JP6824631B2 - 放射線撮像装置及び補正用画像生成方法 - Google Patents

放射線撮像装置及び補正用画像生成方法 Download PDF

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本発明は、放射線撮像装置及び補正用画像生成方法に関する。
X線撮像装置では、X線源からX線ビームを投射し、X線ビームが被検体を通過した後、フィルム、FPD(Flat Panel Detector)等により撮像される。X線写真は、民生機器と同様にデジタル化が急速に進んでいる。特に、近年、FPDと呼ばれる受像手段として、半導体を用いた微小な光電変換素子、スイッチング素子等から成る画素を行列状に配列した光電変換装置を使用し、デジタル画像を取得する技術が開発されている。特に、カセッテ型FPDは、軽量可搬であり、設置が自由であるため、各種の撮像法に使用可能であり、立位スタンド及び臥位テーブル等のカセッテ支持装置を使用することにより、従来の立位型FPDや臥位型FPDと同様の使用も可能である。また、カセッテは、例えば、肩関節撮像に使用されるジョナー位像撮像法のように斜めに傾けて撮像する方法等もある。
X線撮像装置(FPD)では、画素毎の感度差を補正するために白補正を行っている。白補正では、正面から撮像された画像を用いるため、各画素のゲインばらつきを補正できるのと同時に、放射線管球の照射ムラやグリッドの透過ムラやフォトタイマの透過ムラ等も同時に補正できることは、フィルムスクリーンに対するFPDの利点でもある。
特許文献1には、修理時の代替用X線撮像装置において、修理前の白補正用画像と病院撮像室において取得された画像を用いて、合成白画像を作り、白補正に利用する技術が開示されている。また、特許文献2には、X線入射角度に応じて、適正な白補正を選択又は合成する技術が開示されている。
特開2015−3268号公報 特開2005−204810号公報
しかしながら、特許文献1では、病院撮像室で取得された白画像を用いる必要があるため、設置後すぐに用いる場合や新規のX線発生装置にて用いる場合に、病院内で白画像を取得するため、準備時間がかかるという課題がある。また、特許文献2では、X線入射角度は同一であるが、撮像装置に到達するX線分布が略平行状とならないX線発生状態にて白画像を生成すると、全画像に白画像のシェーディングが付加されるという課題がある。
本発明の目的は、適切な補正用画像を生成することができる放射線撮像装置及び補正用画像生成方法を提供することである。
本発明の放射線撮像装置は、放射線を照射する放射線発生部と、放射線を基に画像を生成する撮像部と、前記撮像部と前記放射線発生部の複数の設置形態において、前記放射線発生部が放射線を照射することで取得された複数の第1の補正用画像を合成することにより、第2の補正用画像を生成する生成部と、前記撮像部の角度を検出する角度検出部と、を有し、前記撮像部は、前記角度検出部により検出された複数の角度の各々の状態で、前記第1の補正用画像を生成し、前記生成部は、前記角度検出部により検出された前記複数の角度の各々の状態で得られた複数の前記第1の補正用画像に対して平均化処理を施し、前記複数の角度の各々の状態において前記平均化された画像のうち、互いに略180度異なる回転角度の状態の前記平均化された画像同士でさらに平均化処理を行うことにより、前記第2の補正用画像を生成する。
本発明によれば、適切な補正用画像を生成することができる。
放射線撮像装置の構成例を示す図である。 補正用画像生成方法の処理を示すフローチャートである。 補正用画像生成方法を実施時の治具工具の例を示す図である。 補正用画像生成方法の概念を示す図である。 補正用画像生成方法の処理を示すフローチャートである。 照射分布が均一とならないX線発生部の例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態による放射線撮像装置1000の構成例を示す図である。以下では、放射線の一種であるX線を用いて被写体のX線画像データの撮像を行う場合について説明する。以下に説明するX線に限らず、例えば、他の放射線(例えば、α線、β線、γ線等)を用いて被写体の放射線画像データを撮像する放射線撮像装置に適用することも可能である。また、白補正、白画像の用語は、ゲイン補正、ゲイン画像と呼ばれることもあり、蛍光体や半導体画素の個体のゲインばらつきを補正するもの、ゲインばらつきの補正用画像を示すものである。
