JP6821479B2 - 塑性加工用素材、塑性加工体及び熱伝導体 - Google Patents

塑性加工用素材、塑性加工体及び熱伝導体 Download PDF

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Description

本発明は、アルミニウム−炭素粒子複合材製の塑性加工用素材、塑性加工体及び熱伝導体に関する。
なお本明細書及び特許請求の範囲では、「アルミニウム」の語は、特に文中に記載した場合を除き、純アルミニウム及びアルミニウム合金の双方を含む意味で用いられる。
アルミニウムマトリックスと当該マトリックス中に分散した炭素粒子(例:炭素繊維)とを含むアルミニウム−炭素粒子複合材は、一般に高い熱伝導性を有しており、高い熱伝導性が要求される部材の材料としての利用が期待されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の複合材では、複合材中の炭素粒子の含有率は複合材の全体に亘って同じ(一定)であった。
特開2005−200676号公報
而して、熱を所定部位から別の所定部位へと伝導する熱伝導体には一般に高い熱伝導性が要求される。そこで、この熱伝導体を上述した複合材製の塑性加工用素材によって形成することが考えられる。
しかしながら、この場合、素材を所望する熱伝導体の形状に形成するために素材の塑性加工予定部に曲げ加工等の塑性加工を施すと、その塑性加工部に割れが発生し易かった。
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、高い塑性加工性を有する塑性加工予定部を備えたアルミニウム−炭素粒子複合材製の塑性加工用素材、並びに塑性加工部の割れが抑制された塑性加工体及び熱伝導体を提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] アルミニウムマトリックスと前記マトリックス中に分散した炭素粒子とを含むアルミニウム−炭素粒子複合材製の塑性加工用素材であって、
塑性加工が施される塑性加工予定部と、塑性加工が施されない非塑性加工予定部とを備え、
前記塑性加工予定部における炭素粒子の含有率が前記非塑性加工予定部の少なくとも一部における炭素粒子の含有率よりも低い塑性加工用素材。
[2] 前記塑性加工予定部における炭素粒子の含有率が30体積%未満である前項1記載の塑性加工用素材。
[3] 前記塑性加工予定部における炭素粒子の含有率が前記非塑性加工予定部の前記少なくとも一部における炭素粒子の含有率よりも10体積%以上低い前項1又は2記載の塑性加工用素材。
[4] 前項1〜3のいずれかに記載の塑性加工用素材の塑性加工予定部に塑性加工が施されている塑性加工体。
[5] 前項1〜3のいずれかに記載の塑性加工用素材で形成されるとともに、前記素材の塑性加工予定部に塑性加工が施されており、
受熱部と放熱部を備え、
前記受熱部及び前記放熱部のうち少なくとも一方が前記素材の非塑性加工予定部の少なくとも一部で形成されている熱伝導体。
本発明は以下の効果を奏する。
前項[1]では、アルミニウム−炭素粒子複合材製の塑性加工用素材の塑性加工予定部における炭素粒子の含有率が素材の非塑性加工予定部の少なくとも一部における炭素粒子の含有率よりも低いので、素材の塑性加工予定部は高い塑性加工性を有している。したがって、塑性加工予定部に塑性加工を施すことによる塑性加工部の割れを抑制することができる。
ここで、素材の塑性加工予定部に施す塑性加工は限定されるものでなく、具体的には塑性加工として、曲げ加工、各種絞り加工(例:カップ絞り加工、浅絞り加工、深絞り加工)、かしめ加工(例:かしめ止め加工、巻き締め加工)などが挙げられる。
前項[2]では、素材の塑性加工予定部における炭素粒子の含有率が30体積%未満であることにより、塑性加工予定部の塑性加工性を確実に高めることができる。これにより、塑性加工部の割れを確実に抑制することができる。
