JP6823238B2 - 安全運転管理システム、睡眠不足判定装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献1には、関連する技術として、作業者自身の意志によって作動し得るスイッチを数秒間隔のクリックの繰り返しにて、作業者の覚醒状態を確認、クリックが途絶えた事をもって居眠り状態に突入したと判定し警報を発するようにした居眠り警報装置に関する技術が記載されている。
そのため、ユーザが車両を運転する前に、睡眠不足を判定することのできる技術が求められていた。
図1は、本実施形態による安全運転管理システム1の構成の一例を示す図である。
安全運転管理システム1は、睡眠データ測定装置2と、車両3と、サーバ4と、ネットワークNWと、を備える。
サーバ4は、ユーザの睡眠が車両3を運転するのに充分である最初の睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とを関連付けて、睡眠充分データを示す睡眠充分フラグと、睡眠状態を解析する際の判定基準として使用することを示す判定フラグとともにデータテーブルに記憶する。睡眠データは、例えば、呼吸回数、脈拍及び脈拍の強さを示すデータである。
また、サーバ4は、ユーザの睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とをネットワークNWを介して受信する度に、判定フラグとともに記憶されている睡眠充分データと、睡眠データ測定装置2が測定したユーザの睡眠データとを比較して、睡眠データ測定装置2が測定したユーザの睡眠状態を解析する。例えば、サーバ4は、判定フラグとともに記憶されている睡眠充分データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれを比較する。そして、サーバ4は、睡眠充分データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれが同一であると判定した場合に、ユーザの睡眠が充分であると判定する。具体的には、サーバ4は、睡眠充分データが含む単位時間当たりの呼吸回数からユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数を減算する。サーバ4は、当該呼吸回数の減算結果である呼吸回数減算結果と、睡眠充分データが含む単位時間当たりの呼吸回数とユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数とが同一であると判定するために設定した呼吸回数しきい値とを比較し、呼吸回数減算結果が呼吸回数しきい値よりも小さい場合に、睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数は睡眠充分データが含む単位時間当たりの呼吸回数と同一であると判定する。また、サーバ4は、睡眠充分データが含む単位時間当たりの脈拍数からユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの脈拍数を減算する。サーバ4は、当該脈拍数の減算結果である脈拍数減算結果と、睡眠充分データが含む単位時間当たりの脈拍数とユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの脈拍数とが同一であると判定するために設定した脈拍数しきい値とを比較し、脈拍数減算結果が脈拍数しきい値よりも小さい場合に、睡眠データが含む単位時間当たりの脈拍数は睡眠充分データが含む単位時間当たりの脈拍数と同一であると判定する。また、サーバ4は、睡眠充分データが含む脈拍の強さからユーザの睡眠毎の睡眠データが含む脈拍の強さを減算する。サーバ4は、当該脈拍の強さの減算結果である脈拍強度減算結果と、睡眠充分データが含む脈拍の強さとユーザの睡眠毎の睡眠データが含む脈拍の強さとが同一であると判定するために設定した脈拍強度しきい値とを比較し、脈拍強度減算結果が脈拍強度しきい値よりも小さい場合に、睡眠データが含む脈拍の強さは睡眠充分データが含む脈拍の強さと同一であると判定する。そして、サーバ4は、睡眠充分データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれがすべて同一であると判定した場合に、ユーザの睡眠が充分であると判定する。また、サーバ4は、睡眠充分データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれが1つでも同一ではないと判定した場合、ユーザの睡眠は充分ではないと判定する。なお、サーバ4は、体動に基づく単位時間当たりの寝返り回数をユーザの睡眠が充分であるか否かの判定に用いるものであってもよい。その場合、サーバ4は、単位時間当たりの寝返り回数が少ない場合にユーザの
睡眠が充分であると判定する。また、サーバ4は、単位時間当たりの寝返り回数が多い場合にユーザの睡眠が充分ではないと判定する。
サーバ4は、ユーザの睡眠が充分であると判定した睡眠データを睡眠充分フラグとともにデータテーブルに記憶する。
さらに、サーバ4は、判定フラグを有する睡眠データを判定基準として、ユーザの車両3を運転する直前の睡眠が車両3を運転するのに充分であるか否かを判定する。サーバ4は、ユーザの睡眠が車両3を運転するのに充分であるか否かの判定結果をネットワークNWを介して車両3に送信する。
安全運転管理システム1において、睡眠データ測定装置2は、ユーザの睡眠データを測定する。また、睡眠データ測定装置2は、ユーザの睡眠データを測定する際に、そのユーザを特定するための睡眠時ユーザ識別情報を測定する。そして、睡眠データ測定装置2は、測定したユーザの睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とをネットワークNWを介してサーバ4に送信する。
