同じ状態にあることを保証するために、バケットの内容
全体がクライアントデバイスに伝達され得る。
一方で、同期化サーバーがそのバケットがクライアントデバイスによって予期されてい
るものと同一であると判定した場合、処理はオペレーション1606Eに進むことができ、同
期化サーバーは、新しいタイムスタンプおよびバージョン識別子(例えば、オペレーショ
ン1604Aで生成されたもの)のみをクライアントデバイスに伝達する。この場合、マージさ
れたバケットの内容は、それらの内容がすでに同一であるため、クライアントデバイスに
伝達される必要はない。もちろん、いくつかの実施形態において、同期化サーバーは、そ
れにもかかわらず、マージされたバケットの内容をクライアントデバイスに送信すること
もできる。
図23Aから図23Cに示されている特定のオペレーションは、一実施形態によるクライアン
トデバイスによって要求されたバケットへの変更を同期化サーバー側の対応するバケット
および他のクライアントデバイス側の対応するバケットと同期させるように同期化サーバ
ーを動作させる特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オペレーションの
他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明の代替的実施形
態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することができる。さらに、
図23Aから図23Cに示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーションに適して
いるさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る。さらに
、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーションを取り除
いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的形態を認識し
、理解するであろう。
図24Aから図26Cは、クライアントデバイスおよびリモートサーバーの対応するバケット
の状態を、クライアントデバイスが所望の更新をリモートサーバーに伝達すると同期する
さまざまな例を示している。特に、図24Aおよび図24Bは、クライアントデバイス104がリ
モートサーバー102側のバケット1702よりも古いバケット1700を有し、クライアントデバ
イス104がそのバケットを変更することを試みるが、その変更は、クライアントデバイス1
04がリモートサーバー102側のより新しいバケットを認識していないためリモートサーバ
ー102によって拒絶される状況を示している。特に、図24Aに示されているように、クライ
アントデバイス104は、内容AおよびB、バージョンv1、ならびにタイムスタンプt1を有す
るバケットB1を格納する。クライアントデバイス104は、AをA'に変更する。要求された変
更1704は、リモートサーバー102に送信され、バケット識別子B1、バージョン識別子v1、
および所望の変更A'を含む。受信後、リモートサーバー102は、B1に対する新しいタイム
スタンプt3およびバージョンv3を生成する(そもそも割り当てないが)。図24Bに示されて
いるように、リモートサーバーの既存バケットB1はデータAおよびB'、バージョンv2、な
らびにタイムスタンプt2を有し、t2はt3よりも新しい。t2は、t3よりも新しいので、リモ
ートサーバー102は、クライアントデバイス104によって送信されるものよりも新しいバケ
ットB1を有する。この場合、リモートサーバー102は、提案された変更を拒絶し、その自
バケットの状態(B1、AおよびB'、v2、t2)を定義するバケット1706をクライアントデバイ
ス104に送信し、t3およびv3を破棄する。クライアントデバイス104は、そのバケットB1を
リモートサーバー102から受信されたものと置き換え、したがって、バケットB1は状態を
バケット1708からバケット1710に変更する。
図25Aから図25Dは、クライアントデバイス104がリモートサーバー102側に格納されてい
るものよりも新しいバケット(すなわち、クライアントデバイス104によって受信された提
案変更に割り当てられたタイムスタンプがリモートサーバー102によって格納されている
対応するバケットのタイムスタンプよりも新しい)を送信し、リモートサーバー102側に格
納されているバケットがクライアントデバイス104によって予期されているとおりである
か、または異なるものとしてよい状況を示している。
図25Aおよび図25Bは、リモートサーバーのバケットがクライアントデバイス104によっ
て予期されているとおりである状況を示している。この場合、クライアントデバイス104
がそのバケットを変更しようと試みたときに、リモートサーバー102は、その変更を既存
のバケットとマージし、クライアントデバイス104に対してマージの成功を認める。特に
、図25Aに示されているように、クライアントデバイス104は、バケット識別子B1、内容A
およびB、バージョンv1、ならびにタイムスタンプt1を有するバケット1712を格納する。
クライアントデバイス104は、AをA'に変更する。要求された変更は、バケット1714でリモ
ートサーバー102に送信され、B1、v1、およびA'を含む。受信後、リモートサーバー102は
、B1に対する新しいタイムスタンプt2およびバージョンv2を生成する。図25Bに示されて
いるように、バケット識別子B1を有するリモートサーバーの既存のバケット1716は、クラ
イアントデバイス104側のバケットと同一である。リモートサーバーのバケットB1のバー
ジョンv1は、クライアントデバイスのバケットB1のバージョンv1と同じなので、リモート
サーバーのB1は、クライアントデバイス104によって予期されたとおりである。また、タ
イムスタンプt2はt1よりも新しいので、クライアントデバイスの要求された変更は、リモ
ートサーバーの格納されているバケットよりも新しい。この場合、リモートサーバー102
は、A'をB1にマージし、新しいタイムスタンプt2およびバージョンv2をB1に割り当て、新
しいバケット1718を格納することによって提案された変更を受け入れる。次いで、リモー
トサーバー102は、バケット1720について、識別子B1、v2、およびt2のみをクライアント
デバイス104に送信する。クライアントデバイス104は、AをA'で置き換え、その古いバー
ジョン/タイムスタンプv1/t1をリモートサーバー102によって送信されたもの(すなわち、
v2/t2)で置き換えるので、そのバケットB1は状態をバケット1722からバケット1724に変更
する。
図25Aおよび図25Cは、リモートサーバーのバケットがクライアントデバイス104によっ
て予期されているものと異なる状況を示している。この場合、クライアントデバイス104
がそのバケットを変更しようと試みたときに、リモートサーバー102は、その変更を既存
のバケットとマージし、また、リモートサーバーのバケット(場合によっては、結果とし
て得られるマージされたバケット)の内容がクライアントデバイス104によって予期されて
いるものと異なっていたため、クライアントデバイス104に対してマージの成功を認める
ことに加えてマージされたバケットの内容をクライアントデバイス104に送信もする。特
に、図25Aに示されているように、クライアントデバイス104は、バケット識別子B1、内容
AおよびB、バージョンv1、ならびにタイムスタンプt1を有するバケット1712を格納する。
クライアントデバイス104は、AをA'に変更する。要求された変更は、リモートサーバー10
2に送信され、B1、v1、およびA'を含む。受信後、リモートサーバー102は、B1に対する新
しいタイムスタンプt3およびバージョンv3を生成する。図25Cに示されているように、バ
ケット識別子B1を有するリモートサーバーの既存のバケット1726は、クライアントデバイ
スのものと異なり、内容AおよびB'、タイムスタンプt2、ならびにバージョンv2を有する
。v2はv1と異なるので、リモートサーバーのB1はクライアントデバイスのB1と異なる。ま
た、タイムスタンプt3はt2よりも新しいので、クライアントデバイスの要求された変更は
、リモートサーバーの格納されているバケットよりも新しい。しかしながら、この場合、
リモートサーバー102は、ここでもまた、A'をB1にマージし、新しいタイムスタンプt3お
よびバージョンv3をB1に割り当て、新しいバケット1728を格納することによって提案され
た変更を受け入れる。前の例とは対照的に、バケット識別子、タイムスタンプ、およびバ
ージョンのみを送信する代わりに、この場合は、リモートサーバー102は、バケット1730
について、内容A'およびB'もクライアントデバイス104に送信する。クライアントデバイ
ス104は、そのバケットB1の内容全体をリモートサーバー102から受信されたもので置き換
え、また受信されたタイムスタンプt3およびバージョンv3を使用し、したがって、そのバ
ケットB1は状態をバケット1732からバケット1734に変更する。
図25Aおよび図25Dは、リモートサーバーのバケットがクライアントデバイス104によっ
て予期されているものと異なるが、楽観的同時並行性フラグ(すなわち、オーバーライド
フラグ)がセットされている状況を示している。楽観的同時並行性フラグをセットするこ
とによって、リモートサーバー102は、リモートサーバーのバケットがクライアントデバ
イスのものと同じバージョンを有しない場合に、要求された変更(マージ、上書き、また
は他の何らかの操作による)を受け入れることを拒絶する。これは、いくつかの状況にお
いて、要求された変更を未知のデータとマージすると、望ましくない、または予測不可能
な結果が生じ得るからである。特に、図25Aに示されているように、クライアントデバイ
ス104は、バケット識別子B1、内容AおよびB、バージョンv1、ならびにタイムスタンプt1
を有するバケット1712を格納する。クライアントデバイス104は、AをA'に変更する。要求
された変更は、リモートサーバー102に送信され、B1、v1、およびA'を含む。受信後、リ
モートサーバー102は、B1に対する新しいタイムスタンプt3およびバージョンv3を生成す
る。図25Dに示されているように、バケット識別子B1を有するリモートサーバーの既存の
バケット1736は、クライアントデバイスのものと異なり、内容AおよびB'、タイムスタン
プt2、ならびにバージョンv2を有する。v2はv1と異なるので、リモートサーバーのB1はク
ライアントデバイスのB1と異なる。また、タイムスタンプt3はt2よりも新しいので、クラ
イアントデバイスの要求された変更は、リモートサーバーの格納されているバケットより
も新しい。しかし、リモートサーバー102が要求された変更をマージした前の例とは対照
的に、楽観的同時並行性フラグがセットされているので、リモートサーバー102は、ここ
で、提案された変更を受け入れることを拒絶する。その代わりに、リモートサーバー102
は、B1の既存のバージョンを維持し、バケット1738で、B1のコピー(識別子B1、内容Aおよ
びB'、バージョンv2、ならびにタイムスタンプt2を含む)をクライアントデバイス104に送
信する。次いで、クライアントデバイス104は、そのバケットB1の内容全体をリモートサ
ーバー102から受信されたもので置き換え、また受信され
たタイムスタンプt2およびバージョンv2を使用し、したがって、そのバケットB1は状態を
バケット1740からバケット1742に変更する。
図26Aから図26Cは、クライアントデバイス104がバケットを、リモートサーバー102が同
じバケットへの変更を生成するかまたは(別のデバイスから)受信したときと全く同じとき
に送信する状況を示している。したがって、リモートサーバー102側のバケットのタイム
スタンプとクライアントデバイス104から受信されたバケットのタイムスタンプは同一で
あるが、バージョンは、ランダムに生成されるので異なる。バケットの内容は、異なって
いてもよい。この場合、バケットの内容を変更するクライアントデバイスの要求に応答し
て、リモートサーバー102は、変更要求を拒絶するか、または変更要求を受け入れるかを
決定しなければならない。実施形態において、リモートサーバー102は、最大のバージョ
ン番号を有するバケットが「勝つ」というルールを備えるアルゴリズムを実施する。バー
ジョン番号はランダムに生成されるので、内容の変更が受け入れられるかどうかも、ラン
ダムに決定される。
図26Aおよび図26Bは、リモートサーバーのバケットタイムスタンプがクライアントデバ
イスの要求された変更の割り当てられたタイムスタンプと同一であり、リモートサーバー
のバケットバージョンが、リモートサーバー102が「勝つ」ようにクライアントデバイス
のバケットバージョンよりも大きい状況を示している。この場合、クライアントデバイス
104がバケットを変更しようと試みるときに、リモートサーバー102は、その変更を拒絶し
、その代わりに、バケットをクライアントデバイス104に送信する。特に、図26Aに示され
ているように、クライアントデバイス104は、バケット識別子B1、内容AおよびB、バージ
ョンv1、ならびにタイムスタンプt1を有するバケット1744を格納する。クライアントデバ
イス104は、AをA'に変更する。要求された変更1746は、リモートサーバー102に送信され
、B1、v1、およびA'を含む。受信後、リモートサーバー102は、B1に対する新しいタイム
スタンプt2およびバージョンv3を生成する。図26Bに示されているように、バケット識別
子B1を有するリモートサーバーの既存のバケット1748は、クライアントデバイスの要求さ
れた変更の新しく割り当てられたタイムスタンプt2に等しいタイムスタンプt2を有する。
タイムスタンプは同じなので、リモートサーバー102は、「勝利者」を選択しなければな
らない。この例では、リモートサーバーのバケットバージョンv2は、クライアントデバイ
スのバケットバージョンv1より大きく、したがって、リモートサーバー102が「勝つ」。
その結果、リモートサーバー102は、提案された変更を拒絶し、その代わりに、バケット
識別子B1、内容AおよびB'、バージョンv2、およびタイムスタンプt2を含むバケット1750
を送り返す。次いで、クライアントデバイス104は、そのバケットB1の内容全体をリモー
トサーバー102から受信されたもので置き換え、また受信されたタイムスタンプt2および
バージョンv2を使用し、したがって、そのバケットB1は状態をバケット1752からバケット
1754に変更する。
図26Aおよび図26Cは、リモートサーバーのバケットタイムスタンプがクライアントデバ
イスの要求された変更の割り当てられたタイムスタンプと同一であり、リモートサーバー
のバケットバージョンが、クライアントデバイス104が「勝つ」ようにクライアントデバ
イスのバケットバージョンよりも小さい状況を示している。この場合、クライアントデバ
イス104がバケットを変更しようと試みるときに、リモートサーバー102は、その変更を受
け入れ、変更を既存のバケットにマージし、その結果得られるマージされたバケットをク
ライアントデバイス104に送信する。特に、図26Aに示されているように、クライアントデ
バイス104は、バケット識別子B1、内容AおよびB、バージョンv1、ならびにタイムスタン
プt1を有するバケット1744を格納する。クライアントデバイス104は、AをA'に変更する。
要求された変更は、リモートサーバー102に送信され、B1、v1、およびA'を含む。受信後
、リモートサーバー102は、B1に対する新しいタイムスタンプt2およびバージョンv3を生
成する。図26Cに示されているように、バケット識別子B1を有するリモートサーバーの既
存のバケット1756は、クライアントデバイスの要求された変更の新しく割り当てられたタ
イムスタンプt2に等しいタイムスタンプt2を有する。タイムスタンプは同じなので、リモ
ートサーバー102は、「勝利者」を選択しなければならない。この例では、リモートサー
バーのバケットバージョンv2は、クライアントデバイスのバケットバージョンv1より小さ
く、したがって、クライアントデバイス104が「勝つ」。その結果、リモートサーバー102
は、提案された変更を受け入れ、バケットB1が状態をバケット1756からバケット1758に変
更するように変更をB1にマージし、v3をB1に割り当てる。次いで、リモートサーバー102
は、マージされたバケット1760(識別子B1、バケットの内容AおよびB'、バージョンv3、お
よびタイムスタンプt2を含む)をクライアントデバイス104に送り返す。次いで、クライア
ントデバイス104は、そのバケットB1の内容全体をリモートサーバー102から受信されたも
ので置き換え、また受信されたタイムスタンプt2およびバージョンv3を使用し、したがっ
て、そのバケットB1は状態をバケット1762からバケット1764に変更する。
図26Aから図26Cを参照しつつ説明されている等しいタイムスタンプの状況において図25
Dを参照しつつ説明されている楽観的同時並行性フラグのコンセプトも使用することがで
きることは理解されるであろう。すなわち、楽観的同時並行性フラグがセットされている
場合、リモートサーバーのバケットの内容はクライアントデバイス104によって予期され
ているものと異なり得るため、図25Cを参照しつつ説明されているようにクライアントデ
バイス104が「勝つ」ときに要求された変更をマージする代わりに、リモートサーバー102
は、マージを実行することを拒絶することができる。このような場合、リモートサーバー
102は、図26Bを参照しつつ説明されているようにその既存のバケットをクライアントデバ
イス104に返すであろう。
さらに、図24Aから図26Cに示されている特定のオペレーションは、クライアントデバイ
スおよびリモートサーバーの対応するバケットの状態を、クライアントデバイスが所望の
更新をリモートサーバーに伝達すると同期するための特定の例を構成することは理解され
るであろう。これらの例は、例示することのみを目的としている。当業者であれば、多く
の変更形態、修正形態、および代替的形態を認識し、理解するであろう。
リモートサーバーと通信するデバイスを認証するためのプロセス
概要。リモートサーバー102と通信しているときに、クライアントデバイス104は、同一
性および一致する秘密を使用して自己を認証することができる。このペアは、デバイス資
格証明書と総称され、クライアントデバイスとリモートサーバーとの間の信用関係の基礎
をなす。リモートサーバーの観点からは、有効なデバイス同一性および秘密を保持するも
のは何でもそのデバイスであり、同じ特権を提供される。
デバイス資格証明書は、リモートサーバーに対して自己を認証するクライアントデバイ
スのための一手段となるが、いくつかの実施形態では、クライアントデバイスに対して自
己を認証するリモートサーバーのための一手段とはなり得ない。したがって、デバイス資
格証明書は、サービスの同一性を確認することができる別のプロトコル(例えば、SSL)の
文脈で使用され得る。
任意の時点において、クライアントデバイスは、最大2セットまでの資格証明書、すな
わち、既定の資格証明書のセットとオプションの、割り当てられた資格証明書のセットを
保持することができる。既定の資格証明書は、製造時にデバイスに与えられ、その寿命が
尽きるまでデバイスと共に存続する。例えば、図27Aは、クライアントデバイスへの既定
の資格証明書の伝達を示すブロック図である。製造業者101は、既定の資格証明書をクラ
イアントデバイス104に送信する。それに応答して、クライアントデバイス104は、受信し
た既定の資格証明書をストレージ要素128に格納する。
割り当てられた資格証明書は、リモートサーバー/クライアントデバイスの相互にやり
取りする通常の過程でリモートサーバー102によってクライアントデバイスに与えられる
。例えば、図27Bは、クライアントデバイスへの割り当てられた資格証明書の伝達を示す
ブロック図である。リモートサーバー102は、割り当てられた資格証明書をクライアント
デバイス104に送信する。それに応答して、クライアントデバイス104は、受信した割り当
てられた資格証明書をストレージ要素128に格納し、その結果、既定の資格証明書と割り
当てられた資格証明書の両方を有するようになる。
既定の資格証明書は、認可された企業体によって製造された正規のデバイスであること
を主張するクライアントデバイスのための一手段となる。割り当てられた資格証明書は、
サービスによってそれが信頼できるものとしてみなされており、すべての相互のやり取り
において完全な特権を付与されるべきであることを主張するクライアントデバイスのため
の一手段となる。
クライアントデバイス104は、割り当てられた資格証明書のセットを保持した後、もっ
ぱらリモートサーバー102に対して認証するときにこれらを使用する。クライアントデバ
イス104は、割り当てられた資格証明書を有していない場合、または割り当てられた資格
証明書を使用した認証が失敗した場合にのみ既定の資格証明書に頼ることができる。
デバイス資格証明書は、広範なプロトコルと互換性を有するように設計され得る。ユー
ザー名とパスワードとを採用し、それらのフィールドに対して許容可能な長さ制限を設け
るプロトコルでは、認証のためにデバイス資格証明書を使用することが可能であるべきで
ある。多くの実施形態において、デバイス資格証明書は、HTTPSプロトコルの下で使用さ
れる。したがって、デバイス資格証明書のさらなる説明は、HTTPSプロトコルの文脈にお
いてなされるが、当業者であれば、FTP、SMTP、TELNET、SSH、X400、X500、CMIPなどの他
のプロトコルにもデバイス資格証明書を同様に適用できることを理解するであろう。
デバイス資格証明書の構造。デバイス資格証明書は、可変長の構造化ASCII文字列の形
態をとり得る。いくつかの実施形態では、これらの文字列が十分に小さく、その文字セッ
トが他のプロトコルに含めることに関して可能な限り目立たないものであるものとなるよ
うに気をつける。いくつかの実施形態では、デバイス資格証明書の構造化された性質によ
り、デバイス資格証明書が、それらが形成された仕方およびそれらを検証するために必要
なアルゴリズムに関する情報を伝えることができる。
いくつかの実施形態におけるデバイス資格証明書は、ピリオドで区切られた複数のコン
ポーネント文字列から構成される。それぞれのコンポーネント文字列は、ASCII文字A〜Z
、a〜z、0〜9、ダッシュ、および下線に限定される。したがって、資格証明文字列に対す
る正当な文字は全体としてこれらの文字にピリオドを加えたものである。許容可能な文字
セットを外れたコンポーネント値(2進ハッシュ値など)は、URLに含むように設計されたBa
se64のバリエーションである、URL64形式で符号化される。URL-64の使用は、構文的に中
立の同一性文字列に対応する場合に特に有益であり、これにより特別なエスケープを多数
使用することなくデバイス資格証明書をURLまたは他のテキスト文脈で受け渡すことがで
きる。しかし、他の実施形態におけるデバイス資格証明書は、EBCDIC、ISO 8859、ISCII
、TSCII、VISCIIなどの、1つまたは複数の異なる文字セットを含む異なる形式をとり得る
ことは理解されるであろう。
一実施形態において、デバイス資格証明書の第1のコンポーネントは、スキームと称さ
れる。スキームは、資格証明書の種類およびそれらが形成されたプロセスを識別する短い
文字列である。スキームを使用することで、リモートサーバー102は、提示されている資
格証明書の種類を即座に認識することができる。新しい認証メカニズムが導入されたとき
にも、スキームは資格証明書の古い形式と新しい形式とを区別するのに役立つ。他の実施
形態では、単一の種類の認証メカニズムのみが使用される場合、または提示されている資
格証明書の種類についてリモートサーバー102に通知するために他のメカニズムが実装さ
れる場合などでは、スキームコンポーネントを省くことができる。
デバイス資格証明書の他のコンポーネントの数および意味は、一般的に、資格証明書の
種類毎に異なり、スキームコンポーネントが含まれる実施形態では、スキームによって決
定され得る。
既定の資格証明書。製造時に、クライアントデバイス104は、既定の資格証明書の一意
的なセットを与えられる。デバイスの既定の資格証明書は、リモートサーバー102との最
初の相互のやり取りにおいてデバイスを認証するために使用される。これらは、エンドユ
