JP6824569B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が備える複数の車輪の各々に当該車輪の回転速度を検出する車輪速センサを付設している車両の制御装置に関する。
車輪速センサは、例えば、車輪とともに回転する回転体の外周に沿ってN極及びS極の磁極を交互に複数設け、かつその回転体の外周近傍に磁気抵抗素子やホール素子等の磁気検出素子を配置したものである。車輪が回転するとき、その回転に伴う磁極の移動による磁気の変動が磁気検出素子を介して検出され、パルス信号として出力される。単位時間あたりのパルス数を計数すれば、車輪の回転速度を知得でき、ひいては車速即ち車両の移動速度を導出することができる(以上、下記特許文献を参照)。
車輪速センサの出力信号を参照した車速の検出の精度は、車両が時速10km以下で徐行するような低速域において低下する。低速域では車輪速センサが出力する信号のパルス数が減少し、車輪の路面に対するスリップや車輪速センサの設置箇所の振動による不当なパルスの出力に起因した、車速とパルス数との乖離を無視できなくからである。故に、従来、車輪速センサの出力信号を参照して知得される車速が低速域にある場合に、車速を一律に0と見なしていた。
一方で、近時、車両に駐車時の運転を支援するシステムを実装しようとする試みが行われている。駐車支援システムは、極低速域における車速または車輪の回転速度の情報、しかも確度の高い情報を必要とする。
特開2015−148495号公報
本発明は、車両が徐行するような低速域における、車輪速センサの出力信号に基づく車速の情報の確度を高めることを所期の目的とする。
本発明では、車両が備える複数の車輪の各々に当該車輪の回転速度を検出する車輪速センサを付設している車両において、対象の車輪に付随する車輪速センサの出力信号とそれ以外の車輪に付随する車輪速センサの出力信号とを比較することで、または、対象の車輪に付随する車輪速センサの出力信号を参照して知得される対象の車輪の回転速度の単位時間あたりの変化量を閾値と比較することで、対象の車輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入しているか否かを判定し、車両の右輪の回転速度の値を出力するにあたり、右前輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入していないならば当該右前輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力し、右前輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入しているが右後輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入していないならば当該右後輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力し、右前輪に付随する車輪速センサの出力信号にも右後輪に付随する車輪速センサの出力信号にも外乱が混入しているならば右前輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力する、または、車両の左輪の回転速度の値を出力するにあたり、左前輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入していないならば当該左前輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力し、左前輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入しているが左後輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入していないならば当該左後輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力し、左前輪に付随する車輪速センサの出力信号にも左後輪に付随する車輪速センサの出力信号にも外乱が混入しているならば左前輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力する、制御装置を構成した。
本発明によれば、車両が徐行するような低速域における、車輪速センサの出力信号に基づく車速の情報の確度を高めることができる。
本発明の一実施形態の制御装置の構成を示すブロック図。 同実施形態の制御装置が実行する処理の手順例を示すフロー図。 同実施形態の制御装置が実行する処理の手順例を示すフロー図。 同実施形態の制御装置が実行する処理の手順例を示すフロー図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態の車両用制御装置1の構成を示している。車両の各車輪FR、RR、FL、RLに付設している車輪速センサ21、22、23、24は、ABS(Antilock Brake System)に用いられる既知のものである。各車輪速センサ21、22、23、24はそれぞれ、対象とする車輪FR、RR、FL、RLの回転量(回転角度または回転回数)に比例した数のパルスを出力する。単位時間あたりのパルス数を計数すれば、対象の車輪FR、RR、FL、RLの回転速度を知得することができる。ひいては、車速を導出することが可能である。
本実施形態の制御装置1は、プロセッサ、メインメモリ、補助記憶デバイス(フラッシュメモリ等)、入出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムであるECU(Electronic Control Unit)を主体とする。なお、このECU1は、ABSの制御を司るいわゆるABS−ECUと同一であることがある。
