[システム概略図の説明]
図1を参照して、本発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る電子決済システムのシステム概要について説明する。図1に示す電子決済システム1は、ホール店舗(遊技店)の装置、及び電算センターの装置を含むよう構成され、電算センターの装置の一部が、ネットワーク1200を経由して電子決済の実行に関与する決済機関のサーバに接続される。ここで、電子決済システム1では、複数のホール店舗が1つの電算センターに接続され、各ホール店舗と電算センターは、インターネットを含むネットワーク780により接続される。なお、電算センターは、一般的には、各ホール店舗とは異なる場所にある。
図1に示す電子決済システム1において、遊技者が所持する携帯機器150に記憶されている決済関連情報が、ホール店舗の店舗内周辺装置450に提供され、その決済関連情報に基づいて、電算センターの決済管理サーバ870が決済要求を、ゲートウエイを介して決済機関のサーバに送信する。決済機関のサーバは、受信した決済要求に基づいて、対応する金融機関に対し、遊技者口座とホール店舗口座との間での振替を指示する。
このような一連の動作によって、遊技者は、携帯機器150を用いた簡易操作で、ホール店舗との間での決済を実行することができる。ホール店舗との間で実行可能な決済は、例えば、貸し玉の提供をうけるための入金決済、情報カード等を購入するための入金決済、持ち玉や貯玉の換金と遊技者口座への送金(すなわち、出金決済)等である。また、決済方法としては、例えば、従来の決済方法に加えて、デビットカードやクレジットカードの情報を用いた決済や、マルチペイメントネットワークを利用した決済などを利用することができる。
ホール店舗には、店内サーバ100、遊技機200、及び店舗内周辺装置450が配置される。店内サーバ100は、そのホール店舗に配置された装置の状態(遊技者の遊技状況等を含む)や、会員、及び景品に関する情報を管理する等の機能を有し、各種データを記録した店内DB130を備える。遊技機200は、例えば、パチスロ機やパチンコ機であり、遊技者は、これらを用いて遊技することにより、遊技媒体(パチンコ玉やメダル)を獲得する。また、遊技機200は、店内サーバ100、及び後述するサンド装置500に接続され、遊技状況や遊技媒体の保持数(貯メダル数、貯玉数)に関する情報等をやりとりする。
なお、本明細書では、パチスロ機を配置したホール店舗での例を中心に説明するが、もちろん、パチンコ機を除外するものではない。また、以降の説明において、便宜上、「持ち玉」、「貯玉」、「貸し玉」等の用語を用いるが、これらは、パチンコ玉やメダルを含むすべての遊技媒体を対象としたものである。
ホール店舗には、さらに、外部の第三者管理センターに配置された第三者管理サーバ410に接続される第三者管理ゲートウエイ(G/W)400が設けられ、この第三者管理ゲートウエイ400は、店内サーバ100に接続される。店内サーバ100は、第三者管理ゲートウエイ400を介して、第三者管理サーバ410に、遊技者とホール店舗の間で決済される金銭の情報(入金情報、及び出金情報)を送信する。第三者管理センター、及び第三者管理サーバ410は、例えば、別途設立された第三者機関である「売上管理システム審査会」といった機関の管理下に置かれ、ここで、ホール店舗の入金情報(売上情報)や出金情報等が高度なセキュリティレベルで保管・管理され、第三者に対する開示についても厳格なコントロールのもとで行われる。
店舗内周辺装置450は、本明細書では、ホール店舗に配置され、遊技者の操作に直接又は間接的に関わる、遊技機200以外の装置を言うものとする。店舗内周辺装置450には、例えば、発券機560、サンド装置500、デジタルサイネージ装置540、精算機600、景品POS640、支払機680、休憩室専用端末720、及びスタンドアロン型決済端末が含まれる。
発券機560、サンド装置500、精算機600、景品POS640、休憩室専用端末720、及びスタンドアロン型決済端末は、それぞれ店内サーバ100に接続される。また、デジタルサイネージ装置540はサンド装置500に接続され、支払機680は景品POS640に接続される。また、この接続態様は一例であり、デジタルサイネージ装置540が直接、店内サーバ100に接続されたり、支払機680が直接、店内サーバ100に接続されたり、とホール営業を可能とする接続態様であれば接続方式は本実施形態に限定されない。また、店舗内周辺装置450は、様々な接続態様で遊技機200に接続することができ、本実施形態の接続態様には限定されない。店舗内周辺装置450は、直接的、又は間接的に(例えば、店内サーバ100を介して)、遊技機200に接続されうる。
発券機560は、例えば、情報カード等のハウスカード(発行されたホール店舗、又は発行されたホール店舗の所定の系列店でのみ利用可能なカード)の発行を行う。なお、本明細書では、ハウスカードとして、情報カードと会員カードがあり、情報カードは、当日のみ、あるいは所定期間利用可能なプリペイドカード、ビジターカードであり、ICカードで構成されるものとする(一般的には、ICカードが主流であり、磁気カードで構成することもできる)。また、会員カードは、遊技者が会員登録を行った場合に、その遊技者の会員IDに対応付けて提供されるICカードであるものとする。発券機560は、情報カード発行のための入金決済を、様々な決済方法で行うことができる。
サンド装置500は、上述したように、それぞれが対応する1台の遊技機200に、直接的、又は間接的に接続され、遊技者の操作に応じて、遊技球等の計数、貯玉、景品交換等の処理を行う。また、貸し玉の提供を受けるための入金決済や、持ち玉・貯玉の払い出しにおける換金・送金(出金決済)を、様々な決済方法で行うことができる。さらに、持ち玉・貯玉を情報カードやポイント・クーポン等に交換することができる。
デジタルサイネージ装置540は、遊技機200の上部や島端に設置される大型の表示装置を備えた装置であり、遊技に関する各種情報を表示する。また、サンド装置500から持ち玉や貯玉の情報を取得し、これらの持ち玉・貯玉に基づいた換金・送金(出金決済)を、様々な決済方法で行うことができる。なお、島端に設置されるデジタルサイネージ装置540は、例えば、サンド装置500を経由せずに、店内サーバ100に接続される。
精算機600は、サンド装置500により排出されたICカード(ICカードは、返却ボタンを押した場合に、投入した金額の残りが記憶されている)を読み込ませ、当該残りの金額を、送金(出金決済)する装置であり、この出金決済を、様々な決済方法で行うことができる。
景品POS640は、例えば、ホール店舗の景品交換カウンターに設置され、ホール店舗のスタッフが、遊技者の景品交換に対応するために使用される。例えば、情報カードや、計数装置により発行されたレシートを読み込み、又は、サンド装置500から送信された計数値や保持数を読み出し、これに対応する価値の景品を遊技者に提供する。また、会員登録をした遊技者に会員カードを発行することができ、持ち玉・貯玉の払い出しにおける換金・送金(出金決済)を様々な決済方法で行うことができる。さらに、持ち玉・貯玉を情報カードやポイント・クーポン等に交換することができる。
支払機680は、遊技者が保持する持ち玉や貯玉の情報を景品POS640から取得し、これらについて払い出しを行う装置である。また、持ち玉・貯玉の払い出しにおける換金・送金(出金決済)を、様々な決済方法で行うことができる。また、現金払出機として、換金分の現金を払い出すように構成することもできる。
休憩室専用端末720は、ホール店舗の休憩室、休憩所、休憩コーナー等に配置されている専用端末であり、情報カード発行のための入金決済を、様々な決済方法で行うことができる。また、貯玉の払い出しにおける換金・送金(出金決済)を、様々な決済方法で行うことができる。さらに、貯玉を情報カードやポイント・クーポン等に交換することができる。また、出金決済の送金先として登録されている金融機関口座から、商品を注文するように構成することもできる。
スタンドアロン型決済端末750は、電子決済システム1において入金決済や出金決済が可能なサードパーティーの端末であり、電子決済システム1で規定されたAPIやプロトコルに適応させることによって、電子決済システム1の店舗内周辺装置450として機能させることができる。このように構成されたスタンドアロン型決済端末750は、情報カード発行のための入金決済を、様々な決済方法で行うことができ、また、貯玉の払い出しにおける換金・送金(出金決済)を、様々な決済方法で行うことができる。さらに、貯玉を情報カードやポイント・クーポン等に交換することができる。
これらの店舗内周辺装置450については、本発明の技術的思想に基づいて付加された特徴的な機能を中心に、後でより詳細に説明する。
ここで、携帯機器150には、例えば、携帯電話160、スマートフォン195、フィーチャーフォン196等が含まれる。これらの携帯機器150は、例えば、近距離無線通信規格(NFC:Near Field Communication)に基づく非接触ICチップを備えた機器であり、店舗内周辺装置450との間で近距離無線通信を行って、決済に関するデータの送受信を行う。スマートフォン195は、タッチパネル型表示装置を備えた携帯電話機であり、フィーチャーフォン196は、一般には、表示装置を備えるとともに、スマートフォン195と同様の通信機能を有する装置を言う。携帯機器150はまた、携帯電話通話網(例えば、3G、4G、LTE回線)と無線LANを含む携帯電話通信ネットワークを含むネットワーク790を経由して、後述する電算センターの各装置にアクセスする。
本実施形態では、携帯電話160、スマートフォン195、及びフィーチャーフォン196を携帯機器150として例示しているが、携帯電話160、スマートフォン195、フィーチャーフォン196と同様の表示装置と通信機能を有し、何らかの方法で当該携帯機器の識別が可能であれば、他の様々な装置を携帯機器150として使用することができる。
電算センターには、ネットワーク接続機器800、アプリケーションサーバ810、会員管理サーバ840、決済管理サーバ870、及び行動履歴管理サーバ910が配置される。
ネットワーク接続機器800は、ルーターを含むネットワーク装置であり、電算センターの各サーバを、例えば、インターネット等を含む通信ネットワークであるネットワーク780に接続する。また、ネットワーク接続機器800は、ファイアウォールを構成するネットワーク装置の組合せであってもよい。
アプリケーションサーバ810は、携帯機器150と、ネットワーク790、及びネットワーク780を介して接続され、携帯機器150で動作する決済アプリケーションとの間で、電子決済に関するデータの送受信を行う。アプリケーションサーバ810は、例えば、携帯機器150で動作する決済アプリケーションにおいて実行されるWEBブラウザからのアクセスに応じて、これらの装置に所定のWEBページを提供するWEBサーバ機能を提供する。また、HTTPやHTTPSといった所定のプロトコルで、携帯機器150との間でデータ送受信を行う。
会員管理サーバ840は、電子決済を行う遊技者の会員登録を制御するとともに、会員に関する情報を記憶・管理する。また、会員に発行した会員カードに記憶された遊技媒体の数(貯玉の数)を管理する。
決済管理サーバ870は、遊技者が携帯機器150を用いて行う電子決済と交換処理を制御する。後述するように、電子決済は、入金決済と出金決済とがあり、交換処理は、持ち玉や貯玉を情報カードやクーポン・チケットに交換する処理である。決済管理サーバ870は、さらに、景品交換についての処理も制御する。決済管理サーバ870は、入金決済や出金決済を行う場合に、決済指示を後述する各決済サーバに送信する。
行動履歴管理サーバ910は、遊技者の遊技状態や遊技結果を記憶し、データベースに蓄積する。これらのデータには、上述した電子決済や交換処理の内容も含まれる。
また、電算センターには、決済代行ゲートウエイ(G/W)1000、デビット決済ゲートウエイ(G/W)1020、及びカード決済ゲートウエイ(G/W)1040が配置される。
決済代行ゲートウエイ1000は、決済管理サーバ870と決済代行機関の決済サーバ1100との間で、決済代行による電子決済に関するデータの中継を行う。遊技者から入金決済や出金決済が指示された場合、これに応じて、決済管理サーバ870から決済指示が、決済代行ゲートウエイ1000を介して決済サーバ1100に送信される。ここで、決済代行機関とは、例えば、マルチペイメントネットワークを設立・運営する日本マルチペイメントネットワーク運営機構のような組織である。
デビット決済ゲートウエイ1020は、決済管理サーバ870と提携先デビット決済センターの決済サーバ1120との間で、デビットカードによる電子決済に関するデータの中継を行う。遊技者から入金決済や出金決済が指示された場合、これに応じて、決済管理サーバ870から決済指示が、デビット決済ゲートウエイ1020を介して決済サーバ1120に送信される。ここで、提携先デビット決済センターは、例えば、デビットカードによるデビット決済を取り扱う、J−DebitやVISAデビットに関する決済を管理するデビット決済センターである。
カード決済ゲートウエイ1040は、決済管理サーバ870と提携先カード会社の決済サーバ1140との間で、クレジットカードによる電子決済に関するデータの中継を行う。遊技者から入金決済や出金決済が指示された場合、これに応じて、決済管理サーバ870から決済指示が、カード決済ゲートウエイ1040を介して決済サーバ1140に送信される。ここで、提携先カード会社は、例えば、クレジットカードによる決済を取り扱う、クレジットカード会社である。
遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320は、例えば、CAFISシステムに接続され、上述した決済代行機関の決済サーバ1100、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120、又は提携先カード会社の決済サーバ1140からの指示に応じて、遊技者口座とホール店舗口座の振替処理を行う。例えば、入金決済の場合、遊技者口座からホール店舗口座に、指定金額が送金され、出金決済の場合、ホール店舗口座から遊技者口座に、指定金額が送金される。もちろん、遊技者口座とホール店舗口座が同一の金融機関に開設されている場合もある。
ここまで、図1を参照して本発明の一実施形態に係る電子決済システム1について説明してきたが、電子決済システム1で用いられる装置やネットワーク構成は一例に過ぎない。他の様々な構成によって、本発明の特徴的な電子決済を実現することができる。
次に、図2、及び図3を参照して、本実施形態に係る電子決済システム1において、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済を実現するための、より具体的な構成について説明する。これらの構成によって、遊技者は、自身の携帯機器150を店舗内周辺装置450にかざすことで、デビットカードの仕組みを利用した入金決済、出金決済が可能となる。なお、ここで、「ワンタッチ決済」とは、遊技者による簡易的な操作によって決済が可能となることを表すものであり、厳密に1回のタッチ操作で処理が完結することを表すものではない。
図2は、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済を実現するための第1の構成を概念的に示している。ここでは、図1に示した提携先デビット決済センターの決済サーバ1120が、電算センター内に収納されて、決済サーバ機能部1120’として構成されている。決済サーバ機能部1120’では、決済中継処理と加盟店精算処理が行われる。この決済サーバ機能部1120’は、図1に示すように、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120で行ったり、外部機関にアウトソーシングしたりするよう構成することができる。
ここで、電算センター利用金融機関に電算センター口座(デビット口座)が開設され、この金融機関と電算センターとの間でデビットカードの加盟店契約が締結される。他方、電算センターとホール店舗の間では、デビットカードの間接加盟店契約が締結される。
このような構成の電子決済システムにおいて、遊技者は遊技媒体の貸出等を指定し、支払い金額を遊技者のデビットカード口座から支払うため、遊技者が所有する携帯機器150を店舗内周辺装置450にかざす(タッチする)と、携帯機器150に記憶されているデビットカード情報が、店舗内周辺装置450によって読み取られ、支払い金額の情報とともに、決済データとして電算センターに送信される。デビットカード情報には、デビットカード(キャッシュカード)の口座番号等が含まれる。また、ことのき、携帯機器150に記憶されているデビットカードの暗証番号が、店舗内周辺装置450から電算センターに送信される。
また、店舗内周辺装置450は、店内サーバ100に接続されているが、ここでは、店内サーバ100がデビット親機となり、店舗内周辺装置450は、デビット対応機器として動作する。なお、ここでは、遊技者が、携帯機器150を店舗内周辺装置450にかざすことによって、携帯機器150に記憶されているデビットカード情報が非接触ICチップによる近距離無線通信で、店舗内周辺装置450に送信されるようになっているが(ワンタッチ決済)、磁気カードリーダや非接触ICカードリーダによって店舗内周辺装置450にデビットカードの口座番号を読み取らせたうえで、遊技者が暗証番号を手入力することによっても決済は可能である。また、遊技者に暗証番号を手入力させるか、暗証番号を読み取って自動的に決済を進めるかを、決済金額や他の条件に基づいて切り換えるようにしてもよい。
また、遊技者が、携帯機器150を店舗内周辺装置450にかざすことによって、携帯機器150に記憶されている、暗証番号以外のデビットカード情報を非接触ICチップによる近距離無線通信で店舗内周辺装置450に読み取らせ、暗証番号を遊技者が手入力することによって決済を実現することもできる。
電算センターの決済サーバ機能部1120’は、決済データと暗証番号を店舗内周辺装置450から受信すると、これらをCAFISシステム1150に送信し、ここで、例えば、遊技者2利用金融機関の遊技者2口座から支払い金額に対応する金額の引き落としが即座に行われる。
その後、CAFISシステム1150から取引データがクリアリングセンターに送信され、所定範囲の取引群に対して集計・相殺が行われる。このクリアリングセンターの集計・相殺結果に基づいて、資金決済幹事行において決済が行われる。この例では、遊技者2の支払い金額に対応する金額が、電算センター口座に対して送金される。
取引結果を示す応答は、CAFISシステム1150から電算センターに送信され、電算センターから携帯機器150に送信される。
電算センターは、ホール店舗に対して、本発明に係る電子決済システム1に対応した店舗内周辺装置450を提供・販売することも考えられる。また、電算センター以外の周辺機器販売メーカーの周辺装置も本発明に係る電子決済システム1に対応可能である。またさらに、こうした第三者が提供する周辺装置に対し、本発明に係る電子決済システム1を実行する機器内システムを電算センターが販売することも可能である。
上記のように、一旦、電算センターがデビットカードの加盟店として遊技者からの決済金額を受領し、所定のタイミングで、間接加盟店への精算を行う。例えば、所定のタイミングで、遊技者2の支払い金額に対応する金額が、ホール店舗利用金融機関のホール店舗口座に送金される。ただし、電算センターは、この精算の際に、所定の手数料を徴収することができる。
図3は、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済を実現するための第2の構成を概念的に示したものであり、図2に示す第1の構成における機能を拡張したものである。ここでは、図1と同様に、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120が、電算センター内に収納されて、決済サーバ機能部1120’として構成されている。決済サーバ機能部1120’では、決済中継処理と加盟店精算処理が行われる。この決済サーバ機能部1120’は、図1に示すように、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120で行ったり、外部機関にアウトソーシングしたりするよう構成することができる。
ここで、電算センター利用金融機関に電算センター口座(デビット口座)が開設され、この金融機関と電算センターとの間でデビットカードの加盟店契約が締結される。他方、電算センターとホール店舗の間では、デビットカードの間接加盟店契約が締結される。
このような構成の電子決済システムにおいて、遊技者は遊技媒体の貸出等を指定し、支払い金額を遊技者のデビットカード口座から支払うため、遊技者が所有する携帯機器150を店舗内周辺装置450にかざすと、携帯機器150に記憶されているデビットカード情報が、店舗内周辺装置450によって読み取られ、支払い金額の情報とともに、決済データとして電算センターに送信される。デビットカード情報には、デビットカード(キャッシュカード)の口座番号等が含まれる。
電算センターの決済サーバ機能部1120’は、決済データと暗証番号を店舗内周辺装置450から受信すると、これらをCAFISシステム1150に送信し、ここで、例えば、遊技者1利用金融機関の遊技者1口座から支払い金額に対応する金額の引き落としが即座に行われる。
その後、CAFISシステム1150から取引データがクリアリングセンターに送信され、所定範囲の取引群に対して集計・相殺が行われる。このクリアリングセンターの集計・相殺結果に基づいて、資金決済幹事行において決済が行われる。この例では、遊技者1の支払い金額に対応する金額が、電算センター口座に対して送金される。
取引結果を示す応答は、CAFISシステム1150から電算センターに送信され、電算センターから携帯機器150に送信される。
また、このとき、遊技者1利用金融機関の遊技者1口座から支払い金額に対応する金額の引き落としが、例えば、残高不足等の原因で失敗となった場合、電算センター(拡張機能)により、遊技者のクレジットカードのキャッシング機能を用いて、キャッシングによる入金を提携先カード会社の決済サーバ1140に指示し、所定の金額を、遊技者1利用金融機関の遊技者1口座に入金し、再度、遊技者1利用金融機関の遊技者1口座から支払い金額に対応する金額の引き落としが行われる。
クレジットカードのキャッシングを行うために用いられるクレジットカードの番号、暗証番号を含むクレジットカードデータは、携帯機器150に記憶されており、上述のデビットカード情報と同様に、遊技者が、携帯機器150を店舗内周辺装置450にかざすことによって、非接触ICチップによる近距離無線通信で、携帯機器150から店舗内周辺装置450に送信される。
電算センターは、ホール店舗に対して、本発明に係る電子決済システム1に対応した店舗内周辺装置450を提供・販売することも考えられる。また、電算センター以外の周辺機器販売メーカーの周辺装置も本発明に係る電子決済システム1に対応可能である。またさらに、こうした第三者が提供する周辺装置に対し、本発明に係る電子決済システム1を実行する機器内システムを電算センターが販売することも可能である。
次に、図4を参照して、本実施形態に係る電子決済システム1に含まれる店舗内周辺装置450が実施できる決済の対象と決済の方法について、それぞれ説明する。なお、ここで説明する各装置における決済の対象と決済の方法は、一例に過ぎない。それぞれの店舗内周辺装置450について、他の様々な構成をとることができ、さらに、店舗内周辺装置450として、他の様々な種類の装置を配置することができる。
サンド装置500において実施できる処理は、入金決済、出金決済、及び交換処理である。入金決済は、遊技媒体の貸出と、プレイペイドカード等の情報カードの発行に関する決済であり(すなわち、遊技者がホール店舗に支払う決済)、出金決済は、持ち玉・貯玉の換金・送金のための決済であり(すなわち、ホール店舗が遊技者に支払う決済)である。また、交換処理は、持ち玉・貯玉の対価として、情報カード等を発行するというものである。景品交換については、ここでは省略する。
図4に示すように、入金決済における決済方法には、NO.1からNO.8までの8パターンが含まれる。第1のパターンは、現金による支払いであり、第2のパターンは、デビットカードによる支払いである。第3のパターンは、図2で説明したような、携帯機器150を用いる、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済である。第4のパターンは、図3で説明したような、クレジットカードのキャッシング機能とデビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済である。