ーザーの直接アクションによって、またはリモートサーバー102を介して間接的に、デバ
イスが工場既定値に「一掃される」つまりリセットされる場合にも使用される。既定の資
格証明書は、その寿命が尽きるまで物理的デバイスに留まり、これらが決して(例えば、
ファームウェアのアップグレード時に)失われないように気をつける。
既定の資格証明書は、マスターキーから計算で生成される。製造プロセスにおいて、製
造ライン上のプロビジョニング機器が、マスターキーから資格証明書を生成し、それらを
デバイスの永続的メモリ内に投入する。いくつかの実施形態では、これは、クライアント
デバイス104がシリアル番号を割り当てられるのと同時に行われるものとしてよい。いく
つかの実施形態では、既定の資格証明書は以下の構造を有する。

<default-scheme> : = 'd'
<default-id> : = <default-scheme> + '.' + <serial-num> + '.' + <manufacturing-ke
y-id>
<default-secret> : = <default-scheme> + '.' + URL64 (<default-MAC>)
ここで、<serial-num>は、クライアントデバイス104のユーザーに見えるシリアル番号
であり、<default-MAC>は、256ビットメッセージ認証コード(MAC)であり、<manufacturin
g-key-id>は、MACを生成するために使用される特定のマスターキーを識別する文字列であ
る。URL64()関数は、URL-64形式でバイト列を符号化することを指示する。
既定の秘密において使用されるMACは、以下のアルゴリズムを使用して既定の同一性お
よびマスター製造キーから生成される。

<default-MAC> := HMAC-SHA256 (<manufacturing-key> , ASCII (<default-id>))
ここで、HMAC-SHA256()は、ハッシュベースのメッセージ認証コードアルゴリズムの、S
HA-256のバリエーションであり、<manufacturing-key>は、デバイスが作製された製造ラ
インに割り当てられているランダムに生成された512ビット列である。ASCII()関数は、終
端ヌル文字を含まない、ASCII形式のバイト列として文字を符号化することを指示する。
実施形態はこの特定の構造を有する既定の資格証明書に限定されないことは理解される
であろう。例えば、既定のスキームを省くことができる。<default-id>は、manufacturin
g-key-idを含む必要がなく、またserial-numすら含む必要がないが、むしろ、クライアン
トデバイスを一意的に識別する他の文字列またはデータ列を使用することができる。さら
に、<default-secret>は、既定のスキームを含む必要がなく、またURL-64符号化MACを含
む必要がないが、むしろ、クライアントデバイス104呼びリモートサーバー102にのみ知ら
れている秘密を形成する他の文字列またはデータ列を使用することができる。
割り当てられた資格証明書。既定の資格証明書に加えて、クライアントデバイス104は
、割り当てられた資格証明書と称される資格証明書の第2のセットを取得することができ
る。これらの資格証明書は、セキュア接続を介してリモートサーバー102によってクライ
アントデバイス104に与えられる。クライアントデバイス104は割り当てられた資格証明書
のセットを保持した後、それらを失うとき(例えば、工場設定リセット状態シナリオで)、
それらが交換されるとき、または無効になるときまで、既定の資格証明書に優先してそれ
らを使用する。通常のオペレーションの過程において、攻撃の機会を制限するために、リ
モートサーバー102は、定期的に、新しい資格証明書をクライアントデバイスに割り当て
る。
いくつかの実施形態では、割り当てられた資格証明書は以下の構造を有する。

<assigned-scheme> : = 'a'
<assigned-id> : = <assigned-scheme> + '.' + <serial-num>
<assigned-secret> : = <assigned-scheme> + '.' + URL64 (<random-128>)
ここで、<serial-num>は、クライアントデバイス104のユーザーに見えるシリアル番号
であり、<random-128>は、リモートサーバーによってデバイスに割り当てられたランダム
に生成される128ビット列である。
しかし、実施形態はこの特定の構造を有する割り当てられた資格証明書に限定されない
ことは理解されるであろう。例えば、既定のスキームを省くことができる。<assigned-id
>は、serial-numを含む必要がないが、むしろ、クライアントデバイスを一意的に識別す
る他の文字列またはデータ列を使用することができる。さらに、<assigned-secret>は、
既定のスキームを含む必要がなく、またURL-64符号化乱数を含む必要がないが、むしろ、
クライアントデバイス104およびリモートサーバー102にのみ知られている秘密を形成する
他の文字列またはデータ列を使用することができる。
資格証明書の妥当性確認。いくつかの実施形態では、既定の資格証明書および割り当て
られた資格証明書は、共通のプロセスを使用して妥当性確認される。リモートサーバー10
2は、それぞれの知られているデバイスについて資格証明書のデータベースを維持し、例
えば、データベースは、ストレージ要素118内に、またはストレージ要素118から離れた場
所にあるストレージ要素(図示せず)内に格納され得る。喪失を防ぐため、リモートサーバ
ー102は、SHA-256一方向性ハッシュ関数などの、一方向性ハッシュ関数を使用して資格証
明書の秘密部分をハッシュ化形式で格納する。妥当性確認を行うときに、クライアントデ
バイスによって提示される秘密は、同じ関数、およびデータベースに格納されている対応
する値と比較された結果の値を使用してハッシュ化される。2つの値が一致する場合、提
示される資格証明書は本物であるとみなされる。
秘密ハッシュは、以下のように生成され得る。

<hashed-secret> : = SHA256 (ASCII(<secret>))
秘密のハッシュ化形式は、不可逆であるため、デバイス認証を実行するフロントエンド
サーバーは、性能を改善するために、ハッシュ化された資格証明書をローカルにキャッシ
ュすることができる。例えば、登録サーバー112、同期化サーバー114、および/またはロ
ギングサーバー116は、ハッシュ化された資格証明書を格納することができ、ハッシュ化
されていない資格証明書は、ストレージ要素118内に、またはストレージ要素118から離れ
た場所にあるストレージ要素(図示せず)内に格納される。これが生じた場合、キャッシュ
されている資格証明書は、定期的に再妥当性確認され得る。例えば、少なくとも6時間、1
2時間、18時間、24時間、30時間、36時間、6時間から36時間の範囲内、6時間以内の期間
、または36時間を超える期間毎に行われ得る。キャッシュされている資格証明書の再妥当
性確認を行うことによって、デバイス認証を実行するフロントエンドサーバーは、ハッシ
ュ化された資格証明書がまだ正確であることを確認する。さらに、キャッシュされた資格
証明書は、定期的でない間隔で再妥当性確認を行ってもよい。例えば、ハッシュ化された
資格証明書は、認証に失敗すると、再妥当性確認が行われてもよい。
情報漏洩を防ぐために、いくつかの実施形態では、リモートサーバー102は、秘密ハッ
シュを比較するときに一定時間比較アルゴリズムを使用することができる。
認証プロトコル。クライアントデバイス104とリモートサーバー102との間の認証は、FT
P、SMTP、TELNET、SSH、X400、X500、CMIPなどの任意の数の異なる通信プロトコルの文脈
内で実行され得る。説明のため、以下の説明ではHTTPでの相互のやり取りの文脈における
デバイス認証を説明する。
HTTPの文脈では、クライアントデバイス104は、HTTPベーシックアクセス認証プロトコル(
例えば、RFC-2617で説明されているような)を使用して、リモートサーバー102との認証相
互運用のとりまとめを行う。HTTP Authorizationヘッダーを形成するときに、デバイスの
同一性および秘密は、それぞれ、useridおよびパスワードとして使用される。
クライアントデバイス104およびリモートサーバー102は、HTTPプロトコルによって定義
された標準認証交換を実装している。特に、いつでも、サービスは認証を必要とする401
(Unauthorized)応答でデバイスからの要求に応答することができる。401応答は、Basic認
証の使用を要求するWWW-Authenticateヘッダーを含み得る。401応答を受信すると、クラ
イアントデバイス104は、デバイス資格証明書を含むAuthorizationヘッダーを含む要求を
再発行する。Authorizationヘッダーを含む要求を受信した後、リモートサーバー102は、
デバイス資格証明書をアンパックし、資格証明書の妥当性確認の節で説明されているよう
にその妥当性確認を行う。
クライアントデバイス104は、資格証明書(既定の、または割り当てられた)のセットを
常に保持するので、いくつかの実施形態では、リモートサーバー102が401応答で応答する
のを待つことなくAuthorizationヘッダーを要求の中に含めることによって認証の必要性
を予想することができる。これは、デバイスとリモートサーバー102との間の余分な最初
の往復を回避するために使用され得る。
デバイスによって供給される資格証明書が無効である場合、リモートサーバー102は、4
01 (Unauthorized)応答で要求に応答する。デバイスは、それが関連する要求でAuthoriza
tionヘッダーを送信したかどうかを観察することによって認証失敗を示す401を区別する-
そうした場合、要求で使用される資格証明書は不正である。
デバイスが割り当てられた資格証明書を使用している間に認証失敗が生じた場合、デバ
イスは、その永続的メモリから資格証明書を破棄し、既定の資格証明書を使用して認証を
繰り返す。これは、デバイスに対する特権の喪失を引き起こす可能性があることに留意さ
れたい(割り当てられた資格証明書のセキュリティの意味の節を参照)。
デバイスが既定の資格証明書を使用している間に認証失敗が生じた場合、デバイスは、
短い期間待機し、同じ資格証明書を使用して要求を再度試みることができる。失敗が続く
場合、いくつかの実施形態では、デバイスが再試行の間に徐々に長くなる期間で待つこと
ができる。これは、5分毎に1回、10分毎に1回、15分毎に1回、5分毎に1回から15分毎に1
回までの範囲、5分未満の期間に1回、または15分を超える期間に1回などの最大持続時間
に到達し得る。
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス104とリモートサーバー102との間のす
べての認証相互運用は、例えば、SSLを使用してセキュア接続を介して実行される。SSL接
続ネゴシエーションでは、クライアントデバイス104は、例えば、標準証明書ベースのSSL
サーバー認証を使用してリモートサーバー102を認証する。いずれのときも、クライアン
トデバイス104は、非セキュア接続を介して、または特定のエンティティに属しているも
のとして適切に認証されていないサーバーに、資格証明書を含むAuthorizationヘッダー
を送信しない。同様に、リモートサーバー102は、永久的失敗により、非セキュア接続を
介してクライアントデバイス104を認証する試みを拒絶することができる。
資格証明書割り当てプロトコル。リモートサーバー102が新しい資格証明書をクライア
ントデバイス104に割り当てる場合、資格証明書は、通常のHTTP相互運用の一部としてデ
バイスに伝達され得る。特に、新しい資格証明書は、リモートサーバー102からのHTTP応
答に含まれるX-nl-set-client-credentialsヘッダーで伝達され得る。このようなヘッダ
ーの構文は以下のとおりである。

'X-nl-set-client-credentials' ':' 1*SP <device-id> 1*SP <device-secret>
ここで、<device-id>および<device-secret>は、デバイスの新しい同一性および秘密を
表す文字列であり、「1*SP」は1つまたは複数のASCII空白文字を表す。同一性および秘密
文字列の内容は、いくつかの実施形態では、ASCII文字A〜Z、a〜z、0〜9、コロン、ダッ
シュ、下線、およびピリオドに限定される。他の実施形態では、同一性および/または秘
密文字列は、EBCDIC、ISO 8859、ISCII、TSCII、VISCIIなどの、1つまたは複数の異なる
文字セットを含む異なる形式をとり得る。
X-nl-set-client-credentialsヘッダーは、リモートサーバー102によって生成される応
答に含まれ得る。クライアントデバイス104によって受信された後、クライアントデバイ
ス104は、保持する既存の割り当てられた資格証明書を破棄し、新しい資格証明書をその
永続的メモリ内に格納する。その時点以降、デバイスは、リモートサーバー102とのその
後に認証された相互のやり取りにおいて新しい資格証明書を使用する。
すでに述べているように、いくつかの実施形態では、クライアントデバイス104は、セ
キュア接続(例えば、SSL)を介してのみ新しい割り当てられた資格証明書を受け入れ、接
続の他方の側の当事者は、リモートサーバー102(例えば、SSLサーバー認証によって確立
されているような)であることが知られている。同様に、リモートサーバー102は、新しい
資格証明書を含むX-nl-set-client-credentialsヘッダーのみをセキュア接続を介してデ
バイスに送信することができる。それに加えて、リモートサーバー102は、デバイス資格
証明書の有効なセットで認証された要求に応答してのみ新しい資格証明書を送信する(認
証プロトコルに記述されているメカニズムを使用して)。
割り当てられた資格証明書の管理。クライアントデバイス104は最初にリモートサーバ
ー102に接続したときに、既定の資格証明書を使用して自己を認証する。この最初の相互
のやり取りの際に、デバイスは、リモートサーバー102とさらに通信する際に使用しなけ
ればならない割り当てられた資格証明書の新しいセットを与えられる。これ以降、いくつ
かの実施形態では、リモートサーバー102は、その後の相互のやり取りにおいて新しい資
格証明書をデバイスに割り当てる。割り当てられた資格証明書のローテーションは、定期
的に、例えば、毎週、毎月、毎年、1週間から1年までの範囲内の期間の後、1週間未満の
期間内、または1年を超える期間内で行われ得る。割り当てられた資格証明書のローテー
ションは、非定期的にも行われるか、または代替的に非定期的に行われ得る。例えば、ク
ライアントデバイス104がリモートサーバー102に特定の回数だけ接続した後に行われる。
割り当てられた資格証明書は、リモートサーバー102によって置き換えられるまで有効
なままである。資格証明書のローテーションは、典型的には、クライアントデバイス104
およびリモートサーバー102が相互にやり取りしている時点で行われるので、長期間にわ
たってリモートサーバー102と通信することができないデバイスは、認証の能力を失わな
い。
リモートサーバー102は、いくつかの実施形態では、その自スケジュールに従って新し
い資格証明書を割り当てる努力をする。特に、外部エンティティは、リモートサーバー10
2に、有効な既定の資格証明書のセットで認証する以外の方法で新しい割り当てられた資
格証明書を生成させることはできない。既定の資格証明書の盗まれたセットを使用して新
しい割り当てられた資格証明書を生成する試みを繰り返すことを制限するために、リモー
トサーバー102は、クライアントデバイス104が既定の資格証明書の特定のセットで認証で
きる割合を、1時間当たり少ない回数(例えば、5、10、15、5から15の範囲内、5未満、ま
たは15超)に制限することができる。
通信障害により、クライアントデバイス104に割り当てられた資格証明書はリモートサ
ーバー102に格納されているものから同期が外れている可能性がある。特に、資格証明書
の新しいセットをクライアントデバイス104に伝えるメッセージが失われた場合、リモー
トサーバー102は、クライアントデバイス104が古い資格証明書でそのまま動作している間
に新しい資格証明書を保持する。クライアントデバイス104がこの状態から復旧するのを
可能にするため、リモートサーバー102は、新しい資格証明書または古い資格証明書のい
ずれかを使用してクライアントデバイス104が認証するのを許す猶予期間を実施する。猶
予期間は、典型的には、クライアントデバイス104が古い資格証明書を使用して認証する
時点から始まり、リモートサーバー102は、新しいセットを割り当てる時間であると判定
するが、他の実施形態では、異なる開始時点が選択され得る。猶予期間が始まった後、古
い資格証明書の使用で、リモートサーバー102が新しい資格証明書をクライアントデバイ
ス104に再送することがトリガーされる。猶予期間が終了した後、リモートサーバー102は
、古い資格証明書を破棄し、それらの資格証明書による認証のさらなる試みは拒絶される
。猶予期間の持続時間は、例えば、12時間、24時間、36時間、12時間から36時間の範囲内
、12時間未満、または90時間超とすることができる。いくつかの実施形態では、猶予期間
が終了したとしても、クライアントデバイス104は、まだ、既定の資格証明書を使用して
自己を認証することができる。
既定の秘密ハッシュの生成。リモートサーバー102内では、デバイス認証はそれぞれの
知られているクライアントデバイス104に対する秘密ハッシュを含む資格証明書データベ
ース(例えば、登録サーバー112、同期化サーバー114、ロギングサーバー116などにおいて
与えられる)によってサポートされる。新しいデバイスがリモートサーバー102に接続する
前に、新しいデバイスに対する既定の秘密ハッシュが生成され、資格証明書データベース
にロードされ得る。秘密ハッシュ生成プロセスは、入力として、デバイスシリアル番号な
どの、デバイス識別子のリストを受け取る。秘密ハッシュ生成プロセスは、製造業者によ
って使用されているものと同じ暗号化アルゴリズムを採用して既定の資格証明書をクライ
アントデバイス104に提供する。例えば、リモートサーバー102は、製造キー(例えば、ク
ライアントデバイス104によって提供される既定の資格証明書によって識別されるキー)お
よびその製造キーに関連付けられているクライアントデバイスのシリアル番号を使用して
HMA-SHA256アルゴリズムを適用することができる。
割り当てられた資格証明書のセキュリティの意味。割り当てられた資格証明書の有効な
セットを保持しているとしても、必ずしも、クライアントデバイス104がいかなる形でも
信頼できることを意味するわけではないこと、または特権情報またはサービスへのアクセ
スを付与されるべきであることは理解されるであろう。クライアントデバイス104の信頼
性は、むしろ、デバイス認証メカニズムの外部の手段によって、例えば、所有者にクライ
アントデバイス104をアカウントに関連付ける(例えば、ペアリングする)ためのパスコー
ドを入力するように促すことによって、確立され得る。信頼が確立された後、デバイスの
割り当てられた資格証明書は、注目しているクライアントデバイス104が実際に信頼関係
が存在するデバイスであることをリモートサーバー102に対して証明するために使用され
る。
これから、信頼関係は、ユーザーのアカウントとデバイスの資格証明書との間の関係で
あり得ることが分かる。信頼が確立された後、信頼されたデバイスの資格証明書を有する
ものは、どの点から見ても、それらが実際にクライアントデバイス104を物理的に保持し
ているかどうかに関係なく、そのクライアントデバイス104である。逆に、クライアント
デバイス104は、その資格証明書を失った場合、最初に信頼されたときに使用されている
ものと同じ(またはより強い)手段によって信頼関係を再確立することを強制され得る(す
なわち、クライアントデバイス104は、ユーザーのアカウントと再ペアリングされる必要
があり得る)。
既定の資格証明書のセキュリティの意味。クライアントデバイス104が既定の資格証明
書の有効なセットを提示することができると、クライアントデバイス104が実際に特定の
企業体によって製造された本物のハードウェア品であることをリモートサーバー102に確
信させることができる。しかし、この確信は絶対的ではない。クライアントデバイス104
に合法的にアクセスする悪意のある人、すなわち、製造プロセスに関わっている人、また
はサードパーティデバイス設置業者/販売業者の従業員は、デバイスの既定の資格証明書
を抽出して、それらを後で使用してそのデバイスになりすますことが可能である。さらに
、既定の資格証明書を作成するために使用されるマスターキーは、直接または社会工学的
攻撃には脆弱である場合がある。
これらの理由から、既定の資格証明書を介して認証されるクライアントデバイス104は
、いくつかの実施形態では、リモートサーバー102に関して重要な特権を決して付与され
ない。リモートサーバー102がそのようなクライアントデバイス104に付与する主要な特権
は、信頼を確立する第一歩である、新しい割り当てられた資格証明書を取得することがで
きることである。
既定の資格証明書の相対的強度もまた、リモートサーバー102がクライアントデバイス1
04から受信するいくつかの種類の情報を信頼することを可能にする。例えば、リモートサ
ーバー102は、既定の資格証明書により認証されたクライアントデバイス104からのログデ
ータを記録し、監視することができ、これにより、カスタマーサポート要員はクライアン
トデバイス104が完全に信頼できるようになることを妨げている接続または認証問題を診
断することができる。これにもかかわらず、リモートサーバー102は、悪意のある人がク
ライアントデバイス104から既定の資格証明書のセットを抽出し、それらを使用して大量
の偽のログ情報をシステムに送りつける可能性があるため、まだ、この特権の悪用に対す
る十分な予防策を講じなければならない。
リモートサーバーに対する認証時のデバイスの挙動
初期コンタクトおよび通常オペレーション。新しいクライアントデバイス104が起動し
たときに、多くの実施形態において、その最初の要求は、登録サーバー112への要求であ
る。この相互のやり取りは、いくつかの実施形態ではHTTP Authorizationヘッダーでリモ
ートサーバー102に提示される、デバイスの既定の資格証明書を使用して認証される。
登録サーバー112は、この要求に応答すると、例えば、X-nl-set-client-credentials応
答ヘッダーでクライアントデバイス104に対する割り当てられた資格証明書の初期セット
を返す。このヘッダーを受信した後、クライアントデバイス104は、新しい資格証明書を
抽出し、それらをストレージ要素128などの永続的ストレージ内に格納する。
その後、クライアントデバイス104は、すべての要求の割り当てられた資格証明書をリ
モートサーバー102に提示する。割り当てられた資格証明書は、1)リモートサーバーによ
ってローテーションから外されるまで、2)クライアントデバイスが工場既定値にリセット
されるまで、または3)強制的にクライアントデバイスに資格証明書をリセットさせるエラ
ーが発生するまで有効なままである。
資格証明書のローテーション。定期的に(または非定期的に)、リモートサーバー102は
、クライアントデバイス104に、割り当てられた資格証明書の新しいセットを配信し、そ
の既存の資格証明書と交換する。初期コンタクトの場合と同様に、新しい資格証明書は、
X-nl-set-client-credentials応答ヘッダーを介して返され得る。資格証明書のローテー
ションは、登録サーバー112、同期化サーバー114、またはロギングサーバー116などの、
リモートサーバー102のエンドポイントのうちの1つとの相互のやり取りで生じ得る。
クライアントデバイス104は、新しい割り当てられた資格証明書を受信した場合、永続
的ストレージに格納した割り当てられた資格証明書のコピーを更新する。多くの実施形態
において、これは、リモートサーバー102からX-nl-set-client-credentialsヘッダーを受
信するとすぐに生じる。少なくとも1つの実施形態において、クライアントデバイス104は
