JP6821471B2 - 光軸調整方法および電子線検査装置 - Google Patents

光軸調整方法および電子線検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6821471B2
JP6821471B2 JP2017036584A JP2017036584A JP6821471B2 JP 6821471 B2 JP6821471 B2 JP 6821471B2 JP 2017036584 A JP2017036584 A JP 2017036584A JP 2017036584 A JP2017036584 A JP 2017036584A JP 6821471 B2 JP6821471 B2 JP 6821471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
measured
shift amount
correction
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017036584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018142472A (ja
Inventor
渡辺 賢治
賢治 渡辺
涼 田島
涼 田島
畠山 雅規
雅規 畠山
健一 末松
健一 末松
健二 寺尾
健二 寺尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2017036584A priority Critical patent/JP6821471B2/ja
Publication of JP2018142472A publication Critical patent/JP2018142472A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6821471B2 publication Critical patent/JP6821471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、電子線検査装置の光軸調整方法および電子線検査装置に関する。
従来の半導体検査装置は、100nmデザインルールに対応した装置と技術であった。しかし、検査対象の試料は、ウエハ、露光用マスク、EUVマスク、NIL(ナノインプリントリソグラフィ)マスクおよび基板と多様化しており、現在は試料が5〜30nmのデザインルールに対応した装置および技術が求められている。すなわち、パターンにおけるL/S(ライン/スペース)またはhp(ハーフピッチ)のノードが5〜30nmの世代に対する対応が求められている。このような試料を検査装置で検査する場合、高分解能を得ることが必要になる。
ここで試料とは、露光用マスク、EUVマスク、ナノインプリント用マスク(およびテンプレート)、半導体ウエハ、光学素子用基板、光回路用基板などである。これらは、パターンを有するものとパターンが無いものとがある。パターンが有るものは、凹凸の有るものと無いものとがある。凹凸の無いパターンは、異なった材料によるパターン形成がなされている。パターンが無いものには、酸化膜がコーティングされているものと、酸化膜がコーティングされていないものとがある。
本件出願人は、試料の表面の性状に応じて変化する二次荷電粒子を捕捉して画像データを形成し、その画像データに基づいて試料の表面に形成されたパターン等を高いスループットで検査する写像投影方式による電子線検査装置を既に提案している(特許文献1参照)。
特開2012−253007号公報
ところで、写像投影方式による電子線検査装置では、複数のレンズが使用されており、光軸調整の作業に長い時間がかかっていた。たとえば、10個のレンズが使用されている電子線検査装置では、その光軸調整の作業は、経験豊富な技術者であっても20〜30時間という長い時間がかかるものであった。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、電子線検査装置において光軸調整の作業に要する時間を大幅に短縮できる光軸調整方法および電子線検査装置を提供することにある。
本発明の第1の態様に係る光軸調整方法は、
電子線検査装置の光軸調整方法であって、
レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とアライナに供給される補正電流または補正電圧との相関関係が予め測定されて記憶装置に記憶されており、
(a)コラム内に電子ビームを生成し、前記レンズをウォブリングし、前記検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定し、
(b)測定されたシフト量を予め定められた収束条件と比較し、
(c)測定されたシフト量が前記収束条件より大きい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記シフト量が小さくなるような補正電流または補正電圧を算出し、算出された補正電流または補正電圧を前記アライナに供給し、(a)からやり直す。
このような態様によれば、レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量が徐々に小さくなるように、アライナに供給される補正電流または補正電圧が、記憶装置に記憶された相関関係に基づいて自動的に調整され得る。これにより、レンズの光軸調整に要する時間を大幅に短縮することができる。さらに、経験豊富な技術者でなくてもだれでも光軸調整を行うことが可能となる。
本発明の第2の態様に係る光軸調整方法は、第1の態様に係る光軸調整方法であって、
前記記憶装置には、前記相関関係が近似曲線で記憶されており、
(c)では、前記測定されたシフト量における前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定されたシフト量との積を、前記アライナの前回の補正電流または補正電圧に加えることで、前記アライナに供給すべき補正電流または補正電圧を算出する。
このような態様によれば、記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、シフト量が小さくなるような補正電流または補正電圧を適切に算出することができる。
本発明の第3の態様に係る光軸調整方法は、
電子線検査装置の光軸調整方法であって、
アパーチャで吸収される吸収電流または前記アパーチャを通過する通過電流とアライナに供給される補正電流または補正電圧との相関関係が予め測定されて記憶装置に記憶されており、
(a)コラム内に電子ビームを生成し、前記アパーチャで吸収される吸収電流または前記アパーチャを通過する通過電流を測定し、
