JP6824606B2 - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンチロックブレーキ制御を実行可能にするブレーキ液圧制御装置に関し、特に、自動二、三輪車用のブレーキ液圧制御装置に関する。
従来から、アンチロックブレーキシステム(以下、ABSともいう)を備えるブレーキシステムが搭載された自動二、三輪車が知られている。従来の自動二、三輪車のブレーキシステムにおいて、ブレーキ液圧制御装置は、ブレーキ液の液圧を制御して、ブレーキ制御及び必要に応じてアンチロックブレーキ制御を行っている。アンチロックブレーキ制御は、ブレーキ作動時に車輪がロック等した際に実行される。具体的には、マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する主液路が電磁弁により閉鎖され、一方、ホイールシリンダに接続する開放液路が電磁弁により開放され、これによりホイールシリンダ内のブレーキ液が開放されて制動力が弱められる。ホイールシリンダから開放されたブレーキ液は、開放液路を介してアキュムレータに一時貯留される。
アンチロックブレーキ制御によりアキュムレータに一時貯留されたブレーキ液は、戻し液路を介してマスタシリンダに戻される。従来のブレーキ液圧制御装置には、ポンプを用いずにアキュムレータに一時貯留されたブレーキ液をマスタシリンダに戻す所謂ポンプレスのブレーキ液圧制御装置がある。従来のポンプレスのブレーキ液圧制御装置においては、アキュムレータに備えられたコイルバネの反力によってアキュムレータ内のブレーキ液が逆止弁を介してマスタシリンダに戻されるようになっているが、アンチロックブレーキ制御中は運転者によるブレーキ力が大きいため、実質的には、運転者のブレーキ操作が終了し、マスタシリンダ内のブレーキ液の液圧が大気圧に戻されて、アキュムレータ内のブレーキ液の液圧よりも低くならなければ、アキュムレータ内のブレーキ液がマスタシリンダに戻らない構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭63−155770号公報
このように、従来のポンプレスのブレーキ液圧制御装置においては、アンチロックブレーキ制御が終了してブレーキ操作が終了するまでは、アキュムレータ内のブレーキ液が主液路に戻されることはない。このため、アンチロックブレーキ制御が長く実行されるような状況においては、ホイールシリンダからのブレーキ液の開放が続き、ブレーキ液がアキュムレータ内に貯留され続けることになり、アキュムレータがフルストロークしてしまう場合がある。この状態において、例えば、走行中の路面が低摩擦係数から高摩擦係数となる、所謂ミュージャンプが起こった場合には、車輪がロック状態から回転状態となり、アンチロックブレーキ制御が終了されて通常のブレーキ制御の状態となる。この場合、更なる制動力が必要となり、運転者のブレーキ操作により主液路からホイールシリンダへブレーキ液が再度供給されることになる。しかしながら、従来のポンプレスのブレーキ液圧制御装置では、アンチロックブレーキ制御の終了後にアキュムレータに貯留されていたブレーキ液を主液路に戻すまでに要する時間は、ミュージャンプに対応できるほど十分に速くはなかった。このため、走行中にミュージャンプが発生した場合、供給するブレーキ液が不足し、更なる制動力を発生させることができない場合があった。
また、アンチロックブレーキ制御中は、開放液路が電磁弁により断続的に開放されると共に、マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する主液路が電磁弁により断続的に開放されて、ホイールシリンダ内のブレーキ液の圧力が制御される。しかしながら、従来のポンプレスのブレーキ液圧制御装置では、アンチロックブレーキ制御中に、アキュムレータから主液路にブレーキ液を戻すことができない。このため、従来のポンプレスのブレーキ液圧制御装置では、アンチロックブレーキ制御を継続可能な時間が短い時間に限られていた。
このように、従来から、アンチロックブレーキ制御が長く実施されるような場合でも、ブレーキ液を主液路に戻すことができるポンプレスのブレーキ液圧制御装置が求められていた。
上述の課題を解決するために、本願発明の目的は、アンチロックブレーキ制御実施中にブレーキ液を主液路に戻すことができるブレーキ液圧制御装置を提供することにある。
上記目的達成するために、本発明に係るブレーキ液圧制御装置は、マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する主液路と、該主液路を開閉可能にする常開型電磁弁と、前記ホイールシリンダに連通可能にされた開放液路と、該開放液路を開閉可能にする常閉型電磁弁と、該常閉型電磁弁を介して前記開放液路に接続すると共に前記マスタシリンダと接続する戻し液路と、前記戻し液路に設けられた前記マスタシリンダ方向のブレーキ液の流れを許容する逆止弁とを備える、アンチロックブレーキ制御を実行可能にするブレーキ液圧制御装置であって、前記逆弁よりも前記常閉型電磁弁側において前記戻し油路に接続する第1のアキュムレータと、前記逆弁よりも前記マスタシリンダ側において前記戻し油圧路に接続する第2のアキュムレータと、前記第1のアキュムレータと前記第2のアキュムレータとの開閉動作を連動可能にする連動装置とを備え、前記連動装置は、前記第1のアキュムレータの開放動作に連動して前記第2のアキュムレータに閉鎖動作をさせ、また、前記第2のアキュムレータの開放動作に連動して前記第1のアキュムレータに閉鎖動作をさせることを特徴とする。
本発明の一態様に係るブレーキ液圧制御装置において、前記連動装置は、前記第1のアキュムレータを開放及び閉鎖可能にする第1のピストンと、前記第2のアキュムレータを開放及び閉鎖可能にする第2のピストンと、前記第1のピストンと前記第2のピストンとを連結するシーソー型リンク装置とを備え、前記シーソー型リンク装置は、前記1のピストン及び前記第2のピストンに加わる圧力の大きさに応じて、前記第1のピストンによる前記第1のアキュムレータの開放動作に連動して前記第2のピストンに前記第2のアキュムレータの閉鎖動作をさせ、また、前記第2のピストンによる前記第2のアキュムレータの開放動作に連動して前記第1のピストンに前記第1のアキュムレータの閉鎖動作をさせる。
本発明の一態様に係るブレーキ液圧制御装置において、前記シーソー型リンク装置は、一端において前記第1のピストンに揺動可能に接続する第1の連結部材と、一端において前記第2のピストンに揺動可能に接続する第2の連結部材と、回動可能に支承された支点部材とを備え、該支点部材は、前記第1及び第2の連結部材に他端において夫々接続しており、前記第1及び第2の連結部材を前記支点部材を中心に揺動可能にする。