、長いポーリングを使用することができ、そこで、すべての関連するバケットにサブスク
ライブする要求を伝達する(例えば、図10を参照しつつ説明されているステップ326を参照
)。そのような場合、クライアントデバイス104は、応答(もしあれば)の本体が入ったとき
ではなく、長いポーリングの応答の見出しが受信されるとすぐに資格証明書を更新するこ
とができる。
認証失敗の処理。いくつかのまれな状況において、クライアントデバイス104は、リモ
ートサーバー102が無効とみなす割り当てられた資格証明書のセットで終わることができ
る。これが生じた場合、リモートサーバー102は、例えば、HTTP 401 Unauthorized応答で
、これらの資格証明書を使用する要求を拒絶する。クライアントデバイス104は、リモー
トサーバー102からこのエラーを受信すると必ず、割り当てられた資格証明書のローカル
コピーを即座に破棄し、既定の資格証明書を使用して登録サーバー112に戻る。この挙動
は、クライアントデバイス104からリモートサーバー102のエンドポイントへの要求につい
て生じ得る。
いくつかの実施形態では、認証失敗からクライアントデバイス104が登録サーバー112か
ら新しい割り当てられた資格証明書を受信することに成功した時点までの時間に、クライ
アントデバイス104は、登録サーバー112との通信およびいくつかの場合におけるロギング
サーバー116との通信を除き、リモートサーバー102とのすべての通信を抑制する。他の実
施形態では、クライアントデバイス104は、資格証明書を破棄して、登録サーバー112に戻
る前に1つまたは複数の再試行を試み得る。
すべてのクライアントデバイスが、有効な既定の資格証明書を付けて製造されるべきな
ので、リモートサーバー102は、HTTP 401 Unauthorized応答を既定の資格証明書を使用す
るクライアントデバイス104に決して返すべきでない。しかし、いくつかの状況では(例え
ば、盗まれたデバイス、盗まれた既定の資格証明書など)、これが生じ得る。リモートサ
ーバー102がクライアントデバイス104の既定の資格証明書を拒絶した場合、クライアント
デバイス104はバックオフアルゴリズムを実行し、再試行から次の再試行までの間の期間
を徐々に長くしながら成功するまで待つ。
ユーザーが工場既定の機能へのデバイスのリセットを起動した場合、クライアントデバ
イス104は、割り当てられた資格証明書をクリアして、上述の初期コンタクト挙動に戻る
クライアントデバイスの認証時のリモートサーバーの挙動
登録サーバーの認証挙動。クライアントデバイスは、既定の資格証明書または割り当て
られた資格証明書のいずれかを使用して登録サーバー112に対して認証することが許され
る。クライアントデバイス104が、既定の資格証明書を使用して認証する場合、リモート
サーバー102の挙動は、クライアントデバイス104がすでにリモートサーバー102とコンタ
クトしているかどうかに依存する。
初期コンタクト。登録サーバー112が、クライアントデバイス104から要求を受信したと
きに、例えば、ストレージ要素118の割り当てられた資格証明書198においてクライアント
デバイス104に対して割り当てられた資格証明書が存在しない場合、リモートサーバー102
は、その要求をクライアントデバイス104とリモートサーバー102との間の初期コンタクト
であるとみなす。この場合、リモートサーバー102は、割り当てられた資格証明書の新し
いセットを即座に生成し、それらをクライアントデバイス104に返す。次いで、クライア
ントデバイス104は、リモートサーバー102とのさらなる相互のやり取りのためにこれらの
資格証明書を使用することが予期される。
デバイスの戻り。通常の状況では、クライアントデバイス104が登録サーバー112に戻る
と、これは、割り当てられた資格証明書を使用して認証する。この相互のやり取りにおい
て、デバイスの割り当てられた資格証明書は、すでに説明され、また以下でさらに説明さ
れるように定期的ローテーションを受けるものとしてよい。
喪失資格証明書。いくつかの状況において、すでに割り当てられた資格証明書を付与さ
れているクライアントデバイス104は、既定の資格証明書を使用して登録サーバー112に戻
ることができる。この状況は、次の少なくとも2つの場合に発生し得る。(1)クライアント
デバイス104が、最初に登録サーバー112とコンタクトし、その既定の資格証明書を提示す
る。登録サーバー112は、割り当てられた資格証明書の新しいセットで応答するが、応答
が、例えば、接続性に問題があるため、失われる。その後、クライアントデバイス104が
、既定の資格証明書を再び使用して、登録サーバー112に対して要求を再試行する。これ
は「初期コンタクト」シナリオである。(2)クライアントデバイス104が、失効した割り当
てられた資格証明書を使用してリモートサーバー102にコンタクトする。リモートサーバ
ー102は、失効した資格証明書を検出し、資格証明書の新しいセットを割り当てるが、応
答が失われている。その後、クライアントデバイス104は、割り当てられた資格証明書の
猶予期間よりも長い期間にわたってオフラインになる。接続性が回復したときに、クライ
アントデバイス104は、リモートサーバー102が、例えば、HTTP 401 Unauthorized応答で
拒絶する古い資格証明書を使用して接続を試みる。これを受信した後、クライアントデバ
イス104は割り当てられた資格証明書を破棄し、既定の資格証明書を使用して登録サーバ
ー112に戻る。これは「喪失資格証明書」シナリオである。
リモートサーバー102は、例えば、ストレージ要素118内の割り当てられた資格証明書の
存在を検出することによって、喪失資格証明書シナリオを初期コンタクトシナリオから区
別することができる。リモートサーバー102が、クライアントデバイス104が資格証明書を
喪失したことを検出すると、これは、例えば、ストレージ要素118内のデバイスの認証状
態をリセットし、プロセスにおける古い資格証明書情報を破棄し、クライアントデバイス
104に対する割り当てられた資格証明書の新しいセットを生成する。それと同時に、リモ
ートサーバー102は、クライアントデバイス104とその構造とのペアリングを解除し(すな
わち、クライアントデバイス104とすでにペアリングされているユーザーアカウントとの
ペアリングを解除し)、ユーザーデータにアクセスする許可を証明することをペアリング
プロセスを通じてクライアントデバイス104に強制する。
不正資格証明書。無効な資格証明書(既定の、または割り当てられた)を使用してクライ
アントデバイス104が登録サーバー112に対して認証する試行は、ログに記録され(例えば
、ロギングサーバー116によって)、例えば、HTTP 401 Unauthorized応答で即座に拒絶さ
れ得る。
同期化サーバーの認証挙動。多くの実施形態において、クライアントデバイス104と割
り当てられた同期化サーバー114との間のすべての相互のやり取りで、割り当てられた資
格証明書を使用する。既定の資格証明書を使用してクライアントデバイス104が同期化サ
ーバー114に対して認証する試行は、即座にログに記録され(例えば、ロギングサーバー11
6を使用して)、例えば、HTTP 401 Unauthorized応答で拒絶され得る。同様に、無効な資
格証明書(既定の、または割り当てられた)を使用してクライアントデバイス104が同期化
サーバー114に対して認証する試行は、ログに記録され、例えば、HTTP 401 Unauthorized
応答で即座に拒絶され得る。
同期化サーバー114との相互のやり取りにおいて、デバイスの割り当てられた資格証明
書は、すでに説明され、また以下でさらに説明されるようにローテーションを受けるもの
としてよい。
ロギングサーバーの認証挙動。クライアントデバイス104は、割り当てられた資格証明
書または既定の資格証明書のいずれかを使用してロギングサーバー116に対して認証する
ことができる。両方の場合において、ロギングサーバー116は、クライアントデバイス104
からのログファイルアップロードを受け入れ、格納する。いくつかの実施形態では、クラ
イアントデバイスがログを常にアップロードできるように、ロギングサーバー116は、無
効な資格証明書(割り当てられた、または既定の)で認証するクライアントデバイス104か
らのログファイルも受け入れる。
しかし、ロギングサーバー116は、提示される認証資格証明書の種類および/または認証
資格証明書の有効性に基づきアップロードされたログファイルを特徴付けることができる
。例えば、ロギングサーバー116は、すべてのアップロードされたログファイルをクライ
アントデバイス104が有効な割り当てられた資格証明書で認証しない限り未認証であると
して特徴付けることができる。別の例では、ロギングサーバー116は、アップロードされ
たログファイルをクライアントデバイス104が有効な割り当てられた資格証明書または有
効な既定の資格証明書で認証しない限り未認証であるとして特徴付けることができる。さ
らに、いくつかの実施形態では、「未認証」および「認証済み」以外の特徴付けの追加の
種類があり得る。例えば、有効な割り当てられた資格証明書が最高レベルの認証に関連付
けられる、有効な既定の資格証明書が中間レベルの認証に関連付けられる、かつ無効な資
格証明書が最低レベルの認証に関連付けられる、の3つのレイヤの特徴付けがあり得る。
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス104が、有効な割り当てられた資格証
明書をロギングサーバー116に提示する場合には必ず、資格証明書はすでに説明され、以
下でさらに説明されるように通常のローテーションを受ける。
さらに、いくつかの実施形態では、登録サーバー112とは異なり、クライアントデバイ
ス104が既定の資格証明書を使用してロギングサーバー116に対して認証するときに、リモ
ートサーバー102は、クライアントデバイス104に対する新しい割り当てられた資格証明書
を生成しない。これにより、クライアントデバイス104が登録サーバー112に戻り、ログを
ロギングサーバー116に同時にアップロードしながら新しい資格証明書を取得する喪失資
格証明書シナリオにおける競合状態を回避することができる。
資格証明書のローテーション。割り当てられた資格証明書はクライアントデバイス104
に対して存在するようになると、リモートサーバー102とのコンタクト毎に定期的ローテ
ーションを受けるものとしてよい。ローテーションは、クライアントデバイス104がリモ
ートサーバー102のエンドポイントに対して認証し、リモートサーバー102が現在のデバイ
ス資格証明書がその構成された寿命を超えたと判定したときに生じる。割り当てられた資
格証明書のローテーションは、定期的に、例えば、毎週、毎月、毎年、1週間から1年まで
の範囲内の期間の後、1週間未満の期間内、または1年を超える期間内で行われ得る。割り
当てられた資格証明書のローテーションは、非定期的にも行われるか、または代替的に非
定期的に行われ得る。例えば、クライアントデバイス104がリモートサーバー102に特定の
回数だけ接続した後に行われる。資格証明書のローテーションは、リモートサーバー102
の1つまたは複数のエンドポイントで生じ得る。
古い割り当てられた資格証明書の使用。資格証明書のローテーションが生じた後、クラ
イアントデバイス104は、古い資格証明書を使用して、特に一番最近のローテーションの
直前に有効であった資格証明書を使用してリモートサーバー102に要求を行うことが可能
である。これは、次の少なくとも2つの状況で発生し得る。(1)リモートサーバー102が新
しい資格証明書を含む応答を生成するが、その応答はクライアントデバイス104に届く前
に失われている(例えば、通信エラーにより)。この場合、クライアントデバイス104は、
リモートサーバー102が新しい資格証明書を予期されている間に古い資格証明書をまだ有
している。(2)クライアントデバイス104がリモートサーバー102に対して複数の同時要求
を行った場合(例えば、同期化サーバー114への要求とロギングサーバー116への要求)、ネ
ットワークまたはサーバーの処理の待ち時間が生じ、その結果、古い資格証明書を含む要
求が、同じクライアントデバイス104からの別の要求が資格証明書のローテーションを引
き起こした後に、リモートサーバー102によって処理され得る。
これらの状況を取り扱うために、リモートサーバー102がデバイスの割り当てられた資
格証明書をローテーションするときには必ず、リモートサーバー102は、デバイスの古い
資格証明書を認証するために必要な情報を保持するものとしてよい。これ以降、構成可能
な期間(すなわち、例えば、12時間、24時間、36時間、12時間から36時間までの範囲内、1
2時間未満、または36時間超とすることができる猶予期間)に、リモートサーバー102によ
り、クライアントデバイス104は、現在の資格証明書または古い資格証明書のいずれかを
使用して認証することができる。クライアントデバイス104が、この猶予期間の間に古い
資格証明書を使用して認証する毎に、リモートサーバー102は(もう一度)クライアントデ
バイス104にその資格証明書を現在の資格証明書に更新するよう指令することができる。
多くの実施形態において、猶予期間が終了した後、古い資格証明書を使用して認証をさら
に試みると、リモートサーバー102によってHTTP 401 Unauthorized応答で即座に拒絶され
る。
次に図を参照すると、図28Aから図32Cは、さまざまな前述の認証プロセスのうちのいく
つかを図示している。特に、図28Aは、一実施形態による割り当てられた同期化サーバー
と通信するようにクライアントデバイスを認証するためのプロセスの通信シーケンス1800
を示している。プロセス1800は、さまざまな状況で実行され得る。例えば、プロセス1800
はクライアントデバイス104をリモートサーバー102に最初に接続した後、クライアントデ
バイス104がその割り当てられた資格証明書を喪失した後のその後の接続時などに実行さ
れ得る。オペレーション1802において、クライアントデバイス104は、既定の資格証明書
を登録サーバー112に伝達する。それに応答して、登録サーバー112は、割り当てられた資
格証明書を生成し、クライアントデバイス104に送信する。次いで、クライアントデバイ
スは、これらの割り当てられた資格証明書を使用して、割り当てられた同期化サーバー11
4Aなどの、リモートサーバー102の他の要素との通信を確立することができる。
図28Bは、一実施形態によるクライアントデバイスが割り当てられた同期化サーバーと
通信するプロセス1810の流れ図である。オペレーション1812において、クライアントデバ
イス104は、登録サーバー112との接続を確立する。クライアントデバイス104は、例えば
、ストレージ要素128に備えられている登録サーバーロケーション128Aを使用して、接続
を確立することができる。接続された後、既定の資格証明書を送信する前に、オペレーシ
ョン1814において、クライアントデバイス104は、それが登録サーバー112と確立した接続
がセキュア(例えば、SSL、TSLなど)接続であるかどうかを判定することができる。セキュ
ア接続でない場合、処理はオペレーション1816に進むことができ、クライアントデバイス
104は、バックオフアルゴリズムを実行することができる。バックオフアルゴリズムを実
行する際に、クライアントデバイス104は、登録サーバー112とのセキュア接続を確立する
ことを試みる前に徐々に長くなる期間を待つことができる。しかし、いくつかの実施形態
では、クライアントデバイス104は、バックオフアルゴリズムを実施しないが、むしろ、
例えば、定期的間隔で、登録サーバー112とのセキュア接続を再確立することを連続的に
試みることができる。
しかし、セキュア接続であると判定された場合、処理はオペレーション1818に進むこと
ができる。オペレーション1818において、クライアントデバイス104は、既定の資格証明
書(例えば、既定の資格証明書128E)を登録サーバー112に伝達する。既定の資格証明書は
、典型的には、デバイス識別子およびデバイス秘密を含む。
既定の資格証明書が送信された後、クライアントデバイス104は、登録サーバー112が割
り当てられた資格証明書をクライアントデバイス104に提供することを予期する。したが
って、オペレーション1820において、クライアントデバイス104は、それが登録サーバー1
12から割り当てられた資格証明書を受信しているかどうかを判定する。クライアントデバ
イス104が割り当てられた資格証明書を(例えば、特定の期間の後に)受信しない場合、こ
れは、通信障害または他の種類の障害を示し得る。したがって、処理はオペレーション18
16に進むものとしてよい。
そうでなければ、処理はオペレーション1822に進み、クライアントデバイス104は、受
信された割り当てられた資格証明書を格納する。例えば、クライアントデバイス104は、
受信された資格証明書を割り当てられた資格証明書128Fとしてストレージ要素128に格納
し得る。
クライアントデバイス104は割り当てられた資格証明書を取得した後、リモートサーバ
ー102の1つまたは複数の要素との通信に成功し得る。この特定の実施形態では、オペレー
ション1824において、クライアントデバイス104は、割り当てられた資格証明書128Fを使
用して割り当てられた同期化サーバー114との接続を確立する。しかし、クライアントデ
バイス104は、登録サーバー112、ロギングサーバー116など、割り当てられた資格証明書
を使用するリモートサーバー102の他の要素との接続も確立することができ、または代替
的にこの要素との接続を確立することができることは理解されるであろう。
図28Cは、一実施形態による登録サーバーがクライアントデバイスに対する割り当てら
れた資格証明書を生成するプロセス1830の流れ図である。オペレーション1832において、
登録サーバー112は、1つまたは複数のクライアントデバイスからの通信を監視する。クラ
イアントデバイス104から通信を受信した後、処理はオペレーション1834に進み、登録サ
ーバー112は、それがクライアントデバイス104から既定の資格証明書を受信したかどうか
を判定する。受信しなかった場合、登録サーバー112は、クライアントデバイス104からの
通信を監視し続けることができ、オプションにより、特定の期間の経過後にクライアント
デバイスから切断することができる。受信した場合、処理はオペレーション1836に進むも
のとしてよい。
オペレーション1836において、登録サーバー112は、割り当てられた資格証明書をクラ
イアントデバイスに送信する前に、クライアントデバイス104との接続がセキュア接続で
あるかどうかを判定する。セキュア接続でない場合、処理はオペレーション1838に進むこ
とができ、登録サーバー112は、登録サーバー112によって提供される1つまたは複数のリ
ソース(例えば、割り当てられた資格証明書)へのクライアントデバイス104のアクセスを
拒否する。リソースへのアクセスを拒否する際に、登録サーバー112は、オプションによ
り、例えば、特定の期間後に、クライアントデバイスから切断することができる。登録サ
ーバー112が、クライアントデバイス104との接続がセキュア接続であると判定した場合、
処理はオペレーション1840に進むものとしてよい。
オペレーション1840において、登録サーバー112は、既定の資格証明書が特定のクライ
アントデバイスから登録サーバー112に伝達された速度がプリセットされた速度を超える
かどうかを判定する。例えば、登録サーバー112は、特定のクライアントデバイス104が既
定の資格証明書を、1時間に5回、1時間に10回、1時間に15回、1時間に5から15回の範囲内
の速度、1時間に5回未満の速度、または1時間に15回を超える速度で提示したかどうかを
判定することができる。クライアントデバイス104が既定の資格証明書をそのような速度
で提示した場合、これは、既定の資格証明書の盗まれたセットを使用して新しい割り当て
られた資格証明書を生成する試みを繰り返すなどのセキュリティ違反を示し得る。したが
って、プリセットされた速度を超えた場合、処理はオペレーション1838に進むことができ
る。超えていない場合、処理はオペレーション1842に進むものとしてよい。
オペレーション1842において、登録サーバー112は、既定の資格証明書が有効であるか
どうかを判定する。例えば、登録サーバー112は、受信された既定の資格証明書を接続さ
れたクライアントデバイス104に関連付けられている登録サーバー112によって格納されて
いる既定の資格証明書(例えば、登録サーバー112によってストレージ要素118に格納され
ている既定の資格証明書198のうちの1つ)と比較することができる。特定の一実施形態に
おいて、受信された既定の資格証明書は、既定の識別子および既定の秘密を含むものとし
てよく、既定の識別子は、クライアントデバイスを一意的に識別するものであり、既定の
秘密は、クライアントデバイスおよび登録サーバーにのみ知られているクライアントデバ
イスに関連付けられている一意的な文字列またはデータ列である。既定の資格証明書を受
信した後、登録サーバー112は、既定の識別子を使用して、クライアントデバイスに対応
する既定の秘密(例えばストレージ要素118側に格納されている)を識別する。次いで、登
録サーバー112は、受信された既定の秘密を格納されている既定の秘密と比較する。それ
らが一致した場合、既定の資格証明書は有効であるとみなされる。一致しない場合、それ
らは無効であるとみなされる。
いくつかの実施形態では、既定の識別子は、既定の秘密を暗号化するために使用される
製造キーを識別する製造キー識別子を含み得る。既定の秘密は、例えば、製造キー識別子
によって識別される製造キーを使用して暗号化された既定の識別子でよい。したがって、
登録サーバーは、最初に、受信された製造キー識別子によって識別された製造キーを識別
し、このキーを使用して既定の識別子を暗号化し(例えば、HMAC-SHA256などのアルゴリズ
ムを使用して一方向ハッシュを実行し)、その結果を受信された既定の秘密と比較して既
定の資格証明書が有効であるかどうかを判定することができる。そのような場合、さまざ
まなデバイス104に対応する既定の秘密は、登録サーバー112側に事前に格納されていても
よく、いくつかの実施形態では、事前に格納されていなくてもよいが、むしろ受信された
既定の識別子および格納されている製造キーから生成され得る。
いくつかの実施形態では、既定の資格証明書は、クライアントデバイスから伝達される
資格証明書の種類を識別するスキーム識別子を含むこともできる。この特定の実施形態で
は、スキームは、資格証明書が既定の資格証明書であることを示す。このようなスキーム
は、既定の資格証明書、割り当てられた資格証明書、または別の種類のデバイス資格証明
書がクライアントデバイスから伝達されているかどうかを登録サーバー112が素早く効果
的に判定することを可能にするために、登録サーバー112(およびリモートサーバー102の
他の要素)によって使用され得る。
登録サーバー112が、受信された既定の資格証明書が有効であると判定した場合、処理
はオペレーション1844に進み、登録サーバー112は、クライアントデバイス104からのコン
タクトが初期コンタクトであるか(例えば、最初にクライアントデバイスが割り当てられ
た資格証明書を要求している)またはその後のコンタクト(例えば、第2回、第3回、または
その後の回にクライアントデバイスが割り当てられた資格証明書を要求している)である
かを判定する。
登録サーバー112は、多数の異なる技術のうちの1つまたは複数を使用してこのような判
定を行うことができる。一実施形態において、登録サーバー112は、接続されているクラ
イアントデバイス104について格納されている割り当てられた資格証明書(例えば、割り当
てられた資格証明書150Gのうちの1つ)を有するかどうかを確認することができる。別の実
施形態において、登録サーバー112は、接続されているクライアントデバイス104に対する
初期コンタクトフラグがセットされているかどうかを調べるものとしてよく、初期コンタ
クトフラグは、最初にクライアントデバイス104が既定の資格証明を登録サーバー112に提
示するときにセットされ得る。
登録サーバー112が、クライアントデバイス104からのコンタクトが初期コンタクトであ
ると判定した場合、処理はオペレーション1846に進むものとしてよい。オペレーション18
46において、登録サーバー112は、接続されたクライアントデバイス104に対する割り当て