第5のパターンは、第3のパターンにおいて、デビットカードの代わりにクレジットカードを用いた、携帯機器150によるワンタッチ決済である。第6のパターンは、マルチペイメントネットワーク等を用いた決済代行による支払いであり、第7のパターンは、携帯機器150による、マルチペイメントネットワーク等の決済代行を利用したワンタッチ決済である。第8のパターンは、第4のパターンにおいて、デビットカードの代わりに、マルチペイメントネットワーク等の決済代行を利用したうえで、同様にクレジットのキャッシング機能と組み合わせたワンタッチ決済である。
出金決済における決済方法には、図4に示すように、NO.9からNO.12までの4パターンが含まれる。第9のパターンは、デビットカードによる支払いである。第10のパターンは、図2で説明したような、携帯機器150を用いる、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済である(ただし、図2とは、金銭の振替方向が逆である)。第11のパターンは、マルチペイメントネットワーク等を用いた決済代行による支払いであり、第12のパターンは、携帯機器150による、マルチペイメントネットワーク等の決済代行を利用したワンタッチ決済である。
交換処理における決済方法(交換対象)には、図4に示すように、NO.13からNO.15までの3パターンが含まれる。第13のパターンは、持ち玉・貯玉を、店舗内で利用可能な情報カードに交換し、発行する。第14のパターンは、持ち玉・貯玉を対価として、店舗内で利用可能なポイントを付与するか又は、店舗内で利用可能なクーポンを発行する。第15のパターンは、持ち玉・貯玉を対価として、店舗外でも利用可能なポイントを付与するか又は、店舗外でも利用可能なクーポンを発行する。
次に、デジタルサイネージ装置540では、出金決済が可能であり、サンド装置500で管理する持ち玉・貯玉の情報に基づいて、これらを換金可能とする。決済の方法については、サンド装置500と同様である(第9のパターンから第12のパターン)。
発券機560では、情報カードを発行するための入金決済が可能であり、決済の方法については、サンド装置500と同様である(第1のパターンから第8のパターン)。
精算機600では、読み取ったICカード等に記憶された残金についての出金決済が可能であり、決済の方法については、サンド装置500と同様である(第9のパターンから第12のパターン)。
景品POS640では、出金決済と交換処理が可能であり、出金決済については、貯玉のみを換金可能とし、決済の方法については、サンド装置500と同様である(第9のパターンから第12のパターン)。交換処理については、貯玉のみを換交換可能とし、交換対象については、サンド装置500と同様である(第13のパターンから第15のパターン)。
支払機680では、出金決済が可能であり、景品POS640から持ち玉や貯玉の情報を取得し、これらを換金可能とする。決済の方法については、サンド装置500と同様である(第9のパターンから第12のパターン)。また、支払機680では、景品交換も可能である。例えば、景品交換では、特殊景品と一般景品に対応することができ、上記の出金決済とこれらの景品交換を組合せて利用するような構成をとることも可能である。
休憩室専用端末720では、入金決済、出金決済、及び交換処理が可能である。入金決済については、情報カードの発行のための入金決済が可能であり、決済の方法については、サンド装置500と同様である(第1のパターンから第8のパターン)。出金決済については、貯玉のみを換金可能とし、決済の方法については、サンド装置500と同様である(第9のパターンから第12のパターン)。また、交換処理については、貯玉のみを換交換可能とし、交換対象については、サンド装置500と同様である(第13のパターンから第15のパターン)。
スタンドアロン型決済端末750では、入金決済、出金決済、及び交換処理が可能である。入金決済については、情報カードの発行のための入金決済が可能であり、決済の方法については、サンド装置500と同様である(第1のパターンから第8のパターン)。出金決済については、貯玉のみを換金可能とし、決済の方法については、サンド装置500と同様である(第9のパターンから第12のパターン)。また、交換処理については、貯玉のみを換交換可能とし、交換対象については、サンド装置500と同様である(第13のパターンから第15のパターン)。
なお、本実施形態において、休憩室専用端末720、及びスタンドアロン型決済端末750では、出金決済、交換処理の対象を貯玉のみとしたが、例えば、店内サーバ100やサンド装置500と連携することにより、持ち玉についても対象とすることができる。また、この例では、サンド装置500を、入金決済、出金決済、及び交換処理が可能な装置とし、他の店舗内周辺装置450は、これらの機能の一部を実現できるものとしたが、他の店舗内周辺装置450についても、サンド装置500と同等の機能を有するように構成することができる。
次に、図5を参照して、本実施形態に係る電子決済システム1で使用される遊技機200とサンド装置500について説明する。図5は、サンド装置500を併設した遊技機200を示す正面図である。また、図5に示す遊技機200は、パチスロ機である。本実施形態に係る電子決済システム1の遊技機200としては、パチスロ機、及びパチンコ機のどちらも利用することができるが、以降の本実施形態の説明においては、パチスロ機に関する実施形態を中心に説明する。
図5に示すように、遊技機200の向かって右側には、それぞれ、サンド装置500が併設されている。それぞれのサンド装置500は、隣接する遊技機200に対応して設置されており、対応する当該遊技機200との間で通信可能に接続されている。またそれぞれのサンド装置500は、ホール店舗全体のサンド装置500のシステム管理や入出金情報管理のために、店内サーバ100に対して通信可能に接続されている。
サンド装置500の前面部21には、LED(light-emitting diode)部31、カード挿入口32、紙幣を投入可能な紙幣挿入口33、タッチパネルLCD(liquid crystal display)により構成された操作ユニット34、カメラ35、非接触ICカードのタッチユニット36、メダル(遊技媒体)払出用トレー37、スピーカカバー38、メダル(遊技媒体)計数用投入口39等が設けられている。カード挿入口32は、例えば、発券機560により発行された情報カードを受け付け可能な挿入口である。LED部31は、フルカラーLED31A、赤外LED(赤外線発光ダイオード)31Bから構成されている。
遊技者は、情報カード又は所定金額の紙幣を、カード挿入口32又は紙幣挿入口33に投入することで、遊技に必要な遊技媒体としてのメダルの貸し出しを受けることができる。また、遊技者は、非接触ICカード(会員カード)を、タッチユニット36にかざすことで、遊技に必要なメダルの貸し出しを受けることができる。またさらに、遊技者は、図4で説明したように、いくつかの方法で入金決済を行うことにより、遊技に必要なメダルの貸し出しを受けることができる。
サンド装置500は、紙幣の投入や、情報カード等の提示を受けて、投入された当該価値媒体の金額に応じた数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパによって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。また、サンド装置500は、使用可能なメダル数が書き込まれた情報カードの投入を受けると、投入された情報カードに書き込まれているメダル数に応じた数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパによって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。
また、サンド装置500は、遊技者の携帯機器150をタッチユニット36にかざすことによって、デビットカード等による入金決済を行い、この入金決済が完了すると、決済金額に応じた数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパによって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。遊技者は、メダル払出用トレー37から払い出されたメダルを遊技機200のメダル投入口11へ投入することにより、遊技機200において遊技を行うことができる。
また、遊技機200においては、遊技の結果に応じて、メダル払出用トレー12にメダルを払い出すようになされている。遊技者は、このメダルをメダル払出用トレー12から掬い取って、サンド装置500のメダル計数用投入口39へ投入することにより、このメダルをサンド装置500によって計数させることができる。サンド装置500は、メダル計数用投入口39から投入されたメダルを、内部に設けられた計数用ホッパによって計数する。このように、サンド装置500は、遊技機200に併設され、遊技の結果に応じて遊技機200から払い出されたメダルを計数する機能を有していることから、各台計数装置とも呼ばれている。
遊技機200がパチンコ機である場合は、パチンコ玉が、サンド装置500の計数用投入口に導入されるようになっている。例えば、遊技者は、所定の操作を行うことにより、遊技の結果上皿に払い出されたパチンコ玉を下皿に落とすと、当該パチンコ玉は、下皿の下方に装着された案内皿に落下する。案内皿は、下皿から落下したパチンコ玉を、サンド装置500に設けられた計数用投入口へ案内する。計数用投入口に導入されたパチンコ玉は、サンド装置500の内部に設けられた計数部によって計数される。
計数された結果は、貯玉操作により、カード挿入口32に挿入された会員カード、又はタッチユニット36にかざした会員カードに記録することができる。また、会員カードには、当該ICカードを識別するための識別情報(例えば、固有ID)が記憶される。
計数用ホッパにおいて計数されたメダルは、サンド装置500の底面部に設けられた排出口から搬送コンベアに排出され、回収される。なお、搬送コンベアが設けられていない場所では、サンド装置500の下部にメダルを貯留するための貯留ボックスを設置し、この貯留ボックスへメダルを排出するようにしてもよい。
遊技機200がパチンコ機である場合は、計数部において計数されたパチンコ玉は、サンド装置500の背面部に設けられた排出口から排出され、回収される。また、計数用投入口から投入されたパチンコ玉の計数経路とは別に、サンド装置500の背面側に端数用供給部が設けられており、外部から端数用のパチンコ玉を受け入れるようになっている。この供給部により、端数用のパチンコ玉は、常に一定量が貯留された状態となっており、必要に応じて、端数用払出口から、案内皿へ払い出される。
遊技機200の上部には、デジタルサイネージ装置540が設置される。デジタルサイネージ装置540は、サンド装置500に接続され、サンド装置500の操作ユニット34に表示される画像を連動して表示させることもできる。
[電子決済システムに関する装置の構成]
次に、図6ないし図18を参照して、本発明の一実施形態に係る電子決済システム1に関する各装置の構成について説明する。
本実施形態では、貸出機能及び計数機能を備えたサンド装置500を例として挙げたが、貸出機能の付いた第1のサンド装置と計数機能を備えた第2のサンド装置を並べて配置するようにしてもよい。また、計数機能の無いサンド装置を本システムに適用することも可能である。その場合、サンド装置において持ち玉の出金を行うことは出来ないが、その機能を店舗内に1又は複数備えた計数機において実行することとしてもよい。
本実施形態では、遊技機200がメダルや玉を払い出す遊技機に対応したシステムを説明したが、遊技媒体数をすべてデータにて取扱い、遊技者にメダルや玉を払い出さない所謂封入式遊技機に適用することも可能である。すなわち封入式遊技機に対応して備えられたサンド装置に上記いずれかの方法で入金が行われたときには、封入式遊技機に対しその旨の信号が送信され、封入式遊技機内の持ち玉情報として記憶される(クレジット機能)。そして遊技において玉やメダルを獲得したときには遊技者に遊技媒体を払い出さずに持ち玉情報に獲得数を加算し、遊技を終了するときには、遊技機200、又はサンド装置500に備えられた遊技終了操作部を操作することで、遊技機200からサンド装置500に持ち玉情報を送信する。その後の処理は上記実施形態と同様である。また、遊技機200自体に、サンド装置500のような入金機能、出金機能、交換機能を備えるようにしてもよい。
最初に、図6を参照して、店内サーバ100の構成について説明する。図6は、店内サーバ100の構成を示すブロック図である。店内サーバ100は、メインCPU(central processing unit)101、ROM(read only memory)102、RAM(random access memory)103、外部記憶装置104、及びインターフェイス107を備えている。
メインCPU101は、ROM102、及びRAM103に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU101は、ホール店舗の会員情報を管理し、貯玉等の遊技媒体の保持数を会員ごとに管理し、それぞれの会員の遊技状況や景品交換状況を管理するための処理を実行する。
また、店内サーバ100は、インターフェイス107を介して、第三者管理ゲートウエイ400、遊技機200、サンド装置500、発券機560、精算機600、景品POS640、休憩室専用端末720、及びスタンドアロン型決済端末750と通信可能に接続される。また、インターフェイス107を介して、ネットワーク780に接続される。本発明を実施するための制御プログラムは、例えば、外部記憶装置104に記憶され、RAM103にロードされる。また、当該制御プログラムは、インターフェイス107、及びネットワーク780を介して他の装置から、又は、インターネットを含む他のネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
外部記憶装置104には、店内DB130が記憶される。
次に、図7を参照して、遊技機200の構成について説明する。図7は、遊技機200の構成を示すブロック図である。図7に示す遊技機200は、パチスロ機である。遊技機200は、主制御回路250、副制御回路280、及びこれらと電気的に接続された周辺装置(アクチュエータ)を備える。主制御回路250は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ260を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ260は、メインCPU261、メインROM262、及びメインRAM263により構成される。
メインROM262には、メインCPU261により実行される制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路280に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM263には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
メインCPU261には、クロックパルス発生回路252、分周器253、乱数発生器254、及びサンプリング回路255が接続されている。クロックパルス発生回路252、及び分周器253は、クロックパルスを発生する。メインCPU261は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器254は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路255は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
マイクロコンピュータ260の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU261は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ271L,271C,271R等の周辺装置の動作を制御する。停止操作検出手段であるストップスイッチ312Sは、3つのストップボタン312L,312C,312Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。また、開始操作検出手段であるスタートスイッチ310Sは、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
メダルセンサ290Sは、メダル投入口11(図5参照)に受け入れられたメダルがセレクタ内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ332Sは、ベットボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、精算スイッチ334Sは、精算ボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、扉センサ335Sは、筺体の扉が開かれたことを検出する。
マイクロコンピュータ260により動作が制御される周辺装置としては、ステッピングモータ271L,271C,271R、7セグ表示器314、及びホッパ350がある。また、マイクロコンピュータ260の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
モータ駆動回路272は、各リール320L,320C,320Rに対応して設けられたステッピングモータ271L,271C,271Rの駆動を制御する。リール位置検出回路270は、発光部と受光部とを有する光センサにより、リール320L,320C,320Rが一回転したことを示すリールインデックスを各リール320L,320C,320Rに応じて検出する。
ステッピングモータ271L,271C,271Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備えている。ステッピングモータ271L,271C,271Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリール320L、320C、320Rに伝達される。ステッピングモータ271L,271C,271Rに対して1回のパルスが出力されるごとに、リール320L,320C,320Rは一定の角度で回転する。
メインCPU261は、リールインデックスを検出してからステッピングモータ271L,271C,271Rに対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、リール320L,320C,320Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リール320L,320C,320Rの表面に配された各図柄の位置を管理するようにしている。
表示部駆動回路315は、7セグ表示器314の動作を制御する。また、ホッパ駆動回路352は、ホッパ350の動作を制御する。また、払出完了信号回路353は、ホッパ350に設けられたメダル検出部351が行うメダルの検出を管理し、ホッパ350から外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
副制御回路280は、主制御回路250と電気的に接続されており、主制御回路250から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路280は、基本的に、サブCPU、サブROM、サブRAM、レンダリングプロセッサ、描画用RAM、ドライバ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、オーディオRAM等を含んで構成されている。
サブCPUは、主制御回路250から送信されたコマンドに応じて、サブROMに記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。サブRAMは、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路250から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。サブROMは、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
また、サブROMには、発光演出装置(図示せず)における光による演出を行うための演出データが格納されている。サブCPUは、主制御回路250からのコマンドに基づいて、この演出データを出力することにより、ランプ362を発光させる。また、サブROMには、効果音や画像による演出を行うための演出データが格納されており、サブCPUは、主制御回路250からのコマンドに基づいて、この演出データを出力することにより、スピーカ364から効果音を出力させると共に、液晶表示装置360に演出画像を表示させる。
ここで、主制御回路250には、インターフェイス264が接続されており、メインCPU261は、インターフェイス264を介して、サンド装置500や店内サーバ100と通信を行う。メインCPU261は、サンド装置500との間で通信を行いながら、メダルの投入情報やメダルの払出情報等の蓄積情報をサンド装置500に送信する。メダルの投入情報とは、例えば、一定期間に遊技機200に遊技のために投入されたメダル数である。また、メダルの払出情報とは、例えば、メダルの払出し数やボーナス発生回数等である。メインCPU261は、前回、サンド装置500にこれらの蓄積情報を送信した後、次に送信するまでの間、これらの蓄積情報をメインRAM263に蓄積して行き、一定のタイミングでサンド装置500に送信する。メインCPU261は、サンド装置500に送信した後、それまでの蓄積情報をリセットする。
次に、図8を参照して、サンド装置500の構成について説明する。図8は、サンド装置500の構成を示すブロック図である。メインCPU501は、ROM502に格納された制御部ログラムを読み出して、遊技者による操作ユニット34の操作に応じて、景品交換に関する処理、メダルの計数処理、本発明に係る電子決済処理、及びその他の処理を実行する。処理に係る各種データは、RAM503に格納される。当該制御プログラムは、インターフェイス518を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
また、操作ユニット34は、遊技者によるタッチ操作を検知するタッチパネルを備えたLCDであり、図8に示すLCD516に対応する。LCD516は、メインCPU501の指令に基づき、LCD制御部515によって画像を表示させ、タッチパネルにより検知された遊技者のタッチ操作は、メインCPU501に送信される。
メインCPU501は、カード挿入口32から、プリペイドカード等の情報カードが挿入されると、情報カードリーダ/ライタ504によって金額データを読み取り、非接触ICカード(会員カード)がタッチユニット36にかざされると、非接触ICカードリーダ/ライタ505によって金額データを読み取る。こうして読み取られた金額データは、残高データとしてRAM503に格納される。ここで、情報カードリーダ/ライタ504は、例えば、ICカードのリーダ/ライタであるが、磁気カードのリーダ/ライタとして構成することもできる。また、本実施形態は、会員カードを、タッチユニット36にかざすことによって金額データを読み取っているが、カード挿入口32から挿入して、情報カードリーダ/ライタ504によって金額データを読み取るように構成してもよい。
メインCPU501は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ512において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU501は、駆動回路511を制御することにより、払出用ホッパ512を駆動させることができる。また、メインCPU501には、駆動回路513を介して計数用ホッパ514が接続されており、メインCPU501は、駆動回路513を制御することにより、計数用ホッパ514を駆動させることができる。
操作ユニット34には、情報カードを返却するボタンも表示されており、遊技者がこの操作ボタンを操作することにより、メインCPU501は、情報カードリーダ/ライタ504に挿入されている情報カードをカード挿入口32から返却する。このとき、RAM503に記憶された更新後の残高データが情報カードに書き込まれる。また、金額データが、非接触ICカードリーダ/ライタ505を介して非接触ICカード(会員カード)から読み取られた場合は、店内サーバ100の店内DB130に記憶された残高データを、RAM503に記憶された更新後の残高データに更新する。
また、メインCPU501は、紙幣挿入口33から紙幣が投入された場合に、紙幣識別装置(ビルバリ)506から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM503に格納する。メインCPU501は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ512において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU501は、駆動回路511を制御することにより、払出用ホッパ512を駆動させることができる。
