JP6823999B2 - 医用画像撮影装置及びその制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、撮影対象の医用画像に生じたアーチファクトの原因を特定する医用画像撮影装置及びその制御プログラムに関する。
撮影対象の医用画像において、撮影時に何らかの原因によってアーチファクトが生じることがある(例えば、特許文献1参照)。このようなイメージアーチファクトが生じた時に、ユーザーはその原因が分からない場合がある。この場合、従来、先ずユーザーが、装置のメーカーのコールセンター(Call Center)に対して説明を行う。その後、メーカーの保守点検を担当する者やエンジニアなどがデータを取得してアーチファクトの原因の解析を行う。そして、メーカーは解析の結果をユーザーに対して報告し、その対策を説明していた。
特許5918374号公報
しかし、上述のようなプロセスは、ユーザー、メーカーともに手間暇がかかる。そこで、より手間をかけずにアーチファクトの原因をユーザーが知ることができる医用画像撮影装置及びその制御プログラムが望まれている。
上述の課題を解決するためになされた一の観点の発明は、撮影対象について取得された医用画像に現れたアーチファクトの種類を特定する第1の特定部と、医用画像に現れる複数のアーチファクトの種類の各々について、該アーチファクトの原因に対応する判定条件を定める対応情報を記憶する記憶デバイスと、前記第1の特定部によって特定されたアーチファクトに応じた前記判定条件のうち、該当する判定条件に対応するアーチファクトの原因を前記対応情報に基づいて特定する第2の特定部と、この第2の特定部によって特定された前記原因及び該原因に対応する前記判定条件の少なくとも一方を表示する表示デバイスと、を備える医用画像撮影装置である。
上記観点の発明によれば、前記第2の特定部によって特定された前記原因及び前記原因に対応する前記判定条件の少なくとも一方が表示されるので、より手間をかけずにアーチファクトの原因をユーザーが知ることができる。
実施形態に係るX線CT装置のハードウェアの構成を概略的に示す図である。 図1に示すX線CT装置の操作コンソールの機能ブロック図である。 実施形態に係るX線CT装置の処理の一例を示すフローチャートである。 テーブルの一例を示す図である。 再構成画像に表示された判定条件を示す情報及びアーチファクトの原因を示す情報の一例を示す図である。 再構成画像に表示された判定条件を示す情報の他例を示す図である。 再構成画像に表示された判定条件を示す情報の他例を示す図である。 再構成画像に表示された判定条件を示す情報及びアーチファクトの原因を示す情報の他例を示す図である。 再構成画像に表示された判定条件を示す情報及びアーチファクトの原因を示す情報の他例を示す図である。 再構成画像に表示された判定条件を示す情報及びアーチファクトの原因を示す情報の他例を示す図である。 再構成画像に設定された関心領域の一例を示す図である。 アーチファクトの種類を特定するユーザーの入力の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について説明する。図1には、本発明における医用画像撮影装置の実施の形態の一例であるX線CT装置1が示されている。この図1に示すように、X線CT装置1は、ガントリ(gantry)2、撮影テーブル(imaging table)4、及び操作コンソール(console)6を備えている。
ガントリ2は、X線管21、アパーチャ(aperture)22、コリメータ装置(colimator device)23、X線検出器24、データ収集部25、回転部26、高電圧電源27、アパーチャ駆動装置28、回転駆動装置29、及びガントリ・テーブル制御部30を有している。
X線管21及びX線検出器24は、開口部2Bを挟み対向して配置されている。X線管21及びX線検出器24が回転部26の回転に伴って回転しながら、X線管21からX線が撮影対象5に対して照射されてスキャンが行われる。
アパーチャ22は、X線管21と開口部2Bとの間に配置されている。X線管21のX線焦点からX線検出器24に向けて放射されるX線をファンビーム(fan beam)やコーンビーム(cone beam)に成形する。
コリメータ装置23は、開口部2BとX線検出器24との間に配置されている。コリメータ装置23は、X線検出器24に入射する散乱線を除去する。