られた資格証明書を生成し、割り当てられた資格証明書をリモートサーバー102のさまざ
まな要素によってアクセス可能なストレージ要素内に格納する。例えば、登録サーバー11
2は、割り当てられた資格証明書を割り当てられた資格証明書199としてストレージ要素11
8に格納し得る。割り当てられた資格証明書は、例えば、クライアントデバイス104を一意
的に識別する割り当てられた識別子を含み得る。一実施形態において、割り当てられた識
別子は、受信された既定の資格証明書から抽出されたデバイスシリアル番号を含む。割り
当てられた資格証明書は、割り当てられた秘密も含むことができ、割り当てられた秘密は
、クライアントデバイスおよび登録サーバーにのみ知られているクライアントデバイスに
関連付けられている一意的な文字列またはデータ列であり、リモートサーバー102によっ
て提供される。割り当てられた秘密は、一実施形態では、乱数、例えば、ランダムに生成
される128ビット列である。割り当てられた資格証明書が生成された後、オペレーション1
848において、割り当てられた資格証明書は、クライアントデバイス104に伝達される。
一方で、オペレーション1844において、登録サーバー112が、クライアントデバイス104
からのコンタクトが初期コンタクトでない(すなわち、その後のコンタクトである)と判定
した場合、処理はオペレーション1850に進むものとしてよい。登録サーバー112が、クラ
イアントデバイス104からのコンタクトが初期コンタクトでないと判定した場合、これは
、クライアントデバイス104が何らかの形で割り当てられた資格証明書を喪失したことを
示し得る。これは、セキュリティ違反を示すものとしてよく、したがって、登録サーバー
112は、クライアントデバイス104とユーザーアカウントとの再ペアリングを必要に応じて
強制し得る。そこで、オペレーション1850において、登録サーバー112は、クライアント
デバイスがユーザーカウントとペアリングされているかどうかを判定する。ペアリングさ
れている場合、処理はオペレーション1852に進むことができ、登録サーバー112は、その
アカウントからデバイスをペアリング解除し、事実上、クライアントデバイス104のユー
ザーに、デバイスとアカウントとの再ペアリングを行うことを強制し、その後、処理はオ
ペレーション1846に進む。ペアリングされていない場合、処理はデバイスのペアリング解
除なしでオペレーション1846に進むことができる。
図28Dは、一実施形態による同期化サーバーが割り当てられたクライアントデバイスと
通信するプロセス1860の流れ図である。プロセス1860は、同期化サーバー114との通信の
文脈において説明されているが、登録サーバー112、ロギングサーバー116など、割り当て
られた資格証明書を使用するリモートサーバー102の他の要素との通信を円滑にするため
に類似のプロセスを使用することができることは理解されるであろう。
オペレーション1862において、同期化サーバーは、1つまたは複数のクライアントデバ
イスからの通信を監視する。クライアントデバイス104から通信を受信した後、処理はオ
ペレーション1864に進み、同期化サーバー114は、それがクライアントデバイス104から割
り当てられた資格証明書を受信したかどうかを判定する。受信しなかった場合、同期化サ
ーバー114は、クライアントデバイス104からの通信を監視し続けることができ、オプショ
ンにより、特定の期間の経過後にクライアントデバイスから切断することができる。さも
なければ、処理はオペレーション1866に進むものとしてよい。
オペレーション1866において、同期化サーバー114は、1つまたは複数のセキュアリソー
スにアクセスを付与する前に、クライアントデバイス104との接続がセキュア接続である
かどうかを判定する。セキュア接続でない場合、処理はオペレーション1868に進むことが
でき、同期化サーバー114は、同期化サーバー114によって提供される1つまたは複数のリ
ソース(例えば、データバケット)へのクライアントデバイス104のアクセスを拒否する。
リソースへのアクセスを拒否する際に、同期化サーバー114は、オプションにより、例え
ば、特定の期間後に、クライアントデバイスから切断することができる。同期化サーバー
114が、クライアントデバイス104との接続がセキュア接続であると判定した場合、処理は
オペレーション1870に進むものとしてよい。
オペレーション1870において、同期化サーバー114は、クライアントデバイスによって
提示された割り当てられた資格証明書が有効であるかどうかを判定する。それらが有効で
ある場合、処理はオペレーション1872に進むことができ、同期化サーバー114は、クライ
アントデバイスにセキュアリソース(例えば、デバイスに関連付けられているデータバケ
ット)へのアクセスを付与する。有効でない場合、処理はオペレーション1868に進むもの
としてよく、アクセスは拒否される。
図28Eを簡潔に参照すると、図28Eは、第1の実施形態による割り当てられた資格証明書
が有効であるかどうかを判定するためのプロセス1870の流れ図である。オペレーション18
70Aにおいて、同期化サーバー114は、受信された割り当てられた資格証明書をすでに格納
されている割り当てられた資格証明書と比較するが、その場合、すでに格納されている割
り当てられた資格証明書が、例えば、オペレーション1846において説明されているように
登録サーバー112によって生成され格納されている。受信された割り当てられた資格証明
書が接続されているクライアントデバイス104に関連付けられているすでに格納されてい
る割り当てられた資格証明書と同一である場合、処理はオペレーション1870Bに進み、そ
こで、受信された資格証明書が有効であると判定される。そうでない場合、処理はオペレ
ーション1870Cに進み、そこで、受信された資格証明書が無効であると判定される。
特定の一実施形態において、受信された割り当てられた資格証明書は、割り当てられた
識別子および割り当てられた秘密を含むものとしてよく、割り当てられた識別子は、クラ
イアントデバイスを一意的に識別するものであり、割り当てられた秘密は、クライアント
デバイスおよびリモートサーバーにのみ知られているクライアントデバイスに関連付けら
れている一意的な文字列またはデータ列であり、リモートサーバーによって割り当てられ
る。割り当てられた資格証明書を受信した後、同期化サーバー114は、割り当てられた識
別子を使用して、クライアントデバイスに対応する割り当てられた秘密(例えばストレー
ジ要素118側に格納されている)を識別する。次いで、同期化サーバー114は、受信された
割り当てられた秘密を格納されている割り当てられた秘密と比較する。それらが一致した
場合、割り当てられた資格証明書は有効であるとみなされる。一致しない場合、それらは
無効であるとみなされる。
いくつかの実施形態では、割り当てられた資格証明書は、クライアントデバイスから伝
達される資格証明書の種類を識別するスキーム識別子を含むことができる。この特定の実
施形態では、スキームは、資格証明書が割り当てられた資格証明書であることを示す。こ
のようなスキームは、既定の資格証明書、割り当てられた資格証明書、または他の種類の
デバイス資格証明書がクライアントデバイスから伝達されているかどうかを同期化サーバ
ー114が素早く効果的に判定することを可能にするために、同期化サーバー114(およびリ
モートサーバー102の他の要素)によって使用され得る。
次に図28Fを参照すると、図28Fは、第2の実施形態による割り当てられた資格証明書が
有効であるかどうかを判定するためのプロセス1870の流れ図である。確かに、図28Eを参
照しつつ説明されている実施形態は、資格証明書のローテーションが使用されない場合に
適用可能であり、また資格証明書のローテーションが使用されるが、同期化サーバー114
は、新しい割り当てられた資格証明書が最近生成されていないと判定した場合に適用可能
である。すなわち、オペレーション1870は、例えば、「割り当てられた資格証明書の管理
」の節で説明されている猶予期間を外れている。対照的に、図28Fに示され、図28Fを参照
しつつ説明されている実施形態は、資格証明書のローテーションが使用され、割り当てら
れた資格証明書の新しいセットが最近(例えば、最近24時間以内に)生成され、クライアン
トデバイスに伝達されている場合に適用可能である。したがって、リモートサーバー102
は、少なくとも一時的には、クライアントデバイス104がリモートサーバー100のエンティ
ティへのアクセスを得るために使用することができる割り当てられた資格証明書の2つの
セットを有することができる。これらは、「以前に割り当てられた資格証明書」および「
最近割り当てられた資格証明書」を含み、以前に割り当てられた資格証明書は、最近割り
当てられた資格証明書の生成の前にクライアントデバイスを認証するために生成され、使
用されており、以前に割り当てられた資格証明書および最近割り当てられた資格証明書は
両方とも、猶予期間にクライアントデバイスを認証するために使用することができ、最近
割り当てられた資格証明書のみは、猶予期間が終了した後にクライアントデバイスを認証
するために使用することができる。
オペレーション1870Gにおいて、クライアントデバイス104から割り当てられた資格証明
書を受信した後、同期化サーバー114は、受信された割り当てられた資格証明書を、例え
ば、ストレージ要素118内に格納されている最近割り当てられた資格証明書と比較する。
受信された資格証明書が、最近割り当てられた資格証明書と同じである場合、クライアン
トデバイスは、猶予期間に正しい資格証明書を使用しており、したがって、処理はオペレ
ーション1870Kに進むことができ、そこで、同期化サーバー114は、受信された資格証明書
が有効であると判定する。
対照的に、受信された資格証明書が最近割り当てられた資格証明書と異なる場合、処理
はオペレーション1870Hに進むことができ、受信された資格証明書は、例えば、ストレー
ジ要素118内に格納されている以前に割り当てられた資格証明書と比較される。受信され
た資格証明書が、この時点で以前に割り当てられた資格証明書と同じでない場合、受信さ
れた資格証明書は、最近割り当てられた、または以前に割り当てられた資格証明書のいず
れとも同じでなく、したがって、処理はオペレーション1870Iに進み、同期化サーバー114
は、受信された資格証明書が無効であると判定する。
同期化サーバー114が、受信された資格証明書が以前に割り当てられた資格証明書と同
じであると判定した場合、これは、新しい割り当てられた資格証明書がクライアントデバ
イスに対して生成されたものであるが、クライアントデバイスは、それらをまだ受信して
いないか、またはそれらの使用を開始していない(例えば、通信障害のため)ことを示すも
のとしてよい。したがって、処理はオペレーション1870Jに進むことができ、同期化サー
バー114は(再び)最近割り当てられた資格証明書をクライアントデバイス104に送信し、そ
の後、オペレーション1870Kが続き、同期化サーバー114は、受信された資格証明書が有効
であると判定する。
次に図28Gを参照すると、図28Gは、第3の実施形態による割り当てられた資格証明書が
有効であるかどうかを判定するためのプロセス1870の流れ図である。図28Fを参照しつつ
説明されている実施形態と同様に、この実施形態は、資格証明書のローテーションが使用
され、割り当てられた資格証明書の新しいセットが最近生成され、クライアントデバイス
に伝達されている場合に適用可能である。さらに、この実施形態は、資格証明書の秘密部
分がフロントエンドサーバー(例えば、登録サーバー112、同期化サーバー114、および/ま
たはロギングサーバー116)側にハッシュ化形式で格納されている場合、また(いくつかの
場合において)非ハッシュ化形式はリモートストレージ(例えば、ストレージ要素118)内に
格納されている場合に適用可能である。このような場合、同期化サーバー114では、割り
当てられた秘密のハッシュ化されたバージョンのみを格納しており、一般的には、クライ
アントデバイス側で割り当てられた資格証明書が必要になったときにクライアントデバイ
スに送り返すために割り当てられた資格証明書を再生成することはできないという新たな
問題が発生する。割り当てられた資格証明書を再生成するために、同期化サーバー114は
、リモートに格納されている非ハッシュ化資格証明書が存在している場合には非ハッシュ
化資格証明書にアクセスし、またはいくつかの実施形態において、本明細書で説明されて
いるように追加の処理を実行することができる(潜在的にセキュリティリスクを高める)。
オペレーション1870Oにおいて、同期化サーバー114は、受信された割り当てられた資格
証明書から割り当てられた秘密を抽出する。オペレーション1870Pにおいて、同期化サー
バー114は、抽出された割り当てられた秘密をハッシュ化する。同期化サーバー114は、ハ
ッシュ関数が、割り当てられた資格証明書がクライアントデバイスに対して生成されたと
きにすでに使用されていたものと同じである限り、SHA-256一方向性ハッシュ関数などの
好適なハッシュ関数を適用することができる。
次いで、処理はオペレーション1870Qに進み、同期化サーバー114は、抽出された割り当
てられた秘密のハッシュを以前に割り当てられた資格証明書に対する割り当てられた秘密
のハッシュ(すでに述べたように、フロントエンドサーバー内にキャッシュされ得る)と比
較する。これらが同じである場合、クライアントデバイスは、猶予期間に正しい資格証明
書を使用しており、したがって、処理はオペレーション1870Rに進むことができ、そこで
、同期化サーバー114は、受信された資格証明書が有効であると判定する。
対照的に、これらが異なる場合、処理はオペレーション1870Nに進むことができ、抽出
された割り当てられた秘密のハッシュは、最近割り当てられた資格証明書に対する割り当
てられた秘密のハッシュ(すでに述べたように、やはりフロントエンドサーバー内にキャ
ッシュされ得る)と比較される。これらが、この時点で同じでない場合、受信された資格
証明書は、最近割り当てられた、または以前に割り当てられた資格証明書のいずれとも同
じでなく、したがって、処理はオペレーション1870Tに進み、同期化サーバー114は、受信
された資格証明書が無効であると判定する。
同期化サーバー114が、それらが同じであると判定した場合、これは、新しい割り当て
られた資格証明書がクライアントデバイスに対して生成されたものであるが、クライアン
トデバイスは、それらをまだ受信していないか、またはそれらの使用を開始していない(
例えば、通信障害のため)ことを示すものとしてよい。したがって、処理はオペレーショ
ン1870Uに進むことができ、同期化サーバー114は、最近割り当てられた資格証明書の暗号
化バージョンを暗号解読する。図29Cを参照しつつ後で説明されるように、割り当てられ
た資格証明書が新規に生成される場合(ローテーション時)、割り当てられた資格証明書の
暗号化バージョンは、フロントエンドサーバー内にハッシュ化バージョンと共に一時的に
格納され得る(例えば、猶予期間中に)。割り当てられた資格証明書は、ハッシュ化バージ
ョンから決定され得ないが(例えば、一方向性ハッシュ関数であるため)、暗号化バージョ
ンから決定され得る。この様式で、フロントエンドサーバーは、割り当てられた資格証明
書の未暗号化バージョンを格納することなく(比較的セキュリティが高くない)、また未暗
号化バージョンのリモートに格納されているコピー(例えば、ストレージ要素118の)に頼
ることなく、割り当てられた資格証明書を再生成することができる。
また図29Cを参照しつつ説明されているように、フロントエンドサーバー側に格納され
ている最近割り当てられた資格証明書は、リモートサーバー102およびクライアントデバ
イス104の両方に知られている好適なキーを使用して暗号化され得る。これは対称キー、
非対称キー、または任意の他の好適なキーであってよい。特定の一実施形態において、最
近割り当てられた資格証明書は、以前に割り当てられた資格証明書を使用して暗号化され
る。この様式で、フロントエンドサーバーは、キーを永久的に格納しておく必要はなく、
むしろ、デバイスを認証する際に当然のことながらクライアントデバイスからキーを全く
都合よく受信する(すなわち、オペレーション1870Oにおいて)。
暗号化された最近割り当てられた資格証明書が暗号解読された後、処理はオペレーショ
ン1870Vに進み、同期化サーバー114は、(今は暗号解読されてある)最近割り当てられた資
格証明書をクライアントデバイス104に伝達する。次いで、処理はオペレーション1870Wに
進むことができ、同期化サーバー114(または暗号化された資格証明書が格納されたフロン
トエンドサーバー)は、最近割り当てられた資格証明書(すなわち、暗号解読された資格証
明書)を削除する。最近割り当てられた資格証明書をフロントエンドサーバーから削除す
ることによって、これは、最近割り当てられた資格証明書が悪用される危険性を有利に低
減することができる。次いで、処理はオペレーション1870Rに進み、同期化サーバー114は
、受信された資格証明書が有効であると判定する。
図28Aから図28Gに示されている特定のオペレーションは、さまざまな実施形態により割
り当てられた同期化サーバーと通信するようにクライアントデバイスを認証するための特
定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オペレーションの他のシーケンスも
、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明の代替的実施形態は、上で概要を
述べたオペレーションを異なる順序で実行することができる。さらに、図28Aから図28Gに
示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーションに適してさまざまなシーケ
ンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る。さらに、特定の用途に応じて
追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーションを取り除いたりできる。当業者
であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的形態を認識し、理解するであろう。
図29Aは、一実施形態による割り当てられた資格証明書をローテーションするためのプ
ロセスの通信シーケンス1900を示す。オペレーション1902において、クライアントデバイ
ス104は、リモートサーバー102との通信を確立する。この通信は、登録サーバー112、割
り当てられた同期化サーバー114、ロギングサーバー116などのリモートサーバー102の任
意のエンティティとの通信であってよい。オペレーション1904において、リモートサーバ
ー102は、新規に割り当てられた資格証明書をクライアントデバイス104に伝達する。それ
に応答して、オペレーション1906において、クライアントデバイス104は、リモートサー
バー102とのその後の通信において新規に割り当てられた資格証明書を使用し始める。
図29Bは、一実施形態によるクライアントデバイスが割り当てられた資格証明書をロー
テーションするプロセス1910の流れ図である。オペレーション1912において、クライアン
トデバイス104は、割り当てられた資格証明書を使用してリモートサーバー102と通信する
。例えば、割り当てられた資格証明書は、オペレーション306を参照しつつ説明されてい
るものなどの初期化プロセスの一部として登録サーバー112からクライアントデバイス104
に送信されていてもよい。
リモートサーバー102との通信において、処理はオペレーション1914に進み、クライア
ントデバイス104は、それが新しい割り当てられた資格証明書を受信したかどうかを判定
する。受信していない場合、処理はオペレーション1912に戻り、クライアントデバイス10
4は、割り当てられた資格証明書を使用してリモートサーバー102との通信を続ける。受信
した場合、処理はオペレーション1916に進む。
オペレーション1916において、クライアントデバイス104は、セキュア接続を介してリ
モートサーバー102と通信しているかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、クラ
イアントデバイスは、セキュア接続のみを介して新しい割り当てられた資格証明書を受け
入れる。しかし、他の実施形態では、クライアントデバイスは、非セキュア接続を介して
新しい割り当てられた資格証明書を受け入れることができる。この特定の実施形態では、
前者を説明しており、そこでは、クライアントデバイス104は、非セキュア接続を介して
リモートサーバー102と通信していると判定した場合に、割り当てられた資格証明書を拒
絶する。この特定の場合において、処理はオペレーション1912に戻り、クライアントデバ
イス104は、以前に割り当てられた資格証明書を使用してリモートサーバー102との通信を
続けるが、他の場合には、クライアントデバイス104は、セキュア接続を確立することを
試みること、現在の接続を閉じること、登録サーバー112との接続を確立することなど、
異なる方法で応答することができる。
その一方で、クライアントデバイス104が、セキュア接続を介してリモートサーバー102
と通信していると判定した場合、処理はオペレーション1918に進み、そこで、クライアン
トデバイス104は、以前に割り当てられた資格証明書を破棄し、オペレーション1920に進
み、そこで、クライアントデバイス104は、リモートサーバー102から受信された新規に割
り当てられた資格証明書を使用してリモートサーバー102との通信を続ける。
図29Cは、一実施形態によるリモートサーバーがクライアントデバイスに対する割り当
てられた資格証明書をローテーションするプロセス1930の流れ図である。オペレーション
1932において、リモートサーバー102は、クライアントデバイス104から割り当てられた資
格証明書を受信し、それらを使用してクライアントデバイス104を認証する。オペレーシ
ョン1934において、リモートサーバー102は、クライアントデバイスによって現在使用さ
れている割り当てられた資格証明書が失効したかどうかを判定する。いくつかの実施形態
では、割り当てられた資格証明書は、定期的に、例えば、毎週、毎月、毎年、1週間から1
年までの範囲内の期間の後、1週間未満の期間内、または1年を超える期間内で失効する。
他の実施形態では、割り当てられた資格証明書は、非定期的に、例えば、クライアントデ
バイス104がリモートサーバー102に特定の回数だけ接続した後に失効する。
リモートサーバー102が、割り当てられた資格証明書が失効していないと判定した場合
、処理はオペレーション1932に戻り、リモートサーバー102は、現在割り当てられている
資格証明書を使用してクライアントデバイス104から通信を受信し、認証することを続け
る。失効している場合、処理はオペレーション1936に進むものとしてよい。
オペレーション1936において、リモートサーバー102は、セキュア接続を介してクライ
アントデバイス104と通信しているかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、リモ
ートサーバーは、セキュア接続のみを介して新しい割り当てられた資格証明書を生成し、
送信する。しかし、他の実施形態では、リモートサーバーは、非セキュア接続を介して新
しい割り当てられた資格証明書を生成し、送信することができる。この特定の実施形態で
は、前者を説明しており、そこでは、リモートサーバー102は、非セキュア接続を介して
クライアントデバイス104と通信していると判定した場合に、新しい割り当てられた資格
証明書を生成し送信することを拒絶する。この特定の場合において、処理はオペレーショ
ン1932に戻り、リモートサーバー102は、以前に割り当てられた資格証明書を使用してク
ライアントデバイス104との通信を続けるが、他の場合には、リモートサーバー102は、セ
キュア接続を確立することを試みること、現在の接続を閉じること、登録サーバー112と
の接続をクライアントデバイスに確立させることなど、異なる方法で応答することができ
る。
その一方で、リモートサーバー102が、セキュア接続を介してクライアントデバイス104
と通信していると判定した場合、処理はオペレーション1938に進み、リモートサーバー10