本発明の一態様に係るブレーキ液圧制御装置において、前記第1の連結部材は、前記第2の連結部材よりも、前記一端と前記他端との間の間隔が長い。
本発明の一態様に係るブレーキ液圧制御装置において、前記連動装置は、前記第2のア
キュムレータにおいて、前記第2のピストンを前記開放方向に付勢する付勢手段を備える。
本発明の一態様に係るブレーキ液圧制御装置において、前記第1のアキュムレータは第1のシリンダから形成されており、前記第2のアキュムレータは第2のシリンダから形成されており、前記第1のシリンダ及び第2のシリンダは互いに連通しており、前記連結装置は、前記第1のシリンダ内を液密に摺動可能な第1のピストン部分と、前記第2のシリンダ内を液密に摺動可能な第2のピストン部分とを備え、前記第1のピストン部分の前記ブレーキ液の液圧の受圧面積は、前記第2のピストン部分の前記ブレーキ液の液圧の受圧面積よりも大きい。
本発明に係るブレーキ液圧制御装置によれば、下流側においてマスタシリンダに連通可能にされた戻し管路に、逆弁の上流側で接続する第1のアキュムレータと、逆止弁の下流側で接続する第2のアキュムレータとは、連動装置により開閉動作が互いに連動させられている。つまり、連動装置により、第1のアキュムレータの開放動作に連動して第2のアキュムレータが閉鎖動作を行い、また、第2のアキュムレータの開放動作に連動して第1のアキュムレータが閉鎖動作を行う。この構成により、通常のブレーキ制御が行われている際は、ブレーキ操作によって増圧されたマスタシリンダ内のブレーキ液が第2のアキュムレータを開放し、第2のアキュムレータ内を満たす。このとき、連動装置によって、第1のアキュムレータは閉鎖動作をする。一方、アンチロックブレーキ制御が実施されている際は、ホイールシリンダからブレーキ液が開放されて第1のアキュムレータを開放し、第1のアキュムレータ内に充填される。このとき、連動装置が、第2のアキュムレータに閉鎖動作をさせ、第2のアキュムレータ内に貯留されているブレーキ液を放出させ、この放出されたブレーキ液が主液路に戻される。
このように、本発明に係るブレーキ液圧制御装置は、アンチロックブレーキ制御実施中にブレーキ液を主液路に戻すことができる。これにより、例えば、走行中にミュージャンプが発生しても、安定して車両を減速することができる。また、アンチロックブレーキ制御を継続可能な時間を従来よりも長くすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の概略構成を示すためのシステム図である。 通常のブレーキ制御を実施している状態における図1に示すブレーキ液圧装置の作用を説明するための概略図である。 アンチロックブレーキ制御を実施している状態における図1に示すブレーキ液圧装置の作用を説明するための概略図である。 アンチロックブレーキ制御を実施している状態における図1に示すブレーキ液圧装置の作用を説明するための概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置における変形例に係る連動装置の構成を示すための概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の概略構成を示すためのシステム図である。 通常のブレーキ制御を実施している状態における図5に示すブレーキ液圧装置の作用を説明するための概略図である。 アンチロックブレーキ制御を実施している状態における図5に示すブレーキ液圧装置の作用を説明するための概略図である。 アンチロックブレーキ制御を実施している状態における図5に示すブレーキ液圧装置の作用を説明するための概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の概略構成を示すためのシステム図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1は、レバー等のブレーキ操作子Lに連動するマスタシリンダ2と、車輪Wに設けられたブレーキ装置BのキャリパCに形成されたホイールシリンダ3と、マスタシリンダ2とホイールシリンダ3との間に設けられたブレーキ液圧制御回路4とを備える。マスタシリンダ2及びホイールシリンダ3とは公知の構成を有しており、詳細な説明を省略する。また、ブレーキ液圧制御装置1は、ブレーキ液圧制御回路4の後述するインレットバルブ及びアウトレットバルブを制御するECU5を備える。ブレーキ液圧制御装置1は、ポンプレスのブレーキ液圧装置である。なお、ブレーキ液圧制御装置1は、マスタシリンダ2及びホイールシリンダ3をその構成として含まなくてもよい。
ブレーキ液圧制御回路4は、マスタシリンダ2とホイールシリンダ3とを接続する主液路6と、主液路6を開閉可能にするインレットバルブ7と、ホイールシリンダ3に接続する開放液路8と、開放液路8を開閉可能にするアウトレットバルブ9と、アウトレットバルブ9を介して開放液路8に接続すると共に主液路6に接続する戻し液路10と、戻し液路10に設けられた逆止弁11とを備える。
開放液路8は、一端が主液路6にインレットバルブ7の下流側(ホイールシリンダ3側)において接続しており、これにより、ホイールシリンダ3に連通されている。また、開放液路8は、他端がアウトレットバルブ9の入口に接続している。戻し液路10は、一端がアウトレットバルブ9の出口に接続しており、これにより、アウトレットバルブ9を介して開放液路8に連通可能となっている。また、戻し液路10は、他端が主液路6にインレットバルブ7の上流側(マスタシリンダ2側)において接続しており、これにより、マスタシリンダ2及びインレットバルブ7に連通されている。逆止弁11は、戻し液路10において、マスタシリンダ2方向へのブレーキ液の流れを許容する逆止弁である。
インレットバルブ7は、常開型電磁弁であり、常時開放されており、絞りを介してインレットバルブ7の入口方向から出口方向及び出口方向から入口方向の双方向へのブレーキ液の流れを可能にする。インレットバルブ7はECU5に電気的に接続されており、アンチロックブレーキ制御が行われ、インレットバルブ7が通電されると、インレットバルブ7はソレノイドにより閉弁状態となり、インレットバルブ7の入口方向と出口方向との間のブレーキ液の流れが遮断される。なお、インレットバルブ7の開口に関し、上流側を入口、下流側を出口とする。