放射線撮像装置1000は、特に医療用として使用される。医療従事者は、操作パネル1016を介して、CPU1014及びメインメモリ1015を有する情報機器を用いて、CPUバス1026を介して、X線発生部1001及び撮像部1004を設定する。X線発生部1001は、放射線発生部であり、被写体1003にX線(放射線)1002を照射する。撮像部1004は、半導体の放射線検出部であり、被写体1003を透過して入射するX線を検出し、X線画像データを生成する。X線発生部1001は、X線を発生するX線発生部(管球)と、X線発生部において発生したX線のビーム広がり角を規定するコリメータとを有する。制御部1005は、X線発生部1001から照射されるX線の線量を制御する。撮像部1004は、合成ゲイン補正用画像保存部1008及び角度検出部1009を有し、撮像された画像をデータ収集部1006に出力する。合成ゲイン補正用画像保存部1008は、合成ゲイン補正用画像を保存する。角度検出部1009は、撮像部1004の角度を検出する。データ収集部1006は、撮像部1004により生成されたX線画像データを前処理部1007に出力する。ゲイン補正部1007は、記憶部1012に記憶されているゲイン補正設定に応じて、合成ゲイン補正用画像保存部1008に保存されている合成ゲイン補正用画像を用いて、X線画像データをゲイン補正し、画像処理部1013に出力する。これにより、撮像部1004の画素毎の感度差を補正することができる。画像処理部1013は、表示用の画像処理を行い、診断用画像を生成する。画像表示器1017は、診断用画像を表示する。
記憶部1012は、ゲイン補正設定を記憶する。ゲイン補正判定部1024は、撮像前に、撮像部1004の蛍光体や画素の個体のゲインばらつきを補正する合成ゲイン補正用データが適切か否かを、被写体1003なしで撮像部1004の撮像を行った結果によって、判定する。判定が適切でない場合には、X線発生部1001及び撮像部1004を用いて、ゲイン補正用画像を取得する。ゲイン補正用画像保存部1019は、そのゲイン補正用画像を保存する。この際、X線発生部1001が陽極に電子ターゲットを当ててX線を発生させる装置である場合には、X線発生部1001から照射されるX線は略平行とはならず、ヒール効果のために、陽陰極方向に出力差が生じる。このため、ゲイン補正用画像保存部1018にゲイン補正用画像を保存する際に紐づくように、角度保存部1018は、ゲイン補正用画像取得時の撮像部1004の角度を保存する。
合成ゲイン補正用画像生成部1023は、ゲイン補正用画像保存部1019に保存されたゲイン補正用画像を、角度保存部1018に保存された撮像部1004の角度毎に画像分類し、合成ゲイン補正用画像を生成する。ゲイン補正判定部1024は、合成ゲイン補正用画像が適切か否かを判定する。適切である場合には、合成ゲイン画像保存部1008は、操作者の操作パネル1016の操作により、その合成ゲイン画像を保存する。なお、この工程は、病院撮像室において定期的に実施してもよいが、メーカや販売会社が出荷前に実施することで、ユーザは購入後に病院撮像室においてゲイン補正用画像を生成することなく、X線画像を取得することが可能となる。
図2は、放射線撮像装置1000の合成ゲイン補正用画像生成方法を示すフローチャートであり、被写体の撮像を行い、X線画像データを表示するまでの処理について説明する。ステップS201〜S208は、工場出荷前の処理である。ステップS209〜S212は、設置時の使用前確認の処理である。
ステップS201では、放射線撮像装置1000は、工場出荷時に出荷前データ取得処理を開始する。ステップS202では、放射線撮像装置1000は、撮像部1004を回転する治具に撮像部1004を設置して、電源を入れ、撮像準備を行う。次に、ステップS203では、撮像部1004を回転させ、撮像部1004は、X線発生部1001がX線を照射し、被写体1003がない状態で、複数の角度における画像をゲイン補正用画像(第1の補正用画像)として撮像する。撮像部の角度は、治具の角度を測定してもよいし、角度検出部1009がジャイロセンサなどにより検出してもよい。角度検出部1009は、撮像部1004の天井方向と地面方向を検出してもよい。次に、ステップS204では、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、ゲイン補正用画像を撮像した時の撮像部1004の角度を判定する。合成ゲイン補正用画像生成部1023は、一様でないX線照射分布を持つX線発生部1001のヒール効果等のX線照射分布不均一性を相殺して補正することが目的であるので、撮像部1004の角度が略180度異なる画像を含んでいるかをチェックする。ただし、角度精度は±10度程度の精度でよい。合成ゲイン補正用画像生成部1023は、略180度異なる画像を含んでいない場合は、ステップS202に戻って、撮像部1004を異なる角度に回転させて、ゲイン補正用画像を撮像させる。また、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、略180度異なる画像を含んでいる場合は、ステップS205に処理を進める。
