実施の形態1.
図1〜図3を参照し、マッチング支援システムの構成例について説明する。図1に示すように、マッチング支援システム100は、マッチング支援装置10と、複数の通信端末50と、を含んで構成される。
マッチング支援装置10は、複数の通信端末50との間で通信を行うことにより、複数のユーザの個人情報などを管理し、ユーザ間のマッチングなどを支援するものである。マッチング支援装置10は、インターネットなどのネットワークNを介して、複数の通信端末50に接続される。マッチング支援装置10は、クラウドコンピューティングに基づくクラウドサーバ、もしくはWebサーバ等の物理サーバ、又はこれらを組み合わせたシステムなどにより構成される。
通信端末50は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、又はPDA(Personal Digital Assistant)のように、ユーザが携行できる端末である。通信端末50は、ネットワークNを介して、マッチング支援装置10から後述する端末側支援プログラム52pをダウンロードし、インストールすることにより、マッチング支援装置10と連携して、ユーザ間のマッチングの支援などを実行する。すなわち、マッチング支援システム100は、複数の通信端末50とマッチング支援装置10との連携により、ユーザ間のマッチングを支援するものである。もっとも、通信端末50は、デスクトップ型PCなどのユーザの携行に不適当なものであってもよいが、以下では、通信端末50がスマートフォンであることを想定して説明する。したがって、タップやスワイプなど、スマートフォンに特有の操作名を使用するが、通信端末50がPCなどの場合、上記の操作名は、マウスなどのポインティングデバイス又はキーボードを用いた操作内容に対応する。
図2に示すように、通信端末50は、端末通信部51と、端末記憶部52と、端末制御部53と、入力表示部54と、を有している。端末通信部51は、端末制御部53が、ネットワークNに接続された機器、及び無線により接続される機器との通信を行うためのインタフェースである。端末通信部51は、Bluetooth(登録商標、以下同様)、BLE(Bluetooth Low Energy)、WiFi(登録商標、以下同様)など、任意の無線通信の規格によりデータ通信を行う機能を有している。
入力表示部54は、入力部54aと表示部54bとが積層されて構成されたタッチパネルである。入力部54aは、ユーザによる入力操作を受け付け、入力操作の内容に応じた信号を端末制御部53へ出力するものである。より具体的に、入力部54aは、ユーザによってタッチされた位置等を検出し、検出した位置等の情報を端末制御部53へ出力するようになっている。表示部54bは、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)からなり、文字又は画像などを表示するものである。
端末記憶部52には、ユーザ間のマッチングを支援するための種々の情報が記憶されると共に、端末側支援プログラム52pなどの端末制御部53の動作プログラムが記憶されている。端末記憶部52は、フラッシュメモリ、eMMC(embedded Multi Media Card)、又はSSD(Solid State Drive)などにより構成される。
端末制御部53は、入力部54aに対するユーザの操作により、入力部54aを介して各種の操作を受け付ける。端末制御部53は、個人情報を登録するための個人情報登録モードと、日程データを登録するための日程登録モードと、他のユーザにアポイントを申し入れるためのお誘いモードと、を有している。本実施の形態1における日程データは、ユーザの空き時間の情報、つまりユーザの空き時間を示す空き時間データと、当該空き時間データにおける空き時間に待ち合わせが可能なエリアを示すエリア情報と、を含んでいる。
端末制御部53は、端末側支援プログラム52pを起動するための操作を受け付けると、ホーム画面などの初期設定画面を表示させる。そして、端末制御部53は、所定の操作に応じて、個人情報登録モードに対応する画面、日程登録モードに対応する画面、又はお誘いモードに対応する画面を表示部54bに表示させる。
より具体的に、端末制御部53は、個人情報処理手段53aと、日程登録処理手段53bと、日程指定処理手段53cと、個人表示処理手段53dと、成立処理手段53eと、を有している。個人情報処理手段53aは、個人情報登録モードの開始操作を受け付けると、ユーザの個人情報を登録するための個人情報登録画面を表示部54bに表示させる。個人情報には、例えば、ユーザのニックネーム・年齢・性別・居住地・出身地などの情報であるプロフィール情報と、ユーザの趣味・嗜好・価値観などの情報である自己紹介情報と、画像データなどのビジュアル情報と、が含まれる。
個人情報処理手段53aは、個人情報の登録が指示されたとき、ユーザにより入力された個人情報を、当該ユーザの識別情報に紐付けて端末記憶部52に記憶させる。併せて、個人情報処理手段53aは、ユーザの識別情報及び個人情報をマッチング支援装置10へ送信する。また、個人情報処理手段53aは、ユーザの操作に応じて個人情報登録画面を表示し、個人情報の修正を受け付ける機能を有している。個人情報処理手段53aは、個人情報の修正の登録が指示されると、修正後の個人情報を当該ユーザの識別情報と共にマッチング支援装置10へ送信する。
日程登録処理手段53bは、日程データに関する入力操作を受け付けるものである。日程登録処理手段53bは、日程データの登録を指示する操作を受け付けたとき、日程データをユーザの識別情報に紐付けて端末記憶部52に記憶させる。併せて、日程登録処理手段53bは、ユーザの識別情報及び日程データをマッチング支援装置10へ送信する。また、日程登録処理手段53bは、複数の日程データがマッチング支援装置10から送信されたとき、複数の日程データを一覧表示する機能を有している。ここで、ユーザの識別情報には、当該ユーザの日程データと個人情報とが紐付けられている。すなわち、ユーザの個人情報は、当該ユーザの日程データに紐付けられている。
日程指定処理手段53cは、日程を指定する操作を受け付けると共に、ユーザによる指定に係る日程の情報である指定日程データをマッチング支援装置10へ送信する。指定日程データは、ユーザにより指定される時間帯の情報である時間帯データと、当該時間帯データに関連づけられた指定エリア情報と、を含んでいる。ここで、指定日程データの時間帯データは、日程データの空き時間データに対応し、指定日程データの指定エリア情報は、日程データのエリア情報に対応する。
個人表示処理手段53dは、マッチング支援装置10から、指定日程データと合致する日程データに紐付けられた個人情報のうちの少なくとも一部が返送されたとき、返送された情報に基づく画面を表示部54bに表示させる。ここで、マッチング支援装置10から返送される情報には、指定日程データと合致する日程データが含まれる。成立処理手段53eは、マッチングが成立した旨の成立情報がマッチング支援装置10から送信されたとき、マッチングの成立を示す画面を表示部54bに表示させる。また、成立処理手段53eは、マッチングが成立したユーザ間でのメッセージ交換を実行させる機能を有している。
端末制御部53は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置と、こうした演算装置と協働して上記の各種機能を実現させる動作プログラムとにより構成することができる。すなわち、通信端末50は、ユーザの空き時間を示す空き時間データを含む日程データを複数記憶しているマッチング支援装置10との間で通信を行うものである。そして、端末側支援プログラム52pは、コンピュータとしての端末記憶部52及び端末制御部53を、個人情報処理手段53a、日程登録処理手段53b、日程指定処理手段53c、個人表示処理手段53d、及び成立処理手段53eとして機能させるためのプログラムである。
図3に示すように、マッチング支援装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有している。通信部11は、制御部13がネットワークNに接続された機器との通信を行うためのインタフェースである。
記憶部12は、通信端末50を使用するユーザの空き時間の情報を含む日程データを、当該ユーザの個人情報に紐付けて記憶する。より具体的に、記憶部12は、通信端末50を使用するユーザの識別情報に紐付けて、当該ユーザの日程データと当該ユーザの個人情報とを記憶する。よって、記憶部12において、ユーザの個人情報は、当該ユーザの日程データに紐付けられている。