(b)測定された吸収電流または通過電流を予め定められた収束条件と比較し、
(c)測定された吸収電流が前記収束条件より大きい場合または測定された通過電流が前記収束条件より小さい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記吸収電流が小さくなるような補正電流または補正電圧もしくは前記通過電流が大きくなるような補正電流または補正電圧を算出し、算出された補正電流または補正電圧を前記アライナに供給し、(a)からやり直す。
このような態様によれば、アパーチャで吸収される吸収電流が徐々に小さくなるように、アライナに供給される補正電流または補正電圧が、記憶装置に記憶された相関関係に基づいて自動的に調整され得る。これにより、アパーチャの光軸調整に要する時間を大幅に短縮することができる。さらに、経験豊富な技術者でなくてもだれでも光軸調整を行うことが可能となる。
本発明の第4の態様に係る光軸調整方法は、第3の態様に係る光軸調整方法であって、
前記記憶装置には、前記相関関係が近似曲線で記憶されており、
(c)では、前記測定された吸収電流または通過電流に対する前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定された吸収電流または通過電流との積を、前記アライナの前回の補正電流または補正電圧に加えることで、前記アライナに供給すべき補正電流または補正電圧を算出する。
このような態様によれば、記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、吸収電流が小さくなるような補正電流または補正電圧を適切に算出することができる。
本発明の第5の態様に係る光軸調整方法は、
対物レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とステージの位置との相関関係が予め測定されて記憶装置に記憶されており、
(a)コラム内に電子ビームを生成し、前記レンズをウォブリングし、前記検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定し、
(b)測定されたシフト量を予め定められた収束条件と比較し、
(c)測定されたシフト量が前記収束条件より大きい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記シフト量が小さくなるようなステージの位置を算出し、算出された位置に前記ステージを移動し、(a)からやり直す。
このような態様によれば、対物レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量が徐々に小さくなるように、ステージの位置が、記憶装置に記憶された相関関係に基づいて自動的に調整され得る。これにより、対物レンズの光軸調整に要する時間を大幅に短縮することができる。さらに、経験豊富な技術者でなくてもだれでも光軸調整を行うことが可能となる。
本発明の第6の態様に係る光軸調整方法は、第5の態様に係る光軸調整方法であって、
前記記憶装置には、前記相関関係が近似曲線で記憶されており、
(c)では、前記測定されたシフト量に対する前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定されたシフト量との積を、前記ステージの前回の位置に加えることで、前記ステージを移動させるべき位置を算出する。
このような態様によれば、記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、シフト量が小さくなるようなステージの位置を適切に算出することができる。
本発明の第7の態様に係る光軸調整方法は、第2、第4、第6のいずれかの態様に係る光軸調整方法であって、
前記近似曲線は、2次曲線である。
このような態様によれば、(c)での計算量を低減できる。
本発明の第8の態様に係る電子線検査装置は、
電子発生源から放出された電子を試料に導く1次光学系と、
前記試料から放出される2次放出電子を検出器に結像させる2次光学系と、
前記1次光学系および前記2次光学系の動作を制御する制御部と、
を備え、
レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とアライナに供給される補正電流または補正電圧との相関関係が予め測定されて記憶装置に記憶されており、
前記制御部は、
(a)コラム内に電子ビームを生成し、前記レンズをウォブリングし、前記検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定し、
(b)測定されたシフト量を予め定められた収束条件と比較し、
(c)測定されたシフト量が前記収束条件より大きい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記シフト量が小さくなるような補正電流または補正電圧を算出し、算出された補正電流または補正電圧を前記アライナに供給し、(a)からやり直す。
本発明の第9の態様に係る電子線検査装置は、第8の態様に係る電子線検査装置であって、
前記記憶装置には、前記相関関係が近似曲線で記憶されており、
前記制御部は、(c)では、前記測定されたシフト量における前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定されたシフト量との積を、前記アライナの前回の補正電流または補正電圧に加えることで、前記アライナに供給すべき補正電流または補正電圧を算出する。
本発明の第10の態様に係る電子線検査装置は、
電子発生源から放出された電子を試料に導く1次光学系と、
前記試料から放出される2次放出電子を検出器に結像させる2次光学系と、
前記1次光学系および前記2次光学系の動作を制御する制御部と、
を備え、
レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とアライナに供給される補正電流または補正電圧との相関関係が予め測定されて記憶装置に記憶されており、
前記制御部は、
(a)コラム内に電子ビームを生成し、前記アパーチャで吸収される吸収電流または前記アパーチャを通過する通過電流を測定し、
(b)測定された吸収電流または通過電流を予め定められた収束条件と比較し、
(c)測定された吸収電流が前記収束条件より大きい場合または測定された通過電流が前記収束条件より小さい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記吸収電流が小さくなるような補正電流または補正電圧もしくは前記通過電流が大きくなるような補正電流または補正電圧を算出し、算出された補正電流または補正電圧を前記アライナに供給し、(a)からやり直す。
本発明の第11の態様に係る電子線検査装置は、第10の態様に係る電子線検査装置であって、