前項[3]では、素材の塑性加工予定部における炭素粒子の含有率が非塑性加工予定部の少なくとも一部における炭素粒子の含有率よりも10体積%以上低いことにより、塑性加工予定部の塑性加工性を確実に高めることができる。これにより、塑性加工部の割れを確実に抑制することができる。
前項[4]では、塑性加工体が前項[1]〜[3]のいずれかに記載の塑性加工用素材の塑性加工予定部に塑性加工が施されたものであることにより、塑性加工体を形成する際に前項[1]〜[3]のいずれかの効果と同様の効果を奏する。
前項[5]では、熱伝導体が前項[1]〜[3]のいずれかに記載の塑性加工用素材で形成されるとともに、素材の塑性加工予定部に塑性加工が施されたものであることにより、熱伝導体を形成する際に前項[1]〜[3]のいずれかの効果と同様の効果を奏する。
さらに、熱伝導体の受熱部及び放熱部のうち少なくとも一方が素材の非塑性加工予定部の少なくとも一部で形成されているので、当該少なくとも一方は高い熱伝導性を有している。したがって、熱伝導体は高い熱伝導性を有している。
図1は、本発明の第1実施形態に係る塑性加工用素材の概略断面図である。 図2は、同素材を曲げ加工して形成された熱伝導体の概略断面図である。 図3は、複数の塗工箔を積層する途中の状態の概略斜視図である。 図4は、積層体を加熱焼結する途中の状態の概略図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る塑性加工用素材の概略断面図である。 図6は、同素材を曲げ加工して形成された熱伝導体の概略断面図である。 図7は、複数の第1塗工箔と複数の第2塗工箔を積層する途中の状態の概略斜視図である。 図8は、本発明の第3実施形態に係る塑性加工用素材の概略断面図である。 図9は、同素材を曲げ加工して形成された熱伝導体の概略断面図である。 図10は、複数の塗工箔を積層する途中の状態の概略斜視図である。 図11は、本発明の第4実施形態に係る塑性加工用素材の概略平面図である。 図12は、同素材を絞り加工して形成された絞り加工体の概略斜視図である。 図13は、本発明の第5実施形態に係る塑性加工用素材の塑性加工予定部にかしめ止め加工が施された状態の概略斜視図である。
次に、本発明の幾つかの実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1〜4は、本発明の第1実施形態を説明する図である。これらの図では、本第1実施形態に係る塑性加工用素材及び熱伝導体の構成を理解し易くするため、素材及び熱伝導体の断面に付される斜線は省略されている。
図1に示すように、本第1実施形態の塑性加工用素材1は、アルミニウム基炭素粒子複合材であり、詳述するとアルミニウムマトリックス2と炭素粒子(ドットで示す)3とを含むアルミニウム−炭素粒子複合材製である。複合材のマトリックス2中には多数の炭素粒子3が分散している。
この素材1は、板状のものであり、詳述すると平板状のものである。そして、素材1に部分的に塑性加工が施されることにより、図2に示すように塑性加工体としての熱伝導体11を形成するものである。したがって、この素材1は詳述すると熱伝導体形成用素材として用いられるものである。
熱伝導体11は、同図に示すように、例えば断面略V字状(断面略L字状を含む)のものであり、受熱部14と放熱部15を備えている。受熱部14及び放熱部15はそれぞれ熱伝導体11の長さ方向の一端部及び他端部からなる。なお、熱伝導体11の長さ方向とは、熱伝導体11における熱を伝導する方向である。
図1及び2中の符号「41」は発熱体(例:発熱性デバイス)であり、図2中の符号「42」は放熱体(例:ヒートシンク)である。
発熱体41は熱伝導体11の受熱部14(詳述すると受熱部14の厚さ方向の片側の表面)に熱的に接触して設置され、放熱体42は熱伝導体11の放熱部15(詳述する放熱部15の厚さ方向の片側の表面)に熱的に接触して設置される。発熱体41の熱は熱伝導体11の受熱部14で受けられて受熱部14から放熱部15へ伝導する。そして、熱が放熱部15から放熱体42へ伝導して放熱体42から放散される。