記憶部12には、ユーザ間のマッチングを支援するための種々の情報が記憶されると共に、マッチング支援プログラム12pなどの端末制御部53の動作プログラムが記憶されている。記憶部12は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等のPROM(Programmable ROM)、又はHDD(Hard Disk Drive)等により構成することができる。
制御部13は、通信端末50から指定日程データが送信されたとき、当該指定日程データと合致する日程データに紐付けられた個人情報のうちの少なくとも一部を、表示用のデータとして通信端末50へ返送する。制御部13は、指定日程データと合致する日程データが複数あれば、複数の日程データのそれぞれに紐付けられた個人情報のうちの少なくとも一部を返送する。制御部13は、日程データに紐付けられた個人情報のうちの少なくとも一部を返送する際、当該日程データも併せて返送する。
本実施の形態1における制御部13は、通信端末50から指定日程データが送信されたとき、当該指定日程データと合致する日程データに紐付けられた個人情報の一部である簡易表示用の抜粋データを返送する。制御部13は、抜粋データを返送する際、指定日程データと合致する日程データも併せて返送する。制御部13は、抜粋データを返送する際、日程データの一部を返送してもよい。そして、制御部13は、指定日程データの送信元である通信端末50から、1つの抜粋データが指定された旨の指定情報が送信されたとき、当該抜粋データの元データである個人情報を通信端末50へ返送する。制御部13は、個人情報を返送する際、指定日程データと合致する日程データを併せて返送してもよい。
より具体的に、制御部13は、個人記憶処理手段13aと、日程記憶処理手段13bと、抽出処理手段13cと、中継処理手段13dと、を有している。個人記憶処理手段13aは、通信端末50から送信される個人情報を識別情報に紐付けて記憶部12に記憶させる。日程記憶処理手段13bは、通信端末50を使用するユーザの空き時間データを含む日程データを、当該ユーザの個人情報に紐付けて記憶部12に記憶させる。日程記憶処理手段13bは、記憶部12内の日程データについて、空き時間データにおける終了時刻が過ぎたとき、又は空き時間データにおける開始時刻から一定時間が経過したときなどのタイミングで、当該日程データを削除する機能を有している。
抽出処理手段13cは、通信端末50から指定日程データが送信されたとき、当該指定日程データと合致する日程データに紐付けられた個人情報のうちの少なくとも一部を、表示用のデータとして通信端末50へ返送する。本実施の形態1において、指定日程データと日程データとが合致するとは、時間帯データにおける時間帯に、空き時間データにおける空き時間が含まれ、かつ、指定日程データにおける指定エリア情報と、日程データにおけるエリア情報とが重複することをいう。
抽出処理手段13cは、ある通信端末50から、当該通信端末50を使用するユーザの指定に係る指定日程データが送信されたとき、送信された指定日程データを記憶部12内の各日程データに照らし、当該指定日程データと合致する1又は複数の日程データを抽出する。そして、抽出処理手段13cは、抽出した日程データに紐付けられた識別情報を検索すると共に、検索した識別情報に紐付けられた個人情報のうちの少なくとも一部を、表示用のデータとして、指定日程データの送信元である通信端末50へ返送する。
中継処理手段13dは、ある通信端末50から、アポイントの申し入れを要求するアポイント情報が送信されると、アポイントに関するお誘い情報を、アポイントの申し入れ先である通信端末50へ送信する。中継処理手段13dは、ある通信端末50から受け入れ情報が送信されると、マッチングが成立した旨の成立情報を、アポイント情報の送信元である通信端末50と、受け入れ情報の送信元である通信端末50とに送信する。中継処理手段13dは、ある通信端末50から送信されたメッセージを、他の通信端末50へ転送する機能を有している。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置と、こうした演算装置と協働して上記の各種機能を実現させるマッチング支援プログラム12pとにより構成することができる。すなわち、マッチング支援プログラム12pは、コンピュータとしての記憶部12及び制御部13を、個人記憶処理手段13a、日程記憶処理手段13b、抽出処理手段13c、及び中継処理手段13dとして機能させるためのプログラムである。
図4のシーケンスチャート及び図5〜図9を参照して、マッチング支援システム100によるマッチング支援方法のうち、マッチング支援システム100が日程データの入力及び登録を受け付ける際の動作について説明する。なお、図5〜図9は、入力表示部54の表示画面51xに表示された各画面を例示した図である。
[通信端末50:日程登録処理手段53b]
端末制御部53は、日程データの登録を行うための日程登録モードの開始操作を受け付けると(ステップS101)、ユーザの個人情報を登録するための日程データ登録画面X1を表示部54bに表示させる(ステップS102)。
ここで、図5の日程データ登録画面X1は、開始時刻表示部61と、終了時刻表示部63と、エリア選択表示部65と、を有している。開始時刻表示部61は、日程データに含まれる空き時間データにおける開始時刻が表示される部分であり、終了時刻表示部63は、空き時間データにおける終了時刻が表示される部分である。エリア選択表示部65は、待ち合わせが可能なエリアの選択に関する情報が表示される部分である。図5の状態のエリア選択表示部65には、エリアの選択を促す情報としての「選択してください」という文字と、下位の画面に進めるための進むキーMと、が表示されている。
また、図5の日程データ登録画面X1は、ステータス表示部66と説明部68とを有している。図5のステータス表示部66には、現在の画面に応じた情報としての「日程登録」という文字の他、日程データ登録画面X1を閉じるための閉じるキーCが表示されている。以下の各図面については、画面間で共通する部分の説明を省略する。説明部68は、現在の画面の説明などが表示される部分である。仮想登録ボタンFoは、必須のデータの入力が終わっていない状態の日程データ登録画面X1に表示され、タッチ操作などに反応しない画像である。図5では、後述する登録ボタンFと同様の態様である仮想登録ボタンFoを例示している。もっとも、日程登録処理手段53bは、日程データ登録画面X1に仮想登録ボタンFoを表示させなくてもよい。
次いで、端末制御部53は、開始時刻の設定の指示を受け付けると(ステップS103)、図6のように、開始時刻表示部61と終了時刻表示部63との間に、日時を指定するための日時設定部62を表示させる(ステップS104)。例えば、ユーザが開始時刻表示部61の位置をタップすると、入力部54aが、開始時刻の設定を指示する信号を端末制御部53へ送信し、端末制御部53が、図6のような日時設定部62を表示部54bに表示させる。
図6では、日時設定部62として、ドラムロール式のUI(User Interface)を例示している。つまり、図6の日時設定部62は、日付選択用の日付部62aと、時間選択用の時間部62bと、分選択用の分部62cと、を含んで構成されており、日付部62aと時間部62bと分部62cとは、個別に動くようになっている。端末制御部53は、ユーザによる入力部54aの操作に応じて日時設定部62の表示状態を変化させる。そして、端末制御部53は、設定完了の指示を受け付けると、日時設定部62の表示状態を開始時刻表示部61に反映させる。図6の例において、ユーザが完了ボタンDをタップすると、端末制御部53は、日時設定部62の表示状態に応じた日時の情報を、開始時刻の情報として端末記憶部52に一時記憶させると共に、開始時刻表示部61に反映させる(ステップS105)。
次に、端末制御部53は、終了時刻の設定の指示を受け付けると(ステップS106)、図6と同様に、日時を指定するための日時設定部62を表示させる(ステップS107)。例えば、ユーザが終了時刻表示部63の位置をタップすると、入力部54aが、終了時刻の設定を指示する信号を端末制御部53へ送信し、端末制御部53が、終了時刻表示部63の下方などに日時設定部62を表示させる。端末制御部53は、ユーザによる入力部54aの操作に応じて日時設定部62の表示状態を変化させ、設定完了の指示を受け付けると、日時設定部62の表示状態を終了時刻表示部63に反映させる(ステップS108)。