アウトレットバルブ9は、常閉型電磁弁であり、常時閉鎖されており、アウトレットバルブ9の入口方向と出口方向との間のブレーキ液の流れが遮断されている。アウトレットバルブ9はECU5に電気的に接続されており、アンチロックブレーキ制御が行われ、アウトレットバルブ9が通電されると、アウトレットバルブ9はソレノイドにより開弁状態となる。開弁状態において、アウトレットバルブ9は、絞りを介してその入口方向から出口方向へのブレーキ液の流れのみを可能にする。なお、アウトレットバルブ9の開口に関し、上流側(開放液路8側)を入口、下流側(戻し液路10側)を出口とする。
また、ブレーキ液圧制御装置1は、第1のアキュムレータ12と第2のアキュムレータ13との2つのアキュムレータを備える。第1のアキュムレータ12は、図1に示すよう
に、逆止弁11より上流側(アウトレットバルブ9側)において戻し液路10に接続しており、また、第2のアキュムレータ13は、図1に示すように、逆止弁11より下流側(マスタシリンダ2側)において戻し液路10に接続している。
第1のアキュムレータ12は、筒状、例えば円筒状の空間を画成するシリンダ12aと、シリンダ12aの内部を戻し液路10に連通する接続路12bとを備える。同様に、第2のアキュムレータ13は、筒状、例えば円筒状の空間を画成するシリンダ13aと、シリンダ13aの内部を戻し液路10に連通する接続路13bとを備える。
また、ブレーキ液圧制御装置1は、第1のアキュムレータ12と第2のアキュムレータ13との開閉動作を連動可能にする連動装置14を備える。連動装置14は、図1に示すように、第1のアキュムレータ12内に設けられた第1のピストン15と、第2のアキュムレータ13内に設けられた第2のピストン16と、第1のピストン15と第2のピストン16とを連結するシーソー型リンク装置17とを備える。
第1のピストン15は、第1のアキュムレータ12内を液密に摺動可能になっており、第1のアキュムレータ12を開放及び閉鎖可能になっている。具体的には、第1のピストン15は、第1のアキュムレータ12のシリンダ12a内において、接続路12bに接続する空間V1を形成し、空間V1の容量が最も小さくなる位置である閉鎖位置C1から、空間V1の容量が最も大きくなる位置である開放位置O1までの間を摺動可能になっている。第1のアキュムレータ12において、第1のピストン15が閉鎖位置C1に向かう方向に摺動する動作を閉鎖動作とし、第1のピストン15が開放位置O1に向かう方向に摺動する動作を開放動作とする。また、第1のピストン15とシリンダ12aとの間はOリング等のシール部材によって密封されている。
また、第2のピストン16は、第1のピストン15と同様に、第2のアキュムレータ13内を液密に摺動可能になっており、第2のアキュムレータ13を開放及び閉鎖可能になっている。具体的には、第2のピストン16は、第2のアキュムレータ13のシリンダ13a内において、接続路13bに接続する空間V2を形成し、空間V2の容量が最も小さくなる位置である閉鎖位置C2から、空間V2の容量が最も大きくなる位置である開放位置O2までの間を摺動可能になっている。第2のアキュムレータ13において、第2のピストン16が閉鎖位置C2に向かう方向に摺動する動作を閉鎖動作とし、第2のピストン16が開放位置O2に向かう方向に摺動する動作を開放動作とする。また、第2のピストン16とシリンダ13aとの間はOリング等のシール部材によって密封されている。本実施の形態において、第2のピストン16の断面積(受圧面積)A2は、第1のピストン15の断面積A1と同じであるが、第2のピストン16の断面積A2は、第1のピストン15の断面積A1と同じではなくてもよく、第1のピストン15の断面積A1よりも小さくてもよい。
シーソー型リンク装置17は、第1の連結部材18と、第2の連結部材19と、支点部材20とを備える。支点部材20は、例えば棒状の部材であり、回動可能に支承されている。
第1の連結部材18は、棒状のてこ部21と、棒状の連接部22とを備え、てこ部21は、一端が支点部材20に接合されている。連接部22は、一端がてこ部21の他端に接続されており、他端が第1のピストン15に空間V1の反対側において接続されている。連接部22は、てこ部21の他端に、揺動可能に接続されている。また、連接部22は、第1のピストン15に、揺動不能に接続(固定)されていてもよく、また、揺動可能に接続されていてもよい。この構成により、第1のピストン15が開放又は閉鎖動作を行うとき、連接部22を介しててこ部21が支点部材20の軸を中心に揺動する。なお、てこ部
21、連接部22は、同様に作用する限りは、棒状に限らない。
第2の連結部材19は、第1の連結部材18と同様に、棒状のてこ部23と、棒状の連接部24とを備え、てこ部23は、一端が支点部材20に接合されている。連接部24は、一端がてこ部23の他端に接続されており、他端が第2のピストン16に空間V2の反対側において接続されている。連接部24は、てこ部23の他端に、揺動可能に接続されている。また、連接部24は、第2のピストン16に、揺動不能に接続(固定)されていてもよく、また、揺動可能に接続されていてもよい。この構成により、第2のピストン16が開放又は閉鎖動作を行うとき、連接部24を介しててこ部23が支点部材20の軸を中心に揺動する。なお、てこ部23、連接部24は、同様に作用する限りは、棒状に限らない。
シーソー型リンク装置17において、上述のように、第1の連結部材18のてこ部21は、支点部材20を介して第2の連結部材19のてこ部23に接続されており、てこ部21とてこ部23とは、図1に示すように、直線状に接続されている。また、後述する図2に示すように、第1の連結部材18のてこ部21の長手(軸)方向長さはl1であり、第2の連結部材19のてこ部23の長手(軸)方向長さはl2である。このように、シーソー型リンク装置17は、第1のピストン15と第2のピストン16との間にてこを形成しており、第1のピストン15側に対する第2のピストン16側のてこ比は、l1:l2となっている。なお、てこ部21とてこ部23とは、直線状に接続されていなくてもよく、例えば互いに斜めに接続されていてもよい。
また、第2のアキュムレータ13において第2のピストン16を開放位置側に付勢するバネ等の弾性部材が設けられている。本実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1においては、第2のアキュムレータ13において第2のピストン16を開放位置側に付勢するコイルバネ25が設けられている。