また、遊技者が操作ユニット34を操作して、遊技媒体の貸出のためにワンタッチ決済等を選択した場合、遊技者は、自身の携帯機器150を非接触ICカードリーダ/ライタ505にかざしてデビットカード等の情報を読み取らせ、遊技者の金融機関口座からホール店舗の金融機関口座に金額を入金することによって入金決済を行い、これに応じて、遊技媒体の貸出が行われる(この例では、支払われた金額分のメダルを払出用ホッパ512において計数して払い出す)。
さらに、上記のような入金決済により、プリペイドカード等の情報カードを新たに発行することができる。情報カードスタッカー508は、複数の情報カードを排出可能な状態で保持し、カード排出制御部507の制御によって、1枚の情報カードをカード挿入口32から排出する。カード排出制御部507は、遊技者が操作ユニット34を操作して、情報カードの発行のために入金決済を完了させた場合に、決済が行われた金額に対応する価値の残高データを記憶した情報カードを、情報カードスタッカー508から排出する。
また、遊技者が操作ユニット34を操作して、持ち玉や貯玉を換金し、遊技者の金融機関口座に送金するためにワンタッチ決済等を選択した場合、遊技者は、自身の携帯機器150を非接触ICカードリーダ/ライタ505にかざしてデビットカード等の情報を読み取らせ、遊技者のホール店舗の金融機関口座から遊技者の金融機関口座に金額を送金させることによって出金決済を行う。
また、メインCPU501は、LED部31の赤外LED31Bを監視用投光器として用い、赤外LED31Bからの赤外光を遊技者で反射させ、これをカメラ35において撮像する。メインCPU501は、カメラ35において撮像された画像をRAM503に格納し、この画像に基づいて、遊技者の存在や交代を検出する。この検出処理は常時行われる。遊技者の状態が非検出(離席)状態に変化して、カード挿入口32から挿入された情報カードが挿入されたままである場合、又は紙幣挿入口33から挿入された紙幣の金額データに残高がある場合、メインCPU501は、スピーカ509を介して、警告音や警告音声を発することにより、離席しようとする遊技者に対して注意を喚起することができる。警告音声としては、「カードを忘れています」といった音声が発せられる。
上述のように、メインCPU501は、非接触ICカードリーダ/ライタ505を介して、非接触ICカードとの間で非接触通信を行うようになされている。この通信の方式は、例えば、キャリア周波数が13.56MHzの電磁誘導方式である。メインCPU501は、非接触ICカードリーダ/ライタ505を介して非接触ICカードから読み取った金額データに応じた数のメダルを払出用ホッパ512によって計数し、メダル払出用トレー37から払い出すと共に、非接触ICカードの残高データを書き換える。
また、メインCPU501は、インターフェイス518を介して、遊技機200、店内サーバ100、及びデジタルサイネージ装置540との間で通信を行うようになっている。遊技機200は、遊技結果として払い出されたメダル数、及び遊技を行うために遊技者によって投入されたメダル数を定期的にサンド装置500へ送信しており、サンド装置500のメインCPU501は、これらの情報を受け取ると、これらをRAM503に記憶する。
また、メインCPU501は、カメラ35を介して遊技者の顔画像を定期的に取り込み、RAM503に記憶する。前回記憶された顔画像と今回記憶された顔画像とを比較し、同一人物でないと判断された場合、メインCPU501は、遊技者が交代したものと判断し、これに応じた処理を行う。
また、サンド装置500では、入金決済や出金決済において、遊技者が暗証番号等を入力できるように、LCD516に表示されたソフトキーが用いられる。
メインCPU501は、遊技者によって、持ち玉や貯玉を情報カードに交換するよう指示された場合に、カード排出制御部507を制御して、持ち玉や貯玉に対応する価値の残高データを記憶した情報カードを、情報カードスタッカー508から排出する。また、メインCPU501は、遊技者によって、持ち玉や貯玉をポイントに交換するよう指示された場合に、非接触ICカードリーダ/ライタ505によって読み取った会員カードの固有IDに対してポイントを付加する。また、メインCPU501は、遊技者によって、持ち玉や貯玉をクーポンに交換するよう指示された場合に、プリンタ517によってクーポンを印刷するよう制御する。
図5に示すように、遊技機200、及びサンド装置500は、それぞれ店内サーバ100と通信可能に接続されている。店内サーバ100は、遊技機200からはメダルの投入情報や払出情報といったメダル数に関する蓄積情報(メダル数情報)をサンド装置500経由で受信し、サンド装置500からは、情報カードや非接触ICカードとの間のメダル数の移動や計数用ホッパ514による計数結果等のメダル数に関する情報(メダル数情報)を受信する。
さらに、メインCPU501は、操作ユニット34に表示された「景品交換」の操作ボタンを操作した場合に、景品交換を行うための画像を表示するとともに、デジタルサイネージ装置540に、当該画像又は当該画像に関連する画像を表示する。
図9は、サンド装置500を示す斜視図である。上述のとおり、サンド装置500は、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済や景品交換を行う装置としても利用される。上述したように、前面部21、LED部31、カード挿入口32、紙幣挿入口33、操作ユニット34、カメラ35、非接触ICカードのタッチユニット36、メダル払出用トレー37、スピーカカバー38、メダル計数用投入口39等が、図示する位置にそれぞれ設けられている。
次に、図10を参照して、デジタルサイネージ装置540の構成について説明する。図10は、デジタルサイネージ装置540の構成を示すブロック図である。メインCPU541は、ROM542に格納された制御部プログラムを読み出して、遊技者による操作ユニットの操作に応じて、本発明に係る電子決済処理や遊技機200からの信号に基づいて遊技情報等の表示を実行する。また、遊技機200毎に設置されていない大型のデジタルサイネージ装置540は、店内サーバ100を介してホール店舗内の全台に関する情報等の表示を合わせて実行することができる。処理に係る各種データは、RAM543に格納される。当該制御プログラムは、インターフェイス547を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
また、操作ユニットは、遊技者によるタッチ操作を検知するタッチパネルを備えたLCDであり、LCD549に対応する。LCD549は、メインCPU541の指令に基づき、LCD制御部548によって画像を表示させ、タッチパネルにより検知された遊技者のタッチ操作は、メインCPU541に送信される。
メインCPU541は、インターフェイス547を介して、サンド装置500との間で通信を行うようになっている。また、上述したように、サンド装置500を介さずに、店内サーバ100と接続される方式でもよい。
メインCPU541は、LCD549を介して遊技者から指示された決済方法に従って、出金決済を行うよう制御する。例えば、サンド装置500から取得しRAM543に記憶された遊技媒体の保持数に応じて換金を行い、その金額を遊技者の金融機関口座に送金するよう処理する。また、このとき、遊技者が、携帯機器150をタッチユニットにかざすと、携帯機器150で実行される決済アプリケーションと非接触ICカードリーダ/ライタ544によって、携帯機器150に記憶されている情報(例えば、決済に関するデビットカードの情報等)が読み取られ、これらの情報がサンド装置500、店内サーバ100を介して電算センターに送信されることで、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が行われる。
また、デジタルサイネージ装置540では、出金決済において、遊技者が暗証番号等を入力できるように、LCD549に表示されたソフトキーが用いられる。
また、メインCPU541は、スピーカ550を介して、警告音や警告音声を発することができる。
次に、図11を参照して、発券機560の構成について説明する。図11は、発券機560の構成を示すブロック図である。メインCPU561は、ROM562に格納された制御部ログラムを読み出して、遊技者による操作ユニットの操作に応じて、景品交換に関する処理や本発明に係る電子決済処理を実行する。処理に係る各種データは、RAM563に格納される。当該制御プログラムは、インターフェイス570を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
また、操作ユニットは、遊技者によるタッチ操作を検知するタッチパネルを備えたLCDであり、LCD572に対応する。LCD572は、メインCPU561の指令に基づき、LCD制御部571によって画像を表示させ、タッチパネルにより検知された遊技者のタッチ操作は、メインCPU561に送信される。
メインCPU561は、インターフェイス570を介して、店内サーバ100との間で通信を行うようになっている。
また、メインCPU561は、発券機560に設けられたタッチユニット(不図示)に遊技者の携帯機器150がかざされると、携帯機器150で実行される決済アプリケーションと非接触ICカードリーダ/ライタ564によって、携帯機器150に記憶されている情報(例えば、決済に関するデビットカードの情報等)が読み取られ、これらの情報が店内サーバ100を介して電算センターに送信されることで、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が行われる。
また、メインCPU561は、紙幣投入口(不図示)から紙幣が投入された場合に、紙幣識別装置(ビルバリ)565から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM563に格納する。
メインCPU561は、上述した、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が完了した場合、又は、紙幣識別結果として得られた残高データが、遊技者の指定した情報カードの金額よりも大きい場合、指定された情報カードを、カード排出制御部568の制御によって、情報カードスタッカー569からカード排出口(不図示)に排出する。
また、発券機560は、入金決済において、遊技者が暗証番号等を入力できるように、テンキーパッド567を備え、メインCPU561は、入力制御部566を介してテンキーパッド567から入力された信号を受信する。なお、遊技者による入力は、LCD572に表示されたソフトキーを用いて実現することもできる。
また、メインCPU561は、スピーカ573を介して、警告音や警告音声を発することができる。
次に、図12を参照して、精算機600の構成について説明する。図12は、精算機600の構成を示すブロック図である。メインCPU601は、ROM602に格納された制御部ログラムを読み出して、遊技者による操作ユニットの操作に応じて、景品交換に関する処理や本発明に係る電子決済処理を実行する。処理に係る各種データは、RAM603に格納される。当該制御プログラムは、インターフェイス609を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
また、操作ユニットは、遊技者によるタッチ操作を検知するタッチパネルを備えたLCDであり、LCD611に対応する。LCD611は、メインCPU601の指令に基づき、LCD制御部610によって画像を表示させ、タッチパネルにより検知された遊技者のタッチ操作は、メインCPU601に送信される。
メインCPU601は、インターフェイス609を介して、店内サーバ100との間で通信を行うようになっている。
メインCPU601は、カード挿入口(不図示)から、プリペイドカード等の情報カードが挿入されると、情報カードリーダ/ライタ604によって金額データを読み取り、こうして読み取られた金額データは、残高データとしてRAM603に格納される。ここで、情報カードリーダ/ライタ604は、例えば、ICカードのリーダ/ライタであるが、磁気カードのリーダ/ライタとして構成することもできる。
また、メインCPU601は、精算機600に設けられたタッチユニット(不図示)に遊技者の携帯機器150がかざされると、携帯機器150で実行される決済アプリケーションと非接触ICカードリーダ/ライタ605によって、携帯機器150に記憶されている情報(例えば、決済に関するデビットカードの情報等)が読み取られ、これらの情報が店内サーバ100を介して電算センターに送信されることで、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が行われる。精算機600では、情報カードに記憶されていた残金(金額データ)が、例えば、ワンタッチ決済によって、遊技者の金融機関口座に送金される。残金がゼロとなった情報カードは、精算機600の内部に取り込まれる。
また、精算機600は、出金決済において、遊技者が暗証番号等を入力できるように、テンキーパッド608を備え、メインCPU601は、入力制御部607を介してテンキーパッド608から入力された信号を受信する。なお、遊技者による入力は、LCD611に表示されたソフトキーを用いて実現することもできる。
また、メインCPU601は、スピーカ612を介して、警告音や警告音声を発することができる。
次に、図13を参照して、景品POS640の構成について説明する。図13は、景品POS640の構成を示すブロック図である。図示する景品POS640は、本実施形態の電子決済システム1による電子決済処理や景品交換処理等を実現するよう構成されている。景品POS640は、メインCPU641、ROM642、RAM643、非接触ICカードリーダ/ライタ645、入力制御部647、テンキーパッド648、キーボード649、LCD制御部651、遊技者側LCD652、LCD制御部654、店舗側LCD655、スピーカ656、カード排出制御部657、カードスタッカー658、及びインターフェイス659を備えている。
メインCPU641は、ROM642、及びRAM643に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU641は、景品の在庫管理や景品交換の管理、及び本実施形態の電子決済システム1による電子決済処理を実行する。当該制御プログラムは、インターフェイス659を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
メインCPU641は、サンド装置500により非接触ICカード(会員カード)に計数結果を登録した場合、景品POS640に設けられたタッチユニット(不図示)にこの会員カードがかざされると、非接触ICカードリーダ/ライタ645によって、固有IDが読み取られ、その後、店内サーバ100にアクセスして、取得した固有IDに対応付けられた遊技媒体の保持数(貯メダル数)が読み取られ、RAM643に記憶される。
遊技者側LCD652は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成され、LCD制御部651によって表示制御が行われる。メインCPU641は、遊技者側LCD652を介して遊技者から指示された決済方法に従って、出金決済や交換処理を行うよう制御する。例えば、RAM643に記憶された遊技媒体の保持数に応じて換金を行い、その金額を遊技者の金融機関口座に送金するよう処理する。また、このとき、遊技者が、景品POS640に設けられたタッチユニット(不図示)に遊技者の携帯機器150をかざすと、携帯機器150で実行される決済アプリケーションと非接触ICカードリーダ/ライタ645によって、携帯機器150に記憶されている情報(例えば、決済に関するデビットカードの情報等)が読み取られ、これらの情報が店内サーバ100を介して電算センターに送信されることで、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が行われる。
店舗側LCD655は、遊技者側LCD652と同様、タッチパネルディスプレイとして構成され、LCD制御部654によって表示制御が行われる。スタッフは、店舗側LCD655、テンキーパッド648、及びキーボード649等を用いて景品の在庫管理や景品交換の管理に関する操作を行う。入力制御部647は、テンキーパッド648、及びキーボード649から入力された信号をメインCPU641に送信する。また、遊技者も、テンキーパッド648、及びキーボード649を利用して、出金決済の際に暗証番号等を入力したり、会員登録の際に会員情報を入力したりすることができる。なお、遊技者による入力は、遊技者側LCD652に表示されたソフトキーを用いて実現することもできる。
出金決済や交換処理が完了すると、メインCPU641は、店内サーバ100にアクセスして、対応する会員IDに関する遊技媒体の保持数を減算する。また、景品POS640は、インターフェイス659を介して店内サーバ100、及び支払機680と通信可能に接続される。
景品POS640では、遊技者によって会員登録が行われ、会員カードの発行が指示されると、カードスタッカー658に収納されていた会員カードが、カード排出制御部657の制御により1枚、カード排出口(不図示)から排出される。なお、本実施形態では、遊技者が会員登録することとしたが、店舗側が会員登録することを可能としてもよい。
また、メインCPU641は、スピーカ656を介して、警告音や警告音声を発することができる。
また、メインCPU641は、遊技者によって、持ち玉や貯玉をクーポンに交換するよう指示された場合に、プリンタ646によってクーポンを印刷するよう制御する。
次に、図14を参照して、支払機680の構成について説明する。図14は、支払機680の構成を示すブロック図である。メインCPU681は、ROM682に格納された制御部ログラムを読み出して、遊技者による操作ユニットの操作に応じて、支払い処理や本発明に係る電子決済処理を実行する。処理に係る各種データは、RAM683に格納される。当該制御プログラムは、インターフェイス688を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
また、操作ユニットは、遊技者によるタッチ操作を検知するタッチパネルを備えたLCDであり、LCD690に対応する。LCD690は、メインCPU681の指令に基づき、LCD制御部689によって画像を表示させ、タッチパネルにより検知された遊技者のタッチ操作は、メインCPU681に送信される。
メインCPU681は、インターフェイス688を介して、景品POS640との間で通信を行うようになっている。
また、支払機680に設けられたタッチユニット(不図示)に非接触ICカード(会員カード)がかざされると、非接触ICカードリーダ/ライタ684によって固有IDが読み取られ、その後、店内サーバ100にアクセスして、取得した固有IDに対応付けられた遊技媒体の保持数(貯メダル数)が読み取られ、RAM683に記憶される。
メインCPU681は、LCD690を介して遊技者から指示された決済方法に従って、出金決済を行うよう制御する。例えば、景品POS640から持ち玉や貯玉の情報が取得されRAM683に記憶された後、これらの保持数に応じて換金を行い、その金額を遊技者の金融機関口座に送金するよう処理する。また、このとき、遊技者が、携帯機器150をタッチユニットにかざすと、携帯機器150で実行される決済アプリケーションと非接触ICカードリーダ/ライタ684によって、携帯機器150に記憶されている情報(例えば、決済に関するデビットカードの情報等)が読み取られ、これらの情報が景品POS640、店内サーバ100を介して電算センターに送信されることで、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が行われる。
また、支払機680は、出金決済において、遊技者が暗証番号等を入力できるように、テンキーパッド687を備え、メインCPU681は、入力制御部686を介してテンキーパッド687から入力された信号を受信する。なお、遊技者による入力は、LCD690に表示されたソフトキーを用いて実現することもできる。
また、メインCPU681は、スピーカ691を介して、警告音や警告音声を発することができる。
次に、図15を参照して、休憩室専用端末720の構成について説明する。図15は、休憩室専用端末720の構成を示すブロック図である。図示する休憩室専用端末720は、本実施形態の電子決済システム1による電子決済処理や景品交換処理等を実現するよう構成されている。休憩室専用端末720は、メインCPU721、ROM722、RAM723、非接触ICカードリーダ/ライタ725、ビルバリ726、入力制御部727、テンキーパッド728、LCD制御部732、LCD733、スピーカ734、カード排出制御部729、情報カードスタッカー730、及びインターフェイス731を備えている。
メインCPU721は、ROM722、及びRAM723に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU721は、本実施形態の電子決済システム1による電子決済処理を実行する。当該制御プログラムは、インターフェイス731を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
メインCPU721は、休憩室専用端末720に設けられたタッチユニット(不図示)に非接触ICカード(会員カード)がかざされると、非接触ICカードリーダ/ライタ725によって、固有IDが読み取られ、その後、店内サーバ100にアクセスして、取得した固有IDに対応付けられた遊技媒体の保持数(貯メダル数)が読み取られ、RAM723に記憶される。
LCD733は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成され、LCD制御部732によって表示制御が行われる。メインCPU721は、LCD733を介して遊技者から指示された決済方法に従って、入金決済、出金決済、及び交換処理を行うよう制御する。例えば、RAM723に記憶された遊技媒体の保持数に応じて換金を行い、その金額を遊技者の金融機関口座に送金するよう処理する。また、このとき、遊技者が、休憩室専用端末720に設けられたタッチユニットに遊技者の携帯機器150をかざすと、携帯機器150で実行される決済アプリケーションと非接触ICカードリーダ/ライタ725によって、携帯機器150に記憶されている情報(例えば、決済に関するデビットカードの情報等)が読み取られ、これらの情報が店内サーバ100を介して電算センターに送信されることで、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が行われる。
また、遊技者は、テンキーパッド728を利用して、入金決済や出金決済の際に暗証番号等を入力することができる。入力制御部727は、テンキーパッド728から入力された信号をメインCPU721に送信する。なお、遊技者による入力は、LCD733に表示されたソフトキーを用いて実現することもできる。
入金決済、出金決済、及び交換処理が完了すると、メインCPU721は、店内サーバ100にアクセスして、対応する会員IDに関する遊技媒体の保持数を減算する。また、休憩室専用端末720は、インターフェイス731を介して店内サーバ100と通信可能に接続される。
また、メインCPU721は、紙幣投入口(不図示)から紙幣が投入された場合に、紙幣識別装置(ビルバリ)726から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM723に格納する。
メインCPU721は、遊技者から情報カードの発行が指示されると、上述した、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が完了した場合、又は、紙幣識別結果として得られた残高データが、遊技者の指定した情報カードの金額よりも大きい場合、指定された情報カードを、カード排出制御部729の制御によって、情報カードスタッカー730からカード排出口(不図示)に排出する。
また、メインCPU721は、遊技者によって、貯玉をポイントに交換するよう指示された場合に、非接触ICカードリーダ/ライタ725によって読み取った会員カードの固有IDに対してポイントを付加する。また、メインCPU721は、遊技者によって、貯玉をクーポンに交換するよう指示された場合に、プリンタ735によってクーポンを印刷するよう制御する。
また、メインCPU721は、スピーカ734を介して、警告音や警告音声を発することができる。
次に、図16を参照して、スタンドアロン型決済端末750の構成について説明する。図16は、スタンドアロン型決済端末750の構成を示すブロック図である。図示するスタンドアロン型決済端末750は、本実施形態の電子決済システム1による電子決済処理を実現するよう構成されている。スタンドアロン型決済端末750は、メインCPU751、ROM752、RAM753、非接触ICカードリーダ/ライタ755、ビルバリ756、入力制御部757、テンキーパッド758、LCD制御部762、LCD763、スピーカ764、カード排出制御部759、情報カードスタッカー760、及びシステム対応インターフェイス761を備えている。