端末制御部53は、図6のような状態で、ユーザが開始時刻表示部61の位置をタップすると、日時設定部62を表示画面51xから消去し、図5のような状態に戻すようになっている。端末制御部53は、終了時刻表示部63についても、開始時刻表示部61と同様に処理する。ところで、端末制御部53は、例えば図6のような状態において、開始時刻表示部61がタップされたとき、日時設定部62の表示状態を開始時刻表示部61に反映させた上で、日時設定部62を表示部54bから消去するようにしてもよい。同様に、端末制御部53は、終了時刻表示部63がタップされたときに、日時設定部62の表示状態を終了時刻表示部63に反映させた上で、日時設定部62を表示部54bから消去するようにしてもよい。かかる構成を採る場合、端末制御部53は、日時設定部62に完了ボタンDを表示させなくてもよい。
次に、端末制御部53は、ユーザが進むキーMをタップする等により、エリア選択の指示を受け付けると(ステップS109)、表示画面51xを都道府県選択画面(図示せず)に遷移させる(ステップS110)。
次いで、端末制御部53は、都道府県を選択する操作を受け付けると(ステップS111)、図7のように、表示画面51xをエリア登録画面X3に遷移させる(ステップS112)。エリア登録画面X3は、都道府県ごとに設定されており、複数のエリア選択部Kを有している。また、図7のエリア登録画面X3は、ステータス表示部66と複数のエリア選択部Kとの間に、補足説明を表示する補足欄Hと、47都道府県のうちのどれであるか等を示す都道府県欄Tと、を有している。
端末制御部53は、ユーザがエリア選択部Kをタップする等により、エリアを指定する操作を受け付けると(ステップS113)、図7のように、選択されたエリア選択部Kに、選択中であることを示す選択アイコンKaを表示させる(ステップS114)。その際、端末制御部53は、エリアの選択を確定させるためのエリア確定ボタンEを表示させる(ステップS115)。
エリア登録画面X3では、複数のエリア選択部Kの選択も可能となっており、図7の例では、「渋谷・恵比寿・代官山」というエリアに対応するエリア選択部Kと、「原宿・表参道・青山」というエリアに対応するエリア選択部Kと、が選択されている。なお、図7のステータス表示部66には、現在の画面に応じた情報としての「東京都」という文字の他、前の画面に戻すための戻るキーRが表示されている。
すなわち、端末制御部53は、エリア登録画面X3において、少なくとも1つのエリア選択部Kが選択されると、図7のように、エリアの選択を確定させるためのエリア確定ボタンEを表示させる。つまり、端末制御部53は、何れのエリア選択部Kも選択されていない状態のエリア登録画面X3には、エリア確定ボタンEを表示させない。
端末制御部53は、ユーザがエリア確定ボタンEをタップする等により、エリアの選択を確定させる指示を受け付けると(ステップS116)、図8のように、設定内容を登録するための登録ボタンFを含む内容確認画面X4に遷移させる(ステップS117)。
端末制御部53は、ユーザが登録ボタンFをタップする等により、設定内容の登録を指示する操作を受け付けると(ステップS118)、ユーザによる設定内容を示す日程データを当該ユーザの識別情報と共にマッチング支援装置10へ送信する(ステップS119)。なお、日程データは、開始時刻及び終了時刻に基づく空き時間データと、選択されたエリア選択部Kに対応するエリア情報と、を含んでいる。
[マッチング支援装置10:日程記憶処理手段13b]
制御部14は、端末制御部53から日程データ及び識別情報が送信されると、日程データを識別情報に紐付けて記憶部12に記憶させる(ステップS120)。さらに、制御部14は、端末制御部53から送信された識別情報に紐付けられている全ての日程データを抽出する(ステップS121)。そして、制御部14は、抽出した全ての日程データを、通信部11を介して通信端末50へ送信する(ステップS122)。
[通信端末50:日程登録処理手段53b]
端末制御部53は、1又は複数の日程データがマッチング支援装置10から送信されると、送信された全ての日程データに基づく情報を表示する登録確認画面X5に表示画面51xを遷移させる。これにより、通信端末50のユーザは、自身の登録済みの日程データを一見して把握することができる(ステップS123)。そして、例えば、ユーザが閉じるキーCをタップする等の操作を行うと、端末制御部53は、図5の日程データ登録画面X1又はホーム画面などの別の画面に表示画面51xを遷移させる(ステップS124)。
図9に示す登録確認画面X5は、マッチング支援装置10から送信された全ての日程データに基づく情報として、1又は複数の日程表示部70を有している。図9の日程表示部70は、日付に対応づけられており、1又は複数の空き情報部70aを有している。日程表示部70は、それぞれ、空き情報部70aの各情報の削除を指示するための削除ボタンGを有している。空き情報部70aは、ユーザの空き時間データと、当該空き時間に待ち合わせが可能なエリアを示すエリア情報と、を含んでいる。ユーザの空き時間データは、日程データ登録画面X1において設定される情報であり、エリア情報は、エリア登録画面X3において指定される情報である。
端末制御部53は、ユーザによる削除ボタンGのタップなどにより、空き情報部70aの各情報の削除の指示を受け付けると、当該削除ボタンGに対応する空き情報部70aの各情報を削除する。端末制御部53は、日程表示部70に空き情報部70aが1つだけ存在する場合、空き情報部70aの各情報の削除の指示を受け付けると、当該削除ボタンGに対応する日程表示部70の各情報を削除する。すなわち、端末制御部53は、例えば、10月2日の時間帯「18:15〜19:40」に対応する削除ボタンGがタップされると、10月2日の日程表示部70を削除する。なお、空き情報部70aにおける空き時間データ及びエリア情報の表示態様及び省略の仕方などは、適宜変更することができる。
ここで、マッチング支援装置10によるステップS120〜S122の処理工程は「日程記憶処理工程」に相当する。通信端末50によるステップS101〜S119、S123、及びS124の処理工程は「日程登録処理工程」に相当する。ところで、上記の説明は、遷移直後のエリア登録画面X3では、何れのエリア選択部Kも選択されておらず、エリア確定ボタンEが表示されない前提で行ったが、これに限定されない。例えば、端末制御部53は、表示画面51xをエリア登録画面X3に遷移させるとき、ユーザによる選択頻度又は事前設定などに基づき、少なくとも1つのエリア選択部Kを選択すると共に、選択アイコンKa及びエリア確定ボタンEを表示させてもよい。
上記の動作説明では、制御部14が抽出した全ての日程データを通信端末50へ送信する例を示したが(ステップS122参照)、これに限定されない。制御部14は、複数の日程データを抽出した場合、予め設定された数の日程データを通信端末50へ送信してもよい。また、制御部14は、日程データではなく、日程データの一部である日程抜粋情報を通信端末50へ送信してもよい。
図10のシーケンスチャート及び図11〜図14を参照して、マッチング支援システム100によるマッチング支援方法のうち、ユーザが通信端末50によりアポイントを申し入れる際の動作について説明する。図10では、ユーザZが所有する通信端末50を通信端末50Zとし、ユーザU1が所有する通信端末50を通信端末50Uとしている。ここでは、ユーザZが通信端末50Zを用いて、通信端末50Uを所有するユーザU1にアポイントを申し込むまでの流れについて説明する。すなわち、図11及び図12の表示画面51xは通信端末50Zのものであり、図13の表示画面51xは通信端末50Uのものであり、図14の表示画面51xは通信端末50Z及び通信端末50Uのものである。
[通信端末50Z:日程指定処理手段53c]
端末制御部53は、他のユーザにアポイントを申し入れるためのお誘いモードの開始操作を受け付けると(ステップS201)、図11に例示するような日程指定部71を含む空きユーザ表示画面Y1を表示部54bに表示させる。ここで、空きユーザ表示画面Y1は、マッチング支援装置10から返送された情報に基づく画面、あるいは個人情報のうちの少なくとも一部を用いた画面に相当する(ステップS202)。図11では、端末制御部53が、空きユーザ表示画面Y1に、当日を含む1週間の日付を示す日程指定部71を表示させる例を示している。この場合、端末制御部53は、当日から始まる1週間の日付を示す日程指定部71を表示させてもよく、当日を含み且つ特定の曜日から始まる1週間の日付を示す日程指定部71を表示させてもよい。端末制御部53は、スワイプなどの操作に応じて、日程指定部71の表示内容を1日単位又は1週間単位で変更する機能を有している。