X線検出器24は、X線管21から放射される扇状のX線ビームの広がり方向(チャネル(channel)方向という)および厚み方向(列方向という)に、2次元的に配列された複数のX線検出素子を有している。各X線検出素子は、開口部2Bに配された撮影対象5の透過X線をそれぞれ検出し、その強度に応じた電気信号を出力する。撮影対象5は、例えば、人間や動物などの生体である。
データ収集部25は、X線検出器24の各X線検出素子から出力される電気信号を受信し、X線データに変換して収集する。このX線データを投影データというものとする。
回転部26は、開口部2Bの周りに回転可能に支持されている。回転部26には、X線管21、アパーチャ22、コリメータ装置23、X線検出器24、及びデータ収集部25が搭載されている。
撮影テーブル4は、クレードル(cradle)41、クレードル駆動装置42を有している。撮影対象5は、クレードル41の上に載置される。クレードル駆動装置42は、クレードル41をガントリ2の開口部2Bすなわち撮影空間に入れ出しする。
高電圧電源27は、X線管21に高電圧及び電流を供給する。
アパーチャ駆動装置28は、アパーチャ22を駆動しその開口を変形させる。
回転駆動装置29は、回転部26を回転駆動する。
ガントリ・テーブル制御部30は、ガントリ2内の各装置・各部、撮影テーブル4等を制御する。
操作コンソール6は、操作者からの各種操作を受け付ける。操作コンソール6は、入力デバイス61、表示デバイス62、記憶デバイス63、及び演算処理デバイス64を有している。本例では、操作コンソール6は、コンピュータ(computer)により構成されている。
入力デバイス61は、操作者からの指示や情報の入力を受け付けるボタン及びキーボード(keyboard)などを含み、さらにポインティングデバイス(pointing device)などを含んで構成されている。表示デバイス62は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどである。表示デバイス62は、本発明における表示デバイスの実施の形態の一例である。
記憶デバイス63は、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)や、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の半導体メモリ(Memory)などである。操作コンソール6は、記憶デバイス63として、HDD、RAM及びROMの全てを有していてもよい。
演算処理デバイス64は、CPU(central processing unit)などのプロセッサーである。
操作コンソール6には、外部記憶媒体90が接続されるようになっていてもよい。外部記憶媒体90は、例えばCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、ハードディスクなどの可搬性を有する非一過性の記憶媒体である。
記憶デバイス63及び外部記憶媒体90は、本発明における記憶デバイスの実施の形態の一例である。
なお、ここでは、図1に示すように、撮影対象5の体軸方向、すなわち撮影テーブル4による撮影対象5の搬送方向をz方向とする。また、鉛直方向をy方向、y方向およびz方向に直交する水平方向をx方向とする。
操作コンソール6は、図2に示すように、機能ブロックとして、スキャン制御部71、再構成画像作成部72、第1の特定部73、第2の特定部74及び表示制御部75を有する。演算処理デバイス64は、所定のプログラム(program)により、上述のスキャン制御部71、再構成画像作成部72、第1の特定部73、第2の特定部74及び表示制御部75の機能を実行させる。所定のプログラムは、例えば、記憶デバイス63を構成するHDDやROMなどの非一過性の記憶媒体に記憶されている。また、プログラムは、外部接続された非一過性の外部記憶媒体90に記憶されていてもよい。
スキャン制御部71は、操作者の操作に応じて、撮影対象5における体軸方向(z方向)の所要の範囲についてスキャンが実施されるようガントリ・テーブル制御部30を制御する。
再構成画像作成部72は、前記X線のスキャンにより得られた投影データに基づいて、画像再構成処理を行なって再構成画像を作成する。再構成画像は、本発明における医用画像の実施の形態の一例である。また、投影データ及び再構成画像のデータは、本発明における医用画像のデータの実施の形態の一例である。
第1の特定部73は、再構成画像に現れたアーチファクトの種類を特定する。詳細は後述する。第1の特定部73は、本発明における第1の特定部の実施の形態の一例である。
