JP6826017B2 - 磁気ディスク装置及びリード処理方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、磁気ディスク装置及びリード処理方法に関する。
磁気ディスク装置は、ディスクの記録層を構成する磁性体粒子の微細化が進んでいる。磁気ディスク装置では、磁性体粒子が微細化されるに従って熱安定性が低下し、熱エネルギによって磁性体粒子の磁化方向が自由に反転する熱揺らぎ現象が生じ得る。熱揺らぎ現象が生じたことで磁性体粒子の磁化方向が反転した場合、磁気ディスク装置は、データを正確にリードできない可能性がある。
米国特許第7173783号明細書 米国特許第8819527号明細書 米国特許第7440208号明細書
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、リードしたデータの信頼性を向上する磁気ディスク装置及びリード処理方法を提供することである。
本実施形態に係る磁気ディスク装置は、ディスクと、前記ディスクに対してデータをライトし、前記ディスクからデータをリードするヘッドと、コントローラと、前記ディスクからリードした第1データに基づいて前記第1データを前記ディスクにライトしたときの第2データを生成し、前記第2データに基づいて熱揺らぎ現象による前記第1データの振幅の変化を示す第3データを生成し、前記第3データに基づいて前記第1データを調整する、コントローラとを備える。
図1は、実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図2は、熱揺らぎ現象の一例を説明するための模式図である。 図3は、熱揺らぎ現象の一例を説明するための模式図である。 図4は、熱揺らぎ現象によるリードデータの再生波形の振幅の変化の一例を示す図である。 図5は、熱揺らぎ現象が生じた場合のリードデータの再生波形の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係るR/Wチャネルのリード系の構成例を示すブロック図である。 図7は、実施形態に係る熱揺らぎ処理部の構成例を示すブロック図である。 図8は、実施形態に係る反転部の処理の一例を説明するための図である。 図9は、本実施形態に係る熱揺らぎ処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施形態に係る熱揺らぎ処理を実行するタイミングの一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面は、一例であって、発明の範囲を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気ディスク装置1の構成を示すブロック図である。
磁気ディスク装置1は、後述するヘッドディスクアセンブリ(HDA)と、ドライバIC20と、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC、又はプリアンプ)30と、揮発性メモリ70と、バッファメモリ(バッファ)80と、不揮発性メモリ90と、1チップの集積回路であるシステムコントローラ130とを備える。また、磁気ディスク装置1は、ホストシステム(ホスト)100と接続される。
HDAは、磁気ディスク(以下、ディスク)10と、スピンドルモータ(SPM)12と、ヘッド15を搭載しているアーム13と、ボイスコイルモータ(VCM)14とを有する。ディスク10は、スピンドルモータ12により回転する。アーム13及びVCM14は、アクチュエータを構成している。アクチュエータは、VCM14の駆動により、アーム13に搭載されているヘッド15をディスク10上の目標位置まで移動制御する。ディスク10およびヘッド15は、2つ以上の数が設けられてもよい。以下、ホスト100から転送されてディスク10にライトされるデータをライトデータと称し、ディスク10からリードされてホスト100に転送されるデータをリードデータと称する。なお、リードデータ及びライトデータを単にデータと称する場合もある。
ディスク10は、その記録領域に、ユーザから利用可能な記録領域10aと、システム管理に必要な情報をライトするシステムエリア10bとが割り当てられている。ディスク10は、後述するヘッド15のライトヘッド15Wから印加されるライトデータのデータパターンに対応する記録磁界により磁化されることでデータがライトされる。ディスク10は、各トラックにおいて、ライトデータの波形(又は、ビットパターン)に対応する情報領域毎に同じ方向に磁化される。そのため、情報領域に含まれる複数の磁性体粒子は、実質的には同じ方向に磁化されている。以下、情報領域に含まれる複数の磁性体粒子を単に情報領域と称する場合もある。例えば、情報領域は、ライトデータのnT(n=正の整数:1、2、3、4…)の波形に対応する。ディスク10では、時間の経過とともに、熱エネルギによって磁性体粒子の磁化方向が自由に極性反転する現象(以下、熱揺らぎ現象と称する)が生じ得る。熱揺らぎ現象は、磁性体粒子の大きさ(グレインサイズ)が小さくなるに従って、顕著に現れてくる。