サーバ4は、特定した睡眠時ユーザ識別情報と関連付けて記憶しているデータの中から現在から過去の一定時間内のユーザの睡眠データを特定する。例えば、サーバ4は、睡眠時ユーザ識別情報と関連付けて記憶しているデータの中から現在から過去24時間以内の睡眠データを一定時間内取得データとして特定する。
サーバ4は、一定時間内取得データの中から睡眠充分フラグとともに記憶している睡眠データを特定する。そして、サーバ4は、現在から過去の一定時間内にユーザの睡眠が車両3を運転するのに充分であるか否かを判定する。例えば、サーバ4は、一定時間内取得データの中から睡眠充分フラグを有する睡眠データの睡眠時間の合計が8時間以上である場合に、ユーザの睡眠が車両3を運転するのに充分であると判定する。また、サーバ4は、一定時間内取得データの中から睡眠充分フラグを有する睡眠データの睡眠時間の合計が8時間未満である場合に、ユーザの睡眠が車両3を運転するには不充分であると判定する。
サーバ4は、ユーザの睡眠が車両3を運転するのに充分であるか否かの判定結果をネットワークNWを介して車両3に送信する。
まず、本実施形態による睡眠データ測定装置2の構成について説明する。
図2は、本実施形態による睡眠データ測定装置2の構成の一例を示す図である。
睡眠データ測定装置2は、通信部101と、睡眠状態測定部102と、睡眠時ユーザ識別情報取得部103と、制御部104と、記憶部105と、ユーザ情報入力部106と、を備える。
睡眠状態測定部102は、ユーザの睡眠時の脈拍、呼吸、体動などの睡眠データを測定する。
睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、例えば、以下のように睡眠時ユーザ識別情報を取得する。睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、血圧測定部103aと、体温測定部103bと、体重測定部103cと、体組成測定部103dと、体格指数測定部103eと、生体インピーダンス測定部103fと、アセトン濃度測定部103gと、を備える。
血圧測定部103aは、睡眠状態測定部102がユーザの睡眠データを測定する際に、ユーザの血圧を測定する。例えば、血圧測定部103aは、ユーザの血管に当たる位置にマイクを備え、血管の音の変化を読み取ることで血圧を測定する自動血圧計である。
体温測定部103bは、睡眠状態測定部102がユーザの睡眠データを測定する際に、ユーザの体温を測定する。例えば、体温測定部103bは、耳式体温計、赤外線体温計、白金測温抵抗体を用いた温度計などである。
体重測定部103cは、睡眠状態測定部102がユーザの睡眠データを測定する際に、ユーザの体重を測定する。例えば、体重測定部103cは、体重計であり、測定台に備えられた荷重センサ(例えば、ロードセル)が検出した荷重に基づいて、体重を算出する。
体組成測定部103dは、生体インピーダンス測定部103fが測定するユーザの生体インピーダンス、体重測定部103cが測定するユーザの体重及びユーザ情報入力部106で入力されるユーザ情報に基づき、体組成を算出することで測定が行われる。例えば、体組成測定部103dは、生体電気インピーダンス法によって、筋肉や体脂肪を測定する。この際、体組成測定部103dは、マルチ周波数測定やリアクタンステクノロジを用いることにより、高精度に体組成を計測する。
なお、マルチ周波数測定とは、生体組織において、電流がその周波数によって流れる経路が異なるという特性に基づいて、複数の周波数の電流を使い分けることにより生体組織の細胞の詳しい情報を得る測定である。また、リアクタンステクノロジとは、生体組織を構成する細胞内液及び細胞外液を抵抗成分、細胞膜を容量成分として、生体組織を電気的等価回路に表し、その抵抗成分と容量成分とを測定することにより、細胞内液及び細胞外液の情報と、細胞膜の情報とを得る技術である。
体格指数測定部103eは、ユーザの体重と身長とに基づいて、ユーザの体格指数を算出する。体格指数は、BMI(Body Mass Index)と呼ばれる体重と身長のバランスから肥満度を判定する基準である。例えば、体格指数測定部103eは、ユーザがユーザ情報入力部106から睡眠データ測定装置2に入力した身長と、体重測定部103cが測定した体重とを用いて、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」を算出する。
生体インピーダンス測定部103fは、ユーザの生体インピーダンスを測定する。例えば、生体インピーダンス測定部103fは、2つの通電用電極と2つの測定用電極とを備え、2つの通電用電極を介してユーザの体内に微弱な交流電流を印加し、2つの測定用電極を介して電圧(電位差)を検出し、これらに基づいて、ユーザの生体インピーダンスを求めることで測定する。
アセトン濃度測定部103gは、ユーザの呼気ガス中に含まれるアセトン濃度を測定する。例えば、アセトン濃度測定部103gは、第1のガスセンサによって呼気中におけるアセトン成分を含んだガスを検出し、第2のガスセンサによって呼気中におけるアセトン成分以外のガス成分を検出し、これら検出したガス成分の差分に基づいてアセトン濃度を求めることで測定する。
なお、睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、血圧測定部103aと、体温測定部103bと、体重測定部103cと、体組成測定部103dと、体格指数測定部103eと、生体インピーダンス測定部103fと、アセトン濃度測定部103gと、のすべてを備えるものに限定するものではない。睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、血圧測定部103aと、体温測定部103bと、体重測定部103cと、体組成測定部103dと、体格指数測定部103eと、生体インピーダンス測定部103fと、アセトン濃度測定部103gのうち少なくとも1つを備えれば睡眠時ユーザ識別情報を取得することができ、好ましくは、複数備えるとよい。