第2の特定部74は、第1の特定部73によって特定されたアーチファクトの原因を特定する。詳細は後述する。第2の特定部74は、本発明における第2の特定部の実施の形態の一例である。
表示制御部76は、各種の画像やテキスト(text)を画面に表示するよう表示デバイス62を制御する。
次に、本実施形態に係るX線CT装置1における処理について説明する。X線CT装置1においては、X線管21及びX線検出器24が撮影対象5の体軸の周りを回転してX線のスキャンが行われる。このX線のスキャンによって投影データが収集され、再構成画像が作成されると、図3に示すフローチャートの処理が行われる。先ず、ステップS1では、第1の特定部73は、再構成画像に現れたアーチファクトの種類を特定する。アーチファクトの種類は、アーチファクトの形状に応じて定まる。そこで、第1の特定部73は、再構成画像のデータに基づいて、再構成画像に現れる予め特定されたアーチファクトの形状を抽出して、アーチファクトの種類を特定する。
再構成画像には、例えば線アーチファクト、ステップアーチファクト(Step Artifact)、リングアーチファクトなどが現れる。従って、上述の予め特定されたアーチファクトの形状は、例えば線状、段状、リング状である。第1の特定部73が、どのような形状のアーチファクトを抽出するかは、記憶デバイス63等に記憶されている。第1の特定部73は、例えばCT値のデータに基づいて画像認識処理を行なってアーチファクトの形状を抽出する。
アーチファクトの種類は、アーチファクトの形状に加えて撮影対象5における撮影部位や再構成画像の種類に応じて定まっていてもよい。この場合、同じ形状のアーチファクトであっても、撮影部位や再構成画像の種類が異なれば、異なる種類のアーチファクトである。この場合、第1の特定部73は、アーチファクトの形状に加えて、撮影部位や再構成画像の種類を参照してアーチファクトの種類を特定する。
次に、ステップS2では、第2の特定部74が、第1の特定部73によって特定されたアーチファクトの原因を特定する。より詳細に説明する。記憶デバイス63には、アーチファクトの原因を特定するテーブルTが記憶されている。テーブルTは、本発明における対応情報の実施の形態の一例である。
テーブルTの一例を図4に示す。テーブルTは、再構成画像に現れる複数のアーチファクトの種類(第1のアーチファクトA1、第2のアーチファクトA2及び第3のアーチファクトA3)の各々について、再構成画像に現れるアーチファクトの原因C1〜C10に対応する判定条件J1〜J10を定めている。判定条件J1〜J10は、アーチファクトの原因を特定する根拠となる事実である。
第1のアーチファクトA1については、4つの原因C1〜C4とこれら原因C1〜C4に対応する判定条件J1〜J4が定められている。また、第2のアーチファクトA2については、3つの原因C5〜C7とこれら原因C5〜C7に対応する判定条件J5〜J7が定められている。また、第3のアーチファクトA3については、3つの原因C8〜C10とこれら原因C8〜C10に対応する判定条件J8〜J10が定められている。例えば、第1〜第3のアーチファクトA1〜A3、アーチファクトの原因C1〜C10及び判定条件J1〜J10は、以下の通りである。
A1:撮影部位が頭であるアキシャル画像の線アーチファクト
A2:撮影部位が腹部であるアキシャル画像の線アーチファクト
A3:MPR(Multi Planar Reconstructio)画像のステップアーチファクト
J1:X線管21のスキャン開始角度(Start Angle)の位置と線アーチファクトの角度が一致しているか?
J2、J5:管電圧データにスピッツによるDropが有り、スピッツが発生したビュー角度(View Angle)と線アーチファクトの角度が一致しているか?
J3、J6:第1のFOV(Field Of View)よりも大きい第二のFOVについての再構成画像(アキシャル画像)において、第1のFOVの外側の部分における線アーチファクトの延長線上に物が存在していないか?
J4、J7:再構成画像(アキシャル画像)において、線アーチファクト上にCT値の大きく変わる構造物の境界が無いか?
J8: 再構成画像(MPR画像)におけるクレードル41の底面に段差が無いか?
J9:再構成画像(MPR画像)において、撮影対象5におけるクレードル41とは反対側の体表面の輪郭に、クレードル41の底面の段差とは反対方向の段差が無いか?
J10:再構成画像(MPR画像)におけるスラブ間の心拍数に変動が無いか?