メインCPU751は、ROM752、及びRAM753に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU751は、本実施形態の電子決済システム1による電子決済処理を実行する。当該制御プログラムは、システム対応インターフェイス761を介して他の装置から、又は、インターネットを含むネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
メインCPU751は、スタンドアロン型決済端末750に設けられたタッチユニット(不図示)に非接触ICカード(会員カード)がかざされると、非接触ICカードリーダ/ライタ755によって、固有IDが読み取られ、その後、店内サーバ100にアクセスして、取得した固有IDに対応付けられた遊技媒体の保持数(貯メダル数)が読み取られ、RAM753に記憶される。
LCD763は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成され、LCD制御部762によって表示制御が行われる。メインCPU751は、LCD763を介して遊技者から指示された決済方法に従って、入金決済、出金決済、及び交換処理を行うよう制御する。例えば、RAM753に記憶された遊技媒体の保持数に応じて換金を行い、その金額を遊技者の金融機関口座に送金するよう処理する。また、このとき、遊技者が、スタンドアロン型決済端末750に設けられたタッチユニットに遊技者の携帯機器150をかざすと、携帯機器150で実行される決済アプリケーションと非接触ICカードリーダ/ライタ755によって、携帯機器150に記憶されている情報(例えば、決済に関するデビットカードの情報等)が読み取られ、これらの情報が店内サーバ100を介して電算センターに送信されることで、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が行われる。
また、遊技者は、テンキーパッド758を利用して、入金決済や出金決済の際に暗証番号等を入力することができる。入力制御部757は、テンキーパッド758から入力された信号をメインCPU751に送信する。なお、遊技者による入力は、LCD763に表示されたソフトキーを用いて実現することもできる。
入金決済、出金決済、及び交換処理が完了すると、メインCPU751は、店内サーバ100にアクセスして、対応する会員IDに関する遊技媒体の保持数を減算する。また、スタンドアロン型決済端末750は、システム対応インターフェイス761を介して店内サーバ100と通信可能に接続される。システム対応インターフェイス761は、スタンドアロン型決済端末750を、本実施形態の電子決済システム1に接続するためのインターフェイスであり、必要に応じてプロトコル変換やデータフォーマット変換を行う。
また、メインCPU751は、紙幣投入口(不図示)から紙幣が投入された場合に、紙幣識別装置(ビルバリ)756から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM753に格納する。
メインCPU751は、遊技者から情報カードの発行が指示されると、上述した、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等が完了した場合、又は、紙幣識別結果として得られた残高データが、遊技者の指定した情報カードの金額よりも大きい場合、指定された情報カードを、カード排出制御部759の制御によって、情報カードスタッカー760からカード排出口(不図示)に排出する。
また、メインCPU751は、遊技者によって、貯玉をポイントに交換するよう指示された場合に、非接触ICカードリーダ/ライタ755によって読み取った会員カードの固有IDに対してポイントを付加する。また、メインCPU751は、遊技者によって、貯玉をクーポンに交換するよう指示された場合に、プリンタ765によってクーポンを印刷するよう制御する。
また、メインCPU751は、スピーカ764を介して、警告音や警告音声を発することができる。
次に、図17を参照して、携帯電話160の構成について説明する。図17は、携帯電話160の構成を示すブロック図である。携帯電話160は、メインCPU161、ROM162、RAM163、非接触ICチップ164、GPS用アンテナ165、無線通信制御部166、無線通信用アンテナ167、入力制御部168、ボタン169、カメラ170、マイク171、スピーカ172、LCD制御部173、及びLCD174を備えている。
メインCPU161は、ROM162又はRAM163に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU161は、ネットワーク経由でダウンロードされた本実施形態に係る決済アプリケーション等を実行して、店舗内周辺装置450、電算センターのアプリケーションサーバ810や決済管理サーバ870等とデータ送受信を行い、本実施形態の電子決済システム1による電子決済処理を実行する。
非接触ICチップ164は、上述したサンド装置500や景品POS640の非接触ICカードリーダ/ライタによって内部のデータが読み取られる。非接触ICカードリーダ/ライタは、例えば、非接触ICチップ164を識別することができる固有IDや、非接触ICチップ164の記憶領域に書き込んだデータを、非接触で読み出すことができる。また、非接触ICカードリーダ/ライタにより、非接触ICチップ164の記憶領域に、非接触でデータが書き込まれる。本発明の一実施形態に係る電子決済システム1では、携帯電話160をはじめとする携帯機器150の非接触ICチップと店舗内周辺装置450との間で、NFCによる近距離無線通信が行われる。
メインCPU161は、GPS用アンテナ165を介して、複数のGPS(Global Positioning System)から信号を受信し、携帯電話160の位置を調べる。こうして求められた位置情報は、RAM163等に記憶され、必要に応じてプログラムで利用される。
メインCPU161は、無線通信制御部166と無線通信用アンテナ167を制御して携帯電話基地局と通信を行い、他の機器との間で通話を行うために通話データを送受信したり、インターネットを介して他の端末から提供されるWEBページを閲覧したり、アプリケーションサーバ810や決済管理サーバ870との間でデータの送受信を行うよう制御する。また、メインCPU161は、無線通信制御部166と無線通信用アンテナ167を制御して、無線LANアクセスポイントとの間で無線LAN通信を実現し、インターネット経由のデータ送受信を行う(無線LAN通信に用いるアンテナは、携帯電話基地局と通信を行うアンテナとは異なるアンテナであるが、ここでは便宜上、無線通信用アンテナ167として表す)。
メインCPU161は、遊技者がボタン169を操作して入力した信号を、入力制御部168を介して受信する。また、LCD174は、遊技者によるタッチ操作が可能な、タッチパネルディスプレイとして構成され、LCD制御部173によって表示制御が行われる。メインCPU161は、LCD174を操作して入力した信号を受信する。
カメラ170は、携帯電話160に内蔵される小型の撮像装置であり、撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)等で構成される。マイク171、及びスピーカ172によって音声の入出力を行うとともに、メインCPU161によって音声信号処理を行うことによって携帯電話による音声通話を可能としている。
スマートフォン195やフィーチャーフォン196、その他の携帯機器の構成についての説明は省略するが、上述した携帯電話160と同様の構成である。なお、一部の携帯機器150では、非接触ICカード(ここでは、携帯機器150に内蔵された非接触ICチップ)を備えていない携帯機器においては、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信、Wi-Fi通信、3G、4G、LTE回線などの携帯電話通話網、QRコード(登録商標)を利用した通信等を含むその他の通信手段によって他の機器との通信、及び携帯機器(通信機器)の識別を行うことができる。
なお、非接触ICチップを備えた携帯機器150については、NFCのユニークID(固有ID)により端末認証、及び紐付けの確認等を行う。Bluetoothで通信をする場合は、デバイスアドレス(MACアドレスと同様の構造を有する)を用いて端末認証、及び紐付けの確認等を行う。赤外線通信の場合は、決済アプリケーションの初期設定時点で、認証のキーを当該決済アプリケーション内に記憶させることで、端末認証、及び紐付けの確認等を行う。また、Wi-Fi通信の場合は、Wi-FiのMACアドレスを用い、事前にデバイス認証をして通話できる状態にする。3Gや4G、LTEなどの携帯電話通話網の場合は、NFC等で端末認証を行い、決済に必要な通信を当該携帯電話通話網で行う。
次に、図18を参照して、電算センターに配置されるアプリケーションサーバ810の構成について説明する。図18は、アプリケーションサーバ810の構成を示すブロック図である。アプリケーションサーバ810は、メインCPU811、ROM812、RAM813、外部記憶装置814、及びネットワークインターフェイス(I/F)815を備えている。
メインCPU811は、ROM812、及びRAM813に格納された制御プログラムを読み出して実行する。例えば、メインCPU811は、携帯機器150と電算センターとの通信を制御する。
また、アプリケーションサーバ810は、ネットワークインターフェイス815を介して、ネットワーク780や、電算センター内の会員管理サーバ840等と通信可能に接続される。本発明を実施するための制御プログラムは、例えば、外部記憶装置814に記憶され、RAM813にロードされる。また、当該制御プログラムは、ネットワークインターフェイス815を介して他の装置から、又は、インターネットを含む他のネットワークを介して外部の他の装置から提供されることもできる。
電算センター内の他のサーバ、すなわち、会員管理サーバ840、決済管理サーバ870、及び行動履歴管理サーバ910も、上述したアプリケーションサーバ810と同様の構成である。ただし、会員管理サーバ840は会員管理DB860を備え、決済管理サーバ870は決済管理DB900を備え、行動履歴管理サーバ910は行動履歴管理DB940を備える。
[電子決済システムに関する装置の機能]
次に、図19ないし図29を参照して、本発明の一実施形態に係る電子決済システム1に関する各装置の機能について説明する。
最初に、図19(A)を参照して、店内サーバ100の機能について説明する。図19(A)は、店内サーバ100の機能ブロック図である。店内サーバ100は、会員管理部121、遊技媒体保持数管理部122、決済管理部123、入出金情報送信管理部124、行動履歴管理部125、及びネットワークインターフェイス(I/F)部126を含む。店内サーバ100は、景品の管理等、従来のホールコンピュータが有する機能も備えるが、ここでは、本発明に関連する機能を中心に記載するものとする。また、ネットワークインターフェイス部126は、電子決済システム1内の装置、又はインターネット等のネットワークに接続して、相手方のコンピュータとデータ送受信を行うよう制御する(他の装置のネットワークインターフェイス部についても同様であり、以降のネットワークインターフェイス部の説明は省略する)。
また、店内サーバ100は、外部記憶装置104に店内DB130を記憶し、店内DB130には、そのホール店舗の会員に関する情報を記憶する会員情報テーブル131、遊技者が、遊技媒体の貸出の際に投入した金額の残金や、貯玉を指示することにより保持された遊技媒体の保持数を管理する遊技媒体保持数管理テーブル132、及び当該会員の遊技状況(来店状況を含む)等の行動履歴を記憶する行動履歴管理テーブル133が含まれる(図26参照)。
会員管理部121は、景品POS640等の店舗内周辺装置450において会員登録が行われた場合に、入力された会員情報を景品POS640から受信し、会員情報テーブル131に記憶する。会員情報テーブル131は、図26(A)に示すように、会員登録時に電子決済システム1によって自動的に採番された会員ID、同時に発行される非接触ICカード(会員カード)を識別する固有ID、パスワード、遊技媒体の貸出の際に投入した金額が残った場合に記憶される残金データ、ポイント、及び遊技者によって入力された遊技者情報(氏名、メールアドレス、住所等)を記憶する。
ここで、会員登録時に発行される非接触ICカード(会員カード)の固有IDは、ICカードの生産時に生産工場において固定的に付与されるとともに、これらの固有IDがCSVファイルに記憶され、電算センターに送付される。電算センターでは、このCSVファイルをチェックして、固有IDに重複がないことを担保し、かつ、未知の固有IDを有する非接触ICカードが電子決済システム1において存在しないように管理される。そして、遊技者に割り当てられた非接触ICカード(会員カード)の固有IDに会員IDが紐付けられ、さらに、遊技者が所有する携帯機器150の固有IDが紐付けられることで、遊技者が、電子決済システム1において携帯機器150を利用可能となる。
遊技者に割り当てられた非接触ICカード(会員カード)の固有IDは、電子決済システム1においては、基本的に不変であるが、一方で、遊技者が所有する携帯機器150の固有IDは、機種変更、紛失、その他の事情により、何度も変更される可能性がある。このため、遊技者の個人情報を含む会員情報は、(携帯機器150に個別に記憶される情報を除き)、非接触ICカード(会員カード)の固有IDごとに記憶され、管理されている。また、システム設計上、複数の会員カードに1つの携帯機器150を重複して紐付けることを許可するように構成することもできるし、禁止するように構成することもできる。
遊技媒体保持数管理部122は、遊技者が会員カードに貯玉した内容を、遊技媒体種別ごとに、遊技媒体保持数管理テーブル132に記憶する。遊技媒体保持数管理テーブル132は、図26(B)に示すように、会員カードの固有ID、店舗コード、遊技媒体種別ごとの遊技媒体数を記憶する。
決済管理部123は、店舗内周辺装置450において、遊技者が、携帯機器150を用いた決済の指示を行った場合に、当該決済要求を電算センターに送信するとともに、電算センターから決済が正常終了した旨の通知を受けた場合に、店舗内周辺装置450に対して、決済が正常終了した場合の処理を行うよう指示する。
入出金情報送信管理部124は、遊技者が店舗内周辺装置450において入金決済、出金決済、交換処理、景品交換等を行った場合に、その情報を、第三者管理センターの第三者管理サーバ410に、(第三者管理ゲートウエイ400を介して)送信する。
行動履歴管理部125は、遊技機200、店舗内周辺装置450の各装置から送信される遊技者の遊技状況や操作内容を、行動履歴管理テーブル133に記憶する。行動履歴管理テーブル133は、図26(C)に示すように、会員ごとの遊技内容や操作内容と、その時刻が記憶される。
次に、図19(B)を参照して、サンド装置500の機能について説明する。図19(B)は、サンド装置500の機能ブロック図である。サンド装置500は、会員管理部531、入金決済制御部532、出金決済制御部533、交換処理制御部534、表示制御部535、及びネットワークインターフェイス(I/F)部536を含む。サンド装置500は、その他の機能も備えるが、ここでは、本発明に関連する機能を中心に記載するものとする。
会員管理部531は、非接触ICカードリーダ/ライタ505によって遊技者の会員カードのデータを読み取ることによって、その会員カードの固有IDを取得し、その会員カードが正規のカードであるか否かを判断する。また、必要に応じて、パスワードによる認証チェックを行う。
入金決済制御部532は、遊技者が遊技媒体の貸出を希望する場合、遊技者が所定の金額をホール店舗に対して支払った場合に、その金額に応じた遊技媒体の貸出を行うよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、入金決済制御部532は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ505で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータを、店内サーバ100を介して電算センターに送信する。店内サーバ100から、決済が正常終了した旨の通知を受けた場合に、遊技媒体の貸出処理を行うよう制御する。
また、入金決済制御部532は、遊技者が情報カードの発行を希望する場合、遊技者が所定の金額をホール店舗に対して支払った場合に、その金額に応じた情報カードの発行を行うよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、入金決済制御部532は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ505で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータを、店内サーバ100を介して電算センターに送信する。店内サーバ100から、決済が正常終了した旨の通知を受けた場合に、情報カードスタッカー508から情報カードを排出して、情報カードの発行処理を行うよう制御する。
出金決済制御部533は、遊技者の指示に基づいて、持ち玉や貯玉を換金し、遊技者の金融機関口座に送金するよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、出金決済制御部533は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ505で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータは、店内サーバ100を介して電算センターに送信される。
交換処理制御部534は、遊技者の指示に基づいて、持ち玉や貯玉の価値に基づいて、情報カードの発行や、ポイントの付与、クーポンの発行を行うよう制御する。例えば、情報カードを発行する場合、情報カードスタッカー508から情報カードを排出して、情報カードの発行処理を行うよう制御する。ポイントを付与する場合、店内サーバ100の店内DB130を更新して、対応する会員カードの会員にポイントを付与する。クーポンを発行する場合、プリンタ517を制御してクーポンの印刷を行う。
表示制御部535は、会員管理部531、入金決済制御部532、出金決済制御部533、及び交換処理制御部534の処理に基づいて、LCD516の表示内容を制御する。
ネットワークインターフェイス(I/F)部536は、デジタルサイネージ装置540との間のデータ送受信を制御する。
次に、図20(A)を参照して、デジタルサイネージ装置540の機能について説明する。図20(A)は、デジタルサイネージ装置540の機能ブロック図である。デジタルサイネージ装置540は、会員管理部551、出金決済制御部552、表示制御部553、及びネットワークインターフェイス(I/F)部554を含む。
会員管理部551は、非接触ICカードリーダ/ライタ544によって遊技者の会員カードのデータを読み取ることによって、その会員カードの固有IDを取得し、その会員カードが正規のカードであるか否かを判断する。また、必要に応じて、パスワードによる認証チェックを行う。
出金決済制御部552は、遊技者の指示に基づいて、サンド装置500から取得した持ち玉・貯玉の情報に基づいてこれらを換金し、遊技者の金融機関口座に送金するよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、出金決済制御部552は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ544で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータは、店内サーバ100を介して電算センターに送信される。
表示制御部553は、会員管理部551、及び出金決済制御部552の処理に基づいて、LCD549の表示内容を制御する。また、会員カードが非接触ICカードリーダ/ライタ544によって読み取られた場合に、遊技者の指示によって、LCD549に、端玉貯玉の残高(会員カードの固有IDに関連付けて、当該遊技者の端玉貯玉が管理されている場合)を表示させたり、当該遊技者の遊技状況を、例えば、店内サーバ100の行動履歴管理テーブル133や行動履歴管理サーバ910の行動履歴管理テーブル941を参照することにより、ジャーナル履歴として表示させたりすることができる。
次に、図20(B)を参照して、発券機560の機能について説明する。図20(B)は、発券機560の機能ブロック図である。発券機560は、会員管理部581、情報カード発行制御部582、表示制御部583、及びネットワークインターフェイス(I/F)部584を含む。
会員管理部581は、非接触ICカードリーダ/ライタ564によって遊技者の会員カードのデータを読み取ることによって、その会員カードの固有IDを取得し、その会員カードが正規のカードであるか否かを判断する。また、必要に応じて、パスワードによる認証チェックを行う。
情報カード発行制御部582は、遊技者が情報カードの発行を希望する場合、遊技者が所定の金額をホール店舗に対して支払った場合に、その金額に応じた情報カードの発行を行うよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、情報カード発行制御部582は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ564で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータを、店内サーバ100を介して電算センターに送信する。店内サーバ100から、決済が正常終了した旨の通知を受けた場合に、情報カードスタッカー569から情報カードを排出して、情報カードの発行処理を行うよう制御する。
表示制御部583は、会員管理部581、及び情報カード発行制御部582の処理に基づいて、LCD572の表示内容を制御する。
次に、図21(A)を参照して、精算機600の機能について説明する。図21(A)は、精算機600の機能ブロック図である。精算機600は、会員管理部621、出金決済制御部622、表示制御部623、及びネットワークインターフェイス(I/F)部624を含む。
会員管理部621は、非接触ICカードリーダ/ライタ605によって遊技者の会員カードのデータを読み取ることによって、その会員カードの固有IDを取得し、その会員カードが正規のカードであるか否かを判断する。また、必要に応じて、パスワードによる認証チェックを行う。
出金決済制御部622は、遊技者の指示に基づいて、情報カードリーダ/ライタ604により読み込まれた情報カードの残高を換金し、遊技者の金融機関口座に送金するよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、出金決済制御部622は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ605で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータは、店内サーバ100を介して電算センターに送信される。
表示制御部623は、会員管理部621、及び出金決済制御部622の処理に基づいて、LCD611の表示内容を制御する。
次に、図21(B)を参照して、景品POS640の機能について説明する。図21(B)は、景品POS640の機能ブロック図である。景品POS640は、会員管理部671、出金決済制御部672、交換処理制御部673、表示制御部674、及びネットワークインターフェイス(I/F)部675を含む。景品POS640は、その他の機能も備えるが、ここでは、本発明に関連する機能を中心に記載するものとする。
会員管理部671は、非接触ICカードリーダ/ライタ645によって遊技者の会員カードのデータを読み取ることによって、その会員カードの固有IDを取得し、その会員カードが正規のカードであるか否かを判断する。また、必要に応じて、パスワードによる認証チェックを行う。
出金決済制御部672は、遊技者の指示に基づいて、持ち玉や貯玉を換金し、遊技者の金融機関口座に送金するよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、出金決済制御部672は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ645で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータは、店内サーバ100を介して電算センターに送信される。