記憶部105は、睡眠データ測定装置2における処理に必要な種々のデータを記憶する。例えば、記憶部105は、睡眠時ユーザ識別情報取得部103が取得した睡眠時ユーザ識別情報を記憶する。
図3は、本実施形態による車両3の構成の一例を示す図である。
安全運転管理システム1が備える車両3は、ユーザ識別情報入力装置30を備える。
ユーザ識別情報入力装置30は、通信部201と、運転時ユーザ識別情報取得部202と、制御部203と、ユーザ情報入力部204とを備える。
運転時ユーザ識別情報取得部202は、ユーザが車両3を運転する際に、そのユーザを特定するためのユーザの身体の測定情報を運転時ユーザ識別情報として取得する。なお、運転時ユーザ識別情報取得部202は、睡眠時ユーザ識別情報取得部103と同種のユーザ識別情報を適切に取得するものであればどのようなものであってよい。
運転時ユーザ識別情報取得部202は、例えば、以下のように運転時ユーザ識別情報を取得する。運転時ユーザ識別情報取得部202は、血圧測定部202aと、体温測定部202bと、体重測定部202cと、体組成測定部202dと、体格指数測定部202eと、生体インピーダンス測定部202fと、アセトン濃度測定部202gと、を備える。
血圧測定部202aは、ユーザが車両3を運転する際に、ユーザの血圧を測定する。例えば、血圧測定部202aは、マイクを備え、血管の音の変化を読み取ることで血圧を測定する自動血圧計である。
体温測定部202bは、ユーザが車両3を運転する際に、ユーザの体温を測定する。例えば、体温測定部202bは、耳式体温計、赤外線体温計、白金測温抵抗体を用いた温度計などである。
体重測定部202cは、ユーザが車両3を運転する際に、ユーザの体重を測定する。例えば、体重測定部202cは、シートの座面に備えられた荷重センサ(例えば、ロードセル)が検出した荷重に基づいて、体重を算出する。なお、運転者の足が床に接地することで床に運転者の体重の一部が掛かりシートの座面に運転者の全体重が掛からない場合、事前に実験などで求めた荷重センサが検出した荷重と運転者の全体重との相関関係に基づいてユーザの全体重を予測する。
体組成測定部202dは、生体インピーダンス測定部202fが測定するユーザの生体インピーダンス、体重測定部202cが測定するユーザの体重及びユーザ情報入力部204で入力されるユーザ情報に基づき、体組成を測定することで測定が行われる。例えば、体組成測定部202dは、生体電気インピーダンス法によって、筋肉や体脂肪を測定する。この際、体組成測定部202dは、マルチ周波数測定やリアクタンステクノロジを用いることにより、高精度に体組成を計測する。
体格指数測定部202eは、ユーザの体重と身長とに基づいて、ユーザの体格指数を算出する。例えば、体格指数測定部202eは、ユーザがユーザ情報入力部204から車両3に入力した身長と、体重測定部202cが測定した体重とを用いて、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」を算出する。
生体インピーダンス測定部202fは、ユーザの生体インピーダンスを測定する。例えば、生体インピーダンス測定部202fは、2つの通電用電極と2つの測定用電極とをハンドルに備え、ユーザがハンドルを握った際に、2つの通電用電極を介してユーザの体内に微弱な交流電流を印加し、2つの測定用電極を介して電圧(電位差)を検出し、これらに基づいて、ユーザの生体インピーダンスを求めることで測定する。
アセトン濃度測定部202gは、ユーザの呼気ガス中に含まれるアセトン濃度を測定する。例えば、アセトン濃度測定部202gは、第1のガスセンサによって呼気中におけるアセトン成分を含んだガスを検出し、第2のガスセンサによって呼気中におけるアセトン成分以外のガス成分を検出し、これら検出したガス成分の差分に基づいてアセトン濃度を求めることで測定する。
なお、運転時ユーザ識別情報取得部202は、血圧測定部202aと、体温測定部202bと、体重測定部202cと、体組成測定部202dと、体格指数測定部202eと、生体インピーダンス測定部202fと、アセトン濃度測定部202gと、に限定するものではない。運転時ユーザ識別情報取得部202は、血圧測定部202aと、体温測定部202bと、体重測定部202cと、体組成測定部202dと、体格指数測定部202eと、生体インピーダンス測定部202fと、アセトン濃度測定部202gのうち少なくとも1つを備えれば運転時ユーザ識別情報を取得することができ、好ましくは、複数備えると
よい。
図4は、本実施形態によるサーバ4の構成の一例を示す図である。
安全運転管理システム1が備えるサーバ4は、通信部301と、睡眠データ解析部302と、記憶部303と、一定時間内取得データ特定部304と、睡眠不足判定装置5と、制御部306と、を備える。なお、睡眠不足判定装置5は、睡眠不足判定部305を備える。
睡眠データ解析部302は、睡眠データ測定装置2からユーザの睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とをネットワークNWを介して受信する度に、ユーザの睡眠が充分であるか否かを判定し、当該判定結果をユーザの睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とを関連付けて記憶部303に記憶させる。具体的には、睡眠データ解析部302は、判定結果が、睡眠が充分であった場合には、睡眠充分フラグを睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とを関連付けて睡眠充分データとして記憶部303に記憶させる。