上記構成を有するブレーキ液圧制御回路4は、その大分部が、アルミニウム合金等の金属製の基体30の内部に形成されている。具体的には、主液路6の一部である主液路内部路6aは図1に示すように、基体30に形成されており、基体30に形成された開口であるマスタシリンダポート31と、同じく基体30に形成された開口であるホイールシリンダポート32との間に形成されている。主液路6の他の一部は、基体30の外側において配管6b,6cによって夫々構成され、配管6bはマスタシリンダ2とマスタシリンダポート31との間を、配管6cはホイールシリンダ3とホイールシリンダポート32との間を、夫々接続する管路である。
また、開放液路8、戻し液路10、逆止弁11、第1のアキュムレータ12、第2のアキュムレータ13、及び連動装置14は、基体30に形成されている。また、基体30には、図示しない、開放孔であるインレットバルブポート及びアウトレットバルブポートが形成されている。インレットバルブポートは主液路6の主液路内部路6aに連通しており、インレットバルブポートにはインレットバルブ7が挿入されて、主液路6(主液路内部路6a)が開閉可能となっている。また、アウトレットバルブポートは開放液路8と戻し液路10とに連通しており、アウトレットバルブポートにはアウトレットバルブ9が挿入されて、開放液路8及び戻し液路10が開閉可能となっている。
次いで、上記構成を有するブレーキ液圧制御装置1の作用について説明する。図2は、通常のブレーキ制御を実施している状態におけるブレーキ液圧制御装置1の作用を説明するための概略図であり、図3,4は、アンチロックブレーキ制御を実施している状態におけるブレーキ液圧制御装置1の作用を説明するための概略図である。
通常のブレーキ制御が実施されている状態においては、インレットバルブ7が開放されており、アウトレットバルブ9が閉鎖されており、図2に示すように、複数の点によって示された領域に1次液圧P1が発生する。具体的には、主液路6、開放液路8、及び戻し液路10の逆止弁11より下流側のブレーキ液の液圧が1次液圧P1となる。この1次液圧P1の大きさは、運転者のブレーキレバーLの操作量に連動し、ブレーキレバーLの操作量が大きいほど、1次液圧P1は大きくなり、ブレーキBの制動力が大きくなる。
第2のアキュムレータ13は、戻し液路10に逆止弁11の下流において接続しているので、通常のブレーキ制御状態において、第2のアキュムレータ13の空間V2には1次液圧P1が掛かっている。つまり、第2のピストン16には1次液圧P1が掛かり、第2のピストン16は開放動作をして閉鎖位置C2から開放位置O2に移動している。これにより、図2に示すように、第2のアキュムレータ13のシリンダ13aの空間V2は最大の容量となっており、また、1次液圧P1のブレーキ液によって満たされている。
一方、第1のアキュムレータ12において、第1のピストン15には、第2のピストン16を押圧する1次液圧P1の圧力が、連動装置14のシーソー型リンク装置17を介して伝達され、第1のピストン15は、開放位置O1から閉鎖位置C1に向かって閉鎖動作を行い、閉鎖位置C1に移動している。これにより、第1のアキュムレータ12のシリンダ12aの空間V1は最小の容量となっている。
このように、通常のブレーキ制御時には、ブレーキレバーLの操作量によって1次液圧P1の大きさは変化するが、第2のアキュムレータ13は最大開放状態となっており、シリンダ13aの空間V2は最大容量となっていて、第2のアキュムレータ13のシリンダ13a内はブレーキ液によって満たされている。
一方、ブレーキ制御がなされている状態において、例えば図示しない車輪回転センサを介してECU5が車輪Wのロック又はロックの可能性を検知すると、アンチロックブレーキ制御が開始される。アンチロックブレーキ制御が開始されると、ECU5は先ず、インレットバルブ7を通電状態にしてインレットバルブ7を閉鎖し、ホイールシリンダ3へのブレーキ液の供給を遮断して、ホイールシリンダ3の増圧を止める。一方、ECU5は、アウトレットバルブ9を通電状態にしてアウトレットバルブ9を開放し、開放液路8を開放して、ホイールシリンダ3から戻し液路10へのブレーキ液の流動を可能にし、ホイールシリンダ3の減圧を行う。逆止弁11の作用により、ホイールシリンダ3からのブレーキ液は、戻し液路10を逆止弁11の上流まで満たす。これにより、車輪Wのロックが解除若しくは回避される。ECU5は、上記アウトレットバルブ9の開閉を1回のみ行うようにしてもよく、複数回行うようにしてもよい。また、ECUは、インレットバルブ7を断続的に開閉して、主液路6の上流側からホイールシリンダ3にブレーキ液を断続的に供給して、ホイールシリンダ3内の圧力を調整する。
アンチロックブレーキ制御が実施されている状態においては、図3に示すように、主液路6のインレットバルブ7よりも上流側、戻し液路10の逆止弁11より下流側、及び第2のアキュムレータ13のブレーキ液の液圧が1次液圧P1(図3において複数の点によって示された薄い模様の領域)となり、一方、主液路6のインレットバルブ7よりも下流側、開放液路8、及び戻し液路10の逆止弁11より上流側のブレーキ液の液圧が2次液圧P2(図3において複数の点によって示された濃い模様の領域)となる。
このとき、第1のアキュムレータ12は、戻し液路10に逆止弁11の上流において接続しているので、アンチロックブレーキ制御状態において、第1のアキュムレータ12の空間V1には2次液圧P2が掛かっている。つまり、第1のピストン15には2次液圧P2が掛かり、第1のピストン15を開放方向に付勢している。
アンチブロック制御中において、運転者はブレーキレバーLを握り続けており、1次液圧P1は、2次液圧P2と同じ大きさの圧力、又は2次液圧P2より大きな圧力となっている。第1及び第2のピストン15,16の受圧面積A1,A2は同じであり、このため、1次液圧P1によって第2のピストン16に加わる開放方向の力は、2次液圧P2によって第1のピストン15に加わる開放方向の力と同じであるか、または、2次液圧P2によって第1のピストン15に加わる開放方向の力よりも大きい。このため、アンチブロック制御時において、第1のピストン15が確実に開放方向に付勢されて、第2のピストン16が確実に閉鎖方向に付勢されるようにするシーソー型リンク装置17の構成が重要になる。つまり、シーソー型リンク装置17において、第1の連結部材18のてこ部21の長手方向長さl1に対する、第2の連結部材19のてこ部23の長手方向長さl2の比の設定が重要になる。シーソー型リンク装置17において、第1の連結部材18のてこ部21の長手方向長さl1に対する、第2の連結部材19のてこ部23の長手方向長さl2の比は、アンチブロック制御時において、第1のピストン15が確実に開放方向に付勢されて、第2のピストン16が確実に閉鎖方向に付勢されるようにする値に設定されている。つまり、コイルバネ25の弾性力Fも考慮して、P2×A1×l1>(P1×A2+F)×l2を満たすように、てこ部21,23の長手方向長さl1,l2が設定されている。第1及び第2のピストン15,16の受圧面積A1,A2が同じ大きさではなく、第1のピストン15の受圧面積A1と第2のピストン16の受圧面積A2とが異なる大きさの場合も、P2×A1×l1>(P1×A2+F)×l2を満たすように、てこ部21,23の長手方向長さl1,l2が設定される。