次いで、端末制御部53は、日程を指定する操作を受け付けると(ステップS203)、ユーザZによる指定に係る日程の情報である指定日程データを、ユーザZの識別情報と共にマッチング支援装置10へ送信する(ステップS204)。図11の日程指定部71は、各日付の指定が可能となっており、日程指定部71における日付のうちの「3日」が指定されている。端末制御部53は、指定された日付を、図11のように、他の日付とは異なる態様とする。より具体的に、端末制御部53は、日程指定部71の日付の位置がタップされることにより、日程を指定する操作として、日付を指定する操作を受け付ける。端末制御部53は、日付の指定を受け付けると、当該日付に対応する1又は複数の日程データを端末記憶部52から抽出し、抽出した1又は複数の日程データを指定日程データとしてマッチング支援装置10へ送信する。つまり、指定された日付に対応する1又は複数の日程データに含まれる1又は複数の空き時間データは、指定日程データにおける時間帯データに相当する。
[マッチング支援装置10:抽出処理手段13c]
制御部13は、通信端末50Zから送信された指定日程データを記憶部12内の各日程データに照らし、当該指定日程データと合致する1又は複数の日程データに紐付けられた1又は複数の識別情報を検索する(ステップS205)。そして、制御部13は、検索した識別情報に紐付けられた個人情報の一部である抜粋データを、指定日程データの送信元である通信端末50Zへ返送する。制御部13は、複数の識別情報を検索した場合、各々に紐付けられた個人情報の一部である抜粋データを日程データと共に通信端末50Zへ返送する(ステップS206)。
[通信端末50Z:個人表示処理手段53d]
端末制御部53は、マッチング支援装置10から1又は複数の抜粋データ及び日程データが返送されると、図11のように、日程指定部71の下方に、抜粋データ及び日程データに基づく情報を含む1又は複数の抜粋部72を表示させる。図11では、端末制御部53が、ユーザのニックネーム・年齢・エリア情報と共に、空き時間データを含む複数の抜粋部72を表示させた例を示している。また、図11の抜粋部72は、補助的な情報を示す補助画像Oを有している(ステップS207)。
端末制御部53は、ユーザが抜粋部72をタップする等により、1つの抜粋部72を指定する操作を受け付けると(ステップS208)、1つの抜粋データが指定された旨の指定情報をマッチング支援装置10へ送信する(ステップS209)。指定情報は、指定された抜粋部72の抜粋データに対応する識別情報を含んでいる。なお、図11の空きユーザ表示画面Y1は、他の画面へ遷移させる複数のアイコンを含むメニューバー73を有している。
[マッチング支援装置10:抽出処理手段13c]
制御部14は、通信端末50Zから送信された識別情報に紐付けられた個人情報を記憶部12から抽出する(ステップS210)。そして、制御部14は、抽出した個人情報を、当該個人情報に紐付けられた日程データと共に通信端末50Zへ返送する(ステップS211)。
[通信端末50Z:個人表示処理手段53d]
端末制御部53は、マッチング支援装置10から個人情報及び日程データが返送されると、返送された個人情報及び日程データを用いて、図12に例示するような個人日程画面Y2を表示部54bに表示させる(ステップS212)。個人日程画面Y2は、画像部74、選択画像部75、個人情報表示部76、及び日程表示部77を有している。画像部74は、選択画像部75の画像75aに対応しており、画像部74のフリック又は画像75aの選択操作などにより、画像部74の画像が切り替わるようになっている。選択画像部75の画像75aのうち、画像部74に表示されている画像は、強調枠75bで囲われている。また、個人日程画面Y2は、アポイントの申し入れ操作を受け付けるための申し入れボタンPを有している。
端末制御部53は、ユーザが申し入れボタンPをタップする等により、アポイントの申し入れ操作を受け付けたとき(ステップS213)、アポイントの申し入れを要求するアポイント情報をマッチング支援装置10へ送信する。アポイント情報は、ユーザU1の識別情報を含んでいる(ステップS214)。
[マッチング支援装置10:中継処理手段13d]
制御部14は、通信端末50Zからアポイント情報が送信されると、ユーザZからのアポイントに関するお誘い情報を通信端末50Uへ送信する。お誘い情報は、ユーザからアポイントがあった旨の情報とユーザの個人情報とを含む(ステップS215)。
[通信端末50U:個人表示処理手段53d]
端末制御部53は、マッチング支援装置10から送信されたお誘い情報をもとに、アポイントの申し入れがあったことを示す申し入れ情報を表示部54bに表示させる(ステップS216)。申し入れ情報に応じたユーザUの操作により、ユーザZからのアポイントに関する詳細情報の表示が指示されると、端末制御部53は、図13に例示するような応答用画面Y3を表示部54bに表示させる(ステップS217)。端末制御部53は、ユーザが受け入れボタンQをタップする等により、アポイントの受け入れ操作を受け付けたとき(ステップS218)、アポイントの受け入れを示す受け入れ情報をマッチング支援装置10へ送信する(ステップS219)。
[マッチング支援装置10:中継処理手段13d]
制御部14は、通信端末50Uから受け入れ情報が送信されると、マッチングが成立した旨の成立情報を、通信端末50Z及び通信端末50Uへ送信する(ステップS220)。
[通信端末50Z、通信端末50U:成立処理手段53e]
通信端末50Z及び通信端末50Uの端末制御部53は、マッチング支援装置10から成立情報が送信されると、図14に例示するような成立画面Y4を表示部54bに表示させる(ステップS221)。成立画面Y4には、マッチングが成立したことを示す文字及び画像などが表示される。また、成立画面Y4は、メッセージのやり取りが可能なチャット画面への遷移を指示するチャットボタンVと、ホーム画面などの別の画面に遷移させるための閉じるボタンWと、を有している。
ここで、通信端末50Zから通信端末50Uにメッセージが送信される場合について説明する。
チャットボタンVがタップされ、チャット画面への遷移の指示を受け付けると(ステップS222)、通信端末50Zの端末制御部53は、表示部54bにチャット画面を表示させる(ステップS223)。そして、通信端末50Zの端末制御部53は、チャット画面において、メッセージの入力を受け付け、メッセージの送信指示を受け付けると(ステップS224)、入力されたメッセージをマッチング支援装置10へ送信する(ステップS225)。
[マッチング支援装置10:中継処理手段13d]
制御部14は、通信端末50Zから送信されたメッセージを、通信端末50Uへ転送する(ステップS226)。これにより、通信端末50Uでは、通信端末50Zから送信されたメッセージを確認できる状態となる。すなわち、通信端末50Uの端末制御部53は、チャット画面への遷移の指示を受け付けると(ステップS227)、表示部54bにチャット画面を表示させる(ステップS228)。これにより、ユーザU1は、ユーザZからのメッセージを確認することができ、上記のステップS223〜S225と同様の処理により、ユーザZにメッセージを返信することができる。
ここで、通信端末50によるステップS201〜S204の処理工程は「日程指定処理工程」に相当する。マッチング支援装置10によるステップS205、S206、S210、及びS211の処理工程は「抽出処理工程」に相当する。通信端末50によるステップS207〜S209、S212〜S214、及びS216〜S219の処理工程は「個人表示処理工程」に相当する。マッチング支援装置10によるステップS220及びS226の処理工程は「中継処理工程」に相当する。通信端末50によるステップS221〜S225、S227、及びS228の処理工程は「成立処理工程」に相当する。