交換処理制御部673は、遊技者の指示に基づいて、持ち玉や貯玉の価値に基づいて、情報カードの発行や、ポイントの付与、クーポンの発行を行うよう制御する。例えば、情報カードを発行する場合、カードスタッカー658から情報カードを排出して、情報カードの発行処理を行うよう制御する。ポイントを付与する場合、店内サーバ100の店内DB130を更新して、対応する会員カードの会員にポイントを付与する。クーポンを発行する場合、プリンタ646を制御してクーポンの印刷を行う。
表示制御部674は、会員管理部671、出金決済制御部672、及び交換処理制御部673の処理に基づいて、遊技者側LCD652、及び店舗側LCD655の表示内容を制御する。
次に、図22(A)を参照して、支払機680の機能について説明する。図22(A)は、支払機680の機能ブロック図である。支払機680は、会員管理部701、出金決済制御部702、表示制御部703、及びネットワークインターフェイス(I/F)部704を含む。
会員管理部701は、非接触ICカードリーダ/ライタ684によって遊技者の会員カードのデータを読み取ることによって、その会員カードの固有IDを取得し、その会員カードが正規のカードであるか否かを判断する。また、必要に応じて、パスワードによる認証チェックを行う。
出金決済制御部702は、遊技者の指示に基づいて、持ち玉や貯玉を換金し、遊技者の金融機関口座に送金するよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、出金決済制御部702は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ684で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータは、店内サーバ100を介して電算センターに送信される。
表示制御部703は、会員管理部701、及び出金決済制御部702の処理に基づいて、LCD690の表示内容を制御する。
次に、図22(B)を参照して、休憩室専用端末720の機能について説明する。図22(B)は、休憩室専用端末720の機能ブロック図である。休憩室専用端末720は、会員管理部741、情報カード発行制御部742、出金決済制御部743、交換処理制御部744、表示制御部745、及びネットワークインターフェイス(I/F)部746を含む。
会員管理部741は、非接触ICカードリーダ/ライタ725によって遊技者の会員カードのデータを読み取ることによって、その会員カードの固有IDを取得し、その会員カードが正規のカードであるか否かを判断する。また、必要に応じて、パスワードによる認証チェックを行う。
情報カード発行制御部742は、遊技者が情報カードの発行を希望する場合、遊技者が所定の金額をホール店舗に対して支払った場合に、その金額に応じた情報カードの発行を行うよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、情報カード発行制御部742は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ725で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータを、店内サーバ100を介して電算センターに送信する。店内サーバ100から、決済が正常終了した旨の通知を受けた場合に、情報カードスタッカー730から情報カードを排出して、情報カードの発行処理を行うよう制御する。
出金決済制御部743は、遊技者の指示に基づいて、貯玉を換金し、遊技者の金融機関口座に送金するよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、出金決済制御部743は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ725で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータは、店内サーバ100を介して電算センターに送信される。
交換処理制御部744は、遊技者の指示に基づいて、貯玉の価値に基づいて、情報カードの発行や、ポイントの付与、クーポンの発行を行うよう制御する。例えば、情報カードを発行する場合、情報カードスタッカー730から情報カードを排出して、情報カードの発行処理を行うよう制御する。ポイントを付与する場合、店内サーバ100の店内DB130を更新して、対応する会員カードの会員にポイントを付与する。クーポンを発行する場合、プリンタ735を制御してクーポンの印刷を行う。
表示制御部745は、会員管理部741、情報カード発行制御部742、出金決済制御部743、及び交換処理制御部744の処理に基づいて、LCD733の表示内容を制御する。
次に、図23(A)を参照して、スタンドアロン型決済端末750の機能について説明する。図23(A)は、スタンドアロン型決済端末750の機能ブロック図である。スタンドアロン型決済端末750は、会員管理部771、情報カード発行制御部772、出金決済制御部773、交換処理制御部774、表示制御部775、及びシステム対応ネットワークインターフェイス(I/F)部776を含む。
会員管理部771は、非接触ICカードリーダ/ライタ755によって遊技者の会員カードのデータを読み取ることによって、その会員カードの固有IDを取得し、その会員カードが正規のカードであるか否かを判断する。また、必要に応じて、パスワードによる認証チェックを行う。
情報カード発行制御部772は、遊技者が情報カードの発行を希望する場合、遊技者が所定の金額をホール店舗に対して支払った場合に、その金額に応じた情報カードの発行を行うよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、情報カード発行制御部772は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ755で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータを、店内サーバ100を介して電算センターに送信する。店内サーバ100から、決済が正常終了した旨の通知を受けた場合に、情報カードスタッカー760から情報カードを排出して、情報カードの発行処理を行うよう制御する。
出金決済制御部773は、遊技者の指示に基づいて、貯玉を換金し、遊技者の金融機関口座に送金するよう制御する。遊技者が、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等の決済方法を選択した場合、出金決済制御部773は、遊技者がタッチユニットにかざした携帯機器150を、非接触ICカードリーダ/ライタ755で読み取り、当該決済に必要なデータを取得する。取得したデータは、店内サーバ100を介して電算センターに送信される。
交換処理制御部774は、遊技者の指示に基づいて、貯玉の価値に基づいて、情報カードの発行や、ポイントの付与、クーポンの発行を行うよう制御する。例えば、情報カードを発行する場合、情報カードスタッカー760から情報カードを排出して、情報カードの発行処理を行うよう制御する。ポイントを付与する場合、店内サーバ100の店内DB130を更新して、対応する会員カードの会員にポイントを付与する。クーポンを発行する場合、プリンタ765を制御してクーポンの印刷を行う。
表示制御部775は、会員管理部771、情報カード発行制御部772、出金決済制御部773、及び交換処理制御部774の処理に基づいて、LCD733の表示内容を制御する。
システム対応ネットワークインターフェイス部776は、スタンドアロン型決済端末750を、本実施形態の電子決済システム1に接続するため、必要に応じてプロトコル変換やデータフォーマット変換を行う。
次に、図23(B)を参照して、携帯電話160の機能について説明する。図23(B)は、携帯電話160の機能ブロック図である。携帯電話160は、会員管理部181、会員登録管理部182、決済管理部183、表示制御部184、及び無線通信制御部185を含む。携帯電話160は、その他の機能も備えるが、ここでは、本発明に関連する機能を中心に記載するものとする。また、スマートフォン195やフィーチャーフォン196を含む他の携帯機器150も、これと同様の機能を有している。また、RAM163等の記憶部190には、ユーザ情報191、キャッシュカード情報192、クレジットカード情報193が記憶されている(図27参照)。
なお、上記の機能のうち、会員管理部181、会員登録管理部182、及び決済管理部183の各機能は、例えば、本実施形態の電子決済システム1に適応した決済アプリケーションを携帯電話160にインストールし、実行させることにより実現される。
会員管理部181は、店舗内周辺装置450の非接触ICカードリーダ/ライタによりNFC通信が行われる際に、必要に応じて、携帯電話160が備える非接触ICチップを特定するための固有IDを店舗内周辺装置450に送信する。また、図27(A)に示すユーザ情報191には、会員IDと、決済アプリケーションを動作させるためのアプリ用パスワードが記憶されている。
会員登録管理部182は、会員である遊技者(すなわち、非接触ICカード(会員カード)を有し、会員登録を行っている遊技者)について、さらに、本実施形態の電子決済システム1の機能を利用できるような会員登録(電子決済会員の登録)ができるよう制御する。この会員登録は、電算センターのアプリケーションサーバ810と会員管理サーバ840が関連して、携帯電話160のLCD174に登録画面を表示させ、その画面に遊技者が情報を入力することで行われる。この登録により入力されたデータ等は、例えば、図27(A)に示す、ユーザ情報191に含まれるアプリ用パスワード、図27(B)に示すキャッシュカード情報192、図27(C)に示すクレジットカード情報193である。
決済管理部183は、遊技者が携帯電話160を店舗内周辺装置450のタッチユニットにかざすことによって行われるワンタッチ決済の実行を、店内サーバ100、電算センターの決済管理サーバ870等と協働して管理する。
表示制御部184は、会員管理部181、会員登録管理部182、及び決済管理部183の処理に基づいて、LCD174の表示内容を制御する。また、決済アプリケーションは、WEBブラウザ機能を有し、電算センターのアプリケーションサーバ810に記憶されているHTMLデータを読み込むことで、携帯機器のLCD174にWEBページを表示させ、一連の会話処理やデータ送受信を実現する。この場合、アプリケーションサーバ810は、WEBサーバとして機能する。
無線通信制御部185は、携帯電話160の無線通信によるデータ送受信を制御する。例えば、ネットワーク790及びネットワーク780を介して電算センターの各サーバと通信を行う。ここでは、携帯電話基地局及び携帯電話通話網を介した電算センターへの接続や、無線LANアクセスポイント及び無線LANを介した電算センターへの接続を制御する。いずれのルートにおいても、TCP/IPベースのプロトコルを含む様々なプロトコルで、携帯電話160と電算センターの各サーバとの間でデータ通信を行うことができる。
次に、図24(A)を参照して、電算センターのアプリケーションサーバ810の機能について説明する。図24(A)は、アプリケーションサーバ810の機能ブロック図である。アプリケーションサーバ810は、アクセス制御部821、サービス認証部822、及びネットワークインターフェイス(I/F)部823を含む。
アクセス制御部821は、ホール店舗の店内サーバ100や店舗内周辺装置450、携帯機器150の、電算センターへのアクセスを制御・管理する。WEBサーバとしての機能を有し、携帯機器150等のリクエストに応じて、応答データとしてデータ記憶部830に記憶しているHTMLデータ等を提供する。
サービス認証部822は、携帯機器150等からのサービス認証要求に応じて、会員が、サービスIDで特定されるサービスを実施可能である否かをチェックする。
次に、図24(B)を参照して、電算センターの会員管理サーバ840の機能について説明する。図24(B)は、会員管理サーバ840の機能ブロック図である。会員管理サーバ840は、会員登録制御部851、会員情報管理部852、及びネットワークインターフェイス(I/F)部853を含む。また、会員管理サーバ840は、会員管理DB860を有し、会員管理DB860には、会員情報管理テーブル861が記憶される(図28参照)。
会員登録制御部851は、遊技者が携帯機器150を用いた本実施形態の電子決済システム1への会員登録処理を制御する。
会員情報管理部852は、会員登録制御部851により制御される会員登録処理において取得される会員情報を会員情報管理テーブル861に記憶する。また、遊技者がホール店舗の会員となった際に、設定される会員IDと会員カードの紐付けデータ、及びその他の会員情報を、所定のタイミングで各ホール店舗(各店内サーバ100の会員情報テーブル131)から収集し、会員情報管理テーブル861に記憶する。
次に、図25(A)を参照して、電算センターの決済管理サーバ870の機能について説明する。図25(A)は、決済管理サーバ870の機能ブロック図である。決済管理サーバ870は、入金決済管理部891、出金決済管理部892、交換処理管理部893、及びネットワークインターフェイス(I/F)部894を含む。また、決済管理サーバ870は、決済管理DB900を有し、決済管理DB900には、ホール店舗口座管理テーブル901、決済情報管理テーブル902が記憶される(図29参照)。
入金決済管理部891は、本実施形態の電子決済システム1における入金決済処理を制御する。図4に示すように、様々な店舗内周辺装置450において様々なパターンの入金決済処理が可能であり、特に本発明において特徴的な入金決済処理は、第4のパターン、第5のパターン、第7のパターン、及び第8のパターンのようなワンタッチ決済である。
それぞれの入金決済処理において、処理番号が採番され、当該入金決済が行われるたびに、決済情報管理テーブル902に対応する取引の情報が記憶される。
出金決済管理部892は、本実施形態の電子決済システム1における出金決済処理を制御する。図4に示すように、様々な店舗内周辺装置450において様々なパターンの出金決済処理が可能であり、特に本発明において特徴的な出金決済処理は、第10のパターン、及び第12のパターンのようなワンタッチ決済である。
入金決済処理と出金決済処理では、遊技者の金融機関口座のほかに、対応するホール店舗の金融機関口座に関する情報(出金決済処理では、金融機関口座と暗証番号の情報)が必要になるが、この情報は、ホール店舗口座管理テーブル901に記憶されている。入金決済管理部891と出金決済管理部892は、決済処理ごとに、指定されたホール店舗に対応する金融機関口座を、ホール店舗口座管理テーブル901を参照することによって求め、求められた金融機関口座の情報を用いて各決済サーバに決済要求を行う。
ホール店舗口座管理テーブル901は、図29(A)に示された例では、ホール店舗ごとに入金用口座と出金用口座が記憶されている。ここでは、入金用口座と出金用口座が個別に記憶されているが、単一の口座が管理される構成であってもよい。
交換処理管理部893は、本実施形態の電子決済システム1における交換処理を制御する。図4に示すように、様々な店舗内周辺装置450において様々なパターンの交換処理が可能である。例えば、第13のパターンでは、持ち玉・貯玉を対価として情報カードを発行することができ、第14のパターンでは、持ち玉・貯玉を対価として、ホール店舗内で利用可能なポイントを(会員カードに)付与し、又はホール店舗内で利用可能なクーポンを発行することができ、第15のパターンでは、持ち玉・貯玉を対価として、ホール店舗外でも利用可能なポイントを(会員カードに)付与し、又はホール店舗外でも利用可能なクーポンを発行することができる。
次に、図25(B)を参照して、電算センターの行動履歴管理サーバ910の機能について説明する。図25(B)は、行動履歴管理サーバ910の機能ブロック図である。行動履歴管理サーバ910は、行動履歴管理部931、及びネットワークインターフェイス(I/F)部932を含む。また、行動履歴管理サーバ910は、行動履歴管理DB940を有し、行動履歴管理DB940には、行動履歴管理テーブル941が記憶される(図29(C)参照)。
行動履歴管理部931は、遊技者による貸出、貯玉、持ち玉、計数、景品交換、本実施形態の電子決済システム1に係る入金決済処理、出金決済処理、交換処理を含む、すべての遊技者の遊技状況及び行動を行動履歴管理テーブル941に記憶する。このような膨大なデータを含む行動履歴管理テーブル941は、ビックデータとしての活用が期待される。
また、行動履歴管理部931は、入金決済処理、出金決済処理、交換処理に関しては、決済管理サーバ870と連携することによってデータを取得し、行動履歴管理テーブル941に記憶する。また、行動履歴管理部931は、各ホール店舗で把握される遊技者の遊技状況及び行動は、店内サーバ100が行動履歴管理テーブル133に記憶しているデータを所定のタイミングでコピーし、行動履歴管理テーブル941に追加する。
[電子決済の処理フロー]
次に、図30ないし図50を参照して、本発明の一実施形態に係る電子決済システム1における電子決済に関する処理のフローについて説明する。
図30は、すでにホール店舗の会員として登録されている遊技者が、本実施形態の電子決済システム1に係る会員(電子決済の会員)として登録される際の処理フローを表している。なお、図30の処理フローは、携帯機器150、ホール店舗内の店内サーバ100、及び電算センターのアプリケーションサーバ810と会員管理サーバ840による処理を、それらの装置ごとに示している。
最初に、遊技者が携帯機器150で決済アプリケーションを起動させたことに応じて、アプリケーションメニューが表示される(ステップS10)。そこで、会員登録処理のメニュー項目が選択されるか否かが判定され(ステップS11)、会員登録処理のメニュー項目が選択されるまで、この判定処理を繰り返す(ステップS11のNO)。会員登録処理のメニュー項目が選択されると(ステップS11のYES)、WEBサーバ(電算センターのアプリケーションサーバ810)にアクセスし(ステップS12)、会員登録ページの要求を行う。
アプリケーションサーバ810は、この要求に応答し、会員登録ページ(HTMLデータ)を返信する(ステップS13)。携帯機器150は、この会員登録ページを受信すると、携帯機器150のLCDに会員登録画面を表示する(ステップS14)。ここで、遊技者は、携帯機器150のボタンやタッチパネルを用いて、会員登録画面で会員の入力を行う。
会員登録画面は、例えば、図31に示すような会員登録画面1510である。会員登録画面1510では、会員情報入力領域1511と登録ボタン1512が表示され、遊技者は、会員情報入力領域1511に、決済アプリケーション用のパスワード、キャッシュカード情報、及びクレジットカード情報を入力する。
キャッシュカード情報は、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等で入金決済の処理を行うために使用されるデータであり、クレジットカード情報は、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済等で入金決済や出金決済の処理を行う場合に、クレジットカードのキャッシングにより一定額を遊技者の金融機関口座に送金するために使用されるデータである。
決済アプリケーション用のパスワードは、遊技者が入金決済や出金決済を行うためにこの決済アプリケーションを起動する場合に要求されるパスワードであり、省略することもできる。キャッシュカード情報は、例えば、銀行コード、支店コード、口座番号、暗証番号を含み、クレジットカード情報は、例えば、カード番号、名義人(ローマ字)、有効期限、暗証番号を含む。
次に、登録ボタン1512が押下されるか否かが判定され(ステップS15)、登録ボタン1512が押下されるまで、この判定処理を繰り返す(ステップS15のNO)。登録ボタン1512が押下されると(ステップS15のYES)、遊技者が会員登録画面1510でで入力した会員情報を取得し(ステップS16)、さらに、携帯機器150のICチップの固有IDを取得し(ステップS17)、これらの情報を、すでに当該遊技者に付与され携帯機器150が保持する会員ID、及びその会員の属するホール店舗の店舗コードとともに、電算センターの会員管理サーバ840に(携帯電話通信ネットワーク等を経由して)送信する(ステップS18)。
会員管理サーバ840は、携帯機器150から会員情報を受信すると、会員IDが会員情報テーブル131に存在するか否かをチェックし(ステップS19)、判定する(ステップS20)。存在していなければ(ステップS20のNO)、アプリケーションサーバ810にエラー表示を指示し(ステップS21)、これに応じて、アプリケーションサーバ810は、エラー表示ページを携帯機器150に送信する(ステップS22)。携帯機器150は、アプリケーションサーバ810から、エラー表示ページを受信すると、LCDにチェックエラーの表示を行う(ステップS23)。
会員IDが会員情報テーブル131に存在する場合(ステップS20のYES)、キャッシュカード情報やクレジットカード情報に基づいて、例えば、1円オーソリのような認証チェック(オーソリチェック)を行う(ステップS24)。オーソリチェックに失敗した場合、すなわち、銀行口座等がなんらかの理由で利用できないと判定された場合(ステップS25のNO)、アプリケーションサーバ810にエラー表示を指示し(ステップS26)、これに応じて、アプリケーションサーバ810は、エラー表示ページを携帯機器150に送信する(ステップS27)。携帯機器150は、アプリケーションサーバ810から、エラー表示ページを受信すると、LCDにチェックエラーの表示を行う(ステップS23)。
会員管理サーバ840は、オーソリチェックに成功すると(ステップS25のYES)、会員情報管理テーブル861の対応する会員IDのレコードに、携帯機器固有IDを記憶し、この情報を会員IDに関連付ける(ステップS28)。なお、キャッシュカード情報やクレジットカード情報は、電算センターのどのサーバにも記憶されない。
会員情報管理テーブル861の更新が終了すると、店内サーバ100に登録完了通知を行い(ステップS29)、これに応じて、店内サーバ100は、会員情報テーブル131の対応する会員IDのレコードに、携帯機器固有IDを記憶し、この情報を会員IDに関連付ける(ステップS30)。
アプリケーションサーバ810は、会員管理サーバ840からの登録完了通知に応じて、携帯機器150に登録完了ページを送信し(ステップS31)、携帯機器150は、これに応じて、キャッシュカード情報をキャッシュカード情報192として、クレジットカード情報をクレジットカード情報193として、それぞれ携帯機器150のRAM等に記憶する(ステップS32)。その後、携帯機器150は、登録完了の表示をLCDに表示する(ステップS33)。
図32は、図31に示した会員登録画面1510の変形例である。図32に示す会員登録画面1515の会員情報入力領域1516に示すように、クレジットカード情報として、キャッシング利用可否とキャッシング指定額が追加されている。キャッシング利用可否は、入金決済の処理において遊技者の金融機関口座に不足が生じた場合に、自動的にクレジットのキャッシングを行うか否かを遊技者自身が指定するものである。また、キャッシング指定額は、1回のキャッシングで遊技者の金融機関口座に送金される額であり、これを遊技者自身が指定する。登録ボタン1517を押下することにより、会員登録画面1510の場合と同様に、会員情報の登録が行われる。
次に、図33ないし図36を参照して、サンド装置500において、遊技者が携帯機器150を用いてワンタッチ決済を行った場合の処理フローについて説明する。ここでは、例えば、サンド装置500における遊技媒体の貸出の際に、第3の決済パターンによる入金決済が指定されたものとする。第3の決済パターンは、図4に示すとおり、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済である。
図33と図34は、一連の処理フローを表しており、携帯機器150、ホール店舗内の店舗内周辺装置450と店内サーバ100、及び電算センターの決済管理サーバ870、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120、及び金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)による処理を、それらの装置ごとに示している。
最初に、図33で、店舗内周辺装置450(ここではサンド装置500)は、操作ユニット34(LCD516)にサンドメニュー画面を表示し、遊技者が指定した金額の支払いを、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済、すなわち「ワンタッチデビットカード決済」で行うか否かを判定し(ステップS110)、当該決済又は他の決済が選択されるまで、この判定処理を繰り返す(ステップS110のNO)。「ワンタッチデビットカード決済」が選択されると(ステップS110のYES)、サンド装置500は、操作ユニット34に、ワンタッチ決済画面を表示する(ステップS111)。