ECU1の補助記憶デバイスには予め、プロセッサにおいて実行されるべきプログラムが格納されている。その実行の際には、プログラムが補助記憶デバイスからメインメモリに読み込まれ、プロセッサにより解読される。制御装置たるECU1は、プログラムに従い、図1に示す右前輪外乱判定部11、右後輪外乱判定部12、左前輪外乱判定部13、左後輪外乱判定部14、右輪回転速度出力部15、及び左輪回転速度出力部16としての機能を発揮する。
右前輪外乱判定部11は、車両の右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入しているか否かを判定する。外乱とは、車輪速センサ21、22、23、24が出力するパルスの数が、実際の車両の車速に見合ったパルス数よりも増えたり減ったりすることをいう。外乱の要因としては、車輪FR、RR、FL、RLが路面に対してスリップすることや、車輪速センサ21、22、23、24の設置箇所の振動により車輪速センサ21、22、23、24が不当なパルスを出力すること等が挙げられる。右後輪外乱判定部12は、車両の右後輪RRに付随する車輪速センサ22の出力信号に外乱が混入しているか否かを判定する。左前輪外乱判定部13は、車両の左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力信号に外乱が混入しているか否かを判定する。そして、左後輪外乱判定部14は、車両の左後輪RLに付随する車輪速センサ24の出力信号に外乱が混入しているか否かを判定する。
各外乱判定部11、12、13、14による、車輪速センサ21、22、23、24の出力信号に外乱が混入しているか否かを判定する手法について具体的に述べる。車輪速センサ21、22、23、24の出力信号に外乱が混入しているか否かは、下記の三つの条件(I)、(II)、(III)によって判定する:
(I)対象の車輪を含む三つの車輪に付随する三つの車輪速センサの各々が直近の単位時間(例えば、50ミリ秒間)内に出力したパルスの数の差の絶対値が、所定の閾値以下に収まっているかどうか(収まっていれば外乱は混入しておらず、収まっていなければ外乱が混入している)
例えば、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入しているか否かを判定するためには、当該車輪速センサ21が直近の単位時間内に出力したパルスの数、右後輪RRに付随する車輪速センサ22が同単位時間内に出力したパルスの数、左前輪FLに付随する車輪速センサ23が同単位時間内に出力したパルスの数をそれぞれ計数する。そして、右前輪FRに付随する車輪速センサ21が出力したパルス数から、右後輪RRに付随する車輪速センサ22が出力したパルス数を減算した差分の絶対値を、閾値と比較する。並びに、右前輪FRに付随する車輪速センサ21が出力したパルス数から、左前輪FLに付随する車輪速センサ23が出力したパルス数を減算した差分の絶対値を、閾値と比較する。何れの差分の絶対値も閾値以下であるならば、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱は混入していないと判定する。翻って、何れかの差分の絶対値が閾値を超えているならば、当該車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入していると判定する。
あるいは、当該車輪速センサ21が直近の単位時間内に出力したパルスの数、右後輪RRに付随する車輪速センサ22が同単位時間内に出力したパルスの数、左前輪FLに付随する車輪速センサ23が同単位時間内に出力したパルスの数のうちの最大のものから最小のものを減算した差分の値を、閾値と比較するようにしてもよい。差分値が閾値以下であるならば、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱は混入していないと判定する。翻って、差分値が閾値を超えているならば、当該車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入していると判定する。
(II)対象の車輪に付随する車輪速センサが直近の単位時間(例えば、現時点から50ミリ秒遡った時点から、現時点までの50ミリ秒間)内に出力したパルスの数と、さらに過去の単位時間(例えば、現時点から100ミリ秒遡った時点から、現時点から50ミリ秒遡った時点までの50ミリ秒間)内に出力したパルスの数との差の絶対値が、所定の閾値以下に収まっているかどうか(収まっていれば外乱は混入しておらず、収まっていなければ外乱が混入している)
例えば、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入しているか否かを判定するためには、当該車輪速センサ21が直近の単位時間内に出力したパルスの数と、同車輪速センサ21がさらに過去の単位時間内に出力したパルスの数とを計数しておく。そして、それら二つのパルス数のうちの大きいものから小さいものを減算した差分の値を、閾値と比較する。差分値が閾値以下であるならば、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱は混入していないと判定する。翻って、差分値が閾値を超えているならば、当該車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入していると判定する。
(III)対象の車輪以外の何れかの車輪に付随する車輪速センサが直近の単位時間(例えば、100ミリ秒間)内に出力したパルスの数が0であるときに、対象の車輪に付随する車輪速センサが同単位時間内に出力したパルスの数が所定の閾値以下に収まっているかどうか(収まっていれば外乱は混入しておらず、収まっていなければ外乱が混入している)