ヘッド15は、スライダを本体として、当該スライダに実装されているライトヘッド15W、及びリードヘッド15Rを備える。ライトヘッド15Wは、ディスク10上にデータをライトする。例えば、ライトヘッド15Wは、ディスク10にライトデータに対応する記録磁界を印加してディスク10を磁化することで、ディスク10にデータをライトする。リードヘッド15Rは、ディスク10上のデータトラックに記録されているデータをリードする。例えば、リードヘッド15Rは、ディスク10の各情報領域の磁化の方向を検出することで、ディスク10からデータをリードする。
図2及び図3は、熱揺らぎ現象の一例を説明するための模式図である。図2及び図3は、ディスク10の一部の磁化の状態を示している。図2は、ライトデータをライトした直後のディスク10の一部の磁化の状態を示している。図3は、図2から所定の時間経過した後のディスク10の一部の磁化の状態を示している。図2及び図3において、縦軸は、ディスク10の半径方向を示し、横軸は、ディスク10の円周方向を示している。換言すると、円周方向は、半径方向に垂直に交差する方向である。図2及び図3では、円周方向は、説明の便宜上、直線状に延びているが、実際には曲線状になっている。図2及び図3には、情報領域IA1、IA2、及びIA3を示している。情報領域IA1、IA2、及びIA3は、円周方向に連続的に並んでいる。図2及び図3において、情報領域IA1、IA2、及びIA3は、異なる円周方向の幅を有しているが、同じ円周方向の幅を有していてもよい。図2及び図3において、無地の楕円形状又は円形状が正の方向に磁化された磁性体粒子PTを示し、斜線の楕円形状又は円形状が負の方向に磁化された磁性体粒子NTを示している。なお、図2及び図3において、磁性体粒子PT及びNTは、楕円形状又は円形状で示しているが、多角形状であってもよいし、楕円、円、及び多角形状以外の形状であってもよい。
図2において、情報領域IA1は、正の方向に磁化され、情報領域IA2は、負の方向に磁化され、情報領域IA3は、正の方向に磁化されている。時間が経過した場合、情報領域IA1、IA2、及びIA3の幾つかの磁性体粒子は、熱揺らぎ現象により磁化方向が反転する。熱揺らぎ現象では、情報領域IA1、IA2、及びIA3の円周方向の幅の内で内側に位置する磁性体粒子が、円周方向の幅の内で外側に位置する磁性体粒子よりも磁化方向の反転が生じ易い。例えば、図3に示すように、情報領域IA1、IA2、及びIA3の幅の中間部の位置する磁性体粒子の磁化方向が、熱揺らぎ現象により顕著に反転する。
図4は、熱揺らぎ現象によるリードデータの再生波形の振幅の変化の一例を示す図である。図4には、ディスク10にライトするライトデータWWVと、ディスク10にライトしたライトデータWWVをリードしたリードデータ(以下、ライトデータWWVに対応するリードデータと称する)の熱揺らぎ現象により変化した再生波形の振幅の変化値(以下、単に、変化値と称する)の変化を示すデータ(以下、単に、変化データと称する)CWVとを示している。図4において、横軸は、時間を示し、縦軸は、データWWVの信号レベルと、変化値とを示している。データWWVの信号レベルの縦軸において、Sは正の値を示し、−Sは負の値を示す。Sと−Sとの絶対値は、同じ値である。変化値の縦軸において、Cは正の値を示し、−Cは負の値を示す。Cと−Cとの絶対値は、同じ値である。
図4に示した例では、変化データCWVは、熱揺らぎ現象が生じたライトデータWWVに対応するリードデータの再生波形の振幅の絶対値が、熱揺らぎ現象が生じていないライトデータWWVに対応するリードデータの再生波形の振幅の絶対値よりも小さくなることを示している。変化データCWVにおいて、ライトデータWWVが極性反転するタイミングに対応する変化値がほぼ0である。また、変化データCWVにおいて、ライトデータWWVが極性反転するタイミングからライトデータWWVの極性反転の間隔の中間のタイミングに向かって変化値の絶対値が大きくなる。一例では、変化データCWVにおいて、波形WP42が極性反転するタイミングT41、T43に対応する変化値CV41、CV43が0である。また、変化データCWVにおいて、波形WP42が極性反転するタイミングT41、T43から波形WP42の極性反転の間隔の中間のタイミングT42に向かって変化値の絶対値が大きくなる。
図4に示した例では、ライトデータWWVにおいて、周波数の小さい波形の極性反転の間隔の中間のタイミングに対応する変化値の絶対値は、周波数の大きい波形の極性反転の間隔の中間のタイミングに対応する変化値の絶対値よりも大きい。一例では、7Tの波形WP45の極性反転の間隔の中間のタイミングT45に対応する変化値CV45は、波形WP45よりも大きい周波数である2Tの波形WP44の極性反転の間隔の中間のタイミングT44に対応する変化値CV44よりも大きい。