C1:体動
C2、C5:スピッツ(放電現象によってX線管21の管電圧が基準範囲よりも低下すること)
C3、C6:第1のFOVからの撮影対象5のはみ出し
C4、C7:構造物
C8:クレードル41のたわみ
C9:体動
C10:心拍
第2の特定部74は、テーブルTを用いてアーチファクトの原因を特定する。具体的には、先ず第2の特定部74は、ステップS1において特定されたアーチファクトに応じてテーブルTにおいて定められた判定条件が満たされるか否かを判定する処理を行なう。第2の特定部74は、再構成画像及び撮影条件の少なくとも一方に基づいて、アーチファクトの原因を特定する根拠となる事実があるか否かを判定することにより、前記判定の処理を行なう。撮影条件には、スキャン開始角度、投影データのビュー角度、心拍数等が含まれる。
例えば、ステップS1において特定されたアーチファクトが第1のアーチファクトA1であった場合、第2の特定部74は、判定条件J1〜J4が満たされるか否かを判定する。そして、第2の特定部74は、満たされた判定条件に対応するアーチファクトの原因をテーブルTに基づいて特定する。例えば、判定条件J1が満たされる場合、第2の特定部74は、原因C1をアーチファクトの原因として特定する。
ステップS2においてアーチファクトの原因が特定されると、ステップS3では、表示制御部76は、特定されたアーチファクトの原因及びこの原因に対応する判定条件の少なくとも一方を、表示デバイス62に表示させる。例えば、表示制御部76は、再構成画像において、アーチファクトの原因及びこの原因に対応する判定条件の少なくとも一方を示す文字、記号及び図形などからなる情報を表示デバイス62に表示させる。
表示デバイス62に表示される前記情報の一例について説明する。アーチファクトの種類が第1アーチファクトA1であり、該当する判定条件がJ1であり、特定された原因がC1である場合、表示制御部76は、図5に示すように、表示デバイス62に表示された再構成画像Gに、判定条件J1を示す情報I1−jとして、「Tube Start Angle」の文字及びスキャン開始角度を示す矢印を表示させ、原因C1を示す情報I1−cとして、「Patient motion」の文字を表示させる。
また、アーチファクトの種類が第1アーチファクトA1であり、該当する判定条件がJ2であり、特定された原因がC2である場合、表示制御部76は、図6に示すように、表示デバイス62に表示された再構成画像Gに、判定条件J2を示す情報I2−jとして、「Tube Spits Angle」の文字及びビュー角度を示す矢印を表示させる。
また、アーチファクトの種類が第1アーチファクトA1であり、該当する判定条件がJ3であり、特定された原因がC3である場合、表示制御部76は、図7に示すように、表示デバイス62に表示された再構成画像Gに、判定条件J3を示す情報I3−jとして、線アーチファクト上及びその延長線上に延びる直線を表示させ、原因C3を示す情報I3−cとして、延長線上に存在する物を囲む円を表示させる。図7では、ウィンドウレベルが互いに異なる2つの再構成画像G−A、G−Bが表示されている。情報I3−cは、物を確認することができる再構成画像G−Bに表示されている。
また、アーチファクトの種類が第1アーチファクトA1であり、該当する判定条件がJ4であり、特定された原因がC4である場合、表示制御部76は、図8に示すように、表示デバイス62に表示された再構成画像Gに、判定条件J4を示す情報I4−jとして、線アーチファクトを示す矢印を表示させ、原因C4を示す情報I4−cとして、構造物を囲む楕円を表示させる。
また、アーチファクトの種類が第3アーチファクトA3であり、該当する判定条件がJ8、J9であり、特定された原因がC8、C9である場合、表示制御部76は、図9に示すように、表示デバイス62に表示された再構成画像Gに、判定条件J8を示す情報I8−jとして、テーブルのたわみを示す階段状の線を表示させ、判定条件J9を示す情報I9−jとして、撮影対象5の体表面の輪郭における段差を示す線を表示させ、原因C8を示す情報I8−cとして、「Table Sag」の文字を表示させ、原因C9を示す情報I9−cとして、「Patient motion」「Patient breathing」の文字及び段差に沿った水平方向の線を表示させる。
また、アーチファクトの種類が第3アーチファクトA3であり、該当する判定条件がJ10であり、特定された原因がC10である場合、表示制御部76は、判定条件J10を示す情報I10−jとして、心拍数を示す「BPM:49」「BPM:47」「BPM:46」からなる文字及び記号とスラブ間の境界を示す矢印及び「#1」「#2」の文字及び記号を表示させる。