ステップS205では、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、撮像された複数のゲイン補正用画像を、撮像部1004の角度に基づき平均化処理により合成し、合成ゲイン補正用画像(第2の補正用画像)を生成する。例えば、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、90度毎に異なる4枚のゲイン補正用画像を平均化する。なお、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、各角度毎にゲイン補正用画像を平均化処理した後に、合成ゲイン補正用画像のために平均化してもよい。
次に、ステップS206では、ゲイン補正判定部1024は、合成ゲイン補正用画像が適切か否かを判定し、適切である場合にはステップS207に処理を進める。なお、ゲイン補正判定部1023は、合成する前の1枚でも適切でないゲイン補正用画像が混じっている場合には、合成ゲイン補正用画像に反映されるため、ステップS205の前に、合成前の各ゲイン補正用画像を判定してもよい。
ステップS207では、放射線撮像装置1000は、出荷前検査の処理を終了する。次に、ステップS208では、撮像部1004内の合成ゲイン補正用画像保存部1008は、出荷前に、上記で得られた合成ゲイン補正用画像を保存する。なお、出荷時に限定されず、販売会社におけるプレキッティングや、システムインテグレート会社におけるキッティング時でもよい。
次に、設置時の処理に関して説明する。ステップS209では、放射線撮像装置1000は、設置環境にて、合成ゲイン補正用画像保存部1008に保存されている合成ゲイン補正用画像を用いてテスト撮像を行う。撮像部1004は、X線発生部1001がX線を照射した状態で、X線画像データを生成する。ゲイン補正部1007は、合成ゲイン補正用画像保存部1008に保存されている合成ゲイン補正用画像を用いて、撮像部1004により生成されたX線画像データをゲイン補正する。
次に、ステップS210では、ゲイン補正判定部1024は、ゲイン補正後のX線画像データが適切か否かを判定する。この判定は、設置環境にて、合成ゲイン補正用画像が使用可能か否かの判定である。判定方法は、ゲイン補正判定部1024によりメーカが提供するツールを用いて判定してもよいし、目視で判定してもよい。ゲイン補正判定部1024は、適切でない場合には、ステップS211に処理を進め、適切である場合には、ステップS212に処理を進める。
ステップS211では、放射線撮像装置1000は、病院施設の環境において、ステップS201〜S208と同様に、合成ゲイン補正用画像を再び生成して合成ゲイン補正用画像保存部1008に保存し、ステップS209に処理を戻す。ステップS212では、放射線撮像装置1000は、設置完了し、設置時の処理を終了する。なお、受入試験が病院や地域で定められているので、設置後の受入試験を実施した後に、設置完了となる。
次に、ステップS213では、放射線撮像装置1000は、合成ゲイン補正用画像保存部1008に保存されている合成ゲイン補正用画像を用いて通常撮像を行う。撮像部1004は、被写体1003があり、X線発生部1001がX線を照射した状態で、X線画像データを生成する。ゲイン補正部1007は、合成ゲイン補正用画像保存部1008に保存されている合成ゲイン補正用画像を用いて、撮像部1004により生成されたX線画像データをゲイン補正する。ゲイン補正により、撮像部1004の画素毎の感度差を補正することができる。画像処理部1013は、ゲイン補正されたX線画像データを基に表示用画像を生成する。画像表示器1017は、表示用画像を表示する。
図3は、撮像部1004のゲイン補正用画像を取得する際の撮像部1004の角度変更用の治具工具を示す図である。被写体1003がない状態で、X線発生部1001が撮像部1004にX線を照射し、撮像部1004は、X線画像データをゲイン補正用画像として生成する。この際、X線発生部1001の距離を離してX線を照射しても、X線発生部1001は、陽陰極のヒール効果がある場合には、略平行なX線とはなりにくく、大きな分布を持つことが多い。そこで、回転部301は、回転制御部302の制御の下、撮像部1004の中心を回転中心にして、撮像部1004を回転させる。なお、回転部301は、撮像部1004を回転させることなく、X線発生部1001の照射中心を回転中心にして、X線発生部1001を回転させてもよい。ただし、多くのX線発生部1001では、コリメータと呼ばれる照射野制限機構は回転させることができるが、陽陰極の方向を撮像部1004から見て回転させることは不可能なことが多い。