このように、熱揺らぎ現象によるリードデータの再生波形の振幅の変化データは、図4に示したような特徴を有する。この特徴は、図3に示した熱揺らぎ現象の性質に起因している。
図5は、熱揺らぎ現象が生じた場合のリードデータの再生波形の一例を示す図である。図5には、熱揺らぎ現象が生じる前にリードしたリードデータの再生波形(以下、基準波形と称する)RWV51と、熱揺らぎ現象が生じた後にリードしたリードデータの再生波形(以下、熱揺らぎ波形と称する)RWV52とを示している。換言すると、基準波形は、熱揺らぎ現象による影響を受けていない再生波形である。図5において、横軸は、時間を示し、縦軸は、再生波形の振幅を示している。縦軸において、A1は正の値を示し、−A1は負の値を示す。A1と−A1との絶対値は、同じ値である。図5において、再生波形RWV51は、例えば、ディスク10にライトした図4のライトデータWWVをリードしたリードデータの再生波形である。また、再生波形RWV52は、再生波形RWV51のリードデータに熱揺らぎ現象が生じた場合の再生波形に相当する。図5に示した例では、基準波形RWV51と熱揺らぎ波形RWV52とを比較すると、熱揺らぎ波形RWV52の一部の振幅の絶対値が基準波形RWV51の一部の振幅の絶対値よりも小さい。
基準波形RWV51と熱揺らぎ波形RWV52との差分値(以下、単に、差分値と称する)の変化を示すデータ(以下、差分データと称する)は、前述した変化データに基づいて算出できる。したがって、変化データの所定のタイミングの差分値は、このタイミングにおける熱揺らぎ現象による再生波形の変化値に基づいて算出できる。一例では、基準波形RWV51のタイミングT51の振幅A511と熱揺らぎ波形RWV52のタイミングT51の振幅A512との差分値DF5は、基準波形RWV51のタイミングT51に対応する変化値に基づいて算出できる。具体的には、差分値DF5は、基準波形RWV51のタイミングT51に対応する変化値を孤立再生波形の飽和レベル(又は、振幅レベル)として畳み込んで算出できる。例えば、タイミングT51は、振幅A511の波形が対応するライトデータWWVの波形の極性反転の間隔の中間のタイミングに対応している。前述したことから、熱揺らぎ波形は、基準波形と差分データとに基づいて算出できる。換言すると、基準波形は、差分データと熱揺らぎ波形とに基づいて算出できる。つまり、差分値を使用して熱揺らぎ波形を調整することで基準波形を算出できる。
ドライバIC20は、システムコントローラ130(詳細には、後述するMPU30)の制御に従って、SPM12およびVCM14の駆動を制御する。
ヘッドアンプIC30は、リードアンプ及びライトドライバを備えている。リードアンプは、ディスク10からリードされたリード信号を増幅して、システムコントローラ130(詳細には、後述するリード/ライト(R/W)チャネル60)に出力する。ライトドライバは、R/Wチャネル60から出力されるライトデータに応じたライト電流をヘッド15に出力する。
揮発性メモリ70は、電力供給が断たれると保存しているデータが失われる半導体メモリである。揮発性メモリ70は、磁気ディスク装置1の各部での処理に必要なデータ等を格納する。揮発性メモリ70は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、又はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)である。
バッファメモリ80は、磁気ディスク装置1とホスト100との間で送受信されるデータ等を一時的に記憶する半導体メモリである。なお、バッファメモリ80は、揮発性メモリ70と一体に構成されていてもよい。バッファメモリ80は、例えば、DRAM、SRAM(Static Random Access Memory)、SDRAM、FeRAM(Ferroelectric Random Access memory)、又はMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)等である。
不揮発性メモリ90は、電力供給が断たれても保存しているデータを記憶する半導体メモリである。不揮発性メモリ90は、例えば、NOR型またはNAND型のフラッシュROM(Flash Read Only Memory :FROM)である。
システムコントローラ(コントローラ)130は、例えば、複数の素子が単一チップに集積されたSystem-on-a-Chip(SoC)と称される大規模集積回路(LSI)を用いて実現される。システムコントローラ130は、マイクロプロセッサ(MPU)40と、ハードディスクコントローラ(HDC)50と、リード/ライト(R/W)チャネル60と、を含む。システムコントローラ130は、ドライバIC20、ヘッドアンプIC30、揮発性メモリ70、バッファメモリ80、不揮発性メモリ90、及びホストシステム100に電気的に接続されている。