2は、接続されたクライアントデバイス104に対する新しい割り当てられた資格証明書を生
成する。すでに述べているように、割り当てられた資格証明書は、割り当てられた識別子
および割り当てられた秘密を含むものとしてよい。割り当てられた識別子は、例えば、ク
ライアントデバイスのシリアル番号を含み得る。特定の一実施形態において、シリアル番
号は、リモートサーバー102に提示されている割り当てられた資格証明書から抽出され得
る。さらに、割り当てられた秘密は、例えば、リモートサーバー102によって生成され得
る乱数を含み得る。次いで、リモートサーバー102は、オペレーション1940において、新
しい割り当てられた資格証明書をクライアントデバイスに送信し、いくつかの場合におい
て、新しい割り当てられた資格証明書をリモートサーバー102側に格納することができる
特定の一実施形態において、新規に割り当てられた資格証明書が悪用されるリスクを低
減するために対策が講じられ得る。例えば、新規に割り当てられた資格証明書は、ストレ
ージ要素118などの、リモートストレージに格納され得るが、新規に割り当てられた資格
証明書の暗号化されハッシュ化されたバージョンは、フロントエンドサーバー(例えば、
割り当てられた同期化サーバー114)側に格納され得る。
したがって、オペレーション1942において、リモートサーバー102は、新規に割り当て
られた資格証明書をハッシュ化することができる。特に、リモートサーバー102は、前に
説明されているハッシュ化アルゴリズムを使用して、資格証明書に含まれる割り当てられ
た秘密をハッシュ化することができる。オペレーション1944において、リモートサーバー
102は、新規に割り当てられた資格証明書のハッシュを、同期化サーバー114のストレージ
要素178などの、フロントエンドサーバー内に格納する。この様式で、ハッシュは素早く
アクセスされ、図28Fを参照しつつ説明されているように受信された資格証明書のハッシ
ュと比較され得る。
オペレーション1946において、リモートサーバー102は、新規に割り当てられた資格証
明書を暗号化する。また図28Fを参照しつつ説明されているように、新規に割り当てられ
た資格証明書は、キーがリモートサーバー102およびクライアントデバイス104の両方に一
般に知られている好適な暗号化アルゴリズムを使用して暗号化され得る。オペレーション
1948において、新規に割り当てられた資格証明書の暗号化されたバージョンも、フロント
エンドサーバー側に、いくつかの実施形態では割り当てられた資格証明書のハッシュと共
に格納される。しかし、暗号化されたバージョンは、一時的に格納しておくこともでき、
それらは、猶予期間の持続時間でのみ格納される。この様式で、クライアントデバイス10
4が以前に生成された資格証明書または新規に生成された資格証明書のいずれかを使用し
て認証され得る猶予期間において、リモートサーバー102は、新規に割り当てられた資格
証明書の暗号化されたバージョンを使用して、新規に割り当てられた資格証明書を生成す
ることができる。次いで、以前に割り当てられた資格証明書を使用して猶予期間中にクラ
イアントデバイス104が自己を認証する場合、新規に割り当てられた資格証明書(未暗号化
)がクライアントデバイス104に送信され得る。
暗号化された新規に割り当てられた資格証明書が格納された後、オペレーション1950に
おいて、リモートサーバー102は、新規に割り当てられた資格証明書を削除することがで
きる。いくつかの実施形態では、リモートサーバーは、新規に割り当てられた資格証明書
をフロントエンドサーバーから削除するが、(暗号化されていない、ハッシュ化されてい
ない)新規に割り当てられた資格証明書のコピーをリモートストレージ内に維持する(バッ
クアップ目的で)ことができる。
図29Aから図29Cに示されている特定のオペレーションは、さまざまな実施形態により割
り当てられている資格証明書をローテーションするための特定のプロセスを構成すること
は理解されるであろう。オペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行
され得る。例えば、本発明の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異な
る順序で実行することができる。さらに、図29Aから図29Cに示されている個別のオペレー
ションは、個別のオペレーションに適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数
のサブオペレーションを含み得る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを
加えたり、既存のオペレーションを取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形
態、修正形態、および代替的形態を認識し、理解するであろう。
図30Aは、一実施形態による拒絶された割り当てられた資格証明書を処理するためのプ
ロセスの通信シーケンス2000を示す。オペレーション2002において、クライアントデバイ
ス104は、同期化サーバー114に割り当てられた資格証明書を送信することによって同期化
サーバー114(またはリモートサーバー102の他のエンティティ)との通信を確立することを
試みる。オペレーション2004において、これらの割り当てられた資格証明書は拒絶され、
したがって、同期化サーバー114は、割り当てられた資格証明書の拒絶をクライアントデ
バイス104に伝達する。その拒絶を受信すると、クライアントデバイス104は登録サーバー
に戻り、割り当てられた資格証明書を再取得することを試み、これを、オペレーション20
06における既定の資格証明書を登録サーバー112に伝達することによって行う。
図30Bは、一実施形態によるクライアントデバイスが拒絶された割り当てられた資格証
明書を処理するプロセス2010の流れ図である。オペレーション2012において、クライアン
トデバイス104は、同期化サーバー114(またはリモートサーバー102の他のエンティティ)
との接続を確立する。クライアントデバイス104は、例えば、オペレーション312で受信さ
れた同期化サーバー識別子などを使用して、接続を確立することができる。接続された後
、割り当てられた資格証明書を送信する前に、オペレーション214において、クライアン
トデバイス104は、同期化サーバー114と確立した接続がセキュア(例えば、SSL、TSLなど)
接続であるかどうかを判定することができる。セキュア接続でない場合、処理はオペレー
ション2016に進むことができ、クライアントデバイス104は、バックオフアルゴリズムを
実行する。バックオフアルゴリズムを実行する際に、クライアントデバイス104は、同期
化サーバー114とのセキュア接続を確立することを試みる前に徐々に長くなる期間を待つ
ことができる。しかし、いくつかの実施形態では、クライアントデバイス104は、バック
オフアルゴリズムを実施しないが、むしろ、例えば、定期的間隔で、同期化サーバー114
とのセキュア接続を再確立することを連続的に試みることができる。
しかし、セキュア接続であると判定された場合、処理はオペレーション2018に進むこと
ができる。オペレーション2018において、クライアントデバイス104は、割り当てられた
資格証明書(例えば、割り当てられた資格証明書128F)を同期化サーバー114に伝達する。
割り当てられた資格証明書は、典型的には、デバイス識別子およびデバイス秘密を含む。
次いで、処理はオペレーション2020に進むことができ、クライアントデバイスは、同期
化サーバー114に伝達した割り当てられた資格証明書が同期化サーバー114によって正常に
受け入れられた(すなわち、有効であると判定された)かどうかを判定する。例えば、クラ
イアントデバイスは同期化サーバー114から拒絶を受信した場合、資格証明書が受け入れ
られなかったと判定することができる。受信しなかった場合、これは、資格証明書が受け
入れられたと判定することができる。
割り当てられた資格証明書が受け入れられた場合、処理はオペレーション2022に進むこ
とができ、クライアントデバイスは、割り当てられた資格証明書を使用して同期化サーバ
ー通信する。受け入れられなかった場合、処理はオペレーション2024に進むものとしてよ
く、クライアントデバイス104は、割り当てられた資格証明書を破棄する。この場合、ク
ライアントデバイス104は、その割り当てられた資格証明書が無効であること、および新
しい割り当てられた資格証明書を取得する必要があることを予期する。したがって、クラ
イアントデバイスは、同期化サーバー114から切断し、オペレーション2026において、登
録サーバーから新しい割り当てられた資格証明書を取得する。新しい割り当てられた資格
証明書を取得するために、クライアントデバイスは、例えば、図28Bを参照しつつ説明さ
れているような処理を実行することができる。
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス104は、割り当てられた資格証明書を
破棄し、新しい資格証明書を取得する前に、同期化サーバーにより複数回、割り当てられ
た資格証明書の使用を試みることができることは理解されるであろう。さらに、登録サー
バーおよび同期化サーバーの処理は、図28Cおよび図28Dでそれぞれ説明されているものと
類似している場合があるので、この特定の実施形態についてはさらに説明することはしな
い。
図30Aから図30Bに示されている特定のオペレーションは、拒絶された割り当てられた資
格証明書を処理するための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オペレ
ーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明の代
替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することができる
。さらに、図30Aから図30Bに示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーショ
ンに適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得
る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーショ
ンを取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的形
態を認識し、理解するであろう。
図31Aは、一実施形態による情報をロギングサーバーに伝達するためのプロセスの通信
シーケンス2100を示す。オペレーション2102において、クライアントデバイス102は、既
定のまたは割り当てられた資格証明書を送信することによってロギングサーバー116との
通信を確立し、これらの資格証明書は有効であるかまたは無効であるものとすることがで
きる。このような資格証明書を提供した後に、オペレーション2104において、クライアン
トデバイス104は、ログ情報をロギングサーバー116に伝達する。それに応答して、オペレ
ーション2106において、ロギングサーバー116は、ログ情報が受け入れられていることを
認めるアクノリッジメントを送信する。
図31Bは、一実施形態によるクライアントデバイスがログ情報をロギングサーバーに伝
達するプロセス2110の流れ図である。オペレーション2112において、クライアントデバイ
ス104は、ロギングサーバー116との接続を確立する。接続を確立する際に、クライアント
デバイスはセキュア接続(例えば、SSL、TSL、または他のセキュア接続)、または非セキュ
ア接続を確立することができる。
クライアントデバイス104は、ロギングサーバー116に接続した後(または場合によって
はその前)に、割り当てられた資格証明書(例えば、割り当てられた資格証明書128F)を有
しているかどうかを判定する。有していない場合、処理はオペレーション2116に進むこと
ができ、クライアントデバイス104は、既定の資格証明書(例えば、既定の資格証明書128E
)をロギングサーバー116に伝達する。有している場合、処理はオペレーション2118に進む
ことができ、クライアントデバイス104は、割り当てられた資格証明書(例えば、割り当て
られた資格証明書128F)をロギングサーバー116に伝達する。いずれの場合も、次いで、処
理はオペレーション2120に進み、クライアントデバイスは、ログ情報をロギングサーバー
116に送信し、いくつかの場合にオペレーション2122において、ログ情報が正常に伝達さ
れたことを認めるアクノリッジメントを受信する。
図31Aおよび図31Bを参照しつつ説明されている実施形態は、クライアントデバイスがロ
グ情報をロギングサーバーに伝達するという文脈におけるものであるが、類似のオペレー
ションは、クライアントデバイスが情報をリモートサーバー102のエンティティに伝達す
るときに実行され得ることは理解されるであろう。例えば、クライアントデバイス104は
、情報のバケットを割り当てられた同期化サーバー114に送信することを望んでいる場合
に、最初に、割り当てられた資格証明書を送信することを試み、それが何も有していない
場合に、既定の資格証明書を送信することができる。
図31Cを参照すると、図31Cは、一実施形態によるロギングサーバーがクライアントデバ
イスから伝達された情報を受信し、分類するプロセス2130の流れ図である。ロギングサー
バーは、この実施形態において、クライアントデバイス側の認証のレベルに基づき情報を
分類する。オペレーション2132において、ロギングサーバー116は、クライアントデバイ
ス104との接続を確立する。いくつかの実施形態では、接続はセキュア接続であり、他の
実施形態では、接続は非セキュア接続であるものとしてよい。
オペレーション2134において、ロギングサーバー116は、クライアントデバイス104から
デバイス資格証明書を受信する。デバイス資格証明書は、既定の資格証明書、割り当てら
れた資格証明書、または他の何らかの種類の資格証明書とすることができる。オペレーシ
ョン2136において、ロギングサーバーは、クライアントデバイス104からロギング情報を
受信する。
ロギングサーバー116は、デバイス資格証明書およびロギング情報を受信した後、オペ
レーション2138において、受信されたデバイス資格証明書が割り当てられた資格証明書で
あるかどうかを判定する。そうでない場合、処理はオペレーション2140に進み、ロギング
サーバーは、受信されたロギング情報を「未認証」デバイスから来たものとして分類する
。さもなければ、処理はオペレーション2142に進み、ロギングサーバー116は、クライア
ントデバイス104から受信された割り当てられた資格証明書が有効かどうかを判定する。
このような判定を行うためのさまざまな技術は、本明細書で説明されており、このような
技術はどれも、ここで適用され得る。ロギングサーバー116が、割り当てられた資格証明
書が有効でないと判定した場合、処理はオペレーション2140に進み、これは、受信された
ロギング情報を「未認証」デバイスから来たものとして分類する。有効でないと判定しな
い場合、処理はオペレーション2144に進み、これは、受信されたロギング情報を「認証済
み」デバイスから来たものとして分類する。
いくつかの実施形態では、「未認証」および「認証済み」以外の特徴付けの追加の種類
があり得ることは理解されるであろう。例えば、有効な割り当てられた資格証明書が最高
レベルの認証に関連付けられる、有効な既定の資格証明書が中間レベルの認証に関連付け
られる、および無効な資格証明書が最低レベルの認証に関連付けられる、の3つのレイヤ
の特徴付けがあり得る。別の例として、ロギング情報は(それに加えて、または代替的に)
、ロギング情報がセキュア接続で伝達されたかまたは非セキュア接続で伝達されたかに基
づき特徴付けられるものとしてよく、セキュア接続は、非セキュア接続よりも高いレベル
の認証であることを示す。
図31Aから図31Cに図示されている特定のオペレーションは、ロギング情報を伝達し、分
類するための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう。オペレーションの他
のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本発明の代替的実施形態
は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行することができる。さらに、図
31Aから図31Cに示されている個別のオペレーションは、個別のオペレーションに適してい
るさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーションを含み得る。さらに、
特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペレーションを取り除い
たりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および代替的形態を認識し、
理解するであろう。
図32Aは、一実施形態によるクライアントデバイスが異なる種類の情報にアクセスする
ためのプロセスの通信シーケンス2200を示す。クライアントデバイスと特定のユーザーア
カウントとのペアリングが行われたときに、クライアントデバイスは、そのアカウントに
関連付けられている情報へのアクセスを取得することができる。そうでない場合、クライ
アントデバイスは、そのような情報へのアクセスを拒否され得る。オペレーション2202に
おいて、クライアントデバイス104は、割り当てられた資格証明書を使用して同期化サー
バー114との通信を確立する。それに応答して、オペレーション2204において、同期化サ
ーバー114は、クライアントデバイス104とペアリングされたユーザーアカウント、または
任意のアカウントのいずれかへのアクセスをクライアントデバイス104に提供する。
図32Bは、一実施形態によるクライアントデバイスが異なる種類の情報にアクセスする
ためのプロセス2210の流れ図である。オペレーション2212において、クライアントデバイ
ス104は、割り当てられた資格証明書を同期化サーバーに送信する。オペレーション2214
において、クライアントデバイス104は、クライアントデバイス104に関連付けられている
ユーザーアカウントへのアクセスを取得したかどうかを判定する。取得していない場合、
クライアントデバイス104は、オペレーション2216において任意のアカウントにアクセス
することができる。いくつかの実施形態では、任意のアカウントにアクセスする代わりに
、クライアントデバイス104は、他の何らかの形で、それが伝達し、かつ/または同期化サ
ーバー114から受信し得る情報の種類の点で制限され得る。オペレーション2214において
、クライアントデバイス104が、ユーザーアカウントへのアクセスを取得したと判定した
場合、処理はオペレーション2218に進み、クライアントデバイスは、ユーザーアカウント
へのアクセスを取得する。
図32Cは、一実施形態による同期化サーバーが異なる種類の情報へのアクセスをクライ
アントデバイスに提供するためのプロセス2220の流れ図である。オペレーション2222にお
いて、同期化サーバー114は、有効な割り当てられた資格証明書をクライアントデバイス1
04から受信する。いくつかの実施形態では、有効な割り当てられた資格証明書は、セキュ
ア接続を介して受信されなければならない。オペレーション2224において、同期化サーバ
ー114は、クライアントデバイスがユーザーカウントとペアリングされているかどうかを
判定する。例えば、同期化サーバー114は、受信されたデバイス識別子(例えば、割り当て
られた資格証明書に含まれるデバイス識別子)をデバイス識別子/ユーザーアカウントマッ
プ178Dと比較して、ユーザーアカウントがデバイス識別子に関連付けられているかどうか
を判定することができる。関連付けられていない場合、処理はオペレーション2226に進む
ことができ、同期化サーバー114は、クライアントデバイスに、ほとんどの実施形態にお
いて機密情報を含まない任意のアカウントへのアクセスを提供する。対照的に、デバイス
識別子に関連付けられているユーザーアカウントがある場合、オペレーション2228におい
て、同期化サーバー114は、クライアントデバイス104に、そのユーザーアカウントへのア
クセスを提供する。
図32Aから図32Cに示されている特定のオペレーションは、クライアントデバイスが異な
る種類の情報にアクセスするための特定のプロセスを構成することは理解されるであろう
。オペレーションの他のシーケンスも、代替的実施形態により実行され得る。例えば、本
発明の代替的実施形態は、上で概要を述べたオペレーションを異なる順序で実行すること
ができる。さらに、図32Aから図32Cに示されている個別のオペレーションは、個別のオペ
レーションに適しているさまざまなシーケンスで実行され得る複数のサブオペレーション
を含み得る。さらに、特定の用途に応じて追加のオペレーションを加えたり、既存のオペ
レーションを取り除いたりできる。当業者であれば、多くの変更形態、修正形態、および
代替的形態を認識し、理解するであろう。
デバイス、サーバー、およびシステムの例
図33は、例示的な一実施形態による監視デバイス108のコンポーネントを示している。
図33を参照しつつ説明されているコンポーネントは、図4を参照しつつクライアントデバ
イス104について説明されているコンポーネントに加えたもの、またはその代替となるも
のであってよいことは理解されるであろう。この特定の例では、監視デバイス108は、イ
ンテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続デバイスである。監視デバイス108は
、1つまたは複数のセンサー2302、ユーザーインターフェースコンポーネント2304、電源(
例えば、電源接続部2306および/またはバッテリ2308を含む)、通信コンポーネント2310、
モジュール式ユニット(例えば、ドッキングステーション2312および交換可能モジュール2
314を含む)、およびインテリジェント型コンポーネント2316を含むことができる。特定の
センサー2302、ユーザーインターフェースコンポーネント2304、電源構成、通信コンポー
ネント2310、モジュール式ユニットおよび/またはインテリジェント型コンポーネント231
6は、いくつものデバイス108にまたがって同じ、または類似のものであり得るか、または
デバイスの種類もしくはモデルに応じて異なり得る。
例えば、限定はしないが、デバイス108内の1つまたは複数のセンサー2302は、例えば、
加速度、温度、湿度、水分、供給電力、近接度、外部運動、デバイス運動、音波信号、超
音波信号、光信号、火災、煙、一酸化炭素、全地球測位衛星(GPS)信号、無線周波(RF)、
または他の電磁信号もしくは場を検出することができるものとしてよい。したがって、例
えば、センサー2302は、温度センサー、湿度センサー、ハザード関係センサーもしくは他
の環境センサー、加速度計、マイクロフォン、カメラも含めた光センサー(例えば、電荷
結合素子またはビデオカメラ)、能動的または受動的放射線センサー、GPS受信機、または
無線周波識別検出器を含み得る。図33は、単一のセンサーを使用する実施形態を示してい
るが、多くの実施形態は複数のセンサーを含む。いくつかの場合において、デバイス108
は、1つまたは複数の一次センサーおよび1つまたは複数の二次センサーを備える。一次セ
ンサーは、デバイスのコアオペレーション(例えば、サーモスタットで温度を感知するか
、または煙検出器で煙を検出する)の中心にあるデータを感知することができる。二次セ
ンサーは、他の種類のデータ(例えば、運動、光、または音)を感知することができ、これ
はエネルギー効率の目的またはスマートオペレーションの目的に使用され得る。いくつか
の場合において、平均的なユーザーは、二次センサーの存在に気づくことすらない場合も
ある。
デバイス108内の1つまたは複数のユーザーインターフェースコンポーネント2304は、視
覚的ディスプレイ(例えば、薄膜トランジスタディスプレイまたは有機発光ダイオードデ
ィスプレイ)および/またはスピーカーを介して情報をユーザーに提示するように構成され
得る。ユーザーインターフェースコンポーネント2304は、タッチスクリーン、ボタン、ス
クロールコンポーネント(例えば、移動可能または仮想リングコンポーネント)、マイクロ
フォン、またはカメラ(例えば、ジェスチャーを検出するためのもの)などの、ユーザーか