図1に示すように、素材1は、塑性加工としての曲げ加工が施される塑性加工予定部5と、塑性加工としての曲げ加工が施されない少なくとも一つの非塑性加工予定部6とを備えている。
素材1の塑性加工予定部5は、素材1に部分的に設けられており、詳述すると素材1の長さ方向の中間部に設けられている。
素材1の非塑性加工予定部6は、素材1に部分的に設けられており、詳述すると素材1の塑性加工予定部5以外の部位からなり、即ち素材1の塑性加工予定部5よりも一端側の部位及び他端側の部位からなる。
素材1の塑性加工予定部5よりも一端側の部位からなる非塑性加工予定部6A(これを「第1非塑性加工予定部6A」という)は、熱伝導体11の受熱部14に対応する部位7(これを「受熱部対応部7」という)を含んでいる。
素材1の塑性加工予定部5よりも他端側の部位からなる非塑性加工予定部6B(これを「第2非塑性加工予定部6B」という)は、熱伝導体11の放熱部15に対応する部位8(これを「放熱部対応部8」という)を含んでいる。
そして、素材1の塑性加工予定部5にプレス曲げ加工等の所定の曲げ加工手段により曲げ加工が局部的に施されることにより、図2に示すように素材1が塑性加工予定部5にて断面略V字状に局部的に屈曲しており、これにより、所望する熱伝導体11が形成されている。
熱伝導体11において、素材1の塑性加工予定部5自体は断面略円弧状に屈曲しており、これにより、熱伝導体11の長さ方向の中間部に塑性加工部としての曲げ加工部12が形成されている。第1非塑性加工予定部6A及び第2非塑性加工予定部6Bはそれぞれ屈曲しておらず略平板状に維持されており、両部位6A、6Bは曲げ加工部12を介して断面略V字状に一体に繋がっている。
次に、素材1の材料である複合材について以下に説明する。
複合材は、上述したようにアルミニウム−炭素粒子複合材であり、その種類は限定されるものでない。特に炭素粒子3は高い熱伝導性を有し且つアルミニウムとの複合化が容易であるものであることが望ましい。具体的には、炭素粒子3は、炭素繊維、カーボンナノチューブ、グラフェン、天然黒鉛粒子及び人造黒鉛粒子からなる群より選択される少なくとも一種であることが望ましく、更に、炭素繊維、カーボンナノチューブ、グラフェン及び天然黒鉛粒子からなる群より選択される少なくとも一種であることがより望ましい。
炭素繊維としては、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維などが好適に用いられる。
カーボンナノチューブとしては、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、気相成長炭素繊維(VGCF(登録商標)を含む)などが好適に用いられる。
グラフェンとしては、単層グラフェン、多層グラフェンなどが好適に用いられる。
天然黒鉛粒子としては、鱗片状黒鉛粒子(特に、高熱伝導性鱗片状黒鉛粒子)などが好適に用いられる。
人造黒鉛粒子としては、異方性黒鉛粒子、熱分解黒鉛粒子などが好適に用いられる。
炭素粒子3の大きさは限定されるものではなく、例えば平均粒子径が1μm〜3mmの炭素粒子3が用いられる。具体的には、炭素粒子3が炭素繊維である場合、短炭素繊維が好適に用いられ、特に平均繊維長が10μm〜2mmの短炭素繊維が好適に用いられる。炭素粒子3がカーボンナノチューブである場合、平均長さが1〜10μmのカーボンナノチューブが特に好適に用いられる。炭素粒子3が天然黒鉛粒子又は人造黒鉛粒子である場合、平均粒子径が10μm〜3mmの天然黒鉛粒子又は人造黒鉛粒子が特に好適に用いられる。
マトリックス2として用いられるアルミニウムの種類は限定されるものではない。特にアルミニウムは高い熱伝導性を有するものであることが望ましく、詳述すると純度99%以上の純アルミニウムであることが特に望ましい。