MPU40は、磁気ディスク装置1の各部を制御するメインコントローラである。MPU40は、ドライバIC20を介してVCM14を制御し、ヘッド15の位置決めを行なうサーボ制御を実行する。また、MPU40は、ディスク10へのデータのライト動作を制御すると共に、ホスト100から転送されるライトデータの保存先を選択する。MPU30は、ファームウェアに基づいて処理を実行する。MPU40は、磁気ディスク装置1の各部に接続されている。例えば、MPU40は、HDC50、及びR/Wチャネル60に電気的に接続され、これらの処理を制御する。
HDC50は、MPU40からの指示に応じて、ホスト100とR/Wチャネル60との間のデータ転送を制御する。HDC50は、MPU40、R/Wチャネル60、揮発性メモリ70、バッファメモリ80、不揮発性メモリ90、及びホストシステム100に電気的に接続されている。
R/Wチャネル60は、MPU40からの指示に応じて、リードデータ及びライトデータの信号処理を実行する。R/Wチャネル60は、ディスク10からリードされたリードデータの信号品質を測定する回路、又は機能を有している。R/Wチャネル60は、ヘッドアンプIC30、MPU40、及びHDC50に電気的に接続されている。
以下で、ヘッド15、ヘッドアンプIC30、及びコントローラ130において、ディスク10からリードしたリードデータをホスト100に転送する系をリード系と称する。

図6は、実施形態に係るR/Wチャネル60のリード系の構成例を示すブロック図である。
R/Wチャネル60は、リード系として、コンバータ601と、熱揺らぎ処理部602と、適応フィルタ603、604と、合成部605と、ビダビ復号部606と、比較部607と、LDPC(Low Density Parity Check)部608とを備えている。
コンバータ601は、ヘッドアンプIC30から入力されたリードデータを変換し、変換したデータを熱揺らぎ処理部602及び適応フィルタ604に出力する。例えば、コンバータ601は、ヘッドアンプIC30から入力されたアナログデータをデジタルデータに変換するAD(アナログ−デジタル)コンバータである。
熱揺らぎ処理部602は、コンバータ601から入力されたリードデータの熱揺らぎ波形を基準波形、又は基準波形に近似した波形に調整するための調整データを生成し、生成した調整データを適応フィルタ603に出力する。調整データは、各タイミングで熱揺らぎ波形の振幅を基準波形又は基準波形に近似した波形に調整するための調整値の変化を示すデータであり、前述した差分データに相当する。つまり、調整値は、前述した差分値に相当する。例えば、始めに、熱揺らぎ処理部602は、コンバータ601から入力された熱揺らぎ現象が生じたリードデータからこのリードデータをディスク10にライトしたときのライトデータに対応するデータ(以下、予測データと称する)を生成する。次に、熱揺らぎ処理部602は、予測データに基づいて前述した変化データを推定したデータ(以下、推定データと称する)を生成する。なお、以下で推定データを変化データと称する場合もある。そして、熱揺らぎ処理部602は、推定データに基づいて調整データを生成し、適応フィルタ603に出力する。一例では、熱揺らぎ処理部602は、予測データの極性反転の間隔の中間のタイミングに対応する推定データを孤立再生波形の飽和レベルとして畳み込み処理を実行することで調整データを生成し、適応フィルタ603に出力する。熱揺らぎ処理部602の詳細については、後述する。
適応フィルタ603は、熱揺らぎ処理部602から入力された調整データの波形を等化し、合成部605に出力する。適応フィルタ603は、例えば、FIR(Finite impulse response)フィルタである。適応フィルタ603は、調整データの波形を等化する際に使用するフィルタ係数、例えば、タップ数をLMS(Least mean square)アルゴリズムによって最適化する。適応フィルタ603は、例えば、後述する比較部607からの信号が最小になるようにタップ数を調整する。
適応フィルタ604は、コンバータ601から入力されたリードデータの再生波形を等化し、合成部605に出力する。適応フィルタ604は、例えば、FIRフィルタである。適応フィルタ604は、リードデータの波形を等化する際に使用するフィルタ係数、例えば、タップ数をLMSアルゴリズムによって最適化する。適応フィルタ604は、例えば、後述する比較部607からの信号が最小になるようにタップ数を調整する。