本実施の形態においては、P2×A1×l1>(P1×A2+F)×l2を満たすように、シーソー型リンク装置17において、第1の連結部材18のてこ部21の長手方向長さl1に対する、第2の連結部材19のてこ部23の長手方向長さl2の比は、例えば3:1に設定されている。第1の連結部材18のてこ部21は、第2の連結部材19のてこ部23の3倍の長さを有する。このため、第1のピストン15を押圧する2次液圧P2の力は、シーソー型リンク装置17を介して、3倍の力となって第2のピストン16に伝達され、第2のピストン16を閉鎖方向に付勢する。このため、第2のピストン16は、閉鎖方向に移動し、閉鎖動作を行う。
このように、アンチロックブレーキ制御時には、ホイールシリンダ3から開放されたブレーキ液により第1のピストン15が開放動作を行い、第1のピストン15が、第1のアキュムレータ12のシリンダ12aの容量V1が最小となる閉鎖位置C1から、容量V1が最大となる開放位置O1の方向に移動する。これにより、第1のアキュムレータ12のシリンダ12a内にブレーキ液が貯留されていく。
一方、第2のピストン16は、シーソー型リンク装置17を介して、第1のピストン15の開放動作に連動して閉鎖動作を行い、第2のアキュムレータ13のシリンダ13a内に貯留されていたブレーキ液を排出し、ブレーキ液が戻し液路10を経由して戻され、主液路6に戻される。アンチロックブレーキ制御が続くと、ホイールシリンダ3からのブレーキ液の開放が続き、第1のピストン15の開放動作が続く。第1のピストン15が開放位置O1となると、図4に示すように、第2のピストン16が閉鎖位置C2となり、第1のアキュムレータ12に最大量のブレーキ液が貯留され、一方、第2のアキュムレータ13に貯留されていたブレーキ液は全て戻し液路10に排出されて戻される。第1のピストン15に対する第2のピストン16のストローク比は、第1のピストン15に対する第2のピストン16のてこ比と同じであり、l1:l2であり、本実施の形態においては3:1である。このため、第1のピストン15が開放位置O1から閉鎖位置C1まで移動する距離は、第2のピストン16が開放位置O2から閉鎖位置C2まで移動する距離の3倍である。従って、アンチロックブレーキ制御時に、第1のアキュムレータ12内に貯留され
るブレーキ液の容量は、第2のアキュムレータ13から排出されるブレーキ液の容量の3倍である。
このように、アンチロックブレーキ制御中に、第2のアキュムレータ13から主液路6にブレーキ液が戻されるので、インレットバルブ7が断続的に開閉しても、戻されたブレーキ液の分だけ多く、ホイールシリンダ3にブレーキ液を供給することができる。このため、アンチロックブレーキ制御を継続可能な時間を従来よりも長くすることができる。
アンチロックブレーキ制御中に、例えばECU5が、ホイールシリンダ3から所定量の減圧がなされたと判断する場合、アンチロックブレーキ制御が終了する。このとき、ECU5は、アウトレットバルブ9への通電を止め、アウトレットバルブ9を閉鎖し、また、インレットバルブ7への通電を止め、インレットバルブ7が開放し、通常のブレーキ制御を再開する。
アンチロックブレーキ制御が終了して、ブレーキレバーLが戻されると、マスタシリンダ2内が大気圧状態となり、ホイールシリンダ3内のブレーキ液が押し戻される。また、1次液圧P1が大気圧状態となるため、2次液圧P2が1次液圧P1よりも高圧となり、逆止弁11が開放され、第1のアキュムレータ12内に貯留されているブレーキ液が逆止弁11を介して管路内に押し戻される(図4参照)。このとき、第1のピストン15が閉鎖動作をして閉鎖位置C1まで移動し、シーソー型リンク装置17を介して、第2のピストン16が開放動作をして開放位置O2まで移動し、第2のアキュムレータ13は再度ブレーキ液によって満たされた状態となる(図2参照)。第2のアキュムレータ13内には、第2のピストン16を開放方向に付勢するコイルバネ25が設けられているため、アンチロックブレーキ制御が終了してブレーキレバーLが戻されたとき、第2のピストン16は開放動作をして開放位置O2まで移動する。
このように、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1によれば、通常のブレーキ制御が実行されている際は、マスタシリンダ2からのブレーキ液が第2のピストン16を押圧し、第2のピストン16が開放動作を行い、第2のピストン16が閉鎖位置C2から開放位置O2の方向に移動する。これにより、第2のアキュムレータ13のシリンダ13a内にブレーキ液が貯留される。このとき、第1のピストン15は、シーソー型リンク装置17を介して、第2のピストン16の開放動作に連動して閉鎖動作を行い閉鎖位置C1に移動する。一方、アンチロックブレーキ制御が実行されている際は、ホイールシリンダ3から開放されたブレーキ液が第1のピストン15を押圧し、第1のピストン15が開放動作を行い、第1のピストン15が閉鎖位置C1から開放位置O1の方向に移動する。これにより、第1のアキュムレータ12のシリンダ12a内にブレーキ液が貯留される。一方、第2のピストン16は、シーソー型リンク装置17を介して、第1のピストン15の開放動作に連動して閉鎖動作を行い、第2のアキュムレータ13のシリンダ13a内に貯留されていたブレーキ液を排出し、ブレーキ液が戻し液路10を経由して戻されて、マスタシリンダ2のリザーバタンクに戻される。このように、ブレーキ液圧制御装置1は、アンチロックブレーキ制御実施中にもブレーキ液をマスタシリンダ2に戻すことができる。
このため、アンチロックブレーキ制御時に、走行中の路面にミュージャンプがあり、車輪Wがロック状態から回転状態となって、アンチロックブレーキ制御が終了されて通常のブレーキ制御の状態となっても、制動力を更に高めるためにマスタシリンダ2から主液路6に供給するブレーキ液が不足することを防止することができる。これにより、アンチロックブレーキ制御が終了した後も即座に制動力を高めることができる。また、アンチロックブレーキ制御を継続可能な時間を従来よりも長くすることができる。