ところで、上記の動作説明では、日程を指定する操作を受け付けたときに、端末制御部53がマッチング支援装置10と連携して、空きユーザ表示画面Y1に抜粋部72を表示させる例を示したが、これに限定されない。例えば、端末制御部53は、空きユーザ表示画面Y1を表示させる際、当日などの特定の日付に対応する1又は複数の日程データを、指定日程データとしてマッチング支援装置10へ送信してもよい。そして、端末制御部53は、マッチング支援装置10から1又は複数の抜粋データを取得することにより、最初に空きユーザ表示画面Y1を表示部54bに表示させるときから、1又は複数の抜粋部72を表示させてもよい。すなわち、端末制御部53は、ステップS202の処理のとき、空きユーザ表示画面Y1に、日程指定部71と共に、1又は複数の抜粋部72を表示させてもよい。
ステップS211の処理において、制御部13は、日程データを通信端末50に返送しなくてもよい。かかる構成の場合、通信端末50の個人表示処理手段53dは、マッチング支援装置10から抜粋データと共に返送され、端末記憶部52に一時記憶させておいた日程データを、個人日程画面Y2への表示用に使用するとよい。日程指定部71は、図11の態様に限らず、6日分以下の指定可能な日付、又は8日分以上の指定可能な日付を有していてもよい。例えば、日程指定部71は、月単位などにより複数の日付を表示するカレンダー形式のGUI(Graphical User Interface)などであってもよい。
図11では、空きユーザ表示画面Y1において、個人表示処理手段53dが複数の抜粋部72を空き時間の早い順に並べる例を示したが、これに限定されない。例えば、個人表示処理手段53dは、複数の抜粋部72を、エリア情報ごとに、空き時間の早い順に並べてもよい。また、図7のようなエリア登録画面X3で複数のエリア選択部Kを選択する際、エリア選択部Kごとの優先度が設定できるようにしてもよい。すなわち、個人表示処理手段53dは、複数のエリア選択部Kが優先度と共に選択されている場合、優先度の高いエリア選択部Kのエリア情報を含む抜粋部72から順に並べるようにしてもよい。さらに、個人表示処理手段53dは、ユーザによる使用状況を経時的に学習し、ユーザの嗜好などに応じて複数の抜粋部72を並べるようにしてもよい。なお、個人表示処理手段53dは、指定日程データと合致する日程データを複数有するユーザについて、1つの日程データに対応する抜粋部72を表示させてもよく、日程データごとに抜粋部72を表示させてもよい。もっとも、個人表示処理手段53dは、1つの抜粋部72に、複数の空き時間データを表示させたり、当日の空き時間が他にも存在することを示す情報(省略を示す「…」などの情報)を表示させたりすることにより、1人のユーザに複数の日程データが存在することを示してもよい。
以上のように、本実施の形態1におけるマッチング支援装置10は、ユーザの空き時間の情報を含む日程データを当該ユーザの個人情報に紐付けて記憶する記憶部12を有している。また、マッチング支援装置10は、通信端末50から送信された指定日程データと合致する日程データに紐付けられた個人情報の一部である抜粋データを通信端末50へ返送する制御部13を有している。指定日程データは時間帯の情報を含み、日程データは空き時間の情報を含んでいる。よって、指定日程データの送信元の通信端末50には、当該指定日程データにおける時間帯が空いているユーザの情報だけが返送されることから、ユーザ間での日程調整が簡素化されるため、ファーストコンタクトまでの手間と時間を削減することができる。
ここで、一般的なマッチング支援システムでは、ユーザ同士がマッチングを経て実際に会う場合、夜の時間帯に設定されることも多く、時間が長くなったり、金銭的な負担が多くなったりする傾向にある。そして、実際に会ったとき、描いていたイメージと違ったようなケースでは、早めに解散したいのに切り出せない、といった問題も生じ得る。この点、マッチング支援システム100の場合、ユーザは、通信端末50により、空き時間を示す空き時間データを自ら設定することができる。そのため、ユーザは、空き時間を昼の時間帯に設定したり、空き時間を1時間程度の短い時間に設定したりする等により、時間的な負担や金銭的な負担を低減することができる。
また、制御部13は、通信端末50から、1つの抜粋データが指定された旨の指定情報が送信されたとき、当該抜粋データの元データである個人情報を通信端末50へ返送する。すなわち、マッチング支援装置10と通信端末50との間では、まず、個人情報よりもデータ量の少ない抜粋データが送受信されるため、データ通信を円滑に行うことができる。そして、個人表示処理手段53dが複数の抜粋部72を表示部54bに表示する場合、ユーザは他の複数のユーザの情報を一見して確認することができ、気になったユーザの詳細な情報のみをチェックすればよい。つまり、個人表示処理手段53dは、選択されたユーザの個人情報のみをマッチング支援装置10に要求し取得すればよい。そのため、ユーザの利便性の向上を図ると共に、データ通信の効率化を図ることができる。
ところで、本実施の形態1では、通信端末50から指定日程データを取得した制御部13が抜粋データを返送する例を示したが、これに限定されない。例えば、制御部13は、通信端末50から指定日程データが送信されたとき、当該指定日程データと合致する日程データに紐付けられた個人情報を返送してもよい。この場合、通信端末50の個人表示処理手段53dは、マッチング支援装置10から1又は複数の個人情報が返送されたとき、図11のような空きユーザ表示画面Y1ではなく、図12のような個人日程画面Y2を表示部54bに表示させてもよい。かかる構成では、個人日程画面Y2が、マッチング支援装置10から返送された情報に基づく画面、あるいは個人情報のうちの少なくとも一部を用いた画面に相当する。そして、個人表示処理手段53dは、入力部54aに対するスワイプもしくはキー操作などに応じて、個人日程画面Y2の表示内容をユーザごとに切り替えてもよい。マッチング支援装置10の制御部13は、指定日程データと合致する日程データが複数あった場合、複数の日程データのそれぞれに紐付けられた個人情報を一括で返送してもよい。また、制御部13は、上記の場合、1つの日程データに紐付けられた個人情報を通信端末50からの要求に応じて順次返送してもよく、予め設定された数の日程データに紐づけられた個人情報を通信端末50からの要求に応じて順次返送してもよい。つまり、後者のケースにおいて、通信端末50の個人表示処理手段53dは、ユーザの操作に応じて、マッチング支援装置10に個人情報を都度要求する。もっとも、通信端末50の個人表示処理手段53dは、マッチング支援装置10から複数の個人情報が返送されたとき、各個人情報から抜粋データを生成して図11のような空きユーザ表示画面Y1に抜粋部72を表示させてもよい。すなわち、制御部13は、通信端末50から送信された指定日程データと合致する日程データに紐付けられた個人情報のうちの少なくとも一部を通信端末50へ返送することにより、ファーストコンタクトまでの手間と時間の削減に寄与する。
日程データは、空き時間データに関連づけられたエリア情報を含んでおり、日程データに基づく指定日程データも、時間帯データに関連づけられたエリア情報を含んでいる。すなわち、マッチング支援装置10及びマッチング支援システム100は、ユーザ間のマッチングに、空いている時間帯の情報だけでなく、エリア情報も利用することから、空き時間に存在する場所が近いユーザ同士がマッチングすることになる。そのため、空き時間の共通性だけでマッチングする場合よりも、待ち合わせ場所の調整が容易となるため、出会いの可能性を高めることができる。
端末側支援プログラム52pは、通信端末50に搭載されたコンピュータを、日程を指定する操作を受け付けると共に、ユーザによる指定に係る日程の情報であって時間帯の情報を含む指定日程データをマッチング支援装置10へ送信する日程指定処理手段53cとして機能させる。また、端末側支援プログラム52pは、通信端末50に搭載されたコンピュータを、マッチング支援装置10から、指定日程データと合致する日程データに紐付けられた個人情報のうちの少なくとも一部が返送されたとき、返送された情報に基づく画面を表示部54bに表示させる個人表示処理手段53dとして機能させる。よって、端末側支援プログラム52pによれば、指定日程データの送信元の通信端末50には、当該指定日程データにおける時間帯が空いているユーザの情報だけが返送される。よって、ユーザ間での日程調整が簡素化されるため、ファーストコンタクトまでの手間と時間を削減することができる。