合成部605は、適応フィルタ603から入力された調整データと適応フィルタ604から入力されたリードデータとを合成し、合成したデータ(以下、補正データと称する)をビダビ復号部606及び比較部607に出力する。つまり、補正データは、熱揺らぎ現象による影響を軽減されたリードデータである。例えば、合成部605は、FIRフィルタ603から入力された調整データを適応フィルタ604から入力されたリードデータの熱揺らぎ波形に加算して補正データを生成し、生成した補正データをビダビ復号部606及び比較部607に出力する。
ビダビ復号部606は、合成部605から入力された補正データにビダビ復号化処理を実行し、ビダビ復号化処理を実行した補正データをLDPC部608に出力する。また、ビダビ復号部606は、ビダビ復号化処理を実行した補正データに再構築(reconstruction)処理を実行した再構築データを比較部607に出力する。
比較部607は、合成部605から入力された補正データとビダビ復号部606から入力された再構築データとの誤差e1を算出し、算出した誤差e1を適応フィルタ603及び適応フィルタ604に出力する。例えば、誤差e1は、平均二乗誤差である。
LDPC部608は、ビダビ復号部606から入力された補正データにLDPC復号化処理を実行し、LDPC復号化処理を実行した補正データをHDC50に出力する。また、LDPC部608は、LDPC復号化処理において補正データがLDPC検査行列式でエラーと判定されていないかエラーと判定されているかを示す情報を熱揺らぎ処理部602に出力する。
図7は、本実施形態に係る熱揺らぎ処理部602の構成例を示すブロック図である。
熱揺らぎ処理部602は、適応フィルタ621と、ビダビ復号部622と、比較部623と、反転部624と、生成部625と、クリップ(Clip)部626とを備えている。熱揺らぎ処理部602は、これらの構成により、熱揺らぎ現象によるリードデータの変化の調整精度を向上することができる。
適応フィルタ621は、コンバータ601から入力されたリードデータの波形を等化し、ビダビ復号部622に出力する。適応フィルタ621は、例えば、FIRフィルタである。適応フィルタ621は、リードデータの再生波形を等化する際に使用するフィルタ係数、例えば、タップ数をLMSアルゴリズムによって最適化する。適応フィルタ621は、例えば、後述する比較部623からの信号が最小になるようにタップ数を調整する。
ビダビ復号部622は、適応フィルタ621から入力されたリードデータにビダビ復号化処理を実行して予測データ及び信頼性情報、例えば、対数尤度比(Log likelihood ratio : LLR)を生成し、生成した予測データ及び信頼性情報を反転部624に出力する。例えば、ビダビ復号部622は、適応フィルタ621から入力されたリードデータに硬判定処理を実行して1及び0系列で示される予測データ及び信頼性情報を生成し、生成した予測データ及び信頼性情報を反転部624に出力する。また、ビダビ復号部622は、生成した予測データに再構築処理を実行した再構築データを比較部623に出力する。
比較部623は、適応フィルタ621から入力されたリードデータとビダビ復号部622から入力された再構築データとの誤差e2を算出し、算出した誤差e2を適応フィルタ621に出力する。例えば、誤差e2は、平均二乗誤差である。
反転部624は、ビダビ復号部622から予測データ及びこの予測データの信頼性情報が入力され、入力された信頼性情報に基づいて予測データの信頼性の低いビットパターンを極性反転し、信頼性の低いビットパターンを極性反転した予測データを生成部625に出力する。ここで、信頼性の低いビットパターンは、エラーが生じている可能性が高いビットパターンであり、例えば、2つ低周波数の波形を形成するビットパターン(以下、低周波パターンと称する)の間に位置する高周波数の波形を形成するビットパターン(以下、高周波パターンと称する)である。高周波パターンは、例えば、1Tのビットパターンである。また、低周波パターンは、高周波パターン、例えば、1Tのよりも低い周波数の波形のビットパターンである。
図8は、本実施形態に係る反転部624の処理の一例を説明するための図である。図8は、例えば、ビダビ復号部622から出力された予測データの再生波形の一例を示している。図8には、ビダビ復号化処理による誤差を含まない熱揺らぎ波形WV81と、ビダビ復号化処理による誤差を含む熱揺らぎ波形WV82とを示している。図8において、縦軸は、再生波形の振幅を示し、横軸は、時間を示している。縦軸において、A2は正の値を示し、−A2は負の値を示す。A2と−A2との絶対値は、同じ値である。図8において、熱揺らぎ波形WV82は、熱揺らぎ波形WV81にビダビ復号化処理による誤差が生じた場合の再生波形である。熱揺らぎ波形WV81と熱揺らぎ波形WV82とは、ほぼ同じ波形であるが、一部の波形が異なっている。一例では、熱揺らぎ波形WV81の波形W811と波形W811に対応する熱揺らぎ波形WV82の波形W820、W821及びW822とは、異なっている。極性反転した波形W821と波形W820及びW822とは、波形W811に一致する。熱揺らぎ波形WV82において、波形W821は、高周波数、例えば、1Tの波形であり、波形W820及び波形W822は、波形W821よりも低周波数、例えば、4Tの波形である。