前記記憶装置には、前記相関関係が近似曲線で記憶されており、
前記制御部は、(c)では、前記測定された吸収電流または通過電流に対する前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定された吸収電流または通過電流との積を、前記アライナの前回の補正電流または補正電圧に加えることで、前記アライナに供給すべき補正電流または補正電圧を算出する。
本発明の第12の態様に係る電子線検査装置は、
電子発生源から放出された電子を試料に導く1次光学系と、
前記試料から放出される2次放出電子を検出器に結像させる2次光学系と、
前記1次光学系および前記2次光学系の動作を制御する制御部と、
を備え、
対物レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とステージの位置との相関関係が予め測定されて記憶装置に記憶されており、
前記制御部は、
(a)コラム内に電子ビームを生成し、前記対物レンズをウォブリングし、前記検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定し、
(b)測定されたシフト量を予め定められた収束条件と比較し、
(c)測定されたシフト量が前記収束条件より大きい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記シフト量が小さくなるようなステージの位置を算出し、算出された位置に前記ステージを移動し、(a)からやり直す。
本発明の第13の態様に係る電子線検査装置は、第12の態様に係る電子線検査装置であって、
前記記憶装置には、前記相関関係が近似曲線で記憶されており、
前記制御部は、(c)では、前記測定されたシフト量に対する前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定されたシフト量との積を、前記ステージの前回の位置に加えることで、前記ステージを移動させるべき位置を算出する。
本発明の第14の態様に係る光軸調整方法は、第9、第11、第13のいずれかの態様に係る光軸調整方法であって、
前記近似曲線は、2次曲線である。
本発明の第15の態様に係るプログラムは
コンピュータを、第8〜第14のいずれかの態様に係る電子線検査装置の制御部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、電子線検査装置において光軸調整の作業に要する時間を大幅に短縮できる。
図1は、一実施の形態に係る電子線検査装置の概略構成を示す図である。 図2は、コラムに生成される電子ビームを説明するための概略図である。 図3は、記憶装置に記憶された相関関係であって、レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とアライナに供給される補正電圧との相関関係の一例を示すグラフである。 図4は、レンズの光軸調整方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、レンズの光軸調整方法の一例に係る装置構成を示す概略図である。 図6は、レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定する工程を説明するための図である。 図7は、記憶装置に記憶された相関関係に基づいてシフト量が小さくなるような補正電圧を算出する工程を説明するための図である。 図8は、本件発明者らによる実際の検証により得られたグラフであって、レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定した回数と測定されたシフト量との関係を示すグラフである。 図9は、アパーチャの光軸調整方法の一例を示すフローチャートである。 図10は、アパーチャの光軸調整方法の一例に係る装置構成を示す概略図である。 図11は、アパーチャの光軸調整方法の変形例を示すフローチャートである。 図12は、アパーチャの光軸調整方法に変形例に係る装置構成を示す概略図である。 図13は、対物レンズの光軸調整方法の一例を示すフローチャートである。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<電子線検査装置の構成>
図1は、一実施の形態に係る電子線検査装置10の概略構成を示す概略図である。
図1に示すように、電子線検査装置10は、コラム11と、電子発生源13と、検出器15と、画像処理装置16と、真空チャンバ14と、ステージ17と、トランスファーチャンバ31と、ロードロック32と、大気搬送系33と、を備えている。これらの各ユニットは、電源/制御系12に接続されている。電源/制御系12は、CPU21に接続されている。CPU21は、メモリからプログラムを読み出して実行することにより、制御部20として機能する。
図示された例では、電子線検査装置10は、さらに、位置合わせ用の光学顕微鏡36と、レビュー用の電子顕微鏡37と、ターボ分子ポンプ34と、ドライポンプ35とを備えている。
図1に示すように、電子発生源13は、コラム11の一端に設けられており、コラム11内に電子を放出する。電子発生源13としては、たとえば、特開2012−253007に記載されたような、レーザ光源と光電面とを有する光電子源を使用することができる。光電子源に使用される光電面構造は、高効率を実現できる。なお、電子発生源13としては、コラム11内に電子を放出できるものであれば、光電子源に限定されず、たとえば、LaB6などの電子銃を使用することもできる。
図2は、コラム11に生成される電子ビームを説明するための概略図である。なお、図2では、コラム11内に配置される複数のレンズのうち、2次光学系11bに配置される1つのレンズ41と対物レンズ43とが代表して図示されており、コラム11内に配置される複数のアパーチャのうち、1次光学系11aに配置される1つのアパーチャ42が代表して図示されている。
図2に示すように、電子発生源13から放出された電子は、コラム11の1次光学系11aによりステージ17上の試料18(図2では図示しない)表面に導かれる。照射された電子ビームにより試料18から発生した2次放出電子は、コラム11の2次光学系11bにより検出器15に結像される。検出器15からの画像信号は、画像処理装置16に送られ、画像処理により試料18表面の欠陥検出または欠陥判定が行われる。
これらの動作では、電源/制御系12により機器動作および信号送受などのコントロールが行われる。この電源/制御系12の動作は、制御部20によるコマンド通信・データ送受などにより行われる。制御部20は、画像フィルタ、差分像作成・比較、画像アライメント、欠陥検出、欠陥分類などの機能を備えた画像処理エンジンを有している。また、制御部20は、画像処理の数量が増加することにより、蓄積されたデータを用いて自動学習する機能を有している。
