JP6821170B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、農業用トラクタ、自走式芝刈り機、建機またはポンプ車などの自走式作業車両においてエンジンなどの原動機の回転駆動力を駆動輪または自走式作業車両が搭載する作業機に対して伝達または遮断する動力伝達装置としてのクラッチ装置に関する。
従来から、農業用トラクタ、自走式芝刈り機、建機またはポンプ車などの自走式作業車両においては、エンジンなどの原動機の回転駆動力を駆動輪または自走式作業車両が搭載する作業機に対して伝達または遮断する動力伝達装置としてのクラッチ装置が用いられている。例えば、下記特許文献1には、トラクタにおける作業機である草刈りモアにエンジンの回転駆動力を伝達または遮断する所謂PTO(Power take-off)クラッチ装置が開示されている。この場合、このクラッチ装置においては、駆動力の遮断状態における出力軸の回転駆動を防止するため、駆動摩擦板および従動摩擦板から離隔した状態の押圧板が静止板に対して回転板を押し付けるブレーキ機構が設けられている。
特開平2001−18672号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されたクラッチ装置においては、駆動摩擦板および従動摩擦板を押圧板が押圧する駆動力の伝達状態の際、押圧板による押圧状態が開放された静止板と回転板との間に生じる引き摺りトルクによって駆動力の伝達ロスが生じるという問題がある。
なお、引き摺りトルクとは、互いに相対回転する回転板(例えば、静止板と回転板)同士が互いに離隔した状態であっても両者間に存在する作動油を介して回転駆動力が一方から他方に伝達されて回転駆動力が伝達される現象をいう。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、駆動力の伝達ロスを抑えて駆動力の伝達効率を向上させることができるクラッチ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、原動軸の回転駆動力を従動軸に伝達および遮断するクラッチ装置において、原動軸の回転駆動によって回転駆動する駆動側プレートに対向した位置で同駆動側プレートに対して密着または離隔可能な状態で従動側プレートを保持するとともに従動軸に対して一体的に回転駆動可能に連結される従動側プレートホルダと、従動側プレートまたは駆動側プレートに対して密着または離隔する方向にそれぞれ往復変位可能な状態で設けられて駆動側プレートまたは従動側プレートを押圧するクラッチピストンと、クラッチ装置の外筐を構成するハウジングに固定的に設けられたブレーキ体と、ブレーキ体に対して密着または離隔する方向にそれぞれ変位可能な状態で対向配置されて駆動側プレートまたは従動側プレートから離隔したクラッチピストンによってブレーキ体を押圧するブレーキ押圧部を有するブレーキ押圧体と、ブレーキ押圧体に対向するとともにハウジングに対して軸方向に変位不能な固定状態で設けられた挟持体と、ブレーキ押圧体と挟持体との間に配置された遠心変位体とを備え、ブレーキ押圧体または挟持体に従動軸の径方向に延びる溝状に形成されて遠心変位体を同径方向に沿って摺動可能に保持する第1変位体収容部とを備え、第1変位体収容部は、径方向外側に向かって深さが浅くなるように形成されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、クラッチ装置は、出力軸の径方向に沿って往復変位する遠心変位体を挟持するブレーキ押圧体および挟持体のうちの一方に出力軸の径方向外側に向かって深さが浅く形成されて遠心変位体を保持する第1変位体収容部が形成されているため、駆動力の伝達状態において遠心変位体の径方向外側への変位によってブレーキ押圧体をブレーキ体から離隔させる方向に変位させることができる。これにより、本発明に係るクラッチ装置においては、駆動力の伝達状態においてブレーキ押圧体がブレーキ体から確実に離隔するため、ブレーキ体との間での駆動力の伝達ロスを解消して駆動力の伝達効率を向上させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記クラッチ装置において、さらに、第1変位体収容部が形成されていないブレーキ押圧体または挟持体に前記従動軸の径方向に延びる溝状に形成されて遠心変位体を同径方向に沿って摺動可能に保持する第2変位体収容部を備えることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、クラッチ装置は、第1変位体収容部が形成されていないブレーキ押圧体または挟持体に第2変位体収容部を備えているため、径方向に沿って往復変位する遠心変位体を安定的に保持することができる。なお、第2変位体収容部は、深さを一定に形成してもよいし、第1変位体収容部と同様に、径方向外側に向かって深さが浅くなるように形成することもできる。