図8に示した例では、反転部624は、ビダビ復号部622から入力された予測データから高周波パターン、例えば、1Tの波形W821のビットパターンを検出する。例えば、反転部624は、波形W821のビットパターンのランレングス(Run length)の情報を取得し、波形W821のビットパターンが高周波パターンか高周波パターンでないかを判定してもよい。反転部624は、検出した波形W821のビットパターンの直前にある波形820のビットパターン及び直後にある波形W822のビットパターンのランレングスの情報を取得し、波形W821のビットパターンを極性反転の対象とするかどうかを判定する。例えば、反転部624は、波形820のビットパターン及び波形W822のビットパターンのランレングスが波形W821のビットパターンのランレングスよりも大きい場合に波形W821のビットパターンを極性反転の対象とする。換言すると、反転部624は、高周波数の波形W821のビットパターンの直前及び直後に低周波数の波形820及び波形822のビットパターンがある場合に、高周波数の波形W821のビットパターンを極性反転の対象にする。また、反転部624は、波形820及び波形W822のビットパターンのランレングスが所定のランレングス以上である場合に波形W821のビットパターンを極性反転の対象としてもよい。換言すると、反転部624は、波形820のビットパターンと波形822のビットパターンとが所定のランレングス以上である低周波パターンである場合に波形W821のビットパターンを極性反転の対象としてもよい。反転部624は、波形W821のビットパターンを極性反転の対象とすると判定した場合、波形W821のビットパターンの信頼性情報が閾値(以下、第1閾値と称する)より小さいか第1閾値以下であるかを判定する。第1閾値は、ビットパターンの正確さを示す特定の値であり、例えば、特定の尤度である。ビットパターンが第1閾値よりも小さいと判定した場合、反転部624は、波形W821のビットパターンを極性反転する。反転部624は、予測データの信頼性の低い、例えば、対数尤度比の小さいビットパターンに前述した極性反転の処理を繰り返し実行し、極性反転の処理を実行した予測データを生成部625に出力する。反転部624は、第1閾値を保持していてもよいし、メモリ、例えば、不揮発性メモリ90等から取得してもよい。また、反転部624は、LDPC部608から波形W821のビットパターンに対応する補正データのビットパターンがLDPC検査行列式でエラーと判定されていないかエラーと判定されているかを示す情報を取得し、波形W821のビットパターンに対応する補正データのビットパターンがLDPCの検査行列式でエラーと判定されていないかエラーと判定されているかを判定する。エラーと判定されていると判定した場合、反転部624は、予測データの信頼性の低い、例えば、対数尤度比の小さいビットパターンを極性反転する処理を制限する。
生成部625は、反転部624から入力された予測データに基づいて推定データを生成し、生成した推定データに基づいて調整データを生成し、生成した調整データをクリップ部626に出力する。一例では、生成部625は、図4で示した変化データ(推定データ)の特徴を表す式と予測データとに基づいて推定データを生成する。すなわち、生成部625は、予測データの極性反転するタイミングから予測データの極性反転の間隔の中間のタイミングに向かって推定データの絶対値が大きくなり、且つ予測データの特定の周波数(第1周波数)の波形の極性反転の間隔の中間のタイミングの推定データよりも予測データの第1周波数よりも小さい周波数(第2周波数)の波形の極性反転の間隔の中間のタイミングの推定データが大きくなる特徴を表す式と予測データとに基づいて推定データを生成する。また、生成部625は、例えば、予測データの極性反転の間隔の中間のタイミングに対応する推定データを孤立再生波形の飽和レベルとして畳み込み処理を実行することで調整データを生成し、クリップ部626に出力する。生成部625は、畳み込み処理を実行する際に畳み込みを実行する波形干渉の範囲を変更できる。
クリップ部626は、生成部625から入力された調整データが閾値(以下、第2閾値と称する)よりも大きいか第2閾値以下であるかを判定し、調整データが第2閾値よりも大きいと判定した場合、調整データをクリップし(切り取り)、クリップした調整データを適応フィルタ603に出力する。第2閾値は、例えば、特定の振幅である。クリップ部626は、第2閾値を保持していてもよいし、メモリ、例えば、不揮発性メモリ90等から取得してもよい。例えば、クリップ部626は、調整データの所定の波形の振幅が第2閾値よりも大きいと判定した場合、調整データの所定の波形の振幅を第2閾値になるようにクリップし、所定の波形の振幅をクリップした調整データを適応フィルタ603に出力する。