検出器15は、電子線直接入射型の静止像取得型センサおよびそれを用いたカメラ機器である。検出器15としては、たとえば、EBCCDセンサ(カメラ)またはEBCMOSセンサ(カメラ)を用いることができる。これらは、シャッタ機能を有しており、たとえば、EBCMOSカメラの場合、グローバルシャッタ機能を有している。
コラム11は、高エネルギー電子の結像を行うため内部に高圧基準管を有している。高圧基準管と検出器15との電圧差によるレンズ効果の影響を避けるために、検出器15のセンサおよび周囲のフランジの電圧と検出器15前部の高圧基準管の電圧とは等しくされている。これにより、レンズ効果による画像歪みの影響を無くして、高精度の電子画像、すなわち2次元の電子画像を得ることができる。
図1および図2に示すように、ステージ17には、試料18の画像調整条件を求めるために、ファラデーカップおよび調整パターンチップ19が搭載されている。ファラデーカップおよび調整パターンチップ19の表面の高さが試料18表面と同一になるように設置されている。これにより、試料18表面とコラム11との間の電圧分布およびフォーカスとほぼ同じ条件にて、ファラデーカップおよび調整パターンチップ19を用いて、試料18の画像調整条件を求めることができる。
1次光学系11aのエネルギー、照射位置、照射サイズは、このファラデーカップおよび調整パターンチップ19を用いて求められる。
記憶装置22には、レンズ41をウォブリングしたときに検出器15にて撮像される電子像のシフト量と、該レンズ41の直前のアライナ51に供給される補正電流または補正電圧との相関関係が、予め測定されて記憶されている。
図3は、記憶装置22に記憶された相関関係であって、レンズ41をウォブリングしたときに検出器15にて撮像される電子像のシフト量ΔX[ピクセル]と、静電レンズからなるアライナ51に供給される補正電圧X[V]の相関関係の一例を示すグラフである。
本実施の形態では、記憶装置22には、レンズ41に係る上記相関関係が近似曲線(たとえば、2次曲線)で記憶されている。
また、記憶装置22には、アパーチャ42で吸収される吸収電流またはアパーチャ42を通過する通過電流と、該アパーチャ42の直前のアライナ52に供給される補正電流または補正電圧との相関関係が、予め測定されて記憶されている。
本実施の形態では、記憶装置22には、アパーチャ42に係る上記相関関係が近似曲線(たとえば、2次曲線)で記憶されている。
また、記憶装置22には、対物レンズ43をウォブリングしたときに検出器15にて撮像される電子像のシフト量と、ステージ17の位置との相関関係が予め測定されて記憶されている。
本実施の形態では、記憶装置22には、対物レンズ43に係る上記相関関係が近似曲線(たとえば、2次曲線)で記憶されている。
また、記憶装置22には、以下に説明する光軸調整方法で用いられる収束条件が記憶されている。
<レンズの光軸調整方法の一例>
次に、図4〜図8を参照し、制御部20によるレンズ41の光軸調整方法の一例を説明する。図4は、レンズ41の光軸調整方法の一例を示すフローチャートである。図5は、レンズ41の光軸調整方法の一例に係る装置構成を示す概略図である。図6は、レンズ41をウォブリングしたときに検出器15にて撮像される電子像のシフト量を測定する工程を説明するための図である。図7は、記憶装置22に記憶された相関関係に基づいてシフト量が小さくなるような補正電圧を算出する工程を説明するための図である。図8は、本件発明者らによる実際の検証により得られたグラフであって、レンズ41をウォブリングしたときに検出器15にて撮像される電子像のシフト量を測定した回数と測定されたシフト量との関係を示すグラフである。
図4および図5に示すように、まず、制御部20は、静電レンズからなるアライナ51に補正電圧X1、Y1を印加しないで(ステップS10、X1、Y1=0V)、コラム11内に電子ビームを生成し、レンズ41をウォブリングし、検出器15にて撮像される電子像のシフト量を測定する(ステップS11)。
具体的には、たとえば、図6に示すように、制御部20は、磁界レンズからなるレンズ41にAT+ΔATの電流を供給し、検出器15にてファラデーカップ19の電子像を撮像する。次に、制御部20は、レンズ41にAT−ΔATの電流を供給し、検出器15にてファラデーカップ19の電子像を撮像する。そして、制御部20は、レンズ41にAT+ΔATの電流を供給したときに撮像された画像と、AT−ΔATの電流を供給したときに撮像された画像とのパターンマッチングを行い、ファラデーカップ19の電子像の中心位置のシフト量(ΔX、ΔY)を算出する。
そして、制御部20は、測定されたシフト量θ=√(ΔX2+ΔY2)を予め定められた収束条件と比較する(ステップS12)。具体的には、たとえば、収束条件が2ピクセルと予め定められている場合、制御部20は、測定されたシフト量θが2ピクセル以下か否かを判定する。
なお、ΔX、ΔYのそれぞれに収束条件が定められている場合には、ΔX、ΔYのそれぞれを対応する収束条件と比較してもよい。
測定されたシフト量θが収束条件以下の場合には(ステップS13:YES)、制御部20は、レンズ41が光軸調整されていると判定し、処理を終了する。
一方、測定されたシフト量θが収束条件より大きい場合には(ステップS13:NO)、記憶装置22に記憶された相関関係に基づいて、シフト量θが小さくなるような補正電圧X2、Y2を算出する(ステップS14)。
より詳しくは、図7に示すように、制御部20は、X方向について、測定されたシフト量ΔXに対応する近似曲線上の点Pの接線Lの傾きKを算出し、算出された傾きKの逆数(=1/K)と測定されたシフト量ΔXとの積(=ΔX/K)を、アライナ51の前回の補正電圧X1に加えることで、アライナ51に印加すべき補正電圧X2を算出する。
たとえば、測定されたシフト量ΔX=15ピクセル、それに対応する近似曲線(たとえば2次曲線)上の点Pの接線Lの傾きK=5、アライナ51の1回目の補正電圧X1=0Vの場合、アライナ51に2回目に印加すべき補正電圧X2は、X2=0+15/5=3Vと求められる。
Y方向についても同様にして、制御部20は、測定されたシフト量ΔYに対応する近似曲線上の点の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と測定されたシフト量ΔYとの積を、アライナ51の前回の補正電圧Y1に加えることで、アライナ51に印加すべき補正電圧Y2を算出する。
そして、制御部20は、算出された補正電圧X2、Y2をアライナ51に印加し(ステップS15)、ステップS11から処理をやり直す。
図8は、本件発明者らによる実際の検証により得られたグラフであって、レンズ41をウォブリングしたときに検出器15にて撮像される電子像のシフト量ΔX、ΔYを測定した回数と測定されたシフト量ΔX、ΔYとの関係を示すグラフである。