素材1において、塑性加工予定部5における炭素粒子3の含有率(詳述すると炭素粒子3の体積含有率)V1fは、非塑性加工予定部6(6A、6B)の所定部位7、8における炭素粒子3の含有率(詳述すると炭素粒子3の体積含有率)V2fよりも低くなっており、即ちV1fは「V1f<V2f」の関係を満足している。換言すると、非塑性加工予定部6(6A、6B)の所定部位7、8における炭素粒子3の含有率V2fは、塑性加工予定部5における炭素粒子3の含有率V1fよりも高くなっている。なお、V1f及びV2fの単位はそれぞれ「体積%」である。
ここで本第1実施形態では、素材1の非塑性加工予定部6(6A、6B)の所定部位7、8は、高い熱伝導性が要求される部位であって当該非塑性加工予定部6(6A、6B)の少なくとも一部からなり、詳述すると受熱部対応部7と放熱部対応部8である。
本第1実施形態では、非塑性加工予定部6(6A、6B)における炭素粒子3の含有率は、当該非塑性加工予定部6(6A、6B)の全体に亘って略同じ(略一定)である。したがって、非塑性加工予定部6(6A、6B)の所定部位7、8における炭素粒子3の含有率V2fは、非塑性加工予定部6(6A、6B)の全体に亘って略同じ(略一定)である。
本第1実施形態の素材1では、上述したように、V1fがV2fよりも低いので、素材1の塑性加工予定部5は高い曲げ加工性(高い塑性加工性)を有している。したがって、塑性加工予定部5に曲げ加工を施すことによる曲げ加工部12の割れを抑制することができる。
V1fの望ましい範囲について以下に説明する。
塑性加工予定部5の曲げ加工性(塑性加工性)を高めるためには、V1fはなるべく低い方が望ましく、具体的には30体積%未満であることが望ましく、特に15体積%未満であることが良い。V1fが30体積%未満(特に15体積%未満)であることにより、塑性加工予定部5の曲げ加工性を確実に高めることができる。本第1実施形態では、V1fは0体積%である。
一方、塑性加工予定部5の熱伝導性を高めるためには、V1fはなるべく高い方が望ましく、具体的には15体積%以上であることが望ましく、特に30体積%以上であることが良い。V1fが15体積%以上(特に30体積%以上)であることにより、塑性加工予定部5の熱伝導性を確実に高めることができる。ここで、V1fが45体積%を超えると塑性加工予定部5の曲げ加工性がかなり低くなることから、V1fは45体積%以下であることが望ましい。
したがって、塑性加工予定部5の曲げ加工性と熱伝導性をともに高めるためには、V1fは15体積%以上30体積%未満であることが特に望ましい。
さらに、V1fはV2fよりも10体積%以上低いことが望ましく、即ちV1fは「V1f≦V2f−10体積%」の関係を満足していることが望ましい。V1fがV2fよりも10体積%以上低い場合、塑性加工予定部5の曲げ加工性を更に確実に高めることができ、これにより曲げ加工部12の割れを更に確実に抑制することができる。特にV1fはV2fよりも15体積%以上低いことが望ましい。
V2fの下限は限定されるものではないが、特に30体積%以上に設定されることが、非塑性加工予定部6の熱伝導率を確実に高めうる点で望ましい。V2fの上限は限定されるものではなく、通常、45体積%未満に設定される。
素材1の製造方法は限定されるものではない。例えば、その製造方法として、アルミニウム箔上に炭素粒子層が塗工されてなる複数の塗工箔を積層状態で焼結一体化することにより素材1を製造する方法(この製法を説明の便宜上「塗工箔積層焼結法」という)、及び、アルミニウム粒子(例:アルミニウム粉末)と炭素粒子(例:炭素粉末)との混合物を焼結することにより素材1を製造する方法(この製法を説明の便宜上「粉末焼結法」という)が挙げられる。
前者の製造方法により素材1を製造する場合について、図3及び4を参照して以下に説明する。
図3に示すように、アルミニウム箔21の厚さ方向の両表面のうち少なくとも一方の表面を塗工予定表面24とする。本第1実施形態では、塗工予定表面24はアルミニウム箔21の厚さ方向の片側の表面である。この塗工予定表面24における素材1の非塑性加工予定部6(6A、6B)に対応する領域26(26A、26B)だけに炭素粒子層22を塗工(形成)することにより塗工箔23を得る。したがって、得られた塗工箔23では、アルミニウム箔21の塗工予定表面24における素材1の塑性加工予定部5に対応する領域25には炭素粒子層22は塗工(形成)されていない。