図9は、本実施形態に係る熱揺らぎ処理の一例を示すフローチャートである。
コントローラ130は、熱揺らぎ現象が生じたリードデータに基づいて予測データを生成する(B901)。コントローラ130は、予測データに高周波パターン(高周波数の波形のビットパターン)、例えば、1Tのデータパターンがあるかないかを判定する(B902)。高周波パターンがないと判定した場合(B902のNO)、コントローラ130は、B907の処理へ進む。高周波パターンがあると判定した場合(B902のYES)、コントローラ130は、高周波パターンの直前及び直後に低周波パターン(低周波数の波形のビットパターン)があるかないかを判定する(B903)。例えば、コントローラ130は、高周波パターンの直前の波形のビットパターンのランレングスの情報と直後の波形のビットパターンのランレングスの情報とを取得し、高周波パターンの直前及び直後の波形のビットパターンが低周波パターンあるか低周波パターンないかを判定する。低周波パターンがないと判定した場合(B903のNO)、コントローラ130は、B907の処理へ進む。低周波パターンがある(低周波数の波形のビットパターンがある)と判定した場合(B903のYES)、コントローラ130は、高周波パターンの信頼性情報、例えば、対数尤度比が第1閾値よりも小さいか第1閾値以上であるかを判定する(B904)。高周波パターンの信頼性情報が第1閾値以上であると判定した場合(B904のNO)、コントローラ130は、B907の処理に進む。高周波パターンの信頼性情報が第1閾値よりも小さいと判定した場合(B904のYES)、コントローラ130は、LDPC部608で高周波パターンに対応する補正データのビットパターンがLDPCの検査行列式でエラーと判定されていないかエラーと判定されているかを判定する(B905)。例えば、コントローラ130は、LDPC部608において、1つ前に極性反転した高周波パターンに対応する補正データのビットパターンがLDPCの検査行列式でエラーと判定されていないかエラーと判定されているかを判定する。エラーと判定されていると判定した場合(B905のNO)コントローラ130は、B907の処理に進む。エラーと判定されていないと判定した場合(B905のYES)、コントローラ130は、予測データの信頼性の低い高周波数の波形のビットパターンを極性反転する(B906)。コントローラ130は、予測データに基づいて推定データを生成する(B907)。コントローラ130は、生成した推定データに基づいて調整データを生成する(B908)。コントローラ130は、調整データの所定の波形が第2閾値よりも大きいか第2閾値以下であるかを判定する(B909)。第2閾値以下であると判定した場合(B909のNO)、コントローラ130は、B910の処理へ進む。第2閾値よりも大きいと判定した場合(B909のYES)、コントローラ130は、調整データの所定の波形が第2閾値になるようにクリップする(B910)。コントローラ130は、生成した調整データを使用してリードデータの熱揺らぎ波形を調整し(B911)、処理を終了する。
図10は、本実施形態に係る熱揺らぎ処理を実行するタイミングの一例を示すフローチャートである。
コントローラ130は、ホスト100からリードコマンドを受ける(B1001)。コントローラ130は、リードエラーが生じているか生じていないかを判定する(B1002)。リードエラーが生じていないと判定した場合(B1002のNO)、コントローラ130は、処理を終了する。リードエラーが生じていると判定した場合(B1002のYES)、コントローラ130は、前述した熱揺らぎ処理部602等による熱揺らぎ処理を実行する(B1003)。コントローラ130は、ホスト100からリードコマンドを受ける(B1004)。コントローラ130は、リードエラーが生じているか生じていないかを判定する(B1005)。リードエラーが生じていないと判定した場合(B1005のNO)、コントローラ130は、処理を終了する。リードエラーが生じていると判定した場合(B1005のYES)、コントローラ130は、他の処理を実行する。他の処理は、例えば、ディスク10にライトしたデータをディスク10の同じ位置に書き直すリフレッシュ処理等である。