また、本発明の他の特徴は、前記クラッチ装置において、ブレーキ押圧体は、クラッチピストンを従動側プレート側または駆動側プレート側に押すピストン押圧部を有することにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、クラッチ装置は、ブレーキ押圧体がクラッチピストンを従動側プレート側または駆動側プレート側に押すピストン押圧部を有するため、従動側プレートと駆動側プレートとの密着力を増強することができ、駆動力の伝達効率を向上させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記クラッチ装置において、ブレーキ押圧体は、筒状体に形成されてブレーキ押圧部およびピストン押圧部が筒状体の両端部にそれぞれ形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、クラッチ装置は、ブレーキ押圧体が筒状体に形成されてブレーキ押圧部およびピストン押圧部が筒状体の両端部にそれぞれ形成されているため、ブレーキ押圧部およびピストン押圧部をそれぞれ有するブレーキ押圧体を簡単かつコンパクトに構成および製造することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記クラッチ装置において、遠心変位体は、球体またはローラで構成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、クラッチ装置は、遠心変位体が球体またはローラで構成されているため、ブレーキ押圧体および挟持体が回転駆動した際に円滑に径方向に沿って往復変位することができる。なお、遠心変位体は、径方向に沿って往復変位することができればよく、球体またはローラ以外の形状、例えば、立方体、直方体または各種異形形状であってもよい。
また、本発明の他の特徴は、前記クラッチ装置において、従動側プレートおよび駆動側プレートは、平板リング状に形成されており、第1変位体収容部は、従動側プレートと駆動側プレートとが互いに密着する部分と同じ径方向位置に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、クラッチ装置は、第1変位体収容部が平板環状に形成された従動側プレートと駆動側プレートとが互いに密着する部分と同じ径方向位置に形成されているため、遠心変位体をブレーキ押圧体の回転中心軸側に配置した場合に比べて遠心力を大きくすることができ、ブレーキ押圧体を円滑にブレーキ体から離隔させることができる。
本発明の一実施形態に係るクラッチ装置の全体構成の概略をクラッチの遮断状態で示す断面図である。 図1に示す破線円A内の構成の詳細を示す部分拡大図である。 (A)〜(C)は、図1に示すクラッチ装置におけるブレーキ押圧体を示しており、(A)はブレーキ押圧体の正面図であり、(B)は(A)のB−B線から見たブレーキ押圧体の断面図であり、(C)はブレーキ押圧体の背面図である。 (A),(B)は、図1に示すクラッチ装置における挟持体を示しており、(A)は挟持体の正面図であり、(B)は(A)のB−B線から見た挟持体の断面図である。 図1および図2に示すクラッチ装置が駆動力の伝達状態の場合の構成の詳細を示す部分拡大図である。 本発明の変形例に係るクラッチ装置の全体構成の概略をクラッチの遮断状態で示す断面図である。
以下、本発明に係るクラッチ装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るクラッチ装置100の全体構成の概略を模式的に示す断面図である。また、図2は、図1に示す破線円A内の構成の詳細を示す部分拡大図である。このクラッチ装置100は、自走式の芝刈り機(図示せず)において刈った芝を回収するための作業機としてのファン(図示せず)を回転駆動するために、エンジン(図示せず)とファンとの間に配置されてエンジンの回転駆動力をファンに対して伝達および遮断するための機械装置である。
(クラッチ装置100の構成)
クラッチ装置100は、自走式芝刈り機における図示しないエンジンによって回転駆動する入力軸101と芝回収用のファンに接続される出力軸102との間に設けられている。入力軸101は、エンジンの回転駆動力をクラッチ装置100に伝達するとともにハウジング103を支持するための鋼製の軸体であり、一方(図示左側)の端部にエンジンの回転駆動によって回転する原動軸(図示せず)に接続するためのスプラインまたはキーからなる原動軸接続部101aが形成されるとともに、他方(図示右側)の端部に駆動側プレートホルダ101bが形成されている。