図35(A)は、サンド装置500の操作ユニット34に表示されるサンドメニュー画面の例を表している。図35(A)のサンドメニュー画面1520では、サンド装置500で実行される処理を指定することができ、「返却」、「貸出」、「計数開始」、「計数停止」、「貯玉」、「貯玉払出」、「持ち玉払出」、「景品交換」、及び「サービス」の各ボタンが表示されている。
例えば、「返却」ボタンは、挿入した情報カードを返却するときに押下する。このとき、情報カードには残高情報等が書き込まれる。「計数開始」ボタンは、遊技媒体を遊技媒体計数用投入口に投入して計数するときに押下する。「計数停止」ボタンは、遊技媒体の計数を開始したあとに、計数を停止するときに押下する。「景品交換」ボタンは、遊技者が事前に選択したお買い物リストを表示させ、そこで実際に交換を所望する景品について選択を行うことで交換する景品を決定する。
ここで、遊技媒体の貸出を意味する「貸出」ボタンを遊技者が押下すると、操作ユニット34の表示は、図35(B)に示すような貸出メニュー画面1530に遷移する。
図35(B)に示す貸出メニュー画面1530では、サンド装置500において遊技媒体を貸し出す際の金額のパターンと、決済の方法が表示されている。この例では、貸出の金額は、「1000円」、「2000円」、「3000円」、「5000円」の4つであり、指定した金額に応じて、貸し出される遊技媒体の数が決定される。例えば、20円貸しのメダルで「2000円」を指定した場合、100枚のメダルが貸し出される。
遊技者は、金額のボタンを押下して金額を指定した後、決済方法を選択する。この例では、「現金」、「クレジットカード決済」、「デビットカード決済」、「ワンタッチデビットカード決済」、「マルチペイメント決済」、「ワンタッチマルチペイメント決済」のなかから1つを選択する。「現金」が選択されると、紙幣挿入口33(図9参照)に紙幣を投入するよう指示する画面が操作ユニット34に表示される。「クレジットカード決済」、「デビットカード決済」、及び「マルチペイメント決済」は、遊技者が自身の金融機関口座の番号等を入力するものであり、これらの決済方法を選択すると、入力画面が操作ユニット34に表示される。なお、この例では、決済方法に選択肢を設け、遊技者が選択できるようにしているが、1つの決済方法のみに固定し、選択肢を設けないように構成することもできる。出金決済についても同様である。
「ワンタッチデビットカード決済」、及び「ワンタッチマルチペイメント決済」は、遊技者の携帯機器150に、上述した会員登録処理で、銀行口座等の情報を入力しておき、サンド装置500に携帯機器150をかざすことによって容易に入金決済を行うものである。「ワンタッチデビットカード決済」は、キャッシュカード情報等を用い、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120からの決済要求により、遊技者の金融機関口座からホール店舗の金融機関口座に入金する。「ワンタッチマルチペイメント決済」は、キャッシュカード情報等を用い、決済代行機関の決済サーバ1100からの決済要求により、遊技者の金融機関口座からホール店舗の金融機関口座に入金する。
ここでは、遊技者により、「ワンタッチデビットカード決済」のボタンが押下され選択されるものとする。「ワンタッチデビットカード決済」のボタンが押下されると、操作ユニット34の表示は、図36(A)に示すワンタッチ決済画面1535に遷移する。ワンタッチ決済画面1535では、選択された金額に応じた決済金額が表示されるとともに、「携帯電話/スマートフォンをタッチユニットにかざしてください」の表示がされる。なお、この例では、説明をわかりやすくするために、貸し出される遊技媒体の対価そのものが決済金額として表示されているが、電算センター、提携先デビット決済センター、金融機関を含む各機関の手数料や各種税金を遊技者負担とする場合は、指定した金額に当該手数料や税金を上乗せして決済金額とすることができる。また、このような手数料や税金をホール店舗側の負担とすることもできるし、一定の割合で、遊技者とホール店舗の両者が負担するようにもできる。
ここで、サンド装置500のタッチユニット36に携帯機器150を近接させる(かざす)又はタッチすると、ワンタッチ決済が開始される。
図33の説明に戻ると、図36(A)に示すワンタッチ決済画面1535が表示された後、携帯機器150が近接した(かざされた)か否かが判定され(ステップS112)、近接していない場合は(ステップS112のNO)、この処理が繰り返される。携帯機器150が近接した場合(ステップS112のYES)、NFC通信等によって携帯機器150の非接触ICチップの固有IDが取得され(ステップS113)、次に、取得された固有IDと指定された金額に応じた決済金額等が、サンド装置500から店内サーバ100に送信される(ステップS114)。なお、このときに、サンド装置500は、遊技者が非接触ICカード(会員カード)を読み取らせている場合は、この会員カードの固有IDも店内サーバ100に送信することができる。
次に、店内サーバ100は、会員情報テーブル131を検索して(ステップS115)、受信した固有ID(又は会員ID)が正規の会員として存在するか否かを判定する(ステップS116)。受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つからない場合(ステップS116のNO)、認証失敗の通知をサンド装置500に送信し(ステップS117)、これを受信したサンド装置500は、操作ユニット34に認証失敗の表示を行う(ステップS118)。
受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つかった場合(ステップS116のYES)、認証成功の通知をサンド装置500に送信し(ステップS119)、これを受信したサンド装置500は、携帯機器150に対して決済アプリケーションの起動要求を行う(ステップS120)。
携帯機器150は、サンド装置500からの決済アプリケーションの起動要求に応じて、決済アプリケーションを起動する(ステップS121)。また、店内サーバ100は、サンド装置500から会員カードの固有IDを受信した場合は、これを記憶装置に記憶し(ステップS122)、ホール店舗の店舗コード、店舗内周辺装置(サンド装置)番号、決済金額、店内サーバ100により採番された処理番号等を、電算センターの決済管理サーバ870とサンド装置500に送信する(ステップS123)。ここで、店舗内周辺装置番号は、後で、サンド装置500を制御するために必要となる。店舗内周辺装置番号は、例えば、IPアドレスや、その他の、システムで管理するユニークな番号であってもよい。決済管理サーバ870は、店内サーバ100から受信した店舗コード等を、決済情報管理テーブル902に記憶する(ステップS127)。
サンド装置500は、店内サーバ100から受信した店舗コード等を、携帯機器150に送信し(ステップS124)、これを受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、携帯機器150のLCDに決済指示画面(不図示)を表示する(ステップS125)。このとき、サンド装置500は、決済に必要なすべての情報を送信するようにもできるし、必要最小限の情報を送信するようにもできる。例えば、携帯機器150に決済金額を表示させて遊技者に確認させる必要があれば、決済金額と処理番号を送信し、決済金額を表示させる必要がなければ、処理番号のみを送信する。処理番号は、決済に関する情報をすべて携帯機器150に送信するのでない限り、決済管理サーバ870において、実行する決済の内容を特定するために必要である。ここで携帯機器150は、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS126)、押下がなければ(ステップS126のNO)、当該判定を繰り返す。
次に、図34を参照すると、携帯機器150において、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下された場合(ステップS126のYES)、携帯機器150の決済アプリケーションは、電算センターの決済管理サーバ870に対して、決済要求を送信する(ステップS128)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(デビット決済用口座番号、暗証番号)、処理番号等が含まれる。このとき、決済金額については、ステップS123で、店内サーバ100から送信され記憶されているので再送信の必要はない。決済金額は、決済管理サーバ870において、例えば、処理番号をキーとして決済情報管理テーブル902を参照すれば、そこから決済金額を求めることができる。また、携帯機器150から決済管理サーバ870への通信は、携帯電話通信ネットワーク等を経由して行われる。
携帯機器150から決済要求を受信した決済管理サーバ870は、受信した決済金額の決済要求を、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120に送信する(ステップS129)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(デビット決済用口座番号、暗証番号)、決済金額、対応するホール店舗の口座番号等が含まれる。
決済管理サーバ870から決済要求を受信した決済サーバ1120は、デビット決済処理を指示し(ステップS130)、この指示をCAFIS経由で受信した金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)は、遊技者の金融機関口座(個人口座)からホール店舗の金融機関口座(法人店舗)への自動送金を行う(ステップS131)。例えば、図36(A)のワンタッチ決済画面1535に示すように、決済金額が3000円の場合、遊技者の金融機関口座から3000円が引き落とされ、ホール店舗の金融機関口座に3000円が振り込まれる。
なお、この例では、ステップS131の処理が、遊技者の金融機関口座(個人口座)からホール店舗の金融機関口座(法人店舗)への自動送金を行う処理として表されているが、これは基本的な概念を表すものであり、例えば、各種手数料や税金の負担を遊技者が負担するような場合には、この手数料等の徴収を行うために、図2に示すように、遊技者の金融機関口座(個人口座)とホール店舗の金融機関口座(法人店舗)との間に、電算センター利用金融機関の電算センター口座等を介して決済を行うように構成することができる。
この後、当該送金処理が正常に終了したか否かを判定し(ステップS132)、正常に終了した場合は(ステップS132のYES)、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120に対して正常終了通知を行う(ステップS133)。
正常終了通知を受信した決済サーバ1120は、決済管理サーバ870に対して正常終了通知を行い(ステップS134)、これを受信した決済管理サーバ870は、完了通知を、携帯電話通信ネットワーク等を経由して携帯機器150に送信するとともに、処理結果等を店内サーバ100に送信する(ステップS135)。その後、決済管理サーバ870は、この決済の処理結果を、行動履歴情報として行動履歴管理テーブル903に記憶する(ステップS137)。
決済管理サーバ870から完了通知を受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、決済が完了した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS136)。
店内サーバ100は、決済管理サーバ870から処理結果等を受信すると、例えば、店舗内周辺装置番号を参照して、当該処理結果を対象のサンド装置500に送信する(ステップS138)とともに、当該処理結果から入金情報を生成し、その入金情報を第三者管理サーバ410に(第三者管理ゲートウエイ400を介して)送信する(ステップS139)。
サンド装置500は、店内サーバ100から処理結果等を受信すると、入金後処理を実行する(ステップS140)。この処理は、サンド装置500において、現金で遊技媒体の貸出が行われた場合と同じ処理であり、この例では、サンド装置500から、3000円分の遊技媒体が提供される。その後、サンド装置500は、決済管理サーバ870に貸出完了通知を送信し(ステップS141)、これを受信した決済管理サーバ870は、この通知に応じて、正常に行われた決済の結果行われる貸出等の処理が完了したことを決済情報管理テーブル902に記録する(ステップS142)。
サンド装置500は、その後、決済が完了した旨のメッセージを操作ユニット34に表示する(ステップS143)。例えば、図36(A)のワンタッチ決済画面1535が図36(B)のワンタッチ決済画面1535のように更新され、「決済が完了しました」といったメッセージが表示される。
ステップS132において、決済が失敗した場合は(ステップS132のNO)、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120に対して決済失敗通知を行う(ステップS144)。この通知メッセージには、理由コードが含まれていてもよい。
決済失敗通知を受信した決済サーバ1120は、決済管理サーバ870に対して決済失敗通知を行い(ステップS145)、これを受信した決済管理サーバ870は、決済失敗通知を、携帯電話通信ネットワーク等を経由して携帯機器150に送信するとともに、処理結果等を店内サーバ100に送信する(ステップS146)。その後、決済管理サーバ870は、この決済の処理結果を、行動履歴情報として行動履歴管理テーブル903に記憶する(ステップS148)。
決済管理サーバ870から決済失敗通知を受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、決済が失敗した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS147)。ここで、携帯機器150のLCDに、決済が失敗した理由を示す理由コードを表示することもできる。
店内サーバ100は、決済管理サーバ870から処理結果等を受信すると、当該処理結果をサンド装置500に送信する(ステップS149)。サンド装置500は、店内サーバ100から処理結果等を受信すると、これに応じて、決済が失敗した旨のメッセージを操作ユニット34に表示する(ステップS150)。
なお、図33と図34に示す一連の処理フローでは、電算センターの決済管理サーバ870と提携先デビット決済センターの決済サーバ1120は、異なるサイトに配置されるサーバであるが、決済サーバ1120の機能を電算センターで取り込むことにより、実質的に決済サーバ1120を電算センターで(又は電算センターと同じ組織のもとで)実行させるようにすることも可能である。
次に、図38ないし図40を参照して、サンド装置500において、遊技者が携帯機器150を用いてワンタッチ決済を行った場合の処理フローについて説明する。ここでは、例えば、サンド装置500における遊技媒体の貸出の際に、第4の決済パターンによる入金決済が指定されたものとする。第4の決済パターンは、図4に示すとおり、クレジットカードのキャッシングとデビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済であり、上述した第3の決済パターンの機能を拡張したものである。
図37ないし図40は、一連の処理フローを表しており、携帯機器150、ホール店舗内の店舗内周辺装置450と店内サーバ100、及び電算センターの決済管理サーバ870、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120、及び金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)による処理を、それらの装置ごとに示している。なお、図39の一部は、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120の代わりに、提携先カード会社の決済サーバ1140における処理が示されている。
最初に、図37で、店舗内周辺装置450(ここではサンド装置500)は、操作ユニット34(LCD516)にサンドメニュー画面を表示し、遊技者が指定した金額の支払いを、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済、すなわち「ワンタッチデビットカード決済」で行うか否かを判定し(ステップS210)、当該決済又は他の決済が選択されるまで、この判定処理を繰り返す(ステップS210のNO)。「ワンタッチデビットカード決済」が選択されると(ステップS210のYES)、サンド装置500は、操作ユニット34に、ワンタッチ決済画面を表示する(ステップS211)。
ここで、図36(A)に示すワンタッチ決済画面1535が表示された後、携帯機器150が近接した(かざされた)か否かが判定され(ステップS212)、近接していない場合は(ステップS212のNO)、この処理が繰り返される。携帯機器150が近接した場合(ステップS212のYES)、NFC通信等によって携帯機器150の非接触ICチップの固有IDが取得され(ステップS213)、次に、取得された固有IDと指定された金額に応じた決済金額等が、サンド装置500から店内サーバ100に送信される(ステップS214)。なお、このときに、サンド装置500は、遊技者が非接触ICカード(会員カード)を読み取らせている場合は、この会員カードの固有IDも店内サーバ100に送信することができる。
次に、店内サーバ100は、会員情報テーブル131を検索して(ステップS215)、受信した固有ID(又は会員ID)が正規の会員として存在するか否かを判定する(ステップS216)。受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つからない場合(ステップS216のNO)、認証失敗の通知をサンド装置500に送信し(ステップS217)、これを受信したサンド装置500は、操作ユニット34に認証失敗の表示を行う(ステップS218)。
受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つかった場合(ステップS216のYES)、認証成功の通知をサンド装置500に送信し(ステップS219)、これを受信したサンド装置500は、携帯機器150に対して決済アプリケーションの起動要求を行う(ステップS220)。
携帯機器150は、サンド装置500からの決済アプリケーションの起動要求に応じて、決済アプリケーションを起動する(ステップS221)。また、店内サーバ100は、サンド装置500から会員カードの固有IDを受信した場合は、これを記憶装置に記憶し(ステップS222)、ホール店舗の店舗コード、店舗内周辺装置(サンド装置)番号、決済金額、店内サーバ100により採番された処理番号等を、電算センターの決済管理サーバ870とサンド装置500に送信する(ステップS223)。決済管理サーバ870は、店内サーバ100から受信した店舗コード等を、決済情報管理テーブル902に記憶する(ステップS227)。
サンド装置500は、店内サーバ100から受信した店舗コード等を、携帯機器150に送信し(ステップS224)、これを受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、携帯機器150のLCDに決済指示画面(不図示)を表示する(ステップS225)。このとき、サンド装置500は、決済に必要なすべての情報を送信するようにもできるし、必要最小限の情報を送信するようにもできる。例えば、携帯機器150に決済金額を表示させて遊技者に確認させる必要があれば、決済金額と処理番号を送信し、決済金額を表示させる必要がなければ、処理番号のみを送信する。処理番号は、決済に関する情報をすべて携帯機器150に送信するのでない限り、決済管理サーバ870において、実行する決済の内容を特定するために必要である。ここで携帯機器150は、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS226)、押下がなければ(ステップS226のNO)、当該判定を繰り返す。
次に、図38を参照すると、携帯機器150において、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下された場合(ステップS226のYES)、携帯機器150の決済アプリケーションは、電算センターの決済管理サーバ870に対して、決済要求を送信する(ステップS228)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(デビット決済用口座番号、暗証番号)、処理番号等が含まれる。このとき、決済金額については、ステップS123で、店内サーバ100から送信され記憶されているので再送信の必要はない。決済金額は、決済管理サーバ870において、例えば、処理番号をキーとして決済情報管理テーブル902を参照すれば、そこから決済金額を求めることができる。また、携帯機器150から決済管理サーバ870への通信は、携帯電話通信ネットワーク等を経由して行われる。
携帯機器150から決済要求を受信した決済管理サーバ870は、受信した決済金額の決済要求を、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120に送信する(ステップS229)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(デビット決済用口座番号、暗証番号)、決済金額、対応するホール店舗の口座番号等が含まれる。
決済管理サーバ870から決済要求を受信した決済サーバ1120は、デビット決済処理を指示し(ステップS230)、この指示をCAFIS経由で受信した金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)は、遊技者の金融機関口座(個人口座)からホール店舗の金融機関口座(法人店舗)への自動送金を行う(ステップS231)。例えば、図36(A)のワンタッチ決済画面1535に示すように、決済金額が3000円の場合、遊技者の金融機関口座から3000円が引き落とされ、ホール店舗の金融機関口座に3000円が振り込まれる。
なお、この例では、ステップS231の処理が、遊技者の金融機関口座(個人口座)からホール店舗の金融機関口座(法人店舗)への自動送金を行う処理として表されているが、これは基本的な概念を表すものであり、例えば、各種手数料や税金の負担を遊技者が負担するような場合には、この手数料等の徴収を行うために、図3に示すように、遊技者の金融機関口座(個人口座)とホール店舗の金融機関口座(法人店舗)との間に、電算センター利用金融機関の電算センター口座等を介して決済を行うように構成することができる。
この後、当該送金処理が正常に終了したか否かを判定し(ステップS232)、正常に終了した場合は、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120に対して正常終了通知を行う。なお、当該送金処理が正常に終了した場合については、図34に関連して説明した処理と同様であるため、省略する。
ステップS232において、決済が失敗した場合は(ステップS232のNO)、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120に対して決済失敗通知を行う(ステップS233)。この通知メッセージには、理由コードが含まれていてもよい。この例では、残高不足のために、決済が失敗したものとする。
決済失敗通知を受信した決済サーバ1120は、決済管理サーバ870に対して決済失敗通知を行い(ステップS234)、これを受信した決済管理サーバ870は、決済失敗通知を、携帯電話通信ネットワーク等を経由して携帯機器150に送信し(ステップS235)、これを受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、決済が残高不足により失敗した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS236)。
決済管理サーバ870はその後、携帯機器150に対して、残高不足の場合の入金指示画面の表示を指示する(ステップS237)。当該指示を受けた携帯機器150の決済アプリケーションは、遊技者の金融機関口座に対して、クレジットカードのキャッシングでの金額補充を指示するための、銀行口座入金指示画面を、携帯機器150のLCDに表示する(ステップS238)。
ここで携帯機器150は、遊技者によって「実行指示」ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS239)、押下がなければ(ステップS239のNO)、当該判定を繰り返す。遊技者によって「実行指示」ボタンが押下された場合(ステップS239のYES)、キャッシングの実行指示が、携帯機器150から(携帯電話通信ネットワーク等を経由して)決済管理サーバ870に送信され、決済管理サーバ870によってこの実行指示が受信される(ステップS240)。