そして、一定時間内取得データ特定部304は、運転時ユーザ識別情報と同一の睡眠時ユーザ識別情報を特定する。例えば、一定時間内取得データ特定部304は、運転時ユーザ識別情報が含む血圧と、記憶部303が記憶している各睡眠時ユーザ識別情報が含む血圧とを順に比較し、運転時ユーザ識別情報が含む血圧に最も近い血圧を含む睡眠時ユーザ識別情報を特定する。ここで、一定時間内取得データ特定部304が特定した睡眠時ユーザ識別情報を含むデータテーブルが車両3に搭乗したユーザに対応するデータテーブルであると特定したことになる。
一定時間内取得データ特定部304は、特定した睡眠時ユーザ識別情報と関連付けて記憶部303が記憶している睡眠データの中から過去の一定時間内の睡眠データを特定する。例えば、一定時間内取得データ特定部304は、特定した睡眠時ユーザ識別情報と関連付けて記憶している睡眠データの中から現在から過去24時間以内の睡眠データを特定し、特定した睡眠データを一定時間内取得データとして特定する。
そして、睡眠不足判定部305は、ユーザの睡眠が車両3を運転するのに充分であるか否かの判定結果を車両3に送信する。
図5は、本実施形態によるサーバ4が備える記憶部303が記憶するデータの一例を示す図である。
記憶部303は、ユーザの睡眠が車両3を運転するのに充分である最初の睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とを関連付けて、睡眠充分データを示す睡眠充分フラグと、睡眠状態を解析する際の判定基準として使用することを示す判定フラグとともにデータテーブルに記憶する。図5に示すデータテーブルTBL1の場合、データ1がユーザの睡眠が車両3を運転するのに充分である最初の睡眠データであり、記憶部303は、睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とを関連付けて、睡眠充分データを示す睡眠充分フラグ“1”と、睡眠状態を解析する際の判定基準として使用することを示す判定フラグ“1”とともにデータテーブルTBL1に記憶する。
サーバ4において、睡眠データ解析部302は、ユーザの睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とをネットワークNWを介して受信する度に、判定フラグとともに記憶されている睡眠充分データと、睡眠データ測定装置2が測定したユーザの睡眠データとを比較して、睡眠データ測定装置2が測定したユーザの睡眠状態を解析する。例えば、睡眠データ解析部302は、図5に示すデータテーブルTBL1において判定フラグ“1”と睡眠充分フラグ“1”とともに記憶されているデータ1の睡眠充分データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれを比較する。そして、睡眠データ解析部302は、データ1の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれが同一であると判定した場合に、ユーザの睡眠が充分であると判定する。具体的には、睡眠データ解析部302、判定フラグ“1”と睡眠充分フラグ“1”とともに記憶されているデータ1の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数からユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数を減算する。睡眠データ解析部302は、当該呼吸回数の減算結果である呼吸回数減算結果と、データ1の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数とユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数とが同一であると判定するために設定した呼吸回数しきい値とを比較し、呼吸回数減算結果が呼吸回数しきい値よりも小さい場合に、睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数はデータ1の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数と同一であると判定する。また、睡眠データ解析部302は、データ1の睡眠データが含む単位時間当たりの脈拍数からユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの脈拍数を減算する。睡眠データ解析部302は、当該脈拍数の減算結果である脈拍数減算結果と、データ1の睡眠データが含む単位時間当たりの脈拍数とユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの脈拍数とが同一であると判定するために設定した脈拍数しきい値とを比較し、脈拍数減算結果が脈拍数しきい値よりも小さい場合に、睡眠データが含む単位時間当たりの脈拍数はデータ1の睡眠データが含む単位時間当たりの脈拍数と同一であると判定する。また、睡眠データ解析部302は、データ1の睡眠データが含む脈拍の強さからユーザの睡眠毎の睡眠データが含む脈拍の強さを減算する。睡眠データ解析部302は、当該脈拍の強さの減算結果である脈拍強度減算結果と、データ1の睡眠データが含む脈拍の強さとユーザの睡眠毎の睡眠データが含む脈拍の強さとが同一であると判定するために設定した脈拍強度しきい値とを比較し、脈拍強度減算結果が脈拍強度しきい値よりも小さい場合に、睡眠データが含む脈拍の強さはデータ1の睡眠データが含む脈拍の強さと同一であると判定する。そして、睡眠データ解析部302は、データ1の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれがすべて同一であると判定した場合に、ユーザの睡眠が充分であると判定する。