例えば、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入しているか否かを判定するためには、当該車輪速センサ21が直近の単位時間内に出力したパルスの数、右後輪RRに付随する車輪速センサ22が同単位時間内に出力したパルスの数、左前輪FLに付随する車輪速センサ23が同単位時間内に出力したパルスの数、左後輪RLに付随する車輪速センサ24が同単位時間内に出力したパルスの数をそれぞれ計数する。その上で、右車輪FR以外の何れかの車輪RR、FL、RLに付随する車輪速センサ22、23、24が同単位時間内に出力したパルスの数が0であるときに、右車輪FRに付随する車輪速センサ21が同単位時間内に出力したパルスの数を閾値と比較する。そのパルスの数が閾値以下であるならば、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱は混入していないと判定し、そのパルスの数が閾値を超えているならば、当該車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入していると判定する。
上記の条件(I)及び(III)の成否を検討することは、対象の車輪FR、RR、FL、RLに付随する車輪速センサ21、22、23、24の出力信号とそれ以外の車輪FR、RR、FL、RLに付随する車輪速センサ21、22、23、24の出力信号とを比較することを意味する。また、条件(II)の成否を検討することは、対象の車輪FR、RR、FL、RLに付随する車輪速センサ21、22、23、24の出力信号を参照して知得される対象の車輪FR、RR、FL、RLの回転速度の単位時間あたりの変化量を閾値と比較することを意味する。
右輪回転速度出力部15は、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に基づいて、右前輪FRの回転速度の情報を出力する。但し、後述するように、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入している場合には、右後輪RRに付随する車輪速センサ22の出力信号に基づく、右後輪RRの回転速度の情報を出力することがある。また、左輪回転速度出力部16は、左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力信号に基づいて、左前輪FLの回転速度の情報を出力する。但し、左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力信号に外乱が混入している場合には、左後輪RLに付随する車輪速センサ24の出力信号に基づく、左後輪RLの回転速度の情報を出力することがある。
図2ないし図4に、ECU1がプログラムに従い実行する処理の手順例を示す。まず、右前輪外乱判定部11が、右前輪FRを対象として上記の条件(I)、(II)及び(III)の成否を検討する(ステップS1ないしS3)。そして、それら条件(I)、(II)、(III)のうちの何れか少なくとも一つにより外乱が混入しているとされる場合に、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入していると判定する(ステップS4)。さもなくば、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱は混入していないと判定する(ステップS5)。
次いで、右後輪外乱判定部12が、右後輪RRを対象として条件(I)、(II)及び(III)の成否を検討する(ステップS6ないしS8)。そして、それら条件(I)、(II)、(III)のうちの何れか少なくとも一つにより外乱が混入しているとされる場合に、右後輪RRに付随する車輪速センサ22の出力信号に外乱が混入していると判定する(ステップS9)。さもなくば、右後輪RRに付随する車輪速センサ22の出力信号に外乱は混入していないと判定する(ステップS10)。
また、左前輪外乱判定部13が、左前輪FLを対象として条件(I)、(II)及び(III)の成否を検討する(ステップS11ないしS13)。そして、それら条件(I)、(II)、(III)のうちの何れか少なくとも一つにより外乱が混入しているとされる場合に、左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力信号に外乱が混入していると判定する(ステップS14)。さもなくば、左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力信号に外乱は混入していないと判定する(ステップS15)。
さらに、左後輪外乱判定部14が、左後輪RLを対象として条件(I)、(II)及び(III)の成否を検討する(ステップS16ないしS18)。そして、それら条件(I)、(II)、(III)のうちの何れか少なくとも一つにより外乱が混入しているとされる場合に、左後輪RLに付随する車輪速センサ24の出力信号に外乱が混入していると判定する(ステップS19)。さもなくば、左後輪RLに付随する車輪速センサ24の出力信号に外乱は混入していないと判定する(ステップS20)。
しかして、右輪回転速度出力部15は、右前輪外乱判定部11及び右後輪外乱判定部12による判定結果に応じて、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号を参照するか、または、右後輪RRに付随する車輪速センサ22の出力信号を参照するかを選択する。即ち、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入していないならば(ステップS21)、右前輪FRに付随する車輪速センサ21が直近の単位時間(例えば、50ミリ秒間)内に出力したパルスの数を、右前輪FRの回転速度ひいては車速を示唆する値として出力する(ステップS22)。また、同時に、車輪速センサ21の出力信号に外乱は混入していないとの判定結果を示す情報(1ビットのフラグのリセットであることがある)をも併せて出力する。