駆動側プレートホルダ101bは、駆動側プレート105を軸方向に変位可能な状態で保持する部分であり、有底円筒状に形成されている。この場合、駆動側プレートホルダ101bは、外周面に駆動側プレート105の中心孔にスプライン嵌合するための外歯状のスプラインが形成されるとともに、内周面にベアリングを介して出力軸102の先端部が回転自在な状態で嵌合している。また、入力軸101は、中央部の外周面上でハウジング103に相対回転自在な状態で支持されている。
出力軸102は、エンジンの回転駆動力をファンに伝達して回転駆動させる鋼製の軸体であり、一方(図示左側)の端部がクラッチ装置100を構成する各部品を支持するとともに、他方(図示右側)の端部に芝回収用のファンを駆動するための従動軸(図示せず)に接続するためのスプラインまたはキーからなる従動軸接続部102aが形成されている。また、出力軸102の内部には、後述するクラッチピストン110を作動させるための図示しない作動油を供給するための油路102bが形成されているとともに、駆動側プレート105および従動側プレート106に潤滑油を供給する図示しない油路が形成されている。この出力軸102は、中央部がハウジング103に相対回転自在な状態で支持されている。
ハウジング103は、クラッチ装置100の外筐を構成する部品であり、金属材を入力軸101および出力軸102の各軸方向に延びる筒状に形成して構成されている。このハウジング103は、入力軸101に支持された入力側ハウジング103aと出力軸102に支持された出力側ハウジング103bとが連結ボルト103cで互いに連結されて構成さている。この場合、入力側ハウジング103a内には、後述する従動側プレートホルダ107とクラッチピストン110との間の空間に前記作動油で満たされる油室103dが形成されている。また、出力側ハウジング103bには、前記油路102bに作動油を供給する導入路103eが形成されているとともに、入力側ハウジング103a内に面した状態でブレーキ体104を備えている。このハウジング103は、自走式の芝刈り機の機体に取り付けられている。
ブレーキ体104は、出力軸102の回転駆動を制動するための部品であり、平板環状の金属板の表面に摩擦力を向上させるための摩擦材が周方向に沿って貼り付けられて構成されている。このブレーキ体104は、油室103dに面する出力側ハウジング103bの端面に図示しないリベットによって取り付けられている。
駆動側プレート105は、従動側プレート106に対して密着または離隔することによってエンジンからの回転駆動力を従動側プレート106に伝達または遮断するための鋼板製の平板環状の部品である。この駆動側プレート105における両側面(表裏面)には、従動側プレート106に対する摩擦力を向上させるための摩擦材が周方向に沿って貼り付けられている。また、駆動側プレート105の内周面には、入力軸101における駆動側プレートホルダ101bにスプライン嵌合する内歯状のスプラインが形成されている。そして、駆動側プレート105は、駆動側プレートホルダ101b上に複数枚が嵌合して保持されている。なお、摩擦力を向上させるための摩擦材は、従動側プレート106に設けられていてもよい。
従動側プレート106は、駆動側プレート105に対して密着または離隔することによって駆動側プレート105から回転駆動力を従動側プレートホルダ107に伝達または遮断するための鋼板製の平板環状の部品である。この従動側プレート106における外周部には、従動側プレートホルダ107の保持部107aにスプライン嵌合する外歯状のスプラインが形成されている。そして、この従動側プレート106は、前記複数の駆動側プレート105に対してそれぞれ隣接配置されるように交互に配置された状態で従動側プレートホルダ107の保持部107aに嵌合して保持されている。
従動側プレートホルダ107は、従動側プレート106を軸方向に変位可能な状態で保持する部品であり、鋼板を円筒状に形成して構成されている。この場合、従動側プレートホルダ107は、一方の端部が大きく開口した保持部107aと、この保持部107aより小径の貫通孔を有した壁底部107bとで構成されている。これらのうち、保持部107aは、従動側プレート106の外縁部がスプライン嵌合するための内歯状のスプラインが凹状に形成されており、従動側プレート106、受け板108aおよびサークリップ108bがそれぞれ保持されている。また、保持部107aは、周方向に沿って3ヶ所に貫通孔が形成されており、後述するブレーキ押圧体112のピストン押圧部112cがそれぞれ貫通している。