ゲイン補正用画像保存部1019は、撮像部1004(又はX線発生部1001)の複数の角度において、撮像部1004により生成されたゲイン補正用画像を保存する。回転制御部304は、回転させた撮像部1004(又はX線発生部1001)の角度をエンコーダ等から出力する。角度保存部1018は、回転制御部304が出力する角度を保存する。なお、角度検出部1009がジャイロセンサ等により撮像部1004(又はX線発生部1001)の角度を検出し、角度保存部1018がその検出された角度を保存してもよい。ゲイン補正用画像保存部302の複数のゲイン補正用画像と角度保存部1018の複数の角度は、相互に対応付けられている。合成ゲイン補正用画像生成部1023は、角度保存部1018に保存されている複数の角度を参照し、ゲイン補正用画像保存部1019に保存されている複数のゲイン補正用画像を合成することにより、合成ゲイン補正用画像を生成する。具体的には、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、相互に180度異なるペアのゲイン補正用画像を合成することにより、X線発生部1001の陽陰極のヒール効果等のX線照射分布不均一性を相殺し、合成ゲイン補正用画像を生成する。
図4は、撮像部1004により生成される複数のゲイン補正用画像を合成する際の合成方法を説明するための図である。回転部301は、撮像部1004の中心を回転中心として、例えば、90度毎の4角度である角度A、角度B、角度C及び角度Dに撮像部1004を回転させる。例えば、角度Aは0度、角度Bは90度、角度Cは180度、角度Dは270度である。撮像部1004は、被写体1003がなく、X線発生部1001がX線を照射し、角度Aの状態で、NA枚のゲイン補正用画像を生成する。次に、撮像部1004は、被写体1003がなく、X線発生部1001がX線を照射し、角度Bの状態で、NB枚のゲイン補正用画像を生成する。次に、撮像部1004は、被写体1003がなく、X線発生部1001がX線を照射し、角度Cの状態で、NC枚のゲイン補正用画像を生成する。次に、撮像部1004は、被写体1003がなく、X線発生部1001がX線を照射し、角度Dの状態で、ND枚のゲイン補正用画像を生成する。合成ゲイン補正用画像生成部1023は、各角度において撮像されたゲイン補正用画像を、角度毎に分類することなく合成すると、X線発生部1001の陽陰極のヒール効果等のX線照射分布不均一性が残存する可能性がある。ここで、NA=NB=NC=NDの時は、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、角度毎に分類することなく、合成ゲイン補正用画像を生成することができる場合もある。しかし、工場や販売会社だけでなく、市場においても、合成ゲイン補正用画像を生成する場合がある。合成ゲイン補正用画像生成部1023は、角度毎にゲイン補正用画像の平均化処理によって画像を生成する。そして、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、各角度がX線発生部1001から見て、相互に180度異なる複数の角度のペアのゲイン補正用画像が存在することを判定する。そして、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、その180度異なる複数の角度のペアのゲイン補正用画像同士で平均化処理を行うことにより、合成ゲイン補正用画像を生成することが好ましい。
図5は、放射線撮像装置1000の合成ゲイン補正用画像生成方法を示すフローチャートである。放射線撮像装置1000は、病院施設等において、定期点検等で合成ゲイン補正用画像を生成することができる。ステップS501では、放射線撮像装置1000は、合成ゲイン補正用画像生成処理を開始する。この処理は、半年又は1年毎の定期点検の時や、使用するX線発生部1001の管球を交換した時、又はゲイン補正に起因するムラが画像中に見られる際などに実施する。ステップS502では、撮像部1004は、現況を確認するために、病院施設等の実使用環境にて、被写体1003がなく、X線発生部1001がX線を放射している状態で、X線画像データをテスト用画像として生成する。テスト用画像は、ある角度で一枚の画像でよいが、撮像部1004を、撮像部1004の中心で回転させて複数の画像を生成してもよい。次に、ステップS503では、ゲイン補正部1007は、合成ゲイン補正用画像保存部1008に保存されている合成ゲイン補正用画像を用いて、撮像部1004により生成されたテスト用画像をゲイン補正する。