以上、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1について説明したが、本発明は上記ブレーキ液圧制御装置1の構成に限定されるものではない。例えば、第1,第2のアキュムレータ12,13や第1,第2のピストン15,16の構造は上記構造に限るものではなく、例えば、第1,第2のピストン15,16の受圧面積は、互いに異なっていてもよい
また、シーソー型リンク装置17のてこ比は、上記の値3:1に限るものではなく、例えばl1>l2を満たす値の比であってもよい。但し、上述のように、シーソー型リンク装置17のてこ比は、アンチロックブレーキ制御時に、第1のピストン15が開放運動をし、第2のピストン16が閉鎖運動をするような値にする必要がある。
また、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1は、前輪、後輪、並びに前輪及び後輪に適用することができる。
次いで、上記本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1における連動装置14の変形例について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1における変形例に係る連動装置26の構成を示すための概略図である。以下、上記本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1と同一又は類似する機能を有する構成には、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
本変形例に係る連動装置26は、図5に示すように、連動装置管路27と、連動装置作動液28とを備える。連動装置管路27は、第1のアキュムレータ12のシリンダ12aと第1のピストン15とが形成する空間V1とは反対側の空間V1´と、第2のアキュムレータ13のシリンダ13aと第2のピストン16とが形成する空間V2とは反対側の空間V2´とを連通する。連動装置作動液28は、例えばオイルであり、連動装置管路27と空間V1´,V2´内に充填されている。
上記構成を有する連動装置26により、上述の連動装置14と同様に、アンチロックブレーキ制御中に、2次液圧P2を受けて第1のピストン15が開放方向に移動して開放動作をし、1次液圧P1及びコイルバネ25の力に抗して第2のピストン16が閉鎖方向に移動して閉鎖動作をする。つまり、2次液圧P2によって第1のピストン15にかかる力が、連動装置作動液28を介して第2のピストン16に伝達される。そして、この伝達された力を受けて、第2のピストン16が、1次液圧P1及びコイルバネ25によって第2のピストン16にかかる力に抗して閉鎖方向に移動される。これにより、上記連動装置14を有するブレーキ液圧制御装置1と同様に、アンチロックブレーキ制御時に、第1のアキュムレータ12にブレーキ液が貯留され、第2のアキュムレータ13から貯留されていたブレーキ液が主液路6に戻される。
本変形例のおいては、アンチロックブレーキ制御中に、2次液圧P2を受けて第1のピストン15が開放方向に移動し、連動装置作動液28を介して、1次液圧P1及びコイルバネ25の力に抗して第2のピストン16が閉鎖方向に移動するように、第1のピストン15の断面積A1と第2のピストン16の断面積A2との大きさが設定されている。本変形例のおいては、第1のピストン15の断面積A1と第2のピストン16の断面積A2とは同じ大きさではなく、第1のピストン15の断面積A1は、第2のピストン16の断面積A2よりも大きくなっている。より具体的には、P2×A1>(P1×A2+F)を満たすように、第1のピストン15の断面積A1の大きさと、第2のピストン16の断面積A2の大きさが設定されている。
本変形例に係る連動装置26を有するブレーキ液圧装置1においても、上述の連動装置14を有するブレーキ液圧装置1と同様に作用し、同様の効果を奏する。
次いで、本発明の第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置40について図面を参照にしながら詳細に説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置40の概略構成を示すためのシステム図である。図6に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置40は、上記本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1に対して、第1及び第2のアキュムレータ、並びに連動装置の構成が異なるのみである。以下、本発明の第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置40について、上記ブレーキ液圧制御装置1と同一又は類似する機能を有する構成には、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
ブレーキ液圧制御装置40は、図6に示すように、第1のアキュムレータ41と、第2のアキュムレータ42と、連動装置43とを備える。第1のアキュムレータ41は、逆止弁11の上流側において戻し液路10に接続されており、第2のアキュムレータ42は、逆止弁11の下流側において戻し液路10に接続されている。また、連動装置43は、第1のアキュムレータ41と第2のアキュムレータ42との開閉動作を互いに連動させる。
第1のアキュムレータ41は、筒状、例えば円筒状の空間を画成するシリンダ41aと、シリンダ41aの内部を戻し液路10に連通する接続路41bとを備える。同様に、第2のアキュムレータ42は、筒状、例えば円筒状の空間を画成するシリンダ42aと、シリンダ42aの内部を戻し液路10に連通する接続路42bとを備える。シリンダ41a,42aは、基体30が穿孔されて形成されている。