受け板108aは、クラッチピストン110によって押圧された駆動側プレート105および従動側プレート106を受け止める部品であり、鋼材を環状に形成して構成されている。また、サークリップ108bは、受け板108aの保持部107aからの抜けを防止するための平板環状の部品であり、保持部107aの端部に固定的に取り付けられている。
壁底部107bは、クラッチピストン110を受け止めるとともに従動側プレートホルダ107を出力軸102に連結する部分であり、平板環状に形成されている。この場合、壁底部107bは、クラッチピストン110を受け止める部分が凸状に突出して形成されているとともに、内周面が出力軸102の外周部に溶接により固着されている。
クラッチピストン110は、従動側プレートホルダ107内において従動側プレート106を押圧または従動側プレート106から離隔することによって従動側プレート106と駆動側プレート105とを互いに密着および離隔させるための部品であり、鋼材を円筒状に形成して構成されている。
より具体的には、クラッチピストン110は、出力軸102の外周面上に軸方向に沿って摺動自在に嵌合する円筒状の摺動嵌合部110aを有するとともに、この摺動嵌合部110aの径方向外側にフランジ状に張り出した状態で押圧部110bを有している。押圧部110bは、従動側プレート106を押圧する部分であり、従動側プレート106に対向するとともに、従動側プレート106側に向かってリング状に突出して形成されている。
摺動嵌合部110aの外周面上には、リターンスプリング111が設けられている。リターンスプリング111は、クラッチピストン110を従動側プレート106から離隔する側に押すためのコイルスプリングである。このリターンスプリング111は、出力軸102の外周面上に設けられた状態で一方(図示右側)の端部がクラッチピストン110を押圧するとともに、他方(図示)の端部が出力軸102の外周面に設けられた受け板111aを押圧している。
出力軸102上の従動側プレートホルダ107におけるクラッチピストン110とは反対側には、ブレーキ押圧体112および挟持体115がそれぞれ設けられている。ブレーキ押圧体112は、図3に示すように、ブレーキ体104を押圧することで出力軸102の回転駆動を制動するための部品であり、金属材を円筒状に形成して構成されている。より具体的には、ブレーキ押圧体112は、円筒状に形成された押圧本体112aにブレーキ押圧部112b、ピストン押圧部112cおよび押圧体壁部112dがそれぞれ形成されている。
ブレーキ押圧部112bは、従動側プレートホルダ107を貫通してブレーキ体104を押圧する部分であり、押圧本体112aにおける一方(図示右側)の端部にブレーキ体104に対向してリング状に形成されている。ピストン押圧部112cは、従動側プレート106から離隔するクラッチピストン110によって押圧される部分であり、押圧本体112aにおける他方(図示右側)の端部にクラッチピストン110の押圧部110bの背面に向かって部分的に突出して形成されている。本実施形態においては、ピストン押圧部112cは、押圧本体112aの周方向に沿って等間隔な3つの位置からそれぞれ突出する湾曲した板状体で構成されている。
押圧体壁部112dは、挟持体115と協働して遠心変位体114を支持するための部分であり、押圧本体112aの内周面から内側に向かって延びる平板環状に形成されている。この押圧体壁部112dの内周面は、後述する挟持体115の嵌合部115aの外周面に摺動自在な状態で嵌合している。この押圧体壁部112dには、周方向に沿って等間隔な3つの位置に第2変位体収容部113が形成されている。
第2変位体収容部113は、後述する第1変位体収容部116とともに遠心変位体114をブレーキ押圧体112の径方向に変位可能な状態で保持する部分である。この第2変位体収容部113は、ブレーキ押圧体112の径方向に延びる溝状に形成されている。この場合、第2変位体収容部113は、遠心変位体114を露出させる溝幅および深さに形成される。本実施形態においては、第2変位体収容部113は、遠心変位体114の半径以下の一定の深さでかつこの深さで入り込む遠心変位体114の幅以上の溝幅に形成されている。また、第2変位体収容部113の長さは、遠心変位体114の直径の1.2倍以上かつ2倍以下が好ましい。
遠心変位体114は、第2変位体収容部113と第1変位体収容部116との間を移動してブレーキ押圧部112bをクラッチピストン110側に押圧する部品であり、金属製の球体で構成されている。本実施形態においては、遠心変位体114は、直径が5mmの鋼球で構成されている。この遠心変位体114は、3組の第2変位体収容部113および第1変位体収容部116にそれぞれ1つずつ設けられている。なお、図3においては、遠心変位体114が径方向に沿って変位する位置を二点鎖線で示している。