図8に示すように、本件発明者らの実際の検証によれば、上述した光軸調整方法により、ステップS11の処理を繰り返すことでシフト量θ=√(ΔX2+ΔY2)が徐々に小さくなっていき、8回目でシフト量θが収束条件以下に到達し、すなわちレンズ41を光軸調整できたことが確認された。なお、シフト量θが収束条件以下に到達するまでに要した時間は、2分45秒であり、これは、経験豊富な技術者が手動で光軸調整を行う場合に要する時間の10分の1以下であった。
以上のように、本実施の形態によれば、レンズ41をウォブリングしたときに検出器15にて撮像される電子像のシフト量θが徐々に小さくなるように、アライナ51に供給される補正電圧が、記憶装置22に記憶された相関関係に基づいて自動的に調整され得る。これにより、レンズ41の光軸調整に要する時間を大幅に短縮することができる。さらに、経験豊富な技術者でなくてもだれでも光軸調整を行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、アライナ51が静電レンズからなるため、アライナ51に供給すべき補正電圧が求められたが、アライナ51が磁界レンズからなる場合には、同様にして、アライナ51に供給すべき補正電流が求められ得る。
<アパーチャの光軸調整方法の一例>
次に、図9および図10を参照し、制御部20によるアパーチャ42の光軸調整方法の一例を説明する。図9は、アパーチャ42の光軸調整方法の一例を示すフローチャートである。図10は、アパーチャ42の光軸調整方法の一例に係る装置構成を示す概略図である。
図9および図10に示すように、まず、制御部20は、静電レンズからなるアライナ52に補正電圧V1を印加しないで(ステップS20、V1=0V)、コラム11内に電子ビームを生成し、アパーチャ42で吸収される吸収電流INAを測定する(ステップS21)。
そして、制御部20は、測定された吸収電流INAを予め定められた収束条件と比較する(ステップS22)。
測定された吸収電流INAが収束条件以下の場合には(ステップS23:YES)、制御部20は、アパーチャ51が光軸調整されていると判定し、処理を終了する。
一方、測定された吸収電流INAが収束条件より大きい場合には(ステップS23:NO)、記憶装置22に記憶された相関関係に基づいて、吸収電流INAが小さくなるような補正電圧V2を算出する(ステップS24)。
より詳しくは、制御部20は、測定された吸収電流INAに対応する近似曲線(たとえば2次曲線)上の点Pの接線Lの傾きKを算出し、算出された傾きKの逆数(=1/K)と測定された吸収電流INAとの積(=INA/K)を、アライナ52の前回の補正電圧V1に加えることで、アライナ52に印加すべき補正電圧V2を算出する(V2=V1+INA/K)。
そして、制御部20は、算出された補正電圧V2をアライナ52に印加し(ステップS25)、ステップS21から処理をやり直す。
以上のような本実施の形態によれば、アパーチャ42で吸収される吸収電流INAが徐々に小さくなるように、アライナ52に供給される補正電圧が、記憶装置22に記憶された相関関係に基づいて自動的に調整され得る。これにより、アパーチャ42の光軸調整に要する時間を大幅に短縮することができる。さらに、経験豊富な技術者でなくてもだれでも光軸調整を行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、アライナ52が静電レンズからなるため、アライナ52に供給すべき補正電圧が求められたが、アライナ52が磁界レンズからなる場合には、同様にして、アライナ52に供給すべき補正電流が求められ得る。
<アパーチャの光軸調整方法の変形例>
次に、図11および図12を参照し、制御部20によるアパーチャ42の光軸調整方法の変形例を説明する。図11は、アパーチャ42の光軸調整方法の変形例を示すフローチャートである。図12は、アパーチャ42の光軸調整方法の変形例に係る装置構成を示す概略図である。
図11および図12に示すように、まず、制御部20は、アライナ52に補正電圧V1を印加しないで(ステップS30、V1=0V)、コラム11内に電子ビームを生成し、アパーチャ51を通過する通過電流IFCをファラデーカップ19で吸収される電流により測定する(ステップS31)。
そして、制御部20は、測定された通過電流IFCを予め定められた収束条件と比較する(ステップS32)。
測定された通過電流IFCが収束条件以上の場合には(ステップS33:YES)、制御部20は、アパーチャ51が光軸調整されていると判定し、処理を終了する。
一方、測定された通過電流IFCが収束条件より小さい場合には(ステップS23:NO)、記憶装置22に記憶された相関関係に基づいて、通過電流IFCが大きくなるような補正電圧V2を算出する(ステップS24)。
より詳しくは、制御部20は、測定された通過電流IFCに対応する近似曲線(たとえば2次曲線)上の点Pの接線Lの傾きKを算出し、算出された傾きKの逆数(=1/K)と測定された通過電流IFCとの積(=IFC/K)を、アライナ52の前回の補正電圧V1に加えることで、アライナ52に印加すべき補正電圧V2を算出する(V2=V1+IFC/K)。
そして、制御部20は、算出された補正電圧V2をアライナ52に印加し(ステップS25)、ステップS21から処理をやり直す。
以上のような本実施の形態によれば、アパーチャ42を通過する通過電流IFCが徐々に大きくなるように、アライナ52に供給される補正電圧が、記憶装置22に記憶された相関関係に基づいて自動的に調整され得る。これにより、アパーチャ42の光軸調整に要する時間を大幅に短縮することができる。さらに、経験豊富な技術者でなくてもだれでも光軸調整を行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、アライナ52が静電レンズからなるため、アライナ52に供給すべき補正電圧が求められたが、アライナ52が磁界レンズからなる場合には、同様にして、アライナ52に供給すべき補正電流が求められ得る。
<対物レンズの光軸調整方法の一例>
次に、図13を参照し、制御部20による対物レンズ43の光軸調整方法の変形例を説明する。図13は、対物レンズ43の光軸調整方法の変形例を示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、制御部20は、ステージ17を初期位置X1、Y1に配置し(ステップS40、X1、Y1=0μm)、コラム11内に電子ビームを生成し、対物レンズ43をウォブリングし、検出器15にて撮像される電子像のシフト量を測定する(ステップS41)。