連動装置43は、第1のピストン44と、第2のピストン45と、弾性部材、例えばコイルバネ46とを備える。第1のピストン44は、第1のアキュムレータ41のシリンダ41a内を液密に摺動可能になっており、第1のアキュムレータ41を開放及び閉鎖可能になっている。具体的には、第1のピストン44は、第1のアキュムレータ41のシリンダ41a内において、接続路41bに接続する空間V11を形成し、空間V11の容量が最も小さくなる位置である閉鎖位置C11から、空間V11の容量が最も大きくなる位置である開放位置O11までの間を摺動可能になっている。第1のアキュムレータ41において、第1のピストン44が閉鎖位置C11に向かう方向に摺動する動作を閉鎖動作とし、第1のピストン44が開放位置O11に向かう方向に摺動する動作を開放動作とする。また、第1のピストン44とシリンダ41aとの間はOリング等のシール部材によって密封されている。
また、第2のピストン45は、第1のピストン44と同様に、第2のアキュムレータ42のシリンダ42a内を液密に摺動可能になっており、第2のアキュムレータ42を開放及び閉鎖可能になっている。具体的には、第2のピストン45は、第2のアキュムレータ42のシリンダ42a内において、接続路42bに接続する空間V12を形成し、空間V12の容量が最も小さくなる位置である閉鎖位置C12から、空間V12の容量が最も大きくなる位置である開放位置O12までの間を摺動可能になっている。第2のアキュムレータ42において、第2のピストン45が閉鎖位置C12に向かう方向に摺動する動作を閉鎖動作とし、第2のピストン45が開放位置O12に向かう方向に摺動する動作を開放動作とする。また、第2のピストン45とシリンダ42aとの間はOリング等のシール部材によって密封されている。
図6に示すように、第1のアキュムレータ41のシリンダ41aの断面積は、第2のアキュムレータ42のシリンダ42aの断面積よりも大きくなっている。つまり、第1のピストン44の断面積A1(受圧面積)は、第2のピストン45の断面積A2よりも大きくなっている。
また、図6に示すように、第1のアキュムレータ41のシリンダ41aと第2のアキュムレータ42のシリンダ42aとは互いに連通している。シリンダ41aとシリンダ42aとは、図6に示すように互いに直接連通していてもよく、また、他の空間を介して連通していてもよい。また、第1のピストン44と第2のピストン45とは互いに接続している。第1のピストン44と第2のピストン45とは、図6に示すように互いに直接接続していてもよく、また、他の部材を介して接続していてもよい。
また、コイルバネ46は、第2のピストン45を開放位置方向へ付勢するように、第2のアキュムレータ42のシリンダ42a内に配設されている。
次いで、上記構成を有するブレーキ液圧制御装置40の作用について説明する。図7は、通常のブレーキ制御を実施している状態におけるブレーキ液圧制御装置40の作用を説明するための概略図であり、図8,9は、アンチロックブレーキ制御を実施している状態におけるブレーキ液圧制御装置40の作用を説明するための概略図である。ブレーキ液圧制御装置40は、上記ブレーキ液圧制御装置1と同様に作用する。
通常のブレーキ制御が実施されている状態においては、図7に示すように主液路6、開放液路8、及び戻し液路10の逆止弁11より下流側のブレーキ液の液圧が1次液圧P1(複数の点によって示された領域)となる。このとき、第2のアキュムレータ42の空間V12には1次液圧P1がかかっている。つまり、第2のピストン45には1次液圧P1がかかり、第2のピストン45は開放動作をして閉鎖位置C12から開放位置O12に移動している。これにより、図7に示すように、第2のアキュムレータ42のシリンダ42aの空間V12は最大の容量となっており、また、1次液圧P1のブレーキ液によって満たされている。
一方、第1のアキュムレータ41において、第1のピストン44が第2のピストン45に連動して、第1のピストン44は、開放位置O11から閉鎖位置C11に向かって閉鎖動作を行い、閉鎖位置C11に移動している。これにより、第1のアキュムレータ41のシリンダ41aの空間V11は最小の容量となっている。
一方、アンチロックブレーキ制御が実施されている状態においては、図8に示すように、主液路6のインレットバルブ7よりも上流側、戻し液路10の逆止弁11より下流側、及び第2のアキュムレータ42のブレーキ液の液圧が1次液圧P1(図8において複数の点によって示された薄い模様の領域)となり、一方、主液路6のインレットバルブ7よりも下流側、開放液路8、及び戻し液路10の逆止弁11より上流側のブレーキ液の液圧が2次液圧P2(図8において複数の点によって示された濃い模様の領域)となる。
このとき、第1のアキュムレータ41の空間V11には2次液圧P2がかかっており、第1のピストン41には2次液圧P2がかかり、第1のピストン44を開放方向に付勢している。1次液圧P1は2次液圧P2とは同じ大きさ又は2次液圧P2よりも大きい大きさの圧力であるが、第1のピストン44の受圧面積A1は、第2のピストン45の受圧面積A2よりも大きく、第1のピストン44を開放方向に押圧する2次液圧P2による力が、第2のピストン45を閉鎖方向に押圧する1次液圧P1による力よりも大きくなるように設定されている。つまり、第1のピストン44の受圧面積A1と、第2のピストン45の受圧面積A2とは、P2×A1>(P1×A2+F)を満たすように設定されている。このため、第2のピストン45は、連動して閉鎖方向に移動し、閉鎖動作を行う。
このように、アンチロックブレーキ制御時には、ホイールシリンダ3から開放されたブレーキ液により第1のピストン44が開放動作を行い、第1のピストン44が、第1のアキュムレータ41のシリンダ41aの容量V11が最小となる閉鎖位置C11から、容量
V11が最大となる開放位置O11の方向に移動する。これにより、第1のアキュムレータ41のシリンダ41a内にブレーキ液が貯留されていく。
一方、第2のピストン45は、第1のピストン44の開放動作に連動して閉鎖動作を行い、第2のアキュムレータ42のシリンダ42a内に貯留されていたブレーキ液を排出し、ブレーキ液が戻し液路10を経由して戻され、主液路6に戻される。アンチロックブレーキ制御が続くと、ホイールシリンダ3からのブレーキ液の開放が続き、第1のピストン44の開放動作が続き、図9に示すように、第1のピストン44が開放位置O11となり、第2のピストン45が閉鎖位置C12となる。このとき、第1のアキュムレータ41に最大量のブレーキ液が貯留され、一方、第2のアキュムレータ42に貯留されていたブレーキ液は全て戻し液路10に排出されて主液路6に戻される。