挟持体115は、図4に示すように、押圧体壁部112dと協働して遠心変位体114を支持するための部品であり、鋼材を円筒状に形成して構成されている。より具体的には、挟持体115は、出力側ハウジング103bにベアリングを介して回転自在に嵌合する円筒状の嵌合部115aを有するとともに、この嵌合部115aの径方向外側にフランジ状に張り出した状態で挟持体壁部115bを有している。挟持体壁部115bは、第1変位体収容部116が形成される部分であり、押圧体壁部112dに対向する位置に平板環状に形成されている。すなわち、挟持体115は、押圧体壁部112dに対向する位置に押圧体壁部112dとともに回転自在かつブレーキ押圧体112側に対して変位不能な固定状態で設けられている。
第1変位体収容部116は、前記第2変位体収容部113とともに遠心変位体114を挟持体115の径方向に変位可能に保持しつつ遠心変位体114を出力軸102の軸方向に沿って往復変位可能に保持する部分である。この第1変位体収容部116は、第2変位体収容部113に対向する位置に挟持体115の径方向に延びる溝状に形成されている。
この場合、第1変位体収容部116は、遠心変位体114を露出させる溝幅および深さに形成されている。本実施形態においては、第1変位体収容部116は、遠心変位体114の半径以下の深さでかつこの深さで入り込む遠心変位体114の幅以上の溝幅に形成されている。また、第1変位体収容部116の長さは、遠心変位体114の直径の1.2倍以上かつ2倍以下が好ましい。
また、第1変位体収容部116は、挟持体115の径方向外側に沿って遠心変位体114が第2変位体収容部113側に張り出すように深さが徐々に浅くなるように形成されている。換言すれば、第1変位体収容部116は、遠心変位体114を受ける底部が挟持体115の径方向外側に向かって傾斜角αで連続的に上り傾斜となる傾斜面で構成されている。
この場合、第1変位体収容部116の傾斜量、すなわち、第1変位体収容部116が遠心変位体114を第2変位体収容部113側に張り出させる量は、ブレーキ体104に密着するブレーキ押圧体112のブレーキ押圧部112bがブレーキ体104から確実に離隔させるために必要な量であり、0.5mm以上かつ2mm以下が好適である。
本実施形態においては、第1変位体収容部116は、挟持体115の径方向外側に向かって深さが0.65mmだけ浅くなる(換言すれば、遠心変位体114が0.65mmだけ突出する)ように形成されている。また、第1変位体収容部116における挟持体115の径方向内側の深さ(最も深い部分の深さ)は、この部分に対向する第2変位体収容部113の底部との距離が遠心変位体114の直径以上となる深さに形成されている。なお、図4においては、遠心変位体114が径方向に沿って変位する位置を二点鎖線で示している。
(クラッチ装置100の作動)
次に、上記のように構成したクラッチ装置100の作動について説明する。このクラッチ装置100は、前記したように自走式芝刈り機におけるエンジン(図示せず)とファンとの間に配置される。そして、クラッチ装置100は、エンジンから出力された回転駆動力を芝刈り機の操作者によるクラッチ操作子の操作によって選択的にファン側に伝達または遮断を行なう。
まず、出力軸102に対して入力軸101からの回転駆動力を伝達しないクラッチの遮断状態(図2参照)においては、クラッチ装置100は、クラッチピストン110はリターンスプリング111の弾性力によって従動側プレート106から離隔して従動側プレートホルダ107の壁底部107b側に位置する。これにより、ブレーキ押圧体112は、ピストン押圧部112cがクラッチピストン110の押圧部110bの背面に押されるため、ブレーキ体104側に変位してブレーキ押圧部112bがブレーキ体104に押し付けられて回転駆動が停止する。
この結果、クラッチ装置100は、ブレーキ押圧体112のピストン押圧部112cを介して嵌合する従動側プレートホルダ107の回転駆動が停止するため、この従動側プレートホルダ107に一体的に連結された出力軸102の回転駆動が停止する。また、第2変位体収容部113と第1変位体収容部116との間に収容された遠心変位体114は、ブレーキ押圧体112および挟持体115の回転駆動がそれぞれ停止しているため、第2変位体収容部113と第1変位体収容部116との間における遠心変位体114の外径以上の空間部分、すなわち、径方向内側部分に位置してブレーキ押圧体112をクラッチピストン110側に押圧することはない。
次に、図5に示すように、入力軸101の回転駆動力を出力軸102に伝達する場合には、芝刈り機の操作者は、クラッチ操作子の操作によってクラッチピストン110を従動側プレート106側に変位させる。具体的には、クラッチ装置100は、図示しない油圧装置の作動によって油室103d内に作動油が導入路103eおよび油路102bをそれぞれ介して供給されるため、クラッチピストン110がリターンスプリング111の弾性力に抗して従動側プレート106側に変位して同従動側プレート106を押圧する。