次に、図39を参照すると、決済管理サーバ870が実行指示を受信すると、決済管理サーバ870が、提携カード会社の決済サーバ1140に対してキャッシング要求を送付し(ステップS241)、これに応じて、決済サーバ1140が、遊技者の金融機関口座にキャッシングによる入金を実行するよう指示する(ステップS242)。これによって、遊技者利用金融機関では、キャッシング入金処理が行われる(ステップS243)。上記のような、クレジットカードを利用したキャッシングでは、遊技者の携帯機器150に記憶されたクレジットカード情報193(すなわち、カード番号、名義人、有効期限、暗証番号)が用いられるが、これらの情報は、例えば、携帯機器150から決済要求が送信されるタイミング(ステップS228)や、キャッシングによる銀行口座入金を遊技者が指示するタイミング(ステップS239)において、決済管理サーバ870等の処理関連装置に送信することができる。
決済サーバ1140は、キャッシング入金が正常に行われたか判定し(ステップS244)、失敗した場合(ステップS244のNO)、キャッシング失敗通知を決済管理サーバ870に送信する(ステップS246)。
決済サーバ1140は、ステップS244の判定で、キャッシング入金が正常に行われたと判定された場合(ステップS244のYES)、キャッシング成功通知を決済管理サーバ870に送信し(ステップS245)、これを受信した決済管理サーバ870は、処理結果等を、携帯電話通信ネットワーク等を経由して携帯機器150に送信する(ステップS247)。処理結果等を受信した携帯機器150は、LCDにキャッシングが成功した旨を表示する(ステップS248)。
その後、決済管理サーバ870は、ステップS229で受信した決済金額の決済要求を、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120に送信する(ステップS249)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(デビット決済用口座番号、暗証番号)、決済金額、対応するホール店舗の口座番号等が含まれる。
決済管理サーバ870から決済要求を受信した決済サーバ1120は、デビット決済処理を指示し(ステップS250)、この指示をCAFIS経由で受信した金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)は、遊技者の金融機関口座(個人口座)からホール店舗の金融機関口座(法人店舗)への自動送金を行う(ステップS251)。なお、ステップS231の処理と同様、ここでの処理は、遊技者の金融機関口座(個人口座)からホール店舗の金融機関口座(法人店舗)への自動送金を行う処理として概念的に表されている。
この後、当該送金処理が正常に終了したか否かを判定し(ステップS252)、失敗した場合は、決済失敗通知を決済サーバ1120に送信する(ステップS254)。決済が失敗した場合の以降の処理は、図34に示す処理と同様である。また、図38に示すような、自動的な(キャッシングによる)入金指示を再度繰り返すようにすることもできる。
ステップS252の判定で、送金処理が正常に終了したと判定された場合は(ステップS252のYES)、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120に対して正常終了通知を行う(ステップS253)。
正常終了通知を受信した決済サーバ1120は、決済管理サーバ870に対して正常終了通知を行い(ステップS256)、これを受信した決済管理サーバ870は、完了通知を、携帯電話通信ネットワーク等を経由して携帯機器150に送信するとともに、処理結果等を店内サーバ100に送信する(ステップS257)。その後、決済管理サーバ870は、この決済の処理結果を、行動履歴情報として行動履歴管理テーブル903に記憶する(ステップS258)。
決済管理サーバ870から完了通知を受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、決済が完了した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS259)。
次に、図40を参照して、店内サーバ100は、決済管理サーバ870から処理結果等を受信すると、例えば、店舗内周辺装置番号を参照して、当該処理結果をサンド装置500に送信する(ステップS260)とともに、当該処理結果から入金情報を生成し、その入金情報を第三者管理サーバ410に(第三者管理ゲートウエイ400を介して)送信する(ステップS261)。
サンド装置500は、店内サーバ100から処理結果等を受信すると、入金後処理を実行する(ステップS262)。この処理は、サンド装置500において、現金で遊技媒体の貸出が行われた場合と同じ処理である。その後、サンド装置500は、決済管理サーバ870に貸出完了通知を送信し(ステップS263)、これを受信した決済管理サーバ870は、この通知に応じて、正常に行われた決済の結果行われる貸出等の処理が完了したことを決済情報管理テーブル902に記録する(ステップS265)。
サンド装置500は、その後、決済が完了した旨のメッセージを操作ユニット34に表示する(ステップS264)。
ステップS246において送信されたキャッシング失敗通知を決済管理サーバ870が受信すると、キャッシング失敗通知を、携帯電話通信ネットワーク等を経由して携帯機器150に送信するとともに、処理結果等を店内サーバ100に送信する(ステップS266)。その後、決済管理サーバ870は、このキャッシングの処理結果を、行動履歴情報として行動履歴管理テーブル903に記憶する(ステップS270)。
決済管理サーバ870からキャッシング失敗通知を受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、キャッシングが失敗した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS267)。
店内サーバ100は、決済管理サーバ870から処理結果等を受信すると、当該処理結果をサンド装置500に送信する(ステップS268)。サンド装置500は、店内サーバ100から処理結果等を受信すると、これに応じて、キャッシングが失敗した旨のメッセージを操作ユニット34に表示する(ステップS269)。
図37ないし図40を参照して説明したように、デビットカードの仕組みを利用したワンタッチ決済において、遊技者の金融機関口座の残高が不足していた場合に、自動的にクレジットカードのキャッシングで当該口座の補充ができように構成し、最終的には、遊技者の操作によって、クレジットのキャッシング入金が行われる。デビットカードによる決済の実行は、携帯機器150をサンド装置500にかざした後に、携帯機器150のLCDに表示される決済指示画面で「決済実行」ボタンを押下することによって実行され、キャッシングによる口座残高の補充は、上記「決済実行」ボタンを押下した後に残高不足の表示がされ、その後表示される銀行口座入金指示画面で「実行指示」ボタンを押下することによって実行される。このように、両者の処理の実行指示は、そのタイミング及び操作ボタンが異なっており、明らかに処理が分離されている。
また、このキャッシング入金の例では、残高不足となった場合に、その不足の程度にかかわらず、一定額(例えば、5万円)が入金されるように構成されるが、図32の会員登録画面1515に示したように、遊技者がキャッシングの額を予め設定しておくこともできる。また、キャッシングを利用するか否かについても、遊技者によって設定することができる。
次に、図41ないし図44を参照して、サンド装置500において、遊技者が携帯機器150を用いてワンタッチ決済を行った場合の処理フローについて説明する。ここでは、例えば、サンド装置500において持ち玉の一部を払い出す際に、第12の決済パターンによる集金決済が指定されたものとする。第12の決済パターンは、図4に示すとおり、マルチペイメントネットワーク等の決済代行を利用したワンタッチ決済である。
図41と図42は、一連の処理フローを表しており、携帯機器150、ホール店舗内の店舗内周辺装置450と店内サーバ100、及び電算センターの決済管理サーバ870、決済代行機関の決済サーバ1100、及び金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)による処理を、それらの装置ごとに示している。
最初に、図41で、店舗内周辺装置450(ここではサンド装置500)は、操作ユニット34(LCD516)にサンドメニュー画面を表示し、遊技者の持ち玉の送金を、マルチペイメント等による代行決済を利用したワンタッチ決済、すなわち「ワンタッチマルチペイメント決済」で行うか否かを判定し(ステップS310)、当該決済又は他の決済が選択されるまで、この判定処理を繰り返す(ステップS310のNO)。「ワンタッチマルチペイメント決済」が選択されると(ステップS310のYES)、サンド装置500は、操作ユニット34に、ワンタッチ決済画面を表示する(ステップS311)。
図43(A)は、図35(A)で示されたサンドメニュー画面で、「持ち玉払出」ボタンが押下された場合に表示される持ち玉払出メニュー画面の例を示している。図43(A)の持ち玉払出メニュー画面1540では、サンド装置500において遊技媒体を払い出す際に、可能な遊技媒体の数、遊技者が指定した換金対象となる遊技媒体の数、及び決済の方法が表示されている。この例では、現在の持ち玉が20000玉で、遊技者は、このうち5000玉を換金し、指定の決済方法で払い出す。
遊技者は、換金対象となる遊技媒体の数を入力した後、決済方法を選択する。この例では、換金を伴う方法として、「デビットカード決済」、「ワンタッチデビットカード決済」、「マルチペイメント決済」、「ワンタッチマルチペイメント決済」の各ボタンが表示され、景品交換以外の交換対象として、「情報カード発行」、「ポイント・クーポン発行(店舗内のみ有効)」、「ポイント・クーポン発行(店舗外利用可)」の各ボタンが表示されている。
ここで、「デビットカード決済」、及び「マルチペイメント決済」は、遊技者が自身の金融機関口座の番号等を入力するものであり、これらの決済方法を選択すると、入力画面が操作ユニット34に表示される。
「ワンタッチデビットカード決済」、及び「ワンタッチマルチペイメント決済」は、遊技者の携帯機器150に、上述した会員登録処理で、銀行口座等の情報を入力しておき、サンド装置500に携帯機器150をかざすことによって容易に出金決済を行うものである。「ワンタッチデビットカード決済」は、キャッシュカード情報等を用い、提携先デビット決済センターの決済サーバ1120からの決済要求により、ホール店舗の金融機関口座から遊技者の金融機関口座に送金する。「ワンタッチマルチペイメント決済」は、キャッシュカード情報等を用い、決済代行機関の決済サーバ1100からの決済要求により、ホール店舗の金融機関口座から遊技者の金融機関口座に送金する。
ここでは、遊技者により、「ワンタッチマルチペイメント決済」のボタンが押下され選択されるものとする。「ワンタッチマルチペイメント決済」のボタンが押下されると、操作ユニット34の表示は、図43(B)に示すワンタッチ決済画面1550に遷移する。ワンタッチ決済画面1550では、遊技者によって指定された遊技媒体の数と、この数と交換レートから得られた送金額(決済金額)が表示されるとともに、「携帯電話/スマートフォンをタッチユニットにかざしてください」の表示がされる。なお、この例では、説明をわかりやすくするために、送金される金額そのものが決済金額として表示されているが、電算センター、決済代行機関、金融機関を含む各機関の手数料や各種税金を遊技者負担とする場合は、送金金額から当該手数料や税金を差し引いて決済金額とすることができる。また、このような手数料や税金をホール店舗側の負担とすることもできるし、一定の割合で、遊技者とホール店舗の両者が負担するようにもできる。
ここで、サンド装置500のタッチユニット36に携帯機器150を近接させる(かざす)又はタッチすると、ワンタッチ決済が開始される。
図41の説明に戻ると、図43(B)に示すワンタッチ決済画面1550が表示された後、携帯機器150が近接した(かざされた)か否かが判定され(ステップS312)、近接していない場合は(ステップS312のNO)、この処理が繰り返される。携帯機器150が近接した場合(ステップS312のYES)、NFC通信等によって携帯機器150の非接触ICチップの固有IDが取得され(ステップS313)、次に、取得された固有IDと指定された金額に応じた決済金額等が、サンド装置500から店内サーバ100に送信される(ステップS314)。なお、このときに、サンド装置500は、遊技者が非接触ICカード(会員カード)を読み取らせている場合は、この会員カードの固有IDも店内サーバ100に送信することができる。
次に、店内サーバ100は、会員情報テーブル131を検索して(ステップS315)、受信した固有ID(又は会員ID)が正規の会員として存在するか否かを判定する(ステップS316)。受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つからない場合(ステップS316のNO)、認証失敗の通知をサンド装置500に送信し(ステップS317)、これを受信したサンド装置500は、操作ユニット34に認証失敗の表示を行う(ステップS318)。
受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つかった場合(ステップS316のYES)、認証成功の通知をサンド装置500に送信し(ステップS319)、これを受信したサンド装置500は、携帯機器150に対して決済アプリケーションの起動要求を行う(ステップS320)。
携帯機器150は、サンド装置500からの決済アプリケーションの起動要求に応じて、決済アプリケーションを起動する(ステップS321)。また、店内サーバ100は、サンド装置500から会員カードの固有IDを受信した場合は、これを記憶装置に記憶し(ステップS322)、ホール店舗の店舗コード、店舗内周辺装置(サンド装置)番号、決済金額、店内サーバ100により採番された処理番号等を、電算センターの決済管理サーバ870とサンド装置500に送信する(ステップS323)。決済管理サーバ870は、店内サーバ100から受信した店舗コード等を、決済情報管理テーブル902に記憶する(ステップS327)。
サンド装置500は、店内サーバ100から受信した店舗コード等を、携帯機器150に送信し(ステップS324)、これを受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、携帯機器150のLCDに決済指示画面(不図示)を表示する(ステップS325)。このとき、サンド装置500は、決済に必要なすべての情報を送信するようにもできるし、必要最小限の情報を送信するようにもできる。例えば、携帯機器150に決済金額を表示させて遊技者に確認させる必要があれば、決済金額と処理番号を送信し、決済金額を表示させる必要がなければ、処理番号のみを送信する。処理番号は、決済に関する情報をすべて携帯機器150に送信するのでない限り、決済管理サーバ870において、実行する決済の内容を特定するために必要である。ここで携帯機器150は、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS326)、押下がなければ(ステップS326のNO)、当該判定を繰り返す。
次に、図42を参照すると、携帯機器150において、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下された場合(ステップS326のYES)、携帯機器150の決済アプリケーションは、電算センターの決済管理サーバ870に対して、決済要求を送信する(ステップS328)。この決済要求のメッセージには、例えば、店舗コード、キャッシュカード情報(遊技者の口座番号)、処理番号等が含まれる。このとき、決済金額(送金金額)については、ステップS123で、店内サーバ100から送信され記憶されているので再送信の必要はない。決済金額は、決済管理サーバ870において、例えば、処理番号をキーとして決済情報管理テーブル902を参照すれば、そこから決済金額を求めることができる。また、携帯機器150から決済管理サーバ870への通信は、携帯電話通信ネットワーク等を経由して行われる。
携帯機器150から決済要求を受信した決済管理サーバ870は、受信した決済金額の決済要求を、決済代行機関の決済サーバ1100に送信する(ステップS329)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(遊技者の口座番号)、決済金額(送金金額)、対応するホール店舗の口座番号、ホール店舗の口座の暗証番号等が含まれる。ここで、対応するホール店舗の口座番号は、ホール店舗口座管理テーブル901を参照して、店舗コードに対応する口座番号、暗証番号等を求めることができる。
決済管理サーバ870から決済要求を受信した決済サーバ1100は、金融機関間送金処理を指示し(ステップS330)、この指示をCAFIS経由で受信した金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)は、ホール店舗の金融機関口座(法人店舗)から遊技者の金融機関口座(個人口座)への送金を行う(ステップS331)。例えば、図43(B)のワンタッチ決済画面1550に示すように、決済金額が20000円の場合、ホール店舗の金融機関口座から20000円が引き落とされ、遊技者の金融機関口座に20000円が振り込まれる。
なお、この例では、決済代行機関による出金処理において、ステップS331の処理が、ホール店舗の金融機関口座(法人店舗)から遊技者の金融機関口座(個人口座)への送金を行う処理として表されているが、これは基本的な概念を表すものであり、例えば、各種手数料や税金の負担を遊技者が負担するような場合には、この手数料等の徴収を行うために、ホール店舗の金融機関口座(法人店舗)と遊技者の金融機関口座(個人口座)との間に、電算センター利用金融機関の電算センター口座等を介して決済を行うように構成することができる(図2参照、ただし、図2の構成は、電算センター口座を介するものであるが、遊技者の金融機関口座からホール店舗の金融機関口座への送金(入金決済)が行われるものである)。。またここで、例えば、手数料減算処理や振込人名義変更処理(振込人の名義をホール店舗の名称ではなく、電算センターの名称とするなど)をはじめとする様々な処理を行うことができる。
この後、当該送金処理が正常に終了したか否かを判定し(ステップS332)、正常に終了した場合は(ステップS332のYES)、決済代行機関の決済サーバ1100に対して正常終了通知を行う(ステップS333)。
正常終了通知を受信した決済サーバ1100は、決済管理サーバ870に対して正常終了通知を行い(ステップS334)、これを受信した決済管理サーバ870は、完了通知を、携帯電話通信ネットワーク等を経由して携帯機器150に送信するとともに、処理結果等を店内サーバ100に送信する(ステップS335)。その後、決済管理サーバ870は、この決済の処理結果を、行動履歴情報として行動履歴管理テーブル903に記憶する(ステップS337)。
決済管理サーバ870から完了通知を受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、決済が完了した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS336)。
店内サーバ100は、決済管理サーバ870から処理結果等を受信すると、例えば、店舗内周辺装置番号を参照して、当該処理結果をサンド装置500に送信する(ステップS338)とともに、サンド装置500に、遊技者の持ち玉として管理している遊技媒体の数を減算するよう指示する(ステップS340)。さらに、当該処理結果から出金情報を生成し、その出金情報を第三者管理サーバ410に(第三者管理ゲートウエイ400を介して)送信する(ステップS342)。
サンド装置500は、店内サーバ100から処理結果等を受信すると、決済が完了した旨のメッセージを操作ユニット34に表示する(ステップS339)。例えば、図43(B)のワンタッチ決済画面1550が図44のワンタッチ決済画面1550のように更新され、「決済が完了しました」といったメッセージが表示される。
サンド装置500は、店内サーバ100から持ち玉減算指示を受けると、これに応じて、遊技者の持ち玉として管理している遊技媒体の数を減算する(ステップS341)。また、貯玉の払出であれば、会員カードに関連付けて保持されている貯玉を減算するために、遊技媒体保持数管理テーブル132を更新する。
ステップS332において、決済が失敗した場合は(ステップS332のNO)、決済代行機関の決済サーバ1100に対して決済失敗通知を行う(ステップS343)。この通知メッセージには、理由コードが含まれていてもよい。
決済失敗通知を受信した決済サーバ1100は、決済管理サーバ870に対して決済失敗通知を行い(ステップS344)、これを受信した決済管理サーバ870は、決済失敗通知を、携帯電話通信ネットワーク等を経由して携帯機器150に送信するとともに、処理結果等を店内サーバ100に送信する(ステップS345)。その後、決済管理サーバ870は、この決済の処理結果を、行動履歴情報として行動履歴管理テーブル903に記憶する(ステップS351)。
決済管理サーバ870から決済失敗通知を受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、決済が失敗した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS346)。ここで、携帯機器150のLCDに、決済が失敗した理由を示す理由コードを表示することもできる。
店内サーバ100は、決済管理サーバ870から処理結果等を受信すると、当該処理結果をサンド装置500に送信する(ステップS347)。その後、サンド装置500に、持ち玉の減算を中止するよう指示する(ステップS349)。サンド装置500は、店内サーバ100から処理結果等を受信すると、これに応じて、決済が失敗した旨のメッセージを操作ユニット34に表示する(ステップS348)。また、サンド装置500は、店内サーバ100から持ち玉減算通知指示を受信すると、これに応じて、持ち玉の減算処理を中止する(ステップS350)。
次に、図45及び図46を参照して、サンド装置500において、遊技者が携帯機器150を用いてワンタッチ決済を行った場合の処理フローについて説明する。ここでは、例えば、サンド装置500において持ち玉の一部を払い出す際に、第12の決済パターンの変形例である第12’の決済パターンによる集金決済が指定されたものとする。第12’の決済パターンは、第12のパターンと比較すると、決済処理の内容は同一であるが、決済要求を伝送する経路が異なる。
図45と図46は、一連の処理フローを表しており、携帯機器150、ホール店舗内の店舗内周辺装置450と店内サーバ100、及び電算センターの決済管理サーバ870、決済代行機関の決済サーバ1100、及び金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)による処理を、それらの装置ごとに示している。
最初に、図45で、店舗内周辺装置450(ここではサンド装置500)は、操作ユニット34(LCD516)にサンドメニュー画面を表示し、遊技者の持ち玉の送金を、マルチペイメント等による代行決済を利用したワンタッチ決済、すなわち「ワンタッチマルチペイメント決済」で行うか否かを判定し(ステップS410)、当該決済又は他の決済が選択されるまで、この判定処理を繰り返す(ステップS410のNO)。「ワンタッチマルチペイメント決済」が選択されると(ステップS410のYES)、サンド装置500は、操作ユニット34に、ワンタッチ決済画面を表示する(ステップS411)。
ワンタッチ決済画面が表示された後、携帯機器150が近接した(かざされた)か否かが判定され(ステップS412)、近接していない場合は(ステップS412のNO)、この処理が繰り返される。携帯機器150が近接した場合(ステップS412のYES)、NFC通信等によって携帯機器150の非接触ICチップの固有IDが取得され(ステップS413)、次に、取得された固有IDと指定された金額に応じた決済金額等が、サンド装置500から店内サーバ100に送信される(ステップS414)。なお、このときに、サンド装置500は、遊技者が非接触ICカード(会員カード)を読み取らせている場合は、この会員カードの固有IDも店内サーバ100に送信することができる。