らの情報を受信するための1つまたは複数のユーザー入力コンポーネントも含むことがで
きる。一実施形態において、ユーザー入力コンポーネント2304は、クリックして回転する
環状リングコンポーネントを含み、ユーザーは、このコンポーネントを、リングを回転さ
せること(例えば、設定を調整するために)および/またはリングを内向きにクリックする
こと(例えば、調整された設定を選択するか、またはオプションを選択するため)によって
インタラクティブに操作することができる。別の実施形態において、ユーザー入力コンポ
ーネント2304は、カメラを含み、これにより、ジェスチャーを検出することができる(例
えば、デバイスの電力またはアラーム状態が変わることを示すため)。
デバイス108内の電源コンポーネントは、電源接続部2306および/またはローカルバッテ
リ2308を含むことができる。例えば、電源接続部2306は、デバイス108を線間電圧源など
の電源に接続することができる。いくつかの場合において、AC電源への接続部2306は、(
例えば、充電式)ローカルバッテリ2308を繰り返し充電するために使用され得、この場合
、バッテリ2308は、後で、AC電力切断または他の電力不足シナリオが生じた場合に必要な
らば過剰なDC電力を供給するために使用され得る。
デバイス108内の通信コンポーネント2310は、デバイス108が本明細書で説明されている
別のデバイスまたは携帯型ユーザーデバイスなどの、中央サーバーもしくはリモートデバ
イスと通信することを可能にするコンポーネントを含み得る。通信コンポーネント2310に
より、デバイス108は、例えば、非限定的な例としてWi-Fi、ZigBee、3G/4Gワイヤレス、C
AT6有線イーサネット(登録商標)、HomePlugもしくは他の電力線通信方法、電話、また
は光ファイバーを介して通信することが可能である。通信コンポーネント2310は、ワイヤ
レスカード、イーサネット(登録商標)プラグ、または他のトランシーバ接続を含み得る
デバイス108内のモジュール式ユニットは、静的物理的接続部、および交換可能モジュ
ール2314を含み得る。したがって、モジュール式ユニットは、デバイス108を完全に取り
付け直すことなく(例えば、配線を温存するため)、交換可能モジュール2314をアップグレ
ードする機能を提供することができる。静的物理的接続部は、建物構造に取り付けること
ができるドッキングステーション2312(インターフェースボックスとも称され得る)を含み
得る。例えば、ドッキングステーション2312は、ねじで壁に装着するか、または接着剤で
天井に張り付けることが可能である。ドッキングステーション2312は、いくつかの場合に
おいて、建物構造の一部を貫通するものとしてもよい。例えば、ドッキングステーション
2312は、壁の石膏ボードにあけた穴を介して壁の背後の配線(例えば、120V線間電圧線)に
接続することができる。ドッキングステーション2312は、電源接続部回路2306および/ま
たはAC-DC給電回路などの回路を含み、またユーザーが高電圧線に対して曝されることを
防ぐことができる。いくつかの場合において、ドッキングステーション2312は、デバイス
の種類またはモデルに固有のものであり、例えば、サーモスタットデバイスは、煙検出器
デバイスと異なるドッキングステーションを含む。いくつかの場合において、ドッキング
ステーション2312は、複数の種類および/またはモデルのデバイス108にまたがって共有す
ることもできる。
モジュール式ユニットの交換可能モジュール2314は、デバイスのいくつかのまたはすべ
てのセンサー2302、プロセッサ、ユーザーインターフェースコンポーネント2304、バッテ
リ2308、通信コンポーネント2310、インテリジェント型コンポーネントなどを含み得る。
交換可能モジュール2314は、ドッキングステーション2312に取り付ける(例えば、差し込
むか、または接続する)ように構成され得る。いくつかの場合において、交換可能モジュ
ール2314のセットが生産されるが、その際に、機能、ハードウェア、および/またはソフ
トウェアは交換可能モジュール2314同士で異なる。したがって、ユーザーは、すべてのデ
バイスコンポーネントを交換しなくても、またはデバイス108を完全に取り付け直さなく
ても、交換可能モジュール2314を容易にアップグレードまたは交換することができる。例
えば、ユーザーは、インテリジェント機能およびソフトウェアの能力が制限されている最
初の交換可能モジュールを含む安価なデバイスから始めることができる。その後、ユーザ
ーは、より能力の高い交換可能モジュールを含むようにデバイスを容易にアップグレード
することができる。別の例として、ユーザーは地下室にModel #1デバイスを、リビングル
ームにModel #2デバイスを有しており、リビングルームのデバイスをModel #3交換可能モ
ジュールを含むようにアップグレードする場合、Model #2交換可能モジュールを地下室に
移動して既存のドッキングステーションに接続することができる。次いで、Model #2交換
可能モジュールは、例えば、新しい場所を識別するためにイニシエーションプロセスを開
始することができる(例えば、ユーザーインターフェースを介してユーザーに情報を要求
することによって)。
デバイスのインテリジェント型コンポーネント2316は、さまざまな異なるデバイス機能
のうちの1つまたは複数をサポートすることができる。インテリジェント型コンポーネン
ト2316は、一般的に、本明細書で説明されている有利な機能のうちの1つまたは複数を実
行する、かつ/または実行させるように構成され、かつプログラムされた1つまたは複数の
プロセッサを含む。インテリジェント型コンポーネント2316は、ローカルメモリ(例えば
、フラッシュメモリ、ハードドライブ、ランダムアクセスメモリ)内に格納されているコ
ンピュータコードを実行する汎用プロセッサ、専用プロセッサもしくは特定用途向け集積
回路、これらの組み合わせの形態で、かつ/または他の種類のハードウェア/ファームウェ
ア/ソフトウェア処理プラットフォームを使用して実装され得る。インテリジェント型コ
ンポーネント2316は、Asynchronous Java(登録商標)script and XML (AJAX)または類似
のプロトコルを使用してクラウドサーバーから提供される命令を実行するJava(登録商標
)仮想マシン(JVM)を稼働させることなどで、中央サーバーまたはクラウドベースシステ
ムによってリモートで実行されるか、または制御されるアルゴリズムのローカライズされ
たバージョンもしくは対応物としてさらに実装され得る。例えば、インテリジェント型コ
ンポーネント2316は、特定の人によって占有されているかどうか、または特定の人数の人
々によって占有されているかどうか(例えば、1つまたは複数の閾値に関して)を含めて、
場所(例えば、家もしくは部屋)が占有されている時点を検出するように構成されたインテ
リジェント型コンポーネント2316であってよい。そのような検出は、例えば、マイクロフ
ォン信号を分析すること、ユーザーの移動(例えば、デバイスの前の)を検出すること、ド
アもしくは車庫の扉の開閉を検出すること、ワイヤレス信号を検出すること、受信信号の
IPアドレスを検出すること、または時間窓内の1つまたは複数のデバイスの動作を検出す
ることによって行われ得る。インテリジェント型コンポーネント2316は、特定の占有者ま
たは物体を識別するために画像認識技術を含むことができる。
いくつかの場合において、インテリジェント型コンポーネント2316は、所望の設定を予
測し、かつ/またはそれらの設定を実施するように構成され得る。例えば、存在検出に基
づき、インテリジェント型コンポーネント2316は、例えば、家に誰もいないとき、もしく
は特定の部屋内で節電するように、またはユーザーの選好(例えば、一般的な自宅選好ま
たはユーザー特有の選好)に合わせるようにデバイス設定を調整することができる。別の
例として、インテリジェント型コンポーネント2316は、特定の人、動物、または物体(例
えば、子供、ペット、またはなくした物体)の検出に基づき、人、動物、または物体の位
置を示す音響的もしくは視覚的インジケータを起動するか、または特定の条件下で(例え
ば、夜間もしくは照明が消えているときに)認識されていない人が検出された場合にアラ
ームもしくはセキュリティ機能を起動することができる。さらに別の例として、インテリ
ジェント型コンポーネント2316は、ユーザー設定の時間毎、週毎、さらには季節毎の傾向
を検出して、設定をしかるべく調整することができる。例えば、インテリジェント型コン
ポーネント2316は、特定のデバイスが平日毎に6:30amにオンにされること、またはデバイ
ス設定が最後の3時間にわたって高設定から低設定に徐々に調整されることを検出するこ
とができる。次いで、インテリジェント型コンポーネント2316は、デバイスが平日毎に6:
30amにオンにされること、または設定がより長い期間にわたって徐々に下げ続けるべきで
あることを予測することができる。
いくつかの場合において、デバイスは、第1のデバイスによって検出された事象が第2の
デバイスのアクションに影響を及ぼすように相互作用することができる。例えば、第1の
デバイスは、ユーザーが車庫に入ったことを検出することができる(例えば、車庫内の運
動を検出すること、車庫内の照明の変化を検出すること、または車庫の扉が開いたことを
検出することによって)。第1のデバイスは、この情報を第2のデバイスに送信することが
でき、これにより、第2のデバイスは、例えば、家の温度設定、照明設定、音楽設定、お
よび/または防犯アラーム設定を調整することができる。別の例として、第1のデバイスは
、ユーザーが正面玄関に接近していることを検出することができる(例えば、運動または
急な照明パターンの変化を検出することによって)。第1のデバイスは、例えば、一般的な
音響的または視覚的信号を提示するか(例えば、ドアベルが鳴るなど)、または場所特有の
音響的または視覚的信号を提示する(例えば、ユーザーが占有している部屋の中の訪問者
の存在を告知するため)ことができる。
いくつかの実施形態における監視デバイス108は、図33を参照しつつ説明されているコ
ンポーネント(および/または図4を参照しつつ説明されているコンポーネント)を含むイン
テリジェント型マルチセンサーネットワーク接続デバイスである。しかし、当業者であれ
ば、そのようなデバイスは、図33に示されているものよりも少ない、または多い数のコン
ポーネントを有して等しく適切に動作できることを理解するであろう。したがって、図33
のシステム108の図は、本質的に例示的であるとみなされ、本発明の教示の範囲を限定す
るものとしてみなされるべきでない。
図34は、本明細書でさらに説明されているデバイス、方法、システム、サービス、およ
び/またはコンピュータプログラム製品のうちの1つまたは複数が適用可能なスマートホー
ム環境2400の一例を示している。図示されているスマートホーム環境は、構造物2401を含
み、これは例えば、家、オフィスビル、車庫、またはトレーラーハウスを含み得る。デバ
イスは、アパート、コンドミニアム、またはオフィススペースなどの、構造物2401全体を
含むわけではないスマートホーム環境内に組み込まれ得ることは理解されるであろう。さ
らに、スマートホーム環境は、実際の構造物2401の外部のデバイスを制御し、かつ/また
はそれに結合され得る。実際、スマートホーム環境内の複数のデバイスは、構造物2401内
に物理的に存在する必要は全くない。例えば、プールヒーターまたは灌漑システムを制御
するデバイスは、構造物2401の外部に配置され得る。
図示されている構造物2401は、壁2403を介して互いに少なくとも部分的に隔てられてい
る、複数の部屋2402を含む。壁2403は、内壁または外壁を含むことができる。それぞれの
部屋は、床2404と天井2405とをさらに含むことができる。デバイスは、壁2403、床または
天井に装着され、一体化され、かつ/または支持され得る。
図34に示されているスマートホームは、スマートホームのさまざまな有益な目的を達成
するために互いに、かつ/またはリモートサーバーシステムと継ぎ目なく一体化すること
ができるインテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続デバイスを含む複数のクラ
イアントデバイスを含む。スマートホーム環境および/または図34に示されているデバイ
スのうちの1つ、複数、またはそれぞれは、図33を参照しつつ説明されているような1つま
たは複数のセンサー、ユーザーインターフェース、電源、通信コンポーネント、モジュー
ル式ユニット、およびインテリジェント型コンポーネントを含むことができる。さらに、
図34に示されているデバイスのうちの1つ、複数、またはそれぞれは、本明細書で開示さ
れている技術を使用して互いに、かつ/またはリモートサーバーと同期することができ、
また本明細書で開示されている技術を使用してリモートサーバーに対して同一性を認証す
るように動作可能であるものとしてよい。
インテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続サーモスタット2406は、周囲気候
特性(例えば、温度および/または湿度)を検出し、冷暖房空調設備(HVAC)システム2407を
制御することができる。1つまたは複数のインテリジェント型ネットワーク接続マルチセ
ンサーハザード検出ユニット2408は、家庭環境内の危険な物質および/または危険な状態(
例えば、煙、火、または一酸化炭素)の存在を検出することができる。「スマートドアベ
ル」と称することができる、1つまたは複数のインテリジェント型マルチセンサーネット
ワーク接続通用門インターフェースデバイス2409は、人がある場所に接近する、またはあ
る場所から出て行くのを検出し、可聴機能を制御し、音響的または視覚的手段を介して人
が接近する、もしくは出て行くのを告知し、または防犯システムの設定を制御する(例え
ば、防犯システムを作動または解除するため)ことができる。
複数のインテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続壁面照明スイッチ2410のそ
れぞれは、周囲照明状態を検出し、室内占有状態を検出し、1つまたは複数の照明の電力
および/または減光状態を制御することができる。いくつかの場合において、照明スイッ
チ2410は、天井の扇風機などの扇風機の電力状態または速度をさらに、または代替的に制
御することができる。複数のインテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続壁コン
セントインターフェース2411のそれぞれは、部屋またはエンクロージャの占有を検出し、
1つまたは複数の壁コンセントへの電力の供給を制御する(例えば、家の中に誰もいない場
合に電力をコンセントに供給しないように)ことができる。スマートホームは、冷蔵庫、
ストーブおよび/またはオーブン、テレビ、洗濯機、乾燥機、照明(構造物2401の内側およ
び/または外側)、ステレオ、インターコムシステム、車庫扉開閉装置、床の扇風機、天井
の扇風機、家全体の扇風機、壁面設置型エアコン、プールヒーター2414、灌漑システム24
16、防犯システムなどの、複数のインテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続ア
プライアンス2412をさらに含むことができる。
1つまたは複数のアクセスデバイスは、LAN、WAN、または他のワイヤレスもしくは有線
通信ネットワークのいずれかを通じてクライアントデバイスと通信するように動作可能で
あるものとしてよい。例えば、アクセスデバイス2420は、スマートホーム環境2400内の1
つまたは複数のクライアントデバイスと通信することができ、アクセスデバイス2422は、
インターネット2400を介してスマートホーム環境内のクライアントデバイスのうちの1つ
または複数と通信することができる。すべてのクライアントデバイスおよびアクセスデバ
イスは、リモートサーバー2424とも通信することもでき、これにより、本明細書で説明さ
れているように、すべてのデバイスにおける状態の同期化および/またはデバイスの認証
を円滑にすることができる。図34の説明では、特定のデバイスに関連付けられている特定
のセンサーおよび機能を識別することができるが、さまざまなセンサーおよび機能(明細
書全体を通して説明されているものなどの)はどれもデバイスに組み込むことができるこ
とは理解されるであろう。
処理および感知機能を収容することに加えて、スマートホーム環境2400内のデバイスの
それぞれは、述べたように、スマートホーム環境2400内の任意の他のデバイスと、さらに
は、アクセスデバイス2422および/またはリモートサーバー2424などのスマートホーム環
境2400の外部にあるデバイスと、データ通信および情報共有を行うことができる。これら
のデバイスは、さまざまな特注、または標準的なワイヤレスプロトコル(Wi-Fi、ZigBee、
6LoWPANなど)および/またはさまざまな特注または標準的な有線プロトコル(CAT6 Etherne
t(登録商標)、HomePlugなど)を介して通信を送受信することができる。壁コンセントイ
ンターフェース2411は、ワイヤレスまたは有線リピータとして使用することができ、かつ
/または(i)ACコンセントに差し込まれ、Homeplugまたは他の電力線プロトコルを使用して
通信するデバイスと、(ii)ACコンセントに差し込まれていないデバイスとの間のブリッジ
として機能し得る。
例えば、第1のデバイスは、ワイヤレスルーター2434を介して第2のデバイスと通信する
ことができる。デバイスは、インターネット2436などの、ネットワークへの接続を介して
リモートデバイスとさらに通信することができる。インターネット2436を通じて、デバイ
スは中央(すなわち、リモート)サーバーまたはクラウドコンピューティングシステム2424
と通信することができる。リモートサーバーまたはクラウドコンピューティングシステム
2424は、デバイスに関連付けられている製造業者、サポートエンティティ、またはサービ
スプロバイダと関連付けられ得る。一実施形態において、ユーザーは、電話またはインタ
ーネット接続コンピュータなどの他の通信手段を使用することなくデバイス自体を使用し
てカスタマーサポートとコンタクトをとることができるものとしてよい。さらに、ソフト
ウェア更新は、リモートサーバーまたはクラウドコンピューティングシステム2424からデ
バイスに自動的に送信され得る(例えば、利用可能になったとき、購入したとき、または
定期的間隔で)。
さらにデバイスのネットワーク接続は、ユーザーがデバイスの近くにいない場合であっ
ても、ユーザーがデバイスをインタラクティブに操作することを可能にする。例えば、ユ
ーザーは、コンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュー
タ、もしくはタブレット)または他の携帯型電子デバイス(例えば、スマートフォン)(例え
ば、アクセスデバイス2422)を使用してデバイス(例えば、サーモスタット2406)と通信す
ることができる。ウェブページまたはアプリは、ユーザーからの通信を受信し、通信に基
づきデバイスを制御し、かつ/またはデバイスの動作に関する情報をユーザーに提示する
ように構成され得る。例えば、ユーザーは、デバイスに対する現在の設定点温度を見て、
コンピュータを使用してそれを調整することができる。ユーザーは、このリモート通信の
間は構造物内にいてもよいし、または構造物の外部にいてもよい。
スマートホーム環境2400は、壁コンセントインターフェース2411を使って、粗くはある
が(ON/OFF)、制御できる古い従来型の洗濯機/乾燥機、および冷蔵庫などの、さまざまな
非通信型のレガシーアプライアンス2430も含むことができる。スマートホームは、ハザー
ド検出ユニット2408または照明スイッチ2410によって供給されるIR信号によって制御され
得る、IR制御壁面設置型エアコンまたは他のIR制御デバイスなどの、さまざまな部分的な
通信を行うレガシーアプライアンス2432をさらに含むことができる。
いくつかの実施形態におけるスマートホーム2400は、リモートサーバーを介して互いに
通信し、同期化を実行するようにすべて動作可能である多数のクライアントデバイスおよ
びアクセスデバイスを含む環境である。しかし、当業者であれば、そのような環境は、図
34に示されているものよりも少ない、または多い数のコンポーネントを有して等しく適切
に動作できることを理解するであろう。したがって、図34のスマートホーム環境2400の図
は、本質的に例示的であるとみなされ、本発明の教示の範囲を限定するものとしてみなさ
れるべきでない。
図35は、一実施形態による専用コンピュータシステム2500を示している。本明細書で説
明されているリモートサーバー102、監視デバイス108、および/またはアクセスデバイス1
10などのさまざまなエンティティは、そのようなコンピュータシステムとして実装され得
る。上記のプロセスは、上述の方法およびコンポーネントのアクションを実行するように
コンピュータシステムに指令するコンピュータプログラム製品によって実装され得る。そ
れぞれのそのようなコンピュータプログラム製品は、対応するアクションを実行するよう
にコンピュータシステムのプロセッサに指令するコンピュータ可読記録媒体上に具現化さ
れた命令(コード)のセットを備えることができる。これらの命令は、逐次的に、または並
行して(異なる処理スレッドなどの下で)、またはこれらの組み合わせで実行するように構
成され得る。
専用コンピュータシステム2500は、コンピュータ2502、コンピュータ2502に結合された
モニター2504、コンピュータ2502に結合された(オプションの)1つまたは複数の追加のユ
ーザー出力デバイス2504、コンピュータ2502に結合された1つまたは複数のユーザー入力
デバイス2506(例えば、キーボード、マウス、トラックボール、タッチスクリーン)、コン
ピュータ2502に結合されたオプションの通信インターフェース2508、コンピュータ2502内
の有形のコンピュータ可読メモリに格納されているコンピュータプログラム製品2510を備
える。コンピュータプログラム製品2510は、上で説明されている方法を実行するようにシ
ステム2500に指令する。コンピュータ2502は、バスサブシステム2514を介して多数の周辺
デバイスと通信する1つまたは複数のプロセッサ2512を含むことができる。これらの周辺
デバイスは、ユーザー出力デバイス2504、ユーザー入力デバイス2506、通信インターフェ
ース2508、および有形のコンピュータ可読メモリの形態をとる、ランダムアクセスメモリ
(RAM)2514および不揮発性ストレージドライブ2516(例えば、ディスクドライブ、光ドライ
ブ、ソリッドステートドライブ)などの、ストレージサブシステムを含み得る。
コンピュータプログラム製品2510は、コンピュータ2502にアクセス可能な不揮発性スト
レージドライブ2516または別のコンピュータ可読記録媒体に格納され、メモリ2514内にロ
ードされ得る。それぞれのプロセッサ2512は、Intel(登録商標)またはAdvanced Micro De
vices, Inc.(登録商標)などのマイクロプロセッサを備え得る。コンピュータプログラム
製品2510をサポートするために、コンピュータ2502は、上述のコンポーネントとの製品25
10の通信、さらにはコンピュータプログラム製品2510をサポートする上述のコンポーネン
トの間の通信を処理するオペレーティングシステムを稼働させる。オペレーティングシス
テムの例として、Microsoft CorporationのWindows(登録商標)など、Sun Microsystemsの
Solaris(登録商標)、LINUX(登録商標)、およびUNIX(登録商標)などが挙げられる。
ユーザー入力デバイス2506は、情報をコンピュータシステム2502に入力するための可能
なあらゆる種類のデバイスおよびメカニズムを含む。これらは、キーボード、キーパッド
、マウス、スキャナー、デジタルドローイングパッド、ディスプレイに組み込まれたタッ
チスクリーン、音声認識システムなどのオーディオ入力デバイス、マイクロフォン、およ
び他の種類の入力デバイスを含み得る。さまざまな実施形態において、ユーザー入力デバ
イス2506は、典型的には、コンピュータマウス、トラックボール、トラックパッド、ジョ
イスティック、ワイヤレスリモート、ドローイングタブレット、音声コマンドシステムと
して具現化される。ユーザー入力デバイス2506は、典型的には、ユーザーがボタンのクリ