これにより、クラッチ装置100は、ブレーキ押圧体112のブレーキ押圧部112bがブレーキ体104から離隔するとともに従動側プレート106と駆動側プレート105とが密着するため、駆動側プレート105の回転駆動力が従動側プレート106を介して伝達されて従動側プレートホルダ107が回転駆動する。すなわち、クラッチ装置100は、入力軸101の回転駆動力が出力軸102に伝達されて芝刈り機におけるファンを低速で回転駆動させる。
この場合、クラッチ装置100は、従動側プレートホルダ107の回転駆動によってブレーキ押圧体112が回転駆動するとともに、このブレーキ押圧体112の回転駆動によって挟持体115が遠心変位体114を介して回転駆動するため、第2変位体収容部113と第1変位体収容部116との間に収容された遠心変位体114は遠心力によって径方向外側に変位しようとする。
この場合、第1変位体収容部116は、遠心変位体114を出力軸102の軸線方向に押し出すように深さが径方向外側に向かって浅く形成されている。換言すれば、第1変位体収容部116は、径方向外側に向かって出力軸102の軸線方向に隆起している。また、ブレーキ押圧体112は、クラッチピストン110による押圧状態が解除されている。これらにより、遠心変位体114は、第2変位体収容部113側に押し出されて第2変位体収容部113を押圧しながら径方向外側に変位する。
したがって、ブレーキ押圧体112は、従動側プレートホルダ107側に変位するため、ブレーキ押圧部112bがブレーキ体104から積極的に離隔する。この結果、クラッチ装置100は、従動側プレートホルダ107がブレーキ体104から完全に離隔した状態となるため、ブレーキ体104との間の引き摺りトルクに起因する駆動力の伝達ロスを抑えて回転駆動力を出力軸102に伝達することができる。
また、この場合、ブレーキ押圧体112は、ピストン押圧部112cがクラッチピストン110の押圧部110bの背面を従動側プレート106側に押圧する。これにより、クラッチ装置100は、従動側プレート106と駆動側プレート105との密着力が高まって回転駆動力の伝達効率がより一層向上する。
次に、再び、クラッチの遮断状態に戻る場合には、芝刈り機の操作者は、クラッチ操作子の操作によってクラッチピストン110を従動側プレートホルダ107の壁底部107b側に変位させる。これにより、クラッチ装置100は、図示しない油圧装置の作動によって油室103d内への作動油の供給が停止される。このため、クラッチ装置100は、クラッチピストン110がリターンスプリング111の弾性力によって従動側プレート106から離隔して従動側プレートホルダ107の壁底部107b側に位置する。
この場合、ブレーキ押圧体112は、従動側プレート106が駆動側プレート105から離隔することによって従動側プレートホルダ107の回転駆動力が低下すること、およびクラッチピストン110の押圧部110bによる押圧によって遠心変位体114を径方向内側に変位させながらブレーキ体104側に変位してブレーキ体104を押圧する。
これにより、クラッチ装置100は、ブレーキ押圧体112の回転駆動が停止するとともにこのブレーキ押圧体112のピストン押圧部112cを介して嵌合する従動側プレートホルダ107の回転駆動が停止するため、出力軸102の回転駆動が停止する。すなわち、クラッチ装置100は、芝刈り機におけるファンを迅速かつ確実に停止させることができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、クラッチ装置100は、ブレーキ体104を押圧するブレーキ押圧体112が遠心力によって径方向外側に変位する遠心変位体114を径方向外側に向かって深さが浅く形成された第1変位体収容部116を介して保持しているため、駆動力の伝達状態において遠心変位体114の径方向外側への変位によってブレーキ押圧体112をブレーキ体104から離隔させる方向に変位させることができる。これにより、本発明に係るクラッチ装置100においては、駆動力の伝達状態においてブレーキ押圧体112がブレーキ体104から確実に離隔するため、ブレーキ体104との間での駆動力の伝達ロスを解消して駆動力の伝達効率を向上させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下で説明する各変形例においては、上記実施形態と同様の構成部分に同じ符号を付して説明は適宜省略する。