これに対し、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入しているが、右後輪RRに付随する車輪速センサ22の出力信号に外乱が混入していないならば(ステップS23)、右後輪RRに付随する車輪速センサ22が直近の単位時間(50ミリ秒間)内に出力したパルスの数を、右前輪FRの回転速度を示唆する代替値として出力する(ステップS24)。また、同時に、車輪速センサ22の出力信号に外乱は混入していないとの判定結果を示す情報(1ビットのフラグのリセットであることがある)をも併せて出力する。なお、前輪側のセンサ21、23の出力を優先するのは、駐車のための車両の運転時等において、操舵輪である前輪FR、FLの方が後輪RR、RLよりもその描く移動の軌跡の半径(旋回半径)が大きく、回転量または回転速度も大きくなることによる。
右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力信号にも、右後輪RRに付随する車輪速センサ22の出力信号にも外乱が混入しているならば、右前輪FRに付随する車輪速センサ21が直近の単位時間(50ミリ秒間)内に出力したパルスの数を、一応は右前輪FRの回転速度を示唆する値として出力する(ステップS25)。しかしながら、この回転速度の値には誤差が混入していることが見込まれるため、車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入しているとの判定結果を示す情報(1ビットのフラグのセットであることがある)を併せて出力する。
ステップS22、S24及びS25では、右前輪FRの回転速度の値や判定結果の情報を、ECU1のメモリ若しくは補助記憶デバイスに書き込み、及び/または、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークを介して通信可能に接続している他のECU、例えば車両の駆動源として搭載された内燃機関または電動機を制御するECUや、駐車支援その他の運転支援システムを構成するECUに向けて送信する。
同様に、左輪回転速度出力部16は、左前輪外乱判定部13及び左後輪外乱判定部14による判定結果に応じて、左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力信号を参照するか、または、左後輪RLに付随する車輪速センサ24の出力信号を参照するかを選択する。即ち、左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力信号に外乱が混入していないならば(ステップS26)、左前輪FLに付随する車輪速センサ23が直近の単位時間(50ミリ秒間)内に出力したパルスの数を、左前輪FLの回転速度ひいては車速を示唆する値として出力する(ステップS27)。同時に、車輪速センサ23の出力信号に外乱は混入していないとの判定結果を示す情報(1ビットのフラグのリセットであることがある)を併せて出力する。
これに対し、左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力信号に外乱が混入しているが、左後輪RLに付随する車輪速センサ24の出力信号に外乱が混入していないならば(ステップS28)、左後輪RLに付随する車輪速センサ24が直近の単位時間(50ミリ秒間)内に出力したパルスの数を、左前輪FLの回転速度を示唆する代替値として出力する(ステップS29)。同時に、車輪速センサ24の出力信号に外乱は混入していないとの判定結果を示す情報(1ビットのフラグのリセットであることがある)を併せて出力する。
左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力信号にも、左後輪RLに付随する車輪速センサ24の出力信号にも外乱が混入しているならば、左前輪FLに付随する車輪速センサ23が直近の単位時間(50ミリ秒間)内に出力したパルスの数を、一応は左前輪FLの回転速度を示唆する値として出力する(ステップS30)。しかしながら、この回転速度の値には誤差が混入していることが見込まれるため、車輪速センサ23の出力信号に外乱が混入しているとの判定結果を示す情報(1ビットのフラグのセットであることがある)を併せて出力する。
ステップS27、S29及びS30では、左前輪FLの回転速度の値や判定結果の情報を、ECU1のメモリ若しくは補助記憶デバイスに書き込み、及び/または、CAN等の車載ネットワークを介して通信可能に接続している他のECUに向けて送信する。
ECU1は、上述のステップS1ないしS30を、単位時間(例えば、50ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
因みに、上記の条件(III)は、車両が実際には停車しているにもかかわらず、外乱により車輪速センサ21、22、23、24がパルス信号を出力してしまう事象を感知しようとするものである。従って、条件(III)の成否の検討における単位時間の長さ(100ミリ秒)は、条件(I)及び(II)の成否の検討における単位時間の長さや、ステップS1ないしS30の反復の周期(何れも、50ミリ秒)と比較して、より長く設定しておくことが好ましい。
本実施形態では、車両が備える複数の車輪FR、RR、FL、RLの各々に当該車輪FR、RR、FL、RLの回転速度を検出する車輪速センサ21、22、23、24を付設している車両において、対象の車輪FR、RR、FL、RLに付随する車輪速センサ21、22、23、24の出力信号とそれ以外の車輪FR、RR、FL、RLに付随する車輪速センサ21、22、23、24の出力信号とを比較(条件(I)及び(III))することで、または、対象の車輪FR、RR、FL、RLに付随する車輪速センサ21、22、23、24の出力信号を参照して知得される対象の車輪FR、RR、FL、RLの回転速度の単位時間あたりの変化量を閾値と比較(条件(II))することで、対象の車輪FR、RR、FL、RLに付随する車輪速センサ21、22、23、24の出力信号に外乱が混入しているか否かを判定し、外乱が混入していないと判定した車輪速センサ21、22、23、24の出力信号を基にした車輪FR、RR、FL、RLの回転速度の値を出力し、または、車輪速センサ21、22、23、24の出力信号に外乱が混入しているか否かの判定結果を出力する制御装置1を構成した。