また、端末側支援プログラム52pは、通信端末50に搭載されたコンピュータを、日程データの入力操作を受け付けると共に、日程データの登録を指示する操作を受け付けたとき、当該日程データをマッチング支援装置10へ送信する日程登録処理手段53bとして機能させる。日程登録処理手段53bは、上述したように、空き時間データ及びこれに関連づけられたエリア情報の入力操作を受け付け、日程データの要素として登録する機能を有している。よって、端末側支援プログラム52pによれば、ユーザの日程データをマッチング支援装置10に管理させ、複数の通信端末50とマッチング支援装置10との連携により、精度のよいマッチングを実現することができる。そして、空き時間の共通性だけでマッチングする場合よりも、出会いの可能性を高めることができる。
<変形例1>
図15を参照して、本変形例1のマッチング支援システム100について説明する。本変形例1のマッチング支援システム100は、日程データの要素として、店に関する情報である店データを登録できるようになっている。つまり、本変形例1の日程登録処理手段53bは、店データの入力操作を受け付け、日程データの要素として登録する機能をさらに有している。ここで、店には、飲食店の他、美術館又は映画館などの施設、及びイベント会場なども含まれる。より具体的に、日程登録処理手段53bは、図7のようなエリア登録画面X3でエリア選択部Kが選択された後、例えば図15のような店選択画面X13に遷移させる。図15の店選択画面X13は、確定ボタン80と、画面説明部81と、少なくとも1つの店表示部82と、店表示部82に対応づけられたチェックBOX82aと、を有している。
日程登録処理手段53bは、グルメサイトとの連携などにより、店選択画面X13に店表示部82を表示させる。店表示部82は、ユーザによるタップなどの操作により、店のWebサイトなどに移行できるようになっている。ユーザは、チェックBOX82aの位置にタップすることにより、1又は複数の店を選択することができる。図15の例では、店S1と店S4が選択され、それぞれのチェックBOX82aにチェックマークが表示されている。ユーザが少なくとも1つの店を選択し、確定ボタン80のタップなどにより、店データの確定を指示すると、日程登録処理手段53bは、当該店データを日程データの要素として空き時間データに関連づけて登録する。日程登録処理手段53bは、ユーザによる選択状況を経時的に学習し、ユーザの嗜好などに応じて表示させる店及び並べる順位などを変更してもよい。また、ユーザが選択用の店データを別途登録できるようにしてもよい。
本変形例1においても、抽出処理手段13cは、通信端末50から指定日程データが送信されたとき、当該指定日程データと合致する日程データに紐付けられた個人情報のうちの少なくとも一部を、表示用のデータとして通信端末50へ返送する。本変形例1において、指定日程データと日程データとが合致するとは、時間帯データにおける時間帯に、空き時間データにおける空き時間が含まれ、指定日程データにおける指定エリア情報と、日程データにおけるエリア情報とが重複し、かつ、指定日程データにおける店データと、日程データにおける店データとが重複することをいう。
以上のように、本変形例1の日程データは、エリア情報に対応し、ユーザの嗜好を反映させた店データを含んでいる。つまり、本変形例1の日程登録処理手段53bは、店データの入力操作を受け付け、日程データの要素として登録する機能をさらに有しており、マッチング支援装置10は、ユーザが会うときに利用したい店の情報をマッチングに利用することができる。したがって、マッチング支援装置10は、空き時間だけでなく、選択する店の好みも合致するユーザの情報を通信端末50に提供することができる。よって、通信端末50に表示させるデータの量を減らし、その質を高めることができるため、マッチングの精度を高めることができる。なお、店データを登録は、任意の項目としてもよい。つまり、例えば、マッチング支援システム100は、登録しているユーザ同士の場合にのみ、指定日程データと日程データとの照合に店データを用いてもよく、店データを用いるか否かをユーザに選択させてもよい。
また、マッチング支援装置10は、指定日程データと日程データとの間で共通する店が1つだけの場合、アポイントの日時と共に店を決定してもよい。この場合、個人表示処理手段53dは、個人日程画面Y2の日程表示部77及び応答用画面Y3の日程表示部77に、決定された店の情報(店名・URLなど)を表示するとよい。
<変形例2>
図16及び図17を参照して、本変形例2のマッチング支援システム100について説明する。本変形例2のマッチング支援システム100は、ユーザが個人日程画面Y12においてアポイントの申し入れをするとき、相手と会うときに利用したい店を指定できるようになっている。本変形例2の個人日程画面Y12は、図16のように店選択ボタンSxを有している。
通信端末50の個人表示処理手段53dは、個人日程画面Y12において店選択ボタンSxがタップされる等により、店選択の指示を受け付けると、例えば図15のような店選択画面X13に遷移させる。そして、ユーザが変形例1と同様の操作により1又は複数の店を選択し、アポイントの申し入れ操作を行うと、個人表示処理手段53dは、選択された店の情報である店データを含むアポイント情報をマッチング支援装置10へ送信する。マッチング支援装置10は、申し入れ先の通信端末50に、店データを含むお誘い情報を送信する。
申し入れ先の通信端末50の個人表示処理手段53dは、所定の操作を受けて、マッチング支援装置10から送信されたお誘い情報に基づく応答用画面Y13を表示部54bに表示させる。図17に例示する応答用画面Y13は、店表示部82及びチェックBOX82aと同様に構成された、店表示部83及びチェックBOX83aを有している。図17では、申し入れ元の通信端末50で店S1〜S3が選択され、申し入れ先の通信端末50において店S2が選択された例を示している。
以上のように、本変形例2のマッチング支援システム100(マッチング支援方法)は、個人日程画面Y12を表示させた通信端末50が、店の選択操作を受け付けると共に、選択された店に関する情報である店データをアポイント情報に含めて、アポイントの申し入れ先の通信端末50へマッチング支援装置10を介して送信する。そして、アポイントの申し入れ先の通信端末50は、自身の表示部54bに店データを選択可能に表示させる。よって、本変形例2のマッチング支援システム100によれば、アポイントの申し入れの際に、会うときに使用する店又は店の候補が設定され、アポイントを受け入れる際には、会うときに使用する店が確定する。よって、マッチング支援システム100では、マッチング後、店を決めるためのメッセージ交換が不要となるため、ファーストコンタクトまでの手間と時間をさらに削減することができる。
<変形例3>
図18を参照して、本変形例3のマッチング支援システム100について説明する。上記の変形例2のマッチング支援システム100は、最初に申し入れ元の通信端末50で店が選択されるようになっているが、本変形例3のマッチング支援システム100は、申し入れ先の通信端末50だけで店の選択が行われるようになっている。本変形例3の応答用画面Y23は、図18のように店選択ボタンSxを有している。
すなわち、通信端末50の個人表示処理手段53dは、応答用画面Y23において店選択ボタンSxがタップされる等により、店選択の指示を受け付けると、例えば図15のような店選択画面X13に遷移させる。そして、ユーザが変形例1と同様の操作により店を選択し、アポイントの受け入れ操作を行うと、個人表示処理手段53dは、選択された店の情報である店データを含む受け入れ情報をマッチング支援装置10へ送信する。マッチング支援装置10は、申し入れ元の通信端末50に、店データを含む成立情報を送信する。申し入れ元の通信端末50の成立処理手段53eは、成立画面Y4などに、申し入れ先の通信端末50で選択された店の情報(店名・URLなど)を表示させる。
以上のように、本変形例3のマッチング支援システム100(マッチング支援方法)は、応答用画面Y23を表示させた通信端末50からアポイント情報が送信されたときにマッチング支援装置10が、アポイント情報に基づくお誘い情報をアポイントの申し入れ先の通信端末50へ送信する。そして、アポイントの申し入れ先の通信端末50が、店の選択操作を受け付けると共に、選択された店に関する情報である店データを受け入れ情報に含めてマッチング支援装置10へ送信する。よって、本変形例3のマッチング支援システム100によれば、アポイントの申し入れ先のユーザが、会うときに使用する店を選択することができる。つまり、マッチング支援システム100では、アポイントを受け入れる側のユーザに、店の決定権が付与され、当該ユーザのモチベーションとなるため、ユーザ間のマッチングの確率を高めることができる。