アンチロックブレーキ制御が終了して、ブレーキレバーLが戻されると、マスタシリンダ2内が大気圧状態となり、ホイールシリンダ3内のブレーキ液が押し戻される。また、1次液圧P1が大気圧状態となるため、2次液圧P2が1次液圧P1よりも高圧となり、逆止弁11が開放され、第1のアキュムレータ41内に貯留されているブレーキ液が逆止弁11を介して管路内に押し戻される(図9参照)。このとき、第1のピストン44が閉鎖動作をして閉鎖位置C11まで移動し、第2のピストン45が開放動作をして開放位置O12まで移動し、第2のアキュムレータ42は再度ブレーキ液によって満たされた状態となる(図7参照)。第2のアキュムレータ42内には、第2のピストン45を開放方向に付勢するコイルバネ46が設けられているため、アンチロックブレーキ制御が終了してブレーキレバーLが戻されたとき、第2のピストン45は開放動作をして開放位置まで移動する。
このように、本発明の第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置40によれば、上記本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1と同様に、アンチロックブレーキ制御実施中にもブレーキ液を主液路6に戻すことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記本発明の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。
1,40 ブレーキ液圧制御装置
2 マスタシリンダ
3 ホイールシリンダ
4 ブレーキ液圧制御回路
5 ECU
6 主液路
6a 主液路内部路
6b,6c 配管
7 インレットバルブ
8 開放液路
9 アウトレットバルブ
10 戻し液路
11 逆止弁
12,41 第1のアキュムレータ
12a,13a,41a,42a シリンダ
12b,13b,41b,42b 接続路
13,42 第2のアキュムレータ
14,26,43 連動装置
15,44 第1のピストン
16,45 第2のピストン
17 シーソー型リンク装置
18 第1の連結部材
19 第2の連結部材
20 支点部材
21,23 てこ部
22,24連接部
25,46 コイルバネ
27 連動装置管路
28 連動装置作動液
30 基体
31 マスタシリンダポート
32 ホイールシリンダポート
A1,A2 断面積(受圧面積)
B ブレーキ装置
C キャリパ
C1,C2,C11,C12 閉鎖位置
F 弾性力
L ブレーキ操作子
l1,l2 長手方向長さ
O1,O2,O11,O12 開放位置
P1 1次液圧
P2 2次液圧
V1,V2,V1´,V2´,V11,V12 空間
W 車輪

Claims (6)

  1. マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する主液路と、該主液路を開閉可能にする常開型電磁弁と、前記ホイールシリンダに連通可能にされた開放液路と、該開放液路を開閉可能にする常閉型電磁弁と、該常閉型電磁弁を介して前記開放液路に接続すると共に前記マスタシリンダと接続する戻し液路と、前記戻し液路に設けられた前記マスタシリンダ方向のブレーキ液の流れを許容する逆止弁とを備え、前記戻し液路の前記ブレーキ液がポンプレスで排出されるアンチロックブレーキ制御を実行するブレーキ液圧制御装置であって、
    前記逆止弁よりも前記常閉型電磁弁側において前記戻し液路に接続する第1のアキュムレータと、
    前記逆止弁よりも前記マスタシリンダ側において前記戻し液路に接続する第2のアキュムレータと、
    前記第1のアキュムレータと前記第2のアキュムレータとの開閉動作を連動可能にする連動装置とを備え、
    前記連動装置は、前記第1のアキュムレータを開放及び閉鎖可能にする第1のピストンと、前記第2のアキュムレータを開放及び閉鎖可能にする第2のピストンとを備え、前記第1のピストンに加わる前記戻し液路の前記逆止弁よりも前記常型電磁弁側での前記ブレーキ液の圧力の大きさ、及び、前記第2のピストンに加わる前記戻し液路の前記逆止弁よりも前記マスタシリンダ側での前記ブレーキ液の圧力の大きさに応じて、前記第1のピストンによる前記第1のアキュムレータの開放動作に連動して前記第2のピストンに前記第2のアキュムレータの閉鎖動作をさせ、また、前記第2のピストンによる前記第2のアキュムレータの開放動作に連動して前記第1のピストンに前記第1のアキュムレータの閉鎖動作をさせる
    ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  2. 前記連動装置は、前記第1のピストンと前記第2のピストンとを連結するシーソー型リンク装置を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のブレーキ液圧制御装置。
  3. 前記シーソー型リンク装置は、一端において前記第1のピストンに揺動可能に接続する第1の連結部材と、一端において前記第2のピストンに揺動可能に接続する第2の連結部材と、回動可能に支承された支点部材とを備え、該支点部材は、前記第1及び第2の連結部材に他端において夫々接続しており、前記第1及び第2の連結部材を一体として前記支点部材を中心に揺動させる
    ことを特徴とする請求項2記載のブレーキ液圧制御装置。
  4. 前記第1の連結部材は、前記第2の連結部材よりも、前記一端と前記他端との間の間隔が長い
    ことを特徴とする請求項3記載のブレーキ液圧制御装置。
  5. 前記連動装置は、前記第2のアキュムレータにおいて、前記第2のピストンを前記第2のアキュムレータの開放方向に付勢する付勢手段を備える
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載のブレーキ液圧制御装置。
  6. 前記第1のアキュムレータは、前記第1のピストンが内部を液密に摺動し一端が前記戻し液路に連通する第1のシリンダから形成されており、
    前記第2のアキュムレータは、前記第2のピストンが内部を液密に摺動し一端が前記戻し液路に連通する第2のシリンダから形成されており、
    前記第1のシリンダの他端及び前記第2のシリンダの他端は、互いに連通しており、
    前記第1のピストン及び前記第2のピストンは、共に摺動し、又は、前記第1のシリンダの他端と前記第2のシリンダの他端を連通させる管路に充填された作動液の液圧を受圧し、
    前記第1のピストンの前記ブレーキ液の液圧の受圧面積は、前記第2のピストンの前記ブレーキ液の液圧の受圧面積よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1記載のブレーキ液圧制御装置。

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