本実施形態によれば、磁気ディスク装置1は、熱揺らぎ処理部602を有している。磁気ディスク装置1は、熱揺らぎ処理部602によりディスク10からリードした熱揺らぎ現象が生じたリードデータに基づいて予測データを生成する。また、磁気ディスク装置1は、予測データに基づいて推定データを生成し、推定データに基づいて調整データを生成する。磁気ディスク装置1は、調整データを使用して熱揺らぎ現象が生じたリードデータを熱揺らぎ現象が生じていないリードデータ、又は熱揺らぎ現象が生じていないリードデータに近いデータを生成できる。つまり、磁気ディスク装置1は、熱揺らぎ処理部602で生成した調整データを使用してリードデータを調整することでリードデータに生じた熱揺らぎ現象の影響を軽減又は解消することができる。そのため、磁気ディスク装置1は、リードしたデータの信頼性が向上する。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気ディスク装置、10…磁気ディスク、10a…記録領域、10b…システムエリア、12…スピンドルモータ(SPM)、13…アーム、14…ボイスコイルモータ(VCM)、15…ヘッド、15W…ライトヘッド、15R…リードヘッド、20…ドライバIC、30…ヘッドアンプIC、40…(HDC)マイクロプロセッサ(MPU)、50…ハードディスクコントローラ、60…リード/ライト(R/W)チャネル、70…揮発性メモリ、80…バッファメモリ、90…不揮発性メモリ、100…ホストシステム(ホスト)、130…システムコントローラ。

Claims (8)

  1. ディスクと、
    前記ディスクに対してデータをライトし、前記ディスクからデータをリードするヘッドと、
    熱揺らぎ現象が生じた前記ディスクからリードした第1再生波形の第1データに硬判定処理を実行することにより前記熱揺らぎ現象が生じていない前記ディスクからリードした前記第1データの第2再生波形を予測し、前記第2再生波形に基づいて前記熱揺らぎ現象による前記第1再生波形の振幅の変化を示す第2データを生成し、前記第2データに基づいて前記熱揺らぎ現象による影響を軽減するように前記第1再生波形を調整する、コントローラとを備える磁気ディスク装置。
  2. 前記コントローラは、前記第2再生波形対となる極性反転第1タイミング及び第2タイミングから前記第1タイミング及び前記第2タイミングの中間の第3タイミングに向かって前記第データが大きくなり、且つ前記第2再生波形の第1周波数の波形の対となる極性反転の2つのタイミングの中間の第4タイミングに対応する前記第データよりも前記第2再生波形の第1周波数より小さい第2周波数の波形の対となる極性反転の2つのタイミングの中間の第5タイミングに対応する前記第データが大きくなる特徴と前記第2再生波形とに基づいて前記第データを生成する、請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記コントローラは、前記第2再生波形おいて、信頼性の低い第1ビットパターンを検出した場合、前記第1ビットパターンを極性反転する、請求項1又は2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記コントローラは、前記第2再生波形において高周波パターンである前記第1ビットパターンを検出し、前記第2再生波形において前記第1ビットパターンの直前の第2ビットパターンと直後の第3ビットパターンとが低周波パターンであるか高周波パターンであるかを判定し、低周波パターンであると判定した場合に、前記第1ビットパターンの信頼性を示す第1情報が第1閾値より小さいか第1閾値以上であるかを判定し、前記第1情報が前記第1閾値よりも小さいと判定した場合、前記第1ビットパターンを極性反転する、請求項に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記コントローラは、前記第データを孤立再生波形の飽和レベルとして畳み込み処理を実行することで第データを生成し、前記第データを使用して前記第1再生波形を調整する、請求項1乃至のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記コントローラは、前記畳み込み処理を実行する際に畳み込みを実行する波形干渉の範囲を変更できる、請求項に記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記コントローラは、前記第データの第1波形の第1振幅が第2閾値よりも大きいか小さいかを判定し、前記第1振幅が前記第2閾値よりも大きいと判定した場合、前記第1振幅を前記第2閾値にする、請求項又はに記載の磁気ディスク装置。
  8. ディスクと、前記ディスクに対してデータをライトし、前記ディスクからデータをリードするヘッドと、を備える磁気ディスク装置に適用されるリード処理方法であって、
    熱揺らぎ現象が生じた前記ディスクからリードした第1再生波形の第1データに硬判定処理を実行することにより前記熱揺らぎ現象が生じていない前記ディスクからリードした前記第1データの第2再生波形を予測し、
    前記第2再生波形に基づいて前記熱揺らぎ現象による前記第1再生波形の振幅の変化を示す第2データを生成し、
    前記第2データに基づいて前記熱揺らぎ現象による影響を軽減するように前記第1再生波形を調整する、リード処理方法。
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