睡眠データ解析部302は、ユーザの睡眠が充分であると判定したユーザの睡眠データと対応する睡眠時ユーザ識別情報とを睡眠充分フラグとともに記憶部303のユーザに対応するデータテーブルTBL1に記憶する。例えば、睡眠データ解析部302は、ユーザの睡眠が充分であると判定したユーザの睡眠データと対応する睡眠時ユーザ識別情報とを、図5に示すデータテーブルTBL1におけるデータ3と4のように、睡眠充分フラグ“1”とともに記憶部303に記憶させる。
また、睡眠データ解析部302は、データ1の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれが1つでも同一ではないと判定した場合、ユーザの睡眠は充分ではないと判定する。
なお、睡眠データ解析部302は、睡眠充分フラグ“1”とともに記憶部303に記憶されている最新の睡眠データを睡眠状態を解析する際の判定基準として使用する睡眠データとしてもよい。例えば、図5に示すデータテーブルTBL1における時刻が時刻データ1、2、3、・・・と時系列となっている場合、睡眠データ解析部302は、データ4の睡眠データを睡眠状態を解析する際の判定基準として使用する睡眠データとし、判定フラグ“1”とともに記憶部303に記憶させてもよい。
図6は、女性と男性の血圧の違いの一例を示す図である。
図6において、縦軸は血圧を示している。
通常、血圧は本人の活動状態によって1日のうちでは変動する。しかしながら、1日において規則的な安定した条件で血圧を測定した場合、毎日の血圧の変動はそれ程大きくはない。図6は、安定した条件で測定した最高血圧と最低血圧を示している。
図6に示すように、女性の最高血圧と最低血圧の範囲と、男性の最高血圧と最低血圧の範囲には違いがある。女性の最高血圧と最低血圧の範囲は、男性の最高血圧と最低血圧の範囲に対して、相対的に低い傾向を示す。
したがって、女性の最高血圧から男性の最高血圧の間の血圧を示した場合、その人は男性である可能性が高い。また、女性の最低血圧から男性の最低血圧の間の血圧を示した場合、その人は女性である可能性が高い。よって、血圧は、ユーザ識別情報に成り得る。
図7において、横軸は時間を示している。また、縦軸は血圧と脈波とを示している。
図7は、最高血圧と最低血圧の測定値と共に、最高血圧と最低血圧を測定する間の脈波の生データを示している。
図7に示すように、年配者の脈波の生データのピーク値は、若者の脈波の生データのピーク値よりも低い傾向を示す。
したがって、年配者の脈波の生データのピーク値と若者の脈波の生データのピーク値との間にしきい値を設定する。そして、脈波の生データのピーク値がしきい値よりも低い場合、その人は年配者であると判定し、脈波の生データのピーク値がしきい値よりも高い場合、その人は若者であると判定することで、年配者と若者とを判定することができる。よって、血圧と脈波は、ユーザ識別情報に成り得る。
図8及び図9は、本実施形態による安全運転管理システム1の処理フローの一例を示す図である。
なお、安全運転管理システム1において、睡眠データ測定装置2、車両3及びサーバ4は、実際にはネットワークNWを介して通信を行っているが、図8及び図9に示す処理フローでは、ネットワークNWを省略している。また、睡眠データ測定装置2、車両3及びサーバ4が行う通信は、実際にはそれぞれの制御部が通信を制御しているが、以下の説明では通信において制御部が制御を行っているものとし、その制御自体の説明は省略する。
ユーザは、睡眠時に睡眠時ユーザ識別情報取得部103の機能を有する装置を身に着けたり、睡眠時ユーザ識別情報取得部103の機能を有する寝具のマット上に乗るなどして、睡眠データ測定装置2が睡眠データを測定する準備をする。なお、ユーザは、ユーザが睡眠データ測定装置2を使用する初回の初期登録時にユーザによる操作に基づいてユーザの識別に使用する情報をユーザ情報入力部106に入力する。例えば、ユーザは、ユーザが睡眠データ測定装置2を使用する初回の初期登録時にユーザによる操作に基づいて入力される氏名や年齢などの情報をユーザ情報入力部106に入力する。また、例えば、ユーザは、ユーザが睡眠データ測定装置2を使用する初回の初期登録時にユーザによる操作に基づいて血圧によるユーザの識別の精度を向上させるために使用する性別の情報をユーザ情報入力部106に入力する。また、例えば、ユーザは、ユーザが睡眠データ測定装置2を使用する初回の初期登録時にユーザによる操作に基づいて体格指数を算出する際に使用する身長の情報をユーザ情報入力部106に入力する。
ユーザが睡眠データ測定装置2を使用する初回の初期登録が完了すると、睡眠データ測定装置2が備える睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、睡眠状態測定部102がユーザの睡眠データを測定する際に、睡眠時ユーザ識別情報を取得する(ステップS1)。例えば、睡眠状態測定部102がユーザの睡眠データを測定する直前に、血圧測定部103aは、睡眠時ユーザ識別情報としてユーザの身体的特徴の1つであるユーザの血圧を測定する。また、例えば、体温測定部103bは、睡眠状態測定部102がユーザの睡眠データ
を測定する際に、ユーザの体温を測定する。また、例えば、体重測定部103cは、ユーザの身体的特徴の1つである睡眠時ユーザ識別情報としてユーザの体重を測定する。また、例えば、体組成測定部103dは、生体インピーダンス測定部103fが測定するユーザの生体インピーダンス、体重測定部103cが測定するユーザの体重及びユーザ情報入力部106で入力されるユーザ情報に基づき、睡眠時ユーザ識別情報としてユーザの身体的特徴の1つである体組成を測定する。また、例えば、体格指数測定部103eは、ユーザの体重と身長とに基づいて、睡眠時ユーザ識別情報としてユーザの身体的特徴の1つであるユーザの体格指数を算出する。また、例えば、アセトン濃度測定部103gは、睡眠時ユーザ識別情報としてユーザの身体的特徴の1つであるユーザの呼気ガス中に含まれるアセトン濃度を測定する。
睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、取得した睡眠時ユーザ識別情報を記憶部105に記憶させる。
睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、睡眠時ユーザ識別情報を取得すると、睡眠時ユーザ識別情報の取得完了を示す睡眠時ユーザ識別情報取得完了信号を睡眠状態測定部102に出力する。
なお、睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、身体的特徴の1つであるユーザの指紋や声紋などを睡眠時ユーザ識別情報として使用してもよい。
睡眠状態測定部102は、睡眠時ユーザ識別情報取得部103が記憶部105に記憶させた睡眠時ユーザ識別情報を記憶部105から読み出す。そして、睡眠状態測定部102は、測定したユーザの睡眠データと読み出した睡眠時ユーザ識別情報とを通信部101を介してサーバ4に送信する(ステップS3)。なお、睡眠状態測定部102は、ユーザによるユーザ情報の登録があった場合、そのユーザ情報を睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報と共にサーバ4に送信する。すると、サーバ4では、そのユーザ情報が示すユーザに対して図5で示したようなデータテーブルTBL1が作成される。
ことができる。
サーバ4において睡眠状態測定部102は、ユーザの睡眠が車両3を運転するのに充分である最初の睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とを関連付けて、睡眠充分データを示す睡眠充分フラグ“1”と、睡眠状態を解析する際の判定基準として使用することを示す判定フラグ“1”とともにユーザ毎のデータテーブルTBL1に記憶する(ステップS4)。
サーバ4が備える睡眠データ解析部302は、睡眠データ測定装置2からネットワークNWを介してユーザの睡眠データと睡眠時ユーザ識別情報とを受信する度に、受信した睡眠時ユーザ識別情報と各ユーザのデータテーブルTBL1における睡眠時ユーザ識別情報とを比較する。そして、睡眠データ解析部302は、受信した睡眠時ユーザ識別情報と同一の睡眠時ユーザ識別情報とを有するデータテーブルTBL1を特定する(ステップS5)。例えば、受信した睡眠時ユーザ識別情報が血圧である場合、睡眠データ解析部302
は、受信した血圧と、各ユーザに対応するデータテーブルTBL1における判定フラグ“1”を有するデータの血圧とを比較する。そして、睡眠データ解析部302は、受信した血圧と、各ユーザに対応するデータテーブルTBL1における判定フラグ“1”を有するデータの血圧との差が設定した差に収まる場合に、受信した睡眠時ユーザ識別情報に対応するユーザのデータテーブルTBL1であると特定する。
そして、睡眠データ解析部302は、特定したデータテーブルTBL1において判定フラグとともに記憶されている睡眠充分データと、睡眠データ測定装置2から受信したユーザの睡眠データとを比較して、睡眠データ測定装置2が測定したユーザの睡眠が充分であるか否かを判定する(ステップS6)。例えば、睡眠データ解析部302は、図5に示すデータテーブルTBL1において判定フラグ“1”と睡眠充分フラグ“1”とともに記憶されているデータ1の睡眠充分データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれを比較する。そして、睡眠データ解析部302は、データ1の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれが同一であると判定した場合、ユーザの睡眠が充分であると判定する(ステップS6、YES)。この場合、睡眠データ解析部302は、睡眠データに対応する睡眠充分フラグを“1”にして(ステップS7)、睡眠データを睡眠時ユーザ識別情報とともに記憶部303に記憶させる(ステップS8)。
また、睡眠データ解析部302は、データ1の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さと、ユーザの睡眠毎の睡眠データが含む単位時間当たりの呼吸回数、単位時間当たりの脈拍数及び脈拍の強さのそれぞれが1つでも同一ではないと判定した場合、ステップS6の処理をユーザの睡眠は充分ではないと判定する(ステップS6、NO)。この場合、睡眠データ解析部302は、ステップS7の処理を行わずに睡眠時ユーザ識別情報とともに記憶部303に記憶させる(ステップS8)。
このように、記憶部303は、ユーザ毎に過去の睡眠データを蓄積する。
ユーザ情報入力部204は、ユーザがユーザ識別情報入力装置30を使用する初回の初期登録時にユーザによる操作に基づいてユーザの識別に使用する情報を取得する。例えば、ユーザ情報入力部204は、ユーザがユーザ識別情報入力装置30を使用する初回の初期登録時にユーザによる操作に基づいて入力される氏名や年齢などの情報を取得する。また、例えば、ユーザ情報入力部204は、ユーザがユーザ識別情報入力装置30を使用する初回の初期登録時にユーザによる操作に基づいて血圧によるユーザの識別の精度を向上させるために使用する性別の情報を取得する。また、例えば、ユーザ情報入力部204は、体格指数を算出する際に使用する身長の情報を取得する。ユーザ情報入力部204は、例えば、タッチパネルやキーボードなどである。
ユーザが睡眠データ測定装置2を使用する初回の初期登録が完了すると、ユーザは、車両3を運転する際に、運転時ユーザ識別情報取得部202のそれぞれを身に着けたり、運転時ユーザ識別情報取得部202を備えるシートに座るなどして、車両3が運転時ユーザ識別情報を取得する準備をする。