具体的には、たとえば、図6に示すように、制御部20は、対物レンズ43にAT+ΔATの電流を供給し、検出器15にてファラデーカップ19の電子像を撮像する。次に、制御部20は、対物レンズ43にAT−ΔATの電流を供給し、検出器15にてファラデーカップ19の電子像を撮像する。そして、制御部20は、対物レンズ43にAT+ΔATの電流を供給したときに撮像された画像と、AT−ΔATの電流を供給したときに撮像された画像とのパターンマッチングを行い、ファラデーカップ19の電子像の中心位置のシフト量(ΔX、ΔY)を算出する。
そして、制御部20は、測定されたシフト量を予め定められた収束条件と比較する(ステップS42)。具体的には、たとえば、収束条件が2ピクセルと予め定められている場合、制御部20は、算出されたシフト量θ=√(ΔX2+ΔY2)が2ピクセル以下か否かを判定する。
なお、ΔX、ΔYのそれぞれに収束条件が定められている場合には、ΔX、ΔYのそれぞれを対応する収束条件と比較してもよい。
測定されたシフト量θが収束条件以下の場合には(ステップS43:YES)、制御部20は、対物レンズ43が光軸調整されていると判定し、処理を終了する。
一方、測定されたシフト量θが収束条件より大きい場合には(ステップS43:NO)、記憶装置22に記憶された相関関係に基づいて、シフト量θが小さくなるようなステージの位置X2、Y2を算出する(ステップS44)。
より詳しくは、制御部20は、X方向について、測定されたシフト量ΔXに対応する近似曲線上の点Pの接線Lの傾きKを算出し、算出された傾きKの逆数(=1/K)と測定されたシフト量ΔXとの積(=θ/K)を、ステージ17の前回の位置X1に加えることで、ステージ17を移動させるべき位置X2を算出する。
たとえば、測定されたシフト量ΔX=15ピクセル、それに対応する近似曲線(たとえば2次曲線)上の点Pの接線Lの傾きK=5、ステージ17の1回目に配置された位置X1=0μmの場合、ステージ17を2回目に配置すべき位置X2は、X2=0+15/5=3μmと求められる。
Y方向についても同様にして、制御部20は、測定されたシフト量ΔYに対応する近似曲線上の点の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と測定されたシフト量ΔYとの積を、ステージ17の前回の位置Y1に加えることで、ステージ17を移動させるべき位置Y2を算出する。
そして、制御部20は、算出された位置X2、Y2にステージ17を移動し(ステップS45)、ステップS41から処理をやり直す。
以上のような本実施の形態によれば、対物レンズ43をウォブリングしたときに検出器15にて撮像される電子像のシフト量θ=√(ΔX2+ΔY2)が徐々に小さくなるように、ステージ17の位置が、記憶装置22に記憶された相関関係に基づいて自動的に調整され得る。これにより、対物レンズ43の光軸調整に要する時間を大幅に短縮することができる。さらに、経験豊富な技術者でなくてもだれでも光軸調整を行うことが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。また、各実施の形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
10 電子線検査装置
11 コラム
11a 1次光学系
11b 2次光学系
12 電源/制御系
13 電子発生源
14 真空チャンバ
15 検出器
16 画像処理装置
17 ステージ
18 試料
19 ファラデーカップおよび調整パターンチップ
20 制御部
21 CPU
22 記憶装置
31 トランスファーチャンバ
32 ロードロック
33 大気搬送系
34 ターボ分子ポンプ
35 ドライポンプ
36 光学顕微鏡
37 電子顕微鏡
41 レンズ
42 アパーチャ
43 対物レンズ
51 アライナ
52 アライナ

Claims (9)

  1. 電子線検査装置の光軸調整方法であって、
    レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とアライナに供給される補正電流または補正電圧との相関関係が予め測定されて、横軸を前記補正電流または補正電圧、縦軸を前記シフト量としたグラフの近似曲線で記憶装置に記憶されており、
    (a)コラム内に電子ビームを生成し、前記レンズをウォブリングし、前記検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定し、
    (b)測定されたシフト量を予め定められた収束条件と比較し、
    (c)測定されたシフト量が前記収束条件より大きい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記測定されたシフト量における前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定されたシフト量との積を、前記アライナの前回の補正電流または補正電圧に加えることで、前記シフト量が小さくなるような補正電流または補正電圧を算出し、算出された補正電流または補正電圧を前記アライナに供給し、(a)からやり直す
    ことを特徴とする光軸調整方法。
  2. 電子線検査装置の光軸調整方法であって、
    アパーチャで吸収される吸収電流または前記アパーチャを通過する通過電流とアライナに供給される補正電流または補正電圧との相関関係が予め測定されて、横軸を前記補正電流または補正電圧、縦軸を前記吸収電流または通過電流としたグラフの近似曲線で記憶装置に記憶されており、
    (a)コラム内に電子ビームを生成し、前記アパーチャで吸収される吸収電流または前記アパーチャを通過する通過電流を測定し、
    (b)測定された吸収電流または通過電流を予め定められた収束条件と比較し、
    (c)測定された吸収電流が前記収束条件より大きい場合または測定された通過電流が前記収束条件より小さい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記測定された吸収電流または通過電流に対する前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定された吸収電流または通過電流との積を、前記アライナの前回の補正電流または補正電圧に加えることで、前記吸収電流が小さくなるような補正電流または補正電圧もしくは前記通過電流が大きくなるような補正電流または補正電圧を算出し、算出された補正電流または補正電圧を前記アライナに供給し、(a)からやり直す
    ことを特徴とする光軸調整方法。
  3. 電子線検査装置の光軸調整方法であって、
    対物レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とステージの位置との相関関係が予め測定されて、横軸を前記ステージの位置、縦軸を前記シフト量としたグラフの近似曲線で記憶装置に記憶されており、