本実施形態によれば、車両が徐行するような低速域における、車輪速センサ21、22、23、24の出力信号に基づく車速の情報の確度を高めることができる。時速10km以下の低車速を検出し、その情報を駐車支援システム等に提供することも可能となる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、右輪回転速度出力部15において、車輪速センサ21または車輪速センサ22が単位時間(例えば、50ミリ秒間)内に出力したパルスの数を所定時間分積算し、その積算値を右前輪FRの回転速度または車速を示唆する値として出力するようにしてもよい。この場合、直近の所定時間内に含まれる複数の単位時間毎に、右前輪FRに付随する車輪速センサ21の出力パルス数を用いるか、または右後輪RRに付随する車輪速センサ22の出力パルス数を用いるかを選択する。即ち、ある単位時間について、車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入していないと判定したならば、車輪速センサ21の出力パルス数を当該単位時間におけるパルス数として積算値に繰り込み、車輪速センサ21の出力信号に外乱が混入しているが車輪速センサ22の出力信号に外乱が混入していないと判定したならば、車輪速センサ22の出力パルス数を当該単位時間におけるパルス数として積算値に繰り込む。あるいは、両車輪速センサ21、22の出力信号に外乱が混入していると判定したならば、車輪速センサ21の出力パルス数を当該単位時間におけるパルス数として積算値に繰り込む。
同様に、左輪回転速度出力部16において、車輪速センサ23または車輪速センサ24が単位時間(例えば、50ミリ秒間)内に出力したパルスの数を所定時間分積算し、その積算値を左前輪FLの回転速度または車速を示唆する値として出力するようにしてもよい。この場合、直近の所定時間内に含まれる複数の単位時間毎に、左前輪FLに付随する車輪速センサ23の出力パルス数を用いるか、または左後輪RLに付随する車輪速センサ24の出力パルス数を用いるかを選択する。即ち、ある単位時間について、車輪速センサ23の出力信号に外乱が混入していないと判定したならば、車輪速センサ23の出力パルス数を当該単位時間におけるパルス数として積算値に繰り込み、車輪速センサ23の出力信号に外乱が混入しているが車輪速センサ24の出力信号に外乱が混入していないと判定したならば、車輪速センサ24の出力パルス数を当該単位時間におけるパルス数として積算値に繰り込む。あるいは、両車輪速センサ23、24の出力信号に外乱が混入していると判定したならば、車輪速センサ23の出力パルス数を当該単位時間におけるパルス数として積算値に繰り込む。
その他、各部の具体的構成や処理の内容等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両の制御に用いることができる。
1…制御装置(ECU)
21、22、23、24…車輪速センサ
FR、RR、FL、RL…車両が備える車輪

Claims (1)

  1. 車両が備える複数の車輪の各々に当該車輪の回転速度を検出する車輪速センサを付設している車両において、
    対象の車輪に付随する車輪速センサの出力信号とそれ以外の車輪に付随する車輪速センサの出力信号とを比較することで、または、対象の車輪に付随する車輪速センサの出力信号を参照して知得される対象の車輪の回転速度の単位時間あたりの変化量を閾値と比較することで、対象の車輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入しているか否かを判定し、
    車両の右輪の回転速度の値を出力するにあたり、右前輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入していないならば当該右前輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力し、右前輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入しているが右後輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入していないならば当該右後輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力し、右前輪に付随する車輪速センサの出力信号にも右後輪に付随する車輪速センサの出力信号にも外乱が混入しているならば右前輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力する、
    または、車両の左輪の回転速度の値を出力するにあたり、左前輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入していないならば当該左前輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力し、左前輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入しているが左後輪に付随する車輪速センサの出力信号に外乱が混入していないならば当該左後輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力し、左前輪に付随する車輪速センサの出力信号にも左後輪に付随する車輪速センサの出力信号にも外乱が混入しているならば左前輪に付随する車輪速センサの出力信号を基にした車輪の回転速度の値を出力する、制御装置。
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