例えば、上記実施形態においては、第1変位体収容部116は、挟持体115における挟持体壁部115bに周方向に沿って3つ形成した。しかし、第1変位体収容部116は、遠心変位体114を挟持するブレーキ押圧体112および挟持体115のうちの少なくとも一方に設けられていればよい。したがって、第1変位体収容部116は、ブレーキ押圧体112の押圧体壁部112dに形成することできる。また、第1変位体収容部116は、ブレーキ押圧体112をブレーキ体104から離隔させることができればよいため、少なくとも1つ形成されていればよいが3つ以上形成することが好ましい。
また、第1変位体収容部116は、ブレーキ押圧体112および挟持体115の両方に設けて遠心変位体114を保持することもできる。すなわち、第2変位体収容部113は、ブレーキ押圧体112の径方向外側に向かって深さが浅くなるように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、第2変位体収容部113をブレーキ押圧体112の押圧体壁部112dに形成した。これにより、クラッチ装置100は、遠心変位体114を安定的に保持することができるとともに、遠心変位体114を介して挟持体115を安定的にブレーキ押圧体112と同期させて回転駆動させることができる。しかし、第2変位体収容部113は、第1変位体収容部116をブレーキ押圧体112に形成した場合には挟持体115に形成することができる。また、第2変位体収容部113は、省略することもできる。すなわち、遠心変位体114は、第1変位体収容部116と平板状に形成された押圧体壁部112dまたは挟持体壁部115bとで挟持することができる。
また、上記実施形態においては、クラッチピストン110が従動側プレート106を押圧する駆動力の伝達状態において、ブレーキ押圧体112におけるピストン押圧部112cがクラッチピストン110を従動側プレート106側に押圧するように構成した。すなわち、第1変位体収容部116は、ブレーキ押圧体112がクラッチピストン110を押圧するまで変位するように遠心変位体114を突出させるように形成されている。しかし、第1変位体収容部116は、ブレーキ押圧体112がブレーキ体104との間の引き摺りトルクの影響を受けない程度まで離隔させるように遠心変位体114を突出させるように形成されていればよい。すなわち、第1変位体収容部116は、必ずしも、ブレーキ押圧体112がクラッチピストン110を押圧するまで遠心変位体114を突出させる必要はない。
また、上記実施形態においては、第1変位体収容部116は、駆動側プレート105と従動側プレート106とが互いに接触し合う径方向位置と同じ径方向位置に形成した。これにより、クラッチ装置100は、遠心変位体114をブレーキ押圧体112の回転中心軸側に配置した場合に比べて遠心力を大きくすることができ、ブレーキ押圧体112を円滑にブレーキ体104から離隔させることができる。
また、上記実施形態においては、遠心変位体114は、球体で構成した。しかし、遠心変位体114は、径方向に沿って往復変位することができればよく、球体以外の形状、例えば、ローラ、立方体、直方体または各種異形形状に形成することもできる。
また、上記実施形態においては、クラッチピストン110は、従動側プレート106に対して密着および離隔して従動側プレート106と駆動側プレート105とを互いに密着および離隔させるように構成した。しかし、クラッチピストン110は、駆動側プレート105に対して密着および離隔するように構成されていてもよい。すなわち、クラッチ装置100は、クラッチピストン110に対して駆動側プレート105が対向配置して構成することもできる。
また、上記実施形態においては、クラッチ装置100は、駆動側プレート105および従動側プレート106をそれぞれ複数枚ずつで構成した。しかし、これらの各プレートの枚数は少なくとも1枚ずつ設けられていればよい。
また、上記実施形態においては、クラッチ装置100は、トランスミッションとは別体で構成したが、トランスミッションなどの動力伝達機構内に一体的に組み込まれた構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、ブレーキ体104は、ハウジング103の出力側ハウジング103bに設けた。しかし、ブレーキ体104は、回転駆動する従動側プレートホルダ107およびブレーキ押圧体112に対して固定的に設けられていればよい。したがって、ブレーキ体104は、例えば、図6に示すように、平板環状に形成するとともに外周部の一部に径方向外側に張り出して形成した張出片104aを入力側ハウジング103aの内周面を切り欠いて形成した凹部103f内に配置して周方向の回転駆動を規制した状態で設けることができる。