    (a)コラム内に電子ビームを生成し、前記対物レンズをウォブリングし、前記検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定し、
    (b)測定されたシフト量を予め定められた収束条件と比較し、
    (c)測定されたシフト量が前記収束条件より大きい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記測定されたシフト量に対する前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定されたシフト量との積を、前記ステージの前回の位置に加えることで、前記シフト量が小さくなるようなステージの位置を算出し、算出された位置に前記ステージを移動し、(a)からやり直す
    ことを特徴とする光軸調整方法。
  4. 前記近似曲線は、2次曲線である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光軸調整方法。
  5. 電子発生源から放出された電子を試料に導く1次光学系と、
    前記試料から放出される2次放出電子を検出器に結像させる2次光学系と、
    前記1次光学系および前記2次光学系の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とアライナに供給される補正電流または補正電圧との相関関係が予め測定されて、横軸を前記補正電流または補正電圧、縦軸を前記シフト量としたグラフの近似曲線で記憶装置に記憶されており、
    前記制御部は、
    (a)コラム内に電子ビームを生成し、前記レンズをウォブリングし、前記検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定し、
    (b)測定されたシフト量を予め定められた収束条件と比較し、
    (c)測定されたシフト量が前記収束条件より大きい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記測定されたシフト量における前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定されたシフト量との積を、前記アライナの前回の補正電流または補正電圧に加えることで、前記シフト量が小さくなるような補正電流または補正電圧を算出し、算出された補正電流または補正電圧を前記アライナに供給し、(a)からやり直す
    ことを特徴とする電子線検査装置。
  6. 電子発生源から放出された電子を試料に導く1次光学系と、
    前記試料から放出される2次放出電子を検出器に結像させる2次光学系と、
    前記1次光学系および前記2次光学系の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とアライナに供給される補正電流または補正電圧との相関関係が予め測定されて、横軸を前記補正電流または補正電圧、縦軸を前記吸収電流または通過電流としたグラフの近似曲線で記憶装置に記憶されており、
    前記制御部は、
    (a)コラム内に電子ビームを生成し、前記アパーチャで吸収される吸収電流または前記アパーチャを通過する通過電流を測定し、
    (b)測定された吸収電流または通過電流を予め定められた収束条件と比較し、
    (c)測定された吸収電流が前記収束条件より大きい場合または測定された通過電流が前記収束条件より小さい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記測定された吸収電流または通過電流に対する前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定された吸収電流または通過電流との積を、前記アライナの前回の補正電流または補正電圧に加えることで、前記吸収電流が小さくなるような補正電流または補正電圧もしくは前記通過電流が大きくなるような補正電流または補正電圧を算出し、算出された補正電流または補正電圧を前記アライナに供給し、(a)からやり直す
    ことを特徴とする電子線検査装置。
  7. 電子発生源から放出された電子を試料に導く1次光学系と、
    前記試料から放出される2次放出電子を検出器に結像させる2次光学系と、
    前記1次光学系および前記2次光学系の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    対物レンズをウォブリングしたときに検出器にて撮像される電子像のシフト量とステージの位置との相関関係が予め測定されて、横軸を前記ステージの位置、縦軸を前記シフト量としたグラフの近似曲線で記憶装置に記憶されており、
    前記制御部は、
    (a)コラム内に電子ビームを生成し、前記対物レンズをウォブリングし、前記検出器にて撮像される電子像のシフト量を測定し、
    (b)測定されたシフト量を予め定められた収束条件と比較し、
    (c)測定されたシフト量が前記収束条件より大きい場合には、前記記憶装置に記憶された相関関係に基づいて、前記測定されたシフト量に対する前記近似曲線の接線の傾きを算出し、算出された傾きの逆数と前記測定されたシフト量との積を、前記ステージの前回の位置に加えることで、前記シフト量が小さくなるようなステージの位置を算出し、算出された位置に前記ステージを移動し、(a)からやり直す
    ことを特徴とする電子線検査装置。
  8. 前記近似曲線は、2次曲線である
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の電子線検査装置。
  9. コンピュータを、請求項のいずれかに記載の電子線検査装置の制御部として機能させるためのプログラム。
JP2017036584A 2017-02-28 2017-02-28 光軸調整方法および電子線検査装置 Active JP6821471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017036584A JP6821471B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 光軸調整方法および電子線検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017036584A JP6821471B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 光軸調整方法および電子線検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018142472A JP2018142472A (ja) 2018-09-13