そして、車両3が備える運転時ユーザ識別情報取得部202は、ユーザが車両3を運転する際に、運転時ユーザ識別情報を取得する(ステップS9)。例えば、ユーザが車両3を運転する直前に、血圧測定部202aは、運転時ユーザ識別情報としてユーザの身体的特徴の1つであるユーザの血圧を測定する。また、体温測定部202bは、ユーザが車両3を運転する際に、ユーザの体温を測定する。また、体重測定部202cは、ユーザの身体的特徴の1つである運転時ユーザ識別情報としてユーザの体重を測定する。また、体組成測定部202dは、生体インピーダンス測定部202fが測定するユーザの生体インピーダンスに基づき、運転時ユーザ識別情報としてユーザの身体的特徴の1つである体組成を測定する。また、体格指数測定部202eは、ユーザの体重と身長とに基づいて、運転時ユーザ識別情報としてユーザの身体的特徴の1つであるユーザの体格指数を算出する。また、アセトン濃度測定部202gは、運転時ユーザ識別情報としてユーザの身体的特徴
の1つであるユーザの呼気ガス中に含まれるアセトン濃度を測定する。
運転時ユーザ識別情報取得部202は、運転時ユーザ識別情報を取得すると、取得した運転時ユーザ識別情報を通信部301を介してサーバ4に送信する(ステップS10)。
なお、運転時ユーザ識別情報取得部202は、身体的特徴の1つであるユーザの指紋や声紋などを運転時ユーザ識別情報として使用してもよい。
サーバ4が備える一定時間内取得データ特定部304は、ステップS10の処理により、車両3から通信部301を介して、運転時ユーザ識別情報を受信する(ステップS11)。一定時間内取得データ特定部304は、記憶部303から各ユーザに対応するデータテーブルTBL1における睡眠時ユーザ識別情報を読み出す。そして、一定時間内取得データ特定部304は、受信した運転時ユーザ識別情報と、読み出したデータテーブルTBL1における睡眠時ユーザ識別情報のそれぞれとを比較する。そして、一定時間内取得データ特定部304は、運転時ユーザ識別情報と睡眠時ユーザ識別情報との比較結果が、血圧、体温、体重、体組成(体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪、筋肉、骨、体水分、その他の体内成分)、体格指数、生体インピーダンス、呼気ガス中のアセトン濃度のそれぞれに設定した差に収まるか否かを判定する(ステップS12)。
一定時間内取得データ特定部304は、特定した一定時間内取得データを示す一定時間内取得報知情報を睡眠不足判定部305に出力する。
サーバ4がステップS17の処理を行った場合、車両3が備える制御部203は、サーバ4から通信部201を介して運転許可情報を受信する。この場合、制御部203は、ユーザが車両3を運転できるように制御する(ステップS19)。例えば、制御部203は、車両3におけるすべての操作を受け付けるように制御する。
このようにすれば、安全運転管理システム1は、ユーザが車両3を運転する前に、睡眠不足を判定することができる。
このようにすれば、安全運転管理システム1は、ユーザが車両3を運転する前に、ユーザを認証することができ、睡眠不足のユーザが運転することを禁止することができる。
このようにすれば、安全運転管理システム1は、身体的特徴の種類を増やせばユーザ認証の確度が向上する。
このようにすれば、安全運転管理システム1は、ユーザが車両3を運転する際の睡眠が不充分である場合、ユーザが車両3を運転することを禁止することができる。
このようにすれば、運転者が睡眠する場所と運転する場所の異なる場所で認証を行う必要があり、同一人物が異なる場所にいなければならないということによりなりすましを防止することができる。
また、安全運転管理システム1は、身体的特徴として、ユーザの血圧、体温、体重、体組成(体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪、筋肉、骨、体水分、その他の体内成分)、体格指数、生体インピーダンス、呼気ガス中のアセトン濃度のすべてを用いるものに限定するものではない。安全運転管理システム1は、適切な判定処理が行われる限りどのような身体的特徴を用いてもよい。
また、睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、睡眠データ測定装置2に備えられるものに限定するものではない。例えば、睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、睡眠データ測定装置2とは別の装置であってもよい。
また、睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、別の装置が測定したユーザの身体の測定情報を入力デバイスを介して取得するものであってもよい。例えば、睡眠時ユーザ識別情報取得部103は、ユーザの身体の測定情報をキーボードを介して情報を入力されることにより取得するものであってもよい。
また、運転時ユーザ識別情報取得部202は、別の装置が測定したユーザの身体の測定情報を入力デバイスを介して取得するものであってもよい。例えば、運転時ユーザ識別情報取得部202は、ユーザの身体の測定情報をキーボードを介して情報を入力されることにより取得するものであってもよい。
2・・・睡眠データ測定装置
3・・・車両
4・・・サーバ
5・・・睡眠不足判定装置
30・・・ユーザ識別情報入力装置
101、201、301・・・通信部
102・・・睡眠状態測定部
103・・・睡眠時ユーザ識別情報取得部
103a、202a・・・血圧測定部
103b、202b・・・体温測定部
103c、202c・・・体重測定部
103d、202d・・・体組成測定部
103e、202e・・・体格指数測定部
103f、202f・・・生体インピーダンス測定部