次に、ステップS504では、ゲイン補正判定部1024は、ゲイン補正後のテスト用画像が適切か否かを判定する。ゲイン補正判定部1024は、ゲイン補正に起因するムラがテスト用画像中に見られない場合には、テスト用画像が適切であると判定し、ステップS512に処理を進め、処理を終了する。また、ゲイン補正判定部1024は、テスト用画像が適切でないと判定した場合には、ステップS505に処理を進める。
ステップS505では、放射線撮像装置1000は、使用環境における合成ゲイン補正用画像生成処理を開始する。次に、ステップS506では、撮像部1004は、被写体1003がなく、X線発生部1001がX線を照射している状態で、一つの撮像部1004の角度にて、X線画像データをゲイン補正用画像として生成する。撮像部1004の角度は、角度検出部1009のジャイロセンサや地磁気センサにより検出してもよいし、撮像者が手入力で取得してもよい。ゲイン補正用画像保存部1019は、撮像部1004により生成されたゲイン補正用画像を保存する。次に、ステップS507では、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、ゲイン補正用画像保存部1019には、略180度異なる対となる複数のゲイン補正用画像が保存されているか否かを判定する。なお、ゲイン補正用画像にX線量子ノイズが混入されると、全てのゲイン補正後の画像に粒状性が見えるようになる。そのため、撮像部1004の一つの角度にて生成するゲイン補正用画像は、1枚でなく4枚等の複数枚を平均化処理した画像を一つの角度のゲイン補正用画像としてもよい。また、ステップS507の判定は、自動判定でなくても、操作者が目視判定してもよい。合成ゲイン補正用画像生成部1023は、略180度異なる対となる複数のゲイン補正用画像が保存されていない場合には、ステップS508に処理を進める。
ステップS508では、回転部301は、撮像部1004を他の角度に回転し、ステップS506に処理を戻す。ステップS506では、撮像部1004は、被写体1003がなく、X線発生部1001がX線を照射している状態で、X線画像データをゲイン補正用画像として生成する。ステップS507では、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、略180度異なる対となる複数のゲイン補正用画像が保存されている場合には、ステップS509に処理を進める。
ステップS509では、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、撮像部1004の角度に基づき、ゲイン補正用画像保存部1019に保存されているゲイン補正用画像を合成することにより、合成ゲイン補正用画像を生成する。次に、ステップS510では、ゲイン補正判定部1024は、その合成ゲイン補正用画像が適切であるか否かを判定し、適切でない場合にはステップS505に処理を戻し、適切である場合にはステップS511に処理を進める。ステップS511では、放射線撮像装置1000は、病院施設等における合成ゲイン補正用画像生成処理を終了する。
図6は、X線発生部1001のヒール効果等のX線照射分布不均一性を説明するための図である。陽陰極型のX線発生部1001は、電子を加速して、陽極となる金属に衝突させて、X線を発生させる。このため、X線には、陽極の傾け角度に依存する不均一性が存在する。X線発生部1001の国際規格では、最大照射野は、出力の30%となるところまで分布させてもよいことになっている。このため、ゲイン補正を行うためのX線発生部1001の照射は略平行とすることは望ましくなく、撮像部1004をX線発生部1001から見て、撮像部1004の中心を回転中心に回転させて、ゲイン補正用画像を取得することが望ましい。合成ゲイン補正用画像生成部1023は、略180度異なるペアとなる複数の角度のゲイン補正用画像を平均化によって合成することにより、X線発生部1001に依らない汎用な合成ゲイン補正用画像を生成することが望ましい。
以上のように、X線発生部1001は、不均一な照射分布でX線を照射する。ステップS203では、撮像部1004又はX線発生部1001の複数の回転角度の各々の状態、かつ被写体1003がない状態で、X線発生部1001は、放射線を照射し、撮像部1004は、ゲイン補正用画像を生成する。撮像部1004又はX線発生部1001の複数の回転角度の状態は、撮像部1004とX線発生部1001の複数の設置形態である。
ステップS205では、合成ゲイン補正用画像生成部1023は、上記の複数の回転角度の各々の状態のゲイン補正用画像を合成することにより、合成ゲイン補正用画像を生成する。合成ゲイン補正用画像生成部1023は、少なくとも略180度異なる複数の回転角度の状態のゲイン補正用画像を用いて合成することが好ましい。ゲイン補正部1007は、合成ゲイン補正用画像を用いて、被写体1003がある状態で撮像部1004により生成された画像を補正する。