ックなどのコマンドを介して、モニター2504上に現れるオブジェクト、アイコン、および
テキストなどを選択することを可能にする。ユーザー出力デバイス2504は、情報をコンピ
ュータシステム2502から出力するための可能なあらゆる種類のデバイスおよびメカニズム
を含む。これらは、ディスプレイ(例えば、モニター2504)、プリンタ、オーディオ出力デ
バイスなどの非視覚的ディスプレイ、などを含み得る。
通信インターフェース2508は、他の通信ネットワーク2518およびデバイスへのインター
フェースを提供し、他のシステム、WAN、および/またはインターネットからデータを受信
し、これらにデータを送信するためのインターフェースとして使用され得る。通信インタ
ーフェース2508の実施形態は、典型的には、イーサネット(登録商標)カード、モデム(
電話、衛星、ケーブル、ISDN)、(非同期)デジタル加入者回線(DSL)ユニット、Fire Wire(
登録商標)インターフェース、USB(登録商標)インターフェース、およびワイヤレスネット
ワークアダプタなどを含む。例えば、通信インターフェース2508は、コンピュータネット
ワーク、またはFire Wire(登録商標)バスなどに結合され得る。他の実施形態では、通信
インターフェース2508は、コンピュータ2502のマザーボード上に物理的に一体化され、か
つ/またはソフトウェアプログラムなどであってもよい。
RAM2514および不揮発性ストレージドライブ2516は、実行可能コンピュータコード、ま
たは人間可読コードなどを含む、本発明のコンピュータプログラム製品の実施形態などの
データを格納するように構成された有形のコンピュータ可読記録媒体の例である。他の種
類の有形のコンピュータ可読記録媒体として、フロッピィ(登録商標)ディスク、取り外
し可能ハードディスク、CD-ROM、DVD、バーコードなどの光記憶媒体、フラッシュメモリ
、リードオンリーメモリ(ROM)、バッテリバックアップ揮発性メモリなどの半導体メモリ
、およびネットワーク接続ストレージデバイスなどが挙げられる。RAM2514および不揮発
性ストレージドライブ2516は、上で説明されているように、本発明のさまざまな実施形態
の機能を提供する基本プログラミングおよびデータ構造体を格納するように構成され得る
本発明の機能を提供するソフトウェア命令セットは、RAM2514および不揮発性ストレー
ジドライブ2516内に格納され得る。これらの命令セットまたはコードは、プロセッサ2512
によって実行されるものとしてよい。RAM2514および不揮発性ストレージドライブ2516は
、本発明に従って使用されるデータおよびデータ構造体を格納するためのリポジトリも提
供することができる。RAM2514および不揮発性ストレージドライブ2516は、プログラム実
行時に命令およびデータを格納するための主ランダムアクセスメモリ(RAM)、ならびに固
定された命令が格納されるリードオンリーメモリ(ROM)を含む多数のメモリを含むことが
できる。RAM2514および不揮発性ストレージドライブ2516は、プログラムおよび/またはデ
ータファイルの永続的(不揮発性)ストレージを構成するファイルストレージサブシステム
を含み得る。RAM2514および不揮発性ストレージドライブ2516は、取り外し可能フラッシ
ュメモリなどの取り外し可能ストレージシステムも含むことができる。
バスサブシステム2514は、コンピュータ2502のさまざまなコンポーネントおよびサブシ
ステムが意図されたとおりに互いに通信することを可能にするメカニズムを提供する。バ
スサブシステム2514は、単一のバスとして概略が示されているが、バスサブシステムの代
替的実施形態は、コンピュータ2502内の複数のバスまたは通信経路を利用することができ
る。
ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装では、これらの方法は、本明細書で説
明されている機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数など)で実施され得
る。命令を明白に具体化する機械可読記録媒体は、本明細書で説明されている方法を実施
する際に使用され得る。例えば、ソフトウェアコードは、メモリ内に格納され得る。メモ
リは、プロセッサ内に、またはプロセッサの外部に実装することができる。本明細書で使
用されているように、「メモリ」という用語は、任意の種類の長期的な、短期的な、揮発
性の、不揮発性の、または他の記憶媒体を指し、メモリの特定の種類、メモリの特定の数
、またはメモリが置かれる媒体の種類に限定されない。
さらに、本明細書で開示されているように、「記憶媒体」という用語は、リードオンリ
ーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、コアメモリ、磁気ディスク記
憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、および/または情報を格納するための
他の機械可読記録媒体を含む、データを格納するための1つまたは複数のメモリを表し得
る。「機械可読記録媒体」という用語は、限定はしないが、携帯型ストレージデバイスま
たは固定ストレージデバイス、光ストレージデバイス、ワイヤレスチャネル、および/ま
たは命令および/またはデータを収容するか、または搬送する格納することができる他の
記憶媒体を含む。
図36は、図33のスマートホームと統合できる拡張可能なデバイスおよびサービスプラッ
トフォームのネットワークレベルの図である。図34の構造物2401を参照しつつ説明されて
いるインテリジェント型ネットワーク接続デバイスのそれぞれは、1つまたは複数のリモ
ートサーバーまたはクラウドコンピューティングシステム2424と通信することができる。
通信は、インターネット2436への接続の確立を、直接(例えば、ワイヤレスキャリアへの3
G/4G接続を使用して)、ハブ型ネットワーク(単純なワイヤレスルーターから、例えば、イ
ンテリジェント型の専用の家全体の制御ノードに至るスキームとすることができる)を通
じて、またはこれらの組み合わせを通じて確立することによって使用可能になる。
リモートサーバーまたはクラウドコンピューティングシステム2424は、スマートホーム
デバイスから動作データ2602を収集することができる。例えば、デバイスは、定期的に動
作データを送信するか、または特定の場合(例えば、カスタマーサポートに依頼するとき)
に動作データを送信することができる。リモートサーバーまたはクラウドコンピューティ
ングシステム2424は、1つまたは複数のサービス2604をさらに提供することができる。サ
ービス2604は、例えば、ソフトウェア更新、カスタマーサポート、センサーデータ収集/
ロギング、リモートアクセス、リモート制御または分散制御、または使用提案(例えば、
性能を改善する、光熱費を低減するなどのための収集された動作データ2602に基づく)を
含み得る。サービス2604に関連付けられているデータは、リモートサーバーまたはクラウ
ドコンピューティングシステム2424側に格納され得、リモートサーバーまたはコンピュー
ティングシステム2424は、適切なタイミングで(例えば、規則正しい間隔で、ユーザーか
ら要求を受信した後などに)データを取り出し、送信することができる。
図36に示されているような、説明されている拡張可能デバイスおよびサービスプラット
フォームの突出した一特徴は、限定することなく、処理エンジン2606であり、これは、単
一のデータ処理サーバー2607(リモートサーバー2424に含まれるか、または別であっても
よい)に集中するか、またはいくつかの異なるコンピューティングエンティティ間に分散
され得る。処理エンジン2606は、デバイスのセットからデータを(例えば、インターネッ
トまたはハブ型ネットワークを介して)受信し、データにインデックスを付け、データを
分析し、かつ/または分析に基づきもしくは分析の一部として統計量を生成するように構
成されたエンジンを含み得る。分析されたデータは、派生データ2608として格納され得る
。分析の結果または統計量は、これ以降、結果を導き出すために使用される動作データを
提供するデバイス、他のデバイス、デバイスのユーザーにウェブページを提供するサーバ
ー、または他の非デバイスエンティティに送り返すことができる。例えば、使用統計量、
他のデバイスの使用に関する使用統計量、使用パターン、および/またはセンサー読み取
り値を要約した統計量を送信することができる。これらの結果または統計量は、インター
ネット2436を介して提供され得る。この様式で、処理エンジン2606は、スマートホームか
ら得られた動作データからさまざまな有用な情報を導き出すように構成され、プログラム
され得る。単一のサーバーが、1つまたは複数のエンジンを含むことができる。
導き出されたデータは、家、近所、または地域毎のデバイスの明示的なプログラムされ
た制御(例えば、電力事業のための需要応答プログラム)から、家毎に支援することができ
る推論抽象化の生成(例えば、家の所有者がバケーションに出かけたため、防犯用検出機
器を最高感度に設定できるという推論を下せる)、統治または慈善目的に使用され得る統
計量および関連する推論抽象化の生成に至る、さまざまな有用な目的のためにさまざまな
異なる粒度で高度に有益であり得る。例えば、処理エンジン2606は、デバイスの集団にお
けるデバイス使用度に関する統計量を生成し、その統計量をデバイスユーザー、サービス
プロバイダ、または他のエンティティ(例えば、統計量に対する金銭的補償を要求したか
、または提供している可能性のある)に送信することができる。具体例として、統計量は
、慈善団体2622、政府機関2624(例えば、食品医薬品局または環境保護庁)、学術機関2626
(例えば,大学の研究者)、企業2628(例えば、デバイス保証またはサービスを関係する機器
に提供する)、または公益事業会社2630に送信され得る。これらのエンティティは、デー
タを使用して、エネルギー使用度を減らす、機先を制して欠陥機器を整備する、高いサー
ビス需要に応じる準備をする、過去のサービス実績などを追跡する、または現在知られて
いるか、もしくは今後開発されるさまざまな有益な機能もしくはタスクを実行するための
プログラムを形成することができる。
図37は、処理エンジン2606、さらにはスマートホームのデバイスを特に参照している、
図36の拡張可能なデバイスおよびサービスプラットフォームの抽象化機能図である。スマ
ートホーム内に置かれているデバイスは、無数のさまざまな異なる個別の能力および制限
を有するが、すべて、それぞれがデータコンシューマ2702(DC)、データソース2704(DS)、
サービスコンシューマ2706(SC)、およびサービスソース2708(SS)であるという点で共通の
特性を共有しているものと考えられ得る。有利には、デバイスがローカルの直接的な目的
を達成するために必要な本質的制御情報を提供することに加えて、拡張可能デバイスおよ
びサービスプラットフォームは、これらのデバイスから流れ出る大量のデータを利用する
ように構成することもできる。それらの直接的機能に関してデバイス自体の実際の動作を
強化または最適化することに加えて、拡張可能デバイスおよびサービスプラットフォーム
は、さまざまな有用な目的を達成するためにさまざまな自動化された、拡張可能な、柔軟
性の高い、かつ/またはスケーラブルな方法でそのデータの「目的を設定し直す」ことを
対象とすることもできる。これらの目的は、例えば、使用度パターン、デバイス効率、お
よび/またはユーザー入力(例えば、特定の機能を要求する)に基づき事前に定義されるか
、または適応するように識別され得る。
例えば、図37は、多数のパラダイム2710を含むものとして処理エンジン2606を示してい
る。処理エンジン2606は、一次または二次デバイス機能を監視し、管理する管理サービス
パラダイム2710aを含むことができる。デバイス機能は、ユーザー入力を与えられたデバ
イスの適切な動作を保証すること、侵入者が住居内にいるか、または住居内に入ろうとし
ているのを推定する(例えば、さらにそれに応答する)こと、デバイスに結合されている機
器の故障(例えば、電球が切れている)を検出すること、エネルギー需要反応事象を実施す
るか、または他の何らかの形でこれに応答すること、または現在の、もしくは予測された
将来の事象もしくは特性をユーザーに警告することを含み得る。処理エンジン2606は、デ
バイス使用度に基づきユーザーの注目する特性(例えば、人口統計情報)、要望、および/
または製品を推定する広告/通信パラダイム2710bをさらに含むことができる。次いで、サ
ービス、販促、製品、またはアップグレードがユーザーに対してオファーされるか、また
は自動的に提供され得る。処理エンジン2606は、ソーシャルネットワークからの情報を使
用するか、または情報をソーシャルネットワークに提供し(例えば、デバイス使用度に基
づき)、かつ/またはユーザーおよび/またはデバイスとソーシャルネットワークプラット
フォームとの相互のやり取りに関連付けられているデータを処理するソーシャルパラダイ
ム2710cをさらに含むことができる。例えば、ソーシャルネットワーク上の信頼できる連
絡先に報告されるようなユーザーのステータスは、照明検出、防犯システム停止またはデ
バイス使用度検出器に基づき、ユーザーが家にいついるかを示すように更新することが可
能である。別の例として、ユーザーは、デバイス使用度統計量を他のユーザーと共有する
ことができるものとしてよい。処理エンジン2606は、ユーザーに難題、規則、コンプライ
アンス規定、および/または報酬を通知する、かつ/または動作データを使用して難題を乗
り切ったかどうか、規則または規定を順守しているかどうか、かつ/または報酬が獲得さ
れたかどうかを判定する難題/規則/コンプライアンス/報酬パラダイム2710dを含むことが
できる。難題、規則、または規定は、省エネ、安全な生活(例えば、有毒物質または発癌
物質への露出を低減する
)、お金の節約および/または機器の延命、健康改善などの取り組みに関係し得る。
処理エンジンは、外来ソースからの外来情報2716を統合するか、または他の何らかの形
で利用して、1つまたは複数の処理パラダイムの機能を改善することができる。外来情報2
716は、デバイスから受信された動作データを解釈する、デバイスの近くの環境(例えば、
デバイスが封じ込められている構造物の外)の特性を判定する、ユーザーから利用可能な
サービスまたは製品を決定する、ソーシャルネットワークまたはソーシャルネットワーク
情報を識別する、デバイスなどの近くのエンティティ(例えば、救急隊、警察、または病
院などの公共サービスエンティティ)の連絡先情報を決定する、家または近所に関連付け
られている統計的条件または環境的条件、傾向、もしくは他の情報を識別する、などのた
めに使用され得る。
並外れて広範な、さまざまな利点が、通常のものから深いものに至る、説明されている
拡張可能デバイスおよびサービスプラットフォームによってもたらされ、またその範囲内
に収まり得る。したがって、「通常の」一例において、スマートホームのそれぞれの寝室
は、占有センサーを含む煙/火災/CO警報装置を備えることができ、占有センサーは、占有
者が眠っているか、または目覚めているかを推論する(例えば、運動検出、顔認識、可聴
音パターンなどを用いて)こともできる。重大な火災事象が感知された場合、離れたとこ
ろにある防犯/監視サービスまたは消防署は、それぞれの寝室に何人の占有者がいるか、
それらの占有者がまだ眠っている(もしくは動けない)か、または寝室から適切に退去して
いるかどうかの知らせを受ける。これは、もちろん、説明されている拡張可能デバイスお
よびサービスプラットフォームが備える非常に有利な機能であるが、利用可能にすること
ができるより大きな「インテリジェンス」の潜在的可能性を真に示すことができる実質的
により「深い」例があり得る。たぶんより「深い」例を用いることで、火災安全のために
使用されている同じデータの寝室占有データについて、近隣の子供の成長および教育の社
会的パラダイムの文脈において処理エンジン2606によって「目的を設定し直す」こともで
きる。したがって、例えば、「通常の」例で説明されている同じ寝室占有データおよび運
動データを収集し、特定の郵便番号の地域内の学童の睡眠パターンが識別され追跡され得
る処理(適切に匿名化されて)に利用可能にできる。学童の睡眠パターンの局部的変動が識
別され、例えば、地域の学校の異なる栄養プログラムに対して相関され得る。
本特許明細書で説明されている同期化/認証技術は、理論的に達成可能であるものと毎
日のホームオートメーションおよび制御に対して費用効果があり顧客にとって都合のよい
様式で実施するために実用的であるものとの間に有利なバランスが得られるという点で、
本明細書で説明されているスマートホームデバイスの多くに関連して適用されたときに特
に望ましいものであることが判明している。したがって、デバイス同期化に関して、説明
されている方法はほぼ間違いなくある程度の待ち時間またはある程度の不完全さを「競合
状態」結果においてもたらす可能性があるが(例えば、2台のスマートフォンが同時に同じ
サーモスタットを制御しようとしている場合)、ホームネットワーク問題、Wi-Fiの途切れ
、およびいくつかのデバイス(エネルギーバッファリングされた盗電するサーモスタット
など)がかなりの時間、「スリープ」モードに入っている必要があることなどの、さまざ
まな有害事象に対処し、それらから復旧することをよりうまく行える。さらに、これらの
方法は、適度のコストで一般的に利用できるデータサービスプラットフォーム上で有利に
実施可能である。同様に、デバイス認証に関して、説明されている方法は、結果として未
認証の第三者スマートデバイスがリモートサービスによってサービスされる利点を享受す
ることになるおそれのあるいくつかの理論的な弱点をほぼ間違いなく引き起こす可能性が
あるが(しかし、サービスの合法的顧客の機密顧客データへのアクセスはないことが重要
である)、新しいデバイスに対する実用的な現実世界の接続性および切断されたデバイス
に対する再接続性をユーザーによる広範な手動プロセス(例えば、MACアドレスを入力する
、パスワードをリセットするために電話をかける、など)なしで促進することがよりうま
く行える。
上記の説明では、実施形態を十分理解できるように、具体的に詳細を述べている。しか
し、実施形態は、これらの具体的な詳細がなくても実施され得ることは理解される。例え
ば、回路は、不要な詳しさで実施形態を分かりにくくしないようにブロック図で示され得
る。他の場合には、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技術
は、これらの実施形態が不明確にならないよう、不要な詳細を述べることなく示され得る
上で説明されている技術、ブロック、ステップ、および手段の実装は、さまざまな方法
で実行され得る。例えば、これらの技術、ブロック、ステップ、および手段は、ハードウ
ェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせで実装することができる。ハードウェア
による実装では、処理ニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタ
ルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジッ
クデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コント
ローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、上で説明されている機能を実行す
るように設計されている他の電子ユニット内に、かつ/またはこれらの組み合わせで実装
することができる。
また、実施形態は、流れ図、フローダイアグラム、データフローダイアグラム、構造図
、またはブロック図として示されているプロセスとして説明され得ることに留意されたい
。流れ図ではオペレーションを逐次プロセスとして記述している場合があるが、オペレー
ションの多くは、並列または同時実行することが可能である。それに加えて、オペレーシ
ョンの順序を変更することができる。プロセスは、そのオペレーションが完了した場合に
終了するが、図に含まれていない追加ステップを有している場合もある。プロセスは、メ
ソッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセ
スが関数に対応している場合、その終了は呼び出し側関数またはメイン関数への関数の戻
りに対応する。
さらに、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、スクリプト言語、ファームウェア
、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、および/またはこれらの組み
合わせによって実施され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、スクリプ
ト言語、および/またはマイクロコードで実施される場合、必要なタスクを実行するため
のプログラムコードまたはコードセグメントは、記憶媒体などの機械可読記録媒体内に格
納することができる。コードセグメントまたは機械実行可能命令は、プロシージャ、関数
、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパ
ッケージ、スクリプト、クラス、または命令、データ構造体、および/もしくはプログラ
ムステートメントの組み合わせを表し得る。コードセグメントは、情報、データ、引数、
パラメータ、および/またはメモリ内容を受け渡し、かつ/または受信することにより、他
のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、
データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク
伝送などを含む、任意の好適な手段を介して受け渡されるか、転送されるか、または伝送
され得る。
本開示の原理が特定の装置および方法に関連して上で説明されたが、この説明は例によ
ってのみなされており、本教示の範囲に関する限定としてなされないことを、明確に理解
されたい。
100 システム
102 リモートサーバー
102A 「B1」
102N 「BN」
102S 「BS」
104 クライアントデバイス
106 ネットワーク
108 監視デバイス
108A 「B1」
108N 「BN」
108S 「BS」
110 アクセスデバイス
110A 「B1」
110N 「BN」
110S 「BS」
112 登録サーバー
114 同期化サーバー
114Aから114M 同期化サーバー
116 ロギングサーバー
118 ストレージ要素
120 セキュリティモジュール
122 認証モジュール
124 調整モジュール
126 セッション識別生成器
128 ストレージ要素
128A 登録サーバーロケーション
128B デバイス識別子
128C 現在のソフトウェアバージョン
128D 情報の1つまたは複数のバケット
128E 既定の資格証明書
128F 割り当てられた資格証明書
140 セキュリティモジュール
142 認証モジュール
144 層リダイレクションモジュール
146 ソフトウェア更新モジュール
148 同期化サーバー識別モジュール
150 ストレージ要素
150A 同期化サーバー識別子
150B ソフトウェアバージョン/アップデータマップ
150C ソフトウェアバージョン/層マップ
150D デバイス識別子/層マップ
150G 資格証明書
160 セキュリティモジュール
162 認証モジュール
164 クライアントアロケータモジュール
166 関連するバケット識別子
168 バケット生成器
170 バージョン生成器
172 タイムスタンプ生成器
174 調整モジュール
178 ストレージ要素
178A 同期化サーバー識別子
178B デバイス識別子
178C デバイス識別子/バケットマップ
178D デバイス識別子/ユーザーアカウントマップ
180 セキュリティモジュール
182 認証モジュール
184 カテゴライザーモジュール
186 データストレージ要素
190 バケット
190A、190B サブセット
192 バケット
194、196 バケット
198 既定の資格証明書
199 割り当てられた資格証明書
200 プロトコルスタック
202 物理レイヤ
204 データリンクレイヤ
206 ネットワークレイヤ
208 トランスポートレイヤ