103g、202g・・・アセトン濃度測定部
104、203、306・・・制御部
105、303・・・記憶部
106、204・・・ユーザ情報入力部
302・・・睡眠データ解析部
304・・・一定時間内取得データ特定部
305・・・睡眠不足判定部
NW・・・ネットワーク
Claims (14)
- ユーザの睡眠時に測定される睡眠データを測定する睡眠データ測定部と、
前記ユーザの車両の運転開始のため搭乗した時から過去の一定時間内に前記睡眠データ測定部によって測定された前記睡眠データである一定時間内睡眠データを特定し、前記一定時間内睡眠データの中から前記車両を運転するための基準を満たす睡眠状態となっている時間の合計に基づいて、前記ユーザの睡眠が前記車両を運転するのに充分であるか否かを判定する睡眠不足判定部と、
を備える、安全運転管理システム。 - 前記ユーザの前記睡眠データを取得する際に、身体の測定情報に基づいて前記ユーザを識別する睡眠時ユーザ識別情報取得部と、
前記ユーザが車両を運転する際に、前記身体の測定情報と同種の身体の測定情報に基づいて前記ユーザを識別する運転時ユーザ識別情報取得部と、
を備える、請求項1に記載の安全運転管理システム。 - 前記睡眠不足判定部が前記ユーザの睡眠が車両を運転するのに充分でないと判定した場合に、前記ユーザが前記車両を運転できないよう前記車両を制御する制御部、
を備える、請求項1または請求項2に記載の安全運転管理システム。 - 前記睡眠不足判定部は、前記ユーザが車両を運転する際に、前記一定時間内睡眠データの中から前記車両を運転するための基準を満たす睡眠状態となっている時間の合計に基づいて、前記ユーザの睡眠が前記車両を運転するのに充分であるか否かを判定する、請求項1から3のいずれか1項に記載の安全運転管理システム。
- 前記睡眠不足判定部は、前記車両を運転するための基準を満たす睡眠状態である時間の前記睡眠データに、前記車両を運転するための基準を満たす睡眠状態であることを示す睡眠充分情報を関連付ける、請求項1から4のいずれか1項に記載の安全運転管理システム。
- 前記睡眠不足判定部は、前記睡眠充分情報が関連付けられた前記睡眠データと、前記一定時間内睡眠データと、の比較結果を用いて、前記一定時間内睡眠データの中から車両を運転するための基準を満たす睡眠状態となっている時間の合計を算出する、請求項5に記載の安全運転管理システム。
- 前記睡眠充分情報が関連付けられた前記睡眠データを格納する記憶部を備える、請求項5又は6に記載の安全運転管理システム。
- 前記一定時間内睡眠データの中から前記車両を運転するための基準を満たす睡眠状態となっている時間の合計は、前記ユーザの睡眠が充分であると判定された前記睡眠データの睡眠時間の合計である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の安全運転管理システム。
- 前記睡眠不足判定部は、前記ユーザの睡眠が車両を運転するのに充分であるとされて睡眠状態を解析する際の判定基準として使用するために記憶されている前記睡眠データが含む呼吸及び脈拍と、前記睡眠データ測定部が測定した前記ユーザの前記睡眠データが含む呼吸及び脈拍とを比較することで、前記一定時間内睡眠データの中から前記ユーザの睡眠が充分である前記睡眠データを判定する、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の安全運転管理システム。
- 前記睡眠不足判定部は、前記車両を運転するための基準を満たす睡眠状態となっている時間の合計が所定時間以上であると判定した場合、前記ユーザは前記車両を運転してよいと判定する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の安全運転管理システム。
- 睡眠データ測定装置、サーバ及び車両がネットワークを介して通信を行い、
睡眠データ測定装置は、前記睡眠データ測定部を備え、
前記サーバは、前記睡眠不足判定部を備え、
前記車両は、前記睡眠不足判定部が前記ユーザの睡眠が車両を運転するのに充分でないと判定した場合に、前記ユーザが前記車両を運転できないよう前記車両を制御する制御部を備える、請求項1から請求項10の何れか1項に記載の安全運転管理システム。 - ユーザの車両の運転開始のため搭乗した時から過去の一定時間内に睡眠データ測定部によって測定された前記睡眠データである一定時間内睡眠データを特定する特定部と、
前記一定時間内睡眠データの中から前記車両を運転するための基準を満たす睡眠状態となっている時間の合計に基づいて、前記ユーザの睡眠が前記車両を運転するのに充分であるか否かを判定する睡眠不足判定部と、
を備える、睡眠不足判定装置。 - ユーザの睡眠時に測定される睡眠データを測定する第1工程と、
前記ユーザの車両の運転開始のため搭乗した時から過去の一定時間内に測定された前記睡眠データである一定時間内睡眠データを特定し、前記一定時間内睡眠データの中から前記車両を運転するための基準を満たす睡眠状態となっている時間の合計に基づいて、前記ユーザの睡眠が前記車両を運転するのに充分であるか否かを判定する第2工程と、
を有する制御方法。 - ユーザの睡眠時に測定される睡眠データを測定する睡眠データ測定部を備える安全運転管理システムのコンピュータを、
前記ユーザの車両の運転開始のため搭乗した時から過去の一定時間内に前記睡眠データ測定部によって測定された前記睡眠データである一定時間内睡眠データを特定し、前記一定時間内睡眠データの中から前記車両を運転するための基準を満たす睡眠状態となっている時間の合計に基づいて、前記ユーザの睡眠が前記車両を運転するのに充分であるか否かを判定する睡眠不足判定部と、
して機能させるための、プログラム。
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