次に、店内サーバ100は、会員情報テーブル131を検索して(ステップS415)、受信した固有ID(又は会員ID)が正規の会員として存在するか否かを判定する(ステップS416)。受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つからない場合(ステップS416のNO)、認証失敗の通知をサンド装置500に送信し(ステップS417)、これを受信したサンド装置500は、操作ユニット34に認証失敗の表示を行う(ステップS418)。
受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つかった場合(ステップS416のYES)、認証成功の通知をサンド装置500に送信し(ステップS419)、これを受信したサンド装置500は、携帯機器150に対して決済アプリケーションの起動要求を行う(ステップS420)。
携帯機器150は、サンド装置500からの決済アプリケーションの起動要求に応じて、決済アプリケーションを起動する(ステップS421)。また、店内サーバ100は、サンド装置500から会員カードの固有IDを受信した場合は、これを記憶装置に記憶し(ステップS422)、ホール店舗の店舗コード、店舗内周辺装置(サンド装置)番号、決済金額、店内サーバ100により採番された処理番号等を、サンド装置500に送信する(ステップS423)。
サンド装置500は、店内サーバ100から受信した店舗コード等を、携帯機器150に送信し(ステップS424)、これを受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、携帯機器150のLCDに決済指示画面(不図示)を表示する(ステップS425)。このとき、サンド装置500は、決済に必要なすべての情報を送信するようにもできるし、必要最小限の情報を送信するようにもできる。例えば、携帯機器150に決済金額を表示させて遊技者に確認させる必要があれば、決済金額と処理番号を送信し、決済金額を表示させる必要がなければ、処理番号のみを送信する。処理番号は、決済に関する情報をすべて携帯機器150に送信するのでない限り、決済管理サーバ870において、実行する決済の内容を特定するために必要である。ここで携帯機器150は、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS426)、押下がなければ(ステップS426のNO)、当該判定を繰り返す。
次に、図46を参照すると、携帯機器150において、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下された場合(ステップS426のYES)、携帯機器150の決済アプリケーションは、サンド装置500に対して、決済要求を送信する(ステップS427)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(遊技者の口座番号)、決済金額(送金金額)、処理番号等が含まれる。また、携帯機器150からサンド装置500への通信は、NFC通信等の近距離無線通信や、携帯電話通信ネットワーク等を経由した通信によって行われる。
次に、サンド装置500は、店内サーバ100に対して、決済要求を送信する(ステップS428)。この決済要求のメッセージには、例えば、店舗コード、店舗内周辺装置番号、キャッシュカード情報(遊技者の口座番号)、処理番号等が含まれる。このとき、決済金額(送金金額)については、ステップS123で、店内サーバ100から送信され記憶されているので再送信の必要はない。決済金額は、決済管理サーバ870において、例えば、処理番号をキーとして決済情報管理テーブル902を参照すれば、そこから決済金額を求めることができる。また、サンド装置500から店内サーバ100への通信は、既存の店舗内ネットワークが用いられるが、通信内容は暗号化されている。
次に、店内サーバ100は、電算センターの決済管理サーバ870に対して、決済要求を送信する(ステップS429)。この決済要求のメッセージには、例えば、店舗コード、キャッシュカード情報(遊技者の口座番号)、決済金額(送金金額)、処理番号等が含まれる。また、携帯機器150から決済管理サーバ870への通信は、携帯電話通信ネットワーク等を経由して行われる。
店内サーバ100から決済要求を受信した決済管理サーバ870は、受信した決済金額の決済要求を、決済代行機関の決済サーバ1100に送信する(ステップS430)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(遊技者の口座番号)、決済金額(送金金額)、対応するホール店舗の口座番号、ホール店舗の口座の暗証番号等が含まれる。ここで、対応するホール店舗の口座番号は、ホール店舗口座管理テーブル901を参照して、店舗コードに対応する口座番号、暗証番号等を求めることができる。
決済管理サーバ870から決済要求を受信した決済サーバ1100は、金融機関間送金処理を指示し(ステップS431)、この指示をCAFIS経由で受信した金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)は、ホール店舗の金融機関口座(法人店舗)から遊技者の金融機関口座(個人口座)への送金を行う(ステップS432)。なお、ステップS331の処理と同様、ここでの処理は、ホール店舗の金融機関口座(法人店舗)から遊技者の金融機関口座(個人口座)への送金を行う処理として概念的に表されている。
この後、当該送金処理が正常に終了したか否かを判定し(ステップS433)、決済が失敗した場合は(ステップS433のNO)、決済代行機関の決済サーバ1100に対して決済失敗通知を行う(ステップS444)。この通知メッセージには、理由コードが含まれていてもよい。決済が失敗した場合の以降の処理は、図42に示す処理と同様であり、ここでは省略する。
ステップS433による判定において、正常に終了したと判定された場合は(ステップS433のYES)、決済代行機関の決済サーバ1100に対して正常終了通知を行う(ステップS434)。
正常終了通知を受信した決済サーバ1100は、決済管理サーバ870に対して正常終了通知を行い(ステップS435)、これを受信した決済管理サーバ870は、完了通知を、携帯電話通信ネットワーク等を経由して携帯機器150に送信するとともに、処理結果等を店内サーバ100に送信する(ステップS436)。その後、決済管理サーバ870は、この決済の処理結果を、行動履歴情報として行動履歴管理テーブル903に記憶する(ステップS440)。
決済管理サーバ870から完了通知を受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、決済が完了した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS437)。
店内サーバ100は、決済管理サーバ870から処理結果等を受信すると、当該処理結果をサンド装置500に送信する(ステップS438)とともに、サンド装置500に、遊技者の持ち玉として管理している遊技媒体の数を減算するよう指示する(ステップS441)。さらに、当該処理結果から出金情報を生成し、その出金情報を第三者管理サーバ410に(第三者管理ゲートウエイ400を介して)送信する(ステップS443)。
サンド装置500は、店内サーバ100から処理結果等を受信すると、決済が完了した旨のメッセージを操作ユニット34に表示する(ステップS439)。
また、サンド装置500は、店内サーバ100から持ち玉減算指示を受けると、これに応じて、遊技者の持ち玉として管理している遊技媒体の数を減算する(ステップS442)。また、貯玉の払出であれば、会員カードに関連付けて保持されている貯玉を減算するために、遊技媒体保持数管理テーブル132を更新する。
次に、図47ないし図49を参照して、サンド装置500において、遊技者が携帯機器150を用いてワンタッチ決済を行った場合の処理フローについて説明する。ここでは、例えば、サンド装置500において持ち玉の一部を払い出す際に、第12の決済パターンの変形例である第12’’の決済パターンによる集金決済が指定されたものとする。第12’’の決済パターンは、上述した第12のパターンや第12’のパターンと比較すると、決済処理の内容は同一であるが、これらとは決済要求等を伝送する経路が異なる。
図47ないし図49は、一連の処理フローを表しており、携帯機器150、ホール店舗内の店舗内周辺装置450と店内サーバ100、及び電算センターの決済管理サーバ870、決済代行機関の決済サーバ1100、及び金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)による処理を、それらの装置ごとに示している。
最初に、図47で、店舗内周辺装置450(ここではサンド装置500)は、操作ユニット34(LCD516)にサンドメニュー画面を表示し、遊技者の持ち玉の送金を、マルチペイメント等による代行決済を利用したワンタッチ決済、すなわち「ワンタッチマルチペイメント決済」で行うか否かを判定し(ステップS510)、当該決済又は他の決済が選択されるまで、この判定処理を繰り返す(ステップS510のNO)。「ワンタッチマルチペイメント決済」が選択されると(ステップS510のYES)、サンド装置500は、操作ユニット34に、ワンタッチ決済画面を表示する(ステップS511)。
ワンタッチ決済画面が表示された後、携帯機器150が近接した(かざされた)か否かが判定され(ステップS512)、近接していない場合は(ステップS512のNO)、この処理が繰り返される。携帯機器150が近接した場合(ステップS512のYES)、NFC通信等によって携帯機器150の非接触ICチップの固有IDが取得され(ステップS513)、次に、取得された固有IDと指定された金額に応じた決済金額等が、サンド装置500から店内サーバ100に送信される(ステップS514)。なお、このときに、サンド装置500は、遊技者が非接触ICカード(会員カード)を読み取らせている場合は、この会員カードの固有IDも店内サーバ100に送信することができる。
次に、店内サーバ100は、会員情報テーブル131を検索して(ステップS515)、受信した固有ID(又は会員ID)が正規の会員として存在するか否かを判定する(ステップS516)。受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つからない場合(ステップS516のNO)、認証失敗の通知をサンド装置500に送信し(ステップS517)、これを受信したサンド装置500は、操作ユニット34に認証失敗の表示を行う(ステップS518)。
受信した固有IDが、会員情報テーブル131に見つかった場合(ステップS516のYES)、認証成功の通知をサンド装置500に送信し(ステップS519)、これを受信したサンド装置500は、携帯機器150に対して決済アプリケーションの起動要求を行う(ステップS520)。
携帯機器150は、サンド装置500からの決済アプリケーションの起動要求に応じて、決済アプリケーションを起動する(ステップS521)。また、店内サーバ100は、サンド装置500から会員カードの固有IDを受信した場合は、これを記憶装置に記憶し(ステップS522)、ホール店舗の店舗コード、店舗内周辺装置(サンド装置)番号、決済金額、店内サーバ100により採番された処理番号等を、携帯機器150に送信する(ステップS523)。このとき、店内サーバ100は、決済に必要なすべての情報を送信するようにもできるし、必要最小限の情報を送信するようにもできる。例えば、携帯機器150に決済金額を表示させて遊技者に確認させる必要があれば、決済金額と処理番号を送信し、決済金額を表示させる必要がなければ、処理番号のみを送信する。処理番号は、決済に関する情報をすべて携帯機器150に送信するのでない限り、決済管理サーバ870において、実行する決済の内容を特定するために必要である。
携帯機器150の決済アプリケーションは、店内サーバ100から店舗コード等の送信を受けると、携帯機器150のLCDに決済指示画面(不図示)を表示する(ステップS524)。ここで携帯機器150は、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS525)、押下がなければ(ステップS525のNO)、当該判定を繰り返す。
次に、図48を参照すると、携帯機器150において、遊技者によって「決済実行」ボタンが押下された場合(ステップS525のYES)、携帯機器150の決済アプリケーションは、店内サーバ100に対して、決済要求を送信する(ステップS526)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(遊技者の口座番号)、決済金額(送金金額)、処理番号等が含まれる。また、携帯機器150から店内サーバ100への通信は、携帯電話通信ネットワーク等を経由した通信によって行われる。
次に、店内サーバ100は、電算センターの決済管理サーバ870に対して、決済要求を送信する(ステップS527)。この決済要求のメッセージには、例えば、店舗コード、店舗内周辺装置番号、キャッシュカード情報(遊技者の口座番号)、決済金額(送金金額)、処理番号等が含まれる。
店内サーバ100から決済要求を受信した決済管理サーバ870は、受信した決済金額の決済要求を、決済代行機関の決済サーバ1100に送信する(ステップS528)。この決済要求のメッセージには、例えば、キャッシュカード情報(遊技者の口座番号)、決済金額(送金金額)、対応するホール店舗の口座番号、ホール店舗の口座の暗証番号等が含まれる。ここで、対応するホール店舗の口座番号は、ホール店舗口座管理テーブル901を参照して、店舗コードに対応する口座番号、暗証番号等を求めることができる。
決済管理サーバ870から決済要求を受信した決済サーバ1100は、金融機関間送金処理を指示し(ステップS529)、この指示をCAFIS経由で受信した金融機関サーバ(遊技者利用金融機関の金融機関サーバ1300とホール店舗利用金融機関の金融機関サーバ1320)は、ホール店舗の金融機関口座(法人店舗)から遊技者の金融機関口座(個人口座)への送金を行う(ステップS530)。なお、ステップS530の処理と同様、ここでの処理は、ホール店舗の金融機関口座(法人店舗)から遊技者の金融機関口座(個人口座)への送金を行う処理として概念的に表されている。
この後、当該送金処理が正常に終了したか否かを判定し(ステップS531)、決済が失敗した場合は(ステップS531のNO)、決済代行機関の決済サーバ1100に対して決済失敗通知を行う(ステップS542)。この通知メッセージには、理由コードが含まれていてもよい。
ステップS531による判定において、正常に終了したと判定された場合は(ステップS531のYES)、決済代行機関の決済サーバ1100に対して正常終了通知を行う(ステップS532)。
正常終了通知を受信した決済サーバ1100は、決済管理サーバ870に対して正常終了通知を行い(ステップS533)、これを受信した決済管理サーバ870は、完了通知を、店内サーバ100に送信する(ステップS534)。その後、決済管理サーバ870は、この決済の処理結果を、行動履歴情報として行動履歴管理テーブル903に記憶する(ステップS538)。
店内サーバ100は、決済管理サーバ870から処理結果等を受信すると、当該処理結果をサンド装置500に送信するとともに、携帯機器150に決済の完了通知を送信する(ステップS535)。その後、店内サーバ100は、サンド装置500に、遊技者の持ち玉として管理している遊技媒体の数を減算するよう指示する(ステップS539)。さらに、当該処理結果から出金情報を生成し、その出金情報を第三者管理サーバ410に(第三者管理ゲートウエイ400を介して)送信する(ステップS541)。
携帯機器150の決済アプリケーションは、店内サーバ100から完了通知を受信すると、決済が完了した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS536)。
サンド装置500は、店内サーバ100から処理結果等を受信すると、決済が完了した旨のメッセージを操作ユニット34に表示する(ステップS537)。
また、サンド装置500は、店内サーバ100から持ち玉減算指示を受けると、これに応じて、遊技者の持ち玉として管理している遊技媒体の数を減算する(ステップS540)。また、貯玉の払出であれば、会員カードに関連付けて保持されている貯玉を減算するために、遊技媒体保持数管理テーブル132を更新する。
次に、図49を参照すると、ステップS542で金融機関サーバから送信された決済失敗通知を受信した決済サーバ1100は、決済管理サーバ870に対して決済失敗通知を行い(ステップS543)、これを受信した決済管理サーバ870は、処理結果等を店内サーバ100に送信する(ステップS544)。その後、決済管理サーバ870は、この決済の処理結果を、行動履歴情報として行動履歴管理テーブル903に記憶する(ステップS550)。
店内サーバ100は、決済管理サーバ870から処理結果等を受信すると、当該処理結果をサンド装置500に送信するとともに、決済失敗通知を携帯機器150に送信する(ステップS545)。その後、店内サーバ100は、サンド装置500に、持ち玉の減算を中止するよう指示する(ステップS548)。
サンド装置500は、店内サーバ100から処理結果等を受信すると、これに応じて、決済が失敗した旨のメッセージを操作ユニット34に表示する(ステップS547)。また、サンド装置500は、店内サーバ100から持ち玉減算通知指示を受信すると、これに応じて、持ち玉の減算処理を中止する(ステップS549)。
店内サーバ100から決済失敗通知を受信した携帯機器150の決済アプリケーションは、決済が失敗した旨の通知を携帯機器150のLCDに表示する(ステップS546)。ここで、携帯機器150のLCDに、決済が失敗した理由を示す理由コードを表示することもできる。
以上、図41ないし図49を参照して説明してきたように、決済要求、決済完了通知、決済失敗通知、及び処理結果等の送信は、様々な装置の間で転送することができ、転送形態については多くのバリエーションが存在する。こうした転送形態に応じて、店舗コード、店舗内周辺装置番号、決済金額等、必要なデータを各装置で記憶する。また、当該装置間の通信メディアに応じて、様々な形態・プロトコル及び暗号化方法を採用することができる。
次に、図50を参照して、QR認証方式の処理フローの一例について説明する。本実施形態の電子決済システム1では、携帯機器150が非接触ICチップを備え、NFC通信によって店舗内周辺装置450にキャッシュカード情報等のデータを送信できる構成が基本であるが、それ以外のタイプの携帯機器150でも、以下で説明するQRコード認証方式によって、簡易な操作で電子決済システム1に利用することができる。
図50は、携帯機器150、ホール店舗内の店舗内周辺装置450、及び電算センターのアプリケーションサーバ810と会員管理サーバ840による処理を、それらの装置ごとに示している。
最初に、遊技者によって、携帯機器150で決済アプリケーションが起動される(ステップS610)。また、他方で、店舗内周辺装置450のいずれかの装置で遊技者がサービスメニューを選択してサービスメニューを表示させると(ステップS611)、取引ID要求処理が開始される(ステップS612)。
当該取引ID要求は、電算センターのアプリケーションサーバ810に送信され、そこで、サービスID、及び取引IDが生成される(ステップS613)。サービスID、及び取引IDの生成が終了すると、そのサービスID、及び取引IDを、要求のあった店舗内周辺装置450に送信する(ステップS614)。
店舗内周辺装置450は、アプリケーションサーバ810から、サービスID、及び取引IDを受信すると、それらをもとに、QRコードの生成を行い(ステップS615)、生成されたQRコードをLCD等に表示する(ステップS616)。このようなQRコードの表示ができない場合は、印刷したQRコードを店舗内周辺装置450に貼りつけておくようにすることもできる。
店舗内周辺装置450のLCD等にQRコードが表示されると、遊技者は、決済アプリケーションが起動している携帯機器150で、そのQRコードを読み取るよう操作する。QRコードの読み取りは、携帯機器150が備えるカメラ等の撮像装置でQRコードを撮像することによって行われる。
携帯機器150がQRコードを読み取ると(ステップS617)、そのQRコード等から認証コードが取得される(ステップS618)。ここで取得される認証情報は、例えば、会員ID、店舗コード、機器ID、サービスID、及び取引ID等である。ここで、携帯機器150は、アプリケーションサーバ810にサービス認証を要求する(ステップS619)。
アプリケーションサーバ810はここで、受信した会員IDに基づいて、会員管理サーバ840に会員認証処理を要求する(ステップS620)。会員管理サーバ840は、その会員IDが本実施形態の電子決済システム1に登録された正規の会員であるか否かを、会員情報管理テーブル861を参照することによってチェックする(ステップS621)。
アプリケーションサーバ810は、会員管理サーバ840から会員認証の結果を受信し、会員認証がOKであるか否かを判定する(ステップS622)。アプリケーションサーバ810は、会員認証がOKである場合(ステップS622のYES)、次に、サービス認証を行う(ステップS623)。これは、例えば、会員IDにより識別される遊技者が、受信したサービスIDについての実行権限を有しているか否かを判定するものである。
アプリケーションサーバ810は、このサービス認証の結果に基づいて、サービス認証がOKであるか否かを判定する(ステップS624)。アプリケーションサーバ810は、サービス認証がOKである場合(ステップS624のYES)、サービス開始指示を実行する(ステップS625)。ステップS625のサービス開始指示によって、店舗内周辺装置450がサービス開始指示を実行し(ステップS626)、アプリケーションサーバ810のサービス開始指示と店舗内周辺装置450のサービス開始指示によって、アプリケーションサーバ810と店舗内周辺装置450のサービス実施が開始される(ステップS627)。
その後、ステップS626のサービス開始指示に基づいて、携帯機器150がサービス開始指示を実行し(ステップS628)、これによって、携帯機器150におけるサービス実施が開始される(ステップS629)。
これによって、例えば、携帯機器150とアプリケーションサーバ810が連動したサービスが行われる(ステップS629、S630)。
また、ステップS622で会員認証がOKでなかった場合(ステップS622のNO)、又はステップS624でサービス認証がOKでなかった場合(ステップS624のNO)、アプリケーションサーバ810は、携帯機器150に認証エラー表示を指示し(ステップS631)、これに応じて、携帯機器150はLCD等に認証エラーを表示する(ステップS632)。
なお、サービスIDで特定されるサービスが、スマートフォン向けサービスである場合、HotSpotWiFi認証情報を携帯機器150に受信させることで、HotSpot接続を可能とすることもできる。
本発明に係る電子決済システムでは、出金決済の場合に、自動的にホール店舗の金融機関口座の情報と、暗証番号が決済機関に送信され、そこで決済の指示が行われることで、ホール店舗のスタッフ等の操作を介さず、省力化を実現しているが、決済金額が一定金額以上の場合には(あるいは無条件に)、店内サーバ100に接続された入力装置によってホール店舗スタッフ等による追認認証を行うように構成しても良い。この場合、店舗内周辺装置450の多数が店内サーバ100と接続されている関係から、どの店舗内周辺装置450で換金操作がされたのかが分かるように、店舗内周辺装置450から店内サーバ100に換金決済のための情報を送付する際に、店舗内周辺装置番号を付加して店内サーバ100に送信するようにすることが好ましい。このように送信された店舗内周辺装置番号を利用して瞬時に店舗内周辺装置番号を探し出すことができるように、店舗内地図レイアウト情報を予め店舗内周辺装置番号に関連づけておいてもよいし、店内サーバ100から特定の店舗内周辺装置番号の装置に対してアラートを出すと店舗内周辺装置番号の装置においてランプが点灯するなどの報知手段との連動を行うように構成していてもよい。
出金決済等については、上述の通り、税金を遊技者やホール店舗で負担する仕組みを考えることができるが、税金については現在、パチンコ交換税や、遊技機の筐体1台あたり課される税などが検討されているところである。仮に、換金の1%を税金として徴収する場合、出金時に徴収することが望ましい。後日、遊技者が、納付書により納付するという方法もあるが、会員以外の遊技者は住所を把握できないので、納付書による徴収には問題がある。
しかしながら、本発明に係る電子決済システムの仕組みを利用すれば、遊技者が持ち玉や貯玉を換金する時に、容易に自動徴収することができる。また、会員については、年末調整の対応として、課税累計額を表示又は出力するように構成することもできる。
また、本実施形態では、パチスロ機やパチンコ機などを設置したパチンコホールを中心に説明したが、同様の決済システムが実行可能な遊技場、例えば、カジノや公営ギャンブル施設などにおいても適用可能である。