JP6821471B2 true JP6821471B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=63528175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017036584A Active JP6821471B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 光軸調整方法および電子線検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6821471B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7212592B2 (ja) * 2019-07-12 2023-01-25 株式会社荏原製作所 調整方法及び電子線装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63216256A (ja) * 1987-03-03 1988-09-08 Jeol Ltd 荷電粒子線装置
US5747814A (en) * 1996-12-06 1998-05-05 International Business Machines Corporation Method for centering a lens in a charged-particle system
JP3951590B2 (ja) * 2000-10-27 2007-08-01 株式会社日立製作所 荷電粒子線装置
JP4108604B2 (ja) * 2001-10-10 2008-06-25 アプライド マテリアルズ イスラエル リミテッド 荷電粒子ビームカラムのアライメント方法および装置
JP4887030B2 (ja) * 2005-11-18 2012-02-29 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置
JP2017010608A (ja) * 2013-10-03 2017-01-12 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線の傾斜補正方法および荷電粒子線装置
JP6438780B2 (ja) * 2015-02-02 2018-12-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置および収差補正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018142472A (ja) 2018-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102450009B1 (ko) 오버레이 및 에지 배치 에러들의 계측 및 제어
US8539394B2 (en) Method and apparatus for minimizing overlay errors in lithography
TWI717761B (zh) 多電子束照射裝置,多電子束照射方法,及多電子束檢查裝置
US20060063078A1 (en) Exposure parameter obtaining method, exposure parameter evaluating method, semiconductor device manufacturing method, charged beam exposure apparatus, and method of the same
KR102563726B1 (ko) 검사 툴 및 검사 방법
JP2017216392A (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
US20200168430A1 (en) Electron beam image acquisition apparatus and electron beam image acquisition method
JP2018004957A (ja) 合焦装置、合焦方法、及びパターン検査方法
TW202101508A (zh) 多電子束照射裝置
JP6821471B2 (ja) 光軸調整方法および電子線検査装置
KR20180123171A (ko) 비도전성 기판들 상의 플로팅 금속 구조물들을 이미징하기 위한 전하 제어를 위한 방법 및 시스템
JP6957633B2 (ja) 評価用半導体基板およびそれを用いた検査装置の欠陥検出感度評価方法
TWI384216B (zh) Checking method of charged particle line and inspection method of charged particle
US7952071B2 (en) Apparatus and method for inspecting sample surface
US20210327678A1 (en) Particle beam apparatus, defect repair method, lithographic exposure process and lithographic system
CN110770624B (zh) 扫描电子显微镜的物镜校准
US9257262B2 (en) Lithography apparatus, lithography method, and method of manufacturing article
US9606460B2 (en) Lithography apparatus, and method of manufacturing article
US20230046682A1 (en) Mask defect detection
TWI833297B (zh) 光罩缺陷偵測
US20220107176A1 (en) Inspection apparatus and method
US20150380214A1 (en) Lithography apparatus, and method of manufacturing article
JP6877239B2 (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
TW201802580A (zh) 遮蔽版的檢查方法
US20200088657A1 (en) Charged particle beam inspection of ungrounded samples

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6821471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250