炭素粒子層22の塗工方法(形成方法)は限定されるものではない。例えば、炭素粒子3とバインダ(例:樹脂バインダ)22aとバインダ22a用溶剤(図示せず)とを含む塗工液(図示せず)を、塗工予定表面24の上記領域26(26A、26B)だけに塗工装置(例:ロールコーター)等の所定の塗工手段によって塗工し乾燥することにより、炭素粒子層22を塗工(形成)する方法が挙げられる。
次いで、複数の塗工箔23を積層することにより積層体28を形成する。その後、図4に示すように、積層体28を所定の焼結装置により加熱焼結することにより、複数の塗工箔23を一括して接合一体化(焼結一体化)する。これにより、上述した本第1実施形態の平板状の素材1が得られる。
積層体28の焼結方法は限定されるものではなく、真空ホットプレス法、放電プラズマ焼結法(SPS法)、熱間静水圧焼結法(HIP法)等が用いられる。
例えば、図4に示すように、加圧加熱焼結装置(例:真空ホットプレス装置、放電プラズマ焼結装置)31の焼結室32内に積層体28を配置し、焼結装置31によって所定の焼結雰囲気中にて積層体28をその厚さ方向(即ち塗工箔23の積層方向)に加圧しながら所定の焼結条件で加熱することにより、積層体28を焼結し、これにより複数の塗工箔23を一括して接合一体化する。
積層体28への加圧は、例えば、焼結装置31に備えられた一対のパンチ33、33で積層体28をその厚さ方向に挟んで加圧することにより行われる。
焼結装置31として真空ホットプレス装置を用いた積層体28の焼結条件は以下のとおりである。
積層体28を焼結するための積層体28の加熱温度、即ち積層体28の焼結温度は例えば450〜640℃、積層体28の焼結時間(即ち焼結温度の保持時間)は例えば10〜300min、及び、積層体28への加圧力は例えば1〜40MPaにそれぞれ設定される。
積層体28中に存在するバインダ22a(図3参照)は、積層体28の温度が略室温から積層体28の焼結温度まで上昇するように積層体28を加熱する途中で昇華、分散等により消失して積層体28から除去される。
積層体28が上述のように加熱されることにより、アルミニウム箔21のアルミニウム材料の一部が炭素粒子層22内に浸透して炭素粒子層22内に存在する微細な空隙(例:炭素粒子層22中の炭素粒子3間の隙間)に充填されて、当該隙間が略消滅する、これにより、素材1の密度が上昇するとともに素材1の強度が向上する。
また、上述のように、アルミニウム箔21のアルミニウム材料の一部が炭素粒子層22内に浸透することによって、各炭素粒子層22中の炭素粒子3は素材1のアルミニウムマトリックス2中に素材1の表面に平行な方向に分散した状態になり、即ち各炭素粒子層22は炭素粒子分散層になる。
素材1から熱伝導体11を形成する場合は、所定の曲げ加工装置(例:プレス曲げ加工装置)によって素材1の塑性加工予定部5に局部的に曲げ加工を施し、素材1を断面略V字状に塑性加工予定部5にて屈曲する。これにより上述した熱伝導体11が得られる。
この曲げ加工の際、素材1の塑性加工予定部5における炭素粒子3の含有率V1fは局部的に低くなっているから、曲げ加工部12の割れを抑制することができる。特に、本第1実施形態では、V1fは0体積%であるから、素材1の塑性加工予定部5は優れた曲げ加工性を有しており、曲げ加工部12の割れを更に確実に抑制することができる。
図5〜7は、本発明の第2実施形態を説明する図である。これらの図では、上記第1実施形態の素材1及び熱伝導体(塑性加工体)11の要素と同じ作用を奏する要素には、上記第1実施形態の素材1及び熱伝導体11の要素に付された符号に100を加算した符号が付されている。さらに、これらの図では、本第2実施形態に係る塑性加工用素材101及び熱伝導体111の構成を理解し易くするため、素材101及び熱伝導体111の断面に付される斜線は省略されている。以下、本第2実施形態について上記第1実施形態との相異点を中心に説明する。