以上説明した本例のX線CT装置1によれば、第1の特定部によってアーチファクトの種類が特定された後、第2の特定部によってアーチファクトの原因が特定される。そして、このように自動的に特定されたアーチファクトの原因及びこの原因に対応する判定条件の少なくとも一方が、表示デバイス62に表示されるので、より手間をかけずにアーチファクトの原因をユーザーが知ることができる。これにより、ユーザーは、アーチファクトの原因をメーカー側に問い合わせることなく、その場で撮影をやり直すことができ、またアーチファクトが生じる撮影が繰り返し行われることを防止することができる。
次に、第一実施形態の変形例について説明する。変形例では、ステップS1においてアーチファクトの種類を特定するために、入力デバイス61を用いて、ユーザーが再構成画像において関心領域を設定してもよい。
図11に関心領域の一例を示す。図11では、再構成画像Gに長円形状の領域Rが設定されている。この領域Rは、線アーチファクトを抽出するために設定されている。
第1の特定部73は、再構成画像に設定された関心領域内において、アーチファクトの形状を抽出する。これにより、より確実にかつ短時間でアーチファクトの形状を抽出することができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態のX線CT装置について説明する。第二実施形態のX線CT装置も図1に示されたX線CT装置1である。以下、第一実施形態と異なる事項について説明する。
本例のX線CT装置1における処理の基本的な流れは、第一実施形態と同じであるが、図3のステップS1におけるアーチファクトの種類の特定手法及び図3のステップS2におけるアーチファクトの原因の特定手法が、第一実施形態とは異なっている。
本例では、ステップS1において、第1の特定部73は、入力デバイス61が受け付けたユーザーの入力によってアーチファクトの種類を特定する。入力デバイス61が受け付けたユーザーの入力は、例えばアーチファクトの形状を特定する入力である。例えば、アーチファクトの形状を特定する入力は、図12に示すように、再構成画像Gにおいてアーチファクトに沿った線Lを描く入力である。ただし、このような入力に限られるものではない。本例において、入力デバイス61は、本発明における入力デバイスの実施の形態の一例である。
第1の特定部73は、入力されたアーチファクトの形状に加えて、撮影部位や再構成画像の種類を参照してアーチファクトの種類を特定してもよい。
本例のステップS2では、先ず表示制御部75が、ステップS1において特定されたアーチファクトの種類に応じた判定条件を表示デバイス62に表示させる。例えば、アーチファクトの種類が第1のアーチファクトA1である場合、表示制御部75は、判定条件J1〜J4を表示デバイス62に表示させる。本例において、表示制御部75は、本発明における表示デバイスの実施の形態の一例である。
判定条件が表示デバイス62に表示されると、ユーザーは表示された判定条件を満たすか否かを確認した後、該当する判定条件を指示する入力を入力デバイス61において行なう。入力デバイス61が前記入力を受け付けると、第2の特定部74は、入力デバイス61において指示された判定条件に対応するアーチファクトの原因を、テーブルTに基づいて特定する。
本例によれば、ユーザーは、アーチファクトの形状を特定する入力を行なうと、そのアーチファクトに応じた原因が表示されるので、容易にアーチファクトの原因を特定することができる。従って、より手間をかけずにアーチファクトの原因をユーザーが知ることができ、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明を前記実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、第二実施形態のステップS1のように、ユーザーの入力によってアーチファクトの種類が特定された後に、第一実施形態のステップS2のように、第2の特定部74によって自動的にアーチファクトの原因が特定されてもよい。
また、第一実施形態のステップS1のように、第1の特定部73が再構成画像のデータに基づいて画像認識処理を行なってアーチファクトの種類を自動的に特定した後に、第二実施形態のステップS2のように、ユーザーが判定条件を指示する入力を行なってもよい。
また、本発明は、X線CT装置以外の放射線断層撮影装置や放射線断層撮影装置以外の医用画像撮影装置にも同様に適用することができる。