そして、この場合、ブレーキ体104は、ブレーキ押圧体112と挟持体115とで挟むように配置することができる。すなわち、挟持体115は、挟持体115の一部にブレーキ体104に対向するように平板環状のブレーキ挟持部115cを形成して構成する。これにより、クラッチ装置100は、クラッチの遮断状態においてブレーキ体104をブレーキ押圧体112のブレーキ押圧部112bと挟持体115のブレーキ挟持部115cとで挟むことにより従動側プレートホルダ107の回転駆動を制動することができる。
α…第1変位体収容部の底部の傾斜角、
100…クラッチ装置、101…入力軸、101a…原動軸接続部、101b…駆動側プレートホルダ、102…出力軸、102a…従動軸接続部、102b…油路、103…ハウジング、103a…入力側ハウジング、103b…出力側ハウジング、103c…連結ボルト、103d…油室、103e…導入路、103f…凹部、104…ブレーキ体、104a…張出片、105…駆動側プレート、106…従動側プレート、107…従動側プレートホルダ、107a…保持部、107b…壁底部、108a…受け板、108b…サークリップ、
110…クラッチピストン、110a…摺動嵌合部、110b…押圧部、111…リターンスプリング、111a…受け板、112…ブレーキ押圧体、112a…押圧本体、112b…ブレーキ押圧部、112c…ピストン押圧部、112d…押圧体壁部、113…第2変位体収容部、114…遠心変位体、115…挟持体、115a…嵌合部、115b…挟持体壁部、115c…ブレーキ挟持部、116…第1変位体収容部。

Claims (6)

  1. 原動軸の回転駆動力を従動軸に伝達および遮断するクラッチ装置において、
    前記原動軸の回転駆動によって回転駆動する駆動側プレートに対向した位置で同駆動側プレートに対して密着または離隔可能な状態で従動側プレートを保持するとともに前記従動軸に対して一体的に回転駆動可能に連結される従動側プレートホルダと、
    前記従動側プレートまたは前記駆動側プレートに対して密着または離隔する方向にそれぞれ往復変位可能な状態で設けられて前記駆動側プレートまたは前記従動側プレートを押圧するクラッチピストンと、
    前記クラッチ装置の外筐を構成するハウジングに固定的に設けられたブレーキ体と、
    前記ブレーキ体に対して密着または離隔する方向にそれぞれ変位可能な状態で対向配置されて前記駆動側プレートまたは前記従動側プレートから離隔した前記クラッチピストンによって前記ブレーキ体を押圧するブレーキ押圧部を有するブレーキ押圧体と、
    前記ブレーキ押圧体に対向するとともに前記ハウジングに対して軸方向に変位不能な固定状態で設けられた挟持体と、
    前記ブレーキ押圧体と前記挟持体との間に配置された遠心変位体とを備え、
    前記ブレーキ押圧体または前記挟持体に前記従動軸の径方向に延びる溝状に形成されて前記遠心変位体を同径方向に沿って摺動可能に保持する第1変位体収容部とを備え、
    前記第1変位体収容部は、
    前記径方向外側に向かって深さが浅くなるように形成されていることを特徴とするクラッチ装置。
  2. 請求項1に記載したクラッチ装置において、さらに、
    前記第1変位体収容部が形成されていない前記ブレーキ押圧体または前記挟持体に前記従動軸の径方向に延びる溝状に形成されて前記遠心変位体を同径方向に沿って摺動可能に保持する第2変位体収容部を備えることを特徴とするクラッチ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載したクラッチ装置において、
    前記ブレーキ押圧体は、
    前記クラッチピストンを前記従動側プレート側または前記駆動側プレート側に押すピストン押圧部を有することを特徴とするクラッチ装置。
  4. 請求項3に記載したクラッチ装置において、
    前記ブレーキ押圧体は、
    筒状体に形成されて前記ブレーキ押圧部および前記ピストン押圧部が前記筒状体の両端部にそれぞれ形成されていることを特徴とするクラッチ装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載したクラッチ装置において、
    前記遠心変位体は、
    球体またはローラで構成されていることを特徴とするクラッチ装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載したクラッチ装置において、
    前記従動側プレートおよび前記駆動側プレートは、平板リング状に形成されており、
    前記第1変位体収容部は、
    前記従動側プレートと前記駆動側プレートとが互いに密着する部分と同じ径方向位置に形成されていることを特徴とするクラッチ装置。
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