<変形例4>
図19〜図21を参照して、本変形例4のマッチング支援システム100について説明する。上記では、マッチング支援システムが、恋愛対象や新しい友人とのマッチングに利用される想定で説明している。ただし、マッチング支援システムは、旅行先で現地の人とマッチングしたい場合、又は旅行先で同じ国の旅行者同士がマッチングしたい場合などにも利用される。このような場合、実際の待ち合わせ場所は、店ではなく、駅の改札や銅像前などの待ち合わせスポットであることも想定される。よって、本変形例4のマッチング支援システム100は、ユーザが個人日程画面Y22においてアポイントの申し入れをするとき、待ち合わせ場所を指定できるように構成されている。本変形例4の個人日程画面Y22は、図19のように場所指定ボタンSyを有している。
より具体的に、個人表示処理手段53dは、個人日程画面Y22において場所指定ボタンSyがタップされる等により、場所指定の指示を受け付けると、待ち合わせ場所の情報を含む場所データを登録するための場所入力画面(図示せず)に遷移させる。場所入力画面は、自由に文字を入力できる自由記入欄を有していてもよく、例えば「〇〇駅〇口改札前」の駅名の部分など(〇の箇所)のように、待ち合わせ場所の一部が入力又は選択可能となった部分指定欄を有していてもよい。日程登録処理手段53bは、エリア登録画面X3で指定されたエリア情報に対応する選択部分を含む部分指定欄を、場所入力画面に表示させてもよい。この場合、部分指定欄の選択部分は、ドロップダウン式のUIなどで構成するとよい。
個人表示処理手段53dは、場所入力画面において場所データに関する入力操作を受け付け、その確認が指示されたとき、図20のような待ち合わせ確認画面X23を表示させるとよい。図20の待ち合わせ確認画面X23は、場所情報86の他、日付情報85aと、待ち合わせ時間情報85bと、場所確定ボタン88と、を有している。日程登録処理手段53bは、待ち合わせ時間情報85bとして、空き時間データにおける開始時刻を表示してもよく、待ち合わせ時間の入力を、場所入力画面等において別途受け付けるようにしてもよい。
個人表示処理手段53dは、ユーザが場所確定ボタン88をタップする等により、待ち合わせ場所の登録を指示する操作を受け付けると、表示画面51xを個人日程画面Y22に遷移させる。このとき、個人表示処理手段53dは、個人日程画面Y22に待ち合わせ場所の情報などを表示させてもよい。もっとも、個人表示処理手段53dは、場所入力画面に場所確定ボタン88を表示させ、場所入力画面から待ち合わせ確認画面X23への遷移を省略してもよい。
ユーザがアポイントの申し入れ操作を行うと、個人表示処理手段53dは、場所データを含むアポイント情報をマッチング支援装置10へ送信する。マッチング支援装置10は、申し入れ先の通信端末50に、場所データを含むお誘い情報を送信する。申し入れ先の通信端末50の個人表示処理手段53dは、応答用画面Y3に待ち合わせ場所の情報などを表示させてもよく、例えば図20のような確認画面への遷移を指示するためのボタンを応答用画面Y3に表示させてもよい。
以上のように、本変形例4のマッチング支援システム100(マッチング支援方法)は、ユーザがアポイントの申し入れを行う際、待ち合わせ場所を指定できるようになっている。つまり、本変形例4のマッチング支援システム100によれば、マッチングが成立したとき、待ち合わせの日時のみならず、待ち合わせ場所についても決定される。よって、マッチング後のメッセージ交換を低減するか、あるいはマッチング後のメッセージ交換をなくすことができるため、ユーザビリティーの向上を図ることができる。
ところで、マッチング支援システム100は、ユーザがアポイントの申し入れを受け入れるときに、待ち合わせ場所を指定できるように構成してもよい。かかる構成については、図21を参照して説明する。図21の応答用画面Y33は、場所指定ボタンSyを有している。個人表示処理手段53dは、応答用画面Y33において場所指定ボタンSyがタップされる等により、場所指定の指示を受け付けたとき、場所入力画面に遷移させる。
個人表示処理手段53dは、場所入力画面において場所データに関する入力操作を受け付けた後、待ち合わせ場所の登録を指示する操作を受け付けると、表示画面51xを応答用画面Y33に遷移させる。このとき、個人表示処理手段53dは、応答用画面Y33に待ち合わせ場所の情報などを表示させてもよい。
アポイントの受け入れ操作を行うと、個人表示処理手段53dは、場所データを含む受け入れ情報をマッチング支援装置10へ送信する。マッチング支援装置10は、申し入れ元の通信端末50に、場所データを含む成立情報を送信する。申し入れ元の通信端末50の成立処理手段53eは、成立画面Y4などに、場所データに基づく待ち合わせ場所の情報などを表示させる。このようにすれば、変形例3と同様、アポイントを受け入れる側のユーザに、待ち合わせ場所の決定権が付与され、当該ユーザのモチベーションとなるため、ユーザ間のマッチングの確率を高めることができる。
実施の形態2.
本実施の形態2におけるマッチング支援システムの基本的な構成は、実施の形態1のマッチング支援システムと同様であるため、実施の形態1と同等の構成部材については、同一の符号を用いて説明は省略する。本実施の形態2のマッチング支援システム100は、指定日程データの抽出をマッチング支援装置10が行うようになっている。
より具体的に、本実施の形態2の日程指定処理手段53cは、日付を指定する操作を受け付けたとき、ユーザによる指定に係る日付の情報をマッチング支援装置10へ送信するようになっている。また、本実施の形態2の抽出処理手段13cは、通信端末50から日付の情報を取得したとき、当該日付に対応する1又は複数の日程データを指定日程データとして抽出するようになっている。
図22のシーケンスチャートを参照して、本実施の形態2におけるマッチング支援方法のうち、ユーザが通信端末50によりアポイントを申し入れる際の動作について説明する。ここでの動作説明は、上述の図10を用いた動作説明と同様の想定で行い、図10と同様の工程については、同一のステップ番号を用いて説明は省略する。
[通信端末50Z:日程指定処理手段53c]
日程指定処理手段53cは、図10と同様に、ステップS201〜S202の処理を実行する。次いで、端末制御部53は、日付を指定する操作を受け付けると(ステップS301)、ユーザZによる指定に係る日付の情報である日付データを、ユーザZの識別情報と共にマッチング支援装置10へ送信する(ステップS302)。
[マッチング支援装置10:抽出処理手段13c]
制御部13は、通信端末50Zから送信された日付データの日付に対応する1又は複数の日程データを、指定日程データとして記憶部12から抽出する(ステップS303)。そして、制御部13は、抽出した指定日程データを記憶部12内の各日程データに照らし、当該指定日程データと合致する1又は複数の日程データに紐付けられた1又は複数の識別情報を検索する(ステップS205)。そして、マッチング支援システム100は、図10と同様に、ステップS206〜S228の処理を実行する。
以上のように、本実施の形態2のマッチング支援システム100によっても、ユーザ間での日程調整が簡素化されるため、ファーストコンタクトまでの手間と時間を削減することができる。また、本実施の形態2のマッチング支援システム100では、マッチング支援装置10が指定日程データを抽出するようになっており、通信端末50側に日程データを記憶させなくてもよい。そのため、通信端末50の処理負荷及びメモリ負荷の軽減を図ることができる。他の効果については、実施の形態1と同様である。また、上述した変形例1〜4の構成及び各代替構成は、本実施の形態2のマッチング支援システム100にも適用することができ、同等の効果を奏することができる。
上述した各実施の形態は、マッチング支援装置、マッチング支援プログラム、端末側支援プログラム、及びマッチング支援方法における好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、日程登録処理手段53bは、エリア情報の入力操作を受け付ける機能を持たせずに構成してもよい。つまり、日程データは、エリア情報を含めずに構成してもよい。かかる構成の場合、指定日程データと日程データとが合致するとは、時間帯データにおける時間帯に、空き時間データにおける空き時間が含まれることをいう。