図5に示すように、本第2実施形態の素材101では、素材101の塑性加工予定部105における炭素粒子103の含有率V1fは0体積%よりも高く、且つ、素材101の非塑性加工予定部106(106A、106B)の所定部位107、108における炭素粒子103の含有率V2fよりも低くなっており、即ちV1fは「0体積%<V1f<V2f」の関係を満足している。
素材101の非塑性加工予定部106(106A、106B)の所定部位107、108は、熱伝導体111(図6を見よ)の受熱部114に対応する部位107(受熱部対応部107)と放熱部115に対応する部位108(放熱部対応部108)である。
素材101を製造する方法は限定されるものではない。例えば、その製造方法として、塗工箔積層焼結法により素材101を製造する場合について、図7を参照して以下に説明する。
アルミニウム箔121の塗工予定表面124における、素材101の非塑性加工予定部106(106A、106B)に対応する領域126(126A、126B)だけに炭素粒子層122が塗工(形成)されてなる第1塗工箔123Aと、アルミニウム箔121の塗工予定表面124にその全体に亘って炭素粒子層122が塗工(形成)されてなる第2塗工箔123Bとを、それぞれ複数準備する。
そして、複数の第1塗工箔123Aと複数の第2塗工箔123Bを積層することにより積層体128を形成する。第1塗工箔123Aと第2塗工箔123Bとの積層枚数比や積層順序は限定されるものではなく、例えば、図7に示すように第1塗工箔123Aと第2塗工箔123Bを1:1の枚数比で交互に積層しても良いし、あるいは図示していないが第1塗工箔123Aと第2塗工箔123Bを1:2〜10の枚数比で積層しても良い。
次いで、積層体128を上記第1実施形態と同様の焼結方法により焼結し、これにより図5に示した平板状の素材101を得る。
素材101から熱伝導体111を形成する場合は、例えば、上記第1実施形態と同じ曲げ加工方法により素材101の塑性加工予定部105に局部的に曲げ加工を施し、素材101を断面略V字状に塑性加工予定部105にて屈曲する。これにより図6に示した熱伝導体111が得られる。
この曲げ加工の際、素材101の塑性加工予定部105における炭素粒子103の含有率V1fは局部的に低くなっているから、曲げ加工部112の割れを抑制することができる。
さらに、素材101の塑性加工予定部105における炭素粒子103の含有率V1fは0体積%ではなく、塑性加工予定部105には炭素粒子103が少し含まれている。したがって、熱伝導体111の曲げ加工部112における、受熱部114から放熱部115への熱伝導方向の熱伝導率は、上記第1実施形態の熱伝導体11の曲げ加工部12のそれよりも高くなっている。そのため、熱伝導体111は上記第1実施形態の熱伝導体11よりも高い熱伝導性を有している。
図8〜10は、本発明の第3実施形態を説明する図である。これらの図では、上記第1実施形態の素材1及び熱伝導体(塑性加工体)11の要素と同じ作用を奏する要素には、上記第1実施形態の素材1及び熱伝導体11の要素に付された符号に200を加算した符号が付されている。さらに、これらの図では、本第3実施形態に係る塑性加工用素材201及び熱伝導体211の構成を理解し易くするため、素材201及び熱伝導体211の断面に付される斜線は省略されている。以下、本第3実施形態について上記第1実施形態との相異点を中心に説明する。
図8に示すように、本第3実施形態の素材201では、素材201の塑性加工予定部205における炭素粒子203の含有率V1fは0体積%である。さらに、素材201の非塑性加工予定部206(206A、206B)のうち第2非塑性加工予定部206Bにおいても炭素粒子203の含有率が0体積%である。他方、第1非塑性加工予定部206Aには炭素粒子203が含まれている。なお、第1非塑性加工予定部206Aは受熱部対応部207を含んでおり、第2非塑性加工予定部206Bは放熱部対応部208を含んでいる。