210 アプリケーションレイヤ
210A 第1のレイヤ
210B 第2のレイヤ
300 通信シーケンス
302 オペレーション
304 オペレーション
306から314 オペレーション
316 オペレーション
318 オペレーション
320 オペレーション
322 オペレーション
324 オペレーション
326 オペレーション
400 通信シーケンス
400 プロセス
402 オペレーション
404 オペレーション
406 オペレーション
408 オペレーション
410 オペレーション
412 オペレーション
414 オペレーション
416 オペレーション
418 オペレーション
500 通信シーケンス
500 プロセス
502 オペレーション
504 オペレーション
506 オペレーション
508 オペレーション
510 オペレーション
512 オペレーション
514 オペレーション
516 オペレーション
518 オペレーション
600 通信シーケンス
600 プロセス
602 オペレーション
604 オペレーション
606 オペレーション
608 オペレーション
612 オペレーション
614 オペレーション
616 オペレーション
618 オペレーション
700 通信シーケンス
700 プロセス
702 オペレーション
704 オペレーション
706 同期化サーバー
706 オペレーション
708 オペレーション
800 通信シーケンス
800 プロセス
802 オペレーション
804 オペレーション
810 プロセス
812 オペレーション
814 オペレーション
816 オペレーション
818 オペレーション
820 プロセス
820 登録サーバー
822 オペレーション
824 オペレーション
828 オペレーション
830 オペレーション
830 二次登録サーバー
900 通信シーケンス
900 プロセス
902 オペレーション
902 ソフトウェアバージョン
904 オペレーション
904 ソフトウェア更新サーバー
906 オペレーション
908 オペレーション
910 プロセス
912 オペレーション
914 オペレーション
916 オペレーション
918 オペレーション
920 オペレーション
922 オペレーション
930 プロセス
932 オペレーション
934 オペレーション
936 オペレーション
938 オペレーション
1000 通信シーケンス
1000 プロセス
1002 オペレーション
1010 プロセス
1012 オペレーション
1014 オペレーション
1016 オペレーション
1018 オペレーション
1020 プロセス
1022 オペレーション
1024 オペレーション
1026 オペレーション
1100 通信シーケンス
1100 プロセス
1110 プロセス
1112 オペレーション
1114 オペレーション
1116 オペレーション
1118 オペレーション
1120 プロセス
1122 オペレーション
1124 オペレーション
1126 オペレーション
1128 オペレーション
1130 オペレーション
1132 オペレーション
1200 通信シーケンス
1200 プロセス
1210 プロセス
1212 オペレーション
1214 オペレーション
1216 オペレーション
1218 オペレーション
1220 オペレーション
1232 オペレーション
1234 オペレーション
1236 オペレーション
1238 オペレーション
1300 通信シーケンス
1300 プロセス
1302 オペレーション
1304 オペレーション
1310 プロセス
1312 オペレーション
1314 オペレーション
1316 オペレーション
1318 オペレーション
1320 プロセス
1322 オペレーション
1324 オペレーション
1326 オペレーション
1328 オペレーション
1330 オペレーション
1340 プロセス
1342 オペレーション
1344 オペレーション
1346 オペレーション
1348 オペレーション
1350 オペレーション
1352 オペレーション
1360 プロセス
1362 オペレーション
1364 オペレーション
1366 オペレーション
1368 オペレーション
1370 オペレーション
1400 通信シーケンス
1400 プロセス
1402 オペレーション
1404 オペレーション
1410 プロセス
1414 オペレーション
1416 オペレーション
1420 プロセス
1422 オペレーション
1424 オペレーション
1426 オペレーション
1428 オペレーション
1430 オペレーション
1440 プロセス
1442から1446 オペレーション
1448 オペレーション
1450 オペレーション
1452 オペレーション
1454 オペレーション
1500 プロセス
1504 オペレーション
1506 オペレーション
1508 オペレーション
1510 オペレーション
1512 オペレーション
1512A オペレーション
1512B オペレーション
1512C オペレーション
1512D オペレーション
1512E オペレーション
1514 オペレーション
1516 オペレーション
1600 プロセス
1602 オペレーション
1604 オペレーション
1604A オペレーション
1604B オペレーション
1604C オペレーション
1604D オペレーション
1604F オペレーション
1604G オペレーション
1604H オペレーション
1606 オペレーション
1606B オペレーション
1606C オペレーション
1606D オペレーション
1606E オペレーション
1608 オペレーション
1610 オペレーション
1612 オペレーション
1614 オペレーション
1700 バケット
1702 バケット
1704 変更
1706 バケット
1708 バケット
1710 バケット
1712 バケット
1714 バケット
1716 バケット
1718 バケット
1720 バケット
1722 バケット
1724 バケット
1726 バケット
1728 バケット
1730 バケット
1732 バケット
1734 バケット
1736 バケット
1738 バケット
1740 バケット
1742 バケット
1744 バケット
1746 変更
1748 バケット
1750 バケット
1756 バケット
1758 バケット
1760 バケット
1762 バケット
1764 バケット
1800 通信シーケンス
1800 プロセス
1802 オペレーション
1810 プロセス
1812 オペレーション
1814 オペレーション
1816 オペレーション
1818 オペレーション
1820 オペレーション
1822 オペレーション
1824 オペレーション
1830 プロセス
1832 オペレーション
1834 オペレーション
1836 オペレーション
1838 オペレーション
1840 オペレーション
1842 オペレーション
1844 オペレーション
1846 オペレーション
1848 オペレーション
1850 オペレーション
1852 オペレーション
1860 プロセス
1862 オペレーション
1864 オペレーション
1866 オペレーション
1868 オペレーション
1870 オペレーション
1870 プロセス
1870A オペレーション
1870B オペレーション
1870C オペレーション
1870G オペレーション
1870H オペレーション
1870I オペレーション
1870J オペレーション
1870K オペレーション
1870N オペレーション
1870O オペレーション
1870P オペレーション
1870Q オペレーション
1870R オペレーション
1870T オペレーション
1870U オペレーション
1870V オペレーション
1870W オペレーション
1872 オペレーション
1900 通信シーケンス
1902 オペレーション
1904 オペレーション
1910 プロセス
1912 オペレーション
1914 オペレーション
1916 オペレーション
1918 オペレーション
1920 オペレーション
1930 プロセス
1932 オペレーション
1936 オペレーション
1938 オペレーション
1940 オペレーション
1942 オペレーション
1944 オペレーション
1946 オペレーション
1950 オペレーション
2000 通信シーケンス
2002 オペレーション
2004 オペレーション
2006 オペレーション
2010 プロセス
2012 オペレーション
2016 オペレーション
2018 オペレーション
2018 オペレーション
2020 オペレーション
2022 オペレーション
2024 オペレーション
2026 オペレーション
2100 通信シーケンス
2102 オペレーション
2104 オペレーション
2106 オペレーション
2110 プロセス
2112 オペレーション
2116 オペレーション
2118 オペレーション
2120 オペレーション
2130 プロセス
2132 オペレーション
2134 オペレーション
2136 オペレーション
2138 オペレーション
2140 オペレーション
2142 オペレーション
2144 オペレーション
2200 通信シーケンス
2202 オペレーション
2204 オペレーション
2210 プロセス
2212 オペレーション
2214 オペレーション
2216 オペレーション
2218 オペレーション
2220 プロセス
2222 オペレーション
2224 オペレーション
2226 オペレーション
2228 オペレーション
2302 センサー
2304 ユーザーインターフェースコンポーネント
2306 電源接続部
2308 バッテリ
2310 通信コンポーネント
2312 ドッキングステーション
2314 交換可能モジュール
2316 インテリジェント型コンポーネント
2400 スマートホーム環境
2401 構造物
2402 部屋
2403 壁
2404 床
2405 天井
2406 インテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続サーモスタット
2407 冷暖房空調設備(HVAC)システム
2408 インテリジェント型ネットワーク接続マルチセンサーハザード検出ユニット
2409 インテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続通用門インターフェース
デバイス
2410 インテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続壁面照明スイッチ
2411 インテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続壁コンセントインターフ
ェースデバイス
2412 インテリジェント型マルチセンサーネットワーク接続アプライアンス
2414 プールヒーター
2416 灌漑システム
2420 アクセスデバイス
2422 アクセスデバイス
2424 リモートサーバー
2424 クラウドコンピューティングシステム
2430 レガシーアプライアンス
2432 レガシーアプライアンス
2434 ワイヤレスルーター
2436 インターネット
2500 専用コンピュータシステム
2502 コンピュータ
2504 モニター
2504 ユーザー出力デバイス
2506 ユーザー入力デバイス
2508 通信インターフェース
2510 コンピュータプログラム製品
2512 プロセッサ
2514 バスサブシステム
2514 ランダムアクセスメモリ(RAM)
2516 不揮発性ストレージドライブ
2518 通信ネットワーク
2602 動作データ
2604 サービス
2606 処理エンジン
2607 データ処理サーバー
2608 派生データ
2622 慈善団体
2624 政府機関
2626 学術機関
2628 企業
2630 公益事業会社
2702 データコンシューマ
2704 データソース
2706 サービスコンシューマ
2708 サービスソース
2710 パラダイム
2710a 管理サービスパラダイム
2710b 広告/通信パラダイム
2710c ソーシャルパラダイム
2710d 難題/規則/コンプライアンス/報酬パラダイム
2716 外来情報

Claims (20)

  1. クライアントデバイスとサーバーとの間でデータバケットを同期する方法であって、
    前記サーバーによって、前記サーバーに格納された第1のバケットを更新するようにとの要求を受信するステップを含み、
    前記サーバーに格納された前記第1のバケットは、前記クライアントデバイスに格納された第2のバケットに対応し、
    前記第1のバケットは第1の値を含み、前記第1のバケットには第1のタイムスタンプおよび第1のバージョン識別子が割当てられ、
    前記要求は第2の値および第2のバージョン識別子を含み、前記要求は第2のタイムスタンプに関連付けられ、前記方法はさらに、
    前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプが前記第1のタイムスタンプよりも新しいと判断するステップと、
    前記サーバーによって、前記第2のバージョン識別子が前記第1のバージョン識別子と一致していると判断するステップと、
    前記第2のタイムスタンプが前記第1のタイムスタンプよりも新しいと判断するステップと、前記第2のバージョン識別子が前記第1のバージョン識別子と一致していると判断するステップとの後、
    前記サーバーによって、前記第1のバケット内の前記第1の値を前記要求のうちの前記第2の値と置換えるステップと、
    前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプを前記第1のバケットに割当てるステップと、
    前記サーバーによって新しいバージョン識別子を生成するステップと、
    前記サーバーによって、前記新しいバージョン識別子を前記第1のバケットに割当てるステップと、
    前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプおよび前記新しいバージョン識別子を前記クライアントデバイスに送信するステップとを含む、方法。
  2. 前記第1のバケットは複数のフィールド-値ペアを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の値は前記複数のフィールド-値ペアのうちの1つに属しており、前記複数のフィールド-値ペアのうちの残りはいずれも前記要求によって変更されない、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第2のバージョン識別子が前記第1のバージョン識別子と一致していると判断するステップは、前記第1のバケットのコンテンツが前記クライアントデバイスにおける前記第2のバケットのコンテンツとその時点で同じであることを示す、請求項1に記載の方法。
  5. 前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプを生成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記クライアントデバイスが、前記サーバーにおける前記第1のバケットに対するサブスクリプション要求によってサブスクライブされる、請求項1に記載の方法。
  7. 前記サーバーによって、前記サーバーに格納された前記第1のバケットを更新するようにとの第2の要求を受信するステップをさらに含み、前記第2の要求は第3の値および第3のバージョン識別子を含み、前記第2の要求は第3のタイムスタンプに関連付けられ、前記方法はさらに、
    前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプが前記第3のタイムスタンプよりも新しいと判断するステップと、
    前記サーバーによって、前記第のタイムスタンプが前記第3のタイムスタンプよりも新しいと判断するステップの後、前記第1のバケットのコンテンツ、前記第2のタイムスタンプおよび新しいバージョン識別子を前記クライアントデバイスに送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記サーバーによって、前記サーバーに格納された前記第1のバケットを更新するようにとの第2の要求を受信するステップをさらに含み、前記第2の要求は第3の値および第3のバージョン識別子を含み、前記第2の要求は第3のタイムスタンプに関連付けられ、前記方法さらに、
    前記サーバーによって、前記第3のタイムスタンプが前記第2のタイムスタンプよりも新しいと判断するステップと、
    前記サーバーによって、前記第3のバージョン識別子が前記新しいバージョン識別子と一致していないと判断するステップと、
    前記第3のタイムスタンプが前記第2のタイムスタンプよりも新しいと判断するステップと、前記第3のバージョン識別子が前記新しいバージョン識別子と一致していないと判断するステップとの後、
    前記サーバーによって、前記第1のバケット内の前記第2の値を前記要求のうちの前記第3の値と置換えるステップと、
    前記サーバーによって、前記第3のタイムスタンプを前記第1のバケットに割当てるステップと、
    前記サーバーによって、第2の新しいバージョン識別子を生成するステップと、
    前記サーバーによって、前記第2の新しいバージョン識別子を前記第1のバケットに割当てるステップと、
    前記サーバーによって、前記第3のタイムスタンプ、前記第2の新しいバージョン識別子および前記第1のバケットのコンテンツを前記クライアントデバイスに送信するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記サーバーに格納された楽観的同時並行性フラグの値により前記第1のバケット内の前記第1の値を前記要求のうちの前記第3の値と置換えることが可能になると判断するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプ、前記新しいバージョン識別子および前記第1のバケットのコンテンツを、前記第1のバケットにサブスクライブされた1つ以上の他のクライアントデバイスに送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. クライアントデバイスとの間でデータバケットを同期させるためのサーバーであって、
    1つ以上のプロセッサと、
    1つ以上のメモリデバイスとを含み、前記1つ以上のメモリデバイスは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると前記1つ以上のプロセッサに以下の動作を実行させる命令を含み、前記以下の動作は、
    前記サーバーによって、前記サーバーに格納された第1のバケットを更新するようにとの要求を受信する動作を含み、
    前記サーバーに格納された前記第1のバケットは前記クライアントデバイスに格納された第2のバケットに対応し、
    前記第1のバケットは第1の値を含み、前記第1のバケットには第1のタイムスタンプおよび第1のバージョン識別子が割当てられ、
    前記要求は第2の値および第2のバージョン識別子を含み、前記要求は第2のタイムスタンプに関連付けられ、前記動作はさらに、
    前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプが前記第1のタイムスタンプよりも新しいと判断する動作と、
    前記サーバーによって、前記第2のバージョン識別子が前記第1のバージョン識別子と一致していると判断する動作と、
    前記第2のタイムスタンプが前記第1のタイムスタンプよりも新しいと判断する動作と、前記第2のバージョン識別子が前記第1のバージョン識別子と一致していると判断する動作との後、
    前記サーバーによって、前記第1のバケット内の前記第1の値を前記要求のうちの前記第2の値と置換える動作と、
    前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプを前記第1のバケットに割当てる動作と、
    前記サーバーによって、新しいバージョン識別子を生成する動作と、
    前記サーバーによって、前記新しいバージョン識別子を前記第1のバケットに割当てる動作と、
    前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプおよび前記新しいバージョン識別子を前記クライアントデバイスに送信する動作とを含む、サーバー。
  12. 前記第1のバケットは複数のフィールド-値ペアを含む、請求項11に記載のサーバー。
  13. 前記第1の値は前記複数のフィールド-値ペアのうちの1つに属しており、前記複数のフィールド-値ペアのうちの残りはいずれも前記要求によって変更されない、請求項12に記載のサーバー。
  14. 前記第2のバージョン識別子が前記第1のバージョン識別子と一致していると判断する動作は、前記第1のバケットのコンテンツが前記クライアントデバイスにおける前記第2のバケットのコンテンツとその時点で同じであることを示す、請求項11に記載のサーバー。
  15. 前記動作はさらに、前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプを生成する動作を含む、請求項11に記載のサーバー。
  16. 前記クライアントデバイスが、前記サーバーにおける前記第1のバケットに対するサブスクリプション要求によってサブスクライブされる、請求項11に記載のサーバー。
  17. 前記動作はさらに、
    前記サーバーによって、前記サーバーに格納された前記第1のバケットを更新するようにとの第2の要求を受信する動作をさらに含み、前記第2の要求は第3の値および第3のバージョン識別子を含み、前記第2の要求は第3のタイムスタンプに関連付けられ、前記動作はさらに、
    前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプが前記第3のタイムスタンプよりも新しいと判断する動作と、
    前記サーバーによって、前記第のタイムスタンプが前記第3のタイムスタンプよりも新しいと判断する動作の後、前記第1のバケットのコンテンツ、前記第2のタイムスタンプおよび新しいバージョン識別子を前記クライアントデバイスに送信する動作とを含む、請求項11に記載のサーバー。
  18. 前記動作はさらに、
    前記サーバーによって、前記サーバーに格納された前記第1のバケットを更新するようにとの第2の要求を受信する動作をさらに含み、前記第2の要求は第3の値および第3のバージョン識別子を含み、前記第2の要求は第3のタイムスタンプに関連付けられ、前記動作はさらに、
    前記サーバーによって、前記第3のタイムスタンプが前記第2のタイムスタンプよりも新しいと判断する動作と、
    前記サーバーによって、前記第3のバージョン識別子が前記新しいバージョン識別子と一致していないと判断する動作と、
    前記第3のタイムスタンプが前記第2のタイムスタンプよりも新しいと判断する動作と、前記第3のバージョン識別子が前記新しいバージョン識別子と一致していないと判断する動作との後、
    前記サーバーによって、前記第1のバケット内の前記第2の値を前記要求のうちの前記第3の値と置換える動作と、
    前記サーバーによって、前記第3のタイムスタンプを前記第1のバケットに割当てる動作と、
    前記サーバーによって、第2の新しいバージョン識別子を生成する動作と、
    前記サーバーによって、前記第2の新しいバージョン識別子を前記第1のバケットに割当てる動作と、
    前記サーバーによって、前記第3のタイムスタンプ、前記第2の新しいバージョン識別子および前記第1のバケットのコンテンツを前記クライアントデバイスに送信する動作とを含む、請求項11に記載のサーバー。
  19. 前記動作はさらに、前記サーバーに格納された楽観的同時並行性フラグの値により前記第1のバケット内の前記第1の値を前記要求のうちの前記第3の値と置換えることが可能になると判断する動作を含む、請求項18に記載のサーバー。
  20. 前記動作はさらに、前記サーバーによって、前記第2のタイムスタンプ、前記新しいバージョン識別子および前記第1のバケットのコンテンツを、前記第1のバケットにサブスクライブされた1つ以上の他のクライアントデバイスに送信する動作をさらに含む、請求項11に記載のサーバー。
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