また、個人表示処理手段53dは、図12等のような個人日程画面から、当該画面に対応する個人の日程データをまとめて表示する日程リスト画面(図示せず)に遷移させる機能を有していてもよい。日程リスト画面は、日程指定部71を介して指定された日付及びそれ以外の日付に対応する日程データが表示される画面である。例えば、個人表示処理手段53dは、日程リスト画面への遷移を指示するためのリスト表示ボタン(図示せず)を個人日程画面に表示させるとよい。そして、個人表示処理手段53dは、ユーザがリスト表示ボタンにタップする等により、他の日程データの表示を指示する操作を受け付けると、他の日程データを要求するデータ要求信号をマッチング支援装置10へ送信するとよい。マッチング支援装置10の抽出処理手段13cは、データ要求信号に含まれる識別情報に対応する1又は複数の日程データを記憶部12から抽出し、抽出した日程データを個人表示処理手段53dへ返送するとよい。これにより、個人表示処理手段53dは、日程指定部71を介して指定された日付及びそれ以外の日付に対応する日程データに基づく情報を、日程リスト画面に表示させることができる。このようにすれば、あるユーザが個人日程画面の各情報から他のユーザに興味を持った場合などに、指定日以外の空き時間等の情報を提供することができる。よって、ユーザのニーズにより柔軟に応えることができる。
日程リスト画面は、例えば図9に示す登録確認画面X5と同様の態様を採ることができ、削除ボタンGの代わりに、1つの日程データを選択するための日程選択ボタンを有するようにしてもよい。この場合、個人表示処理手段53dは、ユーザが日程選択ボタンをタップする等により、日程データを選択する操作を受け付けたとき、選択された日程データに基づく情報を日程表示部77に含む個人日程画面に遷移させるとよい。そして、個人表示処理手段53dは、申し入れボタンPへのタップ等を受けた際、選択された日程データでのアポイントの申し入れを行うようにするとよい。かかる構成を採れば、ユーザは、より都合のよい日程を選択してアポイントの申し入れを行うことができるため、利便性が高まる。
同様に、個人表示処理手段53dは、図13等のような応答用画面から、当該画面に対応する個人の日程データをまとめて表示する日程リスト画面(図示せず)に遷移させる機能を有していてもよい。例えば、個人表示処理手段53dは、リスト表示ボタンを応答用画面に表示させ、他の日程データの表示を指示する操作を受け付けたとき、データ要求信号をマッチング支援装置10へ送信するとよい。マッチング支援装置10の抽出処理手段13cは、データ要求信号に含まれる識別情報に対応する1又は複数の日程データを記憶部12から抽出して個人表示処理手段53dへ返送するとよい。これにより、個人表示処理手段53dは、日程指定部71を介して指定された日付及びそれ以外の日付に対応する日程データを、日程リスト画面に表示させることができる。このようにすれば、アポイントの申し入れを受けたユーザが、応答用画面の各情報から申し入れ元のユーザに興味を持った場合などに、指定日以外の空き時間等の情報を提供することができる。よって、ユーザのニーズに対し、より柔軟に応えることができる。
応答用画面から遷移する日程リスト画面も、個人日程画面から遷移する日程リスト画面と同様、日程選択ボタンを有するようにしてもよい。この場合、個人表示処理手段53dは、日程データを選択する操作を受け付けたとき、選択された日程データに基づく情報を日程表示部77に含む応答用画面に遷移させるとよい。そして、個人表示処理手段53dは、受け入れボタンQへのタップ等を受けた際、選択された日程データでのアポイントの受け入れを行うようにするとよい。かかる構成を採れば、アポイントの受け入れ側のユーザが、より都合のよい日程を選択することができる。さらに、アポイントの受け入れ側のユーザは、予め登録していた日程の都合がつかなくなった場合などに、アポイントの受け入れと同時に日程変更を依頼することができるため、各ユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、図12、図13、図16〜図19、及び図21では、日程表示部77に1つの空き時間データが表示されている例を示したが、これに限定されない。個人表示処理手段53dは、日程表示部77に、複数の空き時間データを表示させたり、複数の空き時間が存在することを示す情報(省略を示す「…」などの情報)を表示させたりしてもよい。この場合、個人表示処理手段53dは、日程表示部77のエリア情報等についても、空き時間データに対応づけて表示するとよい。さらに、個人表示処理手段53dは、指定された日付に対応する複数の日程データをまとめて表示する日付詳細画面(図示せず)を表示させる機能を有していてもよい。例えば、個人表示処理手段53dは、日付詳細画面への遷移を指示するための日付詳細ボタン(図示せず)を、個人日程画面又は応答用画面に表示させるとよい。そして、個人表示処理手段53dは、ユーザが日付詳細ボタンにタップする等により、指定日の全ての日程データの表示を指示する操作を受け付けると、指定日の全ての日程データを記憶部52から読み出すとよい。これにより、個人表示処理手段53dは、日程指定部71を介して指定された日付に対応する全ての日程データを日付詳細画面に表示させることができる。このようにすれば、アポイントの申し入れを行うユーザ、又はアポイントの申し入れを受けようとするユーザの利便性の向上を図ることができる。
日程データは、駅中又は駅近など、会うときに利用する店の希望立地の情報である希望立地データを含んでいてもよい。すなわち、日程登録処理手段53bは、店の希望立地に関する入力操作を受け付け、受け付けた操作に応じた希望立地データを、日程データの要素として空き時間データに関連づけて登録してもよい。このようにすれば、マッチングにユーザの嗜好が反映されると共に、店が駅から近い等の理由からユーザの安心感が高まるため、ユーザ間のマッチングの可能性をさらに高めることができる。もっとも、希望立地データは、日程データの要素としてではなく、個人情報の要素として登録できるようにしてもよい。すなわち、個人情報処理手段53aは、希望立地データの入力操作を受け付けると共に、個人情報の要素として登録する機能を有していてもよい。加えて、希望立地データを日程データ又は個人情報の要素として登録する構成は、変形例1〜3の構成に適用してもよい。この場合、変形例1〜3の個人表示処理手段53dは、希望立地データを、店表示部82又は店表示部83に表示する店を選択する際の条件として参照してもよい。
実施の形態1では、日付の指定を受け付けたときに、日程指定処理手段53cが、指定された日付に対応する日程データを指定日程データとして抽出する例を示したが、これに限定されない。日程指定処理手段53cは、ユーザがアポイントを申し入れる際に、時間帯の情報を含む新規の指定日程データの登録を受け付けるようにしてもよい。
変形例1では、日程データの要素として店データを採用する例を示したが、これに限定されない。例えば、マッチング支援システム100は、変形例1と同様に店データを登録するとともに、登録した店データを、アポイントを申し入れる際、又はアポイントを受け入れる際に利用してもよい。この場合、個人表示処理手段53dは、個人日程画面Y12に、予め登録された店データに基づく店表示部83及びチェックBOX83a(図17参照)を表示させてもよい。
さらに、マッチング支援システム100は、ユーザがアポイントの申し入れを行うとき、又はユーザがアポイントの申し入れを受け入れるときに、旅行先である旨などの状況を示す状況データ、又は観光案内を希望する旨などのニーズを示すニーズ情報を登録できるようにしてもよい。状況データ及びニーズ情報は、変形例4の場所データと同様、個人表示処理手段53dが登録処理を行うようにするとよい。このようにすれば、ユーザは、相手の状況やニーズを事前に把握することができるため、無駄なやり取りを省き、不要なトラブルを回避することができる。
図5〜図9及び図11〜図21に示した各画面は、あくまで例示であり、これらに限定されない。すなわち、通信端末50に表示させる画像における各構成の種類、態様、配置、組み合わせなどは、図5〜図9及び図11〜図21の態様に限定されない。通信端末50の個人情報処理手段53aは、個人情報の要素として、マッチングを希望する相手の年齢などの情報であるフィルタ情報を登録する機能を有していてもよい。そして、マッチング支援装置10の抽出処理手段13cは、フィルタ情報を参照して日程データを抽出するようにしてもよい。