本第3実施形態では、素材201の非塑性加工予定部206の所定部位207は、第1非塑性加工予定部206Aの受熱部対応部207である。
素材201を製造する方法は限定されるものではない。例えば、その製造方法として、塗工箔積層焼結法により素材201を製造する場合について、図10を参照して以下に説明する。
アルミニウム箔221の塗工予定表面224における、素材201の第1非塑性加工予定部206Aに対応する領域226Aだけに炭素粒子層222が塗工(形成)されてなる塗工箔223を複数準備する。したがって、この塗工箔223では、炭素粒子層222は、アルミニウム箔221の塗工予定表面224における、素材201の塑性加工予定部205に対応する領域225と第2非塑性加工予定部206Bに対応する領域226Bとには塗工(形成)されていない。
そして、複数の塗工箔223を積層することにより積層体228を形成する。
次いで、積層体228を上記第1実施形態と同様の焼結方法により焼結し、これにより図8に示した平板状の素材201を得る。
素材201から熱伝導体211を形成する場合は、例えば、上記第1実施形態と同じ曲げ加工方法により素材201の塑性加工予定部205に局部的に曲げ加工を施し、素材201を断面略V字状に塑性加工予定部205にて屈曲する。これにより図9に示した熱伝導体211が得られる。
本第3実施形態では、素材201の、炭素粒子203を含有した部位が第1非塑性加工予定部206Aの受熱部対応部207であって、当該受熱部対応部207で熱伝導体211の受熱部214が形成されている。したがって、熱伝導体211は少なくとも受熱部214において高い熱伝導性を有している。
なお本発明では、素材201の、炭素粒子203を含有した部位が第1非塑性加工予定部206Aではなく第2非塑性加工予定部206Bの放熱部対応部208であって、当該放熱部対応部208で熱伝導体211の放熱部215が形成されていても良い。この場合、熱伝導体211は少なくとも放熱部215において高い熱伝導性を有するものとなる。
図11及び12は、本発明の第4実施形態を説明する図である。これらの図では、上記第1実施形態の素材1及び熱伝導体(塑性加工体)11の要素と同じ作用を奏する要素には、上記第1実施形態の素材1及び熱伝導体11の要素に付された符号に300を加算した符号が付されている。以下、本第4実施形態について上記第1実施形態との相異点を中心に説明する。
図11に示すように、本第4実施形態の素材301は、アルミニウム−炭素粒子複合材製であって板状のものであり、詳述すると平板状のものである。
素材301の塑性加工予定部305は、素材301の略中央部に設けられており、詳述すると素材301の略中央部における略円形状の領域からなる。素材301の非塑性加工予定部306は、素材301の塑性加工予定部305以外の部位からなり、即ち素材301における塑性加工予定部305よりも外側の周縁部からなる。
そして、素材301はその塑性加工予定部306に塑性加工としての絞り加工(詳述するとカップ絞り加工)が施されることにより、図12に示すように塑性加工体としてのカップ状の絞り加工体311を形成するものである。
絞り加工体311において、素材301の塑性加工予定部305自体はカップ状に屈曲しており、これにより、絞り加工体311の略中央部に塑性加工部としてのカップ状の絞り加工部312が形成されている。非塑性加工予定部306は屈曲しておらず略平板状に維持されており、絞り加工体311のフランジ部を形成している。
素材301の塑性加工予定部305における炭素粒子303の含有率V1fは、素材301の非塑性加工予定部306における炭素粒子303の含有率V2fよりも低くなっている。そのため、素材301の塑性加工予定部305は高い絞り加工性を有している。したがって、塑性加工予定部305に絞り加工を施すことによる絞り加工部312の割れを抑制することができる。