また、コンピュータを上記X線CT装置等の医用画像撮影装置における制御や処理を行う各手段として機能させるためのプログラムもまた、発明の実施形態の一例である。
1 X線CT装置
5 撮影対象
61 入力デバイス
62 表示デバイス
63 記憶デバイス
64 演算処理デバイス
73 第1の特定部
74 第2の特定部
75 表示制御部

Claims (10)

  1. 撮影対象について取得された医用画像に現れたアーチファクトの種類を特定する第1の特定部と、
    医用画像に現れる複数のアーチファクトの種類の各々について、該アーチファクトの複数の原因と、該複数の原因の各々を特定する根拠となる事実である条件を定める情報を記憶する記憶デバイスと、
    前記第1の特定部によって特定されたアーチファクトについて前記情報において定められた記条件のうちのいずれかを特定し、特定した該条件について前記情報において定められたアーチファクトの原因を特定する第2の特定部と、
    該第2の特定部によって特定された前記原因及び前記条件の少なくとも一方を表示する表示デバイスと、
    を備える医用画像撮影装置。
  2. 前記第1の特定部は、前記医用画像のデータに基づいて、医用画像に現れる予め特定されたアーチファクトの形状を抽出してアーチファクトの種類を特定する、請求項1に記載の医用画像撮影装置。
  3. 前記第1の特定部は、前記医用画像に設定された領域内において、前記抽出を行なう、請求項2に記載の医用画像撮影装置。
  4. 前記第1の特定部は、ユーザーの入力によってアーチファクトの種類を特定する、請求項1に記載の医用画像撮影装置。
  5. 前記第2の特定部は、前記第1の特定部によって特定されたアーチファクトについて前記情報において定められた記条のうちのいずれかが満たされるか否かを判定する処理を行な、満たされた条件について前記情報において定められたアーチファクトの原因を特定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置。
  6. 前記第2の特定部は、前記医用画像及び該医用画像の撮影条件の少なくとも一方に基づいて、前記アーチファクトの原因を特定する根拠となる事実があるか否かを判定して前記条件が満たされるか否かを判定する、請求項5に記載の医用画像撮影装置。
  7. 前記第1の特定部によって特定された前記アーチファクトについて前記情報において定められた記条件を表示デバイスに表示させる表示制御部と、
    前記表示デバイスに表示された前記条件のうちの少なくともいずれかをユーザーが指示する入力を受け付ける入力デバイスと、
    を備え、
    前記第2の特定部によって特定される前記条件は、前記入力デバイスにおいて指示された前記条である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置。
  8. 前記アーチファクトの種類は、前記医用画像に現れるアーチファクトの形状に応じて定まる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の医用画像撮影装置。
  9. 前記アーチファクトの種類は、さらに前記撮影対象の撮影部位及び前記医用画像の種類の少なくとも一方に応じて定まる、請求項8に記載の医用画像撮影装置。
  10. プロセッサーと、記憶デバイスと、表示デバイスとを備えた医用画像撮影装置の制御プログラムであって、
    該制御プログラムは、前記プロセッサーに第1の特定機能及び第2の特定機能を実行させるものであり、
    前記第1の特定機能は、撮影対象について取得された医用画像に現れたアーチファクトの種類を特定する機能であり、
    前記記憶デバイスには、医用画像に現れる複数のアーチファクトの種類の各々について、該アーチファクトの複数の原因と、該複数の原因の各々を特定する根拠となる事実である条件を定める情報が記憶されており、
    前記第2の特定機能は、前記第1の特定機能によって特定されたアーチファクトについて前記情報において定められた記条件のうちのいずれかを特定し、特定した該条件について前記情報において定められたアーチファクトの原因を特定する機能であり、
    前記表示デバイスは、前記第2の特定機能によって特定された前記原因及び前記条件の少なくとも一方を表示する、
    医用画像撮影装置の制御プログラム。
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