本実施形態によれば、X線発生部1001は、撮像部1004に到達するX線の照射分布が略平行状とならない。放射線撮像装置1000は、そのようなX線発生部1001を用いても、適切な合成ゲイン補正用画像を生成し、工場出荷前に撮像部1004内の合成ゲイン補正用画像保存部1008に保存することができる。このため、放射線撮像装置1000の設置後に、放射線撮像装置1000は、汎用的に、合成ゲイン補正用画像を生成しないで、合成ゲイン補正用画像保存部1008の合成ゲイン補正用画像を用いて、ゲイン補正部1007によりゲイン補正することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1000 放射線撮像装置、1001 X線発生部、1004 撮像部、1023 合成ゲイン補正用画像生成部

Claims (12)

  1. 放射線を照射する放射線発生部と、
    放射線を基に画像を生成する撮像部と、
    前記撮像部と前記放射線発生部の複数の設置形態において、前記放射線発生部が放射線を照射することで取得された複数の第1の補正用画像を合成することにより、第2の補正用画像を生成する生成部と、
    前記撮像部の角度を検出する角度検出部と、
    を有し、
    前記撮像部は、前記角度検出部により検出された複数の角度の各々の状態で、前記第1の補正用画像を生成し、前記生成部は、前記角度検出部により検出された前記複数の角度の各々の状態で得られた複数の前記第1の補正用画像に対して平均化処理を施し、前記複数の角度の各々の状態において前記平均化された画像のうち、互いに略180度異なる回転角度の状態の前記平均化された画像同士でさらに平均化処理を行うことにより、前記第2の補正用画像を生成することを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記撮像部と前記放射線発生部の複数の設置形態、かつ被写体がない状態で、前記放射線発生部は、放射線を照射し、前記撮像部は、前記複数の第1の補正用画像を生成することを特徴とする請求項1記載の放射線撮像装置。
  3. 前記角度は、回転角度であることを特徴とする請求項1又は2記載の放射線撮像装置。
  4. さらに、前記第2の補正用画像を用いて、前記撮像部により生成された画像を補正する補正部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記補正部は、前記第2の補正用画像を用いて、被写体がある状態で前記撮像部により生成された画像を補正することを特徴とする請求項記載の放射線撮像装置。
  6. 前記撮像部は、前記第2の補正用画像を保存する保存部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  7. 放射線を照射する放射線発生部と、
    放射線を基に画像を生成する撮像部を有する放射線撮像装置の補正用画像生成方法であって、
    前記撮像部の角度を検出する角度検出ステップと、
    前記撮像部により、前記角度検出ステップで検出された前記撮像部の複数の角度の各々の状態で、複数の第1の補正用画像を生成する第1の生成ステップと、
    前記角度検出ステップで検出された前記複数の角度の各々の状態で得られた複数の前記第1の補正用画像に対して平均化処理を施し、前記複数の角度の各々の状態において前記平均化された画像のうち、互いに略180度異なる複数の回転角度の状態の前記平均化された画像同士でさらに平均化処理を行うことにより、第2の補正用画像を生成する第2の生成ステップと
    を有することを特徴とする補正用画像生成方法。
  8. 前記第1の生成ステップでは、前記撮像部と前記放射線発生部の複数の設置形態、かつ被写体がない状態で、前記放射線発生部により、放射線を照射し、前記撮像部により、前記複数の第1の補正用画像を生成することを特徴とする請求項記載の補正用画像生成方法。
  9. 前記角度は、回転角度であることを特徴とする請求項又は記載の補正用画像生成方法。
  10. さらに、前記第2の補正用画像を用いて、前記撮像部により生成された画像を補正する補正ステップを有することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の補正用画像生成方法。
  11. 前記補正ステップでは、前記第2の補正用画像を用いて、被写体がある状態で前記撮像部により生成された画像を補正することを特徴とする請求項1記載の補正用画像生成方法。
  12. さらに、前記撮像部により、前記第2の補正用画像を保存する保存ステップを有することを特徴とする請求項〜1のいずれか1項に記載の補正用画像生成方法。
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