図13は、本発明の第5実施形態を説明する図である。この図では、上記第1実施形態の素材1及び熱伝導体(塑性加工体)11の要素と同じ作用を奏する要素には、上記第1実施形態の素材1及び熱伝導体11の要素に付された符号に400を加算した符号が付されている。以下、第5実施形態について上記第1実施形態との相異点を中心に説明する。
本第5実施形態では、素材401はアルミニウム−炭素粒子複合材製であって板状のものであり、詳述すると平板状のものである。
素材401は、塑性加工としてのかしめ止め加工が施される一つ又は複数(同図では4つ)の塑性加工予定部(クロスハッチングで示す)405と、塑性加工としてのかしめ止め加工が施されない非塑性加工予定部406とを備えている。非塑性加工予定部406は素材401の塑性加工予定部405以外の部位からなる。
そして、素材401はその塑性加工予定部405に塑性加工としてのかしめ止め加工が施されることにより、塑性加工体としての板状の床体411(又は壁体)を形成するものである。
素材401の厚さ方向の片面側には支持板450が素材401に対して重ね合わせ状に配置されている。そして、この重ね合わせ状態で素材401の塑性加工予定部405にかしめ止め加工が局部的に施されることにより、塑性加工体としての床体411(又は壁体)が支持板450に塑性加工部としてのかしめ止め加工部412にてかしめ止められている。
素材401の塑性加工予定部405における炭素粒子の含有率V1fは、素材401の非塑性加工予定部406における炭素粒子の含有率V2fよりも低くなっている。そのため、素材401の塑性加工予定部405は高いかしめ止め加工性を有している。したがって、塑性加工予定部405にかしめ止め加工を施すことによるかしめ止め加工部412の割れを抑制することができる。
以上で本発明の幾つかの実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に変更可能である。
また本発明は、第1〜第5実施形態で適用された技術事項を二つ以上組み合わせて構成しても良い。
本発明は、アルミニウム−炭素粒子複合材製の塑性加工用素材、塑性加工体及び熱伝導体に利用可能である。
1:塑性加工用素材
2:マトリックス
3:炭素粒子
5:塑性加工予定部
6:非塑性加工予定部
7:受熱部対応部
8:放熱部対応部
11:熱伝導体(塑性加工体)
12:曲げ加工部(塑性加工部)
14:受熱部
15:放熱部
21:アルミニウム箔
22:炭素粒子層
23:塗工箔

Claims (5)

  1. アルミニウムマトリックスと前記マトリックス中に分散した炭素粒子とを含むアルミニウム−炭素粒子複合材製の塑性加工用素材であって、
    塑性加工が施される塑性加工予定部と、塑性加工が施されない非塑性加工予定部とを備え、
    前記塑性加工予定部における炭素粒子の含有率が前記非塑性加工予定部の少なくとも一部における炭素粒子の含有率よりも低い塑性加工用素材。
  2. 前記塑性加工予定部における炭素粒子の含有率が30体積%未満である請求項1記載の塑性加工用素材。
  3. 前記塑性加工予定部における炭素粒子の含有率が前記非塑性加工予定部の前記少なくとも一部における炭素粒子の含有率よりも10体積%以上低い請求項1又は2記載の塑性加工用素材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の塑性加工用素材の塑性加工予定部に塑性加工が施されている塑性加工体。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の塑性加工用素材で形成されるとともに、前記素材の塑性加工予定部に塑性加工が施されており、
    受熱部と放熱部を備え、
    前記受熱部及び前記放熱部のうち少なくとも一方が前記素材の非塑性加工予定部の少なくとも一部で形成